「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2010年02月

キャプテン翼と中国オタクとがんばれ!キッカーズ

「中国でのキャプテン翼の人気はどうなのか?」
と言う質問をいただいておりますので、今日はソレをネタにさせていただきます。
ありがたやありがたや。

80年代〜90年代の少年ジャンプの人気漫画は中国でも有名なものが多く、キャプテン翼もそんな中の一つでそこそ知られています。
「キャプテン翼」の中国語名は
「足球小将」
というのが一般的なようで、「北斗の拳」や「聖闘士星矢」のような爆発的な人気というわけではないものの、中国でも日本のサッカー漫画=キャプテン翼のような認識は有るかと思います。

以前東京五輪招致でキャプテン翼を使うかもしれないと言う話が出たことがありましたが、
キャプテン翼が東京五輪招致の切り札候補(日刊スポーツ)
そのニュースに対して中国のオタク系の掲示板では

キャプテン翼のキャラをオリンピックに出すなんて、恐ろしいことを考えやがって!

あの能力は反則じゃないだろうか……どんな世界記録が出るのか。

サッカーだけでなく、陸上競技でもあいつらには勝てる気がしない。

しかし彼等の空中戦能力はともかく、走るのが速いのかは分からんぞ。
サッカーのピッチをあんなに時間をかけて走っているわけだし。


と言った感じのネタ混じりのやり取りが飛び交っておりました。


キャプテン翼が中国本土に入った時期はいまいちハッキリしませんが、漫画は海賊版ルートだと90年代初頭には既に入っていた模様で、私の中国留学が始まった93年の頃にはもう海賊版の漫画が売られていました。
ただ、アニメ版が入って来たのはやや遅く、しかも時期的にスラムダンクの後か同時期に放映されていたそうです。

知り合いの中国オタクの方曰く:
「キャプテン翼の放映は、中国のテレビ局がスラムダンクの大人気の二匹目のドジョウを狙ったという話もある」
とのことです。同時期に「タッチ」などの野球アニメも入っていますから、スポーツモノがイケると思われていたのかもしれませんね。実際、人気はそこそこ出たようです。
ただ、中国におけるアニメ放映時の比較対照が中国で最も人気と影響力のある日本のアニメとも言われる「スラムダンク」ですから、中国の青少年の心をわしづかみにする……というレベルまではいかなかったようです。

更にややこしいことに、キャプテン翼の中国語名として広まっていた
「足球小将」
の名前でキャプテン翼より前に中国で放映されたサッカーアニメに
「がんばれ!キッカーズ」
があったりするので、中国オタク的にもこの辺の認識は混乱しています。
当時、キッカーズの後から入ったアニメ版キャプテン翼は
「足球小子」
という名前で放映されたそうです。

そんな訳で、中国オタク的に「キャプテン翼」を語ろうということになると、まずそれぞれの認識の確認と是正から入る必要が有るという話もあるそうです。
中国語の作品名についてはイイカゲンな所も多く、特に古い作品だと公式な中国語名が決まっていないといったことも少なくありません。
またそのあやふやなことによる混乱も起こっているので、その辺はなかなかに頭の痛い話だったりします。

それにしても、
「がんばれ!キッカーズ」に「キャプテン翼」の影響が見て取れるのは確かですが、私はコロコロコミックでキッカーズの連載を読んでいたりしたので、中国のアニメ放映の際につけられた中国語名のせいか中国におけるキッカーズの扱いが日本よりも酷く、本格的に「翼のパチモン」扱いされているのは少々悲しいものがありますな。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

ノイタミナ枠四畳半神話大系と文学青年的中国オタク

「ノイタミナ枠で今度アニメ化される四畳半神話大系は、中国でどんな反応なのか?」

という質問をいただきました。
四畳半神話大系は私も好きな作品なので、今回はそれをネタにさせていただきます。
ありがたやありがたや。
四畳半神話大系(公式サイト)

アニメ的な絵柄に慣れている中国オタク的に、この四畳半神話大系の絵はちょっと厳しいかと思いますが、ストーリーや雰囲気といった面からはそこそこ注目されているようです。
実はアニメを視聴している中国オタクの中には、多数派ではないのですが「文学青年層」とも言えるものが有りまして、そういった層からノイタミナ枠がかなり注目されていたりします。

それでは以下に私が中国のソッチ系の掲示板で見かけた反応を、例によってイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


うーん、独特の風格が有るしちょっと期待してみようか。

PV見たけど、俺は興味がもてない。
好きな人は好きそうな感じはするが。

このキャラデザはちょっとねぇ。崩壊しすぎじゃないか?

紹介だけ見た感じではかなり凄そうなんだが。
他のアニメに無いものをやろうとしているように思える。

タイトルが意味分からん。「四畳半」って何?

キャラデザに危ういような印象を受けるね。
ところで「畳」の字は何て読むんだ?

「畳」は和室に使われる下敷きだな。
アニメについてはとりあえずキャラデザ以外は期待したくなるな。


これ、引きこもりだかオタクだかが妄想するストーリーなんだろ?
そのわりには思い切ったキャラデザにしたなぁ。

ノイタミナだから、オタクをターゲットにしていないのかな?
ストーリーは気になるし製作はマッドハウスだし、キャラデザは我慢して追っかけてみるか。

ぱっと見はダメだが、紹介を読んでみると気になる内容だね、注目するべき作品かな。

文学青年のストーリーみたいな感じになるのかな?ちょっと期待。

こんなキャラデザで作ろうとするなんて信じられない。
見ようとする気が起きなくなるだろうに。

この作品のスタイルはかなり好みだ。
絶望先生から時事ネタや自虐ネタを除いて何かを足したような感じになるんだろうか?

東のエデンや空中ブランコみたいな画でやればいいのにね。
ストーリーが気になるだけにもったいない。

ところで、この原作小説読んだヤツっているの?
日本の有名若手作家の作品でオタクのストーリーらしいんだが。

NHKにようこそ!みたいな感じになるのかな?

PV出たが、動いてるの見ると結構いいな。
あとヒロインの声が坂本真綾だぞ!

うーん、俺はちょっとこの世界にはついていけそうにない。

かなり特殊な空気の作品みたいだな。これはちょっと期待。
CVも実力派ぞろいじゃないか。


とまぁ、こんな感じで。
キャラデザについてはやはり一般的なアニメ絵に慣れている中国オタクからすると違和感が有るようで、なにやら不評だらけでした。
ただ、ストーリーについては気になっているのもいるようです。

実は中国では日本の伝統文化や古典、名作小説などからアニメや漫画、ゲームにライトノベルなどのオタク文化、果てはジャニーズやJ-POPなども全てひっくるめて「日本系の趣味」といった捉え方をされているような所がありまして、アニメや漫画に手を出す層と、村上春樹などの日本の小説に手を出す層は結構かぶっていたりもします。

中国オタクの中には日本の一般的なイメージのオタク趣味にハマるのと、日本の文学にハマるのが同時並行で行われている「文学青年的なオタク」といった層があります。そしてそういった層の人間は萌え系だったり少年少女向けのアニメではない「大人向け」のアニメというものを求めていたりします。

そんな訳でノイタミナ枠にはそういった層からの注目が集まりますし、この四畳半神話大系についても文学青年的中国オタクの「大人向け」への欲求からくる期待が集まっているようにも思えます。

四畳半神話大系のアニメ化は私個人としてはかなり嬉しいのですが、中国オタク層にウケるのかどうかについては何とも言えません。外国人が見るには難度高そうですが、中国オタクには大学生がかなり多いので森見富美彦作品のダメ学生要素なんかは案外いけるんじゃないかなーと思えたりも。
あ、それから中国でも魚肉ハンバーグは売られているので四畳半神話大系のアニメを見て食いたくなっても安心ですな。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

2/25修正:
タイトル等諸々で誤変換をやらかしておりました……
ご指摘有難うございます。

朝倉涼子のおでんへの中国オタクの反応

「最近よくある食品とアニメや漫画のコラボについて、中国オタクの反応はどうなのか」
という質問をいただいておりました。
ありがたやありがたや。

アニメや漫画作品とそのほかの商品がコラボレーションするという話はイロイロとありますが、最近は昔からあるオマケ付きお菓子といった形式ではない、食品とのコラボレーションが増えてきているかと思います。
ただこういったコラボでは食品が中国ではあんまり馴染みが無かったりするのもあるせいか、あまり反応が無く今までお答えすることができませんでした。
しかし先日うまい具合に涼宮ハルヒ関連の
「朝倉涼子のおでん」
についてのまとまった反応を見かけたので、今回は一つそれについてを。

朝倉涼子のおでんについて詳しくはアキバblogさんの記事などをご参照下さい。
涼宮ハルヒの消失 「朝倉涼子のおでん」発売 525円

それでは以下、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


うーむ、食べてみたいとは思うが…・・・実際の味はどんな感じなんだろう?

金儲けの手段として、色んなものが出てるよな……

まぁ、悪くないんじゃないか?でも525円は高いね。

中身よりも外の包装が重要なんだよ!
消失バージョンの長門と朝倉の組み合わせは素晴しいじゃないか。

どんな味がするのか想像できない。

これ高いし、そもそも量が少ないんじゃないか?
俺だったら4セットは食わないと満腹になりそうに無い。

京アニの搾取手段は容赦ないね。食品まで使って金を搾り取る。

これは雑煮って食品で良いのかな?
味はもしかして京都風味というやつなんだろうか。

いや、これは噂に聞く関東炊きというやつだろ。御田という名前も有る。
それにしても最近は食い物のグッズ増えたなぁ。

これを食いたいならセブンイレブンに行けばいいよ。
「好燉」という名前で売ってる。具は1個1元〜3元(約14円〜42円)。
糸こんにゃく結びとロールキャベツがオススメ。

本当に色んなものが売られるんだね。
涼宮ハルヒの人気が高いのか、京アニの搾取方法がうまいのか……

朝倉涼子萌えな俺としてはこれもアリないんじゃないかと思う。
でも何でこの料理なんだ?

多分コレは劇場版の影響だろう。朝倉涼子の料理としてコレが出ていた。

相変わらず日本のオタクどもは搾取されているんだな。

夜にこの商品の画像を見てしまった俺は、腹が減ってしかたがないぜ……

俺はあんまり美味しそうに思えない。
色が綺麗じゃないよ。

まーた京アニが金稼ぎに出てるな。

箱はともかく、中身はそれほど食欲を感じるものじゃないな。

さすがにこれはEMSで送ってもらうのは無理そうだ。

うーん、中身と値段がなあ。
涼宮ハルヒ関連の商品って何でも売れるのか?

朝倉涼子の愛を感じられるような包装はスバラシイね。
ところで砂っぽいゲル状のものは食い物なの?

(訳注:たぶん、こんにゃくのことだと思われます)

高いけど、外で売っているとか出前してくれるとかだと買ってしまいそうだなぁ。

確か秋葉原ってパンとかも缶で売ってるんだろ。
こういった特殊な食品が好まれる場所なんじゃないか。

これ、いつもみたいに使うのを一つ、保存用を一つとか買うヤツが出るのだろうか?
そもそもこの食品はどの程度保存できるものなんだろうか。



とまぁ、こんな感じで。

やはりおでんは中国だと馴染みのない料理ですし、味が想像できないのか中身についての反応はイマイチですね。ただ、おでんは中国のセイブンイレブンでも売られているので、人によっては知っているみたいです。
ちなみにこちらが北京のセブンイレブンの商品紹介のページです。おでんの写真もあります。

また値段についてですが、やはり高めに感じているようです。
中国は「平均」というのがあてにならない国なので私も自信を持って言えるわけではないのですが、都市部の一食に使うお金はだいたい10元前後〜30元(約140円〜520円)といった辺りでしょうかね。もちろんもっと安くしたり高くしたりすることはできますし、学生の場合学食を使えますから安くなります。
ここ数年中国は物価の上昇が激しいので単純に比較はできませんが、私が留学していた5年前は3食全部学食で普通に食べて10元(約140円)程度でなんとかなっていました。
そういったこともあるので、中国の人民元に換算すると40元くらいになる「朝倉涼子のおでん」税込み525円の値段は高いと感じられるのかも。

それから本題からちょっと外れますが気になったのが、以前別の記事のコメントでもご指摘をいただいた通り中国オタクの中には
「ハルヒの商品展開は全て京アニが行っていて、この関連商品の売り上げも基本的に京アニの懐に入る」
と思っているのが結構いるっぽいというところですかね。
確かに京アニも関連グッズの企画製作販売はやっていますが、涼宮ハルヒ関連グッズが全て京アニというわけでは無いかと。

今回のことに限らず、中国のソッチ系の掲示板では涼宮ハルヒの関連商品について京アニへの批判はちょくちょく見かけるのですが、角川グループなどへの反応はほとんど見かけません。
この辺に関しては、中国では製作委員会方式や版権管理のシステムに馴染みがないところに加えて、アニメを京アニが元請制作しているという「京アニブランド」が強調されているので、ハルヒは京アニの作品で商品展開も京アニがやっているとか思われているんでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

劇場版涼宮ハルヒの消失への中国オタクの反応

日中で違う三国志についての認識 呂布編

たまに思いついてやりたくなる三国志ネタ、
今回は「呂布」についてです。

呂布といえば
「人中に呂布あり、馬中に赤兎あり」
と称される三国志最強の武将にして、
裏切りにに満ちた生涯を送った悪役というイメージがあるかと思います。
この辺の認識に関して「最強」という認識は変わらないのですが、「悪役」という点については日本と中国で少々違ったりします。

三国志の悪役ポジションと言えば、董卓、呂布、曹操といった辺りが有名かと思います。
日本の感覚では董卓は文句無しの悪役、曹操は演義のストーリー構成上割り振られた悪役といった感じで、呂布については董卓や曹操とはまた違った「人気の有る悪役」的なポジションではないかと。

しかし、中国における呂布の評価はもう最悪です。
曹操については演義において悪役的な扱いをされているとは言え、
「好きな武将は曹操」
という話はまだどうにか理解してもらえます。
しかし、
「呂布が好きだ」
などと言ったら人格を疑われてしまいますな。

呂布の中国における認識は、好きになれる要素がない完全な悪役という記号になっているようです。
三国志も含む日本のオタ事情に詳しい中国オタクの方でも
「日本で三国志の人気が高いのはともかく、呂布の人気が高いのはホントによく分からない」
とぼやいていたりします。

これまた中国の宴会の席での話ですが、日本の方が中国の武将について話題にした際に、
呂布と項羽を同じような扱いで語ってしまい中国の方に怒られてしまったなんてことも有りました。
その日本の方曰く
「呂布も項羽も自らの武力を頼みにして最後は破滅しているし、美女がその人生に関わってくるからいいじゃないか」
ということだったのですが……

確かに似ているように思える所も有ると思いますが、中国の感覚だと項羽と呂布を同じカテゴリに入れるのはものすごい抵抗の有る話なのだとか。
裏切りまくりの悪人呂布と悲劇の覇王項羽を同じ扱いにしてはイカン、という感じですかね。
そもそも項羽はライバルの劉邦が「史記」から伝統的に評判が悪いので、どちらかと言えば主役のポジションですしね。

このブログでも何度か触れていますが、
中国における三国志の知識はほぼ演義ベースで、しかも全体の流れを通して把握している方は多くなく、各エピソードごとのストーリーで把握している人が多いといった感じです。
演義ベースとなると呂布関連の良い記述は有りませんし、そういったことから呂布については裏切りまくりの悪役というイメージしかないようです。
また呂布が悪役だという認識については、ゲームから三国志に入ったりする中国の若い層からは評価の高い曹操と違って、ゲームをやっている若い層でもそんなに変わらない模様です。

呂布は日本では破滅の美学や、純粋な強さ、更にはダメ人間っぽいところを評価されたりもしますし、部下には張遼や陳宮のような優秀な武将もいるということでわりと好きな人もいるかと思います。
この辺の違いについては、やはり日本のように呂布が魅力的に描かれるコンテンツが出回っていないということや、月並みですが中国の倫理観から来ると思われる義理とは言え親殺しをやらかすことへの強い拒否感、そして滅びの美学というものへの感覚の違いといったものが影響しているのではないかと思われます。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

日中で違う三国志についての認識 曹操編

FF13中国語版発売決定への中国オタクの反応

昨年末についに出たPS3の大作
ファイナルファンタジーXIII(公式サイト)
ですが、先日台北のゲームショウで中国語版の制作が発表されました。

例の如く中国本土は発売対象地域からはびみょーに外れているっぽいですが、大作の中文化ということで中国オタクのゲーマー層にとっては結構大きなニュースになっているようです。
中国のポータルサイト21cn.comなどでも記事(中国語)になっていますね。

そんな訳で、今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけたFF13中国語版発売決定に関する反応を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

おおおおお!
マジか!ついに正式に中国語版が出るのか!

良かった……ここ数年香港版を買い続けていたのは間違いじゃなかった。
正式に中国語化されたFFの新作がこんなに早く遊べるようになるとは。

公式発売の中国語版!素晴しいニュースだ!

家庭用のFFだと中国語化は初めてだな。やっと家庭用のゲーム機で遊べるようになるのか……!

発売は5月か……やべぇ……出費が……

えーと、ボイスとかはどうなるんだ?
ちゃんと中国語の吹き替えもやってくれるのか?

なんか吹き替えじゃなく字幕っぽいね。
最初から多くを期待しすぎてもしょうがない、とりあえずは中文版発売を祝おう。

字幕だとすれば日英両方のボイスを収録してくれるといいんだが、どちらか一つというなら俺は英語版ボイスの方がいいかな。聴いてて分かるし。

小野大輔ファンな私としては日本語の方がいいなぁ。
吹き替え有ったらいいけど、中国語版ボイスはどんなレベルになるのか分からないからちょっと怖いね。

ちくしょう!
出るのが分かっていたら日本語版を買わなかったのに!

俺も日本語版買ってクリアしちまったがしょうがない。
どうせ何時もインターナショナル版出るのを待てないんだから、今回はそれがちょっと早まっただけだと思えば良い……

嬉しい、嬉しいんだがインターナショナル版とは別で初期バージョンの中国語化なんだよな?
これはもしや日本語版を買ってしまった俺は中国語版、インターナショナル版とあと2本買わないといけないということか!?

俺は元々英語版が出たらそっちを買うつもりだったが、中国語版の話が出たので迷っている。両方買うのはさすがに高いしなぁ。

中国語版はどの程度のクオリティか分からないから、俺はいつもどおり英語版買うわ。インターナショナル版ってわけでもないだろうし。

XBOX360版は出ないのか!?
俺はPS3もってないからXBOX360で出して欲しい。

残念ながらアジア地域ではPS3限定らしいね。
ただ、ソースを流用できるならXBOX版が出る可能性も有るとは思うが……

この中国語版発売は大陸進出への橋頭堡じゃないか?

残念ながらそれは無いだろ。簡体字版じゃないし。
今まで出た繁体字中国語版ゲームで大陸市場まで考慮された作品って無いぞ。
大陸市場は海賊版や市場参入の手続きや費用といった問題が有る。大陸に出ないせいで売り上げが少なくなるとしても、利益という観点から考えた場合大陸市場はわりにあわないだろうね……

(訳注:簡体字は中国本土で標準的に使われる簡略化された漢字です)

PS3は海賊版が無いから今回は大陸市場も視野に入れて良いんじゃない?
大陸の市場は大きいぞ。

PS3のプロテクトは既に突破されてるし、大陸に海賊版の改造機械やディスクが入っているという話も有る。
海賊版が出回るのは時間の問題だろうね。むしろ、PS3発売から現在までもったのがすごいよ。

何はともあれ、これが売れればRPGの中国語化にも勢いがつく。頼むから売れてくれ……

中国語版発売決定の発表で通販サイトのFF13の値段が下がったな。
あとFF13の翻訳字幕作成グループとかはもう解散になるのかね?

そういやキャラクターの中国語名もオフィシャル翻訳で確定することになるんだよな。
ライトニングの中国語名とかはどうなるんだろ?

ライトニングは意訳の「雷光」「雷霆」「閃電」とか音訳の「莱特寧」とかが混在してるよね。この中から決まるのか、それとも別のになるのか。
俺としては意訳で比較的音が近い「雷霆(leiting)」が良いと思うんだが。



とまぁ、こんな感じで。
中国本土でもFFの知名度は高く「最終幻想」または「太空戦士」といった名前で知られています。
現在の中国のゲーマー層が家庭用ゲーム機でRPGを遊ぶようになったのはPSからというのが多く、FFは日本のRPGの代名詞となっています。

しかし、家庭用ゲーム機においてFFの中国語化というのはまだ行われておらず、大多数のゲーマーは攻略やストーリー紹介なんかを読みつつ日本語を分からないまま遊ぶか、英語版を遊ぶしかありませんでした。
そんな訳で、ずっとFFシリーズを遊んでいた中国のゲーマーからすれば今回のFF13の中国語化は「ついに」という感じでかなり嬉しいようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国本土でのドラクエの人気は

中国人は如何にして日本語のRPGを遊ぶか

ゲーム中国語名 RPG編

女性の中国オタク的に人気の作品

中国は春節ということで、私の中国の知り合いも年始モードになっていますが、日本はご存知の通り平常運行です。
いや、ホント、この時期は日本にいると仕事したくなくなりますな。

さて、気を取り直して今日の更新を。

「中国の女性のオタクに人気の作品はどんなものが有るんですか?」
「中国で女性のオタクに人気が有るアニメや漫画作品の歴史はどんな感じなんでしょうか?」


という質問をいただいていたのですが、女性に人気の作品は私の守備範囲外ですし、ソレに加えて範囲が広くなりすぎるため、お答えすることができませんでした。

ただ、ここしばらくで現役の女性の中国オタクの方達からこういったことに関する話を聞くことが出来ましたので、今回は中国オタクの女性に人気の有る作品についてちょっとまとめのようなものを書かせていただきます。

さて、まず中国の女性でアニメや漫画を見ている人の傾向としては
「少女漫画や女性向けと、少年向けの作品をどちらも見ている」
といった所が有ります。
むしろ、一般向けの作品だと女性向けの作品より少年マンガや少年マンガ原作のアニメの方が人気が高いとのことです。
もいろん女性向けの作品にも人気の作品は有りますし、
最近の作品では「NANA」や「君に届け」といった作品の人気が高いのですが、人気作品ということで見た場合少年マンガ系の作品の方が多いそうです。
この辺については、少年向けや少女向けといった所よりも「アニメ・漫画」というジャンルが重要視され、それで一括りになっているような印象も受けます。


さて、中国における「女性に人気の作品」について大雑把な流れについてですが、最初はやはりアニメからの影響が大きかったらしく、美少年系のカッコイイキャラが多い作品や、女の子が活躍する作品がウケていたそうです。
90年代の中国のテレビで放映される日本のアニメがどんどん増えていった時期においては
「聖闘士星矢」
「セーラームーン」
「クリーミィマミ」

といった作品が人気だったそうです。
この時期の人気作品が中国の女の子に与えた影響は大きく、セーラームーンから制服やおしゃれを意識するようになったり、聖闘士星矢から美少年モノを意識するようになった方がかなりいらっしゃるとか。

そしてその後、色んな作品が入ってくるようになりますが次の大きな変化が起こったのはやはりネットの普及からだそうです。このネットの普及によりファン同士のコミュニティが構築されると共に、ディープな情報もどんどん入ってくるようになったとか。

特にやおいというかBL関係はネット普及で一気に広まったそうで、ネットでBL系二次創作を発表できるようになったのが大きいとか。また、中国のアニメ系二次創作で女性作家によるBL系二次創作が強いのはこの初期のころに交流の場が構築され、作品を発表するスタイルが出来上がったからという話もあるそうです。

それとディープな情報については台湾から入ったものも多かったようで、なかでも影響力の高かったBL系サイトが封神演義系のところだったので、その影響から封神演義は中国のBL系の系譜では無視できない位置付けになっているそうです。

とりあえず、オタク的というかディープな方面の流れとしては大まかな所で、
「星矢から封神演義、幽遊白書へ流れ、その後ハガレン等の様々な作品へ分岐し、現在はヘタリアが大爆発している」
といったものになっている模様です。


次に、人気になった作品についてを。

まず女性の中国オタク的に基礎知識となる作品として
冨樫義博の「幽☆遊☆白書」と「HUNTER×HUNTER」
があるそうで、冨樫作品は女性の中国オタク的に真っ先に「押さえておく」べき作品になっているそうです。

また、そういった少年マンガ系の作品では
「ONE PIECE」、「鋼の錬金術師」、「RAVE」、「NARUTO」、「BLEACH」、「D.Gray-man」、「家庭教師ヒットマンREBORN!」等のちょっとファンタジー要素が有る少年マンガ系の作品の人気が高いそうです。

他には「スラムダンク」から人気となったスポーツ系の作品、
「スラムダンク」を始めとして、「テニスの王子様」、「おおきく振りかぶって」等が人気のようです。
あと競技系というカテゴリということで「ヒカルの碁」もこっちですかね(ちなみに、中国では囲碁やチェスも知能系のスポーツとして、スポーツのカテゴリに分類され、対局もスポーツチャンネルで放映されます)

それから侍系。
新撰組なんかは向こうの女の子にもかなりの人気だそうです。この系統の作品では「るろうに剣心」、「PEACE MAKER鐵」、「銀魂」等の人気が高いとか。また、ゲーム系で人気の高い「戦国BASARA」もこのカテゴリですかね。

また、ロボット系として最近のガンダムシリーズの「SEED」、「DESTINY」、「OO」等が、
ツッコミ・ネタ系として「絶望先生」、「銀魂」、「らき☆すた」、「涼宮ハルヒの憂鬱」等の人気が高いそうです。

それから、女性向けの作品では上のほうでも書きましたが
「NANA」、「君に届け」といった辺りが人気だそうです。
中国で人気の女性向けの作品はリアル系で、それから登場人物としては「強い」女性が好みだそうです。


とりあえず、こんな所でしょうか。
私が教えていただいた内容や調べた内容をざーーーっとまとめてみました。
抜けている所やちょっと違っているような部分もあるかと思いますが、その辺はどうかご容赦を。

例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

機動戦士ガンダムUC公開前の中国オタクの反応

「機動戦士ガンダムUCへの中国オタクの反応はどうなのか?」
という質問をかなり前からいただいておりました。
ありがたやありがたや。
機動戦士ガンダムUC(公式サイト)

しかし、うっかり後回しにしているうちに、気付いたらもうすぐ第1話が公開という時期になってしまいました。
ちょうど良い具合に(?)プロモーション映像も公開されていますし、泥縄で申し訳ありませんが今回はユニコーンガンダム公開前の反応について書かせていただきます。
それでは以下、中国のソッチ系の掲示板で見かけた反応を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ガンダムの新作!しかも宇宙世紀!
これは期待できる。

PV良いなぁ。逆襲のシャアとかも良い作品だが、最近の技術で作られた宇宙世紀のガンダムはまた別の魅力が有る。

俺はユニコーンは原作揃えてるし、アニメも追っかけよう。

久々の宇宙世紀モノだから非常に嬉しいね。
俺はMGユニコーンガンダムと一緒にずっと待っていた!

俺もMGユニコーンガンダムは持ってるが、変形させて遊んでいるときに壊れてしまったよ……ジムからガンダムに変形するのがかなり好きだったんだが。

うーん、ガンダムは好きだし見たいとは思うけど、長編はSEEDシリーズしか見てない自分に分かるのかが心配だ。

俺は00だけ見ている。とりあえず、ちょっと期待しておくという感じかな。

ゲームではちょくちょく機体を見かけるけど、ストーリーは知らなかったから楽しみ。
それにしてもユニコーンのLa+はスパロボでサイバスターとの関係が出そうだね。

声優いいね。仮面の男の声が池田秀一ということは、ヤツは死んでいなかったのか!?

また仮面の男が敵みたいだけど、仮面の敵はガンダムシリーズの伝統なのか?

楽しみなのは確かだけど、SEEDの劇場版も早く作ってくれよ……

キャラデザは00の方が良いかな。しかしそれ以外に不満は無いし、楽しみだ。

ガンダムは機体がカッコイイのが第一だろう。俺はキャラデザについては気にしていない。

原作小説がかなり面白かったからOVAも楽しみだ。

それで結局のところ、ユニコーンを見る場合はどんな作品を予習しておけばいいんだ?

宇宙世紀の作品でテレビ放送のものと、逆襲のシャアを見ておけば問題ないよ。

昔のテレビ版だけ予習すればいいと言っても1stとZとZZが有るし多すぎるよ!!
ユニコーンの第1話ってもうすぐ公開じゃないか!

ガンダムをあまり知らない自分としては、新シリーズが始まるたびに知識不足で理解できないんじゃないかというプレッシャーを感じる……

ガンダムは好きだけど、設定が膨大になりすぎて自分には分からないんじゃないかと不安になるよね。
SEEDですら混乱するのに、宇宙世紀の作品はもう30年続いているからなぁ。

まぁぶっちゃけて言えば俺は宇宙世紀シリーズ見たことないんだけど、ガンダムだからとりあえず見たいと思ってる。



とまぁ、こんな感じで。
ガンダムの新作ということでやはり期待は大きいようで、ガンダムについて詳しい人間でなくとも期待しているといった感じです。ただ、中国ではSEEDからガンダムに入った人が多いので、宇宙世紀シリーズの設定を知らないことについて不安の声も見受けられました。

ちなみに私はテレビ放映のZZからガンダムに入ったのでZZにかなり思い入れがあるのですが、ここしばらくの流れ、特にZの劇場版などからZZが微妙に黒歴史になりそうな気配が漂っておりイロイロと心配でしょうがありませんでした。
しかしユニコーンにはZZから繋がる要素が多く、ユニコーンの映像化でZZの黒歴史化も無さそうだということに一安心です。
またそういったこともあるので、ユニコーンに出てくるメカで私が楽しみにしているのはネェル・アーガマでございます。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

「美少女着ぐるみカフェ」に驚愕する中国オタク

今回は軽目のネタで一つ。
先日秋葉原で「美少女着ぐるみカフェ」というものが行われたそうです。

詳しくは痛いニュースさんの記事などをご参照下さい。
秋葉原で「美少女着ぐるみカフェ」…2.5次元少女が身振り手振りで意思疎通

このニュースは日本のオタク文化の突っ走り具合にわりと慣れている中国オタクの面々にとってもかなりの驚きだったようです。中国では着ぐるみというものにあまり馴染みが無いですから、中国オタク的に「濃い」層の人間でもなかなか想像できないモノなのかもしれません。
それでは以下にその反応を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


これが伝説の2.5次元の世界というやつか。しかし、こういうのは……喜ばれるものなのか?

中の人ってどうなってるの?女の子だったら嬉しいが、装備重量を考えると……

中の人なんていないよ。考えるな。感じろ。

ああ……何がなんだか分からなくなってきた。

これ怖いよ!
てか中の人は暑くないの!?重くないの!?

夜に道で出会ったら逃げ出して、その後悪夢にうなされそうだ。

俺はさすがにこれはダメだ。
再現度はイマイチだし、表情も怖い。

俺の感覚ではこれはこれで良いとおもう。人形っぽい所なんかは特に。それにかなり手がかかっているみたいだしね。

これ、いったいどんな素材で作っているの?
動きが想像できないんだが、カフェの仕事をやれるような稼動をするものなのか?

中身を連想しなければ、こういうのも良いかもしれない。見る方にもちょっと訓練が必要だが。

やはり2次元のものを3次元にしてはだめなんだな……

以前どこかで見たまほろさんの着ぐるみは結構可愛かった。しかし、萌えた後に中の人が男だということを考えてしまって落ち込んだよ。

これは全く考えもしなかったやり方だよ。日本のオタク文化は高度に抽象化されているんだな。

日本人はヘンタイ方向に突っ走りすぎてるよな。もう戻ってこれない所へ到達してしまっているんじゃないだろうか。

さすがにこれは気持ち悪くて受け入れられない。
中に入っているのはおっさんだろうし。

えーと、ちょっと待ってくれ。俺はこれに萌えを感じてしまったが、中は男だろ?ということは変形のBLみたいなものになるのか?
頭の中が混乱してきた。

最初は既存のジャンルに無い分野で市場開拓を狙っているのかと思ったけど、コストからして利益とか考えられるレベルじゃないみたいだし好きでやっているんだろうね。日本にはホント色んなジャンルが有るな。

中身を想像してしまうから、さすがにダメだ……

これ、普通に3次元のコスプレした女の子じゃダメなの?

3次元だと現実に結びつきすぎてるからダメなんじゃないか?
中国のコスプレ界でもコスプレイヤーの醜聞とか流れて幻滅するとか有るし。

場合によっては3次元のコスプレよりこっちの方が良いんじゃないかと思ってしまった俺がいる。



とまぁ、こんな感じで。
着ぐるみの出来についてや、着ぐるみが接客するカフェについてのツッコミも有りましたが
「中の人が男なんじゃないか」
ということを恐れている発言が多く、それ以外にも着ぐるみという存在自体へのツッコミも。
日本の感覚でも一言ツッコミを入れたくなると思われるこの着ぐるみカフェですが、私が中国のソッチ系の掲示板で見かけた反応は日本よりかなり激しい感じでした。

その辺については、中国では「着ぐるみ」の出てくる番組、「着ぐるみショー」や「ヒーローショー」みたいなものはあまり馴染みがありませんし、着ぐるみが闊歩する遊園地やテーマパークようなものも少ないので、「着ぐるみ」への認識が日本とは異なるのかもしれません。

例えば日本だとガチャピンなんかの中の人について意識されませんし(ガチャピンチャレンジの凄さに関してのツッコミは有ると思いますが)、特撮やアニメ系の着ぐるみでも中の人がそこまで意識されたりはしないと思うんですが、中国の感覚では、「着ぐるみ」が「そういうもの」と割り切れず余計に違和感が有るのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

劇場版涼宮ハルヒの消失への中国オタクの反応

先週公開となり出足も好調の劇場版
「涼宮ハルヒの消失」(公式サイト)
これについて
「中国の反応はどうなのか?」
という質問をいただいておりますので、今回はソレをネタにさせていただきます。ありがたやありがたや。
では、以下に中国のソッチ系の掲示板を巡回して見かけたやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


かなり良い出来らしいね。まずは安心した。さすがは京アニ。

次はDVDが何時出るかだが……

ムービーウォーカーの興行成績ランキングで7位だって?
24スクリーンで、しかも160分の長さでこの興行はすごいな。

マクロスFが30スクリーンで興行成績5億だから、個別で考えるとマクロスF以上の勢いだね。このまま行くなら総合でもマクロスF以上になるんじゃないか。

出ているのが分かったのに、見れない。
俺の焦燥のエンドレスさはエイトなんてもんじゃない!

ストーリーは原作小説を読んでいるから既に知っている、PVは公開されているし、ポスター画像も有るから内容も大体想像できる。しかし、京アニだから絶対に演出がすごいに違いない。ああ見たい……

消失はかなり良い。先日見た劇場版Fateも悪くは無かったけど、圧縮しすぎてストーリーがよく分からなかったよ。原作が非常に長いFateを消失と比べるのはちょっと問題かもしれないが、消失は原作のストーリーをきちんと再現していてしかも京アニクオリティでスバラシイ。

さて、とりあえず戦利品や映画のチケットをアップして見せびらかすために画像upしよう

アバターだって既にネットに流れているんだから、消失だって流れないわけが無い。俺はネットで見てやるよ。お前らは搾取されればいい。

別に問題ない。俺はDVDかBDを待つから。
俺の長門萌神への愛は確かなものだ。

名古屋で見た俺のチケットの画像はどうだい?
とりあえず内容的にあと2回は見れるぜ。

チケット晒すようなやつは、死ねば良いのよ。
それがあんたの感じる人生で最後の感覚だから。

日本に留学しているやつはいいよなー

日本のネットではエンドレスエイトでボロボロになった反応が、賞賛に変わっているみたいだね。予想以上にスゴイ作品のようで楽しみだ。

俺は池袋で初日に見てきた。
なんかかなり並んでて、しかもコスプレして並んでるのとかいたぞ。
映画は素晴しかった。戦利品も買えたしとても満足だ。

ええい、うらやましい。
俺がタチコマであれば記憶の同期が出来たものを……!

見に行きたいなぁ。DVDは早くても半年後か?
夏休みに出てくれればありがたいんだが。

なのはとハルヒは台湾には来るらしいな。
大陸はやはり無理か?せめて香港に……

作品の出来が素晴らしいと聞いて嬉しくなると同時に、見ることの出来ない自分の場所に憂鬱な気分になるわ……DVDが早めに出てこの気持ちを消失できることを祈るよ。

ううむ、とりあえず懐具合と相談かなぁ。
DVD発売まで自分の欲望を抑えられるかが勝負だ。

有希に降り積もる雪を見ることのできる日本がうらやましい。



とまぁ、こんな感じで。
良い出来という情報に喜んでいると共に、劇場版なのですぐには見れないということへの嘆きがそこかしこで見受けられました。
また、日本に滞在していてそのまま見に行けたのがチケットの半券や劇場で購入した戦利品画像をアップして見せびらかすという外道な行為をやっていたりも。

やはり中国オタクにとってハルヒはリアルタイムで盛り上がりを追っかけた作品ですし、それがちゃんと良い出来で劇場版になったというのは嬉しいようです。続きが出ない原作や、アニメのエンドレスエイトの件で中国オタクの面々の間ではハルヒはもう終わりかという空気が漂っていましたが、今回の劇場版の好評ぶりに一安心という所でしょうか。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


劇場版涼宮ハルヒの消失への中国オタクの微妙に疲れた反応(公開前、昨年末ごろの反応です)

中国の親とアニメや漫画を見る学生

「中国の親は中高生くらいの子供がアニメや漫画を見ることをどう思っているのか?」
という質問をいただきましたので、今回はソレをネタにさせていただきます。
ありがたやありがたや。

中国における親が子を管理するという関係は一般的なところで見た場合、高校までは日本に比べてはるかに親のコントロールが厳しいのですが、大学に入るとほとんどの子供は親元を離れて寮生活になるので逆に日本よりも緩くなるという傾向が有ります。
とりあえず、以下に中国のソッチ系の掲示板で見かけたその辺の年代だと思われる親のアニメや漫画に対しての口出しに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

小さい頃からアニメや漫画を見て育ったからアニメや漫画が大好きなんだが、親に反対されて禁止された。そのせいで勉強する気が起きない……そのせいで親は更に厳しくなる。今年は大学受験なのに俺はどうすればいいんだ……なんで中国の親は皆アニメや漫画に反対するんだ!

親は学校の成績に悪影響のありそうなものは何でも反対するから諦めろ。

親は漫画に反対しているんじゃなくて、勉強以外のものに反対するからね。
ネットゲームに音楽、サッカー、テレビとか全部反対されたりするよ。

いや、お前それは親が正しいだろ。
お前の状況なら大学受験の点数の方が大事だ。

ウチの親は特に反対するとかはないなぁ。てか一緒に見たりしてるよ。
フィギュアとかも特に何か言われた覚えは無い。

なんでもかんでも反対しているわけじゃないし、良いんじゃないかな。
大学受験の前なんかはしょうがないだろ。

俺が本格的にアニメや漫画にハマったのは大学に入ってからだな。
高校までは親に隠れてこっそり見ていたよ。

親の気持ちも分かるが好きなものはしょうがないよ。全て一律の禁止とかをされて、俺も反感を持ったことが有るなぁ。

まぁ、大学受験前とかは控えておくべきだ。
その点だけは親に同意。あとでゆっくり楽しめば良いよ。

大学受験なら仕方ない。俺もしばらくアニメや漫画から遠ざかった。
ただ俺の親は別に禁止とかそういうのは言わなかったな。

完全に禁止とかやると、逆に子供は歪むぞ……

まぁ、ほとんどの親はアニメや漫画なんて子供のものだと思っているから、ちゃんとした趣味や文化とは認めてもらえないだろう。

アニメや漫画だけ見て勉強しないなら親は反対するべきだろう。
俺が親でも反対するよ。

オタク分野に関してはウチの親の思想は封建的で困る。もうちょっと開放されないもんだろうか……

昔テレビが普及し始めた時とか、ファーストフードが普及し始めた時とかどれも反対された。
アニメや漫画も似たようなことになっているんじゃないか。理性的な対応を求めてもムダだろう。

中国の親は成績がよければ何も言わないよ。アニメや漫画を見たいなら、まずは良い成績を取ることだ。

大学に合格すれば、親も文句は言わないよ。まずは勉強するしかない。

私がハガレンにはまった最初の頃は親にかなり反対されたけど、今はもう黙認状態。

正直に言わせてもらえば、親が勉強を理由にアニメや漫画に反対するのは口実に過ぎないと思う。
彼等は改革解放前の古い人間だし、日本のアニメや漫画に抵抗が有るのだろうし、そういうものに子供が触れるのは嫌なんだろう。俺は成績もそんなに悪くないし、ちゃんとした大学に入ってその後も単位を落としたりしたことは無いが、それでも親は俺が日本のアニメや漫画を見ていると良い顔をしないし、説教される。

まぁ、子供が自分でコントロールできるんなら良いだろうが、そうでない場合はしょうがないんじゃないか。

今の親はアニメや漫画、同人が無い次代に育った人達だからね。理解してもらえないのはしょうがないよ。

しかし、テスト直前に読むアニメや漫画は面白くて困るよな。
俺は高三になって勉強の息抜きがきっかけでアニメにはまってしまった。幸い大学には合格したが、オタクになってしまったよ。



とまぁ、こんな感じで。
今回の発言は恐らく高校〜大学くらいの層のものだと思われますが、その辺りの年代の子供を持つ親にとってアニメと漫画は「勉強に邪魔になるから子供には見せたくない」という感じの家が多いみたいですね。
子供の方も基本的に「勉強が有るならアニメや漫画を止めるのも仕方が無い」と考えているようです。

もっと小さいお子さんの親の中には
「アニメや漫画は子供の成長に悪影響が有るからダメ」
という方が結構いるという話を聞いたことも有りますが、このくらいの年代になってくると悪影響がどうこうと言うよりも「勉強の邪魔になるもの」は全部ダメという感じなのかもしれませんね。

日本の感覚からすれば、そもそも高校になってまで親にアニメや漫画を禁止とかされるもんなのかと思う方もいらっしゃると思いますが、中国は高校まで親が子供の勉強を中心とした学生生活全般にかなり関わるというか、口出しして管理を行います。
その辺については子供べったりと言っても良いくらいで、毎日の勉強の時間や登下校、宿題の状況の管理などは言うに及ばず、受験のときなどは子供に付き添って試験会場まで行き、試験中は炎天下の中(9月が新学期の中国の大学受験は夏)試験会場前でずっと待っていたりしますね。

中国の場合、学校に入ったら原則として良い点数を取って良い大学に行く以外の選択肢はありません。
中国では「良い学校を出るかどうか」によって社会に出るときのスタートラインが異なり、新卒時の収入でも数倍の差がつき、その倍率はその後の転職にもついて回ります。ちなみにドロップアウトした場合は実質そこで試合終了です。
日本でも中卒や高卒が大卒に比べてきついというのは有りますが、中国はもうホントに大きな格差が出来てしまいます。金持ちか地位と権力持ちの親でもいない限り、学校をドロップアウトして「ちゃんとしたレベル」の生活を送るというのは非常に難しいかと。

そんな訳で、中国の一般家庭の親御さんは子供の勉強に対して必死になります。それはもう、日本で言われるような「教育ママ」なんか比較にならないレベルです。そして逆に大学受験が無事終わると一気に親からの管理が緩くなります。
中国の大学生は基本的に寮生活なので親元を離れますし、親の管理から一気に抜けられたということで箍が外れる大学生も少なくありません。大学に入るまではアニメや漫画は生き抜き程度で、大学に入ってからリミッターが外れて一気にオタク化というのもかなり多いですね。

グダグダと書いてしまいましたが、とりあえずこんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

P2Pファイル共有ソフト「パーフェクトダーク」使用者の逮捕と中国オタクへの影響

今年の1月1日から違法なダウンロード行為に関する内容が盛り込まれた改正著作権法が施行されました。
違法なダウンロード行為に関して刑事罰の適用は無いものの民事の可能性は有りますし、今までかなりフリーダムだったP2Pファイル共有ソフトによる違法なコンテンツの流通に対して何かしらの影響は有るのではないかと思われます。
また最近はP2Pファイル共有ソフトの使用者が違法アップロード行為(こちらは著作権法改正前から違法でしたが)により逮捕されるということもちょくちょく有り、段々と状況が変化しているのが感じられます。

そして先日、P2Pファイル共有ソフト「パーフェクトダーク」の使用による逮捕者が出ました。
共有ソフト「パーフェクトダーク」でアニメ流出容疑逮捕(朝日新聞)
この件は中国のポータルサイト21CN.comでもコチラの記事(中国語)で紹介されていますね。

この件についての質問やタレコミをいただいておりますので、今回はソレをネタにして書かせていただきます。ありがたやありがたや

ここしばらくのP2Pによる違法アップロードも対する取り締まりの強化は中国オタク的にも無視できないことのようです。
特にP2Pファイル共有ソフトを通じて加工元の素材を入手している、アニメに字幕をつけてネットに勝手にアップしちゃうというファンサブ活動を行っている「字幕組」にとってはジワジワとダメージが来るものだとか。そして、その字幕組がアップしている動画を見ている中国オタク層にとってもあまり他人事ではないそうで。
タレコミで教えていただいたこの件に関するスレッドや、私が巡回していて見かけたやり取りでは

パーフェクトダークまで陥落したぞ……これはまずい流れじゃないか?

日本のこっち方面の管理って厳しいなぁ。

これは悲劇だ。烈士がまた逝ってしまった。なんでそんなに厳しくするんだよ。

てかどうせウチの国には関係ない話だろ?俺たちには影響無いんじゃね?

字幕組には影響が有る。ネットで自由にアニメが見れた時代は既に終わったということだよ。

俺が三次元に帰還する日が早まったのは確かだ。

今回捕まったのはPDの職人でも非常に重要な人物だ。この職人のアップするファイルは代えのきかないものが多い。

今期の作品だと「ダンスインザヴァンパイアバンド」「バカとテストと召喚獣」「れでぃ×ばと」「聖痕のクェイサー」「デュラララ!!」「刀語」なんかはHDでの放流はもうあまり期待できないだろうね。

何か最近日本のP2Pツールはどんどん死んでいってるように感じられる。
アニメの流れる質や量もどんどん落ちていくんだろうな。

京都府警って怖いな。ウチの国の広電局より上なんじゃないか?

一人の職人が倒れたとしても、必ずまた新たな職人が立ち上がるなんて言ったの誰だよ……

ウチの国は、ある意味においては楽園ということなのか……


といったようなものが有りました。
それにしても、私は今回の件で初めて知ったんですが中国の字幕組もパーフェクトダークに移行していたんですね。私は中国ではBitTorrentが字幕加工済動画をアップする場となっており、加工元の素材の入手先としてshareやwinnyを使っているのは知っていたんですが、パーフェクトダークについては未チェックでした。中国の字幕組まで移行しているということは、最近はshareよりもパーフェクトダークがアップロードの場として機能しているのでしょうかね。

今回の件に関する中国オタクのやり取りを見るとイロイロな問題を改めて実感してしまいますが、ここしばらくの流れで著作権というものが、実際に自身に影響するものだと意識されるようになって来ていることも感じられます。
これについては、中国も随分と変わったもんですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

現在中国でP2Pファイル共有の情報交換サイトが潰されまくっている模様

中国オタクのshare職人逮捕への反応

なんで中国ではスレイヤーズの人気がイマイチなんだと嘆く中国オタクの方々

その時代を代表する作品とまではいかなくても、その当時一定以上の人気を博しリアルタイムで追っかけた人間の心に残っている作品というのがかなり有ると思います。
中国オタク的にもそういった作品は結構有りまして
「スレイヤーズ」
もそんな作品の一つです。
スレイヤーズは90年代後半頃に中国のテレビで放映され、当時は結構な人気が出たそうです。

中国のソッチ系の掲示板を巡回していて、スレイヤーズについて語ったり、他の作品に比べてなんで人気が無いんだと嘆いたりするやり取りを見かけましたので、今回はその辺りで一つ。それでは以下、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

スレイヤーズはファンタジー作品としてかなり楽しめると思うんだよね。
でも国内のアニメイベントとかではほとんど見かけない……人気が無いんだろうか。

俺は今でもスレイヤーズ好きだぞ。
携帯の着メロは竜破斬(ドラグ・スレイブ)の呪文詠唱になってる。

スレイヤーズの人気はイマイチ高くないよね。
俺の地元はしょっちゅう放映してたんだけど、地方によっては放映してないから知らない人も少なくないんじゃないか?

スレイヤーズファンは結構多いと思うよ。
でもわりと年上が多いからそんなに活発じゃない。

竜破斬(ドラグ・スレイブ)の呪文を覚えようと頑張って暗唱したなぁ。

昔はかなりハマったんだが、2008年に出た新作はあまり楽しめなかった。
俺が歳をとったということなんだろうか……

放映した時期が悪い。スラムダンクと重なった地方も有ったはず。
さすがにスラムダンクの大流行には勝てないよ。

同時期に放映されたのはテッカマンブレードも有るね。
あっちは最近スパロボ参戦してるしストーリー的にも評価高いが、あの重いストーリーに当時の俺はついていけなかった。

いやいや。人気が無いわけじゃないぞ。
俺なんか中学の時にスレイヤーズの呪文を覚えて、今でも唱えられるぜ。

俺はスレイヤーズで林原のファンになったんだが、スレイヤーズは吹き替え版も結構良かった記憶がある。
ゼロスの吹き替えが特に良かったな。

ゼロスは人気有った。ウチの学校でも話題になってたぞ。

今考えてみると吹き替えのレベルはかなり高かったよね。
吹き替え版に慣れてしまった後にオリジナル音声を聴いたから、逆に林原の声がちょっと騒ぎすぎのように思えた。

スレイヤーズは確かに吹き替えのレベルが高いのも有ったけど途中で吹き替えが変わったり、各期で吹き替えのレベルが違うのは残念だった。
第一期はかなり良かったんだが、その後段々とレベルが落ちていった覚えがある。

スレイヤーズに比べるとロストユニバースの吹き替えは酷かった。
ストーリー自体は悪くなかったんだけど……

俺も最近になって気付いたんだがスレイヤーズ好きは結構いるぞ。
ただスレイヤーズって各地方のテレビ局ごとに放映した作品が違うからややこしいんだよね。第1期だけを何度も放映した地方が有ったり、NEXTだけ放映とかいう所も有ったらしい。

俺は大学に入った後に初めてスレイヤーズの続編が有るということを知ったよ……

スレイヤーズは俺が初めて楽しんだ剣と魔法の世界の物語だった。
それから主題歌もかなり好きだったね。

ファンタジー系の作品だとロードス島戦記の方が評価高いよな。
ロードス島戦記の情報を集めたサイトとかは有るが、スレイヤーズは無い。

スレイヤーズはロードス島戦記のような剣と魔法の世界のパロディだからしょうがないんじゃないか?
ただ話題にならないだけでスレイヤーズの人気は結構高いと思うよ。

ロードス島戦記も中国で放映されたが、あれOVAだったよな。
スレイヤーズもOVA版を放映して欲しかったなぁ。

いや、OVAだと白蛇のナーガが中国だと無理だろ。

俺はスレイヤーズで、おっぱいの大きさによる階級の矛盾というものを学習した。

確かに俺も女性キャラのおっぱいの大小を考えるようになったのはスレイヤーズを見てからだったな。
スレイヤーズは話題にはならないかもしれないが、作品が与えた影響は小さくないと思う。



とまぁ、こんな感じで。
スレイヤーズは中国で結構な人気を博した作品ではありますが、
「中国オタク的によく話題になる」
というレベルで考えた場合、新作かNARUTO等のジャンプ系、コナンや犬夜叉等のサンデー系、そしてエヴァ、ガンダム、Fate、ハルヒなどの非常に有名な作品が比較対象になってしまうのでさすがに相手が悪いですね。

また、スレイヤーズが中国で放映されたのは時期的に中国でネットが広まる直前です。その為人気は出たものの、その後ネットが普及して情報量が爆発的に増えたときに埋もれてしまった感も有ります。

それから上の発言にも有りますが、中国は地方ごとのテレビ局が有るので地方によって視聴可能な番組が異なり、またその放映にしても結構イイカゲンな所が有ってシリーズ全部を放映せず途中で唐突に放映終了となるといったことも有ったそうです。

そういったことから地域ごとに微妙な認識の差が出たりするため、ネットの普及以前の作品についてはどの地方のテレビ局でも再放送を繰り返すような、余程の人気作品でもない限り「誰もが話題に出来る」というレベルにはならないという話を聞いたことも有ります。
ちなみに北京ではスレイヤーズはなぜかいきなり第2期の「NEXT」から始まって、第3期の「TRY」は最初を少しやって終了してしまったとか。

ライトノベルからスレイヤーズに触れた私としては、スレイヤーズ前後でラノベの流れがかなり変わったので時代を代表する作品として考えてもいいと思ってはいるのですが、アニメ媒体で見た場合同時期に別格のエヴァが有りますし、その他の有名な作品にもガンダムW、ナデシコ、エスカフローネ等が有ります。こういった作品が同時期に有り、また更にアニメの影響が非常に大きい中国でとなると、スレイヤーズが埋もれてしまうのはしょうがないかなーとも思ってしまいますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

台湾の釘宮理恵イベント、中国本土のオタクの反応は

先日台湾で行われ、失神者まで出るタイヘンな盛り上がりとなった声優の釘宮理恵さんのイベントについて
「中国本土での反応はどうなのか?」
といった質問を複数いただいておりますので、今回はそれをネタにさせていただきます。ありがたやありがたや。

私自身も
「台湾の声優ファンはスゲェ」
というのを強く感じたこのイベント、詳しくは日刊スレッドガイドさんの記事などで紹介されていますのでそちらもご参照ください。
台湾で釘宮病が発症し失神者が!現地ニュース動画あり(日刊スレッドガイド)

ただ、中国のネットを巡回して見たところこのイベントへの反応はそれほど大きくないという感じです。イベント関連のスレッドが立っていても長くて数十レスくらいで終わったりしているのですよね。
この辺については中国本土の方では
「そもそも男性で声優ファンという層の人間が少ない」
ということが原因になっているのかという気もしますね。

とりあえず中国の掲示板を巡回してかき集めた反応を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


釘宮病とはこういうものだったのか。今まで気軽に使っていたが、釘宮病への認識を改めないといけないな。

俺も行きたかった……

こういうキモオタは死ねばいいと思う。

いかにもなキモオタにインタビューしているけど、台湾のオタクってこんなのばかりなの?

国辱、いや島辱。声優オタクってキモイやつ多いよね。

いや、あんま大陸のオタクと変わらんだろ。
太ってるか痩せてるかで普通の体格が少ない、あとメガネも多い。

俺も釘宮理恵が中国語を喋ってくれたというだけで興奮するから、失神したやつの気持ちも少し理解できる。

上海や広州でやっても人は集まるのになんで台湾なんだ。

大陸でやるのは無理だろ。香港なら可能性は有るんじゃないかな。
それにしても釘宮病の重病患者はこんなことになってしまうのか……

香港でやってくれるなら、俺は死んでも行くぞ!

このイベントは歴史的なものだ。とても感動した!
俺が生きているうちに大陸の方でもやってくれないかな。

日本の関係者はなぜ巨大な中国市場に気付いてくれないんだ。俺は井上麻里奈か戸松遥が来てくれることを祈っている。

大陸の方だと、まだほとんどの人間が「声優って何?」という状態だから難しいんじゃないか

仮にこっちで開催されるとしても、こういった暴動みたいな狂騒状態になっちゃったら大問題だからね。やはりダメかなぁ。

釘宮理恵も良いが、個人的には平野綾か花澤香菜に来て欲しいなー

水樹奈々のコンサートだったらいけるんじゃないか?

なんか以前に見た釘宮理恵より綺麗になっている気がする。スバラシイ。

台湾のオタクはもう引き返せないレベルになっているようだが、今回のイベントを見る限り彼等は勝ち組なんだと思えるね。

このイベントの情報や動画を見て私の釘宮病が更に悪化しました。
ああ……どうか私の命が尽きる前に大陸でもイベントを……



とまぁ、こんな感じで。
個々の発言を見ると熱い意見も有ったのですが、反応の数についてはそんなに多くないという感じでした。

中国本土の方でも男性声優の人気はかなり高く声優ファンの数も多く交流のコミュニティが有ったりするのですが、女性声優の方の人気はイマイチです。なかには女性声優の熱心なファンもいるようですが、やはり絶対数は少ないですね。

この辺については中国オタクの基本的な傾向である
「男が浅く広く、女が深く狭く」
といった男女の違いがそのまま影響しているようにも思えます。
声優の場合、特定の声優をずっと追いかけなければなりませんし、声優の情報や声優ファン同士の交流の場が少なく、移り気なタイプの多い男の中国オタクにとって、女性声優の熱心なファンというのは少なくなってしまうのかもしれません。
またそもそも一定以上の日本語能力が必要となる声優ファンは、浅く広くで最新流行を追っかけるタイプのオタクをやっている人間にとってはかなり難しいという話も有りますね。

そんな訳で、釘宮病という言葉については知られているものの、中国本土における実際の罹患者(?)はそれほど多いわけではなく今回の台湾のイベントのようなパンデミック(?)の可能性はあんまり無いのではないかなーと。


それから、中国本土での女性声優のイベントの可能性についての質問もいただいているのですが、こういった背景が有るので中国本土での女性声優単独イベントというのは少々難しいかと思います。(中国ではアニソンの人気が高いので、アニソンなどが絡めばまた別の話になると思いますが)

もちろんファン自体はいるので、今回の台湾のような大盛況とはいかないまでもそこそこの規模にすることは可能だと思うのですが、その辺りについても中国特有の問題が幾つか有るので難度が上がってしまいます。特に頭が痛いのが関係機関との折衝で、これをクリアしないとイベントの日時や場所を確定できないので非常に厳しかったりします。

日時と場所を早期に決められないということは声優さんへのオファーも難しくなりますし、広報活動もきちんとできないということになるので、熱心なファン層にちゃんと情報が行き渡る時間が足りず、中途半端な客層でびみょーな盛り上がりのイベントに……ということになってしまうのですよね。

この問題に対して、男性声優のイベントの場合は現地の女性の中国オタクのコミュニティの働きのおかげで泥縄状態でもある程度カバーできたりすることも有るのですが、女性声優の場合それがほとんど期待できなかったりします。

きちんとしたスケジュールで告知や広報活動を行えれば中国でもイベントをやれないことはないと思うのですが、実際の状況や私の経験から考えるとちょっと悲観的な見方になってしまいます。
ただまぁ、こういった問題をクリアできればどうにかなるということでも有りますし、私個人としても今後中国本土の方でも声優イベントが盛り上がっていけばいいなーと思っております。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


男の中国オタクと女の中国オタクのちょっとした違いというか傾向について

中国にはなぜ、セガファンが多いのか

ゲーマーにはゲームソフトへのファンの他に、「ゲームのハード」へのファンという方もいらっしゃるかと思います。最近ネット界隈ではPS3、XBOX360のファン同士のぶつかり合いが起こっていたりしますが、今回はちょっと時代を遡って
セガ(公式サイト)
と中国オタクの中にいるゲーマー層についての話を。

実は中国にはセガファンがかなり多く、中には日本の「信者」に近いレベルの人間もいます。セガは中国で人気を確立している数少ない日本のゲームメーカーの一つと言えるかもしれません。

中国にセガファンが多い理由については十数年前のメガドライブの時代について説明する必要が有ります。
中国ではここ数十年で様々な娯楽が一気に増えましたが、その中には海外から入ってきた「テレビゲーム」も有りました。テレビゲームが入って最初のブームは80年代末頃から90年代半ばにかけてと言われており、ファミコンのバッタモンが大量に出回ったそうです。
そのファミコンのコピー機については以前書いた記事が有りますのでそちらもご参照下さい。

そしてこのパチモンファミコンが大量に出回っていた頃の中国では同時にメガドライブも出回っており「高級機」とされていました。私はメガドライブの方には触っていないのでメガドライブのパチモンの割合がどの程度かはちょっと分からないのですが、街のゲーム屋ではファミコンと並んでメガドライブが売られていましたね。

やはりファミコンと比べた場合、メガドライブの性能の優秀さは明らかでした(と言うか、そもそも中国に出回っていたファミコンのパチモンはコピーのせいか処理落ちしたりヘンな動作をすることも有ったり)またゲームソフトについても直感的に分かって楽しめるゲームが多く、当時テレビゲームに触れたばかりの中国の人間にとって、メガドライブは憧れの的となっていました。
また、メガドライブは
「世嘉机(機)」
と呼ばれており、「世嘉」という中国語表記のセガが名前についていたことも有りセガの名前は中国のゲーマー達の記憶へ強く刻まれることとなりました。

こういったことから当時セガは中国に参入していないはずなのに、中国におけるセガ人気が盛り上がっていき何時の間にか
「良いゲーム機といえばセガ」
という様なイメージとなっていったようです。

これはその後の中国における次世代機の広まりにも影響しました。
プレイステーションとセガサターン、
プレイステーション2とドリームキャスト、
どちらも当初はセガが優勢でした。(もっとも、その後ソフトによって何時の間にか逆転されるのも一緒でしたが……)

うろ覚えですが、セガサターンは90年代後半の1元16円くらいだった頃、4000元くらい(日本円で6〜7万くらい)のセガサターン本体が結構売れていたそうですし、ドリームキャストも海賊版ではないオリジナルのソフトが中国にしてはかなり出回っていたように思います。なかでもシェンムーは発売当初技術的に海賊版が作れなかったことも有ってか、非常に多くの正規版が中国に出回ったという話が有ります。

ただ、あまりにも有名になってしまったがために中国に参入していないのになぜかセガのゲームに対して抗議活動が起こっちゃったりということも有ったようです。
【重慶】SEGA商品に抗議文、ボイコットを呼びかけ(人民網日本語版)
これはたぶん、内容と時期からしてシェンムーに対してのものだと思われます。

中国には現在も少なくないセガファンがいるようです。私の知り合いの中国オタクにもセガファンがいるのですが、その人の話によれば最初に現れた高級機メガドライブとその直感的で分かり易いスピード感溢れるゲームでセガの虜になった人間が、そのまま大きくなっているとか。

ちなみに私はセガサターンからセガのゲームを遊びだしたにわかですが、個人的にセガサターンのおかげで助かった過去が有ったりするのでセガは特別な思い入れの有るゲームメーカーですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国で最も売れたゲーム機 「小覇王」

わがオタク的青春の北京 その2
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
LINK


当ブログへのリンクはフリーでございます。

このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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