「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2009年06月

ツンデレという言葉の使い方に悩む中国オタク

世の中にはその分野の専門用語と言える、
固有名詞やその分野特有の表現など別の言葉に置き換えられないものがあるかと思います。オタク系の用語にも様々な専門用語が有りますが、
「ツンデレ」
という言葉は比較的知名度が高いのではないでしょうか。

ツンデレという言葉が使われるようになったのは最近ですが、
ツンデレとされる類のキャラは昔から存在しましたし、
日本のオタク用語としてはツンデレは男女関係無く使われているかと思います。

このツンデレですが、
現在中国オタクの間では「傲嬌」と訳されることが多いようです。
この訳はどうやら台湾発祥のようで、他にも嬌蛮、外冷内熱、悪嬌といった言葉を使うことが有るとか。
他に最近出てきたもので「蹭得累」というのもあるそうです。
この蹭得累は音訳に加えて「疲れる」という意味の「累」という意味の字がが混じっており「ツンツンしていて疲れない?」といった語感が好評だという話も。

それで、こんな感じでツンデレという言葉は中国オタクへも伝わっているのですが、
やはり日本と全く同じように伝わったわけではないらしく、
中国オタクの中にはこの「ツンデレ」を、
男女問わず使ってもいいものなのか、どういった範囲のキャラに使うものなのか
などと悩んでしまう人もいるようです。

中国のソッチ系の掲示板では
「男でツンデレっぽいキャラはなんて言えばいいんだ?」
といった質問を以前に見かけたことが有りますが、
その時のやり取りは


男でツンデレっぽいといえば相良宗介か?難しいね、男だからツンデレでもないし。

宗介は違うんじゃないか。俺はイザークやギロロ伍長とかがそれに近いと思う。

男のツンデレ・・・・・・中二病とか?

男でツンデレは無いだろ。誰がそんなのを見たいんだよ!

ツンデレというか、時分の感情に反する演技をするというなら「悶骚」という言葉も有るな

(訳注:「悶骚」は「普通」を装って中々自分を表に出さないが、心の中には激情と渇望を抱いているというタイプを指す言葉らしいです)

ツンデレと無口キャラって同じカテゴリに入れていいんだろうか?

男にツンデレを使うのは違和感有るな

いや、男にツンデレを使ってもいいんじゃないか?
俺はベジータや飛影は典型的なツンデレタイプだと思う。

男にツンデレ(傲嬌)の「嬌」は無いんじゃないだろうか。

俺は釘宮でツンデレというものを学んだから、男のツンデレというのはヘンな感じがする。

みんな男だ女だと悩むんじゃない。
いいか、ツンデレはすべてにおいて平等なものだ。

ツンデレと誘い受けの違いをどう判断するべきだろう。


といった感じでした。
いろいろと脱線していますがこんな感じで結構悩んでいるみたいですな。
それぞれが微妙に異なる理解の仕方をしているようで、それによって混乱が加速しているようにも思えます。

それから個人的にちょっと引っかかったのは、
ツンデレ=「傲嬌」
という訳がメインになってしまい、字面から
「傲嬌」=女性の形容
と感じている方もいるっぽいということですね。

元々ツンデレという言葉が女性キャラに使われる事が多かったからというのに加え、
翻訳された漢字の字面によってツンデレ=女性キャラというイメージになっているのはちょっと面白いなーと。

それと、日本ではツンデレというのが早い段階でオタク全般のネタになり、
海原雄山や烈海王といった男の優秀なツンデレキャラも出ていますが、
そういったネタが中国にあまり伝わっていないという点も大きいのかもしれませんね。

この辺については、
男性ツンデレキャラを多く知っているであろう女性の中国オタクの方に確認してみた所、
「男でツンデレというのは、女性のファンの間ではごく普通に使われています。ちなみに私の好物はヘタレ×ツンデレです」
ということを教えていただけました。
最近の作品だとヘタリアのイギリスが「傲嬌眉毛」(ツンデレマユゲ)と呼ばれているそうです。女性ファンの方には例となる男ツンデレキャラの情報もかなり入っているので、ツンデレの使い方についての感覚は日本とそんなに変わらないみたいですね。

言葉一つとっても、
イロイロと難しい事が有るというのを改めて実感する今日この頃でございます。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国では日本の戦国時代をどうやって知るのか

エヴァの映画が公開されましたが、
私が見に行けるのはたぶん再来週くらいになりそうです。
日本のネットはもとより、中国のネットでもオタク関係の所はネタバレを踏んづける可能性が有るため、しばらくはネットを巡回してネタ探しというのは無しにしたいので、更新の方も手持ちのネタでしばらくやらせていただきますorz

さて、今回はタイトルの通り日本の戦国時代が中国でどのように知られているかについてを。

中国でも日本の戦国時代の知名度は結構高いようで、
ネットで日本の戦国時代ネタでレスが飛び交っていたりしますし、
私自身も武将や合戦などを語りたがる中国の方に会ったりしたことが有ります。

それで、
中国の人間(オタクが混じっている率はかなり高いと思われます)が日本の戦国時代を知る方法についてですが、
一番大きいのは歴史系のゲームのようです。
戦国無双や最近では戦国BASARAといった辺りの影響も大きいですが、
やはり最大のものは信長の野望だとか。
このゲームで日本の戦国時代の地理と武将の特徴というか能力を把握しているというのがかなり多い模様です。

またゲーム以外ですと、
近頃大流行の山岡荘八の徳川家康をはじめとする翻訳歴史小説からという人も多いですね。特に小説からの知識を得ている人はかなり「濃い」という印象が有ります。

中国の最大手掲示板百度貼吧では日本の戦国時代の人物の板(感覚としては2chの板よりも小規模な区切りですかね)も有りまして、そこをちょっと調べただけで、
歴史人物のカテゴリでは
浅井長政、石田三成、織田信長、豊臣秀吉、お市の方、徳川家康、
足利義輝、本多忠勝、直江兼続、小早川秀秋、明智玉子(細川ガラシャ)
吉川元春、宇喜多秀家、淀君、片倉小十郎、真田昌幸


アニメキャラやゲームのカテゴリの方では
上杉謙信、真田幸村、伊達政宗、明智光秀、武田信玄、前田慶次

といった人物が見つかりました。
他にもメジャーどころの武将はカテゴリ外で単独の板が立っていたりするようです。
ざっと見たところ、飛び交っている話題についてはゲームと史実が混在している感じでしたが、一応戦国BASARAのようなアレンジの強い作品と史実は切り離して考えられているようです。

また百度版wikiの百度百科にも日本の戦国関連の記事が有り、武将や合戦など結構広い範囲をカバーしています。
織田信長豊臣秀吉徳川家康
と、かなり頑張って書いている(日本語wikiの翻訳混じりかも?)のですが、
参考画像に普通の肖像画と光栄などのゲームの画像が混じっているのでちょっとばかりアレな気分にもなってきますな。
ちなみに、真田幸村(信繁)に至っては全部ゲームの画像になっています。

記事の内容に関してはやはりイロイロなジャンルのものが混ざってしまっているようです。ゲームキャラの解説と歴史上の人物の解説が同じ記事内で紹介されていたりするのはご愛嬌でしょうか。

日本から見たらちょっと違和感を覚える所も有りますが、
日本の戦国時代について中国でこれだけ知られて、楽しまれていると言うのはちょっと不思議な気もしますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国で人気の徳川家康、その原因は三国志品評の著者かも?

中国のアニメ・漫画・ゲームイベントに政府の審査が必要に

ここしばらくの間、中国ではアニメ・漫画・ゲーム関連のイベントが増えていました。
この分野は中国ではほとんど未開に近い分野でしたし、
最近のコンテンツ育成援助の政策もあって関係者はかなり強気で、内容の方もかなりフリーダムになっておりました。

正直な所、日本と比べても「やり過ぎ」に思える部分も有ったので心配していたのですが、やはりと言うか何と言うか、中国政府からのそういったイベントに対する管理の通知が出てしまったそうです。

とりあえず、中国語ですが新華網の
中国文化部がアニメ・漫画・ゲームの集会、展示、取引、フェスティバルイベントの規準を通知
の報道をご参考に。

この通知では、
「今後のイベント開催には政府の審査と許可が必要」
とされています。

また政府の文化行政部門に対しては、
「各レベルの文化行政部門は、アニメ・漫画・ゲームの展示、取引製品とイベントに対する監視管理を強化し、イベントにおけるポルノや暴力的、低俗な内容を含むものと知的所有権を侵犯するアニメ・漫画・ゲーム製品の展示、販売は直ちに除去及び法律に基づいた調査処分を行わなければならない」
「文化行政部門の審査許可を経ずに勝手にアニメ・漫画・ゲームの集会、展示、取引、フェスティバルイベントを開催しているものに対しては、文化行政部門或いは文化市場総合法律執行機構が直ちに制止し、法律に基づいた調査処分を行わなければならない」
といった要求が有るようです。

この通知は営利非営利問わず全てのオタクイベントを対象としていますからかなり厄介だと思われます。同人イベントなんかも対象に入ってしまいますし。
現地の中国オタクの反応は、

ああ・・・・・・中国の同人に終末の時が来た

おいおい、これじゃあ面白い事できなくなるじゃねぇか

だからちゃんと空気読んで控えめにしろと言っていたのに!!

今後は各地のイベントは全部子供しかいなくなるわけですね

この国の心は死んだ!
だが俺には何も出来ないだろうorz

同人を出せば消される、エロを出せば緑bar娘たんにやられるわけかいな

これはもう、金を貯めて日本に行くしかないということか

やり過ぎていた点は有ったよな。日本のコミケも事前に主催者が同人のチェックをしているのに、こっちは内容についてほとんどコントロールしていなかった。更に海賊版だって有るし。

もう罵詈雑言以外頭に浮かばねぇ!!

お前らがオタクをやめる良い機会じゃないか。政府に感謝しろよ

だから中国のアニメ・漫画産業が発展しないんだよ

規制の口実が「我が国のアニメ・漫画・ゲーム産業の健康的な発展に不利な影響を及ぼすから」だと!?この規制がどれだけ業界の成長を止めると思ってやがるんだ!

外国語の勉強を頑張って出国しようっと

国内のイベントには行きたいとも思わなかったから構わないよ。
この辺で一度管理をしておかないと、危ない方向に行きそうだったし、
好ましいとは思わないが最悪の状態でもないだろ。

杭州の国際アニメフェアで、大量にオリジナルの同人誌を売ってる店も有ったからな・・・・・・
エロいグッズとか海賊版をそのまま置いていたりするし、規制の理由になるのはしょうがないのか

どうせこうなると思っていたよ。もとから希望なんて抱いてなかったら絶望も無いorz

中国の同人活動は地下活動化します。

てか、作っちゃった同人誌どうしよう・・・・・・日本へ売りに行くか・・・・・・orz

これだから我国の老人は・・・・・・
「低俗」な内容を理解できない人間が娯楽産業を創ろうなんて絶対に無理な話だ。

日本はエロゲーの規制で若者の麻生太郎と自民党への支持率が急落したんだってね。手段が有るところは良いよな。

終わった・・・・・・
中国国産18禁同人誌の発展が・・・・・・俺の夢は消えた・・・・・・

地方の風俗業界が消えていないんだし、
今回の通知も完全に徹底されることはないと思うよ。
ただ18禁をごまかす口実や方法は考えないといけないし、今までほど好きには出来なくなるだろうね。

俺これから憤青になることにするわ

そうだ、日本へ行こう。


とまぁ、こんな感じで。
怨嗟の声と、やっぱり来たかという反応が多いですね。

最近は中国におけるオタク産業の規模が広がり、注目が集まってきている状況でしたし、
「遂に出たか」
という感じもしますな。
また時期的にこれから夏休みに入りますし、
夏休み中のイベントに対して釘をさすというのも目的に含まれているんでしょうね。

この通知で即イベントが壊滅するという訳ではないのですが、
今後のオタク関連イベントはこういった締め付けについての対応も考えつつやっていかなければなりませんし、難しくなるのは確実です。
特にボトムアップでのイベント開催が難しくなったのが痛いですね。
どうにかうまくやっていけるといいのですが。うーむ。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国のアニメが自前の歴史や文化系コンテンツを活用できないのはなぜか

今回は知り合いとグダグダ話した内容のメモみたいなものを一つ。

中国はその長い歴史とそれにともなう様々な文化など、
面白いコンテンツの宝庫だと言われています。
しかし、アニメ分野では中国が自国文化のコンテンツを有効活用できていないとも言われています。

日本のアニメや漫画における中華系の題材を使った作品や、
最近のCGアニメではカンフー・パンダのような中国の文化をもとにした作品など、
海外で中華系文化の要素を含んだ優良なコンテンツが作られているのに、
本家の中国ではなかなか出てきません。
海外から見れば不思議ですし、中国国内でも疑問の声があがっています。

これについては色んな意見が有ると思いますが、
とりあえずの原因の一つとして
中華系のコンテンツを活用する方法、
言わばアニメ向けにアレンジするためのノウハウが圧倒的に不足している

という点が有るのではないかと。

中国に現在有るのは「素材」だけで、それ自体は
「中国の歴史」や、「中国の古典」、「色んな中華文化」
と非常に魅力的な「素材」ではありますが、
それを元にしてどのようなコンテンツを作るかといったノウハウがものの見事に欠けています。

乱暴な例えになりますが、
材料は素晴らしいものが有るのに、
焼いたり煮たり蒸したりといった調理法が無いので、
「アニメ」という料理ができない、
といった所でしょうか。

その素材の内容を把握してアニメ向けの構成にしたり、
面白い要素を抽出してストーリーをアレンジするなどといったノウハウが不足しているといったことが、中国が自前のコンテンツを活用できない原因のかなり大きな部分を占めるのではないかと思われます。

そしてそういったことの参考というか元にできるもの、
日本で言えば漫画や小説のようなものも中国では不足しています。
日本のように有象無象の様々なコンテンツの蓄積が無いので、
豊富な伝説や歴史、古典作品という「素材」を前にしても、
どうすれば面白くなるのか分からないといった状態とでも言いましょうか。

日本からしてみれば何で活用しないんだと不思議でしょうが、
アレは活用しないのではなく、活用できないという部分がかなり有るのではないかと。

多くの有象無象のコンテンツの中から、一握りの名作が出てくるわけですし、
この問題を解決するためには様々なコンテンツの蓄積が必要かと思います。
しかし、残念ながら中国はそのコンテンツを蓄積するために必須となる「発表の場所」も不足しています。

現在の中国ではアニメの元に成り得る、
子供や青少年向けの漫画なり小説なりを発表する「場所」の不足は深刻です。
漫画雑誌は壊滅していますし、小説もかなり厳しい状況。唯一調子が良いのはネット小説くらいでしょうか。
中国ではネット小説の書籍化、ネット小説原作のゲームやドラマが多くあります。
もちろん商品化されるネット小説のレベルが高いのは確かですが、
これはネット小説以外の有力な選択肢が無いということも影響しています。

そんな訳で、
中国における自前のコンテンツの活用に関しては前途多難な所が少なく有りません。

中国のアニメ産業では
「表現の規制が有ることや事前審査制度などが立ちはだかり良い作品が作れない」
とよく言われますが、
アニメ向けのコンテンツの蓄積が無い、
アニメ向けのストーリーを作れる人材がいない、
アニメの元に成り得るコンテンツの発表の場が無い
という現在の状況は表現の規制をうんぬんする以前の話にも思えます。

宮崎駿や富野由悠季が出れば中国のアニメは世界レベルになれるという話を良く聞きますけど、ただ待っているだけでそんなスゴイ人材が出てくるわけはありません。
アニメを作るための箱物の整備以外に、クリエイター育成への整備をやらなければ中国のコンテンツ事情はなかなか良くならないのではないかと。

現状のままでもそのうち結果が出るとは思います。
ただ、中国産のアニメでしかも中華系の内容で面白い作品を、
私自身が見ることができるのは何時になるのかなどと考えた場合、
ちょいとばかり暗澹たる気持ちになってしまいますね。

とりあえず、こんな所で。
今回は私の独断と偏見が何時にも増してヒドイので、
ツッコミ&情報提供大歓迎でございます。

涼宮ハルヒの憂鬱 エンドレスエイトへの中国オタクの反応

エンドレスエイトが放映され、
新作部分が本格始動となってきた涼宮ハルヒの憂鬱。
私自身、やっと続きが見れると楽しみなシリーズです。

今回は中国のソッチ系の掲示板をざーーっと回って見かけた
エンドレスエイトへの中国オタクの面々の反応を、
例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
あ、ちなみにネタバレっぽい内容も入っていますので一応お気をつけ下さい。


遂にはじまったな!新作確定だ!!

やっとだ!!しかしどこまでやるんだろう?原作は「溜息」よりも「消失」の方が面白かったから、消失までやってくれると嬉しいんだが。

この間笹の葉ラプソディはやったから、「消失」までは確定で問題ないだろ。

日本では全裸待機という作法が有るらしいんだが、この喜びを表現する為に私もそれをやってみるべきだろうか。

ああ、嬉しくも疲れる日々が始まる・・・・・・もう期末試験なんだけどなぁ

(訳注:中国の学校ではぼちぼち期末試験シーズンに突入する時期になっています)

俺の長門大人が大活躍するシリーズですね。

第一期が放映された後、「消失」が放映されたら俺実家に帰って結婚すると宣言しちゃったんだが角川と京アニのせいでずっと結婚できませんでした!!・・・・・・ということにしておこう。

OPも新しいやつか。
これで新作はもう間違いない!!やはり見るまでは不安だったよ。

第一期の方が良かったように感じるけどOPはまぁまぁかな。

水着に浴衣にウルトラマンのお面。日本の美しい夏だね。スバラシイ!

ウルトラマンのお面って800円もするのか。高くないか?

柿崎!!板野サーカス!!笑いすぎて呼吸困難になった。

長門の見ているヘンな長いのも日本の花火なの?

(訳注:劇中のヘビ花火のことかと)

長門の見ている玩具がよくわかんないよね。ミミズみたいな動きだけど。

長くなっていくのがかなり気持ち悪い・・・・・・いったいどんな原理のものなんだ?

けいおん!も悪くは無いんだけど、萌えと音楽ばかりでストーリーの面白さが少なかったから途中で飽きてしまった。
やはり涼宮ハルヒはいいね。原作知っていても先の展開が分からないから毎回楽しみになる。

あれ?エンドレスエイトなのにループの話になってないんだが・・・・・・

これは・・・・・・京アニがまた何かしかけてるんじゃない?

原作通りに1万5千回以上ループして稼ぐんですね。

やはり涼宮ハルヒ、やはり京アニ作品ということか!?

次の回はどうなるんだ?キョンが夏休み最後の日に眠って終わったってことはまた最初から?

次回は皆で変更点探しだな!!

今後はOPやEDに変化が出てくるかもね。
それにしても脚本に賀東招二・・・・・・賀東先生フルメタル・パニック!の新刊はまだですか・・・・・・


とまぁ、こんな感じで。
やはりハルヒはかなり反応が良いですね。
それから、第一期2年の時間が有ったとは言え、
ファンの原作に関する予備知識がかなりのものだというのも特徴です。
何はともあれ、「涼宮ハルヒの憂鬱」の新作は中国でも人気になりそうな気配濃厚でございます。

とりあえず、こんな所で。
ツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国でPSPがニンテンドーDSに勝った理由

先日のE3でPSPの新モデルPSP goが発表されましたが、
PSP goの中国での反応はどうなのか?
という質問をいただいております。

他にも
ニンテンドーDSとPSPって中国ではどうなのか?
という質問もいただいていますし、イイカゲンなものになりますが中国における携帯ゲームについてちょいとまとめをしてみようかと思います。

さて、中国の携帯ゲーム市場ですが現段階ではPSPの勝ちというのがハッキリしています。
PSPは中国市場に正式に参入していませんし、ニンテンドーDSはiQueDSという中国向けにローカライズされたDSを投入していますが、人気が有るのはPSPです。

このように中国でPSPとニンテンドーDSの差がハッキリついたのは
「PSPはゲーム機として扱われていない」
という点が非常に大きいのではないかと思われます。

中国におけるPSPの用途として大きな位置を占めるのが「MP4動画ファイルの再生」です。もちろんゲーム機としても使われてはいるようですが、そっちよりもMP4再生機としての方がメインだとか。

更にPSPはデザインなどからもちょっとした「違い」を演出できるカッコイイアイテムということで、学生や若い社会人の人気を集めているそうです。
例えば恋人へのプレゼントなんかにしても喜ばれるなんて話も有りますし、画面の明るさの関係から地下鉄などの暗めな場所や夜でも使えるという点なども良いそうで。

そういった点からニンテンドーDSがゲーム機、玩具として受け取られているのに対し、中国におけるPSPは、
「動画再生がメインの色んな娯楽に使える携帯端末」
といった位置づけになっている模様です。

これは海賊版やファンサブを通じて動画ファイルが簡単かつ安価に手に入る中国だからこそ出現した需要なのかもしれませんね。

現在、この中国における映像再生メインの携帯端末市場(?)ではipodがPSPを追撃しているそうですが、性能やダウンロードストアでどんなものが手に入るかという事よりも、好き勝手にいじれたり、海賊版ファイルを使い易いのはどちらかという方が重要視されているとかなんとかで、今後どうなっていくかは不明です。

そしてこういった背景からなのか、
現段階での中国におけるPSP goに対する反応は鈍く、
「情報が出揃うまでとりあえず様子見」
という声が多いようです。

また、UMD廃止といったモデルチェンジについてもそれほど反応は無いようです。
この辺についてはメモリースティックによる動画ファイルの再生がメインということで、元々UMDでの使用があまり意識されていなかったというのも有るんでしょうかね。

市場の同行が読みにくい上に、当たってもプラスになるのかどうかすら分からない、
下手すりゃ海賊版の大流行を引き起こしてマイナスになりかねない中国市場ですが、
何はともあれ、私もとりあえず注目だけはしておこうかと考えております。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国版ニンテンドーDS iQueDS

夏コミに参加する中国オタクサークル 2009

夏コミのサークル参加の当落が出る時期となりましたが、
中国から参加申し込みをしている中国オタクの面々の間でも当落に関して悲喜こもごもな状況が出ているようです。

今年の夏コミに参加する中国系のサークルは?
という質問もいただいておりますし、
私の知る範囲だけではありますが、夏コミに参加する中国系サークルの紹介をさせていただきます。

次世代文化と娯楽協会
三日目東M-35a
このブログのネタ元として長らくお世話になっているサークルです。
先日北京で行われた成田剣さん&山口勝平さんのイベントもここが中心となって動いていました。2006年から4年連続での夏コミ参加となります。
今回は中国の民族系萌え娘イラスト集とヘタリア本(女性向け)を予定しているとのことです。

紫源亭(リンク先18禁画像有り)
二日目東B-03b
18禁抱き枕カバーの頒布を計画しているツワモノのサークル。
色んな意味で中国オタクの底力を見せるサークルです。
昨年は夏冬ともに落選のため委託で参加だったそうですが、今回はめでたく当選とのことです。

White Datura
二日目東B-03b
こちらは残念ながら落選となってしまったそうで、上の紫源亭さんに委託しての参加となるそうです。
この間の冬コミではかなりクオリティの高い本(300冊完売だったとか)を出してらっしゃいましたが、今回もかなり質の良い本を期待できそうですね。

理想郷
二日目東ラ-08b
ニコニコ動画で活躍されている、現在日本で声優修行中のパンダ氏も所属しているサークルです。今回は鋼の錬金術師のジャンルで参加とのことです。
とりあえず、リンク先のハガレン同人ゲームの頒布が確定しているそうです。
また現在、夏コミに向けての活動をイロイロと考えているとのことです。

私の現在把握している夏コミに参加する中国系サークルは以上です。
これからどのサークルも修羅場に入っていくかと思いますが、今年の夏コミも面白いことになるといいですな。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

6/18追記:
申し訳ありません。
各サークルさんの場所を書き忘れておりましたので、追記させていただきましたorz

取り付け義務化のPC検閲ソフトを萌えキャラ化する中国オタク

今回もタレコミをいただいたネタを紹介させていただきます。
ありがたやありがたや。

先日、中国でPCに検閲ソフトの搭載を義務付ける旨の通達が出されました。
【中国】全PC製品に検閲ソフト搭載、7月1日から義務化(yahoo)
中国、パソコンの検閲ソフト義務付け発表 有害サイト接続を遮断(日経)

ご存知の通り中国のネットは検閲やらファイアーウォールやらが非常に厳しく、
普通にネットサーフィンをしていても見れないサイトが有ったり、
特定のキーワードが検索で反映されなかったりアクセス遮断されたりといったことがしょっちゅう有ります。

そして、遂に表立っての検閲ソフト義務化ということで、
中国のネットは現在騒然としております。
フィルタリングの対象となるサイトがどういった基準で決まるのか不透明ですし、
何より全PCが対象ですしね。

そんなかなりトンデモない規定が出てきた絶望と混乱のさなか
中国オタク達は
「検閲ソフトだと!?ならばその検閲ソフトを萌え擬人化してハァハァしてくれるわ!!」
とばかりに、検閲ソフトの萌えキャラ化に立ち上がった模様です。
「緑ba(土へんに貝)花季護航」
というソフト名にちなんで
「緑bar娘」
と名づけられたそのキャラを中国オタクの絵師の皆さんがこんな感じでイメージ化しているようです。

緑bar娘01緑bar娘02











緑bar娘03緑bar娘05
















緑bar娘04






これらの動きに対しては

そうか、これは緑bar娘たんが「キライだから見ちゃダメ」とやっているから書き込みが見えなくなっているんだな!

緑bar娘たんに「Hなのはいけないと思います」って削除されちゃうんだよ!!

緑bar娘たん、萌えぇぇぇ!

ついに国産萌えキャラが出現したか!!

お前ら、凄すぎ。


といった感じで賞賛(?)の声が飛び交っているようでございます。
更にこの緑bar娘については

・天然ボケ
・キーワードをごっちゃにして、よく間違った削除を行う
・ちょっと色覚異常有り。黄色
(中国語では黄色=エロ、ポルノの意味が有ります)と間違って削除しちゃう
・ツンデレ
・未成年なのに「仕事だから」とエロイものを見ちゃういけない子
・自分よりもスタイルの良い女は全て敵なので削除!
・でもBLは大好きなのでOK!
・クラスでは正義感溢れる風紀委員で皆から煙たがられている
・実はM属性
・強気受けの気が有る
・非常に強気だが押し倒されると弱い。簡単に調教(無効化)される


といった設定がどんどん付け加えられているとか何とか。
まとめスレ(中国語)はコチラだそうです。

中国で暮らしている以上、こういったネット関連の問題のような理不尽な事というのは有ります。しかしそういった事に対して真っ向からぶち当たってもどうにもならんというのも確かです。

そんな状況に対して、自虐混じりでは有るものの、
萌えネタにして盛り上がってしまうことが出来るというのは、
中国のネットユーザーというかオタクの連中の強かさを感じますな。

イロイロと大変だとは思いますが、
今回の一件にもめげないで、中国オタク達の活動が今後も続いていくことを祈らずにはいられませぬ。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


6/15追記:
緑bar娘関連については中国ウォッチャー系のサイトさんでかなり詳しくまとめられています。
電羊齋は涙を信じない 電羊齋不相信眼?さんの
萌擬人化 検閲ソフトにまで 中国オタク族の逆襲や、
緑bar娘の歌
検閲ソフトの盗用疑惑

大陸浪人のススメさんの
強制PC検閲ソフト「グリーンダム」を擬人化する中国のヲタたちの軌跡(画像130枚以上)
など、どれも非常にナイスなまとめをなさっています。

お台場に立った1/1ガンダムへの中国オタクの反応

さて、今回もいただいた質問をねたにさせていただきます。
ありがたやありがたや。

いよいよ完成間近となったお台場の1/1ガンダム
機動戦士ガンダム:「台場に立つ」18メートルの雄姿現す(毎日新聞)
ですが、これについて中国ではどんな反応なのか。
中国のネットをざーーーっとまわって見かけた反応を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


1/1ガンダム・・・・・・存在するというだけで俺はもう満足だ。

こいつ・・・・・・動く・・・・・・のか?

7月完成と聞いてたけど、かなり早いね。見た感じ、2.0が元になってるのか?それともPGだろうか。

これホンモノ?合成じゃないよね?

どうも信じられないな。この写真はイメージなんじゃね?

ついに完成したか・・・・・・これは何時まで残ってるんだ?
俺の人生の目的にこの1/1ガンダムをこの目で見るということが加わったが、俺が日本に行くまで残っていてくれるのか・・・・・・

こんな古い機体じゃなくてフリーダムとか00とか新しいの作れよ。日本はRX-78作りすぎ。金のムダだろ。

マジでもう完成したのか?前は足だけだったじゃないか!イレブンどもめ・・・凄すぎる。

早いな。予定までまだ1ヶ月有ったはずだが。まだ武装が無いが、残り1ヶ月でスゴイのを装備するのか!?

すげぇ驚いた。ネタだとずっと思っていたよ・・・・・・日本は冗談を現実にしてしまうとんでもない国だというのを実感した。

小日本め・・・・・・スゴすぎる。

ああスバラシイ・・・・・・日本に行きたい。

羨ましくなんか無いやい!我が国にだって、巨大孔子とか巨大劉邦とか巨大某国家指導者とかあるぞ・・・・・・orz

小日本どもが・・・やりやがった。だがまだハリボテだ!中身ができるまでは大丈夫だ!

日本はきっとこの兵器で世界をアジアの覇権を握るつもりだ!早く我が国の特殊部隊を派遣してガンダムを奪うんだ!

やめるんだ!そんなことしたら、NTかスーパーコーディネイターが日本に出現しちまうぞ!!

美しい・・・・・・コックピットに座れないもんだろうか

日本もバカだな。こんなモノに金を使うなんて。なんの役に立たないモノをムダに作って。どうせ地震や台風で壊れておしまいさ!

とりあえず言わせてもらおう。あれは・・・・・・いいものだ!

いいなぁ!中国でも内需拡大のためにあのサイズのガンダム作らないかな

しかし、中国の場合アニメだと動物キャラとかになっちまうぞ。
そんなもの作ったってどうしようもねぇ。

夏休みに日本に行って、夏コミ参加と1/1ガンダムを見るのが今年の夏の理想のルートだな。

次に作るのはやはりザクかな?個人的にはエヴァ初号機を作ってほしいんだが。

日本はいいよなぁ。自国のアニメ文化をこうやって尊重しているし。
ウチの国ときたら・・・・・・


とまぁ、こんな感じで。
驚きと呆れと羨ましいというのがイロイロと混じった反応が飛び交っておりました。
やはり原寸大のガンダムを作ってしまったというインパクトは凄まじかった模様ですな。

とりあえず、こんな所で。
例の如くツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国の美術学校の卒業制作 アニメ的日中戦争

今回はメールやコメントでタレコミをいただいたネタの紹介をさせていただきます。
ありがたやありがたや。

中国の中央美術学院の実験芸術学科の卒業制作のジオラマがかなりスゴイようです。
こちらの17173.comの記事で紹介されています。
ソースになったのはコチラのブログのようですね。
画像はブログの方が見やすいかと思います。

で、まぁ内容なんですが見ての通り
中国のアニメキャラと日本のアニメキャラを使った日中戦争のジオラマになっています。
日本からだけでなく、中国国内でも怒られそうなテーマの作品ですが、
こんな感じのパロディが中国でも出るようになったのですな。
ちなみに、このジオラマは中国のネットでかなりウケているようですが

これはとても優秀な卒業制作ですね

中国の孫悟空一人で日本全滅できるな

日本のスーパーサイヤ人に勝てるかどうか不安だ。あっちは星壊せるし・・・・・・

中国のキャラって猫とか犬とか動物ばかりだったんだな。人間のキャラが少ない。

中国のアニメも、昔は良かったんだよなぁ。

とっとと日本のクソアニメをぶった切るべし。中国のアニメは世界一のレベルだったんだぜ。昔は・・・・・・

何でもかんでも並べりゃ良いってわけじゃないだろ。ドラえもんをこんな所に置くなよ

最初笑ったが、段々と悲しくなってきたよ。中国のアニメって20数年前から進歩してねぇ。

アートとか芸術とかそんなの狙ってるのかな?でも憤青っぽい作品でもあるなぁ。中国に縛られすぎ

日本のアニメって無国籍なのが強みなんだが、中国の有名キャラって民族主義的なのばかりだよな。悪くはないんだが、それだけでは困るよ。

すまん、日本のは大体分かるんだが中国のは分からんのが多いorz

作者は抗議したいのか妄想したいのか、どっちなんだ?まだ若いからそこまで考えてないのかもしれないけど。

戦争がテーマなのにガンダムが無いのはどういうことだ。

あれ入れたら数で負けるからだろ。あと星矢もないね。それにしても日本のアニメはV作戦以降どんどん進歩しているな。

中国は昔のままの戦力か・・・・・・確かZZにそういう話有ったよねorz

俺は正直日本嫌いだけど、中国の国産アニメみたいに国を強調してないから日本のアニメは楽しめるんだよな。国産アニメは中国の特色有るアニメというのを意識しすぎじゃないかね。


と、こんな感じの微妙な感想も。
個人的には中国側のキャラが古いアニメ作品ばかりなのがちょっと残念ですね。
最近ぼちぼち人気作品も出てはいるのですが、
アニメファンにとってはまだ昔作品や日本の作品に対しては役者不足と思われているのか、はたまたこの作品の作者世代に根本的に認識されていなったりするのか、うーむ。

それから、「戦争」というものに対する日本と中国の感覚の違いも見受けられますかね。
日本の感覚だと戦争モノによる名作アニメのパロディは人によってはドン引きとなるのではないかという気もしますな。
三国志のパロディなんかもそうですが、こういった所でも日本と中国の感覚の違いが出てくるもんだなーと感じました。

ただまぁ、
「偉大なる歴史」の一つである日中戦争をパロディに、
それもアニメを使ってのパロディが出てくるというのは、
昔では考えられない話です。
中国の若い世代とその感覚もイロイロと変わってきているのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国の最近の特撮番組

先日の記事で中国の濃いオタクがカラオケで歌う曲を紹介させていただきましたが、
アニソンだけでなく、特撮ソングが結構混じっていました。

当然ながら、参加者に特撮マニアの方に足を突っ込んでいるのが混じっていたのですが、
その人物に日本の特撮作品をどれくらい見ているのか聞いたところ、
昭和のウルトラマンと仮面ライダーはほぼ網羅しており戦隊シリーズもかなり見ているとかなんとか。
ついでに特撮の過去作品をどうやって見たのか聞いてみたところ、
台湾や香港で売られたメディアをネットオークションでなんとか入手して見たりしているそうです。

それから、先日いただいた中国の特撮ファンについては質問では
「昭和ライダーに余り興味ないかも知れませんが、どうなんでしょう?」
というお言葉が有りましたが、
どちらかと言えば昭和ライダーの方が良いという感じでしたね。

さて、この話のついでに今回は中国の最近の特撮番組の紹介をさせていただきます。

一つ目は
戦闘王EX
タイツ系のコスチューム(ただし顔部分は透明なので中の人の顔が分かる)を着て、不思議空間でベイブレードっぽいベーゴマ同士による戦いを繰り広げる作品のようです。
とりあえず見つかったOPはコチラ
あと、写真については騰訊網の記事のコチラ
に有りました。

次に、以前からちょっと気になっていた変身ヒーローものの
鎧甲勇士
5人の若手イケメン俳優が変身するといったところなんかも最近の特撮っぽいですね。
OPはyoutubeに有りました
写真については騰訊網の記事のコチラ

どちらの作品も結構良い出来っぽいですな。

中国では90年代にテレビでウルトラマンシリーズが放送され、大人気となりました。
実際、当時の中国の子供たちはウルトラマンのとりこになり、
そういった経験がなかった中国の保護者の皆さんを不安にしてしまい、
暴力的だとかなんとかの理由で新聞等のメディアにおいて批判の槍玉に上がるくらいでしたから、その人気はかなりのものだったのではないかと。
そしてそれを見て特撮ファンになった世代の人間がぼちぼち制作の現場に入っているそうです。

中国は自国産のコンテンツを作ろうとここ数年アニメ産業に対する支援制作を採っています。ただ、アニメと言っても、その対象はいわゆる「CGアニメ」なので日本でイメージされているものとは少々異なります。
そして、特撮もCGによって作られる部分が多いということで中国では実質的にアニメのカテゴリに入っていますし、特撮系の作品も機材や人材育成についての恩恵を受ける事ができるとか。

現在中国のCG技術は既にかなり高いレベルになっているようですし、
マーケティングと中国特有の番組制作許可といった辺りの問題をクリアーできれば良い特撮作品を作っていけるんじゃないでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
ツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタクの精鋭達がカラオケで歌う曲

中国で人気の徳川家康、その原因は三国志品評の著者かも?

以前、
中国で徳川家康が人気なのは本当か?
という質問をいただきました。

実際の所どうなのかは私にも分からなかったので後回しにしていたのですが、
先日北京に行った際に西単の図書大厦にある中国最大級の新華書店に行って見たら
山岡荘八の徳川家康をメインとした日本の戦国時代小説の翻訳版が
「新刊オススメ」
として本棚一つを占領していました。

家康本棚01家康本棚02







見ての通り、徳川家康の人気は確かなようですね。
これについて知り合いと話した所、ここまで爆発的に流行っているのは
「易中天がオススメだと言ったからかもね」
という話を教えてもらいました。
それはまた有りそうな話だなーと、私もちょっと思ってしまいました。

ちょっと説明させていただきますが、
易中天という方は現在の中国文壇における新説書(新講談)時代を代表する人間で、
現在も大人気の文人です。
中国文壇のみのもんたと言えるような存在かもしれません。

易中天は中国中央電視台(中国におけるNHKみたいなもんです)の番組
「百家講談」における歴史の講義をきっかけにブレイクし、
そのユーモラスな分析により「お堅い」歴史モノを噛み砕いて話し、多くの視聴者を獲得しました。「品三国」(三国志品評)などの著書もバカ売れしているそうです。

この人気は、
安易な娯楽番組に飽きていた中国の一般視聴者にとって
重厚な歴史をネタにした歯ごたえの有る番組がウケたと言われています。
また、ちょっとした小ネタのツッコミを入れたり、
現代社会の話に置き換えたり原文にあるような古文的表現ではなく現在の言葉での比喩を使うなど、分かり易く、突っ込みどころも示してくれる、
マジメでお堅いだけではないという「三国志」
「古典や歴史をネタにしても構わない」

というのが衝撃的だったとも。

しかし、この新たなジャンルが圧倒的な人気となってしまっただけに、
結構な批判も出ているそうです。
易中天は文化の通俗化だとか文化の堕落化だとかで批判の的になっているとかなんとか。内容的に確かに問題の有る部分も少なくないそうですが、この辺の事情については単純な話ではなさそうです。

それまでも、
三国志などの古典歴史モノをネタにしたものが無かったわけではないのですが、
中国では
古典や歴史は「改変しないでオリジナルのまま」でなければならない
という観念みたいなものが存在しまして、
伝統作品の「改変」や「編集」「翻案」への批判がかなり厳しく、
特にテレビなどの公共のメディアでそういったことをやるのはある種のタブーでした。
易中天への批判も、こういった背景が影響しているのかもしれませんね。

しかし、厳しい批判が巻き起こりながらも
「学術の娯楽化」とも言われるこの新たなジャンルの勢いは止まらず、
易中天の後にも紀連海、于丹といった新たなスターが出現しています。

結局の所、
徳川家康の人気に易中天効果が影響しているのかどうかは分かりませんが、
易中天などによって進んだ歴史、古典作品の大衆娯楽化の流れと、
そのジャンルの新たな作品への欲求に対して
徳川家康という質量ともに十分なコンテンツがうまく合ったために人気が出ているというのは確かに有るのではないかと思われます。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタクの精鋭達がカラオケで歌う曲

中国オタクの面々がカラオケで盛り上がる曲は?
という質問をいただいておりました。

先日北京に行ったとき、ちょうどうまい具合に北京の「濃い」連中とカラオケに行く機会が有りましたので、
その時の選曲をざーーっと紹介させていただきます。

宇宙刑事ギャバン(宇宙刑事ギャバン)
メロスのように -LONELY WAY-(蒼き流星SPTレイズナー)
鳥人戦隊ジェットマン(鳥人戦隊ジェットマン)
こころはタマゴ(鳥人戦隊ジェットマン)
炎の転校生(炎の転校生)
戦え! 仮面ライダーV3(仮面ライダーV3)
みんなのピース(天元突破グレンラガン)
Let’s go together(鉄腕バーディーDECODE)
仮面ライダーBLACK RX(仮面ライダーBLACK RX)
Very Very(牙-kiba-)
MYSTIC EYES(天空のエスカフローネ)
太陽戦隊サンバルカン 2番はそのまま愛國戦隊大日本
炎のキン肉マン(キン肉マン)
Alone again(めぞん一刻)
さあ歩きはじめよう(家なき子)
未来への咆哮(マブラヴ オルタネイティヴ)
嵐の勇者(ヒーロー)(勇者特急マイトガイン)
やさしさに包まれたなら(魔女の宅急便)
WINNERS FOREVER〜勝利者よ〜(機動戦士Vガンダム)
恋せよ女の子(極上生徒会)
エアーマンが倒せない(ニコニコ動画)
電撃戦隊チェンジマン(電撃戦隊チェンジマン)
錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう(ドラゴンボールGT)
少年ハート(交響詩篇エウレカセブン)
少年期(ドラえもん のび太の宇宙小戦争)
永遠に(ケロロ軍曹)
Information High(マクロスプラス)
太陽の翼(太陽の勇者ファイバード)
銀河鉄道999(銀河鉄道999)
マクロス(超時空要塞マクロス)
Trust You Forever(機動武闘伝Gガンダム)
もっと!モット!ときめき(ときめきメモリアル)
二人の時(ときめきメモリアル)
BERSERK〜Forces〜(剣風伝奇ベルセルク)
ランナー(超時空要塞マクロス)
はじめてのチュウ(キテレツ大百科)
恋するココロ(かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール)
地球防衛組応援歌(絶対無敵ライジンオー)
ブレイク工業社歌
BELIEVE IN ME,BELIEVE IN YOU <君を信じてる>(巨神ゴーグ)
ウルトラセブンの歌(ウルトラセブン)
O2(コードギアス 反逆のルルーシュR2)
背中ごしにセンチメンタル(メガゾーン23)
Crystal Energy(舞-乙HIME)
愛をとりもどせ!!(北斗の拳)
星のシルエット(タッチ)
ワイワイワールド(Dr.スランプ アラレちゃん)
Shangri-La(蒼穹のファフナー)
HEATS(真ゲッターロボ 世界最後の日)
High HOPE(ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE)
ウルトラマンレオ(ウルトラマンレオ)
嵐の中で輝いて(機動戦士ガンダム 第08MS小隊)
VOICES(マクロスプラス)
地上の星(プロジェクトX)
夢であるように(テイルズオブディスティニー)
哀・戦士(機動戦士ガンダム劇場版II)


とまぁ、こんな感じで。
ちなみに選曲から何となく分かると思いますが、参加者は全員男です。
残念ながら今回は女性参加者無しでございました。

それにしても、
「濃い」連中だとは思っていたんですがよくもまぁこれだけの歌をというのが正直な所です。
どいつもこいつも飛び道具を持っていたのがなんとも。
愛国戦隊大日本とか何でソラで歌えるんでしょうかね。

私が留学生だった頃は日本語の曲がちょっと入っていれば上出来で、
その中に混じっている数少ない、びみょーなアニソンを細々と歌っていたのですが、
今では北京でも日本のJOYSOUNDが入るお店が出現して
日本と同じようにカラオケが楽しめるようになっています。
ホント、便利な世の中になったもんですな。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタクへの質問in北京 アニメ周辺事情編 関連グッズ購入など

先日募集させていただきました、
北京現地の中国オタクへの質問。
今回はグッズの購入などの周辺事情の紹介を。

今まで買ったオタク系グッズで一番高かったものは?
現地のオタクの面々が今までに買ったグッズで、特に高かったものを教えてもらいました。値段は日本の定価ではなく、現地で手に入れるためにかかった額です。

マクロスの辞典 約2万円
灼眼のシャナのタオル 約1万円
初音ミク抱き枕 約1万5千円
ガンダム公式百科事典 約2万円
マクロスの原画設定資料集 約2万5千円
家庭教師ヒットマンREBORN! の携帯ストラップ 約1万円
金色のコルダのオルゴール 約1万円
夏目友人帳のタペストリ 約5千円
黒執事のティーカップ  約5千円


といった所だそうです。
ただ、これはどれも単品で高かったもので、
CDやDVDなんかは累計でもっと使っているという話も。

それからお宝についてはこれらのグッズの他に、
同人誌サイン入りグッズといったものも有るみたいです。

実用性の高いグッズについて
アニメグッズにもイロイロありますが、日常生活で普通に使えるグッズも有るかと思います。それについて、中国オタク達の日頃の生活において圧倒的に使われている(?)のが
Tシャツ
でした。

今回会った面々、アニメTシャツ着用の比率がかなり高かったです。
最近のアニメTシャツはアニメの画がそのまんまプリントされているのではなく、
なんらかのアレンジが加えられていたり、作品のロゴやマスコットだったりするので着ていても特に問題が出ない上に、「分かる人には分かるデザイン」なのでオタク仲間の間ではかなり「使える」アイテムなんだとか。

オタクグッズについては
最近は中国に入ってくるグッズのレベルが上がって嬉しい。
売れ残りやパチモンだけではなく、人気の有る正規品も手に入るようになっている。

とも言っていました。

ニコニコ動画のチェックについて
ニコ動でチェックしてるシリーズものは有るのか?転載待ちと直接ニコに見に行く人の比率はどのくらいなのか?
という質問についてですが、私が聞いた中では
全員ニコニコ動画は転載を待たずに直接見に行っている
とのことでした。
今回会った面々が中国でも有数の「濃い」ヤツばかりだったので、
これが中国オタクの一般的な傾向とは言い切れないのがなんともアレですが、
とりあえず「濃い」連中は直接チェックしているというった所でしょうかね。

また、シリーズ物については特に意識はしていないようですが、
総合ランキング上位とアニメやゲームに限らず自分の好みのジャンルのランキングは常にチェックしているそうです。

私が持っていったお土産について
中国オタクの連中の喜ぶお土産について。
まぁ、今回は人数が多かったので特定のグッズなんかは不可能だったのですが
「何かお土産で欲しい物有る?」
と聞いてみたら
「東京ばな奈と白い恋人が欲しい」
という答えが返ってきたので、成田空港で購入しました。

最近は中国でも色んな甘いもの(が手に入るようになり、
日本のコンビニで売ってるようなスナック系のお菓子はほぼ手に入ります。
しかし、お土産に良くある系統のお菓子はまだ中国には無いそうで、
たまにスゴイ食べたくなるとかなんとか。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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