気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

寒気予報

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西から広範囲で下り坂。明日にかけて大雨も?今季二回目の強い寒気は?(170927)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、「今季初めての強い寒気の南下」と「二回目の強い寒気」?

 一昨日21時と昨日21時に観測された北半球上空の寒気の様子をアニメ化して見比べると・・・
北半球アニメ170927
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 -30℃以下の冬の寒気(輪島上空に流れ込めば北陸は広範囲で雪)がシベリアを南東進中。

 29日(金)頃、この寒気がサハリン付近に進み、西高東低 冬型の気圧配置になるため、北日本の山では早くも冠雪が予想されています。
 このあたりは、「今季はじめての強い寒気の南下」としてテレビやネットの天気予報でも伝えられるようになっていますから・・・

 今日は「今季二番目の強い寒気の南下」をチェック。
 現在、中心に-27℃以下の寒気を伴いロシア西部を東進しているところですが、北極からはシベリア方面に-30℃以下の寒気が流出中。
 二番目の寒気も一番目の寒気と同様、-30℃以下の冬の寒気を伴いながら、来月3日頃、日本付近にやって来ることが予想されています

GSM10月3日170927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、10月3日の空模様をまとめたもの。

 西高東低 冬型の気圧配置が予想されていて、上空約1500m 0℃以下の寒気が青森県付近まで南下。
 シミュレーション通りに推移したとすれば、北海道では第一回目の強い寒気より低い所でも降雪になると思われます。

 また、上空約3000m 0℃以下の寒気は北陸付近まで南下。
 降水域は予想されていませんけど、湿った空気が北アルプスにぶつかって雨雲になれば今季二回目?の降雪になるはずです。

 そして、上空約5500m -30℃の寒気は宗谷海峡付近まで南下。
 上空約1500m付近でも-5℃前後の寒気が流れ込んできそうですから・・・
 地上の気温次第ですけど、条件次第では稚内周辺では平地で初雪があるかもしれません。
 もし初雪になれば、1978年10月6日を抜いて最も早い初雪ということになります。

 一雨毎に季節が進みますけど、今年の進み方は「今のところ」かなり早いようです。

 なお、向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データでも・・・

週間気温グラフ170927

 今季二回目の強い寒気・・・北日本では、今週末より強くなる気配が漂っています。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・西から下り坂!三つの季節のせめぎ合い!

 では、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170927

 青空優勢ですけど、西から刷毛でなぞったような巻雲が流れ込み始め、巻雲は次第にベールのような巻層雲に変わってきました。

 これから巻積雲、高積雲、高層雲が流れ込み、天気は下り坂に向かうことになりそうですけど・・・

 そんな今朝の実況。

実況170927

 衛星の水蒸気画像を見ると、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東海上に抜けようとしていて・・・
 西からは悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。

 このような空模様の骨格に対応して地上では、高気圧が東海上に抜けようとしていて・・・
 西からは、低気圧と寒冷前線(秋と初冬の境目に発生)と、低気圧と秋雨前線(晩夏と秋の境目に発生)が接近中。
 九州付近から雨が降り出しているようですけど・・・

 今回の雨は晩夏・秋・初冬の3つの季節のせめぎ合い。
 まとまった雨になり、地域によっては荒れる所もありそうです。

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM27日170927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックしたように、上空の気圧の尾根(水色の点線)が東海上に抜け、上空の気圧の谷(赤の点線)が断続的に東進することが予想されています。

 ただ、上空の気圧の谷の東進は南北におよそ2本の通り道がある模様。
 低気圧と秋雨前線の通り道にあたる偏西風強風帯(青い矢印)が本州上に停滞し・・・
 -15℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯(ピンクの矢印)が北海道付近に停滞。
 それぞれの偏西風強風帯に沿って、(ドカンと大きな気圧の谷ではなく)比較的小さな上空の気圧の谷が、断続的に北東進していくことが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・南の偏西風の流れに乗った低気圧と秋雨前線の東進は比較的ゆっくり。
 上空の気圧の谷が低気圧に先行するので低気圧の発達は鈍いものの、前線の雨雲は低気圧に先行して東日本で活発化することが予想されています。

 一方、-15~30℃の寒気を伴う上空の気圧の谷の接近に伴い、寒冷前線の降水帯が活発化しながら南東進し、今夜には北日本を通過し始める模様。
 また、寒冷前線前面の東北付近でも、早めに降水域が活発化することが分かります。

相当温位170927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 山陰に進む低気圧に向かって強い暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が流れ込み、西日本中心に大気の状態が不安定になることが分かります。

 また、東北付近では低気圧の接近や寒冷前線の南下に先行して暖湿気が流入する模様。
 このため東北では大気の状態が不安定になり、早めに雨が降り出すようです。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170927
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。

 西から下り坂・・・ですけど・・・北からも下り坂。
 両者が一体化する今夜には広範囲で雨模様に。
 東~北日本中心に大雨になったり、不安定な大気によって落雷や突風等の激しい現象の発生も心配されます。

 3つの季節のせめぎ合いですけど、明日朝には晩夏と初冬の直接対決みたいですね?

 
 3、週末の空模様・・・地図に色塗りをしただけですけど・・・

 最後にKasayanが一番気にしている週末の空模様・・・

GSM週末170927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 地図に色塗りをしただけで日付もマークも描きこんでありません。

 左が30日(土)09時、右が1日(日)09時の予想。

 移動性高気圧の晴天優勢ですけど、北日本を潜在的な前線が通過する模様。
 この前線の影響が北陸まで及ぶのか?太平洋側まで引きづるのか?・・どうなりますやら??

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大3日170927拡大GSM170927拡大相当温位170927拡大週末170927
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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秋晴れ優勢も南西から秋雨前線!北西から寒冷前線!!来週も強い寒気南下?(170926)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、「今季初めての強い寒気の南下」、続報

 気象庁から発表される週間予報解説資料(プロ用の資料)の”防災事項等”には、昨日も「今季初めての強い寒気が北日本に南下し、標高の高い所では雪となる可能性がある」と書かれています。
 22日(金)から連続4日間も記載されていますから、可能性はかなり高いと考えてよいでしょう。

 ということで、今日も気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを使って、「強い寒気が北日本に南下」する様子をチェックしておきました。

GSM寒気29日から170926
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図が、上空約3000m=日本アルプスの稜線付近の高さの気温。
 下段の図が、地上気圧と降水量、風。さらに上空約1500mの気温を加筆してあります。

 29日(金)の夜をピークに北日本上空に寒気が南下。
 これに伴い、北日本中心に西高東低 冬型の気圧配置になり、潜在的な寒冷前線(黄色の点線:風の収束線)が北日本の日本海側に上陸するタイミングで、北日本の概ね1000mを超える高い山で雪になると思われます。

 また、上空約3000mの0℃以下の寒気が北陸付近まで南下。
 中部山岳北部(北アルプス等)に降水は予想されていませんけど、潜在的な寒冷前線が北日本に上陸する段階で、(山の上だけは、たとえ短時間でも)降雪になることを想定しておいたほうが良さそうです。

 ということで(毎日このブログをご覧いただいていた方ならお気付きかと思いますが)先週末の予想と比較し、日を追う毎に強い寒気の影響が弱まってきたと言えますけど、それでも寒気の強さは平年と比較して3℃~4℃も低め。

週間気温グラフ170926

 向こう一週間の気温の傾向(上空約1500m 平年差)を見ても、29日の北日本は平年を4℃前後も下回ることがハッキリしています。

 そして・・・さらに来月3日頃、再び気温が平年を大きく下回ることが予想されています。

GSM寒気3日170926
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 どうやら10月3日頃、またまた西高東低 冬型の気圧配置が強まり、今週末(29日~30日)よりも寒気が南下。
 季節がまた一歩前進することが予想されています。

 なんでこんなに寒気が南下してくるの???
 北半球上空の寒気の様子(昨夜21時)の予想をチェックしてみると・・・
北半球170926

 ユーラシア大陸上には、-18℃以下の晩秋(初冬?)の寒気が流れ出していて、中心には-30℃以下の冬の寒気も観測されています。

 そしてこの寒気が、北海道付近に停滞している(秋と初冬を分ける)偏西風強風帯に沿って東進。
 まずは寒冷渦(シベリアの低マーク)の南下とともに29日~30日頃、第一波として日本付近を通過し・・・
 後続の寒冷渦?又は上空の気圧の谷?(低マーク)とともに3日頃、第二波として日本付近にやって来るようです。

 現在、北極付近では-30℃以下の寒気が滞留中。
 今後の寒気の流出・・・10月を前に気になり始めてしまいました。
 (Kasayan・・・屋根のペンキ塗りをはじめ様々な冬支度をする必要があるのでかなり気になるんです)
 
      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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 2、今日の空模様・・・秋晴れ優勢。北は回復も西は・・・?

 では、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平170926

 周辺の里山、2000m級の山々も白い壁の向こう側。
 ただ、空を仰ぎ見るとほぼ快晴。
 まぶしい太陽が気温の上昇を暗示しているようですが・・・

 そんな今朝の実況。

実況170926

 日本海をまん丸の移動性高気圧が南東進中。
 北日本に激しい現象をもたらした低気圧をオホーツク海に押しやり、広範囲に秋晴れをもたらしているようです。

 ただ、高気圧のお尻?・・・南西側には秋雨前線が停滞。
 東シナ海の暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)を引き込んで活発化していて、九州西岸や南岸に活発な雨雲が観測されています。
 
 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)をはじめ、上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜けて・・・
 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近中。

 東~北日本は好天ベースで推移しそうですけど・・・西日本・・・特に九州付近の雨はどうなるでしょうか??

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM26日170926
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)
 ※ひとこと:渦度ゼロを目安に偏西風強風帯を描きこんでいます。渦度ゼロの線を境に天気傾向が大きく変化するので意識的に多く描きこんでいます(木)。メインの流れを意識すると(森)が見えてきます。

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は、順調に東海上に抜ける模様。

 代わって好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、西~北日本を東進することが予想されています。
 このため日中は好天ベースで推移することになりますが・・・

 夜にかけて東シナ海を上空の気圧の谷が東進し、九州に接近。
 また、大陸を-20℃以下の寒気が南東進。
 西から下り坂に向かうことが予想されています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・日中は高気圧の中心が東北を南東進。
 高気圧の中心が東海上に抜けるにしたがって太平洋側に暖かく湿った南東風が吹き込み、九州や四国の南岸、関東甲信内陸部に弱い降水域が予想されているものの・・・
 九州も含めて広範囲で秋晴れになることが予想されています。

 ただ、上空の気圧の谷の接近に伴い、九州の南西側から秋雨前線が北上。
 降水域が九州南岸、西岸に近づいてくることが予想されています。
 ということで・・・九州付近の雨は今夜以降になりそうですが・・・・???

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。
 
全国流線アニメ170926
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 ※上昇気流が強まるためには風向が異なる風がぶつかる、一方の空気の上を滑り上がる、大きく曲がる、山岳にぶつかる、等が考えられます。そのような場所と、場所が発生する理由、さらにその上空との温度差などを考えながらアニメを見ると、雨の降り方が見えてきます。

 紫色は下層雲。

 MSMモデル通りに推移すれば、九州方面の本格的な雨の降り出しは明日未明以降。
 それまでは、暖かく湿った東~南東風の影響を受ける宮崎県付近を中心にぐずつく程度で済みそうです。
 
 また、暖かく湿った南東風の吹込みによる関東甲信付近の不安定性の降水・・・昨日より小さく少なめ??
 ただ雷雲を運ぶ上空約3000mの風は西~北西なので、山沿いで発生しても平野部に流れ込む可能性アリ。
 降られる可能性は低そうですけど、「運の悪い」方はスマホのレーダーアプリの確認をおススメしておきます。

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     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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拡大寒気29日170926拡大寒気3日170926拡大GSM170926
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

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北と西の雨と東のにわか雨。週末寒気の影響は?(170925)


 このブログはPCに最適化されています。
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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 1、「今季初めての強い寒気の南下」について

 気象庁から発表される週間予報解説資料(プロ用の資料)の”防災事項等”には、22日(金)から3日連続「今季初めての強い寒気が北日本に南下」と書かれています。
 そして昨日の”防災事項等”には・・・

週間予報解説資料170925

 「標高の高い所では雪となる可能性がある」と加筆されました(昨日までは予報の資料に記載)。

 ということで、今日も寒気南下のピーク・・・30日(土)の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきました。

GSM30日170925
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 冬場、比較的高い山で雪の目安になるのが850hPa(上空約1500m)0℃以下の寒気。
 今週末は北海道付近に南下してくる模様。
 日高山脈等の高い山はもちろん、地上気温が3℃前後まで下がれば標高1000m前後の峠道でも雪になるかもしれません。

 また、500hPa(上空約5500m)-20℃以下の寒気は30日日中に最も南下。
 このタイミングで、日本アルプスの稜線付近、700hPa(上空約5500m)0℃以下の寒気も北陸付近まで南下。
 昨日の計算値では長野県中部まで南下することが予想されていましたから、若干南下の程度が弱まったことになります。

 ただ寒気の南下が弱まったといっても、あと2~3℃気温が上昇しない限り、アルプスの降水は雪になる可能性のほうが高め。
 西高東低 冬型の気圧配置は北日本中心なので、北アルプスの稜線付近でどれだけ降水があるのかは???ですけど、紅葉登山を予定しているのであれば、降雪、積雪の可能性を想定しておく必要があると思います。

週間気温グラフ170925

 これは向こう一週間の気温の傾向(平年差)。
 降雪云々は別として、標高の高い地域では霜のおそれもありますから、農家の方は霜注意報にアンテナを立てておいた方がよさそうです。


 2、今日の空模様・・・秋晴れ優勢。北は回復も西は・・・?

 では、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 今日は新潟県境の信濃町、野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔170925

 少しだけ緑が薄くなり始めた木々を通して青空が見えています。

 信濃町アメダスの最低気温は11.2℃(06時24分)。
 概ね平年並みの冷え込み??(涼しさ?)といったところです。

 そんな今朝の実況。

実況170925

 一見、日本付近は高気圧優勢に見えますけど、本州は太平洋と大陸の高気圧に挟まれた気圧の谷・・・というか・・・気圧の鞍部(盆地?)。
 一応高気圧エリアですけど周囲より気圧が低く、暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が流れ込みやすい状態といえます。

 また、衛星の水蒸気画像を見ると、北海道方面には寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が接近中。
 そして、南岸に停滞する偏西風強風帯に沿って、上空の浅い気圧の谷が東進していることが分かります。

 この二つの上空の気圧の谷が、高気圧の北側と南側に位置する北日本と西日本の天気を崩すことになるわけですけど・・・
 朝鮮半島付近から山陰にかけても偏西風の強風帯が停滞。
 この偏西風強風帯に沿って、上空の気圧の谷が東進し、気圧の鞍部に位置する本州上の天気を崩すことが考えられます。

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。
 
GSM25日170925
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・道北付近には-20℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯(黄色)が停滞。
 また、九州付近にも秋雨前線に停滞する偏西風強風帯(水色)が停滞。

 それぞれの偏西風強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過して天気を崩すことが予想されます。

 そして、実況でチェックしたように朝鮮半島から山陰付近に延びる偏西風強風帯(ピンク)が夜にかけて関東付近まで伸びる模様。
 -10℃以下の寒気とともに上空の浅い気圧の谷が南東進し、大気の状態が不安定になり、一時的な天気の悪化が予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に対応して、北海道を潜在的な寒冷前線(シアーライン)の降水帯が通過。
 大気の状態が不安定になり、降水帯通過時に短時間強雨・落雷・竜巻等の突風の発生が心配されます。

 また、断続的に上空の気圧の谷が通過する九州南部では秋雨前線が活発化。
 低圧部が発生するため暖かく湿った南風が流れ込み、降水域が北側に拡大することが予想されています。

 そして-10℃以下の寒気を伴う上空の浅い気圧の谷が通過する関東付近にも、小さな降水域が・・・。

相当温位170925
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が南から流れ込む地域で秋雨前線や潜在的前線が発生。
 日本海側中心に乾燥空気が流れ込む中、関東付近には局地的に暖湿気が流れ込み、北部の山沿いに局地的かつ潜在的な前線帯ができると思われます。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170925
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 潜在的な寒冷前線が通過する北海道・・・影響はGSMモデルほど広範囲にならない??

 また、関東付近のにわか雨は山沿いでかなり局地的。

 そして九州南部の雨・・・GSMモデルの予想より限定的??

 どちらが正しいか?ということを考えるより、予想の幅と考えて、気象庁が発表した予報を具体的な空模様としてイメージする際の参考にしてくださいね。

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      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 無料GPV(GSM・MSMモデル)サイト: http://weather-gpv.info/

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM30日170925拡大GSM170925拡大相当温位170925
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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移動性高気圧に覆われ秋晴れ優勢も北と西でイマヒトツ。月末の冬型は?(170924)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日は外出先からのブログ更新。
 小さなMacBook Airでの更新になりますので、超簡易更新・・・ご容赦ください。

 1、月末の冬型の気圧配置の影響は?

 一昨日に引き続き、昨日気象庁から発表された週間予報解説資料(プロ用の資料)にも・・・

週間予報解説資料170924

 29日~30日にかけて北日本中心に冬型の気圧配置になって、北日本の標高の高い所では雪となる可能性があることが書かれています。

 紅葉登山シーズンのKasayanの地元・・・信州の山々でも降雪が心配されます。
 そこで今日も、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をチェックしておきました。

GSM30日170924

 北日本・・・特に東北北部から北海道にかけては、標高1000~1500m程度の山でも、条件次第で雪になることが考えられます。
 また中部山岳地帯でも、寒気と降水域の入り口にあたる北アルプス立山方面では、初冠雪になることが十分に考えられます。

 そしてこの予想・・・昨日から比較的安定してきました。

 いずれにせよ、この週末・・・非常に早い降雪・冠雪に気象遭難が発生しないことを祈っています。
 
      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・秋晴れ優勢。北は回復も西は・・・?

 では、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 今日は新潟県柏崎市からのブログ更新。

柏崎170924

 昨日は一日中断続的に弱い雨が降り、夕方からはワイパーも効かないような激しい雨。
 その後は強い北西風が吹き荒れていましたが・・・

 一夜明けて・・・
 巻雲がオレンジ色に染まる朝焼けのあと、日本海の上にもようやく秋晴れが広がってきました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170924

 今朝は・・・大気の状態が不安定な道東付近と北西風が収束して局地的に上昇気流が強まっている山形県付近・・・
 さらに、暖かく湿った空気が流れ込み、上空に弱い寒気も流れ込んでいる東海付近と、秋雨前線の雨雲が流れ込んでいる九州南部から南西諸島付近で雨が観測、推測されています。

 そんな実況と今夜、明日夜にかけての気圧配置の気象庁の予想をチェック。

天気図アニメ170924
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 赤矢印は暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)の流れ、青矢印は冷涼乾燥空気の流れをイメージしています。

 主役は本州上を東進する秋の移動性高気圧ですけど、天気変化に影響する重要な脇役は北日本を通過する気圧の谷(黄色の点線:潜在的な寒冷前線)と、南海上に停滞する秋雨前線。
 これらの影響がいつ?どこに?あるのかが天気チェックのポイントになります。

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM24日170924
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と1時間降水量、そして風の様子。

 (上段の図)ポイントは、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、寒気を伴って北海道の東に抜け、代わって好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東~北日本を通過すること。

 そして、-15℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が東日本を通過し、その後も-10℃以下の寒気の流入が継続し、九州付近を上空の比較的浅い気圧の谷(偏西風の蛇行が浅い)が断続的に通過していくことが挙げられます。

 (下段の図)このため、北海道は次第に回復するものの・・・
 高気圧の南縁に位置する西~東日本の太平洋側では、九州付近を中心に時折弱い降水域が入り込んだり・・・
 夜にかけて(高気圧南東側に位置して)南東方向から暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が流れ込みやすい中部山岳付近などでは、弱い降水域の形成が予想されています。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170924
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 暖かく湿った風が収束したり、山岳を駆け上ったりして雨雲が形成される様子をイメージし、最寄りの予報と見比べていただけると幸いです。

 ということで、今日はこれにて失礼します。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM170924
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集):https://www.youtube.com/user/kasayangw

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

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西から回復も関東は遅れ気味で北日本は下り坂。月末の強い寒気の影響は?(170923)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
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 1、月末・・・「今季初めての強い寒気」の影響は?

 一昨日、昨日の記事に、「月末に高い山で雪になるほどの強い寒気がやってくるかもしれない」と書きましたが、昨日気象庁から発表された週間天気予報解説資料(プロ用の資料)にも・・・

週間予報解説資料170923

 ・・・なんて書かれるようになりました。

 残暑が終わったと思ったらもう冬の便り???
 Kasayanの住む長野県では、これからが紅葉登山の最盛期ですから、山の雪が気にならないわけがありません。

 そこで昨日に引き続き、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによる計算値)の最新データをチェックしておきました。

GSM30日170930
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ザッと見たところ、寒気南下のピークは昨日の予想より一日早まり30日(土)頃。
 500hPa(上空約5500m)で-20℃以下の寒気はさらに南下し、北陸~関東甲信北部にまで達することが予想されています。

 ただ、引き続き地上付近は西高東低 冬型の気圧配置を予想。
 850hPa(上空約1500m)の5℃ラインが北陸付近まで南下してくる点も昨日と同じです。
 (700hP(上空約3000m)-5℃以下の寒気が北アルプス北部まで南下)

 この状況下だと、冬型の気圧配置に伴い日本海側に予想されている降水域がかかる北アルプス、東北以北の2000m級の山々では雪になる可能性が高く、週間予報解説資料記載の通り、日本海沿岸の地域では標高が高い所を中心に時雨れることが予想されます。

 来週末、その時雨れる地域に出かける予定のKasayan・・・
 このブログでは、今季初の強い寒気の情報を追いかけることになりそうです。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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 2、今日の空模様・・・西日本は回復へ!東日本は下り坂!!

 では、ここから今日の空模様。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 今朝の長野市・・・

菅平170923

 夜明け前まで弱い雨音が聞こえていましたけど、日の出とともに雲の切れ間から青空が見えるようになりました。

 予報通りではありますけど、これから墓参りに出かけるKsaayanとしてはちょっと嬉しい・・・
 最低気温も17.4℃(04時27分)で、心地よい朝になっています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況170923

 秋雨前線と前線上の低気圧が関東南岸を東進中。

 暖湿気(暖かく湿った空気=雨の原料)が集中する低気圧の北東側で雨雲が活発化していていますが、東海上に抜けるのも時間の問題と思われます。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・確かに南岸の低気圧に対応する上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東日本を東進中。
 上空の気圧の谷が東海上に抜けるタイミングで、回復のステージに入ると思われます。

 ただ、朝鮮半島付近では次の上空の(比較的深い)気圧の谷が東進中。
 そして実況天気図上も潜在的な寒冷前線が存在すると思われる等圧線のカタチが見られます。
 ということは、潜在的な前線が接近する北日本は下り坂???かもしれません。

 (2)今日の空模様・・・気象庁発表GSMモデル

 では、今日これからの空模様・・・
 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきましょう。

GSM23日170923
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・確かに午前中、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が関東の東海上に抜ける模様。
 東日本は回復に向かうと思われますが・・・

 代わって、北日本には、-15℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が接近・通過することが予想されていて・・・
 九州方面でも比較的小さな上空の気圧の谷が断続的に通過し始めることが分かります。
 これらの地域は下り坂?

 で、このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・東海上に抜ける上空の気圧の谷に対応して、前線上の低気圧も東海上へ。
 低気圧北側で湿った東風が流れ込む関東付近の回復は遅れそうですけど、西~東日本は概ね回復、高気圧の晴天域が拡大してくることが予想されています。

 一方、寒気を伴う上空の気圧の谷に対応して、日本海北部を潜在的な寒冷前線(風の収束線:シアーライン)の降水帯が東進。
 夜には北日本に上陸することが予想されています。

 もちろん北日本は大気の状態が不安定。
 潜在的な前線帯が通過するタイミングで短時間強雨・落雷・突風などの激しい現象が予想されます。

 そして九州南部~南西諸島付近。
 前線の降水帯が停滞するのはもちろんですが、夜にかけて上空の気圧の谷が断続的に通過するため、周期的に降水域が前線北側で活発化。
 九州南岸付近に影響してくる気配が読み取れます。

相当温位170923
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 低気圧や前線の東進に伴って強い暖湿気の流入域は東海上へ。
 ただ、九州南岸付近には強い暖湿気が接近して流れていることが分かります。
 ということは、上空の気圧の谷が通過するタイミングで九州南部付近で雨雲が活発化してもおかしくありません。
 この地域・・・ちょっと目配りしておきたいところです。
 (紀伊半島付近も・・・?)

 また、北日本に接近にする潜在的な前線の降水帯・・・前面に暖湿気が流れ込むようですから、局地的にはシッカリとした積乱雲が発生し、強い雨になることも想定されます。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ170923
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 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様の予想をはじき出しているようですけど・・・

 気になるのは、断続的に通過する上空の浅い気圧の谷の影響で、明日未明から活発化する西日本南岸の降水域。
 そこそこ発達して、沿岸にシッカリ雨を降らせることが予想されています。

 この影響がもう少し北にズレたら、昨日の天気予報の論調・・・ハズレのイメージが強くなるかも??

 明日、西日本から関東南岸付近に出かける予定の方は、今夜、明日朝の最新の予報をチェックすることをおススメしておきます。

 さて・・・Kasayanも出かけたいと思います!!

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拡大寒気170923拡大GSM170923拡大相当温位170923
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

(4Kタイムラプス動画:雨上り、長野市松代方面の層雲の消長。地上も上空も風向がバラバラ?)

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