気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

梅雨入り

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

今日午後にも台風3号発生? 南岸東進!梅雨前線でも大雨に。週末の空模様は?(190627)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、発生が遅れ気味?・・・台風3号?最新予想!


 昨日の段階では・・・今日午前3時までに台風3号が発生する可能性が高いと言われていましたけど・・・

 今朝、気象庁から発表された実況天気図、予想天気図を見る限り・・・

天気図アニメ190627
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 午前3時(午前6時も)の段階で令和の初物?・・・台風3号は発生しておらず・・・

 今夜21時までに台風の昇格し、西日本の太平洋沿岸を東北東進することが予想されています。

 また、明日夜には温帯低気圧として東海上に抜ける模様。

 今日は時系列的に、今日の空模様をご紹介した後、明日も含めて気になる週末の空模様をご紹介したいと思います。



2、今日の空模様・・・今夜には東~北日本でも大雨モードに!?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190627

 標高2000m級の志賀高原や菅平高原の山々が雲に隠れる状態・・・
 雲底が低めの層積雲(うね雲)が善光寺平(長野盆地)にフタをしています。

 最低気温は18.3℃(04時42分)で平年より少しだけ高め。
 湿気は感じますけど、動かなければ不快というほどではありません。
 
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190627

 令和初の台風・・・台風3号になるかもしれないと言われている熱帯低気圧は沖縄付近を北上中。

 一方、昨日09時に解析された(発生した)熱帯低気圧は、九州の西で早くも温帯低気圧に。

 そして、東海上の太平洋高気圧の縁辺と熱帯低気圧由来の暖湿気が、熱帯低気圧⇒温帯低気圧のリレーを経て日本海まで北上した梅雨前線に流入。
 暖湿気の陸地への入り口にあたる九州や四国の太平洋岸の山岳風上斜面付近だけでなく、日本海の梅雨前線でも雨雲が活発化していることが分かります。

 衛星の水蒸気画像を見ると、大陸南部から東シナ海と黄海付近に向けて悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中。

 大陸奥地の砂漠地帯からやってくる乾いた偏西風強風帯(オレンジ)上の上空の気圧の谷前面の熱帯低気圧は温帯低気圧になり・・・
 その南・・・インド洋や南シナ海の暖湿気を運ぶ偏西風強風帯上の上空の気圧の谷前面の熱帯低気圧は台風になることが予想されているわけですが・・・

 両者の成り立ちの違いが、「大方の予想を覆して台風に昇格するかもしれない熱低低気圧」の動向(熱帯低気圧や温帯低気圧でなく台風になるという点)に影響を与えているかもしれません。
 ※熱帯低気圧・温帯低気圧・台風の温帯低気圧化、熱帯低気圧化への判断基準・定義にも関係してくる問題になるかもしれません。

 また、今後の熱帯低気圧、梅雨前線の動向はもこれら性質の異なる?上空の気圧の谷に左右されることになりそうですが・・・??

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで190627
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM27日190627
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 大小複数の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)がありますけど、今日注目したいのがピンクで塗った上空の気圧の谷。

 まず南から・・・東シナ海と太平洋岸に停滞する「インド洋や太平洋由来の温かく湿った空気を運ぶ」偏西風強風帯に沿って上空の気圧の谷が北東進。
 この上空の気圧の谷が、熱帯低気圧を台風3号まで成長させるとともに、太平洋岸を東北東進させる張本人と思われます。

 また、大陸の砂漠地帯の乾燥した空気を運ぶ偏西風強風帯と、シベリア生まれの乾いた冷気を運んでくる偏西風強風帯に沿って、日本海を上空の気圧の谷が東進。
 こちらは、日本海まで北上する温帯低気圧と梅雨前線を強化し、活発な雨雲を北日本に運ぶ役割を果たすと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・まさに上空の気圧配置(空模様の骨格)通りの空模様が展開。

 東側に活発な降水帯を伴う熱帯低気圧が台風まで昇格(風速17.2m/s以上になる)して、太平洋岸を東北東進。

 また、台風3号?と日本海の低気圧のリレーによって運び込まれた暖湿気によって梅雨前線が活発化し、(梅雨末期のように)東北北部へと北東進することが予想されています。

 したがって、北も南も大雨注意!南は風にも要注意!!

相当温位190627
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 熱帯低気圧と温帯低気圧のリレーによって、暖湿気のバトンが梅雨前線まで運び込まれる様子が分かりますよね?




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190627
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 早朝に台風が関東付近を通過する明日以降・・・気になる週末の空模様をチェックすることにしましょう。


3、週末の空模様・・・いったん回復傾向も、梅雨前線活発化!?


 続いて週末の空模様

GSM週末3日190627
(図をクリックすると拡大します)

 低気圧とともに梅雨前線の活発な雨雲が東海上に抜ける28日(金)午後から29日(土)午前中まで、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(偏西風の北側への蛇行域)が緩やかに通過し、雨は小康状態に。

 ただ29日(土)午後から乾・湿 性質の異なる偏西風強風帯が本州上で接近し、梅雨前線が活発化。
 太平洋高気圧縁辺の暖湿気、インド洋・南シナ海方面からの暖湿気が合流するように西~東日本に流れ込み、梅雨前線が活発化することが予想されています。

 ※(寄り道)最近、TVの天気予報でも「温かく湿った空気」等と銘打って相当温位図を使うようになってきましたが、特定の(強い)暖湿気だけをピックアップして描画できるようになっておらず、イマヒトツな感じ。数値を選択して(流線と併せて)描画できるようになるとを期待しています。

 とりあえず「現時点の計算値」では、活発な降水帯は海上主体ですけど・・・
 2本の暖湿流の合流は、時期的に梅雨末期の大雨をもたらす原因のひとつ。
 昨年の豪雨の「理由のひとつ」にも挙げられる現象ですから油断は禁物・・・目配りが必要な状態と言えます。

 雨が小康状態になるのはラッキーですけど、大雨の備えも忘れずに・・・

 なお、今日は気象庁発表のGSMモデルで一連の空模様の変化をチェックしましたが・・・
 米国気象機関(NOAA)発表のGFSモデルは「微妙に異なる計算結果」をはじき出しています。

GFS明日まで3コマ190627
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 どちらの予想が正しい?・・・ではなく、予報のブレ幅だと考えることが必要。

 今回台風3号が発生しようがしまいが大雨に可能性は高いことに変わりありません。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


航海のための天気予報利用学バナー121212




西から次第に大雨モード!明日はいきなり台風3号発生・接近・上陸まで??(190626)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、大方の予想を覆し・・・明日未明までに台風3号が発生!?・・・最新データは?


 昨日まで「令和初の台風・・・3号になり切れない熱帯低気圧」と表現していた”あの熱帯低気圧”!

台風3号予想図アニメ190626
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 驚くなかれ、奄美付近まで北上した段階でいきなり発達・・・風速が17m/s以上となって「台風3号」に昇格する可能性が高くなってしまいました。

 最新の予想図を見ると、明日夜9時には台風として紀伊半島付近に接近、あるいは上陸することが示唆されています。

 ちなみに、熱帯低気圧の進路予想(気象庁HPにリンク)は発表されているものの、台風に昇格するまでは24時間先の予想まで。

 そこで、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、令和最初の台風3号?の接近?上陸?が予想されている明日(27日)09時から明後日(28日)09時までの空模様をチェックしておきました。

GSM台風3コマ190626
(図をクリックすると拡大します)

 詳細は図中の書き込みをお読みいただきたいのですが・・・
 
 台風?の接近前から、暖かく湿った南風が吹き込む西日本で降水が活発化。
 加えて、日本海で梅雨前線も活発化。

 台風の東北東進に伴ってこれらの活発な降水域が東に移動し、台風付近では17m/s以上の強風と横殴りの雨、そして高波になることが予想されています。

 暖かい海面(27℃以上)から供給される暖湿気によって発達するのが台風。
 奄美付近の海面水温は27℃を下回っているため、台風として発達する点については???といった状況ですけど・・・

 現時点でKasayan的には、台風に寒気が供給され温帯低気圧化することなく、東日本へと進む上空の気圧の谷に取り込まれ、反時計回りの渦を形成するチカラ(正渦度)の供給によって発達する・・・と考えてみました(強い暖湿気の南からの流入も?)。
 
警報級の可能性190626

 これは今朝の段階で太平洋岸の地域に発表されている「警報級の可能性」(警報が発表される可能性を示した情報)をピックアップしたもの。

 いずれも可能性が「中」というのが、台風の強さ(発達の不確実性)を暗示していますけど、たとえ台風に発達しなくとも「台風並みに荒れて大雨になることは確か」と考えておく必要はありそうです。

 ちなみに米国の気象機関(NOAA)発表のGFSモデルの予想は・・・

GFS台風3コマ190626
(図をクリックすると拡大します)

 台風というより気圧の谷として予想。

 もっとも気圧の谷の東側には、(台風の東側と同様)活発な降水域を予想。
 さらに、気象庁GSMモデルと同様、日本海側で活発化する梅雨前線の降水帯も予想しています。

 令和初の台風・・・不確実性がありますけど・・・梅雨時の台風として警戒し、結果水不足だけが解消した(減少した)ということになることを祈ります。



2、台風3号?通過後も大雨の恐れ続く!?・・・活発化する梅雨前線


 さて・・・昨日まで連日のようにチェックした週末の空模様

 その前段階で台風という悩ましいモノが登場してしまいましたが、今日も続報・・・最新データをチェック!!

GSM台風後梅雨前線3コマ週末190626
(図をクリックすると拡大します)

 昨日「湿舌」の話をしましたが・・・

 台風3号?が通過した後は、梅雨前線に強い暖湿気が流入。
 乾・湿 両偏西風が合流する梅雨前線付近で上昇気流が活発化して湿舌が形成され、前線上を活発な降水帯が断続的に東進することが予想されています。

 この状態で線状降水帯が停滞するようなことがあれば大変なことに・・・

 台風あるは熱帯低気圧が通過し終わるまでは計算値のブレ幅も大きいと思いますけど、週末そして来週にかけても大雨の可能性があると考えておいたほうが良さそうです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・東~北日本は梅雨の中休みが続くけど・・・


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝も新潟県境 信濃町野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190626

 木々の間から見える空は青空優勢。
 台風の発生、接近なんかどこ吹く風・・・昨日に引き続き梅雨の中休みが続く気配でいっぱいです。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は14.4℃(03時58分)。
 肌寒い朝でしたが、08時には20℃を上回り始めています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190626

 東~北日本は引き続き高気圧の晴天域に覆われていますけど・・・・

 西から梅雨前線が北上し、九州や四国ではすでに雨が降り始めています。

 また、梅雨前線の北上を追いかけるように熱帯低気圧も北上中。
 とはいえ、明日夜までに本州太平洋岸まで北上するとは思えないほど南です。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東~北日本を東進中。
 東~北日本はもうしばらく好天ベースで推移しそうですが・・・

 東シナ海方面では偏西風が大きく南に蛇行し、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に北東進中。
 このため梅雨前線が北上、降水が活発化しているわけですけど・・・

 まもなく蛇行した偏西風が熱帯低気圧をキャッチして、台風へと発達させることになるようです(計算値通りなら)。

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで190626
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM26日190626
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 東~北日本に好天をもたらしている上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)は、動きがゆっくり。
 少なくとも北日本は、今夜にかけても好天ベースで推移すると思われます。

 一方、西からは悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の深い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への深い蛇行域)がゆっくり東進。

 西から下り坂に向かうとともに、南に蛇行した偏西風が熱帯低気圧を捕捉。
 上空の気圧の谷が熱帯低気圧をドリブル?し、(温帯低気圧的に)発達させる「のかもしれません」。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根に対応して、東~北日本は高気圧の晴天域が優勢。

 夜にかけて暖かく湿った南寄りの風が強まり、気温が上昇するとともに(日本海側でフェーン?)、西から次第に曇り始めると思われますが、まずまずの天気で推移すると思われます。

 一方、上空の気圧の谷の東進に伴い西から降水域が拡大。
 上空の気圧の谷に捕捉され、足を速める熱帯低気圧の北上に伴って、南西諸島や九州・四国で雨脚が強まってくることが予想されています。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190626
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 明日朝には台風3号?が九州南部に最接近?(上陸も?)。

 計算上はコンパクトでもしっかりまとまった台風の姿。

 単なる計算値のひとつにすぎませんから、これをうのみにせず(この計算値より発達・早く推移する可能性だってあります)最新の情報を確認し、コストとロスを考えて、短い準備期間を有効に使っていただきたいと思います。

 ※13時05分追記:明日未明、奄美付近で台風に昇格が予想されている熱帯低気圧に先行する低圧部が熱帯低気圧として解析されました。
 MSMモデル通りに推移するなら、九州西岸を北上して梅雨前線と一体化・・・
 台風が通過した後、梅雨前線の大雨に寄与することになりそうです。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


航海のための天気予報利用学バナー121212




貴重な晴天?来月にかけて梅雨空・大雨 最新予報 要チェック!(190625)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


夏そば190625

 今日は新潟県境の信濃町、野尻湖畔からのブログ更新。
 昨日、長野市街地からの道すがら・・・満開の夏蕎麦の花に出会いました。

 この時期に一面の白い花・・・麦秋に出会ったときのように、ズレた季節感を楽しむような愉快な気持ちになりました。



1、台風3号になれなかった?熱帯低気圧・・・明日以降の雨に影響!


 さて・・・天気予報解説で「週末にかけては、南の海上の熱帯低気圧から暖かく湿った空気が流れ込んで大雨の可能性も・・・」と伝えられている”あの熱帯低気圧”・・・

予想図アニメ190625
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 明日夜にかけて先島諸島に向かって北上することが予想されていますけど・・・
 気象庁の予測では明日に夜にかけて2hPaほど発達するものの・・・熱帯低気圧のまま。

 海面水温をチェックしてみると・・・

海面水温190625


 南西諸島の西側には熱帯低気圧に発達のエネルギーを与える27℃以上のエリアが観測されていますけど、その範囲は狭く熱帯低気圧が台風になる可能性は低いと思われます。

 ※追記:現実は「低い可能性」が現実になりそうな流れに・・・
  26日05時現在、明日27日までに令和初の台風3号が発生し、明日夜には早くも太平洋岸を東北東進する可能性が・・・

 したがって、昨日に引き続いて目先の注意点は、熱帯低気圧由来の暖湿気による大雨。

 今日は気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、27日(金)から30日(日)まで4日間の空模様をまとめてみました。

GSM週末4コマ190625
(図をクリックすると拡大します)

 図を拡大(クリック)してご覧いただきたいのですが・・・

 今日は、地面付近(975hPa:上空約250m)、地形の影響を受けにくい高さ(850hPa:上空約1500m)、地形の影響をほぼ受けない高さ(700hPa:上空約3000m)の高さ、それぞれの温かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の様子も重ねて描いてみました。

 というのも・・・梅雨時、大雨と絡めて語られることの多い「湿舌」様子も確認したかったから。

 ちなみに、気象庁の用語集によれば「湿舌」とは・・・

湿舌定義190625


 南寄りの風の乗って日本付近に流れ込んだ暖湿気が、梅雨前線北側の冷たい空気とぶつかることで上昇気流となり、その「結果」「上空約3000mに形成された暖湿気の帯」ということになります。

 一般には、強い暖湿気=湿舌によって梅雨前線が活発化して大雨になる・・・と解釈されていますけど・・・
 気象庁の定義を厳格に当てはめるなら、梅雨前線の対流活動によって雨雲が活発化することの「証し」と言ったほうが良いのかもしれません。

 で・・・そんな目で先の図を見ていただくと・・・週末にかけて梅雨前線の対流活動が活発化。  
 シャープで強い降水帯が予想されており、上空には湿舌(ピンク)も形成される模様。

 熱帯低気圧が通過する際も大雨に注意が必要になりますけど、、通過後の週末も梅雨前線による大雨に注意が必要・・・ということがお分かりいただけると思います。

GSM500図週末4コマ190625
(図をクリックすると拡大します)

 これは同期間の地上の空模様の骨格=500hPa(上空約5500m)の気圧配置と偏西風の様子。

 熱帯低気圧が上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)に捕捉され、金曜の夜には東海上に抜け・・・

 週末は西日本上空で乾燥・湿潤 両偏西風強風帯が(東西方向に蛇行なく流れ)合流傾向。
 梅雨前線を活発化させることが予想されています

 湿舌に加えて性質の異なる偏西風の合流・・・
 熱帯低気圧と梅雨前線のコラボによる大雨も心配ですけど、Kasayan的にはむしろその後の梅雨前線による(東西流の偏西風によって停滞してしまうかもしれない?)大雨のほうが気になります。。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・梅雨の中休み・・・気温も上昇するけれど・・・


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の新潟県境 信濃町 野路湖畔・・・

野尻湖畔190625

 久々に木々の緑が「黄緑色」に見える光いっぱいの朝。

 とはいえ木の葉を透かして見る空は、青空というより白っぽい感じ。
 まだ水蒸気は抜け切れていないのかもしれません。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は13.0℃(03時00分)。
 石油ファンヒーターをつけたくなりましたけど、厚着で我慢!
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190625

 梅雨前線は引き続き沖縄付近に停滞していますけど・・・

 昨日まで不安定な大気の原因・・・温かく湿った空気を陸地に運び込んでいた低気圧が、不安定性の雨雲とともに東海上へ。
 西から高気圧の晴天域が広がってきたようです。

 だだ・・・衛星の水蒸気画像を見ると、東~北日本では、寒気を伴った深い上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東~北日本を通過中。

 夜にかけて西から接近中の好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が優勢になりそうですけど・・・
 上空の気圧の谷の影響・・・いつまで残るんでしょうか?

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで190625
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM25日190625
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 実況でチェックしたように、ー10℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜け・・・

 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が北寄りに東進。
 西日本には上空の太平洋高気圧が張り出し、全体的に好天傾向が予想されています。

 ただ、関東甲信付近は-10℃以下の寒気と上空の気圧の谷のシッポが残る模様。

 また、沖縄付近は上空の太平洋高気圧の勢力から外れ、上空の気圧の谷が断続的に通過することが予想されています

 このため地上では・・・下段の図・・・高気圧の中心が日本海から東海上に移動し、広範囲で晴天優勢で推移することが予想されているものの・・・

 寒気と上空の気圧の谷のシッポの通過、そして冷たく湿った北東風から転じた暖かく湿った空気の英影響で関東平野周辺の山沿いや長野県付近には不安定性の小さな降水域が発生(にわか雨)。

 上空の気圧の谷が断続的に通過する沖縄付近では、熱帯低気圧の北上も影響し、活発な降水域が停滞。
 降水域の北側・・・梅雨前線が九州南部まで北上してくることが予想されています。

相当温位975hPa190625

 これは975hPa(上空約250m)の気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 西~東日本が次第に高気圧後面(西側)に入り、南風に乗って暖かく湿った空気が流入。
 晴天の強い日差しと相まってムシムシ感が増加し・・・局地的に雨雲が発達することがイメージされます。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190625
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 あれこれネガティブなことを書きましたが、南西諸島方面を除いてはまずまずの空模様。

 明日以降、長く続きそうな大雨モードの前の貴重な晴天。
 有効に使いたいところです。

 にも関わらず今日は新潟でお仕事・・・・orz



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


航海のための天気予報利用学バナー121212




東日本中心 大気不安定 継続。熱帯低気圧通過?週末は大雨の恐れも??(190624)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、熱帯低気圧、台風3号になりきれず?・・・でも週末は梅雨前線活発化??


 先週の木曜日と金曜日、テレビの天気予報で「この雲のカタマリ・・・台風3号になるかも?」なんて伝えられていた南海上の熱帯低気圧ですけど・・・

予想図アニメ190624
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 気象庁の見立て?では、明日(火曜)夜にかけも熱帯低気圧のまま。
 週末の記事でご紹介したとおり、台風にまで成長する可能性は低くなりました。

 もっとも、熱帯低気圧(温かく湿った空気のカタマリ)のまま日本付近に接近・通過し、いわゆる「梅雨前線を刺激」することで、大雨をもたらす可能性が高く「なり始めて」います。

 このため、Kasayanが今朝の天気予報番組を見た限りでは・・・
 「台風になるかも?」という話はいつの間にかなくなり、週間予報の傘マークを示しながら「週末は西日本でも遅い梅雨入りに」とか「西日本は梅雨入り早々大雨の可能性も」なんていう解説が多くなっていました。

 ということで、台風3号の最新情報・・・改め、週末の大雨の可能性についてチェックしておきました。

熱低GSM3コマ190624
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 ※図中「湿舌」と表現していますが、気象庁用語集に従えば湿舌ではなく「強い暖湿気」です。

 まずは、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)がはじき出した、週末28日(金)から30日(日)の空模様。

 「台風3号になりきれなかった?」熱帯低気圧が、上空の太平洋高気圧の西側縁辺に沿って九州南部まで北上。
 偏西風強風帯に乗って、(強い暖湿気 :赤エリアを伴ったまま)西~東日本の南岸を東北東進することが予想されています。

 このため、熱帯低気圧が通過する際、太平洋側中心に大気の状態が不安定。
 雷を伴った激しい雨が降ることが心配されます。

 ただ・・・心配は熱帯低気圧周辺にとどまりません。
 熱帯低気圧によって日本海側まで北上する梅雨前線に向かって、中国華南・南シナ海方面から強い暖湿気が「川のように」流れ込むことが予想されていて・・・結果、北陸や東北日本海側などで、梅雨末期のような大雨になることが予想されています。

熱低相当温位975hPa190624
(図をクリックすると拡大します)

 これはほぼ地面付近・・・東京タワーより低い高度250m付近の暖湿気の様子

 熱帯低気圧が強い暖湿気(濃い赤:345K以上)のカーテンを開き、日本海側の梅雨前線帯を「刺激」する様子がよくわかります。

 こちらは地面付近の暖湿気ですから、比較的低い山の風上斜面、地形性の収束線上など上昇気流が活発化する地域で発達した雨雲を形成・・・
 梅雨前線の南側でも、いわゆる集中豪雨のような雨になることが心配されます。

 もちろん、まだまだブレ幅が大きな未来の予想。
 また、今のところ活発な降水帯が同じ場所に長期停滞する可能性も低め。

 心配しすぎる必要はありませんけど・・・
 これで2日間連続ほぼ同様の予想がはじき出されていますから「心配しつつ、最新の情報をチェックする段階」と考えておくべき状況と言えるでしょう。

 ちなみに米国の気象機関(NOAA)発表のGFSモデルは・・・

熱低GFS3コマ190624
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 気象庁GSMモデルより約半日早く熱帯低気圧の進行を予想していますが、進路はほぼ同様。
 位置や期間は別として、梅雨前線の降水帯が活発化する点も同じです。
 ※熱帯低気圧の進路やタイミングについてヨーロッパ中期予報センターのモデルも同様。

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 さすがにこの時期・・・(先行した台風がらみの)昨年の豪雨が思い出され、いつも以上に慎重になってしまいます。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・東日本中心に大気の状態不安定!大雨の恐れも?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190624

 善光寺平(長野盆地)周辺の里山も隠れるような低い雲い覆われ始めて3日目。
 引き続き水蒸気(雨の原料)がタップリ・・・といった景色です。

 最低気温は16.2℃(03時43分)。
 天気予報で「寒い寒い」と伝えられている関東より低くなっています(でも心地よいですよ)。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190624

 昨日に引き続き、南海上に梅雨前線が停滞し、前線上を低気圧が北東進中。
 前線の北側にも低気圧があって、太平洋の暖湿気が(弱まりながらも)低気圧にリレーされて日本海側まで流れ込む状態が続いています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・上空では偏西風が大きく南に蛇行。
 この偏西風に乗って大陸の寒気が南下し続けていて・・・

 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が西日本を東進中。
 不安定な大気によって活発化した雨雲が、東海から関東付近に観測されています。

 日本海では上空の気圧の谷が深まりすぎて反時計回りの渦(切離低気圧)も発生。
 寒気の南下はもちろん、天気の変化も遅くなっているようですが・・・どうなりますやら?

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布

全国レーダー08時まで190624
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM24日190624
(図をクリックすると拡大します)

 (上段の図)ポイント①は、太平洋岸を北東進する悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)。

 (下段の図)関東沖の低気圧を発達させながら北東進させることが予想されています。

 (上段の図)そしてポイント②は、-15℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷(ピンクの点線)。
 (下段の図)夜にかけて西~東日本を通過し、梅雨前線上の低気圧から暖かく湿った東よりの風が流れ込みやすい東日本付近の大気の状態を不安定にし、雷雨をもたらすことが予想されています。

 もっとも、地上では低気圧北側から、オホーツク海高気圧由来の冷たく湿った北東風が流入。
 天気予報で伝えられているように、関東付近中心にこの時期としてはかなりの低温になる模様。

 ただ、低気圧の東側から流れ込む暖湿気は冷たく湿った北東風の上に(跳び箱の踏み板のようにして)滑り上がって雨雲を形成。
 地上は低温でも、上空に滑り上がった暖湿気と寒気を伴う上空の気圧の谷の接近・通過によって大気の状態が不安定になるため雨雲・雷雲が発達。
 日本海の低気圧に吹き込む南風との収束も加わって、東日本狙い撃ちであいにくの空模様になることが予想されています。

 ※今朝、気象庁から発表された「短期予報解説資料」(プロ用の資料)に、「低気圧北側の北東~東寄りの湿った空気が流入、寒気を伴ったトラフの接近・通過がアクセントとなって下層風が収束する所では局地的に対流雲が発達して雷を伴った激しい雨の降るおそれがある」と書かれていました。
 「アクセント」という文言で、それらしく表現してるんですね・・・




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190624
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 概ねGSMモデルと同様の予想。

 低気圧北東側に吹き込む暖湿南東風と冷湿北東風の様子・・・
 そして、日本海の渦と太平洋の渦が接する東日本で雨雲が発生しやすい様子・・・
 この図だとよくわかりますよね?



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


航海のための天気予報利用学バナー121212




不安定性の雨 小康状態も、明朝までに東日本は大雨に!熱帯低気圧 最新データ!(190623)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、台風3号 続報・・・本当に発生?・・・進路や影響は??


 先週の木曜日・金曜日、テレビの天気予報でも、いつもより拡大した北半球の衛星画像を見せながら、「この雲のカタマリ・・・熱帯低気圧・・・台風3号になるかも?」なんて伝えられていました。

 でも・・・それっきり・・・
 この週末、Kasayanが天気予報番組をハシゴした限りでは、続報を見ることができませんでした。

 週末になって、土日担当の解説者に代わってしまったせいもありますけど・・・
 キー局のウェザーセンター、気象班のリーダーは、土日の担当者に「簡単でよいから続報を伝えるように」申し送りするべき場面じゃないのかな??・・・とブツブツ。

 「台風になるかも」という情報だけで仕事の計画、航海計画、登山計画を練り直し始めなくてはならない人も沢山いるんだということを自覚してほしいと思います。

 ということで・・・このブログでは「台風3号になるかもしれない」熱帯低気圧の続報から。

予想図アニメ190623
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 目先、気象庁発表の予想天気図では、明日夜までは熱帯低気圧のままで推移することが予想されています。

 ではその先・・・いつものように気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をチェック。

 一昨日、昨日と、台風3号と思われる熱帯低気圧の接近・通過が予想されていた28日(金)~30日(日)の空模様を、(地上の空模様の骨格と言われる)500hPa(上空約5500m)の気圧配置や偏西風の様子とともにまとめておきました。

来週末GSM3コマ190623
(図をクリックすると拡大します)

 ※訂正 暖湿気の強さ(相当温位)の数字に誤記がありました 845⇒345

 ご覧の通り、上空の気圧配置には熱帯低気圧と思われる反時計回りの渦が比較的明瞭に予想されていますけど、地上には貧弱な反時計回りの渦が予想されているだけ。

 沖縄付近までは熱帯低気圧として北上してくる可能性はありそうですけど、海面水温が27℃を下回る日本近海で東に転向する頃には小さな熱帯低気圧、あるいは解析されないような小さな低圧部になっていると思われます。

 ただ・・・この熱帯低気圧?が接近するタイミングで・・・
 まずは太平洋高気圧西側縁辺から熱帯低気圧の暖湿気が太平洋岸に流入。
 さらに熱帯低気圧が南岸?を東進するタイミングで、揚子江方面から非常に強い暖湿気が東進し西日本に流入し始めることが予想されています(梅雨前線を活発化させる乾・湿 2本の偏西風の合流も強まる傾向)。

 そして・・・山陰~北陸にかけて活発な降水帯が発生。
 「計算値通りに推移するなら」今年一番の大雨になっても不思議ではありません。

 もちろん現時点では計算値のブレ幅が大きく、心配するような段階ではありませんけど・・・
 台風の心配が減ったとたん、今度は大雨が心配な状況。
 今度は大雨の可能性について続報が必要な状況になってしまいました。

 ちなみに米国の気象機関(NOAA)発表のGFSモデルは・・・

来週末GFS4コマ190623
(図をクリックすると拡大します)

 昨日までの予想から一転、台風らしき明瞭な熱帯低気圧の接近を・・・予想しなくなりました。

 この点は気象庁発表のGSMモデルと同様。

 また、梅雨前線を司る乾・湿2本の偏西風の合流傾向もについても予想されていますけど・・・

 上空・地上の太平洋高気圧の西側にはアヤシイ「L」マークが予想されていて、その信頼性、影響については・・・Kasyanの衰えた脳みそと、日曜の朝のひととき?では、自信をもってコメントできない状況です(実はこの図を検討するのに時間がかかって更新時間がう~んと遅れてしまいました。ごめんなさい)。

 検討の残骸的な図ですけど、なにかの参考にお使いいただければ幸いです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・引き続き大気の状態不安定!明日にかけて再びまとまった雨!?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190623

 昨日の朝より水蒸気タップリ感が漂う善光寺平(長野盆地)。
 もはや里山の山頂すら見えない状態です。

 最低気温は16.3℃(04時55分)ですが、09時にはすでに20℃超え。
 じっとしていれば涼しいのですが、少し動くとムシムシ感がしてきます

 で、そんな今朝の実況ですが・・・

実況190623

 南海上の強い暖湿気は原則、梅雨前線の南側までしか流れ込んでいないのですが・・・

 梅雨前線上の低気圧がポンプの役目をして、九州南部方面、関東甲信方面に暖湿気を汲み上げているといった状態(実況天気図)。

 さらに日本海の低気圧が、北日本に暖湿気を汲み上げているようです。

 一方、上空では偏西風が大きく南に蛇行(水蒸気画像)。
 大陸の寒気が南下しやすくなっていて、広範囲で大気の状態が不安定傾向。

 悪天パワーを持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過するタイミングで、暖湿気のポンプ(低気圧)や雨雲が活発化・・・

 今朝は梅雨前線が停滞する沖縄付近と、寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が接近中の北海道付近で雨雲が活発化しているようですが、西~東日本はの雨はとりあえず小康状態になっているようです。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布

全国レーダー08時まで190623
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM23日190623
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 ブログの更新時間が無くなってきたので、図中の書き込みをお読みいただければ幸いですが・・・

 一番のポイントはピンクで色分けした-10℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(ピンクの点線:偏西風の南側への蛇行域)。

 日本付近をすっぽり包むような寒気を伴った上空の気圧の谷が明日にかけて、さらに深まりながら・接近・通過することで下り坂に向かい、広範囲で大気の状態が不安定になることが予想されています。

 このため地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の谷の動きが遅いので、日中は小康状態で推移するものの夜にかけて、南海上の低気圧から(下層)暖湿気が流れ込みやすい場所を中心に大気の状態が不安定に。

 東日本中心ににわか雨又は雷雨を思われる小さくても活発な降水域が予想されています。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190623
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 明日にかけて雨雲・雷雲が活発化しやすいのは、日本海の(切離低気圧直下の動きの遅い)低気圧との反時計回りの風と、梅雨前線上の低気圧の反時計回りの風がぶつかり合う東日本付近。

 寒気を伴う上空の気圧の谷が通過する明日朝までに、組織化された活発な降水域が形成されることが分かります。

 ここにきて、梅雨前線が荒々しい側面を見せ始めたように感じられます。

 ※なんだか疲れてしまって・・・いつも以上に意味不明な文章で申し訳ありません。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


航海のための天気予報利用学バナー121212




お気に入りに追加




プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索

 
Kasayan執筆の本



航海のための天気...

航海のための天気...
著者:笠原久司
価格:1,890円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



チラシ120312

 




最新コメント
QRコード
QRコード