気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

GFS

 前ブログの容量が一杯になってしまったので、2012年1月から当ブログに移転しました。
 過去の記事、過去データは、前ブログをご覧ください。
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晴れ優勢も小さな虫食いの雨も。3連休の天気と台風23号と台風24号?の影響は?(151005)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 秋晴れ優勢の週末も終わり、3連休が待ち遠しい方・・・台風23号の影響が気になるところですけど・・・

台風23号予想進路図比較151005
予想進路図は生モノ。必ず以下のURLで最新の進路図を確認してください

  気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  Joint Typhoon Warning Center(接続不安定?): http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO  

 昨日に引き続き、北海道東岸に向けて、東海上を北上することが予想されています。

 大型の台風23号・・・海上を通過するとしても、どれだけ影響するのか?
 明日から6日間の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ざっくりとまとめておきました。

GSM6コマ151005
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 昨日までのシミュレーションよりやや好転傾向
 本格的な暴風が予想されるのは北海道で、8日(木)~9日(金)頃?・・・
 その他の地域は、明日6日(火)~7日(水)にかけて、強風と高波の影響が予想されています。
 そして3連休は早くも回復してくることに。

 もちろん、台風がシミュレーション通りのコースを進んだらという前提で。

 そこで、他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)も比較しておきました。

台風23号モデル比較151005

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 これを見ると、気象庁発表のGSMモデルだけを見て雨の影響はなさそう・・・なんてことは、まだまだ言い切れる状態ではありません。

 ただ、3連休が始まるまでに北海道方面を除いて台風の影響がひと段落しそうなのは、気象庁のGSMモデルと同様。
 期待をしながら、明日朝も最新のデータを再チェックしたいと思いますが・・・

台風23号沿岸波浪予想151005

 海上は、かなり早めにシケてくるようですから、ご注意ください。

 ところで・・・11日(日)頃、天気図の右下に見え始める同心円状のアヤシイ等圧線・・・

台風24号モデル比較151005

 各国のモデルをチェックしてみると・・・いずれのモデルも、14日(水)頃台風24号?らしきモノがフィリピン方面に東進することを・・・
 そして、台風25号??かもしれないモノの発生を予想しています。

 秋の行楽シーズン、影響がないことを期待したいですよね。
 (来週予定しているKasayanの北海道行きに影響しないか??気になってしかたがないというのが本音だったりして)


 それでは、ここから今日の空模様

黒姫山そばの実151005

 Kasayanは、新潟県境に位置する信濃町、黒姫高原に来ています。

 曇り空ですが、青空も顔を出しているといった状態で・・・最低気温は8.8℃(05時57分)。
 今朝は一時、ストーブを焚きました。

 一か月ほど前には白い花でいっぱいだった蕎麦畑では、蕎麦の実が黒く実り、新蕎麦の季節の到来を告げています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況151005

 西進する台風23号が目立ちますけど・・・三両編成?の高気圧が日本海に移動中
 高気圧の中心に近い日本海側を中心に秋晴れエリア優勢の状態が続いています。

 ただ、高気圧の北の端っこにあたる北海道や、南の端っこにあたる伊豆諸島付近には、小さな雨雲が観測されています。

 そこで衛星の水蒸気画像を見ると・・・寒気を伴った上空の気圧の谷北日本を通過中
 また、太平洋沿岸に停滞する偏西風の強風帯に沿って、上空の浅い気圧の谷東進しているのがわかります。
 これら上空の気圧の谷から地上に降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって、秋晴れの虫食い・・・局地的に雨が降っていると思われますが・・・

 
 今日これからの空模様・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM05日151005
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北日本を通過中の、-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷は、今夜にかけて東海上へ
 代わって、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が、接近してくることがわかります。
 このため、小さな雨雲がかかっている北日本も、次第に好天ベースに。
 
 一方、西~東日本では・・・太平洋沿岸に停滞する偏西風の強風帯に沿って、上空の比較的小さな上空の気圧の谷が、今夜にかけても断続的に通過する模様。
 大崩れはないものの、コンスタントに悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が地上に降り注ぐことに。

 そしてこのような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根の東進に伴って、3両編成の高気圧の先頭車両北日本へと北東進
 日本海側を中心に、晴天域が北海道まで拡大していくことが予想されています。

 一方、上空の小さな気圧の谷が断続的に通過する太平洋側は、引き続き高気圧の南縁に位置して、湿った東~北東風が吹き込みやすい状態。
 さらに午前中紀伊半島南東側弱い気圧の谷(等圧線の高気圧側への湾曲部:弱い低圧部)が発生し、次第に降水域を拡大させながら、ゆっくり西進することが予想されています。

 ということで・・・今日、秋晴れの虫食いとして注目すべきは紀伊半島周辺ということになりそうですが・・・

 そんな虫食い・・・雨雲の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位151005
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 日本付近は概ね大陸の寒冷乾燥空気に覆われ続けますが・・・弱い気圧の谷が発生する紀伊半島付近には、吸い上げられるように、南から暖湿気(水色のエリア)が流れ込んでくることがわかります。
 また、弱い気圧の谷から少し離れた関東甲信地方の南部にも、東寄りの風に乗って、弱い暖湿気が流れ込む模様。

 どうやらこの暖湿気が秋晴れの虫食い・・・低い雲や雨をもたらすようですね。

 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを再確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ151005
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。
 今日はデータの漏れがあって、午前10時、午後10時の空模様を交えた変則的なアニメになっています。

 秋晴れの虫食い・・・北海道の弱い雨は次第に回復してくるものの、紀伊半島付近の弱い気圧の谷の雨今夜にかけて強まりつつ西進することがわかります。
 雨雲の本体は海上ですけど、その一部は紀伊半島南東岸にかかる可能性アリ。

 また、湿った北東風が流れ込む関東甲信南部付近下層雲が予想されていますが・・・北東風がぶつかる山梨県や長野県の山々では、東斜面を中心に上昇気流が活発化し・・・局地的に雨雲が発生することも想定されます。

 小さな虫食いですが・・・この季節、ためらうことなく全国的に晴れといえる状態はありません。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 拡大6コマ151005拡大GSM151005拡大相当温位151005    
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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秋雨前線上の低気圧 北東進。西から下り坂。台風17号と18号??の動向(150906)


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 今日は福井県・・・永平寺の駐車場からのブログ更新。

 観光目的で福井県に来ているわけではないのですが、朝早く起きたので、永平寺に参拝。
 午前8時の参拝時間を待ちながら空模様のチェックをしています。
 ということで・・・今日も超簡単なブログ更新になってしまい、申し訳ありません。

 さて・・・気になる台風の動向ですが・・・

03時実況天気図150906

 今朝の実況天気図を見ると、台風17号に加えて、南の海上に熱帯低気圧が発生しています。
 なんだか嫌な感じ・・・・

 今後の動向が気になるところですが・・・
 今日も各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を比較しておきました。

17号GSM150906

17号ECMWF150906

17号GFS150906

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
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 気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
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 もはや未来は闇の中???
 しばらくはコマメな天気チェックしかなすすべがないという感じがします。

 今日は細かく検討ができませんので・・・台風の影響が最小限で済むよう、永平寺にお参りをしておきます・・・ごめんなさい。


 続いて今日の空模様。

GSM150906

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)。

 図だけは掲載することができましたので、昨日までの記事を参考に、ご自分で検討していただければ幸いです。

 続いて、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を・・・

全国流線アニメ150906
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 どうやらGSMモデルと比較して、九州方面の気圧配置の予想が大きく異なるようです。

 実際はどうなるのか?
 特に西日本方面の空模様は安全マージンを大き目にとってイメージしておいたほうがイイかもしれません。

 永平寺はシトシトの雨。
 これから強まりそうですね・・・・・・

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

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台風15号・16号の動向。今日は東~北日本中心に変わりやすい天気(150822)


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 天気予報ばかりでなく、ニュースでも伝えられるようになった台風15号と台風16号
 今日も、最新のデータで、ダブル台風の動向をチェックしていきたいと思います。

 まず台風の予想進路ですが・・・

気象庁予想進路図150822
予想進路図は生モノ。最新のデータを以下のURLで確認してください

  気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/

JTWC予想進路図150822
予想進路図は生モノ。最新のデータを以下のURLで確認してください

  Joint Typhoon Warning Center(接続不安定?): http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO

 テレビやネットの天気予報でご存じのとおり。

 小笠原付近を通過する台風16号の間接的な影響と・・・来週前半、九州付近に接近あるいは上陸が予想される台風15号の直接の影響が心配されるわけですが・・・

 ダブル台風がなぜこのようなコースを通過するのか?という理由や・・・
 本土への台風の接近・上陸に伴う具体的な影響、そして間接的な影響について・・・
 テレビやネットの天気予報では、今ひとつ具体的に伝えられていないと感じています。

 これはKasayanの推測にすぎませんが・・・
 気象業務法という法律には、台風の進路や台風に伴う影響の予想については、防災情報の錯そうを避けるため、気象庁に一元化することが定められており、民間の気象会社や気象予報士の予想を禁止(罰金刑等)しています。
 このため、テレビの解説者にも萎縮効果が作用し、あらかじめ「仮に、このようなコースを進んだ場合」とか「仮に〇〇に上陸した場合」という前置きをした上で、台風対策に役立つ具体的な影響を解説することすら、控えるようになっていると思うのです(前置きをしても早合点してしまう視聴者はいるでしょうけど)。

 テレビのように一瞬で音声と映像が消えてしまう媒体では、特に萎縮効果が作用します(Kasayanもそうです)。

 ただ、ネットという文字媒体では、仮定の話であることをキチンと前置きしておきさえすれば、具体的な影響を伝えることも可能ですし、さまざまなデータを比較しつつ、「可能性を伝える」ことが可能です。
 いまだ電波媒体と同様のあいまいな記述が多いネット上の天気予報も・・・ヨーロッパ中期予報センターやアメリカの気象機関(NOAA)、また米軍(JTWC)の予想進路図などが一般に知られるようになった現在、そろそろ見直すべき時期なのではないか?と思います。


 なんて・・・ずいぶん脇道にそれてしまいましたが・・・
 今日も、計算値が大きく変化する可能性があるということ、そして計算値通りに空模様が変化した場合ということを前提に・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をはじめ、他国のモデルを比較しながら、台風が予想進路図に沿って接近・上陸する理由や、具体的な影響とその理由について、チェックしていきたいと思います。

 まずは予報のスタートライン・・・今朝の実況から。

実況150822

 秋雨前線と、台風15号台風16号・・・これら3つが主な悪天の要素ですが・・・

 今朝は、秋雨前線に流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)によって、前線上の低気圧北東側・・・北日本中心に降水が活発化していることがわかります。

 では、これらの要素がこれからどのように変化していくのか???

 今日22日(土)からチェックしていきましょう。

GSM22日150822
(図をクリックすると注釈のない原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・偏西風の強風帯(水色の矢印)が日本海沿岸に停滞中
 そして、偏西風の強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、断続的に北東進中

 このため地上では・・・下段の図・・・偏西風の強風帯に沿って日本海側に秋雨前線の降水帯が停滞し・・・上空の浅い気圧の谷の悪天パワーよって、前線上の低気圧が北陸沖を北東進することが予想されています。
 また、東~北日本の太平洋側では、東から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込んで、大気の状態が不安定になり・・・局地的に降水が活発化するようですが・・・
 
 一方、南の海上では・・・再び上段の図・・・台風15号が先島諸島付近を通過し、台風16号が小笠原付近に接近し始めたのをきっかけに、台風15号の北上をブロックしていた西日本の南海上の上空の太平洋高気圧が弱まり始めるのがわかります。

 このため台風15号も16号に遅れて北上を開始し・・・下段の図・・・今夜にかけて沖縄本島方面でも風雨が強まってくることが予想されています。

 なお、今日の空模様については、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)が存在するので、もう少し具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150822
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 秋雨前線上の低気圧は、今夜にかけて次第に弱まる模様。

 北日本中心の活発な降水も次第に弱まってくるようですが・・・
 東北~関東にかけて、北西風と南風がぶつかって形成される風の収束線がゆっくりと南下
 台風16号の北側から流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みによって、局地的に雷雨と思われる降水域が予想されていることがわかります。

 一方、西日本方面は、日本海の低気圧西側を経て、台風16号に吹き込む(比較的乾いた)北寄りの風が優勢になって、回復傾向

 今日は北日本でぐずついた天気・・・東日本で不安定性の雨・・・西日本で晴天・・・という天気分布に。


 続いて、明日23日(日)~明後日24日(月)

GSM23日24日150822
(図をクリックすると注釈のない原図が拡大します)

 上段の図・・・台風15号の北上と、台風16号の北東進に伴い、上空の太平洋の北側で、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が、東日本に張り出してくる模様(台風15号の影響で、台風15号東側の上空の太平洋高気圧が東日本方面に勢力を強めるといったほうがイイかな?)。

 また、中国東北部では、寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が次第に南下し・・・大陸の東シナ海沿岸部上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進
 このため、東シナ海上空では、次第に南西風が強まり始め・・・この風に乗って台風15号は速度を上げつつ北東進することになります。

 そして地上では・・・下段の図・・・台風15号が、北東方向から北寄りに進路を変えつつ急速に九州南部へと接近。
 南西諸島方面や九州南部で風雨が強まり始める(南寄りの強風・暴風と断続的な強い雨)ことが予想されています。

 一方、上空の気圧の尾根の張り出しによって、偏西風の強風帯が日本海北部にまで押し上げられ・・・秋雨前線が弱まって、北日本は回復に向かうことに。
 ただ、東日本付近には、台風16号北側か暖かく湿った北東風が流れ込むため、大気の不安定な状態が続くことが予想されています。


 そして25日(火)~26日(水)

GSM25日26日150822
(図をクリックすると注釈のない原図が拡大します)

 上段の図・・・寒冷渦朝鮮半島を反時計回りに通過
 西日本上空では南寄りの偏西風が強まり台風15号は一気に西日本を通過して日本海へ

 このため地上では・・・下段の図・・・25日(火)は、台風の中心の東側では南寄りの風が非常に強まり(強風域・暴風域参照)、暖湿気(雨の原料)の入り口にあたる四国~紀伊半島の太平洋岸・・・特に上昇気流が活発化する山岳風上斜面を中心に激しい雨が予想されています。
 (台風通過後の九州では北寄りの強風と、山岳風上斜面中心の活発な雨)

 そして26日(水)は、台風が通過した後も、暖湿南風の通り道にあたる東日本で大気の状態が不安定
 暖湿気の入り口にあたる太平洋側・・・特に関東付近に形成される南西風と南東風の収束線や山岳風上斜面を中心に、活発な雨が続くことがわかります。


 ということで・・・台風による強風や雨についてザックリとチェックしてきましたが。
 台風の雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子・・・相当温位図という特殊な天気図で、もう少し詳しく見ておきましょう。

相当温位3コマ150822

 2つの台風が交互に暖湿気を日本付近に運び込み、最後は15号に吹き込む暖湿気が優勢になってくることがわかると思います。

 いずれにしても、暖湿気の流れ込みは西~東日本中心
 気象庁のGSMモデル通りのシナリオで空模様が変化すれば、北日本へのダブル台風の直接・間接的な影響は、高波くらいで済むかもしれませんね?

 なお、アメリカの気象機関(NOAA)のGFSモデルと、ヨーロッパ中期予報センターのモデルも・・・

モデルGFS150822

  アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

モデルECMWF150822

  ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日の記事に掲載した計算値とほぼ同様。

 九州を通過する際は、気象庁のGSMモデル通りのシナリオで推移すると思いますが、日本海に抜けた後・・・アメリカ(NOAA)のGFSモデルのように、日本海を北東進することになれば・・・北日本にも多かれ少なかれ影響はありそう・・・・

 このあたりは、24日(月)あたりにハッキリしてくるでしょう。

 最後に、気象庁が発表している短期予報解説資料(プロ用の資料)に掲載されている図を引用しておきますので、今日~明日の空模様の(公式の)注意点・・・確認しておいてください。

短期予報解説資料図150822

 今日は、朝・・・体調がイマイチで、ブログ更新が遅くなってしまいました・・・

 ひょっとしたら、あちこち間違いもあるかもしれませんけど・・・原図は確かですから、ご自分で内容をご確認の上、気象庁発表の短期予報・週間予報をチェックする際の参考資料にしてください。

 昨日に引き続き、ごめんなさい。
 
     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM22日150822拡大GSM23日24日150822拡大GSM25日26日150822  
(図をクリックすると注釈のない原図が拡大します)

 (台風の接近で、個別の予想に関するメールを多くいただきますが、ひとつひとつにお答えすることは様々な理由からできませんので、なにとぞご容赦ください。 ごめんなさい。また、励ましのメールも数多くいただきます。本当に感謝しておりますが、物理的にすべてのメールに返信できませんので、ブログの内容を充実 させることで返信に代えさせていただきたいと思います。有難うございました。)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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台風11号の動向と3連休の空模様。台風12号は?(150717)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 一週間以上も動向を追い続けてきた台風11号が上陸・・・西日本を通過中ですが・・・
 午前3時の様子・・・いつもの実況3点セット?でチェックしてみると・・・

実況150717

 台風11号は、関東の東海上に張り出している上空の太平洋高気圧西側をゆっくりと北上中
 台風を北東に押し流す偏西風は、いまだ大陸東岸付近・・・そして北海道付近に位置していますから、まだまだ台風の動きはゆっくり・・・ということになりそうです。

 そして・・・台風の東側には暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)がタップリと流入。
 台風に近い近畿付近をはじめ、台風から遠い東海~関東付近でも、暖湿気の入り口にあたる太平洋側・・・そして暖湿気が強制的に上昇気流になる山岳の風上斜面を中心に、雨が活発化しています。

 この活発な雨や強風によって、様々な被害が発生していることはニュースでご存知のとおり。

 こうなると・・・予想進路を考えるというよりは、目先数時間の影響を的確に把握し、早め早めの対応をして、影響中はじっと嵐が過ぎ去るのを待つ・・・というのがお勧め。

アメダス風向風速3時150717

 昨日の記事に、目先数時間の台風の影響を把握する方法の一例をご紹介しましたが・・・
 今日も、暖湿気=雨の原料を運び込む風の様子をアメダスでチェックしながら、気象レーダーと対応させ活発な雨のエリアの変化を考えるなどして・・・ゆっくりでも、少しずつ変化する空模様を、できるだけ早く捕まえて・・・対応するようにしてください。

  アメダス風向・風速: http://www.jma.go.jp/jp/amedas/000.html?elementCode=1
  気象レーダー: http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/


 また、時々刻々と変化する予想進路や暴風域・強風域の範囲は以下のURLをコマメにチェックしていただくとして・・・

   気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
   米軍(JTWC)予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO
   Joint Typhoon Warning Center(接続不安定): http://www.usno.navy.mil/JTWC/

 このブログでは・・・台風11号の、今日、そして明日からの3連休への影響について・・・・
 そして、気になる台風12号の動向について・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、チェックをしていきたいと思います。

 では、今日17日(金)の空模様から。

GSM17日150717

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・今夜にかけても上空の太平洋高気圧が関東付近まで張り出し台風の東進をブロック
 また、台風を北東に押し流す南西偏西風朝鮮半島付近までしか進んできませんから・・・
 台風は引続きノロノロと山陰付近を(チョッピリ東寄りに)北上することになります。

 このため地上では・・・下段の図・・・陸地と冷たい日本海の影響で、台風は徐々に弱まるものの・・・強い暖湿気が流れ込む台風東側で活発な雨が続き・・・広範囲で風の強い状態が継続することになります。

 もちろん、台風のかなり東側・・・東海や関東甲信付近でも、大気の状態が不安定になって、断続的ににわか雨や雷雨が続くことに。

 そして・・・トータルの降水量が増加して、土砂災害や洪水の危険性が高まることが考えられます。

 結局、今日も夜にかけて荒れ模様の天気が続くわけですが・・・

短期予報解説資料150717

 これは気象庁が発表している短期予報解説資料というプロ用の資料。

 注記をしておきましたので、先にご紹介した午前3時の実況天気図と、GSMモデルを見ながらお読みいただくと、気象庁が考えている空模様を把握できると思いますが・・・いかがでしょうか???

 なお、予想されている降水量等はあくまで目安ですから、最寄の地域の注意報や警報の原文(クリックしていくと文字情報にたどり着きます)にも目を通してくださいね。

 ということで・・・今日の空模様・・・最後は以上のチェックポイントを確認しながら、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150717
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 必要なことはアニメ中に書きこんでおきましたが・・・

 今日、一番雨が降り続きやすいのが紀伊半島をはじめとする近畿・東海周辺
 短期予報解説資料に記載されていた予想降水量の多い地域と一致しますよね。

 すでに降った雨に加算されるわけですから・・・土砂災害・河川の氾濫等、ますます危険が高まると思われます。


 それでは・・・明日から海の日までの3連休の空模様・・・まとめてご紹介したいと思います。

GSM18日150717

GSM19日150717

GSM20日150717

 必要なことは図中に書きこんでおきましたが・・・台風が通過しても、残留する暖湿気=雨の原料や、太平洋側に流れ込む暖湿気・・・そして気温の上昇によって大気の状態が不安定になりやすく・・・午後を中心に、毎日のようににわか雨や雷雨の発生が予想されています。

 もちろん、局地的な雨ですから、運がよければ雨に降られずにすみますけど、海や山のレジャーは要注意!!
 明日にかけては風の強い状態も続きそうですから、行動計画はできるだけ緩めにしておきたいところです。

 また、南西諸島方面新たな熱帯低気圧の発生が予想されていますが・・・
 先にご紹介した短期予報解説資料にも記載されていたとおり、発生や発達に関してはシミュレーションが上手く機能しておらず「不確実性が大きい」状態。

 日本付近への暖湿気の流れ込みにも影響してきますから、連休中も熱帯低気圧の動向・・・コマメにチェックしておくようにしてください。

 そして・・・暖湿気の流れ込みが続くということで・・・連休中もムシムシの厳しい暑さが続きますから、暑さ対策もしっかりしておきたいところです。

 さらに・・・

沿岸波浪予想150717

 明日にかけて、弱まりつつも、波の高い状態が続きます

 うねりはなかなか消えず・・・静穏に見えても、一発大波という数千波に一波の大波が防波堤を洗うことが予想されますから・・・釣りを含め、マリンレジャーは注意していただきたいと思います。


 で・・・連休明けから週末にかけても・・・・

GSM21日から23日150717

 毎日のようにゲリラ雷雨が発生する可能性アリ。

 そして台風12号がジワジワと日本の南に進んできます。


 ということで・・・台風12号の動向・・・今日はこれで締めくくりましょう。
 各国(アメリカの気象機関(NOAA)のGFSモデル、ヨーロッパ中期予報センターのモデル・気象庁のGSMモデル)で、(現時点の計算値での)台風の最接近時のシミュレーションを比較。

台風12号モデル比較150717

 昨日まで、南西諸島方面に発生する(かもしれない?)熱帯低気圧に翻弄されていた(シミュレーションが異常?だった)ヨーロッパ中期予報センターのモデルもそこそこ安定してきたので、検討に加えると・・・

 アメリカの気象機関(NOAA)のGFSモデルと、ヨーロッパ中期予報センターのモデルは、日本の南で北東方向に転向し・・・関東沖を通過していくことを予想しているのに対して・・・
 気象庁のGSMモデルは台風11号と同様、九州あるいは四国方面への接近を予想しています。

 まだまだ計算結果は大きく変動する可能性が高いですけど・・・・
 台風11号が接近中、日本付近は梅雨時とは思えない暑さになったように・・・台風12号が日本の南に接近するのにともなって、太平洋高気圧が北に勢力を強め・・・再び猛暑になることも考えられます。

 いずれにしても、イヤーな台風になりそうですね。
 (今日は金曜日・・・いつものように仕事でバタバタしているので、少々コメントを間引きました。ごめんなさい)

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 【オマケ】
  昨日の長野市は、暖湿気の流入によって強い雨が降ったかと思えばムシムシの晴天に。
 いかにも台風が接近中・・・という空模様になりました。
  そんな様子、微速度撮影(インターバル撮影)しておきましたので(40秒付近から雨模様に)・・・


4K画質で撮影。可能であればHD・拡大設定でご覧ください。

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





台風9号・10号・11号、今後の動向は?そして今日の空模様(150704)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 ついに、南の海上には台風9号(CHAN-HOM)・台風10号(LINFA)・台風11号(NANGKA)、3つの台風が勢ぞろいしてしまいました。

 どの台風が?どのタイミングで?日本に影響するのか???
 まずは台風の位置関係から整理しておきましょう。

気象庁予想進路図150704

 台風の予想進路図は、実況に基づき時々刻々と変化しますから、頻繁に更新できないブログに引用するのは非常にためらわれるのですが・・・台風の位置関係の整理用に引用。

 台風の位置・・・番号順に並んでいないので間違えやすいですけど、台風10号がフィリピン付近に停滞するので・・・台風9号と11号が日本に影響する可能性が高い台風と考えれば簡単です。

 念のため、米軍の予想進路図も引用。

JTWC9号150704

JTWC10号150704

JTWC11号150704

  気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  米軍予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO


 ただ・・・位置関係を把握したり、最新の予想進路図を見ても・・・現時点では日本への影響がわかりません。

 そこで、今日も各国の気象機関が天気予報の作成用に使用しているモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)の最新データを比較してご紹介しておきたいと思います。

 まずは、真っ先に日本に接近することが予想されている台風9号から。

台風9号モデル比較150704

 昨日の記事に掲載した図と比較していただくとわかるのですが・・・
 昨日は大陸東岸寄りのコースを予想していたアメリカの気象機関(NOAA)のモデルが、再び九州寄りのコースを予想し・・・
 昨日は九州寄りのコースを予想していたヨーロッパ中期予報センターと気象庁のモデル大陸東岸寄りのコースに変化していることがわかります。

 それだけ予想のバラツキが大きく、まだまだ影響の範囲を云々する状況ではないといえますが・・・
 少なくとも西日本では、台風接近前の梅雨前線による大雨・・・台風接近時による直接の影響はあると考えておいたほうがよいかもしれません。

 続いて、後続の台風11号

台風11号モデル比較150704

 台風9号の最接近に遅れること3日ほどで、南西諸島方面に接近してくることが予想されています。

 台風9号の動向がある程度確定的になる前は、台風相互の影響等もあって、コースの不確実性が極めて高いと思われますから・・・今のところ、台風が連続して似たコースを通過する可能性がある・・・程度に考えておくべきでしょう。

  アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
  ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 それでも・・・一応、台風9号、11号が通過する際のシミュレーション自体は発表されていますので・・・
 気象庁発表のGSMモデルを使って、台風9号・10号が接近・通過する際の空模様の変化をアニメにしておきました。

GSMアニメ150704
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 こうやってモデルをアニメにすると、かなりリアリティーがあるので、いかにもアニメのとおりに空模様が変化するような気がしてきますけど・・・所詮はシミュレーションにすぎません
 予想される天気変化のシナリオの一つと考えて、最新のデータ・予報をチェックするようにしてくださいね。


 それでは今日の空模様・・・

菅平150704

 今朝も長野市は梅雨空

 午前5時過ぎから1時間ほど、少し強めの通り雨がありました。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況150704

 梅雨前線の降水帯西~東日本の沿岸にベッタリで・・・九州南岸付近と関東周辺で降水が活発
 日本海側でも、沖合いを小低気圧が通過中の北陸付近中心に活発な雨雲が観測されています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が日本海を東進中
 このため、梅雨前線が停滞する太平洋側だけでなく、北陸付近でも雨が活発化しているようです。


 ではこの状態・・・これからどうなるのか?
 こちらも気象庁発表のGSMモデルを使って詳しくチェックしていきましょう。

GSM4日150704

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・実況でチェックした日本海の上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)は・・・-10℃以下の寒気を伴いながら、今夜北海道付近まで進む模様。

 また、九州方面では・・・午前中、上空の浅い気圧の谷が通過し・・・午後、上空の気圧の谷が接近してくることがわかります。
 
 このため地上では・・・下段の図・・・午前中、上空の気圧の谷の悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって関東甲信~東北にかけてそこそこシッカリとした降水域が・・・北海道には不安定な大気による弱い降水域が予想されています。

 一方、九州方面では・・・梅雨前線の降水域が北上
 夜には日本海側まで降水域が拡大、そして活発化してくることが予想されています(小低気圧も発生??)。

 ということで・・・今日の空模様は、太平洋沿岸の偏西風強風帯(水色の矢印)と、日本海に位置する偏西風強風帯の動向によって左右されるようですが・・・


 今日の雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位150704

 これは気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という天気図。

 濃い?暖湿気は、梅雨前線の南側に流れ込んでいて・・・梅雨前線付近で雨雲を活発化させるようですが・・・
 梅雨前線の北側にもそこそこ流れ込む模様。

 そして、日本海に南下してくる比較的乾燥した冷たい空気とぶつかって、弱い潜在的な前線帯が発生
 潜在的な前線帯は、上空の気圧の谷が通過するタイミングで活発化し、午前中は北陸付近や関東甲信北部付近午後には山陰付近に細い雨雲の帯を形成。
 梅雨前線から離れた地域にでも梅雨空が広がり、局地的に雨が残ったり強まったりするようです。

 
 ではそんな空模様・・・解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150704
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。 

 必要なことはアニメ中に書きこみしておきましたが・・・

 今日は回復後の東北を除いて、あいにくの天気・・・ということになりそうですね。
 
 なお、短期予報解説資料(プロ用の資料)には、以下のように降水量が予想されています。

短期予報解説資料150704

 長雨が続いている九州南部・・・さらに180ミリの降水が予想されていますから、つきなみですけど土砂災害等への警戒・・・さらに強める必要がありそうです。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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