2007年07月28日

新潟県建築住宅課に情報提供

7/25(水)に,新潟県 建築住宅課を訪問した.長岡技術科学大学 中越地震報告書の「仮設住宅の居住性」を手渡した.能登半島沖地震の仮設住宅の資料も併せて渡し,両者を比較しながら,仮設住宅になお残る問題点について,改善を申し入れた.

今回の中越沖地震の仮設住宅の仕様について,いくつか記す.
1)耐雪1m(中越地震では2m)
2)掃き出しは無い(中越地震と同じ。7・13水害,能登半島沖地震の仮設では掃き出しあり)
3)給湯はガス(福井水害の仮設の一部,能登半島沖地震の仮設の殆どは,オール電化)
4)電源は100V 30A
5)身障者宅は,スロープで対応(能登半島沖地震の仮設では,敷地を盛り上げて玄関と敷地の高さをそろえるという「バリアフリー化」を行っている).

申し入れた改善点は以下の通り.写真は追って掲載する.

1)大和工商リースのパネルの一部に,パネルの重ね合わせの部分が薄くかつその部分が凹んでいるため,断熱性が悪くかつ空気が滞留して激しい結露を生じるものがある.能登半島沖地震でも,そのまま改良されずに使われている.大和工商リースは,幾つかの種類の仮設住宅を有しているので,この「欠陥パネル」タイプは使わないようにメーカーに要請して欲しい(中越地震では,小千谷平沢仮設等にて,激しい結露状況の写真を撮影済)
2)三協フロンティア製は,7・13水害や中越地震の仮設では,壁,窓枠,天井部材の一部が激しく結露した.能登半島沖地震の仮設では,内装にボードが張られており,そうした結露は起きないものと思われる.今回の仮設住宅についても,同様の結露対策を要望した.
3)給湯はプロパンガスだとガス代が高く,都市ガスを使っている地域の住民が仮設に入った場合,ガス代の高さでクレーム,トラブルになる.可能であれば,オール電化が望ましいと述べた.能登半島沖地震では,志賀原発を抱える北陸電力が,オール電化の機材(2口式の電磁調理器,屋外の電気給湯器,電磁調理器用の鍋とフライパン)を提供したことも説明した.
4)木製スロープは,滑りやすく危険である.少なくとも表面の部材については見当の必要があると述べた.
5)敷地の排水工事が,中越地震の仮設では当初,実効的にはまったくなされておらず,雪解け水が滞留して問題になった.能登半島沖地震の仮設では,透水性舗装とU字溝を深く埋めることにより,雨でもまったく水溜りは出来ない.排水工事を当初からきちんと行うように要望した.
6)海岸部に近いので,風対策を十分行うように要望した.能登半島沖地震の仮設で設置された間伐材を用いた防風壁の写真も見せながら説明した.
7)玄関の風除室の囲いを設けるように要望した.

以上の要望に対して,担当者からは対応策は全く提示されなかった.石川県建築住宅課が,訪問の際,積極的に過去の仮設住宅の問題点を解決しようと聞いてくれたのとは対照的である.被害戸数が能登半島沖地震に比べてはるかに大きく,事務的手続きだけでも大変なのは理解できる.が,3年間に震度6に2度も見舞われた県として,過去の失敗例を生かそうとする姿勢を失わないで頂きたい.  

Posted by nkimura_ at 06:26Comments(0)TrackBack(4)

2007年07月18日

仮設住宅が1100戸着工

中越沖地震で,仮設住宅が1100戸作られる.先ず250戸が23日に着工され,8月上旬には完成するという.

仮設住宅1100戸、新潟県が国に建設要望へ  
Posted by nkimura_ at 04:29Comments(0)TrackBack(1)