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 昨日朝、長野駅付近から南東方向、菅平高原方面(山の向こうは群馬県)。


(4Kタイムラプス動画:冬型ではないけれど日本海の高気圧から吹き込む北風に踊る層雲)

 根子岳の麓の里山の層雲。

 肉眼では山肌にまとわりつくだけの水墨画に描かれることの多い帯状の雲ですが、タイムラプス撮影すると、風に流され尾根筋でバウンドし面白い動きをする雲だということがわかります。



 教科書的には雨とは無関係と思われている層雲ですけど、条件次第では霧や霧雨そして弱い雪をもたらし、登山の邪魔をすることもあるようです。



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 今日も北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200216

 -35℃以下の寒気を伴う上空の深い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)と、-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が接近中。

 異常な?高温傾向が続く日本付近も、まもなくクールダウンすることに。
 向こう一週間の気温傾向(平年差)(前日の計算値と比較)の最新データをチェックすると・・・

週間気温グラフ200216
(図をクリックすると拡大します)

 西日本ほど寒気が南下し、平年を大きく下回るとともに後を引く低温になることで、計算値は安定しているようです。

 そして今日が気温急降下の崖っぷち。
 寒気と暖気のせめぎあいによって天気が荒れることが予想されます。

 なお、週末3連休は気温が上昇するようですけど・・・
 23日(日:天皇誕生日)頃、北日本から再び気温が下がる「気配」。
 「次の寒気」の影響を受ける可能性が「たかまりつつ」あります。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   



2、今日の空模様・・・今夜には全国的に荒れ模様!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200216

 すりガラスのような高層雲を通して太陽を見ることができる空模様。

 高層雲の下では西からウネウネの層積雲が広がり始め、下り坂を予感させます。

 最低気温は平年を5℃ほど上回るプラスの1.9℃(03時07分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200216

 衛星の水蒸気画像を見ると、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東日本を東進中。

 一方、日本付近で蛇行しつつ停滞する複数本の偏西風強風帯に対応し、大陸沿岸では一斉にゲートインしたかのごとく、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)や寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南北に並んでいることが分かります。

 そして上空の気圧の谷や寒冷渦の東側の地上には低気圧や前線があってジワジワと東進中。
 天気は西から下り坂で、すでに雨雲が東日本にかかり始めています(09時の段階で全国的。雨雲の穴は複数あるようですが)。

 まさに天気は下り坂。
 どれだけ下るのか?それとも転がり落ちるのか?奈落の底まで落ちるのか?
 寒気と暖気のせめぎあいが始まろうとしています。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布

全国レーダー08時まで200216







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM16日200216
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 今日の下り坂の主役は朝鮮半島の北側を東進する寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)。
 日本付近に-35℃以下の真冬の上空寒気を運び込むともに、-30℃以下の冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯を(高度5340m付近)を南下させることが予想されています。

 そして南下する偏西風強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が断続的に北東進。
 不安定な大気の中、太平洋側も日本海側も広範囲で下り坂に向かうことが予想されます。

 で、このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒冷渦に近い朝鮮半島付近では低気圧が発達のピークを迎え(閉塞過程)停滞。
 閉塞点には新たな低気圧が発生し、発達しながら秋田県沖へと北上することが予想されています。

 また、日本海の低気圧から延びる寒冷前線(黄色の点線)が西~東日本の日本海側を(不明瞭になりながら)北東進。
 寒冷前線に吹き込む温かく湿った空気によって大気の状態が不安定になり、前線通過時を中心に落雷や竜巻等の突風など、激しい現象の発生が心配される状況です。

 また太平洋側でも、断続的に北東進する上空の気圧の谷に対応して、前線や低気圧、低圧部(前線キンク部)の活発な降水帯が北東進。
 前線付近はもちろん、暖かく湿った南寄りの風がぶつかる山岳風上斜面等で不安定な大気のよるまとまった雨になることが予想されます。

相当温位200216
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 南岸の前線に吹き込む強い暖湿気が前線上の低気圧や低圧部(キンク部)付近に集中し、局地的にまとまった雨が予想される状況。

 また前線北側、寒気が待ち受ける日本海まで暖湿気が流れ込むことが予想されているため、日本海側でも寒冷前線の影響が心配される状況だということが分かります。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200216

 紫色は下層雲。

 今日は太平洋側、そして日本海の低気圧に吹き込む南風が優勢。
 雪に関係する下層寒気は北海道付近まで北上したままで、寒気と暖気のせめぎあいでは暖気が優勢という場面。

 ただ太平洋側の低気圧が東海上に抜ける明日、西日本から急速に寒気が南下。
 JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の活発な降雪帯が上陸する前・・・西風の収束線が活発化するタイミングで山陰の降雪が活発化し、関門海峡の風下側など風の収束線が発生しやすい場所では太平洋側でも雪が降り始めることが予想されています。



3、明日の空模様・・・西日本にとっては今季一番の冬型に!


 ということで、寒気が優勢になる明日の空模様

GSM17日200216
(図をクリックすると拡大します)
 今日の空模様と同様・・・
 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、地上気圧と降水量、地形や日変化の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。
 
 詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・
 ゆっくりと南下する日本海のJPCZの降雪帯が上陸する明日夜以降の降り方も気になる空模様。

 明日17日(月)だけでなく18日(火)にかけて、日本海側だけでなく太平洋側でも雪の降り方に注意が必要な状況だと思います。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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