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 昨日の新潟県境 信濃町 野尻湖畔

野尻湖畔200213
(写真をクリックすると拡大します)

 一昨日に続いて、この冬一番の美しさ。
 冬枯れを隠してくれる雪があってこそ・・・と実感させてくれます。

信濃町200213

 ただ・・・この美しい景色も連日の高温と雨によってどうなってしまうのか?

 気象の世界の冬の終わり・・・せめて2月いっぱい、この景色を見せて欲しいと思います。



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 それでは今日も北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200213

 冬の寒気が東海上に抜けただけでなく、①極東付近では冬の寒気を運ぶ偏西風が一気に北上。

 代わって②大陸南部の季節を分ける偏西風強風帯に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本に向けて東進中。
 気温が上がるのはもちろん、周期的に天気が崩れ春の空気が北上しやすい状況です。

 ただ、③シベリアでは冬の寒気を伴った上空の気圧の谷が南下中。
 冬の寒気も「このまま冬は終わらせない」という意思表示をしているようです。

 ということで、①~③のような空模様の骨格の動向を、週間予報支援図という明後日から6日間の高層天気図(右側の図には地上の気圧配置をKasayanが加筆)を使って、ざっくりっとチェックしておきました。

週間高層天気図200213
(図をクリックすると拡大します)

 ③シベリアを南下中の冬の寒気を伴う上空の気圧の谷・・・
 16日(日)~18日(火)にかけて日本付近をゆっくりと南東進。

 地上では西高東低 冬型の気圧配置が形成され、平地で雪の目安=上空約1500m -6℃以下の寒気が太平洋側まで南下。
 降るモノはほとんどの地域で雪になる本格的な冬に逆戻りすることが予想されています。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)(前日の計算値と比較)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ200213
(図をクリックすると拡大します)

 訂正:四国で春一番が吹いて気付いた!西日本と東日本 春一番の候補日逆になってます。

 記録的な?高温傾向が続いた後(バレンタイン熱波?)、寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に対応して最初に寒気が南下し始める西日本から気温が低下。

 およそ2~3日間(ということは寒波と呼んでもイイかも?)、全国的に平年を下回ることが予想されています。

 ということで・・・(天気予報でも伝えられるようになりましたが)このまま冬は終わらない。

 その後は・・・再び気温が上昇するようですが、他国の計算値(スーパーコンピューターによるシミュレーション)なども併せ見ると、北半球上空の寒気はしばらく蓄積期に入った後、月末にかけて周期的に寒気を放出する「気配」を漂わせています。

 スキー場関係者、雪ダム?の貯水量を気にしている農家の方々にとっては少々辛い高温ですけど、冬のおわりに「穏やかな温度調整」「雪ダム?の穏やかな貯水(積雪)」がなされることを期待したいと思います。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   



2、今日の空模様・・・太平洋側は午後には回復。日本海側は下り坂。そして明日は?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200213

 07時過ぎまで雨が降っていましたが、南から急速に青空が広がり始め、09時過ぎには部屋の奥深くまで強い日差しが差し込むようになりました。

 今朝の最低気温は平年を6℃ほど上回るプラスの2.2℃(00時08分)。
 9時には6.8℃まで昇温し、最高気温が思いやられる陽気。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200213

 日本付近は太平洋の高気圧と大陸から東進中の高気圧に挟まれた気圧の谷。

 気圧の谷では、太平洋の高気圧の縁を回って流れ込む春の暖湿気と前線北側の春先の空気がせめぎあい前線を形成。
 前線に沿って活発な雨雲が発生し、東日本を東進していることが分かります。

 また、日本海では春先の空気と晩冬の空気がせめぎあって低気圧を形成。
 日本海側にも低気圧から延びる潜在的な前線と思われる雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、昨日の晴天をもたらした上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東海上に抜け、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中。

 東日本中心の雨雲・・・上空の気圧の谷によって東海上に押し出された地域から回復に向かいそうですけど・・・具体的にはどのように??

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布

全国レーダー08時まで200213







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM13日200213
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 -30℃以下の冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯はサハリンまで北上中。

 日本付近の天気変化をコントロールしているのは、-20℃前後の寒気(冷気?)を運ぶ偏西風強風帯(濃い水色・薄赤等)と、強風帯上を東進する悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)。

 複数の上空の気圧の谷が計算されていますけど、今日の主役は日本海と東日本を通過するピンクと薄ピンクの上空の気圧の谷ということになりそうです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・下段の図・・・日本海の低気圧は夜にかけて東北に上陸。

 上空の気圧の谷(ピンク)が先行するので、低気圧は上陸後不明瞭になるようですが、上空の-20℃前後の寒気と低気圧に吹き込む地上の温かい南風によって大気の状態が不安定に。
 北陸以北の日本海側では、低気圧や潜在的な前線(黄色の点線:風の収束線)が通過するタイミングで落雷や突風等の激しい現象が心配されます。

 一方、太平洋側では(薄ピンクの上空の気圧の谷に対応して)前線上に低気圧が発生。
 低気圧がや前線が通過するタイミングで局地的、一時的に雨が強まったり、落雷や突風が発生するおそれがありますが、夜には東海上へ。

 上空の気圧の尾根に対応して高気圧の晴天域が拡大するだけでなく、低気圧が運び込んだプラス8℃以上の暖気によって20℃前後の(この時期としては)異例の高温になることが予想されます。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200213

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 天気変化の周期はおよそ24時間~30時間。
 太平洋側では早くも明朝、次の低気圧の雨が九州から降り出すことが分かります。

 また、今夜にも低気圧が東北に上陸する日本海側・・・
 こちらも明朝には朝鮮半島の北西付近に次の気圧の谷が見えています。

 天気予報のマークだけを見ていると、今自分が「雨のち曇り(実質晴れ)」のタイミングにいるのか?「のち雨」のタイミングにいるのか?わからなくなってしまいます。

 かといって雨や雪のアニメをボーっとみていても天気変化を覚えることができません(Kasayanだけ?)。

 Kasayanとしては、時系列に並んだマークの予報とアニメを照らし合わせ、降り出しのタイミングと止むタイミングを(目安として)把握するのがイイ・・・と思っています。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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