「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2006年07月

スラムダンクが中国本土でドラマ化

予定の関係で、残念ながらChinaJoyに行くことができずChinajoyの記事をぼへーーっと眺めている今日この頃です。
当然ながらMMOのゲームがメインですけど、それ以外の分野でもイロイロ出ているようで気になります。
MMOでは中国の経営が難しいと判断した韓国系のゲームが中国ポータルに委託するという形での撤退をしたりと営業の方でも中国の状況に合わせた方法が模索されていますね。
そして一昨年、昨年そして今年といよいよ「中国のオリジナリティ」が進化しているようです。
……行きたかったなぁorz

とまぁ、それはともかく今日の本題。

スラムダンクが中国でドラマ化されるそうです。
(他のネタをやっているうちに時期外れになってしまいましたが、一応メモっておかねばというか……)
スラムダンクは台湾で無許可でスラムダンク2とかやっちゃってたりする様ですが、今回のは正式に権利を取ってる……んですかね?
私の方ではちょっと確認が取れません。
制作サイドの発言によると
「中国版スラムダンクは同名の日本の漫画とは違った完全オリジナルストーリー」
とのことで、
「共通点はバスケだけ」
だそうです。
題名だけ利用して作った作品なのか、それとも設定を流用してオリジナルストーリーにするのか、ちょっと分かりません。
もし版権とって無い場合、作品の立ち位置が香港で版権取らずに勝手に作っちゃった周星馳の「破壊王」みたいな感じになるんでしょうかね、うーむ。

日本のコミックが海外、特にアジアで実写化されるのは権利の有る無しに関わらず以前からありました。最近だと花より男子(流星花園)とか頭文字Dなどが有ると思いますが、中国本土で日本のコミック原作のドラマが作られるのは珍しいんじゃないでしょうか。

で、それに伴ってまたその周辺火が上がってます。
今回は流川楓役をやる李学慶(JED Lee)が原作のイメージに合わないと一部のファンから抗議の声が上がっているようです。
私が中学の時、中国の新聞で
「スラムダンクの子供たちへの悪影響」
見たいな感じの記事が載ってしまったくらい流行った漫画ですから、その中で一番人気の流川楓には強烈なファンがいそうですね。
コレについてはもうドウシヨウモナイというか。
人気キャラですし、誰が演じても文句は出るんじゃないでしょうかね。

とりあえず、私は実写化する場合原作を完全に再現というのは不可能な話なので、実写は実写なりの良さを出せればいいんでない?と考えております。
個人的には下手に原作に縛られるよりもいっそ突き抜けちゃう方が好きですね。
例えば成龍(ジャッキー・チェン)主演のシティーハンター
(成龍なんで、当然射撃の名手のはずの冴羽リョウもカンフーで戦います。あと、春麗のコスプレをする成龍なんていうお宝(?)映像も)
みたいなのでも全く問題無いです、はい(笑

後世にあんまり残したくない日本語

日本と中国は共に漢字を使う事から言葉というか単語の輸出入が互いに盛んです。
この辺は現代になっても同様で、最近中国から輸入された単語では「韓流」なんかが有名ではないでしょうか。
日本から中国にも流れていきまして、例えば「人気」なんてのは中国語には無いのですがわりと(?)通じたりします。

それで、普通のモノが伝わっている分にはそんなに問題ないんですけどあんまり伝わって欲しくない単語も伝わってしまうわけで。
特にスラングなんかは伝わり易いですな。
中国の一般的なイメージの日本兵は「バカヤロ」と叫ぶのが基本ですし。

思えば私が中国の学校に通っていたとき、同学(クラスメート)が私に聞いてきたいわゆる
「○○って日本語で何て言うの?」
といった質問はスラング、というか悪口というか罵り言葉が一番多かったような。
やはりこういった単語に興味がわくのは万国共通とでもいいますか。
私も昔国語辞典でエロ単語やら悪口雑言をついつい探してしまいましたし。

さて、ここでは中国のオタクと話していて頭を抱えた日本語について書かせていただきます。
「オタク」というからには
「萌え!」
とかだと思われるでしょうか?

はい、確かに「萌」という単語は結構通じます。
しかしそれ以上になんつーか、アレな言葉が。

そう、あれは日本人留学生と中国人学生の交流会の時でした。
交流会ということで日本語中国語ちゃんぽんで話したりして、和気藹々とした雰囲気の中、私と話していた某サークルの会長(中国人ですよ?)が突如発した言葉
「日本には三種の神器が有るんだよね。スク水、ブルマ、セーラー服!」
私はもう、その場に突っ伏しましたとも、ええ。
なんつーか、交流って伝えたいところだけ伝わるわけじゃないんだなーとしみじみと実感しました。
他にもエロ関連で幾つか伝わっている模様で、
人妻
痴漢
無修正

なんかは通じるようです。


何て言いますか、ホント、文化交流って難しいですよね!!!

大陸からヤツラが来る!!コミケに!

日本では8月の中旬に世界最大規模の漫画祭りが行われますね、はい。
そのお祭りの具体的な描写は検索エンジンで「コミケ」とでも検索していただければ分かると思います、はい。

それで、そのコミケですが今回私の中国の知り合い、というか私のいた大学のサークルが海を越えて参加する模様です。
彼らの熱意はとどまる事をしりませぬ。

彼らのサークル名は「次世代」
一緒に申し込んだ日本人留学生のサークル「GEN」との共同スペースだそうです。
場所は三日目の西え 27-b。

今回はサークルの有志と北京のほかのサークルのゲストの寄稿による合作本と、
オリジナル音楽CDを出すそうです。
本の方の値段は1冊500円だったかな?
日中併記という手間のかかっている作品みたいですがどんな本になっているんですかね?

本の方は先日どうにか入稿したそうですし、VISAも問題なく取れたそうです。
彼らの作業で残っているのはチケットを取ったり、細かい滞在場所や目的地を決めたりといった事だけ。

日本に来るというこの機会に、コミケも含めてイロイロと楽しんで欲しいですね。

中国ガンダム事情への質問とその回答・・・みたいなもの

思いついたらやるガンダムネタの記事。
今回はblogはじめてから聞かれた質問について幾つか。
私の経験で答えたり、現地のガノタに聞いたりしています。
以下その質問と言うかネタについてを。

Q.中国での水陸両用MSの人気ってどんなもんなんでしょうか?
A.絶望的に無いです。

当然と言えば当然なんですが、中国の今の世代のメイン作品ってseedです。
そんな訳で、ズゴックなんかの宇宙世紀ジオン系量産MSはイメージ的に敵の雑魚キャラというか。
日本でのアッガイのカルトな人気なんかも中国では望めません。
そんな訳で次の質問も

Q.中国で一番人気の有るガンダムはどの作品?
A.seedです。

となります。
seedをリアルタイムで見てる世代が結構いますし、何といっても絵が今風なので強いですね。
日本の場合20年以上の長丁場ですから昔の作品と今の作品共にファンはいるんですが中国の場合本格的にガンダムが入ってきたのが最近なのでそのギャップは如何ともしがたいです。
ただ、中国のガンダムファンの間でも宇宙世紀派とseed派が対立していたりします。
コアなファンになってくると全作品見てるのもいるので、そうなるとseedに不満を抱くのも出てきます。
で、日本でもお馴染みの世代間の対立(?)が勃発と(笑

1stが素晴らしい作品だと声高に叫ぶ一部のファン、しかしseedからガンダムに入った場合、1stのアムロのアフロというかパーマとかはかなり厳しかったりと。
いくら名作とはいえ「絵が古い」という最初の関門が難しいようで。
日本でも昔Wから入ったファンがそこで躓いていた様なおぼえが有りますし、今のseedから入った人も昔の作品(の絵)を見るのは結構キツイそうですしね。

Q.キラ・ヤマト=吉良大和は訳として間違っていませんか?
A.たぶん間違ってますけど、大目に見てください。

これ、ちょっと補足しますとガンダムのキャラクターは基本的に名・姓の順番で表記されるので名前であるはずの「キラ」の所に一般的にいって姓である「吉良」を当てるのは間違っているのではないかという事だと思います。
えー、まぁ細かいことにも拘るのがガノタの特徴なんですがこれは見逃してあげてください。他の記事でも書きましたけど、一度普及しちゃった翻訳名称を変えるのはなかなかに骨の折れることなんで。
日本のアニメキャラってわざと名・姓の順で表記してあるキャラも多いですけど、それをうっかり勘違いして訳してしまってしまう事も有りますので。
例を挙げれば、アムロ・レイを安室零と表記しちゃったりとかですね。


えー、とりあえず今日はこんなところで。
またそのうちやると思いますので、何か質問があればドンドンください。
ネタの提供大歓迎でございます。

大陸版銀河英雄伝説の正規版、発売!

えー、前回の記事で大陸版銀河英雄伝説の正規版はいつ出るんだと愚痴っていたところ、もう発売されていると言うコメントをいただきました。
新浪网の紹介の記事も教えていただきました→コレ
今週発売だったみたいです(笑

記事の中に「今週ひっそりと売り出された」と有りますが出版にいたるまでイロイロ混乱しましたね。
それで、結局のところ最大の問題だった(?)郭敬明の序文は無かったみたいですね。
田中芳樹本人が序文を書いているそうです。
挿絵の方も郭敬明のプロダクションの関係者ではなく、道原かつみの絵を使っているとのことで。
となると、恐らくは徳間デュアル文庫で刊行されたファイナルバージョンが元になっているのではないかと思います。
台湾の方で出た繁体字版は10年位前(デュアル文庫創刊前)のはずですから、それとは別の新翻訳バージョンなのでしょうね。
これはいよいよ手に入れる価値が出てきたかも?

あと、予定では全10巻だそうですが外伝まで全部刊行されるんでしょうかね?
1巻に収録されるペースが分からないのでなんとも言えませんが、中国ではアニメから銀河英雄伝説に入ったというファンも結構いるので、アニメ化されていない外伝2のユリアンのイゼルローン日記とかもきちんと刊行されるといいなーと思っています。


数年前、留学生の仲間内で田中芳樹作品の中国での正規ルートでの刊行について話した事が有ります。
その時、銀河英雄伝説は色んな政治体制への批判が散りばめられてる(当然共産党政権への批判もアリ)ので微妙な線だとかいう感じになりました。
その出版が難しいと思っていた銀河英雄伝説が、中国において正規ルートで出版されるというのは個人的にとても嬉しいです。

ただ、田中芳樹の他の作品の中で「創竜伝」は今でもかなり難しいでしょうね>中国の正規ルートでの出版
天安門事件批判とか、とある人物を救出するために共産党の政治犯収容所を襲撃するなんて話とかありますし(笑

なにはともあれ、やっと発売されたこの本を早く手に入れたいですね。

大陸版銀河英雄伝説の正規版はいつ出るんでしょうか……

以前、版権を取った銀河英雄伝説の中国語正規版が大陸側でついに出るという記事とそれに関するゴタゴタについて等を投稿しました。
で、そろそろ出ているだろうと中国の知り合いに聞いてみたところ

「まだ出てないよ?」
「確か4月末には出るんじゃなかったっけ?」
「そのはずだけど、売ってるのは内蒙古出版とかの海賊版だけだぞ。」

という感じの話に。

以前記事を書いたときには南方動漫网とかには既に小説の挿絵がアップされており
コレとかコレ
郭敬明という若手作家に序文を書かせるどうこうと言う問題は起きてましたがそれも誤報ということで発売は問題ないと思っていましたが、順調には行かなかった模様です。
リアルタイムで見てるわけではないのでハッキリしない部分も有るのですが、中国語正規版への非難がかーなり続いていたっぽいです。
トールハンマー(ヤン艦隊根拠地のイゼルローン要塞の主砲)を撃たせろ!
なんて言葉が出てくるあたり銀英伝ファンの罵り方だなーと思ったりしましたが、まさに非難轟々といった感じです。
序文を書くという噂が流れた郭敬明という若手作家には元々パクリ疑惑が有ったようでアンチ郭敬明が結構いたみたいです。
更に挿絵を描いているのが郭敬明のプロダクションの関係者らしいというので大炎上したようで。
郭敬明が書くという序文(の噂)への批判もそうですが、挿絵(↑のリンクのアレ)に対する批判も多く、気持ち悪い、少女漫画みたい、というか少女小説っぽくて銀英伝の世界に合わない……とかいった意見がありました。

個人的には悪くないと思うんですけどね>中国語版挿絵
というか、田中芳樹の作品って少女漫画系の人が絵を描いてるの多いような。
創竜伝の文庫版や薬師寺涼子シリーズとか。
あと、銀英伝のコミックの道原かつみも少女漫画出身ですな。

そんなこんなで正直何が原因か分からなくなっている感もあるこれらの問題ですが、結局結論や出版側からの公式のアナウンスは出てないみたいです。
郭敬明から「自分が序文を書くことはない」という発言は出ているんですが炎上した状況にはあんまり効果がなかったようで。
批判文の中には出版社への電凸や抗議のFAXを呼びかけるものも有ったり。
うーぬ。

私は簡体字版の正規版銀河英雄伝説を早く手に入れたいのですが、
この状況はなんとも……

中国に怒られる三国志ネタの極北(?)

新しいPCを購入して、壊れたPCの使えるパーツを引き上げて組み込んでどうにか平常運行に戻れました。

ここしばらく三国志ネタを引っ張っていますが、それも今日で(多分)終わり。
ちょっとPCが壊れている間に、三国志ネタの極めつけの作品が有るという情報を頂きました。
それで、その作品なのですが

志茂田景樹著 「孔明の艦隊」

といいます。

トンデモ本の世界シリーズでも紹介されたことがある由緒正しい(?)本です。
この本はいわゆる架空戦記モノでして、舞台は第二次世界大戦。
私は架空戦記は守備範囲外なので、皇国の守護者(厳密には違うかも)くらいしかその手の作品は読んだ事がありません。
そんな訳でこの本も読んでないので設定だけを書いてお茶を濁させていただきます。

で、その設定ですが簡単に言うと
「諸葛亮孔明が山本五十六に乗り移って日本艦隊を率いてアメリカ艦隊と戦う」
といった感じです。
……設定だけとはいえなんかクラクラ来る作品なのは確かですな。

私がこの作品を知ったときに頭に浮かんだのは

国辱

の二文字でした。
なんで中国人が第二次世界大戦の日本軍に手を貸さなないといかんのだと(笑
ちなみに、関羽と張飛も一緒に日本軍の将校に乗り移ってたりします。

考えてみると、この作者「戦国の長嶋巨人軍」とかスゴイ作品書いてるんでこの孔明の艦隊もとんでもない事になっていそうです。
(怖いもの見たさで)読んでみたいので、ちょっと探してみようかと思います。

萌え三国志よりも危険なのは……

日本の暑さと湿気にやられたのか、私のデスクトップPCがお亡くなりになってしまいました。
中国でずっと使っていたマシンでそろそろ型落ちだし、中国からの持ち帰りなど無理させていたし、調子も悪いから近々買い替えかと覚悟してはいたのですが、やはり壊れるとなると長年使っていたおもちゃを無くしたといった様なものを感じました。
結構ガックリときてます。

それはそうと、今日のネタを。
先日の記事の萌え三国志、というか三国志をエロゲ化
「中国人で怒る人は怒るだろう」という様な事を書きましたが、実はあれよりもっと問題視されている作品が有るのですな。
萌え三国志については
「『一騎当千』というスゴイ作品(三国志の英傑の魂を受け継いだ現代の若者達が戦う作品。18禁ではないもののエロ描写多し)が既に有るから耐性はついてるよ」
といった意見も頂きましたし、何となく予想の範囲内といえば範囲内でした。
しかし、それ以外で問題になる(とられる)作品が。

その作品ですが
武論尊&池上遼一のコンビがビッグコミックスペリオールで連載している
「覇-LORD」
という三国志モノの作品です。

この作品、登場する人物の名前こそ三国志ですけど実際の内容は、
「突っ込んだら負け、原作との違いを気にしても負け」
という作品でして。
モノスゴイ展開の話が続くこの作品ですが、劉備が倭人(日本人)に殺されてその倭人が劉備に取って代わっているという設定なんですね。
ここが問題だそうです。

作中に出てくる他の三国志の面々、関羽とか張飛とか張角とか趙雲とか呂布とかのキャラを見ると日本人になったくらいどうって事ない様に思える設定がズンドコ有るのですが、やはり劉備が日本人というのは納得し難い人がいるようです。
それと、武論尊は中国でも有名なのでその辺りも影響しているんじゃないでしょうか。中国における北斗の拳の知名度は非常に高く、マンガに馴染みのない人でも知ってますし。

私は光栄の三国志シリーズにはまっている口なのですが、その中ではキャラの顔画像いじったりできます。
そこで信長の野望の画像を使ったりしているのであんまり違和感無かったりも。
というか、昔の三国志では信長のキャラと三国志のキャラが一騎打ちできる作品も有ったような。
そんな訳で覇-LORDについては言われてみてようやく気づくといった次第でした。
確かに自分の所の英雄が実は日本人だったという設定はアレでしょうね。

とりあえず、この作品については日本だとあまり問題に感じないことでも外に出てみると問題になるという事……という結論でいいですかね、うーむ。
あと、この流れだと日本の民間伝承のチンギス・ハーン=義経なんかも結構アレになりそうですな。
とりあえず、こんな所で。

Chinajoyコスプレ大会の二次予選が開催

今年もChinajoyが行われますが、年々規模が大きくなってきています。
日本でもエンターブレインが窓口になって宣伝しているみたいですね。

それに伴って、コスプレ大会の規模も大きくなってきているようで。
その大会ですが、もうすぐそのコスプレ大会の二次予選が行われます。
二次予選からは各地区の会場で直接審査を行う模様です。
予選ブロックは北京、上海、長春、武漢、成都、重慶、杭州、天津の8地区で、
各地区から1,2グループ(上海のみ最大6グループ)のコスプレサークルが選ばれ決勝に進むことになるそうです。

日本のコスプレと中国のコスプレは少々異なり、中国では基本的にコスプレしてそのキャラになりきって劇をするというのが基本のスタイルになります。
そんな訳で衣装やパフォーマンスのほかにも最優秀演技賞や最優秀ストーリー賞なんて賞もあったりします。
ちなみに、賞金は最優秀衣装、パフォーマンス、演技、ストーリーがそれぞれ10000元で優秀サークルが一位5000二位3000三位2000で審査員特別賞が1000元だそうです。
Chinajoyのコスプレのページは
ココでございます。

掲載されている写真を見ると、定番のガンダムやテニスの王子様等の他に戦国BASARAらしいのもありますね。
あの物凄い頭悪い(ほめ言葉)ゲームが中国でどう受け止められているのか気になりますが、コスプレする人が出ているということは評価されてはいるのでしょうかね。

コスプレ大会の他にも
ミスコンFIFAサッカーのゲーム大会なんかも行われています。
ミスコンの方はオンラインで投票も行えるようでこんな感じの参加者が出ています。

うまく時間を取ってChinajoyを見に行きたいところですが、最近のスケジュールからすると望み薄っぽいです。ぬぅorz

中国の世界杯(ワールドカップ)観戦は危険だ!(?)

もうそろそろ終わりの見えてきたワールドカップ、この微妙な睡眠不足の日々もあと少しで終わるのかと思うと惜しいような惜しくないような。

さて、日本は代表が負けてから話題がズンドコと縮小していき寂しいですが中国では相変わらず熱狂という言葉が相応しい様な状態みたいです。
ざーーっと新浪网あたりを覗いてワールドカップ関連の国内ニュースを探すと出てくる出てくる。
とりあえず、ネタを箇条書きに。

試合の観戦中火事が発生、父親テレビを真っ先に救出。子供は放置。
サッカー賭博が流行、中には3000万元(4億円強)以上の規模のものも。
サッカー中継に夢中になる男性ファンがあまりにも多く、「サッカー寡婦」増加中
ワールドカップ依存症というのが流行?毎晩試合を見ながら仲間と騒ぎまくっていて、試合が行われない中日になってみるとどうすればいいか分からなくなってしまう症状だとか。
自分の贔屓の国が負けて、ショックのあまり飛び降り自殺。
ワールドカップを見る為に会社を辞める人が出た。IT系の会社で上司は引き止めるも観戦の為に故郷に帰ってしまったとか。

とまぁ、こんな感じで熱くなっているみたいです。
30日の時点で既に9人がワールドカップ関連で死亡しているそうですが、決勝までには更に大変なことになりそうですね。
今回もワールドカップ関連の死亡者数は中国がトップになりそうな気配が濃厚です。
というか、「ワールドカップ病」ともいえる患者が急増しているそうです。
連日の徹夜や観戦の興奮で病状を悪化させたりする人が多いそうで。
心臓病、心筋梗塞の持病や予備軍の人は注意しなければならないという病院や専門家からのお言葉も。

何事もほどほどに……と口で言うのは簡単ですが、実際は早々うまくいかないんでしょうな。
何はともあれ、このお祭りもあと少し。十分に楽しみたいです。

中国古典の二次創作

先日の記事に引き続き三国志等中国の古典について。
日本の性別変換パロディはともかくとして、中国では古典を元ネタにしたパロディやオマージュの作品はどれくらいあるんだろうと調べてみましたが、あまりみつかりませんでした。
時代劇として作られた作品は結構有るんですが、みた感じ斬新な解釈を加えたと言う作品は多くない模様です。

日本のwikipediaに有る様に↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%81%8A%E8%A8%98
例えば西遊記関連でどばーーーっとマンガだけでも数十作品挙がる様にはいきませんでした。
やはり、古典は古典としてそこで止まっているような気もします。
既にフォーマットが出来上がってしまっているからそこから更に飛躍するのは難しいのかしれません。三国志や西遊記の改変は正直意識したことが無かった、という声も聞きましたし。

ただ、そんな中でも周星馳の「チャイニーズオデッセイ(原題:大話西遊)」とかテレビドラマの「新水滸後伝」とかの面白い作品は有りました。
チャイニーズオデッセイは他の映画サイトを参照してもらうとして「新水滸後伝」についてちょっと説明を。
この作品はテレビドラマとして作成されたのですが、主人公がなんと西門慶の息子!そして敵役となるのが梁山泊首領だった宋江の息子だったりします。
西門慶の息子が善玉、宋江の息子が悪玉なのですが世間の目では親(西門慶と宋江)の評価を通した色眼鏡で見られるので主人公は苦労をして……といった流れの話で、これに生き残った梁山泊の好漢たちが絡んできたりします。
水滸伝の宋江はダメ頭領として有名ですが、この設定を見たとき物凄い感心してしまいました。
あの宋江の息子なら確かにこうなりかねないですな、うむ。

他にも、ネット小説で「悟空伝」という作品も。
ネットで連載された西遊記の二次創作小説なのですがかなりの評判を得て本として出版されてたりします。
日本の二次創作小説にも多い会話中心で話が進むタイプの作品で元の西遊記に比べて非常に読みやすいという声もあがってました。
ちなみに、この出版された本には「悟空伝」本編だけでなくネットの読者の声とか悟空伝二次創作(西遊記三次創作?)も載ってたりと結構サービスに富んだ本だったりしておもしろいです。

それから、ここまで来て思いついたんですが中国の三国演義とかって普通に読む場合は当然元の文、つまり古文になってしまいますな。それ考えると日本人が源氏物語をそのまま読めとか言われているのに近いものがあるのかもしれません。
三国演義が大河ドラマとして放映されていた時も登場人物の話す言葉が現代の会話ではなく分かり難いといった事も有りましたし。


ぐだぐだと書き連ねましたが、とりあえず調べてみて古典の二次創作(?)というのは中国でもちゃんと書かれていると思いました。
水滸後伝や反(超)三国志などの日本でも手に入りやすい作品も有りますし、そもそも三国演義や金瓶梅なども二次創作の範疇に入れようと思えば入れられます。
その辺りの作品を振り返ってみると現代ではイマイチ古典の有効利用がされていないような気もしてもったいないとも感じます。
ただ、土壌はちゃんと有りますしそのうち面白い作品が出てくるんじゃないでしょうか。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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