「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2009年07月

最も萌えるパンツの見え方は何だろうかと悩む中国オタクの皆さん

さて、中国でも学生は夏休み真っ盛りになっている今日この頃ですが、
そうなってくると頭の方もアレになってくるようで中国のネットを巡回しているとイロイロとアホな書き込みを見かけます。
そんな訳で、今回は私が見かけた中でも特に頭の悪かった
「最も萌えるパンツの見え方は何だろうか?」
ということについてのやり取りを紹介させていただきます。

ふと思いついたんだが、最も萌えるパンツの見え方とは何だろうか?

やはり王道として不意の風に舞うスカートと、赤くなる顔というのは外せないと思う。

ふむ・・・・・・顔の上に女の子がお尻から落ちてくるというのも悪くないと思う。FPS視点の描写なら最高だ。

萌えとエロの境界線をどう判断するかが難しいね。ところで服が破けてというのはどう?

ちゃんとしっかりした服を着ているというならOK。戦闘中に普通にパンツが見える服や演出ではあんまり嬉しくない。

俺はヒロインの回し蹴りで見えるパンチラは大好きだぞ。

俺は寝相が悪くて布団を跳ね除けてしまったために見えるパンツが良い!

あまりわざとらしいのはよろしくない。やはり自然に風で舞うというのが良いね。

あえて、ヒロインの方からパンツを見せると言うのはどうだい?鼻血が出そうだ。

寝相が悪い必要は無いんだが、差し込む朝日の中に見える下着だけで寝ている女の子はスバラシイと思う。

景色の一部分と言うことなら風じゃないか?自然の力で見えるパンツは良い。

お約束なのはヒロインとぶつかって、転んだヒロインのパンツが見えるというやつだろう。ストーリー展開的にも、視聴者的にも嬉しいパターンだ。

最近の流行ではぶつかった後ヒロインが主人公の顔の上に着地するな。
あれは確かに良い物だが、ちょっとやり過ぎな気もする。

パンツということで真っ先にToLOVEるが思い浮かんだ。
やり過ぎに思えるときも有るけど、あそこまでやってくれるのは非常に素晴しい事だと思う。

最も幸福なのは顔面直撃だろう。何も見えないという意見も有るが、あれはやはりスバラシイ。

風でまくれるスカートは誰も意識しないところでふと見えてしまうというのが萌えるポイントなのではないだろうか。

個人的には何か別の動作をしているところでちょっと見えるパンツが大好きだ

いいか、お前ら。パンチラも確かに良い物だが、それよりもっと素晴しいのはパンツを見られた後の女の子の反応だろうが!

私は着替え中、特にスカートを履き替えているときが一番良いと思います。

やはり風の力だ!

坂道とか階段とかで下から見えるのなんかどう?

パンチラというカテゴリではないかもしれないが、実はパンツはいてなかったというのがとても萌える。

パンツというものはどんな見え方だろうとすばらしいものだ。特定のことにこだわって順位をつける必要は無いと思う。


とまぁ、こんな感じで。
訳してまとめているとき、色んな意味で頭が痛くなりました。
それにしても、
中国オタクのレベルもいよいよこんな所まで来たかと思うと共に、
何だか文化侵略と言う言葉が浮かんだりしていろいろと申し訳なくなる今日この頃にございます。

とりあえず、こんな所で。
ツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国における日本の声優のファンについて

中国の日本の声優のファンってどんなもんなのか?
中国で声優イベントをやるならどんな感じの声優がウケそうか?


といた質問をいただきましたので、今回はそれをネタにしてイロイロと書いてみます。ありがたやありがたや。


演じたアニメやゲームのキャラが声優のイメージに重なるのは今も昔も同じかと思いますが、日本ではそれに加えて声優個人の「キャラ」にも注目が集まり、近年は一種の「アイドル」と化していく面が段々と強くなっているかと思います。

中国においても日本のアニメが広まるにつれ、ハイレベルな日本の声優に対して言葉の壁を越えて注目が集まるようになってきました。
ただ声優への認識やファンの態度といった辺りについてはさすがに日本と同じというわけではないようです。

中国の声優ファンについては女性声優と男性声優である程度の違いが見受けられますので、大雑把ではありますが今回はそのわけ方による紹介でやらせていただきます。

まず、女性声優とそのファンについて。
女性声優については、作品とキャラありきという感じで、
日本における一昔前の声優ファンに近いかもしれません。

中国オタクといえど、日本で行われている声優を前に出したイベントやラジオ番組、関連商品についてまでカバーしている人間は少ないので、若手やアイドル的な立ち居地の女性声優の人気は日本国内に比べるとかなり落ちます。

女性声優に対してのファンは声優個人をイメージするよりも、作品と作中のキャラをイメージしてのライトなファンが多いようです。


次に男性声優とそのファンについて。
こちらも基本的な状況は女性声優と変わらないのですが、それに加えて熱心な支持層である「腐女子」的な層がファンにいるので女性声優に比べてかなりしっかりとしたファンがいます。

腐女子的(BL大好き?)なファンは「深いというか濃い」「ファンになった作品や声優を長く追っかける」傾向が強く、ドラマCDや声優個人のCD、さらにはイベントのDVDなどにも手を出すのが少なくない為、男性声優に関しては声優個人をイメージしてのファンがかなり多い模様です。

「声優ファン」として一番日本のファンに近いのはたぶんこの腐女子層なんじゃないでしょうかね。


日本ではCDの売り上げやイベントを見ますと女性声優への注目が高いように思えますが、中国では「声優」というくくりで見た場合、男性声優の方がしっかりしたファンは多いかと思われます。

女性声優でも中国における知名度や人気が高い方はいるのですが、やはり作品が前提というファンが多く、男性声優のように「声優個人」を先にイメージするファンは少ないようです。

なにぶん日本国外ということで、中国では放送された作品のみでコンテンツへの接触が終わってしまうことが多く、日本のように関連商品や関連イベント、関連番組などについてはよほど熱心なファンでもない限りカバーできません。
それに加えて言葉の壁という無視できない要素が有ります。

そのため、声優を意識することについては今の日本の状況に比べるとかなり少なくなってしまうのだとか。
男性声優へのファンの中にはそういった障害を積極的に乗り越えて情報を求めていく「腐女子層」という熱心なファンがいますから、この辺りで違いが出ているのかと思われます。

大雑把では有りますが、中国における日本の声優ファンの傾向についてはこんな感じでしょうかね。

以上のようなことから、
中国で仮に声優をメインにしたイベントを開催するならば男性声優をお招きするのが確実でしょうか。
(もちろん中国で人気のある作品に出演しているというのが前提では有りますが)

実際、先日の成田剣さん&山口勝平さんをお招きした北京のイベントも
「お呼びするのは男性声優で、できれば女性ファンだけでなく男性ファンにも人気の有る方」
という方向の企画でした。
声優イベントの観客として確実に期待できる女性ファンをメインに考え、そこに+αで男性ファンも・・・・・・という感じですかね。

女性声優を呼びたいという声も無かったわけではないのですが、
女性声優については作品前提のファンや広く浅いファンが多い為、
現地の声優ファンの誰もが納得する方がなかなかいないということや、
人気作品に出演した方をお呼びできても版権素材の使用許可を取るのは難しいといった点がありました。

そういったことから、わりと早い段階で
「男性声優の方をお呼びするのが確実」
という方針で固まっていましたね。

ただ絶対数は男性ファンの方が多いので、
ガンガン宣伝を打てる大きなイベントの一環として声優さんをお招きするという形や、人気作品の版権映像や素材を使えるならば、女性声優をお招きするのもいけるかもしれませんね。
れからもちろん、誰もが納得する現在大人気の大御所ということでしたら男女問わずいけると思われます。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


北京で開催の成田剣さん&山口勝平さんのイベントは大盛況でした

北京で開催の成田剣さん&山口勝平さんのイベントは大盛況でした その3とこぼれ話

上山道郎先生の大長編ドラえもん&ハルヒが中国でも大ウケしている模様

先週もやっぱり終わらなかった涼宮ハルヒの憂鬱のエンドレスエイト。
もうそろそろ反応も一回りしてしまった感じがしますし、
色んなネタが出回っているかと思います。

そんな中に現れた、
漫画家の上山道郎先生が描いたドラえもんパロディ
大長編ドラえもん「のび太の終わらない夏休み」
の嘘予告。
大長編
大長編特報2
これが中国のネットにも流れているようで、反響を呼んでいます。
向こうの反応をざっと見た感じでは

おお、すげぇ!マジでドラえもんの画になっている!

全く違和感無いな。自然だ!

世界をループから救う方法はドラえもんに託されたという事ですね。

シンプルなハルヒも結構良いもんだね。
・・・・・・なんか我が国の某ハルビンも結構いけるような気がしてきたが・・・・・・やっぱダメかな?

日本の漫画界の万能キャラが登場したか。
ドラえもん相手では長門もうかうかしてられないな。

エンドレスエイトの最終回はこれでいこうぜ。

ドラえもんの劇場版なら中国国内でも見れるぞ!!映画化だ!

これ描いたの誰?日本のファンのレベルはすごいな。まさに神。

プロの漫画家らしいね。ゾイドのコミックを描いていた人だって。

藤子先生の漫画の再現がすさまじいレベルだ。
日本では藤子先生は本当に愛されているんだね。

今後はこの画でアニメやっても構わない。

これは非常に素晴らしいクロスオーバー作品だ

シャミセンはオスだったはず・・・・・・!ドラえもん×シャミセンで一つ頼む

ドラえもんが解決してくれないと、22世紀になってもエンドレスエイトが放映されているという事態になる。
たすけて、ドラえもん!

映画のタイトルは「大雄的無尽暑假(のび太の終わらない夏休み)」か・・・・・・中国で公開されるのを待ってるぞ!


とまぁ、こんな感じで大ウケしている模様です。
ちなみに、勝手に中国語に翻訳されたバージョンも見つけました。
大長編ドラハルヒ















































ドラえもんの絵柄で最近の萌え路線の画をパロディにしてしまうということや、
それをハイレベルな藤子・F・不二雄の絵柄で再現してしまうというのにはかなり驚いたようですな。

それにしても、さすがはプロですね。
上山道郎先生は現在ヤングキングアワーズで
「ツマヌダ格闘街」
(考えてみればこれもドラえもんのオマージュ作品ですね)
を連載されていますが、私は子供の頃読んでいたサイポリスもかなり思い入れが有りますね。葛丸がカッコよくて好きでしたし、金田博士ほど眼鏡のビフォーアフターの差が激しいキャラには未だに出会ったことがありません。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

日中合作アニメ三国演義がようやく放映決定

いったい何時から放映が始まるのか分からない状態が続いていた日中合作アニメ
「三国演義」
がようやく放映決定となったそうです。
放映予定は中国では8月、日本ではNHKで10月からとのことです。

日本での報道は
アニメ「三国演義」、中国で放送へ=日本と初の合作、世界にも発信(時事ドットコム)
中国の方でもイロイロと報道されているようで、
中国国営放送CCTVのニュース番組「新聞聯播」でも紹介されたそうです。
中国のネットの記事では新浪網の記事が画像もついて分かり易いですかね。

アニメ版三国演義は中国初の三国志アニメでしかも日中合作ということで、
個人的にかなり気になる作品だったのですが、
昨年の10月にパイロット版らしきものが数話放映された後は中国国内では音沙汰が無く、
CCTVの公式サイトも放置状態が続いていたので、
本当に放映されるのかかなり不安に思っておりました。

日本国内では3月の東京国際アニメフェアで商品展開の宣伝などを見かけてはいたのですが、合作している片方だけが盛り上がっている状態で成功するというケースは個人的にあまり記憶に無いもんで、中国国内での動きがほとんど出てこないというのはかなり心配でした。
一応、今年の6月末あたりからCCTVで予告のスポットCMは流れていたそうなんですが、
そこでも放映時期についての情報は無く確報が出るまで不安なままでしたね。

ちなみに、ネットで見かけたアニメ版三国演義についての中国オタクの反応は

やっと放映開始?去年少しテスト版が放映されただけだったよな。

もう無双OROCHIのアニメ版でいいよ

クオリティは高いみたいだし、とりあえず見るか・・・・・・

CCTVでアニメを見るというのは不思議な感覚になる。

萌えも色気も足りない

とりあえず国産アニメの質を上げるにはいい話だよね。

面白い作品が海外アニメしか無い現在の状況を変えるきっかけになったらいいね。
やはり国産アニメには頑張ってもらいたい。

日本で放映される方の吹き替え声優は誰?それによっては見るよ!

我が国におけるアニメが子供のものだけという固定観念を崩すにはいいんじゃないだろうか。


と、全般的に鈍いと言うか某エンドレスエイトにあきあきしたファンの如くびみょーな反応ですね。昨年の先行放映(?)のときはかなり良い反応だったのですが・・・・・・
(昨年10月の反応については昨年書いたこっちの記事をご参照ください)

しかしまぁ、見た感じクオリティは結構高そうですし放送が始まってしまえば評価は上がっていくんじゃないでしょうかね。
なんだかんだで中国では初であろう「子供以外の視聴者層も対象にしたアニメ」ですし、
原作をきっちりやれば失敗しないのではないかと。
CCTVでも一般的にアニメが放映されるキッズチャンネルではなく、
まずはドラマチャンネルの方で放映するとのことです。

中国では日本のように三国志を題材にした翻案作品が少なく、
三国志を全体を通して理解するには古典の原著にあたらなければいけないという状況が続きました。
日本で例えるなら吉川英治と横山光輝の三国志が無い状態でしょうかね。

最近の中国では「品三国」(三国志品評)など、
現代の人間が手軽に触れることの出来る三国志作品がでてきてはいますが、
それでもまだ日本の感覚からすれば「足りない」状態です。
このアニメ版三国志演義が日本における吉川英治三国志や横山光輝三国志のような、
その後の三国志関連作品に対するある種のフォーマットというか基礎となる作品になれるといいですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

日中合作アニメ「三国演義」が中国で放映開始
(昨年10月の先行放映(?)のときの記事です)

中国と日本の「三国志一般常識」についての差

日中で違う三国志についての認識 曹操編

「もえたん」が中国本土で正式に発売された模様

萌える参考書や萌える解説書など、
萌え本というジャンルの本は結構な数になってきているそうですが、
その中でも最大の成功と言われている萌える英単語こと
「もえたん」
が遂にと言うか何と言うか、中国本土のほうで発売された模様です。

こちらが中国語(簡体字)版を出版している遼寧科学技術出版社のもえたんのページです。
中国のamazonはコチラ
内容の方も、特に大きな修正は入っていないらしいです。
もえたんは香港や台湾では既に発売されてはいたのですが、
私もまさか中国本土の方で正規に発売されるとは思っていませんでした。うーむ。

ちなみに、中国オタクの反応は

いいのか!?てか何で出版の審査を通ることが出来たんだ!?

これ、カテゴリ的には学習参考書として売っているみたいなんだが・・・・・・大丈夫なんだろうか

なんか、小学校用の英語教材ってことになってるらしいぞ?

コレが通るとは。審査が寛大になったのか、それともザルだったのか。

とりあえず通販で注文しました

おおい!?正規ルートだと!?中国国内でもロリコン教育か・・・・・・スバラシイとは思うが大丈夫なの?

ああ、この本をちゃんと出版してくれるとは・・・・・・経緯は分からないがとりあえず感謝しておこう

香港版やアニメの方は知っていたけどまさかこっちで正規版が出るとは。

おい、内容がばれて絶版にされる前に早く買うんだ!!

三冊ほど即購入いたしました。

焚書される前に確保しないとな。出版審査をなんで通れたのか分からんよ。


とまぁ、こんな感じで。
もえたんが中国本土で正規ルートを出版されたのは中国オタクの面々にとってもかなり意外だったようです。

上のほうで紹介したコメントにも有りますが、、
「もえたん」はやはり中国における一般的な倫理基準からするとアウトっぽい本ですし、「英語の参考書」とかなんとかにして審査をうまくやり過ごした出版なのかもしれませんね。

参考書と言うジャンルを使った点以外では、
現在の規制の流れから外れているので出版できたということも考えられますかね。
中国では当然ポルノ的な内容は御法度ですが、
最近青少年向けのジャンルで特に問題視されているのは「暴力」と「ホラー(迷信的な内容も含む)」です。
こういった背景が有りますし、露骨に直接的なエロ描写の無い(?)もえたんについてはうまいこと判断基準外になっていたのかもしれないですな。

ついでに中国の出版事情について補足と言うか蛇足な説明を。
ご存知の通り、中国の出版業は政府による統制が非常に厳しいです。
出版社の設立についても、イロイロと制限がかかり実質的に自由な設立は不可能となっています。
ただ、全てが政府の完全な管理下に有るかというとそうでもなく、
改革解放以降は結構緩くなっている模様です。

実は中国には正規の図書出版社からISBNコードを購入して、
違法出版にならない程度に本を作って売るという小規模の非正規出版社や実質「一人出版社」のようなものが有るとか。
改革解放後、中国の出版業界では利益追求の動きが非常に活発となり、
こういった「本で一山あてる」といった感じのグレーっぽい出版もかなり多いそうです。

また、中国では教科書や学習参考書などの教育関連の書籍が非常に需要の高いジャンルでして、この大きな市場を巡って正規出版の書籍だけでなく、グレーゾーン、海賊版の書籍までが争っています。
「もえたん」がどういった経緯で出版にこぎつけることができたのかは分かりませんが、中国の出版事情が昔ほどガチガチでは無くなっているからというのと、
中国の教育関連書籍の市場が非常に熱くなっているといった辺りのことが関係しているのかもしれませんね。

しかし、今後どうなるかについては不明です。
出版後に発禁処分になった本や雑誌というのは少なくありませんし、
どこかで問題になってしまった場合、あっさり消える可能性も有ります。
なんだかんだで中国の図書出版業界は難しいですし、
まずは生暖かく見守っていくしかなさそうですな。

とりあえず、こんな所で。
今回の記事は私の根拠のない独断や偏見が何時にも増して多いので、
ツッコミ&情報提供大歓迎にございます。

北京の漫画喫茶B3における苦労とエロい作品の判断基準

先日の記事で北京に存在する日本の漫画喫茶B3についてちょっと書かせていただきました。
B3についてはこのブログの右側に店長のブログ(でいいのかな?)へのリンクが有ります。今回は漫画喫茶B3に関して先日の記事で書ききれなかったことや質問をいただいたことについて、補足と言うか蛇足的なものをちょいと書かせていただきます。

中国で店をやっていて苦労すること

やはり中国における独自の条例や規制が結構難しいそうです。
例えばインターネット。
中国ではネットカフェ(网吧)が日本の一昔前のゲーセンのように子供に悪影響を及ぼす溜まり場になるということで問題視されており、現に問題や事故が起きているということで、現在中国ではネット環境を提供するサービスを行う許可を取るのが非常に難しいです。
漫画喫茶という形態なので、お客さんに長くいてもらえるとお店的にも嬉しいそうなのですが、その為にインターネット環境のサービスを入れるのはほぼ不可能だとか。

インターネットに限らずむこうの管理規定にはイロイロと厄介なものが有りまして、
今までで最もきつかったのは昨年の北京オリンピック関連の通達でしょうか。
北京オリンピック開催に合わせて地下に有るお店への営業停止命令が出てしまったそうで、ビルの地下3階に有る漫画喫茶B3はそれが直撃し、
6月10日から10月10日までの4ヶ月間営業できなくなってしまうという事態が・・・・・・

そして、当然ながら日本の漫画を仕入れるコストとそれにかかる時間。
輸送費を節約するために月1ペースで日本からまとめて発送する形にしているそうですが、それでも基本的に日本の価格の1.5〜2倍くらいになってしまうそうです。
航空便で送っているそうなので、日本から中国へ届くのは発送の1〜2週間後ですね。

こういった流れで漫画で仕入れている為、流行っている漫画を見逃してしまった場合のリカバリーもかなり厳しいそうです。
ドラマ化なんかで流行った場合は気付いてから仕入れても時既に遅しといった事態になってしまうとか。

また、仕入れのコストと時間がかかるということは、お店の漫画がパチられた時の補充も難しくなります。
店長曰くシリーズモノが穴あきになってしまったまま1ヶ月近く放置しなければならないのは店として申し訳ないし、悲しいとのことです。
一応、現在はそれなりの対策をとっているのでパチられることは少なくなっているそうですが、そこに至るまでが結構長かったようです。

ちなみに、パチられる率の高かった作品は
1位ネギま
2位いちご100%
3位バスタードの最初の方

と、かなり分かり易いものになっているとかなんとか。
上の作品の傾向を見て分かる通り、B3ではパンチラ漫画をめぐる攻防が日々繰り広げられている模様でございます。

それから、先日の記事でも質問が有りました、
漫画のHなシーンの具体的な判断基準は?
ということについて。

店長自身にもそこまで明確な判断基準が有るわけではないそうなので、
これはもう、具体的な作品を述べていって適当に判断してもらう方がよさそうですな。
まず、アウトになっているのが
ふたりエッチ
東京大学物語
といった辺りだそうです。
合体シーンありの作品でも、
ゴルゴ13や島耕作シリーズなんかは問題なし。
それから藍より青しや殺し屋1といった辺りもOK。
他にハダカの有る系統だと、
ネギまやラブひな、GANTZや天上天下なんかも入れているとか。
あと、桂正和先生の作品も主要な所は全部置いて有るそうです。

とりあえず、こんな所でしょうか。
中国という事でなかなかすんなりとはいかないようですが、
北京の漫画喫茶B3は今後もぼちぼちとやっていくそうです。

北京の日本漫画喫茶B3について

雑誌付録のパンツ型めがね拭きに中国オタク驚愕

なんか最近マジメな内容の記事が続いているような気がするので、
今日は一つ楽なやつを。
メガストアの9月号にスゴイ付録がついているらしいです。
パンツ型メガネ拭き 「100%純正の女児ぱんつじゃねえか!」(アキバblog)
まぁ、なんと言うか、もうトンデモナイとしか言いようがないブツですが、
これには中国オタクの面々も驚いているようです。
では、以下に向こうのネットで見かけた反応を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

えーと、これは・・・・・・眼鏡や液晶画面なんかを拭くもの・・・・・・でいいのかな?参考画像に間違いはないよな?

世界の終わりという言葉の意味が分かりました。

イレブンどもの頭の中は・・・・・・凄すぎる

これは変態という言葉だけで表現できることなのだろうか。

日本のオタクって・・・・・・気持ち悪!!

眼鏡拭きという言葉でごまかして問題を回避するとは。
日本の業界の手法は先進的だな。

オタクになるには、こういうアイテムも受け入れなければならないのか!?
俺には無理だ!!

え?これかなり萌えじゃね?

まだ豚インフルエンザは続いているし次はパンツ式マスクとかでるんじゃない?

さすがにやり過ぎ。こんなものを実行するなんて信じられない・・・

日本のオタクに追いつくなんて無理だと分かりました。
でも、今ならまだ私は引き返せるということにも気付きました。

オタクに必要なものが「勇気」だと思い知った。

こんなもん人前で取り出して眼鏡なんか拭けるか!その瞬間に人生が終わる!

「救いようがない」ってこういうことなんだろうなー

スバラシイアイテムだ。ところで、これはちゃんとはけるモノなのかな?

小日本どもめ・・・なんてことを。やつらは変態だ!
調査の為に俺も付録付きの雑誌を入手しなければならない。

人類は進む方向をどこで間違ったんだろう・・・・・・

これを特典につけるということは、これによって雑誌の販売数が増えるんだよな?
日本はヘンタイだと思ってはいたが俺の認識はまだ甘かったのか。

凄すぎるアイテムだ。この世界はときに我々の想像を絶することが起こる。

もうダメだ・・・・・・この世界はもうダメだ・・・・・・

日本のオタクってすげぇなぁ。ホントにすげぇなぁ。

こういうことを考え付く人間ってどういう頭の構造なんだ?
そしてそれに需要が発生するものなのか?

もう、何も言えない・・・・・・

おいおい、いいか?これは眼鏡拭きなんだよ。お前らみたいな心の汚れた人間の考えでこれを見ちゃあいけない


とまぁ、こんな感じで。
さすがにコレには中国オタクの精鋭達も度肝を抜かれた模様です。

それにしても、こういう始末に困るおまけっていらない人にとってはかなり困るんじゃないですかね。特に捨てる時にこっそり捨てなければならない類のものとかは。
この「めがね拭き」はかさばるものではないのでしょうけど、
取り扱いには極めて慎重にならざるを得ない劇物かと思われますな。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタクの日本の「中国地方」への違和感

日本の地域には鳥取、島根、岡山、広島、山口の5県からなる中国地方が有ります。
これは平安時代の律令で近国、中国、遠国に分けたうちの「中国」にあたる地域だったからというのが理由らしいですが、中華人民共和国の方の中国もある現代ではちょっと混乱しますよね。

これについて、中国ではと言いますか、
日本に関する知識の多い中国オタクの面々はどう思っているのかをちょいと紹介させていただきます。


我が国と関係ないのは分かってはいるんだが、アニメに出て来る中国四国地方とか、日本に有るらしい中国新聞という名前はヘンな感じがする。

中国地方や中国地区という単語は日本のアニメや漫画でよく出てくるよね。
やはりオタクとしては把握しておくべき違いだと思う。

本能寺の変で織田信長が死ぬ原因が中国地方への攻撃準備だったよな。

マジで初めて知った。勉強になった。
ところで、中国と中国地方の「中国」部分の発音は同じなの?

中国地方については信長の野望や太閤立志伝やるとかなり分かるよ。毛利家は強いし。

中国地方の毛利家は毛利元就が死ぬ前に領土拡大しておくべきだよな。

戦国モノの作品やゲームで中国地方については分かるよ。ただしBASARAは除く。

中国地区の名前は話のネタとして使えるよね。私は学校の地理の授業で先生から小ネタとして教えてもらった。

アニメに混じるニュースの字幕で中国地方や中国地区という文字が出ると、ちょっと混乱してしまう。

俺、今まで日本に中国地方が有るなんて知らなかったよ。
そんなもんが存在したのか!

定期的に出てくるネタだな。歴史的な理由が有るらしいけど、どんな由来なんだ?

中国地方は日本の平安時代に採用された延喜式における近国、中国、遠国の形式から来ている。10世紀ごろから一般的に使われているらしいね。

なるほどそういうことか。アニメの中に中国地方というのが出てきて気にはなっていたが詳しくは知らなかった。

日本の中国地方と中部地方って違うものなのか?
中部地方だから中国って意味じゃないのか?

日本も地域ごとにTV局と番組が違うから地域ごとの放映予定表を発表しているんだよね。
けいおん!の放映予定に中国地方の文字が入っているのを見て驚喜したんだが、その後「中国」じゃないと気付いて物凄い欝な気分になってしまったorz

けいおん!が「中国」地方で放映されるという情報は当時かなり混乱したよな。
誤訳ではないんだが知らない人間も多かったから、なんで中国で放映されるんだというレスが多かった。

私は「イリヤの空、UFOの夏」で中国地方というものを知りました。

日本語の教科書で「国の中央だから中国地方」って書いてあったな。

日本の地図に「中国地方」と書いてあることについて、クラスメートと悩んでしまったことがあるよ。

まぁ中国も特別な字の組み合わせではないしね。真ん中とか中間の国だったら中国になっちゃうよね。

地名とかそんなに気にしてなかったから今初めて知った。ちょっと知識が増えたぜ。

俺も初めて知った時かなり驚いたね。

あれ?じゃあ上海アリス幻樂団も「中国地方の中国」と似たようなもんなの?

東方のアレはたぶん中国の上海じゃないかね。


とまぁ、こんな感じで。
地名については意識している人とそうでない人の違いがハッキリしているようで、
中国オタクの間でも「知っている人もいるけど知らない人は全く知らない」類の知識のようです。

中国地方は漢字表記で「中国」となっていますから中国人から見ても分かりますし、
やはり中国人にとって中国地方というのはかなり不思議な感じのする名称のようです。こういった
「外国人から見ても分かる外国の国名と同じ日本の地名」
には、ローマ字表記になりますが大分県の宇佐(USA)なども有りましたよね。
他にもローマ字表記では鹿児島県の知名(china)とかも有るようです。

具体的に何がどうというわけではないのですが、
関係ないものがたまたま一致しているというのは結構面白いもんですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

北京の日本漫画喫茶B3について

このブログの右側には北京の漫画喫茶B3の店長のブログ(でいいのかな?)へのリンクが有りますが、今回はこの謎の漫画喫茶についてを。

このブログを始めた当初、
漫画喫茶B3のコンテンツ的なこともやろうと言う話が有ったのですが、
そっちの方については長らく放ったらかしになっていまして、
今ではもう中国オタクネタブログと化しております。

しかしB3との関係自体は変わっていませんし、以前から
「北京の漫画喫茶B3とはなんぞや?」
という質問をちょくちょくいただいてまして、私でお答えできることについては個別にお返事させていただいておりました。
実は現在B3の店長は一時帰国しておりまして、先日ちょっとお会いしてそのついでに今までいただいた質問やB3にまつわる色んなことについて聞いてきましたので、今日はそれをネタに一つ。

さて、まずB3についての基本情報を。
中国北京市にある日本の漫画による漫画喫茶で、2003年の11月から現在までずっと続いています。
「本当に存在するんですか?」
「中国で漫画喫茶なんてネタか何かの作り話では?」

という声もいただいておりますが、ちゃんと実在するお店でございます。
漫画のラインナップについても、だいたい月1ペースで2,30冊程の最新刊を日本から仕入れているのでかなり充実しているかと思います。
具体的な場所や最近入った漫画などについては右のリンク先をご参照下さい。

さて、それでは今までいただいた質問への店長の答えを紹介させていただきます。

客層は?
北京の大学にいらっしゃる日本人留学生の方や、
中国でお仕事をされている日本人の方とそのご家族の方などがメインです。
また店には日本の漫画しかないのですが、中国人のお客様にも来ていただいております。
先日の成田剣さんと山口勝平さんの北京イベントのスポンサーをやらせていただいた結果、中国の日本漫画ファンの方にお店を知っていただけたようで、
最近日本の漫画を直接読んで楽しめるレベルの中国人のお客様も増えました。
中国人の「通」なお客様の中にはお客様との雑談上で教えてもらって初めて中国人だと分かるような、とても日本語のうまい方もいらっしゃいまして、かなり驚かされる時が有ります。

仕入れる漫画のコンセプトは?
今現在日本で一般的に人気のある漫画はできるだけ押さえるようにしています。
中国駐在の方やそのご家族もいらっしゃいますし、ドラマ化で話題になったものもチェックするようにしてはいるのですが、国外ということでどうしてもカバーしきれない部分が有るのは申し訳ないです。
先日もROOKIESが日本でドラマ化されて大人気と言うのを知らず、入れるタイミングを逃してしまいました。
それから、中国ですのであまりにHなのは難しいです。
あと小林よしのり先生の作品とかもお願いですから勘弁してください。

プッシュしたい作品は?
中国で生活している日本人の方や、日本を直接は知らない中国人の方に
「今の日本の空気を感じてもらえる」
作品をオススメしたいです。

店長が楽しみにしている漫画は?
物語が盛り上がっているときの漫画は基本的に楽しみです。
特に気になっていたのはクリスマスボウルの頃までの「アイシールド21」と試合をやっているときの「GIANT KILLING」です。

赤松健先生の漫画は中国的にOKなんでしょうか?
たぶん大丈夫です。
ラブひなもネギまも人気有りますよ。

ぶっちゃけた話、エロはどこまでOKなんでしょうか?
パンチラ、ハダカまでは何とかOK?
合体シーンはストーリー上の必然であればOKかな、というのがとりあえずの判断基準です。
ケースバイケースということで。

とまぁ、こんな感じでどうにかお店は続いている模様です。
それにしても、B3の店長曰く
「お台場のガンダムを見なければ今回の一時帰国の目的が果たせない!」
ということなんですが、
今回の一時帰国の目的ってB3の店長が経営している改修工事中の別のお店の器材の仕入れじゃなかったんでせうか?

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

北京の漫画喫茶B3における苦労とエロい作品の判断基準

「涼宮ハルヒの憂鬱」ずっと続くエンドレスエイトについての中国オタクの反応

アニメ本編よりも制作側の意図とファンの反応の方が気になるようになってきた
「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンドレスエイトですが、
これについての質問をかなりいただいておりますので、今回はそれをネタにさせていただきます。ありがたやありがたや。

それで、中国オタクの面々の反応ですがだいたい日本と同じで、
最初は「さすが京アニ!」と叫んでいたのが段々とトーンダウンしていき現在は愚痴ばかりになっております。では、以下に現在の中国オタクの反応を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

もうダメだ。まだループは続いている・・・・・・今一万五千と何回目なんだ?

サービスシーンっぽいのとか、良い作画とか有るけどそれだけじゃ・・・・・・

京アニはもう消失しちゃったんでしょうか?

まさか本当に8月まで続くんだろうかorz

絶望した!終わらない8月に絶望した!

消失はやはり10月なのかな。でもそれまでずっとエンドレスエイトというのはやめて欲しい

三ヶ月前に戻って京アニは神だ!と言っていた自分を殴りたくなった

三周目の放映が終わった時に次の週も同じ展開というのが最大の悲劇だと思っていたけど、
悲劇には上限が無いということを理解できました

これ、誰が得するんだろう?ファンも離れるし、評判も落ちるんじゃないか?
ハルヒだから原作の改変も無いだろうし。

得か・・・ファンサブの字幕作成が楽になったんじゃね?

同じ話を4回も・・・・・・俺の希望が消失しそうだ。

もういっそひぐらしっぽい話にしちゃえよ。シャミセンのなく頃にとかで。

京アニの嫌がらせのように思えるけど、これは確かに原作を知っているヤツも予想できない展開ではあるよな。

京アニはこんな事をやっても信者は見続けると思っているんだろうね。マジでSだ。

今気が付いた。自虐って快感に変わるんだね。

ループじゃなくて平行世界だったら良いのに。それならキョン子とか出ても問題ないのにな

最近の不況で京アニも経費削減しているのかな

2期制はヒドイの多いね。ルルーシュが成功しただけじゃないか?

希望さえ抱かなければ絶望もないという言葉を実感できた

アニメを見ていてこんなに苦しい気分になったのは初めてだ。悲劇的な展開とか全滅エンドでもこんな気分になったことはないよ。

日本では全部で6回とか言われているらしいんだが、本当か?悪質なネタがまだ続くのかよ

きっと、きっと次の回で終わるんだよ。そうに違いないって・・・・・・


とまぁ、こんな感じで。
これ以外にも何かかなりの量の悲鳴と徒労感漂う声が飛び交っていますな。

あくまで私の個人的な記憶ですが、
中国オタクの連中がこんなに焦燥感につつまれているのは初めてかもしれません。
これまで信者同士による大荒れの戦いやら、nice boatな展開やルルーシュ1期の唐突な終わり方など予想外の展開への何とも言えない空気といったようなことはちょくちょく有ったのですが、今回のように色んな感情が混じりつつもどんどん絶望していくというのは今まで有りませんでしたね。

考えてみれば、
ネット&ファンサブでアニメ視聴が爆発的に広まっちゃった世代の中国オタクにとって、涼宮ハルヒの憂鬱はリアルタイムで感じることになった最大のヒット作品です。
それだけに思い入れの非常に強い作品でしょうし、今回の件ではかなり盛大に振り回されることになっているのかもしれませんな。


それにしても、色んな所で言われているかと思いますが、
このエンドレスエイトの目的って何なんでしょうかね?
京アニが作っているだけに何らかの仕掛けが有るんでしょうか。

私はエヴァ劇場版見たばかりなもんで、
ハルヒ劇場版のためなのかもしれないなどと妄想してしまったり。
最近はDVDなども売れ行きが落ち気味ということでコンサートや劇場版などで利益回収していこうという動きがあるというのを聞いたことが有るのですが、ハルヒも劇場版の流れでいくのかなーと。
原作が止まっていますし、劇場版長編を作れてしかもウケる内容は「消失」しかないということで、今回はそのためのつなぎと伏線張り&話題づくり。
そして劇場版でハルヒの商業展開を一区切りして、もしその後原作が進行したらまた企画するとかそんな感じで?

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
あ、でも劇場版うんぬんはホント適当に思いついただけなんで許してくださいorz

涼宮ハルヒの憂鬱 エンドレスエイトへの中国オタクの反応
(エンドレスエイト1回目のときの反応です)

エヴァ劇場版「破」への中国オタクの反応やらなにやら

ぼちぼち平常運行に戻りつつある今日この頃でございますが、
とりあえず質問へのお答えなどからとりかからせていただきます。
ただ「CANAAN」については、
私は428未プレイなのでアニメも回避するつもりだった為、実は見ておりませんorz
CANAANはネットでの放映もないようですし、すぐに記事を書くというのは難しいのでどうかご容赦を・・・・・・

さて、今回は
エヴァ劇場版「破」について中国ではどんな感じになっているのか
という質問をネタにさせていただきます。
ありがたやありがたや。
あ、当然ながらネタバレ混じっていますのでお気をつけ下さい。
続きを読む

中国教育部のURLが一部の中国オタクに大ウケ

ようやくエヴァ劇場版の「破」を見に行けました。
正直エヴァの劇場版は昔のがアレだったので見るまでかなり不安でしたが、
いや、ホント面白かったです。自分の期待以上に面白い作品に出会えました。


それにしても、今回は公開後即違法撮影されたものが出回ったというのが何ともかんとも。
これについて私は「とてもいけないことだ」と思っているという点については一貫して変わっていません。しかし、その理由が見る前は
「著作権的にどうこうとかファンとしてどうこう」
という何時もの海賊版に対して抱く感覚と同じだったのが、見た後は
「この作品を違法撮影なんかの質の悪いもので見て知ってしまい、初見の感動を味わえなくなるのはオタクとしてとても気の毒だ」
という理由からになってしまいました。
願わくば、アニメファンの方には余計な事前情報無しで「破」をどうにかスクリーンで、それかせめてDVD(ちゃんと買って欲しいのですが・・・・・・)で見て味わって欲しいものです。


さて、ネタバレ回避もしないですむようになりましたのでやっとネットの巡回が出来るようになりました。
今回は小ネタですが、ちょいと見かけたものを紹介させていただきます。

中国の政府機関の教育部(中国政府の部は日本の省に相当します)
のサイトのURLが一部の中国オタクに大ウケしている模様です。
教育部のURLは
http://www.moe.edu.cn/
となっております。

はい、見ての通り「MOE」でございます。
moeという部分は「Ministry of education」の略らしいのですが、
そんなの関係なく萌えと読めるということで大喜びしているのが出ているようで。

おい、ちょっとこのURLを見るんだ

MOE!教育部が萌え教育を計画しているのか!?

萌えか。もしや我々の時代が来るのだろうか。

何が面白いんだ?普通の政府のHPだろ?

URLを見ろ。俺たちのキーワードが入っている!

教育で萌えか・・・・・・俺はロリよりも女教師(巨乳)が良いんだが

確かにMOEだ!中国語ではこうはならないが、英語だといけるのか・・・・・・教育の成果というやつですね

とりあえず、皆でゆっくり見守ろうぜ

何か最近の色んな事情を考えると皮肉だね。でも笑える、

そうか、教育部の略称はMOEか!

良いね。教育部は前途有望に違いない!!

萌えぇぇぇぇ!

これ、やはり関係者誰も気が付かなかったんだろうか・・・・・・

何故だろう。教育部はオタクの敵のはずなのに、ちょっと萌えてきちゃったぜ

URL一つでこうもイメージが変わるとは。萌とは深いものだな。


とまぁ、こんな感じでとてもアホでナイスな発言が飛び交っておりました。
教育部は中国オタクからすればお世辞にも友好的な気分になれる相手ではないのですが、URLがmoeということでとりあえずネタの対象にできるようにはなったみたいですね。

とりあえず、こんな所で。
ツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国人的に妄想のネタにしやすい時代は

エヴァ劇場版ネタバレ回避のためにネットの巡回を控えているのですが、
ブログのネタも入ってこなくなるのでなかなかに厳しい今日この頃にございます。
たぶん、次の週末までには見に行けると思うのですが・・・・・・
そんな訳で、今回も手持ちのネタでお茶を濁させていただきます。

中国人からよく
「日本人はなんで三国志だけなんだ、他にも中国には面白い歴史がたくさんあるのに」
といったようなことを言われます。
確かに日本人の三国志の偏愛ぶりは認めざるを得ませんが、
じゃあ中国ではどの辺りの歴史が人気なのかというと、
それもちょっとハッキリしません。

ただ、ある分野においては人気の時代がハッキリしています。
それが何かと言いますと、今中国で一番勢いが有ると思われる
「ネット小説」
においてです。

日本には仮想戦記など「歴史のif」についての作品が有りますが、
中国のネット小説でもそういった作品がかなり有る模様です。
それで、そんな「歴史のif」や更には現代の知識を持った人間がその時代に転生(逆行だか憑依だか?)をしちゃう作品のなかで人気なのが
「明」「清」
の二つの時代だそうです。
またもうちょっと詳しく分けると
男性に人気なのが明、女性に人気なのが清だそうです。

まず明が男性に人気なのは
「強い中華」
というイメージが有るからだそうです。
また、明の時代は政治や軍事の大失敗についてなどは鍵となる事件や人物を押さえておけばどうにかなりそうに思えるのも大きいのかもしれませんね。

言われてみれば、北虜南倭などのドンパチ関連もそれ以前の時代に比べれば対処できなくも無いような気もしてきます。
倭寇や秀吉の文禄・慶長の役などは適切な対応をすれば致命傷にはならないでしょうし、火器なんかも出てきますから、北方の遊牧民にしてもそれ以前に比べてはるかに対処しやすくなっていると思います。
明の主力50万が壊滅し皇帝が野戦で捕虜になるという絵に描いたような大ピンチとなった土木の変でも、オイラト軍の北京包囲に対して防衛しきっていますし、北方の遊牧民族問題がどうにか対処できるように思えるのが特に大きいのでしょうかね。

元のモンゴル騎兵が猛威を振るっていた時代のような明確な戦力差がないなら、
あとは政治的な問題をうまく処理すれば何とかなる(ように思える)のでしょうか。
大きいところでは万暦帝統治期の名宰相である張居正死後の凋落をなんとかすればいけるかも?
軍事に関しては戚継光や袁崇煥のような有能な武将も出ていますしね。
他にヌルハチの台頭を防げばとりあえずいける気がしないでも無いです。
・・・・・・何か私が今ちょっと妄想しただけでも明代って滅亡フラグが回避できそうなネタを思いつけますね。

次に清の時代が女性に人気なのは
「女性が活躍できる時代」
だからだそうです。
中国の社会では古来より女性が表に出たりイニシアチブを取るというのは非常に難しかったわけですが、女真族による清王朝はそれまでに比べるとかなりマシになっているように思えます。

考えてみれば、清は女性主人公の行動によるサクセスストーリーやラブロマンスがやり易い中国の歴史モノでは貴重な時代ですよね。
それ以前の時代ですと、女性の独立した行動は社会的に非常に難しそうです。更に中国で放映されたテレビドラマ(時代劇)でも戯説乾隆や環珠格格といった名作が有るのでイメージしやすいというのも有るのかもしれません。

その辺りも理由になっているのか、中国のネット小説では清の宮廷を舞台にした華やかだったり、愛憎渦巻いたり、現代の知識を生かして国を作り変えちゃったりするストーリーの作品もイロイロと出ているとかなんとか。

それらに加えて、明と清は両方ともそのまま現代に繋げていけそうなのも大きいのかもしれません。
日本で言えば、豊臣政権がそのまま続いたとか大政奉還無しで近代化に成功したとかそんな感じでしょうか。
作者も読者も主人公の行動によって変わった歴史がちゃんと残った方が嬉しいでしょうしね。
これが五代十国や宋あたりの話だとその後の歴史の流れに飲み込まれそうです。


又聞きや私の独断と偏見も混じっていますが、
とりあえずこんな感じの理由で妄想ネタ的には明と清の人気が高いのではないかと。

これらの人気に対して、明の時代に武侠っぽい要素をプラスした太閤立志伝……は国取り要素を入れるのが難しそうですからジルオールかゼルドナーシルトっぽいゲームや、明末清初あたりでデアラングリッサーみたいなマルチシナリオのゲームとか、清の時代を舞台にした遙かなる時空の中でっぽいゲームを作れば結構いけるかもしれませんね。(と言うか、既にこういうゲームが有ったりしますかね?)


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

エロゲメーカーの海外アクセス遮断について中国オタクの反応など

エロゲメーカー「minori」が海外からのアクセスを遮断、英語圏の人間発狂
(痛いニュース)

コチラのニュースの通り、
minoriが海外からのアクセスを遮断しているそうですが、
これについて質問やタレコミをいただいておりますので今回はそれをネタにさせていただきます。ありがたやありがたや。

まずこの件についての中国オタクの反応ですが、


オフィシャルサイトから外国人締め出しだと?もうedenなんか遊ぶもんか!

犬と外国人は入るべからずということか!?

少数派がまたわりをくうのか。こんなことして何の得になるんだよ。

鎖国ね。エロゲのオフィシャルサイトを鎖国しても意味無いだろうに。

minoriは相変わらず反応が激しいね。できればこの動きが少数であって欲しいけど。

プロクシ通せば見れるんだから意味無いだろ。めんどくさくなっただけじゃないか。

minoriは海賊版に対してもセキュリティが強いし、過激な行動に出たんだろう。

酒井伸和の会社だからなぁ。とりあえず酒井伸和とはオサラバしよう。

酒井伸和の宣伝パフォーマンスなんじゃない?
海賊版対策でもあそこは実際に効果が有るかより話題になるのを狙っている。

これはやはり、あの規制推進の人権団体に対する抗議なのか・・・・・・

何か英語がヘンだな。機械翻訳使ったんじゃないの?

バカだ。外人に責任転嫁してるけど、結局自分の所の人間が原因じゃねぇか。

ううむ、これは何とかしてイレブンどもの本拠地に潜入しなければならない・・・・・・

こんなことをしなければならないということは、日本は今俺たちの想像以上にまずい状態なんじゃないか?
ロリ規制の法案が成立したらエロゲは全滅らしいし。

外人に嫌がらせしてどうすんだよ。抗議しなければならないのは自国の規制団体だろうが。


とまぁ、こんな感じで。
規制に対して不満でありつつも、予想外の状況に混乱している模様です。

このことで難しいのは、
アニメでは鉄腕アトムからして海外に作品を売っていくビジネスモデルが有りましたが、ことエロゲに関しては正直国外に対してアプローチしても得にならないという所なのですよね。
むしろ、注目が集まったら困るジャンルでしょうか。
いったん社会的な注目が集まって問題視されてしまったら、
エロということで社会的な味方はほとんどいませんし、
正面から言論や表現の自由を主張して抗議しても潰されるのは明らかです。

こんなブログをやっている私の本音としては、
どんどん海外に情報発信してオタクの話題を広めていって欲しいというのは確かに有ります。
しかし現実的に考えればエロゲが海外に伝わってもメーカーの利益になるわけでもなく、
(中国に限って言えばほぼ全てが海賊版ユーザーです)
むしろ海賊版が広まったり、
取り締まりや抗議の対象となってネガティブなイメージがつくことや、
先日のように広まった先で問題視されることによる外圧が発生するということなど、制作サイドにとってマイナスの要素ばかりですから、コンテンツの行き先を国内のみに限定するための措置をとるのは止むを得ないように思えます。

一応、プラスとして考えられなくもないのはエロゲが伝わることによって海外にもクリエイターが出てくるといったことでしょうか。
中国出身の方で、日本のエロゲメーカーのグラフィッカーとして働くようになった方とかもいらっしゃるのですが、リスクや損失を考えるとちょっと割に合いませんかね。

海外からのアクセスを規制して具体的にどの程度の効果が有るのかは分かりませんが、もしもの時のダメージを考えるとアピール的なことも含めてやれる事は全部やっておくというのは、有る意味当然なのかもしれませんね。

また、先日のエロゲ規制の発端となった海外からの抗議ですが、
こういった抗議については中国発のものが出てきても不思議ではなかったりします。

現在中国には日本のアダルトコンテンツの海賊版が大量に広まっており、社会的な問題になっています。
そして今回の抗議における直接の対象となったイリュージョンのエロゲは中国でも大人気でして、あまりの人気のため2005年に中国の文化部から名指しで取締りの対象となったことが有ります。
また中国ではエロの他に歴史文化などの分野でも燃料は有りまして、
最近ですと恋姫無双の件なども有りますし、他人事とは思えませぬ。
現地のオタクがネタを分かっているということなど関係無しに、
怒る人間は怒って抗議行動に出ますしね。

エロゲに限らずアニメや漫画のファンサブも昔のように細々とやっているうちはまだ問題視され難く、
ファンの交流的な感じになっていましたが、
インターネットとデジタルメディアの普及によって規模が拡大し、
経済的なものに限らず社会的な方面においても問題となってしまっているかと思います。
最近のメディアや流通の発展により、
そのコンテンツが本来想定している仲間内や同じ文化的価値観をもった相手以外にも、正規非正規を問わず情報やコンテンツが流れるようになってしまっています。

このような状況の中では、
もしコンテンツが「毒気」を持っており、
それが不特定多数の相手に理解を求めるのが難しいものならば、
流す相手を限定するための措置をコンテンツ制作側がとらなければいけないのかもしれませんね。

自分の知る文化の良い所を誰かに伝えたいと考えている方は少なくないと思います。
しかし、文化というのは良い部分、伝えたい部分だけが伝わるわけではありません。
必ず伝えたくない「毒気」の有る部分まで伝わってしまいます。

「毒気」の部分も全て含めての文化ですし、
面白さがその「毒気」に有ったりもするのでしょうけど、
その文化に属する人間ですら「毒気」を認めたくない、
直視したくないということも少なくないかと思われます。

単純に作って広めるだけではすまない環境の時代になってきているんでしょうかね。
もちろん文化や表現の自由を主張することも必要ですが、
正面から立ち向かうのが難しい話ですし、現実的な対応も必要かと思います。
現在の環境に合わせた、情報やコンテンツの管理システムの構築を考えなければいけない時期になってきているのかもしれませんな。

それにしても、
中国は海外の情報が入ってこないようにネットを鎖国、
日本は自分の所の情報が外に出ないようにネットを鎖国っつーのはいろいろと皮肉なもんですね。

とりあえず、こんな所で。
気が付いたらダラダラと長い文になってしまいました。スミマセンorz

この件については私自身イマイチ把握しきれておりませんので、
ツッコミ&情報提供大歓迎にございます。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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