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 昨日午後、千曲川の畔にある祖母の墓へ。

志賀高原200120

 千曲川の堤防から見る志賀高原の山々は「全然白くない!!」
 毎年10月下旬頃に観測される初冠雪の景色と同じ。

 もちろん志賀高原のスキー場は雪に恵まれていて、横手山や渋峠ではパウダーも楽しめるようですけど、善光寺平から見る姿は1月の志賀高原ではありません。

 雪として貯水されるはずの水が「水漏れ」しているわけですから、早くも春、夏の水不足が心配。
 それとも豪雨というカタチで無理やり気候の調整がなされてしまうんでしょうか??
 




1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 それでは今日も北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200120

 北極海上空で発達した-42℃以下の寒気塊は寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)としてシベリアに流出。
 偏西風に乗って、週末には日本付近に到達すると思われます。

 とすると・・・気になるのは、日本付近における寒冷渦の影響。
 週間予報支援図という資料に掲載されている明後日22日から6日間の高層天気図を使ってチェックしておきました。

週間高層天気図200120
(図をクリックすると拡大します)

 詳細は図中の書き込みをご覧いただくとして(右側の図の高・低マークは地上の気圧配置を模式的に表しています)・・・

 ため息が出てしまうのは、24日(金)から25日(土)にかけて寒冷渦が日本の北を素通りしてしまうこと。
 これでは・・・冬の寒気を運ぶ偏西風が停滞する北海道はまだしも、異例に張り出してくる上空の太平洋高気圧に近い西日本では、平年を大きく上回る暖冬傾向が続いてしまいます。

 恐るおそる向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ(前日の計算値と比較)をチェックすると・・・

週間気温グラフ200120
(図をクリックすると拡大します)

 北海道は一時的に平年並みになる日があるものの・・・全国的に目を覆いたくなるような高温傾向が予想されています。

 特に西日本・・・間違えて花が咲き始めてしまうんじゃないかと思う高温傾向が予想されています。
 (休眠打破がないので桜の開花は遅れてしまう???)

 ただ、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をはじめ、他国のモデルをチェックしても、月末の月末、あるいは2月早々、いったん素通りした寒気がさらに勢力を強めて逆襲?するような強力寒波の「可能性」「シナリオのひとつ」も示唆されていますから、もうしばらく様子を見ることにしましょう。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・今夜遅く冬型完成、一時的だけど北陸以北は久々の大雪も?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200120

 善光寺平(長野盆地)は下降気流?
 北西方向(たぶん)から流れ込んでくる雲が、菅平に届かぬうちに消滅しているように見えます。
 (※撮影後のタイムラプス動画を見るとやはり北西方向から流入した雲が消滅していました)

 ということは、長野県北部と新潟・富山の県境付近では雪か雨が降っているかも??

 最低気温は大寒だというのにプラスの0.2℃(06時43分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200120

 低気圧が北日本を通過しようとしていて・・・寒冷前線が北陸以北の日本海側を南下中。

 夜明けまでに前線は長野県北部を通過してしまったはずですから、気圧配置は西高東低 冬型に「なりかけている」と思われます。

 日本海には気圧の谷があって収束線が発生。
 収束線に沿った雨・雪雲の帯が北陸にかかっているようですけど・・・たぶんこの収束線が寒気の先端。

 低気圧が完全に太平洋上に抜け、収束線が日本海側に上陸するタイミングで冬型の気圧配置が完成。
 一気に寒気が南下して、久々に冬型っ!!という気圧配置になる・・・と思います・・・たぶん。

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで200120







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それではこれからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM20日200120
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 午前中、-30~35℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷が北日本を通過。
 どうやらこれが冬型の気圧配置の骨格 第一段階。

 そして夜、-35~40℃以下のさらに強い寒気を伴った上空の気圧の谷が北日本に南東進。
 この上空の気圧の谷の通過を持って冬型の気圧配置の骨格が完成すると思われます。

 ただ・・・高度5400mより南側では、偏西風が東西に比較的ストレートに流れていて空模様の骨格は穏やか。
 冬型の気圧配置が完成すると言っても、本格的に影響するのは北日本中心ということになるのかもしれません。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・先行する上空の気圧の谷に対応して低気圧が北海道を通過。
 低気圧は上空の気圧の谷の直下に入るため発達のピークを迎え(閉塞過程)ると思われます。

 続いて、後続の上空の気圧の谷に対応して日本海では低気圧と(前線帯に対応する)収束線の雨・雪雲が活発化。
 夜にかけて、低気圧は東北へ、収束線は北陸へと南下し、両者が上陸するタイミングで西高東低 冬型の気圧配置が完成し、強まる北風に乗って急速に寒気が南下することになりそうです。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200120

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 西高東低 冬型の気圧配置が完成するのは今夜遅くから明日未明。

 はじめは西寄りの風に乗って、収束線付近中心に降水(雪)が活発化するようですが、収束線が不明瞭になる明朝までに北西風で統一化。
 -6℃線をはじめとする下層寒気が急速に南下し、雪雲も内陸深く侵入。
 いわゆる山雪型の降雪になって・・・長野県北部や上越国境の山々では久々の大雪になるかもしれません(短時間ですけど)。





3、明日の空模様・・・北陸以北、朝は久々の銀世界!?


 ということで、久々のまとまった雪(降る時間の長さは別として)が予想される明日の空模様
 よりによって、北陸の豪雪地帯のひとつである新潟県の新井で仕事があるKasayan・・・

 念のためネックしておきました。

GSM21日200120
(図をクリックすると拡大します)

 朝、東~北日本中心に冬型の気圧配置が強まってパウダースノーをもたらす-10℃以下の寒気が北陸付近まで南下。

 北陸以北でまとまった雪が予想されますが・・・
 雪雲を空高く発達させる上空約5500mの-30℃以下の寒気が流入するのは東北以北。

 大雪になるのは北日本中心で、北陸では山沿いのいわゆる豪雪地帯中心の雪になると思われます。
 (その豪雪地帯に行かなければならないKasayan・・・orz)

 北海道を除いて、夜にかけて急速に回復するようですけど、久々の本格的な雪中運転・・・慎重に運転したいと思います。
 ※実は今日も上越まで野暮用・・・2日連続の新潟県。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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