気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

相当温位

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

梅雨前線が南下し大雨エリアは海上・島中心に。明日も小康状態?(190704)


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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


 昨日、新潟のプチ旅行の帰り道・・・車を運転しながらNHKラジオを聴いていました。

 もちろんラジオも全国版は大雨モード・・・天気予報を聴いていると・・・

 「梅雨前線が引き続き停滞します!雨の予想を見てみますと・・・今日午後〇時頃、活発な雨のエリアが鹿児島県付近にかかり・・・
 さらに〇〇時頃になると活発なエリアが東海付近にもかかり・・・明日朝は関東にも活発な雨のエリアが・・・東日本でも雨の降り方に注意をしてください」

 テレビの天気予報ですら、「雨が強まる理由や、活発な雨のエリアが移動する理由など、注目すべきポイントを伝えられずに」長尺の雨の予想のアニメを見せられると訳が分からなくなってしまうというのに・・・

 昨日の朝、GPVデータをじっくりと見た(はずの)Kasayanでも、雨の降り方を全くイメージできませんでした。

 TVだけでなくラジオでも、最近はスーパーコンピューターのシミュレーションを読み上げることが「天気予報の解説」「お天気キャスターの仕事」とされているんでしょうか?
 (Kasayanの頭だから理解できなかった??)

 スポーツ実況が上手なアナウンサーにアニメを読み上げてもらったほうが、よほど伝わるだろうな・・・と考えながらスイッチを音楽に切り替えました。



1、今日の空模様・・・大雨は終わりなのか?小康状態なのか??


 終わりが見えるような見えないような・・・長期戦の大雨モード!

 今朝、九州の雨は上がっているようですが、(タイムラグのある災害は別として)これで大雨は終わり??とお考えの方も多いと思います。

 ということで、今日は目先明日までの空模様を時系列でチェック!
 まずは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝は新潟県境 信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190704

 07時前までは、テレビの音も聞こえなくなるような大粒の雨。

 近くの長野市には05時05分に大雨警報が発表され、早くも08時20分には大雨注意報に切り替え。
 比較的短時間でしたが、長野県北部でも激しい雨が降りました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190704

 引き続き梅雨前線が停滞し、前線上を低気圧が東北東進中。

 このため大雨が続く九州南部で梅雨前線が南下し始めたものの・・・
 低気圧が通過中の東日本で雨雲が活発化。

 前線がかかる太平洋側にとどまらず、長野県北部や北陸でも雨が活発化しているようです。

 この点、実況天気図上 北陸付近には何も解析されていませんけど・・・
 衛星の水蒸気画像を見ると、大雨が続く九州付近だけでなく、日本海でも悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進中。

 どうやらこの上空の気圧の谷の東側・・・日本海で気圧の谷(低圧部)が深まって、梅雨前線や前線上の低気圧北側にも雨雲を拡大させていると思われます。

 昨夜20時から今日08時までのレーダー画像と08時の推計気象分布をアニメ化すると・・・

全国レーダー08時まで190704
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 太平洋沿岸を低気圧が東進している・・・というよりは日本海沿岸を低気圧が東進し、あたかも低気圧から寒冷前線が通過しているような状況。

 08時現在、関東にかかり始めた活発な降水帯・・・
 九州に大雨を降らせ続けた雨雲ですけど、関東では一時的でも寒冷前線のように落雷や突風をもたらすと考えたほうがイイかもしれません。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM04日190704
(図をクリックすると拡大します)

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・
 ポイントは・・・上段の図・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(ピンクの点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本付近を東北東進するということ。

 このため(梅雨前線の骨格を成している)乾燥・暖湿 収束中の両偏西風強風帯が九州方面で南下し、梅雨前線の降水帯も沖縄付近まで南下。

 東北東進する上空の気圧の谷にドリブル?され、前線上の低気圧が東日本に活発な雨を降らせつつ東海上に抜けていくことが予想されています。

 ただ注意点がひとつ・・・夜、九州付近に南下してくる上空の気圧の谷の影響で、九州南岸付近に低圧部が接近し、やや発達するということ。
 低圧部の発達次第では九州南部で再び雨が活発化してしまうかもしれません。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190704
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 こちらも詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 鹿児島県付近・・・今夜、もう一雨あると想定しておいたほうが良いかも?

 また、雨は小康状態・・・といいたくなるところですけど、活発な降水帯が沖縄・奄美付近に南下するだけ・・・と言えそうな状態。

 確かに九州にとっては小康状態ですけど南西諸島にとっては大雨・・・厳しい戻り梅雨。
 停滞する降水帯の影響が心配される状況だと思います。



2、明日の空模様・・・南西諸島は大雨!東日本は大気不安定!九州は?


 続いて明日の空模様

GSM05日190704
(図をクリックすると拡大します)

 九州に目が向いてしまいますけど、南西諸島に梅雨前線が停滞。
 九州に流れ込んでいた暖湿気(345K以上)が南西諸島に流れ込み続けます。

 もちろん大雨要注意モード!

 一方、北日本では寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)と寒気を伴う上空の気圧の谷が通過。

 このため大気の状態が不安定。
 前線に近く、暖かく湿った空気が流れ込みやすい東日本中心ににわか雨や雷雨(降雹なども)の発生が心配されます。

 九州南部は引き続き大雨の心配はなさそうですけど・・・タイムラグのある災害が無く、まだまだ続く雨のシーズンに向けて体制を立て直すだけの晴天が続いてほしいですよね?

 ところで・・・・

GSM気温4コマ190704
(図をクリックすると拡大します)

 お気づきになられましたでしょうか?
 今日ご紹介したGSMモデル(上段の図)に気温の様子を掲載しなかったことを・・・
 
 というのも、偏西風強風帯の南下に伴う寒気の南下の様子を、いつもより詳しくチェックしたかったから。

 この図は、同じくGSMモデルを使った専門の天気図。
 明日夜まで12時間毎の500hPa(上空約5500m)の気温の様子や雲の様子が表現されています。

 明日、東~北日本の大気を不安定にする寒気・・・どうやら-9℃前後。
 能登半島の輪島では平年より3℃ほど低め。
 影響が気になります。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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降り出しから一番の大雨!活発な降水域 東日本にも拡大!!(190703)


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 先週から続く大雨モード・・・今日にも一番のピークを迎えようとしていいます。

 にもかかわらず・・・そんな日にKasayanは晴天の新潟県を女房とプチ旅行中。

新潟野積海岸190703

 「門松は冥土の旅の一里塚」という一休の狂歌がありますけど、旅の途中のKasayanにとって今日7月3日は「冥土の旅の宿場の旅籠?」・・・また一年、冥土に近くなってしまいました。

 ということで、旅の宿からのブログ更新。
 布団に座り、部屋の脇のちゃぶ台上の小さなノートPCでの作図になりますので、超簡易更新・・・ご容赦ください。

 ※最新の情報が必要な状況ですから、ブログの情報はあくまでご参考まで・・・



2、今日の空模様・・・長期戦の?大雨モード、まだ3日目


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 まずは予報のスタートライン・・・現状のチェック!

 いつもの実況天気図や衛星画像は、気象庁HPで最新のモノを確認していただくとして・・・
 状況の変化が分かるように、昨夜16時から今日04時までのレーダー画像と04時の推計気象分布をアニメ化。

全国レーダー04時まで190703
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 今更コメントする必要もないと思いますが、小康状態だった雨雲が活発化し始め、九州に接近中。
 降り出しから最も危険が状況が始まろうとしています。

 こちらは九州付近を拡大したもの。

九州レーダー04時まで190703
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 昨日に引き続き、活発な降水帯・・・
 梅雨前線本体に対応する九州南部に一本・・・九州北部にもう一本、存在しているように見えます。
 (この点については昨日の記事参照)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM3日190703
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 ポイントは好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の(浅い)気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が三陸沖に抜け・・・

 上空の太平洋高気圧と-10℃以下の寒気を運ぶ偏西風に挟まれた乾燥・暖湿 日本の偏西風が西~東日本で収束・・・

 両偏西風強風帯上を、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が断続的に北東進するということ。

 このため、東シナ海から流れ込み続ける(太平洋・熱帯低気圧・台風4号・インド洋)由来の強い暖湿気と相まって梅雨前線が活発化。

 また活発な降水域が東~北日本にも拡大してくることが予想されています。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190703
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 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 断続的に雨が活発化する原因は、悪天パワーを持った上空の気圧の谷(偏西風の南側への蛇行域)が通過するタイミングで梅雨前線上に低圧部(への字部分:キンク部)が形成され、そこに暖湿気が集中・・・大気の状態がさらに不安定になって雨雲が活発化するということ。

 衛星画像では前線上に雨雲の帯上に真っ白な雲の塊が沸き上がり、九州方面に東進するというカタチで確認することができます。

 また、そんな雨雲の塊が西~東日本に進んで大雨エリアが東日本にも拡大。
 中部山岳等の地形の影響も加わって、線状降水帯だけではない複雑な大雨をもたらすことが心配されます。

 いずれにせよ、先が見えない大雨モード・・・とりあえず降り出しから最も危険な状態が訪れようとしています。

 【余談】

割烹旅館190703

 いまさらですが、新潟県の海沿いって、いわゆる「割烹旅館」が多いんですね。
 一人一泊8000円前後(二人の場合)で、一流の温泉旅館のような食事(地物の魚料理が食べきれないほどで越乃寒梅が一人一合サービス)ができる上に24時間お風呂に入り放題。
 長野の山国育ちには衝撃・・・寒ブリの季節にまた来ようかと思っています。



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日本海側 北日本は好天ベース、太平洋岸 西日本は梅雨前線の雨 活発!?(190602)


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1、向こう一週間の気温傾向・・・梅雨前線の北側で何が?


 30日(木)に発表された異常天候早期警戒情報(リンク)、そして1か月予報(リンク)でも、6月の第一週は平年を大きく上回って暑くなる・・・という予想でしたが・・・

 週間予報作成用の向こう一週間の気温傾向(平年差)は、昨日から「高温だけど異常と言えるほどでは??」という予想にトーンダウンしています。

 で・・・今朝発表された最新データでも・・・

週間気温グラフ190602

 確かに平年を4℃前後上回る日があるものの、それがmax・・・
 9日(日)には平年並みに収まることが予想されていて、「異常」な高温はトーンダウン気味。

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)がはじき出した9日(日)の気温予想(850hPa 上空約1500m)を、初期値毎(29日21時~01日21時)に比較してみると・・・

GSM850気温初期値変化4日分190602
(図をクリックすると拡大します)

 初期値29日21時では、関東甲信付近まで北上することが予想されていた15℃以上の暖気(真夏日の目安)が、初期値01日21時では、九州西岸付近までしか北上しない予想に変化。

 代わって、北海道にはこの時期としてはかなり強めの5℃以下の寒気が南下。
 オホーツク海沿岸には、なんと0℃以下の寒気(平年を8℃前後下回る寒気:東京の冬の寒気)の上陸が予想されています。

 まだ先のこと・・ブレ幅は大き目に考えなくてはなりませんけど、なんでこれほどダイナミックに予想が変化するんでしょうか?

GSM9日190602
(図をクリックすると拡大します)

 これは東~北日本中心に、気温が平年並みに戻ることが予想されている9日(日)09時の予想
 
 南海上に東西流の偏西風強風帯が停滞し、対応して梅雨前線の活発な降水帯も停滞。

 一方、梅雨前線の北側に位置する本州付近では、偏西風が南北に大きく蛇行・・・というより、蛇行が大きくなりすぎて反時計回りの渦が発生し、比較的ゆっくりと日本付近を通過。
 好天・悪天、高温・低温(平年並み?)・・・ダイナミックな天気変化になることが予想されています。
 さらに上空寒気と下層暖気もダイナミックに流入するため大気の状態も不安定傾向??

 いずれにせよ、梅雨前線北側の偏西風の蛇行が大きすぎ、蛇行の様子が少しでも変化すれば予想も大きく変化してしまう・・・という状態になっているようです。

 変なカタチで上空の気圧配置の動きが止まってしまったら・・・寒暖の変化ならまだしも、大雨が長引いてしまうようなことも??
 梅雨時には、しばしばこのような傾向が見られますけど、ちょっと過激な感じです。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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2、今日の空模様・・・梅雨前線活発化!北日本は安定傾向?


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190602

 曇り空・・・ですけど、ドンよりといった感じではなく、かなり明るい曇り空。
 さすがに北アルプスや美ヶ原高原は見えませんけど、近くの志賀高原や菅平高原は見えています。

 最低気温は、平年を1℃ほど上回る14.7℃(04時58分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190602

 梅雨前線は引き続き南西諸島付近に停滞中。
 このため九州南部を含む梅雨入りしている地域は梅雨空優勢。

 前線北側の地域は相対的な高圧部に覆われていますけど、前線に近い東日本までは曇り空優勢。

 前線から遠い北日本は晴れている所が多いようですが、(衛星の水蒸気画像)寒気を伴う上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が通過しているため大気の状態が不安定。
 所々に雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると、東シナ海から上空の気圧の谷が接近中。
 梅雨前線付近を中心に西日本は下り坂?
 
 一方、上空の気圧の谷が東海上に抜ける北日本・・・回復に向かうことが予想されます。

昨日18時から今日06時まで12時間のレーダー画像と06時の推計気象分布

全国レーダー190602
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM2日190602
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。
 
 北日本では、-20℃以下の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東海上に抜け・・・
 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)が接近・通過。
 大気の状態が次第に安定し、好天ベースで推移することが予想されます。

 一方、西~東日本では、南岸に(梅雨前線に対応する)偏西風強風帯が停滞。
 また、偏西風強風帯状を上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に東北東進。
 梅雨前線が停滞するだけでなく、活発化することが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・北日本は東海上の高気圧に覆われて晴天ベースに。

 一方、西~東日本の南段には引き続き梅雨前線が停滞。
 前線上に低気圧が発生し、暖湿南西風が吹き込む低気圧東側の活発な降水域とともにゆっくり北東進し、東海や関東沿岸も下り坂に向かうことが予想されています。

 また・・・関東甲信北部には、昨日のように小さな降水域も。
 前線からの暖湿気の流入と上空の気圧の谷の通過、そして上昇気流を強める昇温による、にわか雨の発生が心配されます。

相当温位190602
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という特殊な天気図。

 南海上の梅雨前線を越え、西~東日本に暖湿気が流入・・・
 乾いた空気とぶつかって山陰沖と関東甲信北部に潜在的な前線を形成することが予想されています。

 このエリア・・・上空の浅い気圧の谷の通過に伴いにわか雨が発生・・・するかも??




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190602
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 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様。
 南海上で梅雨前線が活発化し、夜には関東沿岸にも影響してくるようですけど・・・

 午後、関東甲信北部付近に風の収束線が発生するものの明瞭な降水域は予想されていません。

中部流線15時190602

 15時の予想を拡大したものですけど・・・収束線上に下層雲は予想されているものの、シッカリとした降水域は見当たりません。

 気象庁予報を見ても、太平洋岸の梅雨前線の雨について記載はあるものの、山沿いのにわか雨に関する記載はありません。

 もちろん、そう考えるべきだと思いますけど・・・
 予報がハズレた場合として、山に出かけるなら収束線の位置を気にしておいて損はないと思います。

 【おまけ】
 昨日(1日)09時から21時まで12時間のレーダー画像(関東甲信)をアニメ化。

中部レーダー21時まで190601
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 昨日のMSMモデル、関東平野西部の降水予想はイマイチでしたが北部の降水予想についてはバッチリだったようです。



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梅雨入り地域は梅雨空優勢、北日本は夜に大気の状態不安定、中間の地域は?(190601)


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0、九州南部で梅雨入り・・・梅雨前線の動向は?


 昨日、九州南部で平年並みの梅雨入り。

 沖縄と奄美で番狂わせの梅雨入りとなり、「異常」「記録的」という暑さの後だけに、「平年並み」という表現にホッとしたのはKasayanだけではないと思います。

水蒸気画像北半球03時190601
(図をクリックすると拡大します)
 
 これは今日午前3時の北半球の水蒸気画像

 インド洋から日本の南に、濃い水蒸気(白が濃いエリア)を運ぶベルトコンベアーが一本。
 一方、大陸から朝鮮半島付近jを経て西日本に南下する、乾いた空気を運ぶベルトコンベアーが一本。
 両者が急接近する九州付近で梅雨入りしたことがわかります。

GFS500風アニメ190601
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 これは米国の気象機関(NOAA)が発表しているGFSモデル(初期値31日21時)を使って、向こう一週間の偏西風(500hPa:上空約5500m)の偏西風強風帯の様子をアニメ化したもの。

 大陸奥地の乾燥した空気を運ぶ北西偏西風が、蛇行しながら日本付近に停滞。
 一方、インド洋に温かく湿った空気を九州方面に運ぶ南西偏西風が、周期的に西に張り出す上空の太平洋高気圧(水色のH)によって、位置を変え、強弱を繰り返すことが予想されています。

 ご存知のように、このような偏西風の合流域に発生・停滞するのが梅雨前線。
 上空の太平洋高気圧の北への張り出しによって、平年ならばあと1週間ほどで関東甲信付近まで北上してくるはずですが・・・いったいどうなるんでしょう??

GFS3時間降水アニメ190601
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 これはGFSモデルを使って向こう一週間の地上の気圧配置と降水域(緑色)の様子をアニメ化したもの。

 これだけで言い切るわけにはいきませんけど、なんだか平年並みに梅雨前線が北上する”気配”が感じられますよね??
 
 「平年並み」・・・イイ響きです。



1、次の暑さ最新データ!


 さて・・・平年並みに梅雨入りするのであれば、気温も平年並みになるはず??
 一昨日発表された高温に関する異常天候早期警戒情報(リンク)の内容もトーンダウンしてくれるかも??なんて淡い期待を持ってしまいます。

 もっとも異常天候早期警戒情報の次回の発表は3日(月)。

 しかたがないので、いつものように向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしておきました。

週間気温グラフ190601

 左側が最新のデータ、右側が昨日のデータ。

 西日本の予想は昨日とほぼ同様・・・4日(火)頃をピークに平年を4℃前後上回ることが予想されているのに対して・・・

 東~北日本の予想は、昨日よりやや低めの予想に変化。
 特に高温傾向の継続が予想されていた北海道では、5日以降「平年並み」で推移することが予想されています(もちろん昨日の計算値のブレ幅の範囲内ではありますけど)。
 
 まだ先のことだけど・・・天気さえ穏やかに推移してくれるならイイ感じ?

 最新の異常天候早期警戒情報が発表される月曜日にも、向こう一週間の天気傾向(梅雨前線の位置に注目)と気温傾向を総まとめして「みたい」と思っています。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     


2、今日の空模様・・・梅雨入り地域は梅雨空優勢、北日本は夜に大気の状態不安定


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190601

 善光寺平(長野盆地)上空は青空ですが、盆地を取り囲む山々の上空には層積雲、積雲が浮かんでいて、空気が上下に動いている気配。

 このまま空気の上下動が大きくなれば雄大積雲や積乱雲に発達。
 上下動が抑えられれば穏やかな夏空。
 いったいどちらになるんでしょう???

 最低気温は12.8℃(05時11分)で平年よりやや低め。
 朝晩の寒暖差が10℃以上あるこの季節・・・日が高くなるにつれ上昇気流が活発化するのが普通ですけど・・・

 そんな今朝の実況

実況190601

 昨日、北日本中心に雨を降らせた寒冷前線は、弱まりながら東海上へ。

 南岸に停滞中の梅雨前線も九州付近と伊豆諸島付近のキンク部(低圧部・低気圧)で北上しているものの、四国以北の沿岸からは遠ざかっている状態。

 東シナ海では高気圧が東進していて、天気はこのまま回復傾向・・・と思われますが・・・

 衛星の水蒸気画像を見ると、朝鮮半島方面から悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南東進中。

 また、南の海上には梅雨前線に対応する偏西風強風帯(薄赤の矢印)が停滞。

 回復傾向とはいえ、手放しで大丈夫と言える状態ではなさそうです。
 とすると・・・いったい何が??

昨日19時から今日07時まで12時間のレーダー画像と07時の推計気象分布

全国レーダー07時まで190601
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)
 





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM1日190601
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 気になる上空の気圧の谷や偏西風強風帯をたくさん描き込んで(描き込みすぎ?)いますけど、今日の主役は-20℃前後の寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を伴った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)と、沖縄付近に停滞する偏西風強風帯(薄赤の矢印)。

 -20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が、今夜にも北日本を通過して北日本は下り坂に、そして大気の状態が不安定に。

 また、南海上の偏西風強風帯に沿って、上空の浅い気圧の谷(正渦度極大値)が断続的に東進するため、南西諸島付近を中心に梅雨前線が停滞し続けることが予想されます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷に対応して日本海を収束線(黄色の点線)の降水帯が北東進。
 今夜にも北日本を通過し・・・一時的とはいえ激しい雷雨や突風等をもたらすことが予想されます。

 また、南海上の偏西風強風帯に対応して、沖縄付近では梅雨前線の降水域が停滞。
 上空の浅い気圧の谷の通過に伴い、活発な雨雲が東海上に抜けるようですが、夜には再び活発な雨雲が接近。
 梅雨空が続くことが予想されています。

 そして中間の東日本・・・温かく湿った南風が吹き込み、気温が上昇する午後・・・関東北部の山沿い中心に降水域が予想されています。

 このタイミング・・・上空では好天パワーを持った上空の気圧の尾根が接近・通過中。
 上昇気流の発達が阻害され、降水域の予想が空振りになる可能性もありますけど・・・暖湿気の強さや昇温次第・・・北陸を通過する上空の非常に浅い気圧の谷の強さ次第ではにわか雨の可能性は十分にアリ。

 少なくとも山沿いの方は気配りしておいて損はないと思います。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190601
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・
 ハッキリしないのが関東甲信付近のにわか雨?

MSM中部190601

 18時の予想を拡大してみましたが・・・

 MSMモデルでも降水域が予想されていて、少なくとも関東北部の山沿いではにわか雨を想定しておくべき状況と言えそうです(雷まで発生するかは??ですけど、山に登るなら想定しておきたい)。

 で・・・問題はKasayanの住む長野県・・・
 今朝発生している雲は頭を押さえつけられているように見えるのですが・・・
 正直わかりません。

 ちなみに(05時発表の)気象庁の予報に「雨」「雷」の文字はありません。


3、明日の空模様・・・西日本で梅雨前線活発化!


 今日は土曜日・・・できるだけ明日 日曜日の空模様
 

GSM2日190601
(図をクリックすると拡大します)
 
 上空の気圧の谷の接近に伴い、西日本南岸の梅雨前線上に低気圧が発生。
 暖湿気の流入が強まって降水域が北に拡大することが予想されています。

 この影響がどこまで拡大するか?
 現時点では沿岸だけですけど・・・今夜、明日朝の計算値でもそうなるとは限りませんから、最新の予報で確認を!

 一方、北日本は回復傾向。
 大気の状態も安定に。

 そして中間の東日本・・・今日と同様、悩ましいところです。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)



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西日本の一部で通り雨のち北日本で前線の雨。週末の天気は?(190531)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報より、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??
   


1、次の暑さ最新データ!


 昨日、最新の異常天候早期警戒情報(リンク)が発表されました。

異常天候早期警戒情報190531

 6月4日頃から一週間、北海道と南西諸島を除いた広範囲で、平年を上回るかなりの高温になる確率が高まったとのこと。

 となると・・・先週末に39℃以上の「異常」で「記録的」な高温になった北海道のような出来事を想像してしまう方も多いのでは?

 そこで向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データをチェックしてみると・・・

週間気温グラフ190531

 確かに4日頃から、(情報には含まれていない北海道も含めて)平年を大きく上回ることが予想されています。

 ただ・・・北海道で平年を12℃以上も上回ってグラフの枠からはみ出てしまった先週末に比べれば平年を4℃前後上回る程度。
 さすがに「異常」な高温であっても「記録的」な高温にはならないようです。

 とはいえ「異常」な高温であることは変わりありませんから、体調管理は当然、このところの高温続きで問題が起こり始めた農作物への管理にもご注意ください。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
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2、週末の天気・・・南は梅雨前線、北は上空寒気の影響、中間は?


 さて、今日は金曜、そして5月の最終日ですから・・・
 今日の空模様の前に、週末の空模様をチェックしておきたいと思います。

GSM週末190531
(図をクリックすると拡大します)

 一昨日の記事に掲載した予想図とほぼ同様・・・予想のブレは今のところ小さいと思われます。

 したがって週末のポイントも一昨日と同じで・・・
 西日本太平洋側に停滞する梅雨前線の影響(降り方はもちろん梅雨入りの地域の有無)と、土曜日に北日本中心に通過する上空の寒気の影響(不安定な大気の影響)。
 そして中間の東日本に予想されるにわか雨や雷雨?

 いずれにしても、広範囲でムシムシの暑さになることは覚悟しておいたほうがよさそうです。


2、今日の空模様・・・西日本の通り雨 のち 北陸以北の前線の雨


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝は新潟県境 信濃町 野尻湖畔からのブログ更新。

野尻湖畔190531

 新緑を通り越し、緑が濃くなった木々を透かして見る空は灰色になりかけの白い空。
 手持ちの気圧計は、少しずつ気圧が下がり始めていることを示しています。

 最寄りの信濃町アメダスの最低気温は14.1℃(05時13分)で概ね平年並み。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190531

 昨日、乾いた晴天をもたらした高気圧「山」は東海上へ。
 気圧の「谷」が、西日本を東進し始めていいます。

 このため、気圧の「谷」には南から暖かく湿った空気の「川」が流入中。
 西日本に不安定性の雨雲を点在させ、朝鮮半島付近に南下中の冷たい空気との境目に寒冷前線の雨雲を形成していることがわかります

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷が大陸から接近中。
 気圧の谷や前線が活発化して東進・・・西から下り坂に向かうことが予想されます。

昨日18時から今日06時まで12時間のレーダー画像と06時の推計気象分布

全国レーダー06時まで190531
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM31日190531
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根(水色の点線:偏西風の北側への蛇行域)は、すでに東海上へ。
 天気は早くも下り坂のステージに入っていることがわかります。

 そして午前中は・・・-10℃以下の寒気を伴う上空の浅い気圧の谷が東~北日本を通過して曇り空の幕を開け・・・
 -10℃以下の寒気を伴う後続の上空の気圧の谷が西日本を南東進して西日本では下り坂に。

 さらに午後は-10~20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷が東~北日本を通過。
 東~北日本中心に下り坂に向かい、大気の状態も不安定になることが予想されています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・午前中は西日本中心に通り雨。
 寒冷前線が日本海を東進するとともに、寒冷前線に先行するカタチで潜在的な前線帯(暖湿南西風の収束線)も日本海を東進することが予想されています

 また、午後は北陸以北に寒冷前線の降水帯が活発化しながら上陸。
 地上には温かく湿った南西風、上空には-20℃以下の寒気が流れ込むため大気の状態も不安定に。
 比較的活発な降水帯が予想されていて・・・降水帯では落雷や突風等の激しい現象の発生も心配されます。

 また、寒冷前線の接近に伴い(地形の影響を受けにくい上空約1500m)10℃以上の暖気が北海道まで北上。
 次第にムシムシ感が増してくるかもしれません。

相当温位190531
(図をクリックすると拡大します)

 これは上空約1500mの気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 強い暖湿気が冷涼で乾燥した空気にぶつかる九州南部から南西諸島、そして伊豆諸島南部付近まで北上。
 南北に蛇行する梅雨前線を形成し、暖湿気の通り道にあたる南西諸島の大気を不安定にすることが予想されます。

 また、梅雨前線北側にも南西風に乗って暖湿気が北上。
 日本海や内陸に複数の潜在的な前線帯(細い黄色の点線)を形成することがわかります。

 このため、今日の日本付近・・・寒冷前線の降水帯が接近する前に、潜在的な前線による曇り空や通り雨が断続的に続き、変わりやすい空模様になると思われます。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190531
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 詳細はアニメ中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 寒冷前線が上陸する北日本・・・局地的には強い風とともに強い降り方になるかも?

 また、梅雨前線のキンク部(低圧部)が通過する沖縄付近も一時的には結構な降り方になるかも?

 明日から6月・・・雨の季節を感じられる空模様になってきました。



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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 可能な限り返信いたします。

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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