今回はアニメや漫画からちょっと離れて、中国における創作の場として賑わっているサイトの紹介を。
海賊版や模倣が横行する中国では、クリエイターが名誉や経済的な方面でのリスペクトを受けられる場所が少なく、その結果中国ではクリエイターが育たないといった事態になっております。
そんな現状の中で、数少ない賑わいを見せている場所の一つとして
「ネット小説」
が有ります。
中国では規模の大きいネット小説投稿サイトが幾つか有りますが、
その中で最もにぎわっているのが
起点
です。(リンク先は中国語のサイトです)
ここはオリジナル小説専門の巨大な投稿サイトでして、ジャンルとしてはSF・ファンタジー系が多いようですが、わりと何でも有りな感じがします。
システム的には無料部分と有料部分が混在しているのですが、面白いのは人気が出れば投稿作家に結構な額(一般的なレベルの収入以上)の報酬が出ることでしょうか。
作品の閲覧については作品の人気の有る無し関係なく、無料でかなりの量を読むことが出来ます。そして、連載の最新部分を含む後ろの方を読む場合は有料会員になる必要が有り千文字単位の課金となります。
課金額は会員の種類によって変わるようですが千文字ごとに0.02元(約0.3円)or0.03元(約0.5円)とのことです。
非常に大雑把な計算になりますが、中国語→日本語と翻訳した場合文字数は2〜4倍くらいになりますし、中国語で10万文字程度有れば余裕で文庫本1冊くらいの内容になるかと思います。10万文字購読の場合料金は2元or3元ですから、日本円で30〜50円くらいでしょうかね。
この値段なら中国でもそれほど高いわけではないですし、お試し部分もかなり読める上に課金システムも簡単ということで有料閲覧者もかなりの数になるようです。
投稿作家の方は、人気作家になればサイトと直接契約し報酬を受け取る事ができるそうです。報酬金額についてはちとハッキリしないのですが、文字数単位で報酬が出る(人気にもよりますが400〜2000円/1000字くらいだとか)のに加え、上位人気作家となると年収で3万元〜100万元(約40万〜1400万円)にまでなる定期報酬が出るとかなんとか。
トップの報酬を得るのは極めて難しいとは思いますが、下の方でも中国ではかなり大きな金額です。
またネット小説の出版という可能性も有りますし、更に起点は中国の大手オンラインゲーム会社盛大の傘下なのでゲーム化という道も有りえます。
こういった魅力的な報酬と更には膨大な読者がいるということで、この「起点」は活発な「発表の場」となっています。
それに伴い、読者を作品に引き込むための手法や、長編を読ませるための物語の技術が発達しているようですし、中国の各種コンテンツのネタ元として機能しています。
もちろん、課金システム上短中篇の面白い作品はなかなか出てこないといった問題は有りますが、現在の中国においてこのネット小説サイトはデビューや一攫千金の夢が有る場所となっているようです。
この「起点」の盛り上がりについて、個人的にはネットのメインユーザーといわれる若者〜中年層向けの娯楽系文字コンテンツ(?)が不足しているのと、中国特有のクリエイターの発表の場の不足が、ネットという媒体の性質とうまく絡んでここまで発展できたのかなーなどと考えております。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
海賊版や模倣が横行する中国では、クリエイターが名誉や経済的な方面でのリスペクトを受けられる場所が少なく、その結果中国ではクリエイターが育たないといった事態になっております。
そんな現状の中で、数少ない賑わいを見せている場所の一つとして
「ネット小説」
が有ります。
中国では規模の大きいネット小説投稿サイトが幾つか有りますが、
その中で最もにぎわっているのが
起点
です。(リンク先は中国語のサイトです)
ここはオリジナル小説専門の巨大な投稿サイトでして、ジャンルとしてはSF・ファンタジー系が多いようですが、わりと何でも有りな感じがします。
システム的には無料部分と有料部分が混在しているのですが、面白いのは人気が出れば投稿作家に結構な額(一般的なレベルの収入以上)の報酬が出ることでしょうか。
作品の閲覧については作品の人気の有る無し関係なく、無料でかなりの量を読むことが出来ます。そして、連載の最新部分を含む後ろの方を読む場合は有料会員になる必要が有り千文字単位の課金となります。
課金額は会員の種類によって変わるようですが千文字ごとに0.02元(約0.3円)or0.03元(約0.5円)とのことです。
非常に大雑把な計算になりますが、中国語→日本語と翻訳した場合文字数は2〜4倍くらいになりますし、中国語で10万文字程度有れば余裕で文庫本1冊くらいの内容になるかと思います。10万文字購読の場合料金は2元or3元ですから、日本円で30〜50円くらいでしょうかね。
この値段なら中国でもそれほど高いわけではないですし、お試し部分もかなり読める上に課金システムも簡単ということで有料閲覧者もかなりの数になるようです。
投稿作家の方は、人気作家になればサイトと直接契約し報酬を受け取る事ができるそうです。報酬金額についてはちとハッキリしないのですが、文字数単位で報酬が出る(人気にもよりますが400〜2000円/1000字くらいだとか)のに加え、上位人気作家となると年収で3万元〜100万元(約40万〜1400万円)にまでなる定期報酬が出るとかなんとか。
トップの報酬を得るのは極めて難しいとは思いますが、下の方でも中国ではかなり大きな金額です。
またネット小説の出版という可能性も有りますし、更に起点は中国の大手オンラインゲーム会社盛大の傘下なのでゲーム化という道も有りえます。
こういった魅力的な報酬と更には膨大な読者がいるということで、この「起点」は活発な「発表の場」となっています。
それに伴い、読者を作品に引き込むための手法や、長編を読ませるための物語の技術が発達しているようですし、中国の各種コンテンツのネタ元として機能しています。
もちろん、課金システム上短中篇の面白い作品はなかなか出てこないといった問題は有りますが、現在の中国においてこのネット小説サイトはデビューや一攫千金の夢が有る場所となっているようです。
この「起点」の盛り上がりについて、個人的にはネットのメインユーザーといわれる若者〜中年層向けの娯楽系文字コンテンツ(?)が不足しているのと、中国特有のクリエイターの発表の場の不足が、ネットという媒体の性質とうまく絡んでここまで発展できたのかなーなどと考えております。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。