気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

寒気予想

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

冬型ゆるむ傾向も北日本は風雪注意!明日の南岸低気圧と次の寒波の影響は?(181210)


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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 昨日は、講演を聞きに新潟県境 信濃町 野尻湖畔にあるナウマンゾウ博物館へ。

野尻湖パノラマ181210
(写真をクリックすると拡大します)

 同じ信濃町でも丘一つ南にある信濃町アメダスでは積雪1センチでしたが、野尻湖畔では多い3~5センチ程の積雪。

 長野県北部の降雪は、善光寺から北に向かって一里(約4キロ)一尺(約30センチ)で積雪が増えるといわれています。

 地形の影響が顕著な日本海側の降雪。
 この冬は本腰を入れて調査してみようかな?・・・なんて気持ちにさせられます。

1、北半球上空の寒気の影響



 (1)北半球上空の寒気と気圧配置の動向・・・6日間アニメ

 
 今日も日課の?北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ181210
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 今回の寒波も終盤戦
 カムチャッカ半島西側の寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)西側から北海道に、今回の寒波の中心 -42℃以下の寒気が南下し始めています。

 ということで北海道では寒波の影響がピークを迎えているわけですけど・・・この寒気が抜ければ今回の寒波も終了ということになります。

 ただ・・・大陸では小さな寒冷渦が発生し、ジワジワと南東進中
 タイミング的に明後日にも日本付近にやってくると思われます。

週間気温グラフ181210

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 今回の寒波が終わる明日・・・西日本中心に一時的に気温が上昇したあと、週末にかけて再び気温が平年を下回りプチ寒波?になることが予想されています。
 やはり大陸を南東進中の小さな寒冷渦・・・しっかり仕事をする模様。

 また、プチ寒波?が終わった後、週末にいったん気温が上昇するものの、来週前半再び気温が下降することが予想されています。

 暖冬といわれている割には低温の日のほうが多い感じ・・・・
 平均すると暖冬になるような、すさまじく暖かい日が訪れたりするんでしょうか??

 まあ、そんなことは学者さんに任せておいて、この気温傾向で目先気になるのは・・・

 明日に予想されている「西日本中心の気温の上昇」
 気圧の谷が通過する割には東~北日本で気温が上昇しないのは(関東甲信南部に雪を降らせる)南岸低気圧の特徴だったりします。

 また、②来週前半(17日(月)から)西から気温が下降する予想・・・再び寒気が南下し、寒波が訪れる兆候かもしれません。

 ということで、①明日にも通過が予想される南岸低気圧の影響と、②来週前半にあるかもしれない寒波の影響を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってチェックしておきました。


 (2)明日 11日(火)に予想される「南岸低気圧」の影響

 
 では明日予想されている南岸低気圧の影響から。
 念のため、低気圧が東海上に抜ける12日(水)09時までの計算値をチェックしておきました。

GSM11日から3コマ181210
(図をクリックすると拡大します)

 南岸低気圧による降雪が心配される関東甲信付近・・・降り出しは明日の午後、低気圧が西日本の南岸を通過しはじめるタイミングになる模様。

 また、このタイミングで関東付近は東風優勢に。
 関東平野北部では局地的に東から-2℃以下の寒気が流れ込んでくることが予想されています。

 もっともこの寒気・・・平地で雪を降らせるには少々厳しい気温で、地面付近に冷たい北寄りの風が流れ込んでくる場合などの条件が整えばようやく”みぞれ”になるレベル。
 さらに寒気は、明朝までに北上してしまう予想。

 気温が下がる夜であることを考慮しても標高の高い所中心にみぞれになる程度と考えておくべきかと思います。

 念のため、関東甲信付近を拡大

GSM11日中部拡大181210
(図をクリックすると拡大します)

 群馬県の北部の山沿い、そして秩父や長野県境の高い山一時的に雪が降る程度。

 もっとも「現時点で」「計算値を素直に読めば」ということですから、今夜、そして明朝の天気予報を必ずチェックして、対応を考えていただきたいと思います。


 (3)来週前半の気温下降傾向は?・・・来週前半も寒波??

 
 では、週間の気温傾向のグラフで気温の下降が予想されていた来週前半の空模様
 現時点で気温が底を打ちそうな18日(火)21時の空模様をザックリとまとめておきました。

GSM18日181210
(図をクリックすると拡大します)

 まだまだ先のこと・・・ブレ幅たっぷりの「計算値」でしかありませんけど、強い冬型・日本海側で大雪、太平洋側でも降雪といった、悲喜こもごもの空模様が予想されています。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     




2、今日の空模様・・・寒波の影響 北日本中心に今日いっぱい


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝は新潟県境 信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔1181210

 もはや完全な冬景色
 白い枝を透かして見る空はミルク色でメリハリもありません。

野尻湖畔2181210

 もっとも、積雪は車のタイヤが見える程度。
 冷え込みもー3℃前後で窓ガラスが凍結しない程度(流れ落ちた露がサッシのレールを凍らせてはいますが)。

 今季最初のまとまった降雪ですけど、積雪2mもあり得るの当地ではまだまだ序の口といった感じです。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況181210

 朝鮮半島方面から張り出してきた高気圧が目立つようになってきました。
 このため、西高東低 冬型の気圧配置は北日本中心に。
 活発な雪雲能登半島以北に偏っているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、真冬の寒気を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北海道を通過中
 北海道付近には今後も真冬の寒気を運ぶ北西偏西風が停滞するようですけど、この上空の気圧の谷が抜けることで今回の寒波も峠を越えることになりそうです。

昨日18時~今日06時 レーダー画像・推計気象分布
全国レーダー06時まで12時間181210
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM10日181210
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 北日本では、-30~40℃以下の真冬の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴う上空の(比較的波長の長い)気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に通過するようですけど、今夜の一波を持ってとりあえず打ち止め?になる模様。

 また、北陸付近と太平洋岸に偏西風強風帯が停滞する西~東日本では、午前中上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に通過するものの、には西から好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近
 ゆっくりと回復に向かうことが予想されています。

 で、このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・今夜にかけても北日本では西高東低 冬型の気圧配置が続くものの、等圧線の間隔が次第に拡大
 下層寒気の北上は見られないものの、強風や高波は徐々に収まってくると思われます。
 (オホーツク海沿岸は収束線が通過するタイミングで断続的に風雪が強まる?)

 一方、西~東日本では高気圧の晴天域が拡大
 日本海にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯が残るものの、日本海側の降雪域も弱まる気配がみられます(ということは明朝放射冷却で冷えそうですね)。

 もっとも南西諸島付近・・・気圧の谷が停滞し、今夜にかけても雨が降りやすく、風・波の強い状態が予想されています。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181210
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 紫色は下層雲。

 今日いっぱい冬型の影響は残るものの、明朝には気圧の谷通過モードに転換。
 南岸低気圧通過のシナリオが始まります。

 明朝の放射冷却現象による冷え込みが日中の気温低下を助長し、関東甲信南部の降雪域が広がる・・・なんていうシナリオまで考えてしまうんですが・・・
 本当に微妙な条件で成立する関東南部の降雪・・・つきなみですけど、最悪を想定して空振りを喜ぶ気持ちでいてほしいとおもいます。


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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今回の寒波の影響、今日をピークに明日まで。次の寒波は?(181209)


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3日夕焼け181209
(写真をクリックすると拡大します)

 昨夕、長野駅付近から南の空をパノラマ撮影。

 この時間、西高東低 冬型の気圧配置は、西南西~西から雪雲が流れ込む里雪傾向。
 長野県では北アルプスが西からの雪雲の流入をブロック・・・

 雪雲の残骸が漂う夕焼けの空を見ることができました。

1、北半球上空の寒気・・・寒気を伴う上空の気圧の谷が通過して寒気のピークに!


 今日も北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ181209
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 今回の寒波の本体といえる寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)がアムール川河口に停滞
 このため日本付近では、反時計回りに渦を巻く寒冷渦西側から-30~40℃以下の真冬並の寒気が断続的に南下し続けています。

 また昨夜から寒気とともに悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北日本へと南東進中
 どうやらこの上空の気圧の谷の通過をもって、今回の寒波もピークを迎えることになりそうです。

週間気温グラフ181209

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 昨日までのデータと同様、今日が今回の寒波のピーク
 また、明日にも寒波の終了が予想されています。

 スキー場はもうちょっと?除雪や農業・漁業関係の方にとってはホッとする?データですけど・・・

 昨日のデータに引き続き、11日(火)には西日本中心気温が上昇
 翌12日(水)には、早くも次の寒波と言えそうな2~3日にわたる気温の低下、そして次の週末15日(土)~16日(日)には平年を大きく上回る高温傾向になることも予想されています。

 今週はどうやら気温のアップダウン大!! 
 この冬は暖冬傾向と予想されていますけど、気温のアップダウンが非常に大きく、あとで平均してみると結果的に暖冬だったというイヤなパターンが頭をよぎります。

 で・・・気温がアップダウンするということは寒気と暖気のせめぎ合いが大きいということ。
 昨日に続いて気温が一時的に急上昇する11日(火)~低温が底を打つ14日(金)の空模様をチェックしておきました。

GSM4コマ181209
(図をクリックすると拡大します)

 11日(火)・・・いわゆる南岸低気圧?が通過し暖気が流入。
 西日本中心に気温が上昇・・・東日本の内陸、標高の高い地域では降雪の可能性??

 一方12日(水)からは再び西高東低 冬型の気圧配置になって寒気が南下
 13日(木)日本海に気圧の谷(低気圧)が発生して冬型の気圧配置が少しだけ緩むものの・・・
 14日(金)には西高東低 冬型の気圧配置に戻り、平地で雪を降らせるような下層寒気が関東甲信付近まで南下することが予想されています。

 概ね昨日の計算値と同じですから、天気変化のタイミングのズレはあるでしょうけど、だいたいこのような天気変化の流れになると思われます。

 こうやって見ると、天気図上に描き込んだ上空約5500mの寒気アップダウン大
 それだけ日本付近の偏西風の南北の蛇行が大きくなっているということ。
 こんな傾向・・・年末年始にかけても続くんでしょうかね??

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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2、今日の空模様・・・JPCZが能登半島の西へ!富山県以北や山雪傾向!?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平181209

 夕焼けが見えた昨夕から一転、北からウネ状の層積雲が南下していて、標高2000m級の志賀高原~菅平高原はすっかり雲に覆われています。

 で・・・雲の中・・・志賀高原と菅平高原のライブカメラを見ると雪模様
 いよいよ長野県北部にも本格的に雪雲が流れ込んできたようです。

 レーダー画像推計気象分布をチェックしてみると・・・

全国レーダー08時まで12時間181209
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 雪雲が西南西~西方向から流れ込んでいた昨日(里雪型)とは一転、能登半島より東側では北東方向からストレートに雪雲が流れ込み始めた模様(山雪型)
 日本海沿岸から離れた長野県北部、群馬県北部、福島県会津方面でも降雪が活発化するパターンになってきたようです。

アメダス積雪09時181209

  そんな今朝の実況ですが・・・

実況181209

 引き続き西高東低 冬型の気圧配置ですけど・・・

 真冬の寒気を伴った上空の気圧の谷(水蒸気画像:赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北陸を通過するタイミングで、日本海の気圧の谷の収束線(黄色の点線:JPCZ:日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯能登半島の西側に移動し、雪の降り方に変化が生じたと思われます。


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

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GSM9日181209
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。
 
 北海道には夜にかけて-35~40℃以下の真冬の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)と寒冷渦南東進
 今夜にかけて北海道大気の状態が不安定になり、冬型がピークを迎えると思われます。

 また、東北には-30℃以下の冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯停滞
 偏西風強風帯上を上空の浅い気圧の谷断続的に通過し(正渦度移流場)・・・
 西~東日本でも上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に通過していく模様。
 このため冬型の気圧配置の骨格が継続すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・夜にかけても西高東低 冬型の気圧配置が継続
 パッと見たところ、空模様に大きな変化は無いようですけど・・・

 日本海JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯が、引き続き能登半島の西側少しずつ西進
 若狭湾を横断し、山陰へと進む気配が読み取れます。

 また、-40℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷と寒冷渦が接近する北海道では夜にかけて等圧線の間隔がさらに狭く
 今まで以上に風雪が強まり、海が時化ることが予想されます。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181209
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 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様の予想。

 これから山雪型の降雪が優勢になって、いわゆる内陸の豪雪地帯中心の降雪になると思われます。

 ただ、沿岸で雪が降らないというわけではありません
 今季最初の本格的な降雪・・・無事に終わって欲しいですね。

 ということで、今日Kasayanは・・・小林一茶の「是がまあ終(つひ)の住(す)み処(か)か雪五尺」という俳句で有名な信濃町 野尻湖に出かける予定。
 09時現在、積雪は2センチ。
 今季最初の雪上走行・・・少しドキドキです。


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目先寒波の影響は?そして次の寒波は??(181208)


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 ここ10年ほど、年に数回気象に関する講演をする機会があるのですが、昨日は初めて気象台での講演。
 もちろん講演の対象は気象台の台長さんや予報官をはじめとする職員の方々・・・

 どんな講演よりも、テレビ出演よりも緊張。
 脱力感ゆえ、ブログ更新が少し遅くなりましたけどご容赦ください

 あっ・・・今日は真珠湾攻撃の日でしたね・・・

1、北半球上空の寒気・・・ピークがハッキリしない寒気の南下


 今日も北半球上空の寒気と気圧配置の動向からチェックしたいと思います。
北半球アニメ181208
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 北半球で最も大きな寒気塊サハリン付近へと東進中。
 ただ、偏西風の南下が鈍く(南への蛇行が浅く)・・・北海道付近では東西流傾向
 -30~40℃以下の真冬の上空寒気が津軽海峡を渡れない状況です。

 これが今回の寒波の特徴
 ただ、上空約5500mの寒気は南下しなくても、下層(上空約1500m)の寒気はしっかり南下

 向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ181208

 西日本も含めて広範囲で平年を大きく下回る低温傾向に突入中。
 今回は10日(月)頃まで低温傾向が続くようです。

 そして・・・気になるのが次の低温傾向(寒波?)
 昨日に引き続き、早くも12日(水)頃から再び低温傾向になることが予想されています。

 具体的な空模様は??
 気温が一時的に急上昇する11日(火)~低温が底を打つ14日(金)の空模様をチェックしておきました。

GSM4コマ181208
(図をクリックすると拡大します)

 11日(火)・・・深い気圧の谷が日本付近を通過し、日本海の低気圧に向かって暖気が流入。
 天気が荒れる(雨主体)とともに気温の上昇が予想されています。

 一方12日(水)からは再び西高東低 冬型の気圧配置になって寒気が南下
 13日(木)日本海に低気圧が発生してチョッピリ冬型の気圧配置が緩むものの・・・
 14日(金)には西高東低 冬型の気圧配置に戻り、平地で雪を降らせるような下層寒気が北陸付近まで南下することが予想されています。

 いずれにせよ今回の寒波のように西日本でも雪が降るような寒気の南下にはならないようですけど、少なくとも3日にわたる顕著な気温の低下、そして降雪エリアの拡大が予想されていますから「次の寒波」と呼んでも良さそうです。

 で、次の寒波の原因は・・・現在日本付近に停滞している上空の巨大な寒気塊(北半球アニメ参照)。
 今週末の寒波をもたらした後も引き続き日本の北に停滞してアメーバのように膨らんだり縮んだり、反時計回りに回転しながら寒気を南下させ、早くも次の寒波をもたらすことになるようです。

 これも偏西風の大きな蛇行のなせる業。
 暖冬と予想されているこの冬・・・暖気の北上エリアと寒気の南下エリアの位置が少しズレただけで寒い冬になることだってありますし・・・極端な気温変化を繰り返した後、平均すると暖冬だったなんてこともありますから、気を緩めることができません。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     




2、今日の空模様・・・JPCZの雪雲の帯がフラフラ。一応里雪傾向だけど・・・


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平181208

 とりあえず善光寺平(長野盆地)に雪雲は流れ込んでいません。
 まさに冬晴れ!!

 ライブカメラを見る限り、降雪は長野盆地の北側まd。
 飯綱高原付近まで道路わきが少し白くなる程度の降雪があった(続いている?)ようです。

 レーダー画像推計気象分布をチェックしてみると・・・

全国レーダー07時まで12時間181208
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 07時までの降水(雪)は日本海沿岸の平野部中心の・・・いわゆる里雪
 そんな今朝の実況ですが・・

実況181208

 誰が見ても西高東低 冬型の気圧配置。
 そしてお約束の・・・日本海側で雪太平洋側で晴れという天気分布になっているわけですけど・・・

 日本海で等圧線が朝鮮半島方向に湾曲
 弱い気圧の谷が停滞していて、そこに風の収束線が形成され雪雲の帯が発生

 雪雲の帯が(水蒸気画像の日本海沿岸の偏西風強風帯に沿って)能登半島付近から山形県方面へと大きく湾曲しているため、内陸の脊梁山脈付近(地形的に上昇気流が強まる地域)よりも収束線がかかる沿岸部中心に降雪が活発化しているようです。

 (昨日、天気予報を少し梯子してみたのですが、横並びで「西高東低 冬型」「等圧線が縦型」「平地で雪になるような寒気が南下」という解説しかありませんでした。でも・・・どこが「等圧線が縦型」なんでしょうか?等圧線の湾曲次第で里雪、山雪と雪の降り方が変化し、除雪やスキー場など雪国への影響が大きく変化します。中学校の理科の授業のような解説で足りていると考えていたら、除雪や交通関係、農業関係など「本当に天気予報を必要とする人」にとってテレビの天気予報など不要なものになるでしょう・・・と一人でブツブツ)


 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM8日181208
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 詳しくは図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・

 着目したいのは、-35~40℃以下の真冬の寒気を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が位相(足並み)を揃えながら、波長の長い谷としてゆーっくりと南下してくること。
 偏西風強風帯自体は東北から南下してこないものの、この偏西風強風帯より北側を中心に冬型の気圧配置の骨格が強まること・・・冬型の影響が厳しくなること・・・が予想されます。

 で、このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・偏西風強風帯より北側の東北や北海道を中心に等圧線がより混雑
 北寄りの風が強まり海上はシケ模様・・・そして日本海側の降雪が活発化することが予想されています(一部、仙山線に沿って仙台方面に流出)。

 また、偏西風強風帯の南側では実況でもチェックしたJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)飛ばれる雪雲の帯停滞
 JPCZは、いったん能登半島の西側へと西進した後、夜にかけて新潟~山形付近へと東進し、上空の気圧の谷の接近とともに活発化することが予想されています。

 今夜の新潟~山形付近・・・雪の降り方、そして風の強まり・・・不安定な大気による落雷や突風等に気配りする必要があるかもしれません。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181208
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 JPCZの降雪帯が西に東にフラフラ・・・
 指向先によっては太平洋側への雪雲の流出に要注意

 また、今夜には上空の気圧の谷が接近に伴い東北日本海側で降雪が活発化
 そして明朝にはJPCZの西進とともに北陸でも降雪が活発化

 ほぼ北西方向からストレートに雪雲が流入し、いわゆる山雪型の降雪として、長野県北部や福島県の会津方面にも雪雲が流れ込みやすくなりそうです。


3、明日の空模様・・・西高東低 冬型 夜にかけて緩む気配もするけれど・・・


 週末ですから・・・明日の空模様も。

GSM9日181208

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、普通の天気図と同じ地上気圧と地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 時間もないので、図中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 明日朝-6℃以下の下層寒気がようやく関東の南岸に到着

 そして、冬型の気圧配置の影響・・・少しずつ弱まる気配も見えますけど、JPCZの降雪帯の西進に伴って今日あまり降らなかった地域でもドッと雪が降り出すことに。
 明日にかけても雪の降り方にご注意ください。

(TV関係者の方がこのブログをご覧になっているのであれば・・・せめて天気予報から天気図を排除してGPVだけしか使わないという構成は止めて欲しい。いったい何が起こっているのか?「天気予報の理由」が全く分かりません。理由を伝えず結果を伝えるだけで解説ですか??天気図をカットしてGPVを使って欲しいという(アホな)デスク・P・Dの要望があるなら、せめてGPVを使う際に気圧配置の概要や雪の降り方(地域性・乾湿など諸々)に言及してほしいと切に思います。「見ればわかるGPV」を時系列的に読み上げるだけなら気象予報士は必要ありません。滑舌の良いアナウンサーさんのほうがイイ。そんな問題意識を持っておられる方もずいぶん多いようです。)


 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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今夜、冬型の気圧配置が完成!週末の天気は?(181207)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、北半球上空の寒気・・・今季最初の寒波の中心、北日本へ!


 今季最初の寒波となる寒気を追い続けて約1カ月・・・
 今日も北半球上空の寒気と気圧配置の動向からチェックしたいと思います。
北半球アニメ181207
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 4日(火)、寒冷渦(低マーク:寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が日本の北に到着。
 一昨日、5日(水)は寒冷渦西側を経て-36℃以下の寒気が北海道に流入。
 そして昨日、6日(木)には寒冷渦の西側で-42℃以下の真冬の寒気が南下を開始。

 いよいよ今季最初の寒波が訪れようとしています。
 雪乞いをするほど雪を待ちわびていた方から暖冬を喜んでいた方まで、悲喜こもごも。
 Kasayanはジャストタイミング!・・・昨日、タイヤ交換を終えました(実は予約が偶然昨日だっただけ)。

 昨日に引き続き今回の寒波の滞在予定表?・・・向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ181207

 どうやら今回は10日(月)まで3泊4日のご滞在
 11日(火)には、西~東日本中心に再び平年を上回ることが予想されています。

 気象庁の用語集には、寒波について「主として冬期に、広い地域に2~3日、またはそれ以上にわたって顕著な気温の低下をもたらすような寒気が到来すること」と記載されていますから、今回の寒気の到来と気温の低下を「寒波」と呼んでも良いでしょう。

 ということで今日は寒波の全体像・・・今日の空模様に続いて週末土日の空模様もチェックしたいと思っていますけど・・・

 私だけではないですよね?・・・12日(水)から再び気温が平年を下回ることが予想されているのが気になります。
 今回の寒波の影響を受けない南西諸島でも平年をやや下回る可能性が。
 低温の傾向や期間を見ると「次の寒波」と言えなくもない・・・

 新たに追いかけるモノができてしまいました。

GSM14日09時生データ181207
(図をクリックすると拡大します)

 これは14日(金)09時の空模様と上空の気温の様子

 「生データをそのまま引用しない(必ず自分の意思を表現する=加筆する)」というのがこのブログのコンセプトですけど・・・
 今日は特別!生データを引用してます(土日の天気図を作図したので、こちらを作図する時間がありませんでした)。

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2、今日の空模様・・・夜には冬型の気圧配置 完成!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平181207

 善光寺平(長野盆地)を取り囲む志賀高原や菅平高原、飯綱高原はもとより、里山すら低い雲の中
 雨や雪こそ降ってはいませんけど、誰もが空模様を疑う状況です。

 最低気温は7.3℃(06時28分)で昨日より5℃も高め
 寒波の影響はまだ感じられません。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況181207

 昨日の雨を降らせた低気圧と前線東海上へ
 一方大陸では等圧線が大混雑・・・シベリアで勢力を強めた高気圧が、日本海へと張り出そうとしています。

 ただ、日本海西部小さな低気圧がポツン。
 この低気圧が西高東低 冬型の気圧配置の完成にストップをかけているようです。

 衛星の水蒸気画像を見ると、朝鮮半島方面から真冬の寒気を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南東進中
 この上空の気圧の谷が東海上に抜けるタイミングで日本海の低気圧も東海上へ
 西高東低 冬型の気圧配置が完成し、真冬の寒気も日本上空にやってくることになりそうです。

昨日19時~今日07時のレーダー画像
全国レーダー07時まで12時間181207
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って詳しくチェックしておきましょう。

GSM7日181207
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。
 
 北海道に向けて-30~35~40℃以下の真冬の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に南東進
 中でも今夜、-40℃以下の寒気を背負ったメインの上空の気圧の谷(ピンクの点線)が北日本を通過するタイミングで、西高東低 冬型の気圧配置が完成
 広範囲で風雪が強まることになりそうです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・メインの上空の気圧の谷にドリブルされるように日本海の低気圧東海上に抜けて急速に発達
 全国的に等圧線が混雑した強い冬型の気圧配置の完成が予想されています。

 また、全国的に北寄りの風が強まることで地上付近(上空約1500m)の寒気も急速に南下
 平地で雪の目安=-6℃以下の寒気が西から南下・・・瀬戸内まで南下するため・・・山陰でも降雪・初雪になることが予想されます。
 (雪の降り方等は図中の書き込みをお読みください)


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それでは以上のチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ181207
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 紫色は下層雲。

 日本海の低気圧が東海上に抜けた後も、日本海には気圧の谷(低圧部)が残り、風の収束線(シアーライン)に沿って降水帯が発生
 -6℃線とともに南下し、収束線が上陸する夜には日本海側で降水が活発化し・・・
 夜間の地上気温の低下とともに、雨が雪に変わると思われます。

 また、収束線が上陸するタイミングでJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪雲の帯若狭湾~能登半島西岸を指向
 その後、朝にかけて新潟県方面へと東進
 この雪雲の帯の先端降水・降雪が強まることになりそうです。


3、明日~明後日、週末の空模様・・・西高東低 冬型続くも、雪の降り方 微妙に変化。


 続いて明日~明後日、週末の空模様


 (1)土曜日の空模様・・・里雪傾向の降雪?


 まずは明日、8日(土)の空模様

GSM8日181207
(図をクリックすると拡大します)

 西高東低 強い冬型の気圧配置が継続
 JPCZの雪雲の帯が新潟県から山形県を指向するため、雪雲をモロに受ける立山方面を除いて北陸の平野部中心の降雪(地上気温次第ですが)になることが予想されます。
 
 もちろん北日本は大雪傾向・・・北海道は暴風雪の可能性も

 また、上空約1500m -6℃線が西日本の太平洋上まで南下
 関門海峡付近、近畿付近など、日本海から雪雲が流れ出しやすい地域を中心に太平洋側でも降雪になることも考えらえます。


 (2)日曜日の空模様・・・冬型弱まり始めるも、山雪型の降雪に?


 最後に明後日、9日(日)の空模様

GSM9日181207
(図をクリックすると拡大します)

 -30℃以下の寒気を運ぶ偏西風強風帯は同じ場所に停滞するものの・・・
 断続的に北日本を通過する上空の気圧の谷が次第に浅くなって、冬型の気圧配置は少しずつ弱まる傾向。

 地上付近の寒気もジワジワと北上の気配を見せ、JPCZの降雪帯も弱まりながら西進を始めるようです。

 ただ、北陸から北の日本海側には降水(雪)域が残り等圧線が南北に(比較的)縦型に。
 日本海で発生した雪雲が真北から流れ込む傾向に変化し、いわゆる山雪型の降雪(脊梁山脈や長野県北部などを中心とする降雪)に変化する可能性が示唆されています。

 このため今日~明日にかけて降雪が少なかった地域でいきなりの降雪・積雪になる可能性が。
 天気予報解説の「冬型が弱まる」という表現には注意をしたほうがイイかもしれません。

 ということで・・・この週末今季最初の本格的な雪、太平洋側は本格的な冬空と寒さにご注意ください。

 (追記
 お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、GSMモデルの初期値は06日21時です。
 誤りです。未来のGSMモデル・・・あったらイイですけど。


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 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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全国的に下り坂!明日は冬型 今季最初の寒波襲来!!(181206)


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1、北半球上空の寒気・・・今季最初の寒波、北日本へ!


 今日も北半球上空の寒気と気圧配置の動向から。
北半球アニメ181206
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 一週間かけて東欧からやってきた北半球最大の寒気塊・・・いよいよ先端が北日本に流れ込み始めています。

 このため天気予報番組では週末の寒さが連呼されているわけですけど・・・

週間気温グラフ181206

 向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データを見ると、今回の寒波明日からおよそ三泊四日の滞在になる模様。
 連日同様の結果が発表されていますから、概ねこんなスケジュールで平年を大きく下回る寒さが続くことになりそうです。

 ということで・・・明日から本格化する寒波の様子・・・
 今日の空模様、そして明日から明後日の空模様という時間の流れに沿ってチェックしていきたいと思います。

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2、今日の空模様・・・一雨降って寒波襲来!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平181206

 灰色の雲に覆われているものの標高2000m級の山々の稜線はハッキリ・・・高積雲や層積雲による高曇りと言った感じ。
 
 志賀高原~菅平高原の山すそには層雲もかかって寒々しい景色ですけど、最低気温は2.5℃(05時26分)。
 平年の最低気温は氷点下ですから、景色ほど冷え込んではいないようです。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況181206

 北海道付近西高東低 冬型の気圧配置で、西岸中心に降雪が観測されていますけど・・・

 西~東日本には3つの気圧の谷(等圧線の高気圧側への湾曲域:低圧部:黄色の点線)が解析されていて・・・
 暖かく湿った南風の吹き込みによって、山陰沖九州~四国南岸、そして関東沿岸に小さくても活発な雨雲(雷雲)を含んだ不安定性の雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、日本付近には道北付近、朝鮮半島から日本海にかけて、そして太平洋岸に3本の偏西風強風帯が停滞

 そして朝鮮半島以北では、真冬の寒気と悪天(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中
 
 この上空の気圧の谷が気圧の谷を発達させながら東海上に押し出して、西高東低 冬型の気圧配置を形成することになりそうです。

昨日18時~今日06時のレーダー画像
全国レーダー06時まで12時間181206
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは今日これからの空模様・・・

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GSM181206
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 実況でチェックしたように、北海道付近には-30℃~40℃以下の真冬の寒気を運ぶ偏西風強風帯(濃い水色の矢印)が停滞していて、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が非常にゆーっくり北海道方面に東進。

 また、本州上空(日本海沿岸寄り)と太平洋岸(やや沖合)にも偏西風強風帯が停滞し、上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に北東進することが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・日本海の偏西風強風帯と上空の気圧の谷に対応して、日本海西部に低気圧が発生
 南西側に潜在的な前線(南西風の収束線)の降水帯を伴い、発達しながら北陸沖へと東進することが予想されています。

 また太平洋岸には高気圧縁辺に沿って暖かく湿った南西風が吹き込むため、沿岸の偏西風強風帯に沿って前線帯が顕在化
 上空の気圧の谷の通過に伴い夜にかけて低気圧も発生し、三陸沖へと進むことが予想されています。

 さらに日本海の低気圧北側(日本海北部)では、真冬の寒気を伴う上空の気圧の谷の接近に伴って等圧線が混雑するとともに降水(雪)域が活発化
 今夜にも道南付近を中心に、(着雪が心配される)横殴りの湿った雪を降らせることが予想されています。

相当温位181206
(図をクリックすると拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 太平洋岸の前線帯にはこの時期としては強い暖湿気が流入

 沖縄方面はまだまだ25℃以上の夏日が継続
 
 また、前線付近や暖湿気が流入しやすい太平洋沿岸の地域では大気の状態がかなり不安定になると思われます。

  ということで・・・今日、寒波の先端は北海道付近にかかり始めるものの、冬型の気圧配置は完成せず・・・北海道を除いて寒波の露払いの雨が主体
 日本海と太平洋側の低気圧が抜けた地域から寒気が南下してくるようですね。


 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


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 午前中西日本中心の雨
 東~北日本午後にはまとまった雨になりそうです。


3、明日~明後日朝の空模様・・・西高東低 冬型強まる!!


 続いて寒波の影響が強まる明日~明後日朝の空模様

GSM3コマ181206
(図をクリックすると拡大します)

 上段の図は、地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置と寒気の様子。
 下段の図は、地上気圧と降水量、そして地形の影響を受けにくい上空約1500mの寒気の様子。

 詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 どうやら西高東低 冬型の気圧配置が完成するのは明日7日(金)の夜

 日本海西部JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる雪雲の帯の発生が予想されているのがわかりますが、雪雲の帯は若狭湾沖で大きく東に湾曲・・・新潟県~山形県付近を指向することが予想されています。

 これ、いわゆる里雪型の気圧配置。
 スキー場が多い脊梁山脈の降雪はそこそこで、大雪になってほしくない沿岸平野部で降雪・積雪が増加してしまうおそれがあります。

 そしてこの傾向・・・明後日8日(土)も続きJPCZの西進によって雪雲の帯が北陸西部(福井・石川)に移ることが予想されています。

 なかなかうまく降ってくれないものですけど・・・このパターンの場合、JPCZが若狭湾より西に移動するタイミングで、東日本以北で山雪型(脊梁山脈や長野県北部中心の降雪)の気圧配置に変化することが多いのでちょっと厄介。

 週末の雪の降り方・・・(できれば?)明日の記事でも検討したいと思います。


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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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