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 一昨日(9日(日))、冬型の気圧配置が弱まるタイミングで、善光寺平(長野盆地)南西部の千曲市へ。

 日本海側の降雪エリア最南端(太平洋側の晴天エリアとの境界)の様子をタイムラプス撮影してきました。


(4Kタイムラプス動画:千曲市姨捨棚田から北東方向 長野市街地・北信五岳・志賀・菅平方面)


(4Kタイムラプス動画:長野市松代から北方向 長野市街地・北信五岳方面)

 編集が不十分で方位や山の位置関係が分かりにくいのですが・・・
 上空では西寄りの風に乗って北信五岳を抜けた雪雲が志賀高原方面に流入。

 地上付近(高度1500m前後 里山の稜線付近)では(南西から北東に流れる千曲川によって形成された
)善光寺平(長野盆地)に沿て吹く北東風が雪雲(残骸)を千曲市方面(南西方向)に運んでいるのが分かります。
 ※土地勘のある方しかわからないと思います。ごめんなさい!

 この雪雲の流れがどのように変化すると大雪になるのか?
 これ、条件ひとつで雪の降り方が大きく変化する長野県北部では非常に興味深いこと。

 様々な経験則があるのですが、アメダスやウィンドプロファイラ、レーダーなどのデータを考察するだけでなく、実際の映像として捉えるのが十年来のKasayanのテーマです。





1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 今日も北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200211

 立春寒波の締めくくりと言える-30~35℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東~北日本を通過中。

 この上空の気圧の谷が通過した後は、上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が日本付近にやってきます。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)(前日の計算値と比較)の最新データでチェックすると・・・

週間気温グラフ200211
(図をクリックすると拡大します)

 上空の気圧の尾根がやって来る明日以降、グラフを突き破るほどの異例の高温が予想されています。

 その原因については、昨日の記事をご覧いただくとして・・・

 今日は、16日(日)以降に予想されている次の寒波???の様子について、アメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をまとめてみました。

GFS850T600アニメ200211

 これは昨夜21時から20日21時まで10日間の850hPa(上空約1500m)の気温と高度(気圧配置)をアニメ化したもの。

 気象庁の予想と同様、17日(月)頃から西高東低 冬型の気圧配置が形成され、平地で雪の目安=-6℃以下の寒気が太平洋側まで南下することが予想されています。

 天気予報番組で伝えられているとおり、今週は春を感じさせる高温や、この時期らしからぬまとまった雨が予想されていますけど、週末には再び寒さと雪の可能性アリ。

 こうなると3月や4月の寒の戻りの「強さ」がどうなるのか?(桜に雪?)気になります。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・高気圧張り出し冬晴れ拡大。気温上昇は明日から。


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平200211

 08時を過ぎても大粒の雪が舞っていますが、菅平方面(写真左奥)では雲を透かして太陽も見え始めています。

 最低気温は-2.6℃(01時38分)で、早々に寒気の南下は終了した模様。 
 (さすがに放射冷却は考慮しなくてもよさそうです)

 04時まで12時間の降雪量をチェックしてみると・・・

12時間降雪量200211

 昨夜から今朝にかけての雪は新潟・長野・群馬三県の県境付近、そして石狩湾周辺に限定された大雪だったことが分かります。

 どうして?・・・昨日からの上空の風の様子(ウィンドプロファイラ)をチェックしてみると・・・

ウィンドプロファイラグラフ12時から04時200211

 昨日18時から日付のかわる頃にかけて、北陸付近に停滞する偏西風強風帯に対応して上空から下層まで北西方向で風向が揃い、同じく上空から下層まで風速が強まったことが分かります。

 続いて新潟県境の信濃町と長野市街地の積雪の時系列変化をチェックしてみると・・・

アメダス積雪実況グラフ200211

 上空から下層まで風向が揃い、風速が強まった18時から22時にかけて長野市の降雪が急増していることが分かります。

 この点今朝の段階では、上空の風は強いままですが下層の風速は弱まっている状態。
 03時過ぎに大雪警報も解除されていますから、どうやら立春寒波 最後の一波が終わろうとしているようです。

昨日18時から今日06時まで12時間のレーダー画像と06時の推計気象分布

全国レーダー06時まで200211







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM11日200211
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。
 
 今日はシンプルに・・・-30℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜け・・・
 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が日本付近を東進。

 このため地上では・・・下段の図・・・高気圧が張り出し北海道まで冬晴れエリアが拡大。
 高気圧東側の北風エリアでは寒さが続くものの、南寄りの風が吹き込み始める九州から気温が上昇し始めることが予想されています。

 で・・・この空模様のケチをつけるとすれば・・・
 高気圧北縁に位置する北海道で冷たい西風が強めに吹くこと。
 高気圧後面の東シナ海では暖かく湿った南東風によって前線の雨雲が活発化すること・・などが挙げられます。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200211

 紫色は下層雲。

 概ねGSMもでると同様の予想。
 気配りする点を挙げるとすれば(注意するほどではないけれど)、東海沖に形成される収束線の下層雲。

 中部山岳の風下に形成される地形性の収束線ですが、駿河湾付近に低圧部も予想されていて(局地的な小低気圧。いわゆる駿河湾低気圧)沿岸への影響がチトきになります。

 また、北海道西岸の回復の程度。
 高気圧の北縁に位置し、次第に(相対的に)暖かく湿った空気が流れ込み始めるため、回復不十分なまま明日には雨?が降り出してしまうかもしれません。

 そして明日・・・早くも九州からまとまった雨。
 夜にかけて高い山でもまとまった雨になりそうですから・・・・
 せっかくの雪に喜んでいるスキー場の方々のことを考えると、なんとも言えない気持ちです。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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