「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

中国オタク「実は日本の三国志ゲーム、特に無双シリーズの中国に対する影響はとても大きいと聞くけど」「女性武将は大体無双シリーズからだ」

今回はありがたいことに以前教えていただいたものの後回しになっていたネタで一つ。

日本の三国志系コンテンツは昔から良くも悪くも中国国内の三国志事情に影響を及ぼしてきたという話がありますが、特にコーエーのゲームは中国オタク界隈の幅広い世代に影響があり中でも無双シリーズの影響が顕著なのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の三国志ゲームの影響はとても大きい」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


実は日本の三国志ゲーム、特に無双シリーズの中国に対する影響はとても大きいと聞くけど、実際はどんなものなんだろう?

大人気な趙雲が無双系のデザインが主流になっている時点で影響は無茶苦茶大きいのが分かるはず

現代だと趙雲はおさげの髪形の方が普通になっているくらいだからな……あと呂布なんかも気が付いたら無双系のデザインばかりになっていた

髪形もだけど装備も。
今の国産趙雲のキャラデザ、8割以上は無双から来た抹額を装備しているかと。

曹操と織田信長のイメージが重なるのも、魏が青で蜀が緑で呉が赤のイメージになっているのもコーエーのゲームのせい

初期の「三国殺」のカード画像とかコーエー系をパク……もといかなり参考にしていたし、三国志系のキャラデザはコーエーの影響無茶苦茶大きいよ

「三国殺」は好意的に言えば「真・三国無双」の二次創作的なアレかも?
コーエーの三国武将のデザイン、特に無双シリーズも中国の伝統的なパーツを取り入れていたのも当時は受け入れやすい理由になっていた

コスプレイベントで国産作品しかテーマにしてはダメになった時、三国無双系コスプレはリソースを流用できて大活躍だったのを思い出した

三国演義と西遊記や水滸伝の違いを見ると、そもそも三国志のゲーム、特に無双系がなかったらウチの国の三国志系コンテンツは現代のように盛り上がっていなかった可能性もある
武将をキャラクターコンテンツとして使うにしても叩き台となるイメージ、数字的な設定がなければソシャゲに落とし込むのも難しい

ソシャゲで思い出したが女性キャラに関する影響は大きいというかほぼそれだと思う
女性武将は大体無双シリーズからだ

現代で有名な三国志の女武将でよく知られているのはほとんどがコーエーからだしな
元ネタはあってもほとんど知られていなかった、存在しても現在のような名称で定着していなかった女性武将ばかり

王異とかウチの国での扱いや伝統的な考え方だと出てこない
可能性は0ではないけど、戦うキャラとしては絶対に出てこなかったはず

日本のゲームはどうにかして女性キャラを増やせないか史実を探して拡大解釈するけどウチの国では「ありえない」、「伝統文化でそんなことしたら批判されて危ない」というのでやめてしまうからな

あー……確かに三国系コンテンツにそのまま活躍する女性キャラをぶち込む発想はこっちでは出なかったかも

さすがに「娘化」までは日本の三国系作品から影響を受けなかったのには正直安心している

現代の感覚で昔のコーエーのゲームの売上げを見て「影響は大したことない」「中国には大して入っていない」みたいに言う人もいる。
しかし当時の中国国内は海賊版の全盛期だったし3Dゲームで爽快に遊べる草刈ゲーというのも他に無かったから数字では分からない部分がかなりある。

個人的な印象だが特に影響が大きかったのは「真三國無双3」だと思う。
低スペックでも遊べるPC版があったしネットカフェでも定番だった。その後の「4」「5」も影響は大きかった。

私が小さい頃にたくさんあったPS2遊ばせるゲームセンターだと半数以上は無双シリーズ遊んでいたように思う

無双シリーズといえば、戦う曹操は当時かなりの衝撃だった
現在の曹操の評価や扱いからは考えられないけど

昔の演劇とかだと曹操ってやられ役の雑魚敵だったからなあ
良い扱いをするのはまだ分かるが、戦闘力を持たせるというのは結構な衝撃だった

ウチの国の三国志ファン界隈で論争が起こるキャラ解釈はかなり無双の影響があるのがヤヤコシイ。例えば孫権の天下統一に関するスタンスとか明らかに無双の影響が混じっているのでどうなのかと思う。
無双のキャラ造形は作品ごとに娯楽優先で誇張した、場合によっては創造したものなのに……

当時は無双シリーズもだけど英傑伝、孔明伝の影響も大きかったよ
SRPGのユニットとして武将を使うことで武将をストーリー上の動かせるゲームキャラとして認識されるようになったし、三国志に介入してif展開になるという「遊び方」も体験できたわけで

一般の認識もだけど作品への影響も非常に大きい
基本的に今の中国の三国志ゲーはほぼコーエーのゲーム、特に無双ゲーの影響を受けていると見て良いと思う
システムとか以前に、キャラクターデザインに無双の影響が見て取れる

上でも言われているが女性武将の知名度や認識の変化は本当に大きい
有名所では星彩と呂玲綺はほぼ無双の影響だ
昔は張飛の娘や呂布の娘は意識されなかったし名前も知られていなかった

今では張飛の娘も呂布の娘も三国志好き以外に知られるようになっているけど、その際に認識されている名前はほぼ張星彩と呂玲綺だからな
呂布の娘は存在したけど名前は分かっていないので「呂玲綺」はコーエーがゲームのために勝手に設定したものだ

当時の中国国内では張飛の娘の名前が星彩だというのは無双シリーズから知った人がほとんどだったはず
そしてその後に作られた中国国産のスマホゲーではどれも張飛の娘を「張星彩」と命名するようになり、現代ではそれらの作品を通じて張飛の娘が張星彩と認識されるようになっている

「三国殺」の初期の原画やキャラ名は明らかにコーエーのゲームから持ってきていたし女性武将の名前や存在も当時のウチの国では一般的ではないものだったのを覚えているよ
そして女性キャラが増えたことによって国産二次元ゲームとしても広くアピールしやすくなったんだよね

スマホアプリゲー全盛の現代だと分かり難いだろうけど、00年代後半くらいからのブラウザゲーが盛り上がっていた時期はネットの広告も三国無双系のパクリキャラや無双シリーズ的な強さと爽快感アピールのがそこら中で流れていたし影響を強く感じられた

昔の趙雲も人気の高いカッコイイ武将扱いではあったけど、今ほどイケメンで理想的な武将というイメージは無かったな
無双が入ってからイケメンというイメージが大幅に強化されたのは確かだろう

こっちでは嫌われキャラだからあまり問題になってないけど、呂布は伝統演劇のキャラデザがかなり消えちゃっているのはちょっとした問題に思える
現在の呂布のキャラデザは概ね無双シリーズのような装備になっているのでキャラの印象がかなり無双っぽい感じに……
(中国における伝統的な呂布像に関してはnoteの記事中国では美形悪役な側面もある呂布、そして呂布が中国で全面的に嫌われる理由等もよろしければご参照ください)

呂布に関しては外見もだけど中身もだよ
演義にあるような伝統的な「小人」ヴィランから乱世の英雄の一角というキャラになっているので人によってはかなり引っかかる

この際だから言ってしまうが、私は三国関連の本はほぼ読んでいない……知識やイメージは全部ゲームやネットから知ったものだ……!

その辺は昔も似たようなものだった。いや、むしろ今の方がマシかもしれない。
今はネットに現代中国語でまとまった情報があるけど、昔はそういうのも少なくて今よりも知識のソースが大体無双みたいなのが珍しくなかったように思う。

国内だとまず「古典の原著を読め」になっていたしドラマや演劇もハードルが高かったので入り口がゲームになるのも無理はないんだよ
私も小学校の頃に「真三國無双」の「3」から三国系コンテンツに入ったのでいまだにそっちのイメージを引きずっている

中国国内は子供が楽しめる、理解できる三国系コンテンツが少ない状態が最近まで続いていた
たぶん現代の若者は30年くらい前の中国国内の三国演義に関する一般レベルの知識の無さは想像できないと思う

それでも知識量としては昔より圧倒的に多いはずだよ
前世紀は三国志のストーリー全体を知っている人の方が少なくてソースは伝統演劇になるような断片的なエピソードだけだった

昔の馬超の人気とかも主に有名な伝承、劇の題材になっていたからだしな
馬超は三国系作品が増えて三国志の全体像を把握できる知識を持った人間が増えた結果、相対的に人気と評価が落ちていったキャラだ
そして三国系作品が増え特定の知識とイメージが広まった背景には日本のゲームがあるので、極端な言い方をすれば「日本のゲームのせいで人気が落ちた武将」になるのかもしれない



とまぁ、こんな感じで。
昔の中国オタク界隈の三国志事情も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「三国武将をゲームのキャラとして扱う、キャラクターコンテンツとして扱う考え方に関して日本のゲームの影響はかなり大きいです。昔の中国では四大名著は原作を可能な限り維持するのが正しいことで娯楽性優先の翻案は文化の破壊行為扱いでした。娯楽的な翻案を思いつくことはあっても、作品として形にしようという考えにはならなかったのです」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「でかくてパワー系なのに普通に強いキャラ、かませにならないキャラを知りたい。なぜか現実と違って小さい、特殊能力キャラの強さを強調する役割にされがち……」

気が付いたらもう今年もあと少しになってきましたが、ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本の作品ほど極端ではないそうですが、中国の作品でもパワー系のキャラは何かと不遇なことから中国オタク界隈でもいわゆる「大きくて強そう」なキャラが本当に強いイメージは無いそうで、何かとネタにされるそうですし、日本の作品におけるパワー系キャラの扱いに関しても理解できる所があるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「でかくてパワー系なのに普通に強いキャラ、かませにならないキャラは?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元ででかくてパワー系なのに普通に強いキャラ、かませにならないキャラを知りたい。なぜか現実と違って小さいキャラ、特殊能力キャラの強さを強調する役割にされがち……

パワー系は二次元だと不遇だからな
現実の感覚で容易に想像できる分かりやすい能力だから踏み台にされてしまうというか

「ドラゴンボール」などを見ても巨大さは最強ではないからね
フリーザの変身が何かと象徴的なように、小さいけど底知れない強さというのが定番

「ドラゴンボール」以前、「北斗の拳」とかを見ればラオウのように大きくて強い、かませにならないキャラはいたんだが

「北斗の拳」はアニメのOPの最後にも出ているデビルリバースのような理不尽に巨大なのがいるからどうなんだろう?
それにラオウも巨大に描かれるシーンはあるけど演出的な誇張で実際に戦う時はあの世界観における常識的な大きさになっている。

ラスボス的な存在なら巨大でもかませにはならない!

これは戸愚呂弟
でもこういう方向の強キャラはあまり多くない、特に味方側で目立つキャラにはいない

昔の作品では強さを強調するために勢いで大きくすることが多かったけど、実際に戦う場面になると現実的な大きさになることは多かったし、その際にでかくてパワー系ではなく主人公より格上のパワー系みたいになってしまった。
例えば「男塾」の大豪院邪鬼は何かとネタにされる。

バランス調整というのもあるけど、格ゲーだとでかいキャラ、パワー系でスピードの無いキャラでも普通に強い印象にはなることは多いぞ

格ゲーだと「ストリートファイター」のザンギエフのように徐々に変化していったタイプもいる
初期のザンギエフはまさに技と速さで翻弄されるパワー系みたいな強さだった

ロボなら大きくて強い、合体して大きくなると強くなるみたいなのが普通なんだけどキャラだと珍しくなるね

ロボに重なりそうだけど「風の谷のナウシカ」の巨神兵とか?
あとは王蟲もと思ったが自然災害的な存在だしキャラとは違うか

ロボも巨大過ぎるのは概ね倒すべき敵専用の能力だからなあ

味方側で大きさ=強さを圧倒的に感じさせてくれたグレンラガンとかはどう?

確かに。
グレンラガンくらいまで大きくなれば唯一の強さとしてかませにはならないか。

ならゲッターエンペラーも……

「ドラゴンボール」でもブロリーはでかい=強いなキャラになっているだろう
サイヤ人の大猿状態やパワー特化で弱くなったトランクスとは違う

「銀魂」の定春みたいな動物系だと強いままでいられると思う
あとは「NARUTO」の尾獣のようなタイプも

強そうな印象のキャラがそのまま強いのは面白みがないから弱くされる、或いは更に強いヤツのかませにされる展開にするのは理解できるが、二次元だと逆に最初から強そうな印象のキャラは逆に無様な扱いになるという印象になるよね
そして身体の大きさ、パワーの強さは特に多用される強さの記号だ

自分は「ONE PIECE」を思い付いたがあの作品は身長3メートル以上が珍しくない上にルフィが普通の体格でそれを打倒していくからな……

「ONE PIECE」は超高身長世界観ではあるが巨大さが強さの記号としてまだ機能している方だろうけど、巨大さとそれによるパワーが決定的な強さではないよね

ちょっと変わった所だと「ウマ娘」のヒシアケボノは巨大さが絶対的なキャラクター性として尊重されているので「でかくて強い」キャラとして見てもいいのではないかと

「BLEACH」は人気キャラでも特殊能力が破られまくる、あっさり負ける展開が多いので、相対的にでかいヤツがそれなりに強い印象のままでいられた気がする

「BLEACH」だとヤミー・リヤルゴやジェラルド・ヴァルキリーとか大型のキャラの方が印象に残る強さだったな
味方側でも剣八がいるし

でも近頃の作品では大きさ、体格の良さが普通に強みとして描かれるようになってきていると思う
昔の作品は二次元に限らずでかいパワー満点のアメリカ人をアジア人が技術で倒してスカッとしようみたいな話が多かったけど、今はフィジカルもある種の最低限必要な才能でそこにスキルをどう組み合わせるかといった扱いも少なくない

理解できる話だな
昔と比べれば常識的な範疇の大きさ、パワーは主人公や強者が普通に持っているべき能力扱いになってきていると思う

あまりにも巨大になるとそれは倒すべき存在、絶対的な防御壁みたいなギミックになってしまうが、主人公と比べて常識的な範囲で大きいレベルなら強いキャラ扱いでいられるんだと思う

「ヘルク」のように主人公で筋肉ムキムキなタイプもいる
日本の作品でも流行が一回りしたのか近年は外見がパワー系、筋肉なタイプも主人公になっているから昔と比べてパワー系の扱いは良くなっていると思う
少年主人公でも味方側に大きいパワー系で活躍するキャラが配置される作品が出ている

最近だと「鬼滅の刃」の岩柱とか10年前の作品だったら強敵の引き立て役であっさり死んでそうとかよく言われていたよね
実際は敵も強いけど味方側最強キャラとしての格も維持できた

私は柱で真の最強は霞柱の無一郎みたいになると思っていたので、岩柱が最後まで強い男だったのは良い意味で予想を外されたよ

最近のパワー系は「パワーだけで技やスピードが無い」みたいなキャラが減っているし、かませ扱いの原因になることも減っていると思う。

現代では強力なチート能力でもなければ、技術だけで勝つ方が逆にリアリティ無いという扱いになっている。
これは天才キャラの描写の変化に似ている。今は真の強キャラは才能があって更に努力する、天才が努力していないわけがないといった方向が説得力のあるキャラだ。

単純なパワー系自体は「ワンパンマン」や「マッシュル」のように近年の作品では扱いが良くなっていて下手な特殊能力や属性よりもよほど強い扱いになる
でもそういうのは普通の体格、デザインのキャラにやらせてギャップを演出するものなのでパワーと同時に大きさを強調するキャラはなかなか思いつかない……

上の方で出ている戸愚呂弟のような印象に残るキャラはいるんだけど、体が大きくて強いキャラというのは変化をつけにくいのでメインキャラや重要な敵キャラとしては模倣し難い、すぐに何々のパクリだとか言われてしまう
だから結果として敵側、或いはかませキャラとしてのテンプレ的な活用の方が多くなるんじゃないかな



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国の作品、特に武侠系の作品では軽功や内功があるので日本の作品以上に単純なパワー、武力だけでは勝てなくなっています。それから武侠の世界観だと女性キャラも普通に戦える設定になっていますが、ロリキャラが強いというのは少なく多いのは長身の美女キャラですね。これは中国の好みや間の理想像が影響しているのかもしれません……」
などといった話もありました。

創作における体格の良いパワー系が相対的に弱いイメージになる背景についても日中の違いがありそうなので、機会があればその辺りも追いかけてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ガールズバンド系作品の配信が増える流れが来ている?もう無いものだと思っていた『MyGO!!!!!』のこっちでの正規配信も始まった……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃の中国オタク界隈ではガールズバンド系の作品の人気がじわじわと上昇しているそうで、作品を追いかけ続けている濃いファン層も構築されているそうです。

しかし楽曲や関連動画も含めての人気は高まっているものの、これまで中国の動画サイトでは「MyGO!!!!!」や「ガールズバンドクライ」のような現地の期待作話題作が配信されないケースも多かったことから中国オタク界隈にはもどかしさを感じる人も少なくなかったそうです。そんな空気の中、先日bilibiliで「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」、iqiyiで「ガールズバンドクライ」のアニメの正規配信が始まったそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「MyGO!!!!!の正規配信が始まった」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


もしかして、ガールズバンド系作品の配信が増える流れが来ている?もう無いものだと思っていた「MyGO!!!!!」のこっちでの正規配信も始まった……

このまま増えていくのかは知らないけど、自分も流れが変わったのでは?くらいには感じている。
これまでは濃いファンはいるし話題性もそれなりだけどこっちで版権とる所は出ないみたいな空気だったのに。
「MyGO!!!!!」の続きの「Ave Mujica」の配信も予告されているしbilibiliが結構本気でやっているのかも

近頃はどこも新番で人気作品の版権取れなかった或いは当てられなかったらそれで終わりになるのが普通だったし、まだこういう話題作を後から版権とるようなことをやれるのかという意味でも驚いたよ

非正規配信と字幕でアクセス数稼いで終わりになるパターンが多いからな
俺は版権獲得して審査受けて……とやっているうちに人気と需要が消えがちなので動かないんだろうなーとか思っていた

今の若いのは知らないかもしれないが、昔はbilibiliも良心的だと信用されていたしそれまで版権無しでアップされる動画頼みだった作品が正規配信されて盛り上がったこともあったんだよ
他のサイトで版権切れになった作品をかっさらうこともあったし、正規配信の方にそれまでの弾幕コメントをかぶせて使えるようにするといった需要に合わせたサービスもあった

「なんで版権買わないんだ!?」と言っていた連中が「本当に買ったのか?」と微妙な反応になっているのはちょっと笑う
それはさておき、再生数の伸びは今年の作品としてはかなり良いしガールズバンド系作品がこっちに入る流れが今後も続いていく希望が見える

俺も本当にbilibiliが買ったのか!?と思ったよ!
勝手な話だがこういうのって欲しかった時に無かった、後から来てもあまり嬉しくないということになりがちでね……特に現代の環境では作品の移り変わりが速過ぎる

既にいるファンは外の動画サイトに見に行ったり、こっちで違法upされてるのを見たりで見終わっているわけだからな
でも話題のために見る、弾幕込みで見たいというのはいるはずだし、実際再生数かなり速いペースで伸びている模様

最近のガールズバンド系作品は楽曲の再生数も高いし人気が冷めにくいから、動画サイト側としてもいけると踏んだのかもしれない
普通の二次元アニメとはちょっと違う需要、ファン層になっているジャンルだから新作アニメ期間が終了した後も需要が期待できる一般向けアニメとはまた違った寿命の長さになっている

ガールズバンドや舞台系は音楽や舞台、ライブなどのイベントが動画で流れるし、tiktokとかで拡散されるネタ動画もあるから現代の環境だと熱が維持しやすい
中国国内では書籍市場が小さいから原作マンガやラノベがあってもアニメが終わったら存在感が消失する他のオタク向け作品とは違う存在になっているのだと思う

版権獲得のタイミングに関しては来年1月の「Ave Mujica」も見越してというのもありそう
日本市場と違って中国はアニメが無いと瞬時に熱が冷めるから、遅れた新番として「It's MyGO!!!!!」を配信して即「Ave Mujica」につなげるやり方は悪くない

でも正規配信だと内容削除があるのでは?

当たり前
今の国内正規配信に削除が無いわけがない

入浴シーンとかは普通に規制されるんだろうけど、そのほかの部分もあまり削りやすい構成の作品じゃないからなあ

「ぼっち・ざ・ろっく!」でも削除シーンあったはずだからmygoに無いとは思えん。最悪のケースは想定しておこう。

立希の学校サボるシーンとかは削除されないかと心配されていたな!

しかし中国語タイトルは「MyGO!!!!!」が「迷途之子」で「ガールズバンドクライ」が「少女楽隊的吶喊」で正式に確定か

「迷途之子」とかひでえな
ネタにしか感じられない

パッと見た感じでは家族関係を舞台にした連続ドラマ?に思えたよ

仕方ないだろ……こっちでは外国語表記は翻訳しなければならないんだから!

翻訳に関しては台湾版のもかなりアレだったからこっちの翻訳だけを批判するのはどうなのかなー
後発だけあって相対的にマシだとも感じられるのだが

翻訳に関しては批判のための批判に使われることもあるのが……第三話タイトルの「CRYCHIC」を「優雅的吶喊」と訳すのはヘンだという批判が一部で盛り上がっていたけど、あれはソシャゲの方でそう翻訳されている公式の翻訳なんだよね。
雑な仕事ではなく逆にきちんと公式と連動している、勝手な翻訳ではないというのが分かる翻訳なのだが。

中国語タイトルに関しては俺もどうかと思ったけど、歌のシーンに関してはかなり良い感じだと思うよ

歌詞の字幕に関しては他のと比べても良かったよね
日本語字幕も一緒に表示しているし歌詞色分けしたりと良い仕事している

同意する。
中国語字幕だけでなく日本語の元の歌詞も表示されて、更に字体もそれ専用のを使って特殊効果付きとは!

歌詞の字体や色でのキャラ分け、複数の字幕の並べ方を舞台上の立ち位置に合わせるなど細かい仕事は良かった

今回のbilibiliのmygoは歌詞のちょっとした工夫が良いよね
歌詞の字幕がキャラごとに違うから今誰が歌っている、誰と誰の声が重なっているかというのも視覚的に分かるので助かる
他に画質も音質も良くなった気がするけど、これは主観的なものなので断言はできないが……

一応bilibiliでは以前から作品によっては字幕に手間をかけることもあった(ハリー・ポッターとかでやってたはず)けど、mygoでやって来るとは思わなかったわ
これまでも扱いが良いわけではなかったし

近頃の新作アニメ配信は印象悪くなってばかりだけど、今回は需要や希望に応えようというのが見えてなんだか嬉しくなるよ

こっちで配信する際に何かとグダグダになることは多いけど、mygoに関して自分はそういうの感じないし内部にガチなファンがいるのではないかと疑っている



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈の空気なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「オタクの間で略称になった英文表記の名前で定着している作品は、その後出てきた正規版の中国語翻訳された名前に対してカッコ悪いという批判が出ることも多いです。mygoに関しても中国のファンは皆『mygo』で覚えているので中国語タイトルの『迷途之子』はなんだか違和感があります……正規配信の翻訳や字幕の処理にかなり力を入れているなど頑張っているのも理解はできるのですが」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
それから中国で配信されている10月の新作アニメや遅れて配信の始まった新作アニメ枠の作品に関しては、以前の記事
ダンダダンなど中国では危なそうな解釈もできる作品が配信される?中国の2024年10月新作アニメ公式配信状況
などもよろしければご参照ください。
その後に配信が始まった作品に関しても追記しております。

中国オタク「日本は学生が夜の街を歩いているのはどれくらい危険なんだろうか?」「普通に危ないよ。日本の夜の街は中国ほど治安が良くない」

ありがたいことに以前
「中国のオタクの人達は自国の治安をどう認識しているのでしょうか?」
といった質問をいただいておりましたが、先日これに関連しそうなネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本で学生が夜の街を歩くのは危険なのか?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本は学生が夜の街を歩いているのはどれくらい危険なんだろうか?
日本の作品では夜の街で警察や大人に呼び止められて注意されるみたいな展開がたくさんあるけど

普通に危ないよ。日本の夜の街は中国ほど治安が良くない。

どこの国でも夜に未成年だけで出歩いていたら問題だろう
ウチの国だって学校関係でなければ問題視される

中国だと大都市なら夜8時くらいは普通に人で賑わっているし学生くらいの年代の若者がいても問題はないんだけどね

そもそもこっちでは学校から帰るのが夜の9時10時になるのも普通だから夜に出歩かないわけにはいかないんだが

でも私が学生時代だと学校の小テストや補修ならともかく、それが無いときに夜まで外で遊んでいようという気分でも空気でもなかったかな……あまり良いことではない、安全ではないという認識はあった気がする

日本の作品での描写に関しては制服を着用しているかどうかも影響したはず
学校に通っているはずの時間帯に制服で外をうろついていたら「帽子をかぶってお仕事をする人」に呼び止められるという展開はありがち

アニメやマンガだと制服着ていると買食いできないという話も結構あるけど、俺は昔その意味が分からなかったよ
作品内で注意されるような描写に関しては厳しさが理由なのか、治安の悪さが理由なのか分からない所もあるよね

日本の街では警察と連携したボランティアの少年補導員がいて夜になっても家に帰らない青少年がいないか見回りをしている
あと学校の教師が夜の街を巡って注意する活動も行っているとか

私は仕事で新宿にしばらくいたけど、学生が出歩いていて注意されているのは見たことないぞ
仕事帰りで結構遅くなっても普通に制服着ている高校生?はわりと見かけた

東京都の条例だと夜11時以降が補導の対象とならしいから普通の仕事帰りくらいの時間帯なら大丈夫なのでは

こういうのは場所次第な所もある。学校の近くだと警察の目も厳しい。
あと例えば秋葉原は夜になると店も閉まって人も消えるという意味で怖い場所になるし、池袋や新宿は人が多過ぎて子供がいるのはどうかという状態になる。
渋谷の夜については行ったことないので分からないけど、過去にハロウィンで暴徒化してイベント中止させようと頻繁に政府機関が動いているから治安の良い場所ではないはず。

日本の作品だと学校の制服を着替えれば問題ないみたいな話も出てくるな
こういった日本社会における学校制服特有のバフデバフが私にはイマイチ分からない……とりあえずバフとしては身分の保証、デバフとしては夜の行動が問題視されるなどがあるようだが

平日だと警察に呼び止められるから外出する際に私服に着替えるためだけに家に帰る話が入ることは多いよね

今は異世界系が多いからかあまり見なくなったけど、昔の日本のアニメでは高校生が街を歩くときに警察に見つからないようにする、或いは街を歩いていると警察に「君どこの学校の生徒?」とか呼び止められるシーンが珍しくなかった

そういうのはウチの国でも変わらんぞ?学校の制服やジャージ着て平日に繁華街を歩いていたら呼び止められるしサボりがバレたら大問題にされる
夜だと学校帰りということでスルーされるだけ

日本は未成年は夜間外出禁止な地域もあるんだよ
私が留学していた時に住んでいた場所だと未成年は夜7時以降は外出禁止になっていた
あと山に暗くなってから入るのも絶対にダメだと言われたな

日本って現実だとそんなに危ないのか……中国国内と同じくらいには治安が良いと思っていたんだが

それは未成年の管理が厳しいという話じゃないか?
地方はよく分からないが、東京やその周辺だと住宅地は基本的に安全で人が多い歓楽街はちょっと危なくなる。例えば新宿東口の方とか池袋北口の方とかはさすがに「龍が如く」みたいな状態ではないけど盛り場で乱闘騒ぎが毎晩発生するくらいには治安が悪くなる
ただ銃が出ないケンカで済むので中国ともあまり変わらないとも言える

日本社会はかなり若者の管理をしている
未成年は夜遅くなると保護者無しだと飲食店にいられなくなるし、街中では防災無線を通じて毎日夕方になると「夕焼け小焼け」を放送で流して子供に帰宅を呼びかけている
ニュースにあるように新宿に流れてくる不良だとか行き場所の無い若者みたいなのもいるけど、そういうのはどこの国でも存在する

日本の未成年の管理はちょっと羨ましくなる時があるよ
私の地元は夜になっても若い連中が溜まっているのでうるさいしゴミも多い
日本みたいに補導で一層してくれないもんかね

そもそもこっちだってまともな家なら子供に夜の街を出歩かせるなんてことはないし、安全が保障されているわけではないだろ……

上の方でも言われているように日本の実際の治安に関してはちょっと分からない所があるな……最近は悪化しているらしいが、それとは別に日本旅行の安全性も話に出てくるし

どこの国でも内部の治安に関しては外から見ても分からんだろう。地域や生活圏でもかなり違ってくるし。
例えばウチの国だと小学生くらいは親の送り迎え必須だけど、中学高校辺りからは減っていくし高校だと夜遅くまで学校で自習してから帰ってもそんなに問題無いみたいな認識があるわけだが、こういう考え方や安全面から避けるべき時期、場所というのは外国の感覚だと分からなくても無理はない。

日本は子供の登下校で親の送り迎えはしないのが普通らしいからね
私の知り合いは家族で日本に行ってそれに驚いた

作品内の描写というなら時間の使い方も実はハッキリしない所が少なくない
例えば放課後に街に出て遊ぶ、カラオケにいったりファミレスやファストフード店でお喋りするような行動は日本だと一般的に何時頃までの話なのかとか

あれは基本的に夕飯前には帰宅するという描写だから、学校のある日に夜まで遊んでいる学生は一般的ではないはず
日本の学校は部活などの活動をやらなければ午後3時から5時くらいには下校できるので遊ぶ余裕はかなりある
もちろん進学する学生、受験が近い学生は学習塾や予備校に行くので学校が終わってからもこっちの学校にいる時間と同じくらい勉強する

中国も日本も治安は世界的に見れば最上位だよ。夜に出歩ける国や地域が圧倒的に少ない。

ウチの国の治安の感覚で外国に行ったらトラブルに巻き込まれるなんてのはよくある話だからな……ヨーロッパやアフリカでの話もよく聞いた
なお現在では昔よりさらに悪化している模様

ウチの国も「気を付けてなければ危ない」所は少なくないし、日本も気を付けた方が良い場所はあるというくらいだろう
どこの国でも歓楽街は治安が良くない

二次元作品で「夜に学生が歓楽街を歩く」ことに関しては時代設定や作品が作られた時期にもよる
1980年代は学校の不良の全盛期だから地域によっては昼も夜も危なかったし、1990年代は「チーマー」などと呼ばれた若者の反社会組織の全盛期で夜の都市部は危ない場所だった
基本的に現代に近付くほど日本社会は安全になっていくので昔の作品や過去を舞台にした作品の日本は今の感覚で見ると治安が悪い、荒れた社会の描写になる

なるほど
そう言えば私も昔の日本の伝奇系ラノベやギャルゲーで夜に都市部を出歩くシーンは現代の感覚では把握し難い危なさと非日常感がこめられていて当時のオタクはそれにテンションが上がったという話を聞いたことがあるな



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国の感覚や認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国国内では『中国は世界で最も治安が良い』くらいのイメージはありますね。言っては何ですがパンデミックの時のように事件が発生しても他国よりは中国の方がまだ良いという認識になる人が多いのではないかと……それに夜の街を出歩ける時点で中国が世界的に上位の治安の良さなのは間違いありませんから『最近は不安』という認識が出ても、『中国の治安は良い』という認識自体はあまり変わらないと思います」

「中国で報道される外国のニュースは事件事故関連のものが多いので中国の治安の良さが意識されます。これは日本で中国がよく爆発しているイメージになっているのと似ていると思います。中国からは最近の日本は闇バイトが跋扈して庶民が常に危機にさらされている社会になっているようにも見えます」

「しかし実際に生活してみると日本は財布やスマホを落としても諦めないで希望が持てるのは安全なんだと感じられますね。上着やカバンなどの物を忘れても残っている、お店が保管しておいてくれるというのも驚きですし公共、共有するスペースの清潔さや整備の維持レベルの高さも日本独自のものでしょう。中国も暴力的な犯罪に巻き込まれないという面ではかなり安全な方だと思いますが、盗まれる、騙されるといった方面に関してはあまり安心できる国ではないので……」

などといった話もありました。

最近の状況は分かりませんが、私が留学したり仕事で行ったり来たりしていた時期の中国は危ない場所に近付かなければ問題無いくらいだったので他の国と比べてかなり治安は良いと思います。

ただ中国の政治的な行事やキャンペーンで反日感情が盛り上がる時期は出歩かない方が良いなど空気を読むことを求められましたし、空気を読むように気を付けていても政治的なゴタゴタやパンデミックによる行動制限など予測も対応も難しい事態が突然発生する怖さは常にありましたね……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「近年増えている女性主人公をメインに据えた男性向けアニメが今後主流になるのだろうか?ガンダムでさえも最近連続で女性主人公だし」

なかなか2015年分が終わらないnoteの記事を更新しましたのでよろしければご参照ください。
実はあんな作品も配信できた……2015年頃の中国で配信されてその後に影響を与えたりしたアニメ作品その5

それはさておき、ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタクの面々も世代を重ねるようになり、昔と今の違いや変化を意識することも増えているそうですが、そういった変化の背景や今後どうなっていくのか?といった議論で盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「女性主人公をメインに据えた男性向け作品が今後主流になるのだろうか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます・


近年増えている女性主人公をメインに据えた男性向けアニメが今後主流になるのだろうか?
ガンダムでさえも最近連続で女性主人公だし、今後の動向が気になる。もし女性主人公ばかりになったらどうなるのかというのも気になる。

別に今まで無かったわけじゃないけど、近年は目立つようになってきているよね

主流にはならないけど、需要に沿った均衡状態になるまでまだしばらくは増え続けるとは思う
近頃は女性主人公作品で面白い作品が出て伸び続けているわけだしね。

これまでも別に女性主人公作品が成功しないというわけではなかったし、男性主人公作品が習慣的に作られ続けていた面はある。
ただ女性主人公の作品は今でも微妙な作品だった際に「女性主人公だから」と批判されるのが珍しくないのを考えると主流になるとしてもまだ時間はかかると思う。
好む人間が増えているとはいっても依然として女性主人公作品が男性視聴者にとって相対的に許容範囲が狭くなるジャンルなのは否定できないから。

そういうのはあまり考えたことが無いので増えるのか、一過性の流行りで終わるのかは何とも言えない……俺は主人公の性別関係なく結局は面白そうなら見る、そうでなければ見ないかなあ

女性キャラを描いて男だと言い張るようなやり方で、女性キャラのビジュアルで中身や行動がほぼ男キャラみたいなのも出てくるのだろうか?

そういうキャラは既に出ているね。
転生前が男性で現在は女性の身体という異世界系作品とか少なくない。

TS系で問題になるのは女性主人公かどうかよりも男性キャラと恋愛するかどうかだな
日本の作品に関しては「精神的BL」というタグが存在する

理解できる。男女恋愛が無ければ女性主人公は結構好みという私みたいなのもいる。

こんなことを気にするのは最近アニメを見始めたライトなオタクくらいなのでは?
昔から女性主人公の男性向け、オタク向け作品はあったぞ

俺も女性主人公が増える、主流になるというのは将来の話ではなく過去の話になるような気がしてしまうのだけど
あまりオタクの知識がない俺でも「めだかボックス」みたいな過去の事例がすぐに出てくる

うーむ……私も上手く言えないが「昔からある」でバッサリ終わらせるのも違気がする
ロボでも「トップをねらえ!」みたいな男性向けの女性主人公作品はあったから現代になって女性主人公作品が増えたという話ではないというのも分かるんだけど

「女性主人公の作品」の範囲が広いから単純に考えるのは難しい。LGBTとか現代人の意識の変化というのだけで断ずることもできない。
昔の作品と現代の作品では女性主人公の扱い、作品のターゲットとなる層やその受け取り方が異なるし私は伝統的なジャンルに変革が発生しているようにも感じられるね。

いわゆる美少女動物園的な方向なら昔からあるが、近年のバンドやアイドル系作品、女性主人公が異世界でTUEEEEEする作品、ライトな百合作品の増加などはこれまでと異なる流れに見える

「水星の魔女」や「ガールズバンドクライ」が好き嫌いがハッキリ出ているとはいえ人気になっていたのを見ると、今後も女性主人公作品は増えていきそうに思える
男性主人公の男性向け作品は現代の環境だと目立つのが難しいから企画を通す上でも強そうだ

この流れに関しては「現在の日本では女の子向けアニメが衰退しているので異世界系などのオタク系作品でも女子をターゲットにした女性主人公作品のアニメが目立つようになってきた」という話を以前見たことがある

どこまで本当か分からんが今の日本の女児に人気のアニメは「推しの子」だというニュースがあるくらいだからな……
実際、「プリキュア」以外では「プリティシリーズ」も厳しいし何があるのかという話になるし、昔で言えば「ふしぎ遊戯」や「吸血姫美夕」を見ていたような年齢層は何を見ているのかと気になるのは確かだ

こういうのは気にしない、好みに合わなければ見ないというだけではダメなのか

結局はストーリー次第だし気にしても意味がないと思う
男性主人公でもダメな作品はダメだ

男性主人公でも嫌われるタイプはいるからね
例えば自分は昔のハーレム系作品にありがちな「ヤサシイだけが特徴の普通の主人公」みたいなのは好きじゃないし、それだったら近年の活躍しまくる女性主人公の方が良い

エロRPGだと実利的な理由から女性主人公が多くなっているのだが、一般向け作品だと違うだろうしなー

近年のアニメ作品の動向からは女性主人公作品は今後も増加していくように感じられる
私自身は男性主人公で爽快なバトルをする作品しか見ないけど、世間の需要はそうなっているのだろうね

「カワイイ女の子の方が良い」というのと「カッコよく活躍する爽快な主人公に感情移入する」というのを混ぜればみんな大喜び……というわけではないからな
俺TUEEEEEな活躍をするなら男性主人公の方が良い、感情移入しやすいというのはあるわけで

俺TUEEEE方面だとハーレムよりも正室を決めて主人公を持ち上げる役割にする方が多くなっているし、確かに単純に女性キャラが多けれはいいというわけでもない

うーむ……女性主人公作品が増えることは構わないけど、正直に言えば自分の好きなシリーズがそうなったらちょっと困るという感情もある

ガンダムは映像作品の主人公が3作品連続で女性になるし、男性主人公がメインパイロットなガンダムはもう出ないのかもしれないね
それで商売になっているから続けているのだろうし……

ガンダムは旧作の主人公とMSが現代の関連作品でも活躍しているという特殊な背景がある
女性主人公にするのは普通に男性主人公を出しても過去のシリーズの中に割って入れないからという理由もあるのではないかと

私は男性主人公の方が好みだけど、仮に女性主人公作品が増加しても男性キャラを消すわけじゃないだろうし、サブ主人公みたいな男性キャラは出るだろうから特に気にしてない
百合と女性主人公はまた別の話になるだろうし

女性主人公のロボ系でも「クロスアンジュ」みたいなのがあるし、「水星の魔女」もグエルがかなり注目されていたしね

私は見る作品を選ぶ際に女性主人公作品は除外要素になっている。ただそれは現代の作品の多さと自分の使える時間が釣り合っていないから行っている選別なので、見るものがなくなるかもという心配はない。
私自身は既に時代が変われば自分の好みが主流から外れる、好みの作品が出なくなるのを体験しているからな!

LGBTやフェミニズム的な思想を前面に出して男を踏みつけるような展開じゃなければいい
強い女性キャラが悪い男をバンバン倒していく、頭脳でのし上がっていくとかの爽快な展開は普通に大歓迎だ

女性主人公は感情移入できないという声は分からなくはないけど、女性主人公だとサービスが期待できる、男女恋愛によるキャラやストーリーに対するデバフのリスクも少ないという利点がある!
男性主人公のヒロイン無しもそれはそれで寂しいんだよ……

こういうのは内容が男性の好みで提供されるかじゃないかな
例えば百合に関しても男性が好む百合と女性が好む百合は結構違うしね

男女の恋愛、男性同士の友情でもわりと作者の性別による感覚の違い、それに対する読者の反発みたいなのは出るからな

二次元だと女性主人公がTUEEEEEする鳳傲天も珍しくないし、悪役令嬢系は男性ファンも結構いる。オタク向けでも今後増えていくとは思う
(訳注:中国ではいわゆる俺TUEEEEE系の作品を指す「龍傲天」ということばがありますが、女性主人公の場合は「凰傲天」或いは「鳳傲天」というそうです。たぶん「凰」が正しいと思うのですが、スラングとしては「鳳」の方も使われているようで……)

少年ジャンプ系だと「約束のネバーランド」とかが分かりやすい例だろうか

日本のファンタジー系ラノベの開祖の一つ「スレイヤーズ」からして女性主人公で女性一人称視点で進むからね。日本語原作は女性の言葉で書かれてるし、昔から無かったわけではないんだが近年の増加はそういうのとは違う勢いを感じるのも確かだ

過去の動向を見ると、女性主人公が流行って廃れてを繰り返しているようにも感じられる
前世紀のOVA時代は明らかに女性主人公が多いし、今も女性主人公作品が流行る要素になっている段階なのではないかと

当面は女性主人公作品は増えていくだろうけど日本の二次元はウチの国や欧米と違ってファンの人気と市場の風向きによって製作される作品が決まっていくし、私は男性主人公が消えて女性主人公ばかりになることは無いと思っている
女性主人公ばかりになるなら、もっと昔から流行っていたはずだし、男性向け作品市場における女性主人公の人気作品の出現は別に今に始まった話ではない



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国ではオタクの住み分けができていませんし、オタクの間でも男性向け女性向けといった要素の解釈による紛争が増えています。またこれに関しては中国では主流から外れたジャンル、作品は切り捨てられるという背景も影響していると思います。中国のファンには二次元に限らず自分の推しが主流から外れるのではないか?自分の好むような作品が制作されなくなるのでは?自分の楽しみが消えてしまうのではという恐怖感があります。これは対立ジャンルや嫌いな作品に対して攻撃的になる原因にもなっています」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「皆の男性向けと女性向けの判断基準を知りたい。例えば『葬送のフリーレン』は女性向けだという声も少なくないがどうなんだろう?」

中国オタク「アニメ化で原作売上アップという意味がよく分からない。アニメ化しても別に作品の扱いや勢いに変化はないように感じることが多いんだけど……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では作品を通じて日本のオタク関連業界を分析するような議論が盛り上がることも多いそうですが、人によって日本の業界事情やビジネスモデルに関する認識が違うことが浮き彫りになることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「アニメ化で原作売上がアップする」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメ化で原作売上アップという意味がよく分からない。アニメ化しても別に作品の扱いや勢いに変化はないように感じることが多いんだけど……

中国国内から見たらよく分からないというのは理解できる
あれは日本国内の売り上げの話だからね

今はオンラインの売上ランキングや電子書籍のランキングとかでアニメ化の影響は出ているからシーズン開始前後の動向を見てみるといい

作品の勢い的には人気爆発より延命という方に見えてしまうからな
分かりやすい例としては「デート・ア・ライブ」とか?
あれは断続的なアニメ化で原作売上が維持されていた面は間違いなくある

大きく人気が延びる作品もあるけど、元々人気が高い作品はアニメ化しても大して人気が伸びていないように見えてしまう所もあるのかね
あと爆死したら作者のテンションが下がって原作も死ぬケースが珍しくないのでアニメ化による追い風を感じられないケースも少なくないか?

日本の書店、あとオンラインの目に付きやすい所での特集とかアニメ化の宣伝効果は無視できないものがあるかと

私もこれに関してはよく分からない所があるので聞きたい
既に人気になっている作品だからアニメを作っているのに、アニメで原作の売上が上がるものなの?
アニメ単体で儲かる、ディスクを売るとかなら分かるんだが現代の日本のアニメビジネスはそうではないようだし

「濃い」オタクが知っているのと「薄い」オタクや一般層が知っているのは商業的には全然違うんだよ

原作はファン界隈では「評価が高い」くらいのが、アニメ化によってファン界隈を飛び出す或いはファン界隈が見ている方向を普段意識しないような人から見てもらえるんだよ

ウチの国で例えるなら主流でありたい、風に乗りたがるような層へアプローチできるのが「アニメ化」だろうか

「鬼滅の刃」はこっちでも分かりやすいアニメ化で爆発的に伸びた例だと思うよ
アニメ化前はオタクでもそんなに広い範囲での評価や知名度はなかった

確かに。俺はアニメ化前だと「鬼滅」という言葉すら聞いたことが無かったわ

「負けヒロインが多すぎる!」がアニメの影響としては一番分かりやすいんじゃないか?
アニメによって「このライトノベルがすごい!」にも初ノミネートで1位獲得だ
売上もアニメ化前は1巻平均五千くらいだったのが、アニメ化によって一月で過去のシリーズ累計売上くらいの数字を叩き出した

アニメ前は本当に全然人気無かったからね
たぶん一番人気が高かったのは中国国内だろう
でも読んでるのは海賊版だから全然売り上げに寄与しなかった

さすがにそれは無い……「負けヒロインが多すぎる!」はアニメ化の前の時点で原作は6巻、マンガ化もされているから日本では普通に人気が出ていた作品
基本的にマンガ化までいくようなラノベは日本で人気のある作品扱いしていい

「負けヒロインが多すぎる!」は国内だとガガガ文庫に注目している人間が少な過ぎるというのも「突然の爆発」という印象につながっていると思う。日本の書店のラノベ売り場では角川系の大きいレーベルより下くらいで結構目立つ扱いなんだけどね……
そういう層に届いて原作を買おうとする動きが出るんだからアニメ化による原作売上向上は間違いなくある

今は「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」とかアニメ化前の時点でかなり人気作品扱いだった方が珍しいかもね。昔はもっと原作が大人気でアニメ化前からの話題作みたいなのが多かったんだけど

赤坂アカの作品、「かぐや様は告らせたい」や「推しの子」はどちらもアニメ化の時点で原作の知名度は高かったけどアニメ化でオタク以外の層にも大人気になって更に原作が売れるようになった作品だぞ

アニメしても作品の勢いや盛り上がりは変わらないと感じた経験もあるだろうけど、日本の作品のアニメ化って既存のファン以外へのアプローチ、新規ファン獲得が大きな目的だからね
その結果既存ファンは喜ばない、新規ファンも大して獲得できない、作者はアニメ化作業の負担とアニメ化爆死で意欲を失うというやらない方がよかった展開になってしまうケースもあるが、売上的に見れば緩やかな衰退を維持できる期間が延びているケースも多い

原作評価がファンの間で高くてもそれが売上につながるわけではない
例えば「このすば」は異世界ラノベとしては高評価作品だったけどアニメ前の原作の売上は「そこそこ」というレベルでキャラクターの知名度も今のような二次元の定番キャラになってはいなかった

日本のマンガやラノベ作品の売上、巻平均でどれだけ売れているかの数字(調べるのがちょっと難しいけど人気のある作品なら出ているはず)を見ればほとんどの作品はアニメ化以降は売上が延びている

日本のアニメビジネスは国内のアニメ制作の流れと違う所もあるから戸惑うのは分かる
日本のアニメは広告としての側面も強いから人気になりそうな作品、更に人気にしたい作品がアニメ化される
それに対して国産アニメは人気だからそれで稼ぐためにアニメ化される

関連グッズでも中国国内で作品の影響を感じられるのは「ウルトラマン」とかでオタク向けのアニメにはそういうのが無いからね……中国でコラボ展開が入るのは「エヴァ」とかの既に大人気になった作品だし

中国国内は日本のように書籍市場で稼ぐのが無理だからネットだけで稼ぐというか、名声を使った売り逃げをしようとするからなあ
恐らく中国のモデルに近い日本のアニメビジネスは劇場版アニメだろう
こちらも原作の売上向上が目的の一つではあるが「人気作品で更に稼ぐ」のが主な目的で制作される

アニメ見てから原作見に行く人も多いし、その分は明らかにプラスだろうしね
俺も「転生したらスライムだった件」のアニメを見てから原作の方に手を出した

時代を代表するような大人気作品は大体がアニメ化による大爆発が最後の非常に大きな一押しになっている
「進撃の巨人」も「鬼滅の刃」もアニメ化前の原作はオタクの間では有名、評価されているといったレベルだった

私もアニメによる人気上昇の分かりやすい事例ならやはりその2作品だと思う
どっちも日本のマンガ読んでいる人間の間では高評価だったんだけど、ウチの国だと絵柄や表現の問題から一般ウケはしなかったんだよね
それがアニメのクオリティの高さで世代を代表する人気作品になった
でも日本市場における売上の伸びや倍率ということに関してはアニメ化前の時点で既にかなりの人気作品だったのでテーマ的には最高の例ではないかも?

マンガだけだと広まり方に限界があるのは分かる
個人的な経験だと「魔法少女にあこがれて」の作品のヤバさというか独特な部分がアニメ化によってオタク界隈に急速に広まったのは印象深い

アニメで売り上げが上がることはあるかもしれない、しかしアニメのクオリティが高ければ原作が売れるとは限らないし逆にアニメ化がダメでも原作が売れるころはある
そしてどの作品んもアニメ化で原作の売り上げを増やそうとしているけど、当然ながら全ての作品がそうなれるわけではないというのは頭の片隅に置いておくべきだろう

日本のオタク業界においてアニメ化自体は直接的な収入としては大きくないどころかマイナスになることも多い
しかし知名度の向上という意味では圧倒的に大きいので原作の権利持っている出版社側にとっては大きく稼ぐならアニメ化を避けては通れないんだよ
ちなみに中国と違って日本のネット小説は商業化が進んでないので作者にとってもプラットフォーム運営している出版社にとってもそれだけでは大した収入にならない

稼ぐのはIP売るとかじゃないの?

IP売るのはある程度広い範囲で人気になってからだし、それ以前にまずアニメ化して素材を作らないとIPで稼げない
そういう意味でもアニメ化は商業的に非常に重要になる

昔から追いかけている作品に関してはアニメ化による変化、特に作品の面白さや熱の変化は感じられないかもしれないけどファン界隈はアニメ化で確実に変わるし成功したら規模が変わる
私は「リゼロ」のアニメ化でそれを実感したよ

こういうのは個人体験で失敗例の方ばかりだと意識し難いかもしれない
アニメから入った作品があったり、追いかけていた作品がアニメ化して成功したら実感できると思うのだが

「チェンソーマン」みたいなアニメで失速した、原作だけでよかったみたいな空気になった作品もあるし今期の「ダンダダン」も騒ぐ空気を作ろうとしているけどパッとしないみたいな作品もあるからね
似たようなジャンルでなら「怪獣8号」とかの方がまだアニメによるプラスの効果は大きかった

「チェンソーマン」には同意だが「ダンダダン」は今期のアニメ化で一般層や原作知らない層の間でかなり伸びてるし、このテーマに合致した作品になっていると思う
こっちでも複数の動画サイトで配信してステマっぽい所はあるけど、ステマでバッサリ切るのもちょっと違う勢いはある

私は「チェンソーマン」でアニメ化がコケてこっちでの評価やファンコミュニティも縮小しちゃったのを体験しているのでアニメ化によるプラス要素、売り上げ増加みたいなのがあるのか分からなくなったけど、最近は「ダンダダン」でそういうのがありそうだとまた感じられるようになってきた



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈での認識や伝わり方なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国には基本的にアニメしか無いので、アニメが終わると急速に熱が冷めて話題も縮小します。日本のように原作書籍の他に関連グッズが売り出され関連イベントも行われてアニメ終了後もファンが楽しめるようなことはほぼありません。言ってみれば中国ではアニメ終了後は過去の作品という空気になってしまうのでアニメ化で売り上げが上がるというのはなかなか実感できません……」
などといった話もありました。

中国ではアニメ化による日本のメディアにおける扱いの本屋の売り方の変化に関して知る機会はほぼ無いと聞きますし、アニメ化による売上アップに関しても実感として把握するのもそんなに簡単ではないのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「金田一少年、実は結婚していた」「最初は美雪死んでるみたいな話じゃなかった?」「それはデマだよ……」

中国オタク界隈では昔からミステリ系作品の人気が高く、長編シリーズを昔から追いかけているような人も多いので新たな展開が発生した際にはちょっとした盛り上がりが発生するようです。
先日「金田一少年の事件簿」シリーズに新たな動きがありましたが、ありがたいことにこの件に関するネタのタレコミと質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

金田一一37歳、美雪と結婚していた!子供も授かる 『金田一パパの事件簿』来年1月配信スタート(ORICON NEWS)

そんな訳で以下に中後のソッチ系のサイトで行われていた
「金田一一が実は結婚していた」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


金田一少年、実は結婚していた
現在連載中の37歳版で急に美雪が出てきて既に結婚していて子供もできたという話になった模様

37歳の金田一一がとっくの昔に結婚していた?
えーと……おめでとう

結局は美雪と結婚していたのか
また唐突な展開だな……それが既定路線なのは分かるけど

推理物にありがちな急展開っぽいことになってる

私は恋人関係でずるずる続いているのか、別れてなければいいな……くらいに思っていたが結婚していて子供もできるなんて
ずっと追いかけていた作品だし二人には幸せになって欲しかったのは間違いないが強引過ぎる展開に対する戸惑いも間違いなくある

おめでとう
でも二次元の古参童貞キャラがまた一人減ったのは少し悲しい
あと速水玲香と「37歳」からの後輩は完全に負け犬になってしまったか

美雪側に事件が起こらなければ他のヒロインが割り込む余地はないからな
そして次は「金田一パパの事件簿」になるらしい

ではその次は「ジッチャンとひいジッチャンの名にかけて!」みたいな決め台詞になるのか

推理系作品でここまで一気に男女関係が進むのはとても珍しい気がする
でもこの古いIPでいつまで食っていくつもりなのだろうか?

どこぞの死神小学生と比べると中断期間が結構あるから……
しかしこういうのを見ると推理作品でも長編やるのは簡単じゃないというのを感じられる

また更に祖父の名前で食っていくのか……と思ったが正式に金田一耕助側の許可取ったからIPの価値的にもっとアピールした方が良いのかもしれん

突然結婚が判明?
ぐだぐだな某逆転裁判の主人公の関係よりはまだマシな展開だよ!

考えてみれば推理系作品で一番可能性がありそうな所が順当に結婚したわけか
コナンは千話超えても哀とも蘭ともくっつかないままだし成歩堂龍一は35歳になってもハッキリしない
推理系作品のカップリングは事件の真相と違って結論が出てこないんだよね

成歩堂みたいにならなかったのは本当に良かったと思う

最初は美雪死んでるみたいな話じゃなかった?
それがいつの間にかパパになっていたとは

それはデマだよ……
ただ作中では故意にぼかし続けていて別れているようにも感じられたし、人気や需要次第ではそっちのルートに行く可能性もあったと思う

速水玲香は負け犬に……いやさすがに勝てるとは思っていなかったが、「37歳」の方で未亡人になっているなど更にひどい目に遭うのはさすがにどうかと思った

なんか「37歳」を追いかけていた人の方が妙なダメージ受けてるな
「37歳」の方は追いかけていなかった自分は「今更くっついたのか」くらいの感想になるが

別に二人が別れればいいとは思ってないんだが、数年間ずっとぼかされていた設定をこんな雑に決着させられると、追いかけていた間にCPに悩んでいた自分達はなんだったのかという気分になるんだよ!

考えてみれば元々がエイプリルフール企画みたいな設定なのによく続いているよな
普通は今度始まる新シリーズのように探偵事務所の身分になる流れだよね

ネタであれば良いのにと思う人も少なかったし、実際出たばかりの頃はボロクソに言われていた

新シリーズの話の都合とはいえ、金田一一のヒーロー性を減退させて年齢だけでなく性格、人間関係までデバブつけたからね。商売優先が露骨だと感じられるものだったし前シリーズを追いかけていたファンが怒るのも無理はない。
旧作との関係が微妙なので批判する意見も個人的には理解できるよ。37歳という設定なら過去作品の犯人の子供みたいなキャラも出てきそうなのにそっちはいまだに出てこないし。

高遠遙一が現役のままでオリンポス十二神とか言い出してまだ半分は未回収だし「37歳」のヒロイン兼佐木みたいなポジションのキャラの背景も不明だから背景設定やストーリーの長期的な計画はそんなにしっかり決めてなさそう

金田一少年の世界だと結婚〜妊娠期間の描写があったら事件に巻き込まれかねないのでこういう出し方の方が安全なんだよ!

連載中だとほぼ確実にそうなったよな……未成年の妊娠が関わる事件もあったはずだし最初のシリーズ後に結婚していたら非常に危かったはず
今が安全なわけでもないだろうけど

途中で路線変更はあったんだろうね
上でも言われているように美雪の扱いを曖昧にしていて別れたかもしれない、或いは既に死んでいる展開すら考えられるようになっていた

一応続編の「金田一パパの事件簿」という名前自体は2019年のインタビューで出ていたらしいので候補としては早い段階で出ていた構想という可能性もある

金田一少年に関してはなんで37歳にしたのか、なんでそれで何年も続けたのかという疑問がずっとついて回っている
27歳ならまだ良いけど37歳だと何かとキャラは動かしにくいし、旧作の人間関係も活用しにくいだろうに

37歳は上に設定し過ぎだよね。美雪との最初の子供を37歳で妊娠というのも非現実的というほどではないが、あえてそうする意味も無い

37歳だと子供がこれからできるのに安定した仕事をやめてどうするんだよと、創作と分かっていてもツッコミを入れたくなってしまう

だってその会社、高遠遙一の関係者がどれだけ入っているか分からないし……安定はともかく安全は無い
探偵始めても安定と安全は保障されないけどね!

まず堂本剛での実写に期待した37歳版だったようだけど、そっちは無理そうなので本格的に路線変更になったのかもね
なんだかんだで6年続いて現代の科学的な捜査やスマホの普及で昔のようなトリックはいよいよ難しくなっているので仕切り直しも必要な感じになっていたし

私も会社勤めから探偵事務所になって、うやく落ち着いた、昔のイメージに戻ってこれたように思う
会社勤めはやはりドラマ化ありきな企画だったのかもしれない



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では『犯人たちの事件簿』の方はあまり広まっていないので、事件やカップリングに関する話題と比べて犯人ネタは最近の日本のファン界隈と比べてあまり意識されていません。高遠遙一に関してもスキンケアとしての金田一ネタはあまり通じません。やはりアニメやドラマなどの手軽に接することのできる媒体でないと中国では広まり難いのでしょう」
などといった話もありました。

日本とは事情が異なる所はあるものの、中国ではミステリ系作品の人気が高くコミュニティも活発なのもあってか、アニメなどでもミステリ系作品は比較的需要の高いジャンルとなっています。
そんな中国では「金田一少年シリーズ」に限らず一昔前の中国で大人気になったミステリ系作品のファンの熱が現在も続いているようですし、新展開についても中国独自の反応が出ているようなので引き続き追いかけていきたいですね。

とりあえず、こんな所で。
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中国オタク「日本でグリフィンドールの剣が刀狩りに遭ったらしい」

ありがたいことに手頃なネタ的な話を教えていただきましたので今回はそれについてを。

ワーナーブラザース スタジオツアー東京で販売されていたゴドリック・グリフィンドールの剣のレプリカが銃刀法違反の疑い有りということで回収になっているそうですが、この件が中国でもちょっとした話題になっているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本でグリフィンドールの剣が刀狩りに遭った」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本でグリフィンドールの剣が刀狩りに遭ったらしい

えーと……日本のハリポタテーマパークで売っていたグリフィンドールの剣が日本の法律に引っかかったということか
写真を見た感じだと確かに良い感じだしファンは買ってしまいそう
こっそり持っておくのはダメなの?

日本の「銃刀法」関連なのでこっそり持っておくのはダメ
所持がバレたら普通に逮捕される

それじゃあグリフィンドールの剣じゃなくてアズカバンの剣になってしまう

でも懲役か罰金を払えば持ったままでいられる!

そこは普通に没収されるだろ……というか没収された上に罰を受けることになるのでたぶんこっちで考えているより重大な事件になっていると思われる

日本は銃刀法関連で定期的に逮捕者が出ているし重点取締りキャンペーン的なことも行われている
漫画家とかイラストレーターが資料(コレクション)として持っていた銃のせいで逮捕されたというニュースは昔からある

これは剣じゃなくて杖だから……武器じゃなくて美術品だから……

そういう言い訳全部ダメらしいぞ
日本の過去の判例で有罪とされたステンレス製の剣状のものに合致してしまうから取締りを受けたらまず有罪
切れない状態であっても研磨すれば切れるようになる材質の時点でダメ

日本の法律だと日本刀なら美術品扱いできるけど剣等他の武器はダメだから美術品アピールもできない

日本の銃刀法はかなり厳しくて田舎の家から古い日本刀が出てきた時とかめんどくさいらしい
以前知り合いの日本人から聞いたんだけど、その人の実家から古い日本刀が出た時は警察呼んで処分してもらってとかなり手間がかかったという話だった
私が許可をとって保管しておくか売れば良いのでは?と言ったら「有名な刀ではない手入れされていない錆びた刀に価値はないし、手入れするには高い費用がかかるから損するだけ、結局は処分するのが費用と手間を考えても一番楽」という浪漫の無い話が返ってきたよ

しかし日本では魔女狩りではなく刀狩りで魔法使いを排除するとは……

日本だと魔法使いは廃刀令で大変だったというのが証明されたわけか

ホグワーツを廃刀令で縛れるわけがない!

うっかり本物が混じってしまったので強制的に回収するために魔法省が事件にしたという説、とてもいいなあ

結局これは大したことない事件を意図的に燃え上がらせた案件じゃないの?
警察が手柄稼ぎに大げさにやるのはありがちな話だ

全くだ。日本の警察は死喰い人に浸透されているに違いない!

実際、法律逃れや売り方が問題視されて大きな話にされた節もあるとか
台座で固定されているように見える剣を外して使えると現場でアピールして売っていたなど、グレーゾーンから黒に踏み越えるようなやり方していたのが悪質だとされたなんて話もある

こっちみたいに包丁の販売を厳しくするようなことはやってないけど日本は武器、刃物に関してはかなり厳格に処罰が来るんだよ
昔小畑健がキャンプ用のナイフを持っていて逮捕されているし見せしめも含めて容赦がない

日本の武器系グッズが意図的に玩具っぽくしている理由が銃刀法
グリフィンドールの剣はステンレスで作られているのが日本の法律だと明確にアウトらしい

日本では銃火器や刃物でなくても武器に関してはかなり管理が厳しい
「ウルトラマン」とか特撮の新装備をリアルに作らない、ファンの要求に応えないのはなぜかという話があるけど、リアルに作ったらこの宝剣みたいなことになってしまうんだよね

玩具っぽくするにしてもバンダイのPROPLICAシリーズみたいにやれば……

イメージされるのが二次元ではなく実写だから玩具っぽいアレンジだと売れないんじゃないか?
PROPLICAはせいぜい2万円だけどグリフィンドールの剣はそれよりも高い3万円で売られていたので玩具ではない本物っぽさが必要だったはず

しかし買ってしまった人はどうするんだ?
大損だろう

えーと……没収される前に日本国外で売りさばくとか……

日本の法律でダメなんだから輸送過程で見つかったら没収されないか?税関通るはずだから普通に無理そう

日本国外は普通に日本以外から公式ルートで買った方が安いのでは
あの剣は元々日本国内ではリアルに作られたものは手に入らない、外国から輸入しようとしても日本の法律の関係で税関で止められるアイテムだったから注目されていたグッズなんだよ

売った側に販売の記録残っているはずだし返金になるだろう。警察への提出手続きにかかる手間についての保証があるかは分からないが。
そういう意味では大きなニュースになった方が良かったのかもしれないな



とまぁ、こんな感じで。
ある種の面白ニュース的な形でも受け取られているようでした。

ちなみにグリフィンドールの剣は中国語だと
「格蘭芬多宝剣」
となるそうです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本では呂布が謎に人気が高いし呂布の出る作品も多い。でも『呂布みたいなキャラ』って実は少ない気がする」

近年の中国では三国志関連コンテンツの増加もあってかネットにおいて三国志関連の話題が増え、議論の内容も広く深くなっているそうです。
そんな三国志関連でありがたいことに以前の記事
中国オタク「日本で呂布の人気が高いのは知ってはいるけど、日本の二次元では呂布や呂布をモデルにしたキャラが多過ぎないか?」
に関係しそうなネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の二次元作品で呂布本人ではなく呂布のようなキャラは誰?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本では呂布が謎に人気が高いし呂布の出る作品も多い。でも本当に「呂布みたいなキャラ」って実は少ない気がする
日本の二次元で呂布みたいだと感じられるキャラについて皆の意見を聞きたい

あれ?意外に難しいかも……呂布をそのまま出すことや呂布という名で独自の改変をしているキャラは少なくないんだが……

俺も似たようなことは考えたことがあるけど呂布のような形で属性を集めたキャラを狙って出すケースは少ないと思う
強くてカッコいい、そして悪いヤツ、ボスキャラ、みたいなのはいるけど無軌道な悪さというかあまりの徳の低さで台無しというキャラとなるとなかなかいない

日本の作品には俺達が気付かないだけで呂布モチーフのキャラは結構いるのではないだろうか?
日本だと武力最強で頭が悪いキャラ、裏切るキャラが呂布扱いされがちのようだし

あえて言うなら「鬼滅」の鬼舞辻無惨だろうか?
恵まれたキャラデザやCV、作中で圧倒的な強さでありながら薄っぺらい悪のボスキャラ

鬼舞辻無惨に関しては同意する
強くてカッコいいデザインなのに人格的魅力のないクズさで打ち消されるという珍しいタイプのキャラだけど呂布のイメージに重なる所も多い

難しいのはカッコイイ、その世界観における最強で公認のtier0という所だと思う
裏切り続けるキャラだけなら珍しくないけど、人気が出る要素を打ち消すような人品のひどさで嫌われているキャラを意図的に最強として活躍させるのは簡単ではない

私が思いついたのはギルガメッシュ
「Zero」ではなく「stay night」の方の

「stay night」のギルガメッシュは武力も外見も言動も、そして最後のダサい死に方も呂布感あるよね、そういうキャラだから「Zero」から入るとかなり戸惑うことになる。
そして呂布そのものは型月ではロボなので更に混乱する……!

私欲で裏切るタイプ……スタースクリームみたいなのは最強じゃないし案外珍しいのかね

俺は「トランスフォーマー」のメガトロンが呂布と思ったが裏切り成分はスタースクリームの方が濃いな

日本でどうなのかは知らないけど、ウチの国では「コードギアス」のスザクは嫌われた挙句に呂布で例えられていたな

スザクは当時「朱奉先」とまで言われていたよね

呂布のキャラの一面、最強属性などをモチーフにしたであろうキャラや「呂布を名乗る美少女」みたいなキャラであればそれなりにいる
例えば「一騎当千」の呂布のようにエロくてカッコ良くて強いけど「呂布」な感じはあまりない

最初は呂布みたいに悪くて強いキャラでも、出番が長くなると風格が出て活躍も積み上がりキャラの評価が上がって呂布とはズレが生じることになる
例えば「ジョジョ」のディオは後の方では人気のボスキャラになっている

まぁ演義の呂布も前期、後期でかなり印象が違うからな……
呂布は後の方の印象が悪過ぎる

呂布のように最強アピールした後に裏切りの果ての没落となるキャラは二次元だと普通にいそうなものだが、俺は具体的な所が思いつかない……

インフレに取り残されるパターンはあるよ
例えば呂布モチーフではなく呂布そのものだけど「龍狼伝」では呂布は後の方では戦力アピールの踏み台のような扱いにされていた

人格ゴミクズな強キャラはそこそこ出てくるけどその世界観における最強キャラというのが条件として厳しい
それにバトル系作品は戦闘力がインフレするものだしずっと呂布的な強さを誇れるキャラにするのはストーリー上のバランスとしても難しいだろう

呂布は頭が悪いわけじゃないが考えが近視眼的で裏切りを繰り返し、更に酒食に溺れるというキャラだ
でもこれだけだと二次元だと典型的な雑魚、やられ役の性格になってしまうんだよね

かと言って日本の二次元によくいる戦いが好きで仕方が無い戦闘狂というのも呂布とは違うからなあ

不仁にして不義みたいなのではない、言ってみれば仁義忠孝全てが無いというタイプだよね

このテーマに合いそうなのは「リゼロ」のレグルスだろうか
最強の実力と最低の人品は呂布っぽいと感じた

「リゼロ」だとパンドラも呂布っぽい気がする
こっちはキャラデザとCV補正で人気が高くなる方の呂布

二次元だと自己中心的で他者の価値観を考慮しない最強キャラを探せば出てくるんじゃないか?

俺は一人用ゲームで勢力をその時その時の気分で好き勝手に移動するプレイスタイルの時の主人公はとても呂布だと思ったことがある

無理やりだがシリーズ前半頃のランスは呂布っぽいと思う
本来の元ネタはアドルらしいが、それだけにある程度カッコイイ外見でもある

呂布のように悪くて魅力が薄くて最強のヤツ……二次元だと案外少ないんだよね。強いというだけでキャラが立つし、作中での扱いや人間関係も良くなるから。
それに加えて道徳的な問題行動をしっかり描写することは少ないので、強くてカッコよく見える悪人は多いけど多方面での人間のクズみたいなのは珍しくなる。

理解できる話だね
二次元作品ではずっと「呂布」のような扱い、キャラクター性ではいられない
それが許されるのは「呂布」本人のキャラだけだ

日本だと強くて人格ゴミクズでも不思議と人気が出たりするので、余計に呂布っぽいキャラが分かり難くなっているようもに見える
最近でも「呪術廻戦」の禪院直哉も女性人気が妙に高くなっていたしね

日本ではその人気から二次元作品、創作の中では一般的な嫌われ者のイメージの呂布をそのまま活用することは少ないのかもね。
あと呂布に関しては国内でも最近は肯定的な評価は増えているよ。呂布も逆張りな解釈、一面を拡大解釈すれば良い感じに魅力的なキャラにもできるし、漢王朝視点なら忠臣みたいな解釈だってある。

演出による見せ方で呂布のような行動をしていても呂布のように見えないキャラというのもいる。実は作中での行動だけを見ていくと「SEED」のアスランはわりと呂布だという説が……
周囲との義理とか放り投げてあっさり離反を繰り返しているので神の視点でなければわりとヒドイ

そういえば父親も裏切っているし見方を変えればそうなるのか!?
アスランは裏切る組織や個人が悪側で、キラとラクス側が正義だと強調されているから許容されているキャラなのかもね



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

11/29追記:
noteに中国における呂布のイメージに関する記事を書きましたのでよろしければご参照ください
中国では美形悪役な側面もある呂布、そして呂布が中国で全面的に嫌われる理由等

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「近頃の中国では三国志に詳しい人間が爆増しています。娯楽コンテンツにおける三国志キャラクターの活用が急増し百度百科などネットの情報が整備されているので普通にネットにいるだけで三国志の知識は入ってくるようになっています。そして若い世代における曹操の人気もそうですしこれまでの定説的な評価や人気が崩れつつあります。呂布の評価も昔とは違って肯定的に見る人も出ています」

「ただ中国の呂布の評価は日本のように愛嬌のある、人間的な魅力もある悪役という捉え方はあまりないですね。ご存知の通り三国演義の呂布は中国で嫌われる要素をフル装備しているので基本的に嫌われる存在となっていますし、評価に関してもこれまでの定説や定番の評価を否定するという方向が多いようです」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「皆はアニメの黄金時代っていつだと思う?」「日本のオタクにとってのアニメ黄金時代っていつなんだろうね」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも「昔と比べて今の作品は」「あの頃は良かった」などといった話はちょくちょく出ているようですが、その際にイメージされる「良かった時代」が徐々に変化しつつあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「皆が認識しているアニメの黄金時代はいつか」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


皆はアニメの黄金時代っていつだと思う?主観客観どちらでも構わない
近頃の話題を見ていると、オタクの認識しているアニメの黄金時代が昔とは変化しているのを感じるんだが考えてみれば黄金時代の認識にも世代や個人で違いがあるわけだし、皆の認識している黄金時代について知りたい

主観でも構わないなら私は2010年代後半くらいだと認識している
今の主流の作品はちょっと合わなくなってきている

ロボアニメ好きな自分にとって、黄金時代ははるか昔だ……「ガンダムSEED」〜「コードギアス」くらいだから2000年代半ばから2010年後半くらいまでだろうか

言われてみれば昔の二次元の黄金時代のイメージと今の二次元の黄金時代は同じじゃないな
黄金時代扱いされる時代が変わるということは、オタクも世代交代しているということなんだろうか

そういうことだろう
話題の中心、比較の基準になる名作や思い出の作品が変わるわけだしね

客観的に見るなら今が日本のアニメにとっては黄金時代、過去最大に上昇している。日本を中心としてアジア地域をアニメで染めているしアメリカでも過去に無いレベルで伸びている。
もっとも、近年の日本のアニメは業界を代表するような新進気鋭のクリエイターは出ていないし「日本のアニメは終わった」と言い続けられているし、自分が追いかけていた作品もグダグダに終わってばかりだから日本のアニメが黄金時代という実感は全く無い……!

こんなにアニメとかの二次元の話題を一般社会で出来るような時代はこれまでなかったし、国内でオタクやっている場合でも今が黄金時代だという説は理解できる
でも国内だと規制がどんどん厳しくなって過去の人気ジャンルも幾つか消滅しているし、ファン界隈は炎上と通報でギスギスしてばかりだから今が黄金時代という実感はあんまり……

国内では娯楽ジャンル全体が息苦しくなっているというのはあるな
コンテンツの量は過去に類を見ないほど豊富だけど自分の楽しみたいものが理想の形で出てくる、或いは「新しい理想形」を教えてくれることも無い

公式ルートが出来て安定供給される作品の量が増え、2Dアニメではないとはいえ国産作品も盛り上がっている
何より中国語版がある作品、公式中国語字幕がある作品が昔とは段違いに増えているので楽しめる娯楽の量は明らかに現代が一番良いはず……なんだけど今が国内のアニメの黄金時代という印象が皆無なんだよね

いずれ今の時代もかつての黄金時代になるのかね。
その場合は「鬼滅の刃」や「SPY×FAMILY」が象徴的な作品になりそう。あと思い出という意味なら「呪術廻戦」も入るかな?

それはありそうだな
私はハーレム系ラブコメが大好きだったから、黄金時代は2000年代だね。今の時代も「五等分の花嫁」のような作品はあるし異世界系とかでの供給はあるけど勢いや何を追いかけるか迷えて嬉しかった時代は過去のものになった

個人的には00年代半ば頃、鬱展開の作品がたくさん作られた時代が黄金時代だな
今はあまり同意してもらえないのは分かっている

言いたいことは分かる
00年代の悲劇、鬱展開作品って破滅的バッドエンドな展開の作品とはまたちょっと違って興味深い
感性が合う人にとってはあの時代が唯一無二なんだろう

アニメの内容の流行り方に関しては前世紀末のSF非日常系が流行ったあとに日常系が来るとか、更にその後にダーク系が来るとかしているし主観的な黄金時代には好みも含めた個人差あるだろうな
現代なら現代で異世界系が圧倒的に強くて評価が分かれているしね

俺には「serial experiments lain」や「今、そこにいる僕」などの1990年代後半の抑圧された空気が大好きなのに最近はそういうのが無い、つまらないと言っているオタクの知り合いがいるけど、彼にとっての黄金時代は二十年以上前なんだろうなあ

コミュニティの参加者が歳をとっていくと「最近の作品は面白くないのばかり」みたい話題が増えて、自分のイメージする黄金時代を語りだすけどその「良かった時代」も変化しているよね

あと黄金時代扱いする時代に関して、名作以外にたくさんあったダメな作品は無かったことにされがち

それは全く否定できない……その当時の大多数であったはずの平凡な作品、ダメな作品は現代の記憶にはなかなか残らない
でも近頃は記憶や記録に残る名作は大量の駄作の中から生まれてくるというのを何かと実感するよ
成功した名作という前例の踏襲や規制も含むコントロールで良いものだけを作ろう、伸ばそうとしても上手くいかないし、たまに上手く出現した名作も瞬間的な爆発だけで消えてしまう。

今のネット上では2018年くらいが良かった、みたいな空気になっているような気がする

分かる。その辺はbilibiliが上り調子で空気も良かった頃だし配信される作品も多かったのもあるんじゃないかな

2017〜2018年頃はオタク界隈の空気も良かった。
その前の数年は国内の規制強化が発動したり、新作アニメの前評判で「最強のラインナップ」みたいに持ち上げた後に失速するのが繰り返されるなど何かと混乱していたのが落ち着いていった頃だ。
そして国内の規制もまだ「理解できる」という範囲だった

その意見には同意するけど、他にもその頃の体験をしている人は今のオタクの主流ではなくなっているのも影響していると思う
実際こっちの動画サイトが版権とって配信した作品を見ていくと、作品の種類や「積極的な選択」に関してはその前、2010年代半ばくらいの方が良かったりする

そんなこと言いだしたら俺は2000年代後半が一番良かった、勢いがあったみたいなこと言い出しちゃうぞ。

そして更に「エヴァ」が……とかになるわけか

作品ではなく社会的な背景を考えると、日本社会のバブル経済の恩恵を受けていた時期が一番黄金時代っぽくなりそうなものだが
具体的にはOVAがたくさん作られていた時代

OVA時代は投げっぱなしも多いから今の感覚で見ると評価に迷うね
作品解説に当時では新奇なアイデアで作られた作品、後の作品に影響が……みたいな話があっても視聴体験としてはそんなに良くなかったりする
たぶんこれは俺の黄金時代の作品を今の若い世代が見て感じるのと似たようなものなのだろう

バブル時代、或いはバブルがはじけた後のバブル時代の金で作品を作れていた頃が黄金時代……分からなくもないかな?
1990年代のアニメ作品、「エヴァ」辺りからの流れは黄金時代感あるしね
しかし日本のオタクにとってのアニメ黄金時代っていつなんだろうね……考えてみたらかなり難しい

アメリカの場合はカートゥーンの最盛期、1960年までの間だという定義があるようだけど日本だとよく分からんな
日本のアニメ業界は定期的に盛り上がっているし業界のビジネスモデルも変化しているしで

市場規模が爆発的に増えたのは2010年代だとか、社会的な影響力が大きかったのは1990年代だとか、黄金時代扱いとその理由の話も聞こえてくるが正直よく分からない!

上の方でも言われているが大衆に対する影響力ということなら現代がまさにアニメの黄金時代だろうね。でも良くも悪くも大衆娯楽としての地位と勝ちなので、作品の芸術的な面での黄金時代ということなら二十世紀の八十年代九十年代の方が尖っていて評価できるかもしれない。

主観的な話になると大体は自分が一番オタクとして楽しかった時期が黄金時代になるのでは
オタクとして楽しいというのはそれだけ自分にとって面白い、楽しい作品があったということだろうから

そういうことだろうね
だから自分が現在の作品のターゲットとなる主流世代でなくなったと気付いたら中心から距離を置くのがいいんだろうな
それを静かに、「今の作品は〜」みたいに妙なアピールをせずにやるのが難しいんだが!

上の話題を見た感じでは、ウチの国だと今はbilibiliでアニメ見るのが楽しかった、二次元ジャンルの空気が良かった思い出のある数年間になってるようだが、環境の変化や世代交代によって「思い出の時代」も変わっていくわけか

そこは皆歳をとっていくという面もあるんだよ
若いときしか楽しめない、体力と精神に余裕がないと楽しめないような作品は少なくない

体力もだけど時間もね……子供の時に学校から帰ってきてテレビをつけるとかアニメのディスクを再生してアニメのOPが始まるのをワクワクして待っている時の気分や、深夜に配信開始を待ってネット上で時間を潰すときの空気は若い時にしか体験できない

まだ知識がそんなに無い、娯楽に飢えていた時が一番二次元を楽しめていた気はするね
満腹になるほど作品が溢れている時代になってみるとそれを痛感するよ



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の空気も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国はオタクが成立してからまだ20年程度なのでオタクが意識するアニメの黄金時代は日本と比べて最近の時代になります。昔は『涼宮ハルヒ』や『Fate/Zero』が放映されて盛り上がっていた時代が意識されていましたが、近頃はbilibiliが商業化して上昇を続けていた2010年代後半が意識されています」

「これに関しては最近のbilibiliが一般向け重視に方針転換していることに対して二次元路線を軽視している、過去に支持したユーザーを軽んじていると感じる人が増えているのも原因の一つかもしれませんね」

などといった話もありました。

それにしても中国オタク的な黄金時代というのは私もなかなか迷いますね。
個人的に楽しかったのは2000年代半ばの中国でオタク層が形成されていく黎明期ですが、オタク関連の活動の盛り上がりや二次元文化の形成に関してはその後の時期になりますし、規制と規制の間で思わぬ盛り上がり方をした時期もあったりするので……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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