気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

上空の気圧の谷

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

弱い寒冷渦の影響少なめ??(170504)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、北半球上空の寒気事情?

 久々に北半球上空の寒気の様子・・・作図をしてみました。

北半球上空の寒気比較170504

 ちょうど一か月前、4月4日と比較。
 さすがに-40℃以下の寒気は北半球から消滅し、上空の太平洋高気圧が勢力を拡大していますけど・・・
 -30℃以下の冬の寒気エリアが、思いのほか広範囲に残っていることに気付きます。
 このような季節のせめぎ合いが周期的な天気変化や激しい空模様をもたらすわけですが・・・

 目先、-36℃以下の北半球で最も大きな寒気を伴った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)がシベリアを南東進中。
 これが日本付近を通過すれば、そこそこ荒れ模様の天気になったり・・・寒気の南下次第では遅霜の心配が高まります。

GSM7日170504
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックした連休最終日7日(日)09時の空模様。

 (右側の図)日本上空約5500mを、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、冬の寒気といえる-30℃以下の寒気を伴って北海道を通過。
 -20℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷も東日本を通過することが予想されています。

 (左側の図)このため上空の気圧の谷の前面を活発な寒冷前線が通過。
 7日朝には、降水帯が東海上に抜けているので、天気は急速に回復に向かうと思われますが・・・

 日本海側を中心に東~北日本では等圧線が大混雑。
 強風に乗って、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)には、0℃以下の寒気が南下してくることが予想されています。

週間気温グラフ170504

 これは向こう一週間の気温の傾向(平年差)の予想。

 さすがに北海道では7日(日)に平年を4℃ほど下回ることが予想されています。
 一方、東日本では平年をやや下回る程度??

 まだどうなるか?わかりませんけど・・・
 6日(土)の雨の降り方だけでなく、7日(日)の気温の低下とその影響についても気になるところです。


 2、今日の空模様・・・晴天優勢も西~東日本で虫食いの雨

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170503

 昨日は夕方にかけて巻層雲から高層雲へと層状の雲が厚みを増しまして、夜は朧月夜に。
 今日の空模様が気になりましたが、再び青空が優勢に。

北アルプス170503

 少しモヤってはいるものの、北アルプスもシッカリと見えています。
 (巻層雲が広がってきたので、その様子をタイムラプス撮影中)

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170504

 高気圧の中心は東海上に抜けているものの、昨日に引き続き西側に勢力が残留。
 日本海側や北日本を中心に晴れている所が多いようです。

 ただ、さすがに高気圧の南西側・・・西~東日本の太平洋側は曇り優勢。
 東シナ海に弱い気圧の谷(黄色の点線:等圧線の高気圧側への湾曲域)が出来ていて、太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入しているため、奄美付近から九州南岸、そして東海沿岸にかけて雨雲の帯が発生しています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、西日本を、弱い寒気を伴った寒冷渦(赤渦巻:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が東進中。

 上空の寒気によって大気は不安定傾向ですけど・・・
 日本付近の空気が乾燥しているため陸地に雨雲は発生しにくく・・・
 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過している西日本太平洋沖で弱い気圧の谷が発生・・・暖湿気の流入と相まって雨雲の帯が発生していると思われます。

 で・・・寒冷渦がこのまま東に進むと、南側の上空の気圧の谷の通過域とともに太平洋上の雨雲の帯も東進。
 暖湿気の流入に伴う四国沿岸の雨雲も、東日本の太平洋岸(東海周辺?)に流れ込み始めると思われますが・・・どうなりますやら???

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 では、これからの空模様・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM4日170504
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・-15℃以下の弱い寒気を伴った寒冷渦(赤渦巻:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、弱まりながら西~東日本を東進。

 寒冷渦の南側の上空の(小さめの)気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の通過域も、東進することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷の通過域に対応する太平洋上の降水域もゆっくり東進。
 寒冷渦の東進に伴い東日本には、(上昇気流が強まりやすい)内陸の山沿いに、不安定性の降水と思われる非常に弱い降水域が予想されています。

 なお、今日も高気圧の西側縁辺を暖気が北上し、北海道に流入する模様。
 北海道では引き続き夏を思わせる暑さが予想されます。

相当温位170504
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 今日も、強い暖湿気(水色の濃いエリア)の流入域は太平洋沖の気圧の谷(黄色の点線:潜在的な前線)までしか流入しないので、活発な雨は海上主体。
 暖湿気の一部が気圧の谷を乗り越え、西~東日本の太平洋側に流れ込んで局地的な降水域を形成することがイメージできます。

 さらに・・・太平洋岸の山々の隙間すり抜けて内陸に流れ込む弱い暖湿気の影響も考慮する必要があります。

 というのも・・・

3日九州レーダー画像170504

 昨日午後、暖かく湿った南東風によって、宮崎県の山岳南東斜面中心の降水が予想されていたものの、南東風の一部が、大分県の北側を迂回?あるいは山々をすり抜け(弱い寒冷渦が通過中の)福岡県まで流入。
 風の収束線を形成し、予想外の雷雨を発生させたから。
 (昨日の記事に掲載した相当温位図には福岡付近に超潜在的な前線帯を記入しました。念のために記入しただけですけど、まさか本当に雨が降るとは思いませんでした。だから怖い・・・)

 今日もこれと似た現象が、西~東日本の太平洋側中心に発生する恐れがあって・・・
 内陸(長野県の松本市や諏訪市周辺など)で気温が上昇した場合には、強まる海風が暖かく湿った空気を内陸まで運び込み、春山シーズンのアルプス付近で雨雲を発生させることも心配されます(可能性は超!低めなのでテレビやラジオの天気予報番組なら言いません。でも自分のアウトドアレジャー想定した場合には心配になります)。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170503
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 広範囲に高気圧の晴天域が残るものの、西~東日本の太平洋側にはそこそこの暖湿気(雨の原料)が南東方向から流入。
 陸地では山岳風上斜面中心に、局地的な降水が予想されています。

 一方、内陸にはこれといった降水域は予想されていませんけど・・・
 やはり流入する暖湿気の影響を受けやすい中部山岳の高い山では、「念のため」周辺の雲の動向に気配りしたいところです。
 (Kasayanは今日・明日仕事・・・つい山に行ったつもりで心配してしまいます)

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM7日170503拡大GSM4日170503拡大相当温位170503
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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高気圧の晴天優勢も西日本の太平洋岸・南西諸島は雨模様。連休後半の雨は??(170503)


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 1、連休後半の空模様・・・6日(土)は屋内推奨?

 昨日に引き続き、雨が予想されている連休後半5日(金)21時~6日(土)21時の空模様。
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデルの最新データを使ってまとめておきました。

GSM週末170503
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは太平洋沿岸を進む低気圧と前線によって、5日(金)の夕方以降、九州付近から下り坂に。
 
 6日(土)朝には西日本全域でまとまった雨になり・・・
 夜には一転、沿海州を北東進する低気圧からのびる寒冷前線の通過によって、東~北日本主導で?全国的な雨になることが予想されています(全国的な晴れにはあまり出会いませんけど全国的な雨は結構あります)。

 そして、北日本を通過する低気圧と前線の後面には、上空約5500mに(冬場なら雪の目安になる)-30℃以下の寒気が南下。
 もしかすると・・・・(地上気温にもよりますけど)7日(日)夜には北海道の高地で雪が降るかもしれません。

 ただ、7日(日)の朝にはいったん天気が回復。
 連休最終日はなんとか復活してくれそうなので、6日(土)は屋内レジャーをおススメしておきます。

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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・高気圧の晴天優勢も西日本で虫食いの雨

 では、今日の空模様(あとで明日4日の空模様もご紹介します)。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanは昨日から新潟県境の信濃町、野尻湖畔の山小屋に来ています。

野尻湖畔170503

 写真は昨日午後の野尻湖と妙高山の様子。
 今朝も引き続きほぼ快晴ですが、一部に巻層雲が浮かび、空が白っぽく感じられます。

 そんな中、ストーブを焚きながら天気図を解析していると・・・窓の外で何かが・・・

野尻湖リス170503

 二ホンリスとか本土リスと呼ばれるリスが、耳をピンと立て、こちらの様子をじっと伺っていました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170503


 日本付近に高気圧がドカン!!
 気圧配置は何も問題なさそうな顔つきをしていますけど・・・

 衛星の水蒸気画像を見ると、対馬海峡付近では大きな渦・・・寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南東進していることが分かります。
 一般的に寒冷渦の南東側では大気の状態が不安定・・・にわか雨や雷雨が発生しやすいといわれていますが、この寒冷渦上空の寒気はチョット弱め。
 また、大きな高気圧から吹き降りる空気も雨雲の成長を阻害することになります。

 このため、高気圧の勢力が届きにくい南西諸島が弱い気圧の谷(黄色の点線:等圧線の高気圧側への湾曲域)になって、太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入。
 寒冷渦の南東側に位置することもあって、南西諸島や九州南岸付近に活発な雨雲が観測されています。

 で・・・高気圧は南東海上に移動中。
 九州南部付近の雨のエリア・・・東に拡大することが心配されます。

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 では、これからの空模様・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM3日170503
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・夜にかけても空模様の骨格の動きは、とてもゆっくり。

 実況でチェックした寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)は、-15℃以下(潮岬で平年より2~3℃前後低め)の寒気を伴ってゆっくりと西日本を東進。
 寒冷渦の南側を悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、反時計回りに断続的に通過していくことが分かります。

 ということは・・・西日本は(地上気温次第で)大気の状態が不安定に。
 南西諸島や四国沖は下り坂・・・と、思われます。
 

 一方、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東~北日本をゆっくり北東進。
 こちらは引き続き好天ベースで推移すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・動きの遅い上空の気圧の尾根に対応して、高気圧の中心が東に抜けても、東~北日本は晴天域優勢。
 強い日差しと相まって気温が上昇する模様。

 また、高気圧の背中?(北側)では暖かい南西風が強まり、北海道西岸から暖気が流入。
 山岳風下に位置する道東中心にフェーン現象が発生し、道東でも局地的に夏の暑さになることが予想されています。

 一方、寒冷渦が東進する西日本・・・寒冷渦付近の上空の寒気は少々弱め。
 また、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)では10℃以下の冷気が残留する模様。
 また、太平洋の暖かく湿った空気の北上も、奄美付近の潜在的な前線(黄色の点線)付近まで(陸地は乾燥傾向)。
 九州南岸や四国付近に小さな降水域が予想されているものの、奄美付近を除いて大崩れにはならないことが予想されています。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170503
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 紫色は下層雲。

 南西諸島の降水は東寄りの風の収束線上で活発化する模様。
 
 また、九州南部や四国南部の降水は、暖湿南東風がぶつかり上昇気流になる宮崎県の山々、高知県の山々中心になるようです。

 そして、明日・・・暖湿南東風の吹き込みによって紀伊山地南東斜面でにも雨雲が???

 
 3、明日の空模様・・・寒冷渦の影響は???

 明日、高気圧の東進に伴い、暖かく湿った南東風が東海付近にも吹き込み始める可能性があります。
 とすると、明日は東日本の太平洋側でも雨の可能性が???

 心配な方もいらっしゃるでしょうから、明日の空模様もチェックしておきました。

GSM4日170503
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 寒冷渦南東側の大気不安定エリアと上空の気圧の谷の通過エリアに・・・
 予想の誤差「かもしれない」局地的・一時的な降水域が予想されています。

 とりあえず心配はなさそうですけど・・・

 このエリア・・・ネガティブ思考のKasayanとしては、日射しが強まって気温が上昇すればするほどアヤシイ降水域が現実的になると考えています。

 また、東進する高気圧の縁辺・・・等圧線の混雑エリア(南強風エリア)は伊豆諸島付近。
 伊豆諸島の南に停滞する潜在的な前線の降水帯を越えた暖湿気が強まったとしても降水域は予想以上に活発化します。

相当温位170503
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という、暖かく湿った空気の流れ込みの様子をチェックするための特殊な天気図。

 暖かく湿った空気の東日本への流れ込みはかなり微妙。
 日中、内陸部で気温が上昇して海風が強まる場合にも、暖湿気は中部山岳地帯にも流入し・・・
 (弱い寒冷渦と相まって)上昇気流が活発化しやすい山岳斜面で雨雲の変身することもあります。

 可能性は低そうですけど・・・
 中部山岳の山に出かける予定の方は、心の片隅に「予報がハズレた場合の空模様」としてしまっておいて、早めに状況の変化をつかめるようにしてください。

 いずれにしても、連休中は気温上昇による雪崩の危険性は高そうです。

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     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM週末170503拡大GSM3日170503拡大GSM4日170503拡大相当温位170503 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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高気圧の晴天優勢!でも3日間も続く?連休後半下り坂??(170502)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
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 1、連休後半の空模様

 天気予報番組では、そろそろ連休終盤の空模様についても具体的に言及されるようになってきました。

 このブログでも一昨日から、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデルをご紹介しているわけですけど・・・

GSM週末170502

 最新のデータをチェックすると、6日(土)の空模様についてはここ数日で最も悪い予想に変化。

 昨日までの天気予報番組の論調は「まとまった雨にはならないかも??」というモノが多く見受けられましたけど・・・
 最新のシミュレーション通りに推移すれば、西~東日本を通過する上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の東進に対応して、西~東日本を低気圧や前線が通過。
 広範囲で(アウトドアレジャーを断念するような)まとまった雨になる可能性も十分に考えられます。

 また、北日本でも断続的に通過する上空の気圧の谷に対応して等圧線の混雑状態が継続。
 西寄の強風と高波の継続が心配されます。

 もっとも、地上に悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)をもたらす上空の気圧の谷の深さ(強さ)や通過するタイミングの予想が、日々変化する可能性もあります。
 つきなみですけど、コマメな天気チェックで早めに柔軟な計画変更をするのが一番だと思います。

       府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
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 2、今日の空模様・・・高気圧の晴天域優勢も西では・・・

 では、今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

菅平170502

 Kasayanの住む長野市は快晴。

 放射冷却現象が発生し、長野市の最低気温は3.3℃(05時22分)。
 平年を5℃ほど下回り、霜が降りる冷え込みになっています。
 
 ただ、空気が澄んでいますから・・・

北アルプス170502

 今朝はここ数週間で、最も北アルプスがハッキリと見え、残雪がオレンジに染まるモルゲンロートも見ることが出来ました(タイムラプス撮影は、撮影スタートが遅れてイマヒトツでした)。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170502

 日本海から高気圧の晴天域が拡大中。

 衛星の水蒸気画像を見ると、昨日の雷雨をもたらした上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)がカットオフしながら(渦を巻きながら)東海上に抜け・・・
 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近していることが分かります。

 どうやら今日は晴天域優勢で推移することになりそうですが・・・・

 (今日も対馬海峡付近に降水域が観測されています。高気圧の縁を回って暖かく湿った空気が流れ込み、大陸からの冷気とぶつかって潜在的な前線を作っていると考えれば納得できる降水域ではありますが・・・衛星画像やを見ても非降水エコーなのか?本物の雨雲なのか?判断不明?アンテナの位置が正反対に位置する韓国気象庁のレーダーを見ると同海域に雨雲は無し。やはり今日も非降水エコーが発生しているのかも??4年前にヨットでクルージングした海域(佐世保~平戸~壱岐~対馬~五島)なので景色を想像してしまいます。)

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 では、今日これからの空模様・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM2日170502

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 実況でチェックした通り・・・
 (上段の図)好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)と、上空の高気圧(時計回りの渦)が日本付近を通過。

 (下段の図)このため高気圧の中心が東日本に進み、広範囲で晴れることが予想されています。

 ただ・・・(上段の図)上空の気圧の尾根のすぐ後ろ側を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が追いかける模様。

 このため(下段の図)、暖かく湿った南東風が吹き込む東シナ海で降水域が拡大し、夜にはその一部が九州方面に近づいてくることが予想されています。

 ひょっとすると・・・天気予報では高気圧の晴天優勢という論調の中、九州西岸では下り坂に向かうかも(大気の状態が不安定になれば雷雨の可能性も)?

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 ということで、九州西岸付近に注目しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170502
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 確かに東京をはじめ、広範囲で高気圧の晴天域に覆われますけど・・・

 高気圧の後面に位置し、暖かく湿った南東風が吹き込む西日本の太平洋側では下層雲が広がる模様。
 そして、南東風の収束線が形成される奄美付近や九州南西部付近では、雷雨とも考えられる活発な降水域が予想されています。

 このブログでは何度も書いていますけど・・・天気予報番組で「全国的に晴れ」という表現はなかなか使えるものではありません。
 

 3、明日の空模様・・・西日本太平洋側では雨も?そして・・・

 では、続けて明日3日(憲法記念日)の空模様。

 こちらも「連日の晴天」という論調で予報が伝えられていると思いますけど・・・
 高気圧の中心が東海上に抜けるステージで、安易に「何日分の晴れ!」という表現を使って、ことさら晴天を強調する解説をすると、予想が急変して失敗することが多いもの。

 特に今回は、寒気が弱く寒冷渦と呼ぶのも躊躇われる上空の低気圧が西日本を通過することが予想されていますから・・・
 強い日射しで予想以上に地上の気温が上がり、高気圧縁辺から暖かく湿った空気が流れ込めば、予報はいとも簡単にハズレて・・・にわか雨や雷雨になることが心配されます(ネガティブ思考ですけど)。

3日GSM170502

 これは、明日21時の予想。

 上空の寒気が弱く、地上付近にも(十分に気温は高いですけど)冷気が残留。
 加えて、南東風に乗って弱い暖湿気(雨の原料)も流入する模様。
 これで、良く晴れて予想以上に気温が上がれば、雷雨にならずともにわか雨をもたらす雨雲程度は発生してもおかしくありません。

3日MSM170502

 念のため、解像度の高いMSMモデルで明日15時の空模様をチェックすると・・・

 暖かく湿った南東風ぶつかる四国山地に局地的な降水域が予想されていて・・・
 東海地方の山岳南東斜面にも(雨の可能性は低くても)下層雲の発生が予想されています。

 この状態がさらに強まる明後日には、東日本の太平洋側でもにわか雨、最悪雷雨の可能性も???

 連休だからでしょうけど、あまりにも高気圧の晴れ優勢という論調に偏り過ぎているような気がしたので、ネガティブ思考のKasayanとしては、水をさすような論調で記事を書いてしまいました。

 でも・・・春山登山、スカイスポーツ、マリンスポーツなど、気象に命がかかるスポーツをするのであれば、ネガティブ思考のほうが長生きできるはず!
 それに、そんな人ほど、(自信のない予報を自信がないと伝えてくれるような)本当の天気予報を必要としているはずだと信じています。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM週末170502拡大GSM170502拡大GSM3日170502 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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一昨日と同様、日本海側から下り坂。東~西日本中心に大気不安定(170501)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 Kasayan・・・朝いちばんで、膝のリハビリと診察の予定。
 早めに出かけなければならないので、簡易的な更新・・・ご容赦ください。

 1、今日の空模様・・・西~東日本中心に大気の状態不安定

 では、今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 今朝の長野市・・・

菅平170501

 善光寺平はモヤに覆われ、志賀高原や菅平、もちろん北アルプスも見えない状況。
 (霧は水平視程1キロ未満。モヤは1キロ以上)

 最低気温は12.2℃(04時58分)で、平年を4℃も上回る暖かさ。
 暖かく湿った空気が流れ込み始めているのかもしれません。
 (モヤの動きをタイムラプス撮影中)

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170501

 昨日、北日本の大気の状態を不安定にしていた気圧の谷(黄色の点線)は三陸沖へ。
 北日本は回復してきたようですが・・・

 山陰~北陸にかけて気圧の谷と潜在的な前線(黄色の点線:風の収束線)が南下中。
 活発な雨雲が今にも上陸しそうになっています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が寒気(白くないエリア)を伴いながら朝鮮半島付近を南東進中。
 西~東日本は、一昨日のデジャヴ・・・北から、そして西から下り坂に向かい、短時間強雨・落雷・突風の恐れがあります。

 (昨日対馬付近に観測された前線のような非降水エコーはシークラッター(波しぶき)と言われていますが、今日の山陰のエコーより強いものでした。ヨットオタクのKasayanは一級海上特殊無線技士、海上無線通信士でもありますが、船のレーダーに映るシークラッターは調整で簡単にキャンセルできますし前線のような見え方はしません。気象レーダーではこんな事があるんですね???)

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 では、今日これからの空模様・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM1日170501

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 (上段の図)西日本を-20℃前後、東~北日本を-25℃前後の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への域)が、夜にかけて南東進する模様。

 (下段の図)このため、地上付近に昨日来の暖かく湿った空気が残る西~東日本を中心に大気の状態が不安定に。
 上空の気圧の谷の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって、南西風と北風の収束線に沿った降水帯が活発化。
 上空の気圧の谷の南下とともに、落雷や突風(ダウンバースト、竜巻等の可能性も)を伴いながら太平洋側に南下してくることが予想されています。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170501
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 日本海側は朝から、太平洋側は午後から下り坂。
 局地的にはかなり激しい雷雨になると思われます。

 ただ今回の雷雨・・・一昨日と同様、(雷雲の散在傾向はありますけど)傾向としては風の収束線(黄色の点線)付近で特に活発化する模様。
 ある程度予測できる雷雨ですから・・・ゲリラとは言えないと思います。

 雷雲が接近する兆候(冷たい風、土手のような黒い雲、盛り上がる雲の接近)等を、レーダー画像とともに早めに捉え、雷災害、突風災害のないようご注意ください。

気象情報170501

 これは気象庁が発表した「雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報」(原本にリンク「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)。

 防災事項の文言は、竜巻や強いダウンバーストを想定しているモノになっています。


 2、オマケ・・・5日、6日、7日の最新データ

 今日もオマケに週末の空模様の最新データをご紹介。

GSM週末170501

 5日~6日にかけて北日本と太平洋沿岸を気圧の谷が東進。

 雨がどの程度降るのか?については流動的ですけど、今のところ好天は期待できそうもありません。
 明日以降は、もう少しキチンと追いかけたいと思います。

 また、向こう一週間の気温傾向(平年差)・・・

週間気温グラフ170501

 北海道で平年を非常に大きく上回るものの、その他の地域では昨日ほどの強烈な暑さにはならないかも?

 それではリハビリ・・・頑張ってきます!!

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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM1日170501 拡大GSM週末170501 
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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西~東日本は夏の暑さ?北日本は大気不安定。明日は再び雷雨の恐れ!(170430)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、大気の状態が不安定・・・潜在的な前線による雷雨の場合?


(4Kタイムラプス動画:29日撮影、北アルプス爺ヶ岳~白馬、潜在的前線通過に伴う天気急変)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

 この映像は昨日の昼、北アルプス北部の爺ヶ岳~白馬岳で天気が急変した様子。
 10時48分~13時25分の天気変化を約30秒に圧縮してあります。

 昨日は天気の急変が予想されていましたけど・・・
 北アルプス北部では、11時30分頃に10分間ほど突風が吹き荒れた後、予想以上の速さで山稜は雨(雪)雲に覆われてしまいました。

 映像右側の白馬山麓、大雪渓では一昨日に発生した雪崩による遭難者の捜索が行われていましたが、天気の悪化で中断されたとのこと。
 稜線付近では新たな積雪もあったようです(新たな表層雪崩に繋がらなければイイのですが)。

29日大気不安定実況まとめ170430

 これは昨日昼12時、天気が急変した時間の北アルプス周辺の地上風と雨雲の様子。

 南寄りの風と北寄りの風がぶつかる場所を線で結ぶと、発生していた雨雲に対応する風の収束線(シアーライン:潜在的な前線)が南下していたことが分かります。

 どうやら、この収束線が通過したタイミングで急に風が強まり、天気が急変したと言えそうです。
 (昨日はこの収束線の南下によって関東でも突然の雷雨。レーダーに加えて風の様子を見ていれば、降り出しのタイミングが分かりやすかったかもしれませんね。)

小川村170430

 昨日は久々・・・満開の桜と菜の花を見ながら、のんびりとおにぎりを頬張りながらの撮影。
 予想がハズレて、このまま穏やかな春を満喫することになるのかな???なんて考えていると・・・

 突然の強風に(タイムラプス撮影用に用意した)鉄製の重い三脚も倒れる寸前!!
 慌てて撤収することになりました。

 昨日の北アルプス稜線付近では10m/sを優に超える強風が吹き荒れ、吹雪いていたと思われます。

 この天気の急変・・・数日前から予想されていたことですから、早朝の晴天に騙されて安易に行動を起こしてしまった登山者はいないと思いますけど・・・
 地元の気象予報士としては、数日遅れて伝えられることが多い遭難のニュースを心配してしまいます。


 2、今日の空模様

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 今朝の長野市・・・

菅平170430

 チョッピリ白っぽい青空ですけど、ほぼ快晴。
 確認できる範囲に雲らしい雲は見えません。

北アルプス170430

 昨日の雪で白さを取り戻した北アルプスも、春霞を透かしてよく見えます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170430

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・
 昨日、大気を不安定にした寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は、南東海上に抜けた模様。
 今朝は晴天域優勢のようですけど・・・

 レーダー画像を見ると、日本海西部に活発な雨雲の帯。
 一部は対馬付近にかかり始めていることが分かります。

 この雨雲の帯・・・どうやら沿海州を南東進中の低気圧から延びた潜在的な寒冷前線(黄色の点線:風の収束線)に対応。
 沿海州の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)の南下に伴い、再び日本付近を通過することになりそうです。

 (12時05分訂正:日本海西部の活発な降水域・・・非降水エコーと言ってレーダー波の異常反射によるものらしいとのこと。すでに気象庁によって補正されているようです。確かに潜在的な寒冷前線の位置と一致しますが、暖湿気の流入量から考えると活発過ぎます。しばしば見られる現象ですけど、ここまでハデに異常反射があるとは想像できませんでした。この海域、カールビンソンが居る場所??まさか関係ないですよね??)

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 では、日本海の潜在的な前線の影響はどうなるのか?

 まずは今日これからの空模様・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM30日170430
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。
 
 (上段の図)西~東日本では、一時的な偏西風の強まり(水色の矢印)に対応して、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)上空の浅い気圧の谷が大きな間隔をおいて通過。
 悪天パワーが少ないことと、乾燥した空気に入れ替わっていることから、天気の崩れはまず無さそう。

 一方、宗谷海峡付近には、悪天パワーの親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、-25℃以下の寒気を伴って南下。
 さらに、悪天パワーを持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-25℃以下の寒気を伴いながら南下してくることが予想されています。 
 このため、北日本は下り坂・・・大気の状態も不安定になると思われます。

 (下段の図)このため地上では、西~東日本は高気圧の北の縁に位置するものの晴天域優勢。
 上空の浅い気圧の谷の通過に伴い等圧線の間隔がやや狭く、南西風の強まりによって暖気が流入・・・フェーン現象の発生も加わって、広範囲で25℃以上の夏日(地域によっては真夏日)になる模様。

 一方、道北付近には、寒冷渦直下で発達のピーク(閉塞過程)を迎えた低気圧が北東進。
 北日本では、大気の状態が不安定になって、短時間強雨、落雷、突風、降雹のおそれが高まります。

 また、上空の気圧の谷の接近と相まって、日本海を中心に等圧線が混雑。
 海上では南西の強風や高波に注意が必要になりそうです。

 さらに、日本海を南下してくる上空の気圧の谷の前面で潜在的な前線(黄色の点線:風の収束線)も発達しながら南下を開始。
 東北以北では午後、潜在的な前線付近でにわか雨・・・場合によっては雷雨や突風の発生が心配されます。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

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 紫色は下層雲。

 今日日中、西~東日本は(少々暑すぎるかもしれませんけど)まずまずの行楽日和。
 北海道は西から大気の状態が不安定で・・・下り坂。
 東北は潜在的な前線(南西風の収束線)が南下して、夕方以降、日本海側を中心ににわか雨・・ということが読み取れますけど・・・

 やはり問題は明日!!
 早朝は晴れているけれど・・・潜在的な前線の南下に伴い日本海側から天気が急変!!

 日の出とともに行動を始める登山者にとって、朝の晴天は「晴れ晴れ詐欺?」と言いたくなる誘惑の空模様といえます。
 昨日に引き続き、遭難を誘発するような天気変化・・・ですよね?


 3、明日の空模様・・・朝の晴天に騙されないで!!

 ということで、明日の空模様もザックリとまとめておきました。

GSM01日170430
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 詳しくは図中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 明日も昨日29日と同様、-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が通過。
 これに対応して、潜在的な前線の活発な降水帯(雷雲の帯)が西~東日本を通過していくことが予想されています。

相当温位170430
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは、気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。
 今夜21時と、明日朝09時の潜在的な前線の位置(暖湿気と冷涼乾燥空気がぶつかる場所)を書き込んでおきました。

 この潜在的な前線(南寄りの風と北寄りの風の収束線にも対応)付近では昨日同様、強い風が吹き、雷雲が列をなして天気の急変をもたらします。

 記事冒頭でご紹介したように、レーダー画像とアメダス(できれば10分毎のデータ)を確認しつつ、荒天に備えていただきたいのですが・・・
 明日の雷雨は、昨日同様、概ね潜在的な前線に沿った雨。
 ある程度予測できる雨(心の準備が出来る雨)ですからゲリラではないですよね?


 4、オマケ・・・5日、6日の最新データ

GSM5日6日170430
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 5日、6日の予報・・・ちょっと悪い方向に変わるかも???
 明日以降、追いかけますね。

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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