「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2011年09月

中国オタク「日本のオタクはアルパカと愛を語れるのか……」

日本ではときたま突き抜けすぎているゲームが出ることがあるかと思います。

先日、そんなゲームの一つであろう鳩と恋愛する乙女ゲー(?)
「はーとふる彼氏」(公式サイト)
への反応に関する質問をいただいたのですが、残念ながら反応をみつけることができませんでした。

しかし、その探索の過程の中で別の突き抜けすぎているゲームに関する反応を見つけることが出来ました。
それが、アルパカと恋愛するギャルゲー(?)
パカプラス(公式サイト)
についてのものです。
やたらと気合の入ったOPも公開されていますので、ご参照ください。
【ニコニコ動画】【PacoProject】パカプラスOP

この「パカプラス」、中国オタクの度肝を抜いている模様ですが、中国オタクがアルパカに食いつきがいいのは中国のネット事情も影響している模様です。

実は中国ではアルパカは「草泥馬」というネットスラングのイメージで有名になっています。草泥馬に関して詳しくは日本語のwikiのページをご参照ください。
(.それにしても、なんで日本語のwikiに「草泥馬」のページがきっちりとあるんでしょうかね。しかも十聖獣やそれ以外のものまでカバーしているなど、やたらと詳しい……!)

この草泥馬、当初は皮肉まじりのネタだったのですが、アメリカの方で「中国のネチズンの中国政府への抗議活動」といった形で大げさに報道をされてしまっりしたので、中国政府が本腰を入れて規制に乗り出してしまい、現在中国のネットでは微妙に禁止ワード寄りのものになっています。

ただ、そういうことになったせいで逆に中国のネットの定番ネタになり、
中国人の脳裏に「アルパカ画像と草泥馬」が深く刻み込まれちゃったりもしているとかなんとか。

そんな訳で、中国でアルパカは非常に有名なネタ動物になっているのですが、日本の同人ゲームで
「アルパカと恋愛するギャルゲー(?)」
が出ているらしいという情報が中国オタクの間に伝わったからには、彼らも食いつかずにはいられないようです。
今回はその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本が!日本がまたやらかしたぞ!「草泥馬」でギャルゲーを作った!
いや、自分でも何を言っているのか分からなくなるが、草泥馬がヒロインのギャルゲーが同人で出ている!

なん……だと……日本のオタクはアルパカと愛を語れるのか……?

本当に驚いたときは言葉が出なくなるというのは本当だった。マジで身体と思考がしばらくフリーズした……

全く予想もしなかったネタだ。てっきり、何かが「そう見える」「解釈できる」ような話だと思っていたら、マジでアルパカのギャルゲーだとは。

えーと、日本のオタクは草泥馬とまでキャッキャウフフできるということ?
俺らも散々ネタ扱いはしてきたが、その、恋愛までは……

これが伝説の「草泥馬」か!まさか日本で召喚されていたとは!

よかった……一般向けの作品だ。さすがにエロシーンは無いようだ……本当によかった……

オタクの最先端の流行というか発展は、人外との恋愛に向かっているのだろうか?

アルパカのギャルゲーって日本の変態レベル的にどれくらいの位置づけなんだ?上級でいいんだよな?まさか初級なんてことは……

久々に理解できないオタクのジャンルを見たな。

日本のオタクに見えている世界と、俺の見えている世界って違うものなのかもしれない。

えーと、ネタじゃないんだよな?これスゴイ気になる。
ラストは人に戻るの?それともアルパカと恋愛したっていいやと納得したりするの!?

こんなもん作って売れるのか!?いったい誰が買うんだ!?
日本の同人活動はわけが分からん。

確かにキワモノだけど、確か前にあった女性向けで鳩が恋愛対象の同人ゲームよりはまだマシなんじゃない?こっちは人が混じってるし、アルパカも元は人だし。

人間キャラのCGは普通にクオリティ高いし、ニコニコ動画で公開されているOPも悪くない。しかし、なんでアルパカなんだ!?

一番恐ろしいのは、最初違和感しかなかったこのゲームのアルパカに対して、いつの間にか萌えを感じ始めている自分がいるということだ。俺の世界が壊れそうだ……

草泥馬が流行っているのって中国だけじゃなかったのか。あいつらはもしや世界中を侵略しているのか?

確か草泥馬萌えは日本の方が早いはず。だからこんな草泥馬萌えギャルゲーなんてのが出せたんだろ。

アルパカは日本の方が中国より早くネタとして流行しているね。ウチの国の草泥馬の流行以前から日本のネットではアルパカの画像がネタになってた。

カフカ先生がこれを見たら何と思うだろうか。

これはカフカの「変身」的なものではなく、手塚治虫の「火の鳥」の系統じゃないか?自分の目に見えるもの、見える世界だけが違うという設定は非常に考えさせられるものだよ。

これは「沙耶の唄」と通じるものがあるような気がしないでもない。ちょっと遊んでみたくなるわ。

……実はこれ、ネタと見せかけてSF的だったり哲学的だったりなストーリーの作品なのか?

テーマはともかく、非常にしっかりとした同人ゲームになっているのは確かだろう。しかし、良質なゲームを真面目に作るだけの愛をそそぐ対象がアルパカってどうなんだ?



とまぁ、こんな感じで。
アルパカでギャルゲーというのは中国オタクのツワモノ達といえど、全く予想もしなかったようで、まさに驚愕という反応が多く見られました。


アルパカは中国のネットでも定番のネタですから中国オタクの面々も簡単にイメージできる存在です。しかしそれだけに、アルパカ相手のギャルゲーというのには驚いてしまうようですね。

また中には驚きすぎて、この作品の意図や背景を深読みしてこんがらがってしまっているような反応もありました。このギャルゲー(?)によって、中国オタクの面々もまた一つ日本のことがよく分からなくなったかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

10/1修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

Fate/Zeroのニコ動8カ国語字幕放送決定に中国オタクも歓喜、しかし……

10月に始まる新作アニメ「Fate/Zero」

ですが、ニコニコ動画で字幕付きで全世界に日本でのTV放映とほぼタイムラグなしで放映されるそうです。

TVアニメ「Fate/Zero」最新話を8ヶ国語字幕付きで全世界へ同時配信決定!(こえぽた)

公式での字幕放送、しかも字幕の中には中国語の繁体字及び簡体字も含まれるということで、中国オタク的にもかなり衝撃的なニュースだったようです。
中国のニュースサイト新浪の記事(中国語)等でも紹介されていますね。

中国のソッチ系の掲示板でもこの件に関するやりとりが行われていましたので、今回はその辺のやり取りについてを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「Fate/Zero」がニコニコ動画で字幕付きで放映されるぞ!
字幕組の翻訳じゃない、オフィシャル翻訳の字幕だ!!

(訳注:字幕組とは中国のアニメを翻訳し字幕をつけてネットにアップしちゃうファンサブグループの通称です)

俺は最初てっきりどっかの字幕組が騒いでるのかと思っていたが、マジでオフィシャルでやるのか……!

これは良いニュースだ!こんな動きを待っていた!
ただ一つだけ言わせてくれ。簡体字と繁体字は両方とも中国語だ!8ヶ国語じゃない!

まぁ簡体字と繁体字で微妙に違うっちゃ違うからな。
ただ、どちらでもそんなに問題なく見れることは見れるな。でもオフィシャル版の字幕というのは非常に興味深い。

8種類の言語とは気合入ってるな。全ての作品がこうなってくれればとてもありがたいんだが。

これ、国内の字幕組とかどうなんのかね。もう今後は字幕組じゃなくて運び屋になっちゃうんじゃね?

まずはオフィシャル翻訳の質がどうなるかを見てからかな。
「刀語」の小説のオフィシャル翻訳のように、ダメな方向での神話にならなければいいが。

この流れが確かなモノとなって欲しいね。
ただ、オフィシャル版の字幕自体は良いことだけど翻訳のレベルが微妙なことになるかもしれないし、しばらくは字幕組の活動も続くんじゃない?全部の作品がこういうことやってくれるわけではないだろうしね。

これはいいね、面白い。
てかこういった対応をしてくるってことはFate/Zeroにそれだけ注力しているってことだろうから、作品の質に関しても信用できそうだ。

これは字幕組失業のお知らせですね。

でもオフィシャル翻訳って結構やらかすときあるからなぁ……
しかも、小さなミスじゃなくてでかいミスを。日本人が訳したりするとか、字幕に慣れていない人間が訳したりすると違和感が残る翻訳になり易いだろうし。やはり私は字幕組に期待。

オフィシャルでの翻訳字幕版があっても、大陸の方ではニコニコ動画は規制されてるんですけど……

直で見るのは難しいかね。今はニコニコ動画規制されているから。
私はVPNじゃないから遅いし、輸入されるのを待つか……

ウチの国では直接見れる人間少ないし、まだ字幕組は活躍するだろう。

まぁ、こうやってやってくれるのは良いことだと思う。
字幕組の方も別の作品をやっても良いし、オフィシャル翻訳との違いを意識してやっていってもいいんだから。

これ自体はありがたいんだが、問題は翻訳を日本人がやるか中国人がやるかだ。
それと、きちんと今のオタクの間で使われているようなノリにしてくれるかだね。繁体字の字幕組でうまいところなんかは非常に面白く見れるんだが、そういうレベルまで求めるのはキツイかな。

ここで日本の字幕放送を見ている私が来ましたよ。
字幕の補助があれば日本語で聴いても全く問題ない。
日本語がある程度分かる人間は日本語字幕放送を見るのがおすすめ。日本語能力もあがるぜ!
ってわけで、今後は日本語字幕もやってくれ!

そういや日本のテレビで日本語字幕放送が始まってから字幕組の活動ってかなり楽になったんだよね。
以前は高いヒアリング能力が要求されたけど、今は文字が出るからそれを翻訳すればいいだけ。自動翻訳も進歩したし。

サーヴァントのクラスをどう訳すかが気になるね。Fateだとキャラ名にもなるし。
セイバーはずっと「Saber」と言う表記に馴染んでいるし、もし「剣士」という表記になったら違和感が……

日本での翻訳がヒドかったら中国産の字幕に戻るわ。愛の無い翻訳は勘弁。

オフィシャルでの翻訳って微妙なことがあるからね。
翻訳する人間がオタク系の分野に弱かったらヘンなことになるし、オタクが翻訳してもこだわり過ぎるヤツや字幕に慣れていないヤツだとヘンなことになる。
ガンダムUCのオフィシャル翻訳も所々ヘンなのがあったし、私はやはり字幕組版を見るわ。

ウチの国の人間が翻訳やらないならマトモなものにはならないよ。俺も字幕組待ち。

てか疑問なんだが、イタリア語やスペイン語まで字幕ありってことは、あっちでもファンサブの活動って活発なのかね?

オフィシャル翻訳はそんなにヒドイことになってなければ構わないと思う。
てか字幕組の翻訳でも結構変なことになってるのあるぞ。見ていて字幕に破綻を感じないだけで、実際とは違ったり、内容が欠けてたりすることもある。

重要名詞がヘンな単語になっていて、その単語が出る度に脳内変換補正を行わなければならないとかでなきゃいいや。
繁体字系の字幕組とかネタに走るとこも多いから、それはそれで困る。

ニコニコ動画がウチの国で規制されているってことを、ニコニコ動画側は知らないのかな?
それとも何かしらの方法かルートを考えているのだろうか?

どっちにしろ、日本の放映とほとんど変わらない時間にやってくれるのは非常にありがたいよ。ニコニコ動画に限って言えばテレビ局に遠慮しなければならない日本より早いんだぜ?

画像キャプだけが上がってきて、ずっと動画ファイルや字幕待ちなんてのが無くなるのは良いよな。

字幕組はもう休んでいいのかもな。全ての新作がこうならなくても、期待作がほとんどこんなことになったら字幕組は必要なくなるのかもしれない……

昔から慣れているものだし、自分達の同輩がやってたりもするから字幕組を支持したくなってしまうのはあるね。もしオフィシャル翻訳に大勝利できたらそれは自分達の能力の証明にもなるから嬉しいだろうし。
でも、実際は翻訳の質ってそこまで重要なものなのかな?そりゃ良いにこしたことはないけど、俺達はヒドイ翻訳の作品でも楽しんできたんじゃなかったっけ?

制作サイドがこういうことをやってくれるというのは中国のファンの方も見てくれているのが分かって嬉しいね。ウチの国のアニメや漫画の愛好者にとって良いことなのは間違いないと思う。

とりあえずセイバーさんの降臨をお待ちしております。
なんだかんだで、中国語の字幕をつけて放映してくれるというのはとても嬉しいです。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクにとってオフィシャルで中国語字幕が付くというのは予想だにしなかったようで、イロイロと驚いているようでした。

字幕版が放映されるニコニコ動画は現在中国から見れなくなってはいますが、一応手間はかかるものの回避手段が無いわけではないですし、完全にアウトという訳ではありません。
そういったことから、規制については頭の痛い問題ではあるものの、そこまで深刻なものとは思われていないのかもしれません。

それにしても、10月アニメの新作では中国オタク的にトップクラスの期待作である
「Fate/Zero」

にオフィシャルで翻訳字幕がつくというニュースは、
中国オタクがアニメを見るための主要なルートである、
中国語ファンサブ字幕付き動画をアップしちゃっている
「字幕組」
達の活動に対してもちょっとした衝撃を与えているようですね。

「字幕組」の活動は人気の高い作品に集中するので、
放映前の人気が高い期待作には幾つものグループが字幕をつけることになり、一つの作品にどれくらいの字幕組がつくかということが中国オタク的な人気のバロメーターにもなっています。

「Fate/Zero」は10月屈指の期待作ということで、多くの字幕組がつくであろうと思われていた所に
「オフィシャル翻訳、しかも日本の放映とのタイムラグほとんどなし」
というのが飛び込んできたわけですから、なかなかに難しい気持ちになってしまったりする中国オタクもいるようです。

オフィシャル翻訳自体は歓迎するものの、オフィシャル翻訳が登場することによる今後の字幕組の活動がどうなるかということや、オフィシャル翻訳の質に対する不安など、複雑な気持ちになる所も結構あるようですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


公開が迫る劇場版Fateへの中国オタクの反応

中国オタクとCCさくらの罠

先日、ありがたいことに
「中国オタク的にカードキャプターさくらはどう影響したのか?」
という質問をいただきましたので、今回はそれについてを。

「カードキャプターさくら」

は比較的早い段階で中国のテレビでも吹き替え版が放映されるようになり、その後も各テレビ局での再放送が行われていたので見たことのある人間は結構多いようで、中国語タイトルである
「百変小櫻」「魔卡小櫻」
という名前を知っている中国オタクは結構多いようです。

私の巡回先の中国のソッチ系の掲示板でも「CCさくら」についてのやりとりが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近「カードキャプターさくら」を見てみたんだが、驚いた。
スゴイ萌える作品だ!昔のアニメだからと軽く見ていた自分がアホだったわ……

木之元桜は歴史上最も可愛い小学五年生だぜ!

もうかなり昔になるけど、中国語に吹き替えされたのをテレビで一目見てハマってしまったのを覚えているよ。

昔は小狼とさくらのカップリングが好きだったはずなんだが、気が付けば小狼のショタ単独萌えになって、その後はBL路線に突入。あの作品は自分にとっての罠だった。

私は最初雪兎とさくらのカップリングを応援してたように思う。でも、その後は雪兎と桃矢に……今考えてみるとホントにスゴイ作品だったよね。

毎回違ったものが出てくるCCさくらのコスチュームはそれ以前に見た魔法少女作品と違ってとても引き付けられたね。

キャラも魅力的だったけど、音楽も良かった。
「Catch You Catch Me」や「プラチナ」は今でも聴くとテンション上がる。

私が最初にCCさくらを見たときは「百合」なんて概念は全く知らなかったから知世の態度が不思議に思えた。そしてその後だんだんとさくらと知世の関係がスバラシイものと思えるようになってきて、今では立派な百合萌えです。

小狼と雪兎の関係がなんか不思議だなーと思っていたら、桃矢と雪兎の関係がさらにスゴイことになり、当時の何も知らなかった自分は混乱した……そして、BLというものをハッキリ理解してその道に進んでしまった。

今考えてみると、CCさくらの人間関係ってトンデモナイことになってるよな。当時の自分が何も知らないで見ていたのは良かったのか悪かったのか……

CCさくらはわりと吹き替えのレベルが高かったのも印象深い。私は広東語版の方が日本語のオリジナル音声より好み。

一言で言えば「スゴイ作品」だと思う。あんなに前の作品なのに、各種カップリングやら属性やらをどれだけ詰め込んでいるんだか。オタクの知識を蓄えてから改めて見たら、ピュアだったころの自分は気づかなかった部分が目に付くようになり、自分の好きなジャンルの原点が何かということを発見してしまった……

内容とは直接関係ないが、私にとって印象的なのはキャラの名前の変更かな。大陸版だと李小狼の名前が「王小明」になってるんだよね。中国の実際の感覚だと「小狼」はあんまり良い響きの名前じゃないのは確かだが、王小明は逆に普通過ぎて……

CCさくらで残念なのはさくらと知世が結婚してないことだ!
私はあの二人が結婚して娘が生まれることを期待していたのに!
今の時代なら技術的に不可能ではないだろうし、あの世界なら社会的にも大丈夫だろ。

さくらと知世の夫婦は私も見たかった。
てか、ツバサクロニクルの方で黒鋼とのカップリングになったときはマジでキレたわ……
CLAMP作品って正常な家庭環境というのがほぼ無いし、さくらと知世の夫婦でも家庭を構成する人間の関係が良好なら十分マトモと言えると思うんだが。

最初私はてっきり知世と桃矢がくっつくかなんかだと思っていたんだけど、ああいうカップリングに収束するとは予想だにしなかった。

CCさくらは放映した時期がちょっと微妙だったと思う。
テレビアニメが増えてきた時期だけどまだネットも無い頃だし、ウチの国では同人活動とかも無かった。もう少し後、それかもう少し前だったらもうちょっと盛り上がったのかもしれない。

当たり前の話かもしれないが、「ツバサクロニクル」のサクラはなんかCCさくらのイメージとは違ったんでちょっと残念だった。作品自体は悪くなかったんだけどね。

当時、ウチの国ではCLAMPの人気がかなり高かったんだけど思ったよりCLAMPファンの間での人気が出なかったように思う。当時は「X」や「聖伝」とかが人気だったし、CCさくらの空気はそれとは違ったのがいけなかったんだろうか?

日本では「さくら」という名前のキャラではこの作品が代表的になっているらしいけど、ウチの国では「さくら」という名前でイメージされるのは「NARUTO」の方のさくらが一般的なんだよなぁ。

CCさくらに萌えてオタク界隈にとらわれたヤツって、今では古い世代のオタクになるんだろうな……

放映された時代がかなり前だからそれほど表に出なかったのは確かだけど、ハマっていたのは少なくないと思うよ。子供の名前に「小狼」てつけちゃった話とかもあるし。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの活動が活発化する前の作品ではありますが、ハマったり、ハマって道を踏み外した人間が結構いるようですね。

上の発言にもありますが、「CCさくら」が中国のテレビで放映されたのはちょっと中途半端な時期だったようで、現在の中国オタクの心の名作カテゴリにまで入るかと言われるとちょっと微妙な所があるようです。

娯楽がまだ少なく、アニメが娯楽としてかなり貴重だった時期に放映されたために中国オタクの心に深く刻み込まれたり、ネット環境の整備により、中国オタクのコミュニティが確立されていった時期に放映されたために中国オタクのコミュニティの発展と一緒に盛り上がったりした……ということが無いようで、日本ほど重要なポジションの作品とはされていないのだとか。

しかしそれでも、古い世代の中国オタクを中心としてかなりの影響を与えているようですし、そこはさすがという感じがしますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

アニメの中に出てくる「これは無い」と思った名前の中国人キャラ

中国オタクと諸星大二郎作品について

今回はちょっと軽いメモのようなものを。

ありがたいことに、こちらのサイト様で紹介されているコピペ話
日本産だと気付かれない日本アニメ(日本びいきの外人を見るとなんか和むスレのまとめ)
に関しての質問も含めて、
「中国における諸星大二郎作品の反応について」
の質問を幾つかいただいております。

ただメールでお返事をさせていただいたのですが、なぜかメールが届かない方が二人いらっしゃったので、ブログの方で簡単に書かせていただきます。

さて、諸星大二郎作品についてですが、
やはりかなりマニアックな人間でないと知らないようです。

とりあえず、私が調べてみた限りでは、
「栞と紙魚子の生首事件」、「栞と紙魚子と青い馬」、

「私家版鳥類図譜」

などは中国語版が存在するようです。

この辺については残念ながら私の方でもハッキリしません。コピペの方で挙がっている「諸怪志異」についても調べてみたのですが分かりませんでした。

中国では正規ルート以外にも海賊版ルートで日本の漫画が入っていくことが少なくないですし、大陸の方だけでなく香港や台湾でも中国語に翻訳された日本の漫画が出ていますから、他の作品についても中国語版が出ているかもしれません。


それから、中国のソッチ系の掲示板を探し回ってどうにか見つけることができた反応は以下のようなものでした。例によって私のイイカゲンな訳になります。


諸星大二郎作品って面白いと断言するのは難しい。それに内容に関して納得するのも難しい。ただ、何と言うか非常に引きつけられるものがある。

栞と紙魚子シリーズの胃の頭町なんて、登場人物も世界観もすべてが正常じゃないよな。いったいどうやればあんなものを創造できるんだろう。

諸星大二郎の作品ってどれも独特の閉じられた世界というか、こっちが理解できないというか、自分が入ることのできない世界に思える。自分には入ることのできない扉の外にいて世界をのぞいているといった感じかな。

スゴイ作品なんだけど人気にならなさすぎるよな。その理由も想像できるが。
もっと人気が出て、どんどん中国語版が出ないかとか思っているんだけど、まず無理だろうなぁ。

諸星大二郎の作品だと「西遊妖猿伝」と「太公望伝」が気になる。でも中国語版の出る望みは無いよね……

私は「西遊妖猿伝」読んだよ。基本的には西遊記をアレンジした創作で間違いない。
でも画力はスゴイし、作者の中国文化への理解は敬服せざるを得ないレベルだ。

現在中国語版が出ている数冊だけじゃ諸星大二郎のスゴさの全ては伝わらない。残念だ。

「世にも奇妙な物語」の冬の特別編で諸星大二郎作品を映像化しているが、あれより原作の方がいいね。漫画の方は独特で濃厚な作品なのに不思議と読んでいて疲れない。



とまぁ、こんな感じで。
知っている人間は少ないものの、知っている人間からすれば独特な画風や世界観などはかなり気になるようですね。

それからコピペの方での勘違いにもある通り、
諸星大二郎作品は確かに日本の漫画とは意識されにくいようです。

以前私が聞いた話では、
諸星大二郎の独特な画風は中国の「連環画」
(連環画とは絵本の一種で、中国漫画のプロトタイプとも言われています)
に似ているとも感じられるそうで、日本の漫画の系譜ではなく、中国の漫画(連環画)を発展させた系譜上にある作風にも見えるのだとか。

それに加えて中国人以上に詳しく中華系の歴史故事や世界観を活用しているわけですから、予備知識なしで読んだ場合、中国の漫画と勘違いしてしまうこともあるのかもしれませんね。

あやふやな話ばかりで申し訳ありませんが、とりあえずこんな所で。
今回はイマイチ分からないことが多かったので、いつにも増してツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタクの東大ブロッコリーテロへの反応

先日、東大で自転車のサドルが外され代わりにブロッコリーになっていたという事件がありました。
その事件について、詳しくは以下のニュースやサイト様などをご参照ください。

自転車のサドルがブロッコリーに 東大生3人いたずら 立件は見送り( MSN産経ニュース)

『日常』23話での自転車のサドルがブロッコリーに変わるネタが東大で実際に起きるwww(やらおん!)

自転車のサドルをブロッコリーにすり替えた東大生3人 立件見送り(痛いニュース(ノ∀`) )


このある意味非常に衝撃的だった事件、アニメの「日常」のネタに関係したものだろうということで、中国オタクの面々の間でもちょっとした話題になっていました。

そんな訳で、今回はその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の東京大学で大量の自転車がサドルをブロッコリーに取り換えられるというテロ事件が起こったらしいぞ!

「日常」のネタか!実際にやるとは、さすが日本だ!!

なんか久しぶりに爆笑してしまった。スバラシイ!

なんでか分からないけど、こういうの見てると嬉しくなる。

こんなことをわざわざやるとは、なんてヒマなヤツ。でも俺はそういうの嫌いじゃない。

マジでバカな行為だとは思う。しかし、現実でこの光景を見たらたぶん笑ってしまうだろうなー

ほほう……「日常」が現実を侵食して、あの作品が日常になるわけだな。

サドルはどうなったの?ちゃんと返してあげないとかわいそうじゃないか。

写真よくみたら自転車のカゴにサドルを入れてあるな。完全にコレはブロッコリーが目的のテロだ。

スクーターまでやられている。なんて凶悪な犯罪なんだ……!

でも、こういうのちょっと良いよね。急いでいる時でなければ俺もこういう驚きを感じてみたい。

東京大学って日本で最高の大学なんだろ?
その大学がこういう二次元と現実の区別がつかないようなことやるとは。

いや、これを実行するのはある意味才能だろ。三次元であの光景が再現されるとは思わなかった。

俺の中の東京大学のイメージが二次元寄りになってきたぜ。きっとアニメを愛する人間がいる大学なのだろう。

おいおい、最高の大学の学生がこんなことやっちゃう国で大丈夫なのか?

ウチの国でもトップクラスの大学は突き抜けたオタクが多いぜ。清華大学のサークルとか毎年日本のコミケに遠征したり、日本から声優呼んでイベントやったりしてるし。

うーむ、これはある意味夢のある光景だ。
自転車盗まれるとかじゃなくて、こういうことが起きないもんかね。コレだったら笑ってちょっと楽しくなれそうだ。

この凶悪な犯行が行われている時、周囲の人間から何か反応は無かったのだろうか?止められたりしなかったんだろうか?

このまま座るとブロッコリーの花じゃなくて尻の菊の花が咲きそうだ。

パッと見はアホなことに見えるが、これ実はスゴイんじゃないか?アニメや漫画への熱い思いを感じてしまう。

ブロッコリーの刺さった自転車……なんか、こう、「萌え」というものを感じてしまうな。この状態を直接見れた人がちょっとウラヤマシイ。

日本では「日常」が不人気だと聞いて残念に思っていたが、なんだ、ちゃんと影響力あるじゃないか!



とまぁ、こんな感じで。
なにやら自転車のサドルの代わりにブロッコリーがささっている光景が妙に好評のようでした。

中国オタク的に「日常」

のなかで出てきたネタというか光景が現実に出現したというのは、ちょっと嬉しくなってしまうようですね。

それと、今回の事件の影響で、もしかしたら日本の東京大学へのイメージが少々ヘンな方向に変わっちゃったかもしれませんね。

ちなみに、上の発言にもありますが、中国オタクの主な層は大学生ということもあってか、中国ではレベルの高い大学にはレベルの高いオタクサークルがあるという説を以前聞いたことがあります。

確かに私の知る限りでも、北京の有名大学では、清華大学、北京大学、人民大学などどこも「濃い」活動を積極的に行っている大規模オタク系サークルが存在しますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


9/24修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク的「ヘンな中国語タイトルになってた日本のアニメ」

いくら漢字に共通する部分が多いとはいえ元の作品名が日本語である以上、中国では作品のタイトルを中国語にしなければなりません。

しかし、中には元のタイトルや作品の内容からかけ離れたヘンな感じのものになってしまったものも結構あるようです。
また、アニメや漫画の中国語タイトルは、オフィシャルなモノでも香港、台湾、大陸で違ったりしますし、それに加えて海賊版の翻訳やネットのファンによる翻訳まで混ざったりするので、中国語タイトルというのはかなり混乱してるそうです。

今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけたその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメや漫画がヘンな中国語タイトルになってしまうことって少なくないと思う。
例えば「天鷹戦士」(新世紀エヴァンゲリオン)とか、どこをどうすればそんな訳になったのか不思議だ。

エヴァンゲリオンは直訳の「福音戦士」も最初に聞いたときかなりヘンなタイトルだとは思ったけどね。
自分が知ってる中では「摩登大法師」(クロノクルセイド)が特にヒドイと思う。いったいどこが摩登(モダン)なんだ?
「聖槍修女」って別の訳もちょっとアレだが、モダンというのはマジでわけが分からん。

「藍色高達」(BLUE GENDER)なんて中国語タイトルつけたのはさすがにヒドイと思う。
「青い高達(ガンダム)」だからブルーディスティニーがアニメ化されていたのか!と喜んで買ってしまった。中身を知った時の怒りはEXAMが発動できそうなくらいだったわ。

やらかしているタイトルで俺が真っ先に思いついたのが「悪男杰特」(カウボーイビバップ)だな。なんでスパイクじゃなくて「杰特」(ジェット)の方がタイトルになってるんだ?

「荒川爆笑団」(荒川アンダー ザ ブリッジ)はタイトルが間違っているわけではないんだが、なんか納得できない。

コメディ要素のある作品って「爆笑」つけりゃいいと思ってるようなところあるよね。
「熱帶雨林的爆笑生活」(ジャングルはいつもハレのちグゥ)とか。
あと今は「旋風管家」が一般的になっているけど「爆笑管家工作日志」(ハヤテのごとく!)とか、もうちょっと考えろよと初めて見たとき思ったわ。

「ハヤテのごとく!」は「負債管家後宮史」なんてのもあったな。

「機神追女攻略」(神のみぞ知るセカイ)はそこまで悪くないんだが何かが間違っているとも思う。
原題から受けるイメージも作品の内容とはちょっと異なるけど、中国語タイトルはそれを更に混乱させたような感じ。

最近は「最終幻想」の方が一般的だけど、「太空戦士」(ファイナルファンタジー)もアレだよな。「太空」(宇宙)とほとんど関係ないのに……

ゲームだと「バテン・カイトス」も結構アレなことになってたな。無理矢理音訳したと思われる「霸天開拓史」と、意訳の「鯨之腹」があったが、どっちも微妙。日本語のカタカナってホント便利なものだと思う。

日本語タイトルに比べてセンスの無い翻訳になっちゃってると悲しくなるよな。私は以前「ひとひら」が「女優大挑戦」に訳されていたのを見たときは絶句した。

「魔力小馬」(うしおととら)はなんかガッカリな印象を受ける訳名だな。ただ、あの作品は直訳して「潮与虎」とやっても微妙なんだよね。
日本語を勉強してからひらがなで表現することの意味を知ってからも、「うしおととら」をどう中国語に訳すのが一番いいのか分からないままだ。

良いか悪いかは何とも言えないが、「スマガRE」の中国語タイトル「童貞救世主」は非常にインパクトのある中国語名だった。

中国語じゃないけど、英語タイトルの「Samurai X」(るろうに剣心)はどうかと思った。あれは中国語の「浪客剣心」の方がいいね。

今は音訳の「盖塔侠」(ゲッターロボ)が使われてるけど、昔は「三一万能侠」になってたんだよな。当時スパロボの攻略記事とか読んでてなんとも言えない気持ちになったよ。

最近はファンサブ系だと意味を直訳するのが多いし、ヘンなのは減ってきてるようにも思えるね。ヘンな訳になってるのってだいたいは香港や台湾のオフィシャル版だったりする。
ああいうのって売るためにパクリっぽい名前つけたりもする。それにしたって「YAIBA」を「九龍珠」というタイトルにしたのはさすがに失礼すぎるだろ……

(訳注:ドラゴンボールの中国語タイトルが「七龍珠」「龍珠」などとなっていたりします)

香港の訳だったと思うが「皇家双妹唛」(逮捕しちゃうぞ )はいったいどういう経緯であんなタイトルになったんだろう?

「美女討伐二人組」(キディ・グレイド)はヒドイ。間違っている訳じゃないけど、なんかもう台無し。

二人組なら「黒街二人組」(NOIR)もあったな。分かり易けりゃいいってわけじゃない!

「星星公主」(なるたる)は罠だった。童話というか子供向けのアニメみたいなノリを想像していたら……

「かってに改造」は「妄想改造人改蔵」と「改造新人類」ってのがあったかな。こうやってみると、日本のアニメや漫画のタイトルって訳すの難しいよなー

ネタ訳のタイトルだが「哥特萝莉霍去病」(GOSICK)はうまいと思ってしまった。
「GO SICK」というのを「霍去病」にするのを思いついたヤツはスゴイ。

(訳注:「哥特萝莉」はゴスロリという意味になります)

名訳といえば「日在校園」(School Days)だな。原題の意味を表現しつつ、隠語で内容を暗示している。これはある意味日本語の原題を超えているんじゃないかと思う。
(訳注:中国語の「日」にはスラングとして姦淫、いわゆる「F○CK」の意味があります)

個人的に最もヒドイと思うのは「女僕珈琲庁」(それでも町は廻っている)かな。
確かに女僕珈琲庁(メイドカフェ)が舞台だけど、それだけの作品じゃないだろうに。危うくタイトルだけ見て単なるメイドカフェ萌えアニメだと思って切ってしまう所だった。
間違ってはいないけど、正しくも無い中国語タイトルというのが一番困る。

イロイロなヘンな訳名に出会ってきたが、一つだけどうしても文句を言いたいのがある。
「ここはグリーン・ウッド」を「緑林砦」と訳したヤツは誰だ!?
バトル系の作品だと思って読んだらBLモノだったじゃねぇか!



とまぁ、こんな感じで。
カタカナ表記や、音のイメージでつけたようなタイトルは中国語にするのが難しいようですし、分かり易く(売れやすく?)するために説明的なタイトルになっちゃったりするのもあるようですね。

また、そういった中国語タイトルは日本のタイトルを知っていて理解できるような人間からするとかなりガックリくるものもあったりするようです。

ただまぁ、こういったことは日本でも邦題でいろいろとやらかしているのがありますし、言葉が違う限り無くなることは無い話なんでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的「勘違いなイメージを抱いていたアニメ」

中国オタク「趙雲女性説ってのはさすがにどうかと思う」

今回は、中国のネットで見かけた三国志ネタで一つ。

中国のソッチ系のサイトで
「海外のフォーラムで趙雲女性説が話題になっている」
というのが紹介され、ちょっとした反応が出ていました。

その内容は大雑把に言えば
「考古学隊が劉備の墳墓から漢の時代の文物を大量に発見し、その中には劉備の手稿も混じっていた。そしてその手稿には趙雲が女性だったという驚愕の秘密が記されていた」
という眉唾な話です。

この趙雲女性説、私も5年ほど前に似たようなものを中国のネットで見かけた覚えがありますから、かなり前から中国のネットで流れている話ではないかと思います。

今回はこのホラ話というかネタニュースが海外の三国志系フォーラムに翻訳転載され、その後更に中国のネットに逆輸入されるという流れを経て話題になっているようです。

直近のソースが英語ということで、怪しげなネタだと思われつつも、
元ネタが中国のネットとは気づかれずに話題になってしまっているっぽいですね。

趙雲は中国で非常に人気が高くカッコいい武将の筆頭格になっていますから、女性説があるという話はそれだけで結構な衝撃となっている模様です。

中国オタク層の女性説への反応だけでなく、
趙雲という武将への反応も面白かったので、
今回はその辺のやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


海外の中国歴史系BBSで趙子龍女性説という話が出ているようだ。
趙雲女性説ってのはさすがにどうかと思う。これはもう異端だとか邪説だとかいうレベルの話だ。

ちょっとクラクラするようなネタだ。とりあえずこんな話考え付いたヤツの創造力にだけは敬意を払おうか。

趙子龍はイケメンに描写されることが多いからこういう話が出てきたのかな。でも、その辺については創作の影響が大きいんじゃないか?

最近こういうアホなネタ多いよな。誰がこんな話信じるんだよ。

ふざけた話だ、こんな話俺は死んでも信じない。

この話を考えたヤツ、「恋姫✝無双」の見すぎだろ……

俺は「一騎当千」の方かと思った。

これは認められない……蜀と言えばゲイだろう!
だから趙雲は男でなければならない!

ほほう、なるほど。
長坂坡で曹操が趙雲に対して矢を使わずに生け捕りにしろと言ったのはこれが理由だったりして。

趙雲を貶めるのは勘弁してくれ。
この話の根拠になっている部分って三国演義の一部を恣意的に抜き出しているだけだし、正史のことも無視している。演義において美化されたストーリーをさらに曲解して説を立てるなんて馬鹿げた話だ。

日本のアニメの悪影響がこんな所にまで。

恋姫ファンの俺の脳内では、三国演義のキャラは貂蝉や華佗とか以外基本的に女だぜ。

趙雲は美人で有名な樊氏との婚姻を断ったなんてエピソードもあったよな。こういう所から男性ではないという説が出たんだろうか?

このネタを見て最初に頭の中に浮かんだのは「Fate/stay night」だなぁ。伝承の設定をいかしつつ、想像を飛躍させて各サーヴァントが設定されていたのはスゴイ衝撃的だった。趙雲も女性化でサーヴァントになったりして。

でも「Fate/stay night」のサーヴァントになるとしたら、趙雲じゃちょっと弱いよな。クラスとしてはランサーかライダー辺りが合いそうだが、他の神話クラスと比べると微妙。三国演義の武将であの作品でも活躍できそうなのは呂布か関羽くらいじゃないか?実際、呂布はサーヴァントとして登場してるし。

てか海外で趙子龍が話題になるってのはちょっと意外。ウチの国では人気抜群だけど、劉備や曹操のような三国志の中心人物じゃないし。

趙雲は「負けない」名将ではあるけど、実は一軍を率いての行動ってのが無いんだよね。蜀の武将の中ではそれほど地位は高くない。

こんな話どっから来たんだよ。
昔の話だから確かめるのが難しいからって何でも言えばいいってもじゃないぞ。

案外漫画の「覇-LORD-」じゃないの?あれも趙雲は実は女だったという話になってるし。他の武将全部が女性という作品よりも影響ありそうな気がする。

これ、日本の上杉謙信女性説とかから影響受けてるんじゃないの?
趙子龍を花木蘭的存在にするなんて話、昔は全く出なかったし。

一応ネタとしては結構前からある話だな。
曹操や諸葛亮、張飛なんかにも無理矢理こじつけた女性説があったと思う。てもまぁ、そんなに広まる話じゃないし、ウチの国の人間にとってはさすがに受け入れられない説だわな。

しかし、考えてみれば蜀の陣営に女性って結構違和感あるかもな。
最近では劉備たち三兄弟とか諸葛亮とかゲイネタはわりと定番になった気もするが、それだけに蜀陣営は男ばかりというイメージが固まっていると思う。
オタク文化に詳しければそんなに違和感ないとは思うんだが。

趙雲が女だったら困る!
私の脳内妄想の定番、馬超とのカップリングが成立しなくなってしまう!



とまぁ、こんな感じで。
イロイロと脱線したりしていますが、オタクで三国志の武将女性化ネタの作品を知っている人間はわりと問題なくこういったネタを受け取っている(?)ようですね。

また、中国では最近蜀の武将に関してはゲイやらBLネタの話が結構出るようになってきていたりするので、そっち方面からネタにしている発言も見受けられました。

ただ、そういったことに関する耐性(?)が無い場合は結構な違和感というか嫌悪感をおぼえるようです。

趙雲を女性キャラに……という作品は、
「恋姫✝無双」

「覇-LORD-」

などがあるかと思いますが、中国の一般的な感覚ではやはりこういったキャラの改変を受け入れるのは、いくらオタク関係の知識が浸透してきているとはいえまだ難しそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国と日本の「三国志一般常識」についての差

中国オタクがオタク系の掲示板に行く動機は

ちょっと前になりますが、ありがたいことに
「中国のオタクな人達はどういったことを目的にしてネットの掲示板に行くんでしょうか?」
という質問をいただきました。

このブログでは中国のオタクな面々が集まる掲示板でのやり取りを紹介させていただいておりますが、考えてみれば彼らがそういった掲示板に「行く動機」については扱ったことがありません。

恐らく楽しいからだとかヒマだからだとかだとは思うのですが、即答するのはちょっと難しい話ですし、そういったことに関するやり取りが無いかと気にしながらいつもの巡回をしていたのですが、先日うまい具合にこのことに関するやり取りを見つけることが出来ました。

そんな訳で、今回はその辺についてのやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


オタク系の掲示板を見てるようなヤツわりと頻繁に来ているのが多いと思うんだが、みんなどんな動機で見に来てる?最近気になってるんだ。

にぎやかな所を見たいからという感じかな。アニメの新作の話題とか、人気作の話題で騒げるし。

改めて考えてみると、ヒマっつーか寂しいからかも。

アニメや漫画の情報を求めてというのがでかいな。
日本のニュースを翻訳したのだけでは分からないことも多いけど、フォーラムに来るとそれに関する詳しい話題を知ることが出来たりするんだよね。

うーむ、自分が日頃やっていることから考えると、たぶん交流や討論のためにフォーラムへ来ているんだと思う。

同好の士と出会うためだな。
ネットとフォーラムが無いなんてもう考えられない。

なんとなく来てるということしか……あえて言えば楽しいからかな?

私は周りにあまりディープなオタクがいないので、フォーラムで好きなアニメや漫画について熱く語れるというのが非常に楽しいんだよね。そういった交流を求めてってのがよく来る理由かな。

数あるオタク系のフォーラムの中で、自分が常駐する所を決めたのは何がきっかけだったけなぁ。最初はこういうのに詳しい知り合いに幾つかのフォーラムを紹介してもらったんだが、何がきっかけで「定住」を決めたのか思い出せない。

俺はアップロードされたオタ関係のコンテンツの情報を求めてというのが大きいわ。
新番組についてとか、日頃チェックしていない分野の作品とかはP2Pソフト立ち上げてるより掲示板に来た方が良い収穫になる。

一言で言えば「もう習慣になっているから」だな。
俺のライフスタイルの一部になってる。

私も一日の仕事を終えて、あとは寝るだけというときにサイトのチェックをして発言してっていうのが日課になってるわ。

最初は字幕付きアニメを求めてってことだったんだが、その後交流を通じてたくさんの情報を知った。問題はその中にダウンロードでは手に入らないものに関しての情報もたくさんあったということだ……
いつの間にかオタク分野の本やグッズにバンバン金を使うようになっていた。楽しいのは確かなんだが、良かったのか悪かったのか。

フォーラムに行くと欲しいものが増えて困るよな。
ニュース以外にも戦利品をネットにさらしているのとかいるし、新しいフィギュアとか限定版の特典の話題とか、もうね。

最近はBBSに行って交流をしないでいることが「寂しい」からって感じかなぁ。最近はスマホでどこでもネット使えるし、チェックする頻度がかなり上がっている。

アニメや漫画の情報のためだね。
私は日本語できないから作品の情報やらネタやらを中国語で迅速に紹介してくれるのは助かる。

結局はヒマだからだろうな。適当に時間を潰す場合、BBSでグダグダするのが俺にとっては一番楽しかったりする。

私も情報が主な動機だね。日本語のニュースもチェックはしているけど、
フォーラムに来ると自分の好きな分野の情報がまとまって手に入るし、交流もできるからね。

俺の嫁と出会った場所だから。
ちなみに俺の嫁は今でも二次元世界から微笑んでくれています。

改めて考えてみると寂しいからってのが大きいような気がする。一人でいるとどうもヒマを持てあますんだよね。アニメや漫画にしても感想を言い合った方が楽しいし。

最初は情報を求めてだったけど、今では交流メインになってる。自分と「濃さ」の合う相手ってのが結構見つかるから楽しいんだよね。

きっかけとなったのはファンサブ動画の情報を求めてだね。そして居心地がよかったのでそのままずっと常駐して楽しんでいる。

ディスプレイの中では自分と趣味のあう同好の仲間と語り合うことができる。
三次元の世界ではこういったことは無理だ!



とまぁ、こんな感じで。
イロイロな情報や交流を求めてというのが多いようですが、それと同時にヒマだからとか寂しいからというのも結構あるようです。

情報に関しては、ファンサブ字幕つきの動画などといった頭の痛くなるようなことを目的としてというのも少なくないようですが、それ以外にも日本のオタク関係の情報全般を求めてというのがかなりあるようですね。

中国オタクにとってオタク系の掲示板は情報ルートとして重宝されており、
「日本のニュースを手早く中国語に翻訳し、スレを立てて話題にする」
という流れが様々なジャンルにおいて行われています。

もちろん中国にもオタク系のニュースを扱う商業系のサイトもあるのですが、そういった所は有名どころや大きなニュースがメインになってしまいますし、細かい情報やディープな話題を全てカバーすることはできません。

また、ニュースを話題にしたやり取りの中で、その情報の補足説明なども出てくるということから、掲示板の情報の方が使い易く面白いということも多々あるようです。

それに加えて、趣味の方向性の重なるユーザー同士のやり取りもあるわけですから、中国のオタク系の掲示板というのは中国オタクの生活において欠かすことのできないツールと言えるのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

ガンダムAGEに対していまだに悩む中国オタク

先日中国の大手ガンダムファンサイトの関係者の方にお会いして、向こうのガンダムの話を教えていただいたり、サイトのファンによるMS少女同人誌や中国オタク系BBS擬人化本などをいただいたりしたのですが、中国オタクの色んな方面へのレベルの上がりっぷりには毎回驚かされます。

MS少女同人誌にしても、題材となったMSは1st、08小隊、ポケ戦、0083、Z、センチネル、逆シャア、UC、クロボン、G、W、X、∀、種、種デス、00、それに加えて各種MSVやOVA、小説、ゲームなどの機体までと広範な作品に渡っていて、どれも良い感じのアレンジが加わったクオリティの高いMS少女になっていました。

あと、何食わぬ顔で例の四川のパクリガンダム2号機こと天郷2号のMS少女擬人化まで載っていたのには大笑いしてしまいました。

ただ、個人的にはZZに登場したMSがいないのは残念だったり。(センチネルのFAZZはあったのですが)袖付きの方でもいいのでZZのMSにももうちょっと興味を持ってほしいなーと思ってしまいますね。

さて、そんな訳で(?)今回はガンダムネタについてを。
ガンダムの最新作
「ガンダムAGE」

の放映が近づいてきていますが、中国オタクの面々はそれに関して非常に注目しているようですが、それと同時にちょっと戸惑っているような所があります。

今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけたガンダムAGEに対して悩んでいるやりとりを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


AGEの放映開始が近づいているが、どういった態度で立ち向かえばいいのだろうか?
何か最近自分の脳内が混乱している。

成功すればガンダムの新作がどんどん見れるようになるとでも考えておけばいいんじゃないか?
俺はもうガンダムシリーズのためには仕方がないことだと考えるようにしている。

これが成功したら仮面ライダーみたいに毎年新しいガンダムが見れるようになるかもね。問題は毎年やるガンダムが子供向けになるだろうということだが……

仮面ライダーや戦隊モノに比べると、ガンダムは子供向け市場で弱いし、バンダイは玩具メーカーだからこういう路線もしょうがないのかもしれないとは思う。個人的には以前の主に雑誌と小説、たまにゲームで作品を発表していくという展開でも十分だったけど、そうもいかないんだろう。

子供向けが流行っても、UCファンの俺には意味が無いんだよな。これがもし成功したら全部低年齢向け路線に走ってしまうんじゃないか?俺はそれが怖い。

仮面ライダーも全てが子供向けってわけじゃないし、それなりに楽しめる部分はあるんじゃないか?
PV見たけど案外ちゃんとしたストーリーっぽいし。

面白ければいいよ。俺が求めるのはそれだけだ。

個人的な好みとは違うが、ガンダムシリーズ全体への影響を考えると悪くは無い、と思うことにした。同じようなストーリーの繰り返しでは、緩慢な死を待つだけだからな。

こんなガンダムになるくらいなら、いっそそのまま終わってしまえと思う。

ガンダムにとって「良いこと」が、ガンダムファンにとっての「良いこと」と一致するわけではないのが問題だよね。

でもこれってかなり大きな賭けだよなぁ。バンダイはいったいどれくらいの勝算があるんだろう?
さすがにガンダムという重要タイトルで駄作を作るつもりはないだろうし、私は自分の楽しめる部分を探すことにするよ。

俺は心の底からこの作品が悲惨な失敗することを望んでいる。バンダイは今のガンダムファンがどういうものを望んでいるかを考えるべき。

俺もガンダムシリーズに致命的なダメージが行かない程度に失敗してSEEDの新作を作る方向に方針転換しないかなーと少し考えちゃっている。でもガンダムシリーズの勢いが消えるのも困るんだよな……難しい所だ。

SEEDシリーズが始まるときのUCファンって今の俺のような気持だったんだろうか?AGEというものが出現した今なら、UCファンの連中とも分かり合えるような気がする。

個人的に一番心配なのはガンプラの動きかな。今の商品展開見ると、ガンプラじゃなくてトランスフォーマーを売るつもりなのかと不安になってくる。

俺はこの作品で子供から金を巻き上げて新しいガンプラが出来ると思うことにした。MGクシャトリヤを早く発売してくれ!

こう考えるんだ。既に俺達にはUCというスバラシイ作品があるのだからAGEはリスク覚悟で冒険しても問題ないと。

今までのガンダムのイメージと違いすぎる不安要素だらけで逆に興味が湧いてきている。最近では面白くて新しいガンダムが見れるんなら、それはそれで良いんじゃないかという気持ちになってきたわ。

てかみんなが気に入らないのって主に頭身の低いキャラデザなんじゃないか?
そういうのって見てればそのうち慣れると思うぞ。キャラの年齢設定とか、今までのテレビシリーズと比べて特別低いわけでもない。俺はとりあえず作品の開始を待ってから評価することにしたよ。

俺はMSのデザインが気に入らないからダメだ。作品が作られた背景についえは理解できるんだが、さすがにMSがダメなのは……
MSのデザインさえよければ子供向けでも耐えられるんだが。

キャラやMSは気に入らないが、俺は中二作品が好きなんでその要素を満たしてくれるかもしれないと期待している。親が死んだとか自分専用のガンダム開発とか、案外いい感じになるんじゃないかと思える。

よく考えてみたが、結局俺が怖がっているのは今後ガンダムの主要路線が子供向け市場だけになるんじゃないかということなんだよね。テレビの作品が子供向けで成功してしまったら、俺達の望むガンダムはもう出ないんじゃないかというのが恐怖感の正体。
そして最近の日本のガンダムの動きを見てみると、「子供向けの作品が弱い」という問題があるだけで、「大人向けを放棄」というわけではない。だからそんなに怖がったり否定したりする必要はないんじゃないかと思うようになった。

てかお前ら、SEEDを見た後Gガンダムを見たときどう思った?
Gは機体もキャラも変態にしか見えなかったろうが。それがいつの間にかスゴイ作品だと思えるようになったりしたんだから、まずは待とうぜ。

まぁ確かに、Gガンダムの初見の印象に比べたらまだマシだよな……



とまぁ、こんな感じで。
基本的には作品似たしいて批判的でしたが、中には開き直ったりするのも出ているようです。

中国オタクの多くはSEEDからガンダムに入った世代なのでガンダムに対しては
「子供向けの作品ではない」
「見ごたえのあるちゃんとしたオタク(?)の視聴に耐えられる作品」
というイメージが強かったりします。
そのため、「子供向け」に見えるガンダムAGEに対しては批判的なスタンスを取るのが少なくありません。

ただ、ガンダムは中国オタクの間ででもオタク趣味の象徴的存在ということでガンダムそのものを切り捨てるわけにもいかないようです。
そしてそういったことから、作品に対してどういった態度を取るか悩んでしまったりもするようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「らんま1/2で誰が好きだった?」

今回はちょっと懐かしいネタで。
先日中国のソッチ系の掲示板を巡回していた所、
「らんま1/2で誰が好きだった?」

といったことに関するやり取りを見かけました。

高橋留美子先生の作品は中国でも人気が高く、
特に「犬夜叉」はモノスゴイ人気になったりしたのですが、
「らんま1/2」の方も比較的上の年代の中国オタクを中心として結構な人気となっています。

そしてそういったファンにとっては、
「らんま1/2」の各ヒロインに対してもイロイロな思い入れがあるようです。
そんな訳で、今回はその辺のやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


昔の話だが「らんま1/2」が人気になった頃、みんな自分の好きなヒロインがいたんじゃないか?
あかねとシャンプーと右京で誰が好きだった?

好きなヒロインということに関して女の方のらんまを外すなよ!
彼女は「らんま1/2」最高のヒロインだろうが!

私は今でもなお自分がシャンプー派であると思っている。
シャンプーの「我愛你」のシーンは当時子供だった私にとっては非常に衝撃的だった。

最初からずっとあかね。
ネットが広まってから、あかねが嫌いというかアンチな人が多いというのを知ってちょっとショックだった。あの性格はカワイイと思うんだけどなー

一番人気だったのはシャンプーじゃないかな?あかねは何か不人気という印象。そして九能小太刀を応援していたというのには会ったことが無い。

ハーレム派の俺としては全員大好きだ!あと八宝斎がマジで大嫌いだった。

「らんま1/2」の連載が終わったのってウチの国でPCが広い層に普及する前だったと思うが、当時ネットがあったら各ヒロインのファン同士の不毛で熱い戦いが発生したんだろうか?

俺はシャンプーが好きだったが、確かに当時は「どのヒロインが好きか」で誰かと争うとかは考えたこと無かったな。思えば平和な時代だった。

俺のクラスでは授業中にこっそり漫画読んで、放課後にみんなでどのヒロインが好きかとかやってた。もちろん今のネットでの戦いほど激しくはなかったが。

あの作品が人気になったのは十数年以上前だし、今のオタクにとって高橋留美子作品といえば「犬夜叉」なんだろうが、俺にとっては「らんま1/2」だな。当時、1人でいるときにらんま1/2でキャラが吹っ飛んでいくポーズを真似してジャンプして遊んでいたりもしたっけ。

てか右京好き少ないのかね。俺は好きなのに。
シャンプーとあかねに関しては話題になるけど、右京は話題にならないような気がする。お好み焼きという食い物がウチの国ではイメージし難いのもよくないんだろうか?

右京好きなの結構いると思うぞ。俺も好きだし、乱馬と右京のカップリングとかわりと人気あるぞ。超少数派だが良牙と右京のカップリング派なんてのもいるはず。

そういや確か俺の読んだ訳だと右京のお好み焼きは「烙餅」になってたな。同じ小麦粉使う料理だけど、烙餅とお好み焼きでは実際のイメージがかなり違うと思うんだが……

(訳注:烙餅は中国の東北地方の食べ物で、小麦粉をこねて焼いたものです。日本の漫画でいえば、美味しんぼで山岡さん達がスキーに行って吹雪でロッジから帰れなくなったエピソードの時に作ってますね)

私も右京が好きだった。あと私の読んだのだと「煎餅」になってたね。他にも「焼餅」という訳のバージョンもあった。どっちにしろ中華料理にはお好み焼きに相当する料理が存在しないから訳がヘンなことになってたんだろう。

「らんま1/2」が人気だった頃はクラスで漫画を回し読みしていたね。海賊版だけど当時の子供の小遣いではそれなりに高いものだったし。当時の印象ではシャンプー派が優勢だったかな?

アニメは入ってなかったけどなぜか「らんま1/2」の歌が入ったカセットや文房具系のグッズなんかは出回っていたっけ。シャンプーの猫飯店メニューソングとか今でも歌える。

「らんま1/2」は女性ファンも多かったけど、女性ファンの間ではシャンプーが一番人気だったと思う。
あとウチの地方のテレビ局だとなぜか「らんま1/2」のアニメ流してたな。確か話数的には全部じゃなかったと思うけど。それから海賊版VCDもあったと思う。ただ、そういうのが出る頃には別の作品が流行っていたし、あまり注目されなかったんだよね。

私はおさげの女のファンです。

俺はなぜか良牙と女らんまのカップリングをよく妄想していた。思えばあの頃から俺の進む道は歪んでいたのかもしれない。

私は右京が好き。あのでかいフライ返しを装備している姿に対して私が覚えた感情、今ならわかる。あれこそが「萌え」というものだ。

私は脇役というか不遇なキャラが好みなんで、なびきと右京が好きだったなー
てかあかねのファンってあんまりいないのかな?嫌いという発言はわりと目にするけど。

あかねの場合ファンはそれなりにいるけど、それ以上にアンチが目につく気がする。「犬夜叉」のかごめも似たような感じになってるし、高橋留美子作品のメインヒロインって実はアンチが多くなるタイプなのかもね。

分かってないな、お前ら。「らんま1/2」で最高のヒロインは天道かすみに決まっているだろう!

あかねは髪型の変更が残念。髪型変更後、あかねからシャンプーと右京に乗り換えた。
ところで東風先生はどうして消えてしまったんだろう?最初に読んだときは三角関係(かすみも入れて四角?)になるのかと思ったら意外にも全くそういうことにはならなかったんだよな。

あかねは乱馬とくっつくということでいいので、どうかシャンプーは僕にください。

ひな子先生が好きな俺は少数派。

良牙とあかねがくっつくのを応援していた私はこういう話題の時はちょっと困るぜ。

最近原作を読み返してみたら、女らんまとシャンプーのカップリングがとてもスバラシイものに思えてきた……



とまぁ、こんな感じで。
イロイロと意見はあるようですが、ざっと見た感じではシャンプーの人気が頭一つ抜けているようでした。


上の発言にもありますが、高橋留美子先生の「らんま1/2」は一昔前に中国本土の方でもかなりの人気となった作品なのですが、人気になった当時は中国ではまだVCDがようやく普及し始めたくらいの頃でした。
そういったことから、基本的には海賊版の漫画版の方で作品を知ったというのが多く、アニメの方を見たことがあるのは案外少ないそうです。

ただそれでも当時結構な人気でしたし、私が通っていた学校でも同級生に「らんま1/2」をネタにして猛虎開門破ごっことか猛虎落地勢ごっことかやるのが結構いました。

また、ヒロイン達の事に関してもわりと気にはなっていたようで、
海賊版のためにいつ続きが読めるか分からない状況にいた彼らから、
「らんま1/2の最終回はいったいどうなったんだ!?」
と聞かれたなんてこともありましたね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


北京で開催の成田剣さん&山口勝平さんのイベントは大盛況でした その3とこぼれ話

中国人が処分に困る伝統的贈り物「月餅」

思いついた頃にやる食べ物ネタ、今回は季節ネタの
「月餅」

についてを。

日本ではお月見と言えばお団子とススキですが、中国ではお月見(中秋節)と言えば月餅になります。月餅は中国の中秋節には欠かせない食べ物で、この時期には知り合い同士で月餅を送りったり送られたりしますし、職場でも職員に月餅を配ったりします。

月餅の習慣は中国人にとって欠かせない習慣とも言えますが、それだけにその時期になるとネタっぽい話題にも事欠きません。

例えば、月餅の贈呈にかこつけた賄賂などはありふれた話(?)で、過去には月餅と高級ワインや貴金属などを一緒に包装した贈呈セットなんてのが出て月餅はおまけというか、月餅を口実にした何かしらの贈り物状態なんてことも起こったりしています。
「お代官様のお好きな黄金色の月餅にございます」
「越後屋、そちもワルよのう……」
なんてノリのやり取りも行われていたのかもしれませんね、はい。

こういった豪華贈り物付き月餅というか月餅付き豪華贈り物、スゴイのになると純金付き月餅、住宅付き月餅、更には純金の月餅(もう食べ物とか餡ですらない)なんてのも出たりしていたそうです。
さすがにこの風潮に関しては政府が動きイロイロと規制をしているので、現在は一時期ほどヒドイことにはなっていないようですが……

そして、今年月餅関係で話題になったのは職場で配られる月餅や月餅引換券を所得の一部として課税対象にすべきだという「月餅税」についてでした。
この税については人民日報の記事(日本語版)でも信憑性なしという論調になっていますし、実施されることはたぶんなさそうですが、一時期は「月餅にまで課税されてたまるか!」と中国のネットでもかなり話題になっていました。


しかしこの月餅、実は習慣としてはともかく、送られるモノとしてはそれほどありがたいものではなくなっているようです。ここしばらくの間で中国の食生活や好みの傾向が大きく変わったことにより、月餅が最近の中国人の好みに合わなくなってきているのだとか。

言ってしまえば、甘いものが少なかった昔ならともかく、食べ物の種類が豊富になった現在では月餅はそこまで美味しく感じるものではないそうです。

月餅は基本的に砂糖が多く使われ、更にラードなどの油もたっぷり使われるので非常にヘビーな食べ物となっています。もちろん、カロリーもヘビーです。
私なんかは半分どころか4分の1くらいでもうギブアップ状態になってしまいますね。

これが季節イベントで1個か2個というのならまだ楽しめるのですが、贈呈セットで大量にもらったりするとかなり大変です。
中国人にとって中秋節は重要なイベントですし、
「月餅無しの中秋節はありえない」
「この時期に月餅を送らないのは礼儀知らず」
といった感じなので月餅を送り送られの習慣こそ残っているものの、
月餅そのものに関してはちょっと始末に困るものになりつつあるようですね。

今回は私の日頃の巡回先である、中国のソッチ系の掲示板で見かけた
「月餅どうやって処分する?」
といった話題に関するやりとりを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今年も中秋節ということで月餅が行き交いする時期になったわけだが、みんな月餅どうやって処分する?あの脂っこくて甘いヤツは、食べてどうにかできるものではない!

一気に食うのはキツイから、16分割くらいにしてちょびちょびと食べてるわ。1個を一気に食うとか無理。

私は好きな味のだけ食べて残りは捨ててる。

この間試したヘンな果物餡の月餅はひどかったな……かといって普通の月餅は胸焼け起こすからキツイし……

果物とかアイスクリームとかの変わり種の中にはたまに食えるのもあったりするけど、普通のよりさらにトンデモナイ味になってるのもあるから困るよな。
てか、もらい物は無難な伝統のモノになることが多いから毎年の始末に困る状況が一向に変わらんのよね。

俺、月餅の鹹蛋(塩漬け卵)が好きなんで黄身だけ取り出して食ってあとは捨ててるわ。

(訳注:月餅の定番のなかには鹹蛋の黄身を満月に見立てて餡の中に入れたものがあります)

蘇州式の月餅は皮がサクサクしてるし、比較的食べやすいかな……でも大体は脂っこいのがくるんだよな。

月餅はマジできつい。てかウチの国の伝統的な祝祭日の食い物でウマイのってあんまり無いような。普通に食えるのってちまきや餃子くらいじゃないか?

(訳注:中国では多くの地域で年越しに餃子を食べます)

実家にいたときの中秋節は月を見た記憶より大量の月餅を黙々と食べていた記憶の方が鮮明だ。食べても食べてもなかなか終わらなかったというのをよく覚えている……

私の所は基本的に全部別の人にあげて、家ではほとんど月餅食べなかったな。

俺の実家の月餅は結構おいしかったんだけど、こっちで食う月餅はどれもマズイ。この時期は実家に帰りたくなるよ。

ウマイのもあるんだけど、マズイのも多いからな……
まぁ、腹が減ってる時に食べるのがいいよ。そういう時なら勢いでイケル。

一箱もらって、一つだけ食ってあとは全部捨てるとか普通にあるからなぁ。

すぐに悪くなるもんでもないから、夜食で少しずつ消費してる。

俺は朝飯代わりかな。でも、同じ味のが続くと正直キツイ。心の底から食べたくなくなる。

なんだかんだで結構イイ値段のもあるから、もったいなくて食べてしまうな。200元(約2400円)くらいのやつとか「1口10元(約120円)以上」とか考えてしまうと、食べないという選択肢は選べない。

子供の頃からずっと月餅は苦手だ。比較的食えると思うのは氷皮月餅(冷やして食べる月餅)だけど、それにしたってそんなに食べたいとは思わない。

普通の月餅じゃなくてアイスクリーム月餅送ってくれないかなー

てか今の時代、月餅なんて太り易い食い物なんて流行らんだろうに……

保健月餅とか考えたのマジで誰だよ!カルシウムとかヨウ素配合だとか薬膳だとか、そもそも月餅なんてもん大量に食ってる時点で身体に悪いわ!

あー、確かに私も今は月餅そんなに食わないな。身体に悪そうだと思って手が伸びない。

金が無い時や買い物行くのがめんどくさいときは悪くないよ。ミニ月餅1つでも余裕で一食分の満腹感。
朝飯や夜食にするのにピッタリ。

俺は飯代わりにしてしばらく食っていたが、段々と気分が悪くなりしまいには食べられなくなって、結局ほとんど人にあげてしまった……

またしばらくは月餅が俺の朝飯になるな……そして最後は食うか捨てるかの選択になる……
いや、食えるだけ幸せだとは分かるんだが、大量の月餅はマジでキツイ。

味については当たり外れがあるので何とも言えないが、包装に関しては間違いなく進歩してるよね。だから私は箱は残して自分で使うようにして、月餅については可能な限り他の人に押し付けることにしている。



とまぁ、こんな感じで。
諦めて捨てたり人に押し付けたりするのも少なくないようですが、頑張って少しずつ食べるのも結構いるようです。
ただ、正直私は朝食や夜食に月餅というのは勘弁して欲しいですね……

中国の月餅はまだ日本の感覚からするとかなりヘビーなものではありますが、最近はどんどんヘルシー寄りになっているそうです。
以前から香港などではこの傾向が顕著でしたが、最近は中国本土の方でもそういった傾向が出ているのだとか。

日本で流通している月餅としては中村屋が日本人向けの味にアレンジした月餅があるかと思いますが、最近の中国の月餅はヘルシー寄りの調整の結果、どんどん中村屋の味に近づいているなんて話もあるそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国人「スイカに塩をかけるなんて信じられない!」

中国人「杏仁豆腐ってどんな食べ物?」

9/13修正:ススキのはずが何を間違ったか笹と書いておりました……ご指摘ありがとうございます。

中国オタク的「良い実写化」

先日「るろうに剣心」の実写化が発表されたりするなど、
アニメや漫画の実写化というのもそんなに珍しいことではなくなっているように思える今日この頃ですが、ありがたいことに
「中国オタク的にアニメや漫画の実写化ってどうなんでしょう?」
という質問をいただきましたので、今回はその辺りについてやらせていただきます。

アニメや漫画の実写化については原作のイメージと変わってしまうことが多いことから、中国オタク的には基本的にネガティブな態度を取っているのですが、中にはそういったことのない「良い実写化」というのもあるようです。
それでは以下、中国のソッチ系の掲示板で見かけた反応を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメや漫画の実写化はたいてい悲劇的なことになるが、中には良いものもあると思うんだが、実際どんな作品があるだろうか?個人的には「デスノート」は良かった。

日本のアニメや漫画原作で成功した実写化というので思いつくのはやはり「花より男子」じゃないかな。台湾でドラマ化されたのがモノスゴイ人気になったし。

俺も「デスノート」の実写化は良かったと思う。てか、ウチの国で流行ったのは実写の方だよな。デスノートごっこが社会問題になっちゃったし。

「頭文字D」かなぁ。藤原とうふ店はたぶん中国で一番知名度の高い豆腐屋だ。
香港や台湾の実写化って結構アタリがあるのに、不思議なことに日本のドラマって案外面白くないことが多い気がする。

日本のアニメや漫画の実写化って微妙なの多いよね。私が面白いと思ったのってどれもアメコミの実写化ばかり。

「頭文字D」はオタク層以外にも大ウケしてるよな。
ここ最近の中国本土での映画の興行成績でも日本系の作品では一番良いはず。

オタクの間ではあんまり話題にならなかったけど「のだめカンタービレ」の実写版は面白かったよ。原作漫画も十分面白いんだけど演奏の音や動きに関してイメージするにはどうしてもクラシックの知識が必要だったから、映像化でそういった部分の表現が加わったのは良かった。

私も「のだめカンタービレ」が「良い実写化」だと思う。原作でも一番面白い所を非常に面白く実写化していた。

「クローズZERO」とか結構良いぞ。原作知っていても普通に楽しめる。

映画化の場合、原作のストーリーの仕掛けがキッチリしっかりしていれば映画化してもそんなに悪いことにはならないよね。「ライアーゲーム」とか「カイジ」とかは悪くなかった。

原作から離れすぎると不満に感じたりするけど、原作そのままで実写化しても原作との違いが強く意識されるだけだったりするから難しいよね。
「GTO」や「医龍」なんかは原作からの乖離が比較的大きい作品だけどわりと面白いと思う。

誰にでも薦められる作品としてはやはり「のだめカンタービレ」じゃないかな。私のいた学校では音楽の授業で流したりしていたし、この作品はかなり広まっているんじゃないかと思う。

「花ざかりの君たちへ」は日本と台湾でドラマ化されたけどわりとどちらも見れたね。あと私はこれで堀北真希のファンになった。それにしても台湾でドラマ化される作品って日本だとどう思われているんだろ?

「デトロイト・メタル・シティ」の映画を見たときはストーリーにちょっと納得いかなくて「クラウザーさんの歌が聴けただけで十分価値があるかな……」くらいに考えていたが、原作が更に納得いかない終わり方になってしまったんで、自分の中では映画版のラストが正式な終わりになった。

「時をかける少女」の実写はわりと良かったよ。

いや、それは原作が小説でその後映画になってアニメが一番最近作られたものになるからむしろ「アニメ化」だろう……

面白いかどうかは別として、「魁!クロマティ高校」を映像化したのは英断だと思うんだがどうだろう?

「逆境ナイン」は原作を知らないとあんまり面白くないんだが、原作を読んでから見るとあの作品をよくぞここまで映像化したなーと感心できる不思議な作品だった。

衣装だけ微妙に原作通りだったりするヘンなコスプレモノになってなければ良いや。個人的に一番きつかったのは「魔法先生ネギま!」の実写化。楽しめたのは「キューティーハニー」とかだな。ただ「キューティーハニー」は見た当時は原作知らなかったというのも大きいかも。

コスプレならTMAの実写化は愛があると思うぞ!それ以外の問題がたくさんあるけど!

最近のだと「JIN-仁-」が特に良かったね。日本での評価が高いのにも納得。
あと作品そのものとはあんまり関係ない話なんだが、現代の知識を持って過去にタイムスリップというこっちでも定番の妄想ネタな内容に、日本でも同じようなこと考えてるんだなぁとちょっと嬉しくなってしまった。

昔の作品だし皆あんまり意識していないのかもしれないが、中国で一番有名になったアニメや漫画原作の実写化と言ったら間違いなく「東京ラブストーリー」だろ。あれも一応漫画原作の作品だ。当時は社会現象になるくらいの大人気だったし、俺達の上の世代なんかはあれの影響をかなり受けている。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの中には日本のドラマに手を出しているのも結構いるので、アニメや漫画原作の作品についてもわりとチェックしているようですね。

ちなみに、今回見かけた反応のなかで好評だったのは
「のだめカンタービレ」

のようで、男女関係なく評価が高いようでしたし、オタク層以外にも結構知られているようでした。

それと、日本のアニメ漫画原作の実写作品は、日本以外にも台湾や香港で制作されたものがあり、その中には中国で人気になったものも結構あるようです。
中国オタクの面々はそういった作品もきっちりチェックしているようですし、実写作品に関してはある意味日本よりも幅広く(?)把握している所があるのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


「けいおん!」映画化が実写なのではないかとパニックになる中国オタク

中国で都市擬人化の企画が盛り上がっている模様

過去にヘタリアの人気が中国で大爆発して中国オタク史上最大の女性向けジャンルとなったり、最近ではIT会社やらアンチウィルスソフトやらの擬人化、地下鉄の擬人化なんてのも出ているなど、擬人化ネタは中国オタクの間でも既に一ジャンルとして定着しているようです。

そんな擬人化ですが、先日中国のオタク系の雑誌「天漫」で
「中国の都市擬人化」
という企画が始まったそうです。
この企画は中国の都市を学園モノ的なキャラに擬人化してしまおうというものなのだとか。

ありがたいことにこの件についての情報と質問もいただいておりますので、今回はその企画についてでやらせていただきます。

この企画は中国のニュースサイトの記事でも紹介されているようです。
21cn.comの記事
ざっと見た所、コチラのサイトの記事は比較的画像が大きいようです。

中国語の記事ですが画像もありますのでよろしければご参照ください。

さて、それでは以下に各都市の擬人化設定を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


北京:男 18歳(高三)184cm
眉間に赤いアザがある。

生徒会長。大物政治家の息子で、仲間の中では最もリーダーシップのある生徒会の中心人物。表面的にはクールで落ち着いた性格で口数も多くないが心は優しい。仲間の悩みを見つけてそっと手助けする。頭が非常にいいので、彼の前ではウソをつこうなどと考えないほうがいい。
餃子をやたらと好むという外見のイメージからは想像できないようなところがある。
故宮のような壮麗で古風な豪邸に住んでいる。

上海:男 16歳(高一)181cm
金髪。

高貴で華麗な金髪王子様系キャラ。若くて気が短く、性格はちょっとツンデレ。父親は大富豪で、母親はヨーロッパの貴婦人の装いをした気高く美しい婦人。頻繁に外国人と交流しており外国語も流暢。プライドが高く、負けず嫌い。競争相手は北京。考え方が常人と異なり、しょっちゅうおかしな行動をしては他の人間に迷惑をかける。高一の新入生として、選挙を経ずに直接生徒会に加入。

広州:男 17歳(高二)173cm
アホ毛、 糸目、ヘッドホン。

抜群の成績で、優しく親切な性格で、音楽の才能がある秀才。オタク分野に関しては知らないものは無いほどのディープなオタク。最大の特徴は食べ物に関するパワーと勇敢さ。普通の人の3倍以上は食べ、朝の飲茶の習慣があり、食べる速度は常人をはるかに上回る。そしても最も重要なのが、何であろうと勇敢に食べること。どんなに食べても太らない。ペットは5頭のヤギ。

成都:女 18歳(高三 )168cm+8cm(ヒール)
大波浪な髪形、白黒ボーダーのオーバーニーソックス、ハイヒール。

(訳注:大波浪というのは大きめのカールを入れたロングヘア……でいいんでしょうかね?こんな感じのわりと豪奢な髪型です)
カールの入った金髪ロングヘアで流行のスタイルをまとった美人の姉御。性格はちょっと強気で、機嫌が悪い時はよく周りに暴力混じりの災難をもたらす。辛い食べ物、特に火鍋が好き。料理好きだが毎回トウガラシを入れ過ぎて恐ろしい食べ物を創り出してしまう。しかし本人には全く自覚が無い。パンダのアクセサリが好きで白黒のオーバーニーソックスを身に着けている。口癖は「雄起!」
(訳注:「雄起」というのは成都や重慶から流行り出した応援のかけ声で、サッカーの試合などでもよく使われるようです)

杭州:女 17歳(高二) 165cm
ヘアバンド、フリル、オーバーニーソックス。

育ちのいいお嬢様。古風な美女で名の知られたアーティスト。二つ年下の蘇州と「Heaven」というデュオを組んでいる。(「上に天国有れば,下に蘇杭有り」という言葉より)
外見はか弱く見えるが、危機に対しては常に自らの身を投げ出す。古風ではあってもその中には流行への感覚もあり、新しい物事を素早く受け入れる能力がある。南京に対して好感を抱いている。

蘇州:女 15歳(中三) 160cm
頭の左右両側に花の髪飾り。

蘇州は杭州よりも子供っぽく、天真爛漫で外向的、でもちょっと泣き虫。杭州が悩んでいる時、蘇州はよく彼女の傍に引っ付いて慰めてあげるが、この時は大人っぽく見える。自分より3歳年上の甥っ子の南京が大好きで、いつも南京の前で「おばさんぶって」威張ったりするので、南京はどう対応すればいいかと困っている。

南京:男 18歳(高三) 182cm
詩文の書かれた扇子を手に持っている。

古風で大きなお兄さん。長髪。漢服を着るのが好き。広範な知識を持ち、しっかりした内面を持っている。腕っ節は抜群だが、争いごとが起こった時に暴力は使えず、言葉で相手を説得する。いつでも悠然としているように見え、万事において自分のリズムで慌てず騒がず行う。大根が好き。「能ある鷹は爪を隠す」な前生徒会長。
(訳注:南京の人間はからかい混じりで「南京大萝卜(大根)」と呼ばれることがあります)

福州:男 17歳(高二) 180cm
平凡な男。

容姿、体格、成績どれもがとても普通。しかし中身は善良で頼れる根っからの良い人。家事能力が高く、他人の面倒を見るのがうまい。もし誰かが彼に手助けを頼んだ場合、毎度毎度口では「めっちゃめんどくさい、やりたくない」などと言いながらも手を貸してしまう。いとこの厦門に会った時はいつもフルタイムの家政婦に成り果てる。

厦門:男 12歳(小六) 160cm
ショタ。

女の子みたいにカワイイ男の子。機転がきいて賢く気まぐれで音楽の才能がある。「鼓浪嶋」という名前の変わったペットと片時も離れずにいる。緑豆餡餅が好き。本人に悪気はないものの、いとこの福州に面倒をかけまくっている。福州にかなり依存していて兄弟(いとこ)間の関係は親密。
(訳注:「鼓浪嶋」というのは厦門の南西部にある小さな島です。また、緑豆餡餅というのは厦門の名物の一つです。)

済南:男 17歳(高二) 183cm
円形フレームのメガネ、首の後ろに小さなポニーテール。

やさしいお兄さん。昼寝と読書が好き。孔孟の故郷に生まれ儒家の文化の薫陶を受けた、生来の文雅な気質をもつ。真摯かつ誠実、そして頭脳明晰。その性格には侠気の通ったところもあり、よく義侠的な行動をとる。泉から湧き出る水に対して何とも言えない恋恋とした感情があり、怒ったときはバックに大量の泉の水が噴き出す。

西安:男 18歳(高三) 185cm
スクエアフレームのメガネと白手袋。

読書人の門弟として生まれた知識人。小学生の頃から中国の古代文化を学び、日常生活で使う生活用品は全て極めて価値の高い骨董品。冷静かつ理性的な思考であらゆることに対応し、感情に影響されるようなことはそうそう無い。スクウェアフレームのメガネをかけた腹黒策士。文物保護のため常に白い手袋を着用している。兵馬俑収集を好み、兵馬俑をインテリアとして家に置いている。

洛陽:女 18歳(高三) 165cm
無口無感情無表情の三無少女。

口数が少なく武芸に秀でた三無少女。西安の助手兼ボディガードで、二人は一緒に生活している。動きやすくするためにスカートの下には短パン着用。各種暗器を隠し持っている。自己表現が苦手なので一人ぼっちで寂しそうにしていたりする。たまにヘンな挙動をするが、本質的には善良な良い子。
(訳注:「三無少女」は中国オタク用語の一つで、綾波レイのようなタイプのキャラを指します)

哈爾濱:男 18歳(高三) 189cm
白髪、スカーフ。

冷たい白髪高身長美男子。北方から来たので他の人に比べて厚着。どんな季節でもスカーフを巻いている。表情は凍ったように無表情。しかし冷たい外見とは裏腹に心は熱く、冗談が大好き、しかししょっちゅう滑っては周囲に冷たい雪を舞わせる。植物と薬物が好きで酒の量は底なし。北方辺境の駐留守備を代々担ってきた武門の名家の生まれで、騎射に優れる。



以上です。
勢いで訳したので間違いに関してはどうかお手柔らかに……

この企画で擬人化されているのが中国において
「キャラの立っている都市」
ということなんでしょうかね。

ざっと見ただけでも、日本にはあまり伝わってこない、中国人(企画が企画なので中国オタク層が多数のようですが)による中国各都市へのイメージがイロイロ出ているのがちょっと面白いですね。
今後の動きがイロイロと気になる企画です。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。



ラーメン擬人化ドラマCDに女性中国オタク(たぶん)も興奮気味

中国オタク「日本でウィルスが萌え化……それならウチの国だってあるぜ!」

9/9:修正:誤字脱字などを修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「ジブリの作品でどれが好き?」

スタジオジブリのアニメは中国でも有名で、日本のアニメの代名詞的な存在になっています。ただ、オタクな層の間では基礎知識過ぎて案外話題にならなかったりもするのですよね。

ちょうど先日、ありがたいことに
「中国で人気のあるジブリ作品は何ですか?」
という質問をいただきましたので、ちょっと中国のネットの反応を調べてみました。
それでは以下、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


みんなにちょっと聴きたいんだが、ジブリの作品だとどれが好き?
あまりにも基本的なことだから日頃は語られないが、日本のアニメを語る上でジブリ作品は避けて通れない存在だし、好きなジブリ作品についてちょっと語ってみないか?

うーん、あえて一つ選ぶなら「天空の城ラピュタ」かな?
とても印象深い。日本のアニメをどれか一つということでも、私はラピュタを選ぶね。

ラピュタも悪くないけど個人的には「もののけ姫」とかも好きかな。

私は「天空の城ラピュタ」かなぁ。あれは誰にでも薦められる素晴らしい作品だ。

「紅の豚」が大好きです。あの作品の空気はいいねぇ。

やっぱ「もののけ姫」。あの作品にはスゴイ引き込まれた。

公開当時はまだスタジオジブリが無かったから厳密に言うとジブリ作品じゃないけど、「風の谷のナウシカ」は一応ジブリに入れてもいいよね?私はアレが一番好きだ。

真っ先に挙げたいのは「耳をすませば」だな。ああいう青春ストーリーは良いねぇ。あとはラピュタもかなり好みだ。

「となりのトトロ」が好き。日本のジブリ美術館のネコバスには感動した。しかし、大人は乗れないということだった。自分が大人になってしまったことがあれほど残念に思えたことは無い……!

ナウシカはジブリヒロインで一番スバラシイと思うんだが。

特別な話ってわけではないんだけど、「海がきこえる」が妙に気に入っている。他の人が大作を好きだというのも分かるんだけど、自分がジブリ作品で一番繰り返して見た作品はコレ。

「海がきこえる」はなんか良いよな。原作小説に続きがあると聞いて日本の友達に頼んで送ってもらったけど、原作小説にはアニメの甘酸っぱいような空気が無かったのにガッカリしたのも今では良い思い出。

小学生の時に初めて「もののけ姫」を見たときはなんかホラー作品に思えて怖かったんだが、大人になってから見返してみたらジブリで一番好みの作品になった。

うーむ……「紅の豚」「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」辺りが好みだが……一番好きなのは「もののけ姫」かな。

自分が最初に見た日本のアニメが「天空の城ラピュタ」だったのは幸せなことだと思ってる。あの作品にはアニメの良さがたくさん詰まっているよ。

俺も小学生の時に初めて「天空の城ラピュタ」を見たときの衝撃は忘れられないわ。

「耳をすませば」も好きなんだが、大人になってから見ても同じように楽しめているってことでやっぱ「天空の城ラピュタ」かな。

完成度の高さで言えば「もののけ姫」が最高だと思う。
ただ、個人的な好みでは「紅の豚」とか「千と千尋の神隠し」だな。

評価されるのは分かるが、私はあんまり宮崎アニメにハマれない。ただ「耳をすませば」だけは良かった。

ジブリのアニメでスゴイ作品を挙げるなら、「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」だな。最近の作品も悪くないんだけど、この2作ほどのスゴさは無い。
ただ、私が個人的に一番好きなのは「となりのトトロ」だったりする。

私は「魔女の宅急便」みたいなキャラが成長する物語が好き。

一番印象に残ってるのは「千と千尋の神隠し」だね。動画部分だけでなく音楽も含めてスバラシかったし、ストーリーに混じる淡い恋物語も良かった。

「耳をすませば」が好き。近藤喜文先生の訃報はショックだったわ……

一つだけなら「千と千尋の神隠し」だな。無いだろうとは思うが、続編をとても見てみたい作品でもある。

ジブリ作品で一番スバラシイのは「天空の城ラピュタ」だと思う。まさに冒険モノの最高峰。男の子でアレを嫌うのはいないと思うよ。
個人的には「もののけ姫」も結構好きなんだけど、あっちは見る年齢を少し選ぶところがあるんだよね。

アニメ見ないようなヤツでもジブリアニメ、特にラピュタはみんなよく覚えてるよね。
あとラピュタは主題歌もよく知られているよね。色んな大学で、色んな楽器で演奏しているのを耳にする。

ところで、誰か「ホーホケキョ となりの山田くん」が好きなヤツっていない?



とまぁ、こんな感じで。
とりあえずざっと見た所では「天空の城ラピュタ」が一番人気のようでした。


そしてその次が恐らく「もののけ姫」でしょうか。
こちらはラピュタに比べて好みが分かれているようですが、熱烈なファンはラピュタより多そうです。

他にも、
「千と千尋の神隠し」「紅の豚」「となりのトトロ」
といった辺りは比較的人気が高いようでしたし、
ちょっとディープな層を中心に
「海がきこえる」「耳をすませば」
といった作品も人気があるようでした。

ジブリアニメは中国のテレビでもちょくちょく放映されたりしていますし、子供の頃から見ていたというのも少なくないようです。
中国オタクの間にもジブリアニメのイメージはしっかりと根付いているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


「火垂るの墓」が中国国営放送で国慶節の連休中に放映される

中国オタク「今度の萌え化はバイクのナンバープレートって……」

今回はちょっと軽めのネタで一つ。

中国オタク的に日本の萌えネタというのは、ウォッチの対象となっているような感もあります。毎回毎回もうこのジャンルで終わりだろうと思いつつも、それを越える予想外のネタが出てくるのが何とも言えないようです。

で、今回彼らのアンテナに引っかかったのは大阪の交野市で公布される、七夕伝説をモチーフにしたミニバイクのご当地ナンバープレートのようです。

“萌え”ナンバープレートで町おこし 大阪・交野市(MSN産経ニュース)

中国のソッチ系の掲示板でもこの件についてのやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の大阪の交野市で萌えネタの宣伝が行われるらしい。
七夕の故事を元にした図案でカワイイ織女と星が描かれたナンバープレートだ。

今度の萌え化はバイクのナンバーって……あの国はホント何でも萌えにするんだなぁ。

これはまた、全く想像もしなかった方向から来たね。

あー、そうか、バイクか!うまい事考えたもんだな。
バイクだったら走り回るからそこら中で宣伝してもらえる動く広告塔になってもらえるってわけか!

こういうの、ウチの国でやったらそこら中から叩かれるだろうなー
でもすぐに消されちゃうだろうから大した問題は残らんかもしれない。

エロ関係の萌えではない、カワイイ方向での萌え……これはちょっと欲しい。ウラヤマシイ。

こういうデザインのはいいよね。なんか久々にとても欲しくなる萌えアイテムだ。こればかりはウチの国では無理だよな……

痛ナンバープレート!
やはりあの国には、萌えに出来ないものなど存在しないのか!

これ、違法にならないの?

いや、これ市の政府機関が発行しているらしい。正式に行政機関が関わってるから、正式なナンバープレートなんだろ。そんなこと、よくやれるよなぁ。

あの国はホントなんでも萌えにしちまうよな。車関係とか、正直昔は萌えとは一番遠いものだと思っていたんだが……

まぁ、痛車の系統と考えればもわりとアリな話なのかも。よく考えてみれば某藤原とうふ店の車とかも一種の痛車と言えなくもないし。

ウチの国でもナンバープレートの装飾でスパイダーマンとかバットマンのSDキャラはあるが、ナンバープレートそのものはいじれないのに……!

こんなのウチの国でやったら警察のおっさんに怒られて罰金だよな。

ナンバープレートだけは……いくら痛車でもナンバープレートだけは萌えにできないと思っていたのに……!

ナンバープレートの改造って違法になるから萌え改造は無理だと思っていたんだが、政府機関で正式に出してしまえば大丈夫なのか?いや、理屈は分かるんだけど。

北京では車を買うのが抽選制になってるし、バイクも都市部ではほとんど走れなくなってるのに、日本ではこういうことやってるのを見ると何とも言えない気分になるなぁ。

今後はバイクだけじゃなく、軽自動車とかもつけられるヤツが出てきたりして……

でも、これ普通のバイクにくっつけるのはちょっとどうかと思うわ。痛車でもない限り合わないような。

日本のヤツラはすべてのモノを萌えにするまで止まらないのだろうか。

最近日本のネットでは「中国に爆発しないものは無い」などと言われているようだが、こっちからしてみれば「日本に萌え化されないものはない」って感じだよな。そろそろネタをまとめてみるかね。

それにしても、こういったカワイイのが出てくると、次は何が来るのかと期待してしまうぜ。



とまぁ、こんな感じで。
どうやら「ナンバープレート」というのは予想外だったようですね。

最近はオタク関係の話題では「痛車」「痛単車」などの改造もそれなりに知られてきているかと思いますし、中国オタク達の間でも「痛車」というのはそこまでめずらしい情報ではなくなっているようです。

しかし、車のパーツのなかで改造したらいけないものであろうナンバープレートがこういった萌えを感じられるものになるというのは驚きだったようですね。
上の発言にもありますが、こういったものに関して中国ではシャレがきかないというか、「マジメでなければならない」とされているような所がありますし。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本がついに一地方ごと萌え化しやがった……!」

中国オタク「日本の漫画家で天才っていうと誰だろう?」

最近はネットも随分と使い勝手が良くなり、オタク関係についても日本の情報をかなり手軽に入手できるようになっていることから、中国オタクの間では作品だけでなくクリエイターへの注目も高まっているようです。

ありがたいことにちょうど先日
「中国で日本の漫画家についてはどう思われているのか?」
という質問をいただきましたので、
中国のソッチ系の掲示板を巡回していて見かけた
「日本の漫画家で天才っていうと誰?」
といったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


バクマンの新妻エイジを見ていて思ったんだが、日本の漫画家で「天才」っていうと誰だろう?

天才漫画家か……私のイメージだと冨樫義博や藤崎竜かな。

とりあえず漫画の神様の手塚治虫は入れるとして、あとすぐに思いついたのは冨樫義博だな。
あんだけ休んでいるのにファンが離れず作品を待ち続けているし、下書き状態でも面白いんだから天才と形容するに相応しいと思う。

考えてみればスポーツ選手や小説作家に比べて日本の漫画家って天才と形容されることが少ないような気がするな。
てか新妻エイジみたいに若くしてデビューして、漫画の創造が無尽蔵にできて、ジャンプのランキングの上位に常にいるなんて天才キャラ、現実だと有り得るの?漫画って作業量がスゴイらしいし、アシスタントがいたとしても一人でどれだけできるのかとかイロイロと分からない所があるんだよなぁ。

漫画家で天才というなら井上雄彦なんかは異論は出ないんじゃないかな。
ただ、漫画家の場合どの辺をもってして天才というのか難しいよな……漫画って画力の他にストーリーの部分もあるし、そのストーリーにしたって漫画特有のやり方で表現できるかという問題が有る。

そもそも、まだ有名になってない漫画家に対して「天才」というのはともかく、既に名作を残している漫画家に対して「天才」という言葉だけで片付けるのはちょっとどうかと思うよね。
漫画の連載なんかは絵や話の才能だけでなく、体力なんかの才能も必要だろうし。そう考えると天才漫画家というものの定義が難しく思えてきた……

その漫画家にしかできないような作品を生み出せるからこその「天才」なんじゃない?
個人的には岩明均とかは天才的な漫画家だと思う。

天才漫画家というなら藤崎竜とかどう?
初めて封神演義を読んだとき中国古典をこんなにうまく漫画に出来るなんてと驚愕した。世界観やストーリーもそうだが、キャラクターが特に印象的。中華系のキャラだと分かるのに、ちゃんと独自のアニメや漫画のキャラのデザインになってるとか、もう。

画力だけだったら小畑健は天才的だと思うが、やはり「天才漫画家」とは言えないかな?
小畑健の原作付きでない漫画は正直微妙だし……

画だけというなら大暮維人も……

画力やセンスは天才的だけど、漫画家として天才かというとそうでもない作家ってわりといるよね。私が知っているクリエイターの中で最も天才的だと思うのは永野護なんだが彼も漫画家として考えるとちょっと違う。「ファイブスター物語」も十分に面白いんだけどね。

日本の漫画って名作は長期連載になるから自由自在に新たな作品を生み出す天才漫画家ってのは出てこないか、注目されないのかも。例えば、尾田栄一郎は良い漫画家ではあるけど「天才」という表現は何かしっくりこないんだよね。

尾田栄一郎は松本大洋のことを天才だと評価しているらしいぞ。

漫画家から見て天才に思える存在ってのは確かにいるらしいね。藤子不二雄は石ノ森章太郎のことを天才だと思っていたらしいし、実際当時は石ノ森章太郎の作品を生み出すスピードとクオリティは他の漫画家に比べて隔絶したものだったそうだ。
漫画家としての能力に関しては新妻エイジのイメージに非常に近いかも?

羽海野チカとかはどう?短編なんかも面白いしかなり印象に残る作品を描くし、男女どちらでも読める漫画をかけるのはスゴイと思う。

天才かどうかはちょっと分からんが短編もうまいというなら高橋留美子だろ。てかむしろ俺は短編が好き。
長期間にわたって様々な作品を生み出し、現在もまだ第一線で活躍しているんだから少なくとも漫画家としては飛びぬけた存在だと思う。

私の場合好きな漫画家はたくさん思い浮かぶけど「天才」と表現するとなんか違う気がする作家ばかりかな。例えば浦沢直樹とかは作品のアイデアや画、ストーリーの盛り上げ方はスゴイんだが広げた話が綺麗に終わらなかったりするし。

我が心の漫画家、鳥山明はまさに天才だと思う。ドラゴンボールの絵やストーリー展開がその後の作品に与えた影響はスゴイ。今のジャンプの人気漫画はどれも影響を受けているし。
あと、鳥山明の漫画に関して印象的なのは漫画は描きこめば描きこむほど良いものではないというのを実感できたことだな。

やっぱ冨樫義博でしょ。新妻エイジってわけでもないけど、ファンだけでなく編集者まで作家が振り回しているというのはまさに天才というキャラだと思うわ。
能力的には漫画家の中でトップクラスではあるけど、漫画家としての態度の悪さでも伝説級だし。

漫画という媒体での天才というなら荒木飛呂彦は外せないと思う。荒木飛呂彦の作品はまさに「荒木飛呂彦にしか描けない」作品だ。

森田まさのりとかどうだろう?
「ろくでなしBLUES」とかかなり面白いよ。その後の作品も成功しているし、ああいった学校の不良生徒を主体にした漫画のジャンルでは第一人者だし、かなり才能のある漫画家だと思う。

漫画という媒体の場合、商業的な面でのことを考えてもいいんじゃない?
で、商業的な影響を考えたら高橋和希はスゴイと思うんだ。
商業的というか、市場の反応を考えて作品を作ることに関しては赤松健なんかもうまいと思うけど、高橋和希のやった事はまさに世界レベル。

お前ら、桂正和を忘れているとは何事だ。桂正和作品、特にあのパンツと尻に興奮したことのあるやつはたくさんいるだろうに。ラブコメというジャンルに関しては間違いなく天才だ。

冨樫義博、永野護、萩原一至、高屋良樹……
なんで俺のイメージする天才漫画家って作品が途中で止まっている人ばかりなんだろう……



とまぁ、こんな感じで。
こういう話をするのは中国オタクでも比較的濃い層だからなのか、結構イロイロな作家の名前が出ていました。

最近はネットで作家に関する情報を楽に仕入れることができますし、内容だけでなく作者の情報も含めて作品を認識する中国オタクも増えているようです。

また、ちょっと頭の痛い話ではありますが、漫画に関してはネット環境が整備されてファンサブ動画が出回るようになる以前から海賊版の漫画が出回っていましたし、小さいころから漫画に慣れ親しんでいたという中国オタクも少なくありませんし、イロイロと思い入れがあるようですね。

ちなみに、今回紹介させていただいたもの以外にもイロイロな発言が出ていましたが、ざっと見た所では中国オタク的には天才漫画家ということでイメージするのは「冨樫義博先生」というのが一番多いようでした。

冨樫先生に関しては作品だけでなく、ご本人に関する話題も伝わっていますし「天才」という言葉からイメージされるものにぴったりだと思われているのでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「冨樫義博は死んでいなかった、ちゃんと生きていた!」

エヴァQの公開決定を喜ぶ中国オタクの面々

先日テレビで「エヴァ破」が放映されたときに
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」

が2012年秋に公開予定と発表されました。

ありがたいことにこの件について
「中国オタクの反応はどうなのか?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

実はテレビ放映の時、私は発売したばかりの新ギレンの野望をやっていてうっかり見忘れるということをやらかしてしまい情報を知ったのはかなり後だったのですが、中国オタクのツワモノ達はきっちりと情報をキャッチして話題にしている模様です。

そんな訳で、以下に中国のソッチ系の掲示板で見かけた、オタクとして私より立派な面々の反応を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


やっと……やっと情報が来た!
エヴァQが2012年秋に公開だ!アスカも復活するぞ!

うれしい、うれしいが……まだあと1年以上待たないといけないのか……俺もまた歳をとってしまうな……

Qがちゃんと放映されるというので安心した!
バンザイ!

破のBDとフィルムはきちんと保管してある。
テンション上がってきたし、ちょっと復習しておこう。

あと1年か。破が良い出来だったし、期待しながらゆっくり待つとするか。

眼帯アスカカッコイイね。
頼むから旧劇場版みたいなことにならないでくれよ……!

秋公開か。となると夏休みに日本に行って見るというのは難しいかも?
前の作品も香港上映があったし、今回もたぶんやってくれるのかな?

破の時が6月末に日本で公開して、12月に香港で公開になったから5〜6か月くらいかかると考えればいいのかね。
その場合、うまくいけば春節休みで香港行きというコースにできるかもね。

(訳注:中国では旧正月に合わせて年末年始となるので、その前後が長期休暇となります。学校も1か月ほど冬休みになったりします)

どうか2012年に世界が終わりませんように。
秋に公開されるなら、香港や台湾で公開されるのが2012年内とかいうのは難しそうだし、世界が終わる前に見るという手は使えんのだよ。

アスカファンの俺としては破を見終わった後、不安な気持ちがずっと続いていたが、ちょっと希望が見えてきた。
それにしても、2012年は遠いな。ディスクの発売を待つとなると俺が見れるのは2013年になるのは確実かなー

俺は今回は絶対に日本へ行って見る!そう決めているんだ!
破の時はDVDの発売をずっと待った挙句にネタバレを踏んでしまうというヒドイ目にあった。DVDの発売までは約1年かかったし、その間ずっとネタバレを回避し続けるのは不可能だと痛感したよ。だから今回は、絶対に日本へ行く。

今度こそ中国本土で上映してくれないかな……

来年から日本に留学する俺にとっては最高のニュースだ!

Qの後にもう1本完結編があるんだよね?そうなると、完結するのは2015年頃になるのかな……俺はもうその時は完全におっさんだなぁ。

2012年秋までは長い……だがこれは俺にとって悪くない話かもしれない。
前回は金が無くて見に行くことができなかったが、今の俺なら1年もあれば余裕で金を貯めて日本にいける。今度こそエヴァを映画館で見るという夢をかなえてやる!

2012年秋か。エヴァを初めて見たのは今世紀の初めごろで、その頃私はまだ高校生だったけど、今は随分と歳をとったもんだ。
エヴァを見に日本へ行けるだけの資金を稼げるようにはなったけど、できればもう少し若い時に見れるようになって欲しかったなぁ。

独眼竜アスカが大活躍するシーンがありそうでちょっと嬉しくなった。
でも破も初登場シーンはカッコよかったけどその後は……というパターンだったからなぁ……

予告の2号機は宇宙での戦闘ということでいいのかな?背景は赤い海に染まった地球と月っぽいし。
あと考えてみればエヴァが宇宙で戦うのって実は初めてか?

宇宙空間での戦闘は無いな。使途は宇宙でも大丈夫なのいるけど。
エヴァが宇宙で戦うというイメージの元はスパロボだろ。あっちでは宇宙用のS型装備というのが出てる。
ただ劇場版の6号機が月面で開発されているから宇宙対応とか普通にやりそうな気もするな。


まだ随分と先の話だな……でもこういうのにも慣れてきたわ。
2012年公開なら俺もBDに乗り換えてるかな。今度はDVDじゃなくてBDを手に入れようかね。

2号機も修理されたみたいだし、こんなに活力に満ちたアスカも見れたし、アスカ派の俺としては安心した。2012年まで気長に待つとしよう。

俺もアスカと二号機が活躍するっぽいのは大歓迎。
しかし、旧劇場版のときの前例もあるから逆に不安になってきた。シンジ先生……どうか彼女も救ってあげてください……

これは2012年の世界の終わりを生き残るためのパワーの源になるわ。
いや、もしかしたら2012年にはセカンドインパクトが……?

Qが公開されて世界が終わって人類補完計画の流れになるのか……2012年はスゴイ年になりそうだぜ。



とまぁ、こんな感じで。
公開時期がきまったはいいものの、まだかなり先の話ということで喜んでいいのかどうか迷っているような所も見受けられました。

エヴァが中国のテレビで放映されたのは大体99年〜01年頃なのですが、その頃にハマってファンになった層は中国オタクの間でもわりと上の年齢層になってきたということで、エヴァという作品を思い出すと同時に自分が歳をとったということも意識しちゃったりするのもいるようです。
この辺に関しては、私もスゴイ共感してしまいますね。十何年もエヴァを追っかけていて、気が付いたらもう立派なおっさんという歳になってしまいましたし。

それから、上の発言でちょくちょく出てくる2012年がどうのこうのという話ですが、中国では「2012年に世界の終わりが来る」というのがネタとしてかなり広まっているので、2012年に行われるイベントの話等になると、世界の終わりに関連した発言が必ずと言っていいほど出たりしますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


「エヴァンゲリヲン新劇場版・破」が12月3日から香港で公開(2009年の記事です)

エヴァ破の特典フィルムの高騰っぷりに驚く中国オタク


百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

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ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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