気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

週末の天気

 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はご利用ください。https://twitter.com/kasayangw

台風後の猛暑続き日本海で秋雨前線活発化!3連休の空模様は?(190910)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 関東、特に千葉県では台風15号により大きな被害があったようですが、台風15号がコンパクトだったためKasayanの住む長野県北部への影響はほぼ無し。


(4Kタイムラプス動画:長野駅付近から南 美ヶ原高原~北アルプス南部方面)

 台風通過時、Kasayanは・・・台風の進行に伴う雲の動きを24時間以上にわたってタイムラプス撮影していたのですが、台風の進行に伴う台風最外縁の雲の動きが撮れただけでした。

 また、夜間の感度・ノイズ性能が悪い安物の防水カメラを使っていたため、夜間の台風最接近時の雲の動きは補正をしても見えない状態・・・orz
 夜間はやはり(暴風等による破損を恐れず、ケチらず)Goproを使う必要があるようです。


1、暑さいつまで?次の台風は??・・・敬老の日 3連休を含む向こう一週間の空模様


 さて、今週末は敬老の日を含む3連休。
 猛暑は続くの?次の台風の影響は?・・・と、秋の行楽を心配している方も多いと思います。

 ということで、台風15号もひと段落したところで、向こう一週間の天気傾向と3連休の天気を詳しくチェックしておきました。


 (1)向こう一週間の天気と気温の傾向


 まずは 明後日12日から6日間の天気と気温の傾向から。

週間高層天気図190910
(図をクリックすると拡大します)

 左側の図は、地上の空模様の骨格といえる上空約5800mの気圧配置と偏西風の様子。
 右側の図は、地形や日変化の影響を受けにくい上空約1500mの気温分布。

 期間の前半3連休までは、日本の南で上空の太平洋高気圧が東西に分裂した状態が継続。
 代わって大陸から寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が南東進し、30℃の以上の真夏日や猛暑日をもたらすような暖気も東~北日本で南下することが予想されています。

 このため、一時的に天気が悪化するものの東~北日本の暑さもひと段落。
 うまくいけば、30℃以下の秋の気配を感じられるかもしれません(もはや25℃は夏日とは言わない?)。

 もっとも、期間の後半・・・来週前半は上空の太平洋高気圧が勢力を強め、西~東日本に張り出す模様。
 暖気もジワジワ北上し、次第に暑さが復活してくることが読み取れます。

 ただ・・・期間を通して南の海上には熱帯低気圧又は台風と思われる低気圧が複数存在。
 これらの進路や発達次第では、状況が一変してしまうかもしれないので要注意!!

週間気温グラフ190910

 これは向こう一週間の気温傾向(平年差)の最新データ。

 今週後半、東~北日本で一時的に平年を下回る秋の気配が予想されていますけど・・・
 それ以外は平年並みか上回る可能性が示唆されています。

 平年値が比較的急速に下がっていく期間ではあるものの、暑さはまだ続くと考えておいたほうがイイ状態。
 もちろん、この傾向も台風次第でですけれど・・・






 (3)3連休の空模様・・・各国のモデルの予想は??


 ということで、秋の気配が終わって昇温傾向が予想されている3連休の空模様
 (現時点で云々してもあまり有意義ではない)複数の台風次第という前提で、各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を比較しておきました。

 まずは気象庁発表のGSMモデル

3連休GSM190910
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/

 当然ですけど、先にご紹介した図から読み取れる地上の空模様・・・そのまんま。

 台風と熱帯低気圧?の発達に伴い西~東日本で上空の太平洋高気圧が活発化。
 台風?の接近が予想されている南西諸島を除いて晴天が期待できるものの、西から次第に暑さが復活してきそうです。

 一方、寒気を伴う上空の気圧の谷が断続的に通過する北海道では、周期的に(短時間)天気が崩れることになりそうです。

 続いて、米国気象機関(NOAA)発表のGFSモデル

3連休GFS190910
(図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

 とりあえず気象庁GSMモデルとほぼ同様と言えそうですが・・・
 さらにもう一つ・・・はるか南東海上・・・ウェーク島付近に小さくても発達傾向の熱帯低気圧又は台風が予想されています。

 最後は、ヨーロッパ中期予報センターのモデル。

3連休ECMWF190910
(図をクリックすると拡大します)

 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 まだ先のこと・・・気象庁GSMモデルとほぼ同様・・・と判断したいと思います。

 いずれにしても・・・3連休や来週前半の空模様は、複数の熱帯低気圧の動向次第ということになりそうですね。・


3、今日の空模様・・・台風モードから猛暑モードへ


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平高積雲190910

 07時過ぎは、いかにも秋らしい高積雲(羊雲というには小さな羊)優勢の空でしたが、09時にはすべて消滅。

 少し白っぽい青空の下、志賀高原~菅平高原、遠く美ヶ原高原や北アルプス南部の山々の稜線で積雲がポコポコと沸き始めています。

 最低気温は21.3℃(05時46分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190910

 台風15号が過ぎ去って、太平洋高気圧のシッポ?が西日本に張り出しています(黄海の熱帯低気圧が関与?)。

 このため、太平洋高気圧のシッポに沿って太平洋の暖かく湿った空気が太平洋側だけでなく日本海側にも流入。
 西~東日本は高気圧の晴天域優勢ながらも大気の不安定な状態。

 また、寒冷前線が北海道の東海上に抜けたようですが・・・前線の西側には上空の寒気が南下。
 北日本は大気の状態が不安定気味で、特に潜在的な寒冷前線と思われる弱い降水帯が道東から山形県付近で弱い雨が降っているようです。

昨日21時から今日09時まで12時間のレーダー画像と09時の推計気象分布のアニメ

全国レーダー09時まで190910
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※アニメで見ると、東北の降水帯・・・一時的ですがシャープに活発化していたりしますね。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM10日190910
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 上空の太平洋高気圧が東北北部にまで張り出しているため、西~東日本は原則 高温で乾燥した熱風が吹き降りる下降気流地帯。
 強い暖湿気が流れ込んだり、昇温によって大気の状態が非常に不安定になったり、さらに、海風等の収束や山岳風上斜面によって上昇気流が強まったりすることで局地的ににわか雨や雷雨が発生しやすい状態と言えます。

 一方、上空の太平洋高気圧の北縁を流れる縁辺流や大陸の寒気を運ぶ偏西風強風帯が停滞する日本海中部から北日本にかけては潜在的な秋雨前線地帯。
 暖湿気の流れ込みや寒気と悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷の通過に伴い、前線が活発化したり低気圧や低圧部の発生によって雨雲が発達すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・地上の太平洋高気圧縁辺の暖湿気が流れ込みやすい西~東日本では、晴天優勢ではあるものの山沿い中心ににわか雨や雷雨と思われる降水域が予想されています。

 また、上空の太平洋高気圧縁辺流や偏西風が停滞する日本海では、寒気を伴う上空の気圧の谷の通過に伴い潜在的な秋雨前線の降水帯が(北朝鮮付近で)活発化。
 黄海の熱帯低気圧の暖湿気も加わって、大雨になることも想定される状況です。

 一方、寒気を伴う上空の気圧の谷が東海上に抜け、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が接近する北海道は、概ね晴天ベース。
 秋の空気も南下して、一足先に秋の陽気を楽しめそうです。






 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190910
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 概ねGSMモデルと同様。

 日本海の秋雨前線は明日にも日本海側から影響してきそうですけど、目先気になるのは西~東日本中心に予想されているにわか雨又は雷雨。

中部MSM16時190910

 これは16時の予想を拡大したものですが、今日は日本海と太平洋から吹き込む場の風や海風が収束し、上昇気流が強まった場所で雷雨が発生する模様。

 ただ・・雷雨の原料になる暖湿気が日本海側、太平洋側、いずれからの流入が優勢になるのか微妙なところ。
 太平洋側の降水域が少なく感じられますけど、収束線が発生する場所ではアヤシイ雲に要注意。
 スマホのレーダー画像をチェックして雷雨を回避していただきたいと思います。 



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
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 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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 可能な限り返信いたします。

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台風15号 東海上へ。大嵐から記録的猛暑へ!で、次の台風は?(190909)


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1、台風15号 鹿島灘へ・・・とりあえず一回まとめておきます


 ニュースでも天気予報でも、記録的な台風15号の話題で持ちきり。

 ただ、Kasayanの住む長野にはあまり関係なさそう・・・
 朝起きた頃には終わってる・・・なんて思っていましたけど・・・夜中に目を覚ましたついでにレーダーを見てしまったら、エンジンがかかってしまって実況チェックスタート。

 03時の実況から台風位置の推定

03時実況190909
(図をクリックすると拡大します)

 04時の実況から台風位置の推定

04時実況190909
(図をクリックすると拡大します)

 海上保安庁の気象現況から台風の進路を推定

保安庁現況時系列190909
(図をクリックすると拡大します)

 避難勧告等のニュースを見ながら、こんな作業をしているうちに夜が明けてしまいました・・orz

 台風15号については、天気予報はもちろんニュースやワイドショーでもあれこれ伝えらえれるでしょうから、このブログで追いかけるのはここまで。

 陸地の冠水や暴風による被害は伝えられ始めていますけど、Kasyanが一番気にしているのが沿岸部の被害。
 被害がなかったとは思えませんが、最小であることを祈っています。

 最後に総括・・・昨日20時から今日08時までの関東甲信付近のレーダー画像

中部レーダー圧縮08時まで190909
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 千葉市付近に上陸した後、目を閉じて鹿島灘に抜けていく姿・・・ウィンクしているのかしらん?


2、気になる次の台風は??・・・まだまだ9月!


 ということで、今日の空模様をチェックしようと今日03時実況⇒今日21時予想⇒明日21時予想天気図を確認すると・・・

天気図アニメ190909
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 「なんということでしょう!!」(ビフォーアフター風)・・・今夜にも、日本のはるか南の海上で熱帯低気圧が発生。
 発達しながら西進を始めることが予想されています。

 もう勘弁してくれよな!と言いたいところですけど、とりあえず各国のモデル(スパコンの計算値)を使って未来の空模様をのぞき見することに。

次の台風モデル比較190909
(図をクリックすると拡大します)

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 「なんじゃこりゃ」(〇〇〇作風)。
 いずれにモデルにも二つの熱帯低気圧(ひとつは発達した台風?)が予想されています。

 今日にも発生する熱帯低気圧が猛烈に発達。
 さらに新たな熱帯低気圧が発生・発達することになるようですが・・・
 日本付近に北上するのかしないのかは、まったくの霧の中。
 次の週末は3連休になるようですから、連休の天気と絡めて追いかける必要がありそうです。

 なお、向こう一週間の気温傾向(平年差)もチェックしておきましたが・・・

週間気温グラフ190909

 週の半ばから後半にかけて、東~北日本で平年を下回る日もありそうですが、全般に平年より高めで推移することになる模様。
 う~ん・・・ですね。


3、今日の空模様・・・台風モードから猛暑モードへ


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190909

 昨日までの色の濃い青空はどこへやら。
 底が黒いやや厚めの層積雲に覆われていますけど、雨は降っていないようです。

 長時間のタイムラプス撮影中のカメラをチェックするため外に出ると、まだムシムシの空気が優勢。
 これで天気が回復したら・・・きっと外出したくなくなるでしょう。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190909

 台風15号に関しては先にご紹介したので・・・東日本は見ないようにして・・・

 東シナ海でも密かに?台風14号崩れの熱帯低気圧が北上中。

 ちょうど先の台風13号を追いかけるカタチになっているので、台風13号の通過時と同様、九州付近に暖かく湿った空気が集まる傾向。
 風の収束線や山岳風上斜面など、上昇気流が強まる場所で局地的ににわか雨や雷雨が強まることが予想されます。

 また、北海道には寒冷前線が接近中。
 前線通過時の崩れが気になります。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布のアニメ

全国レーダー190909
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM9日190909
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 台風15号は、上空の太平洋高気圧の縁辺ではなく内側・・・高度5910m付近の弱い流れに沿って北東進する模様。

 また、東シナ海の熱帯低気圧は、上空の太平洋高気圧の縁辺(高度5880m)と、大陸沿岸まで南下した偏西風の南側への蛇行域に挟まれゆっくり北上することが予想されています。

 また、北海道方面には-5℃以下の寒気を運ぶ強風帯が停滞。
 悪天パワーを持った上空の気圧の谷が断続的に通過(正渦度移流)することが予想されています。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・台風や熱帯低気圧がそれぞれ日本から離れていくことが予想されていて・・・

 東日本では急速に天気が回復。
 加えて台風が運び込んだ上空約1500m 20℃以上の暖気が残るため、東日本の太平洋側中心に35℃を超える猛烈な・・・場合によってはこの時期として記録的な暑さになることが予想されます。

 一方、熱帯低気圧が北上しても九州方面や西日本は暖かく湿った南寄りの風の通り道。
 南風と南東風が収束しやすい九州方面では丸一日、九州以外の西日本では気温が上昇する午後を中心ににわか雨や雷雨が発生することが予想されています。

 そして寒冷前線が通過する北海道・・・空気が乾燥し、上空の谷も浅いため、局地的、一時的な崩れで済みそうです。




 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190909
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 紫色は下層雲。

 今日09時、秋田県沿岸の寒冷前線の降水帯(収束線)に点線を引くのを忘れてしまいましたけど・・・

 全体的には明日にかけて回復傾向。
 ただ・・・厳しい暑さが外出のネックになりそうですね。



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 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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台風15号上陸へ!?具体的な影響は?(190908)


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・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 天気予報だけでなくニュースでも「台風15号が記録的な強さで」「関東付近に上陸」する可能性が伝えられています。

 もちろん、このブログでも「マスコミとは異なる視点から」「ネットならではの表現で」最新「データ」をお伝えしたいと思っていますが・・・その前に・・・・
 今日日中、「ある意味、災害に近い現象」として、フェーン現象による日本海側の猛暑の話。
 ※興味のない方は読み飛ばしてくださいね。

 フェーン現象発生の原因には2つあり、①湿った空気が山岳風上斜面で雨を降らせることで発生する熱力学的なフェーン現象(湿ったフェーン)。②乾いた空気が山岳風下で強制的に下降気流となり断熱圧縮によって発生する力学的なフェーン現象(ドライフェーン)が挙げられます。

菅平190907
(昨日7日の長野市街地南東上空 菅平高原方面)

 昨日の長野県北部は、2000m以上の山々の稜線にうっすらと積雲が張り付いていただけで乾燥した濃い青空優勢。

 とすると・・・

 昨日、朝鮮半島付近を通過した台風13号に吹き込む温かく湿った南風によって発生した山陰のフェーン現象は①湿ったフェーン(太平洋岸で局地的に雷雨が発生していました)。
 上空の太平洋高気圧吹きおろしの乾燥した高温の南風が中部山岳を越えて発生した北陸のフェーン現象は②ドライフェーンだったと思われます。

 ただ、ドライフェーンと言えども、乾いた空気が山岳を越える際、露点温度に達すれば雲が発生しないわけがありません。


(4Kタイムラプス動画:長野駅付近から南西方向 北アルプス表銀座方面)

 昨日、日没とともに山岳風下の風の(上下方向の)波動に対応して積雲が発生。
 高温の新潟県方面(映像右側手前)に流れていく様子が見られました。

 今日は台風15号が接近し、暖湿気が流入し、ドライフェーンは湿ったフェーンに変化することに?
 一体どんな雲が見られるんでしょうか?そして北陸の気温上昇はどこまで??

KasayanのYouTubeチャンネル(タイムラプス映像集)https://www.youtube.com/user/kasayangw


1、今日の空模様・・・台風15号上陸へ!?具体的な空模様は??


 いよいよ台風15号が上陸へ。

 03時発表の気象庁と米軍(JTWC)進路予報を比較してみると・・・

進路予報比較190908
(図をクリックすると拡大します)

 ※進路予報の賞味期限は3時間~1時間。上記URLで必ず最新の予報を確認してください。

 両者の予報は予報円の範囲内で一致(言い換えると範囲内でズレているということ)。
 もはや進路を云々しても意味がないので、「予報のブレ幅」を想定しつつ予想される空模様をチェックしていくことにしましょう。




 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190908

 昨日同様、乾燥した濃い青空が広がっていますが、菅平高原上空(向こう側は関東 群馬県)の積雲は少し多め。
 いよいよ台風15号の暖湿気が流れ込み始めたのかもしれません。

北アルプス190908

 もっとも北アルプス方面はの視程は非常に良好。
 山岳波(Wikiにリンク)のローター雲と思われる北アルプスに平行な帯状の積雲が同じ場所に浮かんでいるだけです。

 最低気温は熱帯夜一歩手前の24.9℃(04時06分)。
 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190908

 地上の太平洋高気圧、上空の太平洋高気圧の西への張り出しをものともせず台風15号が発達しながら北上中。

 そして・・・天気予報解説で省かれがちだけど・・・東シナ海を熱帯低気圧が北上中。

 台風15号の行く先、東日本中心の影響が気になるところですけど、熱帯低気圧による南西諸島や九州方面の局地的な大雨も気になるところです。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布のアニメ

全国レーダー08時まで190908
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 ※冒頭でご紹介した湿ったフェーン、ドライフェーンの区分・・・なんとなく分かりますよね?
  そして南西諸島の熱帯低気圧周辺の雲の動き・・・まるで台風のよう。





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM8日~9日190908
(図をクリックすると拡大します)

 ここまで台風の進路がハッキリすると、あとは具体的な空模様をチェックするだけですけど・・・

 今回、台風が偏西風が偏西風に乗って北東進するわけではなく、上空の太平洋高気圧・・・それも縁辺(高度5880m)ではなく、一回り高圧部(高度5910m)のコアに沿って北上、そして北東進することが予想されています。

 一般に台風は上空の太平洋高気圧(高度5880m)の縁辺に沿って進むと言われていますけど、あくまで経験則なんだな・・・ということを実感させられます。
 経験則を打ち破った様々な理由は考えられますけど、経験則破り?ということで、気象庁あるいは学者の先生方のご意見を聞きたいのはKasayanだけじゃないでしょう。

 ということで・・・台風15号が接近・上陸する際の中部地方の予想を拡大しておきました。

GSM拡大3コマ190908
(図をクリックすると拡大します)
 
 GSMモデルが予想する台風の中心位置や通過のタイミングは09時発表の台風進路予報とほぼ同じ。

 予報円の中心に沿って、台風が進んだ場合、図中に書き込んだ現象が想定されます。

 陸地における冠水被害や突風被害等については、テレビの解説でタップリ伝えられているでしょうけど・・・
 Kasayan的に心配しているのは沿岸部への影響。
 ここまで露骨に相模湾や東京湾に暴風が吹き込むのは久々・・・
 湾内風下沿岸での高波はもちろん高潮による被害も気になっています。

 暴風の風下に位置する沿岸施設や漁港、マリーナなどでは、過去に遭遇した最大の被害を想定した対策が必要になると思います。
 ※三浦半島のシーボニアのヤードが高波によって泥に埋まったことを思い出します。
 ※高潮、ジワジワ岸壁の高さまで潮位が上昇しただけでも被害が発生(船舶ののし上げ)。
  ジワジワ海からあふれただけでも、海水による浸水被害が拡大します。



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190908
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 台風15号の具体的な影響を考えるには図が小さめ。

 一方、東シナ海を北上する熱帯低気圧・・・MSMモデルが過剰に発達させている可能性がありますけど、気配りは必要。
 台風13号と同様、黄海に進む際に九州付近に南北の線状降水帯が発生しないか??注意する必要がありありそうです。

 さらに、上陸前後の空模様を6コマにまとめてみました。
 テレビの天気予報・・・アニメばかりで落ち着いてチェックできないと思いませんか?

MSM拡大6コマ190908
(図をクリックすると拡大します)
 
 そこで、今夜21時から明日12時まで、3時間毎の中部地方の空模様を6コマの図にしておきました。

 詳細は図中の書き込みをお読みいただくとして・・・

 先にご紹介したGSMモデルより、中心が西寄り(伊豆半島の西側)に予想されています。

 これ・・・どちらが正しい?なんて考えないで、少なくとも伊豆諸島周辺は全方向の風向を想定した暴風・高波・高潮対策(大潮でなくても吹き寄せが強い。満潮が23時頃)が必要だと考えるべきでしょう。

 米軍の進路予報も考慮すれば、相模湾も全方向で想定する必要があると思います(東寄りになれば吹き込みよりも吹き出しになるので相模湾にとっては有利?)。

 いずれにしても、以上のデータをもとに頭上の空模様をイメージし、コマメに実況(レーダーやアメダスなど)で修正・・・早めの対応が大切です。

 19時05分追記

 8日15時初期値

MSM拡大5コマ15時初期値190908



 府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
 府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
 気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
  (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
          http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2
        http://www.hbc.co.jp/weather/pro-weather.html


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西日本は台風13号余波の大雨!台風15号最新データ(190907)


・このブログは天気図アニメ等、PCに最適化されています。
 スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版サイトを見る」に設定願います。
・また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしています
 読みにくい、難しいと思われた方は飛ばし読みして理解できる図だけをご覧ください
(これがブログの良いところ)。それでも天気マークだけの天気予報よりずっと多くの情報が得られる・・・はず?
   


 今朝の北アルプス表銀座。


(4Kタイムラプス動画:北アルプス表銀座 蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳~槍ヶ岳方面)

 放射冷却現象で20℃を下回っていた安曇野に日が差し始め、北アルプスのモルゲンロートが終わるとともに昇温による対流活動が活発化。

 まるで生き物のように積雲が上下に踊り始めました。

 今日は日本海側でフェーン現象が発生。
 いわゆる脊梁山脈にはどんな雲が沸くのでしょうか??

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1、今日の空模様・・・台風13号の余波で西日本は大雨、厳しい残暑!


 いよいよ台風13号と15号の連続通過開始!
 今日の空模様から時系列でチェックすることにしましょう。

 なお、時々刻々と変化する台風の進路予報は以下のURLで最新のものをチェックしてくださいね。



 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190907

 昨日に続いて青空優勢ですけど、青空の色が一段と濃く感じます。

 また、志賀高原や菅平高原など長野市周辺の2000m級の山々に積雲が見られるものの、昨日ほど成長の勢いは感じられません。

 今朝の最低気温は22.6℃(04時00分)。
 09時には27℃を超えています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190907

 台風13号はすでに黄海を北上中。
 カタチだけは「通り過ぎた」ことになりましたが、台風に向かって吹き込む温かく湿った風が九州付近に集中。
 南北方向の活発な雨雲の帯が形成されています。

 九州付近を拡大してチェックしてみると・・・

実況風03時190907
(図をクリックすると拡大します)

 上空約3000mまで台風縁辺の南西風と、東から張り出す太平洋高気圧吹き出しの南東風が九州付近で収束。
 九州西方沖、九州西岸、豊後水道付近の概ね3か所に雨雲の帯が形成され、一部活発化していることが分かります。

 これら雨雲の帯が次第に南北縦型になって停滞すれば、いわゆる「線状降水帯による大雨」に。
 台風13号と太平洋高気圧の微妙な勢力と位置関係によって状況が変化するので、実況重視で要警戒といったところです。

昨日15時から今日03時まで12時間のレーダー画像

九州レーダー03時までConcrete190907
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 一方、暖かく湿った南風が山岳風上斜面で雨を降らせ、日本海側に吹き降りることでフェーン現象が発生。
 すでに日本海側では30℃を超え、猛暑日地点続出の気配が漂っています。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布のアニメ

全国レーダー08時まで190907
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)





 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM7日190907
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 日本付近は概ね上空の太平洋高気圧(高度5880m)に覆われていて、東日本に至っては上空の太平洋高気圧のコア(高度5910m)に覆われ、高温で乾燥した下降気流優勢エリア。
 湧き上がろうとする雷雲も頭を押さえつけられ、よほど強い暖湿気が流れ込んだり極端に昇温するなど、上昇気流が特に活発化する地域以外ではにわか雨や雷雨も発生しにくい状態が続くと思われます。

 この点、上空の太平洋高気圧の西側縁辺にあたる九州付近は強い暖湿気(雨の原料)の通り道。
 また西日本南岸も上空の太平洋高気圧のコアの縁辺と言えますから、強い暖湿気が流れ込み、山岳風上斜面や風の収束線など上昇気流が特に強まる場所では、にわか雨や雷雨・・・場合によっては活発な雨雲の帯が発生することが想定されます。

 そして上空の太平洋高気圧の北縁・・・北海道付近では、暖かく湿った上空の太平洋高気圧縁辺流と偏西風強風帯が収束傾向。
 引き続き秋雨前線が停滞すると思われます。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・九州西岸には今夜にかけても南西諸島から連なる降水帯が停滞。
 (台風15号の発達・北西進によって)上空の太平洋高気圧が西に張り出すため降水帯は弱まる傾向ですけど、線状降水帯の活発化・停滞にはもうしばらく気配りする必要があると思われます。

 同じく、太平洋高気圧縁辺の暖湿南東風の入り口にあたる西日本南岸でも、しばらくは山岳風上斜面、風の収束線付近中心のにわか雨や雷雨に要注意。

 一方、上空の太平洋高気圧のコア直下の東日本は熱中症厳戒モード。
 フェーン現象による20℃以上の暖気塊が予想されている日本海側は特に警戒を要する状態です。

 そして秋雨前線が停滞する北海道・・・今日も大気の状態が不安定のようです。



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190907
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 GSMモデルとほぼ同様。
 一つ気になるのは、台風13号を追いかけるように東シナ海を北上する元台風14号の暖湿気を含む熱帯低気圧。

 MSMモデルの発達具合を見ると、台風に再発達することも考えられます。
 気象庁は熱帯低気圧のまま推移することを予想しているようですし、GSMモデルを見る限り、過剰に発達させていると考えるのが自然だと思いますが・・・台風と熱帯低気圧の違いは風速だけ・・・
 南西諸島への風雨の影響はそこそこキツメに想定しておいたほうが良いと思います。


3、明日~明後日の空模様・・・台風15号、いよいよ上陸へ!?


 それでは、台風15号の接近・上陸が予想されている明日~明後日の空模様

GSM3コマ190907
(図をクリックすると拡大します)

 当初はほとんど発達しないで上陸・・・なんて予想もありましたが、小さくても上空の太平洋高気圧を蹴散らし、コンパクトに発達して関東付近に上陸することが予想されています(もちろん進路予報の予報円の範囲でブレ幅を想定しておいてくださいね)。

 計算値通りに推移するなら、東海から関東では明日の午後から急に嵐が始まり、一晩吹き荒れた後、朝は強い吹き返しの風の中を通勤・・・ということになるかも??

 いずれにしても風雨の影響は一人前・・・と考えて、それぞれ必要な対策を取られることをお勧めします。

4、次の台風は???


 それでは今日も最後におまけ・・・次の台風について。

次の台風モデル比較190907
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁発表GSM・MSMモデル 無料サイト: http://weather-gpv.info/
 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 明後日月曜日頃には計算値も落ち着いてくると思いますけど・・・

 来週末には行く先知れずの発達した台風、さらには熱帯低気圧も天気図上に存在。
 台風シーズン真っ盛りを実感させてくれています・・・orz



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台風13号・15号最新データ!週末の空模様は?(190906)


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 昨日夕方、長野市街地に下る途中の野尻湖畔・・・

国際村190906
(写真をクリックすると拡大します)

 上空には巻層雲とつるし雲くずれの高積雲。
 そして、斑尾山の風下側には、単独峰を迂回した風の風速差(剥離現象)や収束によって形成される旗雲が発生。

 30分ほど車を停めてタイムラプス撮影をしました。


(4Kタイムラプス動画:野尻湖畔から東方向 斑尾山方面)

 撮影直後に風向が代わり旗雲はみるみる消滅。
 上空の巻層雲や高積雲が、静かに東に流れていきました。

 野尻湖畔にしては蒸し暑さを感じる夕方。
 上空の雲こそ秋の雲ですが、その材料は夏の暖かく湿った空気だったようです。

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1、昨日発生した台風15号・・・日曜日、突然の嵐に?


 昨日の夕方、台風15号が発生。
 これで、この週末に影響が予想されていた台風が出そろいました。

 ということで、まずは明日夜にかけての空模様実況・予想天気図で概観しておきましょう。

天気図アニメ190906
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 台風本体による影響が心配されるのはもちろんですけど、①不安定な大気による局地的な雷雨、②フェーン現象による日本海側の高温、そして③九州西岸付近に形成される可能性ある線状降水帯による大雨、さらに④コンパクトにまとまった台風15号による突然の嵐も心配される状況です。

 続いて、台風の進路を確認。
 ほぼ予想が固まった台風13号の進路については、以下のURLで最新の進路予報を確認していただくとして・・・

 
 昨日発生した台風15号の進路予報も・・・

進路予想比較15号190906
(図をクリックすると拡大します)

 気象庁・米軍とも予報円の範囲内で一致(違いは誤差範囲)。
 近畿~関東付近に最接近又は上陸した後、足早に北東進することが予想されています。
 ※進路予報は刻々と変化するので、上記URLで最新の情報を確認してください。

 ということで、今日から週末のかけての具体的な空模様・・・
 進路予報とほぼ一致している気象庁のGSMモデルを使って、時系列でチェックしていきましょう。

 府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
 府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/   


2、今日の空模様・・・台風と秋雨前線の影響、そして猛烈な残暑の始まり!


 それでは今日の空模様


 (1)今朝の実況・・・予報のスタートライン


 今朝の 長野市街地・・・

菅平190906

 志賀高原や菅平高原など2000m級の山々に積雲が浮かんでいるものの、とりあえず湧き上がる気配はなし。

 空気は乾燥気味??

北アルプス190906

 見通しが良く、北アルプスの槍ヶ岳周辺の山々も、尾根筋までハッキリと見えています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況190906

 北上中の秋雨前線が接近中の北海道は大気の状態が不安定。

 暖かく湿った南東風が吹き込む西~東日本の太平洋岸は大気の状態が不安定で、南東風の山岳風下側にあたる日本海側ではフェーン現象が発生中(だから長野県北部は見通しが良い?)。

 そして、台風13号に近い南西諸島は荒れ模様。

 ちなみに太平洋側の不安定性の降水域では、今朝も三重県で大雨がありました。

中部レーダー04時までPlushFatherly
(スマホ版のブログではアニメが動きません。「PC版サイトを見る」に設定してご覧ください)

 南西諸島や九州西岸付近への台風の影響が気になるのは当然ですけど・・・
 三重県の大雨と同様の現象が他の地域でも発生しないか?という点にも気配りをする必要がありそうです。

昨日20時から今日08時まで12時間のレーダー画像と08時の推計気象分布のアニメ

全国レーダー08時まで190906
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 (2)今日の空模様・・・気象庁発表のGSMモデル


 それでは、今日これからの空模様・・・

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使ってポイントを詳しくチェックしておきましょう。

GSM6日190906
(図をクリックすると拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置。

 台風13号の北上と台風15号の北西進にともなって上空の太平洋高気圧が津軽海峡付近まで張り出すことに。

 このため、東側をブロックされた台風13号は、上空の太平洋高気圧の縁辺流に流されて東シナ海をゆっくりと北上。

 また、暖かく湿った上空の太平洋高気圧の縁辺流も大陸の乾いた空気を運ぶ偏西風強風帯も北海道付近まで北上し、これに対応する秋雨前線も北海道付近まで北上。
 悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域:正渦度極大値)が通過するタイミングで雨雲が活発化すると思われます。

 一方、上空の西~東日本は上空の太平洋高気圧に覆われ、上空から熱風が吹き降ろす「乾燥ドライヤーエリア」に入ることになるようです。

 で・・・このような空模様の骨格に対応して地上では・・・下段の図・・・暖湿気の通り道にあたる南西諸島は大気の状態が不安定。
 台風が過ぎ去っても強い雷雨、突風が続く模様。

 また、秋雨前線がかかる北海道でも断続的に雨雲がかかることが予想されています。

 そして、西~東日本・・・
 今朝、三重県で大雨を降らせた暖湿気と同じ強さの暖湿気が、高気圧縁辺の南東風に乗ってコンスタントに沿岸に流入。

 上空の太平洋高気圧の下降気流によって積乱雲の発達が抑制されやすくなっているものの、沿岸では山岳風上斜面や風の収束線を中心ににわか雨や雷雨が継続。

 暖湿気が流入しやすい内陸でも局地的な雷雨に目配りすべき状況だと思われます。

 また、日本海側は夏空復活。
 フェーン現象による猛烈な昇温に注意をする必要がありそうです。



 (3)気象庁MSMモデルで空模様を具体的にイメージ


 それではGSMモデルで確認したチェックポイントを確認しつつ・・・

 解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ190906
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 紫色は下層雲。

 例によって詳細はアニメ中のコメントをお読みいただくとして・・・

 このアニメで一番気になるのが九州西岸付近に形成され、停滞する収束線・・・
 いわゆる線状降水帯を形成し、長時間にわたって激しい雨を降らせることが心配されます。

 場所にブレ幅はあるものの、五島列島や対馬、長崎や佐賀付近??
 心配しすぎなら良いですけど、未明からの雨の強まり・・・
 最新の情報を確認し、寝る前に避難準備をすることも想定しておきたいところです。


3、週末の空模様・・・土曜日は今日の空模様の強化版?日曜日は突然の嵐に要注意!?


 それでは週末の空模様

GSM7日190906
(図をクリックすると拡大します)

GSM8日190906
(図をクリックすると拡大します)

 今日の空模様をベースに、図中の書き込みをお読みいただければ、最新の予報をチェックする際の注意点を把握していただけるはず??

 昨日の計算値よりずっと発達した状態で接近するのが驚き・・・
 ※やはり海面水温30℃以上を考えれば、昨日までの計算値は過少気味でしたね。

 明日土曜日にかけて心配される線状降水帯。

 明後日日曜日、コンパクトな台風15号による突然の嵐(登山や海 要注意)。

 そして日本海側でずーっと続く、フェーン現象による記録的な?残暑。

  さらに台風14号崩れの熱帯低気圧・・・まさか再び台風になるなんてことは??
 そうでなくても影響は気になります。

 何事もなく終われば良いのですが・・・・


4、次の台風は???


 最後におまけ・・・次の台風について。

次の台風モデル比較190906
(図をクリックすると拡大します)

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 現時点では計算値にすぎませんけど、各国のモデルは来週末頃、非常に発達した台風?の「存在」を予想しています。

 繰り返しますが単なる計算値・・・
 台風15号が過ぎ去るまでは、単なる計算値としておきましょう・・・orz

 ※ここ数日、読み直す時間がありません。
  誤字脱字、意味不明・・・ありましたら(あるはずです)ご容赦ください。



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  (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

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プロフィール

Kasayan

大昔、気象会社や東京の放送局で天気予報番組を作っていたこともありますが今は故郷長野で2回目の日本一周を夢見るただのヨット好き。山岳ガイドのタマゴたちと気象の勉強中。最近多くの時間を野尻湖畔の山小屋で過ごしています。

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