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 昨日、千曲川にかかる橋から見た戸隠山~飯縄山~黒姫山方面

飯綱23日200324

 昨日午後、日本海では気圧の谷(低圧部)が北陸に向けて南下中。

 西高東低 冬型っぽい気圧配置でしたが、新潟県と長野県の県境に位置する北信五岳(戸隠・飯縄・黒姫・妙高・斑尾)も白い姿を見せていました。

 これらの山々・・・日本海から流入する雪雲を東西に振り分けるとともに、北側斜面で雪雲を発達させるとことで、長野市の雪の降り方を左右します。


(4Kタイムラプス動画:上層西風と下層南東風が波動を形成。雪雲が発達する様子)

 これは、前回の雪・・・20日(金:春分の日)に撮影した長野市街地 長野駅上空のタイムラプス動画(南東方向 菅平高原方面)。

 20日は西から雪雲が流入。
 通常なら南北に連なる北アルプスが雪雲の流入をブロックしてくれるところ、西風が強く長野市上空にも雪雲の残骸(断片)が流入していました。

 そこへ、先の写真でご紹介した山々の東側(野尻湖・飯山方面)から北~北東の下層風が流入。

 上層の西風と下層の北東風が収束線や波動を形成し、長野盆地流入に伴う下降気流によって弱まったた雪雲を再発達させる様子が分かります。

 教科書的には「脊梁山脈にぶつかって雪雲が発達する」・・・なんて言われますけど、3000m、2000m級の山々が連なる長野県では、雪雲の発達に関して単純に考えるわけにはいきません。

 ※だからタイムラプス動画を900本近く撮影してきたんです。
  長野県の雲のタイムラプス動画はKasayanのYouTubeチャンネルで。



 もちろん、今日の雪もタイムラプス撮影中!



1、北半球上空の寒気と、向こう一週間の気温傾向


 それでは今日も北半球上空の気圧配置と寒気の実況天気図(昨夜21時まで7日間)のアニメから。
北半球アニメ200324

 東~北日本を-36℃以下の真冬の寒気を伴う寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過し、日本付近は寒の戻りの真っ最中。

 明日以降は偏西風の北側への蛇行域が通過して気温が上昇しそうですけど、後続の寒気も着実の発達、そして南東進中。

 向こう一週間の気温傾向(平年差)(前日の計算値と比較)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ200324
(図をクリックすると拡大します)

 どうやら次の寒気・・・週末 28日(土)~29日(日)頃、日本付近にやって来るようですが、寒の戻りというよりは平年を10℃前後も上回る異例の高温を平年に戻してくれる程度で済む模様。

 もちろん体感的には寒く感じられるでしょうし、平年よりやや高い状態が予想されている来週前半も、それほど暖かいと感じられないかもしれません。

 超暖冬につづいて、桜の早咲き、異例の高温を経験していると、何が普通なのか?わからなくなってしまいますよね?

 ということで、今日は気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、気温の急降下が予想されている週末 27日(金)~29日(日)の空模様を、寒気や暖気を運ぶ偏西風強風帯と併せてまとめてみました。

GSM週末200324
(図をクリックすると拡大します)

 どうやらこの週末、日本付近の天気を左右するのは、冬の寒気、春の空気、初夏の暖気を運ぶ3本の偏西風強風帯。

 それぞれの偏西風(が運んでくる性質の異なる空気)が停滞前線を形成し、菜種梅雨前線(冬と春の間に発生)と梅雨前線(春と夏の間に発生)が合体した”ハイブリッド型の前線?”が形成されることが予想されています。

 これらの空気が日本付近に集まることで、初夏の陽気になったと思えば冬に逆戻りしてみたり・・・

 この状態が続くようなら4月に入っても初夏と冬が混在するような(農作物にとって過酷な)空模様が心配されます。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     



2、今日の空模様・・・午前が冬型のピーク!・・・明日にかけてゆっくり緩む


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平200324

 断続的に雪雲が流れ込み(雪雲の流入方向やメカニズムはタイムラプス動画で確認中)、長野駅付近も屋根や車は雪化粧。

旭山200324

 長野市街地西部の里山、(川中島の合戦で築城された)旭山も真っ白に。

 今朝の最低気温は-0.7℃(04時56分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況200324

 等圧線の間隔が広くイメージがつかみにくいですけど、とりあえず西高東低 冬型の気圧配置。

 もっとも、冬型の気圧配置の骨格は骨太。

 衛星の水蒸気画像を見ると、東~北日本中心に冬の上空寒気を運ぶ偏西風が寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)を中心に大きく南に蛇行。
 蛇行する偏西風強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が周期的に南下して、雪雲が発達しやすい状態になっています。

 そこでもう一度 実況天気図を見てみると・・・

  等圧線の間隔は広いものの、日本付近で等圧線がアチコチで蛇行。
 上空の気圧の谷の通過に対応して各地に形成された弱い気圧の谷(黄色の点線)が間延びした冬型の気圧配置の降雪を強めているのかもしれません。

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー200324







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM24日200324
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 今日は比較的簡単。

 -35℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴う寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と、寒冷渦西側を南下する上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、全体としてゆっくり東進。

 下り坂、そして大気の状態が不安定のエリアがジワジワと東に移り・・・

 西から好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近してくることが予想されています。

 このため、地上では・・・下段の図・・・等圧線が南北に混雑(気味)の冬型の気圧配置が次第に弱まり・・・
 西から高気圧の晴天域優勢に。

 夜にかけて全国的に北風が優勢なので寒気の北上は鈍いものの、西からジワジワと回復することが予想されています。

 地域によっては遅霜や、忘れかけていた水道管凍結の可能性も?
(明朝 穏やかに晴れると放射冷却が強まりかなりの冷え込みに。開花した桜や生育の進んだ農作物への影響はどうなんでしょうか?)。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ200324


 紫色は下層雲。

 やはり-35℃以下の寒気を伴う寒冷渦と上空の気圧の谷が通過する午前中が降雪のピーク。

 ただ、夕方にかけて-30℃以下の寒気を伴う後続の上空の気圧の谷が通過するため北陸以北日本海側の回復は遅め。
 今夜遅くまで雪が降ったり止んだりを繰り返すと思われます。

 また、高気圧の晴天域が拡大する西日本と東日本の太平洋側・・・
 明朝の冷え込み・・・-6℃線の南下位置次第では、今朝発表の予想気温よりもう少し低くなる可能性も?ありやなしや??



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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