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 「気象予報士Kasayan番外編」のTweetから。

 仕事の予定変更や引っ越し作業でバタバタ続きだったKasayan。
 昨日は久々にリフレッシュすることができました。

 ただ・・・引っ越しがひと段落したと言っても断捨離と荷造り、そして運搬が終了しただけ。
 問題は運び込んだ荷物を解いて あるべき場所に仕舞うという作業。
 これなくして落ち着いた生活、仕事をすることができないというのは言うまでもありません。

 これまでは期限のある作業だったのでモチベーションとは無関係に作業をしてきましたが、これからは自らを奮い立たせなくてはなりません。
 早くも心が折れそうです・・・orz





1、北半球上空の寒気・・・冬の寒気は北海道限定?


 1日に開店?したばかりの北半球上空の気圧配置と寒気の動向
北半球アニメ201203

 3コマのアニメになって、北半球上空の寒気が北極を中心に反時計回りに回っている様子が分かるようになりました。

 そして・・・北半球上空の強い寒気(-40℃以下)が北極海上空に蓄積される状態であること、そして極東上空に-30℃以下の冬の上空寒気が流れ出して東進していること、さらにヨーロッパからシベリア西部にかけて気温が高めであることが分かります

 目先 気になることは、冬の寒気を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が2本 接近していること。

 この寒気によって冬の足音が大きくなるのか?気になるところですけど・・・
 この上空の気圧の谷が通過した後、続く寒気の気配が見られないことも気になります。

 ということで・・・この先10日間の(冬の寒気を運ぶ)偏西風強風帯の様子を、米国気象機関(NOAA)発表のGFSモデルを使ってザックリとアニメ化しておきました。

週間高層アジア600P201203

 -30℃以下の本格的な冬の寒気・・・この先10日間、南下しても北海道限定。

 この先 西高東低 冬型の気圧配置になったとしても、本格的な降雪は北海道かせいぜい東北北部付近まで。
 関東甲信や東北南部は-20℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯と上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)に「手助け」されて、高い山中心に雪が降る程度で推移すると思われます。

 もちろん これは「計算値通りに推移した場合」の話。
 計算値は引き続き大きくブレているようですから・・・引き続き「神のみぞ知る」です。


2,今日の空模様・・・だらだらの冬型、今夜を境に少々強まる?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

 ピリッとした気持ちの良い朝になりました。

 そんな今朝の実況

実況201203
(図をクリックすると拡大します)

 全体として気圧配置は西高東低 冬型ですが、北陸付近と関東沿岸に小低気圧があって、冬型の気圧配置にクサビが打ち込まれている状態。

 日本海の低気圧は北日本中心の冬型の気圧配置の影響(日本海側の雪や雨、寒気)を引きづり降ろし、冬型を手助けしていると言えそうですけど・・・

 太平洋の低気圧は太平洋の暖かく湿った空気を引き込んで、冬晴れになるはずの関東の天気を崩している状態。
 冬型の邪魔をしていると言えそうです(冷たい北東風を関東に吹かせている点は冬の手助け?)。

 衛星の水蒸気画像を見ると、西から南北数階建ての悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(北半球アニメでチェックした赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。

 この上空の気圧の谷が二つの低気圧を活発化させるとともに東海上へと運び出し、再びピュアな?冬型の気圧配置を形成することになりそうです。







 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM03日201203
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、地上気圧と降水量、地形・日変化の影響を受けにくい上空約1500mの気温の様子。

 相変わらず上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)を描き込みすぎていますけど・・・
 Kasayan的に気になるのは三階建てで東進する上空の気圧の谷(濃・薄・濃ピンクの点線)。

 北海道を通過する強い寒気を伴った上空の気圧の谷は冬型の気圧配置を強め、北海道の風雪を活発化する役割。

 北陸沿岸を東進する上空の気圧の谷は、冬型の気圧配置の影響を北陸付近まで引っ張り込み、JPCZと呼ばれる風の収束線に沿った雨・雪雲の帯を活発化させるとともに北陸付近に停滞させる役割を果たし・・・

 両者の中間、薄ピンクの波長の長い上空の気圧の谷は・・・冬型の気圧配置が完成した後、日本海側の雪や雨を強める役割を持っていると思われます。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ201203

 紫色は下層雲。

 例によって詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 今回、-35℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が通過した後、冬型の気圧配置が再び完成して下層寒気が南下することに。
 -6℃線が能登半島付近まで南下するため、北陸では今季一番の「冬らしい空模様」(雪や積雪ではなく空模様です)になることが予想されます。

 積もるとしても山中心で大雪の可能性があるのは北海道限定だと思いますけど、今回はほんの少しだけ冬の足音が大きめに聞こえるかもしれません。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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