気象予報士Kasayanのお天気放談

故郷長野に帰ってきたヨットオタクの気象予報士Kasayan。 天気予報は当たるのか?天気予報がハズレたらどうなるのか?天気予報の安全マージンは? 一般的な天気予報とは異なる視点からの解説をモットーに、日々の天気を放談?します。

GFS

 前ブログの容量が一杯になってしまったので、2012年1月から当ブログに移転しました。
 過去の記事、過去データは、前ブログをご覧ください。
  http://kasayan.naganoblog.jp/
 Twitterでは、今日の記事の内容をひとことでまとめています。お時間の無い方・更新時間を知りたい方はどうぞ・・・
  https://twitter.com/kasayangw

週末は大気の不安定度増す。発生可能性が高まった台風4号の動向は???(160730)


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 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日は、早朝から出かけなくてはならないので、週末2日間の空模様、そして間もなく発生しそうな台風4号について、簡単にまとめておきました。

 まず、台風4号??について

予想図3021160730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 気象庁発表の今夜の予想図では、フィリピンの東で台風4号が発生することが示唆されています。

 現時点で予想進路を発表しているのは米軍(JTWC)のみですが(台湾経由で大陸に上陸を示唆)、台風が発生次第、気象庁HPでも予想進路が掲載され始めますので、気になる方は以下のURLで最新の情報をお確かめください。

 気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
 米軍(JTWC)台風情報: http://www.usno.navy.mil/JTWC/
                       https://metoc.ndbc.noaa.gov/web/guest/jtwc
 (米軍情報は世界標準時UTCで表示。日本時間換算には9時間を足してください)
 
 なお、各国が発表しているモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)は、昨夜21時初期値において以下のような進路を予想しています(ヨーロッパ中期予報センターのみ29日09時初期値)。

台風4号モデル比較160730
06日09時の予想: 図をクリックすると拡大します)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 いずれも大陸上陸を示唆していますが、6日頃、東シナ海に熱帯低気圧??と思われる擾乱も予想しています。
 現時点で、そもそも台風4号?が大陸に上陸するのか?も含めて非常に不明確な状態ですが、台風や熱帯低気圧の直接の影響はなくとも、間接的に暖湿気(雨の原料)の影響を受けて、西日本で大雨になるシナリオも想定されますから、天気予報チェックの際は横目で今後の動向をチェックしていただきたいと思います。


 続いて今日30日(土)の空模様

 気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使ってチェック。

GSM30日160730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 今日はコメントを書く時間がありませんので、昨日の記事を参考に、図中の書き込みをお読みいただき、今日の天気のチェックポイントを把握していただければ幸いです。

 続いて、より具体的な空模様を、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使ってチェック。

全国流線アニメ160730
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 気象庁等が発表している天気予報と照らし合わせ、頭上の空模様を具体的にイメージするための(あくまで)参考にしてください。

 続いて、明日31日(日)の空模様

GSM31日160730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 今日の空模様と連続で上空の気圧配置、地上の気圧配置を立体的にイメージしてくださいね。

 今日は日本海側中心、明日は太平洋側中心に雷雨になる可能性が高そうです。

 それでは今日はこれにて・・・行ってきます!(04時55分)

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大予想図160730拡大モデル比較160730拡大GSM30日160730拡大GSM31日160730
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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台風1号は大陸で熱低に。でも明日にかけて大雨のおそれ!(160708)


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 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 今日は金曜・・・Kasayanは朝から仕事でバタバタ・・・
 コメントは少な目になりますが、必要なデータはなんとかまとめてみたいと思います。
 また、台風が発生するとメールを沢山いただくのですが、すぐには返信できませんのでお許しください。

 さて、台風1号の動向ですが・・・

台風進路比較160708

    気象庁台風情報: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
    米軍(JTWC)台風情報:
   https://metoc.ndbc.noaa.gov/web/guest/jtwc
     (米軍情報は世界標準時UTCで表示。日本時間換算には9時間を足してください)

 気象庁、米軍、いずれの進路予想も大陸への上陸と、熱帯低気圧への衰弱が予想されています。
 ということで、台風1号の直接の影響や進路に頭を悩ませる必要性は小さくなってきましたけど・・・

 台風が運んできた暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)のカタマリが、それだけで台風と同じ大きさの雨雲のカタマリになって九州に上陸し始めていることが分かります。

 この雨雲が、今後の天気を左右することになりそうですから・・・
 まずは週末、そして来週の空模様を先にチェックしておきましょう。

GSM9日160708

 9日(土)・・・活発な雨雲の中に、小さな低気圧(低圧部のままの可能性も?)が発生して太平洋岸をゆっくりと北東進
 太平洋高気圧の西側縁辺を北上する暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が低気圧東側に集中するように流れ込むため・・・
 西日本の太平洋側を中心活発な雨が長時間降り続き、積算の降水量次第では洪水や土砂災害の危険性が高まることが考えられます。

GSM10日160708

 ただ、10日(日)になると、太平洋高気圧が弱まり始め、暖湿気の通り道は南の海上へ
 活発な雨雲は東西の帯状になって、前線帯として太平洋沖に停滞
 日本海側から回復してくることが予想されています。

 ただ、日本付近には暖湿気が残留
 にわか雨や雷雨と思われる小さな降水域が広範囲に予想されていることがわかります。

 ということで、この週末、土曜日は西~東日本の太平洋側中心にまとまった雨
 日曜日は南西諸島を除いて回復傾向も、変わりやすい空模様になると思われます。

 ちなみに7月10日は、昨年、西日本より早く関東甲信地方が梅雨明けした日(速報は19日。修正で10日に)。

昨年7月10日実況160708

 昨年も、東シナ海では台風9号が北上していて、似たような気圧配置になっていましたが・・・今年の梅雨明けはどうなるのか???
 昨日に引き続き来週の空模様を、最新のGSMモデルでチェックしておきましょう。
 (昨年は台風11号の影響を考慮して梅雨明けの発表が難しかったんでしょうね)

GSM来週160708
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 前線の降水帯はずっと南海上に停滞し続ける模様。
 このままなら、梅雨前線が南下して消滅する梅雨明けパターンになるところですが・・・
 台風1号崩れと思われる(暖湿気をタップリ持った)熱帯低気圧?(あるいは性質が変じた温帯低気圧?)が日本海を東進する模様。

 この低気圧の雨を梅雨の雨としてカウントするのか?それとも別枠でカウントするのか?で梅雨明けが決まると思われますが(もちろん、来週末以降の空模様も重要ですけど)・・・
 梅雨明けが決まるしとしても、非常に難しい判断になりそうですから、しばらく様子を見た後で梅雨明の発表があって、昨年のように9月に修正されるかもしれません。

 なお、アメリカの気象機関(NOAA)発表のGFSモデルでは・・・

GFS3コマ160708

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル:
 http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global

 いずれにしても、梅雨明けは暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの強さや方向次第といったところです。
 
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)


 それでは、ここから今日の空模様

菅平160708

 Kasayanの住む長野市・・・今朝は周辺の2000m級の山々の中腹に層雲がかかり、いかにも梅雨空という空模様でしたが、ブログを書いている最中、少しずつ青空が見え始めました

 最低気温は21.6℃(03時07分)。
 昨日よりチョッピリ低めですけど、湿度は80パーセント以上。
 デスクトップPCから熱風が噴き出るKasayanの仕事場ではエアコンで除湿しています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況160708

 天気図から梅雨前線が消滅
 天気図だけを見れば、雨が降るなんて信じられないかもしれませんけど・・・・

 台風1号が運び込んだ暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)のカタマリが、太平洋高気圧西側の南風に乗って九州方面に北上中
 暖湿気がまとまって、活発な雨雲が発生し、雨雲の先端が鹿児島県付近にかかり始めています。

 衛星の水蒸気画像を見ると・・・朝鮮半島の西側では、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が停滞中
 普通なら上空の気圧の谷が接近して低気圧を発生させるんですけど・・・今回は暖湿気が上空の気圧の谷に接近して、まもなく東シナ海に低気圧(低圧部?)が発生することが予想されています。

 ということで、今日は西日本中心に大雨のおそれ
 気象庁からは「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」(原本にリンク:「・・・と気象庁は注意を呼び掛けています」というニュース原稿のもとネタ)が発表されています。

気象情報160708

 昨日の記事の最後に、「九州西岸付近に発生が予想されている低気圧が心配」なんて書きましたけど・・・
 低気圧に成長しないまでも、西日本に大雨をもたらすエンジンになってしまうようです。


 ということで、今日これからの空模様・・・こちらも気象庁発表のGSMモデルを使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM8日160708
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・台風が台湾に上陸して弱まることに対応して、上空の太平洋高気圧も次第に弱まる模様。

 ただ、日本付近への張り出し方は十分なので、朝鮮半島付近に南下してきた上空の気圧の谷は上空の太平洋高気圧にブロックされて停滞気味(上空の太平洋高気圧がさらに弱まる明日、東進)。
 (そこそこの寒気も南下してきますが、ここ数日と比較し極端に強い寒気というわけではありません)

 どうやら地上の空模様の骨格は膠着気味といったところですけど・・・
 これに対応して地上では・・・下段の図・・・地上の太平洋高気圧も徐々に弱まってきて東シナ海方面では等圧線が南北に混雑傾向
 暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)を運ぶ南風が強まり始めることが予想されています。

 そして、停滞気味の上空の気圧の谷先端・・・東シナ海では低気圧が発生
 東側に活発な降水域を伴いながらゆっくりと東に進むことが予想されています。
東日本でも、先行して流入する暖湿気の影響と思われるにわか雨?雷雨??の降水域。太平洋高気圧が弱まっても暖気の流入は強く真夏日は免れない模様)

 ということで、(先にご紹介したように)明日にかけて太平洋側を中心に大雨が予想されるわけですが・・・
 大雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位160708
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

 例によって、気温に水蒸気の様子も加味した相当温位図という特殊な天気図。

 強い暖湿気(水色の濃いエリア)の流れ込み・・・南風の風速の強いエリアとともに、非常にゆっくりと東に進んでくることがわかります。
 強い南風がぶつかる山岳風上斜面(鹿児島県・宮崎県付近、四国山地南面など)では局地的な激しい雨に要注意。

 また、豊後水道などの海峡や盆地、山の風下など、風が収束する場所では、いわゆる線状降水帯が活発化することも考えられます。

 さらに、暖湿気の流入域の変化が遅くなっているので、強い雨が長時間降り続く恐れも!

 特に大雨になりやすいエリアの予想は非常に困難ですから、気になる方はコマメに気象レーダーをチェックするようにしてくださいね。

 気象庁レーダー: http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

 なお、SSIという大気の安定度の指数もチェックしておきましたが・・・・

SSI160708

 今日は西日本の太平洋側中心に大気の状態が不安定
 大雨に加えて落雷や突風にも注意が必要。

 今日の東日本付近は微妙なところですけど・・・明日は東日本の太平洋側中心に大気の状態が不安定になりそうですね。

 
 ということで、最後は以上のチェックポイントを確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターのシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ160708
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 活発な降水エリアの動きが遅く、九州や四国の南岸中心に強い雨が長時間降り続くことがわかります。

 そして明日朝・・・今日のところは注意喚起がされていませんけど、東海や関東甲信南部でも大雨になる可能性が・・・
 今夜発表の気象情報に追記されてくる可能性がありますから、気になる方は17時以降の天気予報やニュースをチェックするようにしてくださいね。
 (明日の空模様は冒頭でご紹介してあります)

      府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM来週160708拡大GSM160708拡大相当温位160708
(図をクリックすると注釈の書き込みのない図が拡大します)

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晴れ優勢も小さな虫食いの雨も。3連休の天気と台風23号と台風24号?の影響は?(151005)


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 秋晴れ優勢の週末も終わり、3連休が待ち遠しい方・・・台風23号の影響が気になるところですけど・・・

台風23号予想進路図比較151005
予想進路図は生モノ。必ず以下のURLで最新の進路図を確認してください

  気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  Joint Typhoon Warning Center(接続不安定?): http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO  

 昨日に引き続き、北海道東岸に向けて、東海上を北上することが予想されています。

 大型の台風23号・・・海上を通過するとしても、どれだけ影響するのか?
 明日から6日間の空模様を、気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、ざっくりとまとめておきました。

GSM6コマ151005
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 昨日までのシミュレーションよりやや好転傾向
 本格的な暴風が予想されるのは北海道で、8日(木)~9日(金)頃?・・・
 その他の地域は、明日6日(火)~7日(水)にかけて、強風と高波の影響が予想されています。
 そして3連休は早くも回復してくることに。

 もちろん、台風がシミュレーション通りのコースを進んだらという前提で。

 そこで、他国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)も比較しておきました。

台風23号モデル比較151005

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 アメリカ海軍 HP GFSモデル: https://www.fnmoc.navy.mil/wxmap_cgi/index.html?tab=global#global
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 これを見ると、気象庁発表のGSMモデルだけを見て雨の影響はなさそう・・・なんてことは、まだまだ言い切れる状態ではありません。

 ただ、3連休が始まるまでに北海道方面を除いて台風の影響がひと段落しそうなのは、気象庁のGSMモデルと同様。
 期待をしながら、明日朝も最新のデータを再チェックしたいと思いますが・・・

台風23号沿岸波浪予想151005

 海上は、かなり早めにシケてくるようですから、ご注意ください。

 ところで・・・11日(日)頃、天気図の右下に見え始める同心円状のアヤシイ等圧線・・・

台風24号モデル比較151005

 各国のモデルをチェックしてみると・・・いずれのモデルも、14日(水)頃台風24号?らしきモノがフィリピン方面に東進することを・・・
 そして、台風25号??かもしれないモノの発生を予想しています。

 秋の行楽シーズン、影響がないことを期待したいですよね。
 (来週予定しているKasayanの北海道行きに影響しないか??気になってしかたがないというのが本音だったりして)


 それでは、ここから今日の空模様

黒姫山そばの実151005

 Kasayanは、新潟県境に位置する信濃町、黒姫高原に来ています。

 曇り空ですが、青空も顔を出しているといった状態で・・・最低気温は8.8℃(05時57分)。
 今朝は一時、ストーブを焚きました。

 一か月ほど前には白い花でいっぱいだった蕎麦畑では、蕎麦の実が黒く実り、新蕎麦の季節の到来を告げています。

 そんな今朝の実況ですが・・・

実況151005

 西進する台風23号が目立ちますけど・・・三両編成?の高気圧が日本海に移動中
 高気圧の中心に近い日本海側を中心に秋晴れエリア優勢の状態が続いています。

 ただ、高気圧の北の端っこにあたる北海道や、南の端っこにあたる伊豆諸島付近には、小さな雨雲が観測されています。

 そこで衛星の水蒸気画像を見ると・・・寒気を伴った上空の気圧の谷北日本を通過中
 また、太平洋沿岸に停滞する偏西風の強風帯に沿って、上空の浅い気圧の谷東進しているのがわかります。
 これら上空の気圧の谷から地上に降り注ぐ悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)によって、秋晴れの虫食い・・・局地的に雨が降っていると思われますが・・・

 
 今日これからの空模様・・・気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、詳しくチェックしていきましょう。

GSM05日151005
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・北日本を通過中の、-20℃以下の寒気を伴う上空の気圧の谷は、今夜にかけて東海上へ
 代わって、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が、接近してくることがわかります。
 このため、小さな雨雲がかかっている北日本も、次第に好天ベースに。
 
 一方、西~東日本では・・・太平洋沿岸に停滞する偏西風の強風帯に沿って、上空の比較的小さな上空の気圧の谷が、今夜にかけても断続的に通過する模様。
 大崩れはないものの、コンスタントに悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)が地上に降り注ぐことに。

 そしてこのような空模様の骨格に対応して、地上では・・・下段の図・・・上空の気圧の尾根の東進に伴って、3両編成の高気圧の先頭車両北日本へと北東進
 日本海側を中心に、晴天域が北海道まで拡大していくことが予想されています。

 一方、上空の小さな気圧の谷が断続的に通過する太平洋側は、引き続き高気圧の南縁に位置して、湿った東~北東風が吹き込みやすい状態。
 さらに午前中紀伊半島南東側弱い気圧の谷(等圧線の高気圧側への湾曲部:弱い低圧部)が発生し、次第に降水域を拡大させながら、ゆっくり西進することが予想されています。

 ということで・・・今日、秋晴れの虫食いとして注目すべきは紀伊半島周辺ということになりそうですが・・・

 そんな虫食い・・・雨雲の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気)の流れ込みの様子にも目を通しておきましょう。

相当温位151005
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

 これは気温に水蒸気の様子を加味した相当温位図という特殊な天気図。

 日本付近は概ね大陸の寒冷乾燥空気に覆われ続けますが・・・弱い気圧の谷が発生する紀伊半島付近には、吸い上げられるように、南から暖湿気(水色のエリア)が流れ込んでくることがわかります。
 また、弱い気圧の谷から少し離れた関東甲信地方の南部にも、東寄りの風に乗って、弱い暖湿気が流れ込む模様。

 どうやらこの暖湿気が秋晴れの虫食い・・・低い雲や雨をもたらすようですね。

 ということで・・・最後は以上のチェックポイントを再確認しつつ、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を、具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ151005
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)
 
 紫色は下層雲。
 今日はデータの漏れがあって、午前10時、午後10時の空模様を交えた変則的なアニメになっています。

 秋晴れの虫食い・・・北海道の弱い雨は次第に回復してくるものの、紀伊半島付近の弱い気圧の谷の雨今夜にかけて強まりつつ西進することがわかります。
 雨雲の本体は海上ですけど、その一部は紀伊半島南東岸にかかる可能性アリ。

 また、湿った北東風が流れ込む関東甲信南部付近下層雲が予想されていますが・・・北東風がぶつかる山梨県や長野県の山々では、東斜面を中心に上昇気流が活発化し・・・局地的に雨雲が発生することも想定されます。

 小さな虫食いですが・・・この季節、ためらうことなく全国的に晴れといえる状態はありません。

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
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 拡大6コマ151005拡大GSM151005拡大相当温位151005    
(図をクリックすると注釈の書き込みのない原図が拡大します)

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(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
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秋雨前線上の低気圧 北東進。西から下り坂。台風17号と18号??の動向(150906)


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 今日は福井県・・・永平寺の駐車場からのブログ更新。

 観光目的で福井県に来ているわけではないのですが、朝早く起きたので、永平寺に参拝。
 午前8時の参拝時間を待ちながら空模様のチェックをしています。
 ということで・・・今日も超簡単なブログ更新になってしまい、申し訳ありません。

 さて・・・気になる台風の動向ですが・・・

03時実況天気図150906

 今朝の実況天気図を見ると、台風17号に加えて、南の海上に熱帯低気圧が発生しています。
 なんだか嫌な感じ・・・・

 今後の動向が気になるところですが・・・
 今日も各国のモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を比較しておきました。

17号GSM150906

17号ECMWF150906

17号GFS150906

 アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/
 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
 Joint Typhoon Warning Center(接続不安定?): http://www.usno.navy.mil/JTWC/
 米軍予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO

 もはや未来は闇の中???
 しばらくはコマメな天気チェックしかなすすべがないという感じがします。

 今日は細かく検討ができませんので・・・台風の影響が最小限で済むよう、永平寺にお参りをしておきます・・・ごめんなさい。


 続いて今日の空模様。

GSM150906

 気象庁発表のGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)。

 図だけは掲載することができましたので、昨日までの記事を参考に、ご自分で検討していただければ幸いです。

 続いて、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)を使って、今日~明朝の空模様を・・・

全国流線アニメ150906
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 紫色は下層雲。

 どうやらGSMモデルと比較して、九州方面の気圧配置の予想が大きく異なるようです。

 実際はどうなるのか?
 特に西日本方面の空模様は安全マージンを大き目にとってイメージしておいたほうがイイかもしれません。

 永平寺はシトシトの雨。
 これから強まりそうですね・・・・・・

     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

航海のための天気予報利用学バナー121212





台風15号・16号の動向。今日は東~北日本中心に変わりやすい天気(150822)


 このブログはPCに最適化されています。
スマートフォンでご覧になる方は、ご面倒でも「PC版を表示」するよう設定願います。

 また、このブログでは専門の天気図を多用し、あえて回りくどいコメントをしていますが、難しいと思われた方は飛ばし読みして、理解できる図だけをお読みください(これがブログの良いところ)。
 それでも、普通の天気マークの天気予報だけをチェックするより、ずっと多くの情報が得られる・・・はず??










 天気予報ばかりでなく、ニュースでも伝えられるようになった台風15号と台風16号
 今日も、最新のデータで、ダブル台風の動向をチェックしていきたいと思います。

 まず台風の予想進路ですが・・・

気象庁予想進路図150822
予想進路図は生モノ。最新のデータを以下のURLで確認してください

  気象庁予想進路図: http://www.jma.go.jp/jp/typh/

JTWC予想進路図150822
予想進路図は生モノ。最新のデータを以下のURLで確認してください

  Joint Typhoon Warning Center(接続不安定?): http://www.usno.navy.mil/JTWC/
  米軍予想進路図: http://www.nrlmry.navy.mil/tc-bin/tc_home2.cgi?YEAR=2015&MO

 テレビやネットの天気予報でご存じのとおり。

 小笠原付近を通過する台風16号の間接的な影響と・・・来週前半、九州付近に接近あるいは上陸が予想される台風15号の直接の影響が心配されるわけですが・・・

 ダブル台風がなぜこのようなコースを通過するのか?という理由や・・・
 本土への台風の接近・上陸に伴う具体的な影響、そして間接的な影響について・・・
 テレビやネットの天気予報では、今ひとつ具体的に伝えられていないと感じています。

 これはKasayanの推測にすぎませんが・・・
 気象業務法という法律には、台風の進路や台風に伴う影響の予想については、防災情報の錯そうを避けるため、気象庁に一元化することが定められており、民間の気象会社や気象予報士の予想を禁止(罰金刑等)しています。
 このため、テレビの解説者にも萎縮効果が作用し、あらかじめ「仮に、このようなコースを進んだ場合」とか「仮に〇〇に上陸した場合」という前置きをした上で、台風対策に役立つ具体的な影響を解説することすら、控えるようになっていると思うのです(前置きをしても早合点してしまう視聴者はいるでしょうけど)。

 テレビのように一瞬で音声と映像が消えてしまう媒体では、特に萎縮効果が作用します(Kasayanもそうです)。

 ただ、ネットという文字媒体では、仮定の話であることをキチンと前置きしておきさえすれば、具体的な影響を伝えることも可能ですし、さまざまなデータを比較しつつ、「可能性を伝える」ことが可能です。
 いまだ電波媒体と同様のあいまいな記述が多いネット上の天気予報も・・・ヨーロッパ中期予報センターやアメリカの気象機関(NOAA)、また米軍(JTWC)の予想進路図などが一般に知られるようになった現在、そろそろ見直すべき時期なのではないか?と思います。


 なんて・・・ずいぶん脇道にそれてしまいましたが・・・
 今日も、計算値が大きく変化する可能性があるということ、そして計算値通りに空模様が変化した場合ということを前提に・・・気象庁が普通の天気予報(短期予報・週間予報)の作成に用いているGSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)をはじめ、他国のモデルを比較しながら、台風が予想進路図に沿って接近・上陸する理由や、具体的な影響とその理由について、チェックしていきたいと思います。

 まずは予報のスタートライン・・・今朝の実況から。

実況150822

 秋雨前線と、台風15号台風16号・・・これら3つが主な悪天の要素ですが・・・

 今朝は、秋雨前線に流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)によって、前線上の低気圧北東側・・・北日本中心に降水が活発化していることがわかります。

 では、これらの要素がこれからどのように変化していくのか???

 今日22日(土)からチェックしていきましょう。

GSM22日150822
(図をクリックすると注釈のない原図が拡大します)

 まずは上段の図・・・地上の空模様の骨格にあたる上空の気圧配置ですが・・・偏西風の強風帯(水色の矢印)が日本海沿岸に停滞中
 そして、偏西風の強風帯に沿って、悪天パワー(地上の低気圧や雨雲を活発にするチカラ)を持った上空の浅い気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が、断続的に北東進中

 このため地上では・・・下段の図・・・偏西風の強風帯に沿って日本海側に秋雨前線の降水帯が停滞し・・・上空の浅い気圧の谷の悪天パワーよって、前線上の低気圧が北陸沖を北東進することが予想されています。
 また、東~北日本の太平洋側では、東から暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)が流れ込んで、大気の状態が不安定になり・・・局地的に降水が活発化するようですが・・・
 
 一方、南の海上では・・・再び上段の図・・・台風15号が先島諸島付近を通過し、台風16号が小笠原付近に接近し始めたのをきっかけに、台風15号の北上をブロックしていた西日本の南海上の上空の太平洋高気圧が弱まり始めるのがわかります。

 このため台風15号も16号に遅れて北上を開始し・・・下段の図・・・今夜にかけて沖縄本島方面でも風雨が強まってくることが予想されています。

 なお、今日の空模様については、解像度の高いMSMモデル(スーパーコンピューターによるシミュレーション)が存在するので、もう少し具体的にイメージしておきましょう。

全国流線アニメ150822
(スマホ版のブログではアニメが動きません。PC版に設定してご覧ください)

 秋雨前線上の低気圧は、今夜にかけて次第に弱まる模様。

 北日本中心の活発な降水も次第に弱まってくるようですが・・・
 東北~関東にかけて、北西風と南風がぶつかって形成される風の収束線がゆっくりと南下
 台風16号の北側から流れ込む暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みによって、局地的に雷雨と思われる降水域が予想されていることがわかります。

 一方、西日本方面は、日本海の低気圧西側を経て、台風16号に吹き込む(比較的乾いた)北寄りの風が優勢になって、回復傾向

 今日は北日本でぐずついた天気・・・東日本で不安定性の雨・・・西日本で晴天・・・という天気分布に。


 続いて、明日23日(日)~明後日24日(月)

GSM23日24日150822
(図をクリックすると注釈のない原図が拡大します)

 上段の図・・・台風15号の北上と、台風16号の北東進に伴い、上空の太平洋の北側で、好天パワー(地上の高気圧や晴天域を強めるチカラ)を持った上空の気圧の尾根が、東日本に張り出してくる模様(台風15号の影響で、台風15号東側の上空の太平洋高気圧が東日本方面に勢力を強めるといったほうがイイかな?)。

 また、中国東北部では、寒冷渦(寒気を運ぶ偏西風が大きく蛇行し、ついには流れから切り離された寒気の渦)が次第に南下し・・・大陸の東シナ海沿岸部上空の気圧の谷(赤の点線:偏西風の南側への蛇行域)が東進
 このため、東シナ海上空では、次第に南西風が強まり始め・・・この風に乗って台風15号は速度を上げつつ北東進することになります。

 そして地上では・・・下段の図・・・台風15号が、北東方向から北寄りに進路を変えつつ急速に九州南部へと接近。
 南西諸島方面や九州南部で風雨が強まり始める(南寄りの強風・暴風と断続的な強い雨)ことが予想されています。

 一方、上空の気圧の尾根の張り出しによって、偏西風の強風帯が日本海北部にまで押し上げられ・・・秋雨前線が弱まって、北日本は回復に向かうことに。
 ただ、東日本付近には、台風16号北側か暖かく湿った北東風が流れ込むため、大気の不安定な状態が続くことが予想されています。


 そして25日(火)~26日(水)

GSM25日26日150822
(図をクリックすると注釈のない原図が拡大します)

 上段の図・・・寒冷渦朝鮮半島を反時計回りに通過
 西日本上空では南寄りの偏西風が強まり台風15号は一気に西日本を通過して日本海へ

 このため地上では・・・下段の図・・・25日(火)は、台風の中心の東側では南寄りの風が非常に強まり(強風域・暴風域参照)、暖湿気(雨の原料)の入り口にあたる四国~紀伊半島の太平洋岸・・・特に上昇気流が活発化する山岳風上斜面を中心に激しい雨が予想されています。
 (台風通過後の九州では北寄りの強風と、山岳風上斜面中心の活発な雨)

 そして26日(水)は、台風が通過した後も、暖湿南風の通り道にあたる東日本で大気の状態が不安定
 暖湿気の入り口にあたる太平洋側・・・特に関東付近に形成される南西風と南東風の収束線や山岳風上斜面を中心に、活発な雨が続くことがわかります。


 ということで・・・台風による強風や雨についてザックリとチェックしてきましたが。
 台風の雨の原料になる暖かく湿った空気(暖湿気=雨の原料)の流れ込みの様子・・・相当温位図という特殊な天気図で、もう少し詳しく見ておきましょう。

相当温位3コマ150822

 2つの台風が交互に暖湿気を日本付近に運び込み、最後は15号に吹き込む暖湿気が優勢になってくることがわかると思います。

 いずれにしても、暖湿気の流れ込みは西~東日本中心
 気象庁のGSMモデル通りのシナリオで空模様が変化すれば、北日本へのダブル台風の直接・間接的な影響は、高波くらいで済むかもしれませんね?

 なお、アメリカの気象機関(NOAA)のGFSモデルと、ヨーロッパ中期予報センターのモデルも・・・

モデルGFS150822

  アメリカ気象機関(NOAA)GFSモデル: http://mag.ncep.noaa.gov/

モデルECMWF150822

  ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF): http://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue

 昨日の記事に掲載した計算値とほぼ同様。

 九州を通過する際は、気象庁のGSMモデル通りのシナリオで推移すると思いますが、日本海に抜けた後・・・アメリカ(NOAA)のGFSモデルのように、日本海を北東進することになれば・・・北日本にも多かれ少なかれ影響はありそう・・・・

 このあたりは、24日(月)あたりにハッキリしてくるでしょう。

 最後に、気象庁が発表している短期予報解説資料(プロ用の資料)に掲載されている図を引用しておきますので、今日~明日の空模様の(公式の)注意点・・・確認しておいてください。

短期予報解説資料図150822

 今日は、朝・・・体調がイマイチで、ブログ更新が遅くなってしまいました・・・

 ひょっとしたら、あちこち間違いもあるかもしれませんけど・・・原図は確かですから、ご自分で内容をご確認の上、気象庁発表の短期予報・週間予報をチェックする際の参考資料にしてください。

 昨日に引き続き、ごめんなさい。
 
     府県天気予報(更新5時・11時・17時): http://www.imocwx.com/yohoud.htm
     府県天気予報(マークの予報 天気分布をチェック: http://www.jma.go.jp/jp/yoho/
       気象庁時系列予報: http://www.jma.go.jp/jp/jikei/
      (マークの予報は府県天気予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

      府県週間天気予報(更新11時・17時): http://www.imocwx.com/weekd.htm
     府県週間天気予報(マークの予報): http://www.jma.go.jp/jp/week/     
      (マークの予報は府県週間予報の括弧内(テロップ番号)をマーク表示したもの)

     専門の天気図は以下のURLで、無料で入手可能です。
                 http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fxfe502&cat=e2

拡大GSM22日150822拡大GSM23日24日150822拡大GSM25日26日150822  
(図をクリックすると注釈のない原図が拡大します)

 (台風の接近で、個別の予想に関するメールを多くいただきますが、ひとつひとつにお答えすることは様々な理由からできませんので、なにとぞご容赦ください。 ごめんなさい。また、励ましのメールも数多くいただきます。本当に感謝しておりますが、物理的にすべてのメールに返信できませんので、ブログの内容を充実 させることで返信に代えさせていただきたいと思います。有難うございました。)

 ご意見・ご質問等は、コメント欄・メール(kasayangw@yahoo.co.jp)にてどうぞ。
 可能な限り返信いたします。

(当ブログに引用の天気図等は、気象庁、WNI、プログラム配布先より使用許諾を得ています)
(当ブログはリンクフリーです。ご自由にリンクしてください。)
(私が撮影した映像・動画は無断転載OKです。連絡をいただければ原本を差し上げます。)

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