気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

梅雨前線

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

今夜までに台風8号発生??猛暑継続 雷雨は局地的でも活発!(190802)


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(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 昨日、黄昏時の長野市街地・・・

2日夕焼け190802
(写真をクリックすると拡大します)

 空だけでなく街並みもオレンジに染まる幻想的な光景が現れました。

 昨日も中部山岳では雷雲が発達。
 写真を撮影した19時頃には南信に活発な雨雲が残る一方、北信は天気が回復。
 南信の積乱雲上空で消えようとする小さな水滴が上空約3000mの南風に流されて北上し、太陽光中の赤い光を散乱(レイリー散乱)させ、このような景色を作り出した・・・なんて、考えてみました。

190801PeacefulUncomfortable
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1、猛暑は続くけど・・・早くも台風モード始動!


 猛暑が続いていますけど、にぎやかになり始めた南の海上が早くも騒がしくなってきました。


 (1)今夜にも台風8号が発生!追いかけるように9号も発生??


 今日も最初は昨日21時の実況天気図⇒今日21時の予想天気図⇒明日21時の予想天気図を使って、現状と目先の空模様を概観しておきましょう。

天気図アニメ190802
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 昨日まで、フィリピン東海上の低気圧が台風8号になると思われていましたが・・・

 昨日午後、小笠原の南東海上にある低気圧が急速に発達して熱帯低気圧に。
 今夜にかけても発達を続け、台風8号になる公算が高くなっています。

 もちろん、フィリピン東海上の低気圧も発達中。
 今夜には熱帯低気圧に成長することが予想されていて・・・
 近いうちに台風9号になって台風8号と相互作用を及ぼし、複雑な進路をとることが心配されます。

 となると・・・気になるのは台風の進路や影響。

 ただ・・台風が発生していないので、気象庁からは24時間より先の進路予報は発表されていません。
 ちなみに米軍(JTWC)の進路予報は・・・

米軍進路190802
(図をクリックすると拡大します)


 かなり悩ましいコースと、7日頃?の九州南部上陸の可能性を示唆しています。



 (2)台風8号?、そして9号??のこれからは??


 ということで・・・今回も気象庁、米軍(JTWC)・ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を比較しつつ、4日(日)~6日(火)の台風?の進路やその影響について考えてみることにしました。

 まずは、気象庁発表のGSMモデル

台風GSM3コマ190802
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 台風8号?は、発達しながら小笠原の西を北西進。
 
 同時に上空の太平洋高気圧が朝鮮半島方面まで張り出すため台風は九州に接近することができず、 米軍の進路予想のように九州に上陸することなく奄美付近jを西進し、朝鮮半島方面に北上することが予想されています。

 もっとも、台風の接近に伴って東日本には暖かく湿った南東風が流入。
 梅雨時と異なり梅雨前線がありませんし、上空の太平洋高気圧の下降気流によって雷雲の発達も抑制されるので先月のような広範囲の大雨を心配する必要がありませんけど・・・
 アウトドアレジャーの最盛期に、局地的でも非常に活発な雷雨の発生が心配されます。
 (強雨、落第、突風だけでなく成長期の農作物に影響を及ぼす降雹も心配されます)。

 続いて、ヨーロッパ中期予報センターのモデル

台風3コマECMWF190802
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 気象庁GSMモデルとほぼ同様ですが若干北寄り・・・
 九州の南部に接近あるいは上陸する可能性が示唆されています。

 そして最後は米国の気象機関(NOAA)発表のGFSモデル

台風3コマGFS190802
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 米軍(JTWC)の進路予報と同様、九州南部への上陸の可能性を示唆。

 いずれのモデルも、台風8号?の北上に伴って上空の太平洋高気圧が朝鮮半島まで張り出し、台風の北上を抑えることを予想していて・・・
 結局、上空の太平洋高気圧が「どれだけ台風の北上を抑えるか」という点が異なっているようです。

 また、いずれのモデルも台風8号?に続く台風9号?を予想。
 発達の程度も進路も全く分かりませんが・・・タイミング的に影響が来週後半、盆休みにもつれ込んできそうなのが悩ましいところです。
 
 いずれにせよ、来週は高温に加えて台風も要警戒!
 アウトドアレジャーは無理のないようにしてくださいね。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・次第にジリジリの夏へ!雷雨は局地的でも活発!?


 それでは今日の空模様・・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の長野市街地・・・

菅平190802

 なんとか里山の輪郭は見えていますが、水蒸気タップリ感は否めません。

 これで何日、北アルプスを見ていないだろう???

 最低気温は25.1℃(04時44分)。
 昨日に引き続き、今年2日目の熱帯夜になってしまったようです。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190802

 太平洋高気圧・・・一昨日からの予想通り、九州を経て朝鮮半島方面に張り出してきました。
 
 このため西~東日本では太平洋高気圧吹き下ろしの乾燥した熱風が優勢になり、高気圧の尾根(黄色の破線)が上陸する西から、ムシムシの夏がジリジリの夏に変化してくると思われます。

 一方、大陸から太平洋高気圧の北縁に沿って北海道に流入していた大陸の砂漠地帯生れの暑く乾燥した空気の流れも弱まることに。
 遅くとも明日までには、異例の暑さが夏本番の普通の暑さに戻ることが期待されます。

 そして、上空の寒気の渦が西進中の南西諸島・・・
 南東から吹き込む暖湿気と相まって大気の状態が不安定。
 雷を伴った強い雨が、スコールのように降り続くことが予想されます。

昨夜19時から今日07時までのレーダー画像と07時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー07時まで190802
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※昨日も長野県付近を中心に雷雲が発生し、一番最後まで残っていました。
  雷雨は山沿いで「済みそうです」という解説が多いですけど・・・
  せめて「限られそうです」にしてくれよな!!・・・です。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM01日190802
(図をクリックすると拡大します)

 ※訂正:下段の日付が誤りです。当然ですけど「02日」です。

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 西~東日本は引き続き上空の太平洋高気圧の・・・それもコアに覆われ続ける模様。
 上空から吹き降りる高温で乾燥した空気が湧き上がる雷雲を踏み潰すことになりそうです。

 一方、道北では-5℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過。
 緩やかに下り坂、そして大気の状態が不安定になることが予想されます。

 また、南西諸島を-5℃以下の寒気を伴う上空の低気圧(渦)が西進。
 昨日に引き続き、大気の不安定な状態が続くと思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・南海上に停滞していた太平洋高気圧の尾根(軸:黄色の破線)が西から北上し、朝鮮半島付近に新たな高気圧の中心を形成することが予想されています。

 このため、二つの高気圧に挟まれた日本付近には、上空から降りてきた暖気、大陸から東進してきた暖気が大きなカタマリとして滞留。
 ここ数日の暑さのピークを迎えることになりそうです。

 また、北海道では道北中心に不安定性の降水が・・・
 南西諸島では、南東方向から流れ込む暖湿気と上空の寒気の渦のコラボによる活発な降水域が予想されています。

相当温位190802
(図をクリックすると拡大します)

 ※訂正:日付が誤りです。当然ですけど「02日」です。

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 連日上空の太平洋高気圧に覆われ続け、太平洋沿岸と山陰~北陸沿岸では太平洋高気圧吹き下ろしの高温乾燥空気エリアが優勢に。
 内陸に予想されている強い暖湿気エリアは、海風によって運び込まれた海面付近の暖湿気によるものと思われます。

 一方、太平洋高気圧の朝鮮半島方面への張り出しによって、大陸砂漠地帯の高温乾燥空気の東進は抑制される傾向。

 日本付近は太平洋高気圧吹き下ろしの乾燥した熱風で次第にジリジリの暑さに・・・
 そして雷雨の発生は、暖かく湿った海風が流れ込みやすい地域に絞られてくると思われます。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190802
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 下り坂が予想されている北海道の崩れは極わずか。
 一方南西諸島の降水は、天気図上に何も描かれていない割にはかなり活発。
 一か所で降り続けると大雨になることが心配されます。

 そして本州上・・・午後には広範囲で太平洋と日本海の海風が収束。
 一本の長い収束線が予想されています。

 ただ、にわか雨又は雷雨と思われる降水域は長野県を中心とした関東甲信越付近に限定的。
 高気圧の中心が2つになるため、気圧の鞍部に位置して南風が優勢な関東甲信付近で、暖かく湿った(南風の)海風が強まるためと思われます。
 (もちろん、中部山岳盆地で熱的低気圧が強まりやすいということはありますけど)

中部流線15時190802

 これは15時の空模様を拡大したもの。

 昨日と同様、長野県諏訪付近に発生する熱的低気圧(ヒートロー)に向かって暖かく湿った海風が吹き込み、2000m~3000m級の山々に沿って収束(一部強制上昇も)。
 発生した雨雲は、熱的低気圧の上空3000mに形成される高圧部(周囲が3150mに対し本州上は3180m以上)から時計回りに吹き出す風に乗って平野部に下りることに。

 太平洋側では、東風に乗って雨雲が東から西に動くことも想定されます。
 (冒頭でご紹介した昨日のレーダー画像参照)

 山沿いで「済みます」と解説される雷雲ですが、山から下りてくる雷雲には要注意!
 今日も雷雲の動きが複雑ですから、スマホのレーダー画像を参考にして早めに逃げてくださいね。



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ますます暑く!夕立は局地的に!!来週は台風ラッシュ??(190801)


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志賀高原190801
(写真をクリックすると拡大します)

 昨日の志賀高原・・・

 太平洋高気圧の下降気流に頭を押し付けられつつも積乱雲が発生。
 短時間でしたが、まとまった雨を降らせつつ、西風に流され群馬県に消えていきました。

野尻湖畔31日190801
(写真をクリックすると拡大します)

 一方、日本海から約40Km・・・海風が強まっていた野尻湖畔。

 珍しく波が立つ中、セールを膨らませたディンギーが水面を滑走。
 湖水浴を楽しむ人々に混じり、犬も水浴びをしていました。

 別荘滞在の外国人が多い野尻湖の夏は、サザンよりボサノバが似合います



1、暑さいつまで?台風は来るの?・・・厳しい暑さと台風、最新情報!


 東北北部も梅雨明けして全国的に夏モード。

 昨日に引き続き・・・今日も気になる高温の様子、そして連日お伝えしている来週の?台風に関する最新データからチェックします。


 (1)昨夜から今夜、明日夜にかけての空模様を天気図で概観


 まずは昨日21時の実況天気図⇒今日21時の予想天気図⇒明日21時の予想天気図を使って、現状と目先の空模様を概観しておきましょう。

天気図アニメ190801
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 このアニメを作図しながら、Twitterにこんなことを呟いてしまいました。

 「南の海上に役者がそろうけどシナリオはまだ未完成。
  一方、日本付近には太平洋高気圧という暑い(厚い?)緞帳が下りていて、
  舞台の袖や緞帳の隙間から暖湿気が流入し、雷という開幕のベルを鳴らしている状態。
  この夏の第一幕はどうなる?」

 こんなことを考えながらアニメ中の書き込みをお読みいただければ現状が把握していただけるのでは??

 いずれにしても、しばらくは太平洋高気圧の暑さと局地的な?にわか雨や雷雨が続き・・・
 太平洋高気圧が弱まる?来週には、南の海上の台風あるいは熱帯低気圧が日本付近に北上してくることになりそうです。



 (2)暑さいつまで?


 では、太平洋高気圧による暑さが「いつまで」続くのか?

 地上の空模様の骨格といえる上空の気圧配置が描かれている週間予報作成用の天気図を使って、明後日3日(土)から6日間の高層の気圧配置と気温の様子をチェックしておきました。

週間高層天気図190801
(図をクリックすると拡大します)

 左側の図は、夏空の骨格といえる上空の太平洋高気圧(高度5880m)の動向・・・
 右側の図は、夏の日差しと相まって猛暑日をもたらしてもおかしくない強い暖気の動向を表しています。

 ザッと見ただけでも、北日本で多少の変化が見られるものの、上空の太平洋高気圧の張り出しは盤石!

 また、猛暑をもたらす暖気も、北~東日本で一時的に弱まるタイミングはあるものの、大きな変化があるとは言えません。

 また、期間の後半には(次項で詳しくお伝えしますが)南西諸島方面に台風?が北上。
 この台風の動向次第では、台風接近による(ムシムシかジリジリどちらかの?)猛烈な暑さになることも考えられます(コース次第で台風通過後に涼しくなることは期待されますけど)。

 結局・・・一時的に暑さが「落ち着く」タイミングはあるものの、来週以降も暑さが続く・・・と考えておいたほうがイイかも?
 (台風が接近するかもしれない来週は、暑さどころじゃないかもしれませんが?)

週間気温グラフ190801

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 この季節・・・たとえ平年並みに戻ったとしても、一年で最も暑い時期・・・
 プラス思考で乗り切ることにいたしましょう。

 【おまけ】
 MSMモデルの初期値(予想時間0時間)を使って、29日(月)21時から31日21時の、上空約1500mの気温分布の変化をまとめてみました。

850気温推移3日間190801
(図をクリックすると拡大します)

 大陸で熱せられた強い暖気が、太平洋高気圧北縁の南西風に乗って北海道へ。
 西~東日本太平洋側には、上空の太平洋高気圧から吹き下ろす熱風が溜まってきたようです




 (3)さらに賑やか、南の海上・・・進路は別として、台風は発生するでしょうね?


 続いて、複数の低気圧で賑やかになってきた南海上の未来の空模様・・・

 一昨日、昨日と同様、各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)がはじき出した、来週8月7日(水)21時の空模様・・・
 それだけでは空模様をイメージしにくかったので、8月5日(月)21時の空模様も比較してみました。

台風モデル比較5日7日190801
(図をクリックすると拡大します)

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 低気圧が発生しすぎて??・・・それぞれの低気圧の行く末が見通せなくなっている状態。

 もはや南の海上は「鳴門のうず潮」のようですが・・・
 概ね中心になるのは台風②?で、その北東側を熱低ないし小台風が北上することになる模様。

 そして、それぞれの相互作用(藤原の効果)あるいは、上空の太平洋高気圧縁辺流によって全体が反時計回りに回転する・・・という動きがイメージできます。

 今日も繰り返しますけど・・・いったんスタートしてしまうと天気チェックが困難、あるいはおろそかになりがちな長期の縦走登山、長期のヨットクルージングなどは、南の海上の情報に要注意!
 来週に出かける予定の方も、日ごとの予報の「変化傾向」を把握するため、今からコマメに予報をチェックすることをお勧めします。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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2、今日の空模様・・・今日もやっぱり猛暑、にわか雨又や雷雨は局地化進む??


 それでは今日の空模様・・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の新潟県境 信濃町 野尻湖畔・・・

野尻湖畔190801

 セミが大合唱する木々を透かして、白っぽい青空が見えています。

 いわゆる濃いブルーの夏空にならないと、湧き上がる入道雲も「らしく」見えないのが残念・・・ですよね??

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は22.0℃(05時24分)。
 09時には早くも27℃を超え始め、涼しい北寄りの海風が待ち遠しい状況です。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190801


 太平洋高気圧の尾根(軸:黄色の破線)が、ず~っと南海上に位置しているので、日本付近の場の風は南西~南風。
 このため、太平洋の湿った空気が流れ込みやすく、連日ジメジメ、白っぽい青空。
 局地化しつつあるものの、連日のようににわか雨や雷雨が発生しています。
 (全国ネットの天気予報で「山沿いだけです」と表現されますけど、長野県は連日警報級の雷雨。
 「だけ」でゴメンよ!と言いたい心境だったりして)

 ただ・・・太平洋高気圧の尾根(軸)が九州方面で北上中。
 西の端っこから少しずつ、太平洋高気圧直下のジリジリの夏が始まろうとしています。

 また、南西諸島方面には北海道より気温の低い上空寒気が南下中。
 気になるアノ低気圧から流れ込む暖湿気と相まって、大気の状態が不安定になっています。

昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー08時まで190801
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)
 




 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM01日190801
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 西~東日本は上空の太平洋高気圧の・・・それもコア部分に覆われてドライヤ―のような乾燥した熱風の下降気流エリア。
 地上まで完全に太平洋高気圧に覆われれば、昨年のような命にかかわる暑さになっても不思議ではない状況です。

 一方北海道では、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東海上に抜け・・・
 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)と-5℃以下のい寒気を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に接近。
 下り坂・・・そして大気の状態が不安定になることが予想されます。

 そして南西諸島付近では、-5℃以下のい寒気が渦を巻きながら(中途半端なので寒冷渦とかUCLとは言いたくない)西進中。
 今夜にかけても南西諸島方面で、大気の不安定な状態が続くと思われます。
 
 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・引き続き太平洋高気圧の尾根は南の海上。
 基本的に晴れるものの、日本付近は暖かく湿つた南寄りの風が流れ込みやすい状態で・・ムシムシ傾向、そして白っぽい青空が優勢。

 加えて、上空約1500m 20℃以上の猛暑をもたらす暖気がますます優勢になって、この夏一番の暑さが予想されるのの・・・にわか雨又は雷雨をと思われる降水域が予想されています

相当温位190801
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 南海上の太平洋高気圧の尾根(軸)に対応して、乾燥熱風エリア九州方面に拡大することがわかります。

 このため、太平洋側からの暖湿気の流入がジワジワと弱まる傾向。
 また、日本海では引き続き南西風が優勢なので、日本海から吹き込む海風は一時的に強まる程度。

 今日もにわか雨・雷雨の発生は、斜面加熱により上昇気流が強まりやすいく、加えて海風が強まりやすく収束しやすい山沿いの地域中心になると思われます。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190801
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 今日も詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

中部流線15時190801

 今日もGSMモデルとMSMモデルは同傾向。
 GSMモデルを参考に降水域を付け加えるとしたら千葉県付近の収束線??

 なお、海風の収束線上で雷雲が発達する雨雲は、長野県中部の熱的低気圧の上昇気流(収束域)が反時計回りのらせん状に吹き出す上空約3000mの微風(発散域)に乗って複雑な動きをすると思われます(停滞も)。

 そして・・・こんなときには、ゲリラ的に収束線以外でも雷雲がピンポイントで沸くことがあるので、ご注意を!

 ※今日もブログを書いて読み直す時間がありませんでした。
  誤字脱字、意味不明・・・ありましたがご容赦ください。

 13時45分追記

13時実況解析190801
(図をクリックすると拡大します)

 今日13時のアメダス気温・風・気象レーダーから考えたことをザックリと。
 今のところ、雷雲の発達域は風の収束に従って組織的(ゲリラではない)。
 千葉県船橋付近、東京湾の南風と北東風が収束・・・これから雷雲発達?
 吐出して猛暑日になっている理由は??



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猛暑と雷雨が続く中、南の海上はにぎやかに!(190731)


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 関東甲信地方は、29日(月)の梅雨明けをまたいで3日連続の雷雨発生!

 夏山シーズン真っ盛りの長野県では、関東甲信地方の中でも特に雷雲が発生・発達、遅くまで残る傾向が続いていて、とても「梅雨明け十日」の安定した空模様とは言えない状況が続いています。


(4Kタイムラプス動画。長野駅付近から南、菅平高原~美ヶ原高原方面)

 昨日も県内では警報が発表される雷雨に。

 朝は湿り気タップリの白っぽい空・・・
 気温が上昇するとともに、空気中の水滴が水蒸気になって青空が広がり始めたものの・・・
 午後からは積乱雲が発達!
 レースのカーテンのような中下層の雲の上に、積乱雲の頭(カナトコ)が見え隠れする空模様になりました。



1、暑さいつまで?台風は来るの?・・・厳しい暑さと台風、最新情報!


 梅雨明けしてしまった地域では、梅雨のことなどすっかり忘れて猛暑の話題でもちきりに。

 まあ、(今朝の段階で)梅雨が続いている東北北部も近々梅雨明けするでしょうから・・・
 今日も最初は、目先気になる高温の様子、そして連日お伝えしている来週の?台風に関する最新データをチェック。


 (1)昨夜から今夜、明日夜にかけての空模様を天気図で概観


 まずは昨日21時の実況天気図⇒今日21時の予想天気図⇒明日21時の予想天気図を使って、現状と目先の空模様を概観しておきましょう。

天気図アニメ190731
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 太平洋高気圧の南側で、不気味な?低気圧が西進中。
 また、領有権争いでホットな南シナ海では、今夜までに台風7号が発生・・・大陸に進むことが予想されています。

 連日お伝えしているように・・・賑やかな太平洋高気圧の向こう側、南の海上では台風まで発生することになりました。

 一方、太平洋高気圧の尾根(黄色の破線)が南に停滞し・・・太平洋高気圧が真上まで北上してこない日本付近は、引き続き南西風が吹き込みやすい状態。
 このためパッと見、暖かく湿った南西風が吹き込んで大気の状態が不安定になり、にわか雨や雷雨の発生しやすい状態が続いているように思われますが・・・

 天気図をよ~く見ると、九州付近で高気圧の尾根が北に張り出す傾向が見られ(天気図に描かれない新たな高気圧の中心ができるということ)、関東沖に発生が予想されている新たな高気圧の中心との間(四国沖)に気圧の鞍部(低圧部)の発生を想定することができます。

 とすると・・・太平洋上の暖湿気の流れに変化が生じ、暑さの質(体感)やにわか雨や雷雨の発生・発達の程度に微妙に変化が生じることも考えられます。
 重箱のスミをつつく(つつき破る?)ような見方ではありますけど・・・



 (2)さらに賑やか、南の海上・・・台風発生の可能性はますます高く!


 ということで、賑やかな南の海上の未来の空模様・・・
 一昨日、昨日と同様、各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)がはじき出した、来週8月7日(水)21時の空模様を比較してみました。

台風モデル比較190731
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日と同様、いずれのモデルも太平洋に二つの台風ないし熱帯低気圧を予想。
 進路や発達の程度は引き続きばらついているものお、「来週の半ばには台風モードで戦々恐々とする可能性が高い」ということは言えそうです。

 しつこいようですけど、いったんスタートしてしまうと天気チェックが困難、あるいはおろそかになりがちな長期の縦走登山、長期のヨットクルージングなどは、南の海上の情報に注意してくださいね!




 (3)さらに賑やか、南の海上・・・台風発生の可能性はますます高く!


 続いて、南の海上に尾根(軸)を持つ太平洋高気圧の微妙な変化による「暑さの質」や「にわか雨・雷雨」の可能性について。

 昨日の記事では、テレビの解説でも伝えられている「上空のチベット高気圧と太平洋高気圧の2枚重ね」について(オマケで)ご紹介しましたが、2枚重ねの状態はまだまだ続く模様。

 ただ・・・本来2枚重ねが続く場合、上空の乾燥した熱風が吹き降りてくるため、ジメジメの暑さというより乾いたジリジリの暑さになるはず。
 でも、そうなっていないのは、先の天気図でご紹介したように太平洋高気圧の尾根(軸)が南海上にあって、湿った南西風が陸地に吹き込みやすいから・・・と考えらえます。

相当温位3コマ190731
(図をクリックすると拡大します)

 これは今日から3日間の、上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という、暖かく湿った空気の様子を表示した特殊な天気図。

 太平洋高気圧の尾根が南海上に位置しているため、太平洋高気圧から吹き下ろす乾燥熱風領域も尾根に沿って海上に予想されていることが分かります。
 このため、九州方面を迂回した暖湿気が太平洋側から陸地に流れ込んで、ムシムシの暑さとにわか雨や雷雨をもたらしているわけですけど・・・

 この点、明後日にかけて乾燥熱風領域が(高気圧が北に張り出す)西日本の西部、さらには日本海沿岸に拡大してくることが予想されています。

 ということは・・・ムシムシの暑さがジリジリの暑さに変化するかも??

 もっとも、乾燥した熱風と強まる日差しで昇温が強まれば強まるほど、内陸で上昇気流が発達(ヒートローを形成)するとともに湿った海風の流入も活発化することに。
 全体的ににわか雨や雷雨の発生エリアは縮小(局地化)するものの、太平洋高気圧が陸地の真上に張り出してこない限り、局地的な激しい雷雨は継続すると考えておいたほうがよさそうです(中部山岳を含む)。

 なお、別途北海道には3日連続、大陸から乾燥空気が(帯状に)流れ込み続けることが予想されています。

 この帯状のエリア・・・晴天時に猛暑日をもたらす(850hPa:上空約1500m)20℃エリアとピッタリ一致。
 北海道の記録的な暑さは、上空の高気圧2枚重ねではなく、今年の5月26日に北海道で記録的な高温が観測されたときと同様、大陸で加熱された乾燥空気が太平洋高気圧の北縁に沿って北海道に流れ込んでいるためと考えらえます。

 とすると・・・北海道の高温は、大陸からの暖気の流れが止まるまで続くことになりそうですね。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・今日もやっぱり猛暑とにわか雨又はや雷雨!!


 それでは今日の空模様・・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190731

 梅雨明けしたというのに・・・昨日に引き続き・・・というより昨日以上に水蒸気タップリの白い空。
 菅平高原はもちろん、里山すらモヤの向こうに隠れています。

 今朝の最低気温は24.4℃(05時14分)でギリギリ熱帯夜を回避。
 これからの暑さ、そしてタップリの水蒸気がモクモクの積乱雲に変身するのが気になります。

 で・・・そんな今朝の実況ですが・・・

実況190731

 真夏と初夏を分ける元梅雨前線が北海道の北に停滞。

 前線南の真夏エリアでは、冒頭でご紹介したように、南海上から太平洋高気圧に覆われ、暖湿南西風が吹き込みやすい状態。
 今日も朝からアヤシイ小さな雨雲がポツポツと現れたり消えたりしています。

昨夜15時から今日07時までのレーダー画像と07時の推計気象分布をアニメ化
 
全国レーダー07時まで190731
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)
 
 ※今日は少し長め、雷雲の発達初期の15時から16時間のレーダー画像をアニメ化してあります。
  上空の太平洋高気圧の下降気流により「局地的に発生」した雷雲が、次第に組織化しています。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM31日190731
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 舐めるように天気図をみれば、あれこれ考えどころはありますけど・・・
 シンプルに考えると状況にあまり変化はありません。

 西~東日本は、今日も上空の太平洋高気圧のコアに覆われ、乾燥した熱風が吹き降りる下降気流エリア。
 もちろん高温で・・・湧き上がる雷雲も強くなければ下降気流に踏み潰されてしまう状態(昨日並かそれ以上に局地化?)。

 一方、北海道には大陸の暖気を運ぶ南西偏西風が停滞。
 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)も停滞するものの、-5℃以下の寒気に対応して前線帯が停滞。
 高温の割にはハッキリしない空模様になると思われます。

 そして上空の太平洋高気圧の南側・・沖縄方面には、北海道の北と同じ(太平洋高気圧の東側を延々旅してきた)-5℃以下の寒気が西進。
 大気の状態が不安定になることが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・西~東日本は、南から太平洋高気圧に覆われて猛暑の夏空が継続。
 夜にかけては、上昇気流が強まりやすい山沿いや海風の収束線中心(局地化の典型)に、にわか雨または雷雨と思われる降水域が予想されています。

 また、道北中心に前線の降水帯が予想されているとともに、降水帯の南側に大陸から続く猛暑をもたらす暖気の「川」が予想されています。

 そして沖縄付近・・・不安定性の降水が予想されています。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190731
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

GSMMSM比較190731
(図をクリックすると拡大します)

 今日も雷雲が本格的に発達し始める15時の空模様を、気象庁GSMモデルとMSMモデルで比較。

 比較するようになってから初めて「両者の予想がほぼ一致」。

 MSMモデルで予想されている(松本付近の熱的低気圧・ヒートローに吹き込む)海風の収束線付近を中心に、両者が予想する降水域で雷雲が発生・発達して・・・
 上空3000mの西南西風と西北西風に雨雲が流される様子をイメージしながら、最寄りの地域の天気予報を確認するのがおススメです。

 ※連日、ブログを書いて読み直す時間がありません。
  誤字脱字、意味不明・・・ありましたがご容赦ください。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
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 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
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 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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大気不安定継続!雷雨エリアに変化??南の海上 最新データ!(190730)


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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 昨日も午後から活発な雷雨が発生!

 早朝05時から夜20時まで15時間、長野駅付近から南、菅平高原~美ヶ原高原方面の空模様をタイムラプス撮影してみました。


(4Kタイムラプス動画 30秒 長野駅付近から南 菅平高原~美ヶ原高原方面)

 同時間帯のレーダー映像で分かるように、発生した雷雲はゆっくりと南東進。
 つまり・・・カメラの前で発生するものの次第に遠ざかることに。

 このため、2日連続「迫力のない積乱雲の映像」になってしまいました・・・orz



1、今日も気になるのは・・・厳しい暑さと台風ですよね?


 昨日は関東甲信地方で梅雨明け。
 いわゆる中部山岳地帯も梅雨明けしたということで、お花畑満開の3000m級の夏山登山も最盛期を迎えることになります。

 この時期・・・昔は「梅雨明け十日」と言って、「雷雨も少なく、台風の接近も少ない」夏山登山に適した安定した夏空が続くと言われていたのですが、ここ数年はにわか雨や雷雨が多く、とても安定した夏空が続くとは言えない空模様になっています

 今年はどうなのか?気になる所ですよね??


 (1)梅雨明け十日の空模様は?・・・西日本だけ??


 とりあえず梅雨明け直後・・・昨日21時から明日21時までの気圧配置の変化をチェックしておきました。

天気図アニメ190730
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 確かに梅雨前線は跡形もなくなり、東に中心を持った太平洋高気圧に覆われ続けることが予想されています。

 ただ・・・昨日と同様、太平洋高気圧の軸(黄色の点線:尾根)は南の海上。
 高気圧の西側の縁を回って、暖かく湿った空気が流れ込みやすくなっているのが分かります。

 このため、西~東日本は明日にかけても大気の状態が不安定。
 「梅雨明け十日」とはとても言えない、にわか雨や雷雨の発生しやすい状態が続ように思われます。

 ただ・・・今夜にも、太平洋高気圧の軸が九州付近で途切れ、明日にかけて途切れた場所(気圧の鞍部)が東に移動することが予想されています。
 (いわゆるクジラの尾型の気圧配置に近づいてくる感じ)

 このため太平洋高気圧の縁を回って九州方面から流れ込んでいた暖湿気が、気圧の鞍部で近道して太平洋側から流入することになり・・・
 明日以降、にわか雨や雷雨の発生しやすいエリアが東日本に限定されてくるかもしれません。

 とすると・・・西日本はムシムシの夏からジリジリの夏に変化。
 東日本はムシムシの夏が継続してにわか雨や雷雨の発生が継続してしまう??

 厳しい暑さは別として、とりあえず西日本だけは「梅雨明け十日」を期待できるかもしれません。

 ※ごめんなさい・・北日本は太平洋高気圧の北縁にあたり暑い南西風が吹き込み続ける可能性大。
  高温傾向がしばらく続いてしまうかも??



 (2)にぎやかになってきた南の海上・・・台風発生の可能性は??


 続いて、もう一つ気になることは・・・太平洋高気圧の南側で低気圧が発生し、にぎやかになり始めた南の海上のこと。
 夏休みのレジャーを吹っ飛ばしてしまう台風発生の可能性をチェックしておきましょう。

高層実況29日21時190730
(図をクリックすると拡大します)

 これは昨日(29日)21時の高層実況天気図

 テレビの天気予報では、太平洋高気圧と上空のチベット高気圧の2枚重ねになって厳しい暑さになります・・・なんて伝えられていますが・・・ここで注目したいのは、日本の南東海上のこと。
 相対的に上空の気圧の谷が形成されていて、2か所ほど「L」スタンプを打たれた低気圧が解析されていることが分かります。

 この低気圧がそのまま台風になる・・・なんていうことは分かりませんけど・・・この低気圧の北側に北海道上空と同じー6℃以下の寒気が南下していることが気になるところ(チベット高気圧と同じ高さでは-20℃以下の寒気が南下しています)。

 暖かい南の海に寒気が南下してくれば、モクモクと水蒸気が湧き上がって発生するスコールの雨雲がより発達し・・・まとまれば台風になる可能性大。
 (上空のシアにもよりますけど)。

 ということで、気になるこの海域の未来の空模様(8月7日)を、気象庁・米国気象機関(NOAA)・ヨーロッパ中期予報センターのシミュレーション(モデル)を使ってチェックしておきました。

台風モデル比較7日190730
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日の記事でご紹介した天気図(同じく7日)にも、同心円状の発達した低気圧が予想されていましたけど・・・
 もはや誰が見ても台風・・・ですよね?・・・が、南の海上を跋扈する様子が予想されています。

 さすがに、進路云々を考えられる状況ではありませんけど、南の海上に熱帯低気圧や台風が発生する可能性が高まっている・・・ということは言えそうです。

 まだ先のことですけど、いったんスタートしてしまうと天気チェックが困難、あるいはおろそかになりがちな長期の縦走登山、長期のヨットクルージングなどは、南の海上の情報に注意していただきたいと思います。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・引き続き、にわか雨や雷雨が発生!


 それでは今日の空模様・・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190730

 梅雨明けしたというのに、思いっきり白っぽい青空。
 水蒸気タップリ・・・ムシムシ感いっぱいの空模様になっています。

 最低気温は21.7℃(04時52分)。
 09時には27℃を超えてきました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190730

 引き続き、東から張り出す太平洋高気圧が優勢。
 記事冒頭でチェックしたように、太平洋高気圧の軸(黄色の点線:尾根)が南の海上にあるため、太平洋側から暖かく湿った南西風が吹き込みやすい状態が続いています。

昨夜19時から今日07時までのレーダー画像と07時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー07時まで190730
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※日本海から暖湿気が流れ込んで北海道では不安定性の雨雲が発生。
  暖湿気の通り道にあたる南西諸島や西~東日本太平洋側にも不安定性の雨雲が点在しています。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM30日190730
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 今日も北から・・・

 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が北海道を通過。
 直後を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が追いかけるので、北海道は一時的に回復傾向。

 一方、西~東日本は上空の太平洋高気圧に覆われ続け、夜には上空の太平洋高気圧のコアに覆われ、上空から熱帯由来の熱風が吹き降りてくることが予想されています。
 ※南の海上は上空の気圧の谷(低圧部)で、-5℃以下の寒気が南下することが分かります。

 このため地上でも、東から張り出す太平洋高気圧が優勢。
 また、上空の太平洋高気圧の中心が南の海上に位置しているのに対応して、太平洋高気圧の軸(黄色の点線:尾根)は引き続き南の海上。
 暖かく湿った南西風が吹き込み続けることが予想されています。

 ただ、等圧線の張り出し具合をよく見ると、四国の南付近で軸(曲線の頂点)がズレていることが分かります。
 このため四国の南付近が、いわゆるクジラの尾型の太平洋高気圧の尾っぽの付け根に(気圧の鞍部)なって、暖かく湿った南西風の通り道になる模様。
 今日、予想されているにわか雨又は雷雨と思われる降水域は四国~関東甲信になっていることと対応してるのが分かります。

相当温位190730
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という特殊な天気図。

 暖湿気の流入の様子が分かると同時に、九州方面では高気圧吹き下ろしの乾燥した空気のエリアが拡大することが予想されています。
 ムシムシの夏からジリジリの夏へ??




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190730
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 ポイントはアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 一昨日から、にわか雨又は雷雨の予想・・・MSMモデルよりGSMモデルのほうが実況に忠実。
 MSMモデルの予想は過少気味の状態が続いていました。

GSMMSM実況比較16時190729
(図をクリックすると拡大します)

 これは、昨日16時の実況とGSMモデル・MSMモデルの予想を比較したものですが・・・

 明らかにGSMモデルの予想が実況に近いことが分かります。

 そこで、GSMモデルとMSMモデルの今日15時の予想を比較してみると・・・

15時GSMMSM比較190730
(図をクリックすると拡大します)

 昨日までと正反対・・・暖湿気が流れ込むであろう太平洋側(南ア・秩父付近)の降水がGSMモデルに予想されていません。

 上空の太平洋高気圧のコアに覆われ、積乱雲のタマゴが高気圧の下降気流に踏み潰されるとしても少々過少な感じ・・・

 今日はMSMモデルを参考にイメージを組み立てておいたほうが無難かもしれません。

 また、上空(約3000m)の風・・・弱そうですけど、MSMモデルでは5m/s前後の西風は吹く予想。
 とりあえず、西の空のご注意を!

 【19時30分追記
 昨日までとは逆転・・・今日はMSMモデルのほうが実況に忠実だったようです。
 (特に太平洋側)

 今日(30日)17時 GSMモデル・MSMモデル・気象レーダー比較

.GSMMSMレーダー比較190730
(図をクリックすると拡大します)



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
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西~東日本 今日も大気不安定!気になる次の台風は??(190729)


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 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 昨日、熱帯低気圧が通過した後、午後から局地的に雷雨が発生しました。


(4Kタイムラプス動画 30秒 長野駅付近から南 菅平高原~美ヶ原高原方面)

KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw

 久々に防水カメラに外部電源を供給し、12時から19時30分まで7時間半の菅平高原~美ヶ原高原方面の空模様を撮影(同時間帯のレーダー画像もアニメ化)。
 
 菅平高原や美ヶ原高原方面に湧き上がった「積乱雲がカメラから遠ざかっていく」という”迫力のない動画”が取れました・・・orz

風と雨13時190728
(図をクリックすると拡大します)

 というのも、湧き上がった雨雲を押し流す上空3000mの風が北西風だったから。
 ※上図は昨日13時のレーダー画像と上空の風の様子

 今日も似たような空模様が続きそうですが・・・今日の撮影・・・どうなりますやら??



1、今日も気になるのは・・・梅雨明け、そして厳しい暑さと台風ですよね??


 昨日は東海地方で梅雨明けの発表があったものの、関東甲信地方では「激しい雷雨の発生を考慮してか?」梅雨明けの発表は見送られました。

 だとすると・・・今日も雷雨の発生が予想されていますから、再び梅雨明け発表は延期??なんて考えてしまいますけど、「もはや予報官の胸先三寸」といったところでしょう(Kasayanと同様「石橋を叩いて落とす?」予報官なのかもしれません)。

 そんなことを考えながら・・・今日から明日にかけての実況・予想天気図をチェックしておきました。

天気図アニメ190729
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 元台風6号の温帯低気圧が遠ざかるとともに、西~東日本中心に太平洋高気圧に覆われ始めていますけど・・・

 明日にかけて、太平洋高気圧「山」の「尾根」は南の海上。
 太平洋高気圧から吹き出す南西風が太平洋の暖かく湿った空気を陸地に運び込む状況が予想されています。
 このため西~東日本は大気の状態が不安定・・・にわか雨や雷雨が発生しやすい状態が続くと思われます(この状態、予報官はどのような考えるんでしょうね?)。

 また、太平洋高気圧の南側では対流活動(上昇気流域)が活発化。
 今朝の実況天気図から(アヤシイ?)低気圧が解析されるようになり、今夜の予想天気図からフィリンピンの西の海上に熱帯低気圧が予想され始めています。

 太平洋高気圧「山」の「尾根」が本州上まで張り出せば、見事な?夏の気圧配置になって、(ジメジメではなく)ジリジリの夏空に。
 また、台風や熱帯低気圧も容易に近づけないんですけど・・・何かイマヒトツの気圧配置・・orz

 にわかに騒がしくなってきた南海上の「未来の空模様」も気になるのが普通でしょうから、各国のモデルの予想期間の最大公約数?の240時間先、8月7日(水)21時の空模様を比較しておきました(あくまで「計算値」にすぎませんのでご注意を)。

台風モデル比較190729
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 今の段階でバタバタする必要は「まったくありません」けど・・・
 この時期はアウトドアレジャーの最盛期。

 長距離縦走など長期間の夏山登山(親不知からの北ア縦走なんてイイですよね?)とか、長期間のクルージング(伊豆諸島巡りや瀬戸内海の島巡りもイイですよね?)を予定している方は、天気チェックの際、最寄りの地域の予報だけでなく、必ず南海上の様子にも気配りをしていただきたいと思います。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・今日もにわか雨や雷雨は局地的?GSM・MSMどちらが有利??


 それでは今日の空模様から・・・・


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190729

 昨日の朝は青空と縦型(モクモク系)の雲が優勢だったのですが・・・

 昨日の雷雨を経て、再び縦型・横型(層状系)混在の空模様。
 青空はほとんど見えていません(この状況を予報官が見たら悩みそう)。

 最低気温は23.0℃(05時00分)。
 08時には早くも25℃を超えてきました(湿度81パーセント)。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190729

 冒頭の天気図アニメでご紹介したように、西~東日本中心に太平洋高気圧に覆われていて・・・
 太平洋側から暖かく湿った南西風が吹き込みやすい状態。

 さらに、日本海でも暖かく湿った南西風が北海道に向けて北上しやすい気圧配置になっています。

 また、日本付近は南から上空の太平洋高気圧に覆われていて、少なくとも西~東日本ではこの状態がすぐに解消するような状況にありません。

 とすると・・・やはり今日もにわか雨や雷雨が発生??
 では、どこで?どの程度??

昨夜19時から今日07時までのレーダー画像と07時の推計気象分布をアニメ化

全国レーダー07時まで190729
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※日本海への暖湿南西風の流入と上空の気圧の谷の通過に伴い、北陸では朝から雨になっているようです。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM29日190729
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 北から順に・・・北海道では、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が東海上に抜け・・・
 -5℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に通過。
 下り坂、そして大気の状態が不安定になることが予想されます。

 一方、西~東日本は上空の太平洋高気圧(高度5880m)に広く覆われるものの・・・従来のように上空の太平洋高気圧が地上の太平洋高気圧の張り出しの目安になっておらず・・・
 代わりに上空の太平洋高気圧のコア(高度5910m)が地上の太平洋高気圧の張り出しに目安に。

 加えて、上空の太平洋高気圧のコアの北縁には緩やかな流れが形成され、弱い悪天パワーを持った上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に北陸~北関東・東北南部を南東進。
 さらに太平洋側上空には、-5℃以下の(上空のコア東側を回り込んで南下してきた)寒気が流れ込むことが予想されています。

 このため日本海側・・・太平洋側・・・ともに大気の状態が不安定。
 上空の太平洋高気圧のコアに覆われ下降気流優勢の中、局地的に積乱雲(雷雲)が発生することが想定されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に対応して、北海道を(寒冷前線のような)暖湿南西風の収束線の降水帯が通過。
 つきなみですが、短時間強雨・落雷、竜巻等の突風の発生が心配されます。

 また、西~東日本では、上空の太平洋高気圧のコアに対応して太平洋高気圧が張り出すものの、高気圧「山」の「尾根」は(当然ですが予想天気図と同様)南の海上。
 暖かく湿った空気が流れ込み、昇温がピークを迎える午後、広範囲でにわか雨や雷雨と思われる降水域が予想されています(図は21時なので、降水域が太平洋側に流された後の様子)。

相当温位190729
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という特殊な天気図。

 昨日同様、太平洋側、日本海側、双方から暖湿気が流れ込みやすい状況。

 したがって、広範囲で・・・それも(風が弱いので)山岳風上斜面というより・・・上昇気流が強まりやすい山岳南?斜面や、(海風等の)風の収束線を中心に、(上空の太平洋高気圧の下降気流にも押しつぶされないだけの)上昇気流が特に活発なエリアで局地的ににわか雨や雷雨が発生する様子がイメージされます。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190729
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 北日本に予想されている暖湿南西風収束線に沿った降水帯についてはGSMモデルとほぼ同様。

 一方、昨日と同様、西~東日本の不安定性の降水域は、GSMモデルからイメージされる降水域ほど広範囲に予想されていません。

 MSMモデルとGSMモデルの15時の予想を比較してみると・・・

15時GSMMSM比較190729
(図をクリックすると拡大します)

 MSMモデルの予想はかなり局地的・・・になっていることが分かります。
 
 で・・・天気図をよーく見ると・・・天気図上、予想されている熱的低気圧(ヒートロー:昇温によって発生する局地的・一時的な小さな低気圧。海風を強め・集める作用を持っています)の位置や下図に違いが・・・

 GSMモデルは北関東や長野県中部に発生した熱的低気圧付近や、海風が収束する南ア・秩父付近で降水が強まり、上空の風に乗って緩やかに南下する傾向を示唆しているのに対して、MSMモデルは北関東と山梨県付近で発生する熱的低気圧付近でのみ活発な降水を予想していることが分かります。

 ちなみに、雨雲を押し流す風、地面付近、上空約1500mの暖湿気の流入については両者ほぼ同様。

 この点、昨日は解像度の高いMSMモデルよりGSMモデルのほうが実況に忠実でしたが・・・

28日16時GSM MSM比較190728
(図をクリックすると拡大します)

 ※昨日昼前のNHK(全国ネット)の天気予報では、MSMモデルを使って解説。
  雨雲の流れる方向についても補足説明がなかったため、関東平野での雷雨について、
  大きな誤解を生じたと思います。
  雷雨の発生予想をモデルで解説する場合、補足説明なく単一時間の予想を使うのは不適当だと思います。
 
 今日はどちらの予想に近いでしょうか??

 ちなみに午前中に関しては、GSMモデルの太平洋側の降水の予想がやや過剰。
 この流れからすると、今日はMSMモデルのほうが優勢と思われますけど・・・熱的低気圧の発生位置が少々気に食わない・・・

 安全を見ればGSMモデルからイメージしておくのがイイんじゃないかと思います。

  【14時35分追記
 本日もGSMモデルのほうが、明らかに実況に忠実。

GSMMSM実況比較14時190729
(図をクリックすると拡大します)

 なぜMSMの予想が過少なのか?理由を考えないと・・・



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


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 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)


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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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