「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2005年12月

かっこいいと思った中国語訳の名前

テスト期間やら帰国の準備やらの真っ最中な今日この頃。
ちゃんとした内容を書けそうにないので、タイトル通りの小ネタを。

かっこいいと思った中国語訳in中関村

とりあえず、すぐに浮かんだのが

Athlonの中国語名

「速龍」

なんか、いかにも速そうでいいです。
マシンに積みたくなります。
AMDは他にもSempronが「閃龍」とかカッコイイ名前多いですね。


かっこいいと思ったゲームの中国語訳

ゲームの名前ってあまりかっこいいのが無いんですが、そんな中でも記憶に残る物があります。
まず思いついたのはスクウェアが以前に出したシューティングゲーム
「アインハンダー」の中国語訳で

「独臂醒天」

この訳語、恐らくゲーム雑誌が適当に考えたか何かだと思うのですが
(検索サイトでもこの名前はひっかかりません)
単機で敵の真っ只中に突っ込んでいくシューティングゲームをうまく表現していると思います。
他には映画化もされた3Dアクションゲーム
「トゥーム・レイダー」の中国語訳「古墓麗影」などもいい感じかと。
やはり四文字の単語がかっこよく感じますね。
中国語発音で韻をふめますし。

えーと、あとはとりあえずというか一応と言いますか、
かっこよく感じたガンダムの中国語訳
を挙げて終わりにさせてもらいます。

GP-01 玉蘭

試作1号機の機動性重視の繊細なところがでていていいと思うんですが
え?あんまり訳になってないという直訳すぎ?いや、まぁその……

留学中の恋愛

ヒゲ店長の書置きを見て私もクリスマスの事、あと留学中の間の恋愛について。

ヒゲ店長の言うようにこっち(北京)はクリスマスの即席カップル誕生率が高いかと。
本科生だと春節により学期が変動するのでその年毎に違うのですが、
漢語班だとクリスマスの時期はHSKも終わり、
あとは休みの計画を構想中な時期かと思います。

クリスマスのイベントが近付き、更にこの先休みの旅行だって有る、一人身はツライ

そうなると駆け足で相手見つけたくなりますよね。
そんな訳でこの時期留学生楼ではぽこぽこカップルが誕生します。
そもそも、場所は海外、中国は北京。
日本に恋人がいる人にとってこの距離は大きいようで、不義理が起こることも多いです。
不義理については最初から日本に恋人がいる人だけでなく、
こちらに来てから付き合いだして片方だけ日本に帰ってしまっている人もいます。
私にとって北京のクリスマスは新しい恋愛が生まれるというよりも、
今までの恋愛が壊れる日というイメージが強いです。
もちろん、その場限りで終わって元の鞘に納まることも有るのですが
そのまま新しい相手と一緒になるという事も有ります。
留学生楼って狭いところですからモト彼氏モト彼女、更に新彼氏新彼女全部顔見知りなんて事態も。
しかもそういった人達が悪い人ではなく私にとっては仲の良かった人だったり、
御世話になった人だったりするのでなんとも。

留学生楼に住んでいる人同士は生活のかなりの部分を共有する事になります。
それに、生活の不便を解決する為に色々助け合ったりします。
ですからカップルが誕生し易い環境だと思います。
ただ半年(毎学期)ごとに人が入れ替わりますし、
それぞれの目的や背景は異なります。
留学中の恋愛が長続きしにくいのは確かです。

特に、半年ごとに人間関係が入れ替わるので組み合わせが変わる変わる。
中には元彼と元々彼が両方とも帰国して、
その二人が日本の仕事先でばったり事情がばれて修羅場発生なんて事も。
他には帰国した片割れが北京に戻ってきたからさぁ大変!
なんていう有りがちと言えば有りがちな事もありました。

とりあえず、今回は
「なんとも難しいですね」
ということにして終わりにさせていただきます。
春節までずっと飾られているクリスマスツリーが無くなる頃にはどうなっているんでしょうか。

北京でのネット環境

昨夜はクリスマスイブ、
北京でも色々イベントが企画されましたが、
私はテスト直撃、しかもスケジュールが例年より早め(他の方は大体26辺りから)
になってしまったので、この時期のフル参加はちょっと厳しい。
ということで昨夜はそういった知り合いで適当に集まりました。

期末提出のレポートを書き上げ、さぁ今晩くらいは騒ぐぞ!

と思いきや、酒が入ってあっさりと沈没。気がついたら外は明るくなっていました。
最近飲んでないのでただでさえ弱い酒が更に弱くなったようです。

それはさておき北京のネット環境について適当に。
先日ヒゲ店長にお会いした時に2006年版のハロー北京を頂きました。
これが非常に良い出来です。ビザや入出国の手続きの項目等もあり助かります。
それで、その中にネットの接続についての項目もキチンと書いてありました。

これ以外の事を書くとなると、
各大学の留学生楼からのネットの繋ぎ方くらいでしょうか。
大学によりますが最近は学内回線を完備しているところが多く、
その手続きで少々手間取る事も有ります。
あとは、201電話からのダイヤルアップの方法とか
(「,」をいれて応答待ちにしなければいけない)
この辺でしょうか。
あ、それとハローページの方で北京のADSLは512Kのみと書いてありますが、
北京でも月額定額で1M(使用費は月160元)のサービスが始まっていますね。
とりあえず、ようやく1Mです。
天津や上海に比べると何かガックリ来るものがありますが。

半分くらいで見るのやめちゃったアニメってある?

寒いです。
自転車に乗ると風が思いっきり吹き付けてもう寒いのを通り越して痛いといいますか。
テンションが上がらないこんな日はウチの大学のアニメ関連BBSからネタを。
とりあえず、タイトルの様なスレが立ちました。
その後のレスを追ってみます、はい。訳はかなりいい加減です。


とりあえず、NARUTO。

ああっ女神様とCanvas2.他にはlainも

lainは俺もダメだった。鬱になったよ…
あとは、晴れのちグゥもダメだった

俺はガンダムseed destiny

自分は後半崩れるアニメでも最後まで見ちゃうんだよな。
でも、NARUTOは俺もダメだった。あと岩窟王も。

NARUTOは今じゃもうついていけないよ

つーか、多すぎる。特に最近のはどうにも。

俺も結構多い。最近だと創聖のアクエリオンとツバサクロニクル

最初イマイチだけどだんだんと面白くなってくるのあるぞ。
あと、突然面白さが分かる作品とか。
十二国記なんか俺の場合二回目でようやく分かったよ。

ザ・ソウルテイカー 〜魂狩〜はきつかった。

最近のはとりあえずおいて置くとして、
昔のだとlain、エヴァ、AIR、遥かなる時空の中で

ああっ女神様とネギま、ハチミツとクローバーはダメだった。

不思議遊戯と最終兵器彼女

OPだけ見てやめちゃったってのは入るの?

不思議の海のナディア、あとGガンダム

多すぎ。というか長編物は基本的にダメだ。スマン。

晴れのちグゥは面白いと思うんだが。爆笑ものだぜ。

やっぱNARUTO

NARUTOはもうキツイ。あとコナンも。最近は特別編しか見てない。

炎の蜃気楼。
いや、いい作品だとは思うんだけどBLの方に流れる作品だとは思わなかった。
Tacticsも同じ理由でアウトだった。
他に遥かなる時空の中では主人公がアホ過ぎて…
あと、テニスの王子様は主人公がムカツクからやめた。

ウルフズレインは見てられなかった

犬夜叉見終わってない。



とりあえずこんな感じで。
NARUTOについていけないという声は結構聞きます。
作品の引き伸ばしでしらけてしまうのはこちらでも一緒のようです。
lainが結構挙がってるのですが、私は未見。
鬱になる作品だとは聞いてるんですが、さて。

自由ガンダムと正義ガンダムの悲劇

日本語におけるカタカナ言葉が便利だと以前書きましたが、
それを感じさせるネタをひとつ。
中国でもガンダムは大人気で、最新のガンダムseedシリーズも多くの人が見ています。

それで、問題になるのが出てくるモビルスーツというかガンダムの名前です。
seedは敵も味方もガンダムに乗って戦います。
それで、そのガンダムの名前も宇宙世紀ものの様に
Zガンダムとかνガンダムといったギリシャ文字や
GP-01ゼフィランセス、GP-02サイサリスといったコートネームではなく、
「ストライクガンダム」といった○○ガンダムという風に呼ばれます。
こういった呼び方はVガンダム以降のTVシリーズの作品では一般的になるのですが
seedシリーズではそれが特に顕著です。

名前もストライクガンダムとかバスターガンダムの様に
「なんとなく」意味が分かるカタカナ単語+ガンダムといったのが多かったりします。
それで、日本語でのカタカナ表記の場合はまだいいのですが、
中国語の漢字表記にしてしまうとかなり野暮ったくなってしまいます。

seedシリーズを通しての(?)主人公キラ・ヤマトが乗る機体は
ストライクガンダム
フリーダムガンダム
ストライクフリーダムガンダム

キラ・ヤマトの親友アスランの機体は
イージスガンダム
ジャスティスガンダム
インフィニットジャスティスガンダム

等があります。
これを中国語にすると
強襲高達
自由高達
強襲自由高達
聖盾高達
正義高達
無限正義高達

となります。
こちらでも「さすがに自由ガンダムとか正義ガンダムはちょっと」
という意見があったりします。
とりあえず、seedと続編のseed destinyに出てきたガンダムの名前を下に挙げてみます。

作品を見た方はとりあえずどれがどれだか想像してみてください。
作品を見て無くても漢字から日本名(?)を想像してみたりしてください、はい。
「高達」で「ガンダム」となるのでその部分は日本語に直してあります

伝奇ガンダム
蓋(女偏に亜)ガンダム(これだけ音訳です)
命運ガンダム
脈動ガンダム
深淵ガンダム
混沌ガンダム
救世主ガンダム
天命ガンダム
毀壊ガンダム
強奪ガンダム
禁断ガンダム
迅雷ガンダム
災厄ガンダム
暴風ガンダム
決戦ガンダム
強襲口紅(これ、厳密に言うと違うかもしれませんが)

他に印象に残った翻訳では主人公キラ・ヤマトの漢字表記があります。
彼の中国語名は
「吉良大和」
となっているようなのですが、これはさすがに何か違うと思うのですが……

追記:その後しばらく経ち、
キラ・ヤマトの訳名については「基拉・大和」というキラを音訳にした方も出てきて、現在ではこちらの方が一般的になっているようです。

P2Pと社会主義

昨日は金之橋人材紹介さん主催の就職合同説明会に行って就職活動を行いましたがどうなるやら。
着慣れないスーツでの七五三状態な自分もさることながら、
面接でトチったりと冷や汗ものでしたが終わった物は終わった物ということで。
ヒゲ店長からばんりチケットを貰って帰りました。

それはともかくP2P、正確にはP2Pによるファイル交換ソフトについて。
中国では「有中国特色的社会主義」を目指しているわけですが、
前途多難でまだ「初級」にある段階との事です。
平等な社会を作るのは難しいでしょうが、
それよりも一足先にネットでP2Pファイル交換ソフトにより、
(有る意味)平等な社会(侵害される権利を考えなければ)ができました!はい!

まぁ、こういった冗談はさておき。
P2Pでデジタルコンテンツが流通することにより、
特定方面において情報やデータの格差がなくなったのも事実です。
それはゲームだったり音楽だったり動画だったりアプリケーションソフトだったり。
中国の海賊版市場もP2Pによりかなりの変化が起きています。
海賊版ディスクによる流通からP2Pによるネットの流通に移ってきています。
ネットでダウンロードできるものはダウンロードですませてしまうのですね。
しかも、非常に手軽に手に入るようになったので海賊版の裾野は広がるばかり。
知財保護やコンテンツビジネスの方から考えるとなると頭が痛いです。

とりあえず、日本のようにアニメをDVD化して売る手法や、
特典をつけたりコレクター的価値を付加して売る方法ははこちらでは難しそうです。

中国のオタク市場もニーズは有り、
特に他のファンとの差別化を図れる物への要求は高いです。
中国のオタクの活動といえばまずコスプレが挙がるのですが、
コスプレが流行る理由には
他者との差別化、コピーできない、
と言ったものが含まれると思います。
(もちろんそれだけが理由では無いですが)

ただ、中国ではどうしても客単価、一人の人が使ってくれるお金に限界があります。
海賊版と比較して値段を判断しているのも厳しいです。
中国のオタク市場においては差別化と客単価が当面の焦点でしょうか
アニメ、ゲーム関連グッズ、コスプレ用の小物などは特に需要が有りそうですね。
ある程度の値段内に抑えられればうまくいくのではないかと。

通販生活


ヒゲ店長のおっしゃったSARSから思いついたので通販についてを。

北京でSARSが流行していた時期は外出が規制され街に出ることもできないし、
出たとしても今度は建物ごとに規制を行っているので中に入れてもらえないといった
状態が続きました。
そんな状況なので通販がかなり発達しました。
今は生活用品ほとんど揃うんじゃないでしょうか。
業者にもよりますが支払方法も振込み、カード、着払いと使えます。

例えば音楽CDの通販は非常に便利です。
音楽CDの通販は大手の所が多く、品質も問題なく、
オリジナルのものが手に入ります。
中国は海賊版が出回っている影響か店頭には売れ筋以外のものや昔の物はあまり並びません。
そのせいで買い時を逃すと非常に苦労したのですが、
最近は通販のおかげでそういったことも少ないです。
特にクラシックや中国伝統芸能のCDは版権の問題で日本では販売の見込みがない音源もあり、
そういった物を探すのは大変だったのですが最近は通販を見て探せるので楽になりました。

それで、当然漫画やアニメにゲーム、更にその関連グッズも通販できるのですが
そっちの方はもうほとんどがグレーというかブラックというか海賊ゲフゲフ……でして。
以前版権を取った中国語翻訳の日本の漫画を買おうとして通販で取り扱っているサイトを探したのですが、
そもそもオリジナルかどうか判断がつかず、
更には
日本の漫画売ります、CD1枚につき〜
とか
日本漫画販売。容量はリストを参照
とかいうのまであり、どうにもならず結局本屋巡りを敢行しました。

他に関連グッズの通販もあります。
こちらも日本から流れてきたのか中国で現地生産されているときに流失したのか、
はたまた海賊版なのか判断がつきません。
日本で売ってないグッズなどのネタグッズもありますし、
以前ネタにした偽ネコバスのようなものもあります。
ガンプラ買ったら海賊版できちんと部品がはまらず組み立てられなかったという話も。

ゲームの方も通販はあるんですが、こっちはもう
CD,DVD1枚につき〜とかダウンロード販売とかグレーゾーンどころか真っ黒なものばかり。
日本のアニメやドラマの通販もこんな感じみたいです。

とりあえず、通販で色んな物が買える様になりましたが最後は自分の判断力にかかっているというのは変わらないようです。

私が通販で買って一番重宝しているのは
上海の業者から買ったこれ


コタツ。暖気が有るとはいえ足先が冷えるので重宝









コタツです。
コタツって中国語で何と言うのか未だに分からないのですが
(通販の時は確かそのまま炬燵だったような)
何て言えばいいんでしょうかね。

電気が止まる

中国では旧正月に合わせて冬休みになるので中国の大学は年末から1月中旬がテスト期間になります。
そんなわけで中国の大学の学生はこれからドンドン殺伐としてきます。(含む私自身)
今回はそんな大学生の生活について少し。

中国もいよいよ大学くらい出ておかないとはじまらないといった風潮になってきています。
一人っ子政策で子供が減っているはずなのに受験生は増え続け
前回の高考(中国のセンター試験に相当)では倍率が2倍、
つまり受験生の二人に一人しか大学に入れないといった状態でした。

そんなわけでこっちの子供は小さい頃から勉強漬けになります。
大学へ行くには遊んでいる時間なんかないんですね。
私も中学高校と現地の学校に通っていたのですが同級生の勉強することすること。
普通の授業に加えてオリンピック学校と言われる補修などで勉強。
(中国の学校は原則として補修を行ってはいけないんですが有名無実化しています。
中国に学習塾は無いので、学校のレベルが即進学率に結びついてしまいます)
ゆとり教育の様なものはこちらでも言われているのですが、
「そんな事をしても、誰が将来を保障してくれるんだ」
という子供達の現実的な意見の前に沈没気味です。

そんな苦労の果てにめでたく大学に入学したら、どうなるか。
中国の学生は基本的に大学に入ると大学の学生寮に入って生活します。
中国でも大学に入ると親元を離れ一気に自由になるのは一緒。

はい、そうです。

中国の学生は遊びに免疫が無いのが結構多いです。
大学に入って自由になった挙句色々問題が発生します。
恋愛問題なんかもそうですし、趣味にはまって身を持ち崩すとかはよく聞きます。
中学高校と抑圧されてたのが一気に噴出します。
(私の中学、高校では保護者会で恋愛禁止とか学校側から言われてました)

ネットゲームにはまって廃人になったとかは珍しくないです。
夜遅くまでゲームやらドラマやらアニメを見たり、だべってたりする。
まぁ、普通のダメ学生生活なんですがそこは中国。
大学側が学生の生活に口を出してきます。
ウチの大学では最近学生の風紀の乱れを口実に



夜11時以降学生寮の電気が止まるようになりました



研究生や留学生などは別ですが普通の学生寮は容赦なく消されます。

それでも中国の名言(?)
「上有政策、下有対策」
に有るように学生は頑張って遊んでいます。
ただ、灯りに蝋燭を使う学生もいるようで乾燥するこの時期は火事にならないかと心配だったりします。

数年前なんですが、
学生主催の忘年会兼新年会に参加して帰ってきたら


学生寮が炎上してた


などという事もありました。

カタナカとか外来語とか

前回に引き続き中国語にする上での諸々のコト(?)を。

作品の雰囲気を作る上で日本のアニメや漫画は多くのカタカナ語を使うと思います。
それを中国語に訳した場合「なんだか違うような」という感じを受けます。
特に、外来語をカタカナ表記で使ってる場合はそのギャップが大きいです。
中国語では
「酷」と書いて「クール」
といった意味になるような場合もありますが、
漫画やアニメでは基本的に意訳です。
そうなってくると日頃はあまり深く考えていなかった言葉の意味が直で響いてきます。
「レーザー」を「激光」
なんてのはそこそこいい感じの雰囲気ですけど
「ファイアボール」を「火炎球」
とかにされると微妙といいますか。
ゲームでも
「ウイニングイレブン」を「勝利十一個人」
となったり(最近は勝利〜ではなく実況足球とか実況球賽になってます)
「ドラゴンクエスト」を「龍之謎」
となったり(これも最近では勇者闘悪龍になってます)
「Mother」が「母親」とか。

中国でも外来語を音だけ引っ張ってきてそのまま使う事がありますが
(インターネットを「因特網」など)
日本のカタカナ言葉ほど頻繁ではないし、使い易くは無いです。

カタカナ語を訳した(であろう)部分を見ると、
日本語では深く考えていなかった事を改めて考えてしまいます。
作品に対するイメージや没入間にも違いが出るように思えたりもします。うーん。

本気と書いてベンチーとしか読めない

ここしばらくの北京は最低気温が-10℃まではいかないものの、
風の強い日が続いており体感気温の方はかなり厳しいものになってます。
本屋に行くのもB3に行くのもおっくぅになる今日この頃です。
冬は自転車が使いにくくなるので北京のオタには厳しいものがあります。

それはともかく。

日本では漫画に限らず、小説などでも漢字で書いた言葉の横にその漢字本来の読みではないルビをふる事があります。
いわゆる、
「本気」と書いて「マジ」と読む
「強敵」と書いて「とも」と読む
とかです。
他にも
「主体性」と書いて「アイデンティティー」
といった外来語を漢字にふるものもありますね。

こういった
「本来の読み方でない読み」を使う表現について色々な意見が有ると思いますが、
とりあえず作品の雰囲気作りや作品への没入感が増す等の効果は有ると思います。

しかし中国語になってしまうとそういう言葉は全部漢字になってしまいます。

「ONE PIECE」のルフィのゴムゴムの〜とかがみんな漢字だけの表現になる訳ですね。
コレなんかはまだいいのですが、
「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」では
「回復呪文」と書いて「ホイミ」と読ませます。
このような作品では結構厳しいものが。
(ダイの大冒険自体がドラクエの知識を前提としてるのはさておき)
そこでちょっと白けてしまうとか、ふと現実を意識してしまうとか。
「なんとなくかっこ悪い」とかいうその程度のものではありますが、
中国人の読者も感じることが有るそうです。

私も日本語で読んでる時にはさして意識しなかったそれらの部分を改めて中国語で読んでみると、
受ける印象に結構な違いを感じます。

翻訳された漫画を見るとたいてい漢字そのままを使っています。
中には漢字と読み仮名を両方併記したり、音訳したりと頑張っている作品もありますが、
やはりこういった表現の訳は苦戦しているようです。
作品に没入させる為の技術というか表現も言葉や表現の約束事が違うと通じなくなります。
文化や言語の違いを越えて伝えるのは難しいですね。


とりあえず、
「頭文字D」と「疾風伝説特攻の拓」はこっちでは
かしらもじD

しっぷうでんせつとっこうのたく
と読んでると思ってください。
(イニシャルDの方は英語表記の時も有るんですけどね)

北京のゲーム屋

PS2は基本との事最近はPSPが売れ筋?








周辺機器の数々










先日北京のゲーム市場の中心地(?)である鼓楼大街に行ってきました。
鼓楼は90年代初頭から北京のゲームの中心地として栄えた由緒正しい(?)場所だそうです。
そう言えば私が北京に来たときには既に有りましたね。

写真撮影を許可してもらえたお店があったのでそこの写真を。

最近はPSPが主力商品だそうです。
現在の相場は1400〜1500元程度とのこと。
本体と一緒に売っていた周辺機器。
タタコンはニセモノです。
手に持っている黄色い箱はスパロボ専用コントローラー。
包装とかつくりとかしっかりしていたのでこれは恐らく本物じゃないかと。
このスパロボ専用コントローラー、日本で売れ残ったのがこちらに流れてきたんでしょうか。

最近のアニメの中国語名

アニメつながりを続けて
最近日本で放映してる(らしい)アニメの中国語名を挙げてみます。
例によって幾つか別訳が有るのはご愛嬌ということで。
漢字は日本語の方に直してあります。
日本語に無い漢字は同じまたは似た意味のをあてています。

ぱにぽにだっしゅ「学園活力暴放送」「不可思議学園」
Canvas2 「七色的素描」
はっぴぃセブン 「幸福7人組」「快楽7人組」「七福娘」
アニマル横町 「動物横町」
GUN×SWORD 「槍×剣」
焼きたて!! ジャぱん 「日式面包王」
ガラスの仮面 「玻璃的仮面」
アイシールド21 「光速21」
冒険王ビィト エクセリオン 「冒険王比特EX」
ARIA The ANIMATION 「水星領航員」
灼眼のシャナ 「灼眼的夏娜」
ローゼンメイデン トロイメント 「薔薇少女-夢之終結」「薔薇少女2」
ケロロ軍曹 「KERORO軍曹」「青蛙軍曹」「克羅羅軍曹」
ソルティレイ 「曙光少女」
パラダイスキス 「天堂之吻」
ボボボーボ・ボーボボ 「爆裂鼻毛真拳」
トランスフォーマー ギャラクシーフォース 「変形金剛-銀河之力」
今日からマ王!セカンド・シリーズ 「今日開始魔王第二季」
ふしぎ星の☆ふたご姫 「双子星公主」
D.C.S.S. ダカーポ セカンドシーズン 「初音島2」「初音島第2季」
ラムネ 「弾珠汽水」
ゾイドジェネシス 「機獣起源」「機獣創世記」
ふたりはプリキュア 「甜心戦士」「美麗天使」
メルヘブン 「魔界奇兵」
銀盤カレイドスコープ 「銀盤氷面万華」「百変銀盤花様滑氷」


題名に英語やアルファベットが有る場合そのまま使ってしまう傾向があります。
また、中国語で意味が通じる作品もそのまま漢字だけになってたりします。
とりあえずそういった作品は省きました。
ここに挙げた訳が絶対に正しいわけではなく、他にも色々な訳があります。
とりあえず、こんな感じでやり取りされているという雰囲気でも伝わるなら幸いです。
しかし、日本ってかなりアニメやってるんですな。改めて驚いたり。

字幕版アニメ

今度は字幕版のアニメについて書きます。
吹き替え版がテレビで流れている「メイン」の作品であるのに対し、字幕版はどうしてもサブというかアングラなものになってしまいます。
これは、字幕版アニメがP2Pネットワークや海賊版市場で流れていることが多いからだったりします。
中国は映像媒体にビデオではなくVCDが家庭に普及していったのですが、この流れの中でアニメの海賊版も普及していきました。
最近ではP2Pによるデータのやり取りが増え、日本での放映後にすぐ字幕版が流れていたりするようです。

字幕をつけるときはだいたいは数人でチームを組み、字幕をつけていくようです。
中にはアニメのOPで製作スタッフが表示されるところでちゃっかりと字幕製作チームの名前を表示するように加工しているのもあります。

字幕版では、最近の日本のアニメはほとんど海賊版市場に流れているのではないかと思います。
こちらのアニメファンの集う掲示板では「今シーズンの新作アニメ一覧表」などといったものが書き込まれ、
そのアニメに関する評論が書き込まれたり、熱い議論が交わされています。
また、アニメの字幕に関しても頻繁に意見交換してる模様です。

字幕版は中国のアニメファンのアニメとの距離を近づけ、アニメファンを増やしました。
この辺アメリカとかの「ファンサブ」の流れと似ているかもしれません。
しかし、それと同時に海賊版など非正規のアニメが流通し新たな問題にもなっています。

激論ガンダムin中国

今回は中国でのガンダムに関する議論(?)の紹介を。
ガンダムに詳しくないと分からない部分多いと思います。
大体作品のシリーズ名なんでその辺ご容赦を。

筆者の大学の学生が管理しているソッチ系の掲示板に
「ガンダムはどのシリーズが良いの?」
というスレが立ちました。
スレの1の発言は要約すると

「最近ガンダムseed見たんだけどかなりいい感じだったわ。SDは嫌だし∀はロボットが気持ち悪い。ほかに何か良いの無い?」
で、それに対する掲示板の住人の反応を幾つか挙げます。

「個人的にはseed destiny見ない方が良いと思うよ。種ほどじゃない。」
「1には悪いんだけど俺の考えは逆。種ガンなんて見るだけで吐き気がするね。」

seedはこっちでも評価真っ二つです。

「08小隊いいよ。名作。他にもZの映画版2作も良かった。」
「Zだよ!ZZZZZ!ZZはまぁなんだけど。08小隊とポケットの中の戦争も名作だね!」

残念ながら筆者まだZの第二部見てません。
切り貼りして作られた作品らしいので色々言われてるようですが
ガブスレイがカッコイイらしいので楽しみだったり……
08は評判良いですね。
G陸戦型のビームサーベルで温泉を作るシーンが特に人気らしい。

「Zと∀いいんだけどね。他には短めのOVA作品とか。seedはなんて言うか……」
「俺はニュータイプが出ないOVAが好き。まぁseedが好きならWがいいんじゃないの?」
「ZZの後半、いいね。前半部分は勘弁してくれ。」
「1stいいと思うんだけどね。1stに戻ろうよ。」

だんだん自分の好きな作品についてになってきます。

「なんだかんだで1stとZは絵が古いよ。俺的にオススメなのは幾つかのOVA作品とか逆シャアとかの劇場版かな。でもF91は雑だからダメ。TVだったらWとX。Gは駄作。Vはまぁ良いんじゃないかな。∀はメカデザがダメ。seedを見たって言うならseed destiny見ても良いんじゃない?反面教師としてだけどねw」
「確かに1stの絵は古いけどさ、ストーリーは最高だぜ!」
「デス種はもうなんつーか。金を騙し取るための作品だろ?」

seedから入ったファンとそれ以前のファンの溝はこっちにもあります。
あとやはり昔の作品の絵は厳しいみたいですね。
seed destinyについても、日本とあまり変わりませんね。

大体こんな感じでスレは続いていきます。
seedはアンチかそうでないかがはっきり分かれてますね。
あと、全般的にOVAの評判が良いみたいです、特に08小隊。
1stやZのように早期の作品で作画が古いものは敬遠される傾向もあります。
あとはメカデザインでもかなり分かれるみたいです。
seedは「メカデザインだけは良い!」という声もありました。
逆に∀は「人物設定も良いし、面白いよ、メカデザインさえあれでなければ……」という声が。

中国のファンは字幕で見る事がほとんどである以上見た目の印象が日本よりも大きく作用するようです。
中にはシャアについて語ったりポケットの中の戦争について語るのもいましたが、
基本的に
デザイン>ストーリー
ですね。
とりあえず
「ストーリー重視なら宇宙世紀ものの初期の作品を見ろ!ビジュアル重視なら最近の作品を見ろ!」
という意見はどこの国でも同じみたいです。

日本のゲームと中国その3

思い出すままに書いています、はい。

ここしばらくで何が一番流行っているかといえば、
多分コナミの「ウイニングイレブン」じゃないでしょうか。
この作品の中国名は「実況球賽」

ご存知の通り中国でもサッカーは大人気のスポーツ、
このゲームも大人気です。
最近では中文版も出ていますしこの人気はしばらく続きそうです。

友人の話では北京の大学生で腕に覚えのある人間が集まって大学対抗大会を開いたことも有るとのこと。
その時はレストランの部屋(当然カラオケ用のTV有り)を借り切って大会をやったそうです。

こんな話をしていたら、そのとき乗っていたタクシーの運転手のおっちゃんまで
「実況球賽、いいよね。リアルだし」
と話かけてきたなんて事もありました。かなり浸透してる模様です。

百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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当ブログへのリンクはフリーでございます。

このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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