「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2007年07月

中国オタクのコードギアス24,25話への反応

かなり間が開きましたが、コードギアスの第一部ラストの24,25話が放映されました。
私も首を長くして待っていた口でございます。
中国のオタクでもそんな感じのが多いようで、かなりの注目を集めていました。

中国オタクのコードギアスへの反応を教えてくれというメールなども頂いてますので、今回はその紹介を。
ただ昨日私がざっと巡回した段階では、まだちゃんとした字幕つきのモノは出ていないようでした。
字幕はまだか!という声がそこかしこに。

そんな訳でちょっと不完全ですが、とりあえず私の見た範囲で適当に書かせていただきます。

まず、感想で最も多かったのが今回ラストの「引き」への悲鳴ですなw


第一部、この終わり方はないだろ……

ずっと夢中になって見ていたけど、最後で絶句した。第2部どーすんだよ。

第2部までまた待つのかよ!製作スタッフはヒドイ。

で、第2部ここからどう反逆するの?

すっきりしないな。俺は後どれくらい待つ必要が有るんだ……?

あと何ヶ月待てばいいんだ!?



と、こんな感じであのラストから更に待たされるというので頭を抱えている様で。
それと、ルルーシュとC.C.の関係(主に恋愛方面)についてもかなり注目されていました。ソッチ方面からも、ラストは衝撃だったようです。


最終話、終わり方はともかくC.C.がとてもキレイだった

ナナリーとC.C.とルルーシュ三人で幸せになって欲しい……けど無理だろうな

C.C.が可哀そうだ……



といった感じの声が。
他には


ルルーシュはやはり甘い所が出たな。

オレンジのMAはドラグーン装備か

じゃあガウェインはWガンダムゼロか?

ダールトンに礼を言った後、即座に殺す悪役ルルーシュがカッコイイぜ

スザクはどんどんダメになっていく

俺はどっちかというと、カレンの方が好きなんだが……

ニーナ・アインシュタインの乗ってる機体は核動力?

扇の兄貴が……やはりダメだったか

まぁ、世界はルルーシュの思い通りになるほど簡単ではなかったわけだ

俺の井上はどうなったんだ!?

あんな強い機体に乗っているのにルルーシュはコーネリアにボコられて……
ヤツはエースが相手だと全く勝てないな。



といった様なものが見受けられました。

そう言えば、日本では大人気のオレンジことジェレミア卿ですが中国ではさすがに日本のような人気は無いみたいですな。
個人的には24,25話における彼の狂った言葉がどう訳されるのかが気になっていたりします。というか、あのヘンな語感の言葉を訳す事ができるんでしょうかね?


とりあえず、こんな所で。
ツッコミ、御意見大歓迎にございます。

中国産アニメが「クレヨンしんちゃん」のパクリと指摘される

「クレヨンしんちゃん」と中国といえば、中国本土で勝手に商標登録されてしまったために双葉社が中国で商品展開できなくなるといった事で有名ですな。
この件については中国でのビジネス展開における教訓の一例として既に色々な場所で言われています。

ただまぁ、こういうのが大きな問題になるというのはそれだけ「クレヨンしんちゃん」が中国で人気を得ているということでもあります。
「クレヨンしんちゃん」は中国でも子供に大人気で、そのマネをする子が続出。中国でも保護者に物凄く嫌がられるマンガとなっております。

それでここからが今日の本題なのですが、5月から始まったアニメ番組
「大嘴巴dudu(duは口+都)」
という作品がクレヨンしんちゃんのパクリだという事で燃え上がっています。
日本語にすると、「大口ドド」といった感じでしょうか?
画は↓


大クチバシではなく大口










この作品への批判、大雑把に言えばキャラ設定や演技、ストーリー諸々全部がクレヨンしんちゃんのパクリだと言われています。
例えば

主人公は下品じゃない所を除けばほぼしんちゃん
しんちゃんの周りのキャラも風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんにあたるキャラまでいる
クレヨンしんちゃんと起承転結ほぼ同じ構成の話がある
背景が日本の街並っぽい

等と言われています。


とりあえず、ここでパクリについてどうこう言うつもりはありませぬ。
しかし、
「劣化コピーにしてどーするのよ……」
とは言いたかったり。
他の作品に影響受けるというのは有るでしょうし、そもそも完全なオリジナル要素ばかりの作品というのがほとんど無いと思います。
○○っぽい、とか○○みたいなというのは有りがちです。
しかし、その作品だけの特色とかは出して欲しいですな。
何かしらの+αが。

ただ、この件については様々な層の視聴者か文句が出ているのが今までとは違う所かと。
中には「三歳の息子にすらクレヨンしんちゃんのコピー作品だとわかってしまう。他人の作品をコピーしたものが野放しになっているのは子供の教育上悪いのでやめて欲しい」といった意見も有ったりします。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

10日以内にネトゲ依存症対策システムを組み込まないと営業停止

一昨年からアナウンスの有った中国のネットゲーム依存症対策システム(網絡遊戯防沈迷系統)が、7月16日から正式な稼動を始めました。

これによって、未成年のオンラインゲームのプレイ時間について3時間以上5時間未満でユーザーはオンラインゲームで獲得した経験値やお金が減らされて半分となり、5時間以上だとオンラインゲームで獲得したものが無しになってしまう事になります。

このシステム、効果の程や業界への影響はまだハッキリしませんがとりあえず導入が義務化されています。


しかし21cn.comのこの記事によれば、新聞出版総署が調査の結果、20社29タイトルのゲームがこの依存症対策システムの開発規定に則った開発をしておらず、そのうち7社が完全にシステム無し、10社が時間内に開発完了せず、3社がシステムが基準に達しなかったそうです。

そして、この20社は10営業日以内に基準に達するネットゲーム依存症対策システムを開発しなければ営業及びネットへの接続停止となってしまうそうです。
発表されたのが24日ですから期限は8月3日でしょうかね?
これ、期間内に開発完了するのはかなり望み薄っぽいですな……

ただ仮に今回の一件で営業停止となった場合、運営側の責任でしょうね。
制度の是非はともかく、2年前からこの制度については言われていたのに対策を採っていないのではさすがに……
中国で営業する以上、こういったリスクにはちゃんと対応しなければいかんのではないかとorz
実施までにも結構な期間が有りましたし。

とりあえず、中国のオンラインゲーム市場は色んな意味で注目を集めますなといった所で〆させていただきます。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

「オタク的中国学入門」の感想

「オタク」で「中国」だから読め!という感じで「オタク的中国学入門」という本が出ていると教えていただきまして、昨日やっと手に入れました。

で、感想なのですがスゴイ面白いです、コレw
内容についてはこのblogに書いてある様な「日本のアニメやマンガなどのオタク趣味に中国の人間がどう反応しているか」ではなく「中国関連の物事にオタク的にツッコミを入れる」とでもいいますか。

いわゆる、と学会系の本なのですがこの本の著者である明木茂夫氏はトンデモ本の世界シリーズの方で中国のUFO資料「赤燄騰空」にツッコミもとい検証を行うというスバラシイことをされております。
そこでは光緒17年9月28日の空の星の動きまで計算して検証されてまして、私はそれを見て笑うと同時に本気で感動してしまいました。
書店で手に取るまでその明木茂夫氏の本だと気付かなかったのは、我ながら不覚。

肝心の内容についてですが、残念ながら読む人間をかなり選ぶと思います。
中国関連の知識と中国語を少々知らないとちょっと厳しいかと。
しかし、少しでも「引っかかる」方なら楽しめる事請け合いです。
第二外国語で中国語を選択するとか、中国を旅行した経験があれば没問題。

特に面白かったのは
電車男の翻訳について
中国のパッケージで見られる謎の日本語の検証

の二つです。

電車男は上海版の翻訳と台湾版の翻訳が有るのですが、この二つを比較しつつその翻訳を解説しています。

「やっちまった感バリバリだったのですが・・・」

というのを少々の違いは有るものの上海版台湾版共に見事に訳していたり、

「ムーミン似のエロメス子ハァハァ」

のハァハァ部分の訳に双方共に苦戦していたり、
更には訳注をつけて可能な限り2ちゃん用語を解説したりと非常に頑張っているのを適宜解説しつつ、その翻訳の背景まで考察しているのがスゴイ面白いです。
私は上海版しか読んでないのですが、この解説を読んで台湾版を是非入手しなければと痛感しておりますw
上海版の翻訳も良いのですが、台湾版の翻訳のセンスがスバラシイ。


謎の日本語の検証では、中国のなんちゃって日本語パッケージや海賊版パッケージによくある日本語の間違いについて考察しています。
例としても挙げられていますが、

おどるポンポコリン

ぉどるポニコンン

になっていたりという間違いが中国では良くあります。
こういったヘンな間違いは確かに笑えます。
しかし、この本では普通「へんなものが有る、笑える」という所で止まってしまうのを「何故こういった間違いが起こるのか」というのを考察してしまいます。

こういった間違いでは「ぁぃぅぇぉ」といった小さい字による誤表記が目に付くのですが、その点についてPC操作の方面から推理し、文字コードの配列からこういった間違いが起こる!という結論までの過程はスゴイの一語に尽きます。

長々と書いてしまいましたが、とりあえず言えるのは
この本で中国語や中国の生活が楽しくなる
という事でございます。
中国留学や中国滞在では必携の書です。
このブログの読者の中には中国での生活をしている方もいらっしゃいますが、そういった方は是非この本を手に入れて、中国ライフをより一層楽しめるようになっていただきたいです。

とりあえず、こんな所で

のびたの恐竜が中国本土で上映

ドラえもんの映画「のび太の恐竜2006」が20日から中国本土で上映されています。
中国語の題名は「多拉A梦:大雄的恐龍」(龍の字は中国簡体字です)
一部地域では早めに封切りされたようで、北京の中関村では18日から上映しているとか。

ドラえもんの映画が正式に中国本土で上映というのは、何と言うか、非常に感慨深いものが有ります。
遂にココまで来たとか何とかそんな感じですかね。

「変形金剛(トランスフォーマー)」ほどではないですが、今年の夏の子供をターゲットにした映画の中では注目を集めている模様です。
ただ、ドラえもんの方は上映館数が少ないようなので興行成績的にはあまり期待できないかもしれませぬ。
小学館もその辺を分かった上で事業展開をしているみたいですな。

映画の主なターゲットは子供ですから、当然中国語吹き替えでの上映になります。
今の所、オタク層以外の反発は無いので吹き替えについては問題なさそうですね。
オタク層からは
「元の声の方がいい!字幕版にしろ!」
という文句が出ていたりしますが、ターゲットとなる層が子供ですから字幕付きというのはさすがにやめておいた方がよさそうに思えたり。

この吹き替えについて中漫网に記事があったのでそこから紹介を。
≪哆啦A梦:大雄的恐龍≫的配音故事(中国語です)

この記事によれば、

元々ドラえもんの声は男性にやらせようと考えていたものの、日本では女声が声をあてていると知って曾丹という女性に代わった

ピー助(中国語名「皮皮」読みはpipi)の声を当初は合成音声だと思っていたが、ちゃんと声優がいて他の恐竜とピー助の声が違うというのに気付き、ピー助の声をあてる事が出来る人を探した

ピー助の演技は単純だが非常に難しかった


といった事が有ったようです。
考えてみると、鳴き声に声をあてるというのは日本の声優の職人芸かもしれませんね。日本では動物の声とかでたった一言のためにスタジオに入ったりするそうですし。
ポケモンなんかも私が見た事のある吹き替え版では日本のをそのまま使ってました。

「こっちへおいでよ!」とか「ふざけんなよ!」といったのを鳴き声だけで表現しますし、ふと考えてみると非常にスゴイことをやってますよね。「ピカチュウのなつやすみ」なんかに至っては全部鳴き声ですし。
ただ鳴き声だけならばあえて吹き替える必要は無いような?

何はともあれ、中国でもドラえもんがきちんと広まってくれるといいなーと思っております。

アニメ最萌トーナメント、中国オタクの参加は

今週はちょっと時間が無いので簡単な紹介で終わるものを……

2ちゃんねるのアニメ板・アニキャラ総合板を中心にして行われる人気投票大会
「アニメ最萌トーナメント」
このイベントは今年も行われているようですが、中国のオタクも結構注目しているようです。

そして、熱意のままに中国語ページをつくって、投票を呼びかけていたりもします。
アニメ最萌トーナメント中国語ページ(簡体字)
アニメ最萌トーナメント中国語ページ(繁体字)

中国から投票するにはどうすればいいか、といった事もちゃんと書かれていますな。
巡回先の中国のアニメ系掲示板でも最萌トーナメント関連のスレがかなりの人気っぽいです。

最萌トーナメントは人気投票として以外にも、日本のアニメヒロインの展示会といった側面がありますからソッチの方からも興味が集まるようですね。
実際の所、このイベントは日本のアニメ作品を知るのにかなり便利なのではないかと思えます。
知り合いの中国オタクによれば、エントリーキャラを見るだけでもかなり勉強になる(?)といった話もw


とりあえず、今日はこんなところで。

中国オタクの絶望先生への反応は?

絶望先生への反応を知りたいというコメントを頂いたので、それについてちょっとばかり。
さよなら絶望先生は原作マンガが中国のオタクのディープな層に受けているのですが、そのアニメ化が果たしてどう受け止められているのか?

結論から言えば、かなり反応は鈍いです。
一部のコアな層の声は大きいんですが、一般層からの反応はイマイチ。

ブラックな笑いを理解できないとか、そもそもネタが分からないとか……
ファンサブで字幕作成をやっている「字幕組」も苦戦しているみたいです。
他の作品に比べて明らかに遅れているとかで、待ちきれなくなった中国オタクの面々はニコニコ動画にアップされたのを(当然字幕なし)見に行ったりとかしているとかなんとか。
しかし、黒板ネタとか金曜ロードショーのネタとか進路希望ならぬ進路絶望とか、どーすればいいんでしょうかね?
字幕作成で大手といわれている所はこの作品の字幕を作っていないそうですし、現在公開されている字幕はかなり微妙な出来だという話も。

英語圏に比べれば「糸色望」を「絶望」と読む作品の根幹部分が理解できるので楽だとは思うのですが、そもそも作品自体のネタレベルというか深さが有り過ぎるのかもしれませぬ。


しかし、数は少ないですけど反応自体は良好ですね。
絶望した!の中国語「絶望啦!」「絶望了!」が飛び交うのもお約束。

以下、向こうの掲示板を巡回して拾った発言の紹介を。例によって訳はかなりテキトウです。


OPの出来の良さに絶望しなかった自分に絶望した

監督が新房昭之なのに絶望した

絶望した!OPが大槻ケンジなのに絶望した

日本の昔の映画っぽい感じがいいな。

あのおっさんの顔はいったいどんな意味が有るんだ?

あれは久米田のアシの前田とかいうらしいぞ

良い雰囲気の作品だな。EDの和服とかもイイ!

いいアニメだ。でも前田がイヤ。特にあの表情。

絶望した!作品に充満しているオッサンの顔に絶望した!

ハヤテと一緒でガードが硬いな。サービスしてくれ

黒板ネタ笑った。全力オレンジで俺参上。

黒板ネタが分からん。字幕組もっと頑張ってくれ

曽根崎心中って何?

黒板ネタが分からないと、作品が楽しめねぇよorz

いや、結構微妙な感じだぞ>黒板ネタ

非常に美しいアニメだ。OP、桜、あと首吊り




とりあえず、ざっと見た感じでは絶望先生はディープな層とそれ以外で反応が分かれる作品になっているかと。
これが「ハヤテのごとく!」だと一般層も含めて結構大きな反応があるんですが……
やはり絶望先生くらい深くなってしまうとファンを選ぶ作品になってしまうのかもしれませんな。
かと言ってネタの黒さや濃さのない絶望先生なんてのも有り得ませんから、この辺はもう諦めるしかなさそうです。

例によって例の如く、ツッコミ&情報提供お待ちしております……

ゴールデンタイムの外国製アニメ放送禁止に抗議してテロ予告

ChinaJoyの時期になりましたが、最近は日本でもガンガン報道されるようになりましたので、当ブログの方はもっとびみょーなネタを扱いましょう、うむ。

昨年の4月に起こった「ゴールデンタイムの外国製アニメ放送禁止」に抗議して手製の爆弾(ニセモノ)と脅迫文書をしかけるといった事件が有りました。
その事件の裁判が先日北京で行われたそうです。
この事件についてブログに書いてなかったようなので、ちょっと書いてみます。

今回元にした京華時報の記事(中文)はコッチです。

昨年の4月に中国では国内のアニメ産業保護を理由として、ゴールデンタイム(17時〜20時)に外国製アニメの放送を禁止すると発表され、9月からその通知に従って外国製アニメの放映ができなくなっています。

この事件の犯人林華(仮名)は小さい頃から日本のアニメが好きで、この政府関連部門からの通知に激怒、北京西単の図書大厦に
「この規定の変更」を要求し、要求が受け入れられない場合「地下鉄を爆破する」と脅迫しました。で、先日偽危険物投入罪の容疑で裁判となりました。

詳しい動機については、裁判官から質問され
「中国の文化市場は国外のアニメに文化的な差別をしている。私はこういった行為に対して打撃を与える責任があった」
と答えています。

彼は他にも「非常に日本のアニメが好きで、中国のアニメは程度が低く、国外の優秀な作品が中国に入ってくるのが中国青少年の望みであり、この極端な方法により関連部門の注意を引き出し、文化的差別を除きたかった」と話しているそうです。
ただ、
「こんなに大事になるとは思わなかった」
とも言ってますな。

それから、本人はアニメファンサイトの熱心な管理人で、趣味が軍事と模型とか。
何といいますか、みょーに既視感のある事件ですなorz

とりあえず、こんなところで。

大航海時代Onlineの中国現地運営会社が一夜にして消える

中国で大航海時代Onlineを運営していた現地会社の盛宣鳴デジタル科技公司が倒産した模様です。公式の発表は無く、会社はもぬけの殻状態といいますから夜逃げ状態なのかもしれませんね。

今回の一件の特集を組んでいる21cn.comの「盛宣鳴一夜にして消える」を参考に紹介を。

今回の件ではまず、数日前に公式HPで「会社の整理を行う、大航海時代Onlineの運営への影響は無い」というCEO楊峰銘の声明があったのですが、その後諸々の業務や引継ぎなど全部放り投げたまま楊峰銘が失踪したようで、会社の財務処理などが全て停滞。
それに続いて更に幹部役員の大量離職が有ったそうです。
元の記事によれば、グループ系列企業の殆どが赤字企業でその負債をオンラインゲームの収益で埋めるという悪循環が続いていたという内部の人間の話が有ります。
一応、ゲーム管理部門の人間はまだ残っているようですが今後運営がどうなるかは不明です。

大航海時代Onlineは昨年サービスを開始し、結構な人気を獲得したものの今年に入ってから苦戦が続き、半年近く営業販売活動に資金を投入せず、サーバや回線費用、職員の給料等も払われていなかったようです。記事内で書かれている内部情報によれば、ここしばらくは光栄への支払いも滞っており、拡張パックの導入も出来なかったとのことで。
この拡張パックは中国のネットでの前評判も高く、非常に期待されていたのですが……

現在も非常に揉めているようで、賃金の未払いについては労働局の労働監査部門が正式に立案しているとのことです。また、役員の大量辞職の時に暴力沙汰が発生して公安が止めに入ったりしたとも。



大航海時代Onlineの中国での展開は少々特殊で、プレイヤーを招いた懇談会というかコンサートを開いたり、マーメイドプリンセスコンテストというミスコンみたいな事をやっています。
他のゲームと比べると、かなり派手で特殊でした。
この辺の活動も大航海時代Onlineを中国で一風変わったソフトという評価にしていた理由の一つかと。
派手な活動をしていたその影では……という、ある意味非常に分かり易い構図だったのですかね。


大航海時代Onlineは日本で数少ない海外でもそこそこやっていけるオンラインゲームだと思っていたのですが、運営の方でずっこけてしまいましたな。

中国オタクサークル、コミケ準備中

夏のコミケが着々と近づいております。
そんな中、今回中国から訪れる大学のオタクサークルの面々も準備を進めております。

で、コミケの創作物、特に同人誌を中国組はどうするんだと聞かれたので今回はそれについてちょっとばかり解説を。

今回彼等が出すのは同人誌とCDです。
まず同人誌の方ですがやはり日本の印刷所を使うとのことです。
日本なら少数の注文でもオフセット印刷とか出来ますし、出来も安定して良いです。
中国で本を作る場合、安く上がることは確かなんですが質については信用できないとかなんとか。
それから、日本の印刷所を使う理由のもう一つは輸送の問題です。
数十ページの本とはいえ、飛行機に乗るときに何十冊かの同人誌を持っていくのは厳しいです。その点、日本で印刷すれば当日会場への輸送も可能と至れり尽くせりですな。

最近はデータ入稿可能なところがかなり多いので、条件に合う適当な場所さえ見つかれば入稿完了となります。
聞いたところでは今回の彼等の新刊の原稿は既に完成済みとのことで、あとは入稿すればOKだとか。
何でも、夏休みでサークルの人間が帰郷したり実習や出張で中国全土に散らばる前に必死で完成させたそうです。ホント、気合はいってますね。

CDの方はさすがにプレス発注ではなく自前でCD−Rを作ってケースに入れ、日本へ先に郵便で発送しておく事になりました。
こっちは現在私が保管中だったりします。

ちなみに、当然ながら同じケースで同じジャケットのCDがいっぱい入っていたため税関で開封検査が入っていましたw
CDの中身は鋼の錬金術師の同人BLドラマらしいのですが、CDのデータまで検査されたんでしょうかねぇ……
ぬふぅ

7月のアニメ新番組の中国語名

結構な数の新作アニメが7月から放送されます。
今回はその中国語名の紹介を。

七色糖果 (ななついろ★ドロップス)
零秒出手 (BUZZER BEATER)
同人work (ドージンワーク)
健康全裸游泳社 (ケンコー全裸系水泳部 ウミショー)
School Days (校園的日子)
僵尸借貸 (ZOMBIE-LOAN)
代号E (CODE-E)
虫之歌 (ムシウタ)
天翔乙女 (スカイガールズ)
寒蝉鳴泣之時·解 (ひぐらしのなく頃に解)
快楽小兎幸運草 (はぴはぴクローバー)
POTEMAYO (ぽてまよ)
再見絶望先生 (さよなら絶望先生)
零之使魔-双月的騎士 (ゼロの使い魔 〜双月の騎士〜)
萌単 (もえたん)
怪-化猫 (モノノケ)
剣豪生死門 (シグルイ)
永生之酒 (バッカーノ!)
装甲騎兵波多姆茲 (装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ)

とまぁ、こんな所で。
中国での注目作は
ゼロの使い魔、ZOMBIE-LOAN、さよなら絶望先生
といった辺りでしょうか?

個人的にはシグルイと絶望先生の字幕がどうなるのか、ちょっと興味が有ります。
絶望先生の多ジャンルのネタをどうするのかもそうですし、
シグルイの

隻腕の剣士の刃は
骨を断つことが出来るのか?
盲目の剣士の刃は
対手に触れることが出来るのか?
出来る
出来るのだ

とか「武士道はシグルイなり」をちゃんとカッコヨク訳してくれるのかどうか。
ぬふぅ

とりあえず、今日はこんな所で。

中国語の「PK」とは?

思い出したらやるネット等で使われる特殊な用語の解説。
質問を頂いたので、それについてを。

で、今度はどんな言葉かというと中国語のネット記事でも出てくる

PK

とはなんぞやというものですな。
この「PK」ですが日本語にすると「対決」というのが一番しっくり来るかと思います。
日本ではPKといえば、サッカーのペナルティキックとかネットゲームのプレイヤーキラーとかだと思います。
この中国語の「PK」も元々の語源はこの二つだろうと言われています。

この言葉は結構前から使われていたらしいのですが、ここまで一般に広まったのは中国の怪物オーディション番組「超級女声」でPKが多用されのが原因みたいです。
「超級女声終局PK」という番組上位入賞者の歌を集めたCDを出して、それが物凄い売れたりしています。

これだけだと少ないので他の質問も

掲示板によくある「XD」とは何でしょうか?

これ、顔文字ですな。
→の方向で、「XD」を見てください。
「:-P」とかと同じ方向の顔文字でございます。

それから以前に紹介した囧ですが、
囧rz
といった使い方も有るようですw

とりあえず今日はこんな所で。
他にも何か面白い言葉が有ったら教えてくださいませ。

中国語の顔文字で、漢字一字のいい表情が(?)

中国語の「YY」は日本語でどう訳すか……自己満足、妄想、それとも

中国ではイトコと結婚できません

例によって日本と中国のちょっとした違いについてを。

ジャンルを問わず幼馴染のヒロインが出てくる作品は珍しくないですが、日本の作品では幼馴染の理由として親戚関係、特にイトコ同士という関係のキャラが少なくないかと思われます。
しかし、そのイトコキャラが中国ではちょっとした問題になってしまいます。
タイトルにもあるとおり、中国では法律上イトコ同士は結婚できないのですね。

日本の場合、三親等以内が結婚できないという規定ですが中国の婚姻法では
「血統関係のある直系親族と、三代以内の傍系親族」
が結婚できません。

この「三代」というのは、自分を「一代」として計算します。
さかのぼる場合は父方母方の祖父母まで含みます。

そして、「三代以内の傍系親族」は同源(この場合は父方母方の祖父母)から数えて三代となるので従兄弟従姉妹までが範囲に入ります。
ちなみに、中国語では堂兄弟姉妹(父方のイトコ)と表兄弟姉妹(母方のイトコ)で呼び方が違ったりします。

そんな訳で、
「日本の感覚ではそんなに問題の無い設定のヒロインが中国では突如として禁断の関係になってしまう」ということが起こったりしてしまいます。

コレについて、中国オタク的にどういう風に考えているのか知り合いに聞いてみたところ、

作品の中の事なのであまり気にしない
というのと
現実を想像してしまってちょっと……

にハッキリ分かれまして、肯定否定の割合については否定派がかなり優勢でした。

中国では一人っ子政策が有るので兄弟姉妹のいる中国オタクは非常に少ないのですが、イトコについてはほとんどの人にいるので、現実を意識してしまうのも原因なんでしょうかね?

ただ、妹については
「カワイイ妹がいたらいいなー」
という肯定的な意見が優勢だったりします。

この辺については、中国の若い世代は現実に妹がいる人間が少ないので、幻想の構築される余地が多分にあるという事かもしれませんね。
それに対し、イトコについては現実を意識してしまうので厳しいといった所なのかもしれません。日本でも現実に妹のいる人は妹萌えにならないとかなんとか言われていますし。


今回は非常に独断と偏見の混じった内容でございますので、御意見というかツッコミをお待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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