「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

中国オタク「偽娘の反対になるような女性キャラを見かけない、話題にならないのはなぜだろう?」

艦これのイベント攻略情報ありがとうございます。
お陰様でE-3甲まで突破出来ました。ただE-4は甲でやるのは時間的にも精神的にも厳しそうなので乙でやる予定です。E-3までの印象ですが、今回は空母カットインや夜間攻撃、基地航空の対潜など新しいシステムを活用すると楽になるみたいですね。E-4は警戒陣が活躍するという話ですし。

さて、今回の更新を。
ありがたいことにネタのタレコミ&質問をいただいておりますので今回はそれについてを。
中国でも2010年代に入ったあたりから
「偽娘」(男の娘)
関連が非常に広い範囲で話題になったり、男の娘キャラに注目が集まったりしているようですが、その逆のパターン、男装女子的な存在に関してはあまり盛り上がっていないという話もあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「偽娘の逆パターンは盛り上がらない、話題になっていない気がする」
などといったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


偽娘(男の娘)キャラの反対になるような女性キャラを見かけない、話題にならないのはなぜだろう?考えてみれば不思議だ。

なるほど。偽娘に関するネタスレや萌えを語るスレは多いが、逆のパターンは確かに少ないかも。無くは無いんだろうけど、少なくともスレが伸びる話題では無いように思う。

男装女子に関してははネタも感情移入している人も少ないのかね。
実際の所、偽娘関係は元々ネタとしての話題としてもてはやされている所があるし、実際にどこまでそっちの嗜好持ちがいるのか分からん所があったが……

そういう性癖持ちが増えるか、そういう性癖に目覚める人間が増える作品を待つしかないだろう。偽娘も歴史的なカギになるキャラの出現により盛り上がってきた側面があるわけだから。

偽娘はウチの国の社会ネタともリンクした盛り上がり、ネタ化もあったから同じレベルに盛り上がるのは難しい気もするんだけど。

それって女漢子ってことだろ?
好きになるヤツがいるとは思えないんだけど。

女漢子とは別に男装の麗人というのも存在する。それに二次元補正の話でもある。
偽娘もいつの間にか性別女のキャラよりカワイイみたいな扱いになって、その方向のキャラも増えている。

そういうのってなんて言えばいいんだ?
偽娘の反対だと偽郎?

二次元だと偽娘キャラは基本的に顔面偏差値高いけど、逆だと顔面偏差値高いキャラいないんじゃないか?戦闘力は高くても。

顔面偏差値高い場合は中性的とか男装の麗人枠になるかな。
ただ女装や偽娘ネタほどの熱い話題にはならんよなあ……

これは歴史的な性差別も影響している問題だから無理に決まっている。

そういう話じゃないと思う。
ウチの国ではむしろ男性をゲイネタ、女装ネタでいじる方がヒドイ。テレビでもネットでも下ネタでこのジャンルだけは何言っても構わないみたいな空気あるが、ああいうのって欧米どころか日本でも社会的に許されないレベルの差別発言になってる。

ウチの国で蔑視があるとしたら、同性愛関係じゃないかな。
外国に行った中国人がわりとやらかす。

そもそも男装女子ってどこにターゲットがあるんだ?
偽娘の反対と考えたら女性ファンが多くなるとも考えられるが。

イケメン枠の派生になったりしないするのかな。
偽娘に関しては本質的には理想の女性象の投影というか、女性的な可愛さを求めている感もある。その逆として考えればどうだろう。

偽娘の反対の存在を考えるのがまずおかしい。好みがどうとかじゃなくて、単に話題のネタだろ?
偽娘なんて女キャラ書いて無理矢理「これは男」っていっているだけだ。偽娘が好きだと言っているのは、結局女が好きだと言っているのと変わらん。

お前は何もわかっていない。
女性的な魅力の重要さも否定はしないが、カワイイのと女であることが別になり、更に実は男性といった要素も絡む。
理解する必要は無いがレッテル貼って分かったつもりになるのはやめとけ。

偽娘ネタが出るたびに「本気で好きなヤツはいない」的な思い込みをしようとするのが出て来るけど、話題が広がり続けているからそういう形での否定も難しくなってきているかもしれん。
確かにギャグ扱いな所はあるけど、同時に目覚めたその手の嗜好持ちも増えてきている印象だ。

偽娘はウチの国だと一般レベルの同性愛ネタで茶化すのと混じっているからね。気軽に話題にし易い、道化を演じやすいというのは間違いなくある。
だが男装女子となると、そういう気軽さが無いし話題にし難いんじゃないかね。

結局、カッコイイ女性キャラはあまり好まれないってこと?

それはまた別の話だよ。
カッコイイ、クールな女性キャラを好む人間は自分も含めて少なくない。

男性社会に負けない、男性よりカッコイイ女性キャラ的な存在はわりといるし、男装で一人称が僕みたいなキャラもいるんだが……例えば「少女革命ウテナ」が偽娘ネタの反対になるかと言うと……うーむ……

私は女漢子でも良いと思うんだが、なぜそっちは盛り上がらないのか。

マジメな話、マッチョな女の子だとネタ方面のカテゴリに入っちゃうからね。
偽娘も当初はネタだったかもしれないが、徐々に扱いが変わって今では萌え扱いになっているし、話題の盛り上がりも単純なネタ扱いだけでは無い。

パンツスーツを着たカッコイイ女性キャラみたいなのはちょくちょく出て来るけど、性別がどうのこうのと言及される、ネタになる感じではないよね。

現代でも男性のスカート着用は異常だが、女性のズボン着用は別におかしなものでもないからね。ズボンはいたから性別を間違われるといった話も無理ではないだろうけど強引なこじつけ的なものは感じる。

ちょっと自分の守備範囲や興奮の方向を考えて見たが、キレイな女の子が男装すること自体は自分も大好きだ。しかし偽娘に対する熱さのようなものは無いかもしれん。

カッコイイ女の子って本質的には女性キャラと同カテゴリだし、偽娘や女装男子、カワイイ男の子のように男性キャラとも女性キャラとも異なるカテゴリに変わっているのとは違うからね。抵抗は無いけどネタ度もそれほど高くは無い。

現実では男装した女性、イケメンと言っても問題無いレベルの女性の方が成立し易いし、男の女装と比べて普通に見れるレベルになるから嫌悪感も薄いと思うんだが、二次元では需要や反発がイロイロと異なるのは興味深い。

キノとか藤岡ハルヒといった人気キャラはいるけど、それぞれが独立した扱いで男装女子というカテゴリでまとめられてはいない気がする。

例えばFate/Zeroのセイバーとかは偽娘の反対にできるのだろうか?
作中でも円卓時代は男扱いだったキャラだが。

天上ウテナも作中では男装の麗人扱いだが、男装枠という気はしないな。

こういうのは女性向け作品を探す方がいいんじゃないかな。
男性向けだとすぐに萌えや恋愛に走り易い。例えば「まよチキ!」や「ニセコイ」のように。
男性向けだと男装していることによる凛々しさやカッコ良さの演出の意味があまりないから多用されないのではないだろうか。

男性向けでも「実は女」でドッキリというかラッキースケベな萌えテンプレはあるんだが……難しいなー

日本では男装女子のアイドルグループや、男装女子による執事喫茶もあるからジャンルとしては成立していると思う。
ただこっちで話題になるほどでは無いというか、偽娘が色んな意味で強過ぎる!

しかし女性向けでもそういうキャラあんまり出てこないような?

日本には古典名作枠の「ベルサイユのばら」があるね。そこに出てくるオスカルは男装の麗人のシンボル的なキャラで、日本では男装の麗人といえば確実に名前が出てくるレベル。

普通の少女漫画系は詳しくないから分からんが、プリキュア、あとセーラームーンにはいたはず。

結局の所、「偽娘」や「男の娘」枠的なネタ度が無いんだよね。
話題としてもちょっと扱い難い気がする。

ウチの国で話題にならないのはオタク系以外のコンテンツ、一般向けの作品に無いというのも影響しているのでは?話題にするネタや創作の元ネタや理想像的な方向性のものが無い。
それに対して、日本では宝塚という存在が確固たる地位を築いている。

なるほど。そう言えば女装というか、女性役を男性がやるのはウチの国でも伝統演劇であるな。

男装女性キャラ自体はわりと好きな人多いと思うよ。FGOでもぐだ子の男装に萌えを叫んだヤツは結構いる。
でも男装ぐだ子が、アストルフォやデオンと似たような扱いかというとそうでもないから、偽娘ネタはやはり独特だね。



とまぁ、こんな感じで。
これまでの話題の盛り上がり方や、人気の方向性、更には個人的な嗜好などイロイロな方向の話が出ていました。

「男の娘」に関しては「偽娘」という中国におけるパワーワード(?)的な言葉が出ていますし、一般社会でも話題になるような扱いのネタとなっていますから、何かと扱い易い存在になっている気がします。
そういった背景や盛り上がりを考えると男装系キャラなどに関する話題の盛り上がりが微妙なのではなく、「偽娘」があまりにも強過ぎるといったようにも見えますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

以前に書いた偽娘という言葉とその周辺事情の解説ですが、よろしければご参照を。
オタク用語から中国の一般社会に広まった言葉とは? (ダ・ヴィンチニュース)

中国オタク「ナタクは偽娘」 中国における「偽娘キャラ認定」について


11/27修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「日本のアニメの中国人キャラのイメージをあげていけ」「旗袍とお団子頭」「料理ができる」「なんか赤い」

ここ最近の記事では
「日本の作品の中華系キャラの名前が中国ではどう受け止められているか」
などといったことについて書いておりましたが、
ありがたいことに
「では中国の方で、日本の作品に出てくる中華系キャラのテンプレと見做されている要素は?」
といった質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

日本のコンテンツに出てくる中国人キャラの定番描写、特徴となるパーツに関しては中国オタク界隈でもちょくちょく話題になっていますし、実際の中国人との違いからのツッコミもお約束のような扱いになっています。
またそういったツッコミの内容や方向性に関しては、その時々の人気作品やキャラによって変わっていくようです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本のアニメに出てくる中国人キャラのイメージ」
などに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメの中国人キャラのイメージをあげていけ。その手のネタを集めてみたい。
まずは旗袍(チャイナドレス)から!

中国の龍が描かれた服や装備!

とりあえず「你好」とか「再見」とか言う。
でもその後はずっと日本語。ただ一昔前によくあった謎の語尾「アル」はもう珍しくなっている。

中国語を綺麗な発音で喋れて人気のある声優がいないし、中国語を喋ったからどう作品やキャラの人気につながるのかという話だからな。意味があって人気につながったのって最近では「ピンポン」の孔文革くらいじゃないか?

なんか赤い色が多い。
いや、そうなるのは分かるんだけどさ……

「アル」は海賊版や字幕組の翻訳では消える要素だから、こっちで見ているとあまり意識しない要素だよね。

女性キャラの場合、名前の最後がinかing発音で終わるので「ン」になることが多い。

衣服なら纽结とかの留め具のついた服も多いね。これだと男女両方ある。
確か日本語だとチャイナボタンと言われていたかな?

装備系だと布靴とかもあるな。

日本の作品の中国人って古代の中国人をイメージして設計されているように思う。

でも漢服はめったに出ないよね。
あれこそが中国人と他のアジア人の区別だと思うんだが。

日本の作品のキャラはなぜあんなに漢服を拒むのだろうか?

私は清朝や中華民国時代のイメージがそのまま続いているようにも感じる。

90年代頃に見た作品は中山装(人民服)来たキャラとか、メインキャラに着せて扉絵にしたりといったものをそこそこ見かけたが。

功夫が使える!中国武術の達人!

日本人なら忍術が使えてインド人なら突然集まって踊り出すというのと似たようなもんだな!

日本人を憎んでいる憤青。
敵で出るのはともかく、味方側でも出る。「ゴーストハント」とかよく日本では受け入れられたよな……

なぜか中華料理が上手につくれる。調理の際の火力の使い方が上手い。
でも作るのは麻婆豆腐。

なるほど。あと逆に中華系の料理下手、暗黒料理の使い手っていないかも。

仮に中華料理を作る際に料理が下手だと火事になったり爆発したりで大災害になりかねんからな!食わされる主人公達だけの被害では済まない!

料理上手キャラであっても作る種類はそんなに無いよね。麻婆豆腐や炒飯とかくらいで。

旗袍が出てるのに包子頭(お団子頭)が出てないぞ!
それにしても、この組み合わせっていつから定番になったんだろうなあ……個々のパーツはアニメ以外で遡れそうだが。

お団子頭はホントにどこから流行ったんだという感じだよな。古代や子供向けのキャライメージとかに無くは無いが……

お団子頭は吐き気がするほど嫌いだ。
なぜ日本人はあの髪型を偏愛するのか!?

二次元だと、大きな影響を与えたのはリン・ミンメイか春麗か……

最近だと「銀魂」の神楽もかな。この系統のキャラはずっと続いているように思う。
前世紀に比べて極端なパーツで強調するやり方については穏やかになってきているけど、いまだに残って入るよね。

最近はお団子頭も減っているように感じる。その代わりなのか、中華料理で麻婆豆腐な印象が強くなっている気も。

こういう定番パーツがあると、多少おかしなキャラでも中華系で通ってしまうんだろうな。こっちも表現したいことは分かるわけだし。
例えば恋姫夢双は髪の色も髪型も変でお団子頭が無かったが、装備の特徴やシンボルで力技的に中華世界にしていた。

香港系の中華キャラになるとカッコ良くなる。大陸系だとコテコテの要素が付きまくる。

「彩雲国物語」のように女キャラがお団子頭ではない、旗袍ではないだけでかなり正しい中国描写に思えてしまう。

需要は分からなくもないんだが、近現代では無く古代だったりする時代なのになぜか旗袍着用のキャラになるからな……

でもスーツ着た普通の中国人の名前のキャラを出しても話題にならずに消える模様。

「インフィニット・ストラトス」の凰鈴音とか、デザイン的に中国人キャラっぽくないというか、中国人だと分からない。

同意。あれは故意に外してきたのかと思うレベル。
もっともツインのお団子頭とチャイナドレス着ているシーンもあるから、何をしたかったのかいまいち分からん。

こういうのは創作においてはしょうがない部分だ。
日本向けの作品に外国人を出すとしたら背景設定やキャラ付けなどそれなりの理由があるし、出す以上は分かりやすく強調するべき要素になる。特に理由もなく外国人を出しても得にならない。

現実だと言葉を喋らなければ街中の中国人と日本人を見分けるの難しいからな。

いや、それ実際はかなり分かり易い。
現実だと喋らなくても荷物や服装や髪形に違いがある。それに目線の動き、道の歩き方が違う。もちろん最大の特徴は大声で中国語をしゃべることだろうけどね。
つまり現実はともかく二次元にする場合、表現できる情報が減るから記号化しなければいけないってことだろうね。

しかし日本のアニメや漫画を見ていると伝わっている中国ってこんなのばっかりなのかと思わなくもない。
ホント、ウチの国は文化輸出がヘタクソだ。

全くだ。いったいいつになったら我が国の偉大な人物や、世界平和のために頑張る人物的なイメージが伝わるんだろうか。

中国の科学者のイメージも全然伝わっていないよね。世界的に見てウチの国ほど科学重視な所は珍しいと思うんだが。どこの国も宗教や迷信が強い勢力を持っているのに。

海外のメディアでは我が国の平和維持軍の報道が多いし、世界平和のための活動は普通に広まっているぞ。最大の派兵国が我が国だ。

国外における中国関係のポジティブなイメージだと経済発展、それと社会的な安定度の高さかな。移民関連のテロも無いしね。もちろん同時に独裁だとか環境汚染だとかあるけどね!

文化輸出なんてそんなもんだ。
日本だって武士や忍者の出る時代じゃないと怪しくなるし、奈良時代とか日本以外の国の人間はほとんど知らんだろうから創作で使われることもほとんど無い。

文化輸出で思い出したが
そう言えば髪型ではお下げがいつの間にか無くなったね。

確かにお下げ系、そして辮髪はいつの間にか消えていた。

日本でも中国人が辮髪を嫌っている、屈辱の時代のシンボルとして見ているというのが伝わっているのかな?

記号化してキャラを出すのはしょうがない。どこでも正常な話だ。
ウチの国のマンガでも日本人出すとなると、チョビヒゲ日本軍になるか和服になるかだし。

そもそも、日本のあれって「中華」や「中国娘」「中華娘」という二次元属性であって現実の中国人ではないからな。ツンデレとか金髪ツインテールみたいなものとも言える。
作劇上の設定が中国人だったりするから混乱するが、恐らく日本では作っている人間も見ている人間も「現実の中国と同じ」「リアリティのある中国要素」的なモノは必要としていない。彼らの中では過去の歴史や牧歌的な中国のイメージを使っているだけではないかと。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈における定番イメージやツッコミなど、イロイロなものが出ていました。

ただ中国オタク界隈における「アニメや漫画の中の中国人、中華系キャラ」に対するツッコミの内容に関しては徐々に変化しているような印象も受けます。
例えば最近では
「漢服が出てこない」
「中華料理が麻婆豆腐ばかり」
といった辺りもかなり目に付くようになってきています。

これに関しては日本で作られる作品の変化に加えて、中国における感覚や中国人キャラの理想像の変化などの影響もありそうですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国でヤン・ウェンリーは中華系、中国人キャラと思われていなかったと判明 管理人不覚の極み

リン・ミンメイの中国語表記の揺れと影響あとランカ・リーは中国だと銀河級にダサイ名前だった模様

中国オタク「なぜ『八艘飛び』が必殺攻撃になってるんだ?調べたら逃げる技だったぞ!」

ぼちぼちと艦これの秋イベントを進めておりますが、攻略情報のタレコミありがとうございます。
今回はゲージの種類は多いもののお札の縛りが少なく温存しておく必要のある艦もハッキリしているのでその辺は楽な印象ですね。
現在E-3甲ですが、せっかく作ったのだからと持っていった夜戦と夜攻がゲージ1本目ラストの防空棲姫を吹っ飛ばしたのには驚きました。


さて今回の更新を。
中国オタク界隈にも様々な作品が入っていますが、作品の元ネタになった歴史や神話伝説に興味をもって調べる人も出ています。
特に最近では以前の中国では資料に辿り着くのが難しかったようなものに関しても比較的簡単に調べられるようになっているそうですし、日本関係のネタに関しても随分と広い範囲で調べたり話題にしたりといったことになっているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「源義経の八艘飛び」
に関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメや漫画、ゲームの元ネタを調べていたらちょっと気になるものを発見した。
なぜ源義経の八艘飛びが必殺攻撃になってるんだ?
調べたら逃げる技だったぞ!

あれ?そういう技というか故事だったの?てっきり乱舞系なイメージだったんだが。

壇ノ浦で源義経が平教経の襲撃から逃げる際のエピソードで、重装備なのに軽やかに幾つもの船を次々と飛んで逃げて行ったという話。つまり、敵を倒したわけではない。

Fateで考えると回避スキルか仕切り直しスキルっぽいな。

その意見に同意だ。
確かになぜそれが攻撃系の技に。

自分は女神転生のイメージだから物理攻撃かと……

そういう故事だったのかよ……あえて言えば一騎打ち回避?
全然イメージが違うじゃないか。

逃げながらの攻撃、逃げるような状況での攻撃が大当たりしたとか、背水状態における決死の一撃とかなら分かるんだが。

日本の感覚では八艘飛びがスゴイカッコイイとか、中二病マインドを刺激されるとかじゃないの?
カッコ良ければわりと何でもよくなるし

これは源義経関係では有名で使い易い故事、名前だったからというのも考えられる。八艘飛びは源平の最終決戦である壇ノ浦における有名エピソードだからね。

源義経の伝説で面白かったのは、六韜が伝説の書で手に入れると天狗パワーが使えるようなアイテムになってたことだな。軍事思想書じゃない、不思議な書物扱い。

普通の人間にはできないエピソードや伝説が必殺技になったりするわけだが……八艘飛びがそうなるのはちょっと不思議な選択だよね。
義経の場合、鵯越の逆落としとか攻撃的な故事もあるのに。

鵯越の方は軍単位だからじゃないかな?
アニメや漫画、ゲームだと基本的に個人行動だから、個人の特殊スキルとして参照できる八艘飛びの方が採用されたのではないだろうか。

Fateの傾向的に、FGOの牛若丸の八艘飛び攻撃は他の作品からの影響があるんじゃないだろうか。個人的には女神転生やペルソナの影響の気がするけど、遡ったら別のもありそう。

八艘飛びの攻撃に関しては確かに女神転生シリーズが大きそう。
あれは技の英語名が「HASSO BEAT」だったはずだから、明らかに攻撃系のネタにしている。

ペルソナの八艘飛びは強いからなあ。どの作品でも物理系の主力になる。

それにしても逃げる伝説が攻撃になるとかだと、ウチの国の長征とかモノスゴイ攻撃にできるな!!

例えるなら「馬躍檀渓」(劉備の的盧の故事)が攻撃宝具になるとかいった感じかな。

船を飛び越え逃げるのが、船を飛び越え近付いて攻撃になってるとは……

元ネタは逃げていたのを攻撃に……そうだ、劉備なら阿斗投げようぜ!

それにしても、改めて日本の作品の改変っぷりが分かって面白い。
逃走や移動系の能力なら分かるんだが、なぜ強力な物理攻撃になるのか。

結局は勢いとカッコ良さ、中二病重視じゃないだろうか!

一応、敏捷さと移動手段という方向で拡大解釈すればありってことなのかね。
八艘飛びするほどの素早さで行動する、攻撃するという感じで。

源義経ネタのキャラに関してはどの作品でも敏捷度の高いキャラとしての描写は常にあるんだよね。攻撃系必殺技として都合の良い伝説が無かったから他からのを持ってきたというパターンだろうか?

FGOの牛若丸に関しては初期のぐだぐだや設定の未整備がそのまま来てしまっているようにも見える。牛若丸の宝具は遮那王流離譚でその一つが八艘跳。そして他にきっちりと対人、対軍の攻撃は持ってる。もっとも、どれも「奥義」枠になっているのがよく分からんが



とまぁ、こんな感じで。
元ネタを調べてどうアレンジしたかを知ったり、実はかなり強引な改変だったことに気付いてツッコミを入れたりするなど、イロイロと楽しんでいる模様です。

中華系の伝説や故事でもこういったカッコ良さ重視の強引な改変でやれそうなのはかなりありそうですが、中国だとどういった方向が好まれて、どういった方向だと「安全」なのかといった辺りも気になる所ですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「藤崎詩織でボンバーマン……爆弾のトラウマが……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

コナミのアーケードゲーム、
「ボンバーガール」
のロケテストが行われているそうですが、そこに「ときめきメモリアル」の藤崎詩織も参戦しているとのことです。
『ボンバーガール』ロケテストが11月18日より開催、『ときめきメモリアル』の藤崎詩織も参戦!!(ファミ通.com)

当ブログでは以前にも何度か話題にしていますが
「ときめきメモリアル」

は90年代後半になぜか中国語の正式版が中国国内で発売され中国におけるPC普及の波に乗ったこともあり、当時の中国で爆発的に流行り、中国オタクの上の方の世代の人にとってはイロイロと思い出深い作品となっています。

また、管理人も当時の中国におけるときメモ人気の恩恵(?)を受け、色んな意味で人生が変わるきっかけになった作品でもあります。
わがオタク的青春の北京 その3
(昔々、管理人がときメモのおかげで中国の学校生活が随分と楽になった話など)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ボンバーガールに藤崎詩織が参戦」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


コナミの「ボンバーガール」に藤崎詩織が出るらしい……藤崎詩織でボンバーマン……爆弾のトラウマが……

懐かしい。なんだかとても懐かしい。

俺が彼女に告白されようと頑張っていたのは、もうどれくらい前になるのか。

ときメモの爆弾はあの頃の恐怖の記憶、追い詰められた記憶のメモリアルだ。

公式がネタに走りやがったか!

ぐああああああ、あの爆弾が爆発する音を思い出してしまった!!

俺は早乙女好雄に電話して表示された爆弾連鎖が頭に浮かんだよ。

初めて爆弾が弾けてから どのくらいの時が流れたの

ボンバーマンまで萌え擬人化か……最近はなんでも萌え擬人化にし過ぎだ。

ボンバーマンは元々人間キャラだし、藤崎詩織の出展は別ゲーのキャラだぞ。

藤崎詩織、我が少年の日の女神よ。

あの頃は一体どれだけの人間がときめきメモリアルを遊んでいたのかね。

90年代後半くらいの頃のウチの国の学生のPCには大体入っていたように思う。
中国語版が安かったし雑誌が勝手に付録にして配布とかもしていたし、恋愛系、日常系のSLGでガッツリ遊べるゲームで、それも中国語版で遊べるってのが当時は他になかったから。

アニメの中のような学校生活を送れるゲームってのは衝撃的だったね。

藤崎詩織はゲーム遊んでいた当時は結構ヒドイとも思ったが、今になって見ると案外単純でカワイイ女の子だとも思えるようになった。

一緒に帰って友達に噂されると恥ずかしいし

爆弾回避のためにはそれをあえて聞かないといけないからね。詩織は爆弾状態には比較的なり難かったけど、それでもうっかりしていると爆弾状態に。

ところでこれどんな作品?家庭用ゲーム?スマホゲー?それとも漫画か何か?

アーケードゲームの「ボンバーガール」だな。中文だと多分「炸弹娘」になる。
「炸弹人」(ボンバーマン)を萌えキャラでやるボンバーガールに藤崎詩織がそのままのデザインで参加。

こいつがボンバーマンに参加することに関して、なぜか全く違和感が無い。

恐らくときメモのキャラはみんな爆弾持っても問題無いぞ。

うーむ……作品の顔としての選択なんだろうけど、藤崎詩織の爆弾ってあんまりヤバいことにはならなかったはずなんだが。

そうそう。私の記憶でもときメモのキャラの中で藤崎詩織は爆弾が出難い方のキャラだったはず。早乙女優美とかが爆弾処理が厳しかったような。

まぁどのキャラにしても、一度爆発すると連鎖的に爆弾が発生して誘爆するからね……ボンバーマンとの相性はバッチリだ。

ときメモの爆弾で特に怖いのはヘルメットの……えーと……

美樹原愛だな。あっちはガチで爆弾処理でいい思い出が無い。

ときメモのボンバーガールはあのヘルメットだろう。
ただそれに合わせて登場させても嫌な思い出のある人が多過ぎて誰も得しないだろうが!

他に虹野沙希もわりと爆弾になり易かったけど、ある程度のコントロールは出来たからね。
美樹原愛は性格や容姿もあまり好まれなかったし、何より登場キャラを少なくする基本攻略での障害になるから負の感情を抱く人が多かったなあ……

ヘルメットは好感度が最初から高いしすぐに爆弾になる
あれは藤崎詩織経由で紹介されてめんどくさいことになることも多いから、藤崎詩織の特殊装備やスキル扱いでも良いような気がする。

もし今の時代にまでときメモの影響があったら、痴情のもつれの結果がnice boatではなく伝説の木の下で爆殺とかになったんだろうか。

伝説の樹の下に呼びつけておいて浮気クズ男を爆破か。いいかもしれん。

藤崎詩織がボンバーマンなら、紐緒結奈とかがスパロボに参戦してもいいんじゃないかな。それに4の必殺技でスパロボの如く揺れていたヒロインもいたし、いけるんじゃないだろうか。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの上の世代にとってはイロイロな記憶が刺激されるニュースとなっている模様です。

「ときめきメモリアル」は比喩ではなく管理人の人生を変えたゲームなので、こういった動きがあるのは嬉しいですね。
もちろんシリーズ新作が出てくれるのが一番嬉しいのですが……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

リン・ミンメイの中国語表記の揺れと影響あとランカ・リーは中国だと銀河級にダサイ名前だった模様

以前の記事
中国でヤン・ウェンリーは中華系、中国人キャラと思われていなかったと判明 管理人不覚の極み
に関してイロイロと追加で質問をいただいたりしておりますので今回はそれについてを。

一昔前、まだ今のように情報が簡単に調べられるような環境では無い、ネットの中国語のデータベースが無いどころか日本の作品の情報を調べるのも難しかったような時代に中国に入って人気になった作品で、人気になった中華系キャラとしてはヤン・ウェンリーの他にも
「マクロス」の「リン・ミンメイ」

などがいます。

ただリン・ミンメイの漢字表記に関しては日本の公式設定である
「鈴明美」
で広まっているわけではなく、現在は
「林明美」
で広まっているようですが国や媒体によって表記が一定しなかった時期もあるようです。更に初期の頃に中国に入ったリン・ミンメイは「マクロス」ではなくアメリカ経由の編集合体を経た「robotech」のキャラだったという事情もあるなど、昔はかなり混沌とした状況となっていたそうです。

このリン・ミンメイの名前やマクロス関係の中華系キャラの名前の中国語表記について中国の古参マクロスファンの方に聞いてみました。
教えていただいた話によると、リン・ミンメイの中国語表記は比較的早い時期に「林明美」で固まっていたようで、「楊威利」のように欧米系と勘違いされることもなく、普通に中華系キャラ、中国人の名前として認識されていた模様です。

ただ中国語表記に関してはイロイロなバージョンが存在したのも確かなようで、90年代前半に中国に入った「太空堡垒」(robotech)の時は「林」の表記無しでの「明梅」だったそうですし、他にも香港で放映されたバージョンでは「林明明」なども確認されているそうです。
また台湾では「宇宙的戦艦」名義で放映されていたそうですが、この辺りに関しては正確な所を調べるのが難しい状態になっているとのことです。

それから英文表記に関しては今世紀初頭の時点、日本のアニメが中国に雪崩れ込んで広まり、中国国内で「マクロス」と「robotech」の区別が明確になって来たような時期においては
「Lynn Minmay」
の表記が広まっていたそうですが、こちらは日本のポスターやCDジャケットの影響ではないかという話でした。

ちなみに、なぜ「林明美」に関して以前の記事で書いた「ヤン・ウェンリー」の中国語訳「楊威利」のような
「中国人では無い名前、欧米人っぽい名前という受け取り方が無かったのか」
ということに関しては、作中の描写や翻訳による空気の影響もあったのではないかという話です。
「銀英伝」に関してはいわゆる「洋画っぽい翻訳」のような空気があったそうですし、楊威利の「威利」がより一層英単語っぽく感じられたのだとか。
それ以外にも、当時は中華系の名前をピンインに準じて表記するという習慣が広まっていなかったので、余計に「楊威利」が中国人の名前に感じられなかったのではないか……という話も教えていただきました。

あとリン・ミンメイの他に「リン・カイフン」に関する質問もいただいておりますが、こちらは表記が一定しないようで、日本の公式の「鈴海皇」という表記も使われていないそうです。
とりあえずrobotechの方では「林凱」だったそうで、中国のマクロスファンの間ではより近い音の「林凱豊」表記が使われることもあるそうですが、
「幸いあまり頻繁に出てくる名前じゃないから、そこまで気にしないでもいいな!」
的な扱いにもなっているとかなんとか。

それ以外にもマクロスシリーズでは中華系の名前がちょくちょく出てくるので、その辺りのキャラの中国語名の認識についても聞いてみたのですが、やはり強調されたのは
「マクロスF」の「ランカ・リー」

の中国語名
「李蘭花」
についてで、これに関しては
「超弩級にダサイ名前」「ダサさ銀河級」
という評価もあるそうです。

ランカ・リーの中国語名に関しては当時からあまり評判のよくない名前だとは感じていたのですが、今回の話では改めてそのダサさが強調された話を教えてもらいました。

「マクロスF」が中国に入った時期の中国オタク界隈ではもう現地の翻訳で独自の表記にしてイメージ補正する作品を受け入れることはなくなっていましたし、ランカ・リーに関してもすぐに漢字表記が伝わり、「李蘭花」という名前で広まっていたようです。
しかしその名前は当時日本のアニメを見ていた層の感覚では極めてダサいものに感じられたとのことです。

初代マクロスの「林明美」が中国的に特にカッコイイ名前だったわけではないそうですが当時は比較対象もほとんど無くわりとスムーズに受け入れられていたそうです。
しかし「李蘭花」はハッキリと分かるダサさに加えて、時代の変化により初代マクロスの時のような海外アニメに出てくる中国的な要素が「新鮮な内容」として何でも好意的に受け入れてもらえる扱いではなかったとも。
(初代マクロスの中華描写は30年代や40年代の上海映画っぽい印象だったので中国の90年代の感覚でもわりと心の薄目案件ではあったそうですが)

中国では「マクロスF」のヒロインのシェリルとランカの人気の差が日本以上にハッキリと出ていましたが、それに関しては名前から受け取るイメージも影響していたのかもしれません。
「シェリル・ノーム」(中国語表記は「雪莉露・諾姆」)の名前と作中のトップアイドルとしての豪華さ、一般人からアイドルになっていくランカ・リー(李蘭花)の差が中国語表記の名前のイメージ差も加わってどうにもならなかったのかなーと。
この辺りに関しては
「せめてもうちょっと洋風っぽい名前だったら……」
「中国語でも蘭花・李や蘭卡・李的な見せ方であったならば……」

という話もありました。

今回の話を教えてくれた方も中国人っぽい漢字表記の名前から受ける印象に関して
「古風でカッコイイ名前と古くてダサイ名前」
「中二病的名前のカッコ良さとキラキラネームのダサさ」
の違いを明確に説明するのは難しいと悩んでいましたが、名前の人気や印象に関しては、文化的背景に加えて時代ごとの社会的な変化もイロイロと影響しますから、その辺りについては日本と似たような所もあるのかもしれません。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


「マクロス」は中国オタク的「心のアニメ」 その1 中国におけるマクロスとRobotechの関係

中国の大人気ソシャゲ、女神女カを出そうとして忖度して改名したら炎上してまた戻すことに?

ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので今回はそれについてを。

「荊軻が女性キャラ」などの問題から社会的な批判の集中砲火を受けたりもしていた中国の大人気国産ソーシャルゲームの「王者栄耀」ですが、また中華文化系新キャラの実装に関してゴタゴタが起こっているそうです。
中国の人気ソシャゲ、荊軻が女は許されないのでキャラの名前修正

教えていただいた話によれば、「王者栄耀」の新キャラ「女媧」の情報が出ていたものの、
その後の実装の告知ではなぜか
「『女娲』ではなく『曦』という名前に変更されていた」
ことからゲームのユーザーが反発して一時炎上状態となり、その後また「女娲」に戻されることになりそう……といった事件が起こっているとのことです。
中国のニュースはコチラコチラ(どちらも中国語)などをご参照ください。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトにおける
「王者栄耀の新キャラ女媧の改名」
などに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


王者栄耀がまた炎上しているぞ。
女媧を出すとか言っておきながら、いつのまにか別の名前の「曦」になって告知された。そしてプレイヤーの反発が。

もうこれ以上歴史上の人物出すなよ……

歴史上の人物をそのまま出すのをやめて改名になるのはしょうがない。
ただ女媧みたいな神話の人物をどうするかについては疑問も残る。

これ、自主規制でやったらユーザーの反発で逆に炎上したケースか。

こんなことやるくらいなら最初からやらなきゃいいのに。

王者栄耀のヒーローの名前って別に叩くようなもんじゃないだろうに……プレイヤーも普通に受け入れている。

むしろ女媧は出したらダメだろ。中国の民間信仰における重要な存在なんだから。こういうのってどこの国でも許されないし禁止されている。歴史上の人物より更にマズイ、そんなのやるのは日本くらいだ。
実際、女媧が作品の世界観設定に配置されていても、女媧がキャラとして出てきたことってないだろ。

そんなのウチの国のネット小説にいくらでもあるぞ。

もう歴史だ神話をいじったりしないで全部オリジナルでやるしかないのかね。
ウチの国の環境がめんどくさ過ぎる。

これは女媧が設定では悪役的、人類をコントロールしようとする敵サイドなキャラと受け取れるという情報が流れていたのが問題だったんじゃないか?
コーエーのゲームでさえかなり正義側の扱いにしていたのに、国内のゲームがなんでそういうことやるのかね。

女媧は封神演義の頃から別に正しい女神というわけではなかったぞ。

私はゲームに歴史上の人物の名前を使うべきではないと思う。
ゲームと歴史は全く関係ないのに、なぜそんなことをするのか。

そりゃガワとして有効だからだよ。完全な創作上のキャラよりもプレイヤーが慣れている存在をベースに創作したキャラの方が分かり易いし感情移入し易いし興味もひき易い。
仮に天地を想像した存在のキャラを作る場合、女媧のような密度のある背景を持ったキャラを創造して、更にプレイヤーに納得させるのはかなり難しい。

0から創作する場合、まず大量の説明や関連ストーリーによって説得力を持たせないといけないからね。それに対して「女媧」の一言で済むのはどれほど簡単で有効か。

私は神話や歴史上の人物を元ネタにして話を作るのはやめるべきだと常々思っていた。
やり過ぎという意見も理解できなくはないが、虚構と現実の区別がつかない人間がどれだけいるか考えてみるべきだ。

なるほど。では君の羅貫中先生についての評価を語ってくれたまえ。

テンセントは外国系のキャラクターデザインからネタを引っ張ってきて中国の神話歴史ネタに合わせているのに、大元でリスクが発生するのはギャグにしか見えない。

嬴政(始皇帝)とか、どんどん元ネタのギルガメッシュになってるのにな。いつのまにかスキンが愉悦系金髪になってるのは笑った。

王者栄耀は人気になり過ぎて影響も大き過ぎるから運営も守りに入っているんだろう。もっとマイナーなゲームであれば女媧を出すのにこんなに怯えなくても良かったはず。

王者栄耀は歴史上の人物を悪ふざけな改変で出しまくっているという前科があるし、影響も大きいから難しいだろうね。

王者栄耀はもうどんなのでも批判されるぞ。
荊軻が大問題になったが他にも李白とか批判は尽きない。

俺の大学でも学生の社交ツールになってるくらいだし、楽しいから遊ぶゲームとはちょっと違ってきている。単純に一つのゲームとして取り扱ってもらうのは無理だろうね。

ちょっと前のカードゲームの三国殺からソシャゲの王者栄耀に移ったと考えるのは……影響の大きさが違うから難しいか。環境も大きく変わっているし。

この間親戚の集まりで親戚やその子供と三国志や歴史人物について話題になったが、今の子供ってマジで三国志の人物、劉備や諸葛亮を王者栄耀のキャラで認識しているんだな……
他にも李白のイメージが詩仙じゃなくて剣仙になっているのは笑えない。

そう言えば俺も知り合いの教師から、今の小学生の間では李白が剣仙のイメージになっているという話を聞いた覚えがあるな。

王者栄耀の影響で学校の教師が苦労している。
今の子供は王者栄耀のキャラをそのまま歴史上の人物だと捉えている。しかも現在の学校教育では歴史を教える時間がどんどん減っているから正すのも困難と来ている。

子供ってそういうもんじゃないの?別に学校でやらなくても、そこで実際の歴史とは違うと大人が教えてあげればいいじゃないか。

そういう話じゃない。子供を論破しても意味が無い。
子供を守るために歴史上の人物の名前をそのまま使うべきではないと言っているんだ。悪影響により誤解したまま育ったらどんなことになるやら。

大きくなってから実際の歴史ネタを知って、創作との違いに衝撃を受けるってのが基本的な流れだと思うんだが。
大人がやるべきなのは現実との違いから、歴史に興味を持たせてあげることだと思うんだがなあ……

批判している人は余裕が無さ過ぎ。
小さい子供が李白を剣仙だと思いこんで、大人になるまでずっとそのままでいると思っているのか?

「聖闘士星矢」のおかげでギリシャ神話を詳しく調べたり知ったり、「Fate」のおかげでで北欧神話を詳しく調べたりしている自分からすると、別に心配しないでも良いと思うんだけどなあ
李白に関しても中学でも高校でも学ぶ機会はあるし、娯楽方面でも例えば中二病的に李白を語るならきちんと史実の李白を知っておかないとバカにされたりするぞ。

それでゴタゴタの結果、結局女媧に戻すことになったのか?

どうやらそうみたい。
公式アカウントの発言の方向性が大回転していて笑うしかない

ユーザー側は改名の必要は無いという空気だったからね。
運営は以前みたいに社会的な批判を名指しで受けることを恐れて改名したんだろうけど、今度はユーザーが怒って炎上したと。

別の国産ゲーム、例えば崩壊学園とかも女媧が出たりしていたように思うし、出すこと自体は可能だし、強行しても恐らく大丈夫なんだろうけど運営は不安になった、消極的になったのがいたんじゃないか?

王者栄耀は好きなゲームじゃないけど、作中の歴史にまでいちいち批判が入るのはなんだか微妙な気分になる。
言ってみれば型月世界の歴史みたいなもんなのに、なんで放っておけないのか。

作品の歴史イメージが現実の歴史イメージに浸食してくるからね。
普通にネットを見ても検索結果への影響は明らかだし、歴史系人物スレが王者栄耀のゲームキャラに乗っ取られたりしているなど実害が無いわけじゃない。それが徐々にじゃなくて極端なゲーム世界観のノリによるものだから、歴史文化を汚すとして強い反発が出るんじゃないかと。

荊軻の時は本当に株価が下がったしな。
その責任問題のリスクを考えると逃げたくなるのかもしれん。

FGOは炎上しても全く気にせず普通に中華系サーヴァントをストーリーにぶち込んできたが、こっちはどうなるんだろうなあ……

当初の方針だと思われた歴史の魔改造ってのいうのがどこまでできるんだろうね。
現在ウチの国で最も人気があって社会的にも注目されているゲームなのは間違いないが、それだけに難しい。今後歴史系人物が出ないのではないかといった予想もできてしまう。



とまぁ、こんな感じで。
現在の空気では仕方ないと見る人もいるようですが、その流れに関して微妙な気分になる人も出ている模様です。

上のやり取りにもある通り他の中国国産の作品を見る限り、これまでの中国で女媧を出すのは特に問題になることは無かったようです。
しかし「王者栄耀」という現在中国で一番勢いのある、社会現象レベルのゲームとなるとそう簡単にはいかないようです。

「王者栄耀」は「荊軻を女性化したキャラ」(一応設定上は荊軻の一族で、歴史上の荊軻本人ではない)が社会的に叩かれまくって大変なことになったばかりですし、運営側もイロイロと難しい判断を迫られているのかもしれませんね。
あからさまな忖度や自主規制をしてしまうと、今度はユーザー側からの反発による炎上の可能性も出てきますし。

最近はこの手の問題に関して中国オタク界隈の反応の中にも強い反発が混じるようになってきていますし、中国で人気になることのリスク、特に広い範囲からの注目が集まって反発の出るリスクというのがハッキリ出てしまっているのがなんともかんとも。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国でヤン・ウェンリーは中華系、中国人キャラと思われていなかったと判明 管理人不覚の極み

今回は個人的に今年一番衝撃的だった話についてを。

「銀河英雄伝説」

は中国でも人気が高く、日本の作品の中では恐らく中国におけるファン層やネットコミュニティの形成が最も古い作品だと言われていますし、簡体字中国語版が発売されていたりもします。
「銀英伝」が中国に刺さった理由としては、以前から
「片方の主人公であるヤン・ウェンリーが中華系であるのも大きいのではないか」
という話がありましたが、先日古参の中国オタクの方々から

「中国の銀英伝ファンの間でヤン・ウェンリーは中華系キャラ、中国人キャラだとは思われていなかった」

という驚愕の事実を教えていただきました。

もちろんこれはかなり昔の話で、さすがに現在では中国語の作品関連情報も整っていますしヤン・ウェンリーが中華系ではないという認識の人はほとんどいないと思われますが、一昔前の中国の銀英伝ファンの間では彼が中華系、中国人系キャラではないという認識の人がそれなりにいたそうです。

なぜそんなことになっていたのかというと、ヤン・ウェンリーの名前の中国語訳である
「楊威利」
から受ける印象が大きかったそうです。

ヤン・ウェンリーの漢字表記は田中芳樹先生の設定では「楊文里」となっているらしいですが、中国ではずっと「楊威利」表記で現在もそれが定着しています。
ですがこの「楊威利」の「威利」が中国語における外国人名
「Wylie」
の定番翻訳表記の一つとなっていることから、中国人の名前ではないという印象にもなるとのことです。

実は中国語では外国人の名前を表記する際に音訳で更に「中国人の姓名的な表記」にするパターンも結構ありまして、例えばアメリカの大統領では林肯(リンカーン)杜魯門(トルーマン)といった表記になっています。

そんな訳で現在ヤン・ウェンリーの中国語表記として広まっている「楊威利」は「楊」という姓が付いているから中国人的な名前だと受け取ってもらえるわけではなく、むしろ「威利」(ワイリー)という類似の外国人名もある表記から、、中国人ではなく欧米人系の名前といった印象にもなるそうです。

それに加えて作中におけるヤン・ウェンリーの言動や嗜好が当時の中国人からかけ離れていたことも「中国人ではない」という印象を加速させたそうです。当時は「なんかアメリカの将軍にいそう」と受け取る人もいたとか。

そういったことから昔の中国における銀英伝のイメージは
常勝の天才ラインハルト・フォン・ローエングラムVS不敗の魔術師ヤン・「ワイリー」
そして
近代ヨーロッパ的な帝国VS現代アメリカ的な同盟
的なモノもあったそうです。


そんな訳でヤン・ウェンリーの中国語訳に関しては、初期の「楊威利」がある種の誤訳的なモノではあったものの、作品設定やキャラクターの言動などから受ける印象とあまりにも
「合致し過ぎた」
ことから中国では「楊威利」で定着していったような所があるとのことです。
現在は簡体字中国語版など公式の中国語訳でも「楊威利」になっていますし、今更変えるのは難しいでしょうね。

ちなみにこの話を教えてくれた中国オタクの方によると、
昔中国の古参の銀英伝ファンの人に対して
「ヤン・ウェンリーって中華系キャラだよね」
という話をしたら

「不可能!」(ありえない!)

と返って来て、説教されたことがあるそうです。
またそれとは別に

「可能性很少」(その可能性はほぼ無い)

といった答えを返してくる人もいたそうですし、他にも

「紅茶にブランデーを入れて飲む中国人がおるか!!」

と熱いツッコミ(?)を受けたなんてこともあったそうです。それと
「百元さん、知らなかったんですか!?」
という話も……

スイマセン!知りませんでした!勘違いしていました!
この百元籠羊、不覚の極み!!
以前から
「ヤン・ウェンリーの名前って中国人ぽくない」
という指摘があったのを知ってはいたのですが、てっきり「日本の感覚で作った中国人の名前」によるぎこちなさとかの問題かと思い込んでいまして
(ややこしいことにその手の批判も珍しく無かったり)

いやもう、銀英伝ファンをやっていて、しかも中国の銀英伝事情を十数年追っかけていながらこんな基本的な部分を勘違いしていたとは……頭の中でランズベルク伯アルフレットがずっと叫んでいます。
同時にこういうことを知って驚けるなんてブログを続けていてよかったと思ったりも。


それにしても、「主役の片方が中国人だから」という理由が無いのに昔の中国であそこまでの大人気になっていたというのは、ヤン・ウェンリーというキャラ、そして銀河英雄伝説という作品の凄まじさを改めて感じてしまいますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本社会のクリスマスイベントっていつから始まるものなんだ?11月なのに日本ではもうクリスマス特集やクリスマスネタが出ているんだが……」

今回はちょっと簡単なネタで。

中国でも伝統的なイベント以外の、クリスマスやバレンタインといった欧米から入ってきたイベントを祝ったり、それにかこつけた様々な商売が行われていたりします。

ただそういったイベントは入ったルートや時期、地方などにより中国独自の者となっている部分もイロイロとありますし、日本は日本でまた独自の発展をしていることから、中国オタク界隈ではたまに日本の季節ネタやイベントに関する疑問などが出たりもしているようです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本のクリスマスの期間はいつからいつまで」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ヘンな質問になるが日本社会のクリスマスイベントっていつから始まるものなんだ?
11月なのに日本ではもうクリスマス特集やクリスマスネタが出ているんだが……

日本もクリスマスの盛り上がりは12月からだと思うが……どの辺りで出ているんだ?

最近買ってる日本のアニメ雑誌とか漫画雑誌とか。
今月買ったのにはもうクリスマスの公式イラストだとかクリスマスネタのエピソードとかが載っている。

欧米のホリデーシーズンより日本のクリスマスは短いと聞いたが、そんなに早く始まっているのか。

日本では記念日の前後にまたがるシーズンじゃなくて、記念日を最後に置いたシーズンになるから結構前から関連イベントや関連ビジネスが始まっているという話も聞くな。

クリスマスが日本ではなぜか恋愛と合体のイベントになってんだよな。
若者はそっちの方の予約を取るのも苦労するって言うし、クリスマスの実質的な開始が早期化しているのかもしれないと考えてみたんだがどう?

日本のクリスマスはイベントだからな。こっちもそんな感じだけど、春節まで間があるし学校も忙しい時期だからあんまり騒ぐ気にはならないね。

ウチの国では11月11日が光棍節(独身の日)で微妙な気分になったりヤケクソな盛り上がりになったりな時に日本ではクリスマスで恋愛イベント進行中だと……?

そう言えば、俺は昔日本語の授業でクリスマスを話題にした発表をする時、「クリスマス 街はラブラブ 僕ブラブラ」とやったら随分評価されたことがあるぜ!

似たような所があるこっちのバレンタインもそんなに早くは始まらないのだが……そう言えば日本のバレンタインも1月からやってたりする?

そっちはさすがに無かったような。
チョコレート関係のイベント始まるのは2月に入ってからじゃないか?
いやでも考えてみれば雑誌だと1月発売のでもうバレンタインネタはあったかも?

日本の季節系イベントで興味深いのは、終わったらすぐに次を始める事だね。
ハロウィンが終わったらクリスマス、クリスマスが終わったら年越し、そして元旦状態になる。

こっちのイベントは海外系だと期間があやふやな所もあるからなー

外から来たイベントだし、宗教的な意味も無いからダラダラ続いている感もあるよね。

今はどうだか知らないが、12月頃に出たクリスマスツリーが2月の春節前まで飾りっぱなしともかもあったな……

確かに。最近はウチの国も移り変わり早くなったけど、前は春節までずっとツリー出ていた気もする。

日本のソシャゲとかクリスマスイベントもハロウィンイベントも1か月前くらいからやっている印象があるんだけど。

そう言えばFGOもそんな感じだったね

それ復刻イベントも込みでの話じゃないか?

日本は10月になったら即10月末に行われるハロウィン関連の活動に入るからね。遊園地はハロウィンパレードやるし、商店ははハロウィン商戦になる。

まぁウチの国でも祝日関係は結構前から動きが出るし、日本のクリスマス関係もそんな感じなんじゃないかな。
でもクリスマス関連の版権絵とか、クリエイターに対して何時頃発注されるのだろうか?

ゲーム関係の事を考えると、結構前だと思う。イラストもそうだけど、声優も、声優の脚本も事前に準備しておかないといけないわけだから。

そう考えると、11月に出てくるクリスマス関係の作品って、祝日前に段々と盛り上げていく上でのモノなのかなあ

プリキュアとかの一般向けアニメは新作を追っかけてみると、クリスマスとかの季節イベントは該当する日の前後からそんなに大きくは外れない。
日本でもイベントに合わせられるなら合わせるんじゃないの?商業的な理由でも無ければあえて前からやる必要も無い。

商業的な展開だと準備に宣伝、更に利用可能な期間といった要素があるからね。

そもそもスレ主の言ってた雑誌って、たぶん月刊誌だよな。
その場合、月単位のスケジュール設定になるからそっちの影響もあるんじゃないか?
確か11月発売は12月号になるから、それに合わせてクリスマス特集をするのでは。事前に出るから結果的に早すぎる印象になるかと。

なるほど、月間ベースの雑誌メディアではそんな感じか。

日本社会は12月にクリスマス、1月に元旦とイベントが続くから1月号の場合、今度は元旦ネタをやらないといけなくなるはず。
だから早めにクリスマスネタを消化しておきたいというのもあるのでは。

ちょっと前まで日本で仕事していた時の印象だが、街並みがクリスマスのイベントモードに入るのはさすがに11月ってことは無いはず。
ただ関連商品はかなり早めに展開されていたような記憶が。

こういったイベントってどこの国でも商業活動と深く結びついているから一般庶民や社会的な感覚との区別が難しいよね……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈で日本の季節の変化やイベントを感じ取るルートや、それに伴うズレのようなものも出ていました。

それにしても中国でもソシャゲのイベントネタで季節を感じる人が少なくないらしいのは、何とも不思議な気分になってしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本のクリスマスって欧米とどう違うの?」

バレンタインデーを嘆く中国オタクの面々

中国のネット小説の元気が無くなった理由は検閲精度の向上?

今回はこの間日本に仕事で来た中国オタクの人との話で出てきたネタの紹介を。もっとも、ちゃんと裏付けのあるネタでは無いので話半分かそれ以下くらいに見て下さい。

近年の中国では国産コンテンツの中心として
「ネット小説」
が非常に重要な存在となっており、文字数ベースの課金システムや様々なメディアでの商業展開などから、中国国内のクリエイターが飯を食っていこうとしたり夢を見たりすることのできるジャンルとなっています。

しかし最近の中国のネットを見ると、国産系コンテンツではネット小説の元気が無くなり、逆にweb漫画やイラストが盛り上がるようになってきています。

これまでの中国のコンテンツの発展や人気の傾向を見ていくと
「見る方も作る方も安いコストのコンテンツ」「大量に高速に消費していく」
という方向で進んでいたのですが、ネット小説からweb漫画への流れは、作る手間や読み応えなど、明らかに逆の流れになっています。

この辺りに関して話を聞いてみた所、
いわゆるネタ切れ以外で考えられる理由として以下のものが返ってきました。

・中国のネット環境が変化している。昔はBBSなどが活発だったが、今はweiboやweixinなどの短文メッセージでのやり取りが主流になってきている。ネット小説はそういった場所では紹介し難く話題にし難い

・若い世代が長文を読まなく、或いは読めなくなってきている。今の中国のネットは昔のように「国産の中国人向けコンテンツで見応えがあるのがネット小説だけ」といった状態ではないので、ネット小説の「消費量」が減っている可能性も考えられる

・スマホベースの環境に移って、画像や動画のやり取りがスムーズになった。以前から中国では日本に比べて大画面のスマホが好まれていたので画像や動画をスマホで見るスタイルもあっさり定着した


更にそれに加えて「結構大きいかもしれない」とされたのが

・中国のネットにおけるワード検閲精度の大幅な向上。画像や動画の検閲精度はまだ相対的に「緩い」のでそちらの方に人気が集まることになっている……のかもしれない

というものでした。これは確かにちょっと納得したくなってしまう指摘ですね。
中国のネット小説サイトは運営側がかなりきっちり「忖度して自主規制」をやってきますし、それに加えて「中国のネットに標準装備の規制」というのもあります。
そしてこの間の党大会の時にも感じましたが、中国のネットの規制は一昔前に比べて更に厳しくなっているというか精度が上がっているような印象も受けます。

この話を教えてくれた方も
「思いつきだから、実際どうだかは分かりませんからねー」
と言ってましたし実際にどうかは分かりませんが、一時期はとんでもない勢いだった中国のネット小説に最近は元気の無い所があるのは確かなようですし、ネット検閲の強化で作品を書き難くなっている所はあるのかもしれません。


それにしても今後中国のネット小説ではどうなっていくのでしょうかね。
日本のコンテンツは様々な規制を受けながら新ジャンルの勃興や表現手法の変化や発展などが起こっていましたが、そういったことが起こり得るのか。

これまでの中国のコンテンツは規制が入ったら資本も人も撤退、ガイドライン的なモノもハッキリしない上に交渉の余地も無いので、規制の範囲内で危ない橋を渡るのは諦めて別の所に行く……といったことが多く、それが
「中国では国産コンテンツが育たない」
ということにつながっているという話もありました。

しかしネット小説は既に十分以上に「育った」状態と見ることもできますし、規模的にすぐに消えるとも思えません。
中国のネット小説は仙侠系や玄幻系といった中国独自のファンタジー系ジャンルを構築しながら発展してきましたし、様々なメディアに展開されるコンテンツの核になったりするなど、商業的な価値もありますから、何かしらまた面白い事が出て来たりしないかなーとも考えてしまいますね。


ちなみにこの辺りの規制の流れに関して、中国では
「表現の規制=政府に怒られて何も出来なくなる=諦めて放棄」
といったような認識があるらしく、逆に「表現の自由」に関する認識や空気の読み方も日本とはかなり違う所があるそうです。

日本に進出したコンテンツに関しても、大雑把な言い方をすれば

日本は表現の自由がある≧何やっても良い≧政府に怒られないなら大丈夫≧ジャンルや業界の自主規制?何それ?

みたいなことになっている節も見受けられるとかなんとか……
そんな訳で日本に進出してきた中国系のコンテンツに関しては、時折危なっかしく思える所も見え隠れしている模様です。

日本と中国では社会的な背景が違う上に規制の方向性や対応、ペナルティが異なるので難しい話ではありますが、そういった辺りの感覚や表現を磨くスキルも育ってくれたらなー……と個人的に思ってしまったりも。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

11/13修正:誤字脱字の修正と追記を行いました。ご指摘ありがとうございます

中国オタク「なぜ敵キャラや悪役がちょっと良い人的なことをやると高く評価されるのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではいわゆるダークサイドに堕ちた的なキャラや展開を
「黒化」
逆に悪から正義になるようなキャラや展開を
「洗白」
といったりしています。

また中国では敵キャラが「洗白」されて味方になる或いは敵では無くなるような場合、非常に人気になり易いといった傾向がある模様です。この辺りは日本でも似たような所はあるかと思いますが、最近の中国ではより極端な所もあるのだとか。

ただ、最近ではこの風潮に対する疑問や反発も出ているそうです。
中国のソッチ系のサイトでは
「なぜ悪役がたまに良いことをやると高く評価されるのか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜ敵キャラや悪役がちょっと「良い人」的なことをやると高く評価されるのだろうか?
なぜそういった「洗白」なキャラは簡単に人気になれるのだろうか?近年の主人公系キャラの不人気ぶりとは対照的に感じる。

そういうキャラって「洗白」から一気にファンを獲得するからね……主人公系のキャラと比べると確かに違う。

一気にファンを獲得ってのはわりと珍しいケースだと思うが、評価が急上昇したりその後にキャラを語る際のイメージに影響したりはするよね。

良い人でいるのは損ばかりだ。
最初は悪いヤツでいて、たまに良い事をするのが一番効率的なのさ。

これ、日本のオタクの間では「不良が雨の中捨て猫に傘をさしてやる」とかのネタで言われる問題かな。
日本ではギャップ萌え表現と、一時的な錯覚についてのツッコミが入る流れになっていたような?

現実の悪役的な扱いをされる人間や悪いイメージが固まった人間はちょっとくらい「良いこと」をしても評価は変わらないのにね!

逆に主人公やヒロインはちょっとでも失敗したり足を引っ張ったり頭の悪い行動を取ったりすると批判が殺到する。

最近はこういう悪いヤツが良いヤツになる、敵が味方になる、そういう評価になるような行動をする「洗白」が濫用され過ぎな気もするなあ

きちんと改心するエピソード、説得力のある展開や伏線配置みたいなのは欲しいね。
頭おかしいヤツが悪い事しまくって、その後にちょっと良い事しましたくらいじゃ「洗白」とは言えない。

私は悪人が許される展開自体があまり好きではない。
アニメや漫画の悪事ってえぐいのも多いし。

最近はさすがに「俺はこんなに辛い経験をしてきたんだ」「悪事に手を染めるのも仕方なかったんだ」的な可哀そうな過去の告白くらいじゃ叩かれるようになってきていると思う。

私も最近ではそういった展開に関して劇中の贔屓描写、それから声優や音楽などの演出効果でなんとなく押し切ろうとするようなのが引っかかるようになってきたかな。

これってジャイアンが分かり易い例じゃないかな?
ジャイアンは劇場版で活躍してイメージを良くする。

いや、ジャイアンは結局いじめっ子のイメージが残っているぞ。
劇場版の評価は高いけど、ジャイアンのキャラ自体は日常編のいじめっ子のままだろう。

でも日常編における非道っぷりは薄まるよね。
理想的なガキ大将みたいな評価をされる時もある。

悪役計キャラの良心的エピソードが、そのキャラ全体のイメージに強く影響するというヤツか。確かによくある話だが……

ストックホルム症候群ってやつ?

実際はちょっと良い事をするのは簡単でも良い人になるのは難しいと思うんだけどなー

あまり難しく考える必要はない。
だいたい悪役というのはカッコイイものなのだから!

悪いことやってた時期からファンが付いていて、「良いことをする」的なエピソードはそのファンが活発化するきっかけとして扱われるという見方はどうかな?

悪役は強いしカッコイイしで有利だからね。
成長段階だったり制限のかかる主人公側とは違った扱いになり易い。もっとも、味方になった悪役は主人公側の制限を受けるようになって悪役の時ほど活躍できなくなったりするけどね。

味方にまでならないで、完全に敵対では無い関係になって更に実は良い所もある的な評価を獲得するのが一番美味しいな!

悪役はキャラの複雑さだとか、解釈の幅だとかが出し易いからね。単純な「悪いヤツ」とは違うようにも見せられるし、キャラデザや設定が魅力的なキャラも多い。
でも最近はそういう演出をやり過ぎて食傷気味だし、悪事の扱いとの矛盾や、ここで問題にされるように尊重され過ぎ評価され過ぎな悪役がネタ化しつつあるようにも思う。

人気の出る悪役、ライバルキャラって第二の主人公みたいなことにもなる。

確かに主人公補正の亜種みたいなものは感じる。
そしてそういうキャラの「実は良い所もあるヤツ」的な描写をされるエピソードでは色んな補正がかかる。

主人公側や正義側は一回のミスでボロクソに叩かれるのに、悪いヤツは一回のちょっと良い事で持ち上げられるのはなんか微妙な気分になる。
いやハーレム系や俺TUEEEEE系主人公側が嫌われ易いってのも分かるんだが、それにしたってね……

「聖母」みたいな今ではアンチ属性な意味の批判も、その方向の積み重ねの結果なのかなあ

真っ黒な中にほんの僅かな白があると目立つだろ?
そして逆に真っ白な中にほんの僅かな黒があっても目立つ。

青少年は中二病で悪役に感情移入するのを好むものさ!
歳を取っても悪役への憧れや過去の好みの影響は完全には消えない!文句は増えるけど!

親近効果によるものとも言えるのでは。

こういうのって直近の描写だけで判断されて、敵対中の言動やエピソードはあまり記憶に残らんからな。

だがアニメの悪役の場合はどのエピソードで「やさしい」「実は良いヤツ」的な所を見せたかが一定しないのに、その少しのエピソードが高評価されてキャラの人気にも影響するケースが多いような。
単純にそれを当てはめるのは何か違う気がする。

心理学だとゲインロス効果の方じゃないか?

他に考えられるのは、悪人キャラのしでかした悪事が見る人によって違うということじゃないかな。
設定があるだけで劇中で描写されなければ気にしない人とか、主人公や好きなキャラと直接関係ない、モブキャラが被害に遭った程度ならばそんなに気にしない人とかもいる。
更には「見ている自分には関係ないから」なんて人もいるし、そういった場合は悪役キャラの見せるやさしさに関して悪事と比較せずに受け取るというか、設定とのギャップ萌え程度に受け取ることになるのでは。

なるほど。
言われてみればエピソード内で明確に誰を殺したとか、残虐なことをやったとかが描写されると白くなって味方になった後もアンチ層がずっとついて回るからな。

単純に悪役キャラに求められるやさしさや人間性のレベルが低いってことも考えられるかな。
逆に主役、正義の見方みたいなのは要求が厳しい!

対象年齢上がってしまうと、主人公側の欠点や矛盾が目に付くようになるし、正義側が相対的に微妙になる。
ヘンな話だが、今の時代の作品って悪の方が単純でいられるし、良心的な行動を取るというのは悪側を肯定できる口実になるってのはあるんじゃないかと。

悪役サイドのキャラってやりたいことをやっているように見えるからね。
ヒーロー側は基本的に正義の理屈が必要になるしその理屈と行動が一致しないと批判も出るし理屈自体に関する反発もあるしで相対的に厳しい評価になりやすい。

今の時代、正義の味方の方が単純ではいられないしね。時代的にも作品的にも。


とまぁ、こんな感じで。
悪役の方が評価され易かったり、最近正義の味方の立場が無いのは中国も変わらないようです。

この辺りの事情に関しては日本でも似たような空気はありますが、中国ではその手の空気が良い方にも悪い方にもすぐに加熱し易いのでイロイロと大変な気もしてしまいますね。
特に近頃はいわゆる「覇権」の争いから来るらしい、作品の上下関係についてキャラの評価についてのゴタゴタなども発生しているそうで……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
表紙は日本鬼子&小日本、帯の推薦は岡田斗司夫様と、本の外側については管理人が怖気づくようなレベルになっています。中身も表紙サギにならないようできる限り頑張ってみましたので、よろしくお願いします。 ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。



ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

中国オタク的に気になる(らしい)アイテム

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