気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

上空の寒気

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

秋雨前線 南下、前線通過時 激しい雷雨も!北と南も荒れ模様!(190823)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 昨日夕方、長野県北部に秋雨前線が南下。


(4Kタイムラプス動画:長野駅付近から南東 菅平高原方面)

 秋雨前線の雨雲が南下する直前、菅平高原尾根筋で消長を繰り返す層雲の様子をタイムラプス撮影しました。

 暖湿気の流れ込みが強まると同時に尾根の風上側、上昇気流域で層雲が活発化。
 踊るような上下運動をしながら、南下してきた前線の乱層雲と一体化する様子が分かります。

 しばしば「山の風上斜面で雨が強まる」なんて言われますけど、尾根筋のような小さなスケールでも同じことが起こっています。
 (週末この尾根筋(リッジ)では、グライダーが上昇気流乗って何時間も飛んでいます)


1、週末の空模様・・・台風11号は大陸に行くけれど?


 それでは・・・沖縄方面を除いて台風11号の心配がなくなったこの週末。

 最新の進路予想は以下のURLで確認していただくとして・・・

 今日も引き続き週末の空模様(日本海側で下り坂に向かう明日夜以降)をチェックしておきました。

週末GSM190823
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 昨日からTVの天気予報を見ていると・・・「秋雨前線が太平洋まで南下するので天気はまずまず」的な解説を多く耳にしましたが・・・
 それ、関東付近を中心とした太平洋側の地域の話。
 (もちろん、まずまずの天気より崩れる地域を優先して解説していた解説者もいます)

 確かに、寒気を運ぶ偏西風の南下に伴い、秋雨前線本体の降水帯は太平上まで南下して(偏西風蛇域の頂点に位置する)関東付近を中心に晴天域が優勢になる模様。
 また、上空約1500m 15℃以下の寒気が太平洋側まで南下するため、過ごしやすい陽気になることも予想されます。

 ただ、寒気の南下が極端すぎて・・・北陸を中心とした日本海側では、-5℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過する明日夜にかけて大気の状態が不安定に。

 また、南下する寒気のコアといえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が北海道付近を通過するため、北海道は発達した低気圧が抜けた後も、少々荒れた天気が残ることが予想されています(日曜日も大気の状態は不安定傾向)。

 さらに、南西諸島は北上する台風11号による波の影響が心配され・・・
 次第に暖湿気の流れ込みが強まる九州方面では、活発化する秋雨前線の影響も気になるところです。

 で、この天気・・・普通に都会で暮らすのなら「まずまずの天気」。
 ただ、北海道や東北北部、南西諸島の漁師さんなら出漁を悩む空模様。
 北海道や中部山岳北部の山に登るなら、天気が急変することを心配しなくてはなりません。
 また、大気の状態が不安定ということは、降雹被害を心配する農家の方も多いはず。

 もちろん「まずまずの天気」の関東でも、周辺の山々に出かけるのであれば、日本海側の不安定な大気のトバッチリが気になるところです。

 少々心配しすぎではありますけど・・・心配こそがアウトドアで長生きする秘訣。
 天気予報解説の「まずまず」という表現は「完璧ではない」ということの裏返しですから、アウトドアに出かける方は、最寄りの地域が「完璧でない」場所に含まれるか否かを、「心配しながら考えて」みてくださいね。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


3、今日の空模様・・・秋雨前線 数波に分かれて南下!止んでもまた降る?

 
 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝長野市街地・・・

菅平190823

 07時前後に雨が止み、サッと日差しが強まりましたが・・・一時的。
 新潟県側(写真左側)から厚めの層積雲が南下し、善光寺平(長野盆地)にフタをしてしまいました。

 昨日に引き続き、善光寺平周辺の里山には水墨画のような層雲が・・・
 冒頭でご紹介した動画のように、また踊りだして雨を降らせるんでしょうか?

 ちなみに最低気温は21.6℃(05時04分)で平年並み。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190823

 昨日に引き続き日本海側に秋雨前線が停滞。

 ただ、前線上に低気圧が発生。
 さらに前線が停滞前線から寒冷前線と温暖前線に変化・・・いっぱしの低気圧の通過に近い状態に変化しています。

 このため、昨日午前中まで朝鮮半島方面に回り込むようにして前線に流れ込んでいた暖湿気が、ストレートに太平洋側から低気圧や前線に流入するカタチに変化。
 前線付近はもちろん前線の南側でも、広範囲に不安定性の雨雲が観測されるようになりました。

 また、前線上の低気圧北西側には寒冷渦に伴う寒気が南下中。
 低気圧付近では大気の状態が不安定になっていて、北日本では激しい雷雨になっているようです。

 で・・・この状態、寒冷渦の動きが遅いため、明日にかけても続いてしまいそうですが・・・?

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190823
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※秋雨前線、08時には早くも太平洋側に達しているようですけど、後続の雨雲の帯が2本ほど南下していることが分かります。
 脊梁山脈を越える際に弱まる可能性が高いと思いますが、一雨降ってまた一雨・・に注意してくださいね。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM23日190823
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 ごちゃごちゃ書き込みましたが、寒冷渦が南東進し、ジワジワと南下する(寒気を運ぶ)偏西風強風帯に沿って悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に南東進。

 その結果地上では・・・下段の図・・・寒気を伴う上空の気圧の谷に対応して、低気圧が発達しながら北海道を通過。
 北海道では風雨が強まるとともに、大気の状態も不安定に。
 大雨に加えて、落雷や突風等の激しい現象の発生が心配されます。

 偏西風の南下に伴い秋雨前線の降水帯は太平洋岸まで南下。
 前線通過後は回復に向かうものの寒気を伴う上空の気圧の谷の通過が続き、夜にかけても不安定性の降水域が残ることが予想されています。

相当温位190823
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 前線(黄色の太い点線)の南下とともに、暖湿気の流れも太平洋上に南下。
 代わって、日本海側には大陸生まれの乾燥した空気が流れ込んでくることが予想されています。

 これが秋雨前線を寒冷前線化させ、シャープな降水帯が形成されている原因。

 ただ、この乾燥空気が予想以上に優勢になれば、明日予想されている北陸付近の雨もかなり弱まり、中部山岳に心配されるにわか雨エリアも縮小することになるんですが・・・どうなりますやら??
 心配が取り越し苦労になることを祈りましょう。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190823
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 北と南は回復不十分で・・・北陸はいったん回復・・・
 南に蛇行する偏西風の頂点に位置する関東付近が一番回復しそうな気配。
 ※ひと雨降ってまたひと雨の可能性・・・微妙にありそう。
  日本海に低気圧が二つあることも関係?

 この週末・・・新潟の海に出かけようと考えているKasayan・・・
 明日の日中は何とかなりそうですけど・・・上空の気圧の谷が予想より強かったり、早めに南下してきた場合はどうなるか?なんてことを考えています(長生きしたいから)。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


航海のための天気予報利用学バナー121212




秋雨前線日本海で活発化、そして明日にかけて太平洋岸へ!台風11号絡みで週末の空模様は?(190822)


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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


1、台風11号の動向は?・・・気象庁・米軍 進路予想比較


 昨日台風11号が発生しました。

 ご存知のように太平洋高気圧が台風の北上をブロックするため、台風は台湾付近を通過して大陸に進む公算が高くなっています。

 今回も「一応」、改善後の気象庁台風進路予報の様子を把握するため、米軍(JTWC)の進路予報と比較してみましたが・・・

進路予報比較190822
(図をクリックすると拡大します)


 今回も両者は気持ち悪いほど一致。

 台風シーズンを終えた後、ますます改善後の台風進路予報に関する気象庁の見解を聞きたくなりました。

 いずれにしても今回の台風11号・・・大陸経由で秋雨前線に合流し・・・来週あたり、大雨の原料になってしまうことが気になります。


2、週末の空模様は?・・・台風11号は大陸に行くけれど!


 それでは・・・南西諸島方面を除いて、台風11号の心配がなくなった週末の空模様

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを使ってチェックしておきました。

GSM週末3コマ190822
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 上空の太平洋高気圧が九州方面に張り出し、まだ頑張ってはいるものの・・・
 秋の上空寒気を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)もなかなか元気。

 日曜日にかけて寒冷渦のほうが優勢になって、大陸の寒気を運ぶ高度5820m付近の偏西風強風帯とともに秋雨前線が南下。
 土曜の夜には太平洋上まで南下してしまうことが予想されています。

 となると・・・週末は秋晴れ??・・・なんて考えてしまいますけど、さにあらず。

 日本海にはさらに強い寒気を運ぶ高度5760m付近の偏西風強風帯が南下。
 北陸を中心に大気の状態が不安定になり、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過するタイミングで降水域が活発化することが予想されています。

 またその影響は一部太平洋側にも及ぶ模様。

 さらに加えて北海道には寒冷渦本体が接近。
 結局、北陸以北では天気が変わりやすく、落雷や突風等の激しい現象の起こりやすい状態が続きそうです。

 さらに、台風11号の進路次第で、暖湿気の流入が強まる南西諸島や九州で秋雨前線が活発化。
 大雨モードに突入することも心配される状況です。

 確かに秋雨前線が南下して秋晴れになる所も多くなるはずですけど(天気マークの並びも太陽マーク優勢だと思います)、海や山では変わりやすい天気にご用心。
 盆休み期間中にもありましたけど、河原でのキャンプ・・・突然の大雨をイメージした上で判断してくださいね。

 なお、他国のモデルが気になる方は以下のURLでご確認ください。
 ※台風11号の九州への接近をしつこく予想していた米国GSMモデルもシレッと大陸を指向。

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


3、今日の空模様・・・秋雨前線 日本海で活発化!明日にかけて南下傾向!!

 
 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝長野市街地・・・

菅平190822

 07時頃から雨が強まったり弱まったり。
 善光寺平(長野盆地)周辺の菅平や志賀高原の山々は水墨画のような層雲に取り囲まれています。

 今朝の最低気温は21.4℃(05時15分)。
 日差しがなく気温の上昇も鈍いため、昔のように盆明けの「秋の気配」を感じています。
 ※長野県内の小学校などはすでに授業が始まっていたりします。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190822

 秋雨前線が日本海側に停滞。

 昨日18時まで東シナ海に解析されていた熱帯低気圧は天気図上から消えていますけど、潜在的な熱帯低気圧?の推定される位置は朝鮮半島南部付近。
 秋雨前線と合流して、雨雲を活発化させていると思われます。

 一方、大陸からは(週末の北日本の空模様を司る)寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南下中。
 北海道には不安定性の雨雲がかかり始めているようです。

実況天気図アニメ190822
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 これは19日21時から今朝03時までの実況天気図をアニメ化したもの。
 ず~っと解析され続けていた東シナ海の熱帯低気圧・・・何もしないでこのまま消えるとは思えませんよね?

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190822
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※やっぱり朝鮮半島の東海上で前線の雨雲が思いっきり活発化していますよね。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM21日190822
(図をクリックすると拡大します)
 
訂正:日付に誤りがありました。当然ですけが22日です。

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 -10℃以下の寒気を伴う寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に北海道へ。
 北海道は週末にかけて大気の不安定な状態が続くことになりそうです。

 また、山陰から東日本にかけては-5℃前後の寒気(冷気?)を伴う上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に東進。
 午前中、昨日から通過中の(浅い)一団が東海上に抜けた後・・・
 夜にかけて後続の(やや深めの)一団が日本海へ。
 大気の状態が不安定になるとともに秋雨前線が活発化してくることが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・-10℃以下の上空寒気が流れ込み続ける北海道では、不安定性の降水域がかかり続けることに。
 雷を伴いながら降ったり止んだり・・・激しい現象の発生が気になります。

 また、上空の浅い気圧の谷の第一団に対応して、午前中にも東日本の雨雲は南東海上へ。
 一方、上空の気圧の谷の第二団に対応して夜にかけて日本海に低気圧が発生。
 元熱帯低気圧の暖湿気も加わって三陸沖で降水域が活発化し、北陸へと進むことが予想されています。

 一方、上空の太平洋高気圧が張り出す太平洋沿岸は局地的な雨。
 西日本では晴れる所もありそうです。

相当温位190822
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 太平洋高気圧吹きおろしの高温で乾燥した空気のエリアが次第に南東進し、代わって暖湿気が西日本の太平洋が側に流れ込んでくることが分かります。
 また、渤海や黄海付近からは大陸生まれの乾燥した空気が南東進。

 このため、日本海で発生する低気圧の南西側では、秋雨前線(停滞前線)があたかも寒冷前線のようにシャープで活発化し、竜巻などを引き起こすイヤな前線に変身することが気になります。

 そして・・・元熱帯低気圧の暖湿気・・・北陸に大雨をもたらしそうですよね?




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190822
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 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様の予想。

 秋雨前線の降水域・・・今日のところは海上主体で推移しそうですけど、今夜以降は要注意。

 秋雨前線が南下を始めるとともに太平洋側への暖湿気の流入も強まるため、前線付近だけでなく山岳風上斜面や風の収束線等、かなり広範囲で活発な雨になる模様。
 明日の通勤時間帯と重なることも予想されています。

 また、北日本に予想されている降水域もかなりのもの。
 雨はもちろん竜巻等の発生も心配されます。

 8月・・・雨が降らなきゃ耐えられないような暑さが続き、雨が降るときゃ台風や活発な秋雨前線で荒れ模様。
 なんとからならいモンでしょうかね?



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 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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秋雨前線 停滞続く!前線と台風11号?週末の空模様 最新データ!(190821)


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 昨日、関東甲信地方で激しい雷雨がありました。

 昨日09時から21時までの中部地方のレーダー画像をアニメ化すると・・・

中部アニメScrawnyCoarse190821
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 秋雨前線(風の収束線に対応)に沿ったライン状の活発な降水帯が、脊梁山脈(北ア・北信五岳・志賀高原・谷川岳など)を越えつつ活発化し、シャープにまとまりながら関東を南東進したことがわかります。

 このため、新潟県境の野路湖畔でも会話が聞こえなくなるほどの大雨に。

昨日アメダス降水190821

 昨日13時のアメダスをチェックすると、北信五岳の斑尾山の北側と東側で雨が強まり、野沢温泉で時間50.5ミリ、飯山で43.0ミリを観測したことがわかります。

 そんな斑尾山の麓に位置する野尻湖畔・・・久しぶりに滝のような雨を経験しました。

野尻湖畔20日190821

 雨上がり・・・誰もいない湖畔の景色は一服の水墨画のよう。

 ただでさえ25℃を下回り涼しかった空気が、一雨降って肌寒く感じられました。
 黒姫高原の短い夏・・・終わりが近づいたのかも。


1、気になる次の台風!?最新データ・・・週末の空模様


 連日チェックしている「秋の気配」と「次の台風」に関する情報・・・

 とりあえず「秋の気配」は感じられたので(西日本では感じられていないかもしれませんけど)、今日は「次の台風」を中心にチェックしたいと思います。

 ということで、まずは普通の天気図で明日夜までの気圧配置を眺めてみると・・・

天気図アニメ190821
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 もう少し熱帯低気圧のまま粘ると思っていたのですが・・・
 気象庁の見立てでは、今夜までに台風11号が発生する模様。
 (※台風以外の情報についてはアニメ中の書き込みをお読みください)

 タイミング的に秋雨前線が停滞中の週末の空模様に影響してくることが心配されます。

 ということで・・・今日も週末23日(金)から25日(日)の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを使ってチェックしておきました。

週末GSM190821
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 昨日までと同様、気象庁GSMモデルは一貫して上空の太平洋高気圧の西への強い張り出しを予想。
 このため台風11号を日本付近に北上させず、大陸へと西進させているわけですが・・・

 昨日までは台湾の南を西進することが予想されていたのに対し、今日は台湾付近を北西進したのち、大陸沿岸を北上することが予想されています。

 なんだかイヤーなコースに変化し始めましたが・・・
 とりあえず台風の接近・上陸は別として・・・偏西風の南下に伴って太平洋側に停滞する秋雨前線に向かって台風の強い暖湿気が流入しやすい状況に変化。
 西日本を中心に、大雨が心配されます。

 続いて、米国(NOAA)発表のGFSモデルヨーロッパ中期予報センター発表のモデルもチェックしておきました。

台風GFS190821
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

台風ECMWF190821
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 米国GFSモデルは一貫して台風11号を南西諸島に北上させた後、西~東日本太平洋岸に停滞する秋雨前線上を東進させることを予想しています。

   これが現時点で予想されている最悪のシナリオと言えそうです。

 一方、昨日までは米国GFSモデルと同様、(発達の程度は別として)南西諸島方面への北上を予想していたヨーロッパ中期予報センターのモデルは・・・
 いきなり気象庁GSMモデルに寝返りって、台湾付近を西進する予想に変化。

 もう水曜日だというのに、週末の台風の動きさえ分からない状況が続いています。

 もっとも、多かれ少なかれ週末は秋雨前線の雨の影響を受ける可能性大。
 盆休み台風・・・台風10号でオジャンになった夏山登山やロングクルージングのリベンジは、返り討ちにならないよう慎重に計画してくださいね。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・大気不安定 大雨モード続く!?

 
 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝も新潟県境  信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190821

 野尻湖畔は曇り空。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は18.7℃(05時00分)で、ようやく平年並みに。
 早朝は霧が立ち込め、肌寒く感じられました。

 そんな今朝の実況

 まずは今朝の涼しさの境界から・・・

実況気温差190821
(図をクリックすると拡大します)

 秋雨前線の位置がピッタリ25℃線と一致。

 前線北側では熱帯夜解消、南側では熱帯夜継続ということで・・・
 今朝の関東キー局の天気予報を見て、西日本の方はムカッとされたかもしれません(今朝TVを見ていたら無神経なコメントが結構ありました)。

 昨日までは、黄海付近に大陸由来の乾いた高圧部が陣取っていましたけど、今日はオホーツク海高気圧が優勢に。
 太平洋高気圧の暖かく湿った空気と、オホーツク海高気圧から吹き込む冷たく湿った空気が秋雨前線を形作っているようです。

 ※気象庁用語集に、秋雨前線は予報用語として「夏から秋への季節の移行期に、日本付近に出現して、長雨をもたらす停滞前線」と記載されています。この点昨日のテレビ番組で、オホーツク海高気圧の張り出しを理由に「秋雨前線とは言いにくい」というコメントをしている解説者を見かけました。しかし予報用語上秋雨前線を構成する高気圧は限定されていません。また過去の天気図を見ても、秋雨前線初期(8月中)に、オホーツク海高気圧と太平洋高気圧によって前線が形成されることが意外と多いことがわかります。
 昨日からの気温変化に「季節の移行期」を感じられている方も多いでしょうから、今回の前線を秋雨前線と呼んでも何ら問題ないと思います(Kasayanとしては)。
 (蒸し暑さが残る関東南部の体感だと秋雨前線と呼びたくないのかな?盆を過ぎれば秋と言われてきた北国の方には秋雨前線という呼称に共感をいただけると思います)
 ちなみに、日本気象協会、ウェザーニューズの解説者は統一して「秋雨前線」と呼称。
 ウェザーマップ系の解説者のみ秋雨前線という呼称にためらいを感じているようです。
 (そんな目で天気予報を見ると面白いですよ!)

 続いて、いつの実況3点セット

実況190821

 昨日と似たような場所に秋雨前線が停滞。
 太平洋高気圧の縁を回って暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、九州北岸から山陰を中心に前線の雨雲が活発化しています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・寒冷渦南側の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が沿海州方面へと北東進中。
 また、別の上空の気圧の谷が朝鮮半島付近を東進しているのがわかります。

 天気はまだまだ下り坂?
 東シナ海を北上中の熱帯低気圧が秋雨前線とセットになるタイミングも気になります。
 (冒頭の天気図アニメもご覧ください)

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190821
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※山陰沖のシャープな降水帯・・・海上で良かったけれど、行く先の北陸でどうなるか??





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM21日190821
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 ・・・ありゃりゃ・・・バタバタしているくせに余計なことを書いていたらブログ更新の時間が無くなっちゃった・・・

 簡単にまとめると・・・

 今日も上空の太平洋高気圧北側を東進する上空の気圧の谷に対応して、前線の降水帯が活発化。
 山陰沖の活発な降水帯が北陸へと進み、昨日同様に関東へと南下することが予想されています。

 ただ、昨日と異なるのは上空寒気の南下が昨日ほどではないこと。
 雷雨の発生エリアや発達の程度が昨日ほどではない・・・ことが「期待されます」。

相当温位21日190821
(図をクリックすると拡大します)
 
 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という特殊な天気図。

 昨日同様、秋雨前線の南側に暖かく湿った空気が流れ込むことが予想されていますけど・・・

相当温位比較190821
(図をクリックすると拡大します)

 昨日の相当温位図と比較すると、太平洋高気圧吹きおろしの乾燥エリアが西~東日本の太平洋側に接近している点が大きく異なります。
 ということは、太平洋側からの暖湿気の流入は少なめ??

 また、昨日は南西から比較的ストレートに暖湿気が流入したのに対して、今日は太平洋高気圧の張り出しに伴い日本海側を迂回して流入することがわかります。

 さらに本州上に流れ込む暖湿気の混合比(水蒸気の量)がずいぶん異なります(黄色の点線)。

 とすると・・・上空寒気の南下と併せ見れば、雷雨は「昨日ほどではない」ということが「期待されます」。

 もちろん「期待される」というだけで、局地的には昨日に匹敵するような激しい雷雨になる可能性は十分アリ。
 油断しないで「期待」してくださいね。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190821
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 降水エリアの予想・・・高温乾燥空気の流入も加味して考えるとつじつまが合ってきます。

 もちろんGSMモデルでは西日本の太平洋側にも降水域が予想されていますから、(しつこいですけど)油断大敵。

 昨日の雨雲がやってきた方向、雨の降り方を思い出し、アヤシイ雲が見えたらスマホのレーダー画像をじっくり眺め、リスクを回避してください。

 ということで・・・最後はバタバタしてしまいました・・・
 誤字脱字、意味不明・・・ありましたらご容赦ください。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


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夏と秋のせめぎあい強まる!日本海側中心に大雨も!・・週末の空模様最新データ(190820)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 昨日、午前中・・・

童話館から190820
(写真をクリックすると拡大します)

 黒姫高原 黒姫童話館付近で、いわゆる「山岳風上斜面で発達する雨雲」の様子をタイムラプス撮影。

 妙高山(右側:新潟県側の山)西側で積雲が湧き上がり、火打山(妙高山の左側:標高2462m:雷鳥もいるんですよ)はすっかり雲の中。

 撮影を終えて2時間・・・13時頃には早くもゴロゴロという音が鳴り始め、夜中まで激しい雨が降ったり止んだりを繰り返しました。


(4Kタイムラプス動画:黒姫童話館から北、妙高山の積雲対流)


1、気になる次の台風!?最新データ・・・週末の空模様


 連日お伝えしている「秋の気配」と「次の台風」・・・

 今日も、両者の影響が一段と強まりそうな週末23日(金)から25日(日)の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データでチェックしておきました。

週末GSM190820
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 まず一番気になる「次の台風」ですが・・・気象庁GSMモデルは一貫して上空の太平洋高気圧の西への強い張り出しを予想。
 このため台湾の南東海上に予想されている熱帯低気圧?あるいは台風11号は日本付近に北上できず、台湾の南を大陸へと西進?することが予想されています。

 一方、「秋の気配」についてですが・・・気象庁GSMモデルは、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の通過とともに、大陸生まれの秋の空気を運ぶ偏西風強風帯(高度約5820m)の南下を予測。

 このため、秋の空気の先端に位置する秋雨前線の降水帯も日本付近をゆっくり南下。
 25日(日)には太平洋上まで南下し、日本付近は前線北側の「秋の気配」を感じる空気に覆われることが予想されています。
 さらに寒気を伴う上空の気圧の谷の影響で、日本海で発生する低気圧の降水域が活発化することも。

 結局、「次の台風」の心配はないけれど、週末は秋雨前線の影響で雨優勢。ただ、秋雨前線の南下に伴い前線北側の冷気に覆われ「秋の気配」を感じられそう・・・ということになりそうです。

 ただ・・・これも「気象庁GSMモデル通りに推移するならば」という条件付き。

 もちろん、米国(NOAA)発表のGFSモデルヨーロッパ中期予報センター発表のモデルもチェックしておきました。

週末GFS190820
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

週末ECMWF190820
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日の記事に追記しておいたのですが、昨日09時初期値の計算値からヨーロッパ中期予報センターのモデルも、米国GFSモデルと同様 熱帯低気圧が発達しながら九州方面に北上することを予想し始め、秋雨前線と台風がセットになるイヤなカタチでデータが揃い始めました。

 ただ今朝の最新データでは・・・いずれのモデルも引き続き熱帯低気圧らしき低気圧の九州方面への北上を予想しているものの・・・発達の程度はトーンダウン。
 秋雨前線の雨を強化する程度の影響で済むことが予想されています(それでもかなりのい大雨になる可能性は含んでいますけど)。

 台風10号のようにギリギリ直前まで「次の台風」の動向が見えません。

 ただ・・・他国のモデルでも、一貫して上空の気圧の谷の通過に伴い秋の空気を運ぶ偏西風強風帯が南下。
 秋雨前線が活発化しながら秋の空気と一緒に南下してくることが予想されています。

 今週末、秋の長雨になるものの「秋の気配」がするのはほぼ確実?
 あとは「次の台風」が来ないことが確定すればイイですね!

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・大気不安定 日本海側中心?の大雨モード!

 
 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝も新潟県境  信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190820

 昨夜はラジオの音も聞き取れないほどの激しい雨が降り続いた野尻湖畔。
 今日07時過ぎには青空も見えていたのですが・・・
 09時頃から木々の葉に雨粒が当たる音がし始めました。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は21.6℃(04時02分)。
 09時でも23.6℃で、暑くも寒くもなく・・・野尻湖畔はすでに「秋の気配」が漂っています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190820

 昨日同様、日本を挟んで南東側の上空の太平洋高気圧と、北西側の寒気を伴った上空の気圧の谷のせめぎあい!

 太平洋高気圧の縁に沿って北上した暖湿気が、大陸から南下中の乾燥した空気との間で秋雨前線を形成。
 さらに上空には寒気を伴う気圧の谷が南下して大気の状態が不安定に。
 前線付近を中心に大気の状態が不安定になり、日本海側中心に活発な雨雲の帯が観測されています。

実況上空の風190820
(図をクリックすると拡大します)

 これは目先を変えて作り直してみた今朝の実況

 Kasayan的に気になっているのが、五島列島付近を北東進中の潜在的な熱帯低気圧。
 台風10号が東シナ海に残していった暖かく湿った空気によって発生したモノ。

 しばしば秋雨前線と台風がセットになって大雨・・・なんて言われますけど・・・潜在的とはいえ熱帯低気圧ですから、雨雲の原料になる水蒸気は(タンクはコンパクトでも)タップリ。
 さらに、上空に寒気が南下することが予想されているわけですから、不安定な大気も手助けし、秋雨前線とセットになった大雨になることが心配されます。

 このため気象庁は「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」(リンク「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)を発表して注意喚起中!

気象情報190820

 気象庁的には最終的に北陸中心の大雨になるという見立てです(野尻湖畔も似たようなもの)。

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190820
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※九州の左肩(北西)の活発な雨雲が山陰や北陸をなめるように北東進?





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM20日190820
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 一番のポイントは、ー5~10℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が、上空の太平洋高気圧の背中(北縁)を通過していくということ。
 日本海側を中心に下り坂、そして大気の状態が不安定になることが予想されます。

 また、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が日本海を東進し、上空の太平洋高気圧が九州方面に張り出しを強める模様。
 寒気を伴う上空の気圧の谷の通過直後は、一時的に天気が回復する可能性が示唆されています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に対応して、日本海側中心に秋雨前線の降水帯が(暖湿南西風・乾燥北東風の収束線上や新たに発生する2つの低気圧付近で)活発化。
 潜在的な熱帯低気圧の活発な降水域もセットになることが予想されています。

 また暖湿南西風のエリアでは、地形的な風の収束線、山岳風上斜面中心に降水が活発化することが予想されています。

 そして日本海を上空の気圧の尾根が東進するのに伴い降水域は暖湿気が流れ込みやすい太平洋側へ。
 日本海側は次の上空の気圧の谷が通過するまで一時的に回復することが予想されています。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190820
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 計算上は日本海側の秋雨前線(風の収束線)付近に活発な降水域が予想されていますけど・・・

 (今日は広島豪雨が発生した日)太平洋側でも地形的に暖湿南西風が収束しやすい場所(山岳風下や海峡・水道の奥など)、山岳風上斜面など強制的に上昇気流が強まりやすい場所などでも降水が活発化する可能性大。
 さらに活発な降水域が停滞すれば災害に結びつくおそれもあります。

 降り方がおかしいぞ?と感じたら、スマホのレーダーを確認するようにしてください。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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秋の「気配」というけれど・・暑さいつまで?次のい台風は??(190819)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 一般的な盆休み期間は昨日で終わり。
 期間最後のイベント・・・野尻湖畔で開催されたフェスに行ってきました。
 (といっても徒歩10分ですけど)

シナノフェス190819

 朝は涼しくても日が高くなるにつれて気温が急上昇。

 木陰とはいえ、無風の屋外で音楽を聴いているのは辛いかな?なんて考えていると・・・
 一陣の北風とともに湖面にさざ波が立って急に涼しく!

 日本海からおよそ40Kmに位置する野尻湖。
 海風が届くのは昼前後・・・これをきっかけに高原の涼しさがよみがえります。
 ※同時にモクモクと湧き上がり始めるモノもありますけど。


1、お盆休み明け・・・暑さと次の台風は?・・・向こう一週間の空模様 最新データ!


 盆休みが終わるとともに、次の週末が待ち遠しいあなたに・・・

 今日も「次のい週末の空模様」からご紹介したいと思いますが、お気づきになりました??
 天気予報番組では「秋」「秋の気配」「秋らしく」「暑さもひと段落」なんていうコメントが多くなっていることに・・・

 確かにこのブログでも、台風10号通過直後から「秋の気配」なんていう言葉を使い始めていますけど、疑い深いKasayanですから、データを追いかけなければ気が済みません。
 それに・・・8月は台風発生・接近数が最も多い月ですから、「次の台風」も気になります。


 (1)向こう一週間の空模様と気温傾向・・・気象庁GSMモデルベース


 ということで、今日も気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、「秋の気配」が一段と強まりそうな次の週末 23日(金)~25日(日)の空模様をチェックしておきました。

台風GSM190819
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、地上の気圧配置と空模様、地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 昨日の記事のいご紹介したデータと同様、「秋の気配」のカギを握るのが、(上段の図)高度5820m付近の偏西風強風帯(濃い水色矢印)。
 25日(日)にかけて、-5~10℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の通過に伴い、太平洋上まで南下することが予想されています。

 また、北陸以北には上空の気圧の谷とともに-10℃以下の寒気が南下。
 ー10℃以下の寒気の先端に位置する石川県の輪島では、-10℃以下の寒気が南下するのは6月24日以来、2か月ぶりのことになります。

 そして(下段の図)地上では、高度5820m付近の偏西風強風帯に対応して秋雨前線の降水帯が停滞。
 夏休み後半にあいにくの空模様が続いてしまいますけど・・・

 25日(日)には15℃以下の(秋の気配を感じられる”かもしれない”)冷気が瀬戸内まで南下することが予想されていて、さすがに多くの方が「秋の気配」を感じられると思われます。

 ただ・・・昨日に引き続き台湾の南東海上を熱帯低気圧と思われる円形のい等圧線が西進する予想。
 これが急速に発達するようなことになれば、太平洋高気圧が張り出して秋雨前線が北上。
 さすがに秋雨前線を北日本にまで追いやる可能性は低そうですけど、その代わり梅雨末期のようなムシムシの暑さになることが予想され・・・

 さらに台風が北上するようなことになれば、台風から秋雨前線に強い暖湿気が流れ込み、これまた梅雨末期のような大雨になりかねません。

 ということで・・・少なくとも週末には、雨は降れども「秋の気配」を感じられる可能性あり。
 ただ、それも台風11号の動向次第ということになりそうです。

週間気温グラフ190819

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 確かに明後日以降、北日本を中心に平年並みかやや低めで推移する模様。
 
 しかし・・・西~東日本の平年の最高気温は30℃以上。
 天気予報に「秋」という言葉が躍っても、35℃以上の猛暑日に慣らされ過ぎていることを思い出しましょうね。


 (2)向こう一週間の空模様と気温傾向・・・他国のモデルベース


 とはいえ・・・以上は気象庁発表のGSMモデル通りに空模様が変化した場合の話。

 昨日に引き続き、米国(NOAA)発表のGFSモデルヨーロッパ中期予報センター発表のモデルもチェックしておきました。

台風GFS190819
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

台風ECMWF190819
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日に引き続き、ヨーロッパ中期予報センターは気象庁GSMモデルに近い予想。

 一方米国GFSモデルは、昨日に引き続き低気圧を台風11号?にまで発達させ、南西諸島方面に北上させていることがわかります。

 来週末の空模様のシナリオは引き続き大きく異なったままですけど、寒冷渦の南下と上空の気圧の谷の通過、そして(位置は別として)秋雨前線が停滞する可能性が高いという点は各モデルとも共通。

 秋雨前線の雨は残念ですけど台風が来るよりはマシ・・・
 気象庁GSMモデルの予想通りに推移することを祈ります。

 17時35分追記
 00Z(午前9時)初期値の米国GFSモデル、ヨーロッパ中期予報センターのモデルをチェックしておきました。

00Zベース台風GFSとECMWF比較190819
(図をクリックすると拡大します)

 優柔不断?な予想をしていたヨーロッパ中期予報センターのモデルが米国GFSモデルに追従!?
 25日(日)にかけて台風11号「らしき」低気圧が九州方面に北上することが予想されています。

 明朝の気象庁GSMモデルがどう出るか??
 週末の空模様がアヤシクなってきました。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・猛暑は少しおさまるけど、秋雨のはしり?西から下り坂

 
 それでは今日の空模様・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝も新潟県境  信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190819

 木々の間から青空も見えるけど・・・曇り空・・・かな??

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は22.4℃(05時12分)で、平年を4℃も上回っていますが、東寄りの風が心地よく感じます。

 ただ、09時過ぎには27℃を上回ってきました。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190819

 日本付近の高気圧は三つ巴!

 ①夏の暖かく湿った空気を持った太平洋高気圧・・・②初秋の乾いた(高温気味の)空気を持った大陸の高気圧・・・③季節の変わり目に元気を出す冷涼湿潤なオホーツク海高気圧。

 ①太平洋高気圧は、今日も東日本方面に張り出し、厳しい暑さと夏空をもたらしているようですが・・・

 ②初秋の大陸生まれの高気圧は、朝鮮半島方面に張り出して太平洋太平洋高気圧とせめぎあい、活発な雨雲を西日本の西部に発生させています。

 そして③オホーツク海高気圧は、冷涼湿潤の北東風を道東に吹き込ませ、「盆が終われば北国は秋」という言葉通りに「秋の気配」をもたらしています。

 そして、高気圧エリアからはみ出した東シナ海方面には昨日低気圧が発生。
 タップリの水蒸気を巻き込んで、今夜にも熱帯低気圧(台風のタマゴ)になって九州に接近しようとしています。

 で・・・①~③の高気圧と東シナ海の水蒸気の落ち着きどころが今日、そして今週末にかけての空模様を決定することになるようです。

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190819
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 ※すでに西日本はシッカリと下り坂。
  関東甲信北部には昨日来の雷雲が残存し、「場の暖湿気」の影響がうかがえます。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM19日190819
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 先にご紹介した天気図(気象庁GSMモデルによる週末の空模様)では、上空の太平洋高気圧が日本の南に陣取り、日本の北では寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が陣取っていましたが・・・・

 今日は、両者の陣取り合戦が始まったばかり。
 北西からこの秋一番?の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空のい気圧の谷が南東進。
 一方、まだまだ元気な上空の太平洋高気圧が東北南部まで張り出すことが予想されています。

 このため両者のせめぎあいの主戦場は西日本。
 せめぎあいの無い東シナ海方面では、寒気を伴う反時計回りのい渦が巻き始めることが予想されています。

 そして地上では・・・下段の図・・・日中は、北東進する上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)に対応して、暖かく湿った南東風が吹き込みやすい西日本の太平洋側中心に大気の状態が不安定になり、降水域が活発化。

 一方、ー5~10℃以下の寒気とともに上空の深い気圧の谷が通過する今夜以降は、日本海側を中心に大気の状態が不安定になり、次第に降水域が活発化。
 さらに、上空の気圧の谷に対応して日本海に発生する低気圧が太平洋側の暖かく湿った空気を引き上げるため、降水域が北へと拡大することが予想されています。

 また、南西諸島では寒気を伴う上空の渦東側で熱帯低気圧が発生。
 小さくても活発な降水域を伴いながら九州南部に接近することが予想されています。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190819
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 太平洋側の降水域は、次第に山岳風上斜面などを中心に局地化するようですが・・・
 この秋一番の?寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に伴い、日本海側の不安定性の降水域は組織化さ、明日にかけて強化・拡大することが予想されています。

 この雨・・・熱せられた地面を冷やす打ち水なりそうですけど、地域によってはかなり強まって、落雷や突風なども引き起こす可能性もありそう・・・

 どんな降り方になるのか?
 明日未明には活発化するようですから、気になる方は夕方の天気予報を再チェックしてくださいね。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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