「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2012年05月

中国オタク的疑問「なぜアメリカのアニメや漫画ではなく日本のアニメや漫画が中国で流行ったのか?」

中国では日本のアニメや漫画が大人気となり、
若者の基本的な娯楽の一つになっているくらいの状態ですが、
そういったことに関して

「なぜ日本のアニメや漫画が人気になったのか」
「なぜアメリカのアニメや漫画ではなく、日本の作品が人気になったのか」


と疑問を感じる中国オタクがいたようで、
中国のソッチ系の掲示板ではこの辺りのことに関するやり取りが行われていました。

そんな訳で、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


唐突に思いついた疑問なんだが、なんでウチの国では日本のアニメや漫画がこうも人気になったんだろう?
人気になった理由は私にもある程度分かるけど、疑問なのは「なぜそれが日本の作品だったか」「なぜアメリカの作品ではなかったのか」ってことだ。資本力、複数メディアへの展開、海外展開等どれもアメリカの方が日本より上に思えるんだが。

それは確かに不思議かも。
ウチの国のテレビでアニメが入り出したのは80年代の終わり頃からだったけど、最初は「トランスフォーマー」を中心にアメリカのアニメの方が存在感があった。しかし、90年代ごろ、恐らく「聖闘士星矢」からだと思うんだが、どんどん日本のアニメの方が強くなっていったっけ。

中国国産もアメリカ産も「子供向け」な作品は優勢でも、「青少年向け」な作品に関しては日本の方が優勢だったからじゃないか?
ウチの国の第一世代のオタクはみんな10代の前半に、日本の作品にハマってオタクになっている。それくらいの年代からしたら、「聖闘士星矢」や「ドラゴンボール」にはハマれるけど、子供向けの動物アニメにはもうハマれなくなる。

80年代から90年代にかけては、アニメや漫画だけでなく生活用品や家電なんかまで含めて様々な「日本のモノ」が入って来てたから、その影響もあるんじゃないか?
その頃って、アメリカ関係はまだそれほど動きは無かった時代だし。

文化的な差によるものじゃないかな?
ウチの国の人間にとっては、文化への理解や、価値観、社会的な関係などに関して日本の作品の方が受け入れやすかったのでは。

いや、最初に流行ったアニメはアメリカの「トランスフォーマー」だし、その辺りは大きな問題にはならないんじゃないか?それに自分は日本のアニメや漫画を見ていて文化の違いを感じることも少なくない。
近年ウチの国でヒットしているハリウッド映画も、アメコミ原作のが多い。アメリカの文化の作品だから人気が出ないってことは無いだろ。

「ウチの国へ入る難しさ」ってのがあったんじゃないか。当時はアメリカ関係はわりと難しい所があったし。
最初の頃ってわけじゃないけど、ユーゴスラビアの中国大使館誤爆事件が起こった時なんか、すぐに西側関係のアニメ作品の放映が中止になったし。

輸入審査や放映管理なんかの他にも、純粋にコスト的な所も影響していたんじゃないだろうか?
ウチの国は90年代頃までは個人所得がかなり低い。テレビ放映に関してはテレビ局同士だからいいとしても、漫画が広まるのはどうしても海賊版中心になる。アメリカのカラー漫画とか、当時のウチの国で広めるのは難しかったと思う。

実際、日本製以外のアニメも人気になったりはしているんだよね。アメリカ以外の国のアニメも少なくなかったし、当時は日本のアニメ一強ってわけでもなかったはず。でも、気が付いたら日本のアニメが強くなっていた。確かにちょっと不思議だ……

私は「意識」の問題が大きいと思う。日本のアニメや漫画って、「アジア的」「東方的」な部分が欧米の作品に比べて大きいので受け入れ易いというのはあるんじゃないかな。

アメリカのハリウッド方式は映画産業に関しては最強かもしれないが、アニメや漫画産業に関してはそれとはまた別だからだろう。最近はアニメ映画やテレビドラマやゲームなんかにもハリウッド的な手法と人材が入ってきて威力を発揮しているけど、当時はまだそういう動きも無かったしね。

テレビでやっていた「G.I.ジョー」にハマっていた子供時代を過ごした自分としては残念だが、この手の人気の広がりの差に関してはキャラクターデザインの影響を感じてしまう。欧米のキャラデザとアジアのキャラデザを見比べると、好みが明らかに違っている。

海賊版にするコストの差とかがあったし、海賊版ルートで提供されるコンテンツの量に差があったんじゃないかね。あまり誇れる話じゃないが、当時のウチの国における日本の漫画の広がりには海賊版の影響は無視できない。

確かにアメコミは荒い白黒印刷には向いていないから、当時のウチの国の海賊版漫画だと難しかったろうね。カラーにしたり、高品質な印刷にするといくら海賊版でも単価が高くなって、普及は難しかったろう。
それと一時期、日本の漫画をメインにした貸し本屋とかもあったよね。自分はそこでかなりの量の名作をまとめて読んだよ。

昔のことはともかく、最近の作品に関して言えば「日本の方が作品に関して比較的良心的」だからファンがついているってのもあるんじゃないか?
アメリカも日本も作品の商業化がスゴイけど、アメリカの方がヒドイ。作品が売れたら続編をどんどん作って、超展開を繰り返した挙句にグダグダに終わったり、開始当初の重要で根本的な設定を覆すなんてこともあっさりやる。日本の作品にもそういう所はあるけど、ある程度の所でちゃんとキレイに終わらせるんで、安心してファンでいることができる。

俺達がアメリカのアニメや作品に関して語るときはせいぜい数十くらいの作品しかないけど、日本ではそれくらいの数の作品が毎年出てきている。しかも、作品の中身に関しても様々な内容のものがあるから、見る方は自分の好きなモノを探せる。
個人的には「アメリカのアニメや漫画」と「日本のアニメや漫画」で見た場合におけるファンの増加の差が出たのはそこが大きいと思う。

俺のアメコミへのイメージって、スーパーヒーロー系の作品で止まっている。日本の漫画に比べると題材の広がりが少ないというか。
あと今映画化されている作品を見ても分かるけど、アメコミの作品って昔人気になった作品のキャラの利用が多い。版権キャラを有効活用して活躍させるのはいいけど、あまりにも同じキャラを引っ張り過ぎている。あれでは新規のファンを取り込むのって難しいんじゃないかな。

私もアメコミの体制って新しい層を取り込むのにはあまり向いていないように思う。だからウチの国では広い層のファンを獲得できなかったんじゃないかね。もちろん、日本のアニメや漫画の作品が大量に淘汰されて、キャラが次々入れ替わるってのにもマイナスの面はあるけどね。
ただ、日本のアニメや漫画の場合「自分の好みに合う」作品に出会える可能性が高くなると思う。

アメコミはスーパーヒーローモノが大部分を占めているからなぁ……
アレは過去に規制を受けたせいだけど、ウチの国の業界の状況を見ると、過去のアメコミと同じ方向に流れてしまうのではないかと心配になってくる。

最近の「バットマン」や「ウォッチメン」みたいに「深みのある」作品は出ても、カテゴリで見れば結局ヒーローモノなんだよね。
日本のアニメや漫画もヒーローが活躍するバトル系の作品は強いけど、それ以外の様々なジャンルで面白い作品が出ている。カバーできる分野の差は大きいだろ。

とりあえず自分としては少女漫画による影響は無視できないと思う。ヒーロー系の作品はどうしても男子がメインになってしまうが、少女漫画があるとファンになる層が倍になる。

あとはカバーできる年代の幅の差かなぁ。アメリカのアニメや漫画って上の方の年代でも楽しめるような作品が少ないように思う。日本のアニメや漫画は、歳をとればとるほど選択肢が広がるように感じるんだよね。

改めて昔からの作品の流れを追ってみたが、日本のアニメや漫画って日本国内の市場競争があるからまさに「百家争鳴」って感じだよね。アメリカは大企業が業界をほぼ独占しているから競争が起こらないものの、大資本による展開が可能だし、版権キャラクターがずっと活用される。

アメリカのやり方が日本より劣っているってわけではないんだろうけど、当時の独特な中国社会に入るのには向いていなかったってことなんじゃないかね。



とまぁ、こんな感じで。
日本のアニメ漫画系のコミュニティで行われていたやり取りなので、日本作品贔屓な傾向はあるのですが、イロイロな意見が出ていました。

中国で日本のアニメや漫画などのオタクコンテンツが広まったことに関してはイロイロと理由があるかと思いますが、とりあえず私の方で大きいなーと思うのは
「カバーできる好みの範囲の広さ」
「政治的な意味で無色、無難だったこと」
「海賊版としての流通し易さ」
辺りでしょうかね。

私はちょうど日本のアニメや漫画が中国に広まっていく時に中国に留学していたのですが、あの頃はホント、私の周りでもどんどんアニメや漫画へハマる人間増えていき、気が付いたらトンデモナイことになっていたのを覚えています。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

わがオタク的青春の北京 その2


5/30修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「死神小学生が終わりそうだ……終わって欲しいような欲しくないような」

現在も連載中の
「名探偵コナン」

で、最近メインストーリーに大きな動きが出ていますが、それに関して中国オタクの間でも話題になっているようです。
中国のソッチ系の掲示板では
「最終回が近いのか!?」
といった感じでのやり取りも行われています。

そんな訳で、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「名探偵コナン」の原作が、なんか終わりそうだ。コナンの20年近い小学生生活が、ついに終わるのかもしれない。原作で大きな動きが出ている。

あの死神小学生がついに終わるかもしれないのか。自分の今の気分は、終わって欲しいような欲しくないような、何とも言えない状態だ……

メインストーリーに動きがあるってのはかなり意外だったけど、懐かしいキャラがまた出てきているので、正直ちょっと楽しい。

寂しい気もするが、打ち切りみたいな感じで終わったり、作者が力尽きてグダグダになって終わるよりかは良いとも思う。

でも、ちゃんと終わるのかな?
作品自体はいくらでも続けられそうな気がするし、商業面から終わらせてくれないような気もするんだが……

「名探偵コナン」は「ドラえもん」なんかと同じ日常系の作品とも言えるし、終わるのがどうも信じられない。たまーに出て来るメインストーリー関係の話でメインの流れを思い出すくらいだったのが、ついに本格的な進行となるとは。

そこはどうなるんだろうね。他のミステリー系の作品と違って「名探偵コナン」はコナンが工藤新一に戻ってしまったら、そこでストーリー上は一つの終わりになるだろうし、また子供に戻るにしても難しいような気がするんだが。

最後の話で、今までのメインキャラから犠牲者が出るとかは勘弁してください。
私が昔心を奪われた哀ちゃんが死にそうな気がして心配で心配で……

自分としては、仲間の犠牲者というのは最後だからこそできる最高の展開だと思う!

でも、話が終わっても扱い的には読者と言うか、マーケットの要求により復活してしまうとかいう「ホームズ」みたいな感じになるんじゃないか?
既に日本では「ルパン三世」との共演があるんだし、話はいくらでも作れるんだから、なんだかんだで昔からよくある流れになるような気もする。

800話を超える話も、いよいよ終盤になっている……のかね?
ウチの国ではコナンは「死神小学生」として有名だが、何人くらい死んでいるんだろうね。300人くらいはいってそうな気がするが。

300は少なくないか?もっとたくさん死んでるだろう。死神の名前は伊達じゃない。連続殺人のケースもあるから、平均にしたら結構死んでるぞ。あと、アニメ独自の死人も出てるから、総数はどうなるのやら……

確か日本のファンが漫画、アニメ、劇場版全ての死人をカウントしたら800人超えたって話だ。まさに死神。

ただ、死亡0の話とかもあるし、旅先で出会うなら金田一少年よりコナンの方がまだ望みはあるだろう。出会わないのが一番だろうが。

私は毎週追っかけているんだけど、最近の展開では懐かしいキャラがたくさん出て来るのには正直驚いている。

最近の展開でまた引き込まれているの結構出てるよね。灰原哀がメインの話とか、かなり良い。コナンという作品に対しては、ダメな部分もあるけど、やはりメインストーリーが動くと見てしまうわ。

いや、俺はあの一時的に灰原哀が大人に戻ったのを見て自分が結構なショックを受けているのに気付いてしまった。コナンと言う作品がキレイに終わって欲しいとは思う。でも、そうなったら「灰原哀」という自分の大好きなキャラは消えてしまうのではないかと思ってしまってモヤモヤする。

ああ、確かに。自分も彼女がシェリーに戻ってしまったときに何となく「コレジャナイ」的な印象は受けた。
見た目は子供、頭脳は大人、性格はクールだけど何かと手助けしてくれる、しかも声は林原めぐみ……考えてみれば、「灰原哀」はスバラシイキャラだよな。

金田一少年みたいに突然終わって、よく分からない短編が続くようなのは勘弁して欲しいし、寂しいがもし終わりになるならそれを受け入れるよ。

以前作者の「コナンは100巻いかない」という話を聞いて、終わりが見えたとちょっと安心したが、いざストーリーが動くとなるとなんか不安になってきた……ずっと毎週追っかけて来たのが、ついに、終わってしまうなんて……

確か阿笠博士が黒幕って話が出てたけど、それはどうなるの?

阿笠博士黒幕説は作者が否定しているぞ。
あとコナンは死神っぷりもそうだけど、毛利のおっちゃんにいつ薬物耐性が出来てしまうかという心配ネタもあったな。こういうネタなんかも、もう無くなるのかな。

探偵マンガをなんでわざわざ終わらせるんだよ……話なんていくらでも作れるし、メインストーリーの間に差し込むような形も取れるじゃないか……!

もしコナンが終わったら。メインストーリー部分だけ集めたまとめ版みたいなのを出して欲しい。

私は何度もコナンの最終回はどうなるのか妄想したりしたが、ついにその日が来てしまうのか。なんか今からドキドキしている。
私がコナンを見始めたのは20巻くらいのころからで、その後は1冊ずつ買い集めていつの間にか70巻以上持っている。完結したらきちんと保存して、子供に残そうと思ってる。

自分もコナンの終わりは見たい。それは間違いない。でも、不思議とモヤモヤする。コナンを追っかけた十数年が長すぎたのか。



とまぁ、こんな感じで。
今年の初め辺りから、中国オタクの間では「名探偵コナン」の終わりが見えてきているといった話が出てはいましたが、実際にそういった流れに見える展開が目の前に来るとまた違うようですね。

「名探偵コナン」は中国で人気になった日本の作品でもトップクラスに息の長い作品ですし、若い頃にハマって今では自分の子供と一緒に楽しんでいるなんて人もいます。
そういったこともあってか、中国オタク的にコナンはある種の「お約束的な作品」で、「常に続いて当たり前」な存在となっているようです。

そんな、「日常的」な作品の話が大きく動いたわけですから、不安半分期待半分といったような状態になってしまうのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「どうやら自分が死ぬ前に名探偵コナンの完結を見れるらしい」

中国オタク的「一般人をオタクに引き込める作品」

以前の記事
中国オタク的「布教活動」
で、中国オタクの面々の
「好きな作品を他人に薦める」
ことについてを紹介させていただきましたが、その記事に関してありがたいことに
「一般人をオタク趣味にハマらせようとする場合はどうなのか?」
という質問をいただきました。そんな訳で、今回はそれについてを。

中国オタクも、自分達の仲間が増えるのは嬉しいと思っているようで、時たまオタク分野に興味が無い人間にアニメを見せてその道に引っ張り込もうとしている模様です。

中国オタクの間では、オタクの道に踏み入れることを
「入宅」
と言っていたりするのですが、中国のソッチ系の掲示板でそういった
「一般人を入宅させるためにはどんな作品がいいか?」
といったことについてのやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


オタクの仲間を増やしたい。
求む。「入宅」させることのできるアニメ。

アニメをどのくらい見るか次第のような気もするが、とりあえずアニメに拒否感は無いと考えていいんだよね?だったら「銀魂」がいいんじゃないかな。男女ともにいけると思う。

「アニメを見てもいい」的な態度の人なら、ライトな方向性で面白い作品なを薦めればそれなりになんとかなると思う。むしろ気を付けなければならないのは、こっちが熱心になり過ぎて最初からアレもコレもと薦め、要求し、相手がドン引きしてしまうこと。

最初は軽めの作品が良いんじゃないかな。
コメディ色の強い学園モノとか、癒し系とか。

癒し系はちょっと難しくないか?
個人的には、「とらドラ!」とかは多方面で「入宅」を薦められる作品だと思う。

うーむ……オタクの空気ということなら、「らき☆すた」辺りじゃないかな。あと最近なら「キルミーベイベー」がわりと初心者を引き込んでいたように思う。

ウチの国におけるオタク人口増加の流れを考えると、定番としては「コードギアス」か「涼宮ハルヒの憂鬱」って所かね。あと、もう少し前だと「鋼の錬金術師」辺りか?

女性に薦めるなら「ヘタリア」と「世界一初恋」だと言ってみる。

「ヘタリア」はともかく、「世界一初恋」は上級者向けだろ。そっちは腐る方の勧誘だ。

最近感じたんだが、なんでもかんでも引き込めばいいもんじゃないと思う。ある程度薦める作品は考えるべき。「ヘタリア」を薦めたら、モノスゴイ勢いで「腐って」いってしまったのにはちょっと責任を感じてしまう……

女性向けなら「桜蘭高校ホスト部」がいいんじゃないか?ウチの国の女性の「入宅」になったことが多い作品という説もあるし。それか、「フルメタル・パニック? ふもっふ」なんかは男女共にいけるね。

ああ、確かに「フルメタル・パニック? ふもっふ」はいね。知り合いからも悪い評価を聞いたことが無い。それ以外だと「ケロロ軍曹」なんかもいけるか?
ただあれは微妙にオタクの前提知識が必要だし、推薦していいのか少々迷う。

いっそ「プリキュア」とかはどうだろう。
作品のクオリティは高いし、ウチの国ではヘンにオタクになると、子供向けだと偏見を持ってしまって逆に見なくなる作品だし。

全くアニメを見ていない場合は難しいな。「とある魔術の禁書目録」とか「とある科学の超電磁砲」とか、ちょっと知識が欲しい作品だし。

上で「銀魂」を挙げているヤツがいるが、何言ってんだ。あんんあネタだらけの作品、どう考えたってディープなオタク向けだろうが。

「銀魂」はネタ分からなくても楽しめるぞ。
しかも、「ネタが分かるようになる」と更に楽しめるので、自動的にオタクの学習が進む優秀な教材なんじゃないかな。実際、知り合いに「銀魂」を薦めてオタクにしたことがある。

しかも、最近のファンサブ字幕はグループによってはネタの注釈つけてくれてるしな。笑いどころが分かるので、ある意味安心。もちろん、字幕でカバーしきれない部分のネタが分かれば更に楽しめる。

自分はCLAMP作品からオタクに入ったので、知り合いにもついその系統を薦めてしまう。ただ、昔の作品はやはり最近の若者にはちょっと難しくなっている。そんな訳で、思いっきり広義上で解釈して、「コードギアス」を薦めることにしております。

いっそ、最初に衝撃を与えて戻れなくするのはどうだろうか?
「School Days」や「ひぐらしのなく頃に」辺りで。これを乗り越えてしまったら、もう戻れないぜ。

「入宅」は「布教」と違うのが難しい所だよね。「布教」ならその作品を好きになってもらえば成功だけど、「入宅」だと二次元への興味を持ってもらい、自分から好きな作品を見るようになってもらう必要がある。

ある程度相手の好みを考えて、共感できそうなジャンルで薦めるのがいいんじゃないだろうか?それと、視聴に慣れていないだろうから、長い作品や、開始直後のつかみが弱い作品、キャラデザが微妙な作品、オタクとしての知識が必要な作品も避けた方がいいかと思う。
ようはアレだ、いきなり「CLANNAD」を大声で薦めるようなことはやめておけってことだ!!いや、俺も大好きな作品だけど最初がアレってのはキツイぞ!!

熱血系なら特に難しい所がないし、「グレンラガン」なんかはどうだろう?

「グレンラガン」はスーパーロボットの文法への理解がいるし、わりと上級者向けだと思うぞ。実際、薦めた感触は良くない。ガイナックス系なら、「ふしぎの海のナディア」か「エヴァンゲリオン」とかの方がいいと思う。

ちょっと中二的な思想のあるヤツなら、「DARKER THAN BLACK」とか「デュラララ!!」なんかが悪くない。

自分の経験から考えると「スクールランブル」かね。あれの第1期は間口も広く、オタク系の観賞に必要な知識に発展できる基本的な要素を備えているのでかなり良いと思う。

最近の作品で意外な反応というか、「入宅」の結果が出たのは「シュタインズ・ゲート」だった。
オタク分野に全く興味が無かった知り合いと話しているときになんとなく作品のあらすじを話題にしたら、その後スゴイ勢いで作品にハマってオタクになってしまった。
きちんとしたメインストーリーがあって、続きが気になる作品なんかはいつの間にか引っ張り込めるのかもね。

続きが気になる作品ってのは良いかも。自分の経験でも、「未来日記」や「屍鬼」で入ったのがいるね。あと、女性限定かもしれないけど「彩雲国物語」や「十二国記」など、女主人公で中国の感覚で、ある程度想像できるような要素がある作品なんかも良い反応が出易いように感じる。

まぁ、イロイロと薦めるのに適した作品はあると思うけど、「入宅」を薦めることに関して最も重要なのは「焦らない」ことだと思うよ。
俺は仲の良い知り合いとオタクな話をしたいと思って、数年間イロイロと薦めたがあまり効果は無かった。しかし、そいつはいつの間にか、全く薦めたこともない「咲」を見始めていて、いつのまにかオタクになっていた……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々も、仲間を増やすためにイロイロと企んでいる模様です。

ちなみにあくまで私の印象でしかありませんが、中国の若い人は日本の若い人に比べて「入宅」に転びやすい所があるように思えます。

趣味の傾向もそうですが、アニメや漫画などのオタク系コンテンツに対する抵抗が日本の一般的な感覚のものよりも小さいように感じられますね。

この辺については、前知り合いの中国オタクから
「中国における娯楽がまだ少ない時期に日本のアニメや漫画を数少ない娯楽の一つとして育ったから」
だという話を聞いたこともあります。

またそれ以外にも、日本のアニメや漫画が
「外国製のコンテンツ」「外来の文化」
だというのも影響しているといった話なんかもあります。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的「布教活動」

中国オタク的疑問「焼きそばパンって本当に美味いの?美味しそうには思えないんだが」

思い出したころにやってみる食べ物ネタ、今回は
「焼きそばパン」
などについて一つやらせていただきます。

日本のアニメや漫画に出て来る学校では、昼時のパン争奪戦というのがある種お約束になっているかと思いますが、中国の感覚ではやはり不思議な状況に思えたりするようです。

また、そういった学校のパンの中でも
「焼きそばパンは人気が高く貴重であることが多い」
ということについても、疑問を感じるようです。

先日中国のソッチ系の掲示板でこの辺についてのやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の学園モノのお約束として、購買でのパン購入戦争があるが、その時によく「貴重な存在」となるのが「焼きそばパン」だろう。しかし、焼きそばパンって本当に美味いの?美味しそうには思えないんだが。

日本の昼食のパンの奪い合いで焼きそばパンは価値が高いとされることが多いよね。しかし、味については本当に疑問だ。自分で作ってみたのはうまくなかったんだけど。

ただ、日本のパンってウチの国より美味しいのは確かだよ。
私も日本にいたとき、近所のコンビニやスーパーで1個100円前後のパンを食っていた。あのレベルのパンがウチの国ではなかなか無い。

アニメや漫画の学校で売られているパンって、いまいち想像し難いのが多いんだよね。実際どのくらいの種類が扱われているのか。

焼きそばをパンにはさむのって、どうも受け入れられないんだよなぁ。
別々に食えばいいのに、なんでパンにはさむんだろ?

誤解しているヤツもいるみたいだが、日本の焼きそばはウチの国の焼きそばとかなり味が違うぞ。日本の調味料の「ソース」を中心に味付けしたものだから、甘くて塩気のある系統の味になる。
それと、日本の焼きそばは使う油の量がウチの国に比べて非常に少ない。だからパンにもちゃんとはさめるんだろ。

てかあんなに混むのが分かっているのに、なんで事前にパンとか買っておかないのかね?それか、外に出て買えばいいのに。

あれはしょうがないんじゃないの。ウチの国でも学校付近の売店が混んでかなり並んだ経験とかはあるでしょ。

俺の学校の近くは売店も屋台もかなり多かったからあんまり並んだ記憶は無いな。日本だって田舎ならともかく、ある程度の都市部なら学校の付近にコンビニとか普通にありそうなもんだが。

昼飯にパンを食うってのがウチの国ではどうもピンと来ないよね。
私の中高の頃って、昼は学校で一括注文する温かい弁当か、外に出て食べていた。昼にパンだけって人は記憶にない。

なんで日本の学校が舞台の作品はパン売り場での争いが起こるのかね。それとなんで学生は「冷えた弁当」と「パン」の二つしか選択が無いんだろう?
日本の学校って本当にこうなのか?さすがにネタか誇張が混じっていると思うんだが……

日本の学校が舞台の作品の中には、食堂でセットメニューやラーメン食ってるシーンもあるぞ。あと、パンは食堂に並ぶのがめんどくさい時の選択肢って作品もあったな。この辺は学校ごとの設備の差なんじゃないかね。

日本の学校の昼飯についての疑問と言えば、なんでカップめん食ってる学生がいないの?お湯くんで来ればすぐに食えるのに。日本はカップめんの種類も豊富だというのに、学生が昼に食う習慣は無いのか?それとも、実際は食ってる人間がいるけど描写していないだけなのか?

それは日本に行ったことのある俺が答えよう。
日本の学校は基本的に学生にお湯をくれない。日本は水道水が直接飲める国だから、お湯を沸かして提供する必要が無いからその設備も無い。自分も当初は非常に困惑したよ。
あと、コンビニとかではカップめん用のお湯を準備しているから、昼飯にカップめん食ってる人は普通にいるよ。

そういや、あのパン売り場のシステムもよく分からないよな。どうせ混むのが分かっているし、奪い合いになるんだから、多めに仕入れるとかの対策を取ればいいのにと思ってしまう。

そりゃ学校も公共機関の一つだし、そう簡単に変えられないんだろ。ただ、仕入れの調整ぐらいはやってもいいとは思うな。

お前ら、仕入れのアイテムは「パン」だぞ。消費期限が難しいアイテムだ。最近はウチでも消費者が厳しくなってきているが、日本人の消費期限への厳格さはトンデモナイレベルだ。余ったら捨てなきゃいけないから、多めに仕入れるってのは難しいんじゃないかね。

パンの賞味期限ってもともと2,3日だし、焼きそばパンみたいに炒めた麺が入ってるとなると1日も持たないだろ。たぶん数時間くらいになってしまうんじゃないか?

なぁ、根本的な疑問なんだが中学高校くらいの時ってパンなんかで腹いっぱいになるのか?自分の感覚だと、どうも信じられない。あと、学校で売っているパンって外では買えない限定品なの?学校で売っているなら、外に買いに行けば普通にありそうなもんだと思うんだけど。

昼飯にパンか……やはり冷たいのはキツイと思うんだよなぁ。冷えた弁当よりはマシだろうけど……
しかし、パンで問題ないならいよいよ「なぜ事前に買っておかないのか?」という疑問が深くなってきた。なんか日本社会の概念でもあるのかね。

冷えた弁当に関してはよく話題になるよな。だいたいは「冷めても食べれるように作ってある」「日本人の習慣」「日本人は冷えたものを好む」という結論になるが。
しかし、ウチの国の伝統的概念だと冷めたものは身体に悪いとされているし、そういう飯は牢屋の囚人くらいしか食わないといった印象になるんだよね。

日本で冷えたものを食うようになった原因は、古代の日本は燃料が慢性的に不足し、暖房や調理に使う燃料の確保が難しかったからだよ。だから、加熱調理分野の複雑な料理技術が発展しなかった。実際の所、日本食は料理としてのレベルはかなり低い所から広がったものだし、今もその方面がかなり深く残っている。

ウチの国が昔貧しかった時でさえ、加熱はしていたのにね。ウチらの親の世代だって、マントウや米なんかの主食と漬け物を持って行って昼にまとめて温めてもらっていたというのに日本はそれすらできないってのは不思議。

日本の「弁当」とウチの国の弁当的な「盒飯」は別物だと考えた方がいいぞ。「盒飯」は単に米の飯を詰めておかずをかけたものだけど、日本の弁当は冷めた状態を想定しているし、冷めても味の変わらないように作っている。(冷めるより作りたての温かい方がうまいのは変わらないと思うが)
日本の弁当に入るような揚げ物は衣がちょっと違うし、油はわざわざ紙で吸い取っているなど特殊な調理になっている。

この流れなら俺も聞ける。ネットでよく見かける日本の学校の昼飯ってどこもタダで提供しているの?
あとああいった日本の学校で提供されている昼食と、購買で買うパンはどう違うんだ?

ネットで話題になったりするあれは「給食」というシステムで、基本的には公立の小学校だけで中学や高校からは無くなるらしい。
それとあれはタダじゃなくて、安い金額だけど事前に費用を徴収しているそうだ。

ウチの国の「栄養餐」も金取ってるでしょ。政府から一定の補助金が出たとしても、さすがに全額ってことはないんじゃないかな。

話を戻してスマンが、結局の所「焼きそばパン」ってどこが美味しいんだ?
中国でこういうのが流行っていないってことは、やはりうまくないってことなのでは……

そもそも、焼きそばパンってウチの国の国内で売られたことあったのかね?

あるぞ。何年か前に上海のローソンで焼きそばパンが売られていた。
買って食ったけど、普通にウマかった。ただ、ある日突然仕入れが無くなってしまったな。

「焼きそばパン」に対して、味がどうこう以前に一つ疑問がある。
焼きそばが具って、主食に相当するものをおかずにしているわけだよな。つまり、あれって炒飯をおかずにして白い飯を食うようなもんじゃないのか!?

だよなぁ。なんであの国は主食と主食を合体させるのか。餃子定食とか、何考えてんだよ。

主食と主食で食べるなんてありえない……そう思っていた時が俺にもあった。
しかし、ラーメンが好物な俺は、日本でラーメンと餃子のセットにハマってしまい、いつの間にか主食と主食方式でもいけるようになってしまった。今度日本に行ったらラーメンライスにも挑戦するつもりだ。



とまぁ、こんな感じで。
焼きそばパンへの疑問から始まって、日本の学校の昼時のパンについて等、疑問は尽きないようでした。

それにしても、私もうっかり今まで意識したことはなかったのですが、中国と日本では
「焼きそば」(炒面)
と言ってもかなり違いますし、焼きそばパンのイメージを伝えるのはちょっとヤヤコシイことになりますね。

「焼きそばパン」は中国語だと直訳で
「炒面面包」
などと訳されることが多いようなのですが、これは注釈でもつけない限り誤解されてしまいそうです。

それから、上の方で出ている
「外に出て買えばいいのに」
という話ですが、中国では昼食というか昼休みに関してはわりと自由な所がありまして、学校では基本的に昼休みの時は学校の中にいる必要はありません。

そのため、昼食は外の店に行って食べたり、買い食いしたりする人間が多いですし家が近くにある場合は一旦家に帰って家で食事をとるなんてこともあります。

そもそも、中国では学校で提供される食事はマズイことが多く、学生は学校側の提供する食事は食べたがらないのですよね……

私自身の経験でも、大学に入るまで「学校が提供する食事」で美味しいものに当たったことがありませんでした。そんな訳で大学で初めてマトモなモノに当たった時は正直かなり驚きましたね。
(あとで聞いた話では、私のいた大学は当時北京で学食のレベルがトップクラスな所だったそうで。今は昔よりも中国の食糧、料理事情は良くなっているはずなので、昔よりは全般的にレベルが上がっていると信じたいのですが……)


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


餃子でご飯を食べる日本の人ってありえない

中国人「スイカに塩をかけるなんて信じられない!」

中国オタク的疑問「僕とか俺を使う女性って現実に存在するの?」

アニメや漫画をきっかけとして、
日本語に興味をも持ったり、学んだりする中国オタクは少なくありませんが、
「アニメや漫画で使われている日本語が現実の日本ではどうなのか?」
という疑問を感じたりすることもあるようです。

そんな、疑問の中で中国オタクが比較的混乱しやすいモノに
「日本語の一人称の使い方」
というのがあるそうです。

アニメや漫画の中に出て来るキャラは様々な一人称でキャラ付けが行われていたりしますが、中国語の一人称は基本的に
「我」
だけなので、いくつもある日本語の一人称の使われ方については悩んでしまうこともあるのだとか。

更に、普通に日本語を学ぶ中で覚える
「私」「僕」「俺」
といった一人称に関しても、男性の一人称であるはずの
「僕」「俺」
をアニメや漫画の中では女性キャラが使ったりしていますので、余計に混乱してしまうようです。

先日、中国のソッチ系の掲示板で
「日本の現実の女性でボクとかオレといった一人称を使う人はいるのか?」
ということについてのやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメや漫画、ゲームなんかでは「僕」とか「俺」を使う女性キャラってめずらしくないよね。しかし、「僕」とか「俺」を使う女性って現実に存在するの?

仕事で知り合った日本人の中に女性がいたけど、普通に「私」を使っていたな。
あれはよくある創作の中だけの話と思っていいのかね。

普通はいないだろ。あれは二次元の中だけのもの。

……ホントに、いないよな?
私も以前はそう確信していたんだけど、最近ちょっと不安になってくる。

俺は日本でもごくたまに「僕」や「俺」を使う女性がいると聞いた覚えがあるんだが……

「俺様」なんかと一緒で、無くは無いけど基本的には創作上における使われ方って所なんじゃないの?

二次元の中だけってことはないんじゃないんだろうか?
自分の曖昧な記憶なんだが、昔見た「おしん」の中でも、確か「おれ」や「ぼく」を使う女性キャラがいたように思う。

自分が日本語を勉強した時は、男女共に「私」を使うのが安全だと教えてもらったけど、「僕」に関しては男性だけということだったな。

前に日本語の授業で、女子が「僕」を使って先生に注意されてたわ。

私は女なんだけど、「ぼく」というのを使っても問題ないなら使って見たいと思っている。ただ、女が「ぼく」というの使った場合どう見られるのかハッキリしないので躊躇している。
以前聞いた話では、「女が僕と言うのは珍しいけど、最近は特に問題視されるわけではない」ということらしいんだけど……

女性歌手の歌の歌詞にはわりと頻繁に「ぼく」が出て来るよ。自分は女性も「ぼく」というのは普通にアリな使い方だと認識している。

今の日本の若者の口語は男女の違いがどんどん無くなってきているという話だから、一人称に関してはそれも影響しているんじゃないかな。
あと、日本語は文章上はあまり男女の差は無いけど、口語ではかなり男女差が出る。「ぼく」や「俺」といった男性化された一人称は使わない方が良いよ。

とりあえず、敬語を使うような時は女性が「ぼく」「おれ」と言うのは絶対にダメ。それ以外ならわりと問題ない。

そもそも、あの「ボク」を使うキャラってどういうカテゴリにいるキャラだと受け取ればいいんだ?「オレ」の場合は乱暴だとか男勝り的なイメージだと分かるんだが、「ボク」の場合はどうもハッキリしない。

確か「ぼく」は男の子が喋る一人称という扱いだったと思う。
日本では一般的に男の子が「ぼく」を使って、大人になったら「わたし」や「おれ」になる。

「ぼく」は一応女性が言っても問題は無いらしいけど、相手に「男の子っぽい」「子供っぽい」印象を与えるらしい。私の日本語の先生はそう言ってた。

私の日本語の先生によれば、「俺」は使うと相手に粗暴な印象を与えてしまうので絶対に言わない方が良いということだった。それと比べれば、「僕」の方は相手に与える印象が少々変わるものの、「俺」に比べればまだ女性が言っても大丈夫な範囲らしい。
ただ、ちゃんと日本語を学ぶつもりなら女性がこの使い方をするのはやめた方がいいとも言っていたね。

現在の日本の女性の間で「ぼく」が使われるのには、これによって自己の「強い姿勢」を表現できるという面もある。ただ、相手が無礼に感じることもあるので、普通は使わない方が無難。
それと、女性が「僕」というようになったきっかけは明治維新以降の男女平等運動からということだ。

翻訳していても感じるんだけど、日本の作品の口調と一人称によるキャラ付けは、中国語と相性悪いよね。中国語が母国語だと使う上での感覚が理解し難いし、説明し難い。

日本には「俺女」というのが現実に存在するらしいし、「僕」に関しても全くいないわけじゃないんじゃないかな。
それからこの「俺女」というのは、オタクの女性に発生する、ある種の中二病みたいなものっぽい。ネットで調べた限りだし、自分の日本語能力もあまり高くないのでイマイチ確信が持てないけど……

やはりこの辺の概念については難しいな。中国語だと「我」、英語でも「I」だけなのに日本語はとても多くの一人称が存在して、しかも男性と女性、相手と自分の関係、更には時代などで用途が分かれる。こればっかりは自分の感覚と知識で感じ取るしかないのかもしれない。
アニメや漫画では「ボクっ娘」というのは萌えの一ジャンルとして確立されているくらいなんだが、その萌えの感覚を中国語で説明するのは極めて困難だ……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの多くは一般の中国人よりも日本の風習や文化に関する知識が深いのですが、それでもこの辺の感覚的なモノに関することとなってくると、難しい所があるようです。

日本のアニメや漫画ではわりとよく見かけるものであっても、
いざ考えてみるとアニメや漫画の中だけでなく、
現代日本社会の習慣、
更には方言における一人称についても関わってきますし、
考えた挙句にこんがらがってしまう中国オタクも結構いるようです。

まぁ、日本にいて外国のことを想像するときにもこういったとはありますし、この辺はどこの国でも似たようなことになるのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


日本語の「さん」って呼び方は良いと思う中国オタク

中国オタク「スーパー魔法少女大戦って作れないのかな?」

中国に最初に入った日本の魔法少女アニメは
「花の子ルンルン」
ですが、その後も様々な作品が入っていきましたし、最近では
「戦う魔法少女モノ」
的な作品が結構な人気となっています。

また、中国オタクの間では様々なロボアニメがクロスオーバーする
「スーパーロボット大戦」
の人気も高く、スパロボが
「日本のロボットアニメを見る人間にとっては欠かせない」
といったくらいの扱いになっております。

そして、そういった状況なので
「魔法少女系の作品によるスーパーロボット大戦的なクロスオーバー作品」
ということを考えてしまったりするのもいるようです。

先日、中国のソッチ家の掲示板でこの辺についてのやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメや特撮は過去の作品を再利用して新たなストーリーを作るのが非常にうまいと思う。スパロボとかなんかは版権利用の理想形の一つだろう。
そこで思いついたんだが、スーパー魔法少女大戦って作れないのかな?ゲーム補正で、巴マミや美樹さやかを救うとかできると思うんだよ!

それは俺も考えたことがある。
日本ならきっと何とかしてくれると俺は信じているぞ!

最近の魔法少女って、戦闘能力高いから普通にスパロボ的なゲームに出来そうだよね。

スパロボにおけるガンダム的な立ち位置には「セーラームーン」が来るのではないだろうか?それ以前にも戦える魔法少女はいたけど、やはりセーラームーンがバトル系魔法少女を大きく広めたきっかけだと思うし。

今の時代なら、「リリカルなのは」と「まどか☆マギカ」辺りを中心に作って欲しいなぁ。敵キャラはキュゥべえ母星艦隊辺りでどう?

日本の人気を考えた場合、まずはスーパープリキュア大戦みたいなのが出そうな気がする。映画では過去のプリキュアが全部出てるし。

「クリィミーマミ」や「花の子ルンルン」なんかは戦闘能力無いから、修理補給ユニットか?

いや、マクロス7の熱気バサラが歌パワーで戦えるんだから、そういった方面の演出にすれば問題ないだろ。

「舞-HiME」みたいなのを考えればいいのかな?あれもサンライズだし。

実は、既に「花の子ルンルン」なんかが参戦している魔法少女のスパロボ的なゲームは存在するらしい。「魔女っ子大作戦」という名前だ。 ただ……実はヒドイ出来の作品らしくて、続きの企画も全く出ていない……

「魔女っ子大作戦」はまさに「羊頭狗肉」な作品だったらしいね。ユーザーの求めるものと明らかに異なっていたっぽいし。

「魔女っ子大作戦」か。あれはなぜか戦闘がアニメではなく、3Dアクションになっている。しかも最大の問題として、3D描写のキャラが全く可愛くないんだよ。なぜそこに力を入れなかったのか……

「魔法騎士レイアース」のことも思い出してあげてください。
自分は昔レイアースと他作品のクロスを結構妄想していたわ。

「レイアース」はむしろ本家のスパロボの方にそのうち出てきそうな気もする。「天空のエスカフローネ」が参戦しているくらいだし。

「銀河お嬢様伝説ユナ」みたいな感じになると思えばいいのだろうか?

あれはMS少女の流れの「ガンダムっぽい少女」であって、魔法少女じゃないんじゃないか?

まぁ、なのはの装備がどんどんガンダムっぽくなってるという指摘は分からなくもない。最近のforceなんかはいよいよスパロボっぽくなってるし。

その果てが「IS」だよね。あそこまで来ると魔法少女じゃなくて武装少女と言うか、MS少女系の方だし。

てか、そっちの方はもう普通にスパロボへの参戦を期待した方がいいんじゃないかね。「テッカマンブレード」が参戦できたんだし、わりとどうにでもなるように思えてくる。

PSPの「クイーンズゲイト」が実はかなりスパロボ的だったりする。あそこからエロを外して題材を魔法少女にすれば普通にいけると思うんだが、どうだろう?

あー、クイーンズブレイドのゲームか。確かにアレはもう萌えスパロボだったな。しかも、戦闘アニメの質は高いし、部位破壊と連続攻撃等のシステムも悪くなかった。確かに良い前例というか、成功例かも。

もし作るなら、変身シーンはちゃんと入れてほしい。スパロボFくらいの画質でも良いので。

クロスするストーリーと、戦闘シーンの演出、声優の出演さえうまくできれば人気は出そうだよね。版権的に難しい所があるかもしれないが、まずは角川系辺りで一つ作ってもらえないもんかね。

それに加えて、シナリオ「虚淵玄」なら完璧だろう。愛の戦士虚淵玄は二次創作的にもかなりウマイと思うぞ!

それだけは勘弁してくれ!
いや、面白くはなるだろうけど、スパロボ的な何かじゃなくて聖杯戦争的な何かになってしまう!

虚淵玄シナリオだと、スパロボとは逆にゲーム独自の設定や解釈により、原作では死ななかったキャラが死んだり、バッドエンド的な展開になったりしそうだよな。



とまぁ、こんな感じで。
最近は中国オタクにもイロイロな「魔法少女的要素のある作品」についての情報が入っているらしく、妄想のネタは尽きない模様です。

それにしても、上の発言にある
「銀河お嬢様伝説ユナ」

なんかは一体どういう経緯で中国オタクの間に広まったんでしょうかね?
私はPCエンジン世代なので、ユナはほぼリアルタイムでぶつかっているのですが、その当時の中国には「ユナ」に関する情報はほとんど入っていなかったはずなので、ちょっと不思議に思えたりします。

現在中国オタクの間では
「MS少女」

がわりとポピュラーなジャンルとなっており、中国オタク独自デザインのMS少女なんてのがかなりのクオリティで描かれていたりしますので、そっちの関係で知られるようになったりしたんでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「確かに最近の日本のアニメや漫画は確かにエロと暴力ばかりかも」

中国のブログで書かれた
「日本のマンガはなぜエロと暴力ばかりになってしまったのか」
という内容の記事が日本に紹介され、それがちょっと話題になっているそうですね。

【中国ブログ】最近の日本のマンガはエロと暴力ばかり?(サーチナ)
過激さを増す日本の漫画・アニメ、このままでは文化の崩壊も(レコードチャイナ)

恐らく、元になった中国語の記事はコチラのサイトではないかと思います。
蒋豊的博客
この記事は中国のネットのニュースサイトでも掲載されているようです。
人民網の記事(中国語)

ありがたいことに、この件に関して
「中国オタクの反応はどうなのか?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについて一つやらせていただきます。

以下に、中国のソッチ系の掲示板で見かけたやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近の日本のアニメや漫画が「エロと暴力ばかり」というコラムが出ているが、これどう思う?自分は一理あると思うんだけど。

自分も読んでみたが、これは納得できる。
確かに最近の日本のアニメや漫画は確かにエロと暴力ばかりかも。

でも、これって最初に結論ありきでイマイチ実情を把握しているとは思えないのがなぁ。例として挙げている昔の名作についても、ちゃんと分かっているのか怪しいし。暴力や人が死ぬというのを批判するために、比較対象としてあげる名作が「名探偵コナン」はどうかと思う。あれは人が死なないと話が動かない作品だろ!

確かにそうだ。宮崎駿のような先達の作品を作れる人間がいない。
ここ最近はエロで売る作品ばかりだし、神展開もない。日本のアニメもいずれゲーム業界のように海外市場を開拓しなければいけないのに、なんでこんな自殺行為をするんだろね。このままsonyと同じく娯楽の負債を抱えて沈んでしまうんじゃない?

日本のアニメ産業と漫画産業に限っては、海外市場は有った方が良いけどそこまで重要じゃないくらいの価値みたいだよ。ウチの国のアニメは国内に市場が無いから海外出ないと生き残れないかもしれないが。
むしろ私が心配なのは、日本国内向けに特化していって自分の「良い」と思う作品が作られなくなってしまうのではないかということかな。

こういうのを話す人って、日本の普通の時間帯に放映する作品見てるのかなぁ……
「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」、「クレヨンしんちゃん」のような作品が続いているのをあえて見ないようにしているんだろうか?

てかさ、エロや暴力を批判をするってことはこの筆者も、「そういう作品」を知っているってことだよね!

「ウチの国にとって」ある意味頭の痛い話だね。
多くの人間がそういうエロと萌えと暴力の作品にハマっているということなんだから。日本の子供向けの作品とか、ウチの国ではホント人気出ないし。

ウチの国のアニメはとても天真爛漫でいいよね。それこそバカみたいに!
ウチの国の管理制度の問題を考えると、日本の批判をする気にはなれないわ。

それなりに正しい話じゃないかな。現在のアニメは萌えとエロが多すぎる。俺はそういうの大嫌いなんだよ。

ここで批判されてるのって、そもそも子供向けに作られていないんじゃないか?俺達が見てるのって基本的に深夜枠の作品ばかりだし……

深夜枠は子供向けの作品ではないからね。
そもそも宮崎駿のような芸術性と深みのある作品と、新規に視聴者を獲得して市場で戦わなければならない商業的なアニメを同じに語るべきではないだろ。

宮崎駿は今でこそ芸術方面を評価されているけど、基本的には「商業作品」で作っているぞ。てか日本の作品は政策で作品を作るウチの国とは違って、基本的に全部商業ベースの作品。
ただ、昔と今ではアニメの顧客やビジネスモデルが異なるというのも確かだから、日本の作品で萌えとエロが強くなったのは、市場環境の変化もあるんじゃないかな。

どっちにしろウチの国では放映できないんだから、日本のアニメに文句言っても意味が無いだろ。

個人的には非常に納得。
てか最近の作品、面白い作品でも見るときに周りに人がいないか確かめなければならないのが多いよ!見ているのがバレたらマズイと思ってしまうのが多い。

私達が見ているのは基本的に日本で深夜に放映されている作品だし、日本のゴールデンタイムで放映されているような作品ってファンサブ字幕つけようとするのほとんどいないしね。
そりゃ日本のアニメや漫画に関する知識は偏るよ。

これには同意する。アニメや漫画は芸術なんだから。
ちゃんと作り手の描こうとするものをきちんと出し、表現の幅を広げていくべきなんだよ。商業主義に走ったり、大衆化してしまうというのは芸術の輝きを失ってしまうということでもある。「秒速5センチメートル」のように、深い内容を描写している作品をきちんと作らないと日本のアニメは終わるだけだよ。

最近の日本のアニメはエロと暴力ばかり?
おいおい、昔ウチの国に輸入して大人気になった「北斗の拳」を忘れたのか?

俺は「魁!男塾」が好きだったんだが、今も昔も大して変わらないんじゃないかね。てか、昔の作品の方が血しぶきなんかは多かったような?

ちょっと言い過ぎだが、間違ったことは言ってないだろ。
ここ数年の過度に商業化されて萌えとエロだけを売りにした作品が一体どれだけあるか。

暴力に関しては昔のドラゴンボールの方が凄かったような気もするし、最近は少なくなっているような気もする。ただ、エロは増えたね。自分の場合は反感まではいかないが、エロ系の作品の方が話題になり易いのはちょっと残念だ。

「ヨスガノソラ」みたいなのはさすがに昔は無かったしね。ああいうのを受け入れられない人がいるのは間違いないし、ウチの国だと余計にそれが強くなるんだろ。
ただ、日本のアニメがウチの国みたいに規制されてしまうのは勘弁して欲しいわ。

これって、ウチの国に入ってくるアニメや漫画の作品数が増えて、「健康」な作品の占める割合が相対的に減って見えるって所もあるんじゃないの?
制作作品数が減少傾向とは言っても、それは日本の市場の話で、ウチの国に入ってくる作品数に関しては昔とは比べ物にならない量になっている。それなのに「健康」な作品をテレビで放映することはできなくなっているわけだし。

こういうのってウチの国に入ってくる作品のイメージに関しては間違っていないかもしれないが、日本への批判としてはどうかと思うんだよね。良心的な番組が無いと思うってのは、そう思う人間が見つけることが出来ていないだけってことも少なくないと思う。日本できちんと人気になった一般向けの作品がウチの国では人気が出ないなんてのはしょっちゅうあるし……だからみんな、プリキュア見ようぜ!
あれは良い作品だぞ!!ああいう作品をきちんと評価すれば、こういう心配はなくなるよ!たぶん



とまぁ、こんな感じで。
この見方は極論過ぎると思いつつも、昔より確かにエロと暴力は多くなったような……と感じる中国オタクも少なくないようでした。

また、
「見てる作品、見られている作品が偏っているのもあるのでは」
という意見も見かけました。

私自身の印象でも、暴力関係はともかくエロ関係の描写は昔より
「目につき易くなっている」
のは確かにあるという気はしますね。ただ、この辺については情報量の増加も影響しているでしょうし、実際の状況についてはハッキリ言えませんが。

ただ、中国における認識に関しては上の発言にもあるように
「見られている作品が偏っている」
のも影響しているように思えます。

中国オタクのイメージや、中国で一般的にイメージされている
「日本のコンテンツはエロと暴力だらけ」
というのは日本の実際の状況よりも極端なイメージになっているように感じられます。私自身も、さすがにツッコミを入れたり訂正したくなるような認識の人にちょくちょくぶつかりますし。

最近また徐々に一般のルートが出て来るようになってはきましたが、中国に入る日本のアニメや漫画は基本的に海賊版やP2P等の非正規ルートが主流ですし、そこではいわゆる成人向けの作品や、テレビで放映されていない作品が普通に流れています。

そして、そのルートが
「普通」
になってしまっている中国では
日本でごく普通には見られていない、ニッチで過激な作品ですらも
「日本では普通に見られている、手に入る」
と思われているっぽいのがなんともかんとも。

それに加えて、中国オタクの基本的な傾向として
日本での主に低年齢層を対象とした作品は
「子供向け」
と判断して見ようとしない所があるので、認識のズレはなかなか縮まらないようです。

まぁ、中国でも萌えとエロに人気や注目が集まるのは変わりませんし、そもそも作品や文化というのは「健全な」所、伝えたい所だけが伝わるわけではありませんから、この辺の流れについてはしょうがないような気もしてしまいますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的「日本では大人気らしいけど中国では人気の無い作品」

中国オタクのイメージする「母親キャラ」

先日、日本では母の日がありましたが、中国でも同じく母の日でした。
中国本土における「母の日」の習慣は香港や台湾ルートを通じて80年代頃から広まり、5月の第二日曜日を母の日として祝っています。

中国でも母の日は母親へカーネーション等のプレゼントを送って日頃の感謝を表すといった、日本と同じような感じのものになっているようです。
この辺については、中国独自の発展を遂げているバレンタインデー等とは異なるのがちょっと面白いですね。

ちなみにカーネーションは中国語だと最近は音訳の
「康乃馨」
と呼ばれることが多いそうです(中国語の学名では「香石竹」)

母の日に合わせて中国のソッチ系の掲示板でも
「アニメや漫画の母親キャラ」
についてのやり取りが行われていましたので、
今回はその辺についてのやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


母の日があったってことだし、ちょっとアニメや漫画の中の良い母親キャラについて語ってみないか?とりあえず自分がまず思いついたのは「らき☆すた」の「泉かなた」だった。

理想的なのかどうかは分からないが、自分が一番最初に記憶した母親キャラはたぶん「一休さん」の母親かな?
ところで、いまだに分からないんだが中国では一休さんの母親って「藤原照子」という名前になっているんだが、これどこから来ているんだろう?日本の原作には無い名前なんだが。

「藤原照子」はモデルになった実在の人物、一休宗純の母親という説がある「照子姫」から来ていたと思う。日本の原作だと「伊予の局」という呼称だったはず。
自分の場合、母親キャラと言うので真っ先に思い出したのはのび太のママ。

「ママは小学4年生」の水木なつみちゃんは「母親キャラ」に入れてもいいでしょうか?

あー、そういう娘キャラはいるけど母親なのかどうかと言われると判断に迷うタイプはあるな。「セーラームーン」の月野うさぎなんかもそうだし。

以前、のび太の母親ってメガネと取ると美人という画像をネットで見たなだが、あれホントなのかな?それともやはりコラ画像?

「名探偵コナン」の新一の母親や、蘭の母親は存在感あって面白いと思う。
あと「鋼の錬金術師」のイズミ・カーティスは直接の母親ではないけど、とても良い「母親的立場」のキャラじゃないかな。

母親キャラなら「CLANNAD」の早苗さんは絶対に外せない……!

Key系だと、「KANON」の秋子さんも良いよね。良妻賢母的な所とか最高。

俺、早苗さんのパンに秋子さんのジャムを塗って食べるのとかでもOKだぜ。

ところで、古河渚は母親キャラの範囲として良いのか?

じゃあ俺はなのはママとフェイトママで!!

それは反則だろう!!
ところで普通の母親キャラということなら「クレヨンしんちゃん」のみさえとかはどうだろう?ダメな所もわりと多いが、家族というセットで見た場合かなり良好な母親キャラなのでは。

家族系の作品だと、良くも悪くも普通な方向性の母親キャラが多いよね。「ちびまる子ちゃん」や「あたしンち」なんかもそうだし、ウチの国の国産アニメなんかもそんな感じ。

なぜかあんまり母親キャラは好きじゃ無いなぁ……という自分。昔の記憶を探ってみたのだが、子供の頃にハマった「聖闘士星矢」の氷河のマーマへのマザコンっぷりがうっとおしいと感じていたのが原因かもしれない。

でも、少年ジャンプ系の作品って比較的安定した母親キャラが多いと思う。
最近でも「NARUTO」とか「BLEACH」、「ぬらりひょんの孫」とかどれもそれなりに良い感じの母親じゃないかね。

ジャンプ系と言えば、小さい頃に見た「幽遊白書」の浦飯幽助の母親の浦飯温子にはちょっと驚いた。こういうのもアリなのかと。

良い母親キャラなら「エヴァンゲリオン」の碇ユイとかはどう?
エヴァのコアに吸収されているから基本的に本編に出ることは無いけど、作中では非常に存在感がある母親だと思う。

碇ユイは母親キャラとして、確かに存在感はあるけど「良い母親」ではないと思うぞ。いや、自分も昔はシンジの味方になってくれる、守ってくれる存在とかいう風に考えていたんだが、エヴァの設定を知れば知るほど母親としては問題があるように思えてくる。てか、あの作品にはまともな親は存在しないと思うわ。

てかさ、よく考えてみたらアニメや漫画やゲームのキャラの母親って、「子供のために死んでいる」ケースかなり多くない?

「とらドラ!」の高須泰子とかどうだろ?
最初はダメな母親と思ったけど、作品を見ているうちに良い母親だと感じるようになった。自分もうまく言えないんだが、こういう母親キャラって実はかなり珍しいと思う。

なんかこうやって考えてみると、アニメや漫画の中の母親って、記号的な良い母親か、一女性キャラに母親という属性を加えた程度の存在ってことが少なくないのかもね。アンバランスだけど良い母親ってのはなかなかいないような。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの日頃接している作品には母親キャラが活躍するようなのはあまりないようですが、それでも考えてみると結構出て来るようでした。

ちなみに、中国オタク的に人気の高い母親キャラは
「CLANNAD」の早苗さんや、「KANON」の秋子さん

といった辺りのようでした。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク的手作り初音ミク3Dシアター

ありがたいことに面白い情報を教えていただいたので、今回はそれについてを。

中国でスマートフォンと手作りの投影装置により、
「360度どこから見ても初音ミクが見えるように投影する」
人間が現れたそうです。

その投影の動画はコチラ(優酷)です。
またyoutube転載(?)はコチラです。

この動画、中国オタクの間で大ウケしているようで、中国のソッチ系の掲示板では結構な勢いで発言が飛び交っていました。
以下、例によって私のイイカゲンな訳になります。


ついに我が国にもボーカロイド分野における技術力のあるオタクが出現した!

やった……!こんなものを作ってしまうなんて!
俺達も日本の初音ミクのコンサートの噂は聞いていたが、我が国でこんなことをやってくれるオタクが出るとは。非常に感動している。

携帯電話から初音ミクを召喚……だと?

我が国のオタクの愛を見せてくれた。
中国のオタクがここまでやれるというのは本当に嬉しい。

これはスゴイ!
どうやら菱形のアレの屈折で投影的な効果を出しているんだろうな。良く思いついたもんだ。

凄すぎる!ウチの国のオタクな未来に期待が持てそうだ!

とても不思議だ。しかし、中国にこんなことのできる人間がいたということもちょっと意外だ。

具体的にはどうやってるんだ、コレ?原理的にはスゴイ簡単そうなんだが……

原理はどうだろうと、実際に出現している現象はトンデモナイな!

見た!驚いた!中国のオタクすげぇ!

これぞまさに技術を持ったオタク、中国のアニメ漫画ゲーム文化の後継者だ!

日本の連中が数十年、数十億かけてやったことを中国のオタクはDIYでやっちまったわけだ。これは気分が良い。

普通の携帯とDIYの力で3Dの効果を出してるし、これは日本もヨーロッパも完敗だよな!

いや、さすがに3Dじゃないだろ、コレ。疑似的に非常に上手く形成しているし、コストパフォーマンス的には勝ってるとは思うが。

とても良いモノを見せていただきました。下からパンツ覗けないというのが少々残念ですが……

日本のコンサートのアレは多重投影にしているんだっけ。
まぁでもそれとは別にコレは非常に良い感じだね。小さい初音ミクが目の前に現れて歌ってくれるような印象を受けるコレは、結構未来的じゃないだろうか。

そうか!この手があったか!
こういうちょっとした工夫で面白いものを作る創造力がウチの国のオタクにもあるというのが分かって心強い。

たぶんこれ、昔物理の実験でやった光学の実験の応用なんだろうなぁ。それをこういった形にしてしまうなんてスバラシイ。

原理はわりと簡単なんだよね。携帯の画面で前後左右4つの角度の初音ミクが映る動画を流して、それをピラミッド型のスクリーンで反射させる。それを錯覚して、初音ミクがピラミッド型スクリーン内にいるように見える。でも、これいいなあ。

あー、なるほど。
言われてみればそうだ。角の部分に来るときの画像のでそれが分かる。よく思いついたなぁ。

これ欲しいなぁ。手のひらの上で踊る初音ミクみたいな感じにできるんじゃないかな?夢が広がる!

疑似的な3D投影とは言っても、効果とその省エネっぷりとかはとても良い感じだ。細かい所がちとめんどくさそうだけど。

やはり「技術宅」は世界を救うな!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの間では制作スキル等の技術力を持ったオタクのことを
「技術宅」
と呼んでいるのですが、この動画を見て
「中国の技術宅がついにやってくれたか!」
とかなりテンションが上がっているようでした。

投影される初音ミクというのも嬉しいようですが、それ以上に中国オタクの間からこういった工夫をしたオタクネタが飛び出て来たのが非常に嬉しく思われているようです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「もし初音ミクがもっと早く来てくれていたら、セガは生き残れたか」


5/16修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタクの困惑する「絶対に許さないアニメキャラ」のランキング

中国オタクの間ではときたま日本の
「アニメワン」
で行われているイロイロなランキングが話題になったりしているようです。

先日、ありがたいことにそのアニメワンの
「絶対に許さないアニメキャラ」のランキング
ついての情報をいただきましたので、今回はその反応についての紹介を。

このランキング、1位が「キュウべえ」、2位が「伊藤誠」という所までは中国オタクにとっても予想の範囲内だったようですが、その下の3位「親戚の叔母さん(火垂るの墓)」や5位「ナージャ(明日のナージャ)」となってくると、中国オタク的にはなんだかよく分からないことになってしまうのだとか。

そんな訳で、以下に中国のソッチ系の掲示板におけるその辺のやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本で「絶対に許さないアニメキャラ」のランキングが出たらしい。トップはキュウべえで2位に伊藤誠らしい。この2キャラは予想通りか。ただ、下の方が結構不思議なことになっているように思う。

トップ2はまぁ、基本だよな。
下の方は確かになぜそこに入るのか分からないキャラ多いなぁ。

なんかガンダム系から8人も入ってるな。印象に残るから恨まれやすいのだろうか。だとしたら……あ、あれは憎しみの作品だ……
てか、ハサウェイがランクインしていないのがなんか納得いかんなぁ。

自分がショックだったのはアスラン・ザラがかなり上の方にいること。自分の一番好きなガンダムキャラなのに……
SEEDという範囲だったらシン・アスカの方がランクインするはずじゃないか。

なんか日本ではシン・アスカは「カワイソウなキャラ」ということになっているらしいよ。人気もそんなに低くない。近年のスパロボでの扱いを見ても、シンはかなり良い。それに比べてアスランはイマイチなのが多かったりする。

てか、アスランがランクインしているのにキラがランクインしていないのはちょっと不思議。アスランは女性ファンが非常に多いし、それに対する反感か?

なんでカツよりアスランが上位なんだよ!

ニナ・パープルトンのランクインが喜ばしいのは間違いない。

我が国のオタクの間で有名な「四大人間のクズ」、鳴海孝之、伊藤誠、土見凛、藤井冬弥のうちランクインしたのは伊藤誠だけか……

自分が驚いたのは40位にナウシカが入っていることなんだが、これどういう理由でこうなったんだ?もしや原作漫画版のラストのせいで日本ではナウシカの評価が下がってしまったのか?理由が分からないとよく眠れそうにない……

「火垂るの墓」のおばさんが3位か……私もあのキャラは嫌いだし分からなくもないが、許せないというのとは違うんだよな。なんか恨むことができないというか。

34位のレアコイルって、どういうことだ!?
レアコイルが日本人に対して何かやらかしたのか!?

あー、俺もレアコイルだけは分からんな。
他のキャラは人気が高いからアンチもいるのかもと想像できなくもないが、レアコイルだけはどうしてこうなってるんだ。

ポケモンシリーズののどれかで、レアコイルがやたらと捕まえにくかったとかなのかなぁ。

「明日のナージャ」ってプリキュアの前にやってた子供向けアニメだろ?そんなにヒドイ主人公だという話は聞いたことが無いんだが……

俺は「明日のナージャ」って癒し系の作品というカテゴリだと思っていた。なんでそこから二人も入ってるの?

うーむ、枢木スザクも入っちゃってるのか……他のキャラは入っていないのに……てかギアスだったら扇要だろ。

ギアスは話題になる時期が過ぎたか、熱心なファンが投票に参加してないからかもね。調べてみたら1票だけだし作品そのものが嫌いな人の票が混じった可能性が。あと、確か1年前くらいにあった「あいつだけは許せない」ランキングはカレンだけが二十何位にランクインしてたはずだから、カレンの方がアンチ多いのかも。

トリューニヒトのランクインに笑ってしまった。
確かにあいつは許せんな。原作読んでる時はロイエンタールにモノスゴイ感情移入していたから、マジで許せないと思ったっけ。

おいおいおい、涼宮ハルヒがなんでランクインしてしまっているんだ?許さないとされる理由は一体何なんだ?

涼宮ハルヒのランクインは自分も不思議に感じたな。ちょっと考えてみたんだが、たぶん「エンドレスエイト」のせいじゃないか?テレビアニメのアレに恨みを持ったヤツは結構いるんじゃないかな。

そういうのじゃなくて、たぶん涼宮ハルヒの個性が受け入れられないってことじゃないかな。わりとアクの強いキャラだし。

「ONE PIECE」からは赤犬とかじゃなく、よりにもよってニコ・ロビン?どこが嫌われているんだ?これが一番分からん。人気が無いとかじゃなくて、なぜ「絶対に許せない」ということに?

俺が理解不能なのは、20位の九重りんだな。普通にとても萌えるキャラだと思うんだが。

許されないとまで言われる理由が分からないキャラが結構入っているよね。35位の羽入とかも、どこが問題なのか分からんし。

25位に言峰綺礼はランクインしてしまっているか……俺は麻婆大好きなんだが、まぁ悪役の方に入ってしまうからしょうがないのかな……

「絶対に許さない」だから、てっきり伊藤誠が1位かと思いきや、キュウべえとは。正直自分にとって一番意外だったのはコレ。「School Days」系のキャラがかなり入っているのに、それでも1位はキュウべえだ。

これ、個人的にはちょっとした歴史の転換点に思えるね。伊藤誠を上回る存在が出現したという証明だし。



とまぁ、こんな感じで。
自分の好きなキャラが日本の嫌われるキャラについてであろうランキングに入ってしまうのはショックだったりするようです。

この辺については、
「日本で好き嫌いの分かれているキャラ」
「放映終了後も日本のネット等での扱いにより盛り上がったキャラ」
に関して、特にイメージの違いが大きくなっているようにも感じられました。

考えてみれば日本と中国ではキャラへの認識や、好き嫌いの基準、更には作品に関する情報量や作品の盛り上がり方が異なりますから、日本でのこういったランキングの結果が、中国オタクのイメージとは異なるものになるというのはある意味当然なのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


5/15修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「日本のネトゲは今になってやっとガチャ禁止か」

ここしばらくで、ソーシャルゲームのいわゆる
「コンプガチャ」
の規制等についてのニュースや動きが出ていますが、
ありがたいことにこの件について
「中国オタク的にはどう見ているのか?」
といった質問をいただいております。

そんな訳で、今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけたその辺のやり取りについてを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本でガチャ収集系のソーシャルゲームが社会問題になっているらしい。
特に一定の種類が揃ったらレアをもらえるコンプガチャが問題となっていて、ついに日本の消費者協会から業界団体へガチャ中止要請を出したそうだ。

日本のネトゲは今になってやっとガチャ禁止か。
ウチの国では2,3年も前に禁止になっていたんだが……

今回の規制は日本の「景品表示法」に引っかかったそうで、ガチャによるアイテム収集のゲームが事実上賭博の要素を構成していたからだって。中学生が一月に数十万円使ったり、小学生が数日で十万円以上使ったりする事例が出ていて問題となったみたいだ。

ガチャ要素の禁止って、どのハードのゲームまでを指しているんだ?
ネットゲーム全部なのか、ソーシャルゲーム全部なのか、携帯電話のゲームに対してだけなのか?

ゲームの範囲についてはどうもハッキリしないね。ただ、今の時代オンライン要素のあるゲーム全般に適用されるんじゃないか?
あと、見た感じではガチャの種類の一つである「コンプガチャ」だけが標的らしい。

禁止になるのは「コンプガチャ」だけで、他の種類のガチャに関しては言及されていないっぽいぞ。でも、なんでコレで日本のソーシャル系のゲーム全体がダメになるような話になってるんだ?
業界にとってそこまで致命的なものではないと思うんだが。

日本の消費者生活センターって民間団体だろ?
ウチの国ではこういうのは役に立たんので有名だし、日本はそれよりマシかもしれないが、それでもきちんと影響を及ぼすことができるかは疑問なんだが。

これ、俺もイマイチ分からない所があるけど、どうやら民間団体ではなく政府機関の「消費者庁」が動いているっぽいよ。政府規制関係なら、かなり効果あるんじゃない?

私もハッキリとは分からないんだが、これはゲームの賭博性が加速しすぎているから規制が入ったってことでいいのかな?
日本のパチンコと携帯ゲームの賭博性を比較しているのを見たけど、商業モデル的にはかなり似通っているものの、パチンコは風俗営業法に従っているので一応は国の監視下にあり合法となっていたが、携帯ゲームにはそういったものは存在しない。RMTで換金だってできるわけだし、もし賭博だと認定されたらアウトだよなぁ。

ウチの国でさえ一応禁止されているはずなんだが、日本では今になって規制か。日本ではネット向けの法律整備や適用が遅れているってことなのかね。

実際の所、日本ではどの辺が規制の基準なのかがこっちだと分からんしな……
ただ、今回の消費者庁の意見って法的な効果ないでしょ。実際の影響は立法されてからだろうし、もう一山来るんじゃないかな。

ネトゲってRMTで現金化できるから、規模が大きくなったり方向性が過激になると賭博的な方面でも一定の規制は出るだろうからなぁ。ある意味当然の流れなのか?

うーむ、10万円とか20万円とかって人民元にしても1万元とか2万元だろ。俺なんかでも中国のゲームにそれくらい使っちゃってるし、今更規制するようなものなのか?
2ちゃんねる見ても、数百万でガチャやっている人間がかなりいるみたいなんだが。

日本の場合は、携帯電話のゲームで子供が簡単に金をつぎ込めるってのが特に問題になったみたいだよ。事例は未成年がどうこうっての多いようだし。
日本の携帯電話ってプリペイドカード式がほとんど無いし、後日請求の通話料金加算になるから金を使ったという意識が薄くて、子供なんかは大変なことになるらしい。

面白いゲームをちゃんと作らせるために、どうせなら有料DLCとかも一緒に禁止してしまえばいいのに。

実際どれくらいの効果があるんだろうね。
この手のゲームで金をだまし取る方法なんていくらでも作れるし。コンプガチャだけ禁止してどうにかなるとは思えんのだが。

結局の所ガチャに限らず、金なりバーチャルマネーなりを支払ってランダム抽選の権利を得るってのは賭博。
日本では賭博ゲームは関連機関の管理下になければならない。携帯電話のソーシャルゲーム会社はそういった賭博ゲームの経営権を受理されていないから、こういう規制を受けるのは避けられなかった。

おいおい、これいつの話だよ。
この手のやり方ってウチの国でも何年も前に禁止されてたじゃないか。

俺も正直意外だったが、日本はまだ規制入ってなかったようだね。
こういう方面に関してはウチの国の方が法律の執行力強いな。

まぁ、ウチの国でも一時期ヒドかったからな……ゲームって見かけ上の確率と内部計算が別にできるし、操作しなくてもコンプガチャなんかは確率の錯覚を起こしやすいから幾らでも騙せる。
ただ、ウチの国では規制入ったはずなのに今でもグレーどころか黒じゃないかというのもあるのがなぁ。

コンプガチャやっててこっちでも有名なのはモバマスとかかね。あと、PSO2とかもやってたか。

実際の所、モバマスなんかは最近一気に盛り上がっているだけで日本の他の携帯電話ゲームにはもっと大手があるよ。
この規制で一番影響があるのは間違いなく携帯電話ゲーム業界だろうね。限定レアが賞品のコンプガチャはスゴイ勢いだし。ただ、普通のガチャには全く影響なさそうなのが何とも中途半端な気もする。やらないよりマシだろうけど。

日本のソーシャルゲーム業界もついに法律と世論の圧力を受けて、あの手のユーザーの射幸心を煽ることを核にした賭博ゲーム設計を諦めなければならなくなった……って所か?
業界全体がダメになるってことは無いとしても、急速な成長ペースではなくなるのだろうか。

見た感じ日本の携帯電話ゲーム関係の会社の株価かなり動いているし、日本の業界的にはマジで大きな事件なんだろうね。

射幸心を煽るのはどこの国のネトゲも同じだから、まぁどこまでを許すかだよな。
日本の携帯電話ゲーム業界が暴走しすぎたってことなのかね。

俺はこの手のアイテム課金システム大嫌いだから今回の動きは良いニュースだと思っている。できればネットゲームもプレイ時間、それか月額課金みたいな形にならないもんだろうか。
そんな形ではネットゲームの競争力も収益力も無くなるのも分かってはいるんだが……



とまぁ、こんな感じで。
中国と日本では制度も環境も違いますし、今回のゴタゴタに対する認識もちょっと混乱しているようです。

それと、今回の日本での規制に関しては
「賭博関係の動きを防止するため」
というのが理由になっているという認識の人もわりといるようでした。
中国ではオンラインゲームとリアルマネートレードがかなり密接に結びついている所もありますし、過去にもネトゲと賭博の関係を取り締まる動きも出ていますから、今回の件もその流れでの理解になるのかもしれませんね。

ちなみに、上の方にもありますが中国のネットゲームではいわゆる「ガチャ」系のやり方は禁止されているそうです。
2009年に文化部から出た「ネットゲームの仮想貨幣管理業務の強化に関する通知」によれば、
「ネットゲームの運営企業はユーザーが直接現金或いは仮装貨幣を投入する前提において、抽選、賭博、無作為抽出等のランダムな方式によってゲームのアイテム或いは仮装貨幣を配ってはならない」
となっているそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

ボーカロイドチャイナのアニメPVが公開。歌についてはまだ不明な模様

ありがたいことに
「VOCALOID CHINA」
の展開についての質問や情報をいただいておりますので、
今回はそれについてやらせていただきます。

先日ボーカロイドチャイナの公式サイトでアニメPVが公開されたそうです。
ボーカロイドチャイナPV先行公開版

ただ、歌に関する部分についての新しい動きはまだ出ていないようです。
このPVにしても現時点で公開されているものには歌がついていません。

このアニメPVについて、中国オタクの面々の反応も出ておりましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ボーカロイドチャイナのキャラ設定が先日公開されたが、今度はアニメのPV制作だ!

おお、なんか悪くないね!結構萌える。

ボーカロイドでなぜかアニメ、しかも国産ってことで不安だらけだったが、想像していたより余程いい。
でも、歌はどうなっているんだろう……?

これ作ったスタジオの「七霊石」は「魁拔」の制作に関わったところか。最近だと「鋼羽」のPVも作っていたし、良い感じのアニメを作る所だよね。

公式設定に基づくアニメなんだろうけど、ボーカロイドチャイナは設定多いのが不安。メアリ・スーな気配を感じてしまうし……

グダグダな展開にさえならなければ上出来だと思っている。ただ、作品展開がホント、ウチの国のやり方なんでホントに大丈夫なのかという気持ちも……

正直な所、私はアニメPVってのにちょっとワクワクしてしまった。いよいよウチの国のボーカロイドが表に出るというのを感じたというか。

このPVはウチの国の国産アニメのレベルからすると、非常に高い水準だね。国産アニメに春が来たと言っても過言ではない。

「七霊石」はトップが日本のアニメ制作会社にいた人間で、日本のアニメ制作にも関わっていたはず。短編だったらクオリティ的に日本のアニメに近いモノを出せるのは間違いないよ。あと、結構前に話題になったBL同人アニメの「弦月夢影」もココの人間が作ってる。

このクオリティはウチの国のアニメの良心だと思う。

七霊石のPVはクオリティ高いよね。PVだけで続きを出さないのがアレな会社だけど、ボーカロイドのPVについてはうってつけかも。

動画枚数はそんなに多くないけど結構いいね。これであとはどれくらいの長さかってことになるが……

で、声は?歌とかもまだ出ていないのがかなり不安なんだけど。
キャラ設定はそんなに悪くないけど、いつまでもそのままというのは心配だ……

動画部分は良いけど、音はどうなるんだろうね?
このPVの声を全部ボーカロイドチャイナで作るのか、それともボーカロイドチャイナの中の人を直接使うのか。

PVなんだから歌作ってそれを流しておけばいいんじゃないか?
不安なのは、この段階でもまだ歌が出ていないことだ……

PV見たけど、かなり良いと思うよ。ただ、ソフトはどうなんだ?
ボーカロイドチャイナはまずソフト本体出してからこういうのやってくれよ。

6月か7月辺りに発売という話だけど、どうなんだろうね。
収録する音を中国語発音にあわせた翻訳が難しく、録音に苦戦しているという話も聞いたけど、その辺ハッキリしないから気になる。

さすがにこういう宣伝PV作って来るってことはソフトの方についても既に出来ていると思うんだが。

ウチの国にボカロのソフトを使って歌を作ってPV作れる人間が出て来るかってのも問題だね。人材は絶対にいるはずなんだが、これをやろうという人がいるのかどうか……

さすがに日本のボカロPの人達みたいにはいかないらしいから、最初はプロ使って曲作ったのを出すんじゃないかな。手本になるものがないと、ウチの国の人間はなかなか動けないし。

とりあえず、このアニメにつける曲はプロ使ってのオフィシャル制作になるでしょ。ソフトが出来ていないのか、曲が出来ていないのか分からんのがちょっと不安だが。

ビジュアル面は良い感じになっているから、あとはホント歌だけだね。自分も一つ買っていじってみたいと思っているから、早く発売して欲しい。



とまぁ、こんな感じで。
PVアニメのクオリティに関しては中国オタク的にかなり満足しているようでした。

ただ、歌の方の動きがまだ表に出ていませんし、そちらの方に関して不安を感じてしまう中国オタクのボーカロイドファンもいるようです。

それと、このPVを制作している中国のアニメスタジオ
「七霊石」
ですが、以前このブログの記事
日本でアニメの修行をした中国人が制作した同人アニメがイロイロとスゴイ
でも紹介させていただいた、中国の同人アニメPV
「弦月夢影」
を作ったサークルと関係のある所だそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


ボーカロイドチャイナの新展開に中国オタクは少々困惑している模様

中国オタク「ボーカロイドチャイナの日本での評判がそこまで悪くないらしいんだが……」

中国オタク的「イベント地方格差」

中国でオタクをやる場合、上海や北京、広州などの中国オタクの人口が多い都市とそれ以外ではかなり環境に差があります。

中国オタクの人口もそうですが、オタク関係の商品を扱う店の数も段違いですし、オタク関係のイベントについても「中国オタクの主要都市」以外では厳しいものがあるそうです。日本でもオタク関係では地方と都市部の差があるかと思いますが、中国は日本よりも地域ごとの差が激しいという話を聞いたこともあります。

また最近では中国でも同人創作物をメインにしたオタク関係のイベントが増えてきていますが、そういったイベントが開催されるのはやはり上海や北京、広州などの中国オタクの人口が多い都市となってしまうのだとか。

先日中国のソッチ系の掲示板でそんな「イベントの地域格差」についてのやり取りを見かけましたので、今回はそれを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近、友達と喋っていていつの間にか愚痴になってしまったんだが、俺の住んでいる所はオタク系のイベントが無い。最近はウチの国でもオタク関係のイベントがどんどん増えているのは知っているし、イベントのニュースやレポートがBBSにアップされたりもしている。しかし、ウチの方に入ってくるのは「情報だけ」なんだ……なんかもう、やりきれないものを感じてしまう……

その気持ち、よく分かる。
北京や上海の連中なんかは「今月のイベントは特に良いのが無いから、直接次の大規模なのを待つことにする」とか気軽に言ってるのを見ると嫉妬してしまう。
ウチの国は都市ごとの二次元活動の環境の違いがマジで大きすぎるよなぁ。

北京とか上海だと、同じ日に2つイベントが重なったりするという悩みもあったりするらしいな。羨ましすぎるわ!

成都の方は少しずつイベントが増えていって、最近は随分と良い感じになっている。正直かなり楽しい。ありがたい。

成都はオタクの人口多いから発展の余地は十分にあったよな。
俺の住んでいる福州なんかは、どうにも希望が持てん。遠征もそう頻繁にはできないし。

ウチの地方もダメだ。「動漫城」なんてときめく名前を付けているくせに、中身はゲームセンターもどき。二次元の世界は全く存在しない……

ああ、アニメやら漫画を看板にしてるのに中身はゲームセンターっての多いみたいだね。ヒドイ所になると、賭博の方になって最後は取締りが入るという流れになっちゃうし。

上海、広州、北京、杭州といった都市は二次元の空気も濃厚に漂っていて、オタク系のイベント多いよね。それと、武漢や南京も悪くないという印象。

杭州はアニメや漫画関係のニュースが多いけど、基本的には子供向けのイベントとかお偉いさんが喜ぶイベントが多くてオタク関係はあんまり無いという印象があるんだが。
オタクの活動はそれなりにやれるんだけどね。

最近だと成都が安定しているような印象。
南京とかの上海に近い都市は上海のイベントも参加できるから、個人的には上海地域という感じで認識している。

天津はなんか微妙な位置だ。北京が近いから、そっちと一緒にされているような所もあるし。

俺のいる西安は最近はぼちぼちとイベントが出てきて嬉しいよ。西安は学校もわりとあるし、このままオタク関係のイベントも発展していってくれるといいんだが。

オタク関係って、人口と経済「だけ」では広まらないからね。
地方だとアニメ、漫画関係のイベントには政府の文化部門の関わりが大きくなるし、同人イベントでも会場の確保とかで政府関係の方を気にしないときけない。それにイベントの主催にまわれるオタクがいるかということもあるし。

ウチの地方はフィギュアを取り扱っている店すらない。
たまにオタク関係も扱う何でも屋的な所に出物が見つかることもあるが、そういうのも競合店が無いから高い。ネットの倍以上の値段とはいえ、実物をその場で見てすぐに買えるというのは大きいから私も含めて結構買ってしまう人間はいるらしい……

メーデーの連休とかになると地方ごとのオタク格差がハッキリしてしまう……
オタクの空気の存在する大都市ではイベントがあるのに……

武漢はわりと良いって言われるけど、イベントに関してはともかく関連商品に関しては微妙だぞ。オタクの空気が濃いってのは学生が多いってのがあるのかも。

きちんとした同人イベントって、ウチの国ではまだ少ないよね。同人誌を出すところと、アニメ関連グッズを売りに来ている行商みたいなのがごっちゃになっていたりする所も多い。
それから、同人よりもコスプレ劇をやったりコスプレを晒す方がメインになっているってのも多い。

同人じゃなくてコスプレイベントになってるケースは結構あるよね。
ウチの国のイベントってコスプレが中心になって発展していったし、作家よりコスプレイヤーの方が優勢な所もあるから同人はまだ難しい。

イベントのクオリティに関してはやはり上海が一番かな。北京もイベントの数はそれなりに多いけど、良いイベントとダメなイベントの差が上海よりでかい。あと、広州は香港も近いし、イロイロと便利だという印象。

以前厦門のイベントに行ったんだが、その時は結構良かったね。

成都もイベント増えてきてはいるんだけど、まだ需要と供給が一致していないというか。この間のイベントも、人並び過ぎ。

イベントが開催されると聞いて楽しみに言ってみたら、オタクの求めるイベントじゃなくて、政府のお偉いさんの喜ぶ「アニメと漫画の展覧会」だった時のガッカリ感ときたら……
自分は爆竹と獅子舞の開幕式を見に来たんじゃない!

私も河北だけど、こっちの方はほんとオタク関係の空気無いよ……
もう遠征するしかないと割り切っている。

ただ、イベントが集中しすぎるのも難しいような。こっちの軍資金にも限りがある。
最近だと日本の声優を呼んでのイベントが短期に集中しすぎてちょっと心配。好きな声優が来ても、こっちの金銭能力的に厳しいなんてのがある。人が集まらず、イベント開催の流れが切れてしまわないかと不安になるね。

こういうのは、人口と経済に加えて都市の開放の度合いも影響すると思う。
あと、政府がバックにあるイベントだと面白くないのが多いので、面白いのはやはり同人イベントだと思う。でも、同人メインだと上海北京広州辺りでないと大規模なのは難しいからな……



とまぁ、こんな感じで。
最近はネットで情報だけはバンバン入って来るので、地方在住だと余計に苦しい思いをしてしまったりするようですね。

ちなみに上の発言にもありますが、中国でオタク人口が多く、オタク方面のイベントが活発なのは上海、北京、広州ですが、最近はそれに次いで成都が上がって来ているそうです。
成都はオタク人口が主要三都市に次いで多いそうで、イベントについても段々と増えているのだとか。

ただ、上海や北京にしても10年程前はまだ同人イベントどころか同人誌そのものが珍しい状態だったんですよね。そういったことを考えると、現在では地方の中国オタクが大都市のオタク系のイベントに憧れて
「地方でのイベントが少ないと嘆く」
ような所まで来ているというのはスゴイもんですね。

とりあえず、こんな所で。
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5/11修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク的疑問「なぜ日本のキモオタのイメージはデブばかりなのか」

最近は日本における
「オタクに対するネガティブなイメージ」
が中国オタクの間でもそれなりに知られるようになって来ています。

そんな中で、いわゆる
「キモオタ」
というイメージに関しても伝わっているようなのですが、そのキモオタのイメージの多くが「デブ」だということを不思議に思う中国オタクもいるようです。

先日、中国のソッチ系の掲示板でその辺に関するやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメや漫画見ていて感じるんだが「キモオタ」的な扱いのキャラってなんでデブばかりなんだ?ウチの国のオタクを見た感じでは、悪い意味で痩せている人間もかなりいると思うんだけど。

そういやキモオタって「デブでメガネで怪しい行動」って印象が強いよね。
行動に関してはまぁ良いけど、体型に関しては確かに疑問だな。ウチの国を見た感じでは太っているのもいるけど、痩せた人間の方が多いように思う。どちらも不健康っぽいのは変わらんのだが。

キャラ設定としてデブの方が効果的だからだろう。デブは何かと悲惨だし、見た目のインパクトもあるからキャラの差別に使い易い。

ウチの国のオタクも小太りなヤツがわりといるけど、痩せててキモイのとかもかなりいるように感じるわ。

ああいった描写は作者や視聴者の認識が投影されるものだと思うんだが、そうなると日本のオタクってデブの割合が高いんだろうか?

実際、日本のテレビでキモオタ的な扱いで出て来る人間ってデブが多いと思う。それについては日本のオタクの場合中年に入った人間が少なくないのも影響しているんじゃないかな。
まだ若いのが多いウチの国のオタクと違って、日本はオタクの歴史が長いから中年太りしてしまったオタクが目立つのでは。

そういや、俺も院に入ってから腹が出てきたわ……
昔は深夜にアニメ見ながら食べまくっても太らなかったんだが、最近は……

でもメガネをかけたオタクの多さに関しては認めざるを得ない。ウチの国のオタクというか、学生はメガネ率高いからなぁ。

太っている方がカッコ悪いという所が理由なのでは。
キモオタにはオタクの負の要素を多くつけているだろうし。

でも、それなら痩せているのも負の要素になるんじゃないか?ガリガリ状態ってのはまた気持ち悪いと思うが。

日本のアニメってデブが悪役と言うのが多いし、そういった悪いイメージを投影しているんじゃない?「ドラえもん」のジャイアンとかもデブだし。

ジャイアンは中国語名が「胖虎」(太っちょ虎)になっているけど、原作では「巨人」という意味の「ジャイアン」になっているから、デブってわけではないぞ。あれは身体がデカイという方向だろう。

自分も改めて考えてみたが、痩せていることに比べて、太っていることの方がネガティブなイメージが強いからじゃないか?
デブが努力して強くなったり成功するのに不快感を示す人間は少なくないと思う。この間始まった「アクセル・ワールド」でもデブな主人公への主人公補正に対して反発っつーか、アンチになってるヤツが少なくないし。

アクセル・ワールドに限って言えば、近年の作品では主人公補正少ない方だぞ。毎回大ピンチだし。同じ作者の「ソードアート・オンライン」は逆に主人公補正だらけだが。
てか「アクセル・ワールド」のデブ主人公への反感は、「現実では惰弱な負け組の人間が虚像の世界では活躍できてそれに加えてなぜか現実でも良い目を見れる」というのを見せつけられて自分の現実を痛感しているってのもデカイんじゃない?

やはりデブの方がネガティブなイメージを付与できるからだろう。デブってのは極端な悪意は前面にでないものの、非常に使い勝手の良い適度な「負のイメージ」って感じがする。てかそもそも、デブでカッコイイキャラっているの?
なんか主人公ではない、サブキャラや悪役まで含めても「デブできちんとカッコイイキャラ」って思いつかないんだが。

カッコいいデブキャラか……俺が思いつくのは「HELLSING」の少佐とか、「紅の豚」のポルコくらいか?

ポルコはそもそも「豚」というキャラなのでデブとは違うような。デブでオタクで活躍するのは、「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」の平野コータがいるな。
それと日本の伝統作品だと武蔵坊弁慶なんかはデブじゃないか?俺はああいう重装備でゴツイキャラかなり好きなんだが。

武蔵坊弁慶のような重武装なキャラはデブじゃなくて、筋肉質で重厚な体型だと思うぞ。

特殊なスキルもちのキャラだとデブでも活躍しているんじゃないか?
最近だと「STEINS;GATE」のダルとか。ただ、そういうのって主人公をサポートするような役回りがほとんどだね。主人公補正持ちのデブキャラってのは思いつかん。

やっぱデブが主人公になってハーレム形成したりするのは難しいのかなぁ。実際、自分も「アクセル・ワールド」のデブな主人公を見ていると微妙に感情移入し難い時があるし。
キモオタっていうイメージには、デブの方がしっくりくるから痩せた方はいつの間にか淘汰されたのかね。

逆に考えてみれば、こういったキャラが受け入れられているってことは、日本のオタクにとってデブな主人公も感情移入できるということだろうし、日本のオタクは実際太っている人間の方が多いんじゃないだろうか。

昔の作品を見た感じでは以前の日本のオタクのイメージでは「痩せたタイプ」のキモオタも結構いる。キモオタのイメージがデブに限定されるようになったのは最近じゃないか?

実際、昔に比べてデブなオタクは確実に増えているだろ。今はネットがあるから引きこもりでオタクをやれる。情報量と摂取カロリーが増えて、運動量が減るんだから、そりゃデブ増えるよ。

なるほど。そう言えば、ウチの国でもデブなオタクの割合が増えつつある……デブまでいかなくても、小太り的な人間はわりといる!

もしや、デブとはオタクの進化の果ての一形態なのだろうか……



とまぁ、こんな感じで。
なんか意識せずにかなりヒドイこと言っているっぽい発言もありますが、とりあえず中国オタクの面々にとっては改めて考えてみるとちょっと不思議に思えたりもするようですね。

考えてみれば私の知り合いの中国オタクも太目な人間よりも、痩せ気味な人間の方が多いような気がします。ただ、中にはそろそろ太り出しているのもいるようなので、案外上の発言にある「中年太り」というのも無視できないような気が……


それにしてもいつごろから「オタク」の体型に関するネガティブなイメージが太目優勢になったんでしょうかね。昔は太いのに加えて細いのもわりとあったような気がするのですが。
「こみっくパーティ」

なんかではオタク縦とオタク横とかがいたように思いますし。

ちなみに、上の発言にもありますが
「アクセル・ワールド」

は今期の新作の中では上位に入る人気ではあるものの、アンチ的な層もちょっとしたものになっているようで、主人公に関しても気に入らないという声が結構あるようです。

この辺については、なまじネットゲームが中国オタクにとって馴染み深い題材であることから、人によっては
「現実の経験や認識と重ね合わせてしまって作品に感情移入し難い所がある」
なんて話を聞いたこともあります。


とりあえず、こんな所で。
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5/9修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘有ありがとうございます。

中国オタク的「水泳事情」

先日、ありがたいことに
「中国の学校にはプール設備の無い所もかなりあるそうですが、娯楽や体育方面での水泳などについてはどういった認識なんでしょうか?」
という質問をいただきましたので、今回はそれについて一つやらせていただきます。

中国でも水泳については普通に娯楽や教育等で行われたりしていますが、そこはやはり日本とは微妙に認識が異なっている所もあるようです。
特に環境の違いというのは小さくないようで、水資源の少ない内陸部や北方では水泳とはあまり縁の無い状況になっていたりするそうです。

日本のアニメや漫画では水着回はサービスシーン的なイベントとして重要なものになっていますが、そういった作中での水泳の扱いについてちょっと疑問を感じたりする中国オタクもいるようで、たまに話題になったりしています。

以下に中国のソッチ系の掲示板で見かけたその辺のやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメや漫画で頻出する水着イベント(学校でもだ!)を見て感じたんだが、ウチの国ではそういうことはかなり少ないように思う。
これは二次元が誇張しているのか、日本が多いのか、それともウチの国が少ないのか、一体どれなんだろう?

確かにウチの国だと女の子と泳ぎに行くっていう選択はあんまり出てこないかも。イケメンだったり金持ちだったりすると違うのかもしれんが。

そうでもないでしょ。地方によると思う。
俺は南の方に住んでいるけど、女の子とプールに遊びに行くというのは普通にある。

この間プールに行ったら、子供とオバサンしかいなかった。しかも人多すぎてロクに泳げない状態。少なくとも俺の周りだと女の子と一緒に行って楽しめる場所では無いかも。

てかそもそも、俺は泳げないわ……
日本では授業で泳ぎ方をきちんと教えるらしいが、ウチの国ではそういうのをちゃんとやらないし、泳ぎに行くってのは難度高いような……

私も今まで一度も泳いだことはないなぁ。

俺の学校は一応中学の卒業試験科目に水泳あったぞ。ただ、これウチの地方だけなのかな?

てか、アニメや漫画の学校の設備に普通にプールがあるのが結構不思議。聞いた話では日本の学校にはプールが標準設備となっているそうだけど、本当なの?
使わないときとか、ムダになると思うんだが。

ウチの国でも大学なら結構プールあるよ。学生が使うもんだし若者もいっぱいいる。

大学のプールはそれなりに良い感じんじゃないかな。俺も以前選択した水泳の授業とかわりと楽しかったし、眼福状態だったわ。

ウチの国で、中学高校辺りで水泳の授業をやるのはコストが高すぎて現実的ではないように思う。事故なんかの問題が起きたら大変だし……

で、実際はどうなんだ?日本の学校の水泳って本当にアニメや漫画みたいな感じで普遍的なものなの?あと、あんなに開放的なの?

日本の知り合いに聞いた話では、夏の体育の授業はほとんどが水泳になるというので間違いないらしい。スク水に関しても聞いてみたが、学校の体操服と同じでごく一般的な体育の服装らしい……

二次元だけの話かと疑っていたが、やはり夏になればプールの授業とかいうのは日本だと普通にある光景なのか……
夏の強い日差しの中のプールの授業ってスゴイ気分が良さそうだ。そこにカワイイ女の子がいたりしたら最高だろうし、スク水に関する美しい思い出もできるんだろうなー

俺の知り合いの女性でプールに行きたがるのってほとんどいないような。
一応一緒に行った経験はあるけど、重装備でしかもプールには入ろうとしなかった覚えが……

学校できちんと教えるから、日本人ってほとんどの人間が泳げるらしいね。ウチの国の人間は泳げない人間がめずらしくないのに。

ウチの国の学生は忙しいし、義務教育の段階で水泳の授業の時間をきちんと作るなんてことはできないんじゃないかね。

恐らく、ウチの国では「死庫水」(スク水)が出て来ることは無いんだろうなぁ……

私の通った中学では何回か水泳の授業があって外のプールに行ったんだが、スク水なんか無いから授業の時の水着は自前だったな。派手な水着を着てくる子もいて、ちょっと目のやり場に困った記憶が。

結局、最後に泳いだのは小学校の時かな。プールとか高いわりにはそれほどいい場所じゃないから行く気にならない。

ウチの地方はそれなりにプールがあったし、中学の時はクラスの友達と男女込みでわりと頻繁に泳ぎに行ってたな。大学に入った今ではそういうのはほとんど無いが。

遊びに行くとしても、プールは人が多いし汚い。俺の彼女はプール行きたがらないよ……

プールは結局、おばさんと子供の楽園で、若者の楽しめる場所ではないような。自分は一応泳げるけど、三次元の水泳には希望を感じないし、別に泳ぎに行きたいとは思わない……

俺の所の近くにはちゃんとした「水上楽園」があって、人気だよ。行きたがる人も多い。結局は場所次第のような気がする。

日本は島国で海に囲まれた環境だし、水資源も豊富だから水泳が普及したんじゃないかね。ウチの国は水が貴重な地域も多いし、天然の川や湖も汚染されているし、プールも人口に比べると十分とは言えない。そりゃ水泳の習慣もあまり広がらんよ。



とまぁ、こんな感じで。
やはり中国の水泳事情は地方ごとにかなり違うようですね。

私が北京の中学〜高校に通っていた時は、学校外のプールに行ってなんとなく泳いで終わりというのが1回有っただけでしたし、北方などでは水泳の授業がきちんと行われていたり、プールがあるような所は少ないようですが、南方や沿海地区等の水の多い所ではそれなりにある模様です。

ちなみに、最近中国オタクの間では「スク水」が
「死庫水」
と表記されたりしています。
「死庫」の中国語発音「si ku」が日本語の「スク」と比較的近くなることと、文字から来るイメージのネタの度合いから結構重宝されているとかなんとか。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国学校体育事情 プールの授業編

中国オタク「日本系のキャラはなんで剣持ってる時に片手を空けないんだ?」

アニメや漫画、ゲームに出てくるキャラクターの間で
「剣」
というのは非常にポピュラーな存在かと思いますが、剣を装備するスタイルのイメージに関して日本と中国では少々違いがあるようです。

中国ではやはり武侠系のイメージが強いのですが、
武侠モノに出て来るようなキャラが剣を使う時は基本的に
「剣は片手で使うもの」
「片手に剣を持ち、もう片方の手は空けておく」

というイメージになるそうです。

そういったこともあってか、両手で剣を持つことの多い日本の作品に出て来るキャラについて、違和感を覚える中国オタクもいるようです。
先日、中国のソッチ系の掲示板でこの辺に関するやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近ふと気が付いたんだが、日本の作品に出て来るキャラって剣は両手持ちか二刀流というのばかりに感じる。日本系のキャラ(アニメや漫画、ラノベにゲーム等々、全てだ)はなんで剣持ってる時に片手を空けないんだ?

うん、確かにそうだ。
片手で剣持ってるキャラでも、重要な時には両手で剣を持つ。片手できちんと戦うキャラってすぐには思いつかない。

言われてみれば、片手に剣持ってもう片方の手には何も持たないというキャラが少ないのは違和感あるな。ウチの国の武侠作品なんかはそういうキャラ多いのに。

日本のアニメや漫画、ゲームのキャラは両手で剣を持つか、片手で剣持ってもう片方の手には盾というのが基本だよね。逆手で短刀を片手に持つようなキャラはいるけど、普通の剣ではいないかも。

日本の剣で戦うキャラって、根本にあるのは武士の刀なんじゃないかな?だから日本のイメージでは、剣で戦う時は両手で剣を持つという形になるとか、そんな感じでは。

ウチの国の剣って武器の他に手足による攻撃や気功も出るけど、日本のキャラって基本的に武器か武器を経由した必殺技だけで戦うからじゃないかな。あと、両手持ちの方が力強く見えるってのもあるかも。

日本人には剣を持つときに「片手を空けておく」というのが理解できないのではないだろうか。

いや、日本の作品を見た感じではむしろ「なんで片手を空けておくのか」とか「なんで両手もちにしないのか」とかいう認識なんじゃね?

前から感じていたんだが、武士の刀みたいに大型ではない刀剣を両手もちにするのってちょっと不合理じゃない?両手で持ったら攻撃範囲がかなり狭くなっちゃうと思うんだが。

日本のキャラって「両手持ち用」或いは「両手持ちも片手持ちも可能」な武器を「あえて片手で使う」ってのはあるけど「片手に剣を持ってもう片方の手は空けておく」スタイルのキャラっていないのかもなぁ。

ポーズをきめる時は片手持ちだったりするんだけどね。「BLEACH」のキャラなんかは結構そういうのがあったように思う。

「銀魂」の銀さんなんかもそうだけど、武士系のキャラは通常時に片手で持っていても本気を出すときは両手持ちになるよね。

フェンシングとかの細剣使うキャラって片手じゃない?まぁもう片方の手はマントを操ったりもするが。

中国産の武侠系キャラの場合、両手で剣ってのが無いわけじゃないけど、基本的には片手に剣でもう片方は何も持たないっていう形になるんだけどね。改めて比較してみると結構違うっぽいね。

両手で剣を持つとなんかやり難そうに思えるんだよね。槍のように振り回せるわけでもないし……

実際、片手で剣持ってもう片方の手はバランスを取るとかの方が身体運動的に正しいと思うんだけど。フェンシングだってそうでしょ。

考えてみたら、片手剣だけで戦うのって自分には「少女革命ウテナ」くらいしか思い浮かばん。

片手に剣持ってるけどもう片方の手は空いている、しかも両手持ちに変形しないキャラか……「TOV」のユーリなんかは片手を空けて戦っていた、はず。他には「キングダムハーツ」のソラがキーブレードが片手持ち。それとFEの剣士系のキャラも片手剣だけだね。

武侠系キャラだと、ポーズを決めるときに双指を立てた手とかが必要になるし、むしろ「片手以外選択肢が無い」という状態な気がする。

ウチの国の武術体系というか武術イメージにおける左手の使用が特殊なんじゃないか。他の地域のイメージだと、左手単独での用途って武器か盾持つしかないだろうし。

日本のアニメだと、剣は基本的に太刀の系統のイメージなんだろ。片手で使うには重い、西洋の両手持ちのでかい剣みたいな。それを片手でぶん回す場合、FFのセフィロスみたいに特殊なキャラ付けになるんじゃないかと。

近代的な装備の作品だと、片手だけっての案外あるんじゃないか?
ガンダムのビームサーベルみたいに、力を入れないでいいタイプの武器は片手になったりするとか。あ、でも……スターウォーズは両手か二刀流か……

そもそも、中国の剣って持ち手の部分が両手持ちし易い長さじゃないんだよな。
アニメやゲームではその辺の描写が曖昧になるけど、日本の作品の場合は大抵両手もちが可能な長さになっているように思う。「剣」というカテゴリではあるけど、俺達のイメージする剣と日本でイメージされている剣って狭義では別物と考えるべきでないかね。

ウチの国の剣法って伝統的に剣を片手で使うものだし、左手は剣の柄を持つのではなく構えを取るのに使うものだ。

西洋の細身の剣もまたウチの国とは違うしね。ああいう剣って突く攻撃に用いるものだから先端部以外は刃がないし、剣を受け止めるものでもない。「ガンダムW」なんかでは五飛とトレーズが刀と西洋の剣で戦っていたが、ああいうのは普通有り得ない。西洋の剣はあんなことやったら折れる。

中国の武侠系のキャラも、左手が空いているってわけじゃないぞ。空いている方の手では気功を出したりするし、あれも一種の「装備」がある状態なんじゃないかと。

結局はもう片方の手の「用途」と「演出」の違いなんじゃないかね。日本人からすれば、逆にウチの国の剣ってヘンな感じに思えたりするのかもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
中国と日本では「剣」や「剣術」に関するイメージが違うのもあってか、日本では当然とされているようなことが、実は不思議に思われたりもしているようでした。

この辺については現実の話だけでなく、創作における見せ方なんてものも関わってきますからややこしい話になってしまうのはある意味しょうがないのかもしれません。

またそもそも、同じ「剣」という漢字を使ってはいるものの、実際にその字に該当する武器やそれを使った戦い方(現実だけでなく、フィクションにおけるセオリーなども含めて)に関して、日本と中国ではちょっとした違いがあるわけですから、イロイロと混乱してしまいますよね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的疑問「日本の武士はなんで刀を二本持っているの?」

5/8修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「自動販売機がいっぱいある日本がちょっとウラヤマシイ」

以前、ありがたいことに
「中国の自動販売機ってどんな感じなのか?」
という質問をいただきました。

中国でも最近は自動販売機が珍しくないような状態にはなっていますが、まだ日本のようにそこら中で見かけるようなことにはなっていませんから、日本の自動販売機事情に関してはちょっと驚くようですね。

先日、うまい具合に中国のソッチ系の掲示板で自動販売機についてのやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


私は自動販売機で買い物をするのが大好きなんだが、中国ではまだあまり数も種類も無いのが残念。正直な所、自動販売機がいっぱいある日本がちょっとウラヤマシイ……
もっと自動販売機で買い物したいんだよ!

ああ、なんとなく分かる。良いよな、自動販売機。
俺も小さい頃から自動販売機が好きだ。店で買うよりも自動販売機が良い。コインや紙幣が機械に飲み込まれていって、ボタンを押すと飲み物が出て来るという機械仕掛けの流れがたまらん。

私はあのコインを投入する感覚が好きだなぁ。あと、お釣りがジャラジャラ戻って来るのも。校舎に自動販売機が設置されてからは、かなり頻繁にそこで飲み物を買ってしまう……

日本ってホント自動販売機が多いんだよね。日本に旅行に行った時はそこら中に自動販売機があったのが印象的。夜はコンビニと自動販売機が照明の役割にもなっていたし。

自分は自動販売機ってほとんど使わない。
考えてみたら「蹴ったら商品が落ちてくる」というようなイメージしか無いわ。

まぁ、ウチの国には自動販売機ってまだ少ないからな。
自動販売機置いてあるような所ってたいてい近くに売店があるからそっちで買っちゃったりする。ちゃんと動くかとか、中身はまともなのかとか不安だし。

最近は自動販売機を導入している学校が結構あるんじゃないかな?
自分が今住んでいる学校の寮にも2つ自販機があるが、夏の暑い日の心強い味方だよ。

でも、自動販売機って高くないか?店で買う方が安いし……

今はそこまで大きな差はないんじゃないかな。私の印象だと自販機は店で売ってるのに比べて0.5元くらい高いって感じかな?空港とか特殊な場所だと何倍とかのモノスゴイ値段になったりするが。
あんまり差がないし、なんとなく楽しいしで、必ず冷えているから学校の自販機を結構使っている。

まぁでも、最近はウチの国でも飲み物の自動販売機をそれなりに見かけるようになったよね。たまに「自動販売機使用」の方がメインの目的で飲み物買ってしまう。機械の数もそうだけど、買える飲み物の種類がもうちょっと増えてくれないかなー

地方によるぞ……私は子供の頃から今まで、自動販売機の実物を見たことが無い。見たのは基本的にテレビの中とかだ。

あー、確かに。私の故郷も自動販売機みたいなもんは無いな。

日本のアニメや漫画、ドラマなんかでは登場人物たちが自動販売機で飲み物を買ったりする光景がよくあるけど、あれマジだった。日本に行って感じたんだけど、自動販売機って日本の風景の一部分になっているように思う。

自動販売機ってほとんど見かけないし、見かけたときもコインが無かったりするんだよね。あと、中身の消費期限が問題ないか心配になってしまうなぁ。

自動販売機ってなんか使い難そうなイメージが……
アニメの中だと後ろに人が並んでいたりするし、機械も待ってくれないだろうから、お金入れてボタン押して商品取るまでかなり忙しないんじゃないか?

いや、日本だとそこら中にあるから普通は自動販売機に人が並ぶってのは無いらしい。日本人の知り合いに聞いたら、学校などで休み時間に人が集中する場所でそういった状態になるときがあるくらいだとか。
ウチの国でも自動販売機に人が並ぶのってほとんど無いと思うよ。自動販売機の近くには大抵人のいる売店とかあるし。

「日本では買いたいもののほとんどが自動販売機で売られている」なんて言葉があるけど、実際どんなものが売られているんだろうね。
私が日本の街中で見たのは基本的に飲み物やタバコとかだったけど、マジでそこら中にあるのには驚いた。

本の自販機とお菓子の自販機、アイスの自販機なんかは普通にあるね。電車のホームとかにもあったりするから、思わず見入ってしまって電車1本乗り遅れてしまった。

日本って都市部や主要な観光地以外の、ほとんど人がいないような所にも自動販売機があるんだよね。移動している時もそこら中で目につく。ああいう所に置いといて壊れない、壊されないってのもスゴイもんだと思う。ただ疑問なんだが、ああいった所の商品の補給ってどうなっているんだろう?時々人が来ているのかね?

普通に管理会社が補給と整備やってるらしいよ。
良く売れる所は頻繁に、それこそ毎日補給するらしいし、あまり売れないような所は一定の期間ごとに補給するらしい。

私は以前秋葉原に行って伝説のおでん缶を手に入れたわ。
それと個人的に驚いたのは高速道路のサービスエリアの自動販売機かな。あれはマジで種類が多い。飲み物と食い物が一通り揃っちゃうのは楽しい。

うーん、個人的には自動販売機ってそんなに便利だと思えないんだよね。コイン持ち歩くのめんどくさいし、そもそも流通少ないし。カードで買えるわけでもない。

南方はコインが流通しているからそれほどでもないよ。まぁ、ウチの国の硬貨は最高額が1元だからジャラジャラするが。あと、北方だとコインが少ないので南方より使い勝手悪いってのはあるかもね。

まぁ南方は紙幣だとすぐに劣化するしな。てかそもそも、ウチの国では紙幣の質も機械の能力もアレな感じがする。以前何度か機械に紙幣だけ飲み込まれたことがある……

ウチの会社のビルにある自動販売機もよく金だけ飲み込む外道な自動販売機だわ。

香港に行った時に使った自動販売機はプリペイドカードで買えたな。あれはコイン投入とはまた違った感じがして楽しかった。カードでタッチして買えるタイプなら、ウチの国でも良い感じに使えるんじゃないだろうか?

確かにICカード式の支払いがもうちょっと普及すれば自動販売機もいけるかもね。ウチの国も地下鉄やバスの支払いなんかはカードが主要な方式になってきているし。

日本の自動販売機はコインもカードも両方使えたりするのが良いよ。旅行に行った時、移動の度についつい買ってしまってた……
その時見たのは、商品も画面に映し出してそこにタッチするというなんかもうゲームの中みたいな形になっていたな。



とまぁ、こんな感じで。
日本の自動販売機に対するイメージや、中国の自動販売機事情についてイロイロと出ていますね。

また、自動販売機に関しては
「コインを入れてボタンを押すと飲み物が出て来るのが楽しい」
「自動販売機があるとテンションが上がる」
といった人もわりといるようでした。

考えてみれば、私も留学していた学校の新しい方の校舎での授業に行った帰り、そこで自動販売機を発見してやたらと嬉しく感じた覚えがあるので、この辺の感覚についてはなんとなく分かるような気がします。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


5/2修正:誤字脱字などを修正しました。ご指摘ありがとうございます。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

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ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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