「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2007年04月

中国語化移植されているギャルゲー

時間に余裕が出来たので中国のサイトをゆっくり回っております。
そのついでに、以前聞かれた事の有る

「中国語化されたギャルゲー」はどういった作品があるのか?

という事についても調べてみました。
穴だらけではありますが、まぁその辺は御容赦を。
それから、穴だらけついでと言っては何ですが今回は中国本土、香港、台湾、そして簡体字と繁体字の区別はつけておりませぬ。
「中国語」でエイヤっとくくってしまいました……


気を取り直して今回は非18禁ゲーム、日本での狭義の意味でのギャルゲー(?)についてを。
こっちの方面の作品も昔からイロイロ移植されているようで、KIDがPCに移植したゲームや工画堂のゲームは商業ベースでほぼ移植されている模様です。
有名どころの作品では

Memories Offシリーズ(秋之回憶)
infinity
Ever17
POWER DoLLSシリーズ(特勤機甲隊)
蒼い海のトリスティアシリーズ(発明工房)
シンフォニック=レイン(交響楽之雨)
エンジェリックセレナーデ(天使恋曲)
プリンセスメーカーシリーズ(美少女夢工房)

といった辺りが移植されています。
プリンセスメーカーは今年の6月にはもう最新作の5が発売になるようですな。
これらの移植のほとんどを手がけているっぽいのがこちらの会社
光譜資訊
とりあえず一番見易かった台湾のサイトを。
現在「True tears」と言う作品の移植を行っているようなのですがいきなり日本語のムービーが流れるので御注意をw

中国ではパソコンでゲームを遊ぶのが一般的ですから、移植もPCの作品になりますね。
公式サイトがみつからなかったのですが、私の記憶では他にも

ときめきメモリアル(心跳回憶)
卒業シリーズ

といったあたりも移植されていたかと。
ときめきメモリアルは中国でも大人気でした。


それから、ゲームの中国語化については同人ペースで行われているのもかなり有るですが、そっちについてはさすがに把握しきれないので今回は有名なのを幾つか紹介するだけにさせて頂きます。
こっちは有志による中国語化パッチというのも多く、イマイチ実態が確認できないのですがとりあえず私の知る範囲で。

話題に上がる事が多いのは、やはりkey系の作品で
Kanon、Air、CLANNADといった辺り。
他にはplanetarian(星夢)や、同人作品ですがNarcissuも中国語化されているようです。
keyの作品はテキスト量がかなり多いはずですが、それをあえて翻訳するとは……


とりあえず、今回ざっと調べた所ではこういった作品がひっかかりました。
例によって情報提供、ツッコミ等大歓迎ですのでよろしくお願いしますorz


「ときめきメモリアル」の中国への影響(?)

中国語化移植されているギャルゲー エロゲ編

中国語化移植されているギャルゲー エロゲ編その2 商業ベース移植

中国オタク的GWの過ごし方

日本でも中国でも、もうすぐGWですな。
中国は労働節の休暇、日本は国民の祝日の連続と違う部分も有りますが休みは休み。
しかし「休みになる」というのだけ覚えていた私は、去年中国感覚でスケジュールを立ててしまい日本では5月1日2日は休みではないというのにあとから気付いて大慌てでしたw

それはともかく、中国では今年のGWに上海と杭州で大きなオタクイベント
「第3回中国国際アニメフェア」
「上海動漫同人会」
が開催されます。
GWはこの二つをハシゴするのが中国のオタクにとっての理想的な過ごし方(?)かもしれませぬw
私の知り合いも杭州→上海というコースを取るのが何人かいます。
鉄道で向かう北京組はもう出発しているのでしょうな。

杭州で開催される中国国際アニメフェアは日本でも何度か報道されています。
中国でも特にアニメ漫画産業に力を入れている杭州ならではのイベントでしょうか。
当然ながら、国内企業のブースがメインです。
中国国内のコンテンツも年々充実してきていますし、どれだけ注目を集められるのか気になりますね。
日本企業等も含む海外企業の参加は第1回こそ多かったものの、第2回は急減し、第3回も前回と同程度かそれを下回るのではないかと言われています。
そんな訳で国内企業最大の敵は海外企業ブースではなく、海賊版グッズ売り場とコスプレ大会(イベントの目玉と言われています)という話も有るのですが、ソッチの方もどうなるのやら。

上海動漫同人会は上海で行われる同人誌即売会ですが、日本のように同人活動をする「場」を作れるといいですな。
ただ同人誌の内容は「15禁というかエロ要素はアウト」だそうで、中々に難しいみたいです。
エロはとりあえずダメとして、他の年齢制限に引っかかるような表現がどうなっているのかとかも気になりますな。
上海は民間ベースでの活動が多く、杭州とはまた違った盛り上がりを見せているようです。
先日も期間限定でメイド喫茶をやったところがあり、大盛況で
「おかえりなさいませ御主人様……もうしわけありませんがただいま満席でございまして」
という、おかえりなさいと言われて即追い出される、言葉のつながり的にどうかという状態だったとかなんとかw

日本にいる身ではこれらのイベントを見に行けないので、とりあえず知り合いの土産話を待つことにします……

日中アニメキャラクター名対訳表

wikipediaはとても危険なモノだと思います。
調べものをしていたはずが、何時の間にか全く関係ないモノを読みふけって気がついたら結構な時間が経っていたりしますorz
で、今回はそんなwikipediaで浪費したであろう時間を少しでも回収すべくブログのネタにしてみます、はい。

タイトルにもあるとおりなのですが、台湾のwikipediaで日本のアニメのキャラクター名を日中対訳で載せていたので、それを幾つか。

まずは定番の
ドラゴンボール
ドラゴンボールは大陸、香港、台湾で訳が微妙に違うのですがそれを全部フォローしてあります。
私もここで初めて知ったのですが、何で香港版ではブルマが「荘子」になってるんでしょうかね?

そして次に
ガンダム
作品によっては主要人物だけだったりしますが、宇宙世紀シリーズ、G,W,X、そしてSEEDと網羅しています。
これも大陸香港台湾と揃っていますね。
しかし、SEED ASTARAYまでカバーするとは……
カタカナ名のキャラの漢字表記は中国系キャラでも一致しないことが多いのですが、ファ・ユィリィはちゃんとオフィシャルの「花園麗」で統一されている珍しい例かもしれませんね。
さすがガンダムオタクといったところでしょうか?

この二つは表までちゃんと組んであります。

他にも有名どころを幾つか。

ドラえもん
ジャイアンの中国名は胖虎(ふとっちょ虎)なんですが、ジャイ子の名前が胖妹(ふとっちょ妹)ってのはちょっと気の毒に思えたりもしますな。
いや、よく考えてみるとジャイ子という名前もアレですが。

聖闘士星矢
アニメオリジナルの鋼鉄聖闘士とかもカバーしてあります。
星座がそのままなので、誰が誰だか何となく分かりますな。

NARUTO
元の名前をそのまま漢字にしたキャラが多いですし、所属ごとに分けてあるので原作を把握していればだいたい分かりますね。

ワンピース
こっちは少々分かり難いかもしれません。
知り合いに見せたら、声優からキャラを判断してました……

コードギアス
最近の作品ですからまだ訳が確定してない部分も有りますね。
ジェレミアのキャラ紹介ではちゃんと「オレンジ」と「全力」が言及されていますw

他にも日本の作品の紹介は有りますが、とりあえず今日はこんな所で。

中国語における日本のアニメやら漫画作品の翻訳についてを少々 その2

前回書ききれなかったアニメ、漫画の日中翻訳についての事を。

前回の記事では日本のアニメや漫画ではキャラごとに異なった口調や口癖をつけてキャラ立てをする事が多く、そういった、例えば関西弁キャラ等の口調を翻訳するのが難しいと書きました。
この影響が実に大きいジャンルがありまして。
それが、最近アニメ原作などで中国でも急速に知名度を高めているライトノベルでございます。
ライトノベルは会話中心で話が進むことが多いため、このキャラ同士の掛け合いが長くなると、どのキャラが喋っているのか混乱してしまうのですな。

あと、ライトノベルつながりで思い出したのですが、ある言葉に同音或いは似た発音の別の言葉をあてるというのも厳しいですね。
私の知り合いは「涼宮ハルヒの憤慨」でこの問題に直面し嘆いておりましたw
「涼宮ハルヒの憤慨」の作中では長門の書いた文章で自分の名前の「有希」が字面の意味と、その同音である「雪」の二つの意味が有ると書かれているのですが、中国語では「有希」と「雪」はyouxiとxueで全く違う発音になります。
そんな訳でこの部分がおかしな事になってしまうのですな。

23日追記:
志貴と四季と式も発音が違うからタイヘンだ!!とツッコミを頂きましたw
そういえば、月姫は作品の重要な部分がこの同音……これは厳しい。
他に「殺人鬼」と「殺人貴」は発音が近いから大丈夫だ!との話も。



また、日本語で独特な事には主語や目的語の省略が有ります。
アニメだったら例としてガンダムのトミノ語などを思い浮かべていただくといいかもしれませぬ。
日本人にとっては母国語ですから主語や目的語の省略にそれほど違和感は無いと思いますが、英語圏や中国語圏の人にとっては結構な違和感があるという話を聞いたこともあります。
翻訳する時も日本語の意味そのままを直訳するのではなく、場合によっては主語と目的語を加えて文にしなければなりません。
これは前後の文脈を把握しないと難しい作業ですから、翻訳の難度は確実に上がります。

しかしまぁ、どの世界にもトンデモナイ人材はいるようで、中にはこの辺のややこしい翻訳を綺麗に纏めたり、逆に原文よりも分かり易い翻訳に出会ったりすることも。

ただ、あまりにもアニメや漫画の言葉に慣れてしまうと日本語がヘンな方向にいってしまうという話も聞きます。
私が会ったことのある中国オタクの中には物凄いトミノ語っぽいしゃべり方をするツワモノがいましたw


アニメや漫画の日中翻訳についてを思いつくまま適当に書きましたが、とりあえず今回はこんな所で。

あ、それから難しかったり伝わりきらないという部分ばかり書きましたが。当然日本語の原文以上の「名訳」も有ります。
私が印象深いのは、確かシャアザクのツノについてだったと思うのですが、その紹介記事の中の
「紅色有角三倍速」
というフレーズです。
中国語で発音すると「hong se you jiao san bei su」と7音で見事に韻をふんでいます。
これは日本語ではちょっと無理ですなw


中国語における日本のアニメやら漫画作品の翻訳についてを少々

コメントの設定を元に戻しました

今日やっとコメントの状態を元に戻しました。
コメントを書き込んでくださった方、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんorz

とりあえず、さすがにコレはどうかと思った英語四文字言葉系のやつは削除しました……


今回の記事の大当たり(?)では、大量のアクセス数にも驚きましたが、個人的に一番印象深かったのは中国の検索サイト百度の掲示板のメイド板(そういうのが向こうにも有るんですな)にこのblogが貼られてちゃんと翻訳もされていた事ですね。
何度か掲示板に貼られた事はあるのですが、私の知る限りでは中文翻訳されたのは初めてでしたw


何はともあれ、これからも当blogをよろしくお願いします。

中国語における日本のアニメやら漫画作品の翻訳についてを少々

アクセス数もぼちぼちと元に戻ってきました。
以前にも一度「中国オタクの一部でウケている久米田康治」をイロイロな所で紹介していただいた事が有りますが、今回はその時の10倍以上のアクセス数。
もう、何といいますか。ビビリまくりでございました。
今日はとりあえず記事の投稿だけで、下書き状態のコメントについては纏まった時間の取れる週末の休みにやらせていただきます。

気を取り直して、今回は私の独断と偏見で中国語における日本のアニメやら漫画作品の翻訳についてを少々。
また著作権的にアレな感じもありますが、その辺はご勘弁を。

中国語は元々中華文化圏の発展に伴って異文化間や様々な方言或いは「なまり」の間で使われたりしていたからなのか、意味の伝達が非常にやり易い言葉だと思います。
ただ、その性質上曖昧な表現が少ない言葉でもあるかと思われます。

曖昧な表現や変化の多い日本語、しかも独特な言葉の多い日本のアニメや漫画のセリフをニュアンスも含めた全てを中国語へ訳すのは難しいです。
今回はそんな翻訳で中国の人間がどの辺に苦労と言うか頭を抱えるかを適当に書き連ねてみます。


まず「関西弁キャラ」は難しいそうです。
中国語の場合、方言は発音の訛による部分が大きいので文字にしてしまうとその違いがほとんど出ないのですね。
更に関西弁独特の表現が辞書にも載ってなかったりするので困るとかいう声も。

言葉の変形では他にも語尾の変形や特に意味の無い口癖なんかはどうしようもないそうです。
日本の作品は口調でキャラ立てしているのも多いのでかなり悩むとか言う話も聞きます。

例えばこの間まで放映されていたKanonは向こうでもかなりの人気だったそうですが、ヒロインが片っ端から独特な口調ですから苦労したみたいですな。
翻訳系のBBSでヒロインの月宮あゆの口癖「うぐぅ」を中国語でどう表現するか非常に真面目かつ熱い論議が交わされている所も有りましたw

それから日本語の一人称や二人称も困るとか。
中国語だと一人称は「我」、二人称は「イ尓」か「nin」(日本語では漢字が出ないorz)で済んでしまいます。
私、あたし、ボク、僕、俺、わっち、我輩、おいどん、オラ、更には「自分の名前」が自分の一人称になってたりするのを表現するのはちょっと……という感じだそうです。

更に人の呼び方では敬称も頭の痛いところです。
中国語にも当然ながら敬称はあるのですが、「ちゃん」「さん」「くん」といった日常的なものとは若干ニュアンスが違います。
中国語だと基本的に名前で直接呼び合います。

以前キャプテン翼の中国語版で登場人物全員に直接「君」をつけてしまい、妙な文章になってしまったなんてのも有りました。
中国語では「君」は文語的なものなのですが、
「森崎くん吹っ飛ばされたーーー!」
といった文をそのまま「森崎君」としてしまうと、実況としては少々おかしいですし
「翼くん!」
「岬くん!」
というのを「翼君」「岬君」としてしまうのも他人行儀というか回りくどい感じになってしまいます。
友達の間でも基本的には直接名前で、それか「小」を名前の前に付けたりでしょうかね。

それから翻訳とはちょっと違うのですが「先輩」というのも難しいそうですな。
先輩的な意味の言葉について中国語でも「学長」という言葉はあるのですが、中国の学校ではクラブ活動もないですから学年間の交流がほとんど無いため日本の先輩後輩の感覚がちょっと表現し難いとか。

ただ、コレについては数々のスポーツ漫画におけるクラブの先輩後輩の関係、「きまぐれオレンジロード」等の学園を舞台にしたラブコメで出てくる後輩キャラをちゃんと理解してる様なのでそんなに問題ないような気もしますね。

とりあえず今回はこんな所で。
コメントの方はまだ即時表示されませんが下書きでは保存されているので、よろしければツッコミの方をお願いしますorz


中国語における日本のアニメやら漫画作品の翻訳についてを少々 その2

「全力で見逃せ」を中国語にすると

中国語表記における月宮あゆの悲劇

中国のファンサブ翻訳グループ「字幕組」

ゴールデンタイムに日本のアニメを「中国で制作した」として放映? 続きの続き

blogの訪問者数とページビューがトンデモナイ数になっているのにやっと気がつきまして、私自身も混乱中にございますorz

とりあえず、コメントやツッコミなどで更なる情報を頂いたりしましたのでこの件についての追記を。
まず、この騒動の大元である「大連東方龍動画発展有限公司」ですが、日本の会社のTYOからの出資が31%有る日中合弁の会社とのことです。
そして、TYOは「ふしぎ星の☆ふたご姫」の制作会社の「ハルフィルムメーカー」の親会社です。

そんな訳で、今回の一件は全く無関係なのを適当にパクッたわけではなさそうです。
問題は作品の扱いについてどの辺まで話がついてるかでしょうかね?
著作権は侵害された方が訴えなければならないので、事前に両者で今回のこの作品の扱いについての取り決めが有った場合、違法ではないという見方もできるかもしれませぬ。
この辺、そもそもアニメの著作権自体が微妙なものなので判断に迷いますな。


それともう一つややこしいのが中国の掲げる「国産アニメ」の定義ですね。
発表される作品と一連の通知からすると「一から十まで完全に中国で作られた」アニメという感じなんですが、細かい規定が挙げられていないのでグレーゾーンというか、曖昧な部分も多いです。
とりあえず「中外合同制作はアウト」「海外作品を名前だけ変えるのはアウト」というのが示されてはいます。
しかし、私の調べた限りではいわゆる「日本製アニメ」でもよく見られる、音楽やデザイン等のスタッフに外国人が入ったり、作画監督や絵コンテだけ国内でやって作画を海外発注といった遣り方については言及されてません。

また、これとは逆に「作画監督や絵コンテを日本でやって作画を中国発注」という形の場合、権利は日本側だけどアニメについてはフィギュアやゲーム機みたいに「made in China」と言えなくもないんじゃないのか?という意見も。


コメントにも寄せていただきましたが、中国には「上有政策下有対策」(上に政策有らば下に対策有り)という言葉が有ります。
なんか今回はこの言葉を地で行く展開っぽいですね。
お偉いさんが実際の状況を見もしないで「国産アニメ作れ、それ以外ダメ」と適当にやったのを、現場の人間は「都合の良い様に解釈」してやっているというか。


ただ、今回の一件は権利がどうこうといった話以上に盗作になっちゃってるのがかなりマズイかと思います。
情報をくれた知り合いの中国人オタクは

「今回のは海賊版より更に悪い。海賊版はまだ原作がハッキリしている。でも今回のふたご姫については他人の作品を自分の作品だと嘘をついている。最悪だ……」

と嘆いていたり。

とりあえず、今回はこんな所で。


ゴールデンタイムに日本のアニメを「中国で制作した」として放映?

ゴールデンタイムに日本のアニメを「中国で制作した」として放映?  続き

コメント欄を一時停止させてくださいorz

えー、その、当blog始まって以来のコメント数に慌てております。

ちょっと荒れ気味になってきていますし、今までになかった事なので私も考える時間が欲しいと言いますか。
更に、私事で数日ほど更新やチェックが出来そうにありません。
ちょっと(私の頭の)冷却期間が欲しいので、非常に申し訳ないのですがコメント投稿を一旦停止というか、コメントを下書き状態で保存と言う形にさせていただきます。

あ、今までふたご姫関連の記事に投稿していただいた分も下書き状態で保存してありますので。

本当にゴメンナサイorz

オタク用語を中国語に翻訳

オタクの世界はなんだかんだで専門用語が多くなりますので、ソッチ方面の話を外国人と話すのはイロイロと大変です。
また、アニメ等の作品の決め台詞というか、ネタ台詞も多いのでその辺りについても難しいものがあります。
そんな時重宝する所の一つがココ

BitEx日語辞典 中日・日中辞典
(ブラウザによっては表示できない事も有るようです)

ユーザー登録型の辞書なのですが、かなりマニアックな言葉までカバーしています。
翻訳されている単語を適当に眺めているだけでも面白いのですが、当blogの性質上やはり注目すべきはオタク関連の単語やセリフですな。変換後の言葉もさることながら中国語で書かれている用語説明も非常に勉強になりますw

では、以下翻訳されている言葉で個人的にスゴイとか、よく訳したもんだとかなんとか思ったものを。

あぁ?聞こえんなぁ〜

顎アニメ

大人買い

買い専

カップリング

こんな事もあろうかと

ザクとは違うのだよ!ザクとは!

シャア専用

せつなさ炸裂

第三艦橋大破

通常の三倍

ビームサーベル

人がゴミのようだ!!

ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!

目が〜!目がぁ〜!!

もうちょっとだけ続くんじゃ

ヤシガニ

ゆんゆん

ワンダバ

こういった単語を自由自在に使いこなせれば、中国語生活も(某方面限定で)きっと豊かになるに違い有りませんぜ!

ゴールデンタイムに日本のアニメを「中国で制作した」として放映?  続き

前回の記事「ゴールデンタイムに日本のアニメを「中国で制作した」として放映? 」についての情報を頂いたので補足を。

まず、日本のアニメを中国製と偽って許可を申請するのは以前にも有った事だそうです。
人民网の記事
「広電局:拒絶国外動画借売上市」
にも書いてあるのですが、中国の映像メディアを管理している国家広播電影電視総局は国外のアニメ作品を加工或いは修正したものを「中国製アニメ」として許可証を得るのを禁止するという通知を出しています。

この通知ですが、日本のアニメを中国製と偽って許可証を取得するという今回と同じ様な事が起こってしまい、それが原因で出された模様です。
その件については国家広播電影電視総局の方でも通知が出ていますね。
コレ
元ネタになった作品が何かはちょっと分からないのですが、許可証を取り消された加工済日本産アニメは「玲dang(王偏に当)冒険記」という作品とのことです。

現在中国はアニメや漫画の振興政策を打ち出しており、動漫制作基地といった制作拠点を中国各地に作っています。
これらの制作拠点は資金を出してもらっている以上、当然ながら一定の結果と言うか作品を発表しないといけません。
しかし全部が全部うまく行くとは限らないわけで、中にはインチキをする所も出ているみたいですな。
こういった背景が今回の件の原因の一つだったりするのかもしれませぬ。

例によってお役所仕事ですから迅速な処理と言うのは期待できませんが、許可取り消しの前例も有りますし、この「ふしぎ星の☆ふたご姫」を加工したらしい「神奇星球luan生公主」も前後関係が確定したら許可取り消しになるのではないかと。

とりあえず、今回はこんな所で。情報やツッコミは引き続き大歓迎でございます。


ゴールデンタイムに日本のアニメを「中国で制作した」として放映?

ゴールデンタイムに日本のアニメを「中国で制作した」として放映? 続きの続き

ゴールデンタイムに日本のアニメを「中国で制作した」として放映?

中国は現在ゴールデンタイムに海外産のアニメを放映する事が禁じられています。
これは自国のアニメ産業の保護と外国の文化侵略を阻止する為だとも言われています。
こういった当局の指導が有るので、当然ながら現在の中国の主なアニメが放映されるチャンネルではゴールデンタイムに流れるアニメは全て国産の作品になっています。
しかし、4月から放映されている新番組の中におかしな作品が有るという疑問の声が中国のオタク達から上がりました。

それが「神奇星球luan生公主」という作品です。
(luanは日本語に無い字で、字の意味は「双つ」。恋の字の下部分が心から子になった字です)
公式発表の紹介文では

全52話のアニメ「luan生公主」は、毎話25分の美しいファンタジーアニメ。
この作品の主人公芳芳と菲菲は一組の仲のいい姉妹で不思議な星の空間世界の中心に浮かぶ「太陽国」の双子のプリンセス。二人ともとても元気で可愛い女の子だけど、いたずら好きでしょっちゅう騒動を起こしてしまう。


といった感じで紹介されています。
もちろんゴールデンタイムに放映される作品ですから中国国産のアニメとなっており、制作は大連東方龍動画有限公司、2005年度初頭から3500万元に及ぶ投資のもと制作された作品の一つで、2006年10月に完成、審査を通り全国で放映される、とのことです。
この作品、放映されるまでは特に注目は集めていなかったのですが、放映と同時に

「おい、この作品……日中か中韓合作のじゃないのか?ゴールデンタイムだぞ?」
「明らかにキャラデザが中国じゃないんだが」
「何時の間に、ウチの国の制作陣はこんなに日本っぽく作れるようになったんだ?」

と疑問の声が噴出。
そしてさすがはオタク、すぐに日本の該当するアニメが特定されました。

これは、2005年に日本で放映された「ふしぎ星の☆ふたご姫」だ!

と。
そしてこれが各作品の画像(上がluan生公主、下がふたご姫)

李生公主








ふたご姫









ざっと調べた感じでは、作品の中身はそのままにOPやEDの中国バージョンを作成、テロップに出る製作スタッフを中国人にして放映されているようですな。

現在中国のネットではいったいどういう事だ!?と物凄い混乱しております。
こういう事をやってもいいのか?というか、そもそも日本側はコレを知ってるのか?等と謎は深まるばかり。そして混乱の果てには

「剽窃というか盗作はマズイが、国産アニメだけっつーのも。コレが可能なら日本のアニメが流せるから、こっちとしては嬉しくないわけじゃない。どーすればorz」
「OPの出来とか、かなりいいんだが……いいんだが……orz」

といった、本音とモラルの間で苦悩する声も見受けられますw

ここまであからさまな力技、私は4月1日ネタの続きかと思って知り合いに確認を取りまくったのですが、本気でマジ(混乱中)な話のようです。
なんというか、色んな意味で「いいのか!?」とツッコミたくなる話ですが、とりあえずは続報待ちということで……


ゴールデンタイムに日本のアニメを「中国で制作した」として放映?  続き

ゴールデンタイムに日本のアニメを「中国で制作した」として放映? 続きの続き

中国から輸入されて日本で意味が変わってしまった言葉 オタク編

日本の言葉には中国の故事来歴や漢詩から来たものが少なくないです。
例えば、完全無欠の意味の「完璧」は史記の「完璧帰趙」から、謀反の心や分を超えた望みの意味の「野心」は春秋左氏伝の「狼子野心」からきていたりします。

しかし、言葉というのは元の意味がそのままずっと変わらないというわけではなく、使われていく中で意味が微妙に変わっていくものです。
時代が変われば言葉の意味も変わります。
今回はその変わってしまった言葉の中で、比較的最近意味合いに変化が出てきちゃった言葉であり、オタク分野にとって重要な単語でもある「美少年」についてちょっとばかり書いてみます。

「美少年」と言う言葉は杜甫の詩「飲中八仙歌」に詠われた愛酒家の催宗之を讃える一節「宗之蕭灑美少年」からきています。
もともと凛々しい少年と言う意味で、性的な意味などありませんでした。
日本で使われている例の有名どころを挙げると、熊本民謡の「田春坂」の
「右手に血刀、左手に手綱、馬上豊かな美少年」
というのがあります。

しかし、この美少年に何時の頃からか耽美という意味や諸々の性的な意味がついてしまったのですな。
はい、いわゆる「少年愛」とか「やおい」とか「BL」とかソッチの方面のが。
これらの意味が美少年に加わったきっかけは、恐らく少女漫画だと思われます。
具体的にどの辺の作品から、というのはちょっと分からないのですが現在の「美少年」という単語が用いられる状況を見る限り、この世界の源泉は少女漫画で間違いないかと。
今では美少年によるめくるめくアレな内容が展開される壮大な架空世界のジャンル(?)が見事に確立されております。

明治維新以降、日本から中国へ逆輸入された言葉も少なくないです。
この辺は日本語だとイロイロ資料ありますし、中国語では王彬彬氏の論文「現代漢語中的日語"外来語"問題」などが詳しいかと思います。
そして、最近ではオタク方面の言葉が中国へ逆輸入されている気配も有ります。
その中にこの「美少年」も含まれてるっぽいのですが、なんだか変形後(?)の意味で取り入られているような気がしてなりませぬ。
真相は如何に……

と、とりあえず、言葉が伝わると言うのは難しいものだと感じる今日この頃でございます。美少年の伝わり方もコレに比べればまだマシな気もしますが、その変遷の過程を考えると何とも言い難い気持ちになります。
やはり、文化は望む形では伝わらないものですな!ということで今回は〆させてくださいませ。

日本にはこんなアレなアニソンも有りますよ?

当blogのネタのなかで歌関連はウケがいい部類に入ります。
そんな訳で、ネタに困っている今日この頃、昔ちょっと書いたのを引っ張り出してみます。

アニソンや特撮ソングはノリのいい曲が多いですし、知っている人間も多いし合わせ易いという事で歌う面子によってはかなり良いですよね。
しかし、そのジャンルの全てが熱血モノだったりカッコイイ曲だったりするわけではありませぬ。当然ながらなかにはヘンな曲が混じっていたりします。

今回はそんなちょっとアレなアニソンを紹介してみようかと。
分からない人を置いてけぼりにするネタだとは思います。
当blogを見ている中には中国の方もいると思います。
しかし、「日本ブレイク工業社歌」や「死ね死ね団の歌」が分かるくらいのツワモノだと信じております。きっと理解してくれるでしょう、うむ。
アニソンも膨大な数があるのでネタソングもそれなりに多いのですが、今回はとりあえず作品を絞って幾つかを。


最近の曲だと「金色のガッシュ」がいいですな。この作品の歌はかなりハイレベルなものが多いのですが、中でも「チチをもげ!」がスバラシイと思います。

もげもげもげもげ チチをもげ!

というサビが頭から離れなくなります。「もぐ」というとても力強い動詞がトンデモナイ効果をあげております。
これ、原作漫画にも有る歌なのですが、曲をつけてまさか日曜の早朝に流すとは思いませんでした……
ガッシュには他にも若本規夫御大が「ぶるぁぁぁぁ!ぶるぁぁぁ!」と叫びまくる「ベリーメロン〜私の心をつかんだ良いメロン〜」とかスゴイ歌が有ります。

そして、当blogの性質上やはりガンダムは外せないという事でガンダムから
……と言ってもGガンダムからですが。
機動武闘伝Gガンダムはご存知の通りガンダムシリーズでは数少ない戦争モノではないガンダムで、作品のカラーも他のシリーズとはかなり違います。
そしてそれは歌に関しても一緒だったりします。
Gガンダムはいわゆるキャラクターソングが出ているんですが、これがスゴイのですな。ざっと歌の名前を挙げると

男道、獣道/マスターアジアの恨み節
ゲルマンブルース
ステ犬のブルース
戦闘男児 〜鍛えよ勝つために〜
チャイナシャッフル
チャンピオン・チボデー
薔薇の憂鬱
星屑のレクイエム
香港観光歌 〜アジアの楽園〜

とまぁ、名前からしてスゴイ歌ばかり。
当然中身も期待を裏切らない出来ですが、この中で一曲選ぶとなると「ステ犬のブルース」でしょうか。

師匠を超える 俺は超える
「ほざくな バカ弟子が!」
俺はあんたの おもちゃじゃない
「10年早いわ」
俺はあんたが 嫌いなんだ
「そういうことを どの口が言うか!」
カビ臭い理屈 こりごり
「だからお前はアホなのだ!」
(メインはドモン、「」内は東方先生)

と言うような感じでドモン、レイン、東方不敗先生の歌により作品背景を見事に歌いきる歌詞もさることながら曲調が完全に昔のムード歌謡だったりして、もう。

更にというか、何というかこういう曲がカラオケにしっかりと入っていたりするのがなんとも。……とりあえず、今度中国から知り合いが来た時にはこういうネタソングをカラオケで歌いたい等と企んでおりますw
それから、アニソンの歌詞についてはこちらのサイト
アニメソングの歌詞ならここにおまかせ?
がほぼ網羅しているかと。今日挙げた歌も載っております。

こんな感じでアニソンにもイロイロアリマスヨ、と言う事で今日は〆させていただきます。

中国語の歌をカタカナで歌う

中国のオタクの中には日本の歌を問題なく歌える、というか日本人が裸足で逃げ出すくらいウマイ方がいらっしゃったりします。
その辺はこの記事を参考にして貰うとして今日はその逆についてを。
日本人が中国語の歌を頑張って歌う、というのをちょっとばかり書かせて頂きます。

まず「普通に中国語を勉強して歌う」というのが有ります。
これは確かに堅実ですし、その後の応用も広いですね。

しかし、中には当然「中国語の歌をカラオケで歌いたいだけ」というケースも有ります。
好きな映画の主題歌を歌いたい、好きな歌手の歌を歌いたいといった事のためにピンインから初めて、ちゃんと歌えるようになるまでどれくらいかかるかというのを考えると結構憂鬱になります。
しかし、日本語には便利な表記法があります。
そう、カタカナです。
カタカナ表記にしてそれっぽく発音してしまおう!
というわけですな。

例えば、こちらの
♪張學友を歌おう♪
では張學友や周華健等の歌星の歌をカタカナ表記にして紹介されています。

他にジャッキー・チェン(成龍)の映画「プロジェクトA(A計画)」のエンディングテーマをカタカナで紹介しているサイトなんかも有ったのですが、どうやら消えてしまっているようですorz
私は映画のNG集と共にエンディングで流れるあの歌がかなり好きなのですが、標準語しか話せないのであのエンディングをそのまま歌うのは厳しい。
そんな訳で、カタカナ表記を覚えて口ずさんでいたなんて事も有りましたw

外国語で歌うのは難しいですけど、好きな歌は原曲に近い形で歌いたくなるものですよね。
もちろんその歌の言葉が話せるに越した事はないでしょうが、楽しむ為にはちょっと近道(?)するのもアリですな。

といった感じで今日は〆させていただきます。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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