ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを
ガンダムは中国でも人気が高く、ガンプラはオタクの趣味の定番などといった扱いになっていますし、中国オタク界隈でも頻繁にガンダムネタの話題が飛び交っています。
また最近は「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」


を見ている人が増えているそうですし、それによって初代ガンダムのストーリーやキャラに関する考察で盛り上がる人も出てきているのだとか。
中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「シャアはガルマに対して友情を感じていたのか」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
シャアはガルマに対して友情を感じていたのだろうか?
最近「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の方を見てよく分からなくなってきたんで、皆の意見を聞いてみたい。
作品によって描写が違うし、個人の解釈次第な所もあると思うけど、私は友情的なモノは存在したけど、シャア自身が分かっていなかった説を推したいね。
ガルマを暗殺した当時、シャアは20歳でしかない。
逆襲のシャアに至るまで、精神的には安定しない男でもあったしね。
初めての同格のクラスメート的な存在として出てきたのがアムロだったという話もあるから、ガルマに関してはどうなんだろうなー
ガルマはシャアのことを友人と思ってはいたのだろうけど、シャアにとってはザビ家への復讐のための友人関係でしかなかったというのは間違いない。
ただ友情自体は存在したと思う、それが大した重さでは無かったとしてもね。
友情というものに対して、その時点のシャアが価値を見出していなかったということも考えられる。「THE ORIGIN」だと特にそんな感じじゃないかと。
初代の時のシャアは若くて不安定。若い時ってのはそういう偏り方だってする。
シャアはずっと不安定だぞ。
しかも自分が強くて価値があって、やりたいことやるべきことがあるのも認識しているけど組織のトップには立ちたくない、仕方なくやってるつもりという日本の作品によくある受け身系俺TUEEEEE主人公タイプという見方もできる。
そういうキャラだから、私は「シャアにとって都合の良い」ものである友情は存在したと考えている。ガルマとの友情が壊れたのはガルマの父上のせいでしょうがないんだという理由でシャアは割り切った。
シャアが自分は復讐しなければならない、それ以外に道は無いと考えてしまったというのもありえる。
二次元にありがちな「強いキャラ」「完璧なキャラ」ならそういうのを考えることは無いけど、シャアは優秀であっても何かと不安定だから。
友情はあってもシャアが友情に価値を見出していなかったんじゃないかと。
彼が復讐以外に執着するもの、人物に出会ったのってアムロやララァに出会ってからだろうし。
シャアって政治的に考えるキャラでもあるからねえ
友情のために動くというのはしっくりこない
一応、例の場面で「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ」とは言っているけど。
シャアはきちんとした友人ほとんどいないキャラだ。
環境的にも性格的にも、作中の扱い的にも平等な立場で付き合える相手がほぼいない。がガルマに対して友人関係ではあっても、友情があるかと言われると疑問だ。
ガルマを謀殺する場面でのあれは皮肉、復讐が、実を結んだことを強調しているともとれる。「ザビ家のガルマ」に対する憎悪からの更なる追撃というか。
だから私は友人の仮面でそばにいただけ、友情などはなかったという説を支持するかな。
初代だけで見るならシャアにとっては、結局セイラとララァ以外は復讐のための駒だったろうし、ガルマへの友情はどうなんだろう……
シャアのガルマに対する感情が考察できるのはギレンの演説に対する「ぼうやだからさ」もあるが……私はシャアのガルマに対する見下した感情の発露に感じられたが、ある種の親しみと哀しみが含まれているといったような好意的に受け止める人もいるね。
以前見た「ぼうやだからさ」という言葉をどう解釈するかという話がちょっと面白かった。あれを単純にガルマに対して言ったのではなく、シャア自身に対しても言っているのだろうという意見があった。
その場合、何らかの友情はあったけど、ぼうやな自分達にはどうしようもなかった……といった見方につながるかも。
どの作品、どの媒体で考察するかで結構変わるからね。
特に「THE ORIGIN」ではシャアとガルマのキャラや関係が掘り下げられているから印象も変わってくる。
個人的には友情はあった、しかしシャアにとって復讐と比べたら一顧だにするに値しないものであったという考えかな。ガルマは利用されるだけ利用され、復讐の一環として死に追いやられた。
暗殺に関しては、「THE ORIGIN」の方だと、シャアは「本物のシャア・アズナブル」を利用して自分の身代わりとして死なせ更にその名前と身分も利用しているわけだから、今更ガルマを利用することにも殺すことにも躊躇いはないと思う。
もちろんアニメ版ベースだとその限りではない。
テレビアニメやその後の作品を見た印象だと、シャアにとって重要な人間は妹のセイラ、母になってくれるかもしれなかったララァ、自分と同等の強敵であるアムロだけ。それに「THE ORIGIN」では母親が加わるくらい?
ガルマに関しては友情と言えるほどの感情がどれだけあったかとなると……
一応、Zガンダムの時のカミーユも一応それなりに重視していた人間じゃないか?
シャアはガルマを所詮は格下の取るに足らない人間、容易に利用できる人間程度に見ていたというのも納得はできるんだよね。
あと劇中のセリフとしてはキシリアを殺した時の「ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい」とかもあるな。
しかしそのまま受け取ることもできるが、シャアのパフォーマンス的なモノにも見えるんだよね……
私はガンダムはZから見たから、シャアはガルマに関して友情感じているようにはあんまり思えなかったり
アムロやカミーユとか、そっちの方との関係が先に入っていたからかな
ホント、どの作品で解釈するかもわかれるからなあ
「THE ORIGIN」のシャアは補正や解釈によって智謀と武力を備えた復讐者的なキャラになっているけど、正史となるアニメとは違うのよね。
「THE ORIGIN」はガンダムの世界の複雑さがよく分かる作品。面白いけどまず「THE ORIGIN」から見るべきではない。
「THE ORIGIN」ってシャアを主人公にした、安彦良和のシャアによるガンダム演義みたいなもんだからな。ガンダムの正史、冨野監督作品のシャアと同じわけではない。
「THE ORIGIN」は実質0079だけの世界観だからね。安彦良和の著書にあったが、安彦良和は0079以降のガンダムは目に入っていないというか、考慮して作品を作っているわけではない。
もちろんそれが悪いわけじゃないし、安彦良和がガンダムを作る上で重要なキーパーソンだったのも間違いないんだが、シャアというキャラを考える上ではややこしくなるんだよね……
そうそう。「THE ORIGIN」って安彦良和解釈の初代ガンダムであって、ハゲによるガンダム、宇宙世紀正史とはまた違う。だが完全に公式というわけでもないが、非公式でもないという……
オリジンはシャア主人公での話だし、ガルマもそうだがアムロとの距離感もまたちょっと違うからな。オリジンのシャアはNTにしがみついて、でもアムロにお前NTじゃないと否定される所とかも面白い。
他の作品の影響というなら、自分は某死神小学生の安室と赤井の関係の影響があるかも……
スパロボだとガルマの暗殺を後悔しているみたいな扱いだったっけ。
「THE ORIGIN」の方のシャアは幼年期から悲惨な背景もきっちり描写されているからガルマを下に見る、利用するのも当然に思えるが、それとは別に復讐以外の友情的な部分に思える描写も増えるから、アニメよりも友情の要素が濃いように思えるね。アニメではもっと復讐寄り。
「THE ORIGIN」によってシャアの学校時代を掘り下げていった結果ガルマとの関係の描写も増えて必然的に友情的な部分が増えたんじゃないかな。
アニメ版はそういうの無いから、旧来の設定では友情あんまり無いと思われる。
シャアというキャラの場合、友情が暗殺を思いとどまる理由にならないから友情の有無、どこまでが謀略だったのかなどを線引きし難い。
ただやはりガルマとの交流描写が増えないとそういう解釈はやり難いし、私は後になってからのキャラ設定追加で友情が生まれた説を採りたい。
でも冨野監督作品だから、最初のアニメの時点からそういった要素を仕込んでいるキャラの感情を仕込んでいるような気がしないでもない。
とまぁ、こんな感じで。
明確な結論よりも自分の考えをああだこうだと述べる方向で盛り上がっているようでした。
中国オタク界隈におけるシャアの人気は日本と比べるとイマイチなようですが、宇宙世紀のガンダムを語る上では避けて通ることはできない存在ですし、考察する上ではかなり盛り上がることのできるキャラになっているのだとか。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ガンダムは中国でも人気が高く、ガンプラはオタクの趣味の定番などといった扱いになっていますし、中国オタク界隈でも頻繁にガンダムネタの話題が飛び交っています。
また最近は「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」
を見ている人が増えているそうですし、それによって初代ガンダムのストーリーやキャラに関する考察で盛り上がる人も出てきているのだとか。
中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「シャアはガルマに対して友情を感じていたのか」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
シャアはガルマに対して友情を感じていたのだろうか?
最近「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の方を見てよく分からなくなってきたんで、皆の意見を聞いてみたい。
作品によって描写が違うし、個人の解釈次第な所もあると思うけど、私は友情的なモノは存在したけど、シャア自身が分かっていなかった説を推したいね。
ガルマを暗殺した当時、シャアは20歳でしかない。
逆襲のシャアに至るまで、精神的には安定しない男でもあったしね。
初めての同格のクラスメート的な存在として出てきたのがアムロだったという話もあるから、ガルマに関してはどうなんだろうなー
ガルマはシャアのことを友人と思ってはいたのだろうけど、シャアにとってはザビ家への復讐のための友人関係でしかなかったというのは間違いない。
ただ友情自体は存在したと思う、それが大した重さでは無かったとしてもね。
友情というものに対して、その時点のシャアが価値を見出していなかったということも考えられる。「THE ORIGIN」だと特にそんな感じじゃないかと。
初代の時のシャアは若くて不安定。若い時ってのはそういう偏り方だってする。
シャアはずっと不安定だぞ。
しかも自分が強くて価値があって、やりたいことやるべきことがあるのも認識しているけど組織のトップには立ちたくない、仕方なくやってるつもりという日本の作品によくある受け身系俺TUEEEEE主人公タイプという見方もできる。
そういうキャラだから、私は「シャアにとって都合の良い」ものである友情は存在したと考えている。ガルマとの友情が壊れたのはガルマの父上のせいでしょうがないんだという理由でシャアは割り切った。
シャアが自分は復讐しなければならない、それ以外に道は無いと考えてしまったというのもありえる。
二次元にありがちな「強いキャラ」「完璧なキャラ」ならそういうのを考えることは無いけど、シャアは優秀であっても何かと不安定だから。
友情はあってもシャアが友情に価値を見出していなかったんじゃないかと。
彼が復讐以外に執着するもの、人物に出会ったのってアムロやララァに出会ってからだろうし。
シャアって政治的に考えるキャラでもあるからねえ
友情のために動くというのはしっくりこない
一応、例の場面で「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ」とは言っているけど。
シャアはきちんとした友人ほとんどいないキャラだ。
環境的にも性格的にも、作中の扱い的にも平等な立場で付き合える相手がほぼいない。がガルマに対して友人関係ではあっても、友情があるかと言われると疑問だ。
ガルマを謀殺する場面でのあれは皮肉、復讐が、実を結んだことを強調しているともとれる。「ザビ家のガルマ」に対する憎悪からの更なる追撃というか。
だから私は友人の仮面でそばにいただけ、友情などはなかったという説を支持するかな。
初代だけで見るならシャアにとっては、結局セイラとララァ以外は復讐のための駒だったろうし、ガルマへの友情はどうなんだろう……
シャアのガルマに対する感情が考察できるのはギレンの演説に対する「ぼうやだからさ」もあるが……私はシャアのガルマに対する見下した感情の発露に感じられたが、ある種の親しみと哀しみが含まれているといったような好意的に受け止める人もいるね。
以前見た「ぼうやだからさ」という言葉をどう解釈するかという話がちょっと面白かった。あれを単純にガルマに対して言ったのではなく、シャア自身に対しても言っているのだろうという意見があった。
その場合、何らかの友情はあったけど、ぼうやな自分達にはどうしようもなかった……といった見方につながるかも。
どの作品、どの媒体で考察するかで結構変わるからね。
特に「THE ORIGIN」ではシャアとガルマのキャラや関係が掘り下げられているから印象も変わってくる。
個人的には友情はあった、しかしシャアにとって復讐と比べたら一顧だにするに値しないものであったという考えかな。ガルマは利用されるだけ利用され、復讐の一環として死に追いやられた。
暗殺に関しては、「THE ORIGIN」の方だと、シャアは「本物のシャア・アズナブル」を利用して自分の身代わりとして死なせ更にその名前と身分も利用しているわけだから、今更ガルマを利用することにも殺すことにも躊躇いはないと思う。
もちろんアニメ版ベースだとその限りではない。
テレビアニメやその後の作品を見た印象だと、シャアにとって重要な人間は妹のセイラ、母になってくれるかもしれなかったララァ、自分と同等の強敵であるアムロだけ。それに「THE ORIGIN」では母親が加わるくらい?
ガルマに関しては友情と言えるほどの感情がどれだけあったかとなると……
一応、Zガンダムの時のカミーユも一応それなりに重視していた人間じゃないか?
シャアはガルマを所詮は格下の取るに足らない人間、容易に利用できる人間程度に見ていたというのも納得はできるんだよね。
あと劇中のセリフとしてはキシリアを殺した時の「ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい」とかもあるな。
しかしそのまま受け取ることもできるが、シャアのパフォーマンス的なモノにも見えるんだよね……
私はガンダムはZから見たから、シャアはガルマに関して友情感じているようにはあんまり思えなかったり
アムロやカミーユとか、そっちの方との関係が先に入っていたからかな
ホント、どの作品で解釈するかもわかれるからなあ
「THE ORIGIN」のシャアは補正や解釈によって智謀と武力を備えた復讐者的なキャラになっているけど、正史となるアニメとは違うのよね。
「THE ORIGIN」はガンダムの世界の複雑さがよく分かる作品。面白いけどまず「THE ORIGIN」から見るべきではない。
「THE ORIGIN」ってシャアを主人公にした、安彦良和のシャアによるガンダム演義みたいなもんだからな。ガンダムの正史、冨野監督作品のシャアと同じわけではない。
「THE ORIGIN」は実質0079だけの世界観だからね。安彦良和の著書にあったが、安彦良和は0079以降のガンダムは目に入っていないというか、考慮して作品を作っているわけではない。
もちろんそれが悪いわけじゃないし、安彦良和がガンダムを作る上で重要なキーパーソンだったのも間違いないんだが、シャアというキャラを考える上ではややこしくなるんだよね……
そうそう。「THE ORIGIN」って安彦良和解釈の初代ガンダムであって、ハゲによるガンダム、宇宙世紀正史とはまた違う。だが完全に公式というわけでもないが、非公式でもないという……
オリジンはシャア主人公での話だし、ガルマもそうだがアムロとの距離感もまたちょっと違うからな。オリジンのシャアはNTにしがみついて、でもアムロにお前NTじゃないと否定される所とかも面白い。
他の作品の影響というなら、自分は某死神小学生の安室と赤井の関係の影響があるかも……
スパロボだとガルマの暗殺を後悔しているみたいな扱いだったっけ。
「THE ORIGIN」の方のシャアは幼年期から悲惨な背景もきっちり描写されているからガルマを下に見る、利用するのも当然に思えるが、それとは別に復讐以外の友情的な部分に思える描写も増えるから、アニメよりも友情の要素が濃いように思えるね。アニメではもっと復讐寄り。
「THE ORIGIN」によってシャアの学校時代を掘り下げていった結果ガルマとの関係の描写も増えて必然的に友情的な部分が増えたんじゃないかな。
アニメ版はそういうの無いから、旧来の設定では友情あんまり無いと思われる。
シャアというキャラの場合、友情が暗殺を思いとどまる理由にならないから友情の有無、どこまでが謀略だったのかなどを線引きし難い。
ただやはりガルマとの交流描写が増えないとそういう解釈はやり難いし、私は後になってからのキャラ設定追加で友情が生まれた説を採りたい。
でも冨野監督作品だから、最初のアニメの時点からそういった要素を仕込んでいるキャラの感情を仕込んでいるような気がしないでもない。
とまぁ、こんな感じで。
明確な結論よりも自分の考えをああだこうだと述べる方向で盛り上がっているようでした。
中国オタク界隈におけるシャアの人気は日本と比べるとイマイチなようですが、宇宙世紀のガンダムを語る上では避けて通ることはできない存在ですし、考察する上ではかなり盛り上がることのできるキャラになっているのだとか。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。