■メンテをやろう。
2年半、1万9千㎞走ったロードバイク、我がGIANT DEFY4。

ずっとやらねばと思いつつ、出来るか不安で先送りにしていたメンテ。
ホイールのハブと、ヘッドのクリーニングに挑戦してみました。

地獄の蓋をあけるぜ!
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■ハブメンテの作業手順はこちらを参考に
作業手順はサイクルベースあさひのサイトを参考にしました。
私はメンテ素人なので、間違いがある可能性があります。
「見てるとなんか出来そう。」な感じの写真であって、私のとこの写真を参考にしても出来ませんので。サイクルベースあさひさんのサイトや、メンテの達人っぽい人のサイトを参考にしてください。

サイクルベースあさひ  ハブのグリスアップ
http://www.cb-asahi.co.jp/html/mente-hub.html


■普段の点検。
パーツクリーナーを使った拭き掃除と、チェーンの清掃・注油。
雨の日は走らないし、屋内保管なので。

あとは年に1度、購入したサイクルベースあさひに点検。
不具合があったときや点検の時に、伸びたチェーンを変えたり、消耗したフロントギアやプロスケットを変えたり、ディレイラーを調整してもらったり。
年に2回くらいサイクルベースあさひさんにお世話になってます。

ハブとヘッドとBBは触ったことがない・・・。
BBはメンテをする部品ではなく、ダメになったら交換する部品のようですので、今回はハブとヘッドをメンテ。


■ハブメンテの為の工具
まず工具を買いに行きます。
近くのイオンバイクで購入。いずれもメイドイン台湾。
・シマノ HG用フリーホイールリムーバー ¥780-
・スプロケットリムーバー ¥1280-
・ハブコーンレンチセット(13~18mm) ¥880-
・モンキーレンチ(持ってるヤツ)

別のお店でこちらも購入
・シマノ グリスガン ¥1903‐
・シマノプレミアムグリス ¥1500-くらい (以前購入したもの)
※ハブは回転部品なので抵抗が少なくなるようにグリスにこだわる方も。グリスガンは必須ではないですが、作業性が上がる&メンテ頑張ろうとおもって購入。
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イオンバイクの工具は裏に使い方と回す方向まで書いてあるので親切。
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スプロケットリムーバーがラチェットハンドルに差し込む用になっていたので、家にあるラチェットハンドルに差し込もうとすると、サイズが違う。ホームセンターにサイズの合うものを購入しに行きました。
・・・が、これ六角になってるじゃん・・・。モンキーレンチでよかったんや・・・。

ただ、間違えて立派なラチェットハンドルを購入してきただけあって、取り外しはスムーズでした。

買わなくてもよかったラチェットハンドル ¥1780-
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スプロケットリムーバーとフリーホイールリムーバーでスプロケットを外す。
スプロケットを外したところについている黒い筒。フリーボディ。
フリーボディは分解しないように。分解すると部品が細かいので大変みたいです。
分解できないので、パーツクリーナー等を吹きかけるのもダメです。
パーツクリーナーが中に入り込むと、グリスが抜けてしまいます。
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■ハブのメンテ!!

ホイールを外し、クイックリリースを抜いて、パッキンを外します。
※こちらは前輪
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買ってきたハブコーンレンチからサイズが合うものを探して、外側のロックナットと玉押しをつかんで回す。
軸の両サイドに玉押しやロックリングがついてますが、分解は片方だけに。
両方外してしまうと、中心位置にタイヤが来るようにナットがついているのが、分からなくなってしまいます。←両方分解して無駄に苦労しました。
前輪と後輪の部品が混ざらないように、片方ずつメンテしていきます。
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分解した部品をパーツクリーナーで綺麗に。
・・・手遅れでした。玉押しが前も後ろも虫食いになってる。
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ハブの中のグリスは先に示した通り、茶色いネバネバになってました。
室内保管&晴天時のみ走行なので、水が入ったり錆びたりはありませんでした。
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パーツクリーナーで綺麗に。
傷は玉押しだけで、ハブの方は無事。
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ぐるっとグリスを入れて、きれいにしたベアリングを乗せていく。
ベアリングも傷はありませんでした。
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上からさらにグリスを。
多めに入れました。
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ホイールは完成車付属のGIANT S-R2。いわゆる鉄下駄。
交換用の玉押しが手に入れば問題はないのですが、今回調べて分かったのが部品交換しようにも日本で部品が手に入るのはシマノくらい。ほかのメーカーは手に入らないか、取り寄せに時間が掛かる。完成車付属のホイールとなると、補修部品は流通していないし、あっても部品を買うよりもっといいホイールを買うべきという感じ。
完成車に最初についてくるホイールは、ハブのメンテや振れ取りなどをお店に依頼して維持するよりも、自分でメンテを覚える用に割り切った方がよいのかも。
最初からいいホールがついてる。またはいいホイールに交換してるなら別です。

今回前後とも、玉押しに虫食いが見つかったので、いずれ新しいホイールを購入して、S-R2は非常用に回したいと思います。


とりあえず元に戻して玉当たりの調整。
うまくいかずに何度かやり直して、出来たと思って走りに行ってガタが残ってて重くてまた再調整。
何とか出来ました。やればできるものです。もっと早くにやればよかった。


玉押しを指で締めていくとシャフトを上下にゆすってガタガタとなるところ、スムーズに回ってガタがない所、キツくてゴリゴリになるところが分かります。
スムーズに回ってガタがない所でロックナットを締めて固定すればいいのですが、玉押しやシャフトが一緒に回ってキツくゴリゴリになってしまいます。

そこで指でスムーズに回るところまで締めて、少し戻す。少し戻したところで玉押しが動かないように
ハブコーンレンチで押さえて、ロックナットをモンキーレンチで回す。
ちょっとゴリゴリする感じになったら、玉押しを緩めるほうに回し、ロックナットと玉押しのダブルナットで固定する。
それでちょうどよくスムーズに回ればOK。
キツかったり緩かったら、緩めてもう一度やり直し。
何度でもやり直す。
こんな感じでやりました。


■ヘッドのクリーニング。
GIANT DEFYはシールドベアリングが入っていて部品点数が少なくやりやすかったです。
ステムやスペーサーを外し、ホイール・ブレーキも外しす。
黒い汚れがたまってます。グリスにホコリと汗が混ざり込んでいる模様。
上側のシールドベアリングなどの部品を外したら、フレームからフォークを抜いて、下側のベアリングも外す。
ヘッド

シールドベアリングの回りはスムーズなものの、汚れと汗が入り込んでる模様。
定期的にクリーニングして様子を見る必要がありそうです。
シールドベアリングは中まで綺麗にできないので、問題が出たら交換です。
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シールドベアリングはパーツクリーナーを吹きかけず、拭いて綺麗にします。
綺麗にしたらグリスを塗って元通りに。
※パーツクリーナー等を直接吹きかけると中のグリスが抜けてしまう。
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ちなみに、この後ヘッドの上側のベアリングを間違って逆さに取り付けて、走りいにってすぐに戻って修正。部品の分解の時はちゃんと覚えておきましょう。



■ついでにスプロケットの洗浄。
分解したスプロケット。ギア・スペーサー・ギア・スペーサーと交互についていて、全部バラバラにできました。
プロスケはバラバラになっても、内側のギザギザ(フリーホイールにはめる部分)を合わせて組んだら、間違いなく組みあがりました。

パーツクリーナーでも竹串でも汚れを落としきれない。
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内側のフリーホイールのギザギザは均一ではなく、長さにばらつきがある。
竹串の先端で指している一番短い窪みを目安に組み立てました。
ギアは大きい順。
刻印で裏・表の判断。
ギアの間のスペーサーは全部同じ。
合わせて組んでいくと、間違うことなく組みあがります。
組む時はいちばん大きいギアの裏側からピンを通して歯をそろえていきます。
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超音波洗浄機で洗います。
普段メガネの洗浄に使ってる超音波洗浄機なので、これでオイルまみれのプロスケを洗うのは抵抗があったのですが、やってしまいました。
超音波洗浄機が汚れる~と思ったのですが、油はサラサラになるので超音波洗浄機も汚れません。

今回はマジックリンを濃いめに入れた水で洗浄しました。
大きいギアは入りきらないので、何回かに分けて回して洗います。
超音波洗浄にかけると、べっとりとこびり付いた油とホコリの塊がサラサラとした液状になって、ブラシで落ちるようになります。プロスケの穴に入り込んだ汚れは落ちないので竹串を通して落として、また洗浄。
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流水で洗って汚れが全部堕ちたら、洗った後は夏の日差しを利用して完全に乾かします。
ピッカピカ。
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すべて元通りに組み上げて点検して完成。

組み上げた後、車輪を横に押してガタが無いか?
車輪を回してみて回り方が重くないか?
前輪を押さえてハンドルを動かしてみて、緩みやガタ、締めすぎが無いか?
ブレーキはきちんと効くか?
など、メンテで触った部分は十分に点検してください。