「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

中国オタク「金かけた公式翻訳がファンサブ以下の出来、評価になるのはなぜだろう?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本の作品が外国に入る際の非正規ルートとして現地のファンサブ活動というのは難しい問題ですが、中国オタク界隈では昔から様々な外国の作品に勝手に字幕を付けて勝手にアップするファンサブグループ、通称「字幕組」が何かと意識される存在になっています。

またその字幕組の活動の影響から、現在も公式ルートで入る作品の中国語翻訳に関してファンサブ翻訳が良くも悪くも比較対象として出てくるそうですが、その認識のされ方には時代と共に変化している所もあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「お金をかけた公式翻訳がファンサブ以下の出来、評価になるのはなぜか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


金かけた公式翻訳がファンサブ以下の出来、評価になるのはなぜだろう?

仕事でやるのと趣味や愛でやるのとの違いだろうね
短いフレーズだとその辺の差が出やすい
あとウチの国は字幕組の記憶が残っているというのもある

印象に残るセリフ、場面ではファンサブの方が上手いという印象はあるね。逆にそういう場面で公式翻訳の方が雑な仕事をやって強烈な印象を与えてネタ扱いされることも……

これは結局翻訳の仕事にも当たり外れがあって金をかけてもダメな翻訳は出てくるということなのでは
逆に民間翻訳でも、今でいうならAI翻訳でも上手い訳は出てくるときは出てくる

逆に公式翻訳でもファンサブより良い翻訳が出たりすることはある
昔の動画を見ると画質もだが字幕の翻訳のまずさに驚くこともある

公式でも良い感じの翻訳が無くはないんだけど、そういうのは記憶に残らないし話題にならない
その場合は翻訳が良いではなく作品や脚本が良いという評価になる
まぁ翻訳とは本来そういうものであるべきなんだが

ファンサブで字幕作っている連中は趣味が動機でやっているし専門分野、得意ジャンルを翻訳するから世界観に合わせた用語の選択も上手くなる
こういうのは公式翻訳の仕事だときちんとやってくれない

とは言えそれがこちらの想像している「正しい翻訳」と一致しているとは限らないという不安もある

公式翻訳だと世界観と合っているかはさておき、近年は公式が管理するので用語の統一性という「仕事」はしっかりしている印象もある
世界観にあっていても字幕組ごとに用語が違う、同じ字幕組でも別の回や場面では訳語が違うみたいなのはあるしその場は良くても通してみると混乱することになる

ファンサブとかは経験と推測、それから芸術性で用語を選ぶから公式翻訳と比べて中国語としての印象が良くなることは多い
しかし逆に言えば主観的で正しい資料も無い翻訳なので制作側が込めた伏線や省略してはいけない重要な部分を省略してしまうこともある

字幕組はその場その場で良い感じに見える聴こえるというのを重視するために原文にある意味を省略してしまうことも多いのがね(これに関しては日本語の原文で漢字表記の単語を外来語や別の日本語で読ませるというややこしい手法が結構な頻度で出てくるなどの問題もあるが)
それに対して公式翻訳は省略は基本的に許されないし正確さを重視するから印象として硬くなるし「意味だけの言葉に感じられる訳になったりする

世界観、ストーリーを重視する身としてはファンサブ系の翻訳は二次創作的なものになりがちなので設定を追いかける時は作品から得た知識が正しいのか時々不安になる
もちろん公式翻訳が完全に正しいと常に信用できるわけではないが、ファンサブに関しては翻訳している連中を良くも悪くも知っているので……

ファンサブ版は逆の意味とか逆の関係で翻訳されていることもあるからなあ
字幕組としてやっている場合は批判されるからまだ気を付けるけど、誰が訳したか分からない民間翻訳版だとその辺はいよいよ雑に「良い感じ」重視になっていることもある
ファンサブ版の方が「良いもの」だというイメージでスルーされている問題点もわりと目に付く

公式は質以上に納期やコンプライアンスの問題があるんだよ。使ってはいけない言葉というのがあるし、日本語の外来語を英文表記するとかも基本的にはダメ。
「敏感」な言葉に関しても範囲をファンサブよりも更に拡大して自主規制しないといけない。

一般的に正しい基準に従う必要があるから公式翻訳はどうしても固めになる。
でもファンサブの方も特定の層に深く刺さる翻訳、ネタを混ぜた翻訳はオタクの世代が変わると急速に通じない、あるいは自分勝手で痛い翻訳になってしまうリスクもあるのが難しい所だ

確かに
字幕組の良い翻訳は当時のイメージで語られている所もあるからな……

あとは先にファンサブや個人の翻訳経由で作品や作品関連の情報を見ていたからファンサブが上になっていることも多い
こういうのは先に入った方が「正しい」「良いもの」だと無意識に補正される

近年は多言語同時リリースが増えているとはいっても、基本的に公式翻訳版の方が出るのは遅いしファンサブ版が広がる方が早い
そして間違っていた、そこまでいかなくても二次創作的に歪んで勘違いさせられた内容で楽しんでいた、感情移入していた自分を認められる人間は多くない……

先にファンサブ版が広まっていると公式翻訳側にはパクリ批判や権利的な問題を避けるために同じ或いは似た言葉が使えない、意図的にずらした訳にしなければならないといった足かせがついたりもする
名詞関係でヘンな翻訳が出る原因の一つは間違いなくこれだ

ソシャゲとかはもうテキストが膨大過ぎて金かけた公式翻訳以外できないレベルになっているけど、それでもファンサブと比較されて叩かれるのはちょっと気の毒……いやガチャで稼いでいるんだから同情は必要ないか

テキストの長さといえば、トレーディングカードの名称や効果、フレーバーテキストは短いこともあってか翻訳に関して話題になりがち
「遊戯王」は元々の公式翻訳がそんなに良くない所にファンがやっている民間翻訳のテキストに関してもファン同士が批評をバチバチやっているから公式よりも上手い翻訳が出る傾向があるとか

そういうのは好き勝手やれるファンサブと違って公式は全体的なフォーマット、表示できる文字数なども考慮しないといけないので無理やり合わせた翻訳になることもある
これは動画の字幕もだし、カードの文字フォントなんかもだね

中国で翻訳の批判の際に公式なのに〜みたいな話が出るのは字幕組(訳注:中国のファンサブグループの通称)が活躍した時期が長い、字幕組経由で作品を見ていた世代も広いので良いイメージがあるからというのが大きいと思う。
公式翻訳の出来の悪さ自体はどこの国でも発生している問題だ。

ファンサブ翻訳は「雅」、公式翻訳は「信」を重視していて、原語が分からない人間にとっては「雅」の方がよく感じられるというわけだ
たまに「雅」と「信」を両立させる訳もあるけどそういうのはファンサブでもなかなか無いので話題になるし記憶に残る

逆に言えば公式翻訳でも名訳はある
元ファンサブ関係者が公式の資料と環境で字幕作っている作品というのもあるわけで

個人的な印象になるけど近頃のガールズバンド系作品の正規配信の字幕には中国側に作品愛のある人間がいる、資料とリソースと愛のある字幕制作作業をやっていると感じられるのがあると思っている

こういうのは好みで決めれば良いんじゃないかと思うのだが……個人個人で好みも感覚も違うわけだし

私も結局は好きな方で良いんじゃないか?という考えだな
昔からこの手の議論はよくあるけど、ファンサブの方が好みという話と、ファンサブの方が質の高い翻訳という話が混ざるので迷走しがちだ
それに公式翻訳しか存在できない作品、版権をとった所が権利を行使してファンサブを削除させる作品というのもあるからややこしいことになる

作品によっては翻訳の質に対する批判が作品に対する批判の口実になっていることもあるよね。言っては何だけど「翻訳の質は感覚的に批判してもいい」部分になっている。
内容を正確に伝えている翻訳であっても語感まで伝えられていないと言ってしまえばそれまでだ。

翻訳がファンサブだから公式だからどちらが上だ下だというのは無い
あるのは翻訳としての優劣だけだ
まぁそれを客観的に判断するのが一番難しいんだろうけどね!



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「私は昔と比べて字幕組ファンサブ側に対しては冷静に考える人が多くなっているのを感じます。もちろん今も実態はさておき『字幕組は愛で翻訳する正しいファン活動』などというイメージはありますが昔のように無条件で良い側として見られることは減っていますね」

「これに関してはファンサブ作業をする人間とそれを受け取る人間の距離が開いている、親近感が無くなっているのも影響していると思います。昔はフォーラムで交流する相手の中に字幕組の人間がいるとか、リアルの知り合いにファンサブ作業をしている人間がいる、自分もファンサブ作業の手伝いをしたことがあるという人も多かったですが今はそういう経験の無い人も少なくありません」

などといった話もありました。

それから一昔前の中国のファンサブ、字幕組の事情などに関しては当ブログの過去記事などもよろしければご参照ください

中国のアニメファンサブグループ「字幕組」の黄昏? その1 中国でファンサブが盛り上がっていった流れ(2014年の記事です)

中国ファンサブグループ「字幕組」の黄昏? その2 字幕組の活動が最盛期に比べて落ち込んでいる理由

中国オタク「ウチの国の字幕組(ファンサブ)ってかなり衰退しているんじゃないか?いつの間にか数が減って放流される作品も完走しない率が高くなっているような……」(こちらは2022年の記事です)


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「実際に食べてみたアニメやマンガに出てくる食べ物で期待を裏切らなかった、或いは期待以上だったものってある?私はカレーがそうだったけど、皆の体験を教えてほしい」

身の回りがぐだぐだな状態になってきているので、今回はありがたいことに以前教えていただいた手頃な食べ物ネタで……

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「実際に食べて期待を裏切らなかった、期待以上だったアニメやマンガに出てくる食べ物」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


実際に食べてみたアニメやマンガに出てくる食べ物で期待を裏切らなかった、或いは期待以上だったものってある?
私はカレーがそうだったけど、皆の体験を教えてほしい

日本で食べるラーメンは外さないね
大体は期待以上だしコスパも良い

ラーメンのように油!塩!な濃厚の味付けの食い物はまずくする方が難しいと思うのだけど

私は日本のラーメンはその塩分方面に濃くなっているのが正直に言って厳しかった……若者や肉体労働者向け過ぎる国内の魔改造版の方が正直好みでこっちはアニメの描写から想像していた期待を裏切らなかった

天丼でつゆがたっぷりなタイプ
味のついていない米の飯は苦手なので何々丼や何々重みたいなのは期待外れなことが多いんだけど、天丼はつゆを追加することもできるのでかなりいけた

分かる
とんかつ定食を頼むとご飯とみそ汁がなんか違うともてあます
でもとんかつ本体は期待通りか期待以上なことが多い
でも定番から外れる単品で頼むのもなんか不安で……

トンカツ、美味しいよね
あれはまさに二次元からの期待通りかそれ以上になる食べ物だと思う

私はみそ汁は普通にいける、期待通りの食べ物という印象なんだけどあまり同意してもらえない……現実が期待を裏切らない日本料理なら他にはハンバーグやコロッケとか?
この辺は店で食べる分にはまず失敗しない選択だと思う

コロッケは良い
今では私の大好きなジャガイモの食べ方の一つになっている

大阪のお好み焼ともんじゃ焼きは実際に食べてたらとてもおいしかった
言っては何だけど材料からはコスパの悪い料理に思っていたが、店の鉄板で食べる体験も合わせて二次元的な体験ができたし実際はまさに期待以上だった
(訳注:中国語ではお好み焼きは「大阪焼」と「広島焼」で区別されているようです)

何かと炭水化物+炭水化物とバカにされているけど俺は焼きそばパンが大好き
こっちのセブンイレブンで売っているのを見たらつい買ってしまうし一時期は朝飯ずっとそれだった

炭水化物はうまいからな
そもそもウチの国の普通の朝食だって炭水化物重ねみたいな組み合わせは多いわけで

私は炭水化物系だとたこ焼きが好き

うな重はアニメやマンガから来る期待通りだったし日本料理店で無難に頼めるのも良い

「名探偵コナン」の元太がうな重大好きだけど、子供の頃はどんな食べ物なんだと不思議に思っていた
そして実際に食べることが出来たら確かにうまい、これは好物になると実感できた

私の場合はラーメンは現実ならこんなものか……という感じだったがトッピングの味付煮卵が衝撃的だった
茶卵とも違う味付き卵なんだが、その体験以降俺にとってラーメンは味付煮卵を食べるために頼む料理になった

みそ汁とかはそんなに好みではないんだけど、調味料としての味噌は料理するときに豆板醤的にも使えて甘みや味の深さが出せる調味料として重宝している
直接的な食べ物ではないのでちょっと違うかもしれないが、自分にとってはアニメやマンガ経由で知った食材でこれが最大の「期待以上」だ

調味料ということならマヨネーズ、タルタルソースがたっぷりな料理は期待を裏切らないと思います!

自分がすき焼きと生卵の組合せを食べるようになったことに関して、私は二次元作品に感謝している
もし二次元からのイメージが無ければ生卵とか絶対に食べなかった

とてもよく理解できる
すき焼きは生卵もだけど甘い味付けも生理的にかなり厳しいものがある
俺も二次元経由での期待が無ければ手を出さなかったと思う

生姜焼きはふわっとしたおいしそうなイメージしかなかったけど、食べてみたら生姜好きの自分もおいしいと感じられる食べ物だったね

日本ではなく国内で食べたのだけど、大学の近くにあった店のかつ丼はおいしかった
あと日本人がやってるということで話題になっていたラーメン屋のラーメンは正直微妙だった

梅茶漬け
簡単だけどお腹にやさしく気持ちよく食べられるのが驚きだった

私もこのテーマではお茶漬けを思い浮かべた
期待していたというか微妙な食い物だろうと覚悟して食べたのがかなり良かった
いかにも体に悪そうな食い物だと思っていたけど、実際に食べてみたらお腹が落ち着く食べ物だと感じたよ

イロイロとあるけど、期待を裏切らない味で嬉しかったのは日本の観光地で食べたたい焼きや大福かな
こういうのって味で大外れすることは少ないけど、それでもかかった時間や価格を考えると損した気分になることはあるからね

唐揚げは大体美味しい、期待を外さない食べ物だと思う
まぁ生で食べるのでなければ日本料理は大体外さないと感じているが……甘めの味付けも俺は嫌いじゃないし

私は逆に刺身が大好き
でも刺身って二次元作品に出てくることは少ないからこのテーマ的にはダメか?

自分もアニメに出てきた刺身は「ドラえもん」の劇場版で出てきたくらいしか思いつかないけど探せばあるんじゃないか?
あと刺身ではサーモンが特においしい

改めて考えてみたが私もカレーかなあ

チャーシュー麺
大学の近くに日本人店長のラーメン屋があったんだが、そこのチャーシュー麺が大好きだった

ラーメンの麺はそこまでおいしいとは思わないけど、ラーメンの肉はおいしいのが多いと感じている

二次元に出てきた食い物というならオムライス
現実でもまさに可もなく不可もなくな味のが出てきた
期待通りにケチャップで絵を描くサービスもあった

可もなく不可もなくなら日本のカレー
店で食うのも自分で作るのも期待を外さない
インドや東南アジアのカレーは当たったら強いけど不安定だし国内で日本のカレーの方が広まっているのもよく分かる

俺は雑にラーメン、カレー、かつ丼といった所だ。
あと料理が大して上手くない俺でも二次元から期待したのとそんなに外れないレベルにできる日本のカレーは凄い発明だと思う。

カレーで期待以上だったのは日本の駅で買ったカレーパン
新幹線に乗ってから食べたけど本当に美味しくて驚いた
そのせいでその新幹線の記憶がほぼカレーパンになってしまった



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の感覚も含めてイロイロな話が出ていました。

それから上のやり取りにもあるような中国の主食、炭水化物に関する感覚、例えば焼きそばパンとお粥とマントウの組合せやジャガイモ炒めで飯を食うことの違いなどについては当ブログの過去記事もよろしければご参照ください

中国オタク「日本の主食+主食の炭水化物たくさんな食習慣で太らずにいるのはかなり厳しいのではないだろうか?」「日本人が炭水化物爆弾の食生活でデブにならないのは不思議に思う」

中国人「お茶漬けってどんな害があるの?」

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の二次元では二文字続きの名前、唐可可みたいなABB型の名前もチャイナドレスみたいに中国人女性キャラのテンプレになっているのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくる中華系キャラ、中国人キャラの名前は何かと気になる要素になっているようで名前に関する印象や扱いに関する話題で盛り上がったりするようです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の作品に出てくる中国人キャラの名前で姓+〇〇な名前がテンプレになっているのか?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の二次元では二文字続きの名前、唐可可みたいなABB型の名前もチャイナドレスみたいに中国人女性キャラのテンプレになっているのだろうか?
わりと気になる要素なんだけど

そんな所もあるけど、そこまでおかしいものではないだろう
チャイナドレスやお団子頭レベルの話ではないと思う

創作においてテンプレ的なのは外国人キャラを出す際に避けて通れない
そしてABB型の名前は悪くないテンプレだろ
ちゃんと「中国人らしい」と感じられる要素だ

そういう所も感じるけどまだテンプレとしては弱いかな?
それに出てきて引っかかる要素というものでもないし

私の名前がまさにそういうABB型だから、むしろリアリティのある名前の付け方という感じるね

そのABB型の名前で昔好きだった女の子と同じ発音のキャラが出てきた時は複雑な気持ちになったなあ

あえて言うなら女性キャラだけがそういう名前ということかな?
まぁ現実でも女性の名前の方が多いけど、俺のクラスにも一人いるし男性の名前もないわけじゃない

むしろ分かりやすい中国人キャラを設定する上で有効なのではないだろうか?
中国人キャラを二次元(特に近現代社会で)で分かりやすく表現する上でチャイナドレスやお団子頭を除くと結構困るというのに気付く
設定することは難しくないが、ビジュアルや名前ほど簡単には伝わらない

現代中国の女子学生ということで負のイメージにならないもの、例えば眼鏡で勉強好きで礼儀正しいみたいなのを並べてもごく一部を除いて喜ばれないからな

私は団子頭とチャイナドレスも押し付けられたものでなければ嫌いではない
辮髪、糸目とかは本当にダメなテンプレだけど

90年代生まれくらいはこのタイプの名前が多かったけど今では減っているようだし、今の若い世代は珍しいテンプレと感じてしまうのかもな

個人的なイメージだと90年代生まれ、00年代生まれはこういう名前が多かったように思う

私の中学のクラスメートにはABB型の名前は一人もいなかったし、時代だけでなく偏りや地方ごとの傾向みたいなのもあるのでは

今の子供の名前を見ると確かに減っていると思う。
私の世代のクラスメートにはABBな名前のが何人かいたし、スポーツ選手にもよくいたんだけどね。

日本の二次元作品には唐可可をはじめ、このタイプの名前をそこそこ見かけるのは間違いないけど、テンプレ化するほど多くはないのでは?
「虹ヶ咲」の中日ハーフキャラの名前は鐘嵐珠だ

二文字続きというか、昔の日本の作品には「鈴鈴」などで「リンリン」とするキャラが多い
「シャーロット・リンリン」は公式だと「夏洛特・玲玲」だけど、私は日本では当初「鈴鈴」を想定していたのではないかと疑っている

「リンリン」が中国の名前として有名だったのは上野動物園で大人気だったパンダの名前が「リンリン」だったからと聞いたことがあるんだけど……なお漢字だとパンダの名前は「陵陵」だ

日本人の思いつく中国の名前のかなりの部分が日本に行ったパンダの名前らしいな
そしてその名前のほとんどが同じ漢字二文字、更にパンダのカワイイイメージも重なるので二次元にも影響するとか

こういう形式が多用されること自体は問題ない
困るのは漢字表記が分からない或いは複数出てくるケースだ
例えば「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の日本語表記「リュウ・メイファン」は劉美帆なのか柳美帆なのか……

二次元の中国人キャラ目に関してはやはり日本語の発音で語感が良いのを優先している節はある
でも近頃は中国語ネイティブに名前の印象を確認するのも容易だし、ちょっと検索すれば実在の中国人の名前を調べられるから昔と比べてヘンな名前は減っているように感じる
だからABB型の多さが相対的に目立つようになっているのかもしれない

自分の見ている範囲の問題かもしれないが、日本の二次元の中国人キャラでABB型そんなに多くないと思うぞ?
珍しいというほどでもないけど、テンプレ扱いするほど定着しているとは思えない

10〜20年くらい前の作品ではABB型の中国人キャラ名は少なかったはず
その前後でまた目立つようになる

昔の二次元だと例えば「李小狼」みたいに、その名前は無いだろ……というキャラが普通にいたし、ここで話題になっているようなABB型はとても普通というか現実的

私の中では二次元の中国人キャラ名に関しては「姓+小〇」や「姓+子〇」的なのが多いという感じかな
ABB型もそれなりにあるけど印象に残るのは主に最近のキャラだ

名前に関しては実際にいる、現実にもっとヒドイのも存在するという感じなのでそんなに気にしない
お団子頭にチャイナドレス、功夫の女キャラのような非現実的中国人キャラとは違う

完全に同意だ。
日本人の語感で漢字を並べた二次元中国人キャラ名はたまにスゴイのが出てくるけど、中国人の名前の付け方とか日本人どころか外国人にも分からんだろうしな

それはそうだな
逆にこっちの小説に出てくる日本人キャラの名前とか日本人からすればネタ扱いなのもあるようだし

古い世代の人はこのタイプの名前を付けるのが好きだからな。便利で通りが良いと考えられている。
でもこのスレみたいな話が出てきたということは親の感覚も変わってきているということなんだろう。

理解できる話だ
俺が中学高校の頃の学生の名前と現代の学生の名前は違ってきているのは感じる

近頃は「中国人キャラのテンプレ」というだけで否定的にとらえられがちだけど、この名前に関しては別に文句をつける所ではないというか、むしろ何かと要求している「現実的な中国要素の伝わり方」の方じゃないか?

国産二次元ソシャゲがあれだけ世界に広まっても漢服の輸出はできずチャイナドレスがいまだに目立っている、現状では漢服があるのは結局実写ドラマくらい……それを考えたら名前のパターンが広まっていることは悪くないよな

建国から70年以上経っても外国に輸出てきたイメージはパンダやお団子頭やカンフー辺りしかない。その中で名前の構成がわりと正しく伝わっているのは結構スゴイことなのでは

唐可可とかはいい具合に架空の中国人キャラだと分かる名前だと思う。
これがもし中国に実在するけど珍しい名前からとったみたいなのだったら現実に引っかかって作品に浸れなくなるし創作としてはベターな名前だ。

私もお団子頭やチャイナドレスといった中国人キャラのテンプレを嫌がる、否定的に捉える気持ちは理解できる
ただそれとは別にクラスメートにチャイナドレスとお団子頭でカンフーのできるクラスメートとかいたらなあ……と妄想したこともあるのでキャラが良ければ問題ない自分がいるのも感じている



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国における認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「特に問題があるわけではないですし漢字次第な所もありますが、ABB型の名前に関しては少し古めの名前だと感じる時はあります」
などといった話もありました。
私が中国に留学していた時は40人くらいのクラスなら何人か「姓+〇〇」という名前の学生がいるような感じでしたが、現在の中国ではそうとは限らないのでしょうかね。

キャラの名前に関する美しさやカッコよさの基準に関しては国の違いだけでなく時代や個人による違いもあるので完璧な正解というのは無いでしょうし、今後も何かと話題になりそうです。

当ブログの2016年の記事
中国オタク「日本のアニメや漫画の中国系キャラで違和感の無い名前のキャラって誰?」
を見ても、中国オタク界隈でも中華系キャラの名前に対する感覚が昔と今では違ってきているようにも感じられます。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


アニメの中に出てくる「これは無い」と思った名前の中国人キャラ(これは2008年の記事です)

中国オタク「カッコイイ響きや字の日本の名前を教えてくれ、新海誠みたいなのを」

中国オタク「日本の年越しは静か過ぎると感じたんだけど、中国の春節みたいににぎやかな所はあるんだろうか?日本の生活に詳しい人いたら教えて!」

ありがたいことに年末年始関連のネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

中国では元旦よりも春節(旧正月)の方を盛大に祝う、長期休暇も春節が中心となっていますが、中国オタク界隈では
「日本では元旦が中国の春節に相当する」
といった知識はきちんと把握されているそうです。
しかし日本の年末年始を実際に見たり体験したりすると中国の春節との違いがそこかしこにあって戸惑うこともあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の年越しは静か過ぎると感じた」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の年越しは静か過ぎると感じたんだけど、中国の春節みたいににぎやかな所はあるんだろうか?日本の生活に詳しい人いたら教えて!

日本は元旦を祝う、日本の元旦は中国の春節みたいなものだとはよく言われるけど空気や祝い方の違いは何かとあるよな
こっちの春節のような感じではない、「静か過ぎる」という言い方も分かる

神社は参拝客で混んでるぞ
あと観光地は賑やかなんじゃないか?

昔年越しの時に浅草寺に行ったら物凄い人出だったし日本の年越しでも賑やかな場所はあるな
しかしその辺のコンビニとかはガラガラ
秋葉原とかに行っても店は開いてなくて空振り……

有名な所なら人がたくさんいるけど、普通の神社はそうでもないよ?
私は以前日本人の友達に連れて行ってもらったことがあるけど、参拝に並ぶ列はあったけどニュースにあるような狂騒的な空気ではなく静かだったので意外だったというか……ちょっと期待外れだったというか……

元旦も営業しているレストランは忙しいはず
バイトしてる友達は死にそうな顔になってた

そうそう、日本の年越し〜元旦の街は空いている店はほぼ無いので数少ない営業中の所に集中する
神社に参拝するにしても冬の街で休める場所も少ないわけだから

俺も昔は騒いでいたけどこの数年くらいの元旦は家の中でネット見ながら過ごしているな……騒ぐのは春節でいいやという感じで
日本は春節も俺の元旦みたいなことになっているのだろうか?

彼女とまではいかなくても、女性の友達がいるなら年末年始のバーゲンに一緒に行けば熱狂的な人混みに出会えるよ

日本の元旦は「お年玉」という名前で白い包の紅包?をもらえるが、中国と違って子供、若者しかもらえない
(訳注:中国の紅包は子供や若者に対するお年玉というだけでなく年長者や仕事の部下に渡すご祝儀的な意味もあります)

静かな年越し、良いじゃないか
俺は年越し自体は嫌いじゃないが大騒ぎするのはあまり好きじゃない。ずっと爆竹でうるさいし危ないし、何倍もの価格になるボッタクリの屋台は並ぶし、食品や各種生活必需品も物凄い値上がりするし、高速道路は渋滞で公共交通も大混雑で外に出るのも苦労するようになる

残念ながら日本の年越しの時期も物価は跳ね上がるし帰省や観光で高速道路は渋滞して公共交通も混雑するんだ……無いのは爆竹くらいでは?
それが静かさにつながっているんだろうけど

私の地元は観光地になってる世界遺産周辺はイベントで爆竹とか派手にやっているけど、地元の人間の方はあまり騒がないな
爆竹も自分でやるのは禁止されているし、騒いでいるのは観光客という感じだ

爆竹禁止されていた時期の年越しは結構静かだったような?
廟会(縁日)にでも行くとかでなければ寒いから人は出てなかったし静かな空気だったと私は記憶している

日本は確か神社に行けばたくさん人がいるんじゃなかったっけ?
普通の商店は閉まっているけど神社周辺だけは凄い熱気になっているとかで

俺も日本は年越しの次の日に神社に行くという話は聞いたことがある
参拝しておみくじをひいてお守りを買って一年の幸運を祈る

次の日に行くことも、年越しのタイミングに合わせて神社に行くこともあるらしい
私の知識はアニメやマンガ、ギャルゲーだけど年越しは友達と神社に出かけて徹夜で参拝する、或いは新年になったら神社に参拝するというイベントがあるはずだ!

水着回があるなら和服回もあると
こっちの廟会みたいな感じであと日本では食べ物の店がたくさん出ているようだが……

日本の年越しも基本的な部分はこっちと一緒で、家族や親戚が揃って年夜飯みたいなお祝いの食事をして、年越し番組を見るんじゃないの?
年夜飯は日本でなんて言うか知らないけど、年越しのテレビ番組は「紅白歌合戦」だ
その後に爆竹や花火をやるかどうかで賑わい感が違ってくるのではないかと

そう言えば私もアニメやマンガのイベントとしては知っているが、日本の年越しの具体的な流れは知らないな……

確か日本は「年越しそば」を食べるはず
こっちで餃子を作るように長寿を願う食べ物だとか

この時期は日本にいるとクリスマス、元旦、春節とイベント続きで楽しめるけど元旦は静かなイベントという感じはあるね
知り合いと集まって盛り上がらないわけではないし、二次元関連のイベントも集中するけど

日本で知り合いがいるとか行くイベントがあるなら楽しめるけど、年越しの時期の日本は一人だと静か過ぎる感じになるのも確かだ
いつも通っている商店街の店もほとんどが閉まってしまうし、一人で歩いていると何だかとても寒々しい気持ちになった

都市部にいたらどこの国もそんな感じでは?
ウチの国でも春節に帰省せずに一人だけ残るとかだと静か過ぎる街で年越しすることになるはず

外来人口の多い大都市は春節の時期は人の気配が無くなって冷たい街になるからね
深セン辺りは特にそうだと聞くが

大都市の中心部ならともかく、そこそこの都市でも春節はほぼ店が閉まる
食糧確保忘れると普通に危険だしインフラ関係が故障した時もかなり怖い

中国でも場所によってはカウントダウンや年越しイベントやめてる所があるし動画配信している所を見ても広場でのカウントダウンが終わったら後は何もなし見たいな所も結構ある
上海でも外環内の住宅地はわりと静かだし人通りも少ない

私は上海にいるけど春節はあっさりしたものになっているね
春晩見たがるのは両親だけだし餃子作りもやらなくなった。一応新型コロナ前は餃子作りも親戚の訪問もやってたけど今は無くなったし、街の中心部に近いから爆竹もやれないしやろうとも思わない
(訳注:春晩こと春節連歓晩会は中国の国営テレビ局である中央広播電視総台が毎年春節に放映している年越しの番組です)

この数年で中国国内の春節も静かになってしまったけどね……
小さい頃はいつも爺さん婆さんの家に二十何人くらいは親戚が集まって年越ししていたけど、新型コロナに加えて皆歳とって死んだり動けなくなったりでそれぞれの家で過ごすようになったし、テレビやネット以外では特別な日という感じではなくなっている

地方だとまだ春節で盛り上がっているけど上海は元旦も春節も国慶節も名前が違う長めの休暇、場合によっては仕事に出なければならないくらいの扱いになっている気がする
今年の春節も俺は会社にいたけど、仕事帰りに上海のなんだか冷たい春節の街を歩いていると話に聞く日本の正月の静かさもこんな感じなのかという考えが浮かんだりした

まぁなんだ……お互い頑張ろうぜ
それはそうと、日本人は年越しは家で年越しそばを食べて、新年になったらお参りするくらいで基本的にゆっくり過ごす模様
初売りやバーゲンなどのイベントはあるけど、街のほとんどは静かになる

こっちの皆で食べる年夜飯や皆で餃子づくり、皆で見るテレビの春晩(日本だと紅白歌合戦?)みたいなことは日本でもやるはずなんだけどねえ

上でも言われているようにこっちの餃子=日本の年越しそばみたいな空気はある
ただ年夜飯のような豪華な食事をする習慣はあまり無いらしい
「おせち料理」も新年になってから食べるものだから日本の年越しはなんていうか……簡単?

日本の年越しは直前になるとカウントダウンではなく静かに除夜の鐘を鳴らすのも特徴だ
そして年が明けても騒ぐとかではなく静かに始まるので、上で言われているように「静か過ぎる」という印象になるのは俺もよく分かる



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国の事情やイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「新型コロナ前後で中国の伝統的習慣が変わりましたが、特に都市部で大きく変わったように思います。私の家も春節に親戚が集まるのも自然に消滅してしまいました。私の親の世代も歳を取って動けなくなってきていますし、親戚の家もそんな感じです。伝統が続いているうちは頑張れたのかもしれませんが、一度習慣が途切れると復活させるのが難しいのでしょう」
などといった話もありました。

今の中国の春節の空気というのは私もよく分からなくなっていますね……
ちなみに私が中国に留学していた1990年代半ば頃〜2000年代半ば頃はまだ春節は非常に重要、絶対に故郷と実家に帰るという空気だったように記憶しています。

そして外国人留学生もこの時期は旅行や一時帰国で留学生寮から人がいなくなっていましたが、当時の日本人留学生の中に春節を特に気にせず帰国も旅行しないで留学生寮に残ればいいやと考えた方がいて、一応留学生寮に残っていた職員の人達も
「この留学生をどうしてあげればいいのか……」
と困惑してしまったという話もありましたね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「アニメを見ていると日本の花火はなぜ夏にやるのかという疑問が出てくる。中国の花火は冬、年越しが多いのに」

中国オタク「日本との人気や評価の違いを感じた作品について語ろう。こっちで人気なのに日本ではそんなに人気ではない作品、或いはその逆でもいい」

なかなかボケた気分が元に戻りませんが、何はともあれ今回もありがたいことに昨年いただいたネタで。

日本と中国で作品の人気や盛り上がりに違いが出るのは昔からありがちですが、時代や環境によって違いを意識される作品や内容も変化していくようです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本との人気や評価の違いを感じた作品について」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本との人気や評価の違いを感じた作品について語ろう
こっちで人気なのに日本ではそんなに人気ではない作品、或いはその逆な作品でもいい

分かりやすい所では「おそ松さん」だろう
ウチの国も含めて外国ではほぼ人気になっていないのに日本ではその年を代表するヒット作と言えるような大人気だった

「仮面ライダー」は 「セイバー」が中国で人気高くて日本では普通、「ギーツ」が中国で価値観問題でボコボコに炎上して日本では人気が高いといった事態が発生していたな

当時は「仮面ライダーセイバー」が中国で何故大人気なのか日本で不思議がられていたっけ
今になって考えてみると作品の出来以上に公式配信が広まったのと仮面ライダーが中国で子供、オタクに広まった所に来たそれなりに見れる作品だったというのも理由の一つだったかな?

「彼方のアストラ」は日本や欧米で原作もアニメも高評価だけど、ウチの国だと一部で濃いファンがいるくらいで正規配信も無かったのが印象に残っている
綺麗にまとまった中編SF作品なんだけど、まぁ国内だと内容把握していたら商業的にやるのは……となるのも分かる

私は「アクダマドライブ」を思い付いた。こっちでは話が進むにつれて評価は下がっていったけど盛り上がった時期は間違いなくあった。
それに対して日本では「ダンガンロンパ3」から人気が完全に冷え込んでいて期待されていなかったのはよく覚えている。

中国でも人気は高いけど日本ほどではない「ONE PIECE」、逆に中国では本当に人気が高くて現在も何かと語られている「NARUTO」と日本では普通の大人気レベルの「NARUTO」

中日ではそこまで評価に違いは無いけど欧米では妙に評価が高い「盾の勇者の成り上がり」という作品もある

東方シリーズは「日本より中国の方が人気が高い」、「中国ではもう人気が無い」と言われ続けている不思議な存在

「異世界はスマートフォンとともに。」はウチの国でもオタクからの評価はズタボロだけど、一般層からの評価と再生数は妙に高くて雑な俺TUEEEEEをする異世界系作品の需要が国内市場に存在すると発見されるきっかけになった

「ID:INVADED」はこっちの推理系作品が好き、ストーリー重視なのが当時の環境で上手く爆発したんだろうけど、その再生数億超えクラスの人気ぶりは日本からは理解不能だったらしい

「ID:INVADED」は本当に日本ではパッとしない作品だったらしいな……こっちでは最後がやや期待外れとはいえ、全般的に盛り上がっていた作品だったのに

確かに「異世界はスマートフォンとともに。」は中国市場の意外な所で人気爆発したよな……日本では「スマホ太郎」の蔑称があるし、こっちでも「手机侠」のあだ名は悪い意味でも有名だ

ガンダムの「UC」は中国でやたらと評価が高いというか、現在の宇宙世紀ファンの標準になっている
あと「1st」は中国国内だと作品の古さ、特に絵柄の関係で敬遠されがち

あと中国だと「SEED」の人気も日本以上だね
ただ最近の劇場版SEEDは逆に日本で大人気、中国で不評と作品に求められていたものの違いが浮き出てきて個人的には作品周辺に関しても面白かった

「SEED」に関しては細かい所で中国ではストライクフリーダムが大人気、日本ではフリーダムが大人気というのもあるな
劇場版公開時の日本のMS人気投票の結果に困惑した人も少なくなかった

「バック・アロウ」は日本だと埋もれてしまったが、中国だと徐々に評価が高まって今では名作みたいな扱いになっていると感じられる

こういう話題になると意識してしまうが、中国国内で人気が高くても意味がないんだよね
欧米なら例えば「ヴィンランド・サガ」のように欧米で人気だから続編がみたいなことがあるのに

「デート・ア・ライブ」はアニメ続編制作の原動力が中国の人気だと明言されているよ
規制強化で中国のファンだけ未完成版見せられたり配信されなかったりという事態になったが!

「ラブライブ!」も唐可可を出してきたように中国市場を意識した新作展開はある
ただ過去に中国市場を狙って作られた作品が爆死したとか炎上したとか国内の審査にぶつかって計画崩壊したとかな案件も少なくないので、現在の日本では中国市場は不安定過ぎて投資し難いといった扱いになっている模様

中国国内の人気の影響ということなら、最近だと「MyGO!!!!!」とかがある
しかし国内でも人気の規模がよく分からないんだよなあ

ガールズバンド系はウチの国のオタク界隈でもサブカル、文芸青年寄りの層が好むので一般的な二次元界隈とはあまり重ならないからな
それにアニメよりも音楽の再生数が伸びる傾向があるので実感としては分かり難い所がある

「MyGO!!!!!」に関しては元々そんなにファンの規模が大きくなかった所に中国の相対的に規模の大きなファンが流れ込んで目立ったようにも見える
相対的な差は大きいという意味ではテーマ通りなのか?

「MyGO!!!!!」は台湾の方でも話題は伸びるけど、再生数は伸びない感じだし中国語圏の濃いファンが多いのだろう
武士道(ブシロード)の社長も中国語圏のファンが多い、それを意識した展開をするようなことを言っていたはずだし

濃いファンが多いということなら「ウマ娘」の第二期も再生数と比べて非常に評価が高い、話題になる作品だったね
もっとも「ウマ娘」に関してはそれ以上に日本の人気が高かったわけだが

アイドルで思い出したけど、俺は「ゾンビランドサガ」はacfunではなく当時二次元分野で全盛期だったbilibiliで配信されていたらもっと日本の人気に近い盛り上がりになったのではと考えてしまうよ

某ヒーローアカデミアは「違い」が大き過ぎてもうね
最初の頃は国内でも人気高かったんだけど……今となっては何も言えない

某アカデミアは欧米での人気の方が個人的にはよく分からん
アメコミのパクリ路線、こっちで例えるなら日本人の作った武侠作品みたいになって人気が出ないだろうと思っていたんだが

「坂本ですが?」はこっちで不思議な大人気になったな

「坂本ですが?」は「ギャグマンガ日和」や「銀魂」からの流れのツッコミ系アニメを求める層にハマった、メインキャラの声優が緑川光、杉田智和、石田彰とこっちの声優ファンの好みに直撃したなどの理由があるらしいが……

「坂本ですが?」に関してはあの頃は鬼畜空耳ネタが何かと爆発していたのと、OPが良かったというのも大きい
まぁ最大の理由は当時の中国のオタクの空気に合致していたということではないかと……ギャグ系作品は当時の空気でしか分からないような大人気がたまに発生する

まだ出ていないが、このテーマなら「ドラゴンボール」だろう

「ドラゴンボール」が国内で不人気とかないだろ
鳥山明逝去の時のニュースがどれだけ大きかったか

「ドラゴンボール」に関しては今でも人気が続いている日本と、世代間の断絶が発生している中国の違いだと思う
近年の国内市場における「ドラゴンボール」の成績、特に劇場版の興収は日本や欧米と国内の温度差を感じてしまう

「ドラゴンボール」の劇場版は興収3千万元、その後は1千万元が続くなど国内市場だと本当にダメだったからな
昔は大人気、鳥山明は凄いと言われてもこっちでの商売としては全くダメなイメージ

「キングダム」は日本の中国の歴史をテーマにした作品の中で現在日本市場で最も人気が高く映像化も大成功している作品なんだけど、こっちでは存在感が無い
アニメ版もマンガの実写化で近年屈指の大成功と言われている劇場版も……

「キングダム」に関しては国産の陰陽師関連の作品が日本でほぼ話題にならないのと似たようなものなんだろうな



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「最近は中国国内の娯楽に関する環境が独特になり過ぎて、日本やその他の国と人気や評価が違ってきているように感じられます。これは規制に加えて、現在の中国のネットが煽りやすく炎上しやすくなっている、通報システムによって攻撃する側があまりにも有利になっていることも原因でしょう」

「元々中国のオタクは好きな部分に注目するのではなく全体的に瑕疵が無く正しい主流作品を求める、減点方式で作品評価を考える傾向がありました。そこにトラフィック重視で否定的な話で稼ごうとする個人や動画勢が増えた現在のネット環境が加わって、中国独自の人気が爆発するのも炎上するのも容易な不安定な作品人気と評価になっています」

などといった話もありました。

この20年程の間はネットに蓄積される中国語化された情報の増加、入って来る大量のコンテンツを中国語で視聴できる環境が整備されることなどによって日本と中国のオタク系コンテンツの人気や評価の違いは縮小していく傾向があったのですが、ここ数年はまた違いが拡大しているようにも感じられます。
そして日本や欧米で大人気だけど中国でだけ炎上するという嫌な形での人気の違いみたいなのが目に付くようになっている気もするのがなんともかんとも。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的「日本では大人気らしいけど中国では人気の無い作品」(2011年の記事です)

中国の陰陽師人気事情補足と歴史の中でしか生きられない妖怪変化について

中国オタク「なんでウチの国では『おそ松さん』が人気にならないのだろうか?」

中国オタク「なんでウチの国ではKOF'97だけが大人気になったの?」

中国オタク「現代日本の作品で新選組の扱いが良い、主人公扱いされるのは何故だろう?幕府側組織としての活動や背景を見ると普通は悪役で確定に思えるのだが」

ぼちぼち通常の更新に戻していこうかと思います。

中国オタク界隈では日本の歴史に関して特に人気が高いのが幕末と戦国時代です。
また幕末に関しては新選組関連が特に人気が高く、沖田総司や斎藤一など中国オタク界隈では一般常識レベルになっている隊士もいます。
しかしその新選組を詳しく調べていくと中国の感覚では首をかしげるような部分も出てくるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「幕府側組織なのになぜ現代の日本の作品で新選組の扱いが良いのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


現代日本の作品で新選組の扱いが良い、主人公扱いされるのは何故だろう?
幕府側組織としての活動や背景を見ると普通は悪役で確定に思えるのだが

確かに政治的に明らかに悪の組織扱いされそうだよね
実際日本にはそういう作品もあるけどよく見たら個別のキャラの扱いが良かったりするし、普通に主人公側になることもあるのは不思議だ

幕末は各陣営の立場が錯綜しているし、封建勢力VS進歩勢力と分けるのが難しかったりするので新選組も悪役以外の解釈が可能なんだよ

坂本龍馬が人気になったのも明治維新で勝ち組だったはずの土佐藩が維新後の権力闘争で負けたので盤外戦術に走った結果という面もあるからな

その辺はかなり混乱するよね
例えば西郷隆盛が西南戦争で敗死する、大久保利光は旧武士階層や薩摩派閥に憎まれて暗殺されるなど誰が勝者で誰が評価が高いのか分かり難い

それに加えて日本は伝統的に敗者の美学がとても好まれるという事情も影響しているのではないかと
源義経や豊臣秀頼は敗者側なのに人気や評価が高い

真田幸村の人気、二次元ジャンルでの主役扱いもそういう所あるよな

個人的には新選組って姜維みたいなものじゃないかなーと思っているんだが
日本の社会、歴史的な補正が入って人気が高くなった姜維ポジションのキャラ、組織?
姜維は後の時代から見れば正当な王朝の天下統一を拒否し国を分裂させた反動勢力になってしまうが、それでも一定の人気や評価はあるし創作で扱いやすい大義名分もある

ウチの国だと革命を成し遂げた側が圧倒的に「正しい」とされるけど日本はそうではない
徳川幕府と明治維新政府にも一定の連続性が存在するのでこっちの辛亥革命や王朝交代と単純に重ねるのはちょっと違うし、新選組をはじめとする関係者の評価や扱いのにも違いは出るんだよね

明治維新派の「尊王攘夷」とか下手すりゃ義和団の思想と行動みたいな所があるから単純な全肯定は難しい
そして一般庶民の視点で見たら明治維新派の人間が別に「良い人」というわけではなく、江戸や京都で殺したり燃やしたりしてた連中でもある。新選組も壬生浪とか下に見られてはいたけど京都の治安組織だから一般庶民にとってはそっちの方がマシに見えるのも無理はないし、ある種のヒーロー的な扱いにもなるよ

敗者側の英雄の末路が創作の題材として好まれるというのはどの時代にもある
特に土方歳三は残っている写真も美形なので新選組に対する好意的な解釈を強化している

幕府側の人間=清側の人間の扱いと考えるから混乱するんだよ
それに明治維新後の日本政府がやらかしたことも記録と記憶に残っていて徳川幕府側も江戸時代を通じて安定した封建社会を維持していたので倒された側にも良い所はあったみたいな見方もできる

近代日本は明治維新、それから第二次世界大戦敗戦という二つの転換点がある
だから明治維新政府の敵だった新選組も、第二次世界大戦後は旧日帝政府に立ち向かった組織として評価が急展開して「良い扱い」をされるようになったし主人公の役回りも増えた

それは違うと思われる
明治、大正時代も新選組は人気が高くて新選組主役の映画も多かった
当時の日本のスター俳優が土方歳三を演じているというデータもある

幕末は新選組関連のエピソードが多いし武士としては低い身分や浪人の若者ばかりだから、新選組は田舎の低い身分の若者達が剣術を武器に大都市に出てのし上がっていくというサクセスストーリーにもできる(なお内部闘争
それに明治維新後も生きていた関係者からの話や資料もあるから描きやすい存在だったんだよ

当時の京都における格や規模としては新選組よりも見廻組の方が上のはずなのに創作では見廻組の存在感がほぼ無いのは、新選組とそのキャラが何かと使いやすいということなんだろうね

新選組は浅葱色の模様の羽織がデザイン的にも作画的にも良いので出番が増えたという事情もある。歴史をテーマにした創作作品で歴史考証的に正しいユニフォームで統一できるのは本当に強い。
まぁ実際は当時の感覚だとダサ過ぎて新選組隊士は皆着たがらなかったらしいが……資料として存在するのはやはり強い

見廻組の構成員は旗本の子息だったので当時としては普通に身分のある存在だったからな
新選組は下の身分出身で成り上がり時代の流れに敗北する英雄と見ることができるので「宣伝材料」としても優秀だから洗脳教育の素材としても使われてきた
だから現代日本でもイメージが良く創作でもヒーロー扱いされている

新選組関係は直接的な洗脳力は無いだろ……それだったら西郷隆盛とかの方がまだ分かりやすい

幕末の人物って数年の間に立場がコロコロ変わったりするなど、勝者側にも後ろ暗い所というかツッコミ所は少なくない
だから明治維新で功績のあった人物の評価も良い所ばかりではないし、逆に新選組も切り取る場所次第では「良い人」的な解釈はできる
しかも幕末なら敵側に設定できる人物や組織にも事欠かないので新選組は何かと使い勝手が良い組織であるのは間違いないし、「主人公扱い」される作品が少なくないのも理解できなくはない

新選組は最初の方は登っていくだけだから描きやすい
業績も概ね前半に集中していて後の方の描写は少ないのでイメージ、扱いも良くなるわけだな

描写に関しては前半もだが、最後の壊滅する所も多い
時代に取り残されても武士の意地を見せた敗者の美学が強調される
あと隊士を粛清しまくった内部抗争はあまり描かれない!

粛清に関しても新選組側の問題が過小になる傾向はある
伊東甲子太郎とか雑に裏切り者にされがちだし

まず新選組という組織を中国国内の組織や事情で例えるのが難しい……

それは私も理解できるよ
佐幕派で小規模な組織、しかし名声はあるといった表面的な部分だけ見ても本当に当てはめられそうな人物や組織が思いつかない
かなり無理に解釈してどうにか?というレベルだ

尊王攘夷志士を捕まえる、治安維持組織?
雑に考えるなら革命烈士を捕まえる組織……これは悪役にしかならねえ!
あと日本の攘夷志士側も放火や人斬りなどのテロ行為やってたのがそのまま伝わっているので単純に評価し難い

攘夷派の連中も最初の頃はごく普通のテロリストだからなあ

「るろうに剣心」とかの効果で幕末志士の人斬りが美化されているけど、あれ普通にテロだよね
視点を変えれば敗者の方の人斬りがカッコよく描けるのも当然ではあるし、日本だとそっちの方が人気が出そうに思える

まぁ新選組も押し借りで金を返さない実質略奪行為みたいなことやってたしね!
当時の京都はコワイ!

日本の幕末動乱に関しては分かりやすい革命というわけではない
見方を変えれば「立場の異なる英雄好漢の衝突」という解釈もできるから、幕府側の失敗や敗北がそのまま佐幕派志士の評価を下げるとは限らない
そして新選組は有名で身分も低いから一般庶民から好まれる好漢のように扱われる機会が多く、それがそのまま現代の娯楽作品における扱いにつながったのでは

何が先かは私も知らないけど、現代の新選組ネタやイメージのほとんどが娯楽作品の影響なのは確かだ
娯楽作品の社会的な影響というのはバカにできない

子母澤寛と司馬遼太郎の影響が大きいらしいね
それに加えて新選組に関しては大正〜昭和時代に映画の題材として多用されたのも「良いイメージ」に貢献しているとか

FGOでさえ幕末ネタでは経験値が司馬遼太郎が作ったネタやイメージをそのまま使って批判されていたくらいだし影響は本当に大きい……

実は経験値の司馬遼太郎ネタの影響が一番多いのは坂本龍馬で新選組は相対的に少ないし、批判を受けた後は軌道修正している
坂本龍馬はキャラの根本的な部分が司馬遼太郎過ぎるけど、岡田以蔵が幸運にもFGO独自のキャラ構築に成功したので岡田以蔵経由で動かす、語らせるということで独自性を獲得することに成功しているのはなんか面白い

上の方でも言われているけど新選組自体は悪の集団と描かれがちだったけど、近藤勇は昔からスターが演じるので人気が高かったらしいな
あと土方歳三と沖田総司の人気が本格的に上がったのは司馬遼太郎作品からだという話も見たことがある

昔から扱いは悪くないみたいだが、それでも昔の日本の方が新選組=悪役な扱いはかなり多かった。近年の作品ではキャラクターと背景だけ取り出して扱われるので良いイメージのキャラとして描写されることが増えたのではないかと。

二次元における新選組の扱いの良さに関しては女性向け作品での出番が多いというのも影響してそうだ
この数十年くらい、女性向けジャンルでは新選組モチーフの長編人気作品が続いているしそこで蓄積された正のイメージが現在の二次元界隈にかなり出ているはず



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「日本の幕末時代は中国では日本の戦国時代と並んで人気の高い時代ですが、新選組が中心になる作品を通じて幕末を知った人も多いので歴史上の人物の立場や思想が流動的だったことまできちんと認識している人はあまり多くないと思います……」

「中国の学校では明治維新は世界史で結構大きく扱われていますが、革命という形で紹介されます。また近い時期に辛亥革命もあるので明治維新の際の日本国内の被害が少ない、徳川幕府系の人材がそのまま明治維新政府にもかなり採用されている、他の革命と比べて非常に穏当な変化だったことは意識されていません」

などといった話もありました。


それからnoteの方に昔の中国オタク事情をまとめた年末記事をアップしているので、そちらもよろしければご覧ください。

忘れそうなので今のうちに書いてみる1990年代の北京海賊版家庭用ゲーム事情 その1

1990年代後半頃の北京の若者の家庭用ゲーム体験 1990年代後半の北京PS、SS海賊版ゲーム事情 その2

1990年代後半頃の北京の海賊版事情なども含まれる昔の中国のゲーム関係の話題はなかなか書く機会がなかったので「その2」に書いた
「昔の北京でやれた日本の中古ゲーム転売でのひと稼ぎ」
のようなネタを思い出したらまとめていきたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

2024年後半 よりぬき日中オタ活動

前回に引き続き2024年下半期のオススメ記事、良い評価や比較的大きな反応をいただいた記事などをまとめさせていただきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


中国オタクとオタク文化

中国オタク「なぜ魔法使い系キャラは体を鍛えないのか?接近戦をできるようにしないのか?」「ウチの国だと魔法使いに仙人のイメージが混じるからこの手の疑問が出てくるのかも」

中国オタク「評価が低い、駄作扱いされているけど自分は好きな作品について語ってみよう」

中国オタク「人としてクズな主人公キャラだけど評価されている、クズな主人公がいるけど人気のある作品を知りたい」

中国オタク「ストーリーしか褒める所がないような作品ってある?ストーリー批判はよく聞くけど逆の例があれば知りたい」

中国オタク中国オタク「中国の声優の印象が微妙な原因には脚本や音響関係が悪いからというのもあるんじゃないか?」

中国オタク「日本の長編マンガは最後で失敗するというイメージが強いけど、失敗せずに面白いままで完結できた作品って何がある?

中国オタク「日本の作品では武術使いの和尚、こっちで言う武僧みたいな存在が主人公の作品をほぼ見かけないのは何故だろう?JRPGには普通に存在している職業なのに」

中国オタク「二次元の日常的な描写と中国は相性が悪いのではないかと考えてしまう。何かしら違和感が出るし批判の声も目立つ」

中国オタク「中国語タイトルで覚えていると混同してしまう日本の作品について」「『龍与虎』(とらドラ!)と『潮与虎』(うしおととら)とか本当に紛らわしい」

中国オタク「結局、作品の同人や二次創作が盛り上がるために必要なものは何だったのだろうか?」


中国オタクとアニメと漫画とゲームとラノベ

中国オタク「「らんま1/2」がアニメでリメイク!しかも声優がほぼ変更無しで!」「倫理基準的には大丈夫なんだろうか?」

中国オタク「ロシア系ヒロインのお色気サービス作品だと思ったら淫夢作品だった……」

中国オタク「逃げ上手の若君を見始めたんだけど、ラスボスとの戦力差ひどすぎない?これ勝てるの?」「歴史のネタバレをすると……」

中国オタク「ML(マスターラブ)の語源のFGOのユーザーに聞きたいんだがソシャゲのキャラの主人公関係ない所で展開される恋愛関係ってどれくらい受け入れられる?」

中国オタク「日本でアーサー王や円卓の騎士ってどういう風に広まったの?Fate以前にも知られてはいたんだよね?」

中国オタク「日本の女性漫画家で高橋留美子級、或いは高橋留美子以上の存在って誰がいるかな?」

中国オタク「日本ではなぜFateみたいな複数の作家を使った作品が成功しているのだろうか?才能以外の理由があれば知りたい……」

中国オタク「中国で昔『サムライトルーパー』が大人気で伝説の作品扱いされることもあるようだけどなんで大人気だったの?人気になった理由がわからない……」


その他諸々

中国オタク「アニメに出てくる日本の水道水がおいしそうに見えるんだけど……」「日本の水も別に安全というわけではないから二次元だけの話にしておいた方が良いよ

中国オタク「日本のアニメでは魚をよく食べるけど、骨を吐き出す或いは食後に残る吐き出した骨の描写が無いのは何故だろう?省略しているということでいいの?」

中国オタク「日本人はビスマルク大好き過ぎないか?日本の作品ではビスマルクという名前のついた存在はどれも強い、カッコいい扱いになっている気がする」

中国オタク「日本では現実でも創作でも退学を経歴としてアピールすることもあるのが不思議。普通は隠すものだと思うんだけど……」

中国オタク「最近は国産作品でも永遠の命、不老長寿を良いものだと描かないことが増えてきた気がする。なぜこういう変化が起こったのだろうか?」

中国オタク「日本の作品ではわりと頻繁に幕府が滅びるけど日本の幕府というものがいまいちわからない。幕府って王朝みたいなものでいいの?」

中国オタク「高倉健って昔の中国でどんな存在だったの?一部で妙に話題になっているので気になった」「お父さんかお母さんに聞いてみよう!」

中国オタク「私は日本語の「バカ」ってかなり攻撃力の低い言葉だと感じられるんだけど、それで合ってる?」

中国オタク「日本で織田信長の人気が一番高いのは分かるけど、豊臣秀吉と徳川家康はどっちが人気高いの?」

中国オタク「実は日本の三国志ゲーム、特に無双シリーズの中国に対する影響はとても大きいと聞くけど」「女性武将は大体無双シリーズからだ」

中国オタク「日本は学生が夜の街を歩いているのはどれくらい危険なんだろうか?」「普通に危ないよ。日本の夜の街は中国ほど治安が良くない」

中国オタク「日本で偽中国語しか使えない、偽中国語専用という謎のアプリが出たらしい」「君中国語本当上手とやればいいのか?」


中国オタク界隈の動向、アニメ公式配信状況など

「自殺」や「ハーレム」という言葉は使えない?中国の2024年7月新作アニメ公式配信状況

ダンダダンなど中国では危なそうな解釈もできる作品が配信される?中国の2024年10月新作アニメ公式配信状況

中国オタク「2か月遅れだけどまぁいいか……」「逃げ上手の若君」が中国でようやく配信開始

中国オタク「服が増えてタバコが飴になるこっちのダンダダン」「でもその飴、たまに煙出てますよ?」

中国オタク「ガールズバンド系作品の配信が増える流れが来ている?もう無いものだと思っていた『MyGO!!!!!』のこっちでの正規配信も始まった……」




昔の中国オタク事情などのnote記事

中華ファンタジーで見かける桃白白みたいに剣に乗って飛ぶ技「御剣飛行」とは

2015年頃の中国で配信されて人気になった話題になったその後に影響を与えた作品その1(その6まであります)

忘れそうなので今のうちに書いてみる1990年代の北京海賊版家庭用ゲーム事情 その1

1990年代後半頃の北京の若者の家庭用ゲーム体験 1990年代後半の北京PS、SS海賊版ゲーム事情 その2

こちらのnoteの記事ではブログの反応記事とは別の中国オタク事情についてやアキバ総研様の終了に伴い消えた過去の記事の内容をまとめたりしていこうかと考えております。


以上です。
新型コロナ以降各所で中国の元気がなくなるのが目立っていましたが、昨年はそれが更に進んでしまった感もありますね。一応昨年後半からは娯楽方面に関しては規制緩和的な話も聞こえてくるようにはなりましたが、各方面が何かと体力不足な状況なのでなんともかんとも。

近頃の中国社会は何かと不安定になってきましたし、張献忠から来ている「献忠」が流行語的に目立つようになってしまうなど、躺平主義(寝そべり族)とかをネタにしていられた状況はまだマシだったのか……などと考えてしまいます。

とりあえず、こんな所で。今年もぼちぼちと続けていけるように頑張ります。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

2024年前半 よりぬき日中オタ活動

今年も残りわずかとなってきましたので、例によって今年このブログで書いた記事のまとめをやらせていただきます。
そんな訳で以下に今年の上半期のオススメ記事、良い評価や比較的大きな反応をいただいた記事などを並べてみました。


中国オタクとオタク文化

中国オタク「日本産のエルフは一般的に肉を食わない設定があると聞いたけど本当?」

中国オタク「昔と比べてアニメのOPの存在感が無くなっているという話を聞いてなんだか納得してしまった。大ヒット曲はあるのに……」

中国オタク「なぜ中国の声優はアニメだと日本の声優と差があるように感じるのか?ゲームだと中国語の方が好みだと思うことも珍しくないのに」

中国オタク「原作者が怒った、不満を表明したアニメ化作品について知りたい」

中国オタク「二次元作品でたまにある男を故意にセクシーに描くとか下着や裸を見せるシーンを皆どう感じてる?楽しんでいるのか嫌っているのか気にしないのかを知りたい」

中国オタク「日本の男性向けラノベで『ヒロイン無し』を売りにする作品はあるの?日本のネット小説を見てもあまり無いように感じるんだけど……」

中国オタク「過去の日本にトリップしてアニメやマンガの作品知識やアイデアのチートで活躍、成功するならどんな作品パクるのが有効だろうか?」

中国オタク「日本の作品はチート能力やその成果を持って故郷に錦を飾るみたいな話は少ないのだろうか?俺はそういう妄想するんだけど……」

中国オタク「日本の作品で武侠的な雰囲気のあるジャンルや作品を知りたい。狙って武侠モノとして作られたのではない作品を」

中国オタク「中国でアニメ作品などの二次元による町おこしはやはり無理なのだろうか?」


中国オタクとアニメと漫画とゲームとラノベ

中国オタク「日本で広告詐欺ロボアニメが出現した模様。事前の情報ではリアル系だったのが始まってみたら無茶苦茶スーパー系で勇者ロボだ!」

中国オタク「薬屋のひとりごとのマンガが日本で売れまくっているのはなぜだ」「実は女性向けの中二病作品として見ると非常に強いのが分かる」

中国オタク「CLANNAD主人公の電気工事士の仕事って実は待遇かなり良いのでは?昔はヒロイン要素以外下に見ていたけど今は普通に羨ましいよ!」

中国オタク「皆の男性向けと女性向けの判断基準を知りたい。例えば『葬送のフリーレン』は女性向けだという声も少なくないがどうなんだろう?」

中国オタク「うる星やつらのリメイク版アニメの評価がイマイチなのは何故だろう?近年のリメイクの中では上位に来る誠実に作られた作品だと思うんだが……」

中国オタク「一休さんに出てくる将軍って足利義満だったのか。最近知って驚いたよ」

中国オタク「気が付いたらこっちでも『ちいかわ』が流行っているけどなぜあんなに人気が高いのか……ファンの発言見ても人気の理由がよく分からない」

中国オタク「日本で劇場版ハイキュー!! の興収が100億円突破したそうだがどういうこと?言っては何だがかなり前に終わった過去の作品なのになぜこんな興収が出るんだ?」

中国オタク「ディズニー作品はいわゆる二次元系作品、二次元文化に入るのだろうか?皆の認識や考え方を教えてほしい」


その他諸々

中国オタク「日本の中華料理って結局何なんだろう?中国料理とどれくらい違うのか、ウチの国の地方ごとの違いより大きいのか?」

中国オタク「二次元で日本人はしゃがんで花火をするイメージなのは何故だろう?あれって危なくない?」

中国オタク「アニメやマンガによく出てくる旧校舎って日本にそんなにたくさんあるものなの?現実的にはどうなんだろう?」

中国オタク「日本の伝統的な不良の格好、髪形ってカッコイイと感じる人はどれだけいるのだろうか?皆の意見を聞きたい」

中国オタク「『大和』という言葉から思い浮かべるのって誰?何?ここはオタクばかりだからめんどくさい話題にはいかないと信じて聞いてみる」

中国オタク「日本人の感覚だとゴブリンの上位種族が日本の『鬼』になってるのだろうか?」

中国オタク「アニメやマンガのキャラの学歴、学歴に関するイベントが気になって仕方がない。設定やストーリーの都合だというのは理解していても、なんだか引っかかるんだ……」

中国オタク「黒人の武士キャラって日本だとどういう受け止め方になるんだろうか?」

中国オタク「日本の僧兵の強さの理由がよく分からない。戦国時代とか妙に存在感があるし、作品によってはかなり厳しい相手として描かれている」


中国オタク界隈の動向、アニメ公式配信状況など

配信作品数は少ないが期待作はある?中国の2024年1月新作アニメ公式配信状況

マシになったとはいえ古参のオタクの期待作は無い?中国の2024年4月新作アニメ公式配信状況

中国で人気が高い「デート・ア・ライブ」の第五期、中国でだけ配信されない?

中国オタク「韓国の作品が日本展開するときにキャラの名前などを日本人名にしている作品があるけど、これは何故だろう?」

中国オタク「ニコ動が長期間停止している件について日本のネットでは応援する発言が多くて批判やバカにする発言が少ないのがちょっと不思議」


2024年の前半は中国オタク事情的にはそこまで大きな動きは無かったのですが、中国社会の元気がなくなっていく、何かと窮屈になっていくのをそこかしこで感じられた時期だったように思います。

とりあえず、こんな所で。
来年も当ブログをよろしくお願いいたします。

中国オタク「来年の干支は蛇だけど、蛇って現実でも二次元的にも十二支で最も不人気なのでは……」「古代中国で蛇は吉兆のイメージとしても扱われていたはずなんだが」

ありがたいことに年末年始っぽい話を教えていただきましたので今回はそれについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「来年の干支である蛇は不人気な干支では」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


来年の干支は蛇だけど、蛇って現実でも二次元的にも十二支で最も不人気なのでは……

言いたいことは分かる
私も蛇が主役な作品は見た覚えがない、蛇と言えば敵キャラみたいなイメージになっている

十二支の二次元の扱いということなら龍、虎、犬が突出していて後は大差無いと思う
蛇は主人公になることはほぼ無いとはいえ出番自体は多い
まぁその際の役回りが冷血、狡猾などの「作り手にとって有用で好まれる」ものばかりで見ている側の印象が良いというわけではなかったりするが……

十二支だと並び順的に蛇はつらいんだよ
龍でわかりやすく盛り上がった次が蛇だから
干支が一回りする度に龍から蛇の流れの落差を痛感する身にもなってほしい

龍から蛇というダウングレードに感じられるのが厳しいよな
ウチの国の作品では蛇から龍にクラスチェンジして強くなるのが定番なのに、ここだけは逆の流れを体験することになる

ウチの地元では昔から巳年生まれは自分の干支を「小龍」だと自称してきたという話があったりするな……

巳年生まれを「小龍」と言ったりする時点で何かと察してしまう

「白蛇伝」のヒロインが蛇だし昔は今ほど微妙な扱いではなかったのではないかという気もする

「白蛇伝」のは日本最初のカラー長編映画の原作だし、そのヒロインは二次元ヒロインの原典の一人といった見方もできるよな

蛇女ヒロインはそれなりにいるような気はする
現代だと蛇要素をどの部分に出すかだろうね
肌や舌は分かりやすいけど普通に混ぜると異形感強くなるし、身体も人外感強くなる

でも人首蛇身型は中国の神話だと珍しくない
問題はマスコットにしたようなときだと思う
来年の春晩の干支マスコットとか、蛇でカワイイ方向にしようとして謎の怪物感出ちゃってるし……
(訳注:春晩こと春節連歓晩会は中国の国営テレビ局である中央広播電視総台が毎年春節に放映している年越しの番組です)

東洋だと蛇の扱いはそこまで悪くないかと
西洋だとガチの敵扱いが多いが

そうだね。古代中国だと蛇は吉兆のイメージとしても扱われていたはずなんだが……中国文学でも悪役的に扱われるケースは少なかったはず。

「蛇は敵キャラ扱いばかりなのでイメージが悪い」とよく言われるけど、そういう例として出てくるの外国の話ばかりだよな

こっちだと女カ伏羲が蛇身人首だし、山海経でも格の高い所は蛇身人首に描かれていることが多い
現代において蛇のイメージがかなり悪くなっているのは西洋文化、聖書の故事などの影響があるんじゃないかと
南米神話でも蛇の扱いは良いしね

二次元だと蛇は悪役が多くなってしまう気がするなあ
国産でも昔の名作アニメ「ひょうたん童子」の悪役に蛇がいる

民間信仰的なものも時代や環境によって変わるし、現代社会で純粋に中国国内のイメージだけで語るのもちょっと難しい
民間信仰から見ていくにしても、由来となる故事は国内と国外を分けて考えるべきなんだけどね……

昔の国内の小説だと蛇精は狐狸精の次くらいには人気高かったはず

蛇の問題はマスコットのデザインが微妙になりがちということだろう。二次元的な萌えに寄せようとしても妙なクリーチャー感が出てしまう。
今出ている蛇のマスコットも運気を吸い取られそうなデザインが少なくない。

言っては何だが龍が突出している以外は大して変わらないのでは?
特に二次元ではそんな感じではないかと

国内だと孫悟空がいるので猿の扱いが良いと思う
龍は格が高過ぎて創作でもマスコットでもちょっと使い難い

龍、猿は上位で間違いない
後は何だろう?個人的な印象では兎や馬は何かと人気が高いような

猿とか孫悟空が使えなければ好感度ガタ落ちなくせに……!

猿とか孫悟空抜けたらむしろ嫌われる方になりかねん
後は牛や馬も扱いはそんなに良くないのでは

牛はともかく馬は民間伝承でも二次元作品でも扱い良いと思うぞ?
特に近年最大級の「娘化」に成功しているわけだし、それ以前からも主役的な扱いは多い

全体的に見ると食肉系は人気が低いような……現実で最初に出てくるイメージが食べ物扱いだし……

その中でもブタは特に扱い悪い
食い物であり罵倒でありと
(訳注:中国語では「猪」は「ブタ」の意味になります)

ブタ扱いは確かにあるけど、マスコットとしては猪八戒がある意味では孫悟空以上に強いぞ
二次元からは外れるかもしれないが国産でも子供向け作品に「猪猪侠」とかいるし、コメディ的な属性を持てるのが創作では何かと便利だ

そりゃ龍とかと比べたら厳しいけど、十二支全体で見れば蛇はまだマシな方だよ
牛とか現実では食い物扱い、創作でもロクな扱いをされない

牛は十二支だけでなく十二星座でも扱いがヒドイからな……星座モチーフの際の牡牛座の扱いときたら

干支のイメージの良し悪しに関しては国内でも地方によって違う
自分の地元だと蛇よりも羊の方が不運な干支扱いされている

私の周りではそういうの無かったけど、大学に入ってからひつじ年生まれは「十羊九不全」という言葉があるから隠す人がいるという話を知ったよ

「十羊九不全」も由来はいまいちハッキリしない伝承なんだっけ?

俺が聞いたのだと西太后とか清朝末期の朝廷の重要人物がみんな未年生まれでやらかしまくった近代の屈辱的な歴史と関係するからという話だったかな?他の説もあったはず。
だから上の世代の未年生まれは申年とか他のでごまかすのだとか。



とまぁ、こんな感じで。
中国の十二支のイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国ではオタクの世代交代と話題の変化が速いので日本のオタクのような聖闘士星矢と星座カーストネタは語られなくなっていますが、十二支は伝統文化ネタでもあるので元旦から春節の時期になるとオタク界隈でも話題になります」
などといった話もありました。

考えてみれば、中国ではいわゆる星座カーストネタはオタクの間でもあまり広まっていないのかもしれませんね。
私が中国に留学した当初は中国国内の聖闘士星矢人気の全盛期と重なっていましたが星座カーストネタを聞いた覚えはないです。(最初の頃は私も中国語が分からなかったのでそこまで突っ込んだ交流にならなかったというのもありそうですが)
また現在の中国のネットでも「聖闘士星矢」は何かと思い出の作品扱いされていますし、城戸沙織の執事である辰巳に関するネタで盛り上がっているのを見かけることもあるのですが、星座カーストはあまり話題になっていないような……?


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の二次元でも十二支ネタで龍はほぼ強キャラになっていると見ていいんだろうか?」

中国オタク「結局、作品の同人や二次創作が盛り上がるために必要なものは何だったのだろうか?」

明日から冬コミということで、ありがたいことに以前いただいた同人事情に関するネタについてを。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「作品の同人作品や二次創作の盛り上がるために必要なもの何だったのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


結局、ある作品の同人作品や二次創作が盛り上がるために必要なものは何だったのだろうか?
近頃は環境が変わり過ぎて分からないけど、昔はどうだったのかについて改めて考えてみたいので皆の意見を教えてくれないか?

同人の盛り上がりって薄い本?
それともネットの二次創作全般?

基本的には作品自体に「熱」があるかどうかだろう
あと薄い本に関しては作品のファンの中にいる絵師の割合、傾向によっても数は変わる

この手の話題は「同人創作」に関する個人のイメージや視界が違うから厳密に考えるのは難しい。見ている範囲が、見ている時代、見ているメディアやプラットフォームが違うとか、比較対象がおかしいとかで盛り上がっているのに盛り上がっていないと感じる、或いはその逆もあり得る。

それを言い出したらキリがないから……
どっちでも歓迎するし、ふわっとした印象みたいなのでも構わない
ただ個人的には薄い本関係について特に詳しく知りたいかも

了解した
同人創作はどのジャンル、メディアにしろまず「人気」があるのが基本的な条件で、そこから同人向きな内容やキャラかどうかで分かれると思う
この同人向きというのはキャラデザの良さやストーリー世界観の良さだけでなく、ファンが妄想しやすい、発表の場所との相性や時期が良かったなどもある

作品人気が無いなら諦めがつくけど、こんなに人気が高いのに、複数シーズンやっているのに薄い本が少ないのはなぜ?と感じることもあるのがね。

そういうのってラノベ原作アニメとかにありがちだな。
でもその人気って主観的なモノだったりすることも多い……同人活動やる作家やそれを楽しむファン層が存在するかは別の話だし、ランキングや売り上げできちんと数字が出ているかも「個人が感じる人気」と同じとは限らないわけで。

昔はどうだったか分からないけど、現代だと公式の同人二次創作に対する積極的な関与の有無もかなり影響する
例えば今年だと「バーンブレイバーン」などは公式が積極的にネタを投下して盛り上げ放映終了後も話題性を維持していたし、逆に「ウマ娘」みたいにエロ禁止で薄い本含むそっちの方面が壊滅したこともある

公式が同人禁止だと盛り上がらないのは昔からだけど、近年は更にその傾向が顕著になっているよな
細々と行われるので全くないわけではないけど、こっそりやるにしてもリスクはあるし、金払う層が少ないので金が動く薄い本や同人ゲーム、ネットの課金メンバー限定な二次創作もそんなに盛り上がらない

日本の作品は日本市場でソシャゲとグッズやイベント展開を押さえているなら同人は原則禁止にしたい方針が存在する節がある
これは商業的な面だけでなくリスク管理的な面もある
逆に中国国産のソシャゲなんかは同人は許容して日本市場で存在感を維持したいという方針があるようだし現代でも薄い本が出せる
もっとも、それで昔のような同人の盛り上がりになっているとは限らないが……

作品の盛り上がり、ピーク周辺の熱がどれだけ維持されるかじゃないかと
「人気のわりに同人が少ない」とされる作品についてはピークの時だけで考えられがち
瞬間最大風速だけでは同人活動、特に薄い本の数にはつながらないのだよ

薄い本に関してはコミケまで人気が保たれるかというのもあったと思う
新作アニメが終わったら即熱が冷める中国国内よりマシだったとはいえ、日本でもコミケなどの大型イベントまで人気がもたなくて本が売れなくてジャンル衰退みたいなケースは珍しくなかった

人気に関してはこっちでの人気はあんまり関係ないというのを考慮した方が良い
薄い本の売上げに貢献しないから

でも近頃のソシャゲの薄い本はこっちの人気と連動してないか?

昔はアニメが当たるかどうかが大きかったのは確かだ。
しかし今は中国の二次元ソシャゲが日本の同人界隈を圧倒している状況からも分かる通りソシャゲが当たるかどうかというのが重要
ソシャゲは熱意のある固定の支持層を確実にもてるから非常に強い

ここ数年は様々な要因から日本で二次創作系の薄い本全般が減少しているという事情もあるので、単純に国産二次元ソシャゲが大人気で同人誌がたくさん作られているというわけでもないんだよ……
人気や話題性があるのも否定はしないが単純に肯定もできない

薄い本はともかくpixivとかの二次創作は中国国内の人気もそこそこ影響すると思うのだが

国産二次元ソシャゲの同人は一見多いように見えるけど、「艦これ」や「FGO」の時代と比べるとパッとしない
この辺はもう環境が変わってしまったという所もあるのだろうけど、現代でもソシャゲだけでは広がりに限界がある、各所に影響を与える大人気レベルになるのは難しいんだと思う

近年二次元ソシャゲ系の薄い本が目立つのは作品に詳しいファンを量産しやすいメディアだからという事情もある
ただ二次元ソシャゲ、特に最近の作品は良くも悪くもユーザー層を取り込む、時間を使わせることに特化しているのでファン界隈の内外で空気が違うし人気爆発したアニメほど広がりが無いのでその世代のオタクなら知っている定番みたいなキャラはなかなか出ない……

メディアとしてはアニメ>マンガ>ラノベの順で同人活動の規模に差が出る
特にラノベはアニメ化の有無が二次創作が盛り上がるかどうかを実質的に決定する

結局はアニメが大当たりしないといけないということでは
「艦これ」みたいにアニメだけ失敗した作品、「東方」のようにアニメが無い作品もあるけど

同人創作に関しては作品人気とアニメ作品の人気は分けて考える必要があると思う
今年だと例えば「逃げ上手の若君」は以前から人気や評価は高かったけどアニメが始まって以降は明らかに依然と比べて話題や同人創作、薄い本が増えた

ラノベは薄い本は出ないけど二次創作小説などで人気が爆発しているケースもある
例えば「ゼロの使い魔」は同人誌だけ追いかけていると分からないが二次創作小説が物凄いことになっていて日本のネット小説の憑依系、現在の悪役令嬢系作品の源流になったとも言われているし、ウチの国でも穿越(トリップ)作品が大人気、定着する流れの元ネタになっている

俺達が考えるような薄い本は「絵」にする関係上アニメ或いは元ネタになる大量の画像が無いと厳しいということなんだと思う
これは近年のソシャゲや過去に蓄積された二次創作でも可
しかしラノベの挿絵だけでは絶対数が足りない

元ネタの有無に関してはAIでより顕著になりそうな気配もあるよね
AIで薄い本が消えていく説とは別に、再生産されるAI二次イラストの勢力がどうなっていくのかは個人的にかなり気になっている。

あまり難しいことではなく、人気とその理由になるキャラデザの良さ、顔面偏差値の高さじゃないの?
変な顔のキャラとか男女問わず薄い本を描きたがるような人いないだろ

実はキャラデザは決定的な要素ではない。「カイジ」とかの福本伸行作品が女性向けでかなり人気があるジャンルだし、描く方が勝手に美化したりもするしね。
ただキャラが描きやすいかどうかは重要でいわゆる「作画カロリーが高い」と言われるような描きにくいキャラは流行り難いという傾向はある。

「描きやすい」というのは結構重要な要素らしい
服や装飾がヤヤコシイと描く気が失せる作者も多いし、実際に描くとしてもマンガ的な作品ではなく挿絵的なイラストでやるか全体描かずにすぐ脱がすとかになりがちだとか

二次創作的に描きやすいか、妄想ストーリーを作る際のフックがどれだけあるかというのは重要
二次創作小説でも描きやすいキャラが人気になる

一般的な人気だけでなく、クリエイター層に強烈な支持者が生まれるかというのも大きいと思う
古い作品のキャラの薄い本をずっと出し続けている所とかもあるしね

こっちのオタク界隈で顕著だけど、消費する層だけの人気だと同人活動盛り上がらなかったりするね
国産ソシャゲ界隈でもありがちな現象だ

個人的な印象だが、重くてハードなストーリーの場合は同人創作はそんなに盛り上がらなくて、逆にコメディ要素やネタにしやすい誇張表現がある場合は二次創作が盛り上がりやすいように感じる
もちろん作品自体の人気自体が高いというのも重要だけど

上の方でも言われているけど、俺は薄い本に関しては日本でそのキャラが大人気かどうかが一番重要だと思うのだが
もちろん複合的な理由が関係しているのも承知しているがやはり根本的には人気、それも描き手と市場の中心である日本での人気の有無だと思う

同意する。あとキャラだけでなく作品人気も。キャラだけだと広がりが無いので量産し難い。
例えば「なぜ同人が無い」とかよく言われていた「デートアライブ」なんかはウチの国で時崎狂三だけ突出して大人気だったのがそういわれる主な原因だった

他に考えられるのは作品に対する忠誠度が高い、濃いファンがたくさんいることかな?
人気は主に数、忠誠度と濃さは質に影響すると思う

このテーマって考え出すと難しい話だよね。
認識や求めるものに関する個人差も大きい、それにネタとしては盛り上がるけど同人は盛り上がらないというのもある。

薄い本に関しては昔と違ってネットに流れなくなっているという事情もある
これはデータの管理や違法アップロードに対する対処が厳格になってきたこと、スキャンして本を流すことの利益が減ってそれをやるなら転売した方が良くなっていること、人気作家が創作プラットフォームでの課金支援者向けの作品投下で稼ぐようになってきていることなどが原因だと思われる
だからネット上の印象ではいよいよ分からなくなってきているというのもあるし、結局は日本のイベントに行くか通販するかしかないのかもしれない

話題を追いかけてみたが、私もやはり薄い本の量と質に関しては日本で大人気になっているかが影響していると思った。
あとラノベ系作品の同人に関してはまずアニメが当たるかというのが大きいのではないかと。同人の作者もファンの需要も広がらないと同人創作は盛り上がらない。

まだ出ていない要素としては「運」もある
これは狙って獲得できるものではないけど、過去に同人が盛り上がった作品は概ねその時代の環境で非常に強い内容や属性を備えていて更に作品の知名度が爆発する機会にも遭遇している。
もし何かがズレていたら盛り上がっていなかった同人ジャンルみたいなものもありそうだ



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「現在の中国の同人活動、薄い本に関する認識はネット上の情報が中心になるので日本の現在の同人事情について把握している人はそれほど多くないと思います。特に近頃は中国語になっている所を見ただけで終わってしまう人が多いので昔と比べて認識がズレている可能性があります……」

「それから女性向けに関しては中国国内だとBLを表立ってやるのが難しいこともあり、男性のオタクからすると昔と比べて更に人気の実態を把握し難いジャンルになっています」

などといった話もありました。

近年はオタク系コンテンツも何かと深く狭くなり個人的な人気の実感と実際の作品の人気にズレが生じがちといった話も聞きますが、中国オタク界隈では言葉や中国特有のネット事情が影響するのもあってか、自分の体感的なものと作品の人気や創作の盛り上がりのズレに困惑する人の割合が日本と比べてさらに高いような印象もありますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「近年はアニメキャラの薄い本が減った気がするんだが、皆はどう感じている?俺は明らかに昔より少なくなっているように感じるのだけど」

百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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