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 昨日夕方の北アルプス 表銀座方面(蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳~槍ヶ岳~燕岳方面)。

14日北アルプス200215

 午前を中心に曇り空でしたが、夕方にかけて晴天に。

 里山から雪が消えて冬の終わりのような善光寺平。
 北アルプス風下に形成された層積雲のシルエットが何か物悲しく見えました。



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 今日も日課の北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200215

 日本付近では、シベリアの寒気を運ぶ偏西風強風帯が北上中。
 全国的に異例の高温が続いているわけですけど・・・

 大陸では着々と寒気を伴う上空の気圧の谷と寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が東進中。
 明日から明後日にかけて日本付近を通過して、春の陽気から一転全国的に真冬の寒さに逆戻り。
 天気予報で伝えられているように、西日本でも雪になることが予想されています。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)(前日の計算値と比較)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ200215
(図をクリックすると拡大します)

 西日本では17日(月)、東日本では18日(火)が平年を大きく下回る低温のピーク。
 ダラダラと長引く寒波ではありませんが、西日本中心に厳しい寒さになることが予想されています。

 西日本では今日平年を12℃以上も上回る一方、17日(月)には平年を8℃前後も下回り、気温差は20℃に及ぶ可能性。
 暖気と寒気のせめぎあいがそれだけ激しいということですから、天気が荒れないワケがありません。

 そんな様子・・・後ほど、今日の空模様に続いてご紹介したいと思います。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   



2、今日の空模様・・・日本海側・太平洋側 双方からゆっくり下り坂!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200215

 昨日の淡い夕焼けを東の空に移動したような淡い朝焼け。

 志賀高原から菅平高原には、稜線に沿って厚めの層雲が南下しています。
 ※地形効果を視覚化すべくタイムラプス撮影中。

 今朝の最低気温も平年を6℃以上も上回る2.7℃(06時25分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200215

 南海上には(早すぎた?)菜種梅雨の前線が停滞中。
 ただ、前線は日本付近で南に湾曲していて、太平洋側中心に晴天域優勢。

 衛星の水蒸気画像を見ると、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が日本付近を東進しているため、大陸の高気圧が日本海に張り出し前線を南に押し下げていると思われます。

 ということは・・・上空の気圧の尾根の東進に伴い西から下り坂。
 上空の気圧の谷の東進に対応し、まずは前線上の低気圧東側の活発な雨雲が九州、そして南岸へと拡大することが予想されます。

 天気は西から下り坂・・・??

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー200215

 ※昨夜、北陸から東北にかけて局地的な雨。
 太平洋側だけでなく日本海側も天気を崩す要素・・・偏西風強風帯が停滞していることを暗示しています。







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM15日200215
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯(高度約5400m)は北海道まで北上中。

 また、西~東日本では、高度5700m付近の偏西風強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、周期的に東進していることが分かります。

 ただ・・・日本付近全体を見ると、偏西風が北に蛇行傾向。
 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線)東側を中心に好天ベースで推移すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・冬の寒気を伴った上空の気圧の谷がかすめる北海道では、道北中心に気圧の谷(薄い低マーク、黄色の点線)が停滞。
 風の収束線を中心ににわか雪が残りそうです。

 一方、上空の気圧の尾根優勢の西~東日本は高圧部の晴天域優勢ですが・・・
 上空の気圧の谷が周期的に通過する九州付近では、前線と前線上の低気圧がゆっくり東進。
 上空の気圧の谷が先行するため、低気圧は閉塞することで閉塞点(新たな低気圧の発生場所)を先頭に、四国に降水域を拡大することが予想されています。

 また、前線には(晴天時)20℃前後の高温をもたらす暖気とともに水蒸気も流入。
 大気の状態が不安定になって、局地的に強い雷雨が発生することが心配されます。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200215

 紫色は下層雲。

 今日のところは晴天域優勢。局地的に崩れる地域のみ注意すればよいのですが・・・

 明日は朝から広範囲で雨・・・そして風も強まり始める模様。
 海も山も大荒れになりそうですから、無理なバックカントリー、(もはや)春山登山などされないようご注意を!



3、明日~明後日の空模様・・・大荒れのち強い冬型へ!


 ということで、続いて明日~明後日の空模様

GSM3コマ200215
(図をクリックすると拡大します)
 週末の空模様と同様・・・
 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、地上気圧と降水量、地形や日変化の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 明日は高度約5400mの偏西風と、高度約5700mの偏西風強風帯に沿って、日本海と太平洋岸の低気圧と前線が北東進。

 また、大陸から日本海へと-35℃以下の真冬の寒気を伴った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南下。
 低気圧に吹き込む季節外れの8℃以上の暖気と相まって、西から大気の状態が非常に不安定になることが予想されます。

 そして、月曜日にかけて日本海の低気圧は寒冷渦直下に入り発達のピーク(閉塞過程)に。
 高度約5700mの偏西風強風帯に対応する太平洋側の低気圧も、次第に高度5400mの偏西風に対応するようになり、両者相まって荒れ模様の天気をもたらし、強い冬型の気圧配置を形成し始めることが予想されています。

 ところで、春一番が予想されていたこの週末・・・
 太平洋側の低気圧が早めに東進した場合に予想される、日本海の低気圧に吹き込む南風の強さ次第。
 いったいどうなるんでしょうね?



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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