気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

暖気

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

寒冷前線通過後、北日本は冬型 北海道で積雪も?西~東日本は暑さ続く(161020)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 、週末の天気・・・東日本は持ちこたえる??

 木曜日ともなればKasayanだけでなく多くの方が週末の天気を気にするようになるでしょうから、今日は昨日よりもう少し詳しく・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、週末の空模様をチェックしておきました。

 (1)22日(土)の空模様

 それでは22日(土)の空模様・・・

GSM22日161020
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 地上の気圧配置と降水域に、天気変化の道筋=上空約5500mの偏西風の様子と、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)の様子を描き込んでおきました。

 土曜日は、九州付近と北海道付近偏西風の強風帯が停滞
 西から下り坂に向かうものの、雨雲は偏西風の強風帯(水色の矢印)に沿って、本州を避けるように北海道方面と西日本西部~太平洋側に分かれて進むことが予想されています。

 一方、本州上上空の気圧の尾根が東進
 好天パワーによって高気圧が勢力を強めながら本州上を移動するため、高気圧の中心が通過する東日本を中心に概ね晴れることが予想されています(太平洋側ほど前線の雲がかかりやすいですけど)。

 ということで、土曜日は九州~四国南岸、そして北海道では下り坂に向かうものの、その他の地域はまずまずの天気
 当初、週間予報の傘マークにガッカリしていた方も、行楽の予定が立ちそうです。
 
 (2)23日(日)の空模様

 続いて23日(日)の空模様・・・

GSM23日161020
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 台風が大陸に進んで弱まるのに対応して、上空の太平洋高気圧も弱まる模様。
 これに対応して、偏西風の強風帯(水色の矢印)も次第に南下することが予想されています。

 このため、土曜日に北海道方面に進んだ(気圧の谷と潜在的な前線の)降水帯が東北を南下
 南の前線の降水帯は引き続き海上主体ですけど・・・
 台風22号の暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が東シナ海に流れ込み始め、(本州上の新たな偏西風強風帯に対応して)降水域が北に拡大して活発化
 結果的に西~東日本中心に下り坂に向かうことが予想されています。

 「現時点で」近畿~東日本の降り出しは午後になりそうですけど、下り坂の原因が南北二つ・・・今後も変化しそうですから土曜日夜の天気予報で再チェックする必要がありそう・・・
 山や海に出かける方は、十分に安全マージンを取って空模様をイメージし・・・可能であれば日曜日より土曜日にメインの計画を入れるようにしたほうがイイと思います。

 なお、明日はもう少し詳しくチェックする予定です。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 2、今日の空模様・・・好天傾向は続くも雲多く、気温も高め

 それでは、ここから今日の空模様をチェックしていきましょう。

 (1)予報のスタートライン・・・今朝の実況

 Kasayanの住む長野市・・・

菅平161020

 午前7時過ぎまでは灰色の曇り空でしたが、8時前から強い日射しが射し込み始めました。

 最低気温は14.8℃(03時41分)。
 平年を6℃以上も上回る状態が続いています。

 そんな今朝の実況

実況161020

 黄海から秋の移動性高気圧が南東進中で、本州上は概ね晴れているようですけど・・・

 サハリン付近低気圧発達しながら東進中
 低気圧から延びる寒冷前線が、シャープで活発な雨雲の帯を伴って、北海道西岸、東北日本海側へと南下しています。

 また、高気圧の南側・・・西~東日本の太平洋沖気圧の谷になっていて、東シナ海方面から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入中
 弱い前線帯が形成され、所々に活発な雨雲を伴った雨雲の帯が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・本州上の偏西風強風帯(水色の矢印)に沿って、弱い悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東日本付近を南東進中
 長野市の曇り空は、この上空の浅い気圧の谷の通過に伴う雲だったと思われます。

 また、北海道方面には冬の寒気を伴った上空の気圧の谷が接近中
 こちらはサハリン付近を通過中の低気圧や南下中の寒冷前線を活発化させ・・・
 さらに低気圧が通過した後、北日本に強い冬型の気圧配置をもたらすと思われます。

 ということで、今日は北日本の下り坂が天気予報のメインテーマになりそうですが・・・

 (2)今日これからの空模様・・・気象庁GSMモデルでポイントチェック!

 今日これからの空模様・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の天気予報の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って詳しくチェックしていきましょう。
 
GSM20日161020
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした東日本を通過中の上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は、早々に南東海上へ
 天気はとりあえず回復してくると思われますが・・・

 北海道方面では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が、(雪の目安)-30℃以下の寒気を伴って、北海道を通過する模様。
 北日本は、北海道中心に下り坂・・・大気の状態も不安定になることが予想されます。

 また、西日本西部では、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が通過した後・・・北西偏西風の沿って上空の浅い気圧の谷(正渦度移流)が断続的に南東進することが予想されています。
 このため西日本西部は、緩やかに下り坂へと向かうと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・冬の寒気を伴った上空の気圧の谷の通過に対応して、オホーツク海を低気圧が発達しながら北東進
 今夜、寒冷渦直下に入って発達のピークを迎えることが予想されています。

 このため、北日本は西高東低 冬型の気圧配置になって等圧線が南北に大混雑
 (地形の影響を受けにくい上空約1500m-5℃以下の寒気(平地で雪の目安)を伴った北西の強風が吹き荒れ海上は高波に
 北海道西岸を中心に冬型特有の降水域(暖かい日本海から供給された水蒸気が原料)が予想されているため、西岸を中心に広範囲で雪になることが予想され、地上の気温次第では積雪になることも考えられます。

 また、低気圧から延びる寒冷前線(黄色の点線)が東~北日本を通過
 北日本はもちろん、いったん回復する東日本でも前線通過時には日本海側を中心大気の状態が不安定になって、雷や突風を伴った短時間強雨の発生が予想されます。

 さらに西日本の西部では、断続的に通過する上空の浅い気圧の谷に対応して小さな降水域が発生
 明日にかけて次第に下り坂に向かうことが予想されています。
 (南西諸島には台風22号からの暖湿気が流入して大気の状態が不安定に)
 
 ということで・・・今日はあちこちにチェックポイントがあって、全国ネットの天気予報では解説の優先順位に悩むところでしょうけど・・・北海道の雪だけを伝えるだけでは不十分ということは確かです。
 解説者がどのような解説をするのか??天気予報を見比べてみると面白いかもしれません。

 また、今日は北と南の気温差がピーク
 北では降雪・・・南では真夏日・・・夏と冬のせめぎ合いの結果が今日の空模様になっているのかもしれませんね。

 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ!

 それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ161020
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 東~北日本に南下してくる寒冷前線の影響日本海側中心で局地的
 ただ、地形次第では一時的に太平洋側の一部にも影響するかもしれません。
 このあたりは、最寄りの地域のピンポイント予報やメッシュ予報をチェックしたほうがイイかも?

 また西日本の西部の弱い降水域・・・MSMモデルではいまひとつハッキリしていません
 多少の雨はOKという方はノーマークで・・・雨は絶対にダメという方は夕方以降の弱い雨を想定しておくのがイイでしょう。

 そして北海道・・・降水域は弱まりながらも明日朝にかけてかかり続ける模様。
 平地で雪の目安(上空約1500m)-6℃以下の寒気も南下し続けるようですから、地上の気温や地表の温度次第でしっかりとした積雪になることも想定されます。

 Kasyanの住む長野ではまだスタッドレスタイヤへの交換は頭の片隅にもありませんけど、北海道はタイヤ交換の季節なんですね!

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

  KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像):https://www.youtube.com/user/kasayangw

   拡大GSM22日161020 拡大GSM23日161020 拡大GSM20日161020    
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





台風1号の間接的な影響強まり始める。台風1号最新データ(160707)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










予想進路図比較160707

 今日も日本周辺の空模様から。

 午前3時発表気象庁と米軍の進路予想も掲載してありますが、進路予想は更新毎に変化するのであくまで参考・・・以下のURLで最新の情報を確認していただくとして・・・

    気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
    米軍(JTWC)台風情報:
   https://metoc.ndbc.noaa.gov/web/guest/jtwc
     (米軍情報は世界標準時UTCで表示。日本時間換算には9時間を足してください)

 問題は沖縄の東を北上中の雨雲のカタマリ
 台風の東側に流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)による雨雲ですが、それ自体で小さな台風や熱帯低気圧のような大きさに成長しています。
 (気象庁発表のMSMモデルでは低気圧?熱帯低気圧?に発達する可能性も示唆されています)

 この雨雲のカタマリ今夜にも九州に上陸
 明日以降は東日本へと進むことが予想されていますから、台風1号はもちろん、この雲のカタマリの行方や影響についても目を離せない状況になってきました。
 
 そんなことを考えながら、今日も気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、明日から6日間の空模様をザックリとチェックしておきましょう。

GSM6コマ160707
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 台風1号の動向については、概ね進路予想の予報円の範囲内
 先島諸島方面を除いて、直接の影響は心配なさそうですけど・・・

 12日(火)にかけて強い暖湿気が流入する南西諸島、そして西~東日本中心に、大雨を予感させる活発な降水域が予想されていることがわかります。

 また、昨日の計算値の引き続き、来週半ば以降太平洋沖に梅雨前線??と思われる降水帯が予想されていて、台風が梅雨明けを連れてくる可能性は低い???なんていう気配が漂っています。

 ただ、大陸に上陸した後の台風の動向が不確定なので、11日(月)以降の空模様はまだまだ大きく変化する可能性があるので、あくまで参考のシナリオ。
 現時点では、明日以降週末にかけて、南西諸島西~東日本で予想される大雨に注目する必要があります。

 そこで、予想される大雨の原因・・・暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子をチェック。

相当温位3コマ160707
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 週末にかけて大陸東岸付近を台風が北上中強い暖湿気(水色の濃いエリア)が西~東日本にずっと流れ込み続けることがわかります。

 この状態・・・過去にもまとまった雨による土砂災害を発生させたり、突然のゲリラ雷雨(豪雨)を引き起こして、洪水や土砂災害を発生させたこともある要注意パターン

 今夜以降、天気図上から梅雨前線が消えてしまうので(気象庁の普通の天気図にリンク)、天気予報の解説では「台風からの湿った空気が梅雨前線を刺激して」というフレーズが使えなくなってしまうので・・・
 もはや解説でお約束のようになってしまった「暖かく湿った空気が流れ込むため」というフレーズが多用されるはずですけど、これに続く「影響」について特に注意していただきたいと思います。

 なお、今日もアメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデルと、ヨーロッパ中期予報センター発表のモデルもまとめておきました。

GFS6コマ160707

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global

ECMWF6コマ160707

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 これを見れば・・・(進路予想は発表されているものの)台風が大陸に上陸した後の動向については不確定・・・という理由をお分かりいただけると思います。

 ただ、明日以降、西~東日本中心に大雨に注意をしなくてはならないという点についてはほぼ確か
 Kasayan的には、明日にかけて西日本では、まとまった雨が降る中で短時間でも局地的に強まる激しい雨・・・東日本では突然に湧き上がる雷雲による激しい雨をイメージしています。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 さて、ここからは今日の空模様

菅平160707

 今朝の長野市曇り空
 次第に空は明るくなってきましたが、午前9時現在青空は見えません。

 最低気温は22.5℃(04時15分)。
 熱帯夜にこそなっていませんが、湿度が80パーセントを越え、朝から不快な空気に覆われています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160707

 台風1号先島諸島の南へと北西進中。
 台風の影響で勢力を強めている太平洋高気圧が西~東日本に張り出し梅雨前線を東北南部付近まで押し上げています。

 このため、太平洋高気圧からの下降気流と、日本海への暖湿気の流れ込みが弱まったことにより、新潟県付近で活発化していた雨雲も弱まってきているようですけど・・・
 冒頭でご覧いただいたように・・・沖縄の東の海上では、活発な雨雲のカタマリが九州に向けて北上していることがわかります。

 したがって今日は、先島諸島方面の台風の影響活発な雨雲のカタマリが接近中の九州方面の雨の降り方、そして太平洋高気圧の張り出しによる高温と、高温に伴う不安定性の降水(雷雲)の発生が注意点になりそうですが・・・


 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM7日160707
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・熱風を吹き降ろす上空の太平洋高気圧が、台風の北上に対応するように東北南部まで北上
 西~東日本に猛暑日続出の高温をもたらし続けるとともに、北陸から東北南部付近に停滞中の梅雨前線を踏み潰す?ことが予想されます。

 一方、朝鮮半島付近では、昨日に引き続き、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南東進中
 上空の太平洋高気圧にブロックされて、動きが非常に遅くなっています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・梅雨前線の降水帯がほぼ消滅
 西~東日本では晴天域が拡大し、上空の太平洋高気圧から吹き降ろす(地形の影響を受けにくい上空約1500m20℃以上の暖気に覆われ、厳しい暑さになることが予想されていますが・・・

 梅雨前線の残骸?が残っていると思われる関東甲信付近には、夕方以降、不安定性の降水(雷雲)と思われる小さな降水域が予想されています。

 そして・・・問題の九州方面には、暖湿南東風が吹き込み始め・・・夜には活発な降水域がかかる模様。
 今夜以降、朝鮮半島方面から近づく上空の気圧の谷の影響も加わって、山岳南東斜面や南東風の収束線付近を中心に、雨が強まることが心配されます。


 続いて、今日の雨の原因と蒸し暑さをもたらす暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位160707
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という特殊な天気図。

 太平洋高気圧の張り出しに伴い、朝鮮半島から日本海に続く暖湿気の通り道は弱まるものの・・・
 夜にかけて九州南部に流れ込む暖湿気が強まってくることがわかります。

 このため、弱まりながらも北西方向から暖湿気の流れ込みが続く関東甲信付近では、中部山岳付近中心に局地的な雨雲が発生し、関東平野に流れ込むことに。

 一方、九州方面では風上に位置する宮崎県や鹿児島県の山岳風上斜面や、南東風の収束線を中心に雨雲が活発化し・・・
 暖湿気の流れ込みが強まるとともに、九州北部や四国でも雨脚が強まってくることが想定されます。

 さらに、SSIという大気の安定度の指数をチェックすると・・・

SSI160707

 暖湿気の通り道や猛暑日エリアで大気の状態が不安定になることがわかります。


 ということで、最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160707
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 GSMモデルとほぼ同様の天気傾向が予想されていますが・・・

 気になるのが、暖湿南東風が吹き込む東シナ海で予想されている低圧部
 GSMモデルには予想されていませんが、MSMモデル、そしてアメリカのGFSモデルには予想されています

 仮に低圧部が発生したとすれば、性質は熱帯低気圧に近いものになりそうですから、九州の大雨はかなり激しいモノになるおそれも???
 今後の動向に注目したいと思います。

 なお、今日は夕方5時の関東甲信付近明日午前9時の九州方面の予想を拡大しておきました。

中部流線17時160707

九州流線09時160707

 こうやって見るとかなりリアルに見えますけど・・・あくまで計算値。

 最寄りの地域の予報と照らし合わせつつ、十分に安全マージンを考慮して空模様をイメージしてくださいね。

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大6コマ160707拡大相当温位3コマ160707拡大GSM160707拡大相当温位160707
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 【オマケ】
上空の風の流れ160707

 上空の風と台風の位置関係・・・ダイナミックですね?

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





道北と九州南岸を除いて夏空拡大暑さ増す。明日の空模様は?(160618)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 昨日の天気予報は、「週末はもちろん、来週も暑くなる!!」「熱中症に警戒!!」という趣旨のコメントばかりだったと思います。

 では、この暑さはいつまで続くんでしょう?
 最新の気温傾向(平年差)のグラフをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ160618

 向こう一週間、全国的に平年より高め
 21日以降は、平年を4℃前後も上回り、かなり暑くなることが予想されています。

 かといって、気象庁発表の週間予報やGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を見ても(昨日の記事参照)強い日射しの晴天が続くわけでもありません
 ムシムシの暖かく湿った空気が毎日のように日本付近に流れ込み、梅雨寒の反対・・・蒸し暑い梅雨を演出することが予想されているからですけど・・・

 ただこんなとき、梅雨前線の活動を活発にさせるチカラを持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)や、寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が日本付近にやって来ると、ムシムシの原因になる暖かく湿った空気は大雨の原料に変化します。

 今年の梅雨・・・今は少雨傾向が続いていますけど・・・Kasayanとしてはその反動が心配です。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 さて、ここからは今日の空模様

菅平160618

 Kasayanの住む長野市は、上空に刷毛で書いたような雲、山の上に小さなアンパンのような雲が浮かんでいるだけで、清々しい青空が広がっています。

 最低気温は15.5℃(04時27分)。
 比較的空気が乾いているようですが、視程は延びず、北アルプス(槍ヶ岳方面)はわずかに霞んでみえるだけです。

 そんな今朝の実況・・・

実況160618

 北海道付近小さな低気圧が東進していて、東岸中心に雨雲が残っています。
 一方、東~西日本では低気圧が東海上に抜け、梅雨前線も南下し、概ね晴れ

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、日本海を東進中

 今日は日本海中心に降り注ぐ好天パワーによって、天気はさらに好天傾向を強めることになりそうですが・・・

 今日これからの空模様・・・そして明日日曜日の空模様を・・・
 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM18日160618
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックしたように、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ:時計回りの渦を作るチカラと下降気流)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が日本付近を東進

 さらに、南海上の上空の太平洋高気圧(サブハイなんで言います)が本州の太平洋岸まで張り出してくることがわかります。

 このため地上では・・・下段の図・・・地上の太平洋高気圧も北に張り出して、南海上で弱まっている梅雨前線の降水帯を踏みつぶし、晴天域が拡大することが予想されています。
 さらに、真夏日をもたらす(地形の影響を受けにくい上空約1500m15℃以上の暖気東北南部まで北上
 天気予報通り(当たり前ですけど)厳しい暑さになることが考えられます。

 ただ・・・再び上段の図・・・北海道 道北付近を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ:反時計回りの渦と上昇気流)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-10℃以下の寒気を伴って断続的に南東進
 また、九州南岸付近でも、上空の浅い気圧の谷断続的に北東進することが予想されています。

 このため・・・再び下段の図・・・道北では午前中に小低気圧が通過し、夜にかけても降水域が残り・・・
 九州南岸付近では梅雨前線の降水域が停滞し、夜にかけて九州に上陸してくることが予想されています。


 ということで、上空の太平洋高気圧と気圧の尾根のコラボで今日は夏空が広がるものの、北と西では雨模様
 では、明日日曜日の空模様は???

GSM19日160618
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 午前中は、今日に引き続き太平洋沿岸を北東進する上空の気圧の谷の悪天パワーによって、梅雨前線が活発化しながら西日本を東進しますが・・・
 上空の気圧の谷がサッサと東に抜けてしまうため、取り残された梅雨前線は太平洋側で次第に弱まることになる模様。

 ただ夜にかけて、朝鮮半島方面から悪天パワーを持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷が、寒気を伴って南東進
 夕方以降は、日本海側で降水帯が活発になって、本州上に南下してくることが予想されています。

 ということで、明日は西日本と日本海側から下り坂に向かうようです。


 では続けて、蒸し暑さの原因・・・そして雨雲の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子もチェックしておきましょう。

 まずは今日の様子

相当温位18日160618
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気ですが・・・

 午前中、梅雨前線(黄色の点線)を越えて、東日本付近に流れ込んでいた暖湿気は南東海上に抜け・・・
 代わって、山陰方面から乾燥した空気が流れ込んでくることがわかります。
 このため、西~東日本は比較的カラッとした暑さになることが予想されますが・・・

 午後になると気温が上昇した内陸に向かって、湿った海風が流れ込み始める模様。
 これがムシムシ感をどのくらい高めるか?が気になるところ(気温も下げるので相殺?)。

 また、梅雨前線が北上する九州方面には強い暖湿気が流れ込み始める模様。
 こちらはあきらかにムシムシ感が強まるとともに雨雲も活発化
 さらに大気の状態も不安定になってくることが予想されます。

 続いて明日日曜日の様子

相当温位19日160618
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 梅雨前線と潜在的な前線帯の東進に伴って、強い暖湿気東日本付近にも流れ込み始める模様。

 明日は西から下り坂・・・雲が厚みを増してくると思われますが・・・
 ムシムシ感が高まって、不快指数が高くなることが予想されます。
 もちろん、天気予報のコメントのように、熱中症要注意!!ですね。


 ということで、最後は以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160618
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 GSMモデルとほぼ同様なので、特にコメントは必要ないと思いますが・・・
 これだけ晴れて暑くなっても、空気が乾燥傾向なので夕立の可能性は低め
 
 湿った海風の影響が気になるところですが・・・
 せいぜい上昇気流が強まりやすい山の上に、小さな入道雲が沸く程度で済むんでしょうね???たぶん・・・

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM18日160618拡大GSM19日160618拡大相当温位18日160618拡大相当温位19日160618
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





天気回復も北海道は風雨強め。週末と来週の天気は?(160617)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 早くも今日は金曜日。
 今日の天気をチェックする前に・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、週末の天気、そして来週の天気をザックリとまとめておきました。

 まずは週末の天気
 明日18日(土)の空模様は・・・

GSM18日160617

 梅雨前線が南下して弱まり、太平洋高気圧が西~東日本の太平洋岸に張り出してきます。
 また、太平洋高気圧の西側に位置する東シナ海(梅雨明けした沖縄の西の海上)は暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の通り道になって、日本海西部から(地形の影響を受けにくい上空約1500m15℃以上の暖気が北上

 このため、西~東日本では夏のお試し??のような晴天域が広がり、気温も上昇
 天気予報で伝えられているように、猛暑日の地域も予想される厳しい暑さになることが予想されています。
 (低気圧が通過する北海道だけは、今日に引き続き悪天傾向

 続く19日(日)は・・・

GSM19日160617

 太平洋高気圧は少し弱まり、大陸から梅雨前線の降水帯が東進
 西日本は朝から梅雨空に戻り・・・
 東日本も「現時点では」夕方頃から梅雨前線の雨が降り始めることが予想されています。
 (北海道は回復)

 ただ・・・南西方向からの暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みは継続
 日差しと相まって真夏日をもたらす15℃以上の暖気津軽海峡付近まで北上したままですから、雨や曇りでも蒸し暑さは厳しくなると思われます。

 ということで、この週末は梅雨と夏がミックスしたような不快指数高めの天気になりそうですが・・・
 月曜日以降は???

GSM来週160617
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 太平洋高気圧は梅雨明けした沖縄付近まで張り出したまま。
 梅雨前線は、太平洋高気圧の北側に位置する西~東日本付近をウロウロする段階に入ります。

 このため、22日(水)にかけて、西~東日本は梅雨空優勢
 一時的に晴れ間も出そうですけど、晴れ間と同様雨も降りやすい状態が続くと思われます。

 そして22日(水)~23日(木)にかけては、やや北寄りの朝鮮半島方面から梅雨前線が東進
 活発な降水帯が東北付近にかかり、あたかも梅雨末期のような空模様が予想されています。

 その先の計算値は、再び梅雨前線の南下を示唆していますけど・・・
 来週は梅雨中盤と終盤の空模様を、短期間に無理やり詰め込んだような天気になりそうですね。
 (もちろん、梅雨前線の位置の予想はアヤシイですからコマメな天気チェックは欠かせません)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 それでは、ここから今日の空模様

菅平160617

 今朝の長野市は、昨日からの雨も上がり、雲の切れ間から比較的色の濃い青空が見え始めています。

 最低気温は18.5℃(05時00分)で平年(16.1℃)よりやや高め。
 このまま日射しが強まれば、平年(25.8℃)を上回る厳しい暑さになりそうですが・・・

 そんな今朝の実況

実況160617

 昨日の雨を降らせた低気圧は関東の東海上へ
 梅雨前線が南下して弱まり、西~東日本では晴れ間が広がり始めているようです。

 一方、上空に寒気を伴った低気圧が接近中の北日本
 東海上の高気圧西側縁辺を這い上がるように暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流入し、上空の寒気と相まって、発達した雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が北日本に接近中
 また、別の上空の気圧の谷が、北側に比較的乾燥した空気を伴って西日本に接近していることがわかります。

 北日本はまだまだ下り坂
 西日本は再び下り坂に向かうのか???
 ということで、今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM17日160617
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北日本では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-10℃以下の寒気を伴って通過する模様。
 今日日中も天気は下り坂のまま・・・ということが考えられます。

 また、西~東日本方面でも、梅雨前線上空の偏西風強風帯(水色の矢印)に沿って、上空の気圧の谷弱まりながら北東に進むことが予想されています。
 悪天パワーも弱そうですが・・・どのような影響があるのでしょうか???

 このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒冷渦と上空の気圧の谷の北東進に対応して、日本海北部低気圧が発達しながら道北へ
 北海道付近には活発な降水域が予想されていて・・・夜にかけて等圧線が混雑するようですから、南東強風と高波が続くと思われます。

 一方、西~東日本では、南下した梅雨前線が太平洋高気圧に押しつぶされるように消滅
 上空の気圧の谷の通過の影響もほとんどなく、極めて局地的な降水域が予想されている程度で、夏の晴天域が拡大する模様。
 また、太平洋側中心に(地形の影響を受けにくい上空約1500m15℃以上の暖気が流入
 30℃以上の真夏日の地域が増えると思われます。
 

 続いて、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位160617
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 これは、気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図ですが・・ 

 梅雨前線上の低気圧の東進に伴い、強い暖湿気の流入域は関東の東海上へ
 朝鮮半島方面から乾燥した空気が流れ込んでくるようですが・・・

 北海道方面には、東海上の高気圧の西側縁辺の南東風に乗ってそこそこの暖湿気が流入し続ける模様。
 南東風が吹き込む道東中心に雨雲が活発化することが予想されます。

 また、低気圧後面に位置する関東付近では暖湿気が残る傾向。
 強い日射しで気温が上昇した場合、大気の状態が不安定になることが心配されます。

 そこで、SSIという大気の安定度の指数をチェック。

SSI160617

 北海道では、暖湿気の流入域と寒気の南下エリア中心に、広範囲で大気の状態が不安定に。
 北海道の雨は落雷や突風等を伴うことになりそうですが・・・

 暖湿気が残る関東付近でも大気の状態が不安定になる模様。
 どの程度の影響があるのか???気になるところですが・・・


 最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160617
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 GSMモデルとほぼ同様、北海道では活発な雨が続き・・・西~東日本では夏空優勢になることがわかりますけど・・・

 気になる関東付近の降水域は見当たりません

 そこで、15時の関東付近の空模様を拡大

MSM15時160617

 暖湿気の残留域にあって、上昇気流が強まりやすい高い山の周辺や風の収束線付近に、非常に小さな降水域が予想されています。

 実際、レーダーに捕捉されるような雨雲・雷雲になるかは微妙ですけど、山に出かける方はこのシミュレーションを頭の片隅に入れておいたほうが安心だと思います。。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM来週160617拡大GSM160617拡大相当温位160617
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





暑さいつまで?週末と来週の空模様。今日も乾いた晴天続く(160519)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 天気予報番組では、「梅雨入りした沖縄方面を除いて、しばらくは晴天続き」と伝えられていますから、目先の天気で頭を悩ませることはないと思いますけど・・・
 その代わり、季節外れの暑さがやってくるんじゃないの?と心配されている方が多いと思います。

 そこで・・・まずは、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、向こう一週間の天気を確認しておきましょう。

GSM6コマ160519
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 週末22日(日)までは、30℃以上の真夏日の目安になる(地形の影響を受けにくい上空約1500mの15℃以上の)暖気の様子も描き込んでおきましたが・・・

 日本付近・・・日曜日にかけて高気圧の晴天域に覆われ、強い日射しで暑くなることが予想されますけど・・・
 広範囲に真夏日をもたらす15℃以上の暖気は、大陸生まれの高気圧に阻止され、日本付近に流れ込みにくくなっていることがわかります。

 このため、日中は暑くなっても夕方以降は放射冷却で気温が下がりやすいという寒暖差の大きな状態が続き・・・心配するような異常な暑さはなさそうですけど(それでも熱中症には要注意)・・・

 北海道方面には、高気圧の北側を回り込むように15℃以上の暖気が流入する模様。
 北日本だけは平年を大きく上回る暑さになりそうです。

 そして月曜日以降高気圧が太平洋に抜けるとともに、高気圧の西側から暖かく湿った空気が流入
 蒸し暑さが増すとともに、天気は西から下り坂に。
 次の雨が、火曜日~水曜日頃に予想されています。


 続いて蒸し暑さの可能性・・・週末にかけての暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子を、気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図でチェックしておきましょう。

相当温位3コマ160519

 日曜日にかけて、強い暖湿気(蒸し暑さや雨の原因)の流入域は、沖縄付近に停滞する梅雨前線の南側。 

 日本付近は、大陸生まれの高気圧が運んできた乾燥した空気に覆われ、暑いといっても日陰や夕方以降は過ごしやすいと思われますが・・・

 天気図をよーく見ると、海風や東寄りの風に乗って、太平洋の暖湿気が西~東日本中心に局地的に流れ込んでくることが予想されています。

 だからといって、急激に蒸し暑くなるということはないと思いますけど・・・
 雨の原料が流れ込んだところに強い日射しで気温が上昇しますから(25℃以上の夏日)、上空に寒気が流れ込んでくれば大気の状態が不安定になって、にわか雨や雷雨の発生が心配されます。

 そこで、週末にかけてのにわか雨や雷雨の可能性・・・上空約5500mの気圧配置と寒気の様子もチェックしておきました。

500図3コマ160519

 日本付近・・・地上は高気圧に覆われているものの、上空では-15℃以下の寒気を伴った寒気の渦(寒冷渦:寒気を伴った上空の低気圧)が通過していく模様。

 GSMモデルを見る限り、地上の暖湿気=雨の原料が少ないので上空の寒気の影響は少ないようですけど・・・
 週末に高原のハイキングや山菜採り、登山を予定している方は、予報文の中に「所により雨」とか「・・・雷を伴う」という文字があるのか?ないのか?確認することをおススメしておきます。

 なお、向こう一週間の気温の傾向(平年差)ですが・・・

週間気温グラフ160519

 先にご紹介したように、高気圧北側から暖気が流れ込みやすい北海道では、週末いっぱい平年を8℃前後も上回る暑さが続くことが予想されています。

 その他の地域は、気圧の谷に暖湿気が流れ込み始める月曜日以降、少々暑さが増しそうですね。

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 それでは、ここから今日の空模様

菅平160519

 Kasayanの住む長野市快晴!!
 最低気温は9.9℃(04時46分)で、ピリッとした快適な朝を迎えました。

北アルプス160519

 空気が乾燥していて視程もバッチリ。
 
 残雪の北アルプスをハッキリと見ることができます。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160519

 梅雨前線は沖縄付近に停滞したまま。
 前線の雨雲が点在していますが・・・

 その他の地域は、高気圧の晴天域優勢

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が西日本を通過中
 上空の気圧の尾根の前後には、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った(少し弱め)の上空の気圧の谷が東進していますけど・・・空気が乾燥しているため、雨雲の原料不足に陥っているようです。

 ということで・・・まだまだ晴天が続きそうですけど・・・
 今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM19日160519
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が、本州上を東進
 今日も晴天ベースで推移しそうですけど・・・

 日本海からは悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、-15℃以下の寒気を伴って南下
 夜には、偏西風の蛇行が大きくなり過ぎ(カットオフ)、寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が発生することが予想されています。

 となると・・・少なくとも今夜以降、天気の悪化や大気の状態が不安定になることが考えられますが・・・
 日本付近の偏西風極めて弱く、大きく蛇行・・・というよりは空気の淀みになっていて、上空の気圧の谷や寒冷渦の悪天パワー(言い換えると反時計回りの低気圧性の渦を作るチカラ)もかなり弱め
 大気の状態が不安定になっても、雨雲が発生するかは微妙といった感じです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・夜にかけても、上空の気圧の尾根に対応して高気圧の晴天域が優勢
 
 高気圧の端っこにあたり、上空の気圧の谷の通過が予想されている九州南部付近に弱い降水域が予想されている程度です。
 (梅雨入りしている沖縄付近の雨は・・・コメントしなくてもイイですよね)

 そして日本付近・・・真夏日をもたらす(地形の影響を受けにくい上空約1500m)15℃以上の暖気の流入はなさそうですけど・・・強い日射しで25℃以上の夏日になる所が多くなりそうです。


 ということで・・・-15℃以下の寒気を伴う寒冷渦の影響・・・今日はほとんどなさそうですけど・・・
 念のため、SSIという大気の安定度の指数もチェックしておきましょう。

SSI160519

 -15℃以下の寒気を伴う寒冷渦が接近する今夜にかけて・・・西~東日本では、局地的に大気の状態がやや不安定になることがわかります。

 空気は乾燥傾向で、上空の寒気も流れ込み始めたばかりなのに・・・どうして??

 そこで、暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子をチェックしてみると・・・

相当温位160519
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 西~東日本には、高気圧吹き出しの北東風や日中の気温上昇によって強まる海風によって、局地的に海上の暖湿気が流れ込むことがわかります。

 この程度では、にわか雨や雷雨が引き起こされる可能性は低いと思いますけど・・・
 山に出かける方は予報が外れた場合のパターンとして頭の片隅にいれておいてください。


 それでは最後・・・以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160519
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 沖縄方面では梅雨空
 それ以外の地域では引き続き晴天優勢・・・特にコメントは必要ないですよね?

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大6コマ160519 拡大GSM160519 拡大相当温位160519
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





お気に入りに追加




プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索

 
Kasayan執筆の本



航海のための天気...

航海のための天気...
著者:笠原久司
価格:1,890円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



チラシ120312

 




最新コメント
QRコード
QRコード