「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2007年03月

今日は積読消化やら何やらで

たまには日記みたいなものを書こうかと唐突に思いついてしまいました。
試し書きのつもりでちょいとばかり書いてみます。

今日は特に予定もなかったので積読になっている本を消化したり本屋に行って適当日本を探してソレを読んだり、図書館に行って本を探したりと久々の「適当に本を読んでいる」一日でした。

今日消化した積読本の中で印象に残っているのは辻村深月の「ぼくのメジャースプーン」。
「条件ゲーム提示能力」のギアスを持った少年が主人公の作品(曲解ここに極まれり)で、その能力についての葛藤と復讐という事についての考察が面白い作品ですな!
という冗談はともかく、面白いと同時に結構考えさせられる作品ですな、うむ。
ちょうど、コードギアスの続きが夏ということになったのを知った直後に読んだので妙に印象深かったり?

本屋では、「涼宮ハルヒの分裂」が出ていたのでとりあえず確保を。
本屋によっては売り切れていたり並んだ平積み文庫本に「分裂」の所だけ谷が出来ていたりしたのでかなり売れているみたいですね。
あと、田中哲弥の「大久保町の決闘」がいつの間にかハヤカワの方で出版されておりましたのでつい購入してしまいましたw
私が電撃文庫を買い始めるきっかけになった作品で、非常に気に入っております。な
しかし、ギャグ主体なのでなかなか他人に説明し難い作品です。
ただ、この作品の作者を中国人オタクの知り合いに言ったら即座に、
「ああ、アベノ橋魔法商店街の人か。ラジオに出てたな」
と即座に返ってきたのはもう、なんというか。侮れないとかいうのを超えてますなw

図書館では笑傲江湖を何冊か。
金庸の主要な作品はほとんどが日本語になっていますが、私の住んでるところの図書館は妙にソッチの方の品揃えが妙に良いので重宝してます。
原文で読んだのをまた日本語で読み直すのも結構面白いもんです。

……やはり私は日記書くのに向いてませんなorz
次回はまたいつもの調子に戻しませう。

ゴールデンウィークの中国、アニメ関連イベントは

今の時期は三寒四温ということですが、天気の変化が身体にこたえますorz

それはともかく、今年も5月のゴールデンウィークが近づいてまいりました。
中国も5月はメーデーで連休となり、だいたい1週間の休みになるのも日本と同じです。
そして、その時期には大きなイベントがありますしアニメ等の関連のイベントも当然あります。

まず、今年で三回目になる杭州で行われる「第3回中国国際アニメフェア」
これは日本の企業も参加するイベントで、年々規模が大きくなっていますね。
今年は4月29〜5月4日の開催予定だそうです。
こちらが公式ホームページです。

そしてもう一つ、個人的に非常に気になるイベントが。
5月3日〜6日にかけて上海で行われる
「上海動漫同人会」

上海で同人誌の即売会をやってしまおう!ということだそうです。
具体的にどんな感じになるかはまだちょっとハッキリしませんが、ファンが主体になって開催するイベントのようですし非常に面白そうですな。

このイベントについては当ブログにもコメントを付けてくださった秋元まことさんのブログ
「中日宅文化交流中心」
に詳しい記事が書かれているのでそちらも是非参考に。
日本語でバッチリ書かれているので中国語が分からなくても問題ありませんw

今日はとりあえずこんな所で。

「虹猫藍兎七侠伝」放送中止について。中国のアニメ規制のその後

先日カウボーイビバップの批判についてとその発端となった「虹猫藍兎七侠伝」の突然の放映中止について書きました。
で、「その後どうなったんだ!?」という声を頂いているのでその後の経過の報告を私の理解している範囲で……

とりあえず、「虹猫藍兎七侠伝」の放送中止は内容が子供にふさわしくないので中止になった、と見て良さそうです。
中央電視台のアニメ部門の公式コメントは
「この作品が子供に対して無害かつ有益であるという事を判断する為に現在調査中」
といった感じです。

この件については色々な発言が錯綜していて私もかなり混乱しておりまして。
放送中止を認める発言の前に曖昧な発言が幾つか出ていて、その中に「暴力的だから中止したのではない」とも取れる発言が有ったりで「言った、言わない」の泥仕合の様相を呈していますな。

まだ混乱は続いていますが先週に出た中央電視台や制作サイドの公式コメントで一応の結論は出たと見ていいのではないかと。


ただ、こういったよく分からない理由で規制されるのはキツイですな。
中国では一応アニメ制作の基準として「緑色動画」というのがあります。
今回の規制は「虹猫藍兎七侠伝」が緑色動画の基準から外れたからだという意見も見受けられます。
しかし、この「緑色動画」が果たしてどの様な作品を指し、どの様な内容を規制するのかハッキリしないんですよね。
暴力的でなく、性的でもなく、教育的な内容のアニメという事らしいのですが、具体的にどうなのか判断に迷います。
日本のレーティングのR-18やR-15にも曖昧な部分は有りますが、緑色動画は更に分かり難いといいますか。
これではアニメの制作サイドもかなり困るのではないかと。

規制するならするでもうちょっと明確な基準が欲しいですな。
とりあえず、今日はこんな所で。
この件については私もイマイチ把握できていないのでツッコミ大歓迎ですorz

中国オタクのコードギアス感想、ナイス一言

今日はちょっと小ネタを。

本編がとんでもないことになったコードギアス、私も見ていて驚きました。
あの展開は読めなかった。

それで、色んな所の反応を見ようと掲示板を巡回していたら中国のアニメ関連の掲示板でいい感じの一言が。

扇同志は革命的態度がなってない。

ヤツは反革命分子だ!



フフ、この感想、この言葉こそ中国よ!
という感じで、中国ならではのナイスな感想ですな。
ちなみにこれは、扇がちゃっかりヴィレッタとコンバインしていたのを踏まえて、彼の守りの発言を批判しておりましたw
非常にナイスですな、うむ。
個人的には扇の死亡か離脱か裏切りっぽいフラグよりも、玉城の発言がゼロ寄りになっているのが気になります。何かのフラグが立ったのか……
扇は正直どーでもいいですが、愛すべきキャラの玉城には離脱して欲しくないですなw

ちなみに、中国の掲示板見た感じではユーフェミアの人気は結構有ったみたいですね。今回の展開に純粋にショックを受けている人が多いみたいです。
日本だとラクス・クラインと似たような感じに取られていたり、
「地獄への道は善意で敷き詰められている」
を地で行くようなキャラなのでコードギアスの視聴者になる層からの評価は結構微妙な所だったように思えます。

あ、もちろん普通に
この展開は完全に俺の想像を超えたぜ!
とか
この話どうやって纏めるんだ?
といったストーリー展開についての感想も多かったです。

とりあえず、来週の展開がどうなるのかスゴイ楽しみですという言葉で〆させていただきます。

マクロスは中国だと超時空要塞ではなくロボテックの方

なまじ似ているから違いに気付かない事って多いですよね、と今回は日中間のオタクの認識で実は違いが有るマクロスについてちょっとばかり。

まず、「超時空要塞マクロス」と「Robotech」(中国語名:太空堡塁 leiの字が日本語に無いので塁で代用)について一応の説明を。
あ、ややこしいですが今回の文中の「マクロス」は全部「超時空要塞マクロス」のことです。

超時空要塞マクロスは全36話を1982年から1983年にかけて日本で放映された作品です。
Robotechは日本製のアニメを欧州や中南米向けに吹き替えて販売していたハーモニー・ゴールド社がマクロスをアメリカ市場に売り込み、放映された作品です。
しかしアメリカの番組スケジュールで36話しかないのは短すぎるとテレビ局から難色を示されたため、「サザンクロス」と「モスピーダ」の放映権もおっつけ手に入れて内容をアメリカ向きにして三作品を一本に再構成した全85話の作品です。

そんな訳で、マクロスとRobotechは画面に出てくる画はだいたい同じですが会話の内容や物語、設定はかなり違います。
それはさておき、Robotechが中国で放映されたのは1991年からだそうで、中国でも大人気となりました。その作品の影響力は今尚感じ取る事が出来ます。
一説によると、中国の80年代生まれの男の子はほとんどがRobotechを見ているとか。

その後原作の方のマクロスの映画版「愛・覚えていますか」も中国に入ってきてはいますがテレビで何度か放映されているRobotechの方が格段に知名度が高いそうです。
それから、中国ではRobotechのストーリーの方が人気が高いとも。
私の知り合い曰く、主人公の差が大きいとの事です。
RobotechのRick Hunterと比べるとマクロスの一条輝は優柔不断な所がイヤだとかなんとか。
ただ、劇中歌はマクロスの方がいいとも聞きますね。今中国のオタクの間で歌われているのもマクロスの方ですし。
もっとも、歌の方は嗜好の問題ではなくRobotechの歌がもともとイマイチだというのが大きな理由っぽいです。
ハーモーニー・ゴールド社は作品の放映権は手に入れたものの、劇中歌の使用権利は持っておらず、アメリカでミンメイ役の飯島真理に声の似た素人を声優に起用して更にオリジナルソングを作ったのですが、それがかなりアレな出来だとか……

そして、この微妙にズレの生じている状態で話したり日本のゲームをやったりするので「ちょっとおかしな事」が発生します。
例えば、スパロボでマクロスの続編のマクロス7が参戦した時に
「マクロスの次はRobotech Masters(サザンクロス編)じゃないの?」
といった疑問が出るとか。
私も中国人の知り合いと話していて、なんか違うぞ?と思ったら私はマクロス、向こうはRobotechのつもりで話していた事がありましたw

こんな感じで中国では日米両方の作品が混在しているので結構ややこしいです。
中国のオタクの古い年代(といっても5,6年くらいの差だと思いますが)の人は子供の頃にRobotechを見てその後マクロスの映画版を見たりしているのでその区別ははっきりしているそうです。
ただ、比較的若い年代になるとリアルタイムで番組を見ていないのでマクロスとRobotechがごっちゃになってしまっているのも少なくないという話も聞きます。
確かにスパロボ関連の掲示板でびみょーに食い違ったレスの応酬を見たことも有ります。
誰が悪いと言うわけではないんですが、なかなかにややこしい事ですな。

ガンダム中国の大地に……立てなかった

以前中国でガンダムオンラインが正式サービスに移行したと書きましたが、先日突然サービス終了が発表されました。

ガンダムオンライン中国公式サイト

正式サービス移行後の情報も特に無く、私の知り合いでもプレイしている人をほとんどというか、全く見かけなかったのでダメなんだろーなぁと思っていたら案の定という感じですな。

日本の場合ガンダムは国民的作品と言えるレベルなので、放って置いてもある程度の人が集まったりするでしょうが、中国で「ガンダム効果」をあてにするのは間違っているのでしょうね。

私が思いつくのは「やはり1年戦争モノは厳しかったのか」くらいしかないので、知り合いのネトゲユーザーにちょっと聞いてみました。
とりあえず考えられるのは……と教えてもらった失敗の理由は、

中国のガンダムファンと中国のオンラインゲームプレイヤーは一致しているわけではない。というか、ネトゲユーザーと日本系趣味のオタク層は違う。

一年戦争の場合サーバーごとにゲームの進行度合いが違うが、これは中国のプレイスタイルには合わない。
別サーバーにする事で新規ユーザー獲得はやりやすいかもしれないが、サーバーが分散する事でゲーム内のアイテム等を売買して金を稼ぐいわゆるRMTの類がやり難くなっている。
また、ゲームの性質上一般的なRPGのレベルアップによる様な「劇的な差」が出難いので、圧倒的な強さを実現する事は出来ない。


といった辺りでした。

確かに私の知り合いの中国人オタクでネトゲと日本関連のオタク趣味を二足の草鞋で極めているのはいませんし、中国で人気のあるMMORPGと比べるとガンダムオンラインは明らかに異質と言うか外れてると言うか。
RMTの他にも、中国のネトゲで人気のある結婚システム等も実装しようが無い作りです。さすがに、ガンダムモノのゲームでネット同棲とかキャラ同士の結婚とかやったらそれはもう別のゲームになりますしw
やはりというか何と言うか中国市場を狙える作品ではなかったのかもしれませんな。

一年戦争モノなのに、公式ページで真っ先に出る累積ポイントによるプレゼントの絵が強襲自由高達ことストライクフリーダムガンダムだったりして、この辺からもガンダムオンラインの中国運営の微妙な問題が見えるようなw

とりあえず、6月15日までは運営が続きますし6月1日からは無料開放されるそうなので中国在住で興味のある方は最後にちょっと手を出してみるのもアリかもしれませぬ。


中国でガンダムオンラインが正式サービスに移行

スーパーロボット大戦W(超級機械人大戦W)は中国でも好評

中国ではゲームといえばMMOといった感じですが、ゲーム機で遊ぶゲームとなると日本のゲームもまだ人気を保っています。
FFやドラクエやテイルズシリーズ等のRPGもそうですし、ウイニングイレブン人気は未だに衰えていません。シリーズモノはやはり強いですね。

そんな人気シリーズの一つ、スーパーロボット大戦の新作スーパーロボット大戦Wが先日発売されました。
中国でもスパロボはかなりの人気です。
日本のロボットアニメが放映されたりしてますし、最近増えたオタク層は日本のアニメをかなり見ています。
そんな訳で、各作品の主人公が集まって戦うというスパロボのシチュエーションがこたえられない!というのは日本と一緒のようで。
今回はニンテンドーDSで発売されているので声が入ってはいませんし、参戦作品も少なめです。しかし戦闘アニメや演出はPS2で発売された第三次α以上になっているのも有り、かなり良い出来に思えますな。

DSという携帯機で発売ということなのでPS2で発売された作品に比べると盛り上がらないかと思いきや、中国のゲーム系のBBSではスパロボ専用として隔離しなければならなくなるくらい盛り上がっている模様です。
今回はガンダムseedやフルメタル・パニック!などの比較的新しい作品が多いので、それも理由かもしれませんね。

ガンダムseedとフルメタル・パニック!は最近の作品でしかも中国での人気も上々ですからゲームの反応や感想についてもこの2作品についての声が多いです。
しかしゲーム内での扱いに極端な差が有り、まさに明暗を分けているといいますか。

フルメタ勢の方はメインストーリーのかなりの部分に関わってくる上に外伝の「ふもっふ」からのステージも何話か出てきたり、外伝のマスコットキャラクターボン太君(中国語名:波太君)まで出てきて大活躍(しかも強い)と、かなりの優遇。
フルメタのファンはだいたい満足しているようです。

宗介の新機体ARX-8レーバテインは出ないのか!?
そこまでアニメ化されないとムリじゃない?
ふもっふからもっと話数増やせないのかね

などと、早くも次回作ではどんな感じになるかという話が出てます。

しかし、ガンダムseedの方はこれでもか!というくらいに冷遇(?)されております。
今作では元々seedの外伝的ストーリーのseed ASTRAYがメインなのである程度は仕方ないとはいえ、ストーリーの方ではスポット参戦ばかりでちょっと出たらすぐ別行動という感じで正式に加入するのはかなり後になります。
具体的には作品の主人公であるキラ・ヤマトがまともに使えるようになるのが全55話の第42話なので、かなり終盤の方ですね。
そんな訳で、seedのファンは

まだ使えないのかよ!?
アークエンジェルがまた逃げた……
seedはASTRAYの踏み台だ

と、悲鳴が上がってたりも。
一旦加入すれば、今回のガンダムseed勢は機体もパイロットも恐らく歴代シリーズ中最強の能力なので活躍できるんですが、いかんせんそこまでが長い。

あと、まだ本編ストーリーの翻訳がキッチリ出てないので触れている人は少ないのですがストーリー中でのseedの扱いも非常にアレですな。
特にキラ・ヤマトはボス敵との会話でヒドイ目に遭ってます。
ラスボス相手に
「僕には守りたい世界が…」とやったら
「うるせえんだよ、言いてえ事が有るならモゴモゴしてんじゃねぇ!」
とバッサリ切り捨てられたりと、もうなんと言いますかw
キラは原作の方でも曖昧な台詞や言い回しが多いキャラでしたが、今作ではそこら中でそれにダメ出しを喰らっております。

一応、個人的にはスパロボWのストーリーそのものの出来は歴代スパロボでもかなり良い部類に入ると思っています。各作品のクロスオーバーとしてみると、どの作品も原作のイメージを壊さずにアレンジされてますし各キャラ同士のかけあいも上手いです。
例えばフルメタの相良宗介とガンダムWのヒイロ・ユイのムッツリ同士の組み合わせは互いの微妙なキャラの違いを演出したりでいい感じですな。
この辺はシナリオ担当の解釈次第と言うのも有るのですが、それを差し引いてもseed勢の扱いはイマイチに思えますw

スパロボは中国だとシナリオを勝手に翻訳しちゃったりするツワモノが出てくるので、シナリオ翻訳後の反応がどうなるのやら。
中国も日本と同じでガンダムseedはファンも多いですがアンチも多いです。
それから、中国ではASTRAYがほとんど知られていないのでASTRAYの設定を普通のseedファンが知ったらどうなるかというのも興味有りますね。
seedはTV放送の本編だけを見ると1stガンダム等と同じリアル志向のガンダムっぽく思えるのですが、ASTRAY等の外伝や裏設定を見るとガンダムWやGガンダム等のスーパー系ガンダム(?)寄りだったりします。
その情報が入った時に中国のガンダムファンの世代間闘争はどうなるのでしょうね。

あんまり上手く纏まりませんでしたが、とりあえず今回はこんな所で。

日中スーパーライブに影山ヒロノブライブ

今年は2007年日中文化・スポーツ交流年ということで、色々な催しが開かれているようです。
音楽のライブもその一つで、面白いライブが開かれているみたいですね。
最近だと昨日北京で行われた「日中スーパーライブ」、そして当ブログとしては見逃せないのが先週末に上海で行われた「影山ヒロノブライブ」ですなw

日中スーパーライブの方は
日本からは中孝介、w-inds.、後藤真希、平原綾香。
中国からは紀敏佳(ジャジャ)、韓雪(ハン・シュエ)
が参加したそうです。
特にw-inds.は物凄い人気だったそうで、ライブに行った友人曰く
「会場に来たファンの80%はw-indsのファンだろう・・・」
とのことで、
終わった後も、w-inds.!と叫ぶ声が止まらなかったとかw

あと、後藤真希は一番中国語を頑張ってたとか平原綾香が感激で涙をこぼしたとかそんな事を教えてもらいました。

w-inds.は現在中華圏で最も女性ファンの多いグループですし、中孝介は最初から中華圏を視野に入れた活動をしていたみたいですね。
平原綾香と後藤真希の中華圏との関係はちょっと調べた感じでは分からなかったんですが、中国関連の仕事は前からやってたみたいですね。

日本国内ではJ-POPが日に日に衰退している状況ですから、生き残る為にも海外ファンの獲得は重要です。最近は中華圏を視野に入れて活動している日本のアーティストも多いですし、こういった活動は増えていくんじゃないでしょうか。
まぁ、J-POPの置かれた状況はともかく、海外との交流が広がるのは良い事だと個人的には考えております。


そして、影山ヒロノブライブ。
こっちはさすがに北京のライブ程の規模とはいきませんが熱狂度は負けず劣らずだったそうです。
今回は影山ヒロノブにきただにひろしが上海で熱唱した模様。
会場で売り出されたグッズなんかはほぼ瞬殺状態だったようです。
ネットではグッズを手に入れられなかった人の怨嗟の声や、いけなかった人の無念の声なんかも聴こえますw
影山ヒロノブライブや、最近の中国のアニソンの状況については色んなコメントをいただけてありがたい限りですな。
この記事につけていただいたコメントなんかは私も知らない事が多く、非常に面白く読ませていただきました。


昔は日本からアーティストが行ってもチケットが一部の幹部等に独占されて一般には渡らず客層とライブの内容が乖離してしまい盛り上がらなかったり、日本側も熱心でなかったりでお世辞にも成功とはいえないライブも有りましたが、最近は随分と良くなっているみたいです。
今回の日中スーパーライブでも軍服来たVIPが中央に陣取ってたらしいですが、ちゃんとファンの人も行けたみたいですし。
私が高校の頃に有った小室哲哉のライブはホントひどかったですorz

なんだか隔世の感が有ったりしますが、この調子で交流の輪が広がっていくといいなーと思っておりますw

秋葉原とその周辺

前回秋葉原結界(?)について書きましたが、
「秋葉原という街はイメージできるけれどその周辺に何が有るかまでは分からない」
という意見を頂きました。
確かになかなか周辺地区までは考えませんよね。
というわけで、今回は最近増えている中国の読者の方々を意識したネタで書かせていただきますw

まず、秋葉原駅周辺のgoogleマップを。

秋葉原ですがこの場所は東京都千代田区外神田と台東区秋葉原の周辺地域です。
秋葉原そのものについてはこのblogを見にくる人に今更説明する必要ないでしょうから省きます

JR秋葉原駅を通る電車は山手線、総武線、京浜東北線の三本。
隣の駅は神田、御徒町、御茶ノ水、浅草橋などです。

秋葉原から歩いていける距離で中国でも知られている所は神田神保町(書店街)、御茶ノ水(楽器や画材)辺りでしょうか?
もうちょっと足を延ばせば集英社や小学館の有る一ツ橋や日中間で色んな意味で有名な靖国神社とかも行けます。

前回の記事で秋葉原周辺に小学校が有るという事について、いまいちピンと来ないというか実感が沸かないという話も頂きましたが、秋葉原はその周辺地域が地域なので周辺には学校が少なくないです。
特に神田神保町は元々学生街と呼ばれるくらい学校が多い地域ですね。(明治大、日大等の大学や高校、専門学校、予備校と揃っています)

それから、本題から外れますが靖国神社は都心に有る神社なので中国でイメージされてるほど特別な場所でも、大きな場所でもないですね。
中国では五台山くらいの感じで報道されてますが、日本のイメージだと…うーん、北京の月壇辺りでしょうか?(もちろん公園は無いですが)
それこそ、簡単に行ける場所です。
小泉前総理が突発的に靖国神社参拝を強行できたのは、この近さと手軽さも理由の一つではないでしょうか。首相官邸と靖国神社は同じ千代田区内に有るので準備せずに車ですぐに行けますな。(当然、神保町や秋葉原とも同じ区内です)

この様に、秋葉原周辺は色々と面白い場所があります。
秋葉原に観光に行くときは秋葉原だけでなくちょっと足を伸ばしてその周辺を見てみるのもいいんじゃないでしょうか。
私が以前知り合いを案内した時も水道橋、神田、秋葉原と徒歩で回ったりました。
もっとも、神田、水道橋、秋葉原と物欲の刺激される街なので観光の際のお買い物は計画的に。
そうでないと本を何十冊もとか、大量の画材などを抱えて行動する事になりますw

かなりいい加減な説明ですが、秋葉原やその周辺をイメージするネタの一つにでもなれば幸いです。

秋葉原オタク結界

前回は中国のアニメの規制についてちょっと触れましたが、その後知り合いとチャットで規制についての話で盛り上がりました。

その時の話はまぁ、なんというか非常にアホな話でいつの間にかエロの規制の話になりまして。
出た話をちょっと挙げてみると

中国では日本はエロ大国のイメージがついてるぞ!

いや、「一応」日本では規制有るよね。売り場も分けられてるし。

そーいや、中国では一回海賊版というジャンルで括るから成人向けのと一般向けのがごたごちゃになるな……

というか、こういう日本語の単語がバンバン伝わるのは勘弁して欲しいorz

中国では日本のエロ度合い(?)がネットでエロサイトに行く位簡単に手に入るものだと思ってるんじゃないだろうか……orz


……とまぁ、こんな感じで。日本の方では中国の人間が実際に思っていることはなかなか分からないので心配は増えるばかりでしたw
なまじ、情報の片鱗は手に入るもんだから余計に心配になるんですよね。

それはともかく、日本では、いや世界中の一部の層においては秋葉原はオタクの街だということになっているかと思います。
最近は観光地化されており、海外から「オタクの街アキバ」のイメージで観光に来てる人も増えています。
ただ、秋葉原もオタクの街だけではありません。
秋葉原駅の東の昭和通口と西の電気街口ではかなり様相が違います。
昭和通口の方は飲み屋や風俗店が並んでますな。

秋葉原観光に行って、東西で店がハッキリと分かれてるのに驚いたというのも聞いたことがあります。更には
「電気街口のほうにはアダルトグッズ、エロ関係のコスプレショップ、更にはメイド喫茶等の妄想系(?)の店は有るのに、三次元系(?)の普通の風俗店は無い。不思議だ!」
というのも。
これを言っていた方は
「秋葉原にはオタクの結界が有るのかもしれない……!」
と話を結んでいましたが、これには理由がありまして。

実は秋葉原の近くの外神田には小学校があります。
当然、秋葉原の電気街も通学路になってたりします。
そして、日本の風営法では学校の半径200m以内では風俗店は営業不可能になってるのですな。
その半径200m区内が秋葉原の中央通沿いを見事にカバーしており、オタクの街が守られている……という訳で。

なんか、ここまで書いて有る意味↑のオタクの結界どうこうと言う話もあながち間違いではないような気もしてきました。うーぬ。

とりあえず今回はこんな所で。アホな話で。スミマセヌorz

カウボーイビバップが中国で「暴力的」だと批判を受ける

中国中央電視台(中国の国営放送。中国のTVの元締めみたいなもんです)の6チャンネル(映画チャンネル)で放映されているカウボーイビバップの内容が暴力的だということで批判の声が上がっているそうです。

この批判ですが、日本の感覚からすると
「確かに子供向け作品ではないが、暴力的とあえて言うほどでは無い」
といった感じではないかと思います。
それに、ビバップはジョン・ウー(呉宇森)映画の影響受けているので武侠モノの流れも混じった作品です。これがアウトとなると、中国の基準はどうなっているのかと首を傾げたくなりますな。

ただ、コレには前ふりが有りまして。
実は「虹猫藍兎七侠伝」という人気作品が暴力的で子供に悪影響を与えるという事で先月放映中止になったと言われてるんですな。
この「虹猫藍兎七侠伝」ですが、去年の9月から放映され爆発的な人気となった作品です。話の内容は動物キャラクターが剣術を駆使して宙を舞うバトルアクションモノといった所でしょうか?
香港の武侠映画の感じに近いかと思います。
私もちょっと見ましたがこの作品は気合入れて作られてまして、かなり良い出来です。キャラクターの動きもさる事ながら、背景などにCGを駆使して「手間を省きつつも綺麗に見せる」手法となっており、中国のアニメ制作フォーマットが出来てきたのか、とも思わせる作品です。
そしてその人気の程については、10月の建国記念日の連休期間中中国国産アニメでは初めて外国製アニメより高い視聴率を叩き出した等の逸話があります。

しかし、武侠モノということで当然殺陣は有りますし、ストーリーもそれなりに大人向けの要素が入っています。今年の1月から新聞などのメディアで「子供に悪影響を与える」ということで批判の声が上がっており、ネット上でもそこら中の掲示板に抗議の文面を貼り付けて頑張る人が出てきたり(当然そこら中の掲示板が炎上)といったような事が起きていました。
そして2月26日に全108話中の89話までで突然放送が中止されました。
そして現在もネットではイロイロ炎上してる模様です。

ネットでは大人の抗議のせいで政治的圧力がかかって放映中止になったとかで燃え上がったりしているのですが、私が探した限りではテレビ局側の公式コメントが見つからない(多分出ていない?)ので本当に「暴力的で子供に悪影響を与えるから」とか「抗議が来たから」とかで放映が中止されたのかちょっと分かりませんな。

中国では毎日1話ずつ放映という形なので、最初に作品を作り貯めしておかないといけません。(番組制作に政府の審査を受けて許可を得なければならないというのも理由ですが)
「虹猫藍兎七侠伝」のクオリティで全部作っておくとなるとかなり厳しいんじゃないかとも思えます。この「虹猫藍兎七侠伝」も4ヵ月半かけて作られて〜と公式発表されていますが、日本のアニメの制作サイドの状況を考えると、案外最後の方の部分がちゃんと出来ていなかったんじゃないかとか思ってしまいます。
他には売れすぎて利権で揉めてるんじゃないかとか、抗議や内容以外での制作サイド側の問題でない?とも思えたり。
もちろん、中国ですから政府の「指導」によっては番組が中止になる事も十分有り得ます。しかし、今回の件については実際どうなのか私にはちと判断できませぬ。

そんな訳で現在中国のネットでは放映規制の問題が話題になっています。
そして、その流れで中国国産の「虹猫藍兎七侠伝」が駄目ならなんで海外産のカウボーイビバップが大丈夫なんだ!?
と飛び火してきたみたいですな。

ただ、作品が「子供に悪影響を与える」から作品そのものを潰すのはアホらしいことですが、作品の時間帯などで「住み分け」は行う方がいいと個人的には思います。
作品の対象となる「年齢層」は確かに存在します。そういった事を無視するのは良いやり方ではないでしょう。

日本でもアニメは一般の時間帯の作品(ワンピースやちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃん、名探偵コナン等)と深夜枠の作品では作品の方向性が違います。
例えば、現在深夜枠で放映中で日本だけでなく中国のオタクの間でも評価が高い「コードギアス 反逆のルルーシュ」ですが、当初この作品は一般の時間帯での放映が予定されていました。しかし、その時間帯での放映ができないという事になり、深夜枠向けに再度企画を練り直して現在の作品の形になったそうです。

これがアメリカだと更に厳しく、放送コードの管理がキッチリとしてるそうです。
ガンダムseedがその内容から子供向け作品のコードに引っかかる事になり大人向けの時間帯で放映されたり、銃をリアルに描写するのが子供向けではアウトなために「Disco Gun」と呼ばれるこんな感じのおもちゃの銃になっちゃったりしてる模様です。

中国ではアニメや漫画を「子供向け」という事で一括りにしてきましたが、アニメや漫画の発展を推し進めるとなるとこの「対象年齢」という枠の問題は無視できないものになってくるはずです。
この問題への対処方法は一つではないと思います。
アメリカのディズニーの様に最初から子供を対象に見据えて徹底するのもよし、日本のように幅広い年齢層を見据えてそれぞれの層に向けた作品を作るもよし。
中国のアニメ業界が今後どの方向に進んでいくのかが、こういった問題への対処の仕方で見えてくるかもしれませんな。

DSのソフト「世界樹の迷宮」の中国での評価は?

もう、というかようやくと言うべきなのか。
中国でwiiの海賊版を遊ぶ為の改造パーツが出回っているようです。
CNETの記事でも報道されてますね。

非正規流通を含めた中国ゲーム機市場レポートが発表に

ただ、まだ改造パーツだけで本体パーツの方の海賊版は作られていないようです。
PS2ではコントローラーやメモリーカード、更にはレンズや一部基盤まで海賊版パーツが存在します。
中国のオークションサイトを覗いて見ると、ゲーム機の外装だけ売っているのが結構有りますが、これはもしかしたら修理用にパーツ取りされたモノのなれの果てだったりして……
ちなみに、wiiの中国でのお値段は2400元(約36000円)程度、コントローラーが400元(約6000円)くらいだそうです。
当然日本より割高ですな。この値段が妥当かどうかは難しい所ですが。

それで、今日のお題はニンテンドーDSの「世界樹の迷宮」について。
このゲーム、DSではかなり珍しい本格的な3DダンジョンタイプのRPGです。
Wizardryを知っている方はイメージし易いかと。
このゲームは1月に発売されたのですがあっさり売り切れてしまい、先々週辺りにようやく再販されました。
DSではコアゲーマー向けのゲームが少なかったことに加え、古いゲーマーにとって馴染み深いスタイルでゲーム自体の出来も良いということでかなり評判が良いです。
私も最近はどっぷりとはまっておりますw

で、この間「このゲームは果たして中国ではどうなのか?」という話が出ました。
言われてみると、確かに向こうでは評価が難しいタイプの作品ですな。
世界樹の迷宮はPS2等の大作RPGとは違って昔ながらの「不便な」RPGです。提示されるイベントやストーリーを楽しむというのではなく、ゲーム内の難関を突破していく事で自分の中に独自のストーリーというか自分で脳内冒険譚が作られるとでもいいますか。

システム的にも昔のダンジョン探索型RPGですな。タッチパネルを使ってマッピング(迷宮の地図作成)をするのがシステムの一つになっていたり、ゲーム内の文章が昔のゲームブックやTRPGを意識していたりします。
あと、難度は最近のRPGと比べると結構高いです。特に最初の段階が難しくwizの馬小屋通いとまでは言いませんがやはり戦闘を連続しては出来ませんし、レベル上げて強くなってもうっかりしていて壊滅なんてことも珍しくありません。
そんな感じで「良い意味で古い」RPGですが、これが中国のゲーマーがどの様に受け止めるかとなると、ホント判断に迷います。
システム面の問題でつまずいてしまいそうな感じもします。
それにこのゲームはチートというかデータ改造を使用して強くしたり、ゲームの攻略情報を見てしまうと面白さが半減どころの騒ぎではないのも難しい所です。
先の見えない迷宮を一歩一歩進み、まだ見ぬ強敵やイベントにドキドキしながら遊ぶのが醍醐味ですから、ネタバレしたり成長過程をっすっとばすと単なる「作業」のゲームになってしまいます。
しかもこの作業、かなり効率悪いです。

ただ、普通に考えるとPS以降の世代の演出豊富なRPGで育ったゲーマーがメインの中国では受け入れられそうにないと思うのですが、中国のコアゲーマーの中には日本のやりこみ要素の強いRPGを楽しんでいる層もいたりするのも確か。
その辺がどうなっているのか、気になりますね。

とりあえず、一般的なゲーマーに対する受けは芳しくないみたいです。
ネットをざっと見た感じでは、日本での評価が高いということで興味の有る人は多い様なのですがいざやってみると
難しい
面倒くさい
敵が強すぎる
等の壁にぶつかるようで。
地下3階で遭遇する最初の難敵で投げてしまった人、多いですな。
この敵は最初の遭遇ではまず勝てないので放置して先に進むのがベターなのですが、
なかなかその選択肢を思いつかないみたいです。

でも、中には普通に楽しんでいる人もいるみたいなんですよね。
中国人ゲーマーの懐の深さがかなり気になります、はい。
とりあえず……世界樹の迷宮をプレイした中国人ゲーマーの方、御意見お待ちしておりますw


中国人は如何にして日本語のRPGを遊ぶか
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

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