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 昨日朝の長野市は大粒の雪。

 そんな様子をタイムラプス撮影していると、早くも午前中から急速に回復。

長野市南東部 菅平高原方面の雪雲の動き


(4Kタイムラプス動画:降雪が弱まるタイミングの菅平高原方面)

 ※里山の尾根筋で雪雲がバウンドする様子が興味深い。



 昼には長野市だけでなく、新潟県との県境付近、野尻湖畔でも青空が広がりました。

野尻湖畔11日200212

 立春からの寒波はこれで終わり。

野尻湖畔入り口雪200212

 玄関から道路まで雪の回廊ができ、ようやく冬らしい景色になりました。
 (例年なら雪面から「階段に降りてくる」ので「階段を上る」現在はまだ雪が少なめです)



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 今日も日課の北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200212

 寒気はすっかり東海上へ。

 日本付近には偏西風の北側への蛇行域・・・好天をもたらし暖気が北上する上空の気圧の尾根が接近中。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)(前日の計算値と比較)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ200212
(図をクリックすると拡大します)

 高温傾向は今週いっぱい16日(日)頃まで続く模様。
 高温の期間中、春一番が吹く可能性がある気圧配置が3回も予想されていて、平年を10℃以上も上回る可能性が高くなっています。

 とはいえ、寒気を運ぶ偏西風がシベリアで北に蛇行しているのに対して、中国大陸南部では偏西風が南に蛇行傾向(赤の点線:上空の気圧の谷)。
 高温傾向が継続する中、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が通過しやすく、高温とはいえ穏やかな晴天が続くというわけにはかないようです。
 
 また来週早々、平年を下回る寒さが予想されています。

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)で、低温が予想されている18日(火)09時の空模様をチェックしてみると・・・

GSM18日予想200212
(図をクリックすると拡大します)
 
 -30℃以下の冬の寒気を伴う上空の気圧の谷が通過に対応して、全国的な冬型の気圧配置と平地降雪の目安=上空約1500m-6℃以下の寒気の太平洋側への南下が予想されています。

 上空の気圧の谷が急峻なので、一時的な冬型と寒気の南下で済みそうですけど、そのころにはシベリアでは次の寒気が準備中??

 強い寒気の南下が3月だけでなく4月まで持ち越されないよう、上手に温度調整をして欲しいものです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・冬晴れは西から下り坂


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝は新潟県境 信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔200212
(写真をクリックすると拡大します)

 北側に雪の貼りついた木々を透かして見る空はほぼ快晴。
 積雪自体は平年より少ないはずですけど、黒姫山も妙高山もいつもの冬の顔を取り戻しています。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は-9.3℃(00時19分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200212

 久々に天気図のど真ん中に高気圧がドカン!
 衛星の水蒸気画像を見ても、日本の上空では偏西風が北に蛇行し、まさに上空の気圧の尾根(水色の点線)の通過中。

 高気圧の中心が太平洋にあって、暖かく湿った南西風が日本付近に流れ込みやすくなっています(暖気を高気圧が背負い投げ!)。

 ただ、東シナ海方面には太平洋の湿った空気も流入中。
 春と冬を分ける前線(菜種梅雨)が九州に接近し、早くも降り出している所があるようです。

 ということは・・・今晴れている所もこれから下り坂?とすれば降り出しのタイミングは??

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで200212







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM12日200212
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 昨日に引き続き今日も比較的シンプル。

 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が日本付近を東進し、夜には東海上へ。

 上空の気圧の尾根の後ろを、複数の偏西風強風帯に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(点線:偏西風の南側への蛇行域)が足並み(位相)を揃えつつ接近してくることが予想されています。

 中でも今日~明日の天気に最も影響するのが朝鮮半島方面に進んでくる上空の気圧の谷(ピンクの点線)。
 偏西風が特に大きく蛇行していて悪天パワーがタップリ。
 さらに-20℃以下の寒気も伴っていて、大気の状態を不安定にするチカラも持っています。

 で、このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・東進する上空の気圧の尾根に対応して高気圧はゆっくり東海上へ。
 北海道では西寄りの風が強めに吹きそうですけど、東~北日本は今日いっぱい晴天優勢。
 南西風が寒気を北に押し上げ、春の足音が聞こえる空模様になりそうです。

 一方、高気圧の後面に位置する西日本では、次第に暖かく湿った南西風が強まる模様。
 さらに、上空の気圧の谷前面を低気圧や前線が東進し、九州では朝から、中部地方も夕方から夜にかけて「雨」が降り出すことが予想されています。

 もっとも雨が降っても、九州にはプラス8℃以上の暖気が流入。
 菜種梅雨と呼ぶにふさわしい暖かい雨になりそうですけど、地域によっては南風が強まり(春一番の可能性?)山岳風上斜面などでは雷を伴った強い降り方をするかもしれません。

相当温位200212
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 暖かく湿った空気が夜には日本海まで北上し、西日本は広範囲で大気の状態が不安定に。
 フェーン現象が発生すれば、日本海側(山陰など)で、この時期としては記録的な高温になるかもしれません(あくまでカンです)。

 また、夜には南西諸島にかなり強い暖湿気が流入。
 南西風の収束線が通過する際、局地的にかなりの降り方になる可能性があります。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200212

 紫色は下層雲。

 今日中の降り出しは中部山岳付近まで。

 明朝には関東甲信から東北にかけて活発な雨になっていることが予想されています。

 もちろん、低気圧や前線(収束線)付近では局地的に風も強め。
 雪に関係する寒気は北海道まで北上していますから、降るモノは高い山でも雨の可能性大。

 晴天の下でパウダーを楽しめるのは今日までですから、仕事を休めるスキーヤーやボーダーは今日が貴重なチャンス。

 明日以降は表層なだれ、続いて全層なだれにご注意を。
 さらに週の後半は融雪洪水(山では丸木橋が流される心配も)や土砂災害にも気配りをしたいところです。

 なにせ・・・しばらく異例の暖かさ?が続きますから。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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