「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2012年02月

中国オタク「日本の参考書がウラヤマシイ。昔、こういうのがあったなら……」

中国オタクの多くは学生なのですが、彼らは中国の熾烈な受験社会を真っ只中だったり、潜り抜けた後だったりします。
そのため中国オタクの多くは勉強漬けな日々の体験があるのですが、
そんな彼らにとって最近日本で出ている
「日本のオタクコンテンツを活用した参考書」
はとても気になる存在なようです。

現在出ているまたは出る予定の参考書は、「とある魔術の禁書目録」「涼宮ハルヒ」「生徒会の一存」「らき☆すた」だそうですが、


これらに関して、中国のソッチ系の掲示板で話題になっていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本では最近、アニメや漫画作品を活用した参考書がどんどん出ているらしい。以前は、「涼宮ハルヒ」や「らき☆すた」、今度は「生徒会の一存」に「とある魔術の禁書目録」だ。
正直、日本の参考書がウラヤマシイ。昔、こういうのがあったなら……

確かにな。当時自分がこういった教材を使えたらと考えてしまうよ。

日本の参考書っていいよなー。
ウチの国の参考書って、表紙で釣るために勝手に色んなアニメキャラ使ってるのはあるけど、中身は表紙と全く関係ない普通の参考書ってのばかり。以前見た日本の漫画の参考書はちゃんと中身まで漫画を活用して作ってあった。ああいうのが欲しいんだよ!

超電磁砲の第3期が始まらないのはこういう所で教えていたからか!
それにしても、御坂美琴や涼宮ハルヒが教えてくれるってのは良いね。成績優秀なイメージ通りだし。

不安なのは「生徒会の一存」のロリ会長だな。でも個人的にはとても気になるぜ。
ただ、ロリ会長の参考書は日本の古文だからそもそも俺が活用するのは無理かも……

俺、今高三で夏には受験なんだわ。
勉強のテンションを保つために、こういうのがマジで欲しい。参考書のカバーだけでも御坂美琴だったら、ちょっとパワーが出て来ると思うんだ……

私も高三……ああ、御坂美琴お姉さまのパワーが欲しいです……

マジメな話、こういう教材がウチの国でも増えてくれないなかなぁ。

「もえたん」とかウチの国でも出せているから、英語関係ならいけるかもね。理系科目と違って、学習範囲もそこまで厳密にやらないでいいと思うし。
まぁ、今更参考書が出たとしても、自分はもう大学院だから今となっては必要ないものだが……

でも、英語系の教材とか意味ないんじゃない?
日本の英語教育ってレベルが低いという話だし、あまりにも実用的じゃないなら意味が無いような。

英語の単語とかなら変わらんだろうし、文法なんかに関してもテスト対策とか考えなければ普通に使えるんじゃないかな。それと、理系でもどこの学年向けとかでなければいけるんじゃないか?

「らき☆すた」の化学の参考書は中国語版出ているから、私は以前実際に使ったことがあるよ。内容は結構よかったし、普通に復習の役に立ったね。

「らき☆すた」の化学の参考書は俺も買った。定価36.8元だったかな。実際に買う時はもうちょっと安かったと思うが。他の作品……もとい、科目の参考書も出るんじゃないかとちょっと期待してしまう。

考えてみれば、「禁書目録」の当麻は原作だとぼちぼち受験な年齢か。
表紙を見た感じだと、数学は当麻と一緒に学ぶとかいうスタイルなのかな?もしそうだったら、悪くないな。

まぁ、さすがに当麻に教えられるとかいうのはアレだよな。美琴に教えてもらうなら大歓迎だが。

参考書の萌え化か……
考えてみればキャラによっては悪くないよね。ハルヒとか、美琴とか、あと黒子とかも良いね。美琴はこのまま物理なんてのもアリじゃね?

こういうので勉強して、更に普通に授業やテストとか、学生にとってキツイんじゃないか?どこで息をつけばいいのか分からなくなるんじゃないかと。

そこは俺達の日常生活見ても、普通に割り切りできてるから大丈夫なんじゃないかね。
参考書で勉強するのと授業はまた違うし。てか俺は萌えパワーで何度も繰り返し気軽にできるような気がするわ。

やはり日本はスバラシイ所なのかも。
いや、勉強するのがキツイのはどこも同じだろうけど、その中でこういった形の勉強も選択できるってのは、ちょっとどころじゃないウラヤマシサだ!

こういう邪道な勉強方法ってどうかと思う。本当に真面目に勉強するなら、こういうのは絶対にダメだろうに……

まぁこういうのは補助的な教材だろうし、これだけで全部問題ないってわけではないんだろ。それにしても、日本は近いうちにこういった教材が全て萌え化されたりするんじゃないだろうか?

いや、恐らく日本の現実は我々の想像を超えている。
以前日本人の知り合いに聞いた話によれば、日本では漫画で何かを学ぶということが一般化していて、漫画の参考書は珍しくないし、萌えっぽいのも結構あるという話だ。
学校の図書館とかにも普通に漫画系の参考書が置いてあるらしい……!

正直、日本の漫画系教材ってかなり気になるね。小学生から大学受験までほとんど全ての分野がそろっているという話だし、学校のテストと直接は関係しない知識教養分野のまであるらしいし。日本は勉強が楽しそうだよなー

二次元と三次元の壁が薄くなっていることをこういったことからも感じ取れる。しかし俺はもうこういった参考書を必要とする状況ではない……
どうせなら自分が彼女達に勉強を教えられるというようなゲームは作れないだろうか?他人に教えるってのは、自分にとっても勉強になるし、悪くないと思うんだが!!



とまぁ、こんな感じで。
なんだかんだで中国オタクの面々は、こういった参考書についてちょっと欲しい、見てみたいと思うようですね。

中国で学生をやっていると、誰もが勉強漬けの日々等の苦労の経験がありますし、こういったオタク系のコンテンツが使われている
「楽しさが感じられそうな教材」
には憧れてしまうのかもしれませんね。

それにしても、日本ではジャンルの確立している「学習まんが」や漫画を組み合わせた参考書ですが、こういった勉強と漫画の組み合わせは中国オタク的には結構意外なものに思えるそうです。

例えば私が子供の頃に読んで中国の歴史の流れを把握するきっかけになった学習漫画の「中国の歴史」なども、実際の中国人からしてみれば、
「中国の歴史をわざわざ漫画で紹介している」
というのをかなり意外に感じるという話を聞いた覚えがあります。

勉強や知識を蓄えるということと、「漫画」の組み合わせについての一般的な感覚は案外日本独自のものなのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


プロの漫画家の描いた学習参考書の表紙に中国オタク驚愕

中国オタク的「発音が好きな日本語の言葉と無理矢理な中国語的当て字」

ありがたいことに
「日本語関係のネタを」
というメールを幾つかいただきましたので、今回はその辺りで一つやらせていただきます。

いくら漢字が同じとは言え、中国オタクの皆が皆日本語ができるわけではありません。しかし、日本語のアニメを字幕で見たりするわけですから、なんだかんだで日常的に日本語に接しているのは確かです。

そしてそういった中国オタク達の感覚で
「発音が好きな日本語の言葉」
というのがあったりするようです。

中国のソッチ系の掲示板で、こういった好みの発音の日本語の言葉についてのやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


みんな、発音が好きな日本語の言葉ってないかい?
私は「おかえり」と「ただいま」っていう言葉が大好きだ。

何々「しな」とかの、「しな」って語尾が妙に好み。
失礼な言い方になってしまうので普通の生活では使いどころが無いのが少し残念。

「すき」って言葉が良いと思うね!
それに「お兄ちゃん」っていう発音が加わればもう最高!

うむ、「お兄ちゃん」という言葉は良いよな。「欧尼醬」という字で発音を覚えたのは良い思い出。

「さよなら」という音が好き。意味も含めてなんとも詩的なものを感じる。

好きか嫌いかはともかく、中国人の脳裏に最も刻まれている日本語の発音は「やめて」だろうなー
AVの影響力はすさまじい。ネットを見ても中国語の似た音による当て字がイロイロ出て来るし、ウチの国の有名ネットスラングネタの十聖獣の「亜美蝶」とかいるし。

「しあわせ」って言葉の日本語の発音かな。良い響きだと思う。

ちょっと考えてみたが、自分は「月」と「咲」の日本語の読み方の「つき」と「さき」が好きだな。特に「咲」は中国語の読み方よりも良い音だと感じる。

私も「ただいま」って言葉が好き。中国語で無理矢理書くと、「他大姨媽」ってところかな。

やはり「愛してる」だろ。
中国語の当て字「阿姨洗鉄路」もいい味出してるし。

「阿姨洗鉄路」は古典的な名言だよな。使われる頻度も高いし、印象的な言葉だ。
あと、個人的には「夢」(ゆめ)って言葉の響きも好き。

悪口なんだけど、「アホ」って発音がヘンな感じで結構好き。当初は「ホ」の発音にちょっと苦労したっけ。

「なに」は汎用性もあって非常に便利。発音も難しくないしね。
てか、オタクだと使ってる人結構いるよな。当て字な中国語表記も「納尼」「哪尼」「哪妮」といろいろあるし。

「なに」はいいよな。なんかあったらアニメの中のパイロットみたいに「なに!?」と叫べるのもいい。

すぐに思いついたのは「カワイイ」かな。
ただ、昔は「カワイイ」と「コワイ」の発音の区別がつかなくて、ヘンなことになったりもしたわ。

「ケモミミ」という日本語はスバラシイ!
獣の耳そのものも良いが、発音も非常に萌える。

「大丈夫」(だいじょうぶ)かな。自分はなんかこう、癒しを感じられる発音に思える。
当て字の「呆膠布」というのも良い感じだし。

好きな発音の日本語単語か……じゃあカワイイ女性の声限定で、「うるさい」を。
あ、できれば釘宮理恵の声でお願いします。

「やれやれ……」って言葉が好き。なんかこう、言わんとする雰囲気が分かるような発音。

「心」(こころ)が大好き。とてもカッコイイ音だと思う。

「まさか!」「バカな!」ってのが好き。
いかにも意外って感じの音に聴こえて印象に残る。

「世界」という字を「せかい」と発音するのが好き。自分の感情の深い所に来るような音に思える。

なんか昔から「殺す!」「死ねい!」って言葉の発音が好き。今考えてみると、中二的な雰囲気への憧れもあったのかもなぁ。

「あの」「あのね」という呼びかけが大好きだ、普通の生活でもついつい言ってしまう。

「ご主人様」という言葉の響きは最高だと思う。
俺は中国語で近い音の字なら、「溝修金薩麻」か、それとも「国秀金撤瑪」か、などと悩みながら発音の練習をしていた。しかしある時ふと「自分が言ってもしょうがないのでは?」ということに気付いてしまった……
日本のメイド喫茶とかにいけば、この言葉で呼んでもらえるのだろうか……?



とまぁ、こんな感じで。
音の響きと言葉のイメージが結びついて好きになるというようなケースも結構あるみたいですね。この辺については、漢字が共通していることの便利さというのも影響していそうです。

ただ、いくら漢字が便利といっても中国語は基本的に全部漢字表記になってしまうので、日本語の音を中国語で表現しようとすると、スゴイ漢字になってしまうことも少なくないようです。

一応中国語にも日本のローマ字表記のようなピンイン表記があるのですが、日常的な文章の中では使われません。そういった事情があるので、中国オタクの面々も日本語の発音を一般の中国語の文章で表現するのには苦労しているみたいですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク的疑問「無印っていうのはどういった作品に使える言葉なのだろうか」

中国語と日本語では共通する漢字があるということで、オタク用語に関しても日本で使われている言葉がそのまま中国オタクの間で使われるようになることも少なくありません。

ただ、いくら漢字が同じと言ってもその言葉の使い方や詳しい意味までキッチリ伝わるわけではないので、中国オタクの面々も時たま混乱したりするようです。

ありがたいことに、こういった
「中国オタクの間にそのまま入って使われているオタク用語」
に関する質問をいただいておりますので、今回はそれについて一つやらせていただきます。

以前中国のソッチ系の掲示板で
「無印」
という言葉に関する中国オタクのやり取りを見かけましたので、その辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近、シリーズもののアニメの最初の作品なんかを「無印」っていうようになってるけど、あの「無印」って具体的にどういった作品について使えるんだろう?なんか混乱してきたんだが……

「無印」っていつの間にか使われるようになってるよな。恐らく出所は日本だと思うが。

百度百科の記事によれば、無印は主にアニメの多季にわたる作品に対して使われるとなっているな。他にも小説やゲーム、ドラマCD、漫画なんかにも使うみたいだ。

個人的な印象では、リリカルなのはシリーズで使われているという感じだな。

「無印」って、無印良品となんか関係のある言葉だったりするの?

いや、確か「セーラームーン」から使われている言葉で、作品名の後に別の名前が追加される続編との区別のために使われるようになったらしい。「デジモンアドベンチャー」なんかも最初の作品を無印と呼称している。

とりあえず第一作が「無印」だと認識しておけばいいのかね。

そうとは限らないみたいだね。基本的に作品名の前か後ろに新しい名称が加わる作品で、第一作をその後の作品と区別するために「無印」という呼称をつける……ということなはず。

でも、ガンダムは無印って言わないんじゃなかったっけ?
ウチの国では最初の「機動戦士ガンダム」は「0079」が通称だし、日本では「初代」や「1st」って言われているはず。

ストーリー的に正統な続編でない場合は「無印」って言葉は使わないんじゃないか?
旧作と新作のある「鋼の錬金術師」とかは無印という呼称は無かったと思うし。

うーむ、考えだしたらちょっと混乱してきたな。
ゲームのリメイクや、アップデート、内容追加版なんかはどうなるんだろう?

ゲームのリメイクなんかは最初のバージョンを「無印」と呼んでもいいんじゃないか?
リメイク作品の場合は「R」だとか「P」のような文字が加わったりするし、間違いないと思う。

てかそもそも「無印」ってどんな意味なんだ?

「無印」ってのは「標識やロゴが何も無い」って意味。だから、メインの作品名の前や後ろに名称が追加されないシリーズ最初の作品に対して使われるようになったんだろうね。

スイマセン、俺は「無印」のアニメって、ずっとOPやEDのノンクレジット版のことを指すもんだと勘違いしていました……

そういや、ドラゴンボールはどうなんだろう?
確かあれは「Z」と「無印」を区別していないはずなんだが。

アニメのドラゴンボールは「Z」に移行する過程で放映の時間が空いていないし、ストーリーも普通に連続しているから、「ドラゴンボール」という一つの作品として括られている。だから「無印」って呼び方が無いんだろう。
ただ、俺もよく知らないんだが最近の「ドラゴンボール改」に対して昔の作品は無印って言ったりするかも?

そういえば、OVA等の外伝的な作品が存在する場合は無印ってのは使わないみたいだよ。「本編」と「外伝」と言う形になるみたい。
ドラゴンボールは「Z」と「無印」(でいいのか?)は「ドラゴンボール」として語られているけど、「GT」は別の扱いになってる。

日本のシリーズモノの作品といえば「ウルトラマン」が存在感があると思うが、アレはどうなんだろう?
日本では最初のウルトラマンを「無印ウルトラマン」とか言ったりしているのかな?

確か最初のウルトラマンは「初代ウルトラマン」と呼ばれているはず。あと、俺が」昔見た資料では「マン」って表記されていたね。ウルトラ何々という名前を区別するために後ろの方を略称にしているような感じだった。

ウルトラマンって初代作品ではないぞ。
ウルトラマンは「空想特撮シリーズ」の作品で、その前に第1作の「ウルトラQ」が存在する。だから、ウルトラマンに関しては無印という言い方は出てこないんだろ。

そもそも、ウルトラマンは特撮カテゴリだから「無印」って使われないんじゃないか?ウチの国では特撮もアニメの一ジャンルだけど、日本ではアニメと特撮は明確に区別されている。

シリーズものの「作品」で後にイロイロと名前が加わるもので、最初の存在が無印ってことでいいのかね?私は最初のガンダムである「RX-78」を「無印ガンダム」と呼ぶと思っていたんだが、それは間違いだったのかな。

ところで、日本では「無印プリキュア」と言った場合はどう判断するんだろう?
最初の作品は「ふたりはプリキュア」になるが、「ふたりはプリキュア」にも「ふたりはプリキュア Max Heart」がある。それとも更に「無印ふたりはプリキュア」という言い方になるんだろうか……?



とまぁ、こんな感じで。
なかなかにこんがらがっているようです。

中国オタクの面々も、オタクをやっているだけあって細かい所までキチンと拘ったりするようですが、それが時として混乱を呼びよせてしまったりするようです。
こういったやり取りを見ると、漢字のおかげで大まかな意味が通じるとは言っても、問題はイロイロ出るもんだと実感してしまいますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的疑問「絶対領域って男にもあるものなの?」

中国オタク的疑問「なぜメインキャラの席は窓際なのだろうか?」

今回は軽めのネタで一つやらせていただきます。

学校を舞台にした作品は中国オタクの間でも見慣れたものとなっていますが、
そういった学校の教室において
「メインキャラは窓際の席にいることが非常に多い」
ということを疑問に感じた人がいたようで、
中国のソッチ系の掲示板ではこの疑問についてのやり取りが行われていました。

そんな訳で、今回はその辺のやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ちょっと気になったんだが、なぜアニメや漫画のメインキャラの席は窓際なのだろうか?教室が舞台になる作品だと、必ず窓際の場面とそこに席のあるキャラが出てこないか?

あー、そう言えばそうだな。
クラスの座席配置で窓際、しかも配置は教室の後ろの方ってこと多いね。「涼宮ハルヒ」とか「けいおん!」なんかもそうだったような。

窓際にいるのは校庭を見ることができるからじゃないかな。学校が舞台だと、ほとんどそういうシーンが出るし。

メインキャラって窓際でなくても、少なくとも後ろの方の席だよね。

そう言えばクラスの最前列で、教師の目の前に座っているメインキャラって珍しいかもな。

窓際じゃないとなると……最近の作品だと「日常」くらいじゃないか?他はほぼ窓際のような。

学校では、メインキャラは窓の外の景色、特に空を見なければいけないからな!
……いや、わりと本当にそうなんじゃないか?教室の窓から見える外の景色の描写は結構多いと思う。

確かにそうだ。主役か、主役に絡むキャラは必ず窓際にいる……!
俺の思い出す学校系の作品のキャラはみんな窓の外の風景とセットだ。

窓際席への配置って、外を眺めて「授業を聞いていない」をアピールしやすいからじゃないかな。

作画の手間を省くためじゃないか?窓際だと窓と背景描いておけばいいけど、クラスの真ん中だと人物をたくさん描かなければならないし。

でも、それだと壁際の方が楽じゃないか?壁一枚で済むわけだし。

日本の教室ってウチの国みたいに壁一枚じゃないみたいだよ。半透明な窓があったりして、教師が廊下を歩くのが見えたりするそうだ。あと壁側だと教室の出入り口もあるから、後ろの方だと作画の手間増えそう。

そういや、ウチの国では「壁側」だけど日本だと「廊下側」になってるな。あと教室の扉もウチの国とは違うね。ウチに国はのぞき窓つきの板扉(鍵付き)だけど、これ日本人からすると異様に感じるんだって。
私の知り合いの日本人は、ウチの国の教室は壁と扉の関係から「閉鎖空間」みたいに感じられるとか言ってた。

それはほら、アレだ。日本の学校って窓際のイベントが多いからだよ!
不思議な人物や物体が飛んでたり、飛び込んで来たり、落ちてきたり、よじ登ってきたりするじゃないか!

窓際の席から見える風景って、学校と言う舞台を説明する上では恰好のモノだからじゃないかな?
体育の授業中の女子は基本だよね!

ヒロインとの窓越しのやり取りができたりするし、窓際は美味しいスペースなんだろうな。

うーむ、「窓際の席」っていうのは改めて考えてみると本当に多いかも。昔の作品のキャラとかも全部そんな感じだな。

窓から見えるグラウンドやプールでの健康的なサービスシーンを描写するためというのはあると思う。あと、空を見上げて溜息をつくなど、主人公の心理描写もやり易い。
なんだかんだで窓際の席は便利ということなんじゃないかな。あえて他の席を選ぶ必要も無いというか。

最近だと「IS」なんかは主人公が窓際じゃなく真ん中かな。でも、あれは主人公が特殊な立ち位置だしなぁ。

全景を見渡せるってのもあるんじゃないか?
窓際で後ろの方だと、クラス全体を見れる上に学校の外の様子まで見れる。

窓際にいないと校庭のイベントとか見れないしな。
UFOや美少女が飛んでいるのに気付くためには窓際でなければならない。

こうやって考えてみると、教室の窓際の席ってとても大きな可能性のある場所だったのかもしれない。俺が学生だった時は何も起こらなかったがな!



とまぁ、こんな感じで。
この「窓際の席が多い」ということについて、改めて意識してみると不思議に思えるようですね。

学園モノの作品は中国オタクも見慣れていることから、この疑問に関して作画の手間やストーリーにおけるイベント構成など、イロイロな面からの意見が出ているようです。

それにしても、こういったイメージが中国オタクの間でも形成されているというのは面白いもんだと感じてしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「政府が版権買ったらまた昔みたいにアニメが見れるようになるんだろうか」

中国で
「日中創意産業促進連盟」
という組織が立ち上がり、政府関係で日本のアニメ番組などの放映権を購入し、直接配信しようという動きが出ているそうです。

中国政府が日本アニメ直接購入へ 海賊版対策(47NEWS)

ありがたいことに、この件に関する情報と質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。
政府関係で放映権を購入する動きということで、中国オタクの間でもこのニュースはちょっとした話題になっているようです。
それでは以下、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中国版権保護センターの関係の「日中創意産業促進連盟」が立ち上がったそうだが、日本の報道によれば政府が版権買ってサイト開いて配信するという動きもあるらしい。

これは意外な動きだ……!
中日国交正常化40周年の関係の話かな?とりあえず、口だけとかコレを口実に規制とかでなければ面白いかも。

ウチの国の報道だと「中日の新たなメディアの正規版授権ルート建立」と「海賊版への打撃」がメインになっているっぽいな。実際、どういうことになるだろう?

なんだかんだで良いことなんじゃないかな?
願わくばちょっとマニアックな作品も入って欲しいね。

正規版の保護というのは分かる、分かるんだが、お願いだから価格は手の届く範囲にしてほしい……正規版を広めるなら価格も考慮した方が動きを促進できるわけだし。

政府が版権買ったらまた昔みたいにアニメが見れるようになるんだろうか。俺の子供の頃はテレビでたくさんのアニメを見ることができたのに、今では……

まーた、パフォーマンスで終わるんじゃね?
もし入ってくるとしても、ほとんどは子供向けの幼稚な作品だろう。

ウチの国の海賊版の状況って、氷が少しずつ厚くなっていくようにして今の状態になったわけだから、改革するのは難しいだろうね……
でもとりあえず良い方向の動きではあるんじゃないかな?今までのように口だけで終わらないことを祈るよ。

言うのは簡単、やるのは難しいってヤツだよね。
現段階ではどうも信用できない。

これ、もし配信ということになったら吹き替え版になっちゃうのかな?だとしたら魅力が減るなぁ。

えーと、これは中国のアニメ事情にとっての朗報と考えていい……のかなぁ

私達の間で人気のある、日本の深夜帯のアニメの版権の購入は無いでしょ。最初から期待できるものでは無いね。

ネット配信か……テレビの方ではもうダメなのかな?
「涼宮ハルヒの憂鬱」がCCTVで流れる日が来ないかと夢みてから、どれだけ経ったか。

こういうのってヘンな方向に盛り上がるのも不安だね。あまり表に出ると、攻撃するためのあらさがしも増えるから。

今までの傾向から考えると、オタク向けネタが入るような作品でギリギリのラインは「ケロロ軍曹」とかか?俺の見たいお色気パンチラアニメは無いんだろうなぁ

深夜アニメはウチの国の感覚基準では無理だろね。私はノイタミナ枠の作品のように深みのある作品が見たいんだけどねぇ。
俺達のようなオタクにとってはそんなに変わらんのじゃないかな。

まぁ、万が一入ったとしても削除されまくり改変されまくりで放映だったら悲しいしな。
こっちのテレビで流した中国語版「エヴァンゲリオン」の「天鷹戦士」の悲劇は忘れられん。あれなら海賊版の方がまだマシだ……

自国の作品の版権すら守れないのに、海外の作品の版権守ろうだって?
これってネットで実質フリーになっちゃってるリソース(違法なモノが多いだろうけど)を消すのが目的じゃないの?
前は「土豆」が版権買って、次は政府。政府が版権を選ぶようになったら「ウチの国に入ってくる作品」の内容まで関わってくるのは間違いない。ファンサブ字幕活動とかも、直接のダメージは無いだろうけど長期的に見ればリソースなどでマイナスの影響は絶対に出る。

今回の動きは、まだどうなるか分からんだろ。一番怖いのは、日本のアニメは入ってこない、ウチの国のアニメも微妙なままいずれ……という結果だが、それにはならないだろうし。
ネットのリソースが壊滅しても、正規版が手に入るルートが確立してもらえるならそれはそれで悪くない。日本からの取り寄せだと価格がバカ高くなるが、政府関係が絡めば価格も国内市場向けに調整されるだろうし。

日本のアニメが全部入るってのはありえないし、字幕組のファンサブ字幕活動も必要なくなるってわけじゃないだろ。俺達にとって大問題ってことはまずないと思う。
何か面白い作品が入ってくれれば儲けものって感じかな。てか特撮作品とか入ってこないかな。あれだったらウチの国のオタクでも興味を持つ「子供向け」の作品だし。

これ「やってるフリ」なだけなんでない?
ウチの国の海賊版に対しては国際的に文句出てるから、その責任を転嫁するとかで。

うーむ、ホントにできるのかなぁ。なんせやるのは我らが中国だしなぁ。

市場にとっては良いことだとは思うけどね。市場にとっては。

昔、あの法令が出てから外国のアニメがテレビで放映されることは極めて少なくなってしまった。今、また版権を購入する動きが出ているというのは少なくとも悪いことではないよ。信用しきれないのも分かるけどね。

子供向けでも構わない……俺も日本の日曜の朝のテレビみたいな感じで、プリキュアや特撮を見たい……!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの間では本当にできるのかと疑問が出ているものの、この動き自体は悪い話ではないと思われているようでした。

ざっと見た感じでは、
「とりあえず様子見」
といった所のようですね。自分達の見たいアニメが入ってくることは無さそうでも、日本アニメが昔のように入ってくるのであれば、それはそれで嬉しいようです。


ちなみに話は変わりますが、この件に関して
「中国政府が動いている」
と受け取ってらっしゃる方もいるようですが、実際は少々異なるのではないかと思われます。
ニュースにある「日中創意産業促進連盟」に関係するらしい「中国版権保護センター」は、政府ではなく政府に関係した「事業単位」という組織なので、中国政府とイコールではないかと。

また上の発言にもありますが、正直私の印象や知り合いの中国オタクに聞いた話からも、今回の件がどこまでできるのかについてはちょっと不安に思えたりもします。
中国における版権管理に関しては国家版権局の管轄にあるのは確かなのですが、実際の所は文化部や新聞出版総書、広電局などが各分野で管轄に関わっていたりするので、版権局の方がどこまで動けるかが分からないのですよね。

それに加えて、実際の金銭及び人的なコストなどを考えると、イロイロと難しそうな話だと思えてしまいます。
個人的にはうまくいったら面白そうだとは思うのですが……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国人「日本の沙悟浄が謎すぎる。何あの怪物?」

日本では中国の古典を元ネタにした作品は少なくありませんが、そういった作品に加えられる日本独自のアレンジの中には、中国の感覚では理解できないようなものもあるようです。

そういった中で「西遊記」はネタ元としても非常にメジャーな作品ですが、中国の感覚で
「これはない」
と思われてしまうような日本の独自の改変がある作品だったりします。

例えば、
「女性が三蔵法師役を演じる」ことや、
「沙悟浄がカッパになっていたりする」
のは中国の感覚からするとかなりありえないもののようです。
今回は、その「カッパの沙悟浄」について一つやらせていただきます。

沙悟浄は中国では「沙僧」「沙和尚」と呼ばれることが多いようで、
中国における沙悟浄のイメージは、
百度版wiki百度百科の沙悟浄のページ
などをご参照ください。中国語ですがイラストや写真もあります。

それでは以下、中国のソッチ系の掲示板で見かけたカッパになった沙悟浄に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近気づいたんだが、日本の沙和尚が謎すぎる。何あの怪物?
孫悟空や猪八戒、唐僧はこっちのイメージとそれほど変わらないが、沙和尚だけかなりヘンなキャラに改変されているんだが。

言われてみて私もちょっと調べてみたが、確かに日本の沙和尚はヘンなことになっているっぽいな。孫悟空の猿、猪八戒の豚はいい、だがなんで沙和尚がわけの分からん怪物なんだろ?

確かに。肌が緑くらいならともかく、クチバシがついていたり頭が禿頭ではないヘンな形状になってたりするよね。

日本における沙僧の神仙キャラ解釈がああいう形になるんだろうか?神仙関係では日本のイメージはウチの国とは別のモノに変化しているとかで。

以前、日本のシルクロードと西遊記をテーマにしたらしいテレホンカードを見たことがあるんだが、そこでも沙僧は緑色でアヒルのクチバシみたいなのがついたヘンなキャラになってたな。

あれは確か日本の妖怪の河童じゃなかったかな?
俺もなぜかは知らないが、沙僧は日本では河童になっちゃっているらしい。

なにぃ!?アレって河童だったのか!?
なんで河童が中国からインドまで旅するんだよ!?

河童は日本原産の妖怪だよな……どこでどうなれば沙和尚が河童という認識になってしまうんだ?

川の妖怪っていうと、日本では河童という認識になっちゃうんじゃないかね。河童は日本で非常に有名な存在らしいし。

それにしたってどうかと思う。河童と沙和尚の共通点って、青黒い色の肌くらいじゃないか。

確か河童ってウチの国の神仙の水伯だか河伯が元になっているという話だ。日本では沙和尚が河伯のイメージだと理解され、それから河童になったとかいう流れなのかね。

属性が水で、ともに人を殺す水妖だから沙和尚を河童と訳したんじゃないかな?固有名詞をそのまま使ったり説明するのではなく、似たようなモノを代用したのでは。

沙和尚が日本の妖怪の河童か……日本の中国古典改変ってさすがにどうかと思うような改変多いよなー

そうだな、この西遊記もりヒドイと思う。唐僧は男の娘にされるし、沙僧は河童なんかにされる。あの国はネタを重視して原作を尊重しない所があるんで、時々ムカッとするわ。

まぁ、日本に限らず他の国でもイロイロと改変やってるんじゃないかね。昔ウチの国で出回っていた「超時空猴王孫悟空」も、沙僧は魚で忍者なキャラになってたし。国外で沙僧のキャラの概念を理解させるのは難しいのかもしれない。

「沙僧はカッパ」ってのは日本の一般常識になっちゃっているんじゃないか?
日本の作品では猿っぽいキャラと豚っぽいキャラがいた場合「ここに河童が加われば西遊記だな」みたいな会話が結構出て来るように思う。

そうそう。日本では「沙悟浄=河童」という認識はかなり強いみたいだよ。
三蔵を女性にするというのは「パロディ」や「演出上の手段」で、一応原作では男性だと認識されている。しかし、沙和尚はごく普通に「河童」として認識されてしまっているらしい。どうしてこうなった。

でも、沙僧を普通に人間キャラにしているのもあるよ。「パタリロ西遊記」とか「最遊記」は普通に人間キャラだったし。

その認識って、いったい何時ごろから形成されたんだろう?
ウチの国のテレビでもやっていた手塚治虫の「悟空の大冒険」では沙和尚は普通に人間っぽいキャラだったと思うが。

78年に日本で制作されたドラマの西遊記ではもう既に河童だったと思う。あれもなんかネタにしか思えない作品だったな。

そういや以前話した日本人留学生が「沙悟浄は頭の皿が乾くと動けなくなるという弱点がある」と言っていて、私は何の話だか理解できなかったんだが、あれはカッパと誤認していたからだったのかもしれない。日本ではマジで西遊記にカッパが出るという認識が主流なのかもな……



とまぁ、こんな感じで。
女性の演じる三蔵法師に比べると沙悟浄のカッパ化というのはあまり意識されていないようですが、それでも「沙悟浄がどうしてカッパになってしまうのか」と、結構困惑しているようですね。

以前の記事のコメント等で教えていただいた話によれば、女性の演じる三蔵法師に関しては78年のドラマ「西遊記」の夏目雅子演じる三蔵法師の影響が大きく、他にも西遊記アレンジで女性の三蔵法師となった作品ではドラマの西遊記より若干早くアニメの「SF西遊記スタージンガー」が放映されているそうです。


しかし、女性が演じる三蔵法師と違って
「沙悟浄=カッパ」
の認識についてはいつから始まったのかちょっと分かりませんね。

私も、物心ついた頃には既に
「カッパの沙悟浄」
というイメージになっていたように思いますし。
以前聞いた話では、講談で西遊記を語る際に、分かり易く日本の河童に置き換えられたのがきっかけということでしたが……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国的にはありえない「女性の三蔵法師」

中国オタク「ウルトラマンで美少女で妹というのはさすがに予想外だ……」

円谷プロダクション監修での美少女ウルトラマン(?)作品、
「ウルトラマン妹」

がライトノベルで出るそうですが、
この件に関して、ありがたいことに
「中国オタクの反応はどうなのか?」
という質問をいただいております。

そんな訳で、今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。

中二の美少女がウルトラマンになるウルトラマン妹という新作が出るらしい!
ウルトラマンで美少女で妹というのはさすがに予想外だ……

うわー……これは……何か子供の頃の夢がイロイロと残念なことに。萌えアニメはいいけど、お色気サービスシーンが多いという展開にはならないでほしい。

ウルトラマンも、時代と共に変わっていくということか……史上最も萌えるウルトラマンとか、そんな扱いになるんかね。

女性が変身するウルトラマンもいないわけじゃないから、この流れもアリなのかなぁ。北斗星司ではなく南夕子が残って戦うような展開にでもなるんかね?

このウルトラマン妹ってどの辺がターゲットなんだ?
子供の頃にウルトラマンを見てオタクになった、しかし特撮オタクではないオタク青年といった辺りがターゲットなのか?

ジャンルはライトノベル?どうすんの?ライトノベルで特撮っぽくなんて無理だろうに。

ライトノベルはついに特撮にまで及ぶのか……しかし、その最初の一歩でウルトラマンの萌え化ってのはさすがにどうかと思うわ。

いや、ライトノベルで特撮ネタの作品ってのは前からあるし、案外いけるよ。長編だと織田兄第の「EX!」があるし、有川浩の初期の作品は怪獣系特撮の空気が濃厚で面白いよ。作家の力量次第だと思う。

いったい、どういう内容になるんだ……全く想像できん……てかそもそも、円谷は何考えてんだ。

M78星雲から妹が来るとか考えればいいのか?わりとイケルような気がしてきたが。

ウルトラの父と母はいるし「ウルトラ兄弟」もあるわけだから、ウルトラマン妹というのも、そこまで不自然ではない、かも。

「住めば都のコスモス荘」みたいに、宇宙人が「妹役」で傍にいるヒーローになるんじゃなくて、妹がそのままヒーローになるのか。

現在発表されているイラストは、カワイイのは確かだが、ウルトラマンとしてとなるとちょっとどうかと思う。あと、顔出ているのは変身前だよね?まさか変身しても顔はそのままとか無いよな!?

そういや、変身がどうなるのかは気になるな。普通にウルトラマン顔になるのか、それとも美少女のままなのか。特撮ファンにウケるのと萌えファンにウケる方向で対立が起こりそうな気がする。

昔、「UG☆アルティメットガール」ってあったよな。エロ系ウルトラマンパロディという感じの。あれの路線だったらさすがにイヤだぞ。あれはパロディだったからいいわけで。

ウルトラマンの新作ということで期待はしたいが、不安になってくる。あとカラータイマーの位置があざといね。

なんか今出てる情報からすると「事故で死んだ少女がウルトラマンになる」という話みたいだし、基本的なストーリーはウルトラマンから大きく外れてはいないんじゃない?

世界の命運を担う妹か……「イリヤの空、UFOの夏」みたいになるんだったら、ちょっと嬉しいかも。

ウルトラマン少女か……まぁ、考えてみればこれはまだ大丈夫だ。イラストがちょっと萌えっぽくなっているだけなのかもしれないし。
昔、萌え化や美少女化しない、普通のウルトラマンのエロ同人誌が日本に存在するというのを知ったときは衝撃だった。それからすると、これはまだ「分かる」範囲だ。

なんか「大日本人」を思い出した……あの国の感覚はホント、どうなってんだろ。

巨大な女性キャラネタは、「そらのおとしもの」での見月そはらの巨大化とか、「UG☆アルティメットガール」とかあったし、日本のオタクの一ジャンルになっているんかね。

それより前には「マクロス」のメルトランディもあるぞ。あとゲームでは「大美人」とかもある。日本のオタクのネタというかジャンル的にはそこまで突拍子もないジャンルではないのかもしれないな。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的にも「ウルトラマン」と「美少女」の組み合わせは予想もしなかったものらしく、かなり混乱していました。

ウルトラマンシリーズは現在も中国で大人気の作品ですし、日本の特撮作品の代名詞としても知られています。そういったこともあって、その派生作品に萌え系の路線が来るというのはかなり違和感があるんでしょうね。

ただ、ある程度知識のあるオタクからすると、
「考えてみれば流れ的には有り得る話なのかもしれない」
とも感じられたりするようです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国人「なんでウルトラマンの変身アイテムを手に入れたのにまだ私は変身できないんでしょうか?」


2/17修正:織田兄第先生のお名前を間違えて表記しておりました……また、その他の誤字脱字も修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク的「布教活動」

オタクをやっていると、自分の趣味や好きなモノ、好きな作品について他人に語ったり、薦めたりしたくなることがあったりするかと思います。
ただ、それが必ずしもいい結果になるとは限りませんが……

先日、中国のソッチ系の掲示板を巡回していて
「好きな作品を他人に薦める」
ことについてのやり取りを見かけましたので、
今回はその辺についてのやり取りを、
例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


好きな作品を他人に薦めるってことあるよね。
面白いと言ってもらってファンが増えると嬉しいけど、作品を否定されたり拒絶されたりしたらダメージでかいと思うが、みんなどんな感じで作品の推薦とかやってるの?

自分が面白いと思う作品を分かってもらえないとちょっと悲しくなるよね。まぁ、自分の好きな作品を薦めるってことはある種の満足を覚える行為でもあるからなぁ。100%他人のためってわけでもないんで、ある程度開き直るようにしている。

私の最大の成功のときは十数人の同好の士を増やすことができた。しかしその後彼らの間で作品に関する激烈な内部闘争が発生してしまい、結果的に同好の士よりも「分かり合えない敵」の方が増えてしまった……

作品を薦めるのってめんどくさいことも多いよね。相手の好みとか、既に見ていないかとかまで考えないといけないし。私はざっと内容を紹介すると同時に必ず「興味が無ければそこまでして見ないでもいいかも」とつけるようにしている。

初心者にいきなり「銀河英雄伝説」を薦めるのはまずかったと思う。

私がやった失敗は、アニメ見始めたばかりの初心者に対してエヴァを薦めたことかな……

自分から薦めることはないね。聞かれたら教える。ただ、自分の本当に好きな作品については薦めない。

俺はずっと「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」を周りに推薦しているんだが、なかなか理解してもらえない……面白い作品なのになぁ。

初心者相手の場合、簡単だけどそれなりに深みを感じられる作品がウケると思う。個人的な印象だと、男性は「四畳半神話体系」、女性は「ハチミツとクローバー」の評判が良いね。

アニメ見ない人に薦めるなら「フルメタル・パニック? ふもっふ」が良いと思う。この作品は薦めて成功する確率が非常に高い。

基本的にオススメ作品の紹介とかはやらんね。「このアニメは微妙だから、やめといた方が良い」とかはやるけど。

作品を薦めたときに見ようとしないのに、しばらくしてからその作品をモノスゴイ勢いで薦めてきて「何で見ないの!?」とかやって来るヤツには非常にムカついた。

昔「灰羽連盟」が大好きだったときがあって、周りに薦めまくっていた。
ドン引きされても「理解できない周りのレベルが低い」とか思っていた。あの頃は自分もまだ若かった……
今ではとりあえず「四畳半神話体系」や「うさぎドロップ」を薦めることにしています。

最近は開き直って、無差別に薦めている。相手が見る見ない、肯定否定関係なく!

なんで「日常」を薦めてもみんな見てくれないんだろう……あれ、面白いと思うんだけどなー

「日常」はなんか薦めてもなかなか見てくれないよね。同時期だと「境界線上のホライゾン」とかはわりと簡単に成功するのに。

自称ロボアニメファンにオススメのロボアニメを聞かれたんで「THE ビッグオー」を薦めたんだが、分かっていないと鼻で笑われた。その後スパロボZが出た後にそいつは「ビッグオーってすげぇ作品があるんだぜ!」とか言ってきた。
恐らく今度のスパロボが出たら「鉄人28号」のスゴさを語りに来るんだろうな。

「面白い作品無い?」というスレや質問サイトの質問につい長文を書き込んでしまう。あれ、読んでくれてるのかなぁと時折不安になる。

薦められたので見てみたら一気にハマった。徹夜して全部見てしまった。次の日薦めてくれたヤツとその作品についての話をしようと思ったら
「あ、そこまで面白いの?俺まだ最初の辺りしか見てないんだわ」
とか言われた。そりゃねぇだろ。

「進撃の巨人」を熱心に薦めてくるヤツに閉口している。日本での評価が高いからって、俺の好みに合うわけじゃないってのに。

作品を見た人間との討論はやるけど、自分から作品を薦めるってことはしないね。オタクの趣味ってホント人それぞれだから。

薦めるのはエロ関係のみ。あれだったら、好みに合わなくてもそんなに大変なことにはならないと思う。

最近の最大の成果は、「俺たちに翼はない」を薦めてうまく仲間にすることができたことだな。ギャルゲー系アニメは薦めるのが案外難しい。

「東のエデン」や「ハチミツとクローバー」を薦めたのに見てもらえなくてガッカリした覚えが。ノイタミナ系は結構面白いのあるし、じっくり見てほしいんだがなぁ

最近話題になった作品をアニメをあまり見ない人に薦めた場合、「魔法少女まどか☆マギカ」は見てもらうのが非常に難しい。下手に説明するとネタバレだし。
わりとうまくいくのは「STAR DRIVER 輝きのタクト」だね。銀河美少年というのはインパクトあるし。

俺の場合、オススメを聞かれて答えることがほとんどだね。
ただ、女性向けはわりとオススメし易いのに対して男性向けは難しいと感じる。男の場合「なんか面白いの教えて」と」来るのに、ススメタ作品を「ハーレムはイヤだ美少女キャラはイヤだでもあまり難しいのもイヤだ」といって拒絶しまくる。ならなんで人に聞くんだよ。

ただ女性相手の場合、熱血作品を薦めたのに腐った方でハマられたなんてときはダメージがでかいぞ。俺はそういう意味で薦めたんじゃないのに……

作品を薦める場合、相手がオタクにどれだけ入っているか、アニメに対してどういった先入観や印象を持っているかを考えるべき。あとアニメをあまり見ない人に対しては第一印象が重要。「あとから面白くなる」という話は通じない。
「まどか☆マギカ」なんかは、ある程度ネタバレでもしないと見てもらえないと思うよ。

薦めているけど理解してもらえないのが残念なのは「クレヨンしんちゃん」の劇場版だな。ウチの国のテレビで放映されていたのを見ているのはかなり多いんだが……オタク層でも「子供も見る作品」としての高すぎる知名度がマイナスになっているのか、わざわざ見る人間が少ないのはもったいないと思う。

「衝撃的な作品を求めている」というので「いまここにいるぼく」を薦めたら、「なんでこんな作品を薦めたんだ!憂鬱な気分から復活できない!」などとかなり文句を言われた。俺は悪くないと思うんだがなぁ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々も、作品の布教に関してはイロイロとあるようです。

自分の好きな作品、ハマった作品が他の人にも評価される、自分が薦めたのがきっかけで周りに仲間が増えるというのは嬉しいことですが、自分の好みと他の人の好みが一致しないなんてことも少なくないかと思います。
特にオタクなんてのをやっていると守備範囲が細分化してしまいますし、評価するポイントも多岐にわたりますし。
そういったことに関しては、中国オタクの面々も同じような苦労をしているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「みんなはカラオケでアニソン歌ったりする?」

前回の記事では中国の一昔前のアニソンに関する反応を紹介させていただきましたが、それを書くときに、
「カラオケでアニソンを歌ったりするか?」
ということに関するやり取りも見かけました。

それがちょっと面白かったので、今回はそれを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


みんなはカラオケでアニソン歌ったりする?
私はそもそもカラオケにあまり行かないんだけど、行ったらアニソンを歌うことが多い。

アニソン歌うことはあるよ。でも自分の行く店にはあまり曲が入っていないんだよね。日本語の歌は結構あるけど、アニソンは少なくて。

アニソン歌いたいんだけど、入ってる曲が少ないからJ-POP系の方から探して歌うな。DEENとかから攻めてる。

日本語の歌があっても、アニソンはあんまり無かったりするからね。しかも新しい曲とか入ってないし。日本の機械が入ってる店に行ければいいんだけど、高くてそうそう行けないんだよね。でも、人数多くすると歌える曲が少なくなるしなぁ。

まあ外国の歌だし、ウチの国の普通のカラオケでアニソン入っているような所はほとんど無いだろうね。上海や北京、広州だったら日本のカラオケがそのままできるという店があるそうだが。

カラオケで歌ったことはない。俺の住んでいる所はオタク的に未発達な地域なんでそもそも曲が入って無い。アニメの主題歌で入っているのは中国産の子供向けの主題歌だけだ。

ウチの国の子供向けのアニソンも悪くないぞ。古いのとか探せば大抵あるし、誰だも分かるネタソングとして攻められる。

歌う。魂を込めて歌う。歌のレベルについては聞かないでくれ!

アニソンって結構難しいよな。言葉の問題もあるし、キーが高かったりで。

カラオケでアニソンを歌う場合、探し方も重要。J-POP系で結構アニソンあったりするから、アーティストを覚えておくと思わぬ曲を見つけて歌えたりするよ。

カラオケでやっと見つけたアニソン、しかしそれは女性歌手の歌……俺は男だ……でも、せっかくだから歌ってみる……ということを何回かやりました。当然歌った結果はアレなことになったけど、自分としては後悔しておりません。

普通に歌う。この間は「Don't say "lazy"」と「ぴゅあぴゅあはーと」を歌ってきました。

私は先日、「灼眼のシャナ」の主題歌を歌いまくってきた。一緒に行ったヤツらと激しいマイクの争奪戦になった。

マイクの奪い合いはあるな。負けた場合はマイクなしでも頑張って歌うがな!

最近は「デュラララ!! 」とか歌うかな。あとはボカロ系とか。

アニソンを発見して勢いで選曲、しかし日本語で歌える部分は一部なので、歌えない部分にぶつかってグダグダになるという展開は誰もがやらかすことだと思う。

自分が歌うのは浜崎あゆみとかYUIの歌かな。他の人が選んだアニソンは、分かる部分だけ一緒に歌う。

上海とかがウラヤマシイ。俺の住んでいる所ではアニソンどころか日本語の歌もあんまり入っていない。エヴァの主題歌とか歌いたいんだがなぁ。

私も初音ミクの歌を歌いたいのに、入っている所が無い……日本の機械がある所は近くに無いし……

ボカロオリジナルじゃないけど、初音ミクではネギ振りの歌(Ievan Polkka)が入ってたことがあるな。もちろん歌った!

自分が初めてカラオケでうたったアニソンは「世界が終るまでは…」だったな。必ずってわけではないけど、その時の気分次第でアニソン歌うときが結構ある。

私の最初の時は、まさかこっちであるとは思わなかったアニソンをリストに発見して狂喜、そのまま勢いで入力、しかし自分の日本語は「あいうえお」すらおぼつかないレベルだということを曲が始まってからやっと気付くという流れだった……
その後練習して、今では無事にアニソンを歌えます。

自分より若い世代のアニソンのうまさにビビる。俺は昔そんなにうまく歌えなかったよ……
ネットの発達でアニソンを聴く環境や歌詞の情報が整ったし、歌える環境も整ったのが影響しているのだろうか?

やはり最大の問題は、アニソン歌えるカラオケが非常に少ないことだよな。あったら歌いたいけど、なかなか見つからん。



とまぁ、こんな感じで。
実際に日本語でアニソンを歌えるのは中国オタク的にわりと「上級」の部類に入るかと思われますが、カラオケでアニソンを歌ったことのある中国オタクも結構いるようですし、アニソンを歌いたいという欲求はかなりあるのかもしれませんね。

ただ、やはり中国の普通のカラオケではアニソンの入っている所は少ないようで、
「歌いたいけど見つからない」
という中国オタクも結構いるようです。

それから上の発言にもありますが、中国オタクのアニソンカラオケのレベルは年々向上しているように感じられます。私の個人的な印象でも昔に比べて普通にアニソンを歌える中国オタクが増えていますし、中国で開催されるアニソンカラオケのイベントでも歌い手のレベルがかなり向上しています。
この辺については、中国においてアニソンに接する環境が整ってきたということなんでしょうかね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタクの精鋭達がカラオケで歌う曲

中国オタク的「一昔前のアニソンで好きな曲」

中国オタク的「一昔前のアニソンで好きな曲」

中国オタクの間にアニソンが浸透してから結構な時間が経った今日この頃ですが、中国オタクの間でもアニソンに関して「古い」「新しい」といった感覚が構築されるようになってきています。

先日、ありがたいことに
「最近のアニソンではない曲で中国オタク的に人気のある曲はどんな感じか?」
という質問をいただきましたので、中国のソッチ系の掲示板を巡回して
「中国オタク的一昔前のアニソン」
に関するやり取りを集めてみました。

それでは以下、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ちょっと前と言うか、一昔前のアニソンで好きな曲ってないかい?
「聖闘士星矢」の「聖闘士神話」や「ペガサス幻想」は今でも個人的に神曲。

おお、そういうの良いね。
俺は「三つ目がとおる」の「?のブーメラン」が今でも好き。わりと昔のアニメだけど、カッコイイ曲だと思う。

昔の名曲なら「デジモナドベンチャー」の「Butter-Fly」。今でも日本語で歌えるし、歌詞の意味もしっかり把握してるぜ!

古い方の「鋼の錬金術師」の主題歌は名曲が多いけど、「UNDO」が特に好きだ。あのロックなリズムがスバラシイ。

「ドラゴンボールGT」の「DAN DAN 心魅かれてく」 はドラゴンボールの主題歌の中でもかなり良い方だと思う。GTは続編としては不満もあるかもしれないが、主題歌は別に評価するべきじゃないかなー

「ドラゴンボール」だと、「魔訶不思議アドベンチャー!」と「ロマンティックあげるよ」が好きだ。大人になってからは「ロマンティックあげるよ」が特に好きになった。

やはり「SLAM DUNK」は外せないだろ。「世界が終るまでは…」は今でもカラオケで歌ってしまう。あと、「マイ フレンド」や挿入歌の「ENDLESS CHAIN」も名曲。

「SAMURAI DEEPER KYO」の「青のレクイエム」かな。あのOPに出会わなければ作品にハマっていなかったと思う。

そういうのってあるよね。私にとっては「灼眼のシャナ」の「緋色の空」がそれ。シャナをずっと追っかけたのも、ラノベにハマったのも間違いなくこれがきっかけだ。

「グリム名作劇場」の「虹の橋」が大好き。最近のJ-POP系のアニソンではないんだけど、非常に心に残っている。知らない人にはぜひ聴いて欲しいね、歌詞の意味もスバラシイよ。

「グリム名作劇場」のOPは良かったよね。私は確かCCTV7で90年代に放映していたのを見た記憶がある。簡単なメロディなんだけど、美しい歌。

「ふしぎの海のナディア」の「ブルーウォーター」は今でも俺の心の名曲。

最近のアニソンも悪くは無いけど、ちょっと忙しいというか難しいというか。俺はちょっと昔のアニソンが好きなんだよね。「燃える!お兄さん」の「ドリーミー・ドリーマー」とかわりとオススメだから聴いてみてくれ。あえて言えば、不思議な癒し系っぽい感じな曲。

俺はあんまり古いアニソンは知らないしな……と思ったが、よく考えてみると「NARUTO」の初期の曲とかは古めになってしまうかな?
ってわけで、「NARUTO」の「GO!!!」と「ビバ★ロック」を挙げてみよう。あと「疾風伝」では「ブルーバード」が評価高いよね。

なるほど。そう言えば、その辺の作品も放映期間的に最初の方の主題歌は古いアニソンになるか。じゃあ「ONE PIECE」の「ウィーアー!」や「BRAND NEW WORLD」、「memories」とかもそうなるかな。あと「ONE PIECE」は挿入歌の「Dear friends」も好き。

じゃあ俺は「BLEACH」の「rolling star」と「Life is Like a Boat」と「ヒトヒラのハナビラ」で。

時期的に微妙かもしれんが「聖闘士星矢」の「冥王ハーデス編」の歌はどう?私は「地球ぎ」が好きなんだけど。

「SLAM DUNK」なら「君が好きだと叫びたい」や「あなただけ見つめてる」も良い。当時「SLAM DUNK」の主題歌はどの曲もテープを何度も何度も聴いたよ。

古典的アニソンの名曲なら「北斗の拳」の「愛をとりもどせ!!」は重要だよね。最近は「北斗の拳」を見ていないオタクも少なくないということに時代の流れを感じてしまう。

「名探偵コナン」の主題歌についてはまだ出ていないかな。
私は「運命のルーレット廻して」、「STEP BY STEP」、「願い事ひとつだけ」とかが好き。コナンもいい曲多いけど、女性歌手の歌に特にいい曲が多いという傾向を感じる。

「星空のエトランゼ」が好きな人いないかい?
「What's Michael?」の主題歌なんだが、結構いい曲だよ。歌うのもそんなに難しくないし。

オタクの間ではあまり話題にならないが、「忍たま乱太郎」の「勇気100%」は名曲だと思う。小さい頃に聴いたことがあるって人結構いるんじゃないかな。
あと、驚くことにこの作品は日本でいまだに放映が続いているらしいな……

昔のアニソンということですぐに思い出したのは「鎧伝サムライトルーパー」の「サムライハート」だ。実は最近になって、烈火のリョウのデザインが真田家と武田家から来ているというのに気付いたんだが、子供の頃にハマった作品に関してこういうことがあると嬉しくなってしまうね。

昔のアニメだと、「中華一番」の主題歌が好きだった。特に気に入っていたのは「息もできない」。私はこの曲からZARDのファンになった。

「ガンダムSEED DESTINY」の「Reason」が好き。SEEDシリーズはアンチも多いけど、音楽についてはそんなに批判ないよね。

「新世紀エヴァンゲリオン」の「残酷な天使のテーゼ」と「魂のルフラン」。「残酷な天使のテーゼ」の方は、天鷹戦士バージョンの中国語ダメアレンジもネタとしてはアリだな!



とまぁ、こんな感じで。
ここで出ている曲は、中国オタクのアニソンカラオケの定番になっているのも多いですね。

一昔前は今のようにネットで簡単にアニソンの視聴や関連情報が手に入るわけではない時代でしたし、人気になったアニソンに関しても中国独自の傾向が出ているように感じられます。

それと、「中国オタク的に一昔前」と言っても色んな時代のアニソンが混じっているようですね。日本のアニメとアニソンは大体90年代頃から中国に一気に入ったので「作品を見た時代」に関しても、日本の感覚とは違ったものになっているようです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国で放映されたエヴァ、「天鷹戦士」の主題歌

中国オタク「日本語を学ぶ前後でアニメの見え方って変わった?」

先日、ありがたいことに
「中国オタクが日本語を覚えたらどんな変化があるんでしょうか?」
という質問をいただきました。

最近の中国ではアニメや漫画が日本語学習の大きな動機の一つになっていますし、中国オタクの中には趣味が高じて日本語を習得してしまったなんて人も結構いるようです。
私の知り合いの中国オタクのツワモノ達の中にも、専門は日本語ではないのに日本語をマスターしているというのがかなりいますね。

うまい具合に中国のソッチ系の掲示板で
「日本語を学ぶ前後でアニメの見え方がどうなったか」
といったことに関するやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本語ができるヤツにちょっと聞きたいんだけど、日本語を学ぶ前後でアニメの見え方って変わった?字幕見ないでも作品が理解できるようになったら、どんな感じになった?

声優が意識できるようになったのが収穫。
あと、細かいツッコミや愚痴なんかは字幕とかなり印象が違うね。例えば「涼宮ハルヒ」のキョンのツッコミなんかはかなり違う印象を受けた。

私は日本語学ぶ前は字幕「だけ」で見るしかなかったが、日本語分かるようになってからはイロイロな内容を知れるようになった。あと声優については特に無かったかな。

俺は日本語学んでからは、逆にアニメ見るのがきつくなってしまったね。声優の声とかスゴイ間抜けだし、ウソっぽい。あとアニソンの歌詞とかも恥ずかしすぎて歌えなくなった……

ああ、確かにそういうのあるな。直訳で意味だけとってしまいアニメのセリフがバカみたいに思えたり、嘘くさく思えたり。でも、それにも段々と慣れるぞ。そしていつの間にか自分の喋る日本語もそんな感じになっちゃったりするぜ。

日本語学んでからアニメの他にエロゲをとても楽しめるようになりました。エロゲはCGだけでなく、テキストも重要だと痛感する毎日です。

字幕をずっと目で追い続ける必要が無くなったのは助かるわ。アニメ見るリズムが変わった。

ぶっちゃけて言えば、字幕の方がアニメの元のセリフより良いと感じる。アニメ見るくらいなら日本語そこまで必要無いんじゃないかと。

字幕>オリジナルのセリフなことはあるね。自分の理解した内容よりも、字幕の方が名セリフになってたりするしなぁ。
特に字幕組のつけたファンサブ字幕は俺達の感覚に合わせたものだし、見ていて違和感が無いし、理解し易い。まぁ、日本語が邪魔になるってことはないんだが字幕を否定する気にもならんね。

そりゃ良い訳もあるかもしれないが、日本語学んだら字幕へのツッコミが増えるのも確かだぞ。
字幕組のファンサブ字幕って、リズムや雰囲気重視で微妙に異なる意味になってたりすることもあるしね。まぁ、全部直訳したらしたでヘンな訳になっちゃったり、文字数が多くなりすぎたりするんだろうけど。

ファンサブ字幕で見ていることの問題は、それが字幕組の翻案作品を見ているとも言えることだよな。ストーリーやキャラ設定が変わる程のレベルの翻案は滅多に無いが、日本の文化的な背景などからニュアンスを翻訳し難い部分を適当な言葉にしてしまうなんてのは結構ある。気分よく見れるのは確かなんだけど……

私は逆に字幕のアラが気になるようになったね。
「このセリフ、こう訳した方がいいのに」「この部分を省くとか、ないわー」
とか思うようになってくる。字幕頼りじゃなくなったし、日本語を学んだのは悪くなかった。

自分の日本語能力はそこまで高いってわけじゃないし、まだ字幕メインで見てるね。ただ、字幕組のファンサブ字幕と自分の脳内翻訳が異なるってのにぶつかったりする。

声優の当たり外れの意味が分かるようになる。あと、「棒読み」という言葉の意味も分かるぞ……

日本語学ぶと、アニメの中のグダグダなセリフや寒いセリフとかも分かっちゃうのはね……いや、作品を耳で理解できるようになるってのはそれ以上に良いことだし、中国のドラマでもそういうのはあるけどさ。

良いか悪いかは分からんが、レベルの高い字幕組のつけるファンサブ字幕だとその辺うまくやってたりするんだよな。

全く日本語が分からないときは字幕による「意味」と空耳による「音」で燃える(と感じた)セリフやアニソンを覚えていた、しかし日本語をある程度覚えてからそのセリフを直訳してみるとなんかアホっぽくて……
特にアニソンは詳しく歌詞を知ってしまうと、どうも楽しめない。

直訳で理解するとセリフに付随する様々な要素が無くなるからしょうがないよ。あと、アニソンとかはそんなに全部理解しないでいいと思うぞ。
日本人の友達に聞いたら、日本でもアニソンは歌詞よりノリ重視だという話だった。あと英語の部分もちゃんと全部理解して歌っているのではないそうだ。

日本語学ぶ前と後ではアニメの見え方が大きく変わった。特に、ツッコミや隠語的な表現。そういう細かい部分を理解できるようになるのは楽しいよ。

アニメのセリフって確かにバカみたいな所がある。日本人でアニメみたいにしゃべってるヤツは存在しない。日本語覚えてからは日本語のセリフが気に障るし、字幕にツッコミ入れるようになるしで作品に入り込めなくなった。

萌え系の極端な作品を除けば、アニメのセリフもそこまでひどくは無いんじゃない?まぁ、たまに棒読みに出くわしてガッカリするようにはなるかもしれんが。あと字幕へのツッコミは増えるなぁ。

アニメについては日本語がよほどうまくならない限り、そこまで大きな利点は無いかもな。字幕の方が脳内補完的な点も含めて良い感じになってることもあるし、日本語で中途半端に意味が分かっても微妙な印象になちゃったりするし。
日本語の文字作品や資料をガンガン読めるようになるのは大きいんだけどね。

日本語が「できる」ようになっても、日本語に関する美感まで含めて「理解できる」わけじゃないってのが難しいよね。意味が分かるってこと自体は悪いことじゃないけど、アニメや小説では「意味だけ」分かるって状態は結構めんどくさい状態。

字幕に頼り過ぎるのはやはり不安だよ。それが出来のいいものでもね。
この間実家に帰った時にまだネット環境が整っていなかった頃に買い集めた海賊版を見返してみたら、作品のストーリーと全く関係ない「画を見て想像したストーリー」みたいなトンデモナイ字幕が混じっていた。思わず最初から最後まで見直して、記憶の修正作業を行ってしまったよ。

字幕があるとイメージもそっちに引っ張られるんだよね。その結果、日本語セリフのイメージと齟齬が出て日本語の方が微妙に思えたりする。これに関してはもうちょっと日本語能力が上がればなんとかなるんだろうか?

こういうのって英語覚えてハリウッドの映画見るのと同じようなもんなんだろうね。
私もよく「理解できるけどなんて翻訳すればいいのか分からん」というのにぶつかるし、外国語の中には全てを翻訳できないようなものがあるのは分かっているが……

日本語を覚えて変わったのは「語感」だね。自分もまだ勉強中だけど……
字幕は私達の分かり易い、理解し易い雰囲気で翻訳されているけど、結局は翻訳されたものだから情報が抜け落ちる。あと日本語をある程度学んだ段階で直訳的に意味だけ分かっても、語感についての理解は難しい。熱血系のセリフとか、語感を理解できないとバカみたいに思えてしまったりする。

日本語を覚えてよかったと思ったのはやはり「ツッコミ系の会話」が理解できるようになったことだね。日本語ができるようになってから、アニメを見ていて笑うポイントが大きく変化した。「銀魂」なんかは見ていると自分の日本語の上達を実感できる作品だ。



とまぁ、こんな感じで。
日頃字幕で見ているのもあってか、日本語をちょっとかじって理解できるようなレベルの場合は字幕だけに集中して見た方が作品の雰囲気に浸れたりするなんてこともあるようですね。

上の発言にもありますが、中国オタクのよく見ている字幕組による字幕は、中国オタクの間で使われる言葉やネタなども使って中国オタクの文化、社会の感覚に合わせて翻訳された、言わば中国オタク向けに特化された字幕になっていたりするそうです。

また、そういったこともあってか日本語を覚えてから日本のアニメを見た場合、それ以前の字幕だけで見ていた時とは作品の印象が変わったりするんでしょうね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的疑問「なぜウチの国では中国語吹き替え版を嫌う人間が多いのか?」

「聖闘士星矢Ω」に燃え上る中国オタクの小宇宙

先日、聖闘士星矢の新アニメシリーズ
「聖闘士星矢Ω」
が発表されました。
聖闘士星矢:主人公世代交代で23年ぶりアニメ復活 (まんたんウェブ)

「聖闘士星矢」は90年代に中国で極めて大きなブームとなった作品です。そういったこともあってか、今回の聖闘士星矢新作のニュースは中国の一般のニュースでも普通に流れているそうです。
とりあえず、新華網の記事(中国語)はコチラです。

とりあえずこのブログ的にはやはり中国オタクの反応をということで、このニュースに関する中国のソッチ系の掲示板におけるやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


聖闘士星矢に完全新作、しかもテレビアニメの新シリーズの、「聖闘士星矢Ω」が出るらしいぞ。23年ぶりの続編だ!

新しいストーリーって、マジか!?
これはどういうことなんだ?一体どういう状況なんだ!?

スバラシイニュースだ!盛り上がってくれることを祈るしかない!
俺の小宇宙が久々によみがえりそうだぜ!

これ、ウソだったりしないよな?4月スタートの新番組だから、エイプリルフールのネタ企画とかじゃないよな?

聖闘士星矢なんて子供の頃に見たきりだしもういいかな……と思ったら、総作画監督が馬越嘉彦じゃないか!燃え上れ、俺の小宇宙!

星矢がサブキャラ、しかも黄金聖闘士になってるのか。
イラストからしてやはり射手座か?てかこれ翼あるし射手座だよね?パッと見では獅子座かと思ってしまったんだが。

うーむ……星矢が黄金聖闘士ってのはなんか違和感が。
てか神聖衣の方が黄金より上だったよな。冥王神話で青銅に戻ったままなのか?
あと他の主要キャラも黄金にランクアップしてるのかな。

聖闘士星矢の新作か……ちと受け入れられない。冥王神話でも大概だったのに……
俺が昔憧れた五青銅はもう帰ってこないんだろうな……

うわ、これ東映の公式ページまでちゃんとできてる……これはまさか本当の話なのか?
もうファンとしての感情は冷めて久しいけど、追っかけないわけにはいかんな。でも、紹介見た感じだと、今までの世界観が大混乱なんだが。

新主人公は「光牙」か。星矢ほど良い響きには感じないのでちょっと不安。
あと光牙は星矢と城戸沙織の子供だったりするんだろうか?

星矢と沙織とはくっつかなかったっぽいが、どうなんだろね。自分もその辺のことも気になってしょうがない。子供の頃には星矢と沙織がくっつくもんだと思っていたし。

俺も沙織さんと星矢の関係がどうなっているか気になるね。
もっとも、俺は星矢とシャイナさんの組み合わせを応援していたんだけどね!

いや、もう、久々に自分の目を疑うようなニュースだ。
この作品のストーリーはどの辺の扱いになるんだろう。気になることが多すぎる。

最近あった「デジモン」みたいな悲劇にならなければいいんだがなぁ。でも星矢も含めてあの青銅の5人のその後ってのは見てみたいから、とりあえず期待。

キャラはどうなってんの?
なんか女性キャラが普通に混じっているようにも見えるが、キャラデザの傾向で女に見えるだけなのか?

聖闘士星矢と馬越……この組み合わせは喜ぶべきなのだろうか?正直な所、夢にも思わなかった組み合わせだ。

おお、作画監督とキャラデザが馬越嘉彦なのか!
第一印象がなんかプリキュアっぽいと感じたのはそのせいか。

新キャラが子獅子座?獅子座じゃなくて?そんなのいたっけ?

子獅子座はアレだ、青銅5小弱の一人だ。最初の方で一角獣星座の邪武に負けたヤツ。アレの次世代って言うと、なんかカワイソウなことになりそうな……

いや、冥王神話で蟹座が復権したりしているし案外いい扱いになるかもしれんぞ。そもそも子獅子星座の蛮のイメージがあるから、よほどヒドイ扱いでも無い限り「いい扱い」に見えるんじゃないかね。

五青銅の黄金昇格と、その後の活躍でまた星座の地位の問題が出そうだな。冥王神話でイロイロと解消されたのに、また争いが生まれるんだろうか……

黄金聖闘士の星座って生まれたときに決まっていて、セブンセンシズを持っているんじゃなかったっけ?星矢が天馬星座から黄金の射手座になるのっておかしくない?バックにいる星矢は新デザインの神聖衣なんじゃ。

いや、その辺の設定は結構変わっている。青銅から黄金への昇格は可能。童虎とシオンが青銅聖闘士から黄金聖闘士に昇格している。

まぁ、不安はあれどやはり期待してしまう。あとできれば、「聖闘士星矢 エピソードG」もアニメ化してくれないかなぁ。

この時間帯だともし成功したら、シリーズ化して、そして劇場版になるな。
そしてその後は特別版として劇場版プリキュアVS聖闘士星矢とかやれば安泰だ!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクのライトな層では驚きと喜びと不安が、ディープな層では「キャラクターデザイン・総作画監督:馬越嘉彦」という情報に期待したりしているようでした。

私の知り合いの中国オタクからは
「ラジオまでこのニュースやってたぞ!」
という話も聞きましたし、このニュースはかなり大きく取り上げられているみたいですね。

聖闘士星矢はオタクというレベルでない中国人にとっても、子供の頃に見てハマった、ごっこ遊びをしたという作品なのでそれがアニメで正式に復活というのは大きなニュースになるんでしょうね。

また、中国オタクの歴史も実質「聖闘士星矢」から始まったようなものなので、古参の中国オタクにとっても今回の完全新作なアニメシリーズの発表というのは結構大きなニュースになるようです。

とりあえず、こんなところで。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク的「なんか良いと感じた日本語の漢字四文字の言葉」

故事成語など、中国語では四文字の言葉がかなりありますし、日常的にも良く使われます。
そういったことから日本語に出て来る漢字四文字の組み合わせについても、中国語的な感覚で印象に残ったり、なんか良いと感じたりする言葉に出会ったりするそうです。

先日、中国のソッチ系の掲示板でそういった
「中国オタク的になんか良いと感じた日本語の漢字四文字の言葉」
についてのやりとりを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメや漫画、ゲームの日本語で漢字四文字の言葉とか出て来るけど、妙に印象に残る言葉ってない?
私は「四六時中」という言葉なんかが印象深いんだが。

ああ、確かにそういうのあるね。故事成語っぽいけどそうじゃないのとか、日本語のみで意味が通じるのとか。パッと思いついたのは「運否天賦」かな。

ゲームなんかで「全身全霊」という言葉を結構見かけたけど、当初は意味が分からなくて不思議に思ったっけ。

「一期一会」とか良いね。日本の茶道の言葉らしいが印象に残ったんで意味を調べてみたら非常に気に入った。

キャラクターの形容としてよく出て来る「文武両道」って言い方を不思議に感じたのを覚えている。

「絶体絶命」が好きだ。どこにも逃げ場のない危機という感じがして良い。

自分にとっては「無想転生」だな。意味がどうとか深く考えなくていい。カッコイイんだからそれでいいじゃないか。

「真剣勝負」かなぁ。いろいろと日本っぽい言葉だと思う。

私が好きなのは「盛者必衰」って言葉。

「天元突破」は一目でスゴそうだと感じられるのが好み。あと「一撃必殺」や「鎧袖一触」も好き。

「慇懃無礼」という言葉がお気に入り。こういう人、確かにいるよ!
ただこれは中国の詩人が出典らしいという話だが。

私にとっては「天地無用」だね。最初はアニメタイトルだと思っていたが、それが実は日本の運送業界用語から来ていたとは……

印象に残るか……「笑止千万」ってのを思いついたわ。

中国語も日本語も基本的に漢字の意味は同じだけど、中には違うのもあるからヘンな言葉に感じるのもあるよね。「喧嘩上等」というのを武闘系のキャラが言うとなんか笑ってしまいそうになる。

(訳注:中国語の「喧嘩」は大声で騒ぐ、騒がしいといった意味になります)

個人的にはわりと頻繁に出て来る「無茶苦茶」や「無理矢理」って言い方が面白いと感じている。

「猪突猛進」は最初見たときどういう意味なのか悩んでしまった。中国語の「猪」と日本語の「猪」は意味的に似ているように見えてかなり違うと思う。更に日本語は「猪」に強いイメージがついているし。

(訳注:中国語の「猪」は豚の意味になります。また、「イノシシ」は中国語では「野猪」になります)

「見敵必殺」とそれを更に「Search&Destroy」と英語にする組み合わせが大好きです。

「七転八起」という言葉と「七転八倒」という言葉が存在するのが面白い。

「狂喜乱舞」とかどう?
こっちでは使わない言葉だけど何となく意味は分かるような気もする。

実は俺……「風林火山」が孫子からの言葉だというのをずっと知らないままだったんだ……
しかしこれ、孫子の「難知如陰」と「動如雷霆」の部分が無いけどなんでだろ?武田家の戦術に合わないと判断されたのか、それともリズム重視で四つだけにしたのか。

テレビで日本兵キャラがしゃべる謎の発言が「馬鹿野郎」だと知った時は結構意外に思った。しかもそれが趙高の「指鹿為馬」から来ているというのは更に意外だったなぁ。

(訳注:中国では日本兵役のキャラは「ミシミシ」「スラスラデ」「バキャヤロ」という謎の日本語っぽい発言をするのがお約束でした。意味はそれぞれ「飯飯」「殺してやる」「馬鹿野郎」といった辺りだったかと。今はあまり無いようですが、昔は日本人だと見るとこの発言がかなりの頻度で飛んできましたね)

「表裏比興」というのがカッコイイ。真田家は真田昌幸が一番スゴイと思う。

「百鬼夜行」ってのは非常に上手い言い方だと思う。化け物達とその周辺の空気が想像できるようだ。

「夜露死苦」だな。
この字の組み合わせが挨拶になるというのが衝撃的だったわ。



とまぁ、こんな感じで。
漢字で書かれていても中国語の感覚では意味の通じない日本語独自の言葉というのに結構ぶつかったりするようです。

日本語と中国語では漢字に共通した所があるとは言っても全てが同じというわけではありませんし、そういった言葉に関しては、なまじ個別の漢字の意味がわかるだけに日本語独自の言葉に面食らったりもするようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国語の必殺技名ではあまり使われない漢字

中国オタク「もし初音ミクがもっと早く来てくれていたら、セガは生き残れたか」

中国オタクの中にはセガのファンがかなりいます。
中国に最初の方に入ったゲーム機はファミコンとメガドライブだったことや、セガのゲームが中国オタクの感性に合っていたことなどから、
「良いゲーム機といえばセガ」
というイメージがかなり長い間ありました。

そんな時代を過ごした中国オタクのセガファンにとって、
ハード事業から撤退してしまった現在のセガはちょっと寂しく思えたりもするそうです。

また、最近では初音ミクの人気やセガの作った初音ミクのゲーム
「初音ミク -Project DIVA-」
が中国でも大人気になるのを見るにつけ、
「これがもっと早く来ていたらセガは……」
などと考えてしまったりするのもいるようです。

そんな訳で今回はその辺のやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近はセガのゲーム機が無い寂しさを感じてしまう自分がいる。そんな中、セガの初音ミクのゲームが人気になっているのを見て感じたんだが、もし初音ミクがもっと早く来てくれていたら、セガは生き残れただろうか?

セガのゲームが悪いわけではないんだよな。
「龍が如く」とかだって、きちんと売れているわけだし……

初音ミクもそうだが、セガは「オシャレ魔女 ラブandベリー」とか、きちんと幅広い層へのコンテンツを持っているんだよな。売り方や出すタイミングとかで悲しいことになったりするが。

どちらにしろ硬派なセガが帰ってくることは無いんだろうなー

昔はFFが来ていればという話だったが、今は初音ミクがもっと早く来たらか。
プラス条件ありなIFを考えてみても、結局セガはうまくやれないような気がしてしまうぜ。

今のセガは萌えだけで食いつないでいるようなもんだからね。昔は良かった。
でも昔からきちんと萌え路線を維持できていたらまた違ったんだろうか?

DCが出た頃なんかは本当にスゴイと思っていたんだけどなぁ。あの頃、初音ミクが援軍に加わっていたらもっと違ったんじゃないかと考えることはある。

初音ミクの援軍があれば、資金と時間も整うだろうし、それを投入したスゴイゲームが出来たんじゃないだろうか?

お前、「シェンムー」を忘れたのか!
ありゃ資金も時間も投入しすぎて大変なことになっちゃったじゃないか!

DC当時のセガだと初音ミクが当たっても浪費しそうな気もするな。
でも初音ミクを活かせる独自の環境を作れたんじゃないかとも思ってしまう。

今のアニメや漫画関係における萌え系作品の盛り上がりを見ると、セガは硬派な方向だけでなくもっと萌えを重視しても良かったんじゃないかと思う。

個人的には「戦場のヴァルキュリア」がDCで出ていればなーとか思ってしまう。あの作品のシステムはスバラシイのに。
「初音ミク」のブームと、「初音ミク」のゲームと「戦場のヴァルキュリア」の投入がもっと早ければセガはもうちょっとやれたんじゃないかな。

今のセガが萌えだけとか言ってるヤツいるけど、昔もセガは萌え重視してたじゃないか。
ウチの国で爆発的に売れて、中国語版まで発売された「サクラ大戦」は萌え重視以外のなにものでもないだろう。

でも、今仮にセガのハードが続いていたとしても生き恥を晒す状態になってしまうのでは。ドリームキャストで死んでよかったのではないだろうか。

当時のサクラ大戦の影響力と言うのは本当に凄かった。FFに対抗できる可能性すらあったと思う。それでもパワーを持続させることはできなかったんだよね。
現在の初音ミクの拡大と持続と違うのは何なんだろう?時代や環境が違うというのは理解しているが、それ以外の要素があるようにも感じられる。

ハッキリ言って初音ミクはセガが主導でやっている企画じゃないからだろ。
残念ながらセガのゲームが中心だと……

俺はサクラ大戦の歌謡ショウまで見に行ったんだがなぁ。3が出る頃までは何とか勢いはあったのかな?
でもゲームの出来というか衝撃は結局初代が最高だったように思える。5になるともうどうしようもなかったし。セガは大きな一撃はできるけど、それを維持するのが下手だよな。

初音ミクはファンのコミュニティの形成が非常に大きいから、昔に来てもそれほど意味はなかったんじゃないかな。
でもセガだったら熱心なファンもいるし、そういうのやれそうな気もするんだけどね。
初音ミク関連の作品でセガの動きが見れるのはいいんだけど、それがセガから始まったものではないというのがちょっと残念に思えたりする。

今後セガが昔のような形で復活するにはどうすればいいんだろう?
PSPだけでなく3DSでも初音ミクを出すらしいが、他に何かないだろうか?
個人的には3DSでサクラ大戦とかは見てみたいが。

ドリームキャストが死に、セガもハード事業から離れたことを自分はいい加減受け入れるべきなんだろうが、どうも諦めきれん。

俺の所ではまだドリームキャスト現役だぜ!今でもいろいろ遊んでる。

しかし仮にセガの新型ゲーム機が出るとしても、現在のゲーム市場の傾向を考えた場合据え置き機となると成功しそうな気がしないぞ……やるなら携帯機か?

過去にはゲームギアという失敗例があったが、その経験をいかして何とか良いものが出来たりしないだろうか?

いや、セガのことだから先進的「すぎる」機能をつけて自爆するんじゃね?



とまぁ、こんな感じで。
なんかイロイロと脱線したりしていますが、昔のセガに勢いがあった頃を懐かしく思ったりしているのが多いようでした。

古参でゲーマーな中国オタクの中にはセガのゲーム機を追っかけてきた人間も少なくありませんし、現在もセガに大活躍して欲しいと願っている人間がかなりいるそうです。

またそういった中国オタクのセガファンにとって、
今最も目につくセガの作品が初音ミク関係の作品となっているようですね。

ただ、初音ミク関係のゲームだけでは中国オタクのセガファンとしては物足りないとも感じるようで、もっと「セガらしさ」のようなものが感じられるソフトやハードが出ないかと思ったりもしているようです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国にはなぜ、セガファンが多いのか

中国のネット流行語「売萌」

中国のネットでも独自のネタ混じりの言葉がが流行ったりしていますが、その中には中国オタク関係の用語から広まった流行語も存在します。

過去にそういった流れで一般化(?)した言葉には「偽娘」や「腐女」「BL」といったものがありますが、2011年に中国のネットでは
「売萌」
という言葉が、中国オタク用語から広まりネットの流行語にまでなってしまいました。

この言葉、やはりネットで広まった独自の用語ということで
「売萌とはどんな意味なのでしょうか?」
といった質問がネットで飛び交っていたりします。

今回は中国のネットで見かけた
「売萌という言葉の意味は?」
という質問への回答を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


まずは「萌」と言う概念の説明を。「萌」とは余計なものを伴わない純粋で美しい喜びや愛、感謝、喜びといった閃きにも似た心のことです。そして「売萌」とは、自己の萌えポイントをハッキリと見せる、アピールするといった意味になります。

元々「売萌」は萌えの強調という程度の意味でしたが、最近では過度に萌えを売りにしている商業的なアニメや漫画の増加や、最萌えトーナメントなどで自分の応援するキャラをあの手この手でアピールする行為が行き過ぎたレベルになったりすることなどから、現在ではネガティブな意味もある言葉になっています。また、使われる範囲に関してはアニメや漫画だけでなく娯楽分野で幅広く使われるようになっています。

オタク関係で「売萌」という言葉が出たら、萌えを使ったあこぎなやり方への批判というのが多いですね。もちろん、批判を装った「あまりにも萌えすぎる!」というネタ系の表現になることもありますが。

例としては、「東方シリーズ」の魔理沙の語尾についている「DAZE」などですね。これは明らかな「売萌」です。この言葉自体は何の意味もありません。それ以外にも、例えば「化物語」の羽川翼の障り猫状態なども「売萌」です。

「萌え」という言葉に近いのは「可愛い」という言葉ですね。そしてそれに「売」がつく行為についてですが、言ってしまえば制作サイドが作中のキャラクターを様々な手段を用いて「萌え」を演出して視聴者の機嫌を取るということです。

アニメや漫画では制作側のやり方についての批判という意味合いがあったりしますが、一般的な場面で使うなら動作や喋り方、喋る内容などにより「かわいこぶる」という意味にもなりますね。

一つ例を挙げましょう。あなたがどこかでとても可愛いロリっ娘に出会い、その子が可愛い口調で甘えてきたときにあなたの心はきっと「萌え」を感じると同時に、そのロリっ娘がわざと「売萌」してきているのではないかと疑うはずです。

そのままでも萌えるポイントを強調するのも「売萌」と言えます。アニメや漫画のキャラや人間以外でも。
例えば猫はそのままでも萌える存在ですが、萌えるオプションパーツを装備させたり、猫の萌える行為を演出したり、猫の画像を加工して萌えるネタ画像を作ったりするのも「売萌」ですね。

萌えのポイントはアニメや漫画における、いわゆる「ロリキャラ」だけでなく、美少女や美少年などの様々なジャンルに存在します。カワイイ、カッコイイといった印象だけでなく、無表情やアホの子、毒舌、更には方言(日本のアニメでは関西弁がメジャーです)等までが「萌え」となります。
そしてそういったポイントを故意に強調したりするのが「売萌」です。二次元の萌えの中には三次元と共通のものもありますし、三次元の社会でも「売萌」的な行為は少なくありませんね。

「萌」という漢字そのものの意味は、日本語も中国語も基本的には変わりません。しかし、時代と共に新たな意味や使い方が加わっているのです。
その新しい意味での「萌え」をアピールする、または「萌え」のフリをするのが「売萌」です。

「萌え」の範囲は広いですが、「売萌」の使われる範囲はについてはそこまで難しく考える必要はないかと。基本的には「自分の萌えポイントをアピールする」ということで、その流れの上で「かわいこぶる」「かわいこぶった内容や口調の発言を行う」「かわいこぶってとぼける」といった意味で使われています。

「売萌」というのは元の意味としては「自分の萌えポイントのアピール」といった意味でしたが、アニメや漫画関係では手段を選ばない萌えの強調といった意味でも使われるようになっています。
そして現在一般で使われる場合には「かわいこぶる」といった意味にもなります。

今でこそ「わざと」という点が強調されネガティブな意味もついてしまいましたが、「売萌」自体は非常に愛のある行動です。「売萌」が存在するということは、つまり萌えポイントや萌えアイテムがあるということです。それに対して感じる「萌え」の心を大事にしたいものですね。

「売萌」と判断されやすいのは、萌えの公式に基づいた計算で作られた作品ですね。「狙っている」というのが分かってしまう、「萌えのためだけに作られた萌えキャラ」というのは典型的な「売萌」です。計算された合理的な萌えでは感動を生み出すのは難しいのです。

それでは、三次元で「売萌」をやる方法を教えましょう。
カワイイ声(甘ったれた声や柔らかい声だとベターです)を出して、カワイイ表情や動作をするのです。それで「売萌」になります。
カワイイ格好をして、猫っぽい動作をして語尾に「喵」(ミャオ)とかつけるなんてのもいいですね。

「売萌」という言葉が出てきたのは「萌えの公式」でキャラが大量生産されているということへの不満や批判という面もあります。アニメや漫画が激しい競争と過度の商業化により、安易な萌えに走って作品の質が低下している現状はまさに「売萌」としか言いようがありません。

「売萌」を「かわいこぶる」と理解するのも間違ってはいないのですが、一部の人の間では「売萌」は「かわいこぶる」よりも更に上のパワーがあるといった扱いになったりしていますね。

気を付けなければいけないのは「売萌」と「バカなフリをする」というのは別だということです。確かにバカっぽい動作で萌えを演出するということはありますが、「バカになる」ということではないのでご注意を。

萌えをアピールする「売萌」はネタで使ったりできますし、それほどネガティブな意味にはなりませんが、「バカなフリをする」ととられた場合は悪い意味にしかなりません。もし「売萌」するならきちんと状況を見て使うべきでしょう。
例えば「検索って何ですか?本当に分かりません><」といった発言は「売萌」ネタとして許される場所と、そうでない場所があります。



とまぁ、こんな感じで。
「売萌」という言葉は中国オタク内でのやりとりから始まって、その後はネットのネタ用語的な扱いになっているようです。

この「売萌」を無理矢理日本語にするなら
「萌えの押し売り」
「故意に萌えをアピールする」
「萌えを強調したあざといやり方」

といった所なんでしょうかね。

また「売萌」はネガティブな意味だけでなく、日本のネットで使われる
「あざといなさすがLat式あざとい」
といったような感じのネタ混じりのほめ言葉になったりもするようです。

ちなみに中国オタク用語において、「萌え」をエサにする作品は「売萌」と言われますが、お色気シーンがエサになるような作品だと
「売肉」
と言われます。

そして、「萌え+エロ」な作品の場合はケースバイケースで判断されるようです。
中国オタクのやり取りの印象からは
「To LOVEる」

くらいまでがどうやら「売萌」の範疇のようです。

そして、
「そらのおとしもの」、「クイーンズブレイド」、「ヨスガノソラ」、「一騎当千」
といった辺りまで行くと「売肉」な作品と判断されるそうです。

しかし、こういった基準で考えた場合
「To LOVEる ダークネス」

は「萌」と「肉」のどっちになるんでしょうかね?
ラブコメ系は「萌」の範疇に入ることが多いようですが、ダークネスは「肉」な部分がやたらと多くなっていますし。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「もし信長が生きていたら秀吉の朝鮮出兵はどうなったろう?」

ありがたいことに歴史ネタのリクエストをいただきましたので、今回はそれで一つやらせていただきます。

先日中国のソッチ系の掲示板を巡回していて
「もし信長が生きていたら秀吉の朝鮮出兵はどうなったろう?」
ということについてのやりとりを見かけました。

中国では秀吉の朝鮮出兵は、明の李如松が日本軍を追い返した戦いとして知られているようです。
私も中国の学校に通っている時に歴史の授業で秀吉の朝鮮出兵とその失敗をやりましたし(その時の教室の私に対する空気や先生の勢いがまた何とも厳しいものでしたが)、中国の歴史ではかなり知名度の高い事件だと思われます。

また、織田信長についてはゲームの「信長の野望」シリーズや、翻訳された日本の戦国時代関係の小説でかなり知られています。
そんな訳で、秀吉の朝鮮出兵に関して「信長がもし生きていたらどうなったろう?」というIFの話を考えることのできる中国オタクも結構いるようですね。

それでは以下、その辺のやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


もし信長が生きていたら秀吉の朝鮮出兵はどうなったろう?
信長は生前中国大陸への侵攻を考えていたそうだし、もし本能寺で死ななかったら秀吉の朝鮮出兵とは別の展開になった可能性もあると思うんだが。

案外成功するかもな。そしてそのままちょっと早めの帝国主義時代に入るとか。少なくともその後徳川による長期の鎖国とは違った国になりそうだ。

信長がいても失敗は変わらないだろ。相手は明朝だぞ。
こういう神風がもし吹かなかったら日本は元に征服されたみたいな話はあんまり意味が無い。

歴史のifを考えるのは結構面白いもんだぞ。
あと神風はそこまで大きくない。私も昔は神風で元朝が負けたとか思っていたんだが、調べてみると元朝の軍は上陸戦でかなり苦戦してる。神風は撤退の時のだな。
騎馬の使える平原以外だと元朝も結構苦戦してるんだよ。あとそれと同じで信長がいても明朝軍には勝てないと思う。日本の軍は大陸での戦闘経験が無いからね。

誰が率いようと日本が勝てるわけないって。日本軍は朝鮮の民兵や李舜臣ごときに掃討されてんだから、日本の戦国武将のレベルもその程度ってこと。
今の評価は都合の悪いことを書かなかった記録の上に作られたイメージでしかない。

朝鮮出兵って秀吉の晩年のボケた頃にやったことだろ?
信長が健在なときにやったら結構うまくいったんじゃないかと思うんだが。秀吉の時は戦意低いわ、徳川や前田は行こうとしないわでグダグダだったし。

信長が仮にうまくやっても欧米の市民革命や産業革命みたいなことにはならんだろうから、先進的な状態をちょっと作った後にまた遅れた国になっちゃうんじゃない?明治維新も起こらないだろうし。

当時の明軍の総大将李如松はわずか4万で小西行長率いる14万の日本軍と戦った。明軍はその後一応増援で6万まで増えたけど、それにしたって14万とは比較にならん。で、こんな良い条件のもとで「日本の名将」がどう戦えた?
日本の戦国武将の評価っていうのは結局の所三国演義の武将と似たようなもんでしかないんだから、信長が来たって変わるわけがない。

まぁ当時の明軍には三眼銃といった先進的な火器もあったし、遊牧民に恐れられた鉄騎もあったしね。日本軍の装備ではキツイでしょ。

歩兵の火器なら当時は日本の方が進歩していたぞ。改良型のポルトガル系火縄銃だから、射程も装填速度も日本の方が上。これに朝鮮軍も明軍も苦戦した。
ただ、日本は攻城用の火砲が弱いから朝鮮はともかく明の都市攻略は無理だったんじゃないかな。

戦況の移り変わりを見ていくと、小西行長もそれなりにうまくやってるよ。敗因として大きいのは海上の補給線を断たれたこと。
信長って補給の構築についてはどうだったんだろ?この部分が修正されないなら朝鮮出兵の失敗は変わらないと思う。

小西行長や加藤清正が朝鮮軍を駆逐して北上した後に明の精兵に遭遇して一気に南に押し返されて戦線膠着、明軍も限界っぽくなって追撃しきれない状態になってるのを見ると、朝鮮戦争と似たような感じに思えてくる。信長がいても、同じような展開になるんじゃないかなぁ。

信長が生きているなら朝鮮の占領まではきっと問題ない。
豊臣幕府はサルの死後すぐに崩壊してしまったが、それは信長の死後に四分五裂状態となった織田家の権力闘争によって作られた体制だったという点も大きい。もし信長が生きていたなら織田の体制をそのまま発展させられるから、朝鮮出兵もしっかりとした展開になったはず。

豊臣秀吉が征夷大将軍になっていないから豊臣政権は幕府ではないぞ。
あと日本は海軍関係が弱いから、兵員や補給の輸送で絶対に問題出ると思う。信長にしたってそこは変わらんだろ。短期的にはうまくいってもそのうち失敗するんじゃないか?

信長は対毛利で鉄甲船作っていて、それで第二次木津川口で勝利している。海軍力を軽く見るのはどうかと思うが。

鉄甲船は日本の近海で使う船であって、外洋では使えんだろ……
そもそも、あれは朝鮮の亀甲船と似たようなもんで、実在が怪しい、実在したとしても伝説のスペックにはなりそうにない兵器だろ。

当時の日本と明の実力差が大きすぎる。
第二次世界大戦の頃のアメリカと日本の戦力差みたいなもんだから、どんな人間が率いようと長期的に見れば日本に勝ち目はない。

前提条件についての疑問なんだが、信長は問題なく攻めてこれるの?
日本の東方を制圧している間に信長の寿命が尽きるんじゃないかと……

信長が生きていても日本が今の状態以上に発展できるとは思えん。仮に朝鮮やウチの国の東北地方に植民地を形成できたとしても、その植民地が後の発展の足を引っ張るというのは明らか。

俺のイメージだと、信長は内部改革の方を先に進めるような感じなんだが。体制が整えば攻めて来るかもしれないけど、寿命的に無理じゃないかね。

短期的には厳しい戦いになるかもしれんが長期的に見れば負けないとは思う。あと仮に占領しても統治のノウハウが無いからうまくはいかんだろうね。
ただどちらにしろ明朝へのダメージは出るだろうから、ヌルハチが台頭して清朝になっちゃうんじゃない?

信長が生きていたというifを描いた「夢幻の如く」では、大陸に渡って女真族を配下にしてたな。それくらい無茶苦茶な展開にならんと明に勝つのは無理だろ。

うーむ、秀吉の侵略に関しては日本と中国で戦闘に関するデータがいまいち安定していないから、判断できない部分が大きすぎるんだよね。こっちだと明軍が日本を圧倒したみたいなイメージあるが、李如松とか日本だとかなり軽く扱われている。
李如松が豊富な火器と強力な鉄騎を備えた数千の兵で十数倍の日本軍を撃退したという碧蹄館の戦いも、日本で伝わっていてる情報を調べたらこっちの認識しているのとかなり違った。
まぁどっちも自分に都合よく書いている所があるんだろうけど……

こういうのってどこの国でもやる妄想なんだろうな。
ウチの国でも鄭和が船の設計図を燃やさなければ世界の海を制覇したろうにとかいった感じの話がでるし。

明朝は妄想ネタ多いからね。
日本が信長で妄想するなら、ウチの国は明朝の最盛期で妄想するといった所か。

俺の根拠のない印象による判断だが信長ならまだ大丈夫な気がする。
上杉謙信と武田信玄と毛利元就が攻めてきたらさすがにヤバイ。

ハッキリ言って、信長の反乱されっぷりからして日本国内がまとまるとは思えないんだよなぁ。本能寺の変が無ければ天下統一はもっと後になったんじゃないだろうか?



とまぁ、こんな感じで。
信長の評価がわりと高かったのは、私も意外でした。

ただ、その信長が来たとしても明朝に負けは無いと思われているようですね。
上の発言にもありますが、明の時代は中国の今の若い世代にとっては非常に妄想しやすい、
「強い中国」
の時代と思われています。
歴史のifを題材にしたネット小説などでも明は非常に人気のある時代です。

そういったことも、
「信長は強そうだけど明に負けは無いだろう」
という認識につながっているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国人的に妄想のネタにしやすい時代は
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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当ブログへのリンクはフリーでございます。

このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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