「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2012年07月

中国オタク「日本で巨大ロボが発売されたぞ!また男のロマンを実現しやがった」

人が乗って操縦できる巨大ロボ
「クラタス」
が、先日のワンダーフェスティバルでついにお披露目されました。

こいつ……買えるぞ! 夢の4脚ロボット「クラタス」オーダーは1億600万円から(ITmedia ガジェット)

ありがたいことに、この件について
「中国オタクの反応はどうなのか?」
という質問をいただいております。

クラタスのニュースは中国のネットでも報道されていますし、関連動画も中国の動画サイトに転載されているようです。
ただ反応については良いと感じる人と、それ以外で結構分かれているような所もあるようです。

そんな訳で今回はその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本で巨大ロボが発売されたぞ!また男のロマンを実現しやがった!
鋼鉄のロボ「クラタス」が現実の大地に立った!

やべぇ……こんな「科学的じゃないはず」なものが出現してしまった……!

ガンダム……KMF……いや、ATっぽい感じか?
緑色に塗装すれば完璧だ。

俺はどっちかっていうとフロントミッションのヴァンツァーだと感じた。

民用でこんなもん作っちゃうとか、もし日本が本気で軍用に乗り出したらMSとか作っちまうんじゃないかと一瞬考えてしまったぜ!

これ、技術的には大して難しくないだろ。ウチの国だって普通に作れるし、騒ぐほどではない。

意味の無い物作ってんな。
下を戦車にして上に装備乗っけた方がまだ現実的にマシなものになるだろうに。

実戦での動作は無いし、展示動画でも支え付きだから本当に動くかどうか怪しいし、確かに現段階ではあまり評価はできないね。

日本人、ロボ好き過ぎるだろ。
でも夢を諦めないで現実にしてしまうのには敬服する。

動力や装甲など現段階では実用的なものは作れないし、戦闘においては役に立たない。あと二足歩行という一番手間のかかる部分を省略しているんだから、そこまで評価できるもんじゃないよ。既存の技術の集合でしかない。

戦場に出たらいい的になるだけだよな。砲撃やミサイルですぐにやられる。

俺はてっきり特殊な材料やシステムが発明されたのかと思ったが、全部既存のハードやソフトの技術で簡単にできるもんじゃないか。ロボが活躍する上でカギになる高エネルギーも解決できていないし、使い物にはならん。
結局これってゲームの宣伝か何かの話題作りなんじゃないの?

こんなんRPGで1発じゃん。何の役に立つの?

何の役に立つのかというのはあの国では問題じゃないんだろう。あえて言えば娯楽に使えるってことなんだろね。技術的には既存のもので作っただけだろうけど、娯楽用途でロボにするのは日本だけだわな。

戦闘力を叩いているヤツは何と戦わせるつもりなんだ?
コレはでかい玩具だし、発表された場所もワンフェスだ。

自分の「常識」でこのロボを批判するのは滑稽だぞ。
他人が批判的なことを言っている中で、黙々と夢を実現してしまう人間が世の中にはいるというのがこのロボからは見て取れる。
自分はアニメのロボが現実に踏み出してきた第1歩に感動した。

実用性がどうのこうのというのではなく、娯楽性に力を注ぐのは日本ならではだよなぁ。ウチの国では役に立つモノや国際的に評価されるものしか作ろうとしないし……

しかし、実際の所これは遊びのレベルを逸脱しているんではないだろうか?
個人で1機作るんじゃなく、量産を想定して価格もきっちりと出してくるとか、もうね。

量産も視野にいれた民用品ってのがさすがだよね。
135万ドルという値段を見てロボにしては安いと思ってしまった。いや、自分でパッと買える値段ではないんだが、ウチの国の不動産価格と比べると夢の値段としては十分アリに思えたりする。

自分が一番驚いたのは、操作説明ビデオだ。
アニメの中だけだったロボの「商品化」が目の前で行われているというのを強く実感したよ。

移動速度はやはり遅いね。あとさすがに多脚か。でもまぁ、それはそれでロボっぽくてスバラシイ!動いているシーンは非現実的過ぎてCGを見ているように感じてしまう。

武装に笑ってしまった。人を傷つけず環境に優しいロケットランチャーってなに!?あと笑ってBB弾発射とかなんなの!?

システム名が武士道には笑った。やるな!ロマンのある名前だ!

これを兵器だと考えるヤツはいないと思ったが、戦闘力の無さを叩いているのがウチの国で出ているのを見ると、一応ネタアイテムだと分かるように宣伝するのも必要ってことなのかな……

人間の願望の実現を目の当たりに出来て感動した。未来に少しは期待してもよさそうだ!

ところで、紹介ムービーを見ていて疑問に思ったんだが自爆装置はついていないの?最近のロボには基本的な装備だと思ったんだが。



とまぁ、こんな感じで。
ざっと見た所では純粋にスゴイと喜んでいる反応と、
何の役に立つのか、何がスゴイのかと疑問を呈してる反応で分かれているような感じでした。

中国の感覚ではまだ
「何かしらの役に立つ」
というのが先に来るのかもしれません。
また、役に立たない的な指摘は軍事的な面から見てどうこうというのも多かったです。

こういった所を見ると、
「巨大ロボに乗りたいから作ってしまった」
「人が乗り込んで操縦する巨大ロボのロマン」
といった感覚は、人によってはイマイチ伝わらないのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


8/1修正:誤字脱字などを修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク的「ワクワクするチームや集団、組織」

アニメや漫画の中には多くの魅力的なキャラがいますが、そういった魅力的なキャラが集まってチームなどの集団になったりすると、また格別なものがあるかと思います。
そういったチームや集団、組織にワクワクするのは中国オタクも同じようで、中国のそっし系の掲示板では
「アニメや漫画に出て来るチームや集団、組織」
についてのやり取りが行われていました。

そんな訳で今回はその辺についてを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメや漫画には魅力的なチームや集団、組織が出て来るけど、みんなはどんなチームにワクワクする?ちょっとその辺について語ってみないか?
とりあえず自分は「NARUTO」の「暁」や「ONE PIECE」の「赤髪海賊団」とかがお気に入り。

俺の世代はたいてい「BLEACH」の「護廷十三隊」に一度はハマっていると思う。一時期、コスプレが護廷十三隊関係キャラばかりになって、イベント会場で簡単にその辺から護廷十三隊を揃えられるなんて状況になってたわ。

個人個人でも強いキャラが一団となっているってのは良いよな。敵として出てくるときなんかは特に良い。「犬夜叉」の「七人隊」なんかは印象に残っている。
どうやって勝てばいいのか、こっちの強いキャラは純粋な戦闘力は上かもしれないが、相性や数的にどうか……味方の弱いキャラも巻き込んでの集団戦だとどうなるか……などと考えるのが楽しい。

「BLEACH」は「仮面の軍勢」とかもあるし、印象に残るチームが多いよね。実際に活躍できるかはともかく、出てきた当初はどれも本当に良い感じだった。

主人公が所属する場合、チームとして見ていいのかちょっと難しい所もあるかな。
微妙かもしれないが、自分は「家庭教師ヒットマンREBORN!」の「ボンゴレファミリー」が真っ先に思い浮かんだので、それで。

自分の場合はやっぱ「涼宮ハルヒの憂鬱」の「SOS団」かね。もしこの作品とこの集団に出会わなかったら自分はどうなっていたのだろうか。

学校の活動だと、最近の作品では「ちはやふる」の「瑞沢高校競技かるた部」が良かった。部員同士の関係がスバラシイ。あと個人的には顧問の先生がお気に入りだったりする。

クラブなら湘北のバスケ部は絶対に外せないな!

ここしばらくだと「黒子のバスケ」の「キセキの世代」が良いと感じている。良くある話ではあるけど、「かつて最強と言われた集団」とそこに所属した強者達との戦いみたいなのが大好きです。

スポーツ系の作品だと「アイシールド21」の「王城ホワイトナイツ」が好きだね。主人公チームではないのにあんなに感情移入したチームは他にないかも。

大規模な組織でもいいのかな?
じゃあ自分は「天体戦士サンレッド」の「フロシャイム」だ。あれはスバラシイ、ある種の理想的な悪の組織だ!

「HUNTER×HUNTER」の「幻影旅団」のように、強者の集まりで相互にある程度の距離と緊張感があるのが良い。

「トリニティ・ブラッド」の「教皇庁国務聖省特務分室」と「薔薇十字騎士団」のせいで、自分のオタクの嗜好が決定されてしまった。

「ぬらりひょんの孫」の「奴良組」なんかが自分の好み。行動理念と積み重ねた背景が見えてくる組織は大好きだ。

組織と言うので考えると、「ボケットモンスター」の「ロケット団」が実は結構好きだったり。まぁ、アニメの印象なのでコジロウ、ムサシ、ニャースのイメージが強いのかもしれないが。

私は「銀魂」の「真選組」が大好きだ!あと元ネタになった新撰組の方も好き!

「銀魂」だと「鬼兵隊」もいいよね。でも、ウチの国では鬼兵隊の元になった奇兵隊はなぜか人気無いよね。

「鬼兵隊」は「高杉晋助」の人気が突出しすぎているからなぁ。元ネタの「奇兵隊」も「高杉晋作」以外の魅力的な人物がいないというか……

「新撰組」は良いよね。自分は「るろうに剣心」に始まって「新撰組」を好きになって、その後日本の幕末にどハマりしてしまって今に至る。

歴史ネタならチームってわけじゃないけど「徳川四天王」とか好き。あとなぜか5人いる「龍造寺四天王」もなんか印象的。

人数が名前に入っているのってなんか良いよね。真田十勇士とか十二神将とか名前だけで既にカッコイイ。

四とか八とか十二とかつくのは構成人員が精鋭ぞろいに感じられるような所があるよな。で、ちょっと考えてみたんだが、たぶん自分のソッチの方への好みの原点は「SAMURAI DEEPER KYO」じゃないかと思えたり。「四聖天」とか大好きでした。

今は「銀魂」から新撰組を知る人も多いけど、「新撰組」の方にハマる人は「薄桜鬼」経由でと言う人が少なくないんじゃないかな。ヘンな言い方だとは分かっているが、「新撰組」の人員ってホント良いキャラ。現実によくああいう組織が存在したもんだと思う。

イロイロ考えてみたが、チームということで自分の心に最も深く刻み込まれているのは子供の頃にみた「ドラゴンボール」の「ギニュー特選隊」だな。
登場時のファイティングポーズのバカっぷりとその後のリクームの強さ、ギニューのボディチェンジによる予想外の苦戦などとても印象的。



とまぁ、こんな感じで。
上で紹介させていただいたもの以外にも、古いのから新しいのまでイロイロと挙がっていました。

ちなみに、本題とは外れますが、
実在した日本の組織ということでは
「新撰組」
の人気が中国オタク的にかなり高いようですね。

この辺については、新撰組や新撰組を元ネタにした組織が登場する作品が中国で人気になっているというのも大きいかと思われます。
新撰組の有名な隊士、例えば「沖田総司」や「斉藤一」に対して抱いているイメージを聞けばハマった作品が分かることから、中国オタク的にどの年代からオタクになったかというのがある程度分かる……なんて話もあるそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国では結婚できないと斉天大聖になるらしい

ありがたいことにイロイロとネタをいただいておりますので、今回はその紹介を軽くやらせていただきます。

先日の記事
中国の辞典の最新版に「オタク」から来た言葉「宅男」「宅女」が収録される
で、中国の「現代漢語詞典」の最新版に収録される言葉について
「『宅男』『宅女』が収録されているのに、なぜ『剩男』『剩女』という言葉が収録されていないのか?」
ということが中国で話題になっていると書かせていただきましたが、ありがたいことにその「剩男」「剩女」についてのネタを紹介するべきだという指摘をいただきましたので、今回はそれについてを。


「剩男」「剩女」
は現在中国で広く使われている、いい歳になっても結婚できない、或いは結婚しない独身の男女を指す言葉でして、主に中国のネットから広まっていったとされています。
中国の百度版wiki百度百科の「剩男」のページ(中国語)はコチラ、「剩女」のページ(中国語)はコチラですので宜しければご参照ください。

それから、中国でこの言葉が使われることになった背景や、今回紹介させていただく各種用語については、日経ビジネスオンラインの遠藤誉先生の記事に詳しく書かれていますのでぜひご参照ください。
番外編その1 中国の婚恋サイトで、セイントセイヤが大活躍?(日経ビジネスオンライン)
(正直、遠藤先生の記事を読んだら今回の記事は必要ないような気もしますが……)


さて、この「剩男」「剩女」は中国のネットにおいてはある種のネタ混じり的な言葉となっていまして、そのネタ性もあってか、「剩」な人々には年齢ごとにある程度のクラス分け(?)がなされ、各クラスごとに「剩」という言葉を活用しているネタ用語が存在します。


まず最も下のランク、主に20代後半の「剩」な人は
「剩闘士」
と呼ばれるそうです。これは「聖闘士星矢」の「聖闘士」から来ている言葉ですね。
中国語では「剩」と「聖」が両方とも「sheng」という音なので、同音異義語にできます。

百度百科には「剩闘士」のページ(中国語)もありますね。
この年代ではまだ「自分の伴侶を探し続け奮闘する勇気がある」ことから「剩闘士」と称されるとのことです。また、個人ごとのスペックや理想の追いかけっぷりなどによって「黄金」「白銀」「青銅」というランクがあったりする模様です。

そして、それより上の年代になってくると今度は
「必剩客」
というのになるそうです。
コレは中国の「必勝客」(ピザハット)から来ている言葉で、やはり「剩」と「勝」が中国語では「sheng」で同じ音になります。この頃になってくると出会いもヒマも無く余裕も無くなっていくようです。

そして、30も半ばを過ぎ40代などになっていくと「高級」や「特級」と見なされ、
「闘戦剩仏」
「剩者為王」
「斉天大剩」

といったスゴイ称号が送られてしまうそうです。

「剩者為王」
は「勝者為王」という言葉と「残ったものの勝ち」という二重の意味になります。
そして、
「闘戦剩仏」と「斉天大剩」
はどちらも西遊記の孫悟空の
「闘戦勝仏」と「斉天大聖」
から来ています。

ざっと調べたところでは、これらの称号に関してはどれが最上級なのかは一定しないようですが、どれもスゴイ(?)称号なのは間違いありませんね。


ちなみに、こういった呼称は主に女性(剩女)に対して使われているそうです。一応男性(剩男)に対しても使われないわけではないようですが、男性の場合は年齢による区分けが広く曖昧になるような所もあって、それほど使われてはいないそうです。

また男性の場合はどちらかと言えば日本から伝わった
「一定の年齢まで童貞だったら魔法使いになれる」
というネタ話による呼称の
「魔法师」(魔法使い)
なんかの方がしっくりくるなんて話もあるとのことです。
ただ「魔法师」の方はまだ主にオタク内で使われることに止まっているらしく、「剩闘士」ほど一般に広まっているわけではないとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国の辞典の最新版に「オタク」から来た言葉「宅男」「宅女」が収録される

中国オタクに衝撃が走った「生徒会の一存」声優変更

ありがたいことに
「中国オタク内での声優に関する反応がどうなのか」
という質問をいだいておりますが、ちょうど面白い反応があったので今回はその辺についてを。

先日、生徒会シリーズの外伝最新刊である
「生徒会の土産」

が発売されました。

「生徒会の土産」の発売に関しては、以前「涼宮ハルヒの驚愕」の発売で行われたのと同じように、中国本土、香港、台湾、韓国で日本との同時発売及びイベントが展開されました。

「生徒会の一存」最新刊 世界5ヵ国・地域同時発売 アニメ最新情報も(アニメ!アニメ!)

生徒会シリーズは中国本土でも非常に人気が高く、今回の日本との同時発売は現地のファンにとって嬉しかったそうです。
しかしそんな中、再アニメ化の情報が流れると同時に、メインキャラのうち「紅葉知弦」と「椎名真冬」のキャストが変更になったという情報も伝わり、中国オタクのファンの間では結構な衝撃となっているようです。

そんな訳で今回はその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「生徒会の一存」の再アニメ化の情報が出た。
しかし、同時に声優の変更も確認されてしまった……!

声優変更かよ……これじゃあ俺の知っている「生徒会」じゃなくなってしまう……

変更後の新しい声優は「そらのおとしもの」に出ている二人か。
どっちも好きな声優だけど、元の声優のイメージでキャラを覚えているから複雑な気分だ。

まさか、現実で「良いニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?」みたいなことを突きつけられるとは思わなかった。

真冬と知弦が変更か。どっちも好きなキャラだから……何て言えばいいんだろう。絶句ってわけではないがうまく言葉が出ない。
まぁ現実になってしまったからには受け入れるしかないだろう。

新しい声に違和感が無いことを祈るよ。知弦は特に好きなキャラだから、声優変更で感情移入できずにアニメが見れなくなったらとても悲しい。

なんで急にキャストを変更したりするんだ?
「HUNTER×HUNTER」みたいに10年もの時間が空いているとかならともかく、ここ数年でファンを築き上げた作品になんでこんなことするんだよ。

「生徒会の土産」の中国語版が日本と同時発売になるということで嬉しい限りだったはずなのに……今日、「生徒会の土産」を買いに行って帰ってくるまでの間全然テンションが上がらなかった……

しかしこれは一体どういうことなんだろう?
神谷明が毛利小五郎を降板した時のように、ギャラが高いってことなのか?

この件はギャラよりも噂に聞く「事務所の力関係」ってヤツじゃないかな。声優を全員「プロダクション・エース」所属の声優で統一しようとしているんだろう。

正直、明確な理由がないと声優の変更って無いもんだと思ってたわ。シリーズもので、こんなにあっさりと変更されたりするとは。

俺も今回の件はかなり驚いた。
単発ではないテレビアニメ作品なんかの場合、一度出演したら体調不良やスケジュール、予算の関係でも無い限り変わらないものだと思っていたよ。

商売だからしょうがないんだろうけど、制作側がファンのイメージとか全く関係無しに変えてくる所だと思うとイロイロとキツイ……

昔「鋼の錬金術師」の「ロイ・マスタング」の声優が変更になって騒いでいた腐女子を生暖かく見守ってていたが、それが自分に降りかかってきたってことか。あの当時の自分をちょっと叱ってやりたい。

私は昔、「らき☆すた」のテレビアニメ放映時に騒いでいた連中の気持ちが少し理解できたような気がするよ。あれもアニメ版とそれ以前のドラマCDとでは声優が違ったから、当時はちょっとした騒ぎというか不満大会になってたな。

うーむ、イロイロと頭を切り替えようと試みたが、やはり真冬の声がかわるのは受け入れられない。

ハマったアニメだと、どうしても声のイメージが刻み込まれているからね……私も違和感を覚えて新作アニメに入っていけない嫌な予感がモノスゴイことになっている。

元のキャストは新人の頃に比べてうまくなってきていたし、生徒会の新作では更にいい演技が聴けるだろうと思っていたんだがなぁ。もうなんか期待できない。

とりあえず元の声のイメージとの違いが大きくないことを祈るばかりだ。しかし、新キャストのこれまでの役を見た限りでは難しそうだ。自分が慣れる方に期待するしかないかね。

個人的にはそこまで大きな問題ではないと思うぞ。
演じる側も仕事なんだから、作品を壊すようなことはしないだろう。自分がスパロボとかやっている時の経験だが、最初の違和感を乗り越えれば案外なんとかなる。

声優変わっても原作のあのゴタゴタというかグダグダなノリをちゃんとやってくれればいいよ。私はあまり極端な変更にならなければそのうちなんとか受け入れられると思うよ。日本の声優は技能高いし、声質の違いに慣れれば問題ないんじゃないかね。

知弦と真冬の変更は確かに衝撃的だったが、まだ最悪のケースではないだろう。
最悪なのは杉崎鍵の声優が変更になってしまうことだ。ハーレム要員の変更ならまだ耐えられるが、Key君のキャストが変更になったらファンやめるわ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの間ではかなりの困惑と不安が漂っているようでした。

生徒会シリーズは中国本土での人気が非常に高く、
ラノベ読みな中国オタクの間では、
「ネタ的にまず押さえておくべき作品」
といった扱いになっているそうです。

この人気に関しては作品の面白さもさることながら、作中で扱われるオタクネタのパロディがちょうど中国オタクの一歩踏み込んだレベルの層の知識とぴったり合うレベルで、中国オタク的に
「オタクの知識を実感しながら楽しめる」
というのが大きいという話もあります。

またキャラクターに関しては各ヒロインの人気も高いですし、特に珍しい点として主人公の「杉崎鍵」が中国オタク内ではトップクラスに人気の高い男性キャラとなっていたりします。
(昨年末に中国オタク系コミュニティで行われたライトノベルの男性キャラ人気ランキングで杉崎鍵は1位になっています。ちなみに2位はSAOのキリト、 3位は化物語の阿良々木暦、4位は禁書目録の上条当麻、5位は俺妹の高坂京介でした)

更にラノベを読むのは中国オタク内でも比較的ディープな人間が多く、声優に関する情報もかなり意識されています。

そういったこともあり、今回のキャストの変更は中国オタク的に結構な衝撃となったようですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


毛利小五郎役の神谷明氏が降板する件への中国オタクの反応

中国オタク的ラノベ男女キャラ別人気ランキングなど

中国オタク「みんなは堂々と萌えや電波な歌を流して聴くことってできる?」

このブログを読んでくださっている方は薄々と感じ取ってらっしゃるかと思いますが、中国オタクの多くはオタク趣味の周囲への露出が、日本よりもかなり気楽に行われているような所があります。

ありがたいことにそういった部分について
「自分のオタク趣味を周りに見せることに関してどう思っているのか?」
という質問をいただいております。

ちょうど先日、うまい具合に
「他の人がいる所でオタク系の歌を聴くことについて」
のやり取りを見かけましたので、
今回はその辺りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近、友人が内外構わず普通に萌えや電波な歌を流して聴いているのが気になってしょうがない。正直、イタイと感じてしまう。みんなはどういう感覚なんだ?堂々とそういう歌を流して聴くことってできる?

自分は普通に萌え系の歌を聴いているし、気にしたことは無いかなぁ。

歌はあんまり気にしないかな。
着メロでに萌えセリフを仕込んでいるヤツとかいるが、そっちはどうなんだ?

歌詞の意味を知っていると少々恥ずかしくなる、かも。
ただ普通に流して聴いている分には気にしたことないね。

萌え系の歌はヘッドホンで聴いている。
ヘッドホン無しで周りに人がいるときはインストゥルメンタルを聴くようにしているから、考えてみれば自分は結構気にしている方なのかも。

しかし、そういうのってどの辺からが萌えや電波になるんだ?
そもそも最近ではアニソンと一般の流行曲との境界が曖昧だ。自分は「Fate/Zero」の曲とか普通に聴いているけど、特にそういったジャンルの歌を聴いているつもりはないし。

ウチの国ではアニメの歌とか「幼稚」と判断されて笑われたりするのがあるからね。自分はその辺については好きになったものだからどう思われようとかまわないと開き直っているが、気にする人がいるのは理解できる。

声優独特の声での歌とか、電波系の曲とかはヘンに思われることが多いので正直外に音出して聴く勇気は無い。基本的にヘッドホン着用。

アニメとタイアップしているだけで普通にJ-POPアーティストが歌っている曲なんかはそんなに気にしないでもいいような気はするが、アニメの歌とか日本語の歌を聴いているとヘンなのに絡まれたりする可能性もあるし、あえて外で聴く気にはならん。

「らき☆すた」の「もってけ!セーラーふく」とか、東方の電波系ソングなんかは外で聴くのはキツイかなぁ。自分だけの時は普通に聴いているけど。

ああ、確かに電波系の曲は結構キツイと思ったりする。
気にし過ぎなのかもしれないけど、私は家にいるときはそういうの聴かないで普通の中国語の曲かサントラを聴いている。

やはりヘッドホンだな。あれならば音量の問題もクリア可能。

俺の携帯の着メロは「恋愛サーキュレーション」とか「太陽曰く燃えよカオス」が流れますが。

開き直れたりネタに出来る人は良いが、俺は無理だ。てか昔萌え着メロを実際に笑われてから変えてしまった。ああいうのは、深夜に勢いでやらない方がいい……

最近はもう日本語の歌の方ばかり聴いているから全くプレッシャーを感じません。

俺も携帯の中は全部オタ関係の曲になってるな。個人的にはそういう曲は自分のキャラ付けというか、交流のツールとして重宝している。ネタ系のアニソンを流して笑いをとったりできるおかげで、学校の中ではそれなりに知られて楽しくやれている。

外出する時はヘッドホンでアニソンやら初音ミクを聴いている。携帯の着メロはデフォで入っている曲そのまま。あえて萌え着メロにするつもりはない。

自分は宿舎でずっと初音ミクを流したりゲームしまくったりしているから、周囲の人間ももう気にしなくなっている。周囲の人間はお前らが気にするほど気にしてはいない。音量や、静かにしなければいけないかどうかだけ注意すればいいと思うぞ。

俺の知り合いにはアニメのTシャツ着ながら萌え系アニソンを聴く人間をバカにする、なんか矛盾しているヤツがいるんだが、こういった感覚ってオタク内での近親憎悪ってのもあったりするんじゃない?
俺は音量など周囲に注意しなければいけないのは確かだが、聴くこと自体は問題ないと思う。

自分の車のカーステレオに入っているのは全てオタク関係の曲だが、流しているときは車の窓を開ける気にはならない。おかげで夏になると冷房でガソリンがかなり減る。
あと家にいるときは基本的にヘッドホン着用。最近はヘッドホン関係の情報を探すのに凝ってる。

いい曲ならばジャンルにこだわる必要はないと思うんだが……ウチの事務所は普通に初音ミクの曲を流しながら仕事しているぞ。

初音ミクは普通の萌え系の曲とはちょっと違う扱いになっている印象がある。あれはもう萌えとかじゃなくて、一つのジャンルのような気もするわ。
自分の周囲(オタクじゃない人間も含めて)では、一般的なアニソンなんかの萌え系の歌に比べると、初音ミクは一般寄りというか周り気にしないでもいいような扱いだと感じられる。

自分から積極的に周囲に聴かせるようなことをやりたくはない。
でも、携帯に着信した時の着メロがアニソンで、その時になぜか携帯をしまった場所がなかなか見つからないなんてことはわりとよくあったりする。不思議だな!

分かる。なぜか携帯を見つけたり操作するのに手間取ったりして微妙に長い時間「Only my railgun」が流れたりしちゃうことも起こるんだよな!
私はこれのおかげで、数人の同好の士と出会うことができた。

ま、そんなに気にしないでもいいとは思う。
最初は周囲もヘンな反応をするかもしれないが、最初だけだよ。そのうちもこっちがそういうのを聴く人間だと慣れてくれる。

どんな音楽だろうと、公共の場所でそれなりの音量で流すのは迷惑だし、そこに気を付ければいいんじゃない。あと音楽聴きたくない人がいるなら配慮するのも当然のマナー。
あと反応に関してだが、こっちが何聴いているかまで分かってバカにしてくるのは、オタクの知識がある人間なわけで、そういうのが釣れただけだと思えば問題ない。



とまぁ、こんな感じで。
オタク系の音楽を聴くことに関して、中国オタクの間でもそれぞれの感覚や環境で、結構違いがあるようですね。
また、いくら日本よりも大っぴらな所があるとはいっても、それなりに気は使っているようです。

それから、今回の反応を見ている時に思い出したのですが、近頃は中国オタクの面々のヘッドホン活用率や日常生活における着用率がかなり上がっていますね。
最近では日本に来た中国オタク達が買い物の際に見るアイテムの中で、ヘッドホンが結構重要なアイテムになっていたりします。
以前中国オタクの間で

こちらのようなヘッドホンを装着した女性の画集なんてのが話題になっていたこともありましたし、ヘッドホンは中国オタク的にイロイロと重要なアイテムになりつつあるのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタクのイメージする「大和撫子的キャラ」

中国でも日本の女性を褒める時の形容詞に
「大和撫子」
と言う言葉が使われることがありますが、具体的にどんな所が大和撫子なのかということになると、ちょっと混乱しているような部分も見受けられます。

そして、それに関しては中国オタクの間でも変わらないようで、
「大和撫子的なキャラ」
についての認識は個人個人で少々違いがあったりするようです。

先日、中国のソッチ系の掲示板でその辺りについてのやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ある種の理想というか、完璧な女性像のひとつとしておしとやかな「大和撫子」があるが、みんなはアニメや漫画だとどんなキャラが「大和撫子」なキャラだと感じてる?ちょっと教えてくれ。

大和撫子にはおしとやかというだけでなく、「外柔内剛」というところがあるのが良いよね。最近の作品だと「ぬらりひょんの孫」の氷麗はイメージ的にまさに大和撫子的かな。

私は「CLANNAD」の「古河早苗」は大和撫子だと思っているんだが、知り合いからは「彼女が良いキャラなのは間違いないが、大和撫子ではない」と言われた……

癒し系キャラと大和撫子系キャラって結構かぶるところがあるから人によって範囲が変わると思う。両者の違いとしては大和撫子系キャラの場合はイベントによっては積極的に行動する、問題に対して曖昧な対応をしない(もちろん強硬的ではない、柔らかで美しいやり方でだ!)といった特徴があるかな。

改めて考えると結構認識が違うものなんだな。
ところで「君に届け」の「黒沼爽子」とかはどう?設定上はネタ要素あるけど、とてもカワイイキャラじゃないかと。
大和撫子の外見は黒系の長い髪というイメージがあるし、行動に関してもどちらかと言えば受け身、しかしいざという時は行動するというイメージなので爽子はまさにうってつけだと思うんだが。

黒髪ロングなキャラだと「けいおん!」の「秋山澪」を思いついたんだが、「けいおん!」だと「琴吹紬」の方が大和撫子っぽい感じがするな。

自分にとっての大和撫子キャラといえば「らき☆すた」の「高良みゆき」かな。髪ピンクだけど。
完璧ではあるが、純粋でちょっと抜けているというか世間知らず的なところがあるのも大和撫子の広義の魅力に入れてもいいのではないだろうか。

外見の方のイメージは黒或いは濃い色の長い髪または伝統的な髪型で、衣服は保守的で眺めのスカート等(伝統的な和服や巫女服なども良い!)といった所である程度決まっているが、内面についての認識は人それぞれな気もする。

典型的というなら、「マリア様がみてる」の「藤堂志摩子」とかはどう?

文学少女シリーズの「天野遠子」なんかは非常に大和撫子っぽい容姿じゃないかな。

「うたわれるもの」の「エルルゥ」や「サクラ大戦」の「真宮寺さくら」とかはわりとハッキリした大和撫子系キャラじゃないだろうか。
内面に関しては情が深い、一途、一歩間違えば嫉妬深いという所も魅力的だ。

それがいきすぎると「化物語」の「千石撫子」みたいなことになるんだろうな。撫子は名前からして大和撫子を意識させられるけど、実際はその要素を踏まえてのパロディ的なキャラにも感じられる。しかも、同作品内では「羽川翼」の方が大和撫子的だし。

そして、限界まで行くと「School Days」の「桂言葉」になるわけですね。

自分がここしばらくで見た作品のなかでは、「STEINS;GATE」の「椎名まゆり」がかなり大和撫子的なキャラかなぁ。

「椎名まゆり」は行動や思考はともかく、日本語の口調がかなり独特だから大和撫子よりも不思議系の範疇に入ると思うぞ。声が花澤香菜だし、あの独特な口調がなければ大和撫子的なイメージを抱くのも理解できるが。

「ロウきゅーぶ!」の「湊智花」は容姿的にはテンプレから外れるけど、内面的に非常に大和撫子的と言える。最近では自分にとってこの上ない当たりキャラだった!
てか、ざっと考えてみたが最近の大和撫子系キャラは花澤香菜が声あててること多いかも。

性格で考えると、結局理想は「ああっ女神さまっ」のベルダンディーになってしまうような気もする。ただ、アレは大和撫子というより女神的な包容力という感じがするし……具体的に考えていくと、定義とか結構難しいな。

てか、ウチの国のオタクの中にも「大和撫子」=「穏やかで天然ボケ系なキャラ」と思っているヤツいるな。完全に間違いではないんだが、ちょっと違うんじゃないかと言いたくなるときもある。

あと、属性が重なった時も難しいように思う。
例えば自分は「ハヤテのごとく!」のマリアは非常に大和撫子的だと思うが、メイド属性もあるからそっちの範疇に含めるべきなのかとも考えてしまう。しかも同じ作品では伊澄の方が容姿的には大和撫子っぽいし……

まぁ、その辺は自分の感性を信じればいいんじゃないかな。
ちなみに我が心の大和撫子は「名探偵コナン」の毛利蘭だ。彼女は10年以上前から自分の理想のヒロインとして定着している。

お前ら、「大和撫子」と言えば「藍より青し」の「桜庭葵」だろう!
全てにおいてまさに「大和撫子」の典型と言えるキャラだ。

完璧な大和撫子キャラというなら「犬夜叉」の「桔梗」も外せないと思う。彼女も大和撫子の理想像の一つだと思うんだ。

「桔梗」の名前を挙げるなら、「らんま1/2」の天道かすみも。

古いキャラもOKなのか?じゃあ自分は「るろうに剣心」の雪代巴を推そう!

そう言えば、「ガンダムSEED」のラクス・クラインって当初ウチの国では大和撫子的なキャラという印象を持った人多かったんじゃないかな。比較対象にフレイもいたし。
その後はまぁなんだ、女王になっちゃったが……

ここまで挙げられたキャラはどれも素晴らしい大和撫子キャラだというのは認めます。しかし、私にとって最も完璧な大和撫子キャラは「宮小路瑞穂」以外にはいません。



とまぁ、こんな感じで。
古いキャラから最近のキャラまで、結構イロイロな名前が挙がっていました。

それにしても、こうやって並べてみると中国オタクのイメージする
「大和撫子」
というのは、日本におけるイメージよりも広範囲にわたっているような気もします。

以前、知り合いの中国オタクから聞いた話によれば
「中国では大和撫子という言葉に、理想の女性像を投影しているようなところもある」
そうなので、中国オタクの大和撫子キャラのイメージの中に、その辺の理想像のようなものが混じっているのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「Googleが、夏コミに出るらしい。何やってんだ、Google!?」

今年もぼちぼちと夏コミが近づいてましりましたが、中国オタクの間でも夏コミを目指したり、夏コミの情報収集を行ったりといった動きが出ているようです。
私の知り合いの中国オタクからも、
「夏コミで頒布予定の同人誌がどうにか入稿できた」
といった話が聞こえてきておりますので、今年の夏コミもイロイロとありそうな気配です。

さて、ありがたいことにコミケに関する質問で、
「今年の夏コミにGoogleが企業参加する件についての中国オタクの反応は?」
という質問をいただきましたので、今回はそれについてを。

Googleが真夏のビッグサイトに参戦 夏コミ企業ブースに出展へ(ITmedia ニュース)


今年の夏には、中国国内で50近くの同人系イベントが20の都市において行われる予定だそうですし、中国オタクの面々もちぼち同人イベントというものに慣れてきているようです。

しかし、世界最大の検索エンジンのGoogleがコミケに参加するというのは彼らの想像の斜め上をいっていたようで、ちょっとした話題になっている模様です。
そんな訳で今回はその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


あのGoogleが、今年の夏コミに出るらしい。何やってんだ、Google!?いったい何をやるつもりなんだ!?

はいはい釣りでしょと思って調べたら、マジな話かよ。本当に企業出展するなんて……

何でGoogleが、コミケに!
同人イベントで萌えでも売るつもりか!?

日本における検索単語ではオタク関係の言葉が頻繁に上位に来るらしいから、そちらの方で興味を持って出展するということなんだろうか?

いったい何を出すんだろう?
台湾のマイクロソフトの藍澤光みたいに公式擬人化キャラとかいたっけ?

Googleには擬人化キャラで有名なのは無い、はず。
てかウチの国の百度には「百度娘」(バイドゥニャン)とかがいるし、他のサイトやツールでも擬人化はあるけど、Googleに関しては特に決まったイメージ無いな。

ウチの国ではGoogleはアレなことになっちゃったからあんまり擬人化として盛り上がらなかったけど、日本だとオタ関係で別の状況になってるのかもな。

日本ではGoogleのことは「Google先生」と言われているから、先生キャラにして何か出すんだろうか?もしそうなら、男女どっちにしてくるか興味あるわ。

やはり女性で「Google娘(ニャン)」みたいに出すんじゃないかなーと予想してみよう。

今年の夏コミにおける購入戦術はまだ決めていないが、もしGoogleの同人誌が出るなら、ちょっと並んでみようかと思う。

Google娘を出すことにより、Googleは日本の同人界をもその手に握ろうとしているのだろうか?

Googleの場合、物販でお金を稼ごうというわけではない……よな?あんなトンデモナイ規模の会社なんだし。

俺はコミケ出展がGoogleにとってどういった利益があるのか、マジで分かんない。Googleは、一体どういう意図でコミケに参加するんだろうね?

そうか、分かった!
Googleの社内の人間が同人誌を手に入れやすくするための策に違いない!商業出展にして簡単な商品を売る態度を見せておけば、コミケへの進入が簡単になる!!ダミーサークルのような問題も起きない!

実際、何を出すんだろうなぁ。個人的にはMSの藍澤光ちゃんがGoogle娘ちゃんに寝取られる展開の本とかを希望したいんだが。

んじゃあ俺は百合を希望しておこう。
てか、マジメに考えてみたが分からん。Android関係の萌えグッズでも出すんだろうか?

初音ミク関係で何か出すんじゃないだろうか?
確かカンヌ国際広告祭での受賞作が初音ミクを起用したChromeのCMだったし。

他にGoogle関係でオタクに関係しそうなのってなんだろ……パッと思いついたのはGoogleグラスだけど、アレはあえてコミケで売るようなもんでもないよなぁ。

現在の情報によれば、カバー画像作品集「Google+Cover.zip」を配布するみたいだね。カバー画像をネットで募集しているみたいだ。
コミケでの限定販売か先行販売のグッズを出すと思えばいいのかな?

しかし……ついにGoogleまでもがコミケ参加とか、あの国の同人イベントはどうなってんだ。

ウチの国の同人イベントって、いまだに海賊版グッズ売りとかが混じっていて日本の人間には「混沌とし過ぎ」とネタにされてしまうが、日本のコミケの混沌っぷりもスゴイな。ウチの国でもそんな方向に発展していって欲しいもんだ。

日本のオタク関係では、ホント予想外のことが起こるよな。まさかGoogleが顔を出してくるなんて。

今、恐ろしい可能性を考えてしまった。
もしやGoogle社内には同人関係の部署があるのではないだろうか?デジタル化や版権関係では非常に先鋭的な企業だし!

ま、とりあえず……Googleの公式萌えキャラ登場に期待ということで!



とまぁ、こんな感じで。
Googleの出展に関してあーでもないこーでもないと予想をしているようです。

ちなみに、この件に関するネタの方向性で比較的よく出ていたのは、
「擬人化ネタ」
でした。

中国オタク内では「萌え擬人化」は既に一つのジャンルとして確立されているような所がありますし、中国のネットでは百度などの有名サイトや、QQ等の有名なツールを擬人化したり、その擬人化キャラを使って現実の事件をネタにするといったことがよく行われています。

今回の「Googleのコミケ出展」というニュースに対して、
「Google娘(ニャン)が出て来るのだろうか?」
といった反応が多く見受けられたのに、その辺のことが影響しているのかもしれませんね?


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「百度が日本で公式萌えキャラを出してきたか!」

中国の辞典の最新版に「オタク」から来た言葉「宅男」「宅女」が収録される

知り合いが中国出張のお土産に最新版の
「現代漢語詞典」
を買って来てくれたので、今回はそれについてのネタを紹介させていただきます。

「現代漢語詞典」は中国においてよく使われている代表的な中国語辞典でして、先日7年ぶりに改訂された第6版が発売されました。
今回の改訂で新たに収録された言葉の中にはネットで流行するようになった言葉もあるということで、中国ではちょっとした話題になっているそうです。

今回収録された新しい言葉で日本からの外来語には
「刺身」、「寿司」、「天妇罗」(天婦羅)、「定食」、「数独」、「通勤」、「手账」(手帳)、「新人類」、「榻榻米」(タタミ)、宅急送(宅配便)
等があります。

そして、このブログ的に見逃せないのが
「宅男」「宅女」
という言葉の収録ですね。

これは元々は日本の「オタク」、「おたく族」という言葉から来た、
中国語でオタクを指す
「御宅族」、「御宅」
という言葉から変化していったものなのですが、
中国で使われていくうちに「オタク」という意味の他に、

「引きこもり」、「インドア派」、
「外に出ないでPCの前でネットやネトゲにふけっている」


といったニュアンスが加わり、
現在の中国では一般的にはもう「宅男」という言葉はオタクよりも、
「外に出ないでPCの前でネットやネトゲにふけっている」
といった意味の方が先に来るようになっています。

第6版の現代漢語詞典でも、「宅男」「宅女」は
「ずっと家にいてほとんど外出せず、ネットやネトゲ等の室内活動にふけっている男(女)」
と説明されていますね。

実際、中国では一人っ子政策などにより子供を甘やかしていることもあってか、働かないでずっと実家にいて外にも出ずにPCの前でネットやネトゲ三昧状態になってしまう若者も少なくない上に、最近の中国では娯楽やメディアに関してPCとネットの存在が非常に大きいことから、引きこもりとまではいかなくても、ずっとPCの前にいて
「宅」
になってしまう傾向が強い模様です。

そして、中国語にはそんな状態の人間を言い表す言葉が無かったので、
「宅男」「宅女」
はまさにうってつけの使い易い言葉として広まったという話です。

この「宅男」「宅女」に関しては、
「『宅男』『宅女』が収録されているのに、なぜ『剩男』『剩女』という言葉が収録されていないのか?」
(「剩男」「剩女」はいい歳になっても結婚できない、或いは結婚しない独身の男女を指す言葉です)
などと中国では話題になっているそうです。
こういった話題になるくらいですから「宅男」「宅女」は中国の一般社会で使われる言葉として既にすっかり定着している感がありますね。

ただ、この「宅男」「宅女」という言葉に関する意味の変遷は思わぬ混乱が生まれることもあるようです。

「宅男」「宅女」に新しい意味がつき、そちらの方で広く使われるようになったあとも、「オタク」という言葉は相変わらず「宅男」「宅女」で訳されたりしています。
そのため、翻訳の過程で予期せぬ誤解が生まれたりもします。

例えば、以前中国の方へ
「日本のオタク人口は約2300万人」
と言うニュースが伝わったときなどは、
オタクという言葉がこの「宅男」「宅女」と訳されたことから
「日本のひきこもり人口は約2300万人」
と読み取ってしまう人が出たり、
「日本のオタク市場規模は数千億円」
というニュースが中国に入ったときも
「日本のひきこもり市場規模は数千億円」
といった謎のタイトルのニュースになってしまったなんてことが起こっています。

一応、ニュース本文をしっかりと読めば「引きこもり」では無く「オタク」の方の話だというのは分かるはずなのですが、中国のニュースもタイトルでの「釣り」がしょっちゅう行われているので、タイトルだけで誤解してしまった人も少なくなかったとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


7/21修正:誤字脱字などを修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「オタクグッズの値段を、家族にどう教えてる?」

オタクをやっていると、色んな趣味のアイテムに手を出してしまい結構な額のモノを買ってしまうということも少なくないかと思います。

その辺に関しては中国オタクも同じなようです。そして、その手に入れたアイテムの値段を正直に家族に教えるか悩んだりすることもあるようで……

そんな訳で、今回は中国のソッチ系の掲示板で行われていた
「自分の買ったオタクグッズの値段を家族にどう言っているか」
についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


みんなイロイロとオタクグッズを買ったりしているんじゃないかと思うけど、その値段って家族にどう教えている?聞かれた場合、どう答えている?
自分の場合、なんか言われたらめんどくさいので高めのアイテムは実際より安く教えているんだが。

物にもよるけど300〜400元(約3800〜5000円)くらいならそのまま教えてるかな。
でもそれ以上の値段になると、私も安めの値段を教えてしまうな。

でも、あんまり安い値段を言うと、それはそれでめんどくさいことにならないか?
俺は以前苦労して買ったプラモを、親に「無駄遣い」とか言われるのがめんどくさいから言わないでいたら、家にいないときにぞんざいに扱われて壊されたことがある。

親も問題だけど、遊びに来る小さい子供も大きな問題だ。親が価値をしらなかったら、簡単によその子供にあげてしまったりしないか?俺はねんどろいどでそれをやられてから、良い顔はされなくても価格はきっちり教えるようにしている。

自分は100元(約1300円)を超える場合は言わないわ。
あと、特に自分から値段を言ったりもしない。

ちょっと安めに伝えたりはするけど、ある程度の金額は伝えているかな。
ウチの親はそれがどんなに私にとって大事なモノだと言っても、いつの間にか「たかが玩具」と脳内で変換されてしまい、簡単に他人にあげたり、親戚の子供に遊ばせたりする。しかし、金額で価値を伝えると覚えていられるらしい……

基本的には実際の値段の半額、高くなるなら30%くらいで言っているかな。聞かないでくれるのが一番楽なんだが、そうもいかないし。

別にそんなん気にする必要ないだろう。成人になったなら親の管理に従わなければならないわけじゃない。独立すればいいだけ。
あと、何か壊されたんなら賠償を請求すりゃいいだけだろ。

独立して一人暮らしをすればどうにかなるわけじゃないぞ。親との関係は一生続く。親とは別の所に住んでコレクション保管の問題を解決しても、「オタ趣味に金を使う」ことへの口出しは有り得る。
あと賠償を請求とか言っているが、そのアイテムに注いだ思い出は帰ってこないんだぞ。壊されないのが最善だ。

ウチの国には子供が大きくなってもイロイロと管理したがる親がいるからな。買ったアイテムの値段とか聞かれることは少なくないと思う。
しかも高かったら「そんな役に立たないもん買うな。お前は本当に金の使い方を知らない」「結婚するためにもっと金の使い道を考えろ」ときたもんだ。

ウチは逆に「高い値段」「良好な状態を保っていれば数年後には価値が上がる」と言っておいたら、とても大切に保管しておいてくれるようになったわ。

それはウチの家も同じだ。
昔、運よく非常に安い値段で掘り出し物のフィギュア(箱の状態もイマイチだったし、安い理由もそれなりにあった)を手に入れたんだが、それを家に持って帰ったら母親が幾らするのか聞いてきた。で、「買った値段は安いけど日本だと高く売られているよ」と日本の通販のページを見せたら2万円近い値段に驚いていた。その後は保管にも気を使ってくれている。
しかし問題は、ウチの親がそのフィギュアをこっそり売り払おうと企んでいる気配があることだ……

私の所は特に趣味の方に口出しは無いかな。
ただ、以前母親が掃除中に私の大事な限定版ねんどろいどを壊してしまったことがある。自分がそのとき置いていた場所も悪かったし、実際の値段を教えて母親にショックを与えるのもイヤだから「10元(約130円)くらいで買った安物だし、気にしないでよ!」と嘘の値段を教えたことはある。

俺は普通に全部そのまま教えているかな。仕事しているし、趣味の一種だという感じになってる。家の人間からは特に何か言われることもない。

めんどくさいんで自分から言ったことは無いな。でも、ウチのオヤジはネットとかで勝手に調べてるみたいで、こっちが買ったのより高い値段で認識していることがある。何度か安く買えたというのを説明したことがあるわ。

うるさく言われたりするとしても、そういうのは言っておくべきだよ。
俺の親父は俺が大事にしまっていたトランスフォーマー(今はもう販売されていない!)を親戚のガキに勝手にあげちまいやがった。しかも、俺が返してもらおうとしたときにはもう壊されていた……

俺も普通に実際の値段を教えている。特に隠すような事でもないし、家の人間に価値を理解させるには金額で言うしかないからな。そうでなければ、勝手に捨てられるか子供に配られるかだ。

昔はなんかそのまま言うのが後ろめたくて、MGやHGのガンプラをせいぜい30元(約380円)くらいと親に言っていた。
で、その後……親戚の子供がそれらを全滅させた。それについて、親が言ったのは「そんな数十元の玩具なんてどうでもいいでしょ」というセリフだった。さすがにブチ切れて十〜二十倍以上になる実際の価格を教えた。それに対しては「そんな高いモノを買うなんて」とか言われたが、少なくともその後は子供に壊されるということだけは無くなったよ。

俺は昔1年かけて小遣いをためて、700元(約9000円)以上出して正規版のゲームを買ったんだが、その箱がでかくて邪魔だという理由でディスクだけ残して全部捨てられた。親の感覚では「海賊版と同じくディスクだけあればいいでしょ」ということらしい。
その辺の海賊版と同じようにビニール袋に入れられた正規版のディスクを見たときはマジで涙が出てきた。

コレクションに関しては、親にある程度言っておかないとホントにヤバイことになるぞ。家に来た子供に勝手に遊ばせたりするなどで、模型とかあっさり壊される。俺のフリーダムガンダムは自由の翼を折られた……

考えてみれば大学の時はやはりそのまま言うのには抵抗があったね。
私は聞かれたら半額で教えていた。ちゃんとした価格で教えられるようになったのは、卒業して仕事始めてからだよ。

MGのガンプラくらいならまだ実際の値段を教えられるが600元超えのフィギュアを買ったりしてしまうとさすがに正直に言えない。
いくら仕事をしているとは言っても、親はうるさくて……

ウチは母親にバレたらマジで危険なんで、今までそのままの価格を親に言ったことは無いし、フィギュアやプラモなんかは「これ海賊版だから安いんだよ」と言ってごまかしていた。
ただ、母親のいない所で父親に「これ、作りからして本物だし、安いもんじゃないだろ」と笑われ、しかも大体の値段を当てられた……もう父には頭があがらんよ……



とまぁ、こんな感じで。
オタク系のグッズはなんだかんだで高い買い物になることが多いですし、家族に言うのをちょっと躊躇ったりしてしまうこともあるようでした。

この辺りについては日本と少々感覚の違う所も見受けられますが、それに関しては中国オタクの大部分を占める中国の大学生の事情も影響しているように思えますね。

中国における一般的な賃金は昔と比べて随分と上がってきてはいるのですが、それでもスケジュールや内容的に大学生でもできるような仕事で、オタク関係で使う様な金額を稼げる実入りの良いものはなかなかありません。

そのため、日本のようにバイトをして遊びのお金を稼ぐというのが難しく、遊ぶ場合はどうしても親の仕送りに頼ることが多くなってしまいます。
そういったことから、高い買い物になるオタク関係のグッズについては後ろめたいものを感じる所が出てきてしまうのではないかと思われます。

それから、実家にコレクションを保管することについてですが、中国の大学生の多くは基本的に寮生活で多人数の部屋に住んでいるのでコレクションを置くスペースには苦労することから、一部のアイテムを実家に送ることも多いようです。

そして、長期休暇以外は大学の寮住まいということで実家にはいませんから、実家に置いておいたコレクションを、親が勝手に捨てたり知り合いの子供にあげてしまったりするというのも珍しくない話だそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「奈良の鹿はよく訓練された鹿だ!」

ありがたいことに
「日本観光関係で何か反応は?」
と言う質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

中国オタクの面々はイロイロと日本の名所に関する情報を知っているようですし、実際に日本へ旅行に行ったことがある人間も少なくないようです。

先日、中国のソッチ系の掲示板で
「奈良の鹿」
に関するやり取りを見かけましたので、その辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「奈良の鹿」っているよな。アニメや漫画の修学旅行では定番のネタだし、ウチの国のネットでのニュースや日本の旅行記とかでもわりとよく見かける。
最近それに関してちょっと気になってるんだが、あの奈良の鹿ってどういう管理なの?食用とかなの?やはり近くに鹿を飼っている牧場とかあるもんなの?

奈良の鹿か……確か「NARUTO」の奈良シカマルの名前の元ネタだったよね。奈良の特産が鹿肉だったりするんかね。

鹿肉なんて、わざわざ日本で食う必要ないだろ。ウチの国の東北地方にいけばいくらでも食える。

ウチの国にも鹿牧場もあるよね。自分は黒竜江省のに行ったことがある。鹿肉の串焼きとかはかなりイケル。

奈良には鹿料理店とかあるみたいだけど、有名なあの鹿は食用ではなく普通に公園にいる自然の動物ってことらしい。恐らく食用ではなく、観光資源なんだろうね。

奈良に旅行に行ってきた私が来ましたよ。奈良の鹿、マジでムカつく。
いや最初はスゴイ面白いというか、カワイイと思ったんだよ。しかし、私が鹿せんべいを買った瞬間にヤツラは恐ろしい存在となって私に襲いかかってきた!いやもう、咬まれる咬まれる。カメラもバックも、記念に買ったお守りまで食われた。

あー、お前も奈良の鹿にやられたか……
自分もズタボロになった。あいつら、焼き肉にして食ってやりたいわ!

奈良の鹿はよく訓練された鹿だ!
鹿せんべいを売っている店には突撃しないのに、せんべいもった観光客には包囲突撃を行ってくる……!

ちょっと聞きたいんだけど、「鹿せんべいは人は食べられない」というのがネタとして出て来るが何故人が食べられないんだろう?人体では消化できない成分が混じってたりするの?

あれ、基本的に穀類で出来ているらしいから人間が食っても問題は無いみたいよ。ただ、味が無いから人の食用じゃないとか。ペットフードの一種と考えればいいんじゃないかね。

私が日本旅行で行った時に聞いた話だが、鹿せんべいって鹿に人間の食い物与えて中毒などの問題が起きないようにするためというのが主な目的ということだった。

ああ、分かった。
奈良の鹿ってウチの国の峨眉山の猿みたいなもんか。あれも周囲に生息している野生の猿で、観光客に食い物ねだるのが名物になっているな。

なるほど。そういうことか。鹿せんべいの存在の意義も理解できた。鹿や公園の管理費用と鹿の健康管理を行うためのアイテムなわけね。

峨眉山の猿は観光客から食い物もらいすぎてダイエットが必要な事態になったりしているからなぁ。雑食の猿でアレなんだから、そりゃ鹿はきちんと管理しないといけないわな。

しかしなんだ、鹿に包囲攻撃を受ける写真を見たことがあるが、あれはネタじゃなくて本当の話だったのか……

「らき☆すた」でも修学旅行で奈良の鹿の襲撃を受ける話があったりするよね。ああいうのは、リアルにある話なのか。

奈良の鹿……あれは二次元における描写よりも確実にヤバイぞ。
あいつら接触距離まですぐに来るからアニメとかでは伝わらない匂いやらべちゃべちゃ感がある。数匹であっても包囲を受けるとわりとボロボロになる、てか俺はなった。日本の観光スポットではある意味トップクラスに恐ろしい所だと思うわ。

よくある奈良の鹿の凶悪な描写、あれは決して誇張ではない。
私も奈良に行ったことがあるんだけど、一緒に行った友人が「先に鹿せんべいを買っておいて後で鹿にあげよう」としたことから、トンデモナイことになった……
あいつら、鹿せんべいどこにしまったか臭いで分かるらしくて、友人の荷物(鹿せんべい入り)が全部食われそうになってた。

二次元や写真で見る分にはいいけど、動物を実際に間近で見るとかなり違うよな。カワイイのは間違いないんだが、向こうも生物だからこっちにとって都合の良いだけの存在ではない。

大きさや臭いに関する情報は実際にその場にいかないと分からないしな。あと、イメージされやすい小鹿状態なんてほんの一瞬ですぐに成長しちゃうし。

てかさ、奈良の鹿って日本では「天然記念物」に指定されていたはずだから、食うために殺す以前に鹿に対して何か悪さをしたら罰則があったはずだぞ。

確か私が聞いた話だと、鹿と交通事故を起こした場合、ドライバーに対して人身事故と同等くらいの罰金または懲役が科せられるらしい。

なにぃ!?あの鹿ってそんなに偉い存在だったの?
仕返しに食ってやるとかいうのはダメなのか!?

スゲェな。昔、俺の知り合いが交通事故で鹿を殺してしまったときは警察に報告したあと持って帰って食べてたんだが、日本ではそんなことになるのか。

天然記念物だとしても、さすがにそれはネタじゃないか?故意に何かやったならともかく、交通事故なら動物は物損事故の方で判断されると思うんだが……
ただまぁ、奈良の鹿は私達が画像で見るのよりも怖い存在なのは確かなのかもしれないね。



とまぁ、こんな感じで。
奈良の鹿についてイロイロと体験している中国オタクもいるようで、アレはわりと恐ろしい存在だと認識されているようでございます。

それから、上の発言の中で出ている
「峨眉山の猿」
ですが、四川省の名所の峨眉山に住んでいる猿のことで、ここの猿は古来から有名な猿だそうで、観光客からよく食べ物をもらったりしているそうです。

ただ、近年観光客が増加しもらえる食べ物の量も増えたことから、肥満などによって体調を崩してしまう猿が増えているそうで、猿の健康管理が大きな問題になっているのだとか。
峨眉山の猿については、以下のニュースに詳しく紹介されていますので、ご参照ください。
四川省・峨眉山 天真爛漫な聖山の「猿居士」(人民中国)


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「20年ぶりに、セーラームーンが見れるぞぉぉぉぉぉ!!」

先日、
「美少女戦士セーラームーン」

の新作アニメが2013年に向けて制作されることが発表されました。

セーラームーン:新アニメに三石琴乃、古谷徹が大喜び「私はできるのかなあ」 (まんたんウェブ)

ありがたいことに、このニュースについて
「中国オタクの反応はどうなのか?」
と言う質問をいただいておりますので、今回ははそれについてを。

「セーラームーン」は中国のテレビでも放映されたことがあり、当時は非常に高い人気となり、今の中国オタクの中には、セーラームーンの洗礼を受けてオタクの道に入っていった人間も珍しくないそうです。

また「セーラームーン」の中国への影響はかなり大きかったそうで、この作品で日本の制服やおしゃれを意識するようになったという人が結構いるそうです。
それに加えて。今となってはどの辺まで正規品だったのかは分かりませんが、様々な関連グッズが中国の社会に広く出回ったというのもそれまでに無い現象だったそうです。

このニュースは早速中国オタクの一部で大きな話題になっているようですし、その辺のやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


あの「セーラームーン」の新作が制作されることになったそうだ!
20年ぶりに、セーラームーンが見れるぞぉぉぉぉぉ!!

こりゃウチの国のオタクにとっても、大きなニュースが来たな。
マジであの番組の前後でウチの国の女子の行動パターンやスタイルが変わったよね。

「セーラームーン」のキャラの行動もそうだけど、ファッションなんかもかなり影響あったよね。当時は日本の現代風の女性のイメージについて、大人については映画やドラマなどでそれなりに知る事はできたけど、青少年の年代についてはあんまりハッキリしていなかったように思う。
日本の青少年、特に女子のイメージが明確に入ってきたのは「セーラームーン」がきっかけと言えるかもしれない。

個人的に気になるのは、幾原監督が制作に関係するかだ。

タイトルが「セーラームーンΩ」とかになってキャラも馬越キャラになったらどうしようか。

俺はこういう過去の名作をリメイクするという話を信用したことは無い。たいていは過去の名作を汚すことになる。でも……作品がまた動き出すのを嬉しく感じてしまうのも確かだ。不安と希望が入り混じった複雑な気分だよ。

ナディアの露出度にドキドキしたあと、セーラームーンのコスチュームや変身シーンにモヤモヤしたものを感じ、プラグスーツでエロに目覚めてしまった自分にとって、この作品は思い出深すぎる……!ああ、新作の情報が待ち遠しい!

こりゃあ嬉しい!嬉しすぎる!
ストーリー的には、ちびうさの成長したストーリーとかにならないかな。私は「ブラック・レディ」が好きだったんだよ。

マジメな話、ストーリーはどうすんだろうね。
やはりセーラー戦士も世代交代ということになるんだろうか?

クラクラする情報だ。嬉しいのは間違いないんだよ。でも、作られる作品に関しては不安も感じてしまう。
一応、私は「聖闘士星矢Ω」とかは普通に見れたんだが、周りは拒絶反応示している人も少なくない。私の場合、セーラームーンへの感情移入は聖闘士星矢よりもはるかに強いんで、今「聖闘士星矢Ω」を批判している人と同じような感情を抱いてしまうんじゃないかと……

生き続けなければならない理由ができてしまった!あと一年、これで頑張れる。

さすがは武内先生だ!私達の期待を裏切らない!旦那さんとは違うな!

来年放映の新作ってことは、劇場版なのかな?
それともテレビシリーズにするんだろうか?

日本のニュースでは「新シリーズ」ってことだからテレビアニメじゃないか?
あと主題歌は「モーレツ宇宙海賊」で歌っているグループか。悪くないね。

嬉しいのは間違いないが、微妙な気分にもなる。幾原監督をはじめとする当時の製作スタッフの方々が制作に参加してくれるというなら少しは安心できるんだが……

当時のスタッフで東映から離れちゃっている人も多いから、難しいんじゃないかね。
でも、次の世代もいるからそれなりに作品は作って来るんじゃないかと思う。昔のスタイルをそのまま出しても、思い出により美化された当時の記憶には勝てないし、ここは新たなセーラームーンというのを楽しみにしたいね。

そういや、来年はプリキュアが10周年だし、何かしらコラボ企画とか出てこないかね?正直期待している。

東映は多作品が連動する劇場版とか出してるから、案外有り得そうな気もする。「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」が出る時代なんだから、「プリキュアVSセーラームーン」とかが出ても不思議じゃない。

プリキュアも悪くは無いけど、聖闘士星矢の新作みたいにプリキュアっぽいスタイルになるのはちょっと勘弁して欲しい。一緒に活躍するとかなら何の問題もないんだが。

私は正直、あんまり現在の感覚でのオリジナル要素を加えてほしくなかったりするから、ドラゴンボール改的な番組でもいいかと思ってしまう。

やべぇ……やべぇよ。自分が十数年、ネタで話しつつも心の底では期待していたことが、現実になってしまった!
ところで、ふと疑問に思ったんだが声優はどうすんの?さすがにもう歳とってきついんじゃない?それとも、星矢みたいに新キャラにして旧キャラはたまに出して昔の声優はあまり関係ないようにするのかな?

ウチの国ではセーラームーンの頃は今みたいに字幕+オリジナル音声じゃなくてテレビの吹き替えで見ていたのが多いからあまり問題にならないだろうけど、日本ではセーラームーンが声優ブームのきっかけの一つなので、声優変更は問題視される可能性が高いみたいだ。
ただ、制作発表の時は普通に三石琴乃さんと古谷徹さんが出ていたそうだから変更は無いんじゃないかな?

旧作のセーラー戦士の中では、新山志保さんが既にお亡くなりになっているから……
ただ、他の声優さんはプリキュアに出演したりと現在も活躍しているから基本的には大丈夫なんじゃないかな。

そういえば、セーラームーンとプリキュアってキャラの年齢設定はほとんど一緒だよな。どっちも中二くらいだったはず。なのに、デザインがこうも異なるとは……日本の少女向けアニメの流行の変遷を改めて実感する。
ウチの国でプリキュアが子供向けと判断されたのは、キャラの外見デザインも大きかったが、今にして思えばウチの国では少女向けアニメはセーラームーンで止まっていたのかもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
期待と不安がイロイロと混じっているようでしたが、なんだかんだで嬉しいニュースなのは確かなようです。

ディープな層の中には、幾原邦彦監督が制作に携わることを希望しているのが結構いるようでした。
幾原監督は中国オタク内ではかなり評価が高いのですが、セーラームーンで幾原監督のファンになったという中国オタクも少なくないようです。そういえば「廻るピングドラム」の時も、幾原監督のファンからの注目が非常に高かったですね。

それから、
「セーラームーンの声優の変更の可能性について、中国ではどう思われているのか?」
という質問もいただいているのですが、声優に関してはそこまで話題になっていないようでした。

中国では90年代辺りに人気になった作品に関しては、テレビの吹き替えで見てファンになったという人が多かったりします。そのため、声のイメージも基本的に吹き替えされた中国語の方になっているそうです。

もちろん、オタク的に「それぞれのキャラを演じている声優が誰か」という知識はきっちりと把握しているようですが、日本のオリジナルの声優についての思い入れはそれほど強くはないのだとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ソードアート・オンラインは俺達の妄想が形になる作品かも」

7月に始まった新作アニメで、
中国オタク的に前評判というか期待が高かったのは
「ソードアート・オンライン」

ではないかと思います。

現在、中国ではネットゲームもネット小説も非常に大きな存在となっていますし、ネット小説においてネットゲームのプレイヤーを題材にした作品なんかも少なくないそうです。

そして、「ソードアート・オンライン」の主人公がネットゲームの中に入って活躍するという展開も、中国オタク的にはある種定番の妄想ネタということから、非常に感情移入し易い作品となっているのだとか。

7月新作アニメが出沿ってきた現時点では、中国オタク的にはトップクラスの期待作的な扱いになっているようですし、作品についてのやり取りも結構な勢いで飛び交っていますね。

そんな訳で、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ネトゲがもう一つの現実になり、そこで強くなって活躍できるアニメ「ソードアート・オンライン」がついに始まった。
これは俺達の妄想が形になる作品かもな!

第一話、雰囲気も演出も音楽もスバラシイ。MMORPGでの活躍というのが非常に実感できる。ついに我々の妄想が舞台に上がる時が来たか……!

小説と比べてどうなるかと少し心配していたが、アニメも小説に負けていないね。まずは安心。あと、BGMが予想以上に良かった。良い音楽があると違うね!

原作つきのアニメはどこがカットされるかと毎回心配になるが、SAOはその辺りが非常にうまく行われていたと思う。私は小説の第一巻が一番思い入れがあるし、そこをうまくアニメ化してくれそうなのはとても楽しみ。

うーむ、何て言うか、悪くは無いんだけど、どっかで見たような……ウチの国のネットでよくあるMMORPG系ネット小説のレベル上げパターンな気が……

よくある内容というのは確かだが、これのネット小説版の連載開始が2002年だから、実質10年前の作品だぜ。ウチの国でネット小説というか、ネットゲームが発展する前の作品だからよくある話と切って捨てるのはどうかと。

原作既読組な自分が来ましたよ。自分としてはどういうストーリーの組み方するかが興味ある。
あと、自分の好きなエピソードは7巻のマザーズ・ロザリオなんだが、あそこまでやってくれないかね。さすがに最後の名作のアリシゼーションは諦めるから!

SAOは俺達にとって、スゴイ妄想し易い作品だよな。
もしこの世界に巻き込まれたらどうやってレベル上げするかとか、戦闘系じゃなくて生産系メインでやるのもいいかもとか考えちゃったりするし。

コレ、1クールなのか2クールなのか、どっちなんだろ?
1クールだったら最初のゲームだけで終わってしまうように思うんだが。

原作のどこまで進むかは分からないが、とりあえず2クールの予定らしいよ。原作3,4巻までやらないと話の決着つかんだろうから、恐らくそこまではやると思う。キリトの妹も出てるし。
問題は、2巻の外伝がどうなるかだ……

第1話でシリカと思われるキャラが出ていたし、外伝部分はやってくれるんじゃないか?あとはどういう順番になるかだと思う。

自分はこの作品、どうも受け入れられないんだよね。見ている人間が良い気分に浸るだけの最強モノ、それに加えてネトゲという題材で現代人ウケを露骨に狙っているように思えて。

でも、ゲームでそういう活躍するってのは正直グッとくるものない?
最初にβテスト時のデータを使用するかと聞かれる演出とか、主人公にゲームの経験と知識があるというのが一発で分かるし、ゲーマーとしては感情移入してしまうわ。

そんな時は「サイバーパンク要素のある作品」とかの言葉で自分を納得させるんだ!そうすれば、何か凄そうに感じられちゃったりするぜ!

原作小説の全シリーズを3日で一気に読んでしまった自分にとって、今期最も期待している作品。

第一話はかなり良い導入だった。背景説明しつつ、キャラに感情移入もできたし、こりゃ今後が期待できる。

ネットゲームの中にトリップして「強いキャラとして」活躍するアニメって無かったから期待。「.hack」とかも悪い作品ではないがイマイチ爽快感が無かったから、キリトが強い主人公らしいというのは嬉しいね。

俺は原作未読なんだがキリトとクラインによる導入はかなり良かったように思う。しかし、一つだけ疑問というか不安が。あれ、最後のホモっぽい発言はネタだと思っていいんだよな?あまりにも高いネカマ率のせいで、不安になってくる。

ハーレム的展開だと軽く思っていたら第一話はヒロイン出ないで、出たのはホモとネカマとか……いや、十分面白かったんだけどね。

安心しろ、コレはホモじゃない。ちゃんとハーレム系要素のある作品だ。この作者、ホモっぽいものを読み取れるキャラを出してきたりはするが、基本的にはハーレム系な展開になるぜ。
あと第一話もほんの少しだけだがヒロインは出ているぞ。

運営の正式なスタート前後の男女比率の変化がスゴイことになってるな……個人的には、あのシーンに全部持っていかれたような気もする。

女性キャラやたらと多いなー、ハーレム作品なのかなーと思ったら、ネカマ多数とか。正式運営開始前はネカマOK、しかし始まった後はネカマ不可とか運営マジ容赦ないな!

ネカマ問題の解決は大爆笑してしまった。ありゃあ良い方法だな!

自分の想像以上の空間描写に良い音楽も合わさるのはスバラシイ。
それにしても、ユーザーに性別選択させたら、そりゃこういうことになるよな……
広場に集められたプレイヤーを見て女性が多いなーと思ったら、本当に女性プレイヤーだったのはとても少なかったのを見て笑うと同時にリアルさを感じてしまった。

ところで、作品とは直接関係ない疑問なんだが日本のネカマ率ってあれくらいなの?それともアレは誇張が入ってるの?

ゲームによると思うが、ウチの国でもああいうのは有り得ると思うぞ。
ゲームの中でネカマに出会う確率がホンモノの女性プレイヤーに出会う確率より高いのは間違いないし、女性キャラの80%がネカマで10%が女性で残り10%が正体不明な物体という説もある。

しかしなんだ、原作読んでいるヤツ多いな。これはもう、ネタバレ踏んづける前に自分でSAOの原作を読んだ方がいいかもしれない……こんなにネタバレが飛び交う作品は見たことないかも……



とまぁ、こんな感じで。
「ソードアート・オンライン」は中国オタク的に非常に興味を覚えるテーマの作品のようですし、原作既読組にとっても満足のいく演出で今後への期待が集まっているようでした。

それにしても、「ソードアート・オンライン」はラノベ原作のアニメでありながら、原作既読組がかなりいるのは珍しいですね。

中国オタク内でラノベ原作のアニメが広まる流れとして、普通は

「一部のラノベ読みが先行して原作を読んでいる」
「そのラノベ読みな層がアニメ化の際にコミュニティ内で布教活動を行う」
「その後アニメの出来が良ければラノベ原作にアニメで入った人間が流入」


といった形になることが多いのですが、SAOはアニメ開始前から原作をシステマチックに考察できるようなファンがかなりいますし、中国語のテキストも出版されたものに加えて、昔webで掲載されていたものまで揃っているようで、中にはネット小説の方からファンになっているという猛者もいる模様です。


「ソードアート・オンライン」は今までとは違った流れで人気が出ているのが興味深いですし、私が中国にいて日本語の読み物に餓えていた時にその飢えを癒していただいた作品なので個人的にも思い入れがありますから、今後の展開がイロイロと楽しみな作品ですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタクの間で「ソードアート・オンライン」が中国のネット小説っぽいと話題に

中国オタク的に「うた恋い」は楽しめると同時に頭を抱える作品な模様

7月から始まる新作アニメもぼちぼちと出揃ってきましたが、ありがたいことにそういった新作に関する質問をいただいておりますので、今回はその辺についてを。

今期の新作の中で反応がやや独特に感じられるのは
「うた恋い」

でしょうか。
中国オタクの中には日本文化関係に詳しい人間もいますし、日本の百人一首とその時代背景についてや、当時の朝廷のシステムなどもわりと知られていたりするようですし、そういった方面からも楽しめる作品となっているようです。

ただ、和歌を理解しようとすると一気にハードルが上がることから、
この作品については
「ストーリー的には理解できるし感情移入もできる、しかしテーマとなる百人一首の和歌そのものについてきっちり理解するのはかなり難しい」
といったことになっている模様です。
ちなみに「うた恋い」は中国の動画サイト「土豆」でも公式配信されているそうです。

それでは以下に、中国のソッチ系の掲示板で見かけた反応を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今期の新作アニメの「うた恋い」、結構良いと思うんだが……結構難しいかも。自分は平安時代の雰囲気好きだし、源氏物語とか中文版で読んでいるけど和歌になると難しいものを感じる。
いや、雰囲気良いし面白いんだけどね。

自分は「ちはやふる」を見て百人一首に興味を覚えてこの番組を見ているから、細かい所はそんなに気にしていないが、気にし出したらキリが無いのは理解できるわ。

てか、自分は監督の名前の「カサヰケンイチ」からして読めないんだが……これ、確かカタカナでいいんだよな?

クスッと来たり、暖かな気持ちになる作品だね。
自分は和歌のことは分からないけど、良い作品だと感じた。

とても興味深い作品。日本の古文を学べるだろうし、ちょっと追っかけてみようと思う。

自分にとっては「ちはやふる」のカルタに出て来る歌の由来が分かるってのが良い。第一話からして、「ちはやふる」のタイトルの元になった和歌なんだから、そりゃあ見ますよ!

キャラが紙芝居っぽい感じなのがちょっと微妙に感じるくらいで、他はかなり良い。こういう艶やかさとギャグ混じりで古い故事を語るのは面白い!

OPからして音楽も画も非常に好み。現在、この作品の世界の中に自分がトリップする妄想が脳内で生成されております。

「ちはやふる」の和歌ってこういう内容っだったのか……
こんなに直接的な内容だとは思っていなかったからかなり意外。でも随分と良い雰囲気の作品だから引き続き追っかける予定。

OPとEDの雰囲気が作品にあってないと感じた他は満足。あとベッドイン&アウトのスピードに吹いた。

日本の古典ってこういう恋愛関係の故事が多いし、恋愛関係の描写に関してはかなり直接的だよ。ちなみに自分は、NTRストーリーをやってくれるのを期待しております。

結構笑える作品だったのは良い意味で予想外。あと、自分も知っている和歌が第一話に来たのは嬉しかった。

なんかどっかで見たことあるなーと思ったら作者はニコニコのMADのcdmさんか!あの人の作風が大好きだったし、これは続きを期待しないわけにはいかない。

雰囲気は良いけど、服の模様が動かないのが残念。そこだけ妙に気になった。
見る前は正直、文化の普及というか教育関係かと思っていたが、実際はとても萌えるストーリーだった!あと1話で二回もベッドシーンがあるとは思わなかった。

ちょうど百人一首のかるたを手に入れた自分にとって、とても嬉しい作品だ。かるたと一緒に見るとするよ。

自分は平安時代にかなり思い入れがあるんで、このアニメには期待と同時に不安を感じる。
現在発表されているCVを見ると、明らかに自分の中のイメージと一致しないキャスティングがあったりする。追っかけるべきか、やめるべきか……

これは面白い。正当な歴史アニメかと思っていたら、コメディ要素も入っているし随分と気軽に楽しめる作品だった。音楽も良いし、和歌についても楽しめる描写だ。不満に感じたのはベッドシーンの展開が速すぎるとこくらいかね。

お勉強のためのアニメ教材ってわけじゃなく、文化歴史関係で普通に楽しめる作品を出してくるのはスゴイよね。ウチの国の古文にも恋愛関係の作品は多いし、日本にも大きな影響を与えていたはずなのに、なんでこういう風にやれないんだろ。

自分はある程度のレベルの日本語能力はあるつもりなんだが、この作品は難しい所も多いね。久々に字幕に頼りたくなったんだが、ファンサブ字幕の動きが鈍い。これって土豆が版権買ってるからかね?

いや、今まで土豆が版権買ってる作品でも普通にファンサブ字幕版がネットに流れていたからそれが理由ではないと思う。実際は翻訳が難しいってのが大きいんじゃないか?和歌の心理描写や背景説明とか難しいだろうし。

和歌の部分は中国語で説明するのが難しいし、字幕作るのも難しいよね。和歌を中国語に訳すなら注釈が必要だし、そもそもきちんと訳すなら歴史的な背景を調べまくらないといけない。更に、現代中国語に訳すと和歌の雰囲気が消えてしまう。

こういうのって専門家がいるから、ちょっと調べた程度では恥かくしなぁ。和歌そのものの他に、歴史上の事件や名称にその背景まで関係するから、なんか、もう。
今出ている字幕を見ても、わりとイッパイイッパイな感じがする。

このアニメってマジで字幕を作る人間の実力が試される作品だよな……ストーリーだけを訳すならそこまで難しくないけど、きちんと背景も含めて訳したり、和歌の雰囲気を伝えようとする場合、難度が跳ね上がる。

このアニメ、恋愛描写や当時の空気を感じ取る分にはそれほど難しくないけど、全部理解しようとするとスゴイ難しいよ。日本語を学んでいる人間にとっては日本語の上級応用レベルと日本の文化への理解を試される作品なのかも……



とまぁ、こんな感じで。
作品のストーリーや雰囲気はかなり好評のようですが、全てを理解できなくてもどかしさを感じたりもしているようでした。

また、「うた恋い」を見ている人の中には「ちはやふる」から流れてきた人が結構いるようで、第一話が在原業平の歌というのは中国オタク的にかなり入り易かったようですね。

ただ、やはり百人一首を中国語にするのは苦戦しているようでした。
和歌は意訳すれば済むものではありませんし、意訳するにしても正確に訳すには結構な知識が必要です。一応、イロイロと調べて意訳して更に五言や七言にして中国語のリズムに合わせようとするなど、頑張ったりはしているらしいのですが……

それから、
「中国で日本の平安時代ネタはどうなのか?」
という質問もいただいておりますが、実は中国では
「遙かなる時空の中で」

シリーズなどが結構な人気を得ていたりしますし、平安時代ネタというか平安ファンタジーネタに関しては普通に受け入れられているようです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


7/12修正:誤字脱字などを修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「簡体字と繁体字について、どう思う?どっちが好き?」

現在中国本土で使われている漢字は簡略化されたいわゆる
「簡体字」
ですが、香港マカオや南方などではそれ以前に使われていた
「繁体字」
も普通に使われています。

また、中国のファンサブ字幕においても簡体字版と繁体字版が混在している状態になっています。
以前、ありがたいことに
「中国オタク内では、簡体字と繁体字に関してどう考えているのか?」
という質問をいただいたのですが、先日うまい具合に中国のソッチ系の掲示板でこの辺についてのやり取りを見かけることが出来ましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ちょっとみんなに聞きたいんだが、簡体字と繁体字について、どう思う?オタ関係の中文の資料や字幕は簡体字と繁体字が混在しているけど、そういったことについてどう思う?自分は繁体字の方が好みなんだが。

繁体字は歴史の中で変化していったものだし、芸術的な美しさを感じる。代わりになるものは無い……とは思うが、実用的ということに関しては簡体字の圧勝だよな。どっちが便利かと言えば、そりゃ簡体字だ。

そういや、以前アメリカ人の留学生にも「なんで繁体字まで使うの?」とか聞かれたな。
普通にどっちも受け入れているが、外から見れば不合理に見えたりするんかね。個人的には書く分には簡体字の方が便利ってくらいかな。繁体字は読めればいい程度に考えている。

変換パターンを把握すれば簡体字も繁体字も両方普通に読めるようになると思うんだけどねぇ。考えてみれば現在では基本的に簡体字しか教えていないはずなんだけど、ウチの国の人間ってみんななんとなく繁体字も読めるようになるんだよね。

標準語と方言の関係みたいなもんじゃないかなーと思ったが、標準語と方言って音は違うけど字は一緒だからちょっと違うか?古文と白話文の関係の方が近いかな?

学んだのは簡体字だけど、小さい頃からテレビやネットで繁体字の字幕を見ているし、普通に覚えちゃうんだよね。使い分けに特に違和感は感じないし、どちらかをあえて排斥する必要はないんじゃないかと。

でも簡体字の良さって書くときに便利って所しかないじゃないか。
俺は一部の簡体字なんかは簡略化しすぎていると思う。実際、意味が混ざったり削れてたりして混乱することもあるし。

個人的には昔から慣れ親しんでいるし、簡体字の方が親近感あるね。
ウチの国的には、繁体字は理解できるレベルであれば良いんじゃないかな。全てを繁体字で覚えて書くのはあまり現実的ではないかと。

ウチの国のオタクの間では繁体字の字幕を見るのがカッコイイという風潮を微妙に感じるが、アレも一種の中二病のようなモノではないだろうか?

うーん、自分は住んでいる地方の関係で繁体字も普通に使えるようになったけど、繁体字と簡体字に関して特に何かを感じたことは無いかな。個人の好みでいいんじゃない?

簡体字はどうも、美しくないと思うんだよね……てか簡単にしたいなら、いっそアルファベットのピンインで全部やっちゃえよとか思わなくもない。

最近は書くよりもタイプする方が多いんで、簡体字の良さを実感できることってあんまり無いような気もする。それとアニメの字幕に関しては特に意識しないかな。好みの字幕組のを選ぶ方が大事。

私はどっちかと言えば繁体字の方が好み。字の形と言う点から見た場合、やはり繁体字の方がキレイだし、文字の持っている意味や文化的背景を見て取れるのも良い。簡体字だとそういった部分が無くなっちゃってるのが残念。
あ、でも。テストの時だけは簡体字派に戻るね。繁体字の欠点として書くのがめんどくさいというのは否定できない。

漢字の簡略化と言うなら日本のかな文字なんかはその極致だよね。音に特化させて、画数も減らしているが、あれは効率面から考えるとかなりスゴイと思う。漫画の擬音なんかを見ている時なんかも良い文字だと感じるよ。

正直に言おう。
自分は繁体字読めるけど、書けない。でもサインする時なんかは繁体字の方がカッコイイからそこだけは練習した!

繁体字の方が見た目カッコイイくらいの印象はみんなあるよな。でも、あえて自分で繁体字を書くようなのはあまりいないというか……書道やっている友達なんかは繁体字うまく書くけど、日常的には簡体字だし。

繁体字はキレイなのは確かだけど、書くのはホントめんどくさいんだよね。PCで入力するならともかく、ペンで書くとなるとやってられん。
繁体字の良さを学べと叫ぶのがいるのは理解できなくもないが、筆記行為が重要な学校教育において、今更繁体字に戻すなんて無理だろう。

簡体字はなんかこう、繁体字と比べると道理が無いというか。
漢字ってアルファベットと違って単なる符号じゃないし、文字に意味が込められているし、その文化的背景が蓄積されている。一種の感傷だとは思うが、簡体字になってしまったのは残念に思う。

ま、その辺は人それぞれってことでいいんじゃない?
自分は簡体字も中国の漢字が変化していった果てのモノだと思えばそれなりに受け入れられる。文化の類は常に変わっていくものだし。
てか「中国古代の文化」って見方をすると、ウチの国より日本なんかの方が原形に近い形で保存されていることだってあるし、ウチの国の文化の流れの中にあるものであればそんなに気にしないでいいんじゃないかね。

まぁ、簡体字もある意味進化の形の一つというか、ウチの国の流れが良くも悪くも反映されているよね。簡体字という存在は、色んな意味でウチの国の特殊な歴史の表れなのかもしれん。

簡体字は相対的に便利なんだけど、芸術的というか感覚的というかな面でどうもなぁ。文字というツールにそこまで求めるもんじゃないとも思うが。
あと、繁体字の中には簡体字に変換できない文字もあるから、そういうのもなんか残念だ。



とまぁ、こんな感じで。
繁体字の良さも分かるけど、実際に書いて使うとなると簡体字の方が便利だからそちらを使う、でも繁体字も一応は読める……といった所のようですね。

これは私の個人的な印象ですが、
中国の一般的な感覚ではなんだかんだで
「繁体字の方がカッコイイ」
というのはあるようです。

私が中国に留学していたときなど、当時通った学校の授業はもちろん簡体字でしたし、公けなイベントで簡体字使っておかなければめんどくさいことになるような時は簡体字を使っていましたが、そうでないわりと適当にやっていいイベントだと、看板なんかに繁体字を使っていたことがちょくちょくあったように思います。

また繁体字を読むといったことに関しては、日頃から簡体字を使っていても、へんやつくり等一定の変換パターンさえ把握しておけば繁体字も普通に読めるので、読む上では特に抵抗を感じることは無いようです。

ただ上の方にもありますが、繁体字は書くのに手間がかかるということや、学校教育で使うのが簡体字ということもあって、手で書く場合は簡体字一択となっているようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

7/11修正:誤字脱字などを修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタクの上海に立つ予定の本物ガンダムへの反応などを少々

中国の上海で7月12日から開催される、
「中国国際動漫遊戯博覧会」(CCG EXPO)
において、バンダイナムコが正式に制作した6mのガンダムが出展されるそうです。

もうニセモノとは呼ばせない! 中国に公式“中華ガンダム”の巨大立像が登場へ(ガジェット通信)

ありがたいことに
「この件への中国オタクの反応はどうなのか?」
という質問を複数いただいております。

以前話題になった四川のパクリガンダムについては、当ブログもかなりネタにさせていただきましたし、私も何か面白い反応は出ないかと探しているのですが……中国のネット上でも、私の直接の知り合いの間でも反応が薄いようですね。

とりあえず、以下に中国のネットからかき集めた反応を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ガンダムが魔都上海に立つらしい。リアルサイズじゃなくて、6mだが。

バンダイのフラグシップと言うヤツか……!

四川のアレはどうすんの?

……言うな。何も言うんじゃない。

たった6mか。四川のアレより小さいのかね。あとモデルはver1.5?ver2.0?それともあの1/1のデザイン?

同じく展示予定のバンブルビーがリアルサイズで7.4mだから、それよりも小さいっぽいね。やはり日本のリアルサイズガンダムのようにはいかなかったか。

何はともあれ、見に行くだけだ!
CCGで見たいものが直前になって増えてきたな。

上海は商業イベントが活発でいいよなぁ。北京在住の身としてはウラヤマシイぜ。

これ、恐らくver2.0のデザインなんじゃないかな?
イベントに合わせて限定販売されるMGの「CHINA SPECIAL VERSION」がver2.0のガンダムだし。

限定版の値段は420元か……
変更点は龍紋デザインのシール以外にあるんだろうか?

正直、この龍はダサい。なんで外国企業は龍のデザインを中国風として打ち出すんだ。そもそも、入れ墨を入れるってのがウチの国ではどういう意味を持つか知らないんだろうか?

金を稼ぎに来ているのが露骨に見えちゃっているような気もするが、ガンダムが来ること自体は悪くないよ。自分は美水かがみ先生のサイン会のついでに見に行くつもり。

しかし、なんで毎回RX-78-2なの?
そろそろ別のも作ればいいのに。例えば最近の00なんかだったら発光機能もつけて面白いことに出来たりすると思うんだが。

リアルサイズガンダムがあるお台場の施設には上半身だけだがストライクフリーダムがあるはずだし、ウチの国のオタク向けならそっちの方が良かったんじゃないかね?いや、俺はRX-78でも嬉しいけど。

ネタ度では圧倒的に我が国のあの天香2号の勝ちだな!



とまぁ、こんな感じで。
全く嬉しくないわけではないようですが、そこまで大喜びというわけでもないようで。

ネットを中心に話題が広まる上での「燃料」という面で考えた場合、お台場のガンダムは「初めて実際に実物大ガンダムを作ってしまった」ということでインパクトがありましたし、四川のガンダムも「パクリネタ」としての爆発力があったのですが、それと比べるとオフィシャルとは言え6mのガンダムはちょっと中途半端に感じられるのかもしれませんね。

それに加えて、中国オタクの多くは基本的にSEEDからガンダムに入ったため、宇宙世紀系ガンダムのファンはマニア寄りな少数派です。
しかも、宇宙世紀内でも「Z」、「08小隊」、「UC」

といった作品が強く、初代ガンダムのファンでしかもジオン派ではなく連邦派、そしてRX-78ガンダムが好きな人間となるとかなり少なくなってしまうかと思われます。
もちろん、中国オタクの面々もRX-78ガンダムという存在とガンダムシリーズにおけるその歴史的意義などは知識として持っているのでしょうが、思い入れに関してはそこまで強くないようです。


それから、このニュースの広まり具合に関して、中国のネットではガンダムの中国本土におけるオフィシャル表記がちょっと足を引っ張っている感もあるそうです。

中国本土における「ガンダム」の公式表記は
「敢達」
となっているのですが、中国オタク内ではその表記はあまり広まらず、
結局は昔から使われている香港経由で広まった
「高達」
表記の方が主流なので、オフィシャル発表やそれに基づくニュースが、中国オタク内のガンダムカテゴリのアンテナに引っかかり難いといったことも起こっているのだとか。
この辺については商標の問題などもあるのでしょうが、何とも難しいものですね。

しかしまぁ、中国のイベントにオフィシャルのガンダムがでかでかと出展されるというのは個人的には隔世の感がありますし、引き続き追っかけてみようかと思います。


それからCCGEXPOの日本のオタク関係では
ボーカロイドチャイナによるCCGEXPOテーマ曲の発表と先行販売、
劇場版「天元突破グレンラガン」上映(紅蓮編、螺巌篇共に)、
「らき☆すた」作者の美水かがみ先生のサイン会、
コトブキヤ60周年に関連した出展活動

等も話題になっているようです。


ちなみに、今回の件に関連して教えていただいたのですが
上海の遊園地にはこんなの
中国の新型

もあるそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「日本がガチでガンダム開発に動いているらしい……」

7/8修正:誤字脱字等の記事の修正を行いました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタクの「どう見てもFate/Zeroな絵が表紙の小説」についての反応

ありがたいことに面白い質問や情報をいただきましたので、今回はそれについてを。

中国で12歳の作者が書いたという小説
「蘭奇騎士」
が出版されたそうですが、その表紙が
「どう見てもFate/Zeroな絵」
だったりするそうです。

日本の記事では以下のサイト様の記事などをご参照ください。

【中国】小学生が書いた小説の表紙がどう見てもFate/Zero(中国的爆発日記)

中国の小説家が書いた小説の表紙にセイバーが載ってる件(JAMぐる)

やはりと言うか何と言いますか、この件は中国でもネタになっているようで、早速中国の百度版wiki「百度百科」でこの小説のページが作られたりしています。

そんな訳で、以下に中国のソッチ系の掲示板などで見かけたやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「Fate/Zero」のセイバーにヘンな羽つけた表紙の小説が、なぜかウチの国で発売されたらしい……

言葉も出ないという状況が最近多すぎるように思うんだが。

非常にウチの国らしい出来事だよな。どう考えてもすぐにバレると思う様な事を堂々と行って、ネタを生み出す!

我が国の勝利だ!何の勝利かは聞くなよ!!

なんじゃこれは!?笑い死ぬかと思ったわ!

何でこういうことやる人間は、すぐにバレる、ネタにされるといったことを考慮しないのだろう?今の時代、ネットだってあるから昔のようなごまかしは通用しないというのを理解していないのか?

こういうことやる連中に関しては相手にしないのが一番なんじゃないかな。罵倒しても、この商品の知名度が上がるだけだし。

この本の作者は小学生か。ある意味才能が有るのは確かだな!
このタイミングでこんなことをやれば、作品が埋もれることは無い。

えーと、この本確か近くの本屋で見たような……まさか。

なんか、日本のオタクに既にバレているらしいんだが……

日本にこの手のネタが伝わる速度がどんどん速くなっているように思う。自分が知るよりも先に日本でネタになっているということが最近わりとよくあるし。

スゲェな。小学生の作者の本の表紙が、よりにもよって「Fate/Zero」のパクリか。こっち方面の後継者だけは不足してないようだなぁ。

我が国の小学生のネタっぷりが有名になってしまったな!!

あの邪神セイバーよりは、まだマシじゃないかと言ってみる。ほら、なんか余計な羽つけてパクッただけですよ?

えーと、我が国の特色ある投影魔術ってことで許して……はもらえないよなぁ……

てか表紙がネタすぎてそれほど話題になっていないけど、内容に関してもパクリ疑惑出てるらしいがどうなんだ?

内容に関してはウチの国の国産アニメ「藍猫龍騎団」のパクリではないかという指摘が出ているようだね。ただ、自分も実際には読んでいないから何とも言えない。

パクるヤツは減らないけど、ウチの国のネットではパクリに関する指摘がかなり厳しいしな……でも、この表紙はどう見てもダメだろう。

ネタなのか作者本人なのかは分からないが、ネットで作者のモノと言われる謝罪が出回っているな。ただ、見た感じネタっぽいような気もする。こういうネットでの炎上に関しては普通出版社側の動きがあると思うし。でも、こんなのをやらかす所では期待できないか。

ああ……また日本にネタを提供してしまった。日本のネットにおける中国の「爆発」と「パクリ」のイメージは何とかならんもんかね。

もう笑うしかねぇよな。
我が国ではこんなに小さい頃からパクリの精神を持っているというわけだ。後継者に悩む必要はない!



とまぁ、こんな感じで。
このネタっぷりには中国オタクの面々も笑ったり頭を抱えたりなようですね。

中国では昔から青少年層を対象としたコンテンツやアイテムに日本のアニメや漫画の画像を勝手に使って「釣る」ようなことが行われています。

しかし、ついこの間まで流行っていた「Fate/Zero」の表紙を適当に使って小説(しかも小学生が書いたというのがセールスポイント)を出してくるというのは、いくら中国でも予想外の出来事だったようです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


「アニメで日本語を学ぼう!」という中国の教材

SEEDの「やめてよね」は中国オタク的にはそんなに印象に残っていない模様

先日、ガンダムの公式ポータルサイト「GUNDAM_INFO」で開催された第1回「機動戦士ガンダムSEED 名ゼリフランキング」の結果が発表されました。

1位に輝いたのはあの名ゼリフ!第1回「機動戦士ガンダムSEED 名ゼリフランキング」投票結果発表! (GUNDAM_INFO)

中国において初めて広い範囲で人気になったガンダムは
「ガンダムSEED」

ですし、現在も中国で一番人気の高いガンダムシリーズとなっています。

そういったことから、このニュースも中国オタクの方にも伝わり話題になっているようですが、ネタ的にもその後の成長的にも色んな意味でキラ・ヤマトのキャラを確立させた
「やめてよね…。本気で喧嘩したら、サイが僕に敵うはずないだろ…。」
というセリフがランキング1位となったのは、中国オタク的にはちょっと意外な結果だったようです。

そんな訳で今回はその辺に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ガンダムSEEDの名セリフランキングが発表されたぞ。
1位はキラのセリフで、あの寝取りのシーンのヤツだ。

第1位がアレか。ちょっと意外かな。
あとクルーゼのセリフがもうちょっと入るかと思っていたんだが。

これ、対象が前半のセリフだけみたいだね。
クルーゼは最後の最後に名セリフが爆発するから、今回はあまり選べるのが無かったんだろう。

ウチの国で有名なのはクルーゼの
「それが誰に解る?何が解る?・・・解らぬさ!誰にも!!」
ってセリフじゃないかな。バッサリと切り捨てられるし、非常に多くの場面で使える。

うーむ、1位のキラのセリフか……これ、あんまり本編の印象無いな。自分の中だとこのセリフに関しては、スパロボでのカミーユやシンジとのやり取りでの方が印象に残っている。

自分がなぜか真っ先に思い出したイザークの「痛い…、痛い…!いたいーッ!」はランクインしてるな!

あ、私もよく覚えているのはそれだ。あの叫びと描写は強く印象に残っている。

俺はイザークの「ストライク」の叫び声とかもよく覚えているわ。

私にとって印象的なSEEDのセリフは、キラがOS書き換える所で専門用語を高速で言う所だね。4位に入っているが、やはり長い。初めて作品を見た当時も今ほどじゃないけど日本語を使えたんだが、アレは聴き取れなかったし、発音もマネできるとは思えなかった……

1位は「気持ちだけで…一体何が守れるって言うんだ!!」かと思ったら、まさかNTRのシーンが1位だなんて……

俺も1位はてっきり「気持ちだけで…一体何が守れるって言うんだ!!」と思っていた。ただ、この言葉を発したキラ自身の思想やその後の行動を考慮した場合、少々微妙な所もあるセリフかも。

「やめてよね…。本気で喧嘩したら、サイが僕に敵うはずないだろ…。」
はなんでこんなに人気高いんだ?投票の30%以上がコレだ。強烈なシーンではあるが、ここまで票が集まるというのがどうも理解できない。

「やめてよね…。本気で喧嘩したら、サイが僕に敵うはずないだろ…。」は日本のネットで有名なセリフで、キラ・ヤマトと言えばこのセリフということになっているみたいだよ。関連した画像もよく見かける。

やっぱ主人公だけあって、キラのセリフ多いね。
ただ当時の字幕はまだ微妙だったし、昔よりも上達した今の自分の日本語で見ると、こんなこと言ってたっけ?というのが結構あったり……

フレイのセリフが予想外に多い。やはりあの強烈なキャラは印象に残り易いんだろうな。

そういや放映当時ウチの国でもフレイは嫌われていたけど、日本では後半の展開で人気が少し戻ったらしいね。あれは初めて自分が日本のオタクとの感覚の違いを実感した情報だった。

考えてみれば、1位のセリフのシーンについてはウチの国では当時フレイに対してもかなり非難が集まっていたように思う。
日本だとあのシーンでは基本的にキラが叩かれているらしいが、こっちだとフレイに騙されるキラみたいなイメージもあったしあのセリフが圧倒的な1位になることについての違和感はそれも関係しているんじゃないかね。

個人的にはサイからフレイを寝取るキラはネタ込みではあるが結構好きだったりする。あの瞬間のキラは、SEEDシリーズを通じて最も覇気に溢れていて、最も現実味のある男なのではないだろうか。

あんなに理路整然かつ凛とした態度で寝取るキラはすげぇよな。

前半部分だけが対象だからクルーゼのセリフ少ないのか……
最後の方のクルーゼのセリフはいかにも強敵というかラスボスっぽくて良かったと思う。俺はクルーゼがガンダムシリーズで一番好きなラスボスだわ。

うむ。クルーゼは良いボスキャラだったよな。俺はクルーゼの笑い声なら今でも思い出せる。

台詞と言うと微妙かもしれないが、私はニコルが初めて死んだ辺りでキラとアスランが互いの名前を叫ぶシーンが印象的。その後仲間になってからはああいう熱い衝突が無いのが、ちょっと残念に思えたりも。

「それでも!守りたい世界があるんだ!」はまだ範囲じゃないのか。クルーゼとの言い合いは押されまくりだったけど、あのセリフは主人公的に悪くないんじゃないかと思う。

DESTINYの方だったら自分は「カガリは今泣いてるんだ!」に投票するんだが。

ディアッカの「グゥレイト!」は無いの?日本のネットでは彼の代名詞だったと思うが。

第2回があるなら、きっと「青き清浄なる世界のために!」とかも入るんじゃないかと思う。なんだかんだで、アレは強烈に印象に残っている。



とまぁ、こんな感じで。
セリフに関する思い入れについては、日本と違う所もあるようですね。

実は「ガンダムSEED」と続編の「ガンダムSEED DESTINY」が中国で人気になった時期は、中国で日本のアニメが広まるルートの中の海賊版によるルートが、ネットによるルートに置き換わっていった時期でもあります。

当時、ガンダムSEEDは主に海賊版とネット、それに加えて香港のテレビ放送といったルートを通じて中国本土に広まったとされています。
海賊版系の字幕の質は一定していないというか、現在のレベル(公式、ファンサブ含めて)からすれば全般的に低く、イイカゲンなレベルのモノも少なくなかったそうで、当時は海賊版業者によるイマイチな質の字幕で見た人も多いようですから、SEEDの名(迷?)セリフもイマイチ伝わらなかったのかもしれませんね。

この時期ははまだファンサブ字幕とその字幕を制作する「字幕組」も黎明期にあり、現在のような中国オタク向けかつクオリティの高い字幕を安定して供給することはできなかったそうですし。

それから、1位になった
「やめてよね」
ですが、この一連のシーンにおいて中国オタクの面々が感じた印象は、日本での印象とはちょっと違う所もあるようでした。
そもそも、このセリフの微妙なニュアンスを含めて中国語に翻訳して伝える(しかも字幕だけで)というのはかなり難しいのではないかと思われます。正直私もこのセリフにこめられている「圧倒的な見下し具合」をどのように中国語にすればいいのか悩んでしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

ボーカロイドチャイナのサンプル曲が7曲公開。評判もネタっぷりも上々な模様

ありがたいことに、ボーカロイドチャイナについての情報と質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

ボーカロイドチャイナ
「洛天依」
のサンプル曲が公開され、中国オタクの間からもイロイロと反応が出ているようです。
サンプル曲は
bilibiliのコチラ
優酷のコチラ
などで聴けるかと思います。
bilibiliの方はコメント弾幕が混沌としていますし、歌詞も投下されているようです。曲だけを聴くなら優酷の方がスッキリしていますかね。

中国語の再現としてはまだバラつきがあるようで、曲によっては中国人でも何を歌っているのか聴き取れないという所もあるようですが、結構な盛り上がりになっているようです。


「洛天依」のサンプル曲が出たぞ!7曲が試聴できる!

どれどれ……うーむ……まずい、何がなんだか分からん。俺は中国語ができなかったのか……

待て待て待て!
あと数分聴いてみろ。後ろの方にも良い曲あるから!

なんだ、私が想像していたのよりよほど良い!
普通に聴けるレベルの曲だし、これは今後が楽しみだ!

自分も聴き取れないのが結構あるねぇ。
でもちゃんとしたレベルのが出てきてくれたのは嬉しいし、ボーカロイドチャイナを引き続き応援するよ!

サンプルでは後の方にある曲が良い感じだね。

ダメだ。俺には歌詞が聴き取れない。
洛天依は、中国語で歌ってんのか?もしかして日本語で歌ってたりするなんてことは無いよな!?

声は良いんだが、中国語として聴き取れないのがこんなヘンに感じるとは。イメージも曲調も悪くないだけにちょっと残念。

音楽としては良いんだがな。歌詞の再現に関しては今後に期待かな。
曲によってはなんか日本語の歌の歌詞を理解できないのと似たようなもどかしさを感じてしまう。

曲調とか、古風な感じを狙っているのが良い感じなんだけどね。それだけに、歌っているのがハッキリしないのはもったいない。

ま、ちょっと惜しい所もあったけどある程度ちゃんとしたレベルの歌が出てきてくれたのは素直に嬉しい。次が楽しみだ。

悪くない、いやむしろかなり良い。
歌詞についてはそのうちレベル上がって来るだろうし、確たる将来の希望が見えてきてのは普通にありがたい。中国語で歌える国産のボーカロイドってのは感慨深いわ……

最後の料理を並べる曲が一番いいかな。歌詞も比較的ハッキリ聴き取れるし、イメージ的にも面白い。

自分に分かったのは最後の一曲だけかな。でもその曲だけでもかなり希望が持てる。

こうやって聴いてみると、違和感なく歌わせるいわゆる「調教」ってのが曲を作るのとはまた別のスキルだというのを改めて実感してしまうね。
まぁマトモな曲が作れるのは見えたし、今後の発展を楽しみにすることにしよう。

最初の一曲を聴いた時、二十年以上生きてきて初めて「自分はもしかしたら中国語をちゃんと使えているわけではなかったのかも?」などと不安に思ってしまったが、後の方になってくるとちゃんと聴き取れるようになってきたので安心した。最後の曲は結構萌えるね。この曲が流行ったら洛天依に大食い属性とかつくのかな?

ああ、最初の一曲はイロイロと危険だよな。自分も正直「洛天依はミクさんに中国語を学びに行かせるべきでは」とか考えてしまった。
でも、後の方の曲、特に後ろの2曲はちゃんとしたレベルになっているし、ちょっと安心した。ちゃんと今後のレベルアップについても希望が持てる。

曲によっては中国語ヒアリングテストみたいなことになっているよね。
フレーズによっては音の調節がうまくいっていないけど、この調子ならそのうち上手く歌わせることのできるPが出てきてくれるんじゃないかな。

個人的には「自然物語」が良い感じだったかな。サンプルと一緒に表示されている画像もぴったりな印象だった。

聴いているうちに何だかクセになってきた。これは期待せざるを得ない。



とまぁ、こんな感じで。
なんだかんだで中国オタク的に今回のサンプル曲は及第点以上だったようですし、今後の展開にもかなり期待が集まっているようです。

正直私も聴き取れない所が多いのですが、かなり面白いことになっていますね。
とりあえず比較的しっかり聴き取れたのはサンプル曲の最後の曲の
「千年食譜頌」
ですが、これは小龍包、叉焼包といった感じで中華料理の有名なメニューを読み上げている歌なので、ネタとしても面白いですね。
こういった歌が出て来ると、今後のボーカロイドチャイナの動きが楽しみになってきます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


ボーカロイドチャイナ「洛天依」の発売日がだいたい決まった模様

中国の学術上映で「EVA破」が上映され、北京のオタクが集まりまくった模様

ありがたいことに面白い情報をいただいたので、今回はそれに関して一つやらせていただきます。

中国の公的な映画資料館である
「中国電影資料館」(公式サイト、音がなりますのでご注意を)
において
「エヴァンゲリヲン新劇場版」

が上映され、かなりの賑わいとなったそうです。

6月22日に「序」、29日に「破」が学術上映として上映されたそうですが、中国では以前文化交流イベントにおいて「序」の上映は行われているものの、「破」に関してはまだ中国本土の映画館で正規に上映されたことはないということで、北京の中国オタク達がかなり集まったそうです。

中国のネットを巡回して見た所、この上映に関する反応がイロイロと見つかりましたので、その辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぁ……今、北京電影資料館についたんだが、なんでもうこんなに並んでんの!?

おいおい、「序」を見れなかったから頑張って仕事終わらせてきたのに、こんなに人がいるとか……今日は天気も微妙だし普通に出勤日だし、もっと楽にいけるとおもっていたんだが。

先週の「序」の時も急遽2回上映になったけど、「破」も二回放映してくれるのかな?もしやるなら9時過ぎからだろうから、交通機関は終わっちゃってそうだが、それでも見たい……

てか「序」の時で既にかなりスゴイことになってたからな。
その辺は考えてるようで、「破」は普通に2回上映してくれるようだよ。それにしても、資料館側も北京のオタクの戦闘力を甘く見過ぎていたようだ。並んでいる列が資料館の施設をぐるりと回っている……

商業じゃない学術上映だからできたんだろうし、チケットも安いから助かるんだが、予約とかも無いから当日並んで買うしかないんだよな。資料館の方もこの手の人員整理は慣れていないだろうし、ちょっと混乱気味なのが残念だ。

確かに今回の「破」はちょっとマナー悪いな。割り込みや列の乱れがちょこちょこあるし。先週の「序」は結構良かったんだが、「破」は天気も悪いし欲望も濃いしで悪化してしまったのだろうか。

北京は良いなぁ……自分も映画館でエヴァを見たいよ。しかも今度はエヴァの原画展も開催されるんだろ?正直、嫉妬する。

くっ……もう現地では並んでいるのか!?
俺は列車が遅れていてまだ北京に着かない。追加上映あるならたぶん問題ないとは思うが……ここまで来て見れなかったという事態だけは避けたい。

weiboで現地の写真とかアップされてるけど、テント張って並んでいるヤツがいるらしいな。

ああ、いるいる。赤いテント。気合入ってんなぁ

それにしても良い時代になったもんだな。昔「序」の時は自分達日本からDVDを取り寄せて、サークルで観賞会をやったりした。今の若い連中は並べばスクリーンで見れるんだから幸せだよ。

一人で来たので、ツライ。もう2時間並んでいるけど、更にあと2時間は並ばないといけない……

自分は余裕をもって現地に到着できると思っていたんだがこりゃ予想以上だな。先週の「序」より並んでいる。7時上映のは無理かな……

おいおい、「破」なんてずっと前に出た作品だろ?なんでお前らそんなに見たがるんだよ?……わざわざ見に来るヤツが俺を含めてこんなに多かったとは!!

ぎゃああああああ!!そう言えば、上映日は今日だった。テストだったんですっかり忘れていた。私は何というミスを……もう今から行っても無理だ。諦めて、寝る。

はっはっは、現時点での情報によれば7時からの回のキップは売り切れたらしい。確か資料館の上映ホールって収容人数が550人だったよな?まさかこんなにギリギリな状態になるなんて……

てことは追加上映の9時過ぎのヤツに期待するしかないな。なんか流れている情報では一人一枚に制限されているらしい、なんとかなる……か?
序の回の時も盛り上がったし、今回も良い感じで見れればいいんだが。

なんで今日に限って仕事が終わらないんだ。もう、間に合わない。

俺の所も残業確定だ。先週も残業でダメになったし、もう俺の心は見に行けるヤツへの嫉妬と会社への不満で爆発しそうだ。今ほど仕事を辞めたいと思ったことは無い……!

ちょっと出遅れたかと思ったが、大丈夫だった。
後ろも百人はいないと思うから、普通にみんな見れるんじゃないかな。

今7時の回見終わって出てきた。とても楽しかったし大満足だ。現地に着いたのは3時くらいだったが、先週の「序」の時と比べるとトンデモナイ人が集まっていたな。北京のオタを甘く見ていたわ……

感動で涙が出てしまった。3時間並んだ価値は十分以上にあった。
この映画のためにわざわざ各地から北京に人が集まって来ることの意味が理解できたよ。映画上映中はみんな盛り上がっていたし、ラストでカヲルが出てきたときなんか叫んでいるヤツもいた。彼等の気持ちはスゴイ分かる。「Q」が香港で上映されるなら、自分も本気で遠征を考える。

面白かった。湖南からわざわざ来てよかったよ。明日は北京をちょっと回って帰ることにしよう。

入る前の列の割り込みとかの混乱で嫌な気分になってしまったが、幸いなことに中で見ることができた映画は自分の想像以上にスバラシイものだった。
大学を卒業したしもうすぐ実家に帰らないといけないんだが、北京でのいい思い出がまた一つ増えたよ。

9時の回だから、終わるのがかなり遅くなったがバスがまだあってよかった。
とりあえず行ける所まで乗って、あとは歩いて帰る。今日はとても楽しかった。作品そのものにも感動したし、エヴァ好きな友達と一緒に並んで上映を待つのも楽しかった。「Q」もいつか本土で上映してくれるといいなぁ。



とまぁ、こんな感じで。
現地では少々の混乱もあったそうですが、中国オタク的にはかなり嬉しい催しとなった模様です。

新劇場版の「破」も日本での上映からかなり時間が経っていますし、既に見たことがあったり、ストーリー展開を知っている中国オタクも少なくないかと思われますが、それでも映画館のスクリーンで見るというのはまた別のようです。

最近の中国では映画館で映画を見るというのが、
「海賊版やネット上では体験できない娯楽」
といった扱いになってきているそうですが、それはオタクとアニメに関しても変わらないのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「エヴァ序、涼宮ハルヒの消失が日本アニメ・フェスティバルで上映されるぞぉぉぉぉぉ!!」
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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