気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

寒気予報

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北海道は大気不安定。関東はにわか雨。沖縄は梅雨のはしり。日本海側は時雨れる?(170422)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日は早朝5時半までに外出しなくてはなりません。

 必要最小限の作図だけをしておきましたので、最寄りの地域の天気予報を、具体的な空模様としてイメージする手助けとして使用していただければ幸いです。

 まずは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日の空模様を形作る「原因」をチェック。

GSM170422
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と降水量、そして風。

 地上では北海道付近に不明瞭になりながらも低気圧が停滞。
 西高東低 冬型・・・のような気圧配置続き、北陸以北の日本海側に非常に弱い降水域が停滞。
 さらに夜にかけて関東南部に局地的な降水域が予想されています。

 その原因は、北海道に停滞(ゆっくり通過?)する悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)の親分といえる寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)。
 そして本州をゆっくりと南東進する上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)。

 さらに上空(上空約5500mと地上付近約1500m)の気温の様子をチェックしてみると・・・

GSM気温170422
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 晩冬のような寒気が東~北日本に南下。

 関東南部では-20℃の寒気と上空の気圧の谷の合わせ技、さらに地上への暖湿気の局地的な流入によってモクモクと雨雲が沸くと思われます。

 今日は北海道の落雷や突風、関東のにわか雨・・・そして梅雨のはしりに入った沖縄の雨に要注意。
 そして・・・北陸以北日本海側の時雨れ模様??も要注意点に入れておきましょう。

 ということで、最後は解像度の高いMSMモデル(スパコンの計算値)で今日~明朝の空模様を具体的にイメージ。

全国流線アニメ170422
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳しくはアニメ中の書き込みをお読みください。

 ということで、今日はこれから外出。
 明日は外出先からの更新ですので、今日と同様簡易的な更新になると思いますのでご容赦ください。

 それでは行ってきます!

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM170422拡大GSM気温170422  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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全国的に変わりやすい天気。週末と来週の空模様は?(170421)


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 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日は金曜日・・・いつものように週末と来週の空模様からチェックしたいと思います。

 1、週末と来週の空模様・・・変わりやすい天気と低温傾向?

 (1)週末の空模様・・・どちらかとえいば日曜日?

 それでは週末の空模様から。

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしていきましょう。

 まずは明日土曜日。

GSM22日170421

 北海道を-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦(寒マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が通過。
 大気の状態が不安定になり、寒冷渦南東側の低気圧北側を中心に短時間の強雨(降雪も?)・落雷・突風等の激しい現象の発生が予想されます。

 また、-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(黄色の点線:偏西風の南側への蛇行域)が本州上を南東進。
 暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みは南海上の(梅雨のはしりの)前線付近までなので、大崩れはありませんけど・・・

 午前中は、西高東低 弱い冬型の気圧配置になって、北陸以北の日本海で時雨れる模様
 午後は、局地的に暖かく湿った空気が流れ込む関東南部で、上空の気圧の谷が通過するタイミングで一雨あるかもしれません。

 ということで、明日は東~北日本中心に変わりやすい天気。
 北日本では局地的に荒れ模様の天気が予想されています。

 続いて、日曜日は?

GSM23日170421

 土曜日の変わりやすい天気をもたらす寒冷渦や寒気を伴う上空の気圧の谷は東海上へ。

 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が日本付近を東進し、高気圧の晴天域に覆われることが予想されています。

 西~東日本では大気の状態も安定傾向。
 乾いた高気圧に覆われるので、湿った空気が流れ込みやすい北日本の太平洋沿岸を除いて、過ごしやすいまずまずの行楽日和になると思われます。

 ということで・・・どちらかといえば日曜日の空模様のほうが良さそうですね。
 (土曜日が悪いというわけではありませんけど)
 
 (2)来週の空模様・・・変わりやすい天気から荒れ模様の天気に?

 それでは月曜日以降の空模様もまとめてチェックしてしまいましょう。

GSM来週170421
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 日曜日に晴天をもたらす高気圧・・・中心を東海上に移すものの、火曜日頃までは頑張る模様。
 次第に曇りがちになるものの大崩れは予想されていません。

 もっとも、高気圧の後面には南東風に乗って暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入。
 月曜日は残留する弱い上空寒気と相まって午後から大気の状態が不安定になり、太平洋側中心ににわか雨・・・
 火曜日は上空寒気が抜けるものの暖かく湿った空気の流れ込みが強まって、やはり太平洋側中心に局地的なにわか雨が心配されます。

 そして、高気圧が完全に東に抜ける水曜日以降・・・
 -30℃以下の晩冬の寒気を伴う寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が北海道を通過。
 寒冷渦に続く-25~30℃以下の寒気が日本海に南下することが予想されています。

 このため暖かく湿った空気と上空寒気がクロスする場所で前線が活発化。
 太平洋沿岸を低気圧が発達しながら北東進(発達の程度はまだ???ですけど)し、前線通過時の激しい現象、そして低気圧通過時の大雨が心配されます。

週間気温グラフ170421

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。
 約3日周期で気温の低下が予想されていますが、それだけ周期的に季節のせめぎ合いが起っているということ。

 昨日も書きましたが、4月下旬から5月上旬にかけては寒冷渦が通過しやすく、大気の状態が不安定になることで、しばしば激しい雷雨や竜巻、降雹による被害が発生します。
 今週の北日本の強風や、来週後半の空模様はそんな季節の訪れを告げているのかも?

 大型連休の行楽のスケジュールは、荒れ模様の天気でも予定変更できる柔軟な計画をおススメします。
 特に、ヘリコプター事故によって救助体制が弱まっているアルプス方面への登山は注意してくださいね。

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 2、今日の空模様・・・変わりやすい天気で、北は荒れ模様に

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170421

 空は明るいものの雲底2000m以上の高積雲に覆われ曇り空。
 長野県には高低様々な山がありますから雲の高さが比較的容易に分かります。

 最低気温は9.4℃(01時44分)で平年よりやや高め。
 夜中に最低気温を観測した後、気温は徐々に上昇しています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170421

 九州の南を停滞前線と前線上の低気圧が東進中。
 前線付近や低気圧北東側の海上で雨雲が活発化しているようです。

 一方、北日本に向けて日本海を低気圧が東進中。
 衛星の水蒸気画像を見ると、日本海の偏西風強風帯(水色の矢印)の北側には寒気が流れ込んでいる模様。
 低気圧の雨雲は観測されていませんけど、偏西風の強風帯に沿って北陸~東北南部にかけて弱い雨雲の帯が観測されています。

 そして大陸からは、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南東進中。
 天気は下り坂に向かうと思われますが・・・

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 今日これからの空模様。

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM21日170421
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜にかけて、北海道には-30℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近。
 次第に下り坂に向かうとともに、大気の状態が不安定になると思われます。

 また、日本海側にも-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が南東進。
 偏西風の南側への蛇行が非常に緩やかなので、上空の気圧の谷は東西方向。
 地上に暖かく湿った空気が流れ込むと大気の状態は不安定になりやすいと思われますが、上空の気圧の谷の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)はイマヒトツだと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・津軽海峡に向けて小低気圧が東北東進。
 一昨日、北日本に大荒れの天気をもたらした低気圧を思い出しますが、今日のところはにわか雨や雷雨、局地的な突風の可能性は高まってくるものの、等圧線の間隔が広いため荒れ模様の天気にはならないと思われます。

 また、太平洋上では、東西方向の偏西風強風帯に沿って低気圧と前線が東進。
 上空の気圧の谷の悪天パワーが少な目なので、低気圧や雨雲の顕著な発達はなさそうですけど、反時計回りの低気圧周辺の風によって暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みやすい太平洋側の地域を中心に大気の状態が不安定。
 午前中は西日本の太平洋側、午後は関東から東北の太平洋岸を中心ににわか雨がありそうです。

相当温位170421
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の様子を表現した相当温位図という特殊な天気図。

 雨雲を活発化させる強い暖湿気(水色の濃いエリア)の流入域は太平洋上の前線(黄色の太い点線)の南側まで。
 弱い暖湿気が太平洋沿岸に流れ込み、潜在的な弱い前線(黄色の細い点線)を形成して、局地的なにわか雨をもたらすことがイメージできます。

 では具体的にどのあたりでにわか雨が??

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170421
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 紫色は下層雲。

 風と風がぶつかったり、風が大きくカーブする場所では空気が収束(集まって)上昇気流が発生。
 雨雲が発達することになるわけですが・・・

 今日はそんな風の収束線が非常に複雑。
 概ね低気圧や低圧部に対応して温暖前線や寒冷前線の位置に発生するものの明確なモノはありません。

 目立つ収束線のみ書き込みしておきましたので、最寄りの地域の予報と照らし合わせ、安全マージンを大きめに空模様の変化をイメージしていただきたいと思います。

 こんな日は、いわゆるピンポイント予報・・・残念ですけど、あまりあてになりません。
 あくまで天気変化の傾向をつかむための道具だと思ってチェックするようにしてくださいね。

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(4Kタイムラプス動画:昨日の美ヶ原高原方面。高積雲(羊雲⇒レンズ雲へ))

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM来週170421拡大GSM170421拡大相当温位170421  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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今日は天気回復。来週は寒冷渦ウィーク?大気の状態不安定??(170420)


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 1、北日本・・・来週も寒冷渦の影響続く?

 昨日も北日本では、発達した低気圧の影響で交通機関の乱れや停電などの被害が発生しました。

寒冷渦アニメ170420
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 これは一昨日(18日)21時から昨夜(19日)21時までの水蒸気画像をアニメにしたもの。
 日本海で上空の空気の渦が顕在化し、東北北部を通過していくことが分かります。

 ご存じのように、昨日日本海を東進し北日本を通過した低気圧の上空には、寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)がありました。
 このため、低気圧が小さい割にはに周囲の大気が非常に不安定になり、小粒でもピリリと辛い?影響になったと思われます。

 この低気圧、今日は東海上に抜け、天気は回復に向かうと思われますが・・・
 昨日の記事に書いたように、4月と5月は日本周辺で最も寒冷渦が発生しやすい時期に当たります。
 したがって、春の嵐はこれで終わりというわけにはいきません。

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)で、23日(日)~26日(水)の日本上空約5500mの気圧配置と気温の様子をチェックしてみると・・・

寒冷渦来週170420
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 昨日東北を通過した寒冷渦より強い-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦が大陸からゆっくりと南東進。
 北海道を通過していくことが予想されています。

 とすると・・・激しい現象の発生は、今回より北の地域になるように思えますけど・・・
 寒冷渦の南側では偏西風が大きく南に蛇行する傾向。
 寒冷渦の南側でも、この時期としては強い寒気を伴った上空の気圧の谷が通過し、西~東日本などでも激しい現象の発生が心配されます。

週間気温グラフ170420

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 さすがに夏を思わせるような暑さは予想されていませんが、寒冷渦が通過するタイミングで気温が低下する傾向が読み取れます。
 この際、地上の気温の低下と上空の気温の低下、それぞれのタイミングがズレればズレるほど大気の状態が不安定になって天気は荒れ模様に。

 過ごしやすい時期になるとは思いますが、来週は今週以上に変わりやすく、そして荒れやすい天気になるかもしれません。
 大気の状態が不安定になれば、落雷や突風だけでなく、農作物への甚大な被害をもたらす降雹も心配になってきます。
 
 このあたり、いつものように明日金曜日に詳しく追いかけてみたいと思います。
 
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 2、今日の空模様・・・天気回復も一時的??

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170420

 雲の多い空模様ですが、昨日のように上空まで湧き上がるような雲はありません。

 次第に雲が薄くなる気配も見られますが・・・予報通り午前中は晴れるのか??

 最低気温は3.9℃(05時19分)。
 平年を下回る花冷えの朝になっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170420

 北日本に嵐をもたらした低気圧は東海上へ。

 北海道の東には小さな低気圧が沢山あるように見えますけど・・・
 衛星の水蒸気画像を見ると、いずれの低気圧も大きな寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)に取り込まれ、発達のピークを過ぎた低気圧の仲間?と言えそうです。

 そんな小さな低気圧を一体としてみると、西高東低 冬型の(のような?)気圧配置。
 このため北陸以北の日本海側では局地的に弱い雨や雪が降っているようです。

 ただ、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が西~東日本を東進中。
 大陸を東進中の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近するまで、天気は回復傾向と思われますが・・・

 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 今日これからの空模様。

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GSM20日170420
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根は、東~北日本を通過して今夜には東海上へ。
 東~北日本は好天ベース、回復ベースで推移すると思われますが・・・

 沿海州には悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が-30℃以下の寒気を伴って南東進。
 日本海では-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が東進することが予想されています。

 さらに、上空の気圧の尾根のすぐ後ろを、上空の浅い気圧の谷が断続的に西日本へと進む模様。
 北日本は明日にも、西日本には今日午後にも下り坂に向かうように思えますが・・・

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根の通過に対応して東~北日本では高気圧の晴天域が拡大することが予想されています。

 午前中、等圧線が混雑する北海道は北寄りの強風と高波が残りそうですけど、夜には回復。
 大陸から南下する-30℃以下、-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷に対応して、日本海北西部に低気圧が進み、発達し始めることも予想されていますが、今日のところは影響する気配は見えません。

 ということでえ、東~北日本は好天ベースで推移しそうですが・・・

 上空の浅い気圧の谷が断続的に通過する西日本も、雨の影響は九州付近で限定的。
 上空の浅い気圧の谷が先行し、後続の上空の気圧の谷との間隔も開いているので、今日は東シナ海に低気圧こそ発生するものの、大崩れはなさそうです。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝(データの関係で明朝まで)の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

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 GSMモデルと同様、東~北日本は回復傾向で、九州の降水も南部中心に限定的。
 シッカリ下り坂に向かうのは、次の上空の気圧の谷が通過する明日未明からになるようですね?

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拡大寒冷渦来週170420拡大GSM170420  
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北陸~北日本で荒れ模様。寒冷渦の季節に入り週末は花冷えに??(170419)


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 1、北半球上空の気圧配置と寒気の様子・・・寒冷渦の季節?

 冬場は毎日作図していた北半球上空の気圧配置と寒気の様子ですけど、今季最後の作図を終えてから一週間・・・
 春の嵐や大気の不安定な状態が発生していて、にわかに北半球上空の様子が気になってきました。
北半球上空の気圧配置170419
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは昨夜21時の北半球上空の気圧配置と寒気の様子。

 さすがに-30℃以下の冬の寒気はスカスカに弱まっていて春らしさが感じられます。

 ただ、東経エリア(北極をはさんで左半分のエリア)では、日本より高緯度の地域に複数の渦=寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が点在していることが分かります。

 とある論文によれば4月~5月は寒冷渦のシーズン。
 周期的に日本付近に南下、場合によっては停滞して、大気の状態を不安定にして、落雷や竜巻などの突風を引き起こします。
 平成24年5月6日、大型連休中の茨城県つくば市や常総市、栃木県真岡市、茂木町などで甚大な竜巻被害が発生したことを覚えている方も多いでしょう。

 なお、目先は朝鮮半島付近から寒冷渦が南東進中。
 その影響については今日の空模様で詳しくチェックしたいと思います。


 2、週末の空模様・・・大気の状態不安定傾向??

 ただ、今日の空模様をチェックする前に・・・今日はKasayanが個人的に気にしている(遊びですけど)週末の空模様をチェックしておきたいと思います。

GSM週末170419
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って週末、22日(土)、23日(日)の空模様をまとめたモノ。

 22日(土)から23日(日)にかけて悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が-20℃以下の寒気を伴って日本付近を南東進。

 このため・・・陸地の降水域は小さいものの、太平洋沿岸で停滞前線の降水帯が活発化するとともに、-20℃以下の上空寒気の南下に伴い大気の状態が不安定(特に日曜日)になることが予想されています。
 (地上寒気の南下の程度や乾燥具合によって不安定な大気の影響を受ける地域は微妙ですけど)

 また、低気圧が東海上に進むため、日本付近は北寄りの風が優勢に。
 日曜日にかけて上空約1500m 0℃以下の寒気が太平洋側まで南下し、花冷えになると思われます。

 幸いにも寒冷渦の通過は予想されていませんけど(大陸からは-30℃以下の寒冷渦が南下し始めますけど)、寒気を伴う上空の(比較的深い)気圧の谷が通過。
 春は(寒気と暖気のせめぎ合いによる)突風の季節でもありますから、大気不安定傾向の週末のアウトドアは注意したいところです(自分自信に言い聞かせていたりして)。

週間気温グラフ170419

 なお、これは向こう一週間の気温の傾向(平年差)。

 今日は一時的な花冷ですが、週末以降は比較的広範囲で平年並みか低めで推移する模様。
 ということは・・・周期的に寒冷渦や寒気を伴う上空の気圧の谷が通過する可能性アリ?

 今週に引き続き、少々荒れ模様の天気の臭いがする来週の空模様・・・
 いつものように金曜日にご紹介したいと思っています。
 
      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 3、今日の空模様・・・北陸~北日本中心に荒れ模様!

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170419

 夜明け直後は日射しも差し込む曇り空。
 周辺の山々や川中島の古戦場に霧がかかり、幻想的な景色が見えていましたけど・・・
 06時頃から音を立てて雨が降り始め、一時間ほどで再び日射しが差し込み始めました。

 最低気温は6.3℃(04時17分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170419

 昨日の荒れ模様と高温、そして季節外れの雪をもたらした低気圧は北海道付近を北東進中。
 日本付近は西高東低 冬型・・・のような・・・気圧配置になっています。

 ただ、日本海を小さな低気圧が東進中。
 衛星の水蒸気画像を見ると、小さな低気圧の上空では、記事冒頭の北半球上空の天気図でご紹介した寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が南下中。

 低気圧は小さく見えても空高くまで渦を巻いていて、上空には比較的強い寒気が閉じ込められいるはず。
 ですから、見かけによらず周辺は大気の状態が不安定。
 等圧線の形を見ても、南西側に潜在的な寒冷前線(風の収束線)を伴っていると思われます。

 そして案の定、レーダー画像には寒冷前線の雲の帯。
 この雲の帯が06時頃から長野市にザッと雨を降らせたようです。

 で・・・日本海の小粒でもピリリと辛い低気圧は東北に向かって東進中。
 北日本中心に荒れ模様の天気になることが心配されます。
 
 (2)今日の空模様・・・今夜にかけて北日本は断続的に降水活発?

 ということで、今日これからの空模様。

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM19日170419
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・注目したいのが日本海を東進する寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)。
 中心に-20℃以下(詳しい図では-27℃以下)の寒気を閉じ込め、東北北部を通過することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・寒冷渦直下の低気圧は小さいまま東北北部を通過しますが、北日本は次第に大気の状態が不安定に。
 また低気圧の南~南西側では、西日本に移動してくる高気圧との間で局地的に等圧線が大混雑。
 低気圧の通過とともに風が強まり、海上は急速にシケてくることが予想されます。

 そして、夜にかけて気圧配置は西高東低 冬型(のような)形に。
 西寄の強風が次第に北寄りの強風に変化し、(地形の影響を受けにくい上空約1500m)0℃以下の寒気が関東甲信付近まで南下、そして-5℃以下の寒気は東北北部まで南下する模様。
 東日本は花冷えに、北日本は寒の戻で一部降雪になることが予想されます。

 なお、西日本には・・・再び上段の図・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近。
 これに伴い・・・下段の図・・・高気圧の晴天域が拡大することが分かります。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝(データの関係で明朝まで)の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170419
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 「北陸~北日本を中心に荒れ模様の天気」という表現がピッタリの天気分布。

 寒冷渦直下の日本海側の低気圧を中心に、反時計回りに風の収束線(黄色の点線:上昇気流帯)が回転していて、収束線が通過するたびに、日本海側の降水(雪)が断続的に活発化することがイメージできます。

 明日の朝には回復に向かうようですけど・・・
 東シナ海に延びてくる前線の降水域・・・明日はどこまで影響するのか、気になるところですね?

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2


(4Kタイムラプス動画:昨日夕方 黒姫高原から斑尾山。日本海から流入する下層雲で肌寒く)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM週末170419拡大GSM19日170419拡大北半球170419  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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春の嵐は西から順に回復も、明日にかけて再び風強く!(170418)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、今日の空模様・・・春の嵐は西から回復。ただ北日本は・・・

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 午前7時過ぎ・・・関東南部ではまだ激しい雨が降っているようですけど、Kasayanの住む長野市は・・・

菅平170418

 ガタガタと窓をたたいた未明の風雨がウソのように、色の濃い青空が広がっています。

 最低気温は12.8℃(06時13分)。
 平年を7℃以上も上回っています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170418

 ご存じのように、発達中の低気圧が秋田県沖を北東進していて、低気圧から延びる寒冷前線が東~北日本を通過中。

 全国的に等圧線が混雑し、特に東日本の太平洋側で南西風が強まっていて・・・
 南西風が太平洋の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を運び込むため、前線付近や山岳南西斜面など、上昇気流が強まる場所を中心に雨雲が活発化していることがわかります。

 衛星の水蒸気画像を見ると、寒冷乾燥空気(白くないエリア)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本海を北東進中。l

 とすると・・・日本海の低気圧は、上空の気圧の谷にドリブル?されて北海道方面へ。
 北日本は、夜にかけても風雨の強い状態が続くと思われますが、寒冷前線後面に位置する西~東日本は回復に向かうと思われますが・・・

 気になるのは、大陸から南東進中の寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷。
 南東側で2つの低気圧をドリブル?していますから、これらの低気圧によって回復もそこそこに再び下り坂に向かうことが心配されます。

 (2)今日の空模様・・・いったん回復も日本海側は再び下り坂?

 ということで、今日これからの空模様。

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM18日170418
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、沿海州でカットオフ(流れから切り離され渦を巻く)し、動きが遅くなる模様。

 このカットオフロー(切離し低気圧)を軸に、上空の気圧の谷が偏西風強風帯(水色の矢印)に沿って、-20℃以下の寒気を伴いながら北東進することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・日本海の低気圧は、上空のカットオフローに取り込まれて発達のピークを迎え(閉塞過程に入り)、弱まりながら道北へ。
 一方、道東の閉塞点付近で別の低気圧が発生し、全体としては等圧線が混雑した発達した低気圧というカタチを保ちながら北海道の東に抜けることが予想されています。

 このため、北日本は今夜にかけても強風が続くものの、日本海の低気圧から延びる寒冷前線は午前中にも東海上に抜け、西日本や東日本の太平洋側は回復してくる模様。
 北海道の低気圧に吹き込む南風の影響で(地形の影響を受けにくい上空約1500m)10℃以上の暖気の流入が続き、太平洋側やフェーン現象が発生しやすい山岳風下の地域を中心に高温になると思われます。

 ただ・・・再び上段の図・・・大陸から-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が、上空の気圧の谷を伴いながら、急速に南下することが予想されています。

 これに伴い地上では・・・再び下段の図・・・朝鮮半島北側から低気圧が発達しながら日本海へと南東進。

 日本海側では等圧線の混雑に伴い西寄りの強風や高波が継続し、低気圧東側・・・上空の-20℃以下の寒気の先端がかかり始める東北日本海側では、再び降水の活発化が予想されています。

 ちょっとイヤな感じがするのでもう少し詳しくチェック!!

相当温位170418
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 夜にかけて、寒冷前線(黄色の点線)の東進に伴い、強い暖湿気=雨の原料の流入域(水色の濃いエリア)も東海上に抜けるため、大気の状態が安定化し、大雨の心配は次第に解消してくると思われます。

 ただ、北海道~東北北部方面には低気圧北側を回り込むように(そこそこの)暖湿気が流入。
 夜にかけて日本海に南下してくる低気圧にも、九州方面からも(そこそこの)暖湿気が流入する模様。

 寒冷渦の南下に伴い-20℃以下の上空寒気が南下してきますから、明日にかけても東~北日本の日本海側中心に大気の不安定な状態が続くと思われます。

風速975H170418
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 また、地形の影響を受けにくい上空約300mの風速の様子をチェックすると、日本海南西部から再び風速が強まり始める模様。

 特に日本海側や北日本・・・春の嵐が過ぎても、ホッと一息といった雰囲気じゃなさそうですね?

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝(データの関係で明朝まで)の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170418
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 今夜にかけては、誰でも想像できる展開だと思いますけど・・・
 今夜以降、日本海に低気圧が南下して発達することまでは想像しにくいと思います。

 今朝の天気予報を見ると、「天気回復⇒気温上昇」という論調が多いようですけど・・・
 防災上もう少し視聴者に想いを巡らせ、「日本海側と北日本は明日にかけても要注意」という点にもチラリと触れて欲しいような気がします。

 では、最後・・・気象庁から今朝発表された「暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報」(原本にリンク:「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)から防災事項を抜粋したものを掲載しておきます。

気象情報170418

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

拡大GSM170418拡大相当温位170418拡大風速170418  
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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