「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

中国オタク「日本の異世界系は弱いから追放される展開が多いけど道徳的問題や殺伐とし過ぎで追放されることはあるの?」「悪役令嬢系は異世界の道徳問題による追放のテンプレ」

何やらPCとスマホの調子がいっぺんに悪くなってしまい現在ゴタゴタしているので、今回はありがたいことに以前いただいたものの後回しになっていたネタで。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の異世界系作品では弱い、無能ではなく道徳的な問題や殺伐とし過ぎで追放される展開はどれくらいあるのか?」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の異世界系は弱いから追放される展開が多いけど道徳的に問題があるとか殺し過ぎとかで追放されることはあるの?
あるとしたらどのくらいあるんだろうか?

探せばあるだろうけどそんなに多くなさそう
少なくともアニメ化までいくようなレベルの作品には無いのでは

そういうのはアウトロー要素が強過ぎる主人公になってしまうし、現代だとメディアの規制基準に抵触したり、読者から反発が出たりといったリスクがあるから商業的な成功は難しいだろう

単純に人気出ないから使われないやり方だと思う
道徳的に問題があるから追放されるとか、見たい人がどれだけいるのかと

派手にやり過ぎて周辺の被害大き過ぎるから追放みたいなのはギャグにすれば行けるような気もするが……

道徳問題がパーティ内の不和の原因となって一時的にパーティ分裂、或いはメンバー変更した後にイロイロと合って元の組合せに戻るという展開なら昔からよくあった
でも追放系でいきなり道徳問題はどうだろう?

底辺からのし上がっていく冒険者、異世界転移転生系作品は道徳とか気にしている余裕が無い
むしろ周りの方が道徳的に問題あるのばかり、主人公が「良いヤツ」に見える展開にした方がおいしい

日本の作品で主人公が道徳的な問題を無視する、殺し過ぎる、非道なことをやり過ぎるというのはやると読者に嫌われるんだよ
昔日本に入った「霊剣山」では最初の主人公の金稼ぎが日本では「普通の人を騙して金を儲けるひどい主人公」として強い反発を受けて一気に評判が落ちた。
敵もだけど、無能な凡人を食い物にするのも日本では好まれないから追放される主人公の原因としてはあまり良くないのだろう

こっちの作品でも道徳的な問題での追放はあるけどそこまで使いやすいものではないな
手段を択ばず殺伐にやり続けるのは最初の問題解決としてはスッキリするけど問題の規模や内容も含めてインフレさせていく際に被害の規模も広がるし、作中でそれが何となく良い感じに評価される、読者が良い気分でいられるようにするのが普通のインフレと比べて相対的に難しくなっていく
短編や初動で爆発させるには良いけど、長編展開するには途中で方針転換するか最初の方だけにしておく方がやりやすい

日本の主人公は「やさしい」のが評価されるから道徳的にやらかすパターンは少ないだろうし、そもそもJRPG的な世界観で戦うような作品で殺伐さはむしろプラスになるのでは?

確かに
迷宮で生きるか死ぬかで戦う時にやさしさ発揮するとか殺せないアピールされても読者はついてこないよな

種族差別問題など現代基準の道徳と現地世界の道徳が違うことによる紛糾からの追放、例えば異種族、魔族と共存する展開での追放は見た記憶がある
主人公が魔族側の仲間になって、人類側がそもそも倫理的に問題があるという展開になるのはそんなに珍しくないと思う

死霊術士だから追放以前に人間社会でやっていけないみたいなパターンは違うか

どの作品か忘れたが、ギャグ系の作品で主人公がクズで追放パターンはあった気がする
結局はやり方次第だろうけど大人気のテンプレにまでなるのはやはり難しそう

現代の環境だと聖母キャラが嫌われる、すぐに批判を集めるから逆に主人公と敵対する側で出すことはできそう

しかし聖母キャラって長編だと敵役としてそんなに便利ではない
破滅させても主人公と読者がスッキリして終わりだし、次の敵やイベントにつなげにくい

以前どこかで勇者パーティだかギルドだかで女のメンバーに手を出し過ぎて追放された好色主人公という設定の話を見たことがあるのを思い出した
ネタ的にそんなに長く続けられないだろうけど、続きはどうなったのかな……

追放ではないかもしれないが、復讐と仇討ちにのめり込み過ぎているキャラ(主人公でも作中の強キャラでも)についていけずに仲間が離れる或いは自分から離れていく展開の作品はそこそこある

ここで言われているような話は特撮作品だとそれなりにある
でも異世界で俺TUEEEEEな作品だとあまり見ない
過激に虐殺する系は最初からそっちに振り切っている、そういう趣味の作品だとアピールしているので追放系と合わせるのは珍しいのでは?

これはポストアポカリプス系によくあるパターンだ
追放する側でもされる側でも書ける

異世界系だと道徳的に問題があって追放されるのは主人公ではなくサブの男性キャラや嫌がらせキャラとかじゃないか?
そして主人公と敵対、妨害した挙句に追放される、倒される

道徳を理由にするともめやすいというのも、追放系に道徳問題が少ない理由の一つでは
道徳って基準が人それぞれだし描写次第で印象も変わるから読者の受け取り方が一定しない
それに対して無能、役立たず扱い、有用性が理解されないので追放という展開に関しては分かりやすい基準を示せるのでスムーズに転落からの復讐、ざまあ展開にできる

道徳的に問題がある或いはそう誤解されたから追放、仲間と分かれるみたいなのは昔から定番の展開だし探せばありそうなのに、こっちで目に入る作品だと思いつかないな
やはり日本国内市場まで範囲を広げる必要があるのか?

西遊記の白骨の精の回とかでも使われているし、敵の陰謀によるパターンもあるね
しかし私の記憶でも異世界系作品の追放スタートとしては珍しいような気がするな

追放系って報復する、更に強くなって上の立場になって「もう遅い」「間違っていたのはお前達の方だ」とやるのが最大の爽快ポイントだからね
戦闘や冒険がメインの評価基準になるなら道徳や殺し過ぎよりも強さ、有能さの方が分かりやすくて使いやすい

バトル要素が無い作品、女性向け作品は道徳的な問題、不義密通関係による追放や婚約破棄はあるんじゃないか?

私もそう思う
悪役令嬢は日本の異世界における道徳問題による追放のテンプレだ
婚約破棄の口実になりがちないじめや不義密通は道徳関係の問題とも言うことができる

道徳が問題として意識され追放の口実として機能するのってある程度豊かで落ち着いた環境、世界観が必要だからね。冒険者とかの成り上がり展開はあまり相性が良くない。
逆に王侯貴族が中心になる悪役令嬢モノでは使い勝手が良い。

世界観や設定次第ではあるが婚約関係の破棄、上位の貴族令嬢を追い落とす上で道徳的な理由というのは有効だろうし、読者側としても納得しやすい理由になりそうだ

そういう意味では魔王倒した勇者を陰謀で陥れるパターンもあるね
ただその場合は追放ではなく牢屋に閉じ込めたり処刑したりという展開になるから追放とはまた違うかもしれない

ここまでの話を見た感じだと、道徳に問題あるから追放は悪役令嬢系作品が幅広く対応しているから男性主人公の俺TUEEEEEだとあまり出てこないということなのだろうか

分かりやすいタイトルで「卑怯者だと勇者パーティを追放されたので働くことを止めました」という作品はあった。確かコミカライズもされていたはず。
追放された後に冒険者ではなく別の職業、別の場所で成功して見返すというパターンなら男性向けでも行けると思う

道徳や殺し過ぎ問題で追放される系は魔王を倒した後の勇者の処理問題が構造としては近い気がする
不要になった武人を政治的、人間関係的に陥れて追放する展開だと話作りやすいわけだしね

バトル系作品だと道徳問題の後にどう話を続けていくか、追い出した連中に復讐するとか成功と没落の対比を提示するとかの後の展開が難しくなる
主人公のオリジンに道徳問題で追放されたという要素があるから戦闘力、有能さを強調するタイプであってもそこを無視できない

同意する
それなら最初から能力を軽視される、理解されないとかの方がやりやすいだろう
強くなる、成功するのがそのまま復讐と重なるわけだし

悪役令嬢系の場合、人間関係や地位の獲得或いは修復がメインになるわけだし道徳問題との相性が良いのは何となく分かる気がする



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でのイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「近年の中国オタク界隈では『聖女』というのはほぼ皮肉、批判的な意味で使われる言葉になっていますし、日本語でいう『敵にも理由があった』『実は気の毒な過去があった』として許される展開は特に嫌われます」

「道徳的な問題のあるキャラとその処理に関する不満はそのまま作品や作者の価値観に対する批判につながりやすいので、現在の中国のネットでもあまり使いやすいものではないと思います。ですから今の国産中華ファンタジー作品では悪いヤツはハッキリと悪い、主人公に言いがかりをつけてくるような展開になりがちですし、すぐに殺伐とした殺し合いになったりします!」

などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

2016年の記事ですが上のやり取りにある「霊剣山」の主人公に対する日中の受け取り方の違いについての話があります。
中国国産アニメの主人公はなぜ平気で一般人を騙すのか

11/10修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「ようやく映画館でシン・エヴァを見たがシンジとアスカはなぜあの形で終わってしまったんだ……今更だろうけど俺の心の安定のために皆の解釈を教えてくれ」

中国国内では10/31から「シン・エヴァ」の上映が始まり、やっと「シン・エヴァ」を映画館で見れたという中国オタクの人も少なくないそうです。
ありがたいことに中国国内における「シン・エヴァ」の反応に関する質問やネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「シン・エヴァにおけるシンジとアスカの関係」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ようやく映画館でシン・エヴァを見たがシンジとアスカはなぜあの形で終わってしまったんだ……既に語り尽くされている今更な話だろうけど、俺の心の安定のために皆の解釈を教えてくれ

気持ちは理解できるが、俺達はその感情を抱えながらやっていくしかないんだよ!

既に何度も語られているが、国内での映画上映によってまたダメージ受けてるのが増えてるようだな

庵野が作っている限りシンジとアスカが普通にくっつく、甘いラブコメをするのは無かったろうからなあ

アスカとトウジが真希波にシンジをNTRされたという同人ネタが笑えない公式展開……!

なぜこんなにもバッドエンド感が強いのか
デウス・エクス・マキナで強引に終わらせたハッピーエンドみたいな場面で終わったのに

そりゃあエヴァに期待して追いかけ続けた俺達の方はバッドエンドみたいなものだからだよ

俺は映画館を出た時にはたくさん言いたいことがあったが、宿舎に帰ってきた時には庵野に対する文句しか残らなかったよ!

この十数年の間でレイのファンは徐々に離脱していったが、ここに来てアスカのファンがダメージと共に消えて行っているように感じられる

劇中で「好きだった」という言葉が出てきた時点でアスカルートはもう終わったというのが明らかだ
しかし見ている側としては納得できない

旧劇場版はアスカエンドだぞ?既にルートは終わっているから今回は別ヒロインというわけさ!

あの世界の中でアスカに対して父親的な役割、保護者的な立場をとれるキャラになれそうなのが成長したケンスケだけだったからでは
加地は死んでいるし、ネルフの人間は他人のことを考える余裕が無い
トウジはヒカリとくっつくし、ならケンスケという選択になる

生き残った男性キャラの中でアスカの父的な役割にあっているのはケンスケくらいだろうしね
新キャラはシンジ向けで使ってしまったから使い難かったろうし

私はTV版のアスカのシンジに対する感情には辟易していたから劇場版の終わり方でも構わないと思った
シンジにはアスカを救えないのだから二人がくっつくのは破滅エンドしかなかった
破滅しない終わり方にするにはシンジに新ヒロイン、アスカに父性のある相手役というのは無難な所ではあるが……

ストーリー的には消去法とはいえ、旧劇場版の扱いや人間関係を考えるとまだマシな方ではある
あの世界観で他人のことを考えられる人間になれるのは成長した子供世代のキャラ、トウジやケンスケくらいだろうしな

TV版だと大した描写は無いけど、外伝作品だと描写にぶれはあるがケンスケはアスカが好きというのがハッキリと出ていることが多い。
負け犬幼馴染なアスカをケンスケが慰めるような展開もそれなりにあったし、劇場版のあれも落としどころとしてはそこまで意外でもない
納得できるかは別だけどね!

何がヒドイって、シンジだけが子供のまま十数年の時間が経っているというのがまずヒドイ展開だ。破の時の盛り上がりはなんだったのかと。
リアルではガイナックスの終焉と版権問題など、庵野秀明とエヴァに多くの困難が降りかかっていたからシンジが良い具合に成長してハッピーエンドなんて無理だったのだろうけど、作品として残るのがアレでは批判自体は仕方ないとも思ってしまうよ。

作中時間で14年一気にスキップして場所も第3新東京市以外にした結果、おかしな部分がたくさん出ている
アスカの扱いもその一つだから適当に流しておけばいい
公式で複数の世界線があるのを肯定しているわけだしな

「Q」以降の路線変更だか迷走だかは擁護できんよ
映画館で私は最後のシンジが真希波に連れていかれるシーンもなんだか冷めた気分で眺めていた
あれで自分にとってエヴァは終わったと感じたし、アスカとケンスケに関してもそういう風にぶん投げたかと考えるだけ

何て言うか……私にとってあの終わり方は妙にバッドエンドルートに思えるものだった
私がアスカファンだからというのではなく、あのシンジは「破」までのシンジではないというのを強く感じたから

アスカとレイのカップリングに勝者を作らない、新加入のヒロインを劇場版でくっつけるというのはエヴァというIPにとっては最高の選択だ
しかし古いファンにとっては唾棄すべきものだ

最後の全員帰っていく、エヴァの無い世界で無関係な人になっていくというのも悪くはない
碇シンジと真希波マリ、綾波レイと渚カヲル、式波アスカとケンスケのカップリングもね
そして私がずっと好きだったのは惣流であって式波ではない
だから悪くは無いんだ……

公式側も結構解釈としての逃げ道を用意しているけど、ファン側のダメージ減少に大して貢献していないように見えるのは興味深い

シンジが長年眠っていたこと、惣流ではなく式波だから「あのアスカ」ではないことなどの材料はあるんだけどね
それにケンスケはエヴァでは珍しくシンジに対して距離を尊重してくれるキャラで新劇場版では更にそこが大人として成長した描写もあったんだが

新劇場版の式波なアスカがクローンだというのを考えると、そのままシンジとくっついたらそれはそれで問題になった気がする

旧劇場版のアスカはどうなったのかでモヤモヤは残りそうだしな

「シン・エヴァ」は改めてアスカはお前たちの嫁じゃない、誰の嫁になろうがお前たちには関係ないというのを突き付けてきたのだろう
現実に帰れというのは昔のオタク向け作品でよくある展開だし、エヴァはまさにそれが正しいとされた時代に始まった作品なわけで

それ以前に考えてみれば成長した俺達がアスカと結婚したいと思うか、レイと結婚したいと思うかという話が……
昔は確かに好きだったけど今の自分の感覚で好きになれるかは別の話になってきている

既に言われ尽くしているがアスカに必要な役割がシンジにはできないし、シンジに必要な役割がアスカにはできない
そして新劇場版でシンジには真希波があてがわれたが、アスカにはこれまでそういう存在が無かった

言ってみれば昔の作品によくある、最終回付近で急に成立しまくるサブキャラ、負け犬キャラの公式カップリングみたいな所もかなりあると思う

ケンスケが若い時の庵野秀明によく似ている、だからアスカとくっ付けたという話はどうなんだ?

それをいったらエヴァのキャラは大体庵野秀明の分身という解釈が可能だよ
ケンスケはその中でも庵野要素は薄い方だ

最近急に「庵野が自分を投影しているケンスケ」みたいな話が増えてきているのには何とも言えない気分になる
他にもあれは本来のケンスケではなく着ぐるみのようなもの説とか
昔はシンジが庵野秀明が皮をかぶった存在みたいに言われていたのだが

当時のガイナックスには成熟した大人、人生経験や正しい道理をもった大人がいなかった
そんな中で生まれた庵野秀明の分身、投影的なキャラであるシンジとアスカがくっつくのはやはり不可能だったのだろう



とまぁ、こんな感じで。
場所によって熱くなったり、淡々としていたりと中国オタク界隈でも「シン・エヴァ」に関してはイロイロな受け止め方があるようでした。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「レイのファンは今の中国オタク界隈ではあまり目立たちません。昔のように女神と崇拝する人は見かけなくなりました。アスカのファンはまだ元気な人がいますし、国内の『シン・エヴァ』の上映で再度ダメージを受けている人も見かけます。そんなアスカファンが今後どうなるのかは私も分かりません」

「私は映画館での体験をしてみて日本のエヴァファンが急に静かになった理由が分かりました。『シン・エヴァ』とは昔からのファンがエヴァを卒業するイベントだったのですね」

などといった話もありました。

私も「シン・エヴァ」を見てからはエヴァに関する感情が妙に落ち着いたような所がありますし、様々な意味で区切りになるような作品なのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本では『アスカがシンジを好き』が説明不要な正解なのか?」「こっちでも基本的にそれが正解では?」「好きと言ったら逆に理解不足だと突っ込まれる部分だろう」

中国オタク「日本の作品の勇者に関して教えてくれ。『俺は勇者になる』は分かるが『俺は勇者だ』はちょっと分からない」「『俺は勇者だ』の方が正しいことは多いはず」

中国オタク界隈では日本のアニメやマンガ、ゲームなどに出てくる定番要素に関する話題で定期的に盛り上がったりしているそうですが、そういった定番要素の中には中国に入る作品の変化や情報の蓄積により印象や解釈が変化していくものもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「勇者は職業なのか称号なのか分からなくなってきた」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の異世界系作品の勇者に関して教えてくれ
今更な話だけど「俺は勇者になる」というのは分かるが「俺は勇者だ」というのがちょっと分からない
「勇者」は職業なのか称号なのか、よく考えたら分からなくなってきて

そこは作品次第だからなあ……

俺も勇者の定義に関しては自信がない
勇者の元ネタとされる「DQ」にも勇者が目立たない作品があるしね

恐らく「俺は勇者だ」の方が使い方として正しいことは多いはず
日本の勇者は主人公専用職業で後からなる、なれるものではない設定が多い

確かに
私は最近「DQ」のリメイク版1、2を遊んでいるけど、あの勇者の概念って「3」から出たものでそれ以前はあまり確固たるイメージは無かったようだ

「DQ」も長いシリーズだから勇者の設定も様々な種類があるからな。
「1」は勇者の子孫だから勇者、「2」は勇者の子孫と王家の身分が組み合わさるのと勇者内で各キャラの能力が特化されている。
そして「3」は他の職業のスキルも使える万能型主人公で勇者の能力に関しては「3」の影響が非常に強い。
まぁ現代の異世界作品に出てくる勇者に関しては「勇者とは神に選ばれた特別な民」だと思っておけば大体問題無いよ

「勇者」はゲーム的な高級職くらいに思っておけばいいかと
作品内の称賛に関してもその職業にクラスチェンジできているから強いはず、だからスゴイみたいな文脈も多いだろうしね

異世界の「勇者」って基本的には職業なので「俺は聖騎士だ」みたいなのが多い
JRPG、それも「ドラゴンクエスト」からの概念だからそれをベースにした日本の異世界特有の概念とも言える

そうなのか
アニメそんなに見ていない俺でも日本の作品は「勇者」という言葉を使うのが大好きだと感じているのだけど

私も混乱するのは理解できるよ
「葬送のフリーレン」とかを見ても分かるように称号、尊称としての「勇者」も少なくない

確かに日本の作品の「勇者」って当初は職業なんだけど、今では勇者を単純な職業として扱うことは少なくなっている
ある種の名声を伴った称号になっていることの方が多い

俺もそっちで考えていた
冒険者の中で大きな功績がある人間に対する尊称みたいなものだと

「騎士」も職業なのか地位なのかハッキリしないときはあるし、そういうものなんだろう

英語の訳でも「Hero」「Champion」「Braver」と安定しない言葉だしね
中国語は漢字そのままでもってこれるけど馴染みのない言葉だから受け取り方に個人差が出る

自分で言うか他人に言われるかでも違ってくる
しかし「俺は勇者だ」に対するヘンな印象については何となく理解できる

日本の異世界の勇者って「英雄」の呼称である場合と、ハイレベルな能力が保証された職業或いは戦士の場合がある

そっちの解釈か
私は「神に選ばれて魔王特攻をする使命のあるキャラ」という認識が強い

ゲームなら職業、ユニットの一種でいいけどアニメやマンガ、ラノベの場合は作品次第だ
能力の他にリーダー的な役割になっていることも少なくないので地位的な意味が強い職業の場合も……

ビジュアル的な所から判断するという方法もある
宝珠付きのサークレット装備で手袋、マントなどがあれば「DQ」系のテンプレ勇者、勇者の身分や名声と職業としての勇者の強い能力を持っているキャラと見ればそれほど外れないはず

「DQ」の影響としては主人公専用の職業として扱われていることも多かったというのがある
だから英雄、主役的な存在或いは主人公に叩き落される存在としての「勇者」が異世界ではよく出てくる

日本の勇者は職業として始まったものだけど、今の異世界では尊称的な部分がかなり大きくなっているかと
勇者が強い、或いは強くなれる主人公的な万能系職業という意味もあるけど、それより前に名声が来る感じかな

勇者が聖騎士みたいな職業という例えは合っている部分もあれば間違っている部分もある
最も影響が大きいと思われる「DQ」だと雷系魔法が勇者専用魔法

イメージ的には光魔法が勇者専用っぽいが……

光魔法がそうなっていることもあるよ
ただこれは私の見た範囲の話ではあるけど勇者専用魔法が光魔法ではない作品の方が多い
光魔法は神官や僧侶、聖女や聖騎士などのクラス専用魔法とされることも多い

そういえば日本のファンタジー作品って勇者の他に聖騎士も普通にいるよな

尊称として強調されていなければ強めの職業、作中登場人物の共通認識としてのレアな職業と思っておけばいいと思う
性能的には全パラーメータの成長率が高く、妙な補正がやたらとかかる強化型魔法剣士

そうそう、装備や条件付き発動の特殊能力など世界観による補正もついているね
みんな大好きな「ランス」の勇者の世界人口死滅率によって爆発的に上がる補正も、この世界に選ばれた勇者に対する補正を悪趣味に尖らせたものだ

日本語に昔から「勇者」という言葉自体は存在したようだが、現在のファンタジー世界の職業の「勇者」の意味を創造したのは「DQ」だ
だから異世界系作品で勇者という言葉が出たら多かれ少なかれ「DQ」の、剣で戦い魔法も使えて単体、全体の強力な斬属性攻撃が使えて全体全回復魔法が使える勇者の影響を受けていることになる

能力は時代やシリーズ作品によって違うしそれなりに幅がある
昔の「DQ」系のテンプレイメージだと、剣装備で火球魔法と小治癒魔法が使えて、大技で電撃攻撃があるといった所で、性能的には恐らく元ネタの一つ「ウィザードリィ」の侍とロードを合体させたものだった

私は「ファイアーエムブレム」から日本のファンタジー世界観のゲームに入ったので、勇者は単純な剣斧が使える上級歩兵というイメージが……

「FE」は傭兵の上級職だっけ
その場合は名声を得た傭兵という感じだろうか

「FE」の第一作が出た時期を考えると、「FE」の勇者は雑に剣歩兵の上級職を決めたようにも見えるね。
敵側の一般勇者も結構出てきたし、当時はまだ勇者のイメージも今のように固まってはいなかったのかもしれない。近年のシリーズでは「勇者」ではなく「ブレイブヒーロー」という名称に変更されている。

現在の異世界における勇者に関しては強さもだけど、「特別な存在」「神などの何かによってえらばれた存在」など、言ってみれば「凡人」とは違う存在に関する記号という面がかなりあると思う
「DQ」における勇者は当初プレイヤーの分身としてデザインされた存在だから、作品の主人公ポジションだという記号として便利なんだよ
そして現在の異世界ではそういったテンプレを主人公がチートでぶっ壊すのが流行りだから、傲慢な敵キャラや主人公を引き立てるための踏み台になりがち

なるほど……そういう意味では現在の日本の二次元において勇者とは悪役、失敗するキャラの属性として良い扱いにはならない職業、称号ということにもなっているのか



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「『ドラゴンクエスト』のような選ばれし者としての勇者は現在の中国では話のロジックとしては理解できても主人公としてはあまり好まれないと思います。中国のネット小説でも特別な主人公はとても好まれますが、神や天に選ばれる勇者よりも自分が特別な方法を発見する、伝授されるような展開の方が好まれます」

「好き嫌いは別として、現在の日本の異世界系作品に多い、主人公と対立或いは主人公の邪魔をしてくるような勇者の方がキャラクターの設定としては理解しやすいという言い方もできます」

などといった話もありました。

私は塊を転がすのに忙しいので「ドラクエ1&2」はまだ買ってないなのですが、今回のリメイクはどうなんでしょうかね。
私にとって「3」は基本さえ押さえていれば楽しめるのは確実でしたが、「1」と「2」はリアルタイム世代ではないので思い出補正もありませんし、聞こえてくる評判も両極端なので実際に買うまで分からなそうです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「二次元の勇者は世界を救った後に王にならないことが多いけど、なぜだろう?魔王を倒して救った国の王になるというのも定番の展開だと思うのだけど……」

こちらは2013年の記事です。
中国オタク「勇者って結局どんな存在なの?パラディンみたいなもんでいいのか?」

中国オタク「メイドは二次元ヒロインの重要属性だけどヒロインとして勝ったメイドキャラってどれくらいいるの?」「負け犬イメージは無いが勝つイメージも無い」

今回はありがたいことに以前教えていただいたものの後回しになっていたネタで。

オタク文化のアイコンの一つにもなっているメイドですが、中国オタク界隈でもメイドに関する知識やイベント経験は順調に積みあがっているそうですし、二次元作品におけるメイド属性に関する議論が盛り上がることもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「メイドはヒロインとして勝てるのか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


メイドは二次元ヒロインの重要属性の一つだけどヒロインとして勝ったメイドキャラってどれくらいいるの?勝ち負け以外で一番人気になったとかでも良いので知りたい

確かにメイドが勝つハーレム系作品ってすぐに思いつかないな

「エマ」みたいに最初からメインヒロインが確定しているならともかく、恋愛でかつパターンか……何があったろうか?

言われてみれば負け犬になるイメージはあまり無いけど、勝てるイメージもあまり無い

一番人気で良ければ「リゼロ」のレムが近年最も有名なキャラじゃないか?
ストーリー上で勝っているかはまぁ、その……

メイドガイる=主人であるお嬢様キャラがいるということでもあるし、その時点でイベント的には不利になるからね

メイドとくっつく=その主人の下になる、そこまでいかなくても管理対象になるわけだからメインルートとしては扱い難い
そして貴族、お坊ちゃんキャラが主人公の場合、メイドは幼なじみの亜種だ

ヒロインではなく主人公がメイドの立場なら勝てるけど、スレ主が言いたいであろうことからは外れるか

自分の中だとヒロインレースにおけるメイドキャラは「かぐや様は告らせたい」の早坂愛みたいに良い所までいくけど主人のお嬢様キャラなど別キャラに譲ることが多くなる印象

そこで自分を強く出す、自分を優先するのはメイドとして解釈違いになりかねないし難しい所だよね

「まよチキ」はメイドがメインヒロインで勝者じゃなかったっけ?

俺もこのテーマでは「まよチキ!」を思い付いた
でもあの作品って主にメイドじゃなくて男装執事の方では……?

言われてみれば俺も「ハヤテのごとく!」のマリアなど、好きなメイドキャラは思い付くるが党争の勝者みたいのはちょっと出てこないかも

「死神坊ちゃんと黒メイド」のように最初からメイドがアピールされていれば勝つ!

近年の正室固定系ハーレムだとそうなるね
でも昔だとギャルゲーの分岐ルートくらいでしか勝ちはなかったと思う

ハーレム系作品を探せば見つかりそうではあるが、同年代ヒロインが中心の作品だとメイドは難しい
既に言われているようにお嬢様キャラとセットになるわけだし

作者側からすればお嬢様とメイドをセットにした方が何かと得で便利だろうしね

「メイカさんは押しころせない」みたいに最初から勝利が確定している作品は見るけど、競争で勝てるメイドヒロインはすぐに思いつかないな

最初からメインヒロイン扱いとか、メイド特化とか作者の寵愛を受けるポジションだと強い
しかし複数ヒロインの一人だと目立たなくなって厳しい

昔から「円盤皇女ワるきゅーレ」の真田さんみたいに存在感のあるメイドヒロインはいるが、便利なサブキャラになりがち

エロゲーなどの、メイドジャンルの作品なら強い
当然の話ではあるが

エロゲーやエロ漫画などではシチュエーション固定で読者への説明も簡単に済ませてエロシーンに突入できるからとても強い
しかし長編ストーリーになると難しい

日本の作品にありがちな「偽後宮」は最後に一人だけ選ばれる展開だ
そしてその際にお色気要因、種類を増やすための数合わせ要因的なキャラは選ばれない
気の毒だが「メイド」はそのお色気要因、数合わせ要因になりがちな属性なのだよ

「アウトブレイク・カンパニー」はメインヒロインがメイドだったし、異世界転移系の初期パートナーとしてのメイドからの勝ち組ヒロインはありそう

メイドジャンルで思いついたがエロゲーの「河原崎家の一族」のような館と名家を舞台にした作品ならメイドがヒロインとして勝てるのではないかと

エロゲーならヒロイン全員メイドみたいなのも定期的に出ているね

メイドという属性の前提に身分、階級の違いというのがあるから婚姻関係になった時点でメイド属性が消えるからヒロインとして勝つのは困難だ
結婚してエンディングということにはできるけど、その後の作品展開としては使い勝手が悪過ぎる

言い方は悪いが、メイド属のキャラって付属品になりがち
人気が出ることはあってもストーリーの中心、着地点にはなれない

いると便利、活躍させやすいキャラではある
しかし女性キャラ主人公でもメイドより主人のお嬢様が主人公な作品の方が多いように、舞台装置としての良さの方が目立つ

メイドで勝てるのは少ないけど、奴隷から正室にクラスチェンジして勝つヒロインはかなり多い気がする

その意見には同意する
いつのまにかメイドではなく奴隷がハーレム系の重要ポジションになってきた気もする

異世界で下からのし上がっていく場合、最初からメイドヒロインを出すのは難しい
上の方で異世界転移系の初期パートナーとしてのメイドについて言われているけど、日本の異世界作品におけるそのポジションは奴隷キャラが担当していて、メイドはあったとしても奴隷のサブ属性になっていると思う



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識なども含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「中国オタク界隈でメイドは眼鏡のような不要論が主流の嫌われ属性ではありませんが、積極的に好きだと言われるような人気属性でもないです。中国では流れてきた成人向けマンガに出てくるメイドキャラを見て目覚めてしまう人は昔から定期的に出ていますしイベントでメイド系のキャラのコスプレが目立つことも少なくありません。しかしメイドのヒロインが大好きだという集団を意識する機会はあまり無いかもしれません」
などといった話もありました。

実の所、私自身はオタク分野におけるメイドに関してはあまり詳しくありません。私の中国に留学していた時期に爆発的に拡大したジャンルなので、当時日本に帰ってきたら自分の感覚が完全に遅れているのを強く感じました。
そんな訳で中国オタク界隈のメイド関連のやり取りについてもずっと自信が無いままだったりします。

とりあえず、こんな所で。
今回は私もあまり自信が無いのでいつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「スーパー戦隊が終了らしい。50年続いたのに終わってしまうのか……」「特撮シリーズはストーリーが評価されても玩具が売れなきゃダメなジャンルなんだよ」

先日スーパー戦隊シリーズが今期で終了するという報道がありましたが、ありがたいことにこの件に関する質問やネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

近年の中国オタク界隈では特撮ジャンルの存在感が増していますし、中国国内向けの正規配信も比較的安定していることから一昔前と比べて日本の特撮に注目する人は増えているそうで「スーパー戦隊終了」の報道に衝撃を受ける人も出ている模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「スーパー戦隊が終了」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


スーパー戦隊が終了らしい。
50年続いたのに終わってしまうのか……

突然過ぎるよ!
俺の中では三代特撮シリーズの中で一番安定している印象もあったんだが

バンダイの資料だと仮面ライダーと比べて収益がかなり低かったし、消えるなら戦隊シリーズということになるのだろうけど……うーむ

私は今オタクの歴史の転換点を目の当たりにしているようだ
しかしこういうのは体験したくなかったな

突然の話だし、なんだか信じられない。日本のニュースでは続報が出てないし公式発表もないからまだ様子見だ!

日本の主要メディアの各所で報道されているからほぼ間違いなさそう

この件を最初に報じた共同通信は日本のメディアの大手でかなり権威のある所だからほぼ確定じゃないかな……

しかしようやくこっちでもシリーズの正規配信が出てファンの間の知名度や知識も上がってきていたのにね

戦隊シリーズは別に赤字じゃなく儲かっていたんじゃないの?
ストーリーの質は安定しているし評価も高いと聞くが

特撮シリーズはストーリーが評価されても玩具が売れなきゃダメなジャンルなんだよ
それが原因で子供向けな内容に路線変更された作品は少なくない

戦隊シリーズのロボと五人分の武器のフォーマットは今の時代に合わないのかね

今はソシャゲに子供の金も吸い取られているからね……
あと日本の知り合いから聞いた話だと、日本の玩具売り場で特撮ジャンルはどんどん縮小していてスーパー戦隊は特に売れない、場所を取るから厳しいということだった

他の人も言及しているバンダイの資料にあるIPごとの売上げで見ると「スーパー戦隊」は「ウルトラマン」の約1/2、「仮面ライダー」の約1/5しかない
アニメIPとの比較だと「NARUTO」の1/4、近年苦戦していると言われている「プリキュア」と同レベルでそれと比べても低い

バンダイの財務資料を見ると特撮が儲かってないのが分かるよね
そして「ガンダム」「ONE PIECE」「ドラゴンボール」が凄過ぎるIPなのに驚く
なんで「ドラゴンボール」が現代でも売上げ伸び続けてるんだ……

その3つの強さには俺も驚いたが、特撮関係の順位については想像の範囲内ではあった
「仮面ライダー」は現在の特撮の中心、「ウルトラマン」は中国で人気が高いけど日本ではそこそこレベル、そして「戦隊シリーズ」は知識の中の存在だ

こっちでは五色戦隊ネタは知っていても、スーパー戦隊そのものをきっちり見ていた人は少ないからね

俺も断片的なネタは知っていてもシリーズ通して見ているわけではないしな……

かつてメタルヒーローが消えたようにスーパー戦隊も消えるのか
俺達が愛した「ビーロボカブタック」を今の日本人に話すと「知らない」と返ってくるようになってしまうのか!?

言われてみれば……将来的に俺が見た戦隊シリーズ作品が「ビーロボカブタック」みたいになる可能性もあるということ?
(訳注:「ビーロボカブタック」は過去に中国のテレビで放映されてかなりの人気になったそうです。よろしければ過去記事の中国オタク「中国でしか人気が無い、中国で大人気だけど日本では人気が無いと『思い込んでいた』作品について語ろう」などもご参照ください)

結局は儲からないから消える、ということなんだろうか
しかし上で言及されていたバンダイの資料によると「プリキュア」と同じくらいなのになぜ「プリキュア」は打ち切られないんだ?

1000億円以上稼いでいる「ガンダム」「ドラゴンボール」「ONE PIECE」と比較すると同じくらいに見えるかもしれないが、「プリキュア」は「戦隊シリーズ」より10億円以上稼ぎが上だ
あと「プリキュア」は昔ファンだったお母さんとその子供が戻ってきているから上昇傾向が出ているという事情もあるとか

そもそも「プリキュア」は女児向け市場のIPだから特撮市場とは稼ぐ場所が完全に違うし、日本の女児向け市場を独占している状態という言い方もできる
それに対して特撮市場は「ライダー」「ウルトラマン」「戦隊」で同じ市場を奪い合っているし、今ではどれも財団Bの傘下だ
「ライダー」と「ウルトラマン」は日本国内市場とアジア地区の日本国外市場である程度住み分けできるが、戦隊は日本国内で潰し合いになってしまう

「プリキュア」は映画が作りやすいし売りやすいんだよ。日本映画市場におけるアニメ映画の強さも有利な材料だ。
それに対して特撮は映画の制作コストが高くスーツや着ぐるみの問題などで過去の人気キャラ資産の活用がアニメと比べて簡単じゃない。過去作のキャラを使うコストがアニメと比べてかなり高いという問題がある。

特撮は制作コストの違いというのも無視できないよな……制作コストはかつて「ウルトラマン」が中断した主な原因の一つだ
実写、着ぐるみ、昔ならば特撮模型現代ではCGというコストが膨らむ要素が絡む

こう言っては何だけどライダー関連でシリーズ終了の危機みたいなネタはよく出ていたけど、戦隊シリーズの方で突然現実になってしまうとは思いもしなかった
儲かっていないというデータを見れば理解はできるんだが、私の心がどうも納得してくれない

そもそも仮面ライダーやウルトラマンでさえ消えていた時期があるし、特撮の御三家シリーズが常に続いていたわけではない
戦隊シリーズが儲からなくなったら終了或いは中止になるのもあり得ない話ではなかった

ずっとIPとして稼ぎ続けてきたのがスーパー戦隊だけど、現代の最新環境には適応できなかったということか

ニュースではレッドが戦隊不倫したのがとどめになったという話も出ているが、そういう役者の方の事件で作品にダメージが出たことは過去になかったの?

普通にあるよ
例えば地獄大使などを演じていた潮健児は戦隊シリーズでも重要な敵ボスを演じていたんだけど「バトルフィーバーJ」に出演中に麻薬で捕まって降板したとかがある

特撮シリーズは子供向けということもあってかスキャンダルが表に出難いジャンルだったから今回の報道はダメージがでかいという見方もある
あと今回の不倫事件は売上が落ちている中での発覚、現代のネット環境と作品配信ビジネスに関する影響の大きさなど昔とは違う部分も多いので昔は大丈夫だったとはいかないのかもしれない

特撮の出演者に関する事件で影響が大きかったのだと「ウルトラマンコスモス」の主役が傷害と恐喝で逮捕された事件とかがある
これは結局誤認逮捕だったと後に判明したが、放映当時は最後の方を番組打ち切りと総集編でしのぐという惨事になり平成第二期が数年止まった

正直に言って私の中では「ウルトラマン」のシリーズ中断頻度を考えるとスーパー戦隊シリーズはよく続いていたという印象になる
一度止めて仕切り直し、IP活用法の整理とかもアリなのでは

逆に言えば特撮シリーズで唯一中断が無かったシリーズだから、日本の特撮界隈の衝撃が大きいのかもしれないな
これは恐らくこっちの特撮ファンは実感できないだろう

国内の特撮界隈の原点って「恐竜戦隊コセイドン」だし、昭和ウルトラマンが長く続いてその後は「ティガ」、「ゼロ」最近は「Z」で増えたライト層の存在感が強い
ライダーはオタク中心なマニア向け、そして戦隊シリーズはファン層が形成されたのは本当に最近の話だからなあ

個人的な印象だとこっちで戦隊シリーズの話題が増えたのは「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」から
それ以前は井上敏樹関係で話が出るくらい?だから「ジェットマン」最終回の結城凱ネタとか妙に通じる



とまぁ、こんな感じで。
今の中国オタク界隈の特撮に関するイメージも含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「作品によってはシリーズ存続問題に関しては中国のファン界隈で話題になることがありますし、私も『遊戯王』や『ポケモン』などでもアニメが終わるかもしれない、終わるという話題に関する議論は度々体験しています。しかし戦隊シリーズに関して中国国内ではそういった危機があまり意識されていなかったように思います。これは中国国内における戦隊シリーズの人気と知名度の低さの表れだったという見方もできるかもしれません……」
などといった話もありました。

戦隊シリーズの合体ロボなどは「ウルトラマン」や「仮面ライダー」と比べて中国に展開するのが難しそうですし、やはり今の時代の環境では厳しいのでしょうかね。
中国でも中国名「変形混合」こと「トランスフォーマー」は売れていますし、戦隊系含む合体ロボの海賊版玩具がよく売られていた時期もあるようですが、現代中国の子供の人気や保護者の考えからするとやはり難しい気も……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「中国でしか人気が無い、中国で大人気だけど日本では人気が無いと『思い込んでいた』作品について語ろう」

中国オタク「特撮ネタを今更追いかけているんだが、特撮の主人公側の装備のセキュリティってどうなってるの?盗まれる奪われる話多過ぎない?」


11/2修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「最近、人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになるという設定が非現実的に思えるようになってきた……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本の作品における定番の設定に関する話題で盛り上がっているそうですが、その際に中国オタクの面々の認識の変化が反映されるような議論になることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになるという設定が非現実的に思えるようになってきた」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近、人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになるという設定が非現実的に思えるようになってきた……

「ガンダム」に限らず昔の作品の定番設定ではあるが、確かにそれは感じる
全世界的に高齢化しているし、インドですら人口増加率に陰りが見えてきた

「ガンダム」に関しては数十年前の作品だから仕方が無いけど、現在の感覚だと科学技術が発展して生産力も増えて人口も爆発的に増加するという考えはなんだか無邪気に思えてしまうよ

技術が発展して生産力が上がり人口も増え続けるというのは昔の作品の未来予測の一つになっていくのかもしれない
まあその時期の国産作品を見るとなんでも科学技術の発展で解決できる自然改造だって簡単だというパターンだったりするけどね……

そういう感覚はなかなか消えないし、主なターゲットを上の世代にするならその感覚で作品を作り続けても当面は問題無いだろう
こっちでも人口に関して数十年前の感覚でいる人は少なくないわけで

増え過ぎて大変なことになるというのはまだいい
ずっと増え続けると考えている方が問題だ

それはそうだ
ウチの国も人口増え続けるものだと思っていたし増えていることになっていたしどうするのかと

まだ人口は多いと考えている人はかなりいる
昔より目立たなくなったけど中国には膨大な市場があるアピールをする人間は普通に見かける

その膨大な市場って一人当たりの使う金は少なくても人口が多いから稼げる、その後使う金も増えるという話だからね
そして実際に大きく増えたのは手続きに関するコストと中国独自のめんどくさいリスクだったという

人口増加の扱いに関しては、SF作品は作られた時代に見えている範囲の未来でしか書けないという例の一つなのだろう
人口増加に関する不安、危機意識は昔と今では全然違う
俺の子供の頃は子供は量よりも質、集中した良い教育が正しい空気だった

その手法自体は正解ではある
今は学費や親の余裕の関係で量よりも質、リソース集中型以外に選択の余地が無いから……
社会が発展して技術が進歩すると親の世代の生活と結婚の難度が上がるし子供を増やしても自分の家、子供が勝てないなら意味が無いというのを皆意識してしまう
これに関する予測自体は昔にもあったのかもしれないけど、昔は実感が無かったということなのだろう

受験戦争が激しいアジア圏特有の問題かと思いきや、世界的にそうなっているからなあ
私はウチの国もいずれ落ち着くだろうとは思ってはいたが想像よりもはるかに早かったし、日本の二次元作品の設定が追い付かないのも無理はないと思う

まぁ人口問題に関してはその世界観独自のある種の設定や思考実験として見ればまだ普通に楽しめる
藤子不二雄のSF短編作品もストーリーや発想として面白いのと、当時はそういう考えだったのかという点で面白いのがあったりするしね

でも「ガンダム」を見ていると未来の重要な場所になるのはインドみたいに今の現実とリンクしそうな要素が出てくることもある
もちろん制作当時の意図とは違うのだろうけど

近年のシリーズは地球よりもコロニーの方が上流階級だという設定や解釈が出てきたり、昔の設定でもいずれコロニー側が中心の宇宙戦国時代になる、技術や生産力が歪んでいくという部分があるのもちょっと面白い

SF要素に限らず昔の作品で人口増加問題が大きく、いつまでも続くものとして扱われているのって、IPとしての価値が高い昔の名作がベビーブームに重なる時代に大成功した作品という側面もあるのかもしれない

自分もきちんと調べたわけではないが、ベビーブーム世代の成長と消費が重なったというのはありそうな話に思える
もちろん昔は娯楽が単純でそこまで競争が激しくない、成功した作品が人気を独占しやすかったというのもありそうだが

いや人口爆発問題ってそんなに前のものではないぞ?
比較的最近まで人口増えすぎ、地球がもう持たないみたいな話は多かった

10年くらい前はまあ人口爆発による国や世界の危機の方が主流の考えだったよな
地球人口70億に、そしてそれ以上に!みたいな言論も珍しくは無かった

そうそう、十数年前の新聞とか調べてみればハッキリ分かるよね
ウチの国の主流メディアだって我が国の人口は過剰だ、計画出産計画生育が必要だ、それでどうにか2050年には安定する!
みたいな論調だった。なお実際は

10年くらい前の新聞を見ると人口に関して楽観的過ぎると思えてしまうし、ガンダム所じゃないのは確かだ
実際はその時点で対策をとっても遅すぎたレベルなのに

むしろ日本の作品の場合、少子高齢化が進んでいるのに人口増えすぎて宇宙に人が移住する作品を作り続けていたという話になるのではないかと

それに関しては日本以外の国の人口が爆発している(ように見えた)のに加えて、日本社会が問題はあれど安定した方向で少子高齢化問題が進んでいるというのもありそう

それでもアフリカなんかは食糧問題さえ解決すれば人口が増大して発展する潜在力はあるわけだし場所によってはまだ有効だろう
アフリカにこっちの企業が進出して工業化を進めているのだってそれを期待してのものだ

そのアフリカでも近年ナイジェリアで出生率の低下、少子高齢化の傾向が出ているからなあ……人口が増え続ける期間や条件、それを現代社会の環境で成立させる難しさも見えてきている
そのうち「人口が増えすぎたから宇宙にコロニーを作る」というのは古いSF的な概念になっていくのかもしれない

科学技術が発展して生産力が向上しても人口が思ったより増えないというのが現実的になるということなら、あの支配している広さ、星の数のわりに妙に人口が少ない「銀英伝」の方が正しく見えたりするのだろうか?

銀英伝の帝国はよく分からん農奴制度が成立しているからどうなんだろう

あの作品の農奴ってすぐにSF的軍事兵器や戦艦の人員になれたりするスゴイ農奴だし……それかSF的な軍事教育システムがあったりするのかもしれない!

右肩上がりでGDPを上げても大多数の民衆の負担は重くなるばかりだし出生率も下がる、人材も流出するし流出した先で人口が増えるわけでもないという夢の無い未来

実際に技術が発展するとリソースの奪い合い、競争の激化が発生して優秀な人間以外は稼げなくなっていく

未来はAIで人間の仕事が減るから仕事しないで良いみたいな話も、結局は人間の稼げる部分が減る、その減った残りの部分の奪い合いになってるからな
そして親にとって子供が成功できるように育成するコストは上がっていくし、教育内容が環境変化に対応できないリスクも昔よりも段違いに高くなっているから人口増え無くなるのは分かる

私も結婚して子供を作らなきゃいけないという考えはあるけど将来の費用を考えるとな……まぁ自分はそれ以前の家が無いから結婚できない段階で止まっているが!

結局の所、生産力の向上では生産関係の問題を解決することはできない!
ところで生産力と生産関係の矛盾を解決する流れはどこ……?



とまぁ、こんな感じで。
現代の環境と昔からの変化に関してイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「近年の国内では人口が多くて強い国、或いは強い国になるというイメージだけでなく人口が多くて負担や問題が大きくなるというイメージもかなり出てきているように思えます」
などといった話もありました。

個人的な印象になりますが、近頃は上のやりとりにもあるような人口を絡めた中国市場の大きさの話を中国オタク界隈でも見かけることが少なくなっているようにも感じるので、人口関連の認識が一昔前と比べて変化しているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「『雑魚』という言葉は中国語にあった言葉なの?日本語から来ているの?」「『雑魚』って『雑種』とかに比べて格段に攻撃力が低い、やさしい悪口だから便利ではある」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

漢字表記ということもあってか、たまに日本語由来の言葉がいつの間にか中国のネットで使われる、流行語的なものになるというのが発生しますが、中国オタク界隈ではそういった
「いつの間にか広まった日本語由来と思われる言葉」
に関する考察で盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「『雑魚』という言葉の使われ方や日本語との違い」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


いつの間にか「雑魚」という言葉を普通に使うようになっているけど、あれは中国語にあった言葉なの?それとも日本語から来ているの?

中国語の方言にはあるらしいが、今のネットの使われ方は明らかに日本語の方だな

メスガキのセリフのイメージが強いよね!

弱者、或いは弱者の群れみたいな感じで意味としては何となく通じるからね

こっちの言葉だと上海語の「小瘪三」が雑魚に近い、これで訳せばいいみたいな話は聞くが

元々中国語にあったとされる言葉、漢字のニュアンスとは使われ方が違うわけだし、今の「雑魚」は現地化した外来語みたいなものだろう

確かに
そんなに強めの言葉、攻撃力は無くてロリキャラにバカにされるような言葉、ある種の感情が乗った言葉?くらいだよね

「雑魚」って個人の能力の低さをバカにする言葉なわけだが、その手の言葉だと「廃物」みたいにもっと強烈な言葉がある

「雑魚」って『雑種』とかに比べて格段に攻撃力が低い、やさしい悪口だから便利ではある
私も気が付いたらネタとして使うようになっていた

「垃圾」(ゴミ)みたいな言い方ではなく「雑魚」にするのはまだネタで済むというか……・言っては何だが「雑魚」って中国語には無かった、今の環境で便利な言葉なんだと思う

しかし日本語の「雑魚」はかなり攻撃力の高い言葉だとも聞く
やはりウチの国のネットでの使われ方はわりと現地化していると思われる。

それはそうだろうね。日本語の「雑魚」ってこっちで我々が使っている「雑魚」と比べるとかなり蔑視の意味が入る。
もちろんネタとして使われる時もあるようだが、作品のキャラならともかく日常生活で他者に対して使うのはダメなレベルの罵倒だとか。

日本だと「雑魚」は逆に強烈で「雑種」以上にひどく強い言葉になるらしいね

いや、それはちょっと違う
「雑種」が強烈な罵倒になるのは中国語だけで、更に言えば日本語には中国語の「雑種」レベルの罵倒は無い或いは日常的ではないはず
日本語で「この雑種!」と言っても罵倒にはなるが、こっちのような強烈な侮辱のニュアンスにはならないし日常的ではないので効果は薄い模様

日本だとそもそも「雑種」ってそこまで強い罵倒にはならないんだってね
あれは「Fate」の金ぴか(神性スキル持ち)が使うから罵倒、見下し言葉になるだけで普通は人に対する罵倒にはならないと聞いたことがある

日本は血統主義だから雑種は普通に強い罵倒になるのでは?
不純な血統ってのは非常にキツイ意味になるはずだ

そこは儒教が入っていてもなんか違うようでな……日本社会は血統重視はあるけど家を保つのが最も重視されているので絶対的なものではない
創作における血統主義はあるけど、あれも純血主義ではないしね
こっちで雑種という言葉をぶつけるような、お前は我が族に非ずみたいな強い言葉にはならない模様

こっちだと「雑種」って民族差別や混血差別的なのもあるから表立って使ったらまずい言葉レベルなんだけどね……

ある意味では漢奸の方がマシという話もあるか?漢奸で雑種という組み合わせパターンもあるけど

日本語だと「雑種」は主に動植物に使うもの、ネガティブなものとしてはペットの良血統に対する雑種の使われ方とかがあるけど概ね中性的な言葉だ
同じ「雑」が付く言葉だと「雑魚」や「雑草」なんかが強めの罵倒としても使われる

「雑魚」にはモブキャラ、注目されない価値もない存在みたいな意味もあるし、日本語の「雑魚」がこっちの感覚より強い罵倒だとはいっても、さすがにこっちの「雑種」ほど強くはないだろう

「雑種」という言葉ってウチの国で最も効果的な「倫理」基準の侮辱だからね
それに対して「雑魚」が強調するのは弱さだから侮辱の範囲は限定的

雑種は血統、血脈の問題になるから先祖まで関係する罵倒になるしレベルが違うどころの話ではなくなる
俺もFateの金ぴかの日本語発音ネタの「雑修」(中国語ピンインだと「za xiu」)なら言えるけど中国語で「雑種」はちょっと……と思ってしまう

何となく分かった
考えてみれば「雑魚」って元々は小魚や小エビを指す言葉だから雑種とは違ってくるのも当然か

話を戻すがネットスラングとかで日本語における「雑魚」に近いのは「弱鶏」だと思う
こっちは見下し、罵倒の語感が強いわけだしね

もうちょっと軽めで「菜鶏」や「菜狗」くらいでは?
日本語の罵倒ならもっと強いのかもしれないが、最近のウチの国の使われ方は攻撃力そんなに高くないネタっぽい悪口としてのものだし

どちらにしろ日本語の罵倒はそんなに攻撃力の高いのは無い
雑魚も日本語の中では比較的強めのものではあるが、個人或いは個人の能力や地位などに留まっているからまだネタとして扱えるし、そのネタ部分がこっちに入って広まっているということなのでは

実際、「雑魚」って便利だよね。中国語ではこういう攻撃力が低い言葉ってあまり使われてこなかったし。

漁業民族の日本人は魚をイメージしやすいから攻撃性の高い言葉になるけど、農耕民族の中国ではあまり効果が無いというどこまでがネタなのか分からん解釈もあったな

日本人も農耕民族だし最初からネタだろ……
私は「雑魚」に関して日本語だと「ざこ」という特殊な読み方、発音になるから特に耳に残るという話も聞いたことがある



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国のネットでの「雑魚」の使われ方や、「雑種」という言葉に関する日中の違いなどイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「現在の中国のネットで『雑魚』はあまり攻撃的にならずに済む、ネタアピールできる悪口として便利なものになっているようです。中国語の罵倒語、スラング的な言葉は攻撃力過多になるリスクがあるので……それに自分に対する自嘲ネタとしても使いやすい、あまり重くならずに済む言葉というのもあります」

「『雑種』という言葉は中国語だと他人に対してかなり強烈な攻撃と侮辱になります。中国では伝統的に血統とその正当性が大事なものとされていますし、雑種という言葉は血統や道徳的に劣った存在であるという意味を投げつけることになります。それに加えて近代では混血というだけでなく民族や文化の裏切り者という意味での罵倒も加わったので気軽に使ったらダメな罵倒になっています」

「ですから他人を『雑種』と呼ぶ『Fate』のギルガメッシュは中国のオタクの間では日本のイメージと比べてかなり傲慢、悪のボスというイメージが強くなっていると思います。『Fate/Zero』のギルガメッシュは極めて傲慢でありながら最強という設定と戦いの演出の良さが加わったので独特な魅力を発揮して大人気になりました」

などといった話もありました。

漢字が分かっても日本語と中国語では言葉としての意味が違うというのは珍しくありませんが、中国に入った日本語由来のオタク用語や、日本の作品のキャラの口癖、言い回しの中には漢字で意味が通じる(と感じられる)ので厳密に訳さず日本語の漢字の言葉のままになっていることもあります。

特にネット経由で広まった言葉や昔の昔のファンサブ翻訳時代の作品にはその傾向が強いそうで、私も中国オタク界隈を巡回していると思わぬ所で「同じ漢字でも微妙に意味が違う言葉」とその影響にぶつかることがあります。機会があれば別の言葉についても調べてみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「『魔神』という言葉って外来語なんだろうか?」「二次元系作品ではよく使われる言葉ではあるし日本語の意味で使われがちな言葉ではあるが」

中国オタク「日本語の『詐欺師』という言葉が妙にカッコ良く感じる。日本語での意味や使われ方も一応は知っているつもりなのだが」

10/30修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「皆の思い浮かべる『昔のアニソン』を教えて欲しい」「前奏が長くて世界観アピールする」「作品名やキャラ名が歌詞に出てくる」「もう年代で区切るしかないのでは?」

最近「昔のアニソン」でお互いの思い浮かべるものが違うという事件が続いて、どうも不安になってきて……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でもアニソンはオタクにとって共通の話題の一つになっているようですが、近頃は世代の積み重ねによる体験や認識の違いのようなものも目立つようになってきているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「皆が思い浮かべる昔のアニソンは?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


皆の思い浮かべる「昔のアニソン」を教えて欲しい
最近「昔のアニソン」でお互いの思い浮かべるものが違うという事件が続いて、どうも不安になってきて……

そこはもう年代で区切るしかないのでは
大学生が考える昔のアニソンとおっさんが考える昔のアニソンが違うのは当然だ

以前友達と昔のアニソン歌おうぜ!とカラオケにいったら友達が「V!V!V!」と歌い出したけど、自分はシャナのアニソンとか歌うつもりだったので反応が遅れた
その後はガンダムソングで乗り切ったが、事前の打ち合わせは重要だと痛感したよ

ガンダムでも「燃え上れガンダム」と叫ぶのと「お前に逢いたい」と歌うアイドルソングと「アニメじゃない」と叫ぶアニメ主題歌があったりするからな

個人的には「ZZ」が一番アニソンっぽいと感じられるが、そういう感覚にも世代ごとの違いがありそうだ

作品を見ていない、知識もないのにちょっと聴いただけで「これはきっとアニソン」と分かることもあるからね
あと俺は仮面ライダーになれそうな「V」の歌が好き
その後は「SEED」で西川貴教や玉置成実が来るし、ガンダムだけでもアニソンの種類と流行みたいなのがある程度見えてくるのか……?

その辺は昔のアニソンという考えにはならなかったが、確かに今の大学生くらいからすれば「昔」だな
個人的には作品名やキャラ名が歌詞に出てくる、連呼されるのが昔のアニソンというイメージなんだけど

俺もそんな感じ
あと「ダンダンダダン」や「ダダッダー」みたいな日本語でも特に意味がない擬音が入る歌詞とかも昔のアニソンにあった要素に思える

私は平成風の流行、大体1990年代半ば〜2010年前後までのスタイルが昔のアニソンだと思えるね
前奏が長くて世界観アピールするような曲?

その辺だとI'veやその系列の歌が多そう

確かに。I'veは1998年から活動開始だからまさにの時期だ。そしてもう30年近く前の話になるというのを直視せざるを得ない。

自分は1980年代くらいまでの子供っぽい歌、名前を連呼する歌が昔のアニソンというイメージなんだけど

そうとは限らない
80年代くらいにはもう当時の流行歌、J-POP的なアニソンは出てるしアイドル系の歌も増えている

リアルロボット系のアニソンは80年代の日本のアイドルの歌も多いんだっけ?

良いことを教えてあげよう
「残酷な天使のテーゼ」は日本では完全に懐かしのアニソンとして扱われている

もう30年前の曲だしそりゃあそうだな……
しかし昔のアニソンと言っても昭和なのか平成なのかでも違うし、ジャンルによってまた違うから「昔のアニソン」だけで意識を統一するのは難しそうだ

作品のために作曲された歌ではなく、タイアップで人気或いは売り出し中の歌手を起用したから結果的に「当時流行していたJ-POP系のアニソン」になっている作品もあるからジャンルやスタイルで区別するのも意外に難しい

J-POP系のタイアップもかなり昔からあるしな
実際私は日本の昔の流行歌を「アニソンみたいだ」と感じることもある

理解できる
俺が「スラムダンク」や「中華一番」のアニソンが当時の日本で流行していたJ-POP系のタイアップだと知ったのは結構後になってからだった

最近のアニメ作品でカバーされる曲とかはもう昔のアニソンということだろう

確かに昔の歌ではあるけど「からかい上手の高木さん」や「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」とかを見るとアニソンに限った選曲ではないからそこは違うと思う

俺は「ハレ晴レユカイ」がカバーされていたのを見て、もうこの曲も昔のアニソンというか平野綾が歌ってると昔のアニソンだと感じる自分を確認することになってしまったよ……

自分の体験で語るなら林原めぐみが歌っていると昔のアニソン感がとても強くなる

私が思いつく古いアニソンだと……「ちびまる子ちゃん」や「ドラえもん」とか?

実は「ちびまる子ちゃん」の主題歌、特に人気の高いED曲って明確にJ-POP系の歌なのでアニソンの歴史としては古い方でも伝統的な方でもないんだ……

「ウルトラマン」とかはどう?

「ウルトラマン」は日本だとアニソンではなく「特撮」の歌扱いになるとか
でも初期〜1970年代くらいまでのアニソンと特撮ソングは制作事情もクリエイターもかなり重なっているからあまり違いは無いという話があるし、私も昔のアニソンに混ぜて歌っても問題無いと思っている

イロイロな意味でアニソンの定義にこだわるひとも少なくないが渡辺宙明の関わった作品やJAM Projectの歌の範囲とかを考えると定義を厳格に考える意味はないのでは?などと思ってしまう。
しかし「古典アニソン」なら昔のロボットアニメの歌や魔法少女の歌で良いと思うが、「昔のアニソン」だと定義がややこしくなるな……

年代だけで考えれば「デジモン」の「Butter-Fly」だって昔のアニソン扱いされても不思議ではないんだよね

曲調もだけど歌詞も昔と今では違う
「only my railgun」とか分かりやすいけど、昔のアニソンの歌詞はいわゆる中二病的な歌詞が多かった
当時の自分はそれがカッコ良かった、いや今でも大好きだけど下の世代に薦めるのはやめておこうという気分もある

中二病系の歌詞はボカロ系に流れていった所もあるかと
私の中ではボカロ、初音ミクが人気爆発する以前が昔のアニソンという感覚もあるかな

「only my railgun」とかも今は昔のアニソン扱いになるんだろうな……怖いから確かめるつもりはないけど

個人的には前奏が妙に長いアニソンが昔のアニソンというイメージがある

トランスの要素が強いアニソンか……概ね00年代に流行っていたアニソンだろうな

私は歌ではなく前奏の長さと盛り上げ方で、これは昔のアニソンだ……と感じることも多い

確かに一時期かなり流行ってたし、いつの間にか流行が移っていたような
アニソンって10年ごとで雑に区切れる気もするけどどうだろう?

そういう解釈もできるけどどの時代も探せば例外の人気アニソンが見つかるし一つの見方くらい?

俺の場合、昔のアニソンといえば西川貴教みたいなイメージになるんだけどたぶんここでは例外の方の認識なんだろうな

ぼんやりとしたイメージになるが、自分はかつて流行っていたシティポップ系のスタイル、例えば「キャッツ・アイ」の歌みたいなのが昔のアニソンのスタイルだと思っている
もちろんそれだけではないのは承知しているが、以前「マクロスΔ」の劇中歌が流行った時に昔のアニソンっぽいという評価もあったからね

近年はアイドル系の作品が増えて音楽系ソシャゲなどもあるから大量の曲が必要になっていることから昔の流行曲風や昔の人気アニソンのカバーも増えている
人によっては以前よりも昔のアニソン、昔のアニソン風の歌を聴く機会は増えているんじゃないかな



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々の経験も含めてイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「昔中国のテレビで放映された日本のアニメはOPとEDを日本版のまま流していた作品も多く、中国の上の世代のオタクはその時期に放映されていたアニメの主題歌が昔のアニソンのイメージになっている人も少なくありません。私も『中華一番』や『名探偵コナン』の主題歌を歌っていた大黒摩季さんに対してアニソンを歌っている歌手というイメージがかなり強いです」
などといった話もありました。

私の場合は子供の頃に見ていたアニメの主題歌もですが、オタクになったばかりの頃に知った当時「懐かしのアニソン」扱いだった歌も昔のアニソンというイメージが強いですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「昔と比べてアニメのOPの存在感が無くなっているという話を聞いてなんだか納得してしまった。大ヒット曲はあるのに……」

中国オタク「皆が有料会員になったきっかけの作品って何?昔は動画はタダで見れるのが当然な空気だったけど、それをやめるきっかけの作品があれば教えてほしい」

今回はありがたいことに以前いただいたものの後回しになっていたネタを。

近年の中国の動画サイトにおける日本のアニメ配信は有料会員限定のものが主流になっているそうですが、それに関しては収益の面だけでなくユーザー層をある程度コントロールすることにより炎上や通報リスク低減などを目的とする中国のネット特有の事情もあるのだとか。

またユーザー側にとっては、有料会員限定になることにより作品の感想欄や弾幕コメントの質が上がり荒れ難くなるといった恩恵があるという見方も出ているようです。
中国のソッチ系のサイトでは
「動画サイトの有料会員になったきっかけの作品は?」
などといったことに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


皆が有料会員になったきっかけの作品って何?昔は動画はタダで見れるのが当然な空気だったけど、それをやめるきっかけの作品があれば教えてほしい
私はなんとなくプラットフォーム応援のつもりで課金したら便利だったから続いているので特定の作品はないんだけど……

確か「Fate」をいつでも良い画質で気楽に見れるようにしたくて入ったのが最初だったかなあ

特に何が見たいからは無くて別の会社がネットサブスク数か月無料のサービスをつけていて、その中にアニメ見てる動画サイトの有料会員もあったからだね
実際に使ってみたら便利だったのでそのまま継続

自分も職場関係でタダ券もらったのがきっかけだったわ
他にもコラボ銀行カードの特典や、今ならこの価格で倍の期間会員になれるキャンペーンみたいなのがきっかけになっている人もいるだろう

俺は「推しが武道館いってくれたら死ぬ」だね
この時期はもう字幕組があてにならない、シーズンの期待作でもなければいつ出てくるか分からない状況になっていたから良い機会だからと課金したよ

「ジョジョの奇妙な冒険」
追いかけながら、ファン同士で語り合いながらの視聴体験という意味でも良い作品だった

自分も「ジョジョ」だったね。「黄金の風」から

「ウマ娘。」と「響け!ユーフォニアム」
損したとまではいわながい、これらの作品に限らず俺が有料会員になって気合を入れて追いかけると作品の内容が以前の良い感じからズレていくのはなぜなんだろう

「Fate EXTRA Last Encore」が目的だった私に比べればまだマシだ!

なんだったかな……たぶん「ブラッククローバー」か「斉木楠雄のΨ難」だったと思うが……

自分の場合はたぶん「ふらいんぐうぃっち」だったと思う
あの頃はまだbilibiliに対してネット上でも好意的だったし良心的なbilibiliを応援みたいな空気に乗せられてというのもあったけど、有料会員を継続する動機になったのはこの作品

「ヴィンランド・サガ」でした。

有料会員限定、限定先行配信のアニメはおまけとして嬉しいけど、きっかけになったのはアニメではなく見たいドキュメンタリーが幾つかあったことだったりする

「カードキャプターさくら クリアカード編」
子供の頃の思い出の作品なので快適な視聴のための課金に迷いは無かった

アニメではなくbilibiliが運営している中国版FGOの有料会員向け特典がきっかけ
当時は有料会員向けのアニメも見れる特典という考え方だった気がする

同じく
呼符2枚と石15個が理由だった

きっかけはFGOの特典、続けた理由は「ジョジョ」という私みたいなのが当時結構いた

特定の作品ではなく、動画を4K高画質で見れるということで有料会員になりました

自分も高画質が目的だった。あと古い作品を探すのも便利だから。
昔の作品は今探してみるとネットのリソースからは消えているか穴あきになってることが多いし、動画サイト側が現在の規制基準だと削除修正しないと危ない、通報リスクが高まるような作品は雑に有料会員向けにしていたりするからね。

私は新作アニメのために有料会員になったことはないけど
旧作をまとめて見るときや、映画のためにたまに有料会員になることはある

「ヘブンバーンズレッド」の特典目当てで有料会員になったけど、一度有料会員の高画質環境に慣れてしまうと会員じゃない時の画質や不便さが嫌になり有料会員再開することに……

わりと最近になるけど「MyGO!!!!!」と「Ave Mujica」
やはりアイドル系は弾幕コメント含めての視聴体験をしたい

私もその流れで入った新人。そして有料会員になってまで期待外れを見せられる経験もした
まぁ今期も「Summer Pockets」や「アポカリプスホテル」とかがあるしライダーやウルトラマンの最新話追いかけられるから損したとは思わんが

自分も有料会員続けているのは仮面ライダーのためだな
特撮は新作も安定して配信されるので安心
作品の内容が崩壊するリスクも常にあるけど!

「Ave Mujica」は新規もだけど復帰勢も多かった気がする

自分も「Ave Mujica」復帰勢だ
特に見たい作品がないシーズンでも惰性で有料会員を続けていたが、一度全部サブスクをバッサリ切ったらそのまま年単位で戻らなくても良い気分になった

「ラブライブ!」が目的だった
でも続きの版権を買わなかったのでやめた

最近は遅れて配信が始まる、更新も不定期になったりするから有料会員の意義が無いと感じてしまうこともあるよね
私は「ラブライブ」に限らず、見たい作品の配信が始まるのを確認したら課金して終わったらやめるようにしてる

俺は「STEINS;GATE 0」のためにbilibiliの有料会員になって心の準備もした
なおシュタゲ0はその後テンセントの方で独占配信になった・・…
2016〜2018くらいの版権戦争の時はこういう体験をした人もそれなりにいた気がする

「はたらく細胞」
あの頃の盛り上がりは凄かったし、そんなにオタクじゃない友達も有料会員になってた

「ID:INVADED」の続きが気になってしょうがないので有料会員になった
冷静に考えたら細かいツッコミ所もあるけど、有料会員になって元は取れたと感じる良い作品だったね

大きな話題になることは無いが、界隈を飛び出すような大人気作品が出ると有料会員も増えるんだろうね、自分の周りでもそういうのは実感できるし
それと自分のきっかけになった作品は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
その後1年くらい続けて最近見たいアニメが無いと感じたのをきっかけにやめた

私は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」に加えて「けいおん!」を繰り返し見るためだったはず。

「葬送のフリーレン」当時は繰り返し見たっけな
その後はあまり熱心に追いかけるアニメは出ていないけど、旧作アニメや旧作ドラマを探すのに便利なので続けている



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈における体験談などイロイロな話が出ていました。

ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「現代ではbilibiliなどの二次元系プラットフォームに対する信頼が消えているので、昔のような応援するために有料会員になって課金をしよう!という話題はあまり見なくなりましたね。ソシャゲの企業に対してならまだあるとも聞きますが」

「ただ現在は新作アニメの配信が有料会員向けの先行配信、或いは有料会員向け限定配信が普通になっているので見たい作品をすぐに見たければ有料会員になるのが安定していて楽な手段になっています。今は字幕組の作品をダウンロードして見るのも、新作供給スピードもクオリティも安定しなくなっていますから」

「個人的にはオタク向けアニメの新番に関しては弾幕コメントや動画のコメントで盛り上がれますし、視聴体験という意味でも有料会員になる価値はあると思います。それから特撮やプリキュアなどは新作の新しいエピソードがスケジュール通りに配信されるので、その作品が楽しめるなら有料会員になった方が良いでしょう」

などといった話もありました。

私がサブスクを試すきっかけになったのは「バンダイチャンネル」でガンダム見放題という話につられてだったと思うのですが、一度使ってみると自分の見たい作品を見るだけでなく、ブログや仕事関連で作品をチェックする際に非常に便利なので手放せなくなりましたね……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

ようやく「シン・エヴァ」が中国国内で上映される模様 中国の2025年10月新作アニメ公式配信状況

例によってかなり遅くなりましたが、中国で配信されている、或いは配信予定とされている日本の10月新作アニメの現時点での配信状況についてまとめさせていただきます。

bilibili

暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが
顔に出ない柏田さんと顔に出る太田君
最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
3年Z組銀八先生
SI-VIS:The Sound of Heroes
しゃばけ
父は英雄、母は精霊、娘の私は転生者。
東島丹三郎は仮面ライダーになりたい
とんでもスキルで異世界放浪メシ2
不滅のあなたへ Season3
野生のラスボスが現れた!
ワンダンス


以上が現在配信中或いは配信予告が出ている作品だそうです。
また教えていただいた情報によると以下の作品も版権獲得の情報が出てはいるそうですが、配信の時期や可否についてはまだ出ていないとのことです。

ウマ娘 シンデレラグレイ(第2クール)
元祖!バンドリちゃん
私を喰べたい、ひとでなし


また日本での放映から遅れて
ガチアクタ
ぐらんぶる
「黒執事 -緑の魔女編-」

の配信が始まっているとのことです。

それから日本のアニメ映画に関しては
10/25から「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」
10/31から「シン・エヴァンゲリオン劇場版」
11/7から「小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜」

が上映開始予定とのことです。

以上が私の方で確認できたのと、配信に関する情報を教えていただいた現時点で中国国内における配信が始まっている或いは配信予告のある作品になります。
シン・エヴァに関してはようやくといった所ですがどうなるんでしょうかね。さすがにノーカットは無理、一部修正削除が入っているという話も聞こえてきますが。

それとシン・エヴァの中国語タイトルは「天鹰战士」になっている模様です。bilibiliで配信されているTV版、旧劇場版、Qまでの新劇場版の中国語タイトルは「EVA 新世纪福音战士」なので中国国内における「エヴァ」の中国語タイトルの扱いに関してもちょっと気になりますね。

ちなみに今回の情報を教えてくれた方からは
「昔と違って現在の中国では庵野秀明監督やエヴァに対するイメージはあまり良くないのでシン・エヴァが『破』の時のように高く評価されるのは難しいと思います。私もあまり期待はしていません。しかしそれとは別に学生の頃からずっと追いかけていた作品なのは間違いないので、自分の体験を完結させるために一度は見に行くつもりです」
などといった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
日本からは現地での配信状況に関して把握しきれない部分も多いので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。


2012年の記事ですが、中国オタク界隈のエヴァに関する空気はかなり変わりましたね。
中国の学術上映で「EVA破」が上映され、北京のオタクが集まりまくった模様

こちらは2024年の記事です。
中国オタク「シン・エヴァ以降のエヴァの扱いってどうなってるの?興収などで良い数字は出ているけど話題を見かけなくなった気もするんだが」

百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

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このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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