FGOの冠位認定戦のインドラマガヴァーンがやたらと強くて頭を抱えている今日この頃ですが、それはさておきありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国オタク界隈では中国的な強キャラは仙人や武侠系の流れにある能力を持っているというイメージが強いそうで、日本の作品に出てくるような素手の中国武術使いで強キャラというのは意外に少ないそうです。また日本の作品に出てくる素手で戦う拳法キャラに関しても、中国武術系のキャラとしては印象に残り難い所もあるのだとか。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の作品で中国武術キャラと言えば誰を思い付くか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
皆は日本の作品で中国武術キャラと言えば誰を思い付く?
武侠系ではなく肉弾戦をやるキャラで有名なのは誰がいるのか気になったので教えて!
「ドラゴンボール」の孫悟空の小さい時は中国武術系でいいよね?
世界観が明らかに中国だし、鳥山明は成龍(ジャッキー・チェン)の作品をはじめ香港映画を見まくって作品を描いたと聞くし。
無難な所で春麗
好き嫌いは別として象徴としての存在感は誰もが認めざるを得ないだろう
「バキ」の烈海王
ネタ扱いされがちだが実は中国武術キャラとしては高いレベルでまとまっている
実はかなり技術的な中国武術キャラなんだよね、烈海王って
絵柄とキャラデザから想像される肉体派な戦い方とはちょっとズレるタイプなのが面白かったりする
藤田ことね「俺の功夫よ」
自分も最初に藤田ことねが頭に浮かんでしまった
あの画像は妙に記憶に残るんだよなあ
「シンフォギア」の立花響……と彼女に武術を教えた風鳴弦十郎
本物の中国武術ではないが早乙女乱馬
昔は日本人の考えた謎中国武術の出てくる作品も多かった
乱馬は中国っぽい格好しているし中国に修行に来ているが、あれは中国武術なんだろうか……?
らんまは最初のあかねとの対決が中国武術対日本空手みたいになっているけど実はどっちも「無差別格闘流」という作品のオリジナル武術だし、開祖の八宝斉はたぶん日本人だからな
早乙女流にも中国武術がかなり混じっているようなので乱馬はそれなりに中国武術キャラか?あと中国から来る謎の武術使いはたくさんいるから中国武術キャラがたくさん出る作品ということ自体は間違いではないかと
「らんま1/2」に出てくる中国武術というか中国文化はネタ要素濃すぎだ
当時の日本のマンガは何々「拳」とやればどんなネタ武術をやっても良いと考えていた節がある……
その辺りの古い時代のでよければ拳児
あの作品はきちんと八極拳を語っていた
「拳児」なら主人公よりも李書文かなあ
俺もまず思い付いたのは李書文だ
日本の作品に出てくると八極拳とセットで格の高い扱いをされることが多い
「ケンガンアシュラ」や「一勝千金」は中国武術もかなり出ているけど、キャラとしてはそこまで強烈な印象は残らない気もする
あれは逆に多過ぎて印象が薄れるのかも
言ってみれば中国武術内戦マンガみたいな展開もあるし、単独ではなく中国武術を混合した武術や、遡れば中国武術の流れにある武術もあったりするし
まだ「北斗の拳」のケンシロウが出ていない
そういえば「北斗の拳」は全部中国武術になるのか
確かに……ケンシロウは中国武術キャラになるのか
でも「拳四郎」の訳名が広まるはるか前、まだ「健次郎」の訳名だった頃はあまりそういうイメージなかったかも
(訳注:「北斗の拳」の古いバージョンの訳では「ケンシロウ」は「健次郎」という表記になっていました。これに関しては当ブログの昔の記事もよろしければご参照ください。ケンシロウは健次郎)
北斗神拳って設定上はそうなんだろうけど、中国武術には見えないよね
分かる。秘孔と呼吸と闘気で大体解決してしまうし、発勁などの理論があるわけではない
もちろん作中におけるトンデモ解説はあるが明らかに武術じゃない
まだ出てないのだと「鉄拳チンミ」のチンミ
日本の二次元作品における八極拳以外の二次元特有な誇張が入った中国武術に関してはこのキャラを押さえておけば基礎的な部分、発展の大元みたいなのは把握できる
トンデモ系だと「史上最強の弟子ケンイチ」も良いぞ
馬剣星は日本の二次元の伝統的な普段は好色、実は強く苛烈な側面もある中国武術師匠キャラだし、敵にも中国武術使いの強キャラが少なくない
日本の作品では昔はたくさん中国武術キャラがいたけど、近年の作品だと中国武術使い自体が少ないし印象に残るキャラもそんなに……
印象に残るというなら麻婆とかがいるぞ!
言峰綺礼は……そうだな、近頃は八極拳だけでなくロケランやサブマシンガンの印象も強いが
言峰綺礼は現代に残る貴重なトンデモ系中国武術の系譜にあるキャラだと思う
奈須きのこが八極拳好きだからたまたま現代にも命脈が残っている
型月世界だと八極拳強いんだよね
当然キャラとしての李書文の格も高いし、作家陣も李書文「先生」と呼ぶ
型月に出てくる中国武術ネタは印象を上書きしてくるのが凄い
私はFGOを遊ぶ前は中国武術といえば香港映画のスター達のイメージだったが、FGOを遊んだ後は真っ先に思い付くのが李書文と无二打に……
日本の二次元における八極拳の優位性は圧倒的なものがある
上の方で出ている「シンフォギア」も八極拳だ
今でも例えば「ブラック・ラグーン」や「ヨルムンガンド」のようにメインではなくサブの属性ということなら中国武術使いはそれなりにいるのではないかと
あえて一人挙げるならやはり烈海王だ。
私は「バキ」のキャラで一番好き。残念ながら本編での最期はアレなことになっていたが、彼の「次に活かせる」というセリフはとても心に残った。
烈海王はその後異世界で有言実行しているのが何とも言えない良さがある。転生先であのぐるぐるパンチをきちんと再解釈して理想の戦い方に進化させていたのには感心した。
日本では人気キャラだと聞いてはいたが、そのエピソードを読んで改めて人気を実感できたよ。
とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。
ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「現在の中国ではFGOの影響などから李書文と八極拳のイメージがかなり良くなっていますし、知識も昔と比べてかなり増えていますね。『拳児』を日本の作品における八極拳についての参考資料として読んでいる人も少なくありません」
「しかしそれとは別に、現在の中国の若い世代のオタクの間には1980〜90年代のマンガに関する知識はあまり入っていないので、中国武術が日本の作品で活躍しているイメージはあまり無いようです」
などといった話もありました。
確かに近年の中国オタク界隈では李書文の知名度が上がり、評価もかなり高くなっているような印象を受けます。10年程前の中国オタク界隈では李書文がFGOに出るという話に対して本気の疑問が出るなどしていたのを考えるとかなり変わりましたね。
昔の中国オタク界隈における李書文の扱い、認識に関しては以下の記事もよろしければご参照ください。
中国オタク「李書文が強過ぎる!」「なぜ李書文ごときがFateであんなに評価されるんだ?あいつはたんなる武術家キャラだろ。」
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ケンシロウは健次郎
中国オタク界隈では中国的な強キャラは仙人や武侠系の流れにある能力を持っているというイメージが強いそうで、日本の作品に出てくるような素手の中国武術使いで強キャラというのは意外に少ないそうです。また日本の作品に出てくる素手で戦う拳法キャラに関しても、中国武術系のキャラとしては印象に残り難い所もあるのだとか。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の作品で中国武術キャラと言えば誰を思い付くか?」
などといったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
皆は日本の作品で中国武術キャラと言えば誰を思い付く?
武侠系ではなく肉弾戦をやるキャラで有名なのは誰がいるのか気になったので教えて!
「ドラゴンボール」の孫悟空の小さい時は中国武術系でいいよね?
世界観が明らかに中国だし、鳥山明は成龍(ジャッキー・チェン)の作品をはじめ香港映画を見まくって作品を描いたと聞くし。
無難な所で春麗
好き嫌いは別として象徴としての存在感は誰もが認めざるを得ないだろう
「バキ」の烈海王
ネタ扱いされがちだが実は中国武術キャラとしては高いレベルでまとまっている
実はかなり技術的な中国武術キャラなんだよね、烈海王って
絵柄とキャラデザから想像される肉体派な戦い方とはちょっとズレるタイプなのが面白かったりする
藤田ことね「俺の功夫よ」
自分も最初に藤田ことねが頭に浮かんでしまった
あの画像は妙に記憶に残るんだよなあ
「シンフォギア」の立花響……と彼女に武術を教えた風鳴弦十郎
本物の中国武術ではないが早乙女乱馬
昔は日本人の考えた謎中国武術の出てくる作品も多かった
乱馬は中国っぽい格好しているし中国に修行に来ているが、あれは中国武術なんだろうか……?
らんまは最初のあかねとの対決が中国武術対日本空手みたいになっているけど実はどっちも「無差別格闘流」という作品のオリジナル武術だし、開祖の八宝斉はたぶん日本人だからな
早乙女流にも中国武術がかなり混じっているようなので乱馬はそれなりに中国武術キャラか?あと中国から来る謎の武術使いはたくさんいるから中国武術キャラがたくさん出る作品ということ自体は間違いではないかと
「らんま1/2」に出てくる中国武術というか中国文化はネタ要素濃すぎだ
当時の日本のマンガは何々「拳」とやればどんなネタ武術をやっても良いと考えていた節がある……
その辺りの古い時代のでよければ拳児
あの作品はきちんと八極拳を語っていた
「拳児」なら主人公よりも李書文かなあ
俺もまず思い付いたのは李書文だ
日本の作品に出てくると八極拳とセットで格の高い扱いをされることが多い
「ケンガンアシュラ」や「一勝千金」は中国武術もかなり出ているけど、キャラとしてはそこまで強烈な印象は残らない気もする
あれは逆に多過ぎて印象が薄れるのかも
言ってみれば中国武術内戦マンガみたいな展開もあるし、単独ではなく中国武術を混合した武術や、遡れば中国武術の流れにある武術もあったりするし
まだ「北斗の拳」のケンシロウが出ていない
そういえば「北斗の拳」は全部中国武術になるのか
確かに……ケンシロウは中国武術キャラになるのか
でも「拳四郎」の訳名が広まるはるか前、まだ「健次郎」の訳名だった頃はあまりそういうイメージなかったかも
(訳注:「北斗の拳」の古いバージョンの訳では「ケンシロウ」は「健次郎」という表記になっていました。これに関しては当ブログの昔の記事もよろしければご参照ください。ケンシロウは健次郎)
北斗神拳って設定上はそうなんだろうけど、中国武術には見えないよね
分かる。秘孔と呼吸と闘気で大体解決してしまうし、発勁などの理論があるわけではない
もちろん作中におけるトンデモ解説はあるが明らかに武術じゃない
まだ出てないのだと「鉄拳チンミ」のチンミ
日本の二次元作品における八極拳以外の二次元特有な誇張が入った中国武術に関してはこのキャラを押さえておけば基礎的な部分、発展の大元みたいなのは把握できる
トンデモ系だと「史上最強の弟子ケンイチ」も良いぞ
馬剣星は日本の二次元の伝統的な普段は好色、実は強く苛烈な側面もある中国武術師匠キャラだし、敵にも中国武術使いの強キャラが少なくない
日本の作品では昔はたくさん中国武術キャラがいたけど、近年の作品だと中国武術使い自体が少ないし印象に残るキャラもそんなに……
印象に残るというなら麻婆とかがいるぞ!
言峰綺礼は……そうだな、近頃は八極拳だけでなくロケランやサブマシンガンの印象も強いが
言峰綺礼は現代に残る貴重なトンデモ系中国武術の系譜にあるキャラだと思う
奈須きのこが八極拳好きだからたまたま現代にも命脈が残っている
型月世界だと八極拳強いんだよね
当然キャラとしての李書文の格も高いし、作家陣も李書文「先生」と呼ぶ
型月に出てくる中国武術ネタは印象を上書きしてくるのが凄い
私はFGOを遊ぶ前は中国武術といえば香港映画のスター達のイメージだったが、FGOを遊んだ後は真っ先に思い付くのが李書文と无二打に……
日本の二次元における八極拳の優位性は圧倒的なものがある
上の方で出ている「シンフォギア」も八極拳だ
今でも例えば「ブラック・ラグーン」や「ヨルムンガンド」のようにメインではなくサブの属性ということなら中国武術使いはそれなりにいるのではないかと
あえて一人挙げるならやはり烈海王だ。
私は「バキ」のキャラで一番好き。残念ながら本編での最期はアレなことになっていたが、彼の「次に活かせる」というセリフはとても心に残った。
烈海王はその後異世界で有言実行しているのが何とも言えない良さがある。転生先であのぐるぐるパンチをきちんと再解釈して理想の戦い方に進化させていたのには感心した。
日本では人気キャラだと聞いてはいたが、そのエピソードを読んで改めて人気を実感できたよ。
とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈の認識も含めてイロイロな話が出ていました。
ちなみに今回のネタを教えてくれた方からは
「現在の中国ではFGOの影響などから李書文と八極拳のイメージがかなり良くなっていますし、知識も昔と比べてかなり増えていますね。『拳児』を日本の作品における八極拳についての参考資料として読んでいる人も少なくありません」
「しかしそれとは別に、現在の中国の若い世代のオタクの間には1980〜90年代のマンガに関する知識はあまり入っていないので、中国武術が日本の作品で活躍しているイメージはあまり無いようです」
などといった話もありました。
確かに近年の中国オタク界隈では李書文の知名度が上がり、評価もかなり高くなっているような印象を受けます。10年程前の中国オタク界隈では李書文がFGOに出るという話に対して本気の疑問が出るなどしていたのを考えるとかなり変わりましたね。
昔の中国オタク界隈における李書文の扱い、認識に関しては以下の記事もよろしければご参照ください。
中国オタク「李書文が強過ぎる!」「なぜ李書文ごときがFateであんなに評価されるんだ?あいつはたんなる武術家キャラだろ。」
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
ケンシロウは健次郎