「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

中国オタク「皆は日本の作品で中国武術キャラと言えば誰を思い付く?武侠系ではないキャラで有名なのは誰がいるのか気になったので教えて」

FGOの冠位認定戦のインドラマガヴァーンがやたらと強くて頭を抱えている今日この頃ですが、それはさておきありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では中国的な強キャラは仙人や武侠系の流れにある能力を持っているというイメージが強いそうで、日本の作品に出てくるような素手の中国武術使いで強キャラというのは意外に少ないそうです。また日本の作品に出てくる素手で戦う拳法キャラに関しても、中国武術系のキャラとしては印象に残り難い所もあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の作品で中国武術キャラと言えば誰を思い付くか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


皆は日本の作品で中国武術キャラと言えば誰を思い付く?
武侠系ではなく肉弾戦をやるキャラで有名なのは誰がいるのか気になったので教えて!

「ドラゴンボール」の孫悟空の小さい時は中国武術系でいいよね?
世界観が明らかに中国だし、鳥山明は成龍(ジャッキー・チェン)の作品をはじめ香港映画を見まくって作品を描いたと聞くし。

無難な所で春麗
好き嫌いは別として象徴としての存在感は誰もが認めざるを得ないだろう

「バキ」の烈海王
ネタ扱いされがちだが実は中国武術キャラとしては高いレベルでまとまっている

実はかなり技術的な中国武術キャラなんだよね、烈海王って
絵柄とキャラデザから想像される肉体派な戦い方とはちょっとズレるタイプなのが面白かったりする

藤田ことね「俺の功夫よ」

自分も最初に藤田ことねが頭に浮かんでしまった
あの画像は妙に記憶に残るんだよなあ

「シンフォギア」の立花響……と彼女に武術を教えた風鳴弦十郎

本物の中国武術ではないが早乙女乱馬
昔は日本人の考えた謎中国武術の出てくる作品も多かった

乱馬は中国っぽい格好しているし中国に修行に来ているが、あれは中国武術なんだろうか……?

らんまは最初のあかねとの対決が中国武術対日本空手みたいになっているけど実はどっちも「無差別格闘流」という作品のオリジナル武術だし、開祖の八宝斉はたぶん日本人だからな
早乙女流にも中国武術がかなり混じっているようなので乱馬はそれなりに中国武術キャラか?あと中国から来る謎の武術使いはたくさんいるから中国武術キャラがたくさん出る作品ということ自体は間違いではないかと

「らんま1/2」に出てくる中国武術というか中国文化はネタ要素濃すぎだ
当時の日本のマンガは何々「拳」とやればどんなネタ武術をやっても良いと考えていた節がある……

その辺りの古い時代のでよければ拳児
あの作品はきちんと八極拳を語っていた

「拳児」なら主人公よりも李書文かなあ

俺もまず思い付いたのは李書文だ
日本の作品に出てくると八極拳とセットで格の高い扱いをされることが多い

「ケンガンアシュラ」や「一勝千金」は中国武術もかなり出ているけど、キャラとしてはそこまで強烈な印象は残らない気もする

あれは逆に多過ぎて印象が薄れるのかも
言ってみれば中国武術内戦マンガみたいな展開もあるし、単独ではなく中国武術を混合した武術や、遡れば中国武術の流れにある武術もあったりするし

まだ「北斗の拳」のケンシロウが出ていない

そういえば「北斗の拳」は全部中国武術になるのか

確かに……ケンシロウは中国武術キャラになるのか
でも「拳四郎」の訳名が広まるはるか前、まだ「健次郎」の訳名だった頃はあまりそういうイメージなかったかも
(訳注:「北斗の拳」の古いバージョンの訳では「ケンシロウ」は「健次郎」という表記になっていました。これに関しては当ブログの昔の記事もよろしければご参照ください。ケンシロウは健次郎

北斗神拳って設定上はそうなんだろうけど、中国武術には見えないよね

分かる。秘孔と呼吸と闘気で大体解決してしまうし、発勁などの理論があるわけではない
もちろん作中におけるトンデモ解説はあるが明らかに武術じゃない

まだ出てないのだと「鉄拳チンミ」のチンミ
日本の二次元作品における八極拳以外の二次元特有な誇張が入った中国武術に関してはこのキャラを押さえておけば基礎的な部分、発展の大元みたいなのは把握できる

トンデモ系だと「史上最強の弟子ケンイチ」も良いぞ
馬剣星は日本の二次元の伝統的な普段は好色、実は強く苛烈な側面もある中国武術師匠キャラだし、敵にも中国武術使いの強キャラが少なくない

日本の作品では昔はたくさん中国武術キャラがいたけど、近年の作品だと中国武術使い自体が少ないし印象に残るキャラもそんなに……

印象に残るというなら麻婆とかがいるぞ!

言峰綺礼は……そうだな、近頃は八極拳だけでなくロケランやサブマシンガンの印象も強いが

言峰綺礼は現代に残る貴重なトンデモ系中国武術の系譜にあるキャラだと思う
奈須きのこが八極拳好きだからたまたま現代にも命脈が残っている

型月世界だと八極拳強いんだよね
当然キャラとしての李書文の格も高いし、作家陣も李書文「先生」と呼ぶ

型月に出てくる中国武術ネタは印象を上書きしてくるのが凄い
私はFGOを遊ぶ前は中国武術といえば香港映画のスター達のイメージだったが、FGOを遊んだ後は真っ先に思い付くのが李書文と无二打に……

日本の二次元における八極拳の優位性は圧倒的なものがある
上の方で出ている「シンフォギア」も八極拳だ

今でも例えば「ブラック・ラグーン」や「ヨルムンガンド」のようにメインではなくサブの属性ということなら中国武術使いはそれなりにいるのではないかと

あえて一人挙げるならやはり烈海王だ。
私は「バキ」のキャラで一番好き。残念ながら本編での最期はアレなことになっていたが、彼の「次に活かせる」というセリフはとても心に残った。

烈海王はその後異世界で有言実行しているのが何とも言えない良さがある。転生先であのぐるぐるパンチをきちんと再解釈して理想の戦い方に進化させていたのには感心した。
日本では人気キャラだと聞いてはいたが、そのエピソードを読んで改めて人気を実感できたよ。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「現在の中国ではFGOの影響などから李書文と八極拳のイメージがかなり良くなっていますし、知識も昔と比べてかなり増えていますね。『拳児』を日本の作品における八極拳についての参考資料として読んでいる人も少なくありません」

「しかしそれとは別に、現在の中国の若い世代のオタクの間には1980〜90年代のマンガに関する知識はあまり入っていないので、中国武術が日本の作品で活躍しているイメージはあまり無いようです」

などといった話もありました。

確かに近年の中国オタク界隈では李書文の知名度が上がり、評価もかなり高くなっているような印象を受けます。10年程前の中国オタク界隈では李書文がFGOに出るという話に対して本気の疑問が出るなどしていたのを考えるとかなり変わりましたね。

昔の中国オタク界隈における李書文の扱い、認識に関しては以下の記事もよろしければご参照ください。
中国オタク「李書文が強過ぎる!」「なぜ李書文ごときがFateであんなに評価されるんだ?あいつはたんなる武術家キャラだろ。」

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

ケンシロウは健次郎

中国オタク「中国国産作品3Dアニメキャラの顔が白人っぽくて中国人に見えないというツッコミがあるし、私もその傾向は感じるけど、なぜそうなっているんだろう?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

現在の中国国産アニメは3D作品が主流になっていますが、3Dでもキャラの顔は非常に重要で、特に美男美女が活躍する中華ファンタジー系作品では良くも悪くもキャラの顔の造形が話題になりがちなのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「国産3Dアニメのキャラの顔が中国人に見えない」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中国国産作品3Dアニメキャラの顔が白人っぽくて中国人に見えないというツッコミがあるし、私もその傾向は感じるけど、なぜそうなっているんだろう?

現実の需要を考えると、白人への憧れみたいな単純なものではないと感じられるし不思議ではある
昔からそんな感じだから、それで美的感覚が慣れてしまっているからとか?

慣れの問題はありそう
二次元アニメのでかい目も慣れの問題だし、急に別の時代のアニメやマンガを見ると流行りの絵柄の変化で違和感を覚えたりする

普段国産アニメを見ていない、或いはしばらく見ていないとヘンな印象になるというのは理解できる
ただ白人っぽいかと言われるとそこは何とも……

モデルの問題じゃないか?
欧米人のモデルが多いからそっちに寄るとか

技術のベースが欧米で発展したからではないかと
最近の作品はアジア人寄りのデザインも増えているし、恐らくアジア人の顔のデータベースを作って活用していると思われる作品も見かけるようになった

3D作品ってUnreal Engine使うのが多いし、マテリアルは概ね白人顔か日本のモデルっぽいのになる
意識して中国人っぽい、それもイケメンで人気が出そうな顔にするのは案外手間がかかるんだよ

私は国産の量産型3Dアニメのモデルにあまり多くを求めるなよと思ってしまう
ある程度見れる作品、見れる顔であれば構わない

俺もアジア人ぽいモデルに白とは言うつもりはないけど、欧米っぽい顔立ちの美形キャラは中国の古風3Dアニメで主役をやっているのを見ていると、時々強烈な違和感が降って来ることはあるな
業界、ジャンルの問題なのかね

でもアジア系のモデルの顔にして美少年キャラ、美形キャラってどれだけ作れると思う?

結局はそれ
現実の美形と創作で好まれる美形は完全に同じではない
もちろん現実で人気のある顔、美形とされる顔をモデルとして使うことはあるが、それがそのまま創作、ファンタジー世界で動かせば美形に見えるとは限らない

仮に完全に中国の気俳優の顔と同じ!とやってもそれで幸せになれる人は案外少ないと思う
創作の顔にもある種のファンタジー、誇張は必要だ

この手の批判は日本のアニメ関連でも昔から定期的に出ているようだけど、反論として「白人の顔よりも猫の顔に近い」「だからアニメの顔は可愛いし好かれる」というわりと説得力があるネタが出てきたのには笑ってしまった

そもそもリアルさに寄せた白人の顔ってウチの国では好まれないわけだが……今の主流の3D美形顔はあくまで中国で需要のある立体感のある顔で白人要素もある、くらいでは?

現代の仙侠系で人気がある顔って遡ると昔の言情小説の挿絵の影響もかなり見て取れるし、当時の香港台湾辺りで流行っていた美形顔でもあると思うのだが

アメリカのアニメのアジア人顔の方が正しい、ムーランみたいなキャラデザが中国の作品ではできていないみたいな評価をする人もいるけど、あのデザインで人気出ると思う?

それは間違いなく難しいだろうね
正直に言えば、外国のアニメのムーランの顔なら俺は今の国産の欧米人っぽい要素の混じるモデルでいいかな……別に完全に欧米系ではないし、アジアのゲームキャラ的な部分もあるし

正しさと好みは違うし、強調のやり方によっては炎上しかねない
欧米では吊り目にするポーズに中国人蔑視の意図がこめられているくらいだし、そっちに寄せるのもなあ

それをやると場合によっては炎上するからね
「雄獅少年」の大炎上はまだ記憶に新しい
(訳注:中国の3Dアニメ映画「雄獅少年」の炎上の件に関しては当ブログの過去記事中国オタク「近頃大炎上中の細目吊り目なキャラ、昔の二次元の人気キャラではどうだったのか」などもよろしければご参照ください)

あったね……あの作品のキャラデザって別に制作側に悪意があったわけではないはず、むしろ白人顔から離れた独自性を出そうとしてああなっちゃった節もあるのが……

「雄獅少年」の炎上は分かりやすい事例だが、ウチの国ではリアルに寄せて不細工にするとそのキャラデザを嫌う人間、その作品が大人気になって評価されるのを嫌う人間が批判する口実にされる
それにクリエイターや一部の含蓄重視の人間が押し付ける正しさ、リアルさに対する反発もあり得る
だからから、無難な美形にするのはリスクを避ける意味でも重要だ

顔を立体的に作ったら欧米人見たいと言われ、平たく作ったらアジア人差別だと言われる
言っては何だが気にしても仕方が無い話だと思う
今の中国国産作品の3D顔は良い所どりで中国人好みの美形に落ち着いた結果なのでは

どこに注目するか、問題視するかが人によって違うのがまた何とも
例えば「DOA」のマリー・ローズとか分かりやすい金髪ロリだけど実は顔の構造自体はかなりアジア人っぽい。「DOA」のユーザーの反応を見ているとどのキャラがどの人種だと感じるかは個人差があると感じられる。

この手の批判に関しては「FF7」のモデルが白人キャラばかり、日本の作品なのに日本人らしい顔のキャラが出ないみたいな話と似ている気がする
実際の所「FF」系の顔って白人とは違うし、欧米のゲームのモデルと比較してみると日本の作品のキャラというのが分かる

元々アジア人の顔って3Dに向いていないんだよ
欧米人の方が凹凸があるので作りやすい

確か小島秀夫がインタビューで凹凸や肌の質感から白人の顔の方が作りやすいと言ってたね。
最近の作品ではアジア系も出せるようになったが、昔の技術だと欧米系の方が何かと見栄えが良い顔になるのでアジア人キャラは少なくなったとか。

肌と言えば中国国産3Dのキャラの顔も肌は綺麗な状態になっているので、そこは欧米の欧米人キャラとは違ってきちんとアジア人キャラになっているとは思う
欧米はリアリティ重視で肌を汚くするけど、それはこっちだと好まれないし制作側もきちんと把握しているはず

アジア人だとしても、化粧していない状態と化粧した状態で違うし、化粧に関しても時代や地域による流行があるから

今の中国国産のファンタジー作品のモデルは中国で大多数の人間から好まれるものになっているのは間違いないし、だから量産される
それに現実のアイドルもああいった方向の顔に調整してきているから、その影響も混じっているはず

今の国産アニメの3Dモデルはなんだかんだで中国独自のものになってきてはいるんだよ
中国人の顔じゃないと言われても需要があって人気になれる顔が正しいし、それが模倣されていくことになる



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の見方も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「国産アニメでキャラの顔は人気に影響する要素として非常に重視されています。しかし制作側が頑張り過ぎたのか或いは独自性を考え過ぎたのか過度に情報量の多い顔になり、視聴者におかしな印象を与えネタ扱いされてしまう場合もあります。アニメ視聴においては、見ていて気にならない見慣れた量産型の美形というのも悪いものではないのかもしれません……」
などといった話もありました。

個人的には中国の3D系アニメは武侠系作品伝統の涼しげな顔のイケメンが多い印象ですが、その中でも流行りや好みの方向性はイロイロとあるみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「近頃大炎上中の細目吊り目なキャラ、昔の二次元の人気キャラではどうだったのか」

中国オタク「私はアクスタって買う価値のある、コスパの良いグッズだと思うんだけど皆はどう思う?フィギュアと比べて価値がない、下位互換みたいな話もよく聞くんだけど……」

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「作品のストーリーの良さと玩具やグッズの売上げにはどれくらいの関係があるんだろう?ストーリーの評価が高い作品はグッズも高く売れるものなの?」
に関連してグッズ関連のネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではオタク関連グッズの中でフィギュアやガンプラなどが圧倒的に強いという話もありますが、他のジャンルのグッズもそれなり以上に出回っているそうですしグッズの価値に関しても中国独自のイメージのようなものがあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「グッズとしてのアクスタとフィギュア」
などといったことに関するやり取りを、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


私はアクスタって買う価値のある、コスパの良いグッズだと思うんだけど皆はどう思う?フィギュアと比べたて価値がない、下位互換みたいな話もわりとよく聞くんだけど……

アクスタは好きな人が買うなら良いのでは?というくらいで、自分はフィギュアじゃなければ手を出す気にはならない。
これまで欲しくなったのは一番くじのビッグアクスタとか、クレーンゲームの独自コラボ商品くらいだ。でもクレーンゲームはフィギュアの良いのもあったりするのがな。

アクスタは遊び方、見せ方も大したものはないわけだし、言っては何だが理解できないグッズの一つだね。
アクスタのために新規の公式イラストがあるならともかく大体は既存の版権絵の流用なのに正規版はかなり高い
それならフィギュア買った方が良いし、安い海賊版のゴミ買って業者喜ばせるのも嫌だ

「高い」「安い」の感覚に個人差があるからなあ……それにフィギュアも値崩れしているのは安くなるけど、最新のを確実に手に入れようとすると今はものすごく高い
メーカーの定価が昔の倍どころではなくなっているし、そこにテンバイヤーも加わるからどうしようもない

プライズのフィギュアなら安いし出来の良いのが100元(訳2000円)以下でたくさん流れてるし、アクスタ買うくらいならそっち買えばいいと思う

何でもいいからフィギュアがあればいい、数を揃えたいということならそれでいいけど自分が欲しいものがハッキリしている場合は厳しいし、その辺もグッズの価値に関する個人差の大きい所だな
俺は値下がりの激しいフィギュアは手に入れるまで状態が分からないのは避けている
ゴミのような状態であっても好きなキャラのフィギュアを処分するのは気持ちの良いものじゃない

現在は正規版のアクスタも高くなっているしプライズのフィギュアの方が安い、コスパが良いと感じられるのも理解できる
もっとも、プライズ系は上手い人ならコスパ良いかもしれないが自分のようなヘタクソは場合によってはまともにフィギュアを買うより高くつくし、ネットや中古に流れてくるのが安くてマトモとも限らないからコスパの良し悪しの判断は難しい

アクスタって結局はフィギュアの下位互換でしかないし、海賊版グッズ買うのもどうかと思うけどアクスタで我慢するのも惨めな気持ちにならんか?

アクスタもイロイロとあるし、単純に置くと微妙な印象になりがちだけど背景や光源を考えた撮影をすると結構良い印象にできたりもする

アクスタが良いのは場所を取らないことだと思う
安いからとフィギュアを買い過ぎて室内で自分のいる場所まで浸食された経験とかない?

確かにアクスタは場所をとらないし整理も楽なのが良い。
界隈(自分も周りも)のキャラに対する熱が冷める前に出ることも多いのでつい買ってしまうから私はいつの間にかフィギュアより増殖している……
逆にフィギュアは予約してからかなりかかるし延期で更に待つことになるも珍しくないのでグッズとしてはどうなのかと思ってしまうことはある

フィギュアはフィギュアで出るのが遅いという大きな問題があるのからなあ
昔と比べて今の時代はキャラが増えて入れ替わりも激しいのにフィギュアが出るスピードは遅いし、

個人的にはフィギュアがグッズとして決定的な存在になりきれないのは値段以上に「遅さ」が原因なのではないかと考えている
私はフィギュアの方が好みだがアクスタの方が欲しい時に買える

アクスタに関しては海賊版が多過ぎるから、微妙なイメージが更にダメなものになっている気がしないでもない。
個人で好きなら勝手にすればいいとはなるが周りに見せたり画像アップしての自慢にもならない。

上の方にもあるけど、いまだにフィギュアの下位互換という空気もかなりあるからなあ……アクスタはアクスタで悪くないグッズなんだが
自分は場所の関係もあるが優先順位は特に好みのフィギュア>アクスタ>プライズ系フィギュアになってきた

こっちの感覚として「二次元絵」の価値が低い、尊重しない認識があるからアクスタがフィギュアより軽んじられるのは仕方が無い気もする
グッズに関しても好きだから買うより価値があるから或いは価値が出るから買うという部分の方が強い人は多いわけで

正直に言えばアクスタは使いまわしのイラストで作った安いグッズ、そんなものに金を払うなら、画像だけ見ればいいやという考えになる

正直になろうよ
フィギュアは様々な角度からパンツが見れるしさわったりなめたりもできる
アクスタなんて自前で印刷した絵をアクリル板に挟めば自作できるような物なんだからわざわざ買うほどではない

簡単に言えるアクスタの良さとしてはオフィスの机におけるので推しと一緒にいられるというのがある。フィギュアはそういうの無理だ。
もし不安ならプラモと一緒におけば更に堂々とやれる!

遠目からは海賊版との区別がつきにくいけど、細かい加工の雑さや劣化の速さもあるので海賊版アクスタ買わない方が良い
何より価値を感じられないグッズって飽きたら本当にゴミになるし、その金を食費の足しにした方がマシ

自分の中ではアクスタの海賊版買うならもう自作するかデジタルフォトフレームで版権絵飾っといた方が良いと思ってしまうな

私は海賊版だろうが正規版だろうが、立体じゃなければデジタルフォトフレーム以下だと考えてしまう……

コスパに関しては価値の変動という要素も無視できない
海賊版は論外だが、アクスタは劣化も価値の下落も激しい
それに対してフィギュアは供給不足なので価値が上がりやすい
ただしどのグッズも現時点ではどの程度の期間、価値を落とさず保管できるかは分からない……

この手の話題は前提を勘違いしている人も少なくないのが困る
二次元はコスパ以前の問題になる作品やキャラがたくさんいるんだよ
アクスタでも出るだけマシというのが

同意する
深く考えていないだけだろうけど、発言の前提が「全てのキャラにフィギュアやプライズ、ねんどろいどが存在する」そして「それを安く買えばいい」というになっている人はわりといる

アクスタも両面があるなら買う価値はあると思うけど、片面だけではスマホの画像以下だろと感じてしまうね

アクスタの良さは持ち運びしやすい動かしやすいというのもあるようだ
遊びに行った先で風景や食事をアクスタと一緒に撮影みたいなことをやれる、それも作品とキャラへの愛が熱いうちに……という話をアクスタ活用している友達から聞いたことがある

確かにそれもあるか
ねんどろいどやぬいぐるみで全てのオタクが満足できるわけではないし、立体化までいくキャラは相対的にかなり少ないしね

それにしてもアクスタとフィギュアは別ジャンルのグッズなのに上下をつけたがるのは何なんだろうな……好きな人は買えば良いし、価値を見出せなければ買わなければいいだけなのに……

アクスタの前はポスターや絵葉書が低コストのグッズとして存在感があったし、画集やデジタル画集もグッズとしてはよく見かけるわけだが、どのグッズも強みと弱みがある
例えばポスターとアクリルスタンドを比べたらポスターは大きいから良い!という考えになる人もいるし、ポスターは場所をとるのでコレクションとして扱い難い!という人もいるわけで

まぁ結局はどれが好みか、どれを手元に置きたいかだよ
アクスタもフィギュアも様々な価格とクオリティがあるし、遊ぶとか飾るとかもそれぞれに向き不向き(デザインによっては対応可)があるから単純に比較できるものではない
もちろんコスパもその判断材料の一つだから私はコスパで決めることも否定はしない



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国でもアクスタと一緒の写真を撮ってSNSにアップする楽しみ方をする人はいますが日本ほど活発ではないですし、アクスタを最新の作品を追いかける際に推し活グッズとして活用するのも中国からは難しいですね。それにアクスタをフィギュアの下位互換、フィギュアが買えないからアクスタを買って我慢しているなどという見方から入る人も少なくないので手軽ではあるものの価値のある良いグッズというイメージはあまり無いかもしれません……」
などといった話もありました。

グッズは置く場所の問題も無視できませんよね。
私は地震で本棚が崩れてヒドイことになってから本を買うときにまず電子書籍が無いかを調べるようになりましたし、飾るタイプのグッズもあまり手を出さなくなってしまいました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

10年以上前の記事になりますが、中国におけるオタク向けグッズのイメージが出ている記事なのでよろしければご参照ください。
中国オタク「親戚の子供に部屋のフィギュア二十数体と1万元のヘッドホンを壊された。相手の親は『子供のやった事だから』で済ませようとしてくる」

中国オタク「最近悪意に満ちた作品を見たせいで気分が落ち込んでいる。爽快な作品、幸せな気持ちで見ていられるような作品を教えてくれ……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国オタク界隈でも「こういう理由があって何々な作品が見たい」といったような形の質問からの作品紹介で盛り上がることは少なくないそうですが、質問からの回答がスムーズに行く時もあればそうでない時もあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「悪意に満ちた作品を見て気分が落ち込んでいるので爽快な作品、幸せな気持ちになれる作品が見たい」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近悪趣味な、悪意に満ちた作品を見たせいで気分が落ち込んでいる。
爽快な作品、幸せな気持ちで見ていられてハッピーエンドになるような作品を教えてくれ……

ほほう、私もちょうどそんな感じで昔の作品で癒されていた所だ
とりあえず「MyGO!!!!!」を薦めさせてもらおう

この手の需要なら「バック・アロウ」は間違いない
爽快な気分になれるぞ

「けものフレンズ」の第一期
いいか、あの作品は第一期しか存在しないのを忘れるなよ

ツッコミ所は多いけど「ジークアクス」は悪くないかと
気分よく見るコツはトマトなどの若いメインキャラではなく緑のおじさん関連に注目して見ていくことだ

「新世紀エヴァンゲリオン」名作だし劇場版まで見ればちゃんと完結しているよ!

そういうのは本当にやめてほしい
私はそういうことをされてダメージを受けたからここで作品を聞いているんだ

ごめん……えーと、じゃあ「キルラキル」を
これは私にとって本当の意味で爽快になれるおススメ作品だ
ネタバレしても問題ない非常に勢いのある作品なので不安なら事前に情報を確認してみてくれ

この手の話題だと「エヴァ」の他にも「まどか☆マギカ」や「結城友奈は勇者である」、「NieR:Automata」などはよく出てくる罠だな。これらの作品名を言っているヤツは真面目に回答するつもりは無いのでスルーして問題無い。
あと仮面ライダーを薦めてくるヤツも大体は悪意のある作品を薦めてくると思っていい。

仮面ライダーは落ち込んでいる時に見るには厳しいエピソードもあるからな……特撮だと「機界戦隊ゼンカイジャー」や「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」は痛快な作風なので気楽に見れる

「ゼンカイジャー」は確かに気楽に見れて癒しもある作品だな。特撮に抵抗が無ければ見てほしい。
あとかなり前の作品だが「激走戦隊カーレンジャー」もギャグが多い戦隊シリーズ作品だから電波があうならこれも。

罠に関しては「進撃の巨人」とかも
しかしそういう感じなら鬱展開やハードな展開からのハッピーエンドはやめておくべきか……俺は昔から嫌な気分の時には「CLANNAD」を見て癒されているのだけど

一昔前は癒しといえば「ARIA」だったけど、今は何が定番なんだろう

一昔前どころか私は今でも気分が落ち込む時は「ARIA」や「日常」を見ている
でもこの辺はもうかなり古い作品だよね……

心にダメージが来た時は日常系全般が無難だと思う
他には……「異種族レビュアーズ」のようなギャグも入った下ネタ作品とか?
エロとギャグが上手く組み合わさればとても面白いことになる

「STEINS;GATE」は大団円な終わり方になるよ
途中の鬱っぽい所も中二病でいける

作品の空気が合えばだけど「花咲くいろは」を薦めてみる

「けものフレンズ」の第一期がいけるなら「ケムリクサ」も良いと思う

ちょうど今国内上映をやってる「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」はどうかな?
「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」などの子供向け長寿作品の劇場版は見応えがあって視聴後の気分もスッキリする作品が少なくない。

アニメでもそれ以外の媒体の作品でも良いが「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」
予定調和とはちょっと違う、良い意味での驚きも少し混じった終わり方になっているよ

「アポカリプスホテル」は良いぞ!
「ジークアクス」の話題で埋もれてしまったが4月新作における佳作の一つだ。bilibiliでの配信もあるから楽に見れるのもオススメしやすくて良い所だ。

中盤にちょっと厳しい展開はあるが、「Helck」は概ね良い感じにまとまって気分よく見れると思う。アニメは安っぽい所があるので見るなら原作の方が良いかも。

「REDLINE」
1時間半くらいのマイナーなアニメ映画で絵柄はかなりクセがあるけど、凄い「スピード」のある作品で良い気分になれるよ!

「SSSS.GRIDMAN」と劇場版のセット
TV版の「SSSS.GRIDMAN」で引っかかったような部分が劇場版でスッキリする
もちろん劇場版の前に「SSSS.DYNAZENON」も見ておくのも良い

「爽快」で「ハッピーエンド」の組合せで思いついたのは「鋼の錬金術師」の新作の方のアニメだった
えぐい展開はあるけど牛おばさんが少年マンガ路線を堅持した作品なので話が綺麗に収束して大団円になる

見終わった後の気分がすっきりする、大団円というなら「寄生獣」
画に癖があるしグロいシーンもあるけど見終わる頃にはなんだかさわやかな気分になる

古い作品で構わないなら「アイドルマスター」の2011年版のアニメ
あれはまさに大団円、無敵のハッピーエンドという感じの作品だ

私はここまで上がっている作品は大体見ているけど、トラウマの治療に一番良いのは「バック・アロウ」だと思う。
私も、私の友人もあの作品で心の傷が治療できた。

それにしてもなんか最近精神的なダメージが甚大な人の話をよく聞くね
某タコのせいなのだろうか?正直に言えばわりと避けやすい地雷なんだからわざわざ見に行くなよ……と思ったりしてしまうのだが

原作知ってる層とはまた別、大まかなネタバレ知っていて自分は大丈夫だと思って見に行ってやられた
ただ昔の虚淵玄が流行っていた時代の作品より更に煮詰まっているような作品なので「自分なら大丈夫」と見誤るのも分からなくはない

あのタコから癒されるなら、藤子不二雄SF短編集、映画版の「ドラえもん」と段階を踏んでイメージを上書きするのが良いと思う
直接「ドラえもん」を見たら「ドラえもん」のイメージと直結してヒドイことになりかねない、というか俺の知り合いはそうなってしまった

落ち込んだ気持ちを回復させる作品を教えてもらったら検索する際にきちんと名前とあらすじを確認しよう。これは罠と間違いを避けるためにも重要だ。
私の知り合いは教えてもらったおススメの中国語タイトルを混同して「斬服少女」(キルラキル)ではなく「斬赤紅之瞳」(アカメが斬る!)を、「小魔女学園」(リトルウィッチアカデミア)ではなく「魔法少女小圓」(魔法少女まどか☆マギカ)を見てしまうという悲劇を起こした……



とまぁ、こんな感じで。
話題がどこかにズレていきそうになりながらイロイロな作品の名前が挙がっていました

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国ではオタクの知識をアピールしたがる人も多いので、質問に対してネタに走った回答ばかりになってしまうことも珍しくありません。正反対のネタで回答するとか、エロネタで茶化して場の空気を悪くする回答が出てその後の流れが決まってしまう場合もありますから、質問する場所や質問の仕方はきちんと考える必要があります!」
などといった話もありました。

私もネットを巡回していて「この質問は面白そう」と思って追いかけてみたらネタ混じりの罠にはめようとする回答ばかりだったということにちょくちょくぶつかりますし、質問する場所や質問の仕方が重要になるのはどこでも変わらないのでしょうね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「私は強いキャラ達が戦う作品で急に出てくる『なぜか強者に効く銃』が好きではないんだが、こういう感覚が分かる人いない?」

暑さで体調がぐだぐだになっている今日この頃ですが、ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のアニメやマンガに出てくる定番の展開に関する考察で盛り上がったりするもともあるそうですが、中には中国オタク的に負の方向で印象に残りがちなものもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「強いキャラ達が戦う作品で急に出てくる銃が嫌い」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(ネタバレっぽい話も少し混じっているので一応お気を付けください)


私は強いキャラ達が戦う作品で急に出てくる『なぜか強者に効く』銃が好きではないんだが、こういう感覚が分かる人いない?
何て言うか、白けるような感覚になるんだよ。

言いたいことは理解できなくもない
イロイロと理由は考えられるけど、自分の場合は銃の性能もだけど、その銃でその辺の強くないヤツが急に強くなれてしまうのが嫌かな

銃が強い現実路線に行くと、じゃあ今までやってたファンタジー要素の混じった戦闘は何なんだよとなってしまうからなあ

別に出ても構わないけど、それなら最初からある程度有効で使う意味はあるくらいに描写してほしいよね
個人的には「ニンジャスレイヤー」の直撃すればニンジャでも傷を負うけどカラテが十分にあれば問題ない、しかしヤバイ級の銃火器やその使い手も存在するといったバランスが好み

そういう展開自体は構わないけど、雑にやらないでほしい
しかし大体は不意打ち、暗殺的な方向の見せ方なんだよね

銃がダメなんじゃなくて、銃が当たるどころじゃないレベルのダメージを受ける戦いを潜り抜けているキャラが急に銃で死ぬ、死にそうになるのは理屈に合わないと感じてしまう

でもこういうのって設定次第じゃないの?
実際は銃が当たったら死ぬ、気などのパワーを展開しているかどうかで防御力が違うみたいなのはありがちだ

設定にあるのと実際に見た内容から受ける印象は別だよ
文字として設定が存在しても、作品内のそこに至るまでの表現、銃が強者に対して有効な描写くらいはないとね
ずっと銃弾の嵐の中でも死ななかった有能なキャラが最後に一発の弾丸で死ぬみたいなのはその時は油断したとか、設定上は銃で死ぬ世界観だったみたいなのを後から言われても納得し難い

「ドラゴンボール」とかでもこれは話題になったね
新作アニメの方では孫悟空も孫悟飯もそれでやられる展開があったと思う

アレは火薬銃ではなく未来的な銃だけど普通の武器的なものだったのがね……
当時所か今でも言われるし、中国のファンが新作の展開を嫌う理由の一つになっている気がする

銃を使った戦闘スタイルがあって技に組み込む、特別なタメがあるなどの見せ方ならまだ分からなくもないが、急に出てきて致命傷というのが少なくないのがまた

これ、構造的には某五条悟の能力が大して意味なくてあっさり死んだのと共通するところもあると思う
結局は読者の認識になっていたお約束、期待される強さを裏切るという演出なわけだから

「鉄血のオルフェンズ」はそういう部分のせいで第二期の熱が急速に冷めてしまった気がする

希望の花〜はまだネタになったけど、ダインスレイヴはみんな本当に白けた
人型ロボという非現実的な設定をそういうものだと心の中で調整しながら見ていたら急にこれがリアリティがあって正しい、設定を信じる奴はバカみたいなことやってきたのがもう

スタッフの発言でそういうのでてきたりするのもあるからな……

銃に相当する武器、強力な射撃武器が出ること自体は問題ないから、結局は見せ方使い方な気もする

でもそういう銃以外の遠距離攻撃可能な武器って制作するのが特定の名人にしかできないとか制作コストがかかるとか、使い手を選ぶとかの設定があるし、そのおかげで受け入れやすくなる面もある
銃は誰でも使える、量産できるという設定がそのままついてくるのが厳しい

銃は現代社会でイメージしやすい武器だし、実は創作だと逆に銃による死亡って予想外、唐突な展開の演出としては使うのが簡単ではなくなっているのかもしれないね

ストーリーの都合でキャラを殺すのに都合が良い、作者は意表を突けるから面白いと思っているけどこっちは全然面白くないという事態になりがち

何だか想像できてしまう話だ
制作側は突然の銃撃による死が虚無や浪漫を演出することが出来て作品の格が高まると思うのかもしれないが、見ている側は雑な思いつきやりやがってとかになりがち

白兵用の武器で戦う銃が意味をなさないような強キャラ同士の戦いで銃が出てくること自体は構わない
でも見せ方があっさりし過ぎてその銃で殺される強者の格が暴落するのは嫌だ

私は作品世界観として提示されたルールを制作側が雑に破るのが卑怯、それで自分の感情や時間を無駄にされたと感じてしまうのだろう
強キャラ同士のバトルだと銃はダメージを与えられない、有効なのは刀や槍、拳とかになりがちだが、そういう世界観で後から銃が有効なのを提示されるのは何だか引っかかる

俺も銃が急に「効く」ようになるのも嫌だな

確かに。通常戦闘では数字のダメージでしかない(それも一発で敵も味方も倒せない!)銃がムービーになると必殺武器になるとかいうのはちょっと……

その世界のお約束というか、こっちが好きになった、作品を追いかける理由にもなっている作品世界観が壊れるように感じるんだよね

結局は強キャラに対して効果のある銃を出すなら、銃の使い手にも相応の格が欲しいといった話になるのではないかと

このテーマは私も以前なぜそう感じるのかと考えてみたことがあるんだけど、その時は銃は「当たれば殺せる」武器ではあるが作中だと「普通は当たらない」、そしてその当たるシチュエーションがストーリーの都合で作られがち、優秀なキャラがストーリー補正や無能化で死ぬ展開になるのが嫌なのかもしれないという結論になった

あとは「特別であるはずの強キャラが、量産される特別ではない武器にやられるのが嫌」というのも考えられるかな?
その強キャラならば避けられたはずなのに、キャラ設定が崩壊した!となる

主人公側が「モブ」「量産型」からのし上がるならともかく、特別な存在というのを強調しているキャラがメインだと引っかかるのも仕方が無いと思います!

「あっさり銃で死ぬ或いは重傷を負う超強いはずの英雄」という展開、これは言ってみれば自分の脳内の認識と制作サイドの認識が違っていたというだけなんだけど、感情移入して期待していたものとの落差でガッカリするし、キャラも世界観もつまらないものに見えてきたりする……

自分の経験で考えてみると急に作品世界観のファンタジー要素を否定、カッコイイと思っていた力を消されて現実のルールに従えとやられるような感じが嫌なのかなあ
武侠モノで軍隊に勝てない現実が急に出てきて萎えるのと似ているかも

武侠がどんなに強くても軍隊を倒して歴史は変えられない、モンゴルには勝てないというね……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の受け止め方も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「日本では超人的な強さを発揮していたキャラが突然銃で撃たれて死ぬ展開がお約束として確立されているようですが、中国では超人が凡人に簡単な手段で殺されるのは『ありえない』という考えになるので、日本のアニメやマンガの突然の死亡展開は作り手側のルール違反、価値観に問題があるという批判になりかねません。もちろん中にはジェットマンのブラックコンドルのようにネタの方が先に有名になって、受け入れられるケースもありますが」
などといった話もありました。

日本の作品における定番のイメージやある種の美意識を活用した展開の中にはたまに中国オタク界隈ではあまりウケが良くないものも出てくるので、機会があればそういった部分について更に追いかけてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「『名探偵コナン』の映画の興収があっさり2億元超えて3億に迫っていて今年も凄いことになっているけど『コナン』って実はかなり稼げる作品だったりするのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

「名探偵コナン」の劇場版最新作「名探偵コナン 隻眼の残像」が中国国内でも6/27から上映が始まり、この記事をまとめている時点で興収2.9億元(約59億円)に達する大ヒットとなっているとのことです。

「名探偵コナン」は中国でも昔からの大人気作品というイメージはあるようですが、中国国内でも映画が大ヒットし続けているのには驚く人もかなりいるそうです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「今年も劇場版名探偵コナンの興収がスゴイ」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今年の「名探偵コナン」の映画の興収があっさり2億元超えて3億に迫っていて今年も凄いことになっているけど、コナンって普段のネットのイメージよりかなり人気があって稼げる作品だったりするのだろうか?
言っては何だが自分のイメージより妙に映画の興収が高いと感じる

俺も「隻眼の残像」は確実にヒットするだろうとは思っていたが、ここまで伸びるのは意外だった
正直に言えば今年入って来る日本アニメ映画はオタク向け作品の興収がパッとしないし、一般層の観客が加わるとはいえ「コナン」も前ほど伸びなそうだと思っていた

「コナン」は国内市場における日本のアニメ作品としては最上位だろう
ファンの熱量、話題の広さなら「ONE PIECE」や「NARUTO」の方が強いように感じるかもしれないが、現在も金を出すファンや家族連れの客がいるので稼ぐということではそれらの二作品より上になるかと

「コナン」は一般層、ライト層の支持があるからね
映画の興収もだし、国産ソシャゲでコラボしたときにスキンが売れまくるといった所からもそういった人気が感じられる

ウチの国でも子供の頃にテレビで見た層がそのまま現在も続いているのが何気にスゴイと思うわ

オタクやってると「コナン」って普段はあまり目につかないし「NARUTO」みたいな今でも話題になる世代を超えた大人気作品という印象にはならない。
でもこういった映画の数字などから実は国内には非常に幅広いファンがいるのを実感させられる。

現代では「NARUTO」などのいわゆる「三大民工漫」作品よりも「コナン」の方が「見たことがある」「昔見ていた」人間は多いのではないかと。「三大民工漫」の全盛期は十数年前になっているし、下の世代がそこまで多くは入っていない。
(訳注:「民工漫」とは「アニメや漫画とは全く縁が無いであろう民工でも知っている」というレベルの作品、非常に高い人気で中国の一般層にも知られているような作品に対して使われます。現在の中国オタク界隈では基本的に「ONE PIECE」「NARUTO」「BLEACH」に対して使われているようで、それらをまとめて「三大民工漫」とも呼ぶそうです)

国内のテレビで長期間放映されていた、広い範囲の世代が簡単に視聴できたのはやはり強いよな。三大民工漫もテレビに流れたことはあったけど作品紹介という形のグレーゾーンだったわけだしね。

私が小さい頃は「コナン」と「ドラえもん」をセットで見ていたし、私があまりテレビ見なくなった時期でもまだ続いていたはずだが一体どこまで放映されたのだろうか。

ネットの情報だと日本の2011年放映のエピソードまで放映されたという話もあるけど、私は怪盗キッドVS京極真もテレビで見た覚えがあるから何とも言えない
ずっと同じテレビ局の同じ時間帯で放映されているわけでもないようだし

「名探偵コナン」って俺のオカンでさえ知っているレベルだし、国内だと「ONE PIECE」よりもジブリアニメに近い存在な気もする
少なくとも一般大衆における知名度は「ドラえもん」に次ぐ存在だろう

「名探偵コナン」は映画の興収が高いだけでは
IPの価値もグッズの価値も「ONE PIECE」や「NARUTO」には及ばない

まぁ世界的に見れば海賊モチーフが使えて王道ストーリーな「ONE PIECE」の圧勝だろう。
実際各国の配信プラットフォームでは「ONE PIECE」が日本のアニメカテゴリの上位を独占しているし、IPの価値でも桁が違うレベルではある。
しかし中国国内で見たら「コナン」はやたらと強い。

国内だと「ONE PIECE」はフィギュアが高値で売れているのからも分かるようにコア層が支えている
逆に「コナン」は比較的安価なグッズが大量に流通していて一般層の需要を獲得している
映画の大ヒットは一般層をつかむ必要があるから近頃の劇場版コナンの興収もそういった状況が反映された結果にも見えるかな

「名探偵コナン」に関して興味深いのは中国語吹替え版が普通に受け入れられている日本のアニメということだ。
その点だけでも他の作品とは違う強みがある。

オタクはまだ字幕でもいけるけど、昔と違って今は字幕ではなく吹替えでなければアニメを見るのがめんどくさいという人も多くなっているしな。
俺がよく行く映画館では「隻眼の残像」の日本語版:中国語吹替え版の割合は3:2くらいだし日本語版だけとか中国語吹替え版だけな映画館も探せば普通に見つかるからどっちも需要は高いと思われる。

私の中では「名探偵コナン」はカップリング論争の煮詰まっているやべえファンの集積地というイメージなんだが……

正直に言えば俺もコナンってアイドル的なキャラ萌えアニメ、カップリングアニメという印象だわ

「コナン」のカップリング論争を見ていると現役の濃いファンは「NARUTO」「ONE PIECE」「BLEACH」より多いと感じられるな
時折ファン界隈を飛び出すレベルで炎上するし、国産アニメでその手の紛争が激しい所とも戦えるレベルにすら思える

個人的な印象では国産作品より更になんというか……瞬間的な熱量もだが、今ではもう何年戦っているのか分からないレベル

単純に考えたら二十年以上前から続いているはずだし、ファンの中には自分が生まれる前から続く戦争みたいなことになる人もいるだろう

フィギュアの売上げを見ていると「ONE PIECE」の方がかなり上に感じられるし、ファンが金を使う方向が違うというのもありそう
上の方でIPの価値に関する話が出ているけど、国内の映画の興収で見ると「ONE PIECE」や「NARUTO」と「コナン」でも逆方向に桁が違うことになっている

確か去年は「100万ドルの五稜星」が2.8億元で旧作リバイバルの「迷宮の十字路」でも1.4億元だったか
「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」が1200万元だからリバイバルでも0が1個違うな
でも2022年の「ONE PIECE FILM RED」は1.8億元なので当たりもあるが、「コナン」の方は2022年は「ハロウィンの花嫁」が2億元か

「コナン」の映画に関しては旧作の「ベイカー街の亡霊」が5600万元で大成功だったのに、そこから更に伸びているのがトンデモナイ
「ONE PIECE」も2019年の「ONE PIECE STAMPEDE」が興収2億元だし新作の時は中国でも大ヒットするけど旧作は微妙?

コナンは正規ルートが復活したあとの興収が高いレベルで安定しているし、毎年新作出るのがファンとしても業界としても嬉しいだろうな
今年の新作映画は凄い出来だとか、衝撃的な展開だとか、カップリング燃料がとかで騒がれるのも毎年恒例のイベントになってきた感がある

逆に言えばファン界隈の外からはそれで盛り上がる時以外は「熱」が見えてこないんだよね
だから興収に驚くことになる

「名探偵コナン」は「ドラえもん」のように一般層からの支持が強い
オタク界隈ではなくtiktokとかで強いのもオタク層以外からの支持の表れだ

濃いファンもいるけど、熱心に作品を追いかけ続けているファン以外でも楽しめるのが「コナン」の強い所だろう
特に新しい方の劇場版はアクション路線なので分かりやすい

昔からのファンとしては不満もあるが、作品の延命としては上手い路線変更だよね
数話も見ておけば映画を問題無く楽しめるのも一般向け

それどころかネットで見た設定、昔のうろ覚えの記憶とかでも問題ない
本編も数名のメインキャラさえ把握しておけば概ねどこから見ても問題ないし、劇場版は内容も大衆向けだからまず失敗しない選択となる

三代民工漫も今ではファン界隈に入るためのハードルが高い
それに対して「名探偵コナン」はエピソードごとに完結するから「見ておかなければならない」ことも少ない
私の知り合いとか最近「コナン」にハマったのがいて、ある程度キャラ設定をかじって数作劇場版を見たくらいでコナンマニアだと自称するようになったけど、それでも作品語りをする上で何とかなるからね

「名探偵コナン」は作品のテーマと内容が中国のライトな視聴者、映画館に行く観客に合っているということなのだろう
そして国内映画市場だと一度確立されたブランド、失敗しない選択になったシリーズは本当に強い

何かと安心感があるよね
今年は5月上映の「もののけ姫」のリバイバル上映が興収1.1億元超えでヒットしているけど、それもジブリアニメの名作で外れではないのが確実だったというのもあったはず

「もののけ姫」と同時期に上映された「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の興収は1500万だし、この間上映の始まった「ダンダダン」は1週間で300万行かないし爆死になりそうだしやはり「コナン」の人気は際立つな

「コナン」は日本だともっと凄いことになってるぞ
現在の日本のアニメ映画で毎年高いレベルで安定した興収を稼いでいる
単発で「コナン」の興収を超える作品は度々出ているけど毎年コナンレベルの成功を維持しているIPは無い

同意する
恐らく現在の日本の二次元において映像作品としては最も稼いでいるのが「コナン」ではないかと



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈の印象も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「今年の前半はオタク向けの劇場版作品が結構入ってきましたが興収はあまり良くありません。ジークアクスも話題性としては凄かったのですが興収自体は2200万元です。ただこれでも今年入ってきた日本のオタク向けの劇場版アニメ作品としては最上位級ですね。そもそも近年の中国の映画市場は景気が良くないので単純に作品を持ってくるだけでは厳しいでしょう」

「『名探偵コナン』やジブリ作品は現在の環境でも新作、旧作どちらもヒットしている特別なIPだと思います。他には『ドラえもん』も劇場版は安定してヒットしていますね。それから『クレヨンしんちゃん』の『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』が6/28から上映されていますが旧作リバイバルなのに興収4000万を超えました。今後『クレヨンしんちゃん』が『コナン』やジブリ作品のように中国市場で旧作映画でも稼げるIPになるのか私は気になっています」

などといった話もありました。

また中国の映画市場に関しては以前他の中国オタクの方からも
「中国の映画市場はどんどん厳しくなっています。一部の大作はまだ派手な数字になりますがそれ以外はもう……それに人民元の価値が落ちているので国内の数字は凄く見えても全体的な収益はあまり直視したくない事態になりそうですね」
などといった話もありましたし、なかなかに厳しい空気になっているのかもしれません。
またそんな状況の中でも相変わらず大ヒットしている「名探偵コナン」はやはりトンデモナイ存在なのだと感じてしまいますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

2024年に中国国内で上映された日本の劇場版アニメ作品の興収に関しては以下の記事もご参照ください。
中国オタク「国内でアニメ映画のリバイバル上映は宮崎駿か新海誠でなければ難しいのだろうか?」「スラムダンクでさえ6.6億元から300万元というのがリバイバルの難しさ」

中国オタク「なぜ日本のアニメには名古屋の出番が少ないのだろうか?東京と大阪の次の日本第三の都市なわけだし割合的にもっと出ても良いように思うのだが」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈にいるような面々には日本の地理的な事情も把握している人が多いそうで、そういった知識と日本の作品における日本各地の扱いを合わせた話題で盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「日本第三の都市なのに日本のアニメには名古屋があまり出てこないのはなぜか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと思いついた疑問なんだけど、なぜ日本のアニメには名古屋の出番が少ないのだろうか?
東京と大阪の次の日本第三の都市なわけだし割合的にもっと出ても良いように思うのだが

大都市ではあるが特徴のある都市ではないのが厳しいのだろう
極端な言い方をすれば博多や沖縄の方が方言も含めて面白いキャラにできる

名古屋方言もあるにはあるぞ
語尾に「にゃ」をつけるので二次元の日本語では猫系獣人や猫耳キャラと区別が難しくなるという問題があるらしいが

そんなこと言い出したら日本の二次元だとお嬢様言葉と関西方言のおっさんのどちらも語尾の「ですわ」が共通するからたまに事故が起こるというネタだってある

私は以前名古屋は分かりやすい観光名所、ランドマークが無いのが作品の舞台にする際の障害になると聞いたことはある

名古屋出身の人の自虐ネタにもあるらしいな
有名なのはコスプレする巨大人形くらいだとか

ジブリパークって名古屋じゃなかったっけ?
他は熱田神宮も観光名所だろう

熱田神宮はそうだけどジブリパーク自体は名古屋ではなく長久手だな
ジブリパークに行く時に名古屋駅通るルートが便利だけど

ジブリパーク、それから白川郷や飛騨高山は名古屋観光のセットで語られるから勘違いされがちだが、それらがある場所は名古屋ではない

確かに
実際に名古屋内にあるのはレゴランドくらいじゃないか?

例えば「君の名は。」に名古屋駅が出るシーンがあったりするので、実は舞台になっているのを我々が気付いていない可能性も考えられる

それもありそう
私が知っている限りだと「ラブライブ!サンシャイン!!」にも名古屋は出ていたし、メインの舞台ではないが「響け!ユーフォニアム」は全国大会の会場が名古屋だな

「メダリスト」も主人公達の拠点は名古屋だけど話の構成やスケートというテーマからあまり名古屋というのを意識されないしね

名古屋は「退屈」「特徴が無い街」だという自虐ネタと同時に「飯はうまい」という話もある
ただこれではアニメに出るのは厳しそう

俺も名古屋の日本人にとっての印象、存在感みたいなのは気になる
中京を自称するくらいだからそれなりに存在感、独自のプライドみたいなのはあるようだけど、大阪のように首都になろうとする強さはないようだし

これは個人的な印象だけど、作品の舞台にする上で、飯がうまいという特徴の街なら福岡の方が使い勝手が良さそう?

都市の規模だけで決めるなら最大の都市を使えば良いからね
北海道の都市で札幌を除くと、小樽や富良野が有名で規模的に二番手の旭川があまり印象に残らないのと似たようなものだ

旭川は「ノルウェイの森」に出てくるから……

都市の規模なら東京、二番手で独自の文化圏と住民の性格なら大坂、歴史なら京都といった感じかな?
後は各地のイメージ、作劇における必要性に合わせた設定になりそう

名古屋は工業都市だから観光地としてはそんなに強くない
作品に出てくるとしたらトヨタがスポンサーになって大々的に作る作品とかなら出てくるかも?

名古屋は地理的には関東の東京と大坂や京都の間にある便利な場所ではあるけど、逆に言えばそれだけの場所でもある
美食もB級中心だし観光するなら他の一番良い所、目立つ所に行けばいいとなる
言ってみれば生活するには良くても、アニメなどの創作で雑に使うには存在感が小さくて厳しいわけだな

住むには良い場所だという評価はよく聞くんだけどね
物価も家賃も安いし京都や大阪に行くにも東京に行くにも新幹線で一時間程度で良い感じだとか

美食関係も小倉トーストや味噌カツは食べてみればとても美味しいけど食の文化圏として括るにはイロイロと厳しい
良くも悪くも関東と関西の影響を受ける中間地点ということなのだろう

工業都市で文化的な背景も浅いとなると……中国でいうなら深センみたいな感じなのかね
深センも創作の舞台としては相対的に微妙な所があるし

深センはさすがに新し過ぎる
私は鄭州とかが似ていると思う
地域一番の都市で地理的に便利な場所で文化的な背景や都市の特徴的なものもそこそこあるが、話題性や創作の舞台としての存在感はあまり無い

中国の都市でも創作に出てくるのはまず有名で特徴のある所、北京上海、それから香港だしな

名古屋としてはそこまで目立たなくても、愛知県で見ればそれなりに多いとは聞くが……

愛知県でみるなら「負けヒロインが多すぎる!」が愛知県の豊橋市だね
あと「五等分の花嫁」は作者が愛知県出身なのでモデルになった場所が多いし名古屋周辺の場所も出てくる

愛知県で見るなら戦国時代の尾張と重なるから舞台になる割合は極めて高いとも言えそう

名古屋って織田信長の故郷じゃないの?
織田信長関係の名所がたくさんあるだろうから観光資源としても強そうに思えるのだが

名古屋が日本のアニメやマンガ、ゲームに出る時は大体が那古野城関係、那古野呼びだから名古屋と思われていない可能性も考えられる

信長の故郷ではあるけど、本拠地としては岐阜の方が出番多くないか?
それに現代に残っている名古屋城を建てたのは徳川家康で、江戸時代の名古屋は徳川御三家の尾張藩だから、我々の印象ほど織田信長との結びつきは強くないのかもしれない

これは俺が外国人だからというのもあるだろうけど、愛知県と名古屋がイメージ的に重ならないような……実は俺が愛知県にある大都市が名古屋という関係を知ったのはわりと最近だ

でも日本の場合はあまり有名でない方が良いのかもしれない
二次元の日本において東京や京都は頻繁に破壊され過ぎる



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈での印象も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「外国の都市の規模や都市付近の観光名所との距離に関しては実際に行ってみるまで分からないことも多いですね……私は日本旅行に行ったときに鎌倉市が私が考えていたより東京から遠くて少し驚きました。また私の経験では北京に来た日本人は北京の郊外にある万里の長城との距離が思っていたのと違う状態になる人が少なくないですね」
などといった話もありました。

都市のイメージに関しては国内と国外、実際に住んでいる人で結構な違いが出ますし、中国オタク界隈でもたまに日本の都市に関する独特なイメージが出てくりょうに思います。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本の地方を舞台にした作品で出てくるキャラによくある東京に行きたい、憧れているという感情はどれくらい現実と重なっているのだろうか?」

中国オタク「仮面ライダーって本当に子供向けなの?平成仮面ライダーとか最初の方からエグイ内容多くない?面白いけど別の意味で不安になる」

ありがたいことに特撮関連のネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の特撮は子供向けとして長い間無視されていたのが近年再発見されて伸びているジャンルという面もあることから、日本の特撮に関する知識に個人差がかなりあるそうですし、過去の名作を履修(?)した際に現代の感覚で見て驚き話題になることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「仮面ライダーは本当に子供向けシリーズなのか」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


私は最近仮面ライダーを見始めた新人なんだけど、仮面ライダーって本当に子供向けなの?平成仮面ライダーとか最初の方からエグイ内容多くない?面白いけど別の意味で不安になる。

昔はそれでも問題無かったんだよ……

何となく理解できる
俺も「アギト」を最初に見た時は子供に見せて大丈夫な内容なのか?そもそも理解できるのか?と感じたしな

そういう時は自分の子供時代を思い出してみると良い
全部理解できなくても案外楽しんでいるものだぞ
まぁ大人になってみると自分が子供の時に楽しんだ作品を自分の子供には見せたくないと感じてしまうけどね!

子供向け作品の制限は時代によって違うし、昔は何かと緩かったのさ!

こっちでいう「子供向」ではなく「青少年向」の作品ということだろう
日本の子供向けは適用範囲が広い

いや、仮面ライダーのテレビシリーズは基本的にっちの感覚の「子供向」でイメージされる年齢の子供向けの作品だよ。平成の長編シリーズなら全部子供〜青少年向けで子供を視聴対象から弾いていることはない

日本のテレビのゴールデンタイムや週末朝の時間帯に放映された特撮作品はどれも子供をターゲットにした作品だ
それを一緒に見る親やわざわざ見に行く大きなお友達もいるというだけ

「シン・仮面ライダー」や「BLACK SUN」のようにレーティング指定がある作品や「アマゾンズ」のように子供向け考えていない作品もあるけど、基本的に「仮面ライダー」は子供〜青少年向けだな

私もスレ主と同じように平成シリーズ仮面ライダーは青少年〜大人向けっぽいと感じてしまう
重い空気やメインストーリーでたくさん人が死ぬから子供は泣きそう

仮面ライダーは元々ホラー要素が売りの一つでもあったからそれで泣くというか、慣れることができない子供は対象外なんだろう
そして日本のテレビの審査検閲ではホラー要素による死者はそんなに規制が厳しくないという事情もある

ヒーローの活躍する作品ってヒーローが活躍するための事件と危機をまず作らなければいけないので子供向け作品であっても子供から見れば「怖い」ものになりがちだ
そして昭和や平成は現代よりも直接的でエグイ表現が問題無かった時代だから特撮作品も同じ時代だとシリーズが進むにつれて過激になる傾向がある

昭和ウルトラマンは今の感覚だと悪趣味過ぎる方法で人を殺す怪獣も少なくないが、平成の作品もそれとは別の方向でヒドイのが出てくるよね……

でも今は子供をか弱くて純真なものとして扱い過ぎているようにも思う
俺が子供の頃に見た、昭和ウルトラのたぶん「A」だと思うけど人が溶かされて骨になるシーンも嘘っぽく感じて別に怖くは無かったし普通に楽しんでいた

日本のテレビはガイドラインによる自主規制はあるけど事前の審査検閲はないぞ
それと平成シリーズの初期はシリーズ仕切り直しのために子供に加えて大人の元仮面ライダーファンもターゲットになっていたからその後のシリーズより重くて複雑な話になっているという事情もある
でも本質的には子供向けで玩具を売るための作品なのは変わらない

グロンギ語とか子供向け作品の設定じゃないよね
でも以前私が出会った日本人のオタクには子供の頃にグロンギ語を覚えて今も使えるというのがいたし「クウガ」はやはり子供向け、当時の日本の子供に大きな影響を与えた作品ではあるのだろう

当時は複雑で重いストーリーが人気になる要素だったということなんだろう
実際その路線を突き進んで「龍騎」や「555」が作られて当時の日本のアニメやゲームの方にも大きな影響を与えた

特撮は昔になればなるほどえぐい表現になる
例えばウルトラマンだと「タロウ」は直接的に人間を殺すとか食うとかな怪獣もたくさんいたし「レオ」のMAC全滅!とかを考えると平成の子供向作品はソフトになってはいるんだよ
もっとも平成ライダーはテレビドラマ的な作劇を取り入れているのでストーリー面で難しくなっている、子供向と言うには少々厳しくなっているのは否定し難いかも?

ライダーの平成シリーズ初期作品は「子供向」ではあるけど、同時にリアリティのある要素を取り入れた全年齢向けのドラマを目指して作られた作品でもあるからな

当時の日本では特撮というジャンル自体が子供向けで幼稚な物という扱いになっていたから、そのイメージを打破するために「一般向」な部分を強く打ち出していたというのもある
当時の日本における「特撮」のイメージとそれに対抗するための作品という背景事情もあるから、「子供向」を薄めようという意図もあったと思われる

日本はTV版では死者が出続けて映画では殺人と都市破壊の繰り返される「名探偵コナン」が子供向けとしてずっと続いているんだから「仮面ライダー」だって子供向けだよ
ウチの国の子供向けの「純真」な基準で考えてはいけない

「コナン」も今の感覚で考えると初回がいきなりドラッグの取引、ドラッグの影響を受ける主人公というのがなんだか不安になるよね!

平成以降の仮面ライダーに関しては子供向け、大人向け、女性向けの需要を満たす方向で作られているからどこに注目するかで印象が変わるかもしれない
ただそれらの要素は作品を作る上で共存できるものでもあるので、子供は子供で普通に楽しめる

特撮作品には昔から日本の有名二次元クリエイターが参加していたりするので、そういう部分も青少年〜大人向けと言えるかもしれない
私は「ロードス島戦記」で知った出渕裕の特撮関連の仕事の多さを後から知って驚いたことがある

平成シリーズの初期に関しては当時の日本のテレビの空気が重め、過激だったというも影響しているはず
今はネット配信、グローバル展開があるからあまり過激な展開はできなくなっているけどライダーに限らず当時の特撮作品は多かれ少なかれ重い展開があるのは珍しくなかった

日本の特撮は基本的には子供向けで青年層も狙っていくという方針だからね
こっちの「子供向」の感覚で見ると不安になるのは理解できる

ウチの国も恋愛関係や歴史政治関係などを除けば昔はそんなに厳しくなかったんだけどね
ウルトラマンが暴力的だと社会的に批判されたのも大人気になり過ぎて影響力が凄いことになってしまったからだし

昔の子供向けって今の感覚で見ると色んな意味でやり過ぎに思えることも少なくないからねえ
「ウルトラマン」も「ポケモン」もそうだ
平成シリーズ初期の「クウガ」や「アギト」だって20年以上前だし現代と昭和ウルトラマンどっちに近いかというのを考えると……

ウルトラマンもライダーも、平成シリーズ内でも段々と規制が厳しくなっていくのは感じられる

あまり意識されない昔の特撮の過激さの表れとしては敵女幹部の露出度の高さというのがある。あれは今の時代には無理だし子供に見せるもんじゃないと思えてしまうよ!

昔の特撮って水着回とかも普通にあったからな……あと女幹部がAV女優という作品もあったはず
それが当時の特撮の大人向けサービスの一つだった



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の感覚も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では『子供向』作品は本当に安全で清潔な内容でなければならないとされているので、日本の昔の子供向け作品を見ると驚きます。また昔の作品のように暴力的でなくても、現代の子供向け作品で恋愛要素が様々な形で強調されるのに驚くこともあります」

「中国のテレビで昭和ウルトラマンやティガが放映された際には中国向けの修正が入っていたはずですが、当時の中国の子供にとっては過激で面白い作品でしたし、一部の中国の保護者の方々にとっては子供に見せたくない番組になりました」

などといった話もありました。

中国だと特撮に関してはガンダムなどのロボ系作品よりも若い世代が多いのもあってか、昔の作品を見た際の受け止め方にも独特な所がそれなり以上に出てくるのは興味深いですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

7/4修正:タイトルの誤字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「中国では大人気だけど日本では大した人気ではないということで思いつく日本の作品は何?実際どうなのかは別として、伝説やイメージ的なものを知りたい」

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「日本との人気や評価の違いを感じた作品について語ろう。こっちで人気なのに日本ではそんなに人気ではない作品、或いはその逆でもいい」

中国オタク「中国でしか人気が無い、中国で大人気だけど日本では人気が無いと『思い込んでいた』作品について語ろう」
に関連して「討論する場所や世代の違いもあるのでまだまだ出てきますよ」と追加のネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国では大人気だけど日本では大した人気ではないというイメージのある日本の作品」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


皆が中国では大人気だけど日本では大した人気ではないということで思いつく日本の作品は何?実際どうなのかは別として、伝説やイメージ的なものを知りたい

イメージだけでいいなら私は一時期「BanG Dream!というか「MyGO!!!!!」がそんな感じだった

分かる。俺もそんな感じ。あと「Ave Mujica」も。
その手の作品で本当に日本で人気が無いというケースはほぼ無いけど、イメージで議論するのも悪くないね

「人気」の基準が曖昧だしそもそも中国まで入って来る、現代まで記憶が残っている時点で過去に一定以上の人気になった作品ではあるはずだからね
自分が雑なイメージで思いついたのは「ギルティクラウン」だけど、実際に日本での人気がどうだったのかは知らない!

「聖闘士星矢」
日本では十二宮までしか出てこないけどこっちではその後のストーリーも詳しく読み込む、議論する人間がたくさんいる

「超魔神英雄伝ワタル」
日本ではシリーズ初期が人気でこの第三部は不人気だと聞いたことがある

雑なイメージで良いの?
なら「ウルトラマン」
中国では子供向け作品の最上位、日本だと可もなく不可もなくな長寿作品でライダーや戦隊と比べて議論されることも少ない

私もそんなイメージはあるね。日本では普通の作品だけどこっちでは国民的な人気作品とか。
特に「ティガ」はそういう話がファン界隈でよく出てくる。

今の新世代ウルトラマンは中国の方が大人気という印象は確かにある
バンダイの売上げデータでも明らかにライダーに負けてるが中国だと人気も売り場面積も明らかに逆

特撮は日本では人気が無いけど中国では大人気な作品はたくさんあるぞ

「仮面ライダーセイバー」とかは名実ともにテーマに合いそうだけど、他にたくさんあるかどうかは何とも言えない
よく言われる「ビーロボカブタック」もリアルタイムな日本ではメタルヒーロー系としてある程度人気があったわけだしね

ウルトラマンは中国で稼いでいるけど、今の日本でも人気が無いわけじゃないし過去の日本では普通に社会現象クラスの人気なのでこのテーマの議論では何かとすれ違いが発生するんだよな……

自分は「干物妹!うまるちゃん」を思い付いたがアニメ第二期があるということは日本でも人気はあるはずだな……

「異世界おじさん」は中国での大人気と支持の影響が大きかったと聞くが実際どうなんだろうな

こういうのって方向は逆だけど「中国では不人気だけど日本で大人気!」みたいな伝説作って売ろうとするのと似たような所を刺激して煽ろうとする空気も感じるのでどう受け取るか、どこまで信用するかで迷う
以前某作品の「中国では不人気だけど日本で大人気!」という話を見て日本語で調べてみたら雑誌掲載はあったものの単行本打ち切りになってたし……

「テッカマンブレード」と「冥王計画ゼオライマー」

「テッカマンブレード」はともかく「ゼオライマー」は日本でも人気高いぞ?
スパロボ出演以降の人気や話題性と比べると人気が無いように見えるかもしれないけど当時のロボアニメ系OVAとしては上位に来る人気作品
打ち切りになったマンガ版は人気無いとも言えるが、それはウチの国でも変わらん

「ガンダム00」はどうだろう?この手の話題で結構出るので実際の所を知っている人が要れば教えてほしい

「00」は日本だと「1st」や「SEED」と比べたら人気が無いくらいだろう。バンダイが儲かってないという話も投下したコストと比べてという意味もある。
あと中国国内でもリアルタイムでは「コードギアス」の方が明らかに人気も話題性も高かったから、相対的な意味でも厳しいかなあ

「00」はその後の作品展開やコラボ出演の多さを見た感じでは典型的な中国からは日本のファンの盛り上がりが見えないタイプの作品ではないかと

「坂本ですが?」はアニメになっている時点で日本でもそれなりに人気はあるはずだが、さすがに当時の中国国内でオタク以外の一般層まで広まった程の爆発的な人気ではないだろう

ファルコムの軌跡シリーズ
中国でJRPGと言えばDQではなくこっちだ

「バック・アロウ」は間違いないだろう
ウチの国では今でも爽快に見れるアニメ作品として頻繁に名前が挙がるレベルだけど、今の日本では記憶の彼方だ

「バック・アロウ」はこっちでも新番時代は微妙でじわじわ人気が上昇した作品だからね……

「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」
日本では作品関連の話題も薄い本もグッズも見かけない

「モンスターストライク」はそんな印象があるな
日本のセルラン上位になっていたのを考えると日本でも人気は高い、こっちからは話題性が見えない作品なんだろうけど

「ダーリン・イン・ザ・フランキス」
「国家隊」(ナショナルチーム)のあだ名と共に広まった知名度の高さは日本人には分からないとか
でも作品自体の評価は後半のストーリー失速のせいでズタボロだし、日本国内の方が高い節がある

こういうのって大体は日本で昔人気があって売れそうだからこっちに入ってきた作品、後から作品を発見したファンには昔の日本における人気が見えないケースだと思われる
ただ初期に中国国内に入った作品には「コセイドン」や「燃えろアタック」のような本当に日本では大した人気ではない作品が中国では大人気になったケースもある

「クレヨンしんちゃん」はどうだろう?
中国では大人気だったが日本では特に重視されていない作品だ

それはまさに「見ている範囲が狭い」案件だよ
中国国内の存在感が消えただけで日本では現在も毎週アニメが放映されて毎年劇場版も制作される稼ぎ頭な日本の二次元IPの一つだ
現在の状況はこのテーマとは逆の中国では人気が無いけど日本では大人気な作品という見方すらできる

「魔界塔士Sa・Ga」は日本だとほぼ誰も知らないはるか昔のゲームだけど、中国ではいまだに新しいバージョンが作り続けられている

この話題で言うのは野暮なのは承知しているが、MODが作られ続けているのは人気というより今でも濃いファンがいるだけでは……魔界塔士ライクなゲーム自体は国外の方が作られているしオリジナルの移植版が日本のswitchのセルランでも定期的に上に来ているし

中国だと某作品ライクな作品を作るのではなくMODで積み重ねていくのばかりだからね。「人気」「好きな人が多い」の定義次第でイロイロと変わりそう。
あと日本は家庭用ゲーム機出身のゲームはPCではなく家庭用機の方で遊ぶ人が多いからsteamとかに日本人がいないから日本で人気が無いとは限らない。

「パシフィック・リム」……は日本の怪獣とロボが元ネタだけどアメリカの映画だったな……では「中華一番!」で
国内のテレビで吹替え版が放映されていたのもあってか中国で作られた人気アニメと思い込んでいる人もいるくらいだった
主題歌は日本語のままだったけど放映時間の関係から当時はOPEDカットで放映されていたこともあったと聞く

こういうのは大体が調べてみると日本でも人気だった時期がある、シリーズの初め頃は続編が作られるような大人気だったみたいなのが判明するけど中には昔の「恐竜戦隊コセイドン」や最近の「デート・ア・ライブ」や「ID:INVADED」のように本当に中国国内でだけ非常に人気が高かった作品もあるから一概に否定できないのが難しい

「恐竜戦隊コセイドン」はその時代のジャンルを代表するレベルだったとされているし、こっちでの人気や知名度に関しては最初に入ってきた作品の強さというのも実感できるよね
子供の頃に見た「ティガ」が特撮の始まりだった私も困惑する話だが、いきなりこの情報をぶつけられた日本人はもっと困惑する模様



とまぁ、こんな感じで。
今回も名前が複数回あがっていた作品を中心に発言を拾っていきましたが、これらの作品の実際の人気はさておき、中国オタク界隈では日本の人気が見え難い作品ではあるのかもしれませんね。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「これは個人的な印象になりますが、人気になるタイミングがズレている、環境が変化してリアルタイムでの日本の人気に関する情報が把握し難いような作品が『日本では人気が無い』というイメージになりやすいように思います」
などといった話もありました

またこれは逆の「日本で人気が高いのに中国オタク界隈では知られていない作品」の話になりますが、私が中国オタクの方々と話したりして感じた個人的な印象ではコロコロコミック系のブームや人気作品に関しては中国オタク界隈の知識の空白地帯になっていることが多いように思えます。

コロコロ系の作品も中国に入っていないわけではない、むしろ中国版コロコロコミックとも言える雑誌「龍漫」の出版など昔から中国向けの展開に熱心だったという見方ができるくらいです。
しかし中国ではホビーと連動したブームを体験するのはほぼ無理でしたし、正規非正規共に現地の日本のマンガ読者にとっては対象年齢が低かったこともあり、いわゆる週刊少年マンガ雑誌連載の作品と比べて人気も知名度も低くなりがちだったようです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


20年近く前の記事ですがよろしければご参照ください。
コロコロコミックは中国にも進出

中国オタク「作品のストーリーの良さと玩具やグッズの売上げにはどれくらいの関係があるんだろう?ストーリーの評価が高い作品はグッズも高く売れるものなの?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では作品の人気や勢いを判断する指標の一つとして作品関連グッズの売り上げがイロイロな意味で話題になっているそうですが、その数値が中国国内から見た日本のものだったりすることも多いので何かと歪んだり混乱したりすることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「作品のストーリーの評価と玩具やグッズの売上げにはどれくらい関係があるのか」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと気になったんだけど、作品のストーリーの良さと玩具やグッズの売上げにはどれくらいの関係があるんだろう?
ストーリーの良い作品、評価が高い作品はグッズも高く売れるものなの?

お前もなんとなく実感として分かっていると思うが、ストーリーの良い作品はグッズも売れる傾向があるけど、ストーリーが良いからグッズが売れて作品が儲かるという分かりやすい相関関係ではない

安定したクオリティと需要があるガンプラやMETAL ROBOT魂みたいなシリーズ化されたハイブランド商品は別として、関連グッズは質の良し悪しもかなり影響する
ストーリーの良さだけで全てが決まるわけではないね

玩具は特にそうだよね
ストーリー評価が高くても玩具の売上げが微妙だから方針転換するのはありがち

玩具の売上げの良し悪しって結局はバンダイがどれだけ推してくれるかじゃないの?
バンダイの計画というのも正直よく分からないけど、評価の高い作品でもグッズに力入れないから売上げはパッとしないとかその逆はよくあるだろう

ストーリーが良くて売れるとは限らないが、ストーリーがダメで売れないというのはある
この作品のガンプラ、出来は良いのに……みたいな事態はよく見かける

「AGE」や「鉄血」はそういう所もあるよね
プラス方面についてはハッキリしないが、ストーリーがダメだと関連グッズも盛り上がらなくなるというのはあると思う

玩具とガンプラは購買層も販売ルートも違うから一概に言えないと思う
特に現代のガンプラはある種の投機対象にもなっているからね
逆に特撮玩具は1年で玩具売り場が作品ごと入れ替わるので作品人気が反映されがち

「遊戯王」とかはアニメの出来、ストーリーの良さと売上げは関係ないように思う
「ポケモン」はアニメはわりと頻繁にやらかすけどグッズは売れているしやはりストーリー関係ないかも?

「ポケモン」はゲームが本体だしそこで活躍した、良い印象になったポケモンのグッズは売上げ良くなるよ

ストーリーの質はあまり関係ないけどストーリーの熱さは関係すると思う
煽りも含めた購買欲の熱に影響するからね

活躍したキャラ、機体が売れるというのはある
古い話になるが、確か「SEED」の時は当初不人気だったバスターがディアッカの活躍が増えて売れるようになったはず

影響が無いわけではないが、中心的な要素かと言われると俺もよく分からん
例えば昔の人気作品の復刻商品が売れた、プレミア値段になったような場合、ストーリーの影響はどのくらいあるのだろうか

現代ではコラボ展開の売れ行きみたいなのもあるから、ストーリーの良さがどこまで重要なのかが見えにくいんだよな
「呪術廻戦」とか日本でいまだに大人気でグッズやイベントも大盛況と聞くし

ストーリーというより作品の盛り上がり、熱量じゃないかと
ストーリーの後半で失速した作品であっても途中まで盛り上がって大人気だった作品なら関連商品も売れる

最近のガンプラだと「ジークアクス」関連、赤いガンダムとかは値下がり激しいようだけど、どうなんだろうね?
ストーリーの評価自体は悪くないと聞くが

ジークアクスのMSは顔がキモくて売れないよ
売れるのは「SEED」〜「UC」くらいの範囲
そういう意味では「水星の魔女」はストーリーが微妙でもガンプラは歓迎された例かな

ヤヤコシイのはガンプラとかでは流通している価格が下がる=不人気とは限らないことだね
国内では特に顕著だが、同じMSの上位版、例えばMETAL ROBOT魂が出る、或いは出そうだという情報が流れると業者も末端の個人も放出や買い控えに走るのでガクッと下がる

国内のテンバイヤーはそういうのに本当に敏感だからなあ
ここ数年は本当に「値段が高い=人気があって売れている」のかがよく分からない

今は完成品のグッズだと特に値上がり激しくなるから、俺は売れているから人気があるではなく業者が煽っているとしか見えなくなってきたよ……

でも関連グッズに関しては最初に作品人気が無いと厳しいから、そういう意味だとストーリーの良さは有効だと言えなくもない

個人的な印象では玩具にしろ関連グッズにしろ需要と売行きはストーリーの良さよりもカッコ良さ、キャラ人気が大きく作用していると思う
だからストーリーはそこまで重要ではない

「トランスフォーマー」のグッズ見ているとそう言うのを感じるね
あとストーリーは最初の需要には影響するけど、売り方によっては嫌われて売れなくなることも……

同じキャラ、同じロボのマイナーアップデート、グレードアップな別バージョンや豪華版を繰り返されるとファンからは罵倒されるようになるからね……「トランスフォーマー」はそういうのが多い

グッズ全体でどうなのかは分からないけど、玩具に関しては玩具の出来の良さがかなり影響する
小さいお友達が遊びたいと思わせることができるかはとても重要

分かる
「仮面ライダー」では作品の出来と玩具の売上げが一致しないことも多いので、ファン界隈では売上によるマウントと作品評価のマウントが混在する不毛な戦いが絶えない!

ウルトラマンだと「トリガー」や「デッカー」、仮面ライダーだと「ゼロワン」はストーリー評価はそんなでもないが商業的には大成功の部類なんだっけ?

「ゼロワン」に関しては玩具の出来が良くてカッコいい、良い感じに遊べるというのも理由としてあると思う
俺も幾つか買ってしまったが、あれは人気が出て売れるのも分かる

更にヤヤコシイのがストーリー評価が中国国内と日本では違うのも珍しくないということだな
こっちで評価が高いのに日本では微妙、或いはその逆もある
そういった作品の場合、グッズ売上げと作品人気、評価の関係が分からなくなってくる

日本のガンプラの人気と市場の動向の相関性はさておき、中国国内市場は主役系MSが突出して売れる傾向があったりするので「玩具の売れ行き」ということでは単純に参考にするのもどうかと思う

国産ロボ模型も主役系のロボばかりで量産型は出るたびに爆死している感があるしなあ

そもそも国産ロボ模型って今は本当にロボだけ、背景設定もストーリーもないから、ある意味では「プラモの売れ行きとストーリーの良し悪しにそれほど影響しない」ということの証明になるかもしれない……

ストーリー、設定に関して国産はコトブキヤのフレームアームズ系なんかとも違うんだよな

結局ストーリーの良さは玩具やグッズにも影響する
しかし分かりやすく比例するものではないし、ストーリーが迷走する或いはストーリー要素自体が薄くても売れないわけではないといった所なのでは

私はストーリーの影響は否定するつもりはないけど、それ以上に外見の良さの影響が大きいと感じている
自分の財布から金を出す時はストーリーが良い作品のあまりカッコイイと思えないグッズよりも、ストーリー自体は普通だがカッコイイと思えるグッズの方ばかりになっている……

言いたいことは理解できるな。オタク界隈ではあまり強調されないけど、実際グッズの外見はかなり影響する。
フィギュアもロボも安いわけでないし簡単に手に入るとは限らないものだから、その手の障害を越えても欲しいと思わせるようなカッコ良さやエロさは重要



とまぁ、こんな感じで。
実体験も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに上のやり取りにもちょっと出ている中国国産のオリジナルロボのプラモデルやフィギュアですが、以前中国オタクの方から以下のような話を教えていただきました
「中国国産のオリジナルロボは尖って何か背負ってる主役系デザインのロボしか売れないんですよ……日本のオタクショップにたまに流れてくるようなのは中国で売れなかった、人気が無かった量産型系のが多いですね」

「そして売れる路線を狙って主役系ロボが作り続けられているわけですが、人気があるとされる方向は限られている(SEEDやUC系のMSやその時期のロボ)のでそんなにバリエーションを出せません。シリーズで展開しても3機目くらいからはかなり『どこかで見たような』デザインになりがちです」

「でも1機目は十分以上に中国人好みのロボが出てきますし、予約でも転売でも高値で売れるのでまだまだ市場はあるという見方になっています。これから落ちていくのか上がっていくのか維持できるのかは何とも言えませんが、まだ勢いはあると思います」
などといった話もありました。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
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ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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