気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

寒気予報

 前ブログの容量が一杯になってしまったので、2012年1月から当ブログに移転しました。
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 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。
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今日は好天ベースで推移するも明日から大気の状態不安定?週末も寒冷渦の影響が??(170508)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、今週の気になる天気・・・寒冷渦の影響続く?

 大型連休も終わり、日常に戻る一週間。
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、気になる空模様をピックアップしておきました。

 (1)週の半ばは大気の状態不安定?

 昨日の記事でもご紹介した、明日9日(火)~10日(水)に予想されている寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)の通過に伴う落雷や突風の影響・・・
 最新のデータを使ってまとめておきました。

GSM9日10日170508
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は地上の気圧配置と降水量に、大気の状態を不安定にする上空の寒気と寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)の様子。
 下段の図は、地形の影響を受けにくい上空約1500m、気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 一言でまとめると・・・(上段の図)日本海を-15℃以下の平年並みの寒気を伴った寒冷渦(反時計回りの低気圧性の渦)が北東進。
 このため、寒冷渦直下の低気圧が局地的に活発な降水域を伴いながら日本海を北東進し、太平洋岸でも活発な前線を伴った低気圧の通過が予想されています。

 上空の寒気がそれほど強くはないものの・・・(下段の図)太平洋の強い暖湿気(濃い水色エリア:雨の原料)が日本海の低気圧に向かって流入することが予想されていますから・・・
 相対的に大気の状態が不安定になって降水域は局地的でも活発。
 落雷や竜巻などの突風、条件次第では降雹等を伴うことが心配されます。

 目先のことですから、外仕事や連休を外した春山登山を予定している方は、予報をコマメにチェックして、無理がないようご注意を!!

 (2)週末も大気の状態不安定?・・・今週は寒冷渦ウィーク??

 続いて・・・昨日の記事でチラッとご紹介した週末の空模様。
 こちらも最新データをザックリとまとめておきました。

GSM週末170508
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と3時間降水量。

 (上段の図)週末は平年より少々低めの-20℃以下の寒気を伴う寒冷渦が弱まりながらも断続的に北日本を通過。
 また、12日(金)に悪天パワー(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)を持った上空の気圧の谷が通過した後、上空の太平洋高気圧北側に偏西風の強風帯が停滞し始めることが予想されています。

 (下段の図)このため、寒冷渦直下の小低気圧が断続的に北日本を通過。
 低気圧が通過するタイミングで、局地的に大気の状態が不安定になり、短時間強雨・落雷・突風の発生が予想されています。

 また、偏西風強風帯直下に位置する南西諸島方面には梅雨前線・・・かもしれない降水帯が停滞。
 雨の降りやすい状態の継続が予想されています。

 ということで、今週・・・大型連休に働いていた方(Kasayanも含めて)にとって、代休をとるにはイマヒトツの空模様。
 比較的晴天に恵まれた連休のリベンジ??は負け試合??になるかもしれませんね。
 
      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・とりあえず?天気は回復

 では今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanは今日も新潟県境の信濃町、野尻湖畔に来ています。

黒姫山170508

 見渡せる範囲で雲は無し。
 急速に緑に覆われ始めた木々の間から、オレンジのモルゲンロートに染まる残雪の黒姫山が見えました。

 けさの信濃町のアメダス・・・最低気温は2.7℃(03時53分)。
 今朝もストーブが大活躍です(遅霜の影響がちょっと心配です)。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170508

 北海道では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-30℃以下の冬の寒気を伴って断続的に通過中。
 このため、寒冷渦直下の低気圧が宗谷海峡を南東進し、低気圧と潜在的な寒冷前線の雨雲(一部雪雲)が北海道にかかっています。

 一方、西~東日本では・・・(間接的な影響で昨日関東に雷雨をもたらした)寒冷前線が東海上に遠ざかり、西から高気圧の晴天域が拡大しています。

 ということは・・・西~東日本中心に晴天ベースで、北日本も低気圧が抜けるタイミングで回復??
 とりあえず天気は回復傾向と思われますけど・・・

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 今日これからの空模様・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM8日170508
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・日中、-20~30℃以下の晩冬の寒気を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に北日本を通過。
 不安定な大気と地上に降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって、局地的に雷雲が発生しやすい状態が続くと思われます。

 もっとも、夜にかけて晩冬の寒気を伴う上空の気圧の谷は東海上へ。
 北日本は夜になって回復すると思われます。

 一方、西~東日本では・・・夜にかけて好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏政風の北側への蛇行域)がゆっくり東進。
 天気は好天ベースで推移するものの・・・黄砂を運ぶ偏西風強風帯が停滞。
 西日本・・・中でも西側の地域を中心に黄色っぽい空?になることが心配されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・午前中、上空に-30℃以下の冬の寒気を伴った低気圧が道北を東進。
 一時的に雷や突風を伴ってザッと雨が降り・・・夜にかけて緩やかに回復することが予想されています。

 一方、西~東日本・・・黄砂さえなければ五月の抜けるような晴天域が拡大。
 暖気を運ぶ南西風が優勢になるため、強い日差しと相まって、西日本中心に暑くなることが予想されます(熱中症要注意)。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。
 
全国流線アニメ170508
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 今日のところは、日中の北海道を除いてまずまずの天気。
 昨日のようなにわか雨の心配もなさそうです。

 ただ、明日朝には早くも西から下り坂。
 冒頭でご紹介した寒冷渦による大気不安定ウィーク?がスタートします。

 今日の晴天・・・今後の空模様の展開次第では、かなり貴重になるかもしれませんね。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM9日10日170508拡大GSM週末170508拡大GSM170508
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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天気回復も北陸以北は西風強く、広範囲で黄砂も(170507)


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 昨日、長野県の予報は朝からハズレまくり。
 当初は昼前後からの降り出しが予想されていたものの、長野県北部では朝から雨。
 長野市より北側・・・新潟県境では一日中降ったりやんだりで、一時的にはワイパーが効きにくいほどの強い雨になってしまいました。

 そんな中、Kasayanは(野沢菜の)菜の花を見に飯山へ。
 ついでに通り道にある飯山アメダスに立ち寄りました。

 豪雪地帯とはいえ、里にはさすがに雪はなく(雪捨て場にはまだ山盛りの雪が残っていますけど)、いたるところに野沢菜の菜の花が咲き乱れ・・・そんな畑の中に飯山アメダスはあります。

飯山アメダス170507

 天気予報番組で放射冷却現象や夏の暑さの解説をする際、気温は地上から1.5mの高さで観測されるなんて伝えられますけど、豪絶地帯のアメダスは例外。
 雪に埋もれないよう、温度計は地上から3mほどの高さに設置されており、雨量計も2m以上の柱の上に置かれています。

 飯山だけでなく、長野県北部のアメダスはいずれも下駄ばき。
 そんな特殊な事情を思い浮かべながら、データをチェックする必要があるのです。


 1、今日の空模様・・・天気は回復するけれど・・・

 では今日の空模様。

野尻港170507

 Kasayanは、昨日から新潟県境の信濃町、野尻湖畔の山小屋に来ています。

 昨日から深い霧・・・ストーブを焚く肌寒さ。
 今朝は野尻湖一面、雲海のような霧に覆われ、湖面を見ることはできませんでした。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170507

 寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)直下の低気圧がサハリン方面に南東進中。
 低気圧からのびる寒冷前線が南東海上に抜け、あたかも西高東低 冬型のような気圧配置になっています。

 寒冷渦の南側では偏西風が大きく南に蛇行。
 大陸の冷涼で乾燥した空気を日本海側に運び込み始め、晴天域が拡大してきたようですけど・・・

 どうやら偏西風(オレンジの偏西風強風帯)は、余計な?黄砂まで運んできた模様。
 黄砂の観測地点が西から拡大しているようです。
 (28年ほど前、タクラマカン砂漠やゴビ砂漠を見に行ったことがあります。黄砂をシルクロードからの便りとして見ることができればイイんですけど、余計な有害物質も運んでくるようですから困りものですよね)

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 今日これからの空模様・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM7日170507
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、-30℃以下の冬の寒気を伴ってサハリン方面へ。

 午前中、-30℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が道北を通過。
 明日にかけて後続の上空の気圧の谷が南東進してくることが予想されています。
 したがって、北海道は明日にかけても大気の状態が不安定。
 上空の気圧の谷が通過するタイミングで、天気が悪化すると思われます。

 また、今夜にかけて-20℃前後の寒気を伴った別の上空の気圧の谷がが西~東日本を通過する模様。
 前線通過後に空気が入れ替わり、広範囲で空気が乾燥しているので影響は小さいと思われますけど・・・
 強い日差しで気温が上昇する地域では、海風が海上の湿った空気を運び込み、上空の気圧の谷の悪天パワーと相まって、局地的に雨雲が発生するかもしれません。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・-20~30℃以下の上空の気圧の谷が断続的に通過し、偏西風が強く吹いている北日本では、一日中等圧線が混雑。
 西寄りの強風と高波が継続することが予想されます。

 また、-30℃弱の寒気が流れ込み続け、大気の不安定な北海道・・・不安定性の降水(雪?)が、断続的に通過していくことが予想されています。

 一方、西~東日本・・・上空の気圧の谷の影響は小さく、概ね晴天で推移するようですけど・・・
 上空の気圧の谷が通過するタイミングで関東南東岸に低圧部(小低気圧)が発生する模様。
 可能性は低そうですけど、外房方面などではにわか雨の可能性も考えられます。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では、以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170517
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 北海道は今日よりも明日・・・寒気を伴う上空の気圧の谷が通過するタイミングで、活発な雨(雷雨?)がある模様。

 西~東日本は概ね晴天ベースで推移するものの、GSMモデルでチェックしたように、今日の夕方、外房方面に低圧部が発生・・・小さな降水域が予想されています。

 そして何より今日は黄砂・・・東シナ海の高気圧の北側の流れに乗ってどの程度黄砂が拡散するのか?
 黄色っぽい空になるのは・・・ちょっと・・・ですよね?


 2、今週の空模様・・・寒冷渦の通過、まだまだ続く?

 では最後、大型連休明けの気になる空模様をチェックしておきました。

GSM寒冷渦の影響170507
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 9日(火)~10日(水)にかけて、-15℃以下の弱い寒気(冷気?)を伴った寒冷渦が日本海を北東進。
 これに伴い、低気圧と前線の活発な降水帯が西~東日本を北東進することが予想されています。

 上空の寒気自体はそれほど強くはありませんけど、低気圧に吹き込む暖気は少々強め。
 相対的に大気の状態が不安定になって、落雷や突風を伴う雨になることが心配されます。
 もちろん、竜巻や降雹の心配も・・・

 そして12日(金)は、-30℃以下の冬の寒気を伴った寒冷渦が沿海州方面へ。
 さすがに強い寒冷渦は北日本への影響に留まることになりそうですが・・・・
 沖縄方面を梅雨入りさせるかもしれない(梅雨?)前線と低気圧が西日本を北東進。

 今週、五月晴れを感じさせる晴天がいまひとつ予想されていません。

 ただ、寒冷渦は動きが遅いだけに予想はコロコロ変化。
 週間予報もコロコロ変わる可能性がりますから、今週はコマメな天気チェックで外仕事のスケジュール、連休を外してのレジャーの予定を立てていただきたいと思います。

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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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拡大GSM寒冷渦170507 拡大GSM170507
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寒冷前線通過!強弱・長短あれど全国的に雨模様(170506)


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 今日は寒冷前線が本州上を南東進。
 すでに雨雲が山陰~東北南部日本海側にかかり始めています。

 間に合うか否かは???ですけが・・・車を走らせること45分、これから菅平高原で南下する寒冷前線をタイムラプス撮影するつもり(仕事があるので遠出できないんですよね)。
 ブログは比較的シンプルになりますのでご容赦ください。

 1、今日の空模様・・・長短・強弱、違いはあれど全国的に雨模様

 では今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 今朝の長野市菅平高原方面(写真左上)・・・

菅平170506

 巻雲、巻層雲、高積雲、層積雲、積雲・・・様々な雲が入り乱れていますが、空はまだ青さを保っています。

 日射しも暖かく、これから下り坂に向かうとは思えませんが・・・

 そんな今朝の実況。

実況170506

 大陸の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)直下の低気圧と、低気圧から延びる寒冷前線が南東進中。
 また、東シナ海の偏西風強風帯(水色の矢印)に対応して、梅雨前線のタマゴ?の停滞前線が北東進中。
 それぞれの雨雲が西日本をサンドイッチにし始めています。

 そして、それぞれの前線の南側には太平洋の暖かく湿った空気が流入中。
 暖かく湿った空気の通り道にあたる西日本は大気の状態が不安定になっているため、前線から離れた所にも小さな雨雲が発生しています。

 ということで・・・今日はこの二つの前線によって下り坂。
 もっとも、前線が活発化するタイミング・・・そして通過するタイミングによって、雨の降り方に地域差が出てきそうですが・・・

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 今日これからの空模様・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM6日170506
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 (上段の図)悪天パワーの親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、-30℃以下の冬の寒気を伴いながらサハリン方面に東進。
 加えて、同じく悪天パワーを持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-20℃前後の寒気を伴って北海道方面に東進する模様。
 このため北日本では、下り坂に向かうとともに大気の状態が不安定になると思われます。

 一方西日本では、偏西風強風帯に沿って上空の浅い気圧の谷が断続的に北東進。
 -15℃以下の寒気は南下するものの、上空うの気圧配置だけでは大崩れの臭い・・・してきません。

 (下段の図)地上では、-15℃以下の上空寒気の先端に対応するように、寒冷前線の降水帯が南東進。
 次第に弱まりながら、今夜、太平洋に抜ける模様。

 確かに、上空に強い寒気が流れ込む北日本ほど前線の降水は活発化するようですけど・・・
 大崩れの臭いがしなかった西日本でも、そこそこシャープで活発な雨雲が南下するようです。

相当温位170506
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 そこで、気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図で、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子をチェック。

 西日本上空に強い寒気は南下しませんけど、太平洋の強い暖湿気(水色の濃いエリア)が流れ込むため、地上側から大気の状態が不安定になることが分かります。

 ということで、今日は全国的に雨模様・・・そして前線が通過するタイミングで局地的に落雷や突風、条件次第では降雹のおそれも心配されます。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 では、以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170506
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 紫色は下層雲。

 前線の降水帯・・・本州上を南下するにつれて次第にバラケる傾向。
 南西風に乗って流れ込む暖湿気=雨の原料が、山岳等の地形の影響を受けやすいと思われます。

 このため前線が一番最後に通過する関東南部・・・比較的弱い雨で済むことになりそうですけど・・・
 その代わりといってはナンですが、明朝にかけて外房方面に南西風の収束線が停滞する模様。
 この影響が長時間残ったり、予想より強めに推移した場合は、関東南部の予報(マークに表現するほどでもない雨)がハズレるかも??

 夕方以降、レーダーでチェックしようと思っています。

 ということで今日はこの辺で・・・
 (雲が厚くなってきちゃったなぁ・・・)

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     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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(4Kタイムラプス動画:菅平高原方面、上・中層雲の展覧会?)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM170506拡大相当温位170506
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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好天続くも西日本と北日本の一部でにわか雨?週末と来週の空模様は?(170505)


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 今日は金曜・・・こどもの日ですけどKasayanは仕事。
 いつものように週末と来週の空模様からチェックしていきたいと思います。

 1、連休残り2日の空模様・・・明日は雨、明後日夕方はヒンヤリ?

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、連休残り2日間の空模様をチェック。

 まずは明日、6日(土)の空模様。

GSM6日170505

 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、-30℃以下の冬の寒気を伴い沿海州からサハリンへ。
 そんな強い寒冷渦直下の低気圧が活発な寒冷前線を伴ってサハリン方面に進みます。

 このため、寒冷前線が通過するタイミングで全国的に雨。
 前線に向かって暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)がドッと流れ込むので、前線付近と暖かく湿った空気の入り口にあたる太平洋側中心に大気の状態が不安定に。
 雨は落雷や突風、場合によっては雹を伴うかもしれません。

 また、全国的に等圧線が混雑。
 前線通過前は南寄りの風、通過後は西よりの風が強まって、海上はシケてくると思われます。

 回復は西日本で早め・・・東日本は夜になってから・・・と言ったところでしょうか?
 (最寄りの地域の予報で確認してくださいね)

 続いて連休最終日・・・7日(日)の空模様。

GSM7日170505

 寒冷前線が東海上に抜け、天気は急速に回復。
 乾燥した空気に入れ替わり、清々しい空模様の下、連休を終えることが出来そうです。

 もっとも、北日本では等圧線が大混雑。
 西寄の強風と高波に要注意!

 また、夜にかけて東~北日本上空約1500mには5℃以下の冷気が南下。
 陽が落ちるとともにちょっとヒンヤリするかもしれません。
 (最寄りの地域の予報・・・いわゆるピンポイント予報を参考にされると良いかもしれません)

 ということで、今回の連休は晴天で気持ちよく終わることが出来そうですけど・・・
 春山登山中の方々・・・明日の下山を予定しているのであれば、今日あるいは明後日(風が強そうですけど)に予定を変更するなど、無理な行動は控えるようにしてください(長野県では遭難が相次いでいます)。


 2、来週の空模様・・・週の半ばは荒れ模様?

 では、来週の空模様・・・ザックリとチェックしておきましょう。

GSM来週170505
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 図が小さいので、拡大して(図をクリック)ご覧いただきたいのですが・・・

 来週は4日間をかけて、寒冷渦(400hPa 上空約7000m -30℃以下の寒気を伴う)が日本海側をゆっくりと北東進。

 このため寒冷渦南東側を北東に進む低気圧や前線付近を中心に大気の状態が不安定に。
 今のところ、9日(火)~10日(水)にかけて、少々荒れ模様の天気が予想されています。

 寒冷渦の動きが遅いので、降り出しのタイミングや止むタイミング・・・そして影響の範囲に関しては予想が変化する可能性アリ。
 来週は週間予報、短期予報をコマメにチェックしながら荒れ模様の天気を避けていただきたいと思います。
 (連休を避け、空いている春山登山を予定していた方は、特に天気の急変に注意してくださいね)

 また、大気の不安定な状態の強さ次第では、局地的に降雹の可能性も?
 大事な時期を迎えている農家の方も雷注意報を目安にしてひょうなどへの対策をしてください。

週間気温グラフ170505

 なお、これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 極端な気温のアップダウンは予想されていませんけど、雨の後にはいったん気温が下がる傾向。
 八十八夜は過ぎましたけど、標高の高い長野県、そして北日本では、遅霜が心配。
 地元気象台の霜注意報(発表期間であれば。ちなみに長野県では6月4日まで)にも注意してください。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 3、今日の空模様・・・晴天続くも北と西でにわか雨?

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 今朝の長野市・・・

菅平170505

 青空の色は比較的濃いものの、巻雲、巻層雲、高層雲など、雨とは無関係の高い雲がいっぱい。
 発生したと思えば突然消えて、上空の複雑な流れを教えてくれます。


(4Kタイムラプス映像: 5月5日朝撮影 巻雲・巻層雲・高積雲のパッチワーク)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

北アルプス170505

 北アルプス方面では、アルプス越えの風が波動(山岳波)を形成。
 稜線とほぼ同じ高さにウネウネの層積雲を見ることが出来ました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170505

 東海上に抜けた高気圧・・・ずいぶんお尻が大きいようで?今朝も東~北日本中心に晴れています。

 一方、さすがに高気圧の勢力が届かなくなった西日本・・・
 四国沖に低気圧まで発生し、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入。
 全般に曇りで、宮崎県付近をはじめ、所々に弱い雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・
 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、朝鮮半島付近を北日本に向けて北東進中。
 また、一昨日~昨日、弱い寒気を伴い西~東日本を通過した寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)から変化した上空の気圧の谷が三陸沖に抜けようとしています。

 北日本は下り坂?
 西~東日本はどちらかといえば好天ベース??
 今日の空模様・・・実況だけでは想像しにくい状態です。
 
 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 ということで、今日これからの空模様・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM5日170505
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックしたように、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-15℃以下の寒気を伴い北日本を通過。

 その後、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、日本海から接近してくることが予想されています。
 このため、北日本は日中一時的に下り坂に向かうものの、夜には再び回復に向かう模様。

 一方、西~東日本は・・・午前中、太平洋沿岸付近を上空の小さな気圧の谷が通過していくものの・・・
 夜にかけてチョッピリ浅めの上空の気圧の尾根が東進。
 今朝はぐずつき気味の西日本も含め、今夜にかけていったん回復に向かうと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷の接近通過に伴い、日本海の弱い気圧の谷(黄色の点線)に伴う小さな降水域が北日本へ。
 大崩れにはならないものの、北日本では一時的に雲が広がり、局地的なにわか雨があるかもしれません。

 また、小さな上空の気圧の谷の影響で、太平洋側中心にぐずついている西日本・・・
 上空の気圧の尾根の通過でいったん回復に向かう模様。
 東日本とセットで晴天域の広がりが予想されています。

 もっとも、梅雨のはしり?の前線の降水帯が東進する南西諸島方面。
 こちらはイマヒトツの空模様・・・ということになりそうですね。

 なお、今日も北日本には、日本海経由で暖気が流入。
 まだまだ暑さが続きそうです。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170505
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 やはり北日本では午後から局地的なにわか雨。

 一方、西日本はでは一時的に晴れ間が広がる・・・というよりは雲が少なくなるといった感じ。
 暖かく湿った南風の収束線が接近する九州西岸を除いて、チョッピリ回復。

 ただ、明日未明、日本海で急速に寒冷前線に対応する南西風収束線が活発化。
 シャープで活発な降水帯が山陰~北海道西岸に南下してくることが予想されています。

 冒頭でご紹介したGSMモデルによる明日の空模様は・・・前線が(中部山岳地帯によってバラけることで)弱まりながら南東進することが予想されていましたけど・・・
 この予想・・・ここ数日、データの更新毎に微妙に変化しています。

 上空寒気の南下の程度や、前線に吹き込む暖かく湿った空気の強さ次第では、局地的にまとまった雨になったり、荒れ模様の天気になることも考えられます。
 このブログでご紹介しているのは、スパコンの計算値を素直に(多少疑いも持ちながら)読んだ場合の空模様。 
 本当に空模様が気になる方は、今夜、明日朝・・・最寄りの地域の最新の予報をチェックしてくださいね。

 なお昨日、Kasayanが心配していた中部山岳付近のにわか雨・・・レーダー等で見る限りは観測されませんでした。
 もっとも、北アルプス北部、白馬方面・・・目視では午後からモクモクと湧き上がる対流性の雲が見られました。

 データ的には取り越し苦労ですけど、実際山に登っている方にとっては不安な雲だったに違いありません。
 登山に始まり、ヨットによる日本一周を経験、グライダーもかじりましたけど・・・Kasayanとしては取り越し苦労が長生きの秘訣だと思っています。
 
     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM来週170505拡大GSM170505
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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弱い寒冷渦の影響少なめ??(170504)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、北半球上空の寒気事情?

 久々に北半球上空の寒気の様子・・・作図をしてみました。

北半球上空の寒気比較170504

 ちょうど一か月前、4月4日と比較。
 さすがに-40℃以下の寒気は北半球から消滅し、上空の太平洋高気圧が勢力を拡大していますけど・・・
 -30℃以下の冬の寒気エリアが、思いのほか広範囲に残っていることに気付きます。
 このような季節のせめぎ合いが周期的な天気変化や激しい空模様をもたらすわけですが・・・

 目先、-36℃以下の北半球で最も大きな寒気を伴った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)がシベリアを南東進中。
 これが日本付近を通過すれば、そこそこ荒れ模様の天気になったり・・・寒気の南下次第では遅霜の心配が高まります。

GSM7日170504
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックした連休最終日7日(日)09時の空模様。

 (右側の図)日本上空約5500mを、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、冬の寒気といえる-30℃以下の寒気を伴って北海道を通過。
 -20℃以下の寒気を伴った上空の気圧の谷も東日本を通過することが予想されています。

 (左側の図)このため上空の気圧の谷の前面を活発な寒冷前線が通過。
 7日朝には、降水帯が東海上に抜けているので、天気は急速に回復に向かうと思われますが・・・

 日本海側を中心に東~北日本では等圧線が大混雑。
 強風に乗って、地上付近(地形の影響を受けにくい上空約1500m)には、0℃以下の寒気が南下してくることが予想されています。

週間気温グラフ170504

 これは向こう一週間の気温の傾向(平年差)の予想。

 さすがに北海道では7日(日)に平年を4℃ほど下回ることが予想されています。
 一方、東日本では平年をやや下回る程度??

 まだどうなるか?わかりませんけど・・・
 6日(土)の雨の降り方だけでなく、7日(日)の気温の低下とその影響についても気になるところです。


 2、今日の空模様・・・晴天優勢も西~東日本で虫食いの雨

 それでは、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170503

 昨日は夕方にかけて巻層雲から高層雲へと層状の雲が厚みを増しまして、夜は朧月夜に。
 今日の空模様が気になりましたが、再び青空が優勢に。

北アルプス170503

 少しモヤってはいるものの、北アルプスもシッカリと見えています。
 (巻層雲が広がってきたので、その様子をタイムラプス撮影中)

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170504

 高気圧の中心は東海上に抜けているものの、昨日に引き続き西側に勢力が残留。
 日本海側や北日本を中心に晴れている所が多いようです。

 ただ、さすがに高気圧の南西側・・・西~東日本の太平洋側は曇り優勢。
 東シナ海に弱い気圧の谷(黄色の点線:等圧線の高気圧側への湾曲域)が出来ていて、太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入しているため、奄美付近から九州南岸、そして東海沿岸にかけて雨雲の帯が発生しています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、西日本を、弱い寒気を伴った寒冷渦(赤渦巻:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が東進中。

 上空の寒気によって大気は不安定傾向ですけど・・・
 日本付近の空気が乾燥しているため陸地に雨雲は発生しにくく・・・
 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過している西日本太平洋沖で弱い気圧の谷が発生・・・暖湿気の流入と相まって雨雲の帯が発生していると思われます。

 で・・・寒冷渦がこのまま東に進むと、南側の上空の気圧の谷の通過域とともに太平洋上の雨雲の帯も東進。
 暖湿気の流入に伴う四国沿岸の雨雲も、東日本の太平洋岸(東海周辺?)に流れ込み始めると思われますが・・・どうなりますやら???

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 では、これからの空模様・・・

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM4日170504
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・-15℃以下の弱い寒気を伴った寒冷渦(赤渦巻:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、弱まりながら西~東日本を東進。

 寒冷渦の南側の上空の(小さめの)気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)の通過域も、東進することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷の通過域に対応する太平洋上の降水域もゆっくり東進。
 寒冷渦の東進に伴い東日本には、(上昇気流が強まりやすい)内陸の山沿いに、不安定性の降水と思われる非常に弱い降水域が予想されています。

 なお、今日も高気圧の西側縁辺を暖気が北上し、北海道に流入する模様。
 北海道では引き続き夏を思わせる暑さが予想されます。

相当温位170504
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 今日も、強い暖湿気(水色の濃いエリア)の流入域は太平洋沖の気圧の谷(黄色の点線:潜在的な前線)までしか流入しないので、活発な雨は海上主体。
 暖湿気の一部が気圧の谷を乗り越え、西~東日本の太平洋側に流れ込んで局地的な降水域を形成することがイメージできます。

 さらに・・・太平洋岸の山々の隙間すり抜けて内陸に流れ込む弱い暖湿気の影響も考慮する必要があります。

 というのも・・・

3日九州レーダー画像170504

 昨日午後、暖かく湿った南東風によって、宮崎県の山岳南東斜面中心の降水が予想されていたものの、南東風の一部が、大分県の北側を迂回?あるいは山々をすり抜け(弱い寒冷渦が通過中の)福岡県まで流入。
 風の収束線を形成し、予想外の雷雨を発生させたから。
 (昨日の記事に掲載した相当温位図には福岡付近に超潜在的な前線帯を記入しました。念のために記入しただけですけど、まさか本当に雨が降るとは思いませんでした。だから怖い・・・)

 今日もこれと似た現象が、西~東日本の太平洋側中心に発生する恐れがあって・・・
 内陸(長野県の松本市や諏訪市周辺など)で気温が上昇した場合には、強まる海風が暖かく湿った空気を内陸まで運び込み、春山シーズンのアルプス付近で雨雲を発生させることも心配されます(可能性は超!低めなのでテレビやラジオの天気予報番組なら言いません。でも自分のアウトドアレジャー想定した場合には心配になります)。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170503
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 広範囲に高気圧の晴天域が残るものの、西~東日本の太平洋側にはそこそこの暖湿気(雨の原料)が南東方向から流入。
 陸地では山岳風上斜面中心に、局地的な降水が予想されています。

 一方、内陸にはこれといった降水域は予想されていませんけど・・・
 やはり流入する暖湿気の影響を受けやすい中部山岳の高い山では、「念のため」周辺の雲の動向に気配りしたいところです。
 (Kasayanは今日・明日仕事・・・つい山に行ったつもりで心配してしまいます)

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM7日170503拡大GSM4日170503拡大相当温位170503
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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