「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2012年09月

中国オタク的疑問「なんで日本のペットボトルのお茶は砂糖入ってないの?」

先日、ありがたいことに
「中国で売られている茶飲料って砂糖が入っているのが多いですが、あれって現地の感覚ではどんなことになっているのでしょうか?」
という質問をいただきました。

日本で売られているお茶系の飲料は紅茶以外は基本的に砂糖は入っていないかと思いますが、国外では砂糖入りのモノが主流となっている所も多いですよね。
中国でも紅茶の他に、ウーロン茶、中国緑茶などの販売されている茶飲料は加糖のものが主流で、無糖のものはお店によっては置いていなかったりします。

先日中国のネットを巡回していてうまい具合に
「なんで日本のペットボトルのお茶は砂糖入ってないの?」
という疑問についてのやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本旅行しているときに戸惑ったんだが、なんで日本のペットボトルのお茶は砂糖入ってないの?
自動販売機で売ってるのだけじゃなく、普通の店でも加糖の緑茶が売っていなかった……

日本はお茶に砂糖を入れないとは聞くが、そこまで徹底しているのか。その辺りは日本人の飲食習慣によるものなのかな。

日本では加糖の飲料は健康に悪いとされ、どんどん砂糖の入った飲料が減っていったらしい。売れないから自動販売機でも砂糖入りのお茶が売られていないんだろう。
逆に日本国外では砂糖の入っていない飲料は売れない。実際サントリーなどは日本国内では売られていない加糖のウーロン茶を販売している。

でも、日本の自動販売機で普通にコーラとか売られていたはずだぞ。やはり日本のお茶特有の理由が何かあるんじゃないかね。

緑茶の砂糖に関しては、国ごとの好みの違いが影響しているんじゃないかな。ウチの国ではペットボトルの緑茶は砂糖入りのことが多いけど、日本ではそれが好まれないんじゃないかと。
あとウチの国ではペットボトル飲料買うのは若い人間が多いし、その世代は甘い方が好みという傾向が強い。

日本の人間が健康重視だからだと思うよ。
ウチの国でも砂糖の量は減少傾向にあるし「低糖」を売りにした茶飲料も増えている。それに「無糖」のものも昔に比べたら売っている場所が増えた。ウチの国でも段々と日本のように無糖が市場を席巻する可能性はある。

日本ではお茶に砂糖入れた飲料が売られていないわけじゃないよ。紅茶は普通に砂糖が入っているものが主流。ただ紅茶も無糖のモノが結構あるから、やはり日本人は無糖が好みなんじゃないかな。

でも緑茶には砂糖入れないのは間違いないよ。以前日本旅行したときに出た緑茶が苦くて、砂糖を頼んだら店員の人がギョッとして、「それは砂糖を入れないで飲むものです」とか言われてしまって恥かいた。

日本の無糖の緑茶には自分も驚いた。
私の印象では日本のスーパーやコンビニで売られている半分くらいが茶飲料だったと思う。しかも、それが全て無糖!日本の緑茶飲料市場の独特さを強く感じた。

まずハッキリさせておかないといけないのが、ウチの国の緑茶と日本の緑茶は名前こそ同じ「緑茶」だけど、加工方法が違う別モノだからな。日本の緑茶は蒸して加工するから緑色が強く出るし、味も香りもウチの国の一般的緑茶とは異なるから、砂糖との相性も違うんじゃないかな。

ウチの国でも普通に熱いお湯でいれて飲む緑茶は砂糖入れたりしないけど、買って飲む冷たい飲料になると加糖になるんだよね。
あと日本との違いについてふと思いついたんだが、ウチの国の飲料メーカーは南方系が多いし、南方の好みに合わせて甘い茶飲料が広まってそのまま定着したのではないだろうか。

日本と中国では茶飲料を飲んでいる層が違うんじゃないかね。ウチの国ではああいった加糖の茶飲料の多くは子供や若者が飲んでいるし、緑茶についても「飲料」として飲むから甘くないと売れない。

それはありそうだ。日本は街中の自動販売機が非常に多いし、子供から老人まで幅広い層がお茶を買っているんじゃないかな。

良いお茶を飲むときはウチの国でも砂糖入れてないしね。市場の規模と顧客の好みの差が出ているってのはありそう。

日本で売られているペットボトルや缶のお茶って、水の代わりといった扱いで、ジュースなんかの飲み物とは別のカテゴリだよ。だから甘いのは逆に嫌われるらしい。

個人的には生活習慣の違いと気候の違いが理由じゃないかと考えている。
日本に来て分かったんだけど、日本人は水やお湯を持ち歩く習慣が無い。その代わりとして無糖のお茶を飲む。

そうそう、日本人は水を持ち歩かないんだよね。気候的にそれほどのどが乾かないことや、水がそのまま飲めるってのもあるし、自動販売機や店が多いからどこでも飲み物が手に入る。
そういった日常的な水分補給に関して無糖の茶飲料に需要が生じているってことなのかな。

ウチの国でも普段持ち歩いて飲む湯冷ましとかお茶葉放り込んだお湯とかは基本的に砂糖入れないしね。そうか、ここに日本で広く売られている無糖のお茶が来るとなるとしっくりくるかも。

ウチの国のペットボトル飲料のお茶はジュースなんかと一緒のカテゴリの飲料。
それに対して、日本では普通のお茶とペットボトルのお茶の区別が無いのかもね。日本の家では普通にペットボトルでお茶を買って飲む所が多いそうだし。

あー、そう言えばそうだな。私の知り合いの日本人もそんな感じで、自分ではお茶を入れないでもっぱらペットボトルのお茶を飲んでいる。
日本人にはお茶をペットボトルで買って飲む習慣が出来ているという所がありそう。

私はやっぱり好みの違いだと思うよ。
中国人はなんだかんだで甘い飲み物好きだし、日本人好みの淡泊な味は合わないんじゃないかな。私は普通の甘さよりも低糖の緑茶が好みで飲んでいるんだけど、それを知り合いの日本人留学生に薦めてみたら「それだけは飲めない」と本気で謝ってきた。低糖でも緑茶に砂糖が入るのはダメらしい。



とまぁ、こんな感じで。
好みや習慣についてなど、イロイロな方向に話が飛んでいました。

私が知り合いに聞いた話によれば今の中国の感覚では
「お茶を買って飲むなら甘い方が良い」
というのは普通にある感覚だそうです。

また、基本的に加糖の茶飲料が主流なのでペットボトルなどで売られているお茶に砂糖が入っていることに違和感を覚えることはないそうで、逆にうっかり無糖を飲んでしまうとヘンなというか、損した気分になったりもするのだとか。
この辺については好みや好みが形成される環境の影響というのもありそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「アニメ漫画サークルの参加希望者多過ぎるんで選抜テストをやろうと思うんだけど、どんなのが良いだろうか?」

中国は9月から新学年が始まるので、
今の時期は中国の大学のサークルにとっては新入生勧誘の時期になります。

中国は高校までは学校の制度上の事情や厳しい受験勉強などから部活動というのはほぼ存在しませんが、大学に入ってからのサークル活動については日本の感覚とそこまで大きな違いは無く、それなりに自由にやっていけたりします。

そしてそんな中国の大学のサークルの中で、
「アニメ漫画系のオタクサークル」
というのはとっつき易く入り易い、楽しみ易い等の理由でかなりの人気になっていまして、大学によっては数百人規模になるというのもそれほど珍しい話ではないようです。
実際、中国のトップクラスの大学である清華大学や北京大学、人民大学などでも、オタク系のサークルは学内で最大規模のサークルの一つになっていますね。

しかし、そんなアニメ漫画サークルも人数が多ければ多いなりの悩みがあるようです。
先日中国のソッチ系の掲示板で、
「サークル参加希望者が多過ぎるので選抜テストをやろうと考えている」
ということについてのやり取りが行われていました。
そんな訳で今回はその辺についてを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ウチの大学のアニメサークルもぼちぼち今年のサークル参加者を募集するんだけど、毎年人数多くなり過ぎるし、あまりにも的外れな人間は入れたくない。
そこでちょっとした選抜テストみたいなのをやろうかと考えているんだが、どんなのが良いだろうか?

受験が終わって大学に入ったばかりだからそこまでディープな人間は多くないだろうし、軽めのが良いよな。好きな作品、自分にとっての「神作」を答えてもらえばいいんじゃない?

オタクなら誰もが知っているけど、一般の人間は知らない用語の意味をその場で聞いてみるとはどう?
例えば中国のオタク用語で最も基本となる言葉「ACG」(アニメ・コミック・ゲーム)は何という意味の言葉?といった感じで。

お前の「本命」は誰だ!?と聞いてみるのは如何?
別にどのキャラと答えられなくても、「本命」という言葉の意味を知っているかどうかである程度判断ができる。

入った後の人間にふるいをかけるというか、グループ分けするなら「新番組で追っかけているのは何?」とかいうのでもいいんだけどね。
大学から本格的にオタクになるのも多いし、あまりディープな質問したら将来のオタク仲間を排除することになりかねんから難しいかも。

サークル勧誘でそういうことが考えられる規模の所はウラヤマシイ。
ウチの大学だと、オタク関係の趣味がOKなら問題ないという感じ。もし人数が足りないとかいうことになったら困るし……

その辺は大学にもよるからなぁ。
ウチの大学は昨年だと200人くらいが入ってきた。ただ、サークル活動で熱心に動く常駐組はその20%程度で、あとは出たりでなかったり幽霊だったり。
独自にイベント主催したり、日本のコミケにサークル参加したりする北京大学や清華大学、人民大学とかになるともっと規模が大きくなるらしいし規模の大きい所は大きい所で悩みがある。

たくさん入れて、自然に淘汰されるのを待てばいいんじゃないか?
最終的には熱意がある人間が残るだろうし。

自然に淘汰されるのを待つのは危険。
厳しく締め付けるのが良いわけではないけど、サークルの空気が悪くなったり問題が起こってからではマズイ。何かしらの方針やルールは作っておかないと。

そう言えば別の大学に行った私の高校の時のクラスメートが、そんな感じのダメなアニメサークルにぶち当たっちゃって絶望していたな……数年前まではそんなに悪いモノでは無かったらしいのだが。

まぁその辺は合う合わないあるしね。最近は大学のサークルに限らずイロイロと交流や活動ができるから、個人としては良い時代になってきたと思うよ。
ただサークルとしては規模が大きくなると、ある程度考えなければいけないよね……

結局は知識や好みについて聞くくらいしか思い浮かばない。
しかし、一体どんなレベルやジャンルの話をすればいいのだろうか?bilibiliのネタ動画や何かについて、最初から聞くのもなんだし。

いや、たぶんその辺についてはサークルにいる古い人間よりも新入生の方が詳しかったりすることが少なくないと思う。そういったことを聞くのは藪蛇じゃないかね。

知識とかは今の時代わりとどうにでもなるから、熱意とか考え方を見た方がいいんじゃない?

これはちょっと上級者向けの質問かもしれないが、自分は「日本の2ちゃんねるの人間は中国に対して友好的か?」という問いを重宝している。
これに対して「友好的ではない」、「反中だ」などと「即答」してしまうヤツはマズイと思う。「そういった傾向もある」「必ずしもそうではない」或いは「ネタにされ易い」という答えだと少し安心かな。
アニメや漫画に興味があって好きな作品があるなら知識に関してはどうとでもなるが、考え方はなかなか変わらない。あまりにも一面しか見ない人間は後々面倒なことになり易いから判断材料にしても良いと思う。

有名作品の作者は誰かとか言う質問なんかは基本的でいいと思うんだけど。

それ、実は結構難しいぞ。アニメを見ていても原作者の名はとっさに出てこなかったりする。特にラノベ原作アニメなんかはなかなか作者名と作品名が一致しないんじゃないかと。

知識を試すのではなく熱意やオタクとしての一般常識を調べるってのが目的だろうから、あまり知識には偏らない方がいいかもな。
自分の好きな姉系キャラや妹系キャラを答えさせるとかの方がいいんでないかね。

でもオタクが萌え系作品を必ずカバーしているわけではないと思う。あと女性のオタクとかはどうすんだ?新入生の得意とする分野がサークルの古参と異なったり、更に突き抜けていたりする場合も考えられるが。

その辺は質問を出す側にサークルにいる女性のオタクや非萌え系に強いオタクも含めればいいでしょ。それに、サークル側の人間以上に知識が深い人間が入ってくるならそれはそれで儲けものだよ。

うーむ、やはり基本的な所でいいんじゃないか?
最近の人気作品の中で自分の好きな作品を挙げてもらうとか、自分が名作だと思っている昔のアニメを挙げてもらうとか、そういうので。

昔の番組というか、子供の頃に見た番組でも良いしね。
重要なのはアニメや漫画を見ているって所だし、「スラムダンク」や「エヴァ」を見て楽しめていればいいよね。それとウルトラマンとかの日本ではアニメに入らない特撮でもいいかな。

もし自分の大学のサークルなら……というので考えてみた。
ウチはオタク系の活動をわりとやるサークルなんで、ちょっと基礎知識は欲しいかな。新入生はとりあえず東方、ボーカロイド、ニコ動、同人、声優といった辺りで何か答えられるものがあればOKと思っている。

結局は「何々を知っているか?」ではなく、何かを挙げてもらうってのが良いんじゃないかな。
普通のレベルなら好きな作品やキャラでいいだろうし、ちょっとマニアな部類を見つけるなら好きな声優とその出演作品を挙げてもらうとかでどう?

やはりそれが良いよね。
あまり難しく考えずに、好きなキャラと好きな理由を言ってもらえばオタクとしての方向性や程度についてはある程度把握できるはず。



とまぁ、こんな感じで。
イロイロと案は出ていましたが、コレだというのはなかなか無いようでした。

「オタク」と言っても好きな作品やジャンルは人それぞれですし、中国オタクの面々がオタクの道に踏み込む(踏み外す?)のは大学に入ってからというのが多いですから、大学入学直後の段階ではとそれほどオタク関係の知識を持っていなかったりします。

そういった新入生に対して、大学レベル(?)の中国オタク的一般常識による質問を投げかけてしまうのはちょっと厳しいですし、いざ質問を作ろうとするとなかなかに難しい話になってしまうようですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国でオタクをやるならどこの大学が良い?

中国オタク「ジョジョの第何部が好き?」

ぼちぼちと新作アニメの情報が出揃ってきている今日この頃ですが、
ついにアニメ化となる
「ジョジョの奇妙な冒険」

が中国オタクのマニア寄りの層を中心として注目されているようです。

そんな訳で、今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけた「ジョジョの奇妙な冒険」についての中国オタクのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメが始まるんで久々に「ジョジョの奇妙な冒険」をまとめて読んだんだが、やっぱ面白いな。
ところでちょっとみんなに聞きたいんだが、ジョジョの奇妙な冒険は第何部が好き?

第二部から第五部が好きかな。第六部と第七部もそれなりに良い所はあるんだが。

日本では取り扱う範囲やキャラ的に第三部の評価が最も高いみたいだが、ウチの国ではどうなんだろうね。ちなみに自分は第四部が好き。

燃え尽きるほどの熱さな第二部が大好き。
第二部主人公の戦い方、良い意味で卑怯で最高だ!

自分は第四部が好きかな。
あと自分にジョジョを教えてくれた知り合いは第二部が一番好きだと言っていた。

様々な作品に影響を与えているし第三部の評価が高いのは理解できるが、残念ながら今の感覚で第三部を読むとちょっと新鮮さに欠けるような気がする。逆に第二部や第四部は今に至っても類似したネタの作品が出ていない。そういうわけで自分は第二部と第四部を推そう。

第三部はスタンド能力やそれに関係する様々なアイデアとかがスゴイんだけどね。ジョジョは第三部からいよいよ「知恵で戦う」という部分が加速していくように思う。

ジョジョは主人公も敵のボスも「強い」のが良い。
バトルがロジカルで、能力同士のぶつかり合いに加えて心理戦がある。戦闘力がそのまま勝利につながるわけではない。しかし、そのような中で勇気が更に重要な役割を果たす。このバランスが最高だね。

私は第四部が好き。なかでもボスの吉良吉影の印象が非常に強い。このキャラだけはネタバレせずに、作品の中で知って欲しいと思うよ。決して損はしない。

自分は第四部と第五部が好きかな。
第五部は第四部に比べて好きな人は少ないみたいだけど、第三、第四とはまた違った戦いのパターンになっているのが良い。

第四部は強烈に印象に残る展開が多いと思う。自分がジョジョのストーリーで真っ先に思い浮かべるのは第四部のストーリーやキャラだし。

同好の仲間は少ないかもしれないが、私は第七部が一番好きだったりする。ジャイロや大統領とかの良い感じのキャラも多かった。
ところで、第一部ってどうなんだろ?あまり話題になることがないように思うんだが。

第一部はなんかまだ作品ができあがっていなくて、今の感覚で見ると質の悪いジョークのように感じられたりする。画も粗いし会話のやり取りも幼稚だし、あんまり評価できない。

それはちょっと言い過ぎだとは思うが……確かに、第一部はあんまり評価高くできないな。自分も最初は「北斗の拳」のパクリのように感じちゃったし。アニメは第一部をどうアレンジするのか興味ある。

おいおい。第一部のセリフが悪いって、ありえんだろ。非常に味のあるセリフが多い。読んだ翻訳の出来が悪かったんじゃないの?
あとキャラクターの造形も他の作品には無いとがったキャラではあるが、一般社会と離れすぎているわけでもない面白いものになっているだろ。

第一部は古さってのもあるし、まだその他の熱血少年漫画と区別できるほどの差を出せていかったりするのもあるから相対的に評価が低くなってしまうんじゃないかな。
じっくり読んでみれば第一部もまさしく「ジョジョ」な作品だというのは分かると思うんだが、あとセリフに関しては翻訳のバージョンで差が大きいのはあるかもな。

自分は第二部と第三部が好きかな。
第一部から出ていたジョジョ独特の頭を使った戦い方がいよいよ成熟してきたという感じで。

第五部好きな人、もうちょっといないのかね?
自分は第五部が好きなんだけど、なんか他のエピソードに比べてどうも評価されていないっぽいのが残念。

これは私の個人的な感想だが、第五部は戦闘が少々血なまぐさすぎるのと、ストーリーの区切りが少ないのがちょっとキツイ。

私は第五部好きだよ。緊張したストーリー展開の中で戦闘が次々と起こるのはかなり自分の好みに合った。
逆に第四部はちょっと好みに合わなかったな。ただ吉良吉影については凄いボスキャラだと認めないわけにはいかないな。

第五部は戦闘が長いから読んでてキツイ所があるのは認める。第三部は承太郎達が敵の攻略法を見つけて撃破!って流れだけど、第五部はその辺りの駆け引きが長めなんだよ。二転三転する戦いは悪くないけど、それが続き過ぎると……
ただ、第五部は良いキャラと名言も多いし、別に悪いエピソードってわけではない。

ジョジョは名言多いよね。
自分が2,3,5,7,11,13,17,19と素数を数えて心を落ち着ける癖を持つようになったのは間違いなくジョジョの影響。

そう言えば、「ジョジョの奇妙な名言集」ってのが出ていて売り上げもかなり良いらしいね。荒木先生の名言を生み出す能力はスゴイと思うわ。

私はプロシュート兄貴のセリフが好きだな。
「いいかッ!オレが怒ってんのはな、てめーの心の弱さなんだ」から
「ブッ殺す……そんな言葉は使う必要がねーんだ。なぜならオレやオレたちの仲間は、その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!実際に相手を殺っちまってもうすでに終わってるからだ!」
の言葉は頑張って暗記した。

ジョジョは「言葉」が強い武器になっていると感じられるのが良い。
もちろん、そういった言葉を放つキャラは実力もあるんだけど、強い言葉を放つキャラが強さをきっちり見せてくれる作品って案外無いんだよね。

あまり表だって販売実績がどうのこうのと騒がれることはないけど、日本のネットを見ていると、ジョジョの人気が高いことがよく分かるよ。様々な所でジョジョ関係のネタが出て来る
あんなに広い範囲でネタにされるような作品は珍しいんじゃないかな。

第五部はシルバーチャリオッツとポルナレフの扱いにどうも納得がいかなくて……
あと恐らく翻訳の問題だと思うのだが、残念ながら自分が読んだ翻訳版では意味の分からないセリフが多かったのも……

これは自分の個人的な印象だが、ジョジョは「日本語を学んで読む」ことの価値が非常に高い作品だと思う。キャラの言い回しもそうだし、作中で描写される擬音とかはどうやっても翻訳しきれないので日本語で直接理解できるのが望ましい。



とまぁ、こんな感じで。
どの話にもファンがいるようですが、今回見かけたやり取りや私の周囲の反応からすると、中国オタク的に比較的評価が高いのは第四部のようです。

「ジョジョの奇妙な冒険」は海賊版の漫画などを通じてかなり前から中国に入っており、一番人気になったことこそ無いもののその人気はかなり長く続いています。
90年代半ばに私が中国に行った頃には既に人気となっていましたし、それから今に至るまで一定以上のファンがいる状態が続いていますね。

そういったことから今度始まるアニメについても幅広い層から注目が集まっているようですし、今後の中国オタク内での反応がちょっと楽しみです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ウチの国では日本関係の書籍禁止、日本では中国分析の本の出版や売り上げが増加中……これが差というヤツか」

先日、「北京で日本関係の出版を規制する指示が出ている」という報道がありました。

「1Q84」も撤去 北京で日本関係の出版規制指示(ブック・アサヒ・コム)

日本関連書籍の新規出版を停止(NHKニュース)

ありがたいことにこの件について、
「中国オタクの反応はどうなのか」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについて一つやらせていただきます。

それでは以下、中国のソッチ系の掲示板で見かけた反応を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のメディアの報道によれば、北京市当局により日本の作家や日本関連書籍の出版販売が禁止されたらしい!これどうなるんだ……

日本と関係ある本がダメ?
じゃあウチの国の近代文学のうちかなりの部分がアウトだな!

なんてこった!魯迅の「藤野先生」とかも読めなくなっちゃうぜ!

ウチの国では日本関係の書籍禁止、日本では中国分析の本の出版や売り上げが増加中……これが「差」というヤツか。

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」 と言う言葉を実践しているのは日本の方かよ!

日本のメディアも情報ソースがハッキリしていないんだが、とりあえずこの指示が出たタイミングは先々週、デモが暴動になる前だからちょっと前の話っぽいね。あとこれは北京の新聞出版局が北京の出版社に出したものらしいから、全国範囲では無いのかな?

とりあえず北京の王府井の書店から日本関係の書籍が無くなっているのは事実。日本語教材なんかも無くなってるね。

わりと真面目な話、日本や日本人が関係する学術書まで規制したらかなり「中国が困る」状態になるんだが?日本語教材に限らず、教科書にも日本人が関係しているのあるし、普通に日本からデータが来ている学術書とか珍しくないし。

また政治主導の文化破壊が始まるのか……文革からこっち、この悪習は変わらんねぇ……

めんどくさい空気だし、やっている態度を表さないといかんからねぇ。
しかし実際の効果は小さい、しかもやっていることを大っぴらに宣伝しているわけでもない。この処置はイロイロと微妙すぎる。

残念ながら現状では文化関係では日本の一方的な輸出だぞ。しかもこんなことで注目集めちゃったらこっちにダメージ来るだけだし、そもそも日本関係書籍の多くは中国国内の文化管理名目の規制でどうにかできる分野じゃないし、正規ルート潰しても日本にダメージいかないし、国内のダメージだけなんじゃね?

マジでこれいったい日本に対してどんな影響があるの?
中国人だけがダメ−ジ受けて、日本人に全く効果が無いんでないの?

えーと効果は……国内向けの思想教育……とか?
ただ対日本となるとホント特に何もないというか、俺が日本のミステリ小説読めなくなって不満がたまる以上の効果ってあるのかなぁ。経済制裁とかじゃなく、文化関係の出版産業に嫌がらせしてどうすんのよ。

えーっと、目に見える効果っぽい所では「中国嫁日記」の作者の井上純一がtwitterで嘆いているな。中文版が出る所だったらしい。てか、私も中国嫁日記の中国語版は普通に楽しみにしていたんだが。

きっと日本人どもの版権関係の収入が無くなるに違いない!

出版権って買い取りのケースが多いから、本が売れなくて困るのは国内の出版社と言うケースが多いと思われる。またしても国内産業にダメージだな!

あー、うん。講談社なんかは中国進出しているから確かにコレの影響ありそうだね。そしてその結果としてあり得るのは中国からの撤退。
中国に来ている日本の出版社ってどこも儲かっていないんだよ。人件費や各種経費だけでカツカツ。まだ中国にいるのは「将来性」のためというだけ。で、ダメージ受けるのは……中国の読者だ!

大型書店だったら日本書籍専門の棚とかあったりはするが、他の所だとどの程度の効果があるのやら。ただ、日本関係の書籍って教科書以外ではわりと珍しい書店が稼げるジャンルだから書店にとっては迷惑な話だったりする。

日本語の原著に手を出している自分にとって、これはそんなに問題ない。ただ、気になるのは税関の扱いかな。日本からの郵便物への締め付けやチェックが厳しくなるとめんどくさい。

まーたユーザーが海賊版に感謝しなければならない日が始まってしまうのか……せっかくイロイロと正規版が入るようになったのに。

そもそも正規ルートの出版社がはいってきたおかげで海賊版がある程度減ったし、「稼げる」活躍の場も増えて中国の作家も、あくまで「以前に比べて」だが食っていける夢が見えてきたのにね。
これでまた日本の作品の海賊版の暴風に経済的な面で食われてしまうかもな。

また何やらアホなことになってきたな。
今回の釣魚島関係の話は後になればなるほどグダグダになっていく。

このままいけば日本人と結婚していたら中国国籍から除籍とかになるんかね。

心配なのはやはり天聞角川のラノベだな。
10月下旬発売予定のラインナップは「キノの旅」とかも出るんで非常に楽しみだから買えなくなってしまったらガッカリだ。

俺は「変態王子と笑わない猫。」の大陸正規版がついに出るのが嬉しかったし、「ソードアート・オンライン」がAlicization編に入るからそっちも楽しみにしているのに。
しかし、日本の小説とかって教科書や参考書なんかに比べれば中国本土での販売量って大したことないよな。ダメージ受けるのは主にコレクターな層じゃないかと思えてしまうんだが。

9月発売の天聞角川のラノベが、中国のamazonだと発送がどれも10月になっちゃったりしているのは少々気になるね。この件と関係あるのかと思ってしまう。
ただ本屋には並んでいるらしいし、何を疑って何を信じればいいのやら……

日本のニュースを調べてみたけど、これは北京の管轄での話らしいから広州の天聞角川に即時の影響が出る話でかはないんじゃないかな。今後全国に広がる可能性もあるけど。
まぁでも、もし天聞角川版が禁止されたのなら台湾版を買うよ。昔に戻るのはめんどくさいけどね。

天聞角川の大陸版は値段もそこそこですぐに手に入るので便利だったからありがたいのは確かだが、無ければ別の選択もできるしな。そもそも本気でコレクションするということなら原著か台湾版か香港版の方が価値が有る。大陸版は巻数が多くて翻訳、印刷の質も悪くないなら……という扱いだし、台湾や香港から取り寄せていた時代に戻ることになるのかな……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの中には日本の小説をきっちり抑えている人間も多いですし、最近ではラノベの中国語簡体字翻訳版が正規ルートで出回っていますから、このニュースについては何ともいえな気分になってしまうみたいですね。

また、上の発言にもありますが、現段階ではこのニュースがどの程度の話なのか、北京のみで終わるのか、それとも今後全国に広がっていくのかなどは不明ですし、ちょっと不安になってしまうようです。

特にラノベに関しては最近角川書店の現地合弁会社の「天聞角川」が中国語翻訳された日本のライトノベルや、中華圏のラノベ作家の本を出版しています。
この天聞角川版は、20元(約250円)前後の手軽な値段できちんとした質の簡体字中国語翻訳版を手に入れられるということで、その手頃さと便利さから中国オタクにも重宝されているそうなので、もし出版中止となったら中国オタク的にはちょっとめんどくさいことになりますね。

ちなみに、10月に天聞角川から発売予定の日本のライトノベルは
「緋弾のアリア第2巻」、「まよチキ!第1巻」、「アクセル・ワールド第9巻」、「とらドラ!第7巻」、「とある魔術の禁書目録第7巻」、「魔法科高校の劣等生第1巻」、「デート・ア・ライブ第1巻」、「身代わり伯爵の失恋」、「ソードアート・オンライン第9巻」、「変態王子と笑わない猫。第1巻」、「さくら荘のペットな彼女第4巻」、「バカとテストと召喚獣第9巻」、「月光」、「キノの旅第4巻」、「東方妖遊記第5巻」





だそうです。
並べてみて改めて実感しましたが、結構な数のライトノベルが翻訳出版されていますね。


それから、コレは本題とは関係があるかどうかは分かりませんが、現在北京において日本関係の書籍について厳しくなっているのは確かなようです。
現地の書店においてもそうですが、日本の書籍の輸入販売を行っている北京の外文書店も現在は日本からの仕入れが止まっているそうで、日本の週刊誌なども入らなくなっているそうです。また北京以外の都市、例えば大連や上海などでは現段階ではほぼ問題ない状態なのだとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


9/25修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「オタク向けクレジットカードがウラヤマシイ」

最近はオタク関係の作品をテーマにしたクレジットカードの話を聞くのもそれほど珍しくはありませんが、今度は
「Fate/Zero」

をテーマにしたクレジットカードが発行されるそうです。

オリジナルデザイン「Fate-Zero Card」、ついに誕生!(ジャックス公式ページ)

こういったオタク向けのクレジットカードですが、中国オタク的には
「なかなか手の届かないアイテム」
ということでちょっと注目されているようです。

そんな訳で、今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけたその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「Fate/Zero」のクレジットカードが日本で出るらしい。
最近日本でこういうオタク向けのクレジットカードが結構出て来るが、かなりウラヤマシイ……!ウチの国ではいったい何時になったらこういうことが行われるようになってくれるんだ!?

なんかオタク系のクレジットカードのニュースを最近よく聞くね。
しかし、クレジットカードとなると入手難度が絶望的だ……

面白いし、正直かなり欲しいなぁ。
ただFateならVISAよりもMasterCardの方が良かったのになぁと思ってしまったりも。

このカードを発行するジャックスのHPを見たらMasterCard、JCBのカードも作れるみたいだから、選択できたりするんじゃないかな?VISA限定って可能性ももちろんあるが。
あと、ここって「とある魔術の禁書目録」のカードも作っているんだね。

中国の銀行でもデザインを自由にできる所があるんだから、イラスト持って行って作ってもらえば?

そういうもんじゃねぇだろ。お前はホントにそれで我慢できるのか?
オフィシャルグッズと自作パチモングッズでは吸引力が段違いだ。

まぁ自分で画像を選んでカード作っても、こっちの銀行のカードだとクオリティ的にはアレだし、微妙だからな……
あと特典グッズも気になる。なんかこう、豪華なグッズって感じがして心ひかれるものが。

「Fate/Zero」の三王だったら、ブラックカードクラスだろ。あとふと思ったんだが、金ぴかはカードいらないんじゃね?あいつ自身がATM状態だし。

Fateの三王だと、キャラで金銭面での当たり外れ出そうな気がしちゃうな。
金ぴかなら黄金律で金運あがりそうだけど、セイバーだと食費に消えそうな気がする。

大丈夫だ!Zeroのセイバーはまだ腹ペコ属性はついていない!
あ、でもZeroのセイバーは幸運Dしかないからやはり金運的には微妙かも?

一応ダメ元で申し込みページに行ってみたが「日本国内にお住まいの18歳以上の方(高校生を除く)がお申込みいただくことができます」とある。
やっぱりそうかよ!!

国内でもこういうのをオフィシャルで連動してやってくれないもんだろうか?
キャッシュカードとか日常的に使うものだし、普通にセールスポイントに出来ると思うんだが。

最近、日本でははオタク系クレジットカードが多く出ているね。私が知る限りでも、「Fate」の他に「まどか☆マギカ」「アイドルマスター」「ラブプラス」「ガンダム」とかがあったと思う。
しかし、中国在住だとこういったクレジットカードは入手するのが難しすぎる。どうすればいいんだろう?

日本人か日本在住の人に頼んで、カードを失効なりして使えなくしてカードだけもらうとか……?

自分はあんまり金無いから、もし手に入れても使えないだろうなぁ。色んな意味で豪華なアイテムだ。

クレジットカードだからプリペイドみたいにカードを金銭で購入とかじゃなくて、日本できっちり手続きしないと手に入れるのが不可能なのがキツイな。

この手のアイテムを出してくるとは、さすが日本だ。スゲェ欲しい。
ところで日本でクレジットカード作る場合って何が必要なんだ?口座さえ日本の銀行で開設しておけば作れたりするの?

そういや以前、「まどか☆マギカ」もクレジットカードになってたな。
宣伝がキュゥべえだったのには大笑いしてしまった。どう考えても破産の罠にしか見えないが、あれは契約したくなってしまう。

「まどか☆マギカ」のクレジットカードはどこまでがネタなのか分からなかったな。
実は普通のクレジットカードでは無く、支払方法が強制分割払いしかも利息が高めな「リボ払い」という形式のみだというのが、キュゥべえのイメージそのまんま過ぎてとても恐ろしいカードだと思ったよ。

あとちょっと疑問なんだがこれって儲けになるの?クレジットカードである以上使ってもらえないと利益にならないんじゃないか?
こういう痛クレジットカードって作るのはいいだろうけど、外で使うには勇気がいるだろうし、そもそもオタク向けだとコレクションになって使わない気がするんだが。

言われてみれば……確かにこれ、外で使うのは勇気がいるな。普通の店や銀行とかで出すのはちょっと気後れしてしまう。

年間5万円以上で会費無効って書いてあるし、それくらい使われればペイするんだろう。
日本だと家賃や電気代水道代ガス代といった公共料金をカードで引き落としにすれば十分それくらいいくんじゃないだろうか。

カード番号とセキュリティコードさえ把握していればネット通販とかで使えるし、オタクだとamazonとかを使ってそうだからわりと有効なんじゃない?

ああ、そうかその手があるな。てか自分も日本のamazonちょくちょく使っているから、実利的な面でも有効っぽいこのカードが欲しい!ウチの国の銀行で作ったJCBカード、なぜか日本のamazonだと使えないんだよ……カード作った目的の結構な部分がソレだったというのに。

そういや、PSNとかでもなぜかこっちのクレジットカードが使えないんだよな。しょうがないからプレイステーションネットワークカードを取り寄せて使っている。
日本のサービスで確実に使えるクレジットカードがあると支払いに便利だし、そこにオタク向けな要素を含めてやってくれないかと思ってしまうわ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々もイロイロなコレクションに手を出しているようですが、クレジットカードとなるとどうやって手を出せばいいのかと悩んでしまったりするようです。

日本で発行されるオタク系のクレジットカードは、当然ながら日本での申し込みや審査が必要となりますし、もしかしたら現在ではジャンル的に最も手に入れるのが非常に難しいアイテムと言えるかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク的「聖闘士星矢と思い出補正」

ゴタゴタの種は尽きませんが、
九一八から国慶節の流れで一区切りはつきそうな今日この頃、
そろそろ普通のネタもたまってきましたので、そちらの方をやらせていただきます。

中国オタクの間で、いわゆるオタク的なファン層が形成された最初の作品は90年代に中国のテレビで放映された
「聖闘士星矢」

だと言われています。

中国でも「聖闘士星矢」には根強いファンがいまして、代表的な名作アニメとでもいった扱いになっていますし、以前久々のテレビアニメ続編である
「聖闘士星矢Ω」

が発表されたときなどは一般のニュースでも扱われるくらいでした。

ただ、「聖闘士星矢」も昔の作品ですし、今の感覚で思い出してみたり、もう一度きっちり見てみたりすると、記憶の中で美化されていた部分や、昔見たときには気付かなかった微妙な所に気づいてしまったりするようです。

先日、中国のソッチ系の掲示板でそういった思い出に関するやり取りが行われていましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近「聖闘士星矢」のアニメをまとめて見たんだが、自分が思っていたほど面白くないし、粗雑な所も目についてしまった。何と言うか、「思い出補正」ってものを強く感じてしまったんだが、みんなはどう思う?
「聖闘士星矢」ってウチの国で評価が高いけど、単に思い出補正が高いだけでそこまで名作ってわけではないのでは……?

昔の作品だとどうしてもそういうのあるよね。特に子供の頃に見た作品とかは。
ただ「聖闘士星矢」は当時トップクラスに人気があって面白いとされた作品だというのは間違いないし、今でも評価できる或いはされている所も十分にあると思うんだが。

何となく分かる。自分も「ガンダムSEED」のHD版を最近追っかけているけど、演出や作画に関して「自分の中で美化されていた所」を感じたりするわ。
私より上の年代の人が子供の頃に見ていた作品となると20年近く前のモノになるし、今の感覚で見るとなるとキツイ所はあるだろうね。

私は「聖闘士星矢」に関しては特に思い入れは無いんだけど、年上の親戚が「聖闘士星矢が如何にスゴイ作品なのか」と話してウルサイのには辟易している。そしてその話を聞くたびに「子供の頃の思い出補正入ってんじゃないの?」と思ってしまうんだが、やっぱそういうのってあるの?

実際に見てみると思い出補正を強く感じてしまうことってのはあるね。「聖闘士星矢」は特に人気の高い作品だし、そういうのは強いんじゃないかと思う。
私の場合はストーリー展開やキャラの考えとか、今となっては受け入れられない部分が結構あったかな。それでも聖闘士星矢と言う作品やキャラが好きなのは変わらないが。

分かるぞ!最近自分も復習というか、オタクとして押さえておくべきだと思って星矢を見直してみたんだが……シャイナさんってこんな微妙なキャラだったっけとちょっと困惑した。

昔の作品に関して、繰り返し見られるのってOPだからなぁ。全編をきっちり見直すってのはなかなかやらない。
OPって基本的にどの作品も非常に気合を入れて作ったり、劇中の良いバンクシーンを使ったりするからクオリティが高い。それを基準にして記憶が確定してしまうという所もあるのではないだろうか?

あと昔の作品はアニメオリジナルのストーリーを入れたりすることもあるね。
そのシーンに関して、昔は特に疑問に思っていなかったけど、大人になってから見ると頭痛のするようなヘンなストーリーや設定だったりすることも……

聖闘士星矢のアニメ版に限らず、昔の作品は原作連載の進み具合とアニメの進み具合を調整するためにアニメオリジナルを入れることが結構あったらしい。その結果、原作と矛盾したキャラや話が出て来ることになったとか。

何て言うか、昔のオリジナルって原作との乖離が激しいよね。
「聖闘士星矢」もアニメだと鋼鉄聖闘士とかいうのまで出て来るし。なんで当時の自分はアレを受け入れられていたんだろう……

現在の感覚で見てもそれなりに納得できて、しかも原作をうまく活用したオリジナル展開ということなら恐らく「LOST CANVAS 冥王神話」が一番安定しているんじゃないかと。
それでも演出的には今の感覚で見ると笑ってしまうシーンが有ったりはするんだが。

アニメ独自の設定の方が良いケースもあるぞ。「鳳凰星座の一輝」とかはアニメ版の方が強いキャラと言う描写になっていて良いと思うが。

でも、アニメ版だと一輝は「ドクラテス」とかいうオリジナルキャラにやられたりするぜ?
自分としては一輝は原作推奨。てかアニメ版は今考えるとヘンなオリジナルキャラ多いよな……

いたいた、ドクラテス。「北斗の拳」と出る作品を間違えているんじゃないかってキャラだったな。
あと矛盾がでかいのは「水晶聖闘士」だな。原作にそのあと「カミュ」が出たから師弟関係がもう大変なことに。

しかし「聖闘士星矢」ってアニメ作っている時に車田正美とテレビアニメのスタッフの打ち合わせとかは無かったんだろうか?
「悪の教皇アーレス」や「ギガース参謀長」、「パエトン参謀」とか、たぶんテレビアニメの演出上の改変や追加だとは思うんだが、後で原作に「サガ」が出てきちゃったから教皇に関してまたややこしいことになっているし。

出る番組間違えていると言えば、俺は科学の力で戦う「鋼鉄聖闘士」の作品からの浮きっぷりが印象深い。あいつらはやはりスポンサーであるバンダイからの刺客だったんだろうか?
しかし今になって見直してみるとストーリーや設定が気になって、ついツッコミを入れてしまうね。

アニメ版は最初の聖衣も原作とかなり違うよね。
個人的には原作の青銅聖衣の方が上位の聖衣と差別化されていて好みだったから、アニメの改変は不思議だったんだけど、あれも今になって考えると、商業的な理由なんだろうなぁ。

ツッコミと言えば私は「聖闘士に一度見た技は通用しない」が本当かどうかチェックしながら見てしまったな。あと「蜥蜴星座のミスティ」の全裸シーンで聖なる光が仕事をしていたのには吹いてしまった。あんなに昔から聖なる光は働いていたのか!

そういえば、作中に出て来るキャラの年齢設定も今考えてみるとスゴイかも。昔見ていた当時は子供だったし、全員年上キャラだったから特に疑問は持たなかったが、青銅聖闘士の年齢設定はほとんどが十代前半。こんな13〜15歳がいるか!とつい思ってしまったり。

確かにツッコミ所は多いけど自分はテレビアニメ版を今でも普通に楽しめるよ。ただキャラのデザインにはやはり時代を感じてしまうというのはあるね。

ストーリーの動かし方や戦闘シーンの見せ方とかを比較すると、昔のファンからの批判が多い「聖闘士星矢Ω」がなんだかんだでアニメの進歩の先に作られたものだと実感する。ただ、黄金聖衣の重装備感はやはり昔の方がいいなーと思ったりも。

でも……Ωは「公式続編」という別の意味でキツイ。あれがその後の話で確定してしまうわけだし。昔のアニメオリジナルだったらまだスルーできたんだが……

今の目でみると問題があったりするのは理解できるが、それでも自分は最初のアニメ版が好き。
ツッコミ所が多いのは否定しないし、ストーリーの整合性は無い、それどころか前の設定をすぐに覆すこともよくあるが、燃える展開ではあるし、娯楽性ということに関してはやはりスバラシイものがあると思う。

これは聖闘士星矢に限らない話だが、昔の作品って作画が一定しない所があるよね。しかも普通に質の悪い所と、作画担当者のクセが出ているっぽい所があるから今の感覚で見ると結構疲れる。
昔のことを考えると、今の作品の作画崩壊とかそんなに気にしないでもいいように思うんだが。

ポスターや、動かないセル画で良い所だけ抜き出していれば美しいけど、動かしてみると結構アレなことになっているシーンもあるね。記憶が美化されていたのを実感する。
まぁでも、中にはスゴイ作画のシーンもある。それと自分の日本語能力が上がって子供の頃に見た中国語吹き替え版ではないオリジナル音声で作品を見れたというのは収穫だった。

今でも認められる優れた所のある作品だと言っても、やはり昔の作品だし、現在の感覚ではヘンに感じる所も少なくない。現代の作品からオタクになった若者に薦めるのはちょっと厳しいよね。
ただそれでも、あの作品のような熱さを持った作品は今の時代にもなかなか無いと思ってしまうね。



とまぁ、こんな感じで。
改めて現在の感覚で確かめてみると、結構アラが目立ったりするようですが、それでも思い入れはありますし、昔の作品独特の勢いのある所なども嫌いになれないようですね。

「聖闘士星矢」は30代前後となる、中国オタクの最も古い世代のファンがついている作品ですし、ファンの間でも昔からの思い出がいろいろとあるようです。

また、そういった思い出に関して
「思い出補正による記憶との差」
をネタにして楽しめるようなレベルにもなっているようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


「聖闘士星矢Ω」に燃え上る中国オタクの小宇宙

中国オタク「アニサマ上海延期……覚悟はしていたが、キツイ」

今月末に上海で予定されている遊佐浩二&宮田幸季イベントの動向を調べるときに、検索で「遊佐」では無く「遊行(デモ)」と入力ミスをして「遊行(デモ)」が中国のネットの禁止ワード入りしたのを知る今日この頃ですが、
やはりと言いますか10月に控えていた

「アニサマ上海」
Anisama in Shanghai 2012(公式)

が延期となってしまったそうです。

このイベントは中国オタク史上最大規模のイベントだったことから、延期によって中国オタクの受けるダメージもかなりのものとなっているようで、ガックリしている声が飛び交っています。

そんな訳で、今回はその辺についてのやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニサマ延期の噂が流れていたが、公式での延期発表が来てしまった。
アニサマ上海延期……覚悟はしていたが、キツイ。予想はできていた、できていたんだが……

中国の憤青どもの自称愛國行為はいったいなんなんだよ。破壊以外何も起こしていないじゃないか。ようやくアニサマが開催されることになったのに、こんなことでダメになってしまうなんて!!
学校の文化系イベントも全部中止だし、もうほんとどうしようもねぇ。

先週末で愚痴と文句は言いつくしたと思ったら、更なる追撃だ。アニサマ中止!もう俺のライフは0だってばよ!

チケットが届いた週の週末にあんなことになってしまい、開催されるのを祈ってはみたがやはりダメだっか。奇跡は起こらないから奇跡って言うんだよな。
二回とも同じような理由で延期とか、もういっそ因果律とかそういうものを感じてしまう。

遺憾だ……やはり延期になってしまったか。前回のこともあるし予想のうちではあるんだが。しかしこの暴風はいつになったら収まるんだよ。

先週チケットを手にした時は「こんな機会はめったにないんだから、これ以上悪くならないでくれ」と願っていたんだがな。俺、このイベントがあるから仕事を頑張れたのに。

こうなったら何をやってもしょうがないから、面倒を避けるために黙ることにするか。荒れた発言しても悪目立ちするだけでいい影響は全く無いし。

二次元世界といえども、このゴタゴタからは逃れられなかったか。完全に中止の宣言では無く、延期宣言だったことでよしとするよ。

愛国賊ども、本当にイイカゲンにしろよ……!
10月末の上海のアニサマが延期ってことは、10月初めのイベントはどうなるんだろ?広州のKalafinaのライブも、ダメなんだろうか?

広州のKalafinaコンサートは中止確定だ。あと広州は直近の9月30日から10月4日までのACG穗港澳も延期だ。てか、広州は領事館の入ってるホテル破壊しちゃったし装甲車が出動してるくらいだからまずダメだろ。
今回だと上海は比較的安定しているけど、デモが無いわけじゃないしアニサマのような超大型イベントとなるとリスク無しだとは言えん。

まだあと1か月あるだろう!?なんでもう延期決めちゃうんだよ!?
この騒ぎが10月末まで続くと思っているのか!?

日本側に我が国の国情をよく知る人間がいるならば、予定通りに開催する方が安全だと分かると思うんだが。マジで。

俺だってなんか泣けてくるくらい残念だ。でも現実を受け入れるしかないだろ……!!
国情をよく知るはずの我々が今回のゴタゴタにどれだけ衝撃を受けているかよく考えてみろ。先週の最初の頃は、こんなことになると予想していたヤツいるか?
安全のリスクは言うに及ばず、スケジュール調整や延期した場合に発生する費用(当然直前であればある程高騰する)などのリスクも考えたら現時点では延期するしかないだろ。

みんなこの混乱がいつかはおさまると思っているだろうけど、それは以前の経験と希望的観測に基づいた、いわば「やまない雨は無い」みたいな話だからなぁ。
イベント開催で重要なのはこの状況がいつ収束するのかという具体的な見通しだし、1か月前でコレならさっくり延期発表して対応するしかないよな……

分かるんだ。延期しかないって。もし本当に問題が発生したら、誰が責任取れるんだってことだし。てかそもそも、責任取れるようなレベルの話じゃなくなる可能性だってあるし。

9月12日に公式サイトに田村ゆかりのメッセージがアップされたときは、まだいける、頼むから開催してくれと思っていたんだが……

そら12日は破壊活動になる前だったからな。てかみんな当時はいつもの通り、ちょっとしたら終わると思っていただろ。

だよなぁ。私も心のどこかで九一八が過ぎたらいつも通りに戻ると思っていた。
しかし……延期したら今回の豪華な陣容を保てるんだろうか?
(訳注:中国では毎年柳条湖事件の起こった9月18日を「九一八事変」の日として、さまざまなキャンペーンやイベントが行われます。この時期は反日感情が非常に高まるので、毎年なんらかのゴタゴタが起こっています。今年もデモに関しては18日がある種の分かれ目になるという推測も多かったのですが、実際は18日の前の週末に今回の件が爆発してしまったわけでして……)

これと言うのも元はと言えば石原が火遊びしたせいじゃないか!ホントにヤツは二次元の敵だ!

中国がこんなに乱れている状況だし、アーティストの方達にとっても我々にとっても延期するのがベターだよ。これまでの盛り上がりや、徹夜での予約、購入、そして抽選を乗り切ったチケットが無くなるのは本当に、本当に惜しいが。

延期の情報来たか……飛行機のチケットまではまだ取っていなかったのは不幸中の幸いと思うべきなのか?

俺は飛行機のチケット取ったしホテルの予約もしちゃってたよ。てか帰国をアニサマに合わせていたんだ……延期しなければならないのは分かるんだが、もうなんだ、汚ねえ罵語しか出てこない。

国内の飛行機だって安くないんだぜ。しかも俺はキャンセル不可の格安割引でチケット取ってしまったから、キャンセルと払い戻しはできない。マジで泣ける。前回と同じ理由ってのもそれに追い打ちだ。

延期するしかないよ。元に戻るまではまだかかるだろうし、安全の保障もできない。アーティストの安全のためにも延期するしかない。

文化部レベルのきちんと届出を行ったイベントだから、今の状況だと無理だよね。安全とかもあるし、延期については諦めるしかない。

今年の最初の頃は、中日国交正常化40周年で様々なイベントが開催されるとむちゃくちゃテンション上がっていたのに。40周年記念のイベントが暴徒どもに蹂躙されるなんて、ホントにこの世界は予想もしないことが起こる。

予想はしていたが、やはりアニサマはダメか……となると、9月29日の遊佐浩二と宮田幸季のイベントはどうなるんだ?
チケット完売らしいが現時点でも中止のアナウンス無いんだが。

広州のイベントは中止や延期の情報が入ったが、上海のイベントは具体的なアナウンスはこのアニサマが初めてかな?
しかし延期するとしたら、いったい何時ごろになるのやら。

北京では一応16日に「黒子のバスケ」のオンリーイベントやってたし、小規模ならやれないことは無いと思うが万一のことを考えるとねえ。
来年に前回と同じくらいの期間を空けて開催してくれると嬉しいんだが、今の状況ではなんとも。

チケット払い戻しの通知来たな。せっかく良い席取れたのに、次も抽選で同じような席を取れるとは限らないのに、無しにしなければならないのか!?

本当にもう、事態が好転してくれることを祈るわ……



とまぁ、こんな感じで。
上海は他の都市に比べて騒ぎは少ないとは言っても、あくまで相対的なものですし、アニサマクラスの大型イベントは難しい状態です。
そういったこともあって、中国オタクの面々も延期に関してはある程度予想できていたようです。ただ、予想できるのと納得できるのは別の話ですし、かなりガックリ来ていますね。

しかし、このアニサマもそうなのですが、日本からアーティストを招いて行うイベントはしばらく難しいことになりそうです。
現在北京ではイベントの申請への許可が事実上ストップしているそうですし、上海も今後どうなるか分かりません。今日(9月18日)が一区切りではあるかと思いますが、具体的にいつ騒動が終わるのかは分からない状態ですし、難しい状況はまだしばらく続きそうです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


9/18修正:宮田幸季さんのお名前を誤表記しておりました。まことに申し訳ありません。

中国オタク「こんな状況になってしまって同人イベントとかアニメフェア、どうなるんだろうか?」

トンデモナイことになってしまった中国のデモですが、今回のデモとそれ以前の流れから、日本に関係しているっぽいものは全てターゲットにされかねないということで、中国オタクの活動も暗雲が漂っている模様です。

夏休み明けの9月から10月初めの国慶節の間は、学生が学校に戻って来るのと学期が始まったばかりで比較的時間に余裕があることや、国慶節の連休があることから、オタク関係のイベントもかなり企画されます。
ただ、この時期は中国で愛国主義が盛り上がる時期でもありますから、現在の状況では楽観的には構えていられません。

中国オタクの面々も、今後のことを考えると暗澹とした気分になってしまうようですし、実際にイベントに行くということに関しても身の危険を感じるようです。

今回は中国のネットで見かけたその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


こんな状況になってしまって同人イベントとかアニメフェア、どうなるんだろうか?
何事も無く開催ってのは無理なのかな……

今日は広州と深センがヤバイっぽいね。広州の花園酒店がやられている。昨日は長沙の平和堂が凄かったらしい。あとネットだと青島の写真も多かったかな。
広州は10月の頭にイベントが有るけど、今日の状態だと無理かなぁ。アニメイベントに行ける平和を返してくれよ……

てか俺のいる西安がリアルにヤバイわ!もう大学も含めて何が何だか。こっちはぼちぼちオタク系のイベントが出てきはじめていたというのに。

蘇州とかも大変だぜ。市街区は守れても新区の方には手が回らないっぽい。
外で飯食って特に動きは無いかなーと思いながら新区の方を見たらトンデモナイことになってた。あの土匪ども何やってんだよ……

もめそうだとは思っていたが、ここまでトンデモナイことになると考えていたヤツはいないと思う。
なんか気が付いたらゾンビ映画の中にいるような気分だ。今街で暴れている憤青な連中とゾンビ、どう違うんだ。

全くだ。今度のイベントではバイオハザードのコスプレを考えていたんだが、気が付いたら外がゲーム以上の状況になっていた。ホント、悪い冗談だ。

数日前までは抗議活動にわりとロマンやら未来のためとかいうイメージもあったんだが、こりゃどうしようもねぇよな。日本にどれだけ経済的損害を与えたかじゃなくて中国が自分にどれだけ経済的損害を与えたかという景色になってきている。

オタク関係のイベント、とりあえず今週末もいくつか開催されているしまずは様子を見ながら動く、今までと同じような気分で目立つ行動をしないとかかな。命を大事にしようぜ。

一人で行動はしない、できれば男性も含めた集団で行動する。日本関係の物を目立たせるようなことはしない。あと会場では規則を守って警備員の言うことに耳を傾けるって所かね。

PSPなんかで遊んで時間を潰すとかはやめた方が良いし、オタクアイテムを露出するのもやめた方が良いな。
しかしイベント行くのに命の危険を感じるようなことになるとは。昨日まで買い物していた街が、次の日になったらヒドイことになるとか、逆に非現実的すぎるわ。

名探偵コナンの上映ボイコットやってる映画館もあるし、国慶節はオタク関係で出歩かない方が良いのかな……同人誌も作ったし、楽しみにしていたんだが……

そういや携帯コンテンツだと、中国移動の「手机閲読基地」が日本系コンテンツの提供を停止したな。
しかしまぁ今の状況だと愛国の抗議なのか標的にされるのを避けるための防衛なのかよく分からんよね。日本関係のコンテンツってだけでやられる可能性を否定できないし。

今後はイベント開催するにしても、中国国産作品以外はダメとかになってしまうんだろうか。盗墓筆記とか秦時明月とかジャンル形成されているのはあるけど、それだけじゃ足りない。

今は日本語の着メロ流すだけで周囲がスゴイ目でにらんで来たりするからね。
反日感情の盛り上がりがスゴイし、国慶節のアニメイベントに期待するのはやめた方が良さそう。

もうここ数日は家から出たくない。憤青の連中が近くになだれ込んでこないことを祈る。でもイベントのためにずっと前から準備していたし、諦めるもキツイ。
しかしマジでこれ、どうやって収拾付けるんだろ。

エネルギー切れ待つのがベター……というかそれしかないんじゃない?領土問題と愛国が結びついた口実は強力過ぎる。
しかし問題として九一八とその後の国慶節辺りまでは収束し難いってのが……しばらくはイロイロと諦めて安全を優先させるしかないか。

おいおい、ウチの地元は10月1日に初めて小規模だけどオタクイベントを開催できる予定だったんだぜ……勘弁してくれよ……

知り合いの子は数か月かけてコスプレ衣装作ったから、無駄にはしたくないとそのままイベントに出ることに。ただ、何が起こるか分からないから舞台に上がって出演が終わったら即着替えて離れることになりそう。一応自分も含めて何人かでガードに行く。

とりあえず武漢のイベント会場まで来たが人少ないね。100人くらいしかいないんじゃないかな。あと街中で「釣魚島は中国のモノ」というのがお守り状態になっているのは、実際に見るとあんまり笑えない。

一番目立つのはコスプレだから、コスプレする人は注意が必要だね。女の子も多いし、一人での行動は避けて一緒に行動できる人を探すべき。

まぁ行くのは良いとしても、コスプレしたまま行くなよ!マジで危ないからな!
現在の状況は日常とは違う、特殊な状態だから現地で着替えるべきだし、買った物もバックにしまって外に見せないようにしないと。

イベント会場では服を着替えるスペースが準備されていないことも少なくないし、人に見せたいというのもあるからウチの国のオタクはコスプレして会場に向かうのが習慣になっているが、確かに今の状況でそれをやるのは危険すぎる。
日本のコミケでコスプレに関して会場外での着用及び着用しての来場を厳しく禁止していたのはこういう事態を見越してのことだったのか。

さすがにそういうことではないと思うんだが……いやでも、問題を避けるという面では同じ……なのかな?



とまぁ、こんな感じで。
中国の感覚でも今回のデモは非現実的な光景に見えてしまうようですし、イロイロと身の危険を感じたりもするようです。

またオタク関係のアイテムやコスプレなどは非常に分かり易い
「日本的なモノ」
ということで、現在の状況ではイベントの開催やイベントに参加することについても不安を感じてしまうようです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「まどか☆マギカが全世界で公開、なお中国本土は」

中国国内がゴタゴタしている今日この頃、オタク関係のイベントも難しい気配が漂ってきております。
さて、それはともかく今日の更新を。

「魔法少女まどか☆マギカ」 

の劇場版が海外でも公開されるという情報が発表されました。

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」 2012年 世界8ヵ国・地域で劇場上映決定(アニメ!アニメ!)

この件について、
「中国の反応どうなのか?」
という質問をいただいておりますので、今回はその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」の世界展開がついに発表されたぞ!
全世界で公開だ!なお中国本土は……いつもの通り、上映の予定は無いということだ……

また香港と台湾だけで、こっちには入ってこないのかよ!!

サンマリノ共和国ってどこだよ!?イタリア?
なんでそっちに行ってこっちには来ないんだ!

いつものことだが、中国本土はなあ……
ま、何はともあれ新房監督が世界に広まるのはめでたいことだ!

香港で仕事していることの数少ない有難みがコレだ。
今年はまどかの後にエヴァもあるし、直近ではミクパもあるしイロイロと楽しみが多いぜ。

PVも来ているな。でかいスクリーンでキュゥべえのあの胡散くさい瞳が見れるというのはちょっと良いかも。

しかし、10月か……台湾はともかく、香港はどうなんだ?
最近また微妙な感じになって来ているような印象だが。

香港はゴタゴタの報道はあるけどそこまでマズイ空気じゃないらしいから大丈夫じゃないか?
そもそも10月の早い時期に公開なのは日本の予定で、海外はもう少し遅れるだろうから上映自体に関しては普通に行われるでしょ。
しかし、ここに来て更に燃え上るとは思わなかったよな。

趣味の分野に政治が影響するってのは本当に勘弁して欲しいわ。
今回の件については中国と日本では「国有化」って言葉の重みが違うってのも大きいように思う。字幕組の解釈の差くらいならともかく、政治レベルでここまで認識に差が出て、しかもそれによって衝突が起こるとは……

今ウチの国で日本関係の動きをやるとなると、政治関係無くても叩かれるから、「まどか☆マギカ」のような注目を集めてしまう日本の大作アニメが上映されるというのは無理だろうな……

まぁ、趣味と別とは言ってもここ最近は良いニュース無いし日本の一連の行動にムカつくのは分かる。自分も「中国の利益への影響を可能な限り低くして日本ぎゃふんと言わせる方法は無いのか」とか考えちゃうくらいだし、オタク趣味関係ない人間からしたらどうなるか分からん。
平常な時ならば文化交流の名目で上映の可能性も少しはあったかもしれないが今の状態だと、日本のアニメ映画の上映は諦めるしかない。

オタク関係の分野には影響が出ないでほしいんだが……現実の状況を見ると何ともなぁ。なんかもう愚痴しか出てこないから自分は口を噤むことにする。

政治関係の影響が来るのは避けられないだろ。
ウチの国ではイベントの許可に政府が直接関係するわけだから。ちょっと前のエヴァの上映を期待できたような状況はもう存在しない。

まどかの映画が中国本土で上映されないのはガッカリだが、個人的に一番心配なのはアニサマ上海だな。かなり前からアニサマ上海に目標を定めて資金調達やスケジュール調整を頑張ってきたのに。
一か月前までは、自分が初めて行くアニソンコンサートだと浮かれていたんだがなぁ。

てか、もうチケット届いちゃっているんだがどうなるんだ?
中止や延期にならないことを祈る。

香港のミクパが10月2日なんだよな。もうあまり時間が無い。
香港は大丈夫だと思っていたが、金田一少年の撮影に絡むやつが出た件について日本での報道が大きいようだし、少々不安。

映画はまぁ、しょうがない。いつものことだ。しかし俺の予約したアルティメットまどかのフィギュアはどうなるんだろう……
発売日まではまだ時間があるから騒動が収束してくれるかもしれないが、前にゴタゴタした時はミクのフィギュアが入ってこなくてかなり混乱したし、心配でしょうがないわ。

ここ最近のことを考えると、大陸での上映なんてのはそもそも難しすぎることだと改めて実感するが……それでも「香港や台湾では上映されるのに、なぜ」とは考えてしまうな。

いずれは中国本土でもオタク関係のイベントの動きが加速していくと思っていたし、実際ここしばらくはイベントが増えていたのに、また中国だからと諦めなければならない状態になってしまうのだろうか。
そう思うと、この「まどか☆マギカ」の上映に中国本土が含まれていないことがズシンと来る。

あと、単純に日本における印象の変化も怖いね。海賊版ユーザーが多いとかならそれを改善する余地はあるし、知名度自体は高いから将来的な市場としての魅力を宣伝することはできなくもない。しかし単純に暴力的で怖いというだけだと、どうやってそのイメージを修正すればいいのか。アーティストがリスクを理由に来ないという事態になりそうで怖い。

何はともあれ、また香港行きを考える理由が増えたか。
上映される時期を考えると時間の余裕もあまり無い。キップを確保するならすぐに動かなければならないか。

しかしこれ、総集編なのか新規のストーリーなのか、どっちなんだろ?

公式ページによれば本編の再編集版らしいから総集編の可能性が高いと思う。
ただ「まどか☆マギカ」という作品の性質上、何が加わるか分からないんだよな……

いいんだ……きっとこの映画はよくある総集編に違いない!
とりあえずそう思っておこう。「まどか☆マギカ」が様々な別世界での別展開を構築できるような設定で、漫画の外伝のストーリーもそれぞれ独立しながら本編との関係を維持しているだなんて、俺は知らないからな!



とまぁ、こんな感じで。
「まどか☆マギカ」の劇場版が作られるのは嬉しいものの、それを見るのが難しい現実にちょっと考えてしまったりもするようですね。

特に、ここしばらくは日中間のゴタゴタが悪化していますし、日頃は感じないプレッシャーなども感じているようです。
中国でイベントを行う以上はどうしても政治的な風向きの影響を受けてしまいますし、ここしばらくの間、中国オタクの面々は改めて中国にいてオタクをやることについて向き合うことになっているのかもしれません。

今回の中国でのゴタゴタは内外ともに2005年や2010年の時とはまたかなり違う状況になっていますし、中国オタク的にもまだしばらくキツイ状態が続きそうです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「香港や台湾では有名なのに中国本土では無名な日本の有名作品について」

日本のアニメや漫画の作品が海外に伝わって言った場合、その当時のルートや環境によって伝わる作品の量や傾向には波が出ますし、日本と同じように作品が伝わっていくわけではありません。

その辺りについては中国も同じで、日本の有名な作品が知られていなかったり、予想外の作品が人気になっていたりといったことがちょくちょくあります。

先日、中国のソッチ系の掲示板でそういった作品、特に
「香港や台湾では知られていても、中国本土では無名な日本の有名作品」
についてのやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近日本のアニメや漫画の歴史を調べていて感じたんだが、日本でものすごく有名な作品が私達の間では案外知られていなかったりする。しかも、そういう作品について実は香港や台湾ではちゃんと知られていたりするというケースも少なくない。
そういった香港や台湾では有名なのに大陸では無名な日本の有名作品について、ちょっと語って見ないか?

そういうので考えると昔の有名漫画家、手塚治虫と藤子不二雄以外の作家の作品が知られていないように思う。
トキワ荘のメンバーの石ノ森章太郎や赤塚不二夫辺りはマジで知っている人間が少ない。

石ノ森章太郎は名前だけはそこそこ知られているんじゃないか?
「仮面ライダー」の原作だし。

確かに「仮面ライダー」は石ノ森章太郎なんだけど、ウチの国のわずかな特撮ファンも平成ライダーのファンが多いから、石ノ森章太郎が意識されることは無いと思う。
あと「サイボーグ009」も名前や作中のネタは知られていても作品を見たことがある人間は非常に少ない。

たぶん、石ノ森章太郎がウチの国でも最も意識されたのは昔ドラマの「燃えろアタック」がこっちでテレビ放映されたときじゃないか?あれも石ノ森章太郎原作だ。
当時視聴率80%くらいとったらしいから、影響力という面では最大なのは確実なんじゃないかと。

しかし石ノ森章太郎はまだそれなりに知られている所はあるけど赤塚不二夫は作品も含めて本当に知られていないな。日本の漫画界への影響度は非常に高いのに……
ギャグ系の作品を伝えるのが難しいのは分かるが、オタクとしてコレはどうなのかと思ってしまう。

香港台湾と比べて知られていないと言えば「アンパンマン」が思い浮かぶ。あれって日本では国民的なキャラの一つのはずだしアニメの作品数も非常に多いんだが、ウチの国ではほとんど知られていない。

てか、子供向け作品は全般的に知られていないんじゃないか?
自分の中では「アンパンマン」より「ラッキーマン」の方をよく覚えているんだが。

「アンパンマン」は香港のテレビで放映されたりしていたし、自分もそうなんだが、それを受信できる範囲にいた子供の中には見たことがあるのもいるはず。
自分も「頭を他人に食わせる」という描写は衝撃的だったんでよく覚えているし、一部地域のある年齢層には知っている人もいるんじゃないかな。ただ幅広い年齢層には知られていないのも確かだと思う。

自分が昔「アンパンマン」を見たときはそもそも「あんぱん」というものを知らなかったからな……
今ではあんぱんも普通に売っているけど、あの他人に食わせる顔があんぱんだと知ったのは結構後になってからだった。
あと、子供向けと言えば「プリキュア」も本当に最近になってようやくウチの国オタクの間で知られるようになったと思う。

「プリキュア」は大陸の方のオタクの間では「ハートキャッチ」辺りからじゃないかなぁ。それ以前はよほどコアな層でないと注目していなかった気がする

そういや、以前知り合いと話したときに「日本の国民的な人気作品の中で大陸では知られていない、見たことのある人間がほとんどいない作品が結構ある」「逆に日本では大して人気にならなかった作品がなぜかこっちで人気になっている」という話が出たな。

でも、ここ10年くらいに限って言えば日本と人気の差はかなり少ないと思うよ。ネットで情報入るし、日本の人気作品を追っかけるヤツも多い。
問題は昔の作品だろうね。テレビしかなかった時代は、入ってこない作品については知る術が無かったわけだから。

思い出した。特撮ではまさにそういうのがある。
ウチの国で最初に人気になった日本の特撮番組は「恐竜戦隊コセイドン」なんだが、日本人にそれを話すとみんな「ナニソレ?」と全く理解できないという感じの反応が返ってくる。

海賊版VCDが無いか少なく、テレビアニメと海賊版漫画でしか情報が入らなかった時代は台湾や香港との差がでかいよな。

「ガンダム」なんかもそうだよね。宇宙世紀はほんとマニア向け。OVAの外伝的作品では「08小隊」とかそれなりに人気だけど、あくまで外伝。「UC」になってようやく一般層がカッコイイと思える宇宙世紀本編のストーリーに関するガンダムが出てきたという感じ。

永井豪もそうじゃないか?
「デビルマン」関係の話とか、ウチの国ではなかなか通じない……

「デビルマン」はまだマニアの間では結構知られていると思う。
永井豪関係では「ハレンチ学園」なんかのエロコメディはほとんど知られていないな。あれは日本で一時代を築いた作品ではあるんだが、今のウチの国のエロ感覚だと実感わかないし、昔はそんなの入ってこれなかったからね。

それに加えて、ウチの国のオタクはエロに対して潔癖過ぎるというか、エロ要素を「価値の無いモノ」的に扱うのがねぇ。ウチの国で永井豪の知名度、評価が低すぎると思う。

そういや日本の国民的作品といえば真っ先に挙がるのが「サザエさん」らしいが、ウチの国では全くと言っていいほど話題にならないよね。日本のネットではちょくちょくネタになるくらいの基本的な知識っぽいのに。

「サザエさん」はまさにウチの国では「見る方法が無い」作品だよね。
ただ「ちびまる子ちゃん」とかはウチの国でもスゴイ人気になったよね。あと「クレヨンしんちゃん」も。やはり入ってくるタイミングとテレビで放映されるかどうかが大きいんじゃないかな

しかし「サザエさん」は日本でも海外で人気の出る作品とは思われていないらしいぞ。作品の方向性があまりにも日本の一般社会や一般家庭向き過ぎるということで。似たような方向の作品だと「こち亀」なんかもそうかな?

「こち亀」は香港とかでそれなりに人気になっていたはず。
私は香港の知り合いが漫画をくれてから「こち亀」にハマっている。あれ、ウチの国の感覚で読んでも面白いと思うよ。

まぁ、ウチの国で超有名な「黒猫警長」が日本ではほとんど知られていないし、国外の人間が知らないというのはしょうがないんじゃないかね。

でも、私達のようなずっとアニメや漫画を見ているオタクの間でも、オタク関係を含めた作品に関する知識の差がでかいってのはどうかと思ってしまうんだよね。wikiで調べて知ったつもりになっているのを見ると、その……



とまぁ、こんな感じで。
香港や台湾で知名度の高い作品であっても、中国本土では知られていなかったりするのが中華圏の面白さであり難しさでしょうか。

この辺りについては上の発言の中にもありますが、
昔の作品になればなるほど
「日本での認識」と「香港や台湾での認識」そして「中国本土での認識」
に違いが出るようです。

香港や台湾では現地のテレビで放映される作品や市場に出回る漫画の数が多い上に、日本で人気になった作品が昔から結構なペースで入っていましたが、中国本土ではあまり好き勝手にコンテンツを流通させることができませんから、どうしても知識や認識の違いは出てしまうのでしょうね。

またネット環境が整ってくるとそういった差は縮まっていく傾向が見られますから、
やはり作品やそれに関する情報が入る時期やルートの影響は大きい模様です。


ちなみに上に出ている
「恐竜戦隊コセイドン」
は中国における日本の特撮ファンの歴史を語る上では絶対に外せない作品ですね。

「コセイドン」は中国に最初に入った日本の特撮TV番組と言われており、90年代に中国で「ウルトラマン」が人気になる前は、日本の特撮番組のイメージとして真っ先に来るのは「コセイドン」だったそうです。

最近の中国本土における日本の特撮作品の人気は、
ウルトラマンは大人気、仮面ライダーは最近になってそこそこ注目が集まるようになり、戦隊ヒーローは今でもファン層が形成されていない……といった傾向が見られますが、それに対して「恐竜戦隊コセイドン」は「殿堂入り」といった扱いになっているそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国語の「女二号」とは

ありがたいことに
「中国のネットのオタク関係の話題で出て来る女二号ってどんな意味なの?」
という質問をいただいておりますので、今回はその辺についてを。

「女二号」
というのは、メインヒロインではない扱いの女性キャラいわば
「サブヒロイン」
といった意味で使われる言葉でして、ドラマや劇もそうですし、アニメや漫画ゲームなどのオタク関係でも使われる言葉ですね。

アニメや漫画では複数のヒロイン格のキャラが出たりしますし、「女二号」という言葉はわりとよく使われるようです。また「女二号」に対してメインヒロインを「女一号」と呼んだりする時もあるようです。

その辺について何か適当なのはないかと中国のソッチ系の掲示板を探してみた所、
「メインヒロイン以上に活躍した女二号について語ってみよう」
というのを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメや漫画にはいろんな「女二号」が出てるし良いキャラも多いと思う。
活躍したり、むしろメインヒロイン以上の存在になった女二号について語ってみようじゃないか。

やはり最近最も活躍した女二号といえば「とある魔術の禁書目録」の「御坂美琴」だろう。
人気や存在感など全てにおいてメインヒロイン(?)な「インデックス」を超えている。自身が主役の外伝作品まであるしね。

自分がはじめてメインヒロイン以上にサブヒロインを応援したくなってしまったのは「灼眼のシャナ」の「吉田一美」だな。

「マクロス」なんかはどうだろう?
アレは初代からして「早瀬美沙」とくっついたりしていたけど。

「マクロス」は三角関係の演出上、ヒロインが二人いるのが伝統になっているけど、ヒロイン二人の扱いの差はあまり無いから女二号という感じではないな。
逆に三角関係でも「きまぐれオレンジロード」なんかは女一号と女二号で扱いがハッキリ違う。

個人的に見てて最も混乱した女二号は「ガンダムSEED Destiny」の「ホーク姉妹」かなぁ。
しかもアスランとメイリンにいたってはカガリと別れてくっつくという展開。コレを待ち望んでいたファンはいたのか、制作側はこのストーリーを通じて何か伝えたいものでもあるんだろうかと、当時かなり考え込んでしまったわ。

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の「黒猫」はどうだろう?
そもそも桐乃がメインヒロインなのかは分からないが、とりあえず黒猫の方は明らかに初期は女二号的な扱いだったと思う。

「名探偵コナン」の「灰原哀」を忘れちゃいけないだろ。
ウチの国では「毛利蘭」より人気高いから、ぼちぼち最終局面っぽい本編の結果次第ではファンが大変なことになりそうな気もする。

「涼宮ハルヒの憂鬱」の「長門有希」は女二号でいいんだよね?
なんかいつの間にか長門の方がメインヒロインという認識になっていた自分に気が付いてしまった。

「あかね色に染まる坂」の「片桐優姫」を挙げてみよう。
最後の最後以外は、ホントに活躍していたのに……!

「true tears」の「湯浅比呂美」かな。「石動乃絵」ではなく、「湯浅比呂美」エンドになったのはダメージでかかったわ。
あとふと思いついたんだが、ウチの国の作品の中では「紅楼夢」の「薛宝釵」が主役食うレベルの活躍をした最初の女二号かもしれん。

自分が思いついたのは「フルメタル・パニック」の「テッサ」だね。あと、「僕は友達が少ない」の「柏崎星奈」はまだ最終的な結論はでないが、このままいけばメインヒロインを食う女二号になりそうだ。

「ましろ色シンフォニー」のアニメを覚えている人とかいるかな?
自分は原作ゲームでの扱いを知っていたから「天羽みう」がイロイロと持って行ったのにはかなり驚いたよ。

知らない人が多いかもしれないが、「うる星やつら」の「ラム」は作品が始まった当初は女二号で、女一号は「三宅しのぶ」の方だった。そしてその後の展開と扱いはみんなが知っている通りだ。

「スクールランブル」はいつの間にか女二号同士の戦いになって、最終的には沢近の勝利で終わった。メインヒロインかつ主人公のはずの「塚本天満」に関してはどんどん影が薄くなっていった記憶が……

お前ら、なんで今まで「いちご100%」の名前を出さないんだ!?
私はずっと「東城綾」がメインヒロインだし、最後も東城とくっつくと思っていたのに!
……そんな訳で自分にとって「西野つかさ」はトラウマな女二号です。

「いちご100%」の女二号の逆転劇は予想外だったよね。
あれ、やはりどう考えても東城がメインヒロインだったはずだし。自分もまさかああいう最後になるとは思いもしなかったよ。
まぁでも、「いちご100%」は複数の女二号的なキャラがそれなりに活躍しているのは面白かった。ハーレム系の作品でも複数のヒロインをきちんと活躍させるのって難しいという印象だし。

複数のヒロインがきちんと活躍か……ざっと考えてみたがここしばらくの作品で、女二号的なキャラが何人も出てどれもきちんと活躍したのは「ガンダム00」じゃないかね?

「ガンダム00」はそもそもメインヒロイン的なキャラがいないから、結果的に全部女二号的な扱いになっただけじゃないの?

いや、「ガンダム00」のメインヒロインはいるぞ。ガンダムエクシアで間違いない!
そしてマリナ、フェルト、ダブルオーといった女二号がどれも結構活躍している。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの間で「どのヒロインが好きだ」的なやり取りは頻繁に行われていますし、「女二号」に関する話題もイロイロとあるようです。

中国のソッチ系の掲示板では
サブヒロインがメインヒロイン以上の活躍をしたり、
メインヒロインを押しのけて主人公との関係を進展させたときなど、
「女二号がやりやがった!」
的なやり取りが飛び交ったりしている模様です。

また、メインヒロインがハッキリしない(させない)作品においても、
「どっちが一号でどっちが二号か」
といったファン同士の内紛が勃発しちゃったりすることがあるそうです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国的「大学生活のために揃えておいた方が良いモノ」

中国では9月から新学年が始まるので、
今の時期の中国の大学は親元を離れて学校の宿舎に入って、
学生同士の寮生活を始める新入生がたくさんいることになります。

昔の中国の学校は小中高でも学校の宿舎に入ることが多く、今でもそういった形で学校に通う生徒も一定数いるのですが、現在は大学から初めて本格的に親元を離れるという人が多いようですね。

そんな訳でここしばらくの間、中国のネットでは新学期や新入生に関するやり取りが行われていたりします。そんな中で見かけた
「大学生活のために揃えておいた方が良いモノ」
に関するやり取りが面白かったので、今回はその辺りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


もうすぐ大学生活が始まっちゃったりするんですが、どういったものを揃えておけばいいんでしょうか?
自分の住んでいる都市を離れて大学の宿舎に入るのも一人暮らしも初めてなんで不安でしょうがなくて。経験のある方々、どうか教えてください!

えーと、まず絶対に忘れちゃいけないのは合格通知書と身分証と証明写真、場合によっては党団関係証明の書類って所かな。証明写真は提出書類に何かと使うので多めに準備しておいた方が良いね。

とりあえずトランク1つ程度にまとめておいて、あとは宿舎に入ってから買い揃えると考えておくべきかな。使えるスペースとかは実際に部屋に入って見ないと分かり難いし。

パッと思い出した必要なものは洗面用具やタオル、ハンガー、電源のテーブルタップなんかだけど、この辺は宿舎に入ってから揃える方向でいいかも。
タオルとかは学校が配ってくれる所もあるけど、質が微妙だし自分で揃えた方が良いよ。

学校が配ったタオル、質が悪いからウチの所ではみんな雑巾や足ふき用にしてたわ。
あと、男女関係なく使い勝手の分かっている日焼け止めがあるといいよ!新入生は最初に軍事訓練だけど、まだ日差しの強い時期だから有ると無いとでは全然違う。

軍事訓練で思い出したが、きちんと蓋のしめられるカップ。手頃なサイズの水筒でもいいね。軍事訓練では水を持っていく時に使い易い容器があると全然違う。

自分の経験ではUSBメモリは複数準備しておくべき。大学に入ればわかるが、絶対に欠かせないものだ。

カギと錠前。学校のスーパーなんかに売っている簡単なのでOK。
貴重品の管理は自分でやるものだと考えておかないといけないよ。学校はその辺ちゃんとやってくれないし。とりあえず身分証やカード、携帯にノートPCとかはきっちり保管しておく意識を持っておくべし。

お湯のポットは学校でくれるよね?さすがに自分で故郷から持っていくのはアレだし。

お湯のポットは学校次第みたいだね。私の学校は個人用配ってたけど、そうじゃない所もある。
とりあえず無ければ着いてから買うってことでいいんじゃない?でも校内や学校の近くで売っているのってデザイン微妙だし、保温能力も低いんだよな。でも、使ってると結構壊しちゃうし……必需品なだけに結構判断に迷うね。

弁当箱は忘れないように。もちろん学校についてからでもOK。個人的には丸いヤツがオススメ。インスタントラーメン食べるにも、学食から料理を持ち帰りするにも使い勝手が良い。
それとマイ箸とマイスプーンも。食器は学食に普通にあるから問題ないと思っていると、思わぬ悲劇に見舞われる。

わりとマジな話で掛布団やシーツ。
睡眠を快適にできるかってのは大きいぞ。

掛布団とかベッド関係の用品って学校が提供してくれるんじゃないの?

学校が提供してれるのは微妙な質だったりする。
あと現地の気候との関係や、そもそも持ち運べる量の問題もあるから掛布団なんかは現地で買った方がいいんじゃないかな。南方だとタオルケットだけで十分な所もあるし。

ここまで出ていないのだと、充電式か電池式のライトとかかね。クリップで場所の調整ができたりするとベッドでも使えて良いと思う。
どこの大学でも宿舎が消灯になるのって10時半くらいだから、消灯後の灯りは無いと困る。課題やる以外にも、トイレだとか読書だとかPCだとかでも使える。あと、授業中は宿舎が電気くれない所もあるから、なんだかんだで自分用の灯りは必須。

そんなん気にしないでも、たくさん金持っていきゃ全部なんとかなるって。あんまり持っていくものとか気にして心配しすぎるのもどうかと思う。

大学生活に慣れてからなら金でほぼなんとかなるんだけど、大学に入ったばかりの頃って時間の方が貴重だよ。何かが必要になってから揃えようとする場合、大学内や大学周辺だと品揃えも微妙だったりするし、ネット通販だっていきなりは使えない。
金持っていても、道具を揃えることや、必要な時に持っていないことによる時間の消費と精神的な疲労がでかいから準備しておいて損は無いよ。金があって悪いわけではないんだけどね。

お金に関係して思い出したが、銀行口座を大学内か大学の近くで作っておくといいよ。何かと便利だし、手数料も節約できる。

最近はカードとか便利になったよな……
昔は都市ごとの口座のやりとりとか送金とか手間だったり難しかったりしから、現金持って移動しなければならなかった。昔は休みが終わって実家から学費や生活費を持って学校に帰る時とかかなり緊張した。列車の中とか全く眠れなかったな。

カードは口座が別の地方だと使う度に手数料とられたりするからね。
学校で生活する期間は長いんだから、さっさとその場所の口座作っておくのが良い。学校によっては指定の銀行に口座作って学費支払というやり方もあるし、そういった銀行で口座作ると楽になったりするから調べておくといいよ。

学校についてから買うというので良いけど、整理用の手軽なサイズのカラーボックスとかあるとスゴイ便利だよ。
みんなそうなんだけど、宿舎についたら自分の物を置けるスペースが非常に小さいというのに気付く。モノを収納できる箱で限られたスペースを有効活用するのが大事。あと湿気やホコリも防げるしね。

折りたたみの椅子と机!
本を開くのにもPCを使うのにも食事を使うのにも使えるし、洗濯物をかけておくとかもできる。てか、学校は部屋の設備をちゃんとしてくれない所も少なくないので、スペースとの相談次第だけど快適にするためのちょっとした家具は自分で揃えると考えておくと良い。
ウチの大学なんて8人部屋でベッド以外の設備は共用の椅子が1つだけ、机すらなかった。

8人部屋だとキツイって聞く。部屋の割振りは学校の事情次第だから、自分の代がどうなるか分からないのが正直不安です。6人部屋になってくれないかな……
高校の知り合いの行く大学の中には8人部屋を無くして全部6人以下の部屋になっている所があってウラヤマシイ。

蚊帳か虫除け。虫の対策はマジで重要。
人が常に出入りするから虫は必ず入ってくる。学生寮では蚊帳のありがたさをホント実感するぜ。

医薬品と裁縫道具、簡単な掃除用品とかは使い慣れたのを持っておいて損は無い。

PCはどうすればいいんでしょうか?
持って行けるもんならデスクトップを持っていきたいんですが……

デスクトップなんて置く場所ないぞ。てか机置く場所すらなかったりする。
一部屋4人〜8人くらいだし、個人的なスペースはほぼベッドの上だけ。ノートにするしかない。

デスクトップはルームメイトの関係と部屋次第で置けなくはないけど新入生はやめておいた方がいいね。学年が進むと宿舎の外に住む人間が出て部屋が空いたり、少人数で使える部屋に移れたりすることもあるからその時に考えて見れば良いよ。

レポートは手書き不可だったりするからPCは無いと厳しいしね。最近ノートPC安いし、ノートが無難じゃないかな。
昔まだノートPC高かった時なんか、部屋の住人が皆デスクトップを部屋に備え付けて、場所は無いし熱はスゴイしでかなろヒドイことになってたなぁ。



とまぁ、こんな感じで。
中学の現在の大学生活が垣間見えてちょっと面白いですね。

私も読んでいて北京の大学に留学していた頃のことを思い出してしまいました。
当時特にキツイと感じたのは虫とホコリ対策ですかね。私が住んでいたのは留学生寮でしたし、使えるスペースも普通の中国人学生に比べてかなり大きかったのですが、虫とホコリはそんなの関係無く入ってきますからかなり苦労した覚えがあります。

それから、中国の生活で日本と比べて重要性が段違いに高いのが
「お湯のポット」
でしょうか。

中国では生水が飲めないので宿舎や校舎などには基本的に給湯器が備え付けられており、そこでお湯をくんで飲みます。
ですから、お湯のポットが無いとかなり困ったことになるのですね。一応今ではウォーターサーバーなんかも普及していますけど、宿舎に住む学生にとってはなかなか設置し難いですし、お湯のポットが有るに越したことはありませんね。

そしてこのポット(中国で買った安物はお湯が冷めやすい上に壊れやすい)をうっかり壊してしまうと、新しいのを買うまでお湯(茶)が飲めなくなるので非常に不便な生活になってしまうわけでして……

ちなみに、以前の記事
中国オタク「ガンダム、作るよ!着るよ!」
で紹介させていただいた動画には、
中国の学生寮の部屋が少し映っていたりします。

それと、上の発言で触れられている
「軍事訓練」
ですが、昔の記事
中国の学校生活における重要イベント「軍事訓練」
で大雑把な所を紹介しておりますので、よろしければご参照ください。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ドラえもん誕生まであと100年か……!」

ドラえもんの誕生日が
「2112年9月3日」
だというのをご存知の方も多いかと思いますが、先日ついに
「ドラえもんの生誕マイナス100周年」

となりました。日本ではこれを記念してイロイロな動きがあったようですが、
ありがたいことに
「中国ではドラえもんの生誕マイナス100周年については知られているのでしょうか?」
という質問をいただいております。

さすがはドラえもんと言いますか、このニュースは中国でも結構話題になっているようで一般のニュースサイトでも報道されているようです。
そんな訳で今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけたその辺についてのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ドラえもん、マイナス100歳おめでとう!
あと100年で22世紀になってドラえもんの生まれる時代になるなんて、不思議な気分になる。

ドラえもん、誕生日おめでとう!
ドラえもんと一緒に過ごすことができた子供時代に感謝しています。100年後に会いたい!

ドラえもん誕生まであと100年か……!
子供の頃はドラえもんの漫画をしょっちゅう読んでたっけ。この間実家に帰ってボロボロになった、当時の質の悪いドラえもんの漫画を見つけたけど、捨てられなかったなぁ。

「ドラえも〜〜ん!ジャイアンがいじめるよ〜〜!」
というのは全年代に通用するネタだよな!

ドラえもんを見ると、子供の頃の美しい記憶を思い出しちゃうよね。

確かに。
実際は勉強勉強で大変だったし、そっちの記憶も残っているんだが、ドラえもんが関係すると楽しかった記憶ばかりが出て来る。

俺は微妙なのもあるぞ!
今となってはなぜそんなことを言い出したのかは自分にも分らないんだが、昔「ドラえもんの名前はdreamから来ているんだぜ!」と友達に言って回ったのが微妙な黒歴史だ。

ドラえもんの名前は確か藤子不二雄先生が子供の玩具と猫を見て思いついたんだよな。
ただ、好物がどら焼きになぜ決まったのかは今でも個人的な謎になってる。

自分の知っている話では、どら焼きは確か藤子先生の好物だったか、出身地の特産だったかというのが理由だった……はず。

てか、考えてみれば昔ウチの国で流通していたバージョンだと、ドラえもんの好物はどら焼きじゃなくてあんまんになってたよな。

ああ、そうそう。初期のバージョンは「豆沙包」(あんまん)になってたよね。いつの間にかドラえもんだけでなくどら焼きまで売られるようになったんだよなぁ。

そういや、自分も一時期「豆沙包」(あんまん)をドラえもんの好物だからと食いまくってたな。その後どら焼きが売られるようになったが、その時に「ドラえもんの好物」という話を聞いて、ようやく翻訳によって別の認識になっていたのを知ったわ。

初めてどら焼きを手に入れたときは感動したな。コレをいっぱい買っておけばドラえもんが来てくれても安心だとか、考えた記憶がある。
正直、自分にとってはあんまり好みの味じゃなかったんだけどね。

最近は綺麗な印刷のドラえもんの中国語正規版の漫画が手に入るんだから良い時代になったもんだよね。昔は質の悪い海賊版しかなかったけど夢中になったなぁ。

そういや、この間勢いにまかせてドラえもんを大人買いしてしまったんだが、記憶に無いエピソードが結構あった。当時読んだ海賊版の内容が不完全だったのか、自分が忘れているのか、それともその両方か。まぁ、今になってもまだ新しい気持ちでドラえもんを楽しめるのはありがたいことだ。

しかしドラえもんの生まれた2112年までもう、100年しかないのか……あと100年経てば、彼に会えるのか……

2112年は人類滅亡の年だって?
違う!ドラえもんが誕生するまであと100年という記念すべき年さ!

毎年、9月になると「ドラえもんの誕生日」を意識する。
そうか。あと100年か……

しかし100年後にはドラえもん作れたりするのかな?
いや、秘密道具だとか技術的にも社会的にもも無理っぽいのは理解しているんだが、期待してしまう。

秘密道具とか無くてもいいから、猫型ロボットの開発には成功して欲しいな。

ドラえもんに出会わなかったら、アニメや漫画にこんなにハマることは無かっただろうな。自分の人生の友になっているものを見つけられたのはドラえもんのおかげだ。

実は机の前で、今でもドラえもんが来てくれるのを待っていたりします。

自分はイロイロとドラえもんからオタク関係の考えを学んだような気がする。
ドラえもんの道具をもし自分ならどう使うかとか、そういう想像というか妄想をしたわ。あと今突然思いついたんだが、自分が初めて「男の娘」が出る話に出会ったのは、ドラえもんの「白ゆりのような女の子」の回だったような気がするわ。

ドラえもんが最初に未来に帰らなければならなくなった時、のび太が「どらえもんが安心して帰ることができるために」ジャイアンに殴られまくっても負けを認めなかったシーンが初めて自分が漫画を読んでいて泣いた所だな。ふと思い出してしまった。

記念アイテムは各カラーのドラえもんを出すのかな?
とりあえず情報が出ているROBOT魂の金色のやつはドラミちゃんのカラーバージョンってことなんだろうか?

いや、あれは光沢のある黄色で、ドラえもんの原色ってことだと思う。
ドラえもんは元々黄色で、ネズミに耳をかじられたショックで現在の青色になったから。

ドラえもんの変色の理由は最近また変わったらしいぞ。ネズミに耳をかじられるというのまでは同じだが、今の設定では泣いて塗装がはがれたってことになってるはず。

なんかあと100年ということなら、どうにか頑張ってドラえもんの誕生する年まで生きていたいと思ってしまうな。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクもドラえもんの誕生まであと100年というのは感慨深いようですね。

それにしても、中国のソッチ系の掲示板でドラえもんの話題になると、中国オタクの面々の小さい頃の思い出話になったりすることが多かったりするようです。
やはり中国オタクにとっても、「ドラえもん」は子供の頃の思い出と深く結びついているんでしょうね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタクの好きな「大長編ドラえもん」は?

中国オタクの「いーあるふぁんくらぶ」への反応

先日発売になった
「初音ミク -Project DIVA- f」

を衝動買いしてはみたものの、音ゲーをやるのが本当に久しぶりなので大苦戦中の今日この頃です。

ありがたいことに、ボーカロイド関連で
【ニコニコ動画】【GUMI・鏡音リン】 いーあるふぁんくらぶ 【オリジナルPV】
について、
「中国オタクの反応はどうなのか?」
という質問をいただいております。

そんな訳で今回はその辺についての反応を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「いーあるふぁんくらぶ」、スバラシイ!
鏡音リンも中国語ができるんだな!

おお、みきとPの新作か。今までの叙情的な作風とは違うので意外だったけど良い曲だね。
中国的要素が満載な上に曲中で中国語を使ってくれるのも嬉しい。中国人でボカロファンなら一聴の価値アリだ!

ここ最近の曲の中で、トップクラスの中毒性がある曲だ。
サビの部分が頭から消えず、いつの間にか口ずさんでしまっている。

うむ。自分もそうだ。
「HI HI China♪ 悄悄如在夢中♪ 1 2  fanclub」と、ここしばらくはつい歌ってしまうぜ。

リンとGUMIの組み合わせ、良いわー
にしても外国人の方が中国要素を取り入れて軽快に表現するのがうまいってのはどうなのかと思ったりも。ウチの国で作るとどうしても伝統的ってのに縛られるというか。

ヤバい、萌え死にしそうだ。我爱你!

良い、マジで良い。濃厚な中国的な風格のある曲だけど、同時にとてもポップになっている!今日の午後はずっとこれ聴いて過ごしているわ。

うお!こりゃあスゴイ良い感じの曲だ!
しかし……どこの国のPが作ったんだ?日本人のPがこういうのを作るとは思えないんだが……

歌とはあんまり関係ないが、日本の中国語学習の学費ってっやっぱり高いんだなぁ……中国語教えるバイトとか、やれるもんならやってみたい。

イラストもスバラシイ。これはコスプレしたくなってしまうね!

原曲聴いて、中国語で歌ってみた版を聴いて、また原曲に戻るというループを繰り返しています。

服装とか小物とか背景とか、そういったものが「国際的に有名な中国のイメージ」の上でのものだというのは分かるが、やはり出て来るのは嬉しいね。しかもこんな名曲でのものだし、テンション上がってしまうぜ。

すまない!残念ながら、ラーメンはウチの国の料理では無く、日本に伝わって発展した料理なんだ。ナルト巻とか、こっちには無いよ。

ところで、なぜワン・リーホンが出て来るんだ?
いや確かにイケメンだけど、なぜここで名前が。彼は日本での人気が高かったりするのか?

どうなんだろうね……しかし、ここに出て来る名前はどれも香港系か台湾系の芸能人か。そうだよな……大陸の方は日本で人気になっているアーティストいないもんな……

日本はやはり台湾の方向いているのかね。
私達がボーカロイドの曲に対してこんなに喜んでいるのは伝わっていないのかな……いい曲だと思うけど、ちょっとモヤモヤしたものが……考えすぎだとは思うんだが……

大陸の方に来る日本人の目的の多くは三国志だろうな。今まであった日本人留学生のほとんどが語学力アップか、三国志が目的だった。

しかし、この歌詞書いたのってどんな人なの?気になる。
ワン・リーホンにジェイ・チョウ、レスリー・チャンまで出してくるというのは予想外過ぎる。

うむ。とても萌える。リン小姐が良い!
こういう「神曲」が出せればボーカロイドチャイナももうちょっと広まるんじゃないかと思うんだが。てか、ボーカロイドチャイナで逆のバージョンを作って歌わせるとか出てこないもんだろうか。

この曲に感動すると同時に、イロイロと微妙な気分に……
今中国は各地で日本製品のボイコットだなんだと騒いでいて、中国語の歌の中に日本語のフレーズを混ぜるとかやったらかなりマズイという雰囲気なのに、日本ではこんな風に普通に中国語の混じった歌を出してくる。これが「差」と言うヤツなんだろうなぁ。

自分も日本でこういうの出して大丈夫なのか、ヘンなのに絡まれたりしないのかとちょっと心配な気持ちになったね。めんどくさい政治ネタに突っ込んでいくのはマズイんじゃないかとでも言うか。
ただ、普通に人気になってるしちょっと前には「ボカロ西遊記」なんてのも出てたし、日本では普通に大丈夫みたいだな。

この曲に対する日本の反応についてはちょっと考えさせられる。
もちろん私もスゴイ良い曲だと思うが、 週刊VOCALOIDランキングで2週連続1位を取るなんて……
千本桜とかが問題にされてゴタゴタしたウチの国のネットと比べると、もう。今だってサイトにヘンなの湧いているし。

まぁ何はともあれ、良い曲だ。ボカロ曲の愛を感じる。中国語も結構良い感じ。
この曲に対して私は「愛している」と言わせてほしい!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク内でもかなり好評のようですね。

今回中国のソッチ系のサイトを周っている時に、
この「いーあるふぁんくらぶ」を中国語で
「翻唱」
してみたという動画も結構見かけました。

その翻唱版の「いーあるふぁんくらぶ」(中国語では「1 2 fun club」というタイトル表記が多いようです)、わざわざ動画をアップするだけあって、上手なのが多いようです。

イロイロと聞いているうちにどの「翻唱版」だか分からなくなってしまったのですが、中にはカタコトゆえに微妙にボーカロイドっぽくなる日本語部分の歌とキレイな発音の中国語部分が面白い組み合わせになっているなんていうのもありましたね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「ボカロ曲の千本桜が軍国主義的だと批判されてる件について」

中国オタク「日本の生徒会の権力ってでかすぎない?」

学校を舞台にした作品では、
「生徒会」
が使い勝手の良い設定というか装置として存在することが少なくないかと思われます。

ただ、この「生徒会」という存在については日本の学校独特の部分もあります。
一応、中国にも生徒会と似たような組織で訳語となる
「学生会」
というのもあるにはあるのですが、日本の生徒会とはイロイロと違いがあるので、中国オタクの面々kらしてみれば物語中の誇張した設定であろうことを考慮しても、ちょっと不思議に感じたりするようです。

先日、中国のソッチ系の掲示板で
「生徒会」
についてのやり取りを見かけましたので例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本で学校が舞台になる作品だとかなり頻繁に見かける「生徒会」だが、日本の生徒会の権力ってでかすぎない?あれいったいどこまでが本当なんだろうか?
てかアニメの演出を差っ引いて考えたとしても、不思議な存在に思えるんだが……

だいたいは描写上の問題だとは思うが、ハッキリ言って学校の教師が少ない上に生徒会が学校の指導者層という印象を受けることが多いよな。

しかし確かに誇張であろう部分を考慮しても、日本の学校の生徒会の権力って小さくないよね。クラブの予算分配や、イベントの人員管理とかまでやれるようだし。

下手したら教師は授業だけを担当しているような所すらあるな。さすがにこれはアニメで描写する部分が偏っているだけだとは思うが。
ただ、ある程度学校の管理を学生に渡すのもアリだとは思える。教師の負担が減るわけだし。

一応中国でも生徒会はあったりするんだが、学生に管理させたがらないというか、そういう権力を渡したがらないんだよね。

ウチの国の生徒会って、ホント存在感無いからな……てか、ウチの国の生徒会って具体的にどんな権力があるのだろうか……

この辺りの事情については権力を何に対して行使するかってのもあるんじゃないか?
私の印象だと日本の生徒会は主に学生の管理や行事の運営など、学校の日常的な部分について権力を行使しているが、学校の経営方針等の重要政策に対する関与は少ない。中には生徒を増やすためにはどうすればいいかなんて議論を行う生徒会の出て来る漫画もあったが、概ねの傾向としてはこんな感じだと思う。
だから、日本の学校の生徒会は学校の経営に対する関与度は低く、ある種の補助運営機関やアドバイザー的な立ち位置になっているんじゃないかな。またそれ故に日本の生徒会は問題が起きずに運営が続くのではないかと。

ただそれでも、日常的なことに関して管理権限あるってのは大きいと思うけどね。
ウチの国では学生の日常的な部分まで含めて学校側が権力を握っておこうとするし、生徒もそれに慣れちゃっているからねぇ。

私は実際に生徒会に在籍したことがあるんだがほとんど活動っぽいものはなかった。たぶん私も在籍していなかったら、自分の学校に生徒会というのものが存在することを知らなかったかもしれない。

ウチの国の生徒会って立場が無いよね……

存在感も無いよね……
てか、今気づいたんだが自分のいる学校に生徒会があるのかどうかすら分からんわ。

ウチの国の生徒会って、校長の直属機関的なもんになっちゃってるし、学生の権益を代表してうんぬんとかはまずやってくれないよね。

大学だと違うかもしれないが、こっちの生徒会って少なくとも中高レベルだと、何て言うか制度上とりあえず存在するだけで機能していないよね。実際の活動に関しても共青団(共産主義青年団)があればそんなに意味ないし。

まぁその辺はさておきちょっとした疑問なんだが、日本の生徒会の幹部ってだいたい学校の役員どの関係や、家の力があるキャラが多いけど、実際の日本の生徒会もそういうケースが結構あったりするもんなのかな?

無くないだろうけど、その辺りは作品のための設定じゃないか?
毎年必ずそういう人間が出て来るってのもありえないだろうし。あと、選挙活動をやるのが基本みたいだから、そこまで極端な配置にはならないんじゃないかね。

選挙か……そう言えばそうだ。日本の生徒会って生徒間でまず選出する手続きがあるんだっけ。俺の通った学校の生徒会は普通に教師が全部選んでいたな。

なんだかんだで、日本の生徒会ってちゃんと学生のために仕事しているようで良いよね。こっちの生徒会って、我々平面の前で地位とそれに基づく優越感を晒す以外特に仕事してないし。
日本の学校の生徒会ってシステム的に学生の「長男長女」みたいな感じになるけど、こっちの生徒会って教師がコントロールしているだけだ。

話戻すが、アニメや漫画、ドラマに出てくる生徒会で、幹部の中に学校のスポンサーの子供がいたりするとちょっとした学校の権力機構になるよね。そういうのって実際どれくらいあるんだろう?これは普通にありえそうなことだと思うんだが。

寄付金関係は普通に有りそうだね。そういった人間が生徒会をあえてやるか、そもそも選挙に勝てるのかは分からないが……
ただ、日本のアニメや漫画の描写(恐らく誇張込み?)を見ているとそういった親の金の影響力に関してはウチの国の学校よりマシじゃないかとも思える。ウチの国の学校って、親が大口寄付をしている場合、本気でどうしようもない事態が起こるからな。

ここで、「生徒会長」をやっている自分が来ました。
ハッキリ言おう。ウチの国の生徒会は弱い。権利も権力もほぼ0だ……!無力、本当に無力だ!

やはり一部とはいえ権力を学生に委ねるとか、ちょっと想像できないんだよね。
自治的にうまくいく可能性はあるかもしれないが、そういうことをやって学校や教師が納得するかどうかとなると疑問が残る。



とまぁ、こんな感じで。
日本学校のの生徒会に関しては、部活ほどではないものの、中国オタク的にはあまり現実感がある話ではないように感じられるみたいですね。

そもそも、中国では学校生活を送る上で、生徒会というものを意識することがほとんど無いようです。
実際、私も中学〜大学と中国現地の学校に通っていたのですが、向こうの学校では生徒会の存在を意識することはほとんどありませんでしたね。

ただ、少々話はズレますが、上の発言の中にもある
「学校に大口の寄付をしている親を持つ子供が好き勝手やる」
ということに関しては中国の学校では結構あるようです。むしろ、漫画を超える話が珍しくないと言いますか……

中国の感覚では財力権力は誇示してなんぼ、使ってなんぼな所がありまして、それは有力な親を持った子供も同じです。その辺に関しては日本とはちょっと違う所がありますね。

そういったことに関しては私もちょくちょく見かけたことがあります。
例えば私が中国の高校に通っていた時、
保護者が大口で学校に寄付しているので態度の悪い学生に対して、
クラスの担任の先生が強く注意した所、生徒が
「お前は何の権利があってそんなことを言うんだ」
と返して先生が本気でブチ切れる事態に発展。
しかも、その後学校側はクラス担任の先生側に謝罪させる方向で動き、結果として先生の方が辞めてしまったなんて事件が起こったりしましたね。

その先生は、それまでその重点学校(中国各地のレベルの高い学校)の受験クラスの担当で実績があった方なので、どちらかと言えば辞めるというよりも他校の引き抜きに応じたという形だったのですが、その先生に受験関係の指導を期待していたクラスの空気はもうボロボロになってしまいました。

ちなみに、この態度の悪い学生自身は受験クラスに籍を置いてはいるものの、中国国内の受験はせずに海外留学で箔をつけるという方向で動いていました。
普通の学生にとってはホントにとばっちりの一件だったので私にとっても結構印象的な事件でしたね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的に日本の部活動は二次元世界の夢物語?

中国裏口入学事情

中国オタク「日本人に三国志について教えられてしまった……」

いくら自分の国の歴史や文化だとは言っても、そこまで詳しくないモノ、守備範囲外なモノというのはあるかと思います。しかし、自国の歴史や文化について外国の人の方が詳しいというのはちょっともやもやしたものを感じてしまいますよね。

その辺りについては、中国でも同じか、むしろそれ以上に強い所があるようです。
中国の歴史や文化は中国国外でも有名ですし、日本では
「中国=三国志の国」
といったイメージもあるかと思います。
ただ、当然ながら中国の人間が全て三国志について詳しいわけではないですし、むしろ私の印象では日本の三国志好きレベルの知識を持った人はかなり少ないように思えます。

先日、中国のソッチ系の掲示板で
「日本人と三国志の話をして逆に日本人からイロイロと教えられてショックだった」
ということについてのやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてのやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


この間、日本人と話す機会があった。
その際に話題として三国志の話になったんだが、向こうの話す内容にあわせられなかったし、質問にも答えられなかった。てか、逆に日本人に三国志について教えられてしまった……
なんかイロイロとショックだ。みんなも歴史は勉強しておいた方がいいぞ……

ああ、分かる。その気持ちスゴイ分かる。
日本人って雑談のときに中国人への親切のつもりで、三国志の話をふってくるんだよね。私はそれで何度苦労したか。中国人が全員三国志好きってわけではないんだ!

しかも日本人の話してくる三国志って内容がわりとマニアックだしな。マイナーな武将や故事について聞かれても分からんよ。

いやでも、私自身がそうだったんだけどあまり知らないのもどうかなーと思う。
「三国志の最後の勝者について、終わり方についてどう思う?」と聞かれて、こっちは三国志のどの国が勝ったか、どんな終わり方をしたかハッキリ知らなかった自分に気づいて冷汗が流れたわ。

司馬一族が取って代わって晋になるって、知らないか忘れている人結構いるかもしれんなぁ……自分も五代十国とか、歴史の授業では覚えたけどテスト後にはすっかり忘れて今に至っているし。

うむ。考えてみれば宋以降でないと自分もはっきりしない。唐の後から宋までどういう順番と関係で動いたか分からないわ……

いや、そんなに難しい話か?
各王朝の主要な皇帝や有名な事件をきっちり挙げるとかいうならともかく、歴史の流れをざっとまとめるとか、みんな普通にできるもんだと思っていたが。

三国とかの辺りの歴史って中学で普通にやるし、なんで忘れてるんだよ。

自分にとっては笑えない話だ。
理系の方にいっちゃったから歴史についてはほとんど知らないんだよね。しかも昔は文系を下に見ていたくらいだ。ただ、社会に出てからは文系科目の知識や話題の重要性を痛感しているよ。

外国人にウチの国の歴史に関する常識的な話を聞かれて答えられないってのは、確かに恥だよなぁ。みんなウチの国が日頃から歴史のある国といったプライドをもっているし、外国人もそういうイメージでくるわけだし……

三国志とか、演義の物語部分だけ知っていてその後の展開知らない人が結構いるからね。歴史的なレベルで語れるのは三国志のマニアレベルではないかと。

ウチの国の一般レベルだと、三国志にしても演義と実際の歴史の区別がついていないってことが多いよね。ただ、その辺は日本も同じなんじゃないかな。三国演義で知られているわけだし、関連コンテンツを見ても演義の方がメインになっているという印象。

ウチの国できちんと三国志についての知識が無い人が多いのは、やはり歴史の流れとしてではなく、個別のエピソードで知っている人が多いからじゃないかな。ウチの国で三国の講談や解説本が改めて人気になるくらいだし、全体を通して見たり読んだりしている人って案外少ないよ。

すいません、自分は「恋姫無双」にハマってから初めて三国志の全体の流れを知りました。三国志とか子供の頃にちょっと見たくらいで、全く興味が無かったもんで……

実際の所、ウチの国の人間で中国の歴史に詳しい人ってそんなにいないよね。そこに外国人で興味を持っている人が、深い内容でピンポイントな質問とかしてくると非常に厳しい。

歴史って常識の範疇だし、ある程度の流れくらいは把握しておくべきだと思うんだけどねぇ。中国の歴史や文化に関して、自慢はするけど自分からきちんと学ぼうとする人間は少ないのが……

最近私は日本人が三国志好き過ぎるんでないかと思うようになってきた。アニメや漫画見ていて、三国志ネタの多いこと多いこと。
正直、自分の知識では三国志マニアの日本人に対応できないと思っている。

日本でも三国志や唐と宋以降の比較的長く続いた王朝以外はあまり知られていないっぽいよね。しかし、あの国の人間は三国志に関してだけはやたらと詳しい。日本人とその辺について話してみると、武将個人まで含めて随分と知られているというのを感じたりする。

まぁでも、その辺はどこの国も同じじゃないか?
私の場合、日本人に源氏物語についての話題をふってきちんと答えられる人にあたったことがない。

自国の古典や歴史なんてのはどこの国も教養の部類に入る、普通に生活しているだけではそれほど詳しくならない分野の知識だと思う。まぁそれだけに、きちんと勉強しておかないといざという時に恥をかくわけなんだが……

以前ウチの国で仕事している日本人に平安時代〜室町時代について聞いてみたらちゃんとした反応が返ってこなかったし、それと似たようなもんじゃないかね。歴史好きレベルじゃないと、外国人で歴史に興味を持って学んだ人間の要望には応えられない。

だよなぁ。以前大河ドラマで「平清盛」をやるというんでオタク関係の知り合いにその話をふってみたら全然分かってなかったし、話してみたら平氏の姓を持つということの意味や、平氏の成り立ちについても知らなかった。そして、なぜか私が平氏について解説することに……

そういうのあるね。私は日本人と村上春樹作品について話たいと思っていたので、日本人留学生との交流で話題にしたんだが、ちゃんとした答えを返せる人間がいなかった。
その時私は「日本人なら村上春樹くらい読んでおけよ」と心の中で思ったが、逆に日本人からすると「中国人なら三国志くらい知っておけよ」と思われているのかもなー

戦国時代と徳川家好きな私としては、そういう話をできる日本人に出会えないかとずっと思っているんだが、いまだに出会えていない。
徳川四天王や本多正信、水野勝成等について日本人の詳しい人と語ってみたい……



とまぁ、こんな感じで。
やはり中国人的に中国の歴史に関して外国人の方が詳しいというのはちょっとアレな気分になってしまうようです。

どこの国でも海外で有名になっている自国の歴史や文化に関して、自分の国では案外知られていない、知られてはいるものの内容については詳しくないというのは結構あるようですし、そういったものに関して興味をもって知識を身につけた外国人を満足させられるレベルの知識を持っている人がなかなかいないということも有りがちなのではないでしょうか。

この辺については何ともかみ合わないというか、難しい話ですよね。
実際、私も三国志関係では
「三国志の本場中国で中国人と三国志について熱く語りたい」
という夢をいだいて中国留学をして現実を知ってガックリしってしまった方を何人か知っています。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「三国志だけが日本で人気になる理由を考えてみた」
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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