ありがたいことに以前の記事
中国オタク「久々に見たら『こんなのだっけ?』と感じてしまった思い出の作品ってない?」「昔の日本のアニメの日常パートはそういうのが多い」「たぶんゲームの方がきついと思う」
に関連して、昔と今の認識や受け止め方の違いに関するネタを教えてくただ来ましたので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「昔のオタクは皆ツンデレ暴力ヒロインが好きだったのか?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
昔のオタクは皆ツンデレ暴力ヒロインが好きだったの?
私は昔の人気作品、人気ヒロインの描写を見てこれは嫌なキャラだと感じてしまうこともあるんだけど……
ツンデレは今でも好きな人多いと思うけど、暴力が組み合わさると拒否されるよな
昔は余裕があったからそういう刺激的なのが求められていたとか?
今はツンデレに合わせて格が落ちるようなのは嫌だ、暴力を受け入れるのはもっと嫌だという
逢坂大河、涼宮ハルヒ、高坂桐乃といったツンデレ(含暴力理不尽)ヒロインとして有名なキャラはリアルタイムでも反発が無かったわけではない
作品人気の勢いがあったから表面化しなかったけど、それが無くなってからはアンチ評価の方が目立つ
その中だと暴力では逢坂大河、理不尽さだと高坂桐乃だろうか
日本のラノベの全盛期は文字ベースで伝わるから暴力描写としてはそこまで強烈な印象にはならなかったという事情もある
今の時代にアニメだけ見たらきついだろうね
ラノベ原作アニメに関してはラノベを読んだ印象と、アニメで動作と声と音で見るのとは印象がかなり違ってくる、強調される部分が違うという事情もあったかな
ヒロイン人気に関しては性格だけでなくキャラデザと売り方についても影響するし、その判定は当時の別の作品と比較しての相対的なものだから今の感覚で見ると分かりにくい
当時の大人気作品の全ての部分が当時のオタクに肯定されていたわけではないし、当時の環境で突出して優れた部分だけで歴史に残ったような作品もある
現代でも「彼女、お借りします」みたいに評価はされないけど人気はある商業的に成功している作品とかあるからな
たぶんこの作品に関して、あとの時代からは「なぜあの作品が人気だったのか?当時のオタクはあの主人公やヒロインみたいなのが大好きだったの?」とか言われそう
俺はツンデレヒロイン全盛の時代に「昔の人は皆マクロスのリンミンメイみたいなキャラが好きだったようだけど自分には理解できない趣味だわ」と言う人に出会ったことがあるので、昔のツンデレキャラを批判する今の空気に関してもそういうものだと流している
ここで語られるようなキャラっていわゆる「エヴァ」のアスカの影響が大きいキャラ、主人公に対して当たりが強いようなキャラだろ?
アスカを例にして考えれば「人気がある」のと「昔のオタクが皆好きだった」は別の話だと理解できると思う
暴力系ヒロインとツンデレ系ヒロインも別のはずなんだけど、有名なツンデレキャラは大体暴力も備えているからややこしい
「とらドラ!」や「ゼロの使い魔」とか、釘宮病という言葉があった時期はツンデレ+暴力はかなり量産されていたしな
こういうタイプのキャラの好みに関して「昔のオタク」と括るのはちょっと範囲が広くなり過ぎるかと
ツンデレという言葉が日本で成立してウチの国で「傲嬌」という言葉になって定着する以前から普通にいるタイプだ
「エヴァ」の1990年代どころか1980年代の日本の作品にもこの手の性格と暴力性のある人気ヒロインはいた
例えば「とらドラ!」は正統派な青春モノとして、「俺妹」は二次元的な青春の物語、その映像化が当時の人気や評価の理由として大きい
メインヒロインのツンデレ暴力ヒロインの人気が原動力になったタイプではないから「昔のオタクは皆ツンデレ暴力ヒロインが好きだったのか?」という問いに対しては「違う」「そのヒロインが好きだったわけではない」と答えられる
現代の価値観だと昔の野蛮なツンデレ暴力ヒロインを好きになれないのは仕方がない
国内でも一時代を築いたヒロインによる作品ではあるが、たぶん「涼宮ハルヒ」や「うまるちゃん」なんかも今ではダメそう
「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」なんかは昔のツンデレをかなり現代向けに調整していたけど、それでも嫌う声はあったからツンデレが表面に出るタイプは現代だとダメなんだろう
でも最近でも「無職転生」のエリスや「異世界おじさん」のツンデレエルフが大人気になっている
しかもこのキャラは昔のツンデレ暴力ヒロインを更に極端にした、戦闘力の高い凶悪なバージョンのキャラだ
その二作品はどちらも主人公側にも極端な問題がある、他のヒロインも暴力とツンデレと同等かそれ以上の問題があるヒロインばかりだし危険で生き残るのが簡単ではない世界観的なので相対的にツンデレと暴力のマイナスは軽くなる
好みの傾向が昔と違うのも間違いないが、現代の環境でも見せ方、組合せ方次第な所はあるんだろうね
個人的には今のヒロインってどれも淡泊な量産型、キャラデザは良いし嫌われる部分もないけどいてもいなくてもいい感じのが多くてちょっと寂しい
言いたいことは理解できるよ
良くも悪くも記憶に残るヒロインが少なくなったのが単純にツンデレと暴力が消えたせいではないだろうけど、ツンデレと暴力のような嫌われるリスクを消す方向で考え過ぎているのも今のヒロインの薄さの理由の一つくらいには思える
ヒロインがダメだと作品を見る気が失せるからそれは仕方がないことだ
有名な作品でスコアも高いから見に行ったらヒロインのキャラが無理!恋愛に振り回され過ぎて無理!になるなんてのもありがちだ
私もそういう時に「昔の人はこんなのが好きだったのか……」と考えてしまうことがある
上で出ている「俺妹」や「とらドラ!」は複数ヒロインがいる作品だから合わなきゃ別のヒロインを推せば良かったんだよ
当時はツンデレ暴力ヒロインは複数選択肢がある、ハーレム系作品だからこその極端なキャラ付けという側面もあった気がする
「俺妹」の桐乃は作者が強引にルート確定させたけど、リアルタイムだと黒猫やあやせの方にいった人間の方が多かった
特に国内だと黒猫党が最大勢力として強かったので、ツンデレ暴力系ヒロインを皆好きだったわけではない
別に皆ツンデレヒロインだから好きというわけではなかったんだよ
言ってみれば昔の作品だとツンデレヒロインはストーリー構成上有利だし、勝者になれたので記録と記憶に残ることができた
昔はヒロインを追いかけるタイプの恋愛が主流だったけど、今はヒロインに追いかけられるタイプの恋愛が主流というか、それを見る側は期待しているし制作サイドはそれに応えるのが当然だという空気になっているので属性そのままでは戦っていけない
このヒロインは嫌いだけど俺は主人公じゃないし別にいいや……みたいに冷笑的に見ている人もいた。俺自身もそうだった。
でも現在のハーレム系の凋落や、価値観やフェミニズム関連のギスギスした空気を見ると、当時その中に入ってバカ騒ぎしていた方が良かったのかも
ツンデレ暴力ヒロインで肯定的に騒ぐのはあの時代だから楽しめたコンテンツだ
昔は今ほど不満がすぐに言語化されなかった、ツンデレに限らず自分にとって嫌だと感じるキャラや演出に関して二次元作品はこういうものだと受け入れられていたという事情もある
欠点が強調されて論戦になだれ込む現代とは見ている側の空気や受け止め方もかなり違う
人気になった当初はツンデレと暴力があまり極端ではなかった
上で言われているようなラノベ原作の人気アニメくらいになると極端になっているし、そこだけを見ると疑問が出てくるかもしれないが、「ツンデレ」という言葉が成立する以前のツンデレ系扱いされるヒロインはそこまでひどくないよ
なお昔過ぎるの作品になると今度は主人公の言動やストーリー展開、誇張描写が今の感覚と違い過ぎて無理になる可能性は覚悟しておいてくれ!
ツンデレと暴力の組み合わさったヒロインの受容、人気に関しては高橋留美子作品が参考になると思う
あの界隈は国内でも実例や記憶に関して比較的しっかりと残っているしね
それは確かに
暴力描写については当初「うる星やつら」や「らんま1/2」のような好色やクズな部分も目立つ、そして体力と耐久力も備えているので明らかに口で言っただけでは効かないような主人公の好色な行動や利己的なやらかしに対する反撃や罰としてだった
もちろんその後のツンデレのように自分の感情が制御できないという面もあったけど、それがメインではなかった
高橋留美子作品を見るとツンデレ系が一番人気のヒロインになるわけではないといのも分かる
恐らく高橋留美子作品でツンデレ(あと暴力も少し)なヒロインが一番人気になったのって「めぞん一刻」だけだろう
「うる星やつら」のラムは暴力描写あるけどツンデレではないしツンデレ入っていた三宅しのぶはヒロインの地位を失った
「らんま1/2」は天道あかねの人気は微妙だし、「犬夜叉」は皆も知っての通り桔梗の方が人気だった
昔のキャラは今ほどリアルじゃない、情報量が多くなかったというのも印象の違いにかなり影響していたと思う
演出で急に頭身が下がるとか、顔芸のような変化ではない極端なギャグ顔になるようなのが普通だったから現実の価値観と切り離しやすかった
昔の作品は殴られた後のボロボロの顔、意識がぼやけて頭の上を星が回るような描写とセットだったからこれはギャグだ、という記号があったんだよな
そういった記号、誇張表現が徐々に減っていって視覚的に痛そうな暴力になってしまったのも暴力が受け入れられない人が増えた理由の一つだろう
ツンデレヒロインの暴力描写については遡るとスラップスティック系のコメディ、「トムとジェリー」とかにまで遡れるがああいった作品をリアルにすると受け入れられなくなるし、ツンデレ暴力ヒロインがダメになった理由の一つに作画や表現の進歩というのもあると思う
最近アメリカの古典作品の著作権保護が切れて悪趣味パロディが増えているけど、予告編だけ見てもリアルにするとヒドイことになるジャンルがあるのを理解できてしまう
とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の昔の記憶と現代のズレなども含めてイロイロな話が出ていました。
ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国は環境の変化が早過ぎてオタクの世代間の記憶が断絶していますが、昔の話を調べるという意味でも断絶しています」
「中国のネットはニュースもSNSも論壇も過去ログが残っていないので、オタク関係に限らず昔の情報を中国語だけで調べるのはかなり難しいです。言っては何ですが中国のオタクにとって使いやすい中国語で調べて出てくる情報は基本的に新しくまとめられた情報です。その情報も需要のある人気作品やキャラから外れると急に少なくなりますし、需要のあるものに関してもすぐに把握できる単純化されたものが少なくありません」
「中国のネット環境、SNSやアプリとそのアルゴリズムでは日本よりも更にエコーチェンバーが発生しやすいです。またネットで提供される情報は単純化した断定的なものが伸びるので、曖昧な昔の状況に関する情報や個人の記憶は消えやすいです」
「ですから、現在の中国オタク界隈では過去の作品の人気やファンの熱狂、ファンとアンチの戦いのような情報に関して調べるのも把握するのもかなり難しくなっています。ツンデレキャラに関して全肯定か全否定かになりやすいのもそれが原因の一つでしょう」
などといった話もありました。
私も中国オタク関連で昔の話をネットで調べても出てこないので結局昔のメモを探すことになったというのがたまにありますし、自分自身の記憶もどんどん怪しくなっているので気を付けたいですね。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
中国オタク「久々に見たら『こんなのだっけ?』と感じてしまった思い出の作品ってない?」「昔の日本のアニメの日常パートはそういうのが多い」「たぶんゲームの方がきついと思う」
に関連して、昔と今の認識や受け止め方の違いに関するネタを教えてくただ来ましたので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「昔のオタクは皆ツンデレ暴力ヒロインが好きだったのか?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
昔のオタクは皆ツンデレ暴力ヒロインが好きだったの?
私は昔の人気作品、人気ヒロインの描写を見てこれは嫌なキャラだと感じてしまうこともあるんだけど……
ツンデレは今でも好きな人多いと思うけど、暴力が組み合わさると拒否されるよな
昔は余裕があったからそういう刺激的なのが求められていたとか?
今はツンデレに合わせて格が落ちるようなのは嫌だ、暴力を受け入れるのはもっと嫌だという
逢坂大河、涼宮ハルヒ、高坂桐乃といったツンデレ(含暴力理不尽)ヒロインとして有名なキャラはリアルタイムでも反発が無かったわけではない
作品人気の勢いがあったから表面化しなかったけど、それが無くなってからはアンチ評価の方が目立つ
その中だと暴力では逢坂大河、理不尽さだと高坂桐乃だろうか
日本のラノベの全盛期は文字ベースで伝わるから暴力描写としてはそこまで強烈な印象にはならなかったという事情もある
今の時代にアニメだけ見たらきついだろうね
ラノベ原作アニメに関してはラノベを読んだ印象と、アニメで動作と声と音で見るのとは印象がかなり違ってくる、強調される部分が違うという事情もあったかな
ヒロイン人気に関しては性格だけでなくキャラデザと売り方についても影響するし、その判定は当時の別の作品と比較しての相対的なものだから今の感覚で見ると分かりにくい
当時の大人気作品の全ての部分が当時のオタクに肯定されていたわけではないし、当時の環境で突出して優れた部分だけで歴史に残ったような作品もある
現代でも「彼女、お借りします」みたいに評価はされないけど人気はある商業的に成功している作品とかあるからな
たぶんこの作品に関して、あとの時代からは「なぜあの作品が人気だったのか?当時のオタクはあの主人公やヒロインみたいなのが大好きだったの?」とか言われそう
俺はツンデレヒロイン全盛の時代に「昔の人は皆マクロスのリンミンメイみたいなキャラが好きだったようだけど自分には理解できない趣味だわ」と言う人に出会ったことがあるので、昔のツンデレキャラを批判する今の空気に関してもそういうものだと流している
ここで語られるようなキャラっていわゆる「エヴァ」のアスカの影響が大きいキャラ、主人公に対して当たりが強いようなキャラだろ?
アスカを例にして考えれば「人気がある」のと「昔のオタクが皆好きだった」は別の話だと理解できると思う
暴力系ヒロインとツンデレ系ヒロインも別のはずなんだけど、有名なツンデレキャラは大体暴力も備えているからややこしい
「とらドラ!」や「ゼロの使い魔」とか、釘宮病という言葉があった時期はツンデレ+暴力はかなり量産されていたしな
こういうタイプのキャラの好みに関して「昔のオタク」と括るのはちょっと範囲が広くなり過ぎるかと
ツンデレという言葉が日本で成立してウチの国で「傲嬌」という言葉になって定着する以前から普通にいるタイプだ
「エヴァ」の1990年代どころか1980年代の日本の作品にもこの手の性格と暴力性のある人気ヒロインはいた
例えば「とらドラ!」は正統派な青春モノとして、「俺妹」は二次元的な青春の物語、その映像化が当時の人気や評価の理由として大きい
メインヒロインのツンデレ暴力ヒロインの人気が原動力になったタイプではないから「昔のオタクは皆ツンデレ暴力ヒロインが好きだったのか?」という問いに対しては「違う」「そのヒロインが好きだったわけではない」と答えられる
現代の価値観だと昔の野蛮なツンデレ暴力ヒロインを好きになれないのは仕方がない
国内でも一時代を築いたヒロインによる作品ではあるが、たぶん「涼宮ハルヒ」や「うまるちゃん」なんかも今ではダメそう
「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」なんかは昔のツンデレをかなり現代向けに調整していたけど、それでも嫌う声はあったからツンデレが表面に出るタイプは現代だとダメなんだろう
でも最近でも「無職転生」のエリスや「異世界おじさん」のツンデレエルフが大人気になっている
しかもこのキャラは昔のツンデレ暴力ヒロインを更に極端にした、戦闘力の高い凶悪なバージョンのキャラだ
その二作品はどちらも主人公側にも極端な問題がある、他のヒロインも暴力とツンデレと同等かそれ以上の問題があるヒロインばかりだし危険で生き残るのが簡単ではない世界観的なので相対的にツンデレと暴力のマイナスは軽くなる
好みの傾向が昔と違うのも間違いないが、現代の環境でも見せ方、組合せ方次第な所はあるんだろうね
個人的には今のヒロインってどれも淡泊な量産型、キャラデザは良いし嫌われる部分もないけどいてもいなくてもいい感じのが多くてちょっと寂しい
言いたいことは理解できるよ
良くも悪くも記憶に残るヒロインが少なくなったのが単純にツンデレと暴力が消えたせいではないだろうけど、ツンデレと暴力のような嫌われるリスクを消す方向で考え過ぎているのも今のヒロインの薄さの理由の一つくらいには思える
ヒロインがダメだと作品を見る気が失せるからそれは仕方がないことだ
有名な作品でスコアも高いから見に行ったらヒロインのキャラが無理!恋愛に振り回され過ぎて無理!になるなんてのもありがちだ
私もそういう時に「昔の人はこんなのが好きだったのか……」と考えてしまうことがある
上で出ている「俺妹」や「とらドラ!」は複数ヒロインがいる作品だから合わなきゃ別のヒロインを推せば良かったんだよ
当時はツンデレ暴力ヒロインは複数選択肢がある、ハーレム系作品だからこその極端なキャラ付けという側面もあった気がする
「俺妹」の桐乃は作者が強引にルート確定させたけど、リアルタイムだと黒猫やあやせの方にいった人間の方が多かった
特に国内だと黒猫党が最大勢力として強かったので、ツンデレ暴力系ヒロインを皆好きだったわけではない
別に皆ツンデレヒロインだから好きというわけではなかったんだよ
言ってみれば昔の作品だとツンデレヒロインはストーリー構成上有利だし、勝者になれたので記録と記憶に残ることができた
昔はヒロインを追いかけるタイプの恋愛が主流だったけど、今はヒロインに追いかけられるタイプの恋愛が主流というか、それを見る側は期待しているし制作サイドはそれに応えるのが当然だという空気になっているので属性そのままでは戦っていけない
このヒロインは嫌いだけど俺は主人公じゃないし別にいいや……みたいに冷笑的に見ている人もいた。俺自身もそうだった。
でも現在のハーレム系の凋落や、価値観やフェミニズム関連のギスギスした空気を見ると、当時その中に入ってバカ騒ぎしていた方が良かったのかも
ツンデレ暴力ヒロインで肯定的に騒ぐのはあの時代だから楽しめたコンテンツだ
昔は今ほど不満がすぐに言語化されなかった、ツンデレに限らず自分にとって嫌だと感じるキャラや演出に関して二次元作品はこういうものだと受け入れられていたという事情もある
欠点が強調されて論戦になだれ込む現代とは見ている側の空気や受け止め方もかなり違う
人気になった当初はツンデレと暴力があまり極端ではなかった
上で言われているようなラノベ原作の人気アニメくらいになると極端になっているし、そこだけを見ると疑問が出てくるかもしれないが、「ツンデレ」という言葉が成立する以前のツンデレ系扱いされるヒロインはそこまでひどくないよ
なお昔過ぎるの作品になると今度は主人公の言動やストーリー展開、誇張描写が今の感覚と違い過ぎて無理になる可能性は覚悟しておいてくれ!
ツンデレと暴力の組み合わさったヒロインの受容、人気に関しては高橋留美子作品が参考になると思う
あの界隈は国内でも実例や記憶に関して比較的しっかりと残っているしね
それは確かに
暴力描写については当初「うる星やつら」や「らんま1/2」のような好色やクズな部分も目立つ、そして体力と耐久力も備えているので明らかに口で言っただけでは効かないような主人公の好色な行動や利己的なやらかしに対する反撃や罰としてだった
もちろんその後のツンデレのように自分の感情が制御できないという面もあったけど、それがメインではなかった
高橋留美子作品を見るとツンデレ系が一番人気のヒロインになるわけではないといのも分かる
恐らく高橋留美子作品でツンデレ(あと暴力も少し)なヒロインが一番人気になったのって「めぞん一刻」だけだろう
「うる星やつら」のラムは暴力描写あるけどツンデレではないしツンデレ入っていた三宅しのぶはヒロインの地位を失った
「らんま1/2」は天道あかねの人気は微妙だし、「犬夜叉」は皆も知っての通り桔梗の方が人気だった
昔のキャラは今ほどリアルじゃない、情報量が多くなかったというのも印象の違いにかなり影響していたと思う
演出で急に頭身が下がるとか、顔芸のような変化ではない極端なギャグ顔になるようなのが普通だったから現実の価値観と切り離しやすかった
昔の作品は殴られた後のボロボロの顔、意識がぼやけて頭の上を星が回るような描写とセットだったからこれはギャグだ、という記号があったんだよな
そういった記号、誇張表現が徐々に減っていって視覚的に痛そうな暴力になってしまったのも暴力が受け入れられない人が増えた理由の一つだろう
ツンデレヒロインの暴力描写については遡るとスラップスティック系のコメディ、「トムとジェリー」とかにまで遡れるがああいった作品をリアルにすると受け入れられなくなるし、ツンデレ暴力ヒロインがダメになった理由の一つに作画や表現の進歩というのもあると思う
最近アメリカの古典作品の著作権保護が切れて悪趣味パロディが増えているけど、予告編だけ見てもリアルにするとヒドイことになるジャンルがあるのを理解できてしまう
とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈の昔の記憶と現代のズレなども含めてイロイロな話が出ていました。
ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国は環境の変化が早過ぎてオタクの世代間の記憶が断絶していますが、昔の話を調べるという意味でも断絶しています」
「中国のネットはニュースもSNSも論壇も過去ログが残っていないので、オタク関係に限らず昔の情報を中国語だけで調べるのはかなり難しいです。言っては何ですが中国のオタクにとって使いやすい中国語で調べて出てくる情報は基本的に新しくまとめられた情報です。その情報も需要のある人気作品やキャラから外れると急に少なくなりますし、需要のあるものに関してもすぐに把握できる単純化されたものが少なくありません」
「中国のネット環境、SNSやアプリとそのアルゴリズムでは日本よりも更にエコーチェンバーが発生しやすいです。またネットで提供される情報は単純化した断定的なものが伸びるので、曖昧な昔の状況に関する情報や個人の記憶は消えやすいです」
「ですから、現在の中国オタク界隈では過去の作品の人気やファンの熱狂、ファンとアンチの戦いのような情報に関して調べるのも把握するのもかなり難しくなっています。ツンデレキャラに関して全肯定か全否定かになりやすいのもそれが原因の一つでしょう」
などといった話もありました。
私も中国オタク関連で昔の話をネットで調べても出てこないので結局昔のメモを探すことになったというのがたまにありますし、自分自身の記憶もどんどん怪しくなっているので気を付けたいですね。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
