「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2009年09月

中国のアニメコンテスト受賞作が海外有名作品の丸パクリだった件

中国のアニメ界関連の話題ではパクリネタが頻繁に有るので、
私も最近はその手のネタに食傷気味だったのですが、
今度はまた別パターンで来たようで中国で行われた

「2009全国大学生オリジナルアニメーション大会」(NCAC)

の受賞作品が国外の有名作品の丸パクリだったという事件が起こりました。
中国のポータルサイト21cn.comの記事はこちら(中国語)です。

レコードチャイナの方でも既に報道されていますので、事件についてはそちらもご参照下さい。
またもや!大学生のアニメ動画コンテストでパクリ作品が銅賞

で、この動画なんですが、オリジナルの方はyoutubeで見ることが出来ます。
Kiwi!

それでこっちが問題の作品
「創造天空」

えーと、主な変更点は使用した音楽などの出典を消して、
「2008年パラリンピックに参加した全てのスポーツ選手にささげる」
という一文が追加されたところですかね。

中国のネットでは最近パクリ問題について過敏になっていまして、ちょっとでも似た部分が有ると槍玉に挙がるようなことになっています。
私から見て冤罪やらセーフに思える作品まで叩かれていたりするので、ちょっと敏感になりすぎているような気もします。

そんな訳でニュースになったときも私はまずは作品を見なければと思い、その作品を探したのですが・・・・・・これはもう、なんつーかパクリとかいうレベルの話じゃないですね。

最近の一連の事件に更に追い討ちをかける今回の事件に、
中国のネットはもうお通夜状態です。

これは・・・・・・テスト勉強のみやってきたことへの弊害・・・・・・ってことが原因でいいのかな・・・・・・

作った学生とっとと退学にしてくれ

海外の有名作品に中国の独自文化を組み合わせたということですか、そうですか。

審査員何やってたんだよ。こんな有名作品を・・・・・・

中国がどうしようもないということがよく分かりました。

こんな有名作品をパクろうとした頭の構造が気になる。

作った生徒も、それをコンテストに応募した教師も何なんだよ。それが校風なのか?

現代中国の問題と中国国内アニメ産業の抱える問題点が全て分かるすばらしい事件です。

逆に考えるんだ。これはロクな知識の無いコンテストのアホ審査員と学校のアホ教師のレベルを把握した学生の犯行だ。
相手のレベルを把握した対策だけは評価してもいいだろう。

中国に足りないものがよく分かる事件ですね。

中国のアニメ産業が発展しない原因について示していただきました。

また中国の伝統文化とはパクリ行為だと言われまくるな・・・・・・

パクリじゃなくてこれは盗用って言うんだよ。

こんなもん、パラリンピックの選手にささげるんじゃねぇよ

構図や画をパクッたとかじゃなくて、元の動画を切り貼りしただけじゃないか・・・・・・

お願いだからもうやめてくれ。

風刺としてだけなら評価できる。

この事件については二つ悲しい点が有ります。
一つは審査員が海外で名声を得ている名作を知らなかったこと、もう一つはそんな名作が銅賞しかとれなかったことです。


とまぁ、こんな感じで。
なんかもうどうすればいいのか、途方にくれている感じがしますな。
中国では大学の学術論文などでもパクリというか盗用が頻発し、社会問題になっています。

宿題やレポートを写すといったようなことの経験が有る人は結構いると思いますが、中国ではそれが常態化しすぎてしまい感覚が麻痺しているんでしょうかね。
学校内の課題でちょっとやるくらいなら目をつぶっても良いかと思いますが、それを大事な局面や、「外」でもやってしまうのが頻繁に出ているのがなんとも。

中国の社会全体についてはなんとも言えませんし、とりあえず私の個人的な考えですが、今の中国の若い世代については中国教育システムの弊害かなーと思ったりも。
中国の学校では競争が激しく、親も教師も子供の出した結果は評価しますが、努力そのものについてはあんまり評価しないんですよね。
受験戦争に勝つか負けるかでかなりの差が有るので、なんとしても勝ち残るというか生き残る為に結果を出すのが最優先で、努力するというのはあくまで手段の一つという位置づけでしょうか。
努力以外に結果を出せる別の手段が有るならそれを使えばいいと。

そういったことから、結果を出す為に要領良くやるべきで、結果の分からない努力はしないに限るといった考えになるのが結構いるようです。
これ自体は一つの考え方として別に間違いではないと思うのですが、中にはモラルやらリスク計算についてまで頭がまわらないのがいて、今回の事件みたいなことをやらかすのが出てくるんじゃないでしょうか。
努力「だけ」すれば何とかなると信じ込むのも問題ですが、努力による正攻法な地力が必要とされる場所が有るという認識が薄いのも問題でしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国のパクリアニメ。今回は秒速5センチメートルから

中国でどれだけ酒井法子が人気だったかについて

今日はちょっとオタには関係ない話なのですが、
中国における酒井法子の人気の凄さについて一つ。

実は中国での酒井法子人気については別件で記事を書いていたのですが、
結局使われないことになってしまいまして、ちょうど以前質問もいただいていたのでブログに載っけて活用しようかと・・・・・・
という訳で、以下がその記事になります。


 酒井法子と麻薬に関する一連の事件は大きな注目が集まりましたが、実は中国国内においても非常に大きなニュースとして扱われていました。
 中国のニュースサイトではトップで紹介しているところも有りましたし、中国の国営放送CCTVでも夜7時のニュースで流れましたし、週刊誌のトップニュースになって表紙をかざったりもしました。

 更に中国のインターネットの掲示板では酒井法子が行方不明だという情報が流れると、どこそこで発見された、どこそこで自殺した酒井法子と思われる遺体が発見されたなどのデマが飛び交い

「酒井法子がかわいそうだ!」
「酒井法子、日本に居場所が無いなら中国に来てくれ!」
「酒井法子が中国に来たなら我々は大歓迎するのに!」


 といった感じで酒井法子を心配する声が溢れていました。
 そして、その後の麻薬関連の事件が明るみに出るとネットでは

「信じたくない!酒井法子が麻薬をやっていたなんて・・・・・・」
「何でこんなことになってしまったんだ!?俺はもう何が何だか分からない」
「酒井法子はきっと辛かったんだろう。日本じゃなくて中国で活動していれば良かったのに」
「まだ分からない。警察が言っているだけで、裁判はまだだ!情報が出揃うまで判断するべきではない」


 といった戸惑いや信じたくないといった発言が飛び交うようになりました。
 今回の酒井法子の事件では、事件の起こった日本では無いというのに真実もデマも含めた様々な情報が飛び交い、中国でもかなり騒然としていたようです。

 酒井法子は有名なアイドルの一人でしたから、今回の事件では大きな注目が集まりました。しかし、中国における酒井法子の知名度と人気は日本における酒井法子の人気、知名度とは比べ物にならないほど大きなものでした。どれくらいすごいかと言いますと、一昔前の90年代ごろには日本人と言えば真っ先に酒井法子の名前が出るという感じで、日本人の代名詞となっていたくらいです。

 数十年前に戦争をやったという過去が有りますから、中国における日本や日本人のイメージはお世辞にも良いとは言えません。しかしそんな中でも、中国における日本や日本人のイメージを塗り替えることになった存在が有ります。高倉健、山口百恵、酒井法子、アニメと漫画といった存在がそれぞれの時代で中国における日本のイメージを塗り替えています。

 高倉健と山口百恵は70〜80年代に映画やドラマで大人気となり、今でも中国の幅広い層に根強い人気を誇っていまして、特に高倉健は中国人にとって「男らしい男」の代表的存在となっています。また、アニメや漫画は現在の中国の若者たちにとって無くてはならない娯楽であり、彼等の共通文化と言っても過言ではないほど浸透していて、若者が日本語や日本文化を学ぶ大きな理由になっています。
 そして酒井法子は90年代が青春時代だった今の中国の中核世代にとって「心のアイドル」とも言える存在です。

 90年代は中国が高度成長期に入ってからその発展も目に見えるようになり、一般庶民も実感できるようになってきた頃です。そしてテレビも普及し、テレビが娯楽の中心となってきた時代でも有ります。そんな中、パナソニック(中国語表記では当時も今も「松下」のままですが)のテレビ「2188」のCMに出てきたのが酒井法子です。中国語バージョンの夢冒険をバックに、酒井法子がまばたきしながら中国語で

「2・1・8・8」

 と話すこのCMのインパクトは凄まじいものが有り、このCMを覚えているという中国人は今でも非常に多いです。このCMがきっかけとなって中国における酒井法子の人気が大爆発し、CMで流れていた夢冒険の中国語版も含めて中国全土で大ブームとなりました。

 酒井法子は当時最新の日本企業の製品、そして日本の洗練された文化のイメージと共に現れ、中国のテレビ視聴者に鮮烈な印象を与えることになりました。そして中国に有った可憐で謙虚な日本の女性「大和撫子」への憧れも加わり、酒井法子は「日本の洗練された文化」と「憧れの日本人女性」のシンボルとなっていきます。

 そして更に、当時中国で起こっていた日本のトレンディドラマブームが追い風となります。中国でも「東京ラブストーリー」をはじめとする日本のトレンディドラマが人気となりましたが、酒井法子が出る「ひとつ屋根の下」、「星の金貨」、酒井法子が歌う「星の金貨」の主題歌「碧いうさぎ」も大人気になり、酒井法子の人気は不動のものとなりました。
 こういったことから90年代に青春時代を過ごし、今の中国の中核層にあたる三十台から四十台の人間にとって、酒井法子は忘れられない存在となっているようです。

 そんな中国の人間にとって、今回の事件はまさに青天の霹靂。しかも、中国では社会的に非常に重いものとみなされる薬物犯罪です。中国における薬物犯罪の扱いは、日本に比べて非常に重いものとなっています。麻薬の密輸や販売といった犯罪においても、量が多く悪質な場合は死刑とされるケースも有ります。

 中国で普通の日常生活を送っている場合、よほど興味の有る人間を除いて最近の日本の芸能界についての情報なんて知りません。若い頃に酒井法子のファンだった人達にとって、のりピーはずっと最初に見たときのままでしょうし、人によっては思い出として美化されていたことでしょう。

 そして飛び込んできた今回の事件。中国で酒井法子のファンだった人間にとっては信じがたい話ですし、大混乱が巻き起こるのも当然のことです。中国にいる多くの人間が若き日に憧れていたアイドルの起こした事件、嘆かずにはいられないのでしょうね。


とりあえず、こんな所で。
オタに関係ない話題でスミマセン。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

「エヴァンゲリヲン新劇場版・破」が12月3日から香港で公開

今年の夏に公開されたナイスな映画
「エヴァンゲリヲン新劇場版・破」
の香港公開日時が12月3日で確定したそうです。

こちらが香港の配給会社のHP。ちょうど今エヴァの宣伝になっています。
「序」の香港公開が日本公開から7ヶ月後でしたが、
「破」は半年後と前回よりもやや早い公開になったようです。

「破」は中国語圏では台湾でも公開されるそうですが、昔に比べ楽になったとは言え、台湾に行くのは手続きや費用など大陸在住の中国オタクにとってまだあまり簡単ではありません。
そんな訳で、行くのが比較的楽な香港での公開に期待が集まっていました。

それでは以下に中国のソッチ系の掲示板で見かけた発言を、
例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

香港か。行くしかないな、大陸でやる可能性は無いし。

行く為の手続きは3週間程度になるのかな、まぁエヴァのためならば軽い。香港だから中国語版になったパンフも買えるだろう。

広州に住んでいる俺は香港が近くて助かるぜ!

台湾の2ヶ月後か・・・・・・まぁ10月だと授業始まっちゃうから見に行くのが難しいし、手続きもあるから香港で見よう。

香港留学中の俺は勝ち組。

日本語のオリジナル音声なのか?それとも広東語吹き替え?

できれば吹き替えと字幕両方とも見たいね。

俺が去年「序」を見たときは確か日本語のオリジナル音声だった。吹き替えの上映が有ったかどうかは覚えていない。

北方に住んでいる俺にとっては香港も行くのはキツイ・・・なぜもっと南に生まれなかったんだ。

香港の映画はオリジナル音声多いよ。これは見に行くべき。

エヴァの劇場版は吹き替え版は無いよ。聞くところによれば元は9月に上映したいという希望だったらしいが、日本サイドが10月以降を要求したからこの時期になったらしい。

で、海賊版は何時出るのかい?

まぁ、12月なら悪くないね。欲を言えば10月の建国記念日の大型連休だったら非常に助かったんだが。

こっちとしては早ければ早いほど嬉しいんだが、映画会社的には12月初めが良いんだろうな。年末のハリウッド大作もない谷間の時期だし。

もし10月の連休に公開だったら飛行機のチケットが物凄い高くなるので私は死ねます。12月公開はちょうどいいタイミング。

お前らどうせ我慢できないで盗撮したやつを見たんだろ。なんでこんなに餓えてんだよ。

見たらもっと餓えがひどくなりました・・・・・・

俺は我慢したぜ・・・・・・長かった・・・・・・

いいなあ・・・・・・香港は字幕つきのオリジナル音声だろ?俺は見に行けそうにないよ。マジでうらやましい。

上海あたりの映画祭でちょっと上映するとかできないのかね

ムリな事を言うんじゃない・・・・・・

アジア地域で公開しても、ウチの国だけ公開無しとか有るからなぁ

ちょっと香港の映画のチケットの買い方と値段教えてくれ。イメージトレーニングする。

香港のチケット購入速度はどんどん加速しているらしいから、早めに確保した方がいいぞ。

映画館によってはクレジットカードで予約購入できるから、それをやるといいよ。

俺はカードもってないから当日並ぶしかないなorz

香港ツアーで自由時間の多いやつを探しておかないと。

12月初めだと長期休暇とは重ならないから、厳しい戦いになりそうだ・・・・・・

12月、試験の直前になりそうだが俺は行く!


とまぁ、こんな感じで。
中国オタクにとってもエヴァは非常に大きなタイトルですし、
日本公開時の評判の高さも伝わっていましたから、
なんとかして見たい作品となっていたようです。

しかし、日本へ行ってそのまま見るというのは費用や手続き、そして日本語能力的にハードルが高かったのも確かです。
香港に行くのも手間と費用がかかるのは確かですが、日本に行くよりは楽ですし、ちゃんと字幕も付いての公開ですから中国オタク的にかなり喜ばしいことのようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

それから、コメントやメールでクレヨンしんちゃん作者の臼井儀人さんがお亡くなりになった件についての質問をいただいているのですが、
私自身の中でいまだに整理がついていないので、どうかご勘弁を・・・・・・orz

エヴァ劇場版「破」への中国オタクの反応やらなにやら

中国の動画サイト間で訴訟合戦勃発

中国の動画サイトや動画共有サイトと言うと、違法アップロードの温床のようなイメージが有ると思います。確かにそれは間違ってませんし、そういうことをやっている大手サイトもポコポコと有ります。
ただ、そればかりと言う訳ではなく、一応ちゃんと著作権問題をクリアして放映しているサイトなんかも有ります。また、著作権保護に関する法的な枠組みも存在しています。
存在するだけで守られていないというか、守る意識が存在しないのがアレですが・・・・・・

さて、そういった背景のもと9月15日に捜狐(SOHU)、激動、優朋普楽及び110社のインターネット動画の著作権所持者らによる「中国ネットワーク動画反海賊版連盟」が成立したそうです。
また、連盟の弁護士は1年以内に優酷、土豆、迅雷などの「悪質な海賊版」サイトに対して訴訟を起こしていき、その賠償金額は1億元(約14億円)にのぼるとしています。
新華網のニュースはこちら(中国語)です。

簡単に言えば、著作権問題をクリアして動画配信しているサイトと動画の著作権権利者による違法アップロードで利益を上げる中国国内の動画共有サイトへの訴訟といったところでしょうか。優酷(YouKu)と土豆(TuDou)はオタク関係だとアニメの違法アップロードに関して、日本でもなにかと話題になるところですね。

そして、この動きにおいて「悪質なサイト」と名指しされた最大の標的である優酷側ですが、黙ってやられるわけはなく先手を打って今回の反海賊版の旗頭になっている捜狐へ訴訟を起こしたそうです。優酷の発言は大まかな所で

「優酷は情報ネットワーク視聴番組配信許可証とテレビ番組放送制作経営許可証をもっており、それは正規の映像番組の配信とマーケティングにおける合法的プラットフォームであることを意味する。捜狐は悪質な虚偽の情報を流し、優酷のもつ優れた商業的名誉と企業イメージに甚大な損害を与えた。特に最近捜狐は多数に渡って虚偽の言論と論証されていないデータにより優酷に対して悪意ある誹謗中傷を行い、「優酷ネット系海賊版基地」「優酷サイトの95%ひどければ全ての内容が海賊版であり、中国最大の海賊版動画サイトだ」などといった無責任な発言で優酷に取り返しのつかない甚大な損失を与えるとともに、中国のインターネット産業に悪質な影響を与えた。よって優酷は捜狐が優酷の企業としての名誉を毀損したとして裁判所へ訴えを起こす。」

といった感じですね。他にも、捜狐側だって海賊版行為をしているという指摘も有るようです。
新華網の優酷が訴訟を起こした件のニュースはこちら(中国語)です。

捜狐は2007年にサイト上で映画を無断公開した件で国内の映画会社から訴えられ108万元以上にのぼる損害賠償を行った過去が有り、その後捜狐の動画チャンネルなどではちゃんと著作権問題をクリアして配信しているようですが、ポッドキャストやビデオポッドキャストサービスも提供していますし、グレーな部分はまだ残っていそうですね。

更にこの問題のバックグラウンドとして、優酷の創設者でありトップでもある古永鏗は元捜狐総裁だったということや、捜狐と優酷は2007年に戦略提携を結んでいた過去が有るなど、かなりゴタゴタしていそうな気配も。

それと、この件に対する中国のネットユーザーの反応は
「余計なことするんじゃない!」
とか
「確かに優酷には違法アップの動画が多いからなー」
とか
「捜狐、お前が言うな!」
といったようなものが出ているようですが、まずは様子見といった感じでしょうかね。

何はともあれ色んな意味で興味深いこの一件、
先の展開がどうなるのか読めませんし、まずは追っかけていこうかと考えております。

とりあえず、こんな所で。
なんか今回はツッコミ所が多そうな気もしますが、
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

毛利小五郎役の神谷明氏が降板する件への中国オタクの反応

名探偵コナンの毛利小五郎役の神谷明氏が降板となってしまったそうです。

神谷明オフィシャルブログ

何かもう、私も驚いたとしか言いようがありません。
名探偵コナンは濃い中国オタクだけでなく、ちょっとアニメを見るといった一般層にもファンが多く、小学生から30代の中年層まで、名探偵コナンが好きだという人は多いですね。中国で最も広い層にファンを持つ作品と言えるかもしれません。

中国国内のテレビで放映されたあと、続きをファンサブや海賊版で視聴していたというのも多く、映画も出るたびに話題になります。吹き替えではなく、神谷明の声を聴きながら見たファンも多いので、その声を覚えている人も多い模様です。

そんな訳で、この件については中国オタクの間でも結構な話題になっているようです。とりあえず、中国のソッチ系の掲示板を巡回して見かけた発言を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

毛利のおっちゃん、いかないでくれ!声が変わったおっちゃんなんかイヤだ!

うーむ、キャラじゃなく中の人が消される結果になっちゃったのか・・・・・・

長期作品では声優が交代とか現実的に出てくるんだね。
灰原哀が林原じゃなくなったらどうしよう。

コナンの半分は神谷明なのに、変えて大丈夫なのか?

塩沢兼人のときも理不尽さに悲しくなったが、今回みたいな話もきついな。
契約だから条件の問題なのかな。
それはともかく、毛利小五郎役を演じてくださってありがとうございました。私は神谷明さんが大好きです。

誰が代わりを演じるの?神谷明の次は難しいぞ・・・・・・

塩沢兼人や鈴置洋孝のときは不可抗力だったけど・・・・・・今回は納得できない。

これはきつい。神谷明じゃない毛利小五郎なんて想像できない。

もう10年くらい見てきたけど、見るのをやめるいい機会なのかな・・・・・・

ええ!?毛利小五郎役じゃなくなるのか!?声優を全部やめたりはしないよね!?

次回劇場版は「名探偵コナン 毛利小五郎の死」で決まりだな。

うわさによれば神谷明の報酬が高くなりすぎたのが原因らしいよ。
でも神谷明は今の声優業界の一番上にいる存在だから、報酬を下げると全体に波及するし、降板するしかなかったんだって。

俺はコナンのオリジナルのDVDやコミック買ったのにorz

謎の大型新人蒼月昇みたいなのを出すことはできないのか?

これは最終回へのサインか

まぁ、ずっと見ていたアニメをやめるきっかけとしては悪くないよ・・・・・・

これは歳をとったから引退ということなのかな?ドラえもんも声優が変わったし。
そうなると、これからどんどん変わっていくのかなぁ。

これで灰原の声まで変わったらもうコナン見る意味がなくなる。

男性声優では一番好きだったから残念。
毛利小五郎のほかにもシティハンターとか、ラングリッサー3の主人公が印象に残っている。

ケンシロウも変わったし、もう叫べなくなっているんだろうか・・・・・・
どうかお大事に。

流竜馬とかまでやめるとなったら、スパロボどうすんだよorz

お願いです、どうかスパロボはやめないでください・・・・・・

あの声がもう聴けないと思うと悲しくなる。次にやる人に慣れるまでキツイだろうな。

あんな特徴の有る声に代わりはいるんだろうか

コナンを見なくなって結構経つけど、今後も見ることはなくなったかな。

やはり年齢的な問題なのか?誰が代わりをやっても納得しないだろうね。

いつか変更が有るのは理解していたが、実際に大好きなキャラの声が変わるというのは悲しいよ。

毛利小五郎役を継ぐ人は、まず麻酔銃が当たって意識不明になるときの声から練習してくれ。

ブログの内容からすると、色んな理由が有ったみたいだね。
500話以上の推理担当、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。


とまぁ、こんな感じで。
今回の毛利小五郎以外でも、鋼の錬金術師のロイ・マスタングの声優変更は中国オタクの間での反響が大きかったです。
ただ、ロイの時は大荒れになったのですが、今回の雰囲気はそれと異なり、なんだかもう、ひたすら残念だという反応が多かったです。

毛利小五郎と神谷明という組み合わせが変更になるからには、
何かしら大きな理由が有るのでしょうけど、私がまず感じたのは寂しさですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

最近の中国オタクはどれくらいテレビを見るのか?

日本では若い世代のテレビ離れが進んでいるといわれていますが、
中国でもかなり前から同じような傾向が指摘されています。
テレビ離れの主な理由としてはネットの普及や他の娯楽の増加などが考えられますが、中国オタク的にはその辺どうなのか。
中国のソッチ系の掲示板を回って見かけた発言を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

実際の所、ネットのBBSに書き込んでいるお前たちはどれくらいテレビ見てるの?

全く見ないわけじゃないが、たまーに見るくらいかな。時間が有ったらネット。

テレビなんか見てられない。忙しい中、ネットするのも大変なのに。

ディスカバリーチャンネル以外は見てないな。

サッカーの試合しか見てないわ。

そう言えば、俺はもうどれくらいテレビ見ていないんだろう・・・・・・大学の寮生活だし部屋にテレビ無いから結局はネットだな。

ニュースは一応毎日見てるね

ネットを使うようになってからは、ホントたまに見るだけだね。

ちゃんと見るのはサッカーの試合だけだな。一応PCの横にテレビ有るから作業中つけっぱなしにしていることはあるけど。

中学のときにテレビを見るのやめて、今大学。ずっと見ていない。

国内のテレビ番組はもう見てない。ただしスポーツは例外。

とりあえずニュース番組は見る。

海外アニメがなくなってから見なくなったなぁ。

ここ数ヶ月見てないよ。面白い番組が無い。

国内と国際のニュース見て終わり

ネットにつながれば、別にテレビ見ないでもいいからね。

小学校のときに忙しくてテレビ見るののやめて、そのまんま。

俺は毎日テレビ見てるよ。ネットで疲れたらテレビを見て休む。
娯楽の選択肢は多いほうがいい。

飯食ってる時は手がふさがるかららテレビ。他の時間はマウス握っています。

テレビ番組がつまんなくてね。考えてみたら去年の秋からテレビ見てないや。

F1とかスポーツはやはりテレビだな。でも他は面白いのがない。

テレビなんてもう3年は見てない。実家に帰った時に見なければずっと見ないね。

我が家にはPCディスプレイは有るけどテレビは有りません。

テレビか・・・・・・そんなもんも有ったね。

ネットテレビをずっと見ています。

大学受験でテレビ禁止にしたんだが、受験終わった後別にテレビ無くてもいいのに気付いてそのままずっと見ていない。

もうかなり見ていない。ずっとテレビの前で何もしないでいるのがイヤだ。

気になる映画やサッカーの試合があれば見るんだけどね。基本的に見ないな。

テレビをつけてる時間ならかなり長い。PCの横でずっとつけっぱなしだ。

えーと、PC上でテレビ視聴ソフトを使うのはどっちかな?家電のテレビはもう部屋に存在しない。

飯のときになんとなくつけるくらいだなぁ。

ナショナルジオグラフィックやディスカバリーとかしか見てない。あと天気予報。

2年前にテレビが壊れて、それから見ていません。

PCが有るのにテレビ見る必要が有るの?

でもお前らテレビ見ないって言ってる割にはテレビ番組のパクリ問題とかを指摘するのが大好きだよな。


とまぁ、こんな感じで。
テレビ見るくらいならネットするというのが多いですね。それから見ない理由が「面白い番組が無い」というのはどこの国も一緒なんでしょうか。
あくまで私の見た限りですがだいたい6,7割くらいがテレビを見ない、または見るとしてもあまり積極的には見ていないようです。

数年前まではなんだかんだでテレビも中国オタクに対して大きな影響力が有りました。例えば中国オタクに対しても凄まじいインパクトとなった新世紀エヴァンゲリオンは、テレビで放映されたがためにより一層の影響を与えたというのが有ります。
(中国的に問題視されるシーンのカットや改変など、お世辞にも良い形での放映ではなかったようですが)
しかし、ここしばらくはどうやら凋落気味っぽいですね。

最近でもオーディション番組など社会現象になるような番組が有りますし、まだまだテレビの影響は大きいと思われますが、ネットに接する時間の多い中国オタク的にはテレビはどんどん見なくなっているようです。この辺はネット端末であるPCが万能娯楽端末みたいになっているのも影響しているのでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク的に時代を越えて残ると思われるキャラ

アニメや漫画のキャラクターのなかには、作品が終わって時を経てたとしても記憶に残っているキャラがいます。
また作品がずっと続いていたり、作品が終わったあとも関連企画が続いているキャラもいるかと思います。
そんなずっと残り続ける、または残るであろうキャラについて、中国オタク的にはどうなのか。中国のソッチ系の掲示板を見つけたら記事のタイトルのようなことについて語っているのを見かけましたので、
例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

時代を越えて残るようなキャラってどんなのがいるかな。男女関係なしで。

らんま1/2のヒロイン。特にあかねとシャンプーは残るべきだと思います。

EVAのレイとアスカはキャラの源流として何時までも残るんだろうな。

EVAだとカヲルも残りそうだね。本編の最後に出ただけなのに、今でもずっと代表的なキャラのまま続いている。

テニスの王子様はいけると思う。アニメやドラマなどの幅広い展開をしているし、設定上進歩や新たな展開の余地が有る。

苺ましまろは忘れられることはないだろう・・・・・・

君が望む永遠の三角関係は強烈だった。孝之、遙、水月は残っていきそう。

諸星あたると面堂終太郎は名キャラクターとして残り続けるんじゃないか?

キラ・ヤマトは色んな意味で残れる力を持っていると思う。

スクールランブルの沢近と八雲は難しいかな・・・・・・旗とおにぎりの戦いとか、新しい世代の特徴を持っていると思うんだけど・・・・・・

ローゼンメイデンの銀様。あと翠の子。

やはりエヴァのレイとアスカじゃないか?残るキャラというので真っ先に頭に浮かんだ。

銀河英雄伝説のヤンとラインハルト

ラインハルトはちょっと難しいかもね。ヤン・ウェンリーの命日を追悼するイベントは未だに有るけど、ラインハルトはそういうのが無い。

Lと夜神月は?私は未だに良く覚えている

るろうに剣心の緋村剣心。

マクロスのリンミンメイかな。俺は早瀬未沙も残っていいと思うが。

コンボイとかメガトロン。

デスノートの第一部の主役二人はずっと残るんじゃないか?単純な正義と悪じゃない。

聖闘士星矢の主要メンバーはいけそうだ。あとヒロインとして城戸沙織。

星矢ならシャイナさんのファンが未だに多いぞ。

ディズニーのネズミとかアヒルが最強だろ。絶対残るぞ。

ヒロインはちょっとわかんないけど、犬夜叉は残るだろう。

同一作品じゃなく、アレンジされて残るとかいうのはアリ?三国志のキャラとかはずっと続きそう。女にされたりするが・・・・・・

まずは孫悟空かな。ドラゴンボールの。

悟空とベジータ、仙道と流河はライバルとしても残るだろうし、攻めと受けにしても残ると思う。

ベルセルクのキャラとかはどう?珍しいタイプだと思うけど。

CLANNADの早苗さんなど、Keyの母キャラ軍団ならばあと10年は戦える。

あだち充のみゆきは妹モノの先駆者として永遠に残るだろう。

アニメや漫画じゃないけどティファとエアリスは?日本では未だに決着ついてないんだって?

灰原哀は根強い人気だね。今でも一般の人気がスゴイ

やはり残っていくのはエヴァの二人じゃないかね。影響はでかい。


とまぁ、こんな感じで。
ここで挙がっているキャラは、中国オタクに大きなインパクトを与えたキャラと見て間違い無さそうです。
やはり出てくるのは中国オタクの面々がテレビで見たことのある作品のキャラ、しかも有る程度時間が経っているものが多いようですし、アニメや漫画にハマったばかりの頃の作品も多いようです。私の知り合いの中国オタクでも、マクロス、高橋留美子作品や聖闘士星矢といった辺りをいまだに覚えているというのがかなりいました。

それから、最近の作品があんまり出ていないのは評価がまだ定まっていないことに加えて、ネットによる情報量の増加といった辺りが関係していそうな気もします。
年代的に中国におけるネットの普及以降に中国で流行ったり話題になった作品はあんまり出ていません。
近年はネットの普及で中国オタクの接することができる作品や情報は増えましたが、一作一作への思い入れは減じているような印象を受けることもあります。
しかし、そんな中で健闘する(?)デスノートは中国で社会問題化しちゃったくらいですし、かなりのインパクトがあったんでしょうな。

中国でアニメや漫画を見ながら育ったオタク層が固まってきたのはつい最近ですが、
そんな彼等の記憶に深く残っていく作品がどんな感じになるのか、ちょっと気になりますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国の学校生活における重要イベント「軍事訓練」

オタクネタとは関係ない話で申し訳ありませんが、昨日の記事
中国オタク的に部活動は夢物語・・・・・・なら定番イベントの遠足は?修学旅行は?
で書いたとおり、今回は中国の学校における重要な行事(?)の一つである
「軍事訓練」
についての紹介を。

さて、軍事訓練という名前からして日本ではドン引きされるかもしれませんが、中国の学校教育における軍事訓練は法律で規定されている国防教育カリキュラムです。

ただ「軍事」とは言っても兵役のようなガチンコのものではなく、
内容的には長時間休み無しで整列、隊列行進を延々と続けさせることによって集団行動を叩き込んだり根性を鍛えるというのが主な目的でしょうかね。
しかしそれでも普段の学校生活からすると非常にハードな内容なので、中国の学校行事における最大の苦行とも言える存在です。

軍事訓練は基本的に小中高大とそれぞれ一回ずつ行われます。
大まかな所で、小中は基本的に整列や隊列行進の訓練、高校からは座学が加わり、大学では一応正規の軍事訓練という形になります。

軍事訓練の具体的な内容については学校ごとに違い、
校内のグラウンドで済ませるところから軍の兵営で行うようなところまで様々です。
また訓練期間についても学校ごとに違ったりするようですが、大体のところで小学校が数日、中学校が1週間前後、高校が1〜2週間、大学が半月〜1ヶ月程度となっているようです。

そして軍事訓練で真っ先にイメージされるであろう「戦闘訓練」については、小中高はほとんどが軍隊格闘術をちょっと教えるくらいですね。
大学ではある程度本格的なものになり、学校によっては実銃の射撃訓練も有るそうですが、これも学校次第らしく、予算と場所の関係でやらないところもわりと有るとか。

軍事訓練は中学、高校、大学では入学直後に行われるのが一般的で、コレによって学生同士のつながりが深まるということも有り、体調不良で参加しなかったり途中で脱落しちゃった生徒はしばらくクラスに馴染めなくなるという悲劇も有るそうです。
私が北京の大学に留学していた時、新入生が真新しい軍服を着て学校内を駆け足行進しているのを見かけるのは中国の大学生活における風物詩の一つでしたね。軍事訓練を始める新入生を見かけると、新学年になったんだなーと感じられました、はい。

ちなみに管理人は中国の現地校に通っていましたが、
さすがに軍事訓練には参加しておりません。

中学では私が転入したときには既に終わっており、
高校のときは学校側から
「参加しないで良いよ、と言うか外国人が参加して何か問題起きたら困るから参加しないでくれ」
と言われたのとメンドクサ……もとい、まだ入学直後で高校生活の準備が終わっていなかった私の思惑が一致して不参加。

大学の時は学校から
「外国人留学生は参加不可、卒業必要単位からは軍事訓練の分引いておくから」
と通知されるといった感じでした。

ただ、中国に滞在する邦人家庭で子供を現地校に通わせている方のなかには小学校の軍事訓練に子供を参加させちゃった方もいましたね。
その参加させられちゃった子が言うには
「きつかった。二度と行きたくない」
とのことでした。外で延々と同じ動作を繰り返させられるのは本当に辛かったそうで。

また私の同級生から聞いた感想も、軍事訓練については
「きつかった」「もうやりたくない」
というような感想が多かったです。

中国の学校生活における「軍事訓練」は勉強の成績が価値基準であり、勉強をするのが大事とされており、ずっと勉強をしていた中国の学生にとって、まさに鬼門の辛い行事となっているようです。

しかしまぁ、前回の記事でいただいたコメントにも有りましたが、男女が参加する共同作業(?)ですし、描き方によっては軍事訓練からはじまる学園恋愛モノなんてのもいけるかもしれませんね。

高校までだと恋愛は保護者がうるさかったりしそうですが、大学生活を舞台にした作品だったら軍事訓練での出会いとか言うのはアリな気がします。

地味な話になってしまいましたがとりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


(修正:リンク先が間違っていたのを修正いたしました。申し訳ありません。)

中国オタク的に部活動は夢物語・・・・・・なら定番イベントの遠足は?修学旅行は?

中国オタク的に部活動は夢物語・・・・・・なら定番イベントの遠足は?修学旅行は?

アニメや漫画で欠かせない舞台である
「学校生活」
その中にはイロイロとお約束な設定や定番イベントが有ります。
以前の記事
中国オタク的に日本の部活動は二次元世界の夢物語?
でネタにした部活動なんかもそうですし、
他にも重要なイベントとして校外に出る遠足や修学旅行といったものが有るかと思います。

ありがたいことにコメントやメールでも質問をいただいておりますので、
今回はアニメや漫画における遠足と修学旅行についての中国オタクの認識と中国の実際の事情について紹介させていただきます。

遠足について

行楽というのはどこの国でも有る話ですし、中国でもクラスまたは学年単位での遠足行事を行うところがかなり有りますので、遠足という行為については中国オタクの面々もそれほど違和感は無いようです。
それから、アニメや漫画の場合、主人公達が少々特殊な場所に行くケースも有りますが、そっちは「日本の話だから」ということにすれば納得してしまえるとかなんとか。

ただ、遠足には日本と中国で異なる部分も有ります。
それは日本の遠足で最も大事なイベントの一つである
「お弁当」
についてです。

中国では基本的にお弁当を持っていく習慣が無いので、中国の遠足にはアニメや漫画での重要イベントである「お弁当を皆で食べる」ということが有りません。中国の遠足では、食事は基本的に現地でおかしや軽食を買い食いすることになります。
一応中国でも「盒飯」という弁当っぽいものは売られていますが、これは発泡スチロールの容器にご飯を入れて調理した暖かいおかずをぶっかけたものがほとんどです。
日本のお弁当のように冷めても食べられる、朝作っておいて昼に食べるといったものではないですね。

中国でお弁当の習慣が無いのは「冷めたものは身体に悪い」とされているのと、中華料理が冷まして食べるのに向いていないといった辺りかと思われます。
最近は中国でも都市部はセブンイレブンなどのコンビニが増え、おにぎりやサンドイッチといったものが普及してきていますが、基本的に作りおきで冷たいものは嫌われるので、中国のコンビにではコンビニなどでも冷蔵スペースに弁当を置くのではなく、調理スペースを置いてそこで調理したものを提供するところも少なくないそうです。

そんな訳で、彼等にとってアニメや漫画に出てくる女の子が作ってくれたりする手作りのお弁当というのは、わりと不思議なアイテムらしいです。
私も昔、ときめきメモリアルの虹野さんのお弁当はいったいどんなものなのかと聞かれたことが有ったりします。彩り鮮やかな感じのお弁当は、特に味が想像できないといった話も。

修学旅行について

修学旅行は学園モノの作品では定番かつ重要なイベントですし、部活動と同じく中国の学校には無いものです。
しかし、中国オタクの面々は部活動は二次元の夢物語だと思っているものの、修学旅行については現実的に有り得るものだと認識しているようです。これについては、部活動は身近に実例が無いので存在が疑問視されたのに対し、修学旅行は一応似たようなものが有るからではないかと。

まず、貴族学校と言われる金持ちの子息が通う学校の中には海外への修学旅行を行う学校が有ります。それから学校ごとではないのですが、夏冬の長期休暇の時に地区や都市単位のサマースクールに参加しての研修旅行というのも有ります。
そんな訳で、中国オタクにとっては
「日本の学校だとみんな修学旅行に行けていいなー」
といった感じの認識みたいですね。

ただ、修学旅行の細かいディティールについてはいまいちハッキリしないようで、
「日本の修学旅行の行き先には温泉が有る」
と思っていたのもいました。
これは宿泊先の大浴場と温泉が混ざって認識されていたのかもしれません。
それから
「男子は女子の入浴を覗きに行くのが恒例行事なのか?」
といったこと聞かれたことが有りますが、こっちは明らかにアニメや漫画の影響でしょうね。

それから、まぁ、何と言いますか、
「生徒達が団体で学校外の場所に行き、宿泊をともない、研修を目的とした活動」
といった感じのものなら中国にも有ります。それは何かと言いますと、
「軍事訓練」
というものでして・・・・・・

中国では学校教育における軍事訓練が法律で規定されており、
学生は参加が義務付けられています。
コレについて
「日本の学生は修学旅行にいけるのに、俺たちは軍事訓練かよ・・・・・・」
というぼやきを聞いたことも有ります。

中国の学校生活における軍事訓練は日本からだとちょっと想像し難い行事ですし、軽く説明しようかと思ったのですが、書いているうちに長くなってしまった上にオタクとあんまり関係ない話ですので、別の記事にして紹介させていただきますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク的に日本の部活動は二次元世界の夢物語?

ちょっと前の中国の高校生の生活

銀魂ED「ウォーアイニー」への中国オタクの反応

今回はコメントでいただいた質問
「銀魂のEDウォーアイニーの中国オタクの反応について」
をネタにさせていただきます。ありがたやありがたや。

銀魂ED 「ウォーアイニー」(YouTube)

さて、この「ウォーアイニー」は中国語から来ているようで中国語の表記は
「我爱你」
となります。愛してる、アイラブユーといった意味になりますね。
アニソンで歌詞に中国語が入るのは「マクロス」や「らんま1/2」といった辺りが有るかと思いますが、かなり珍しい部類に入るのではないでしょうか。
とりあえず、中国のソッチ系の掲示板を巡って見かけた反応を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

良い曲だね。私はかなり好きだ。ミュージッククリップとかは何時出るのかな。

ウォーアイニーって中国語で何て意味?

英語じゃないみたいだね。俺もそこだけ分からない。

歌詞はちょっと意味が分からないところが多いね。曲は良いんだが。

ウォーアイニーは中国語の我爱你だろ。

なるほど。日本語の「愛してる」を中国語にしたのか。微妙な発音がちょっと萌え。

とても良い。イメージしているのは神楽かな?

何でサビのところだけ中国語にしたんだろう・・・・・・

ウォーアイニーと歌う所に来ると、何か知らないが寒気がする

ウォーアイニーのところは萌えるポイントじゃね?俺は好きだよ

こういう混沌とした歌は銀魂というアニメにとてもよく合っていると思う。私は好きです。

うーん、この歌はかなり良いんだが、アイラブユーをウォーアイニーというところで急に違和感を感じてしまう

歌詞の意味を中国語で理解しようとすると元の歌が持っている感覚が消えるな・・・・・・

一回聴いただけで大好きになった。でもウォーアイニーのところは最初自分が聴き間違えたのかと思ったよ。中国語が急に出てくるとは思わなかった。


歌自体の評価は悪くないようですが、ウォーアイニーという部分についてはちょっとアレだという声も有るようです。
彼等にしてみれば唐突に自分の母国語が混じって、興ざめしたという感じなんでしょうか。日本で言うならば、洋楽聴いていたらサビで突然日本語で「愛してる」とか言われるようなもんですかね。

外国語で聴くから逆に曲にのめり込めるといったことはありますし、なかなかに難しいもんですな。それから、一曲の中に日本語と英語と中国語が混じっている歌というのもなかなかにスゴイですな。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタクが考える中国の親や先生に見せても大丈夫な作品

中国で放映されるテレビアニメについていはイロイロと規制やら自粛すべき内容などが有ります。とりあえず、私が思いつく限りでは暴力描写やエログロ描写にホラー系の描写や恋愛描写といった辺りの内容は難しいようです。

ただ、この辺については一律アウトというわけでもないようで、
内容だけでなく権利関係や時事問題など色んな要素が絡んで結局はケースバイケースとなっているようです。
また、そういった考慮すべき要素については、当然ながら中国における一般的な感覚というものも規準となっているかと思います。

そういった感覚について何か参考になるものはないかと中国のソッチ系の掲示板を巡回していたら
「親や先生に見せても大丈夫な作品って何だろう?」
といったスレが有ったので、今回はそれを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

親や先生に見せても大丈夫なアニメや漫画って何が有るかな?
俺はNARUTOが大好きなんだけど、これを親に見せてもまず理解してもらえない。

CLANNADは良質のホームドラマだから良いと思うぞ。

やはりドラえもんだろう。

いや、CLANNADはダメだろ・・・・・・健全ではないんじゃないか?

中国ではアニメは子供が見るものだからね。家族ドラマがあっても恋愛要素が有ると子供に悪影響があると思われるからダメだろ。

AIRでどうだ。健全かつ泣ける話だ。

CLANNAD、KANON、AIR、true tears・・・・・・普通に見れる作品はいっぱい有ると思うが。

Keyの作品はどれも恋愛作品だからウチの国の大人は子供に見せたくないんじゃないかね。

ちびまる子ちゃんとかはどう?それから鉄腕アトムとかが良いと思う。

絶対にダメなのはひぐらしのなく頃にだな。俺は好きなんだけどね。

絶対ダメな作品ならエルフェンリートも有力候補だ!

けいおん!はどうだ?エロシーンとか無いよ。それでダメならスラムダンク。
でも、俺はGTOが好きなんだよなぁ。学校の先生が認めるとは思えないけど・・・・・・

ヘタリアは結構ユーモアが有っていいと思うんだが。

癒し系の作品なら基本的に問題ないんじゃないか?ARIAとかスケッチブックとか夏目友人帳とか。

よつばと!に文句言う人はいないだろ。

プラネテスは深い話で、かつ面白い。題材も良いし大丈夫じゃないかね。

結局の所ドラえもんと宮崎アニメだろ。

宮崎アニメでも、もののけ姫はダメじゃないか?

おい、ドラえもんを挙げているやつら!静香ちゃんのお風呂のことを忘れているぞ!
なんで中国はああいったサービスシーンすら認められないんだろう・・・・・・

忍たま乱太郎はどう?あれはウチの国で放映された時もわりと評判良かったと思う。

けいおん!は良いと思うんだがなぁ。萌えすぎるのが問題か?

私は苺ましまろを推薦します。これにヘンな感情を抱く人間の方が不健全なのです。

私が知っている作品で一番健全なのはチーズスイートホームだね。

新海誠の雲のむこう、約束の場所。これでどうだ。

クレヨンしんちゃんはどう?保護者に叩かれてはいるけど内容は十分健全な範囲だし非常に面白い作品。

キャプテン翼とかスラムダンクとかのスポーツ系の作品かな。

スポーツ系ならあだち充の作品もいいと思うんだが・・・・・・

テニスの王子様はエロも暴力も無いよ。BLが有るけど。

カードキャプターさくら。この名作なら間違いない!


とまぁ、こんな感じで。
日常系の作品や癒し系、スポーツものといった辺りは問題ないと思われているみたいです。しかし恋愛メインの作品はダメだろうという意見も。
あとバトル系の作品は基本的に難しいと思われているらしく、
中国で大人気のNARUTOなんかもアウトのようですな。

日本のオタクの間では問題としてまず思い浮かぶのはエロ方面ではないかと思いますが、中国ではバイオレンス系の描写についてもかなり問題視され、規制も強まってきているそうです。
例えば、2007年に大人気の動物武侠アクションアニメ(?)「虹猫藍兎七侠伝」が放映中止となってしまった理由には暴力的だという批判が集中したと言うのがありますし、日本の少年漫画のバトル系の作品で、流血シーンが有るような作品だと中国のテレビでは難しいと言う話も。
私が中国に行ったばかりの90年代には「北斗の拳」がテレビで放映され大人気になっていたりしたんですが、そういったものは今ではもう無理なんでしょうね。うーむ。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

ちょっと前の中国の高校生の生活

この週末は某PS3ガンダムにどっぷりハマっておりましたが、
フリーモードでやっとズゴックに乗れるようになりました。
これで楽になると思いたいです。

さて、本日のネタは中国オタクとはちょっと離れますが先日の記事
中国オタク的に日本の部活動は二次元世界の夢物語?
について、
「中国の高校生の生活ってどんなものなのか?」
という質問をいただいておりますので、それをネタにさせていただきます。
ありがたやありがたや。

中国の学校生活では部活動があまり現実的な話ではないという理由として、中国の生徒が過ごす学校生活が日本の学校生活とは違うというのも有るかと思います。
とりあえずあくまで一例では有りますが、10年以上前に管理人が現役で北京の高校に通っていた頃の、北京のとある学校での生活を紹介させていただきます。

朝7〜8時くらいに登校。一時間目の授業はじまる前にまず朝自習

2時間目と3時間目の間(学校によって違うらしいですが)全生徒が校庭で体操。
これが学校カリキュラムとして規定されているらしいので、シャツにズボンorスカートの制服を作ったとしてもジャージがメインの制服になる。

昼休み1時間半くらい
(学校の外に出てもOK。私は帰宅して食事してました)

午後の授業、4〜5時くらいに終了。その後に小テスト+答えあわせで2時間程度。

6〜7時くらいに学校終わり。中学(場合によっては高校まで)くらいまでは主に安全上の理由から親が迎えに来る生徒も多い。

その後各教科の宿題、やれたら予習復習。

(2,3時間で終われば良い方でしょうか?まともに全部終わらせるのはキツイので、皆で宿題写しあいをしたりも)

土日は週休二日だが、オリンピック学校などと言われる特別課外特別授業が有る
(本当は特別課外授業をやっちゃいけないことになっているんですが、あの手この手でごまかしてやっているようです。中国では塾や予備校は少なく、私が通っていた当時はほとんど有りませんでした。ここ最近幾らか出てきていますが、日本の塾や予備校のようなしっかりした組織や設備の所は珍しいです。中国では現在も学校の補修や特別授業クラスが塾や予備校的な役割を担っている部分が大きいので、入った学校のレベルが進学する学校のレベルに直結する傾向が日本より強いです)

学年間や他のクラスとの交流は非常に少ない。
特に学年間の交流は少なく「同じ校舎にいるだけ」状態。
運動会や対外試合、文化系の各種イベント等は基本的に選ばれた学生のみが参加。


とまぁ、こんな感じで。
私が通っていたのは10年以上前ですし、今はもっと厳しくなっているそうです。
このように中国の学校生活は勉強にかなり時間を取られるので、
中国の中学、高校生にとって「部活動」というものが学校生活に組み込まれているという話はあまり現実的だと思えないのでしょうね。

勉強以外の活動をやる時間もそうですし、オタク趣味にハマれる時間なんてものもなかなかありません。今の中国オタクの主だった層は大学に入って親元を離れて自由に時間を使えるようになってからハマったというのが多いです。
中学高校時代はちょっとした時間で楽しめる娯楽として、アニメ漫画ゲームが有り、少ない時間をやりくりしてどうにか見ていたくらいでしょうか。
私の世代だと、まだPC=お勉強というイメージが有ったのでPCを「有効活用」しているのも多かったですね。

ただ、完全にガチガチの状態ではなくわりとイイカゲンなところも有りまして・・・・・・
勉強や課題提出などで一定ライン以上のことをやったり、進路の方向性が確定したりしていればあとは勝手にやっていいという空気も有りました。
管理人は高2から一人暮らしを始めて現地の大学に留学生枠を使って受験することにしていたのですが、学校側がそれの準備をメインにやることを許して(お目こぼし)くれたので、そこそこ楽にやっておりました。
クラスメートも、なんだかんだでうまく時間を作ってやっているのが結構いましたね。

それから土日の完全週休二日は日本より早く、90年代半ばからもう週休二日でした。
この土日がポイントで、遊ぶのはこの土日をいかに活用するかが大きかったです。
当然ながら中国の学生は土日も勉強しなきゃいけないのですが、私のクラスメートは学校で勉強する、補修クラスに参加すると言って勉強に参加した後、時間をごまかして遊んだりということも。

物事が嘘か真かを判断する際には自らの知識や経験に照らし合わせて行うかと思います。中国オタクがなぜ日本の部活動が夢物語と思うのかについては、
彼等の経験した学校生活が日本の学校生活とは異なり、
部活動などの学園モノの作品に出てくる要素とは無縁の学校生活だったからではないかとも考えられます。

特に学生時代の場合、自分の知る世界において「学校での生活」が占める割合は非常に大きいのではないかと。
なまじ「学校」という言葉は日本も中国も一緒ですし「同年代の生徒が集まって勉強する」という大まかな所も一緒です。
それだけに、学校というものがどこの世界でも同じようなものであり、学校と言うものは自分の体験しているもので有ると考え、日本の漫画に出てくる部活などの要素が架空のものだと思ってしまうのではないでしょうか。

ただまぁ、この辺については中国で知られている学園モノが超人スポーツやらバトルなんかの作品が多いのも原因ですかね。
スポーツ漫画に出てくる必殺技はあきらかに現実じゃないと分かるだけに、作品のどっからどこまでが本当なのか、かなり判断に迷うなんて話も聞いたことが有ります。

ぐだぐだと長くなってしまいましたがとりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク的に日本の部活動は二次元世界の夢物語?

中国のパクリアニメ。今回は秒速5センチメートルから

思いついた頃にやってくる中国パクリアニメネタ。
今年に入ってからアニメだけでなく小説や同人パクリ問題などちょくちょく小ネタは見かけていたのですが、でかいのは無いかなーと思っていたら大型のネタが出たようで。今回の件についてはコメントやメールなどでタレコミをいただいております。ありがたやありがたや。

それで今回の作品ですが、
元ネタとなっていると思われるのは新海誠の
「秒速5センチメートル」
パクリを指摘されている作品はCCTV(中国の国営放送。強いNHKみたいなもんです)キッズチャンネルで現在放映中の
「心灵之窗(心の窓)」
です。
moto01パクリ01





moto02パクリ02





とりあえず拾い物画像を。桜が出てくる時点であからさまに中国じゃないだろうとか言いたくなりますな。日本のネット上ではもう既にイロイロと話題になっていますし、画像も他のサイトさんが既に纏めてらっしゃいますから詳しくはそちらをご参照下さい。

中国のオリジナルアニメ「心の窓」が「秒速5センチメートル」に酷似していると話題に、比較画像も登場(GIGAZINE)

この「心灵之窗(心の窓)」は一話8分の全52話を予定しており、心が励まされたり暖かくなるようなショートストーリーをつづる作品・・・・・・だそうです。
で、これの第8話と第9話があんまりにもあからさまに「秒速5センチメートル」のコピーな部分が見受けられるということで、今現在中国ではちょっとした祭りになっている模様です。

新海誠の作品は中国でもかなり知られているので、今回の件はかなり大きな反響となっています。オタ系掲示板だけでなく、天涯などの一般ユーザーが多い大型掲示板にも話が飛んでいるようです。
そこから2chに出没した中国人を名乗るパクリに対する謝罪の書き込みの訳文と題されたモノが投下されると、それに対して「媚日派め!」「漢奸!」といった書き込みが飛んだり、日本叩きやアニメ叩きが始まったり、更にはその件を知った憤青っぽいのが2chのスレに爆撃にいったりして2chで中国人同士の戦いが始まったりと、もう混沌としていますな。
現時点(3日朝)でも、中国のニュースサイトでこの件を報道している所がかなり見受けられます。一般の反応についてはもう混沌としていて一つ一つの反応を紹介するのは骨が折れるので、とりあえず当ブログでは中国のオタク系掲示板で見かけた発言を紹介させていただきます。

ああ・・・またなんとハズカシイことを・・・・・・今回は何時にも増してヒドイな。

見たよ・・・・・・ウチの国はホントどうしようもねぇな

コピーして、更に劣化して・・・・・・もうね・・・・・・言葉も無いよ

これもう、どうしようもねえな。名作を劣化させて。裁判とかそういうの起こせないの?

キッズチャンネルでこういう姑息な行為をやった作品を放映していいのか?そういうことを助長したいのか?

気分が悪くなってくきた。何時になったら日本のレベルの面白い作品を作れるんだろうな。

技術とセンスの無さを露呈するコピーはやめてくれ。恥ずかしくてしょうがない

最近中国国内の長編作品がちょっといい感じだと思っていたら・・・・・・これだよ!!

ええと・・・・・・その・・・・・・パクるにしても、せめてもうちょっとなんとかならなかったのか!?

今日このニュースを目にしてから、今までずっと気分が悪くて仕方が無い。中国のアニメはまた世界中から嘲笑されるのか・・・・・・
関係者にはマジで死んでほしい。

我が国の人間によるパクりについての姑息なやり方と許容する態度は、本当に嫌だ・・・・・・orz

もう日本はCCTVに怒って裁判起こしてもいいと思うよorz

こんなのが堂々と国営のTV局で放映されて金が流れ込むんだから我が国でクリエイターが育つわけ無いよ

てか、作った人間はばれると思わなかったのか?

きっと作ってる人間はそこまで考えてないよ。テキトウに素材をパクッただけだろ。国産アニメは安くたくさん作れば評価されるから。

ああ・・・・・・既に2ちゃんねるにスレが立っている・・・・・・また笑いものになるんだろうな

またしても日本のネットユーザーへネタを提供してしまったかorz

広電局(中国のテレビ放送等を管理する機関)はこの番組を許可したんだろうけど、何をやっているんだか・・・・・・もうパクリの調査機関を作るべきじゃないか?

あー・・・・・・道徳教育のアニメでこういう作品を放映するということは、学生達は宿題を写して終わらせ、テストはカンニングしろということですね?

細かいパクリとか、同人作家のパクリとか今年はいろいろとパクリ問題が出てきたけど、ここまで大型のが出るとは・・・・・・もうイヤだ!


とまぁ、こんな感じで。
今回の件についてのあきれと嘆きの混じったコメントが並んでいました。

道徳教育というお題目の有る作品であり、作品を褒めるお偉いさんの発言に
「青少年の教育や、社会倫理観の構築、民族的文化の伝承を推し進める」
といった感じの言葉が並ぶ作品で有名作品からの露骨なパクリ問題が発生するという皮肉な事態に、中国オタクの面々も何かもう、ガックリ来ているようです。

それにしても、中国で起こるパクリうんぬんの問題について、
私が個人的に感じる最大の問題は
「単なるコピー」
で終わってしまっていることなんですよね。
安易な手抜きや金儲けのために売れている作品をコピーして、それで終わり。

他の創作の影響を全く受けない創作活動なんてものは絶無と言っていいですし、
創作活動の最初の一歩は自分の好きな作品や作家の模倣から始まった人も多いかと思います。
もちろんオリジナルを尊重する必要は有りますが、オリジナルの影響を受けつつも、パロディなりオマージュなりで独自の要素を加え、更にはオリジナルよりも面白い作品を作ろうとする姿勢が大事なのではないでしょうか。

アニメに限らず中国のパクリ問題を見ると、コピーするだけで「改良」しようとしていないものばかりでイロイロと頭が痛くなってきます。これについては、ホントどうすればいいんですかねぇ。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

新作アニメ、今度はポケモンもどき

中国オタク的に日本の部活動は二次元世界の夢物語?

日本の漫画やアニメででは欠かせないと言っても過言ではない要素、
学校における「部活動」「サークル活動」
これはやはり日本独特のところが非常に多いですし、
日本以外の学校機関にも概念的には同じな似て非なるものが有りますから、
日本に関する知識の多い中国オタクも混乱するようです。

かなり前の記事でも
「部活の全国大会が中国では現実感が無い」
といったようなことを紹介させていただきましたが、
部活そのものについてはどんな感じなのか。
今回はそんな部活動の真偽に関する中国オタクの発言を、
例によって私のイイカゲンな翻訳で紹介させていただきます。

日本のアニメや漫画の学校にはほとんど部活やサークルが有るけど、あれは本当に存在するの?ネットで知り合った日本人の友達に中学か高校のときにどんな部活やサークルに入っているのかと聞いたら、
「そんなものには入っていなかった」
「そんなものはアニメや漫画だけの話、そんな事ばかり話してるとダメなオタクになるぞ」
と言っていたんだが・・・・・・

部活はアニメや漫画の中の話だしね。実際は存在しないよ。

アニメや漫画を見るのは悪くないが、現実をきちんと認識しろ。

いや、日本の学校に部活は有るよ。でも部活ってお金がかかるから私立とか女子高にしか存在しない。

アニメや漫画ってオタクの夢を具現化したものだからね。実際にモデルになるものは存在するだろうけど、現実とは違うよ。

部活は二次元の日本だけに存在するものだろ。あんな自由でハイレベルな活動や大会が有るはずがない。

お前ら、現実を見ろよ。オタの夢は確かに美しいけどさ・・・・・・

色んなアニメや漫画の中に部活が出てくるから、俺は有ると思っていたんだが・・・・・・現実は残酷だな・・・・・・

部活は有るよ、でもそれは日本の一部の話

俺が日本に住んでる知り合いから聞いた話だと、部活というのは日本のほとんどの学校に有るらしいぞ。

どっちにしろ二次元の話だ。正しいかどうかなんて考えるだけ無駄。

三次元をリアルだと考えなければいいんだよ。部活を信じるやつは俺と一緒に二次元の世界へ行こうぜ!

うーん、私の知り合いで日本に留学した人も日本には部活なんて無いって言ってるんだよね。やはり漫画やアニメみたいな話は存在しないんじゃないの?

高校に進んだら部活動が有るもんだと思っていたら無かったよ・・・・・・部活なんて存在しないと実感したorz

学校なんてどの国も一緒だよ。日本の学校も俺たちの学校も変わりは無い。アニメは現実を映したもんじゃない幻想を表現したものだ。

まぁ、ウチの国のテレビドラマを見てもウソばっかりだからなぁ・・・・・・

おい、部活は有るって。日本の学校のHP見てみろ。学校の部活動を紹介しているぞ。

少なくとも、我が国では部活なんて妄想だな

俺が小学生だった頃、ちょっとした趣味のクラブ活動とかは有ったよ。授業が終わってから活動していた。

一応ウチの国にも大学にはサークルとか有るけど、漫画ほど自由でも面白くも無いぞ。俺の入ったパソコンサークルはほんとつまんない。

それでも、大学に行けばサークル活動が出来るってのは楽しみ。私は新学期が楽しみでかなりドキドキしています。

俺の大学のアニメ漫画サークルはコスプレしまくり、同人作成しまくりだぞ!

学校ごとに差が有るんだろう。俺の親戚が日本の高校に留学した時は色んな部活に参加して楽しんだらしいぞ。

SOS団やけいおん!みたいのが存在するわけ無いだろう。

アメリカにも部活は有るっていうから、日本の部活も存在するんじゃないか?

ずっと部活は存在すると信じているし、有ると信じたいんだが、歳をとって大きくなると現実も見えてくるからな。最近部活はエデンの園なんじゃないかと考えてしまう。

私も高校に入れば部活が出来ると考えていた時期も有りました・・・・・・

いいか、二次元の世界に有る日本はお前らが見ている地図にある日本じゃないんだぞ?


とまぁ、こんな感じで。
今回紹介させていただいた発言には、
真偽確認不能の
「日本人or日本在住の知り合いから聞いた話」
が混じっているので中国オタクの面々も余計にワケが分からなくなっているようです。ざっと見た感じでは中国オタク的に日本の部活動はリアリティを感じられる話ではなく、どちらかと言えば夢物語的な感じのようです。

中国では運動系文化系問わず、基本的に日本の部活動のカテゴリに有るような「学校における通常の学習以外の活動」は、選抜された優秀な人間がやるということになっていまして、日本の学校における部活動的なものは存在しません。

中国でも大学には一応サークル活動が有るのですが、この辺は地方や学校ごとの差が激しいようでなかなか一般的なイメージとはならないようです。
例えば大学のアニメ漫画関連のオタサークルにしても、名前だけの存在のところからサークル活動でアニメを見るとしても必ず感想文や批評活動を行って学校に報告しなければならない窮屈なところや、同人イベントを行ったり日本のコミケに参加したりするようなところなどと活動内容や範囲の違いがかなり有るとかなんとか。

そういった事情から、普通の学生が部活に入って練習し、試合なりコンクールなりに出るというのは現実的ではないと考えられているようです。
また、部活や委員会が珍しい上に学年間の交流についても皆無に近いので、違う学年の人間が同じ部活に所属して一緒に活動し、更に学年による上下関係が有るというのも想像し難いようですね。

日本で学校生活を送った人間からすれば常識かつ理解し易いことであっても、
海外で暮らしている人に説明して理解してもらうのはなかなかに難しいものだというのを改めて実感しますな。
リアリティを「感じる」設定やストーリーといったものは経験や考え方などによって変わるかと思いますし、それが文化や生活習慣による違いだったら尚更です。
アニメや漫画でも、どこまでを「現実の話」だと感じているのかは本当に人それぞれなんでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国では天下一武道会も部活の全国大会も似たような感じかもしれません

ちょっと前の中国の高校生の生活
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
LINK


当ブログへのリンクはフリーでございます。

このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

記事検索
最新コメント
Archives
  • ライブドアブログ