「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2013年06月

中国オタク「NHKが外国語使い過ぎだと訴えられたらしいが理解できる。確かに日本語は外来語が多過ぎだ!あれ難し過ぎるんだよ!」

名古屋地裁で「NHKは放送番組や番組名で外国語を使いすぎるのをやめるべきだ」という訴えがあったそうですが、ありがたいことにこの件に関して
「中国オタクの反応はどうなのか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

「外国語使いすぎ」NHK提訴の男性に専門家も「心境は十分わかる」(MSN産経ニュース)

このニュースは現在中国のニュースサイトにも紹介されたりしているようですし(新華網の中国語の記事はコチラ)中国のネットでも話題になっているようです。

そんな訳で今回は中国のネットで見かけたその辺に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


NHKが外国語使い過ぎだと訴えられたらしいが理解できる。確かに日本語は外来語が多過ぎだ!あれ難し過ぎるんだよ!

これって日本語の問題の一つだと思うわ。
日本語を学んだ人間で外来語に関して苦労しなかったヤツはいないだろう。

俺も日本語の中の外来語は大嫌いだ!
英語の発音ではダメ、日本語の発音で母音を強調しないといけないから、もう訳が分からんよ!

ウチの国でも英語の単語をやたらと言葉に混ぜて使いたがる人はいるけど、やり過ぎると逆に頭が悪く見えるよな……

訴えたのは71歳の老人か。それじゃあ新しい言葉に対応するのは大変だろう。
ただ、日常会話の中に外来語をしょっちゅう混ぜてしゃべるというのはどこの国でも嫌われる話だろうから、そういったことに対する反発というのもあったんじゃないだろうか。

日本って流行歌でさえも外来語が多く混じって、サビの部分も外来語で叫ぶ国だし、そもそも曲名に英語を使ったことが無い歌手の方が少ないようなイメージだ。その辺に関して上の年代の人間はどう思っているのか気になっていたが、やはり反発はあったわけか。

想像できなくもないが、起訴まで行くのはやり過ぎだろ。日本語の音訳による外来語取り込み自体は使いようによっては非常に良いものなんだから。音訳したりそのまま取り込めなくて、英語やドイツ語そのまま使ったりしないといけないケースだってあるわけだし……

中国語でも翻訳する過程で意味が微妙に変化したり、表記されている漢字の意味に引っ張られて別の意味が混じったりするケースとかがあるからね。

欧米の言葉を見ていると英語の影響というのは結構イロイロと出ているから、こういった外来語の流入による変化というのはどこでもある話なんだろうけど、日本語と英語では違いが大きくて大変なんだろうなぁ。

確かに日本語の母音を強調する外来語はわけわからんよな。しかも英語以外の言語まで混じっているし!

外来語自体はともかく、日本はその翻訳取り込みの過程がイイカゲンすぎるんだよ!直接の音訳をあの日本人独特の発音でやられるから、完全に意味が分からなくなる!!日本人の英語が残念なことになっているのはそのせいもあるんじゃないか!?

ウチの国の人間も訛りはあるが、英語として意識して発音するし、子音の発音がまだそれなりにできるからね。日本語発音の英語外来語はマジで意味不明。

でもまぁ、ウチの国もコカコーラが「可口可楽」になるからな……音訳でわけがわからんことになるのはどこの国でもあるんだろうな。

大陸では意訳に拘るけど、香港や台湾は音訳された言葉そのまま使っていることも結構多いよね。その影響が大陸の方に来てまた混乱したりするけどな!
ウチの国は漢字に意味が載るから、それを意識してしまうこともあるし。

日本は表音文字のカタカナで表現できてしまうからね。確かに使い勝手は良いんだろうけど、知らない人間には本当に意味不明な言葉になってしまう。

原著の漫画を読んでると、外来語がかなり多く出てきたりするからね。自分の印象では3割くらいの単語がカタカナ、外来語なんじゃないかと思う。

俺は大量のカタカナを見ると頭痛がしてくる。漢字だったら知らない単語でもなんとなく意味が分かるのに!

日本語の外来語の取り込みって便利だとは思うけど、日本語を学ぶ上では本当にめんどくさいんだよな。しかも日本語の音に変わっていたり意味が変化していたりするから、もう完全に新しい日本語の単語として覚えるしかない。

しかも、その日本語化した外来語を更に省略したりするからな……

私は「パソコン」と初めて言われたとき、なんだかよく分からなくて混乱したよ!

日本語の外来語って使う上では便利だけど、その分野の知識や日本語化された関連用語の知識がないと推測すらできないからね。国営メディアの場合は対象が日本の国民全体になるだろうから、批判が出るのもしょうがないのではないだろうか?

私は日本語の中の外来語に関しては、日本語の新出単語なんだと諦めて覚えることにしている。



とまぁ、こんな感じで。
このニュースへの感想についてよりも、日本語学習におけるカタカナ表記の外来語、日本語化された外来語、和製英語などへの怨念が飛び交っているような所もありました。

現在使われている日本語を見ても、外来語が昔からイロイロと日本語に入っているというのは見て取れますし、外来語による言葉の変化自体は自然なものなのではないかと思います。

しかし、現在日本語を使っている人でその分野に詳しくない人や、日本語を学んでいる人からすると分かり難くてめんどくさいのも確かです。私自身も分からないカタカナ単語にぶつかって、その場はとりあえずスルーして後で調べなおしたなんてことがちょくちょくありますし。

言葉というのが時代と共に変わっていくものではあっても、実際にその変化に対応していく、自分の言葉を随時アップデートしていくというのもなかなかに大変な話ですよね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本は農民までオタクなのか!?」

オタク関係の作品のキャラを描いた痛系アイテムは中国オタク内にも随分と知られるようになっていまして、痛車や痛傘などといったアイテムも中国オタクの間で作られたりしているようですし、イベントや街中などで見かけたそういった痛系アイテムの画像がネットにアップされるのも珍しくありません。

しかし、そんな痛系アイテムに慣れてきた中国オタクも、
田んぼに「NARUTO」

のキャラを描いてしまうというのは予想外だったようです。

「NARUTO」参上 津山で田んぼアート 岡山(Yahoo!ニュース)
美作建国1300年記念田んぼアート 「NARUTO−ナルト−」の田植えを開催(岡山県ホームページ)

この「NARUTO」の田んぼアートは現在中国オタク内でもちょっとした話題になっているようなので、今回は中国のソッチ系のサイトなどで見かけたその辺に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の岡山県津山市の美作滝尾駅の付近の農地に、「NARUTO」が描かれたそうだ!農地の植物でだ!日本は農民もオタクなのか!?

なんじゃこりゃあああ!?
いや、スゴイんだけど、これどうやって作ったの?色の濃淡とかどんな材料使ったの?

驚いた!しかしこんな風に土地を浪費していいんだろうか?
ウチの国ではたぶん許されないだろうな……恐らく、餓えている人民がいるのに遊ぶなと叩かれてしまうはずだ。

こりゃすげぇ!痛……えーと、痛田か痛農田とでも言うべきか!?

これ、photoshopで作ったネタ画像なんじゃないの?
さすがに信じ難いものがあるんだが……

日本のニュースに出ているから現実に存在するらしい。これは本当にスゴイね。

これ考えて実行した人は才能あるね。恐らく1年に1度しか実現しない季節的なものになっているのも良い。ところで、サスケは無いのでしょうか?

さすがは日本だな。漫画関連産業をこんな風な形にしてくるとは!

日本のこっちの分野って、本当に謎が多いよねぇ。

これは日本の民間の農民が行ったというものでいいのかな?だとしたら、日本には一体どれだけの凄腕な人間がいるのやら。

「痛農田」とは、なんと衝撃的な言葉だろうか。こんなやり方がまだあったのかという驚きと、それを実現してしまった日本の農民に驚きだ!

ナルト関連画像という話だったから、てっきりコラかホモ画像かと思ったらそれ以上にトンデモナイのが来たな。これ一体どうやって作るの?ミステリーサークル制作みたいな感じでやったんだろうか?

自分もどうやって作ったか気になるわ。あとこの田んぼが秋になったらどうなるのかというのも気になる。

日本は農民でさえ、こんなことをやってのけるのか。「技術宅」とかいって、技術力のあるオタクをもてはやしていたら日本はもっとトンデモナイ方向に進んでいた。

「技術宅」ではなく、「技術農」とでも呼ぶべきか?いや、でもオタクと農民が両立しているわけだし、えーと。

新手のミステリーサークルかなんかですか!?

将来的にはこれが衛星写真で見れたりするといいなー
綺麗に見えるタイミングでgoogleに反映されてくれないかね。

こんなもんまで「痛く」できるなんて、これが「愛」なのか……?

日本の農民のおっさん、マジスゴイな。

日本の農民の生活というのがいまいち想像つかんよね。ウチの国の農民より豊かだろうし、そもそも俺達より収入高そうだし。オタク趣味にハマったり、その趣味を表現する余裕もパワーもありそうな気はする。

日本がまた一歩、わけの分からん方向に進んでいる。この行為は間違っているような気もするが、間違っていないような気もする。

なぜ日本のオタクは、こっちの予想もしないものと結びつくんだろう?毎度毎度驚かされてばかりだ。

日本の各分野におけるオタクの浸透具合を知りたいと心から思う。



とまぁ、こんな感じで。
今の所この田んぼアートが作られたイベントについてはまだ伝わっていないっぽいですが、やはり画像のインパクトはかなり大きかったようで、それだけでちょっとした話題になっていました。

ちなみに、この田んぼアートが中国オタクにとって衝撃的だったのは
「農民がオタクなことをやった」
というのも大きかったようです。

中国では都市部の住民と農村部の住民、言ってしまえば「農民」と都市部で生活する人間の間には現在もかなり大きな壁や格差、偏見が存在します。これは日本における「農家」や「農作業」に対する感覚とはかなりの違いがあります。

一応中国でもこういった問題を解決しようと様々な政策が打ち出されていますが、すぐにどうにかできるものでもありませんし、今でも中国に行くとこういった問題から来る空気や発言に結構ぶつかったりしますね。

そして中国のオタクな人達は大学生を中心とした都市部の若者が多いことから、自分達の趣味や文化と思っている「オタク」と農作業の組み合わせ、自分達もよく知っている作品が商品のパッケージといったものでは無く、現実の田んぼに描かれるというのはかなり意外に感じたりする模様です。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「お金かけてない或いはかけられなかったアニメってどんなのがあるかな?」

アニメを見ていると低予算で作られたアニメ、或いは資金的な体力が尽きたようなアニメというのにぶつかることもあるかと思います。
作品の面白さと制作に費やしたお金が必ずしも比例するわけではありませんが、予算が少ないと作品のどこかに無理が出て来るのも確かですよね。

先日、中国のソッチ系の掲示板でそういった
「お金をかけていない、或いはお金をかけられなかったアニメ」
に関するやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近はアニメの制作にもお金がかかるというのがちょくちょく話題になったりするけど、お金をかけている豪華な大作アニメというのはそれなりに分かり易いが、お金かけていない或いはかけられなかったアニメというのはどんなものがあるのだろうか?そういった作品に関してちょっと教えてくれ。

とりあえず、ウチの国でよくあるflashアニメは無しで考えていいのかな?
お金使っているかどうかって事に関しては画が粗い作品が分かり易いかな。キャラの動きが少なくなったり、背景が使いまわし或いはきちんと描かれていない作品なんかは制作費をケチっていることが多い。

flashアニメもきちんと作ればお金かかるんだけどね……
あと半分趣味が入っているような、お金以外の部分、極端に手間と時間をかけているであろう作品も除いていいよね。

キャベツで有名な「夜明け前より瑠璃色な」は低予算アニメなんじゃないか?深夜枠で作画崩壊はだいたいそんな感じになると思う。

昔は日本国外にアウトソーシングして安く済ませる部分の多い作品が制作費かかっていないというケースが多かったらしいが、最近の作品を見た感じだと現在はそうとも限らないようだね。お金かけているように見える作品でもスタッフの所を見たらウチの国の無錫辺りにアウトソーシングしているケースも珍しくないし。

これは「チャージマン研」の名前を挙げないわけにはいかない。

「MUSASHI-GUN道-」のような作画崩壊アニメはお金かけられなかった結果だろう。

「gdgd妖精s」のような普通に最初から低予算で考えられた作品というのもあるよね。
しかし、土豆はなんであんな作品を版権買って公式配信しようとしたんだろう?低予算かつ声優ネタでこっちの人間にはウケないのが明らかなのに。版権が安かったのか?それとも1週間途切れずに新作アニメを毎日配信の体をなすための数合わせだったのか?

「ソードアート・オンライン」なんかでも回によってはお金かけて無さそうというのがあったな。ただあの作品は人気になったからコストパフォーマンスから考えるとスゴイことになっていそうだ。

私が思いついたお金かけて無いアニメは「キルミーベイベー」だね。ただ、ああいうのは十分にアリだ

低予算で面白いコストパフォーマンス良好な作品なら「ギャグマンガ日和」だろ。あの画なのに、内容の方はモノスゴイ面白い!

ギャグ系の作品はお金かけてないのが多いような気がするね。ただ、金かけて無くても面白い作品も多い。自分は「魁!! クロマティ高校」を思いついた。最初は「なんとうい手抜きアニメだ!」と思ったが見ているうちにハマってしまった。

「gdgd妖精s」はお金かけていないのがあからさま過ぎて逆に面白かったな。

作画崩壊ならば「咎狗の血」とかはどうなんだろう?ただあれは声優でお金使ってそうなんだよな……

銀魂の手抜きの回は、お金が無いのか時間が無いのかどっちなんだろうか?

基本的には深夜枠のアニメの方が予算少ないと聞いているが、ジャンプ原作アニメの中にも回によっては全体的に作画崩壊しているとか、演出が安っぽくなるとか、場面の使いまわしになるとか、お金かけてなさそうに思えるときがあるよな。

「ヘタリア」みたいなweb配信アニメとかはどうなんだろう?テレビ放映1本作るのに比べればかなり安く上がるんじゃないかと思ってしまうが。

「シュタインズ・ゲート」は原作ゲームを遊んだ時は、場所は基本的にラボとその周辺だけだからアニメ化したらお金かからなそうだと思っていたんだが、実際にアニメを見たら予想外にお金かけていたなぁ。

新房作品、てかシャフトのアニメは独特なカットや演出でごまかしているけど、動きが少ないし制作費かなり節約しているよね。

新房作品とシャフト作品に動きが少なかったり止め画が多かったりするのは制作費の節約よりも、制作期間の不足というか、制作進行が上手くいっていないことの方が理由としてデカイぞ。もちろん演出上の計算というのもあるんだろうけど。

時間が無くてヒドイ出来になったのか、制作費が無くてヒドイ出来になったのか、或いはその二つが絡み合っているのか……

「ガンダムSEED DESTINY」は明らかに時間が無いケースだよな。使いまわしや総集編、話の引き伸ばしが多発していたし。

「四畳半神話体系」は金かかってないよな?
話数もそれほど多くないし、作画レベルもそんなに高くしないでもいいし、使いまわしも多い。それに加えてキャラも少ない。

四畳半神話体系は独特な作風だし、あれはあれで要求されるスタッフの技術高いだろうから低予算ってことは無いんじゃないか?

となると「風人物語」とかはどうなのかな?私はなんかお金かけていないアニメだという印象だったんだが、あれはあれで手間がかかっていたりするの?

「さよなら絶望先生」は?あれも特殊な演出のある作品だし、やはりそれなりにお金かけているのかね。

時間の問題というのもあるから判断に迷うな。ディスク発売の時に修正が入るケースなんてのもあるし。ただ、お金が無いから時間が無くなるというケースもありそうなんだよなぁ。

作画崩壊でも「余裕が無い」のか「お金が無い」のかどうもハッキリしないしね。
面白いかつまらないか、きちんと作っているか手を抜いているかは比較的分かり易いけど、お金をかけていないってのは案外分かり難い部分があるのかもな。



とまぁ、こんな感じで。
一見手抜きに見えても実は非常に手間がかかっているケースなどもありますし、と考えだすときりが無いようでした。

ちなみに、本題とはずれますが中国の国産アニメもなかなかお金をかけられなくて大変らしいです。

中国ではアニメで収益を上げられるシステムがなかなか構築できていない上に、制作の現場まで回ってくるお金も少なく、末端の方になると本当にブラックな状態になっちゃっているのだとか。

私が中国のアニメ業界の方から聞いた話によれば、中国でアニメ1本を作るのにかかった制作費で最も安いので300元(約5000円)なんてケースもあったそうです。

いくら中国でもさすがにこれは有り得ないレベルの話なのですが、
ここまで制作費を押さえられたのは
「現場で働く人間に研修費用などの名目で逆にお金を出させてしまう」
というやり方が行われたからだそうで……

最近は中国も随分と人件費が上がっているのですが、それ以上に就職難となっていますし日本のような新卒枠も無く即戦力が求められていることから、学校を卒業したばかりの経験も職歴も無い若者が仕事を探すのはかなり困難になっています。

そういった中で「職歴を身に付けることができる」というのは非常に魅力的な話になってしまうので、そこをつかれてタダどころか有料で働かされてしまうなんてケースも珍しくないそうですし、アニメの制作現場でもそういったブラックなことが発生してしまっているのだとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜ技の名前をわざわざ叫ぶのか、理由を考えてみようぜ」

「必殺技の名前を叫ぶ」
というのはアニメや漫画等の中ではある種のお約束というか、様式美になっているかと思います。
しかし、そういった作中の描写を見ている中国オタクの面々は時折疑問を感じたりもするようです。

先日、中国のソッチ系の掲示板でそういった
「技の名前を叫ぶ」
描写に関する疑問や考察、ツッコミなどのやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


キャラが技を出すときにその技の名前をわざわざ叫んだりするけど、それに関してちょっと考えてみないか?
そのような描写をリアルではない、アホらしいなどと切って捨てるのは簡単だが、今に至るも続いているのには何かしらの理由があるはずだ。現実的な考察から、ネタ解釈まで大歓迎だ。

それって、「叫ぶ方がカッコイイから」で説明終了じゃないの?

いやいや、そこら中でツッコミを入れられているしネタにもされているのに廃れないんだぜ。カッコイイと思わない人間だってたくさんいる。その結論では終われないだろう。

「名前を叫ぶ」ということに意味がある作品と無い作品があるよな。

えーと……カッコイイの他にすぐに思いつく理由としては、威力が上がる、叫ばないと技が上手く使えないとかか?

上手く使えないというのは呪文の詠唱とかに多いケースだね。詠唱の最後に結局は魔法の名前とかを叫ぶけど。

技の名前を口にすることに関しては、作品が発表される媒体にもよるんじゃないか?原作漫画では技の名前が書かれるだけだったのが、アニメではキャラが技の名前を口にするようになった作品とかもあるし。

確かにネタ要素になりかねないのは分かる。でも、ゲッタービームは叫ばないとゲッタービームじゃないしなぁ……

敵に対して「お前はどういう風に負けるんだ、死ぬんだ」と教えってやっているんだよ!

技の名前を叫んでくれないと、見ているこっちはどんな技を使っているのか分からないじゃないか!!

うむ。技名を視聴者に知らせるには叫ぶか、字幕にして画面に表示でもするしかないよな。そして多くの場合において字幕にするよりは叫ぶ方が見栄えが良い。

あれは恥ずかしさを誤魔化すために叫んでいるんだよ!叫ばなきゃやってられないんだよ!

声優の「叫ぶ演技」によるスキルの差を強調するためとか?

あれって日本の習慣なんじゃないの?
卓球の福原愛とか試合中によく叫ぶし、日本の武道の動画を見てもよく叫んでいる。日本人の間では叫ぶことが強さにつながるとかそんな感じのイメージがあるんじゃないかと。

技の名前を口にするというのはカッコイイから、オサレだから、というのとは何か違ったものになっているような気がするな。演出のお約束ってのが理由としては妥当か?

考えてみれば、俺達もいつの間にか「必殺技は叫ぶもの」という認識になっているよな……ツッコミやネタにするにしても、まずその認識が根底にあるわけだし。

ジョジョのスタンドとラッシュなんかは、ポーズも相まって「そういうものなんだ」と納得してしまうわ。ところで、オラオラ言ってるのは本人じゃなくてスタンドの方でいいんだよね?

やっぱり視聴者が分かり易いってのが大きいんじゃないかな。アニメでは小説のように地の文で伝えることができないし、バトルに関する情報を伝えるにはイロイロと喋ったり叫んだりするしかない。

一応技の名前を叫ばずに技を出して、その後で解説するっていうパターンもあるね。ただその場合は誰かに説明させなきゃいけなくなるんだよね。

叫ぶことによって気合を入れるっていうのが大きいんじゃないかな。叫ぶことによって力を込めるというイメージを伝えやすいと思うし。あとは、相手に対する威嚇とか?

技の名前を叫ぶ理由か……ロボットだったら音声認識による安全装置というのはどうだ?スパロボ系の中にはもう、音声認識機能ついてそうなのも少なくないぞ!

「グレンラガン」なんかは明らかに叫ばないと戦えそうにないロボだわな。

ロボット系に関してはスーパーロボットの源流になる「マジンガーZ」や「ゲッターロボ」がその「技の名前を叫ぶ」パターンだったからってのも影響しているんじゃないかな。

「Fate」の宝具やその真名解放とかは技の名前を叫ぶことに関するうまい理由付けができていると感心した覚えがあるな。

技の名前を叫ぶというのは日本のアニメや漫画の主要キャラが基本的に身に付けている技能の一つだと思う。日本のバトル系作品は戦いの流れや演出が「必殺技」中心になるからね!

スゴイ技というか、スゴイ魔法だということを伝える演出という面もあるんじゃないだろうか。技の名前や魔法の詠唱の長さなどで大技だというのを伝えることができるのだから。

アニメや漫画の中で叫ぶ技名や詠唱というのはちょっと面白いな。魔法の詠唱というのは欧米のファンタジーから来ていると思われるけど、実は欧米の作品ってそういった「叫ぶ詠唱」はほぼ無いはずなんだよね。

そういや欧米系の作品は技の名前を叫ばないよね。私は二次創作小説で初めて技の名前を知ったなんてこともあった。

作品によっては小さい子がちゃんと真似できるようにとかじゃないかな?日本の作品って登場、変身、名乗り、必殺技と子供が分かり易く、真似し易い要素とカットで作られているよ。

登場シーンの名乗りは歌舞伎の「白浪五人男」という演目が源流になっているそうだから、日本文化の伝統演出の方じゃないかな。必殺技の叫びにその影響があるのかどうかは分からないが。

多かれ少なかれ「演出上の理由」というのは影響していると思う。そして想定される視聴者やファンの層によって、演出の仕方が変化したり、作中で如何に違和感や反発がないように、例えば技に必要不可欠な要素としてこじつけ設定が作られたりするんじゃないだろうか。

そう言えば「るろうに剣心」の追憶編では技の名前も叫ばず素早い戦いでケリがついていたね。あれはあれでカッコイイけど、もし人気が形成される前にああいった演出で作品を出していたら、人気は広まらずマニアに人気な作品くらいで終わっていたかもね。



とまぁ、こんな感じで。
なんだかんだで中国オタクの間でも日本のアニメや漫画での「技の名前を叫びながら攻撃」という演出が浸透しているようですね。

考えてみれば私が現地の高校に通っていた時も同級生が箒を振り回して技の名前を叫びながらるろうに剣心ごっことかをやっていましたし、遡ってみると「聖闘士星矢」などの作品が人気になっていますから、中国オタクの間でもこの「必殺技の名前を叫ぶ」というのは普通にお約束として受け入れられているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ニコニコ動画って儲かっているらしい」

中国オタクの間ではここ2,3年でアニメの視聴スタイルに大きな変化が出ていまして、現在はbilibiliやacfunなどのニコニコ動画的な「コメント機能付き動画サイト」での視聴が非常に大きな存在となっています。

しかし中国の動画サイトの多くは現在収益面で苦戦しているとされていますし、コメント機能付き動画サイト系の所もきちんと収益を上げることができている所は無いだろうとも言われています。

そんな状況にあるので、
中国でコメント機能付き動画が流行るきっかけとなった
「ニコニコ動画」
が有料会員の確保などで好調だというニュースは中国オタクの感覚からすると、ちょっとした驚きとなっているようです。
ニコ動プレミアム会員が間もなく200万人(ITmedia)

そんな訳で今回はその辺に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ニコニコ動画のプレミアム会員がついに200万人を突破するらしい。
単純計算で月額10.5億円の収入だ。日本の動画サイトは収益モデルがかなりきちんと構築されているみたいだな。

ニコ動は確か去年の10月ごろにプレミアム会員170万人とかいうニュースあったよな。そこから更に伸びるとは……

こっちはacfunもbilibiliもどこで金を取ればいいのか分からん状態なんだがなぁ。

俺もbilibili使って長いが、儲かっているイメージ無いな。そもそも管理者が趣味でやっているような所があるようだし。

動画サイトって金がかかる割には儲からないイメージがあるが、ウチの国ではここに来ていよいよ厳しくなってるよね。現状の広告中心のビジネスモデルだと動画サイト業界を独占して広告を一手に握るとかでもない限りダメそうだ。

ユーザーの感覚との違いを強く感じる。
ウチの国では「有料だと!?ゆるさん!!」とかになるんだよな。

オタク向けを中心とした動画サイトの有料会員モデルに関してはアメリカのクランチロールも結構うまくいっているんじゃなかったっけ?
ウチの国ではその経験を活用することは難しいだろうなぁ。

何と言うか、ニコニコの有料課金って、ウチの国の某動画サイトより良心的だよね……

ニコニコは金払わないでも、見るだけならそれなりに見れるってのが良いね。高画質党には我慢できないかもしれんが俺は問題無いレベルだと感じている。ただアップするなら課金しないと話にならん。あとニコ生とかも。

ニコニコ動画の場合、課金するかしないかは使い方次第だろうね。ニコニコにハマってるなら、プレミア会員の価値はとても高いし金払っても十分に元とれるという気分になる。

高過ぎなければ払っても良い。俺は別にネットの有料サービスには反対しないよ。
でも、まずは十分な速度や画質、更新スピードがあっての話だ。少なくともテレビ放映と同時配信じゃないと意味が無い。それときちんと海賊版を潰してもらわないと金払うのが馬鹿らしくなるからそっちの対策もして欲しい。

そう言って金払わないのがウチの国では多数なわけだが。
「金は払っても良い、でも何々だったらだけど」という流れになる。そしてその部分が提供されるとまた別の小さい問題を口実にする。金払わないで済むルートが簡単に使えてリスクが無いから口実を探してそっちに流れる人間ばかりになる。

「サービスの質によっては払う」というのがあんまりあてにならないからなぁ……金払うのが0ではないけど多数ではないという印象だ。
それにウチの国ではまず文句付ける所を探して叩くからね。有料の価格がどうのこうのから始まって、定番なのは最高画質じゃない、字幕の質が悪い、更新が遅いとか、そんな感じ。画質に関する言動もアレだし、日本の放映時間と比べて更新がどうのこうのとか、もうね。

別にすぐに有料にする必要なんてないだろ。acfunやbilibiliは発展期にあるんだがら。有料課金始めるにしても、ユーザー数が安定してからで十分でしょ。

高品質サービス付加による有料課金モデルって、ウチの国だとほんと難しいんだよな。音楽とかでも高音質は有料でダウンロードできるってだけで強い反発が起こったし。
結局は広告収益モデルしか受け入れられるモデルは無い。しばらくは広告収益が主流のままだろう。

でも広告モデルも最近はうまくいってないよ。実際どこの動画サイトも収益厳しい……合併や淘汰が相次ぐのもそれが理由の一つだし。

てか、ウチの国では広告モデルだって文句言われるじゃないか。広告が長い、鬱陶しいと。

結局はアレか。我が国は消費能力と版権に関する意識がダメというのに落ち着くのか。

ウチの国の「体質」を理由に諦めるのはどうかと思うんだがな。ニコニコ動画どころかyoutubeだって昔は海賊版動画が多かったのに、今はきちんと正規の商業モデルを構築している。ウチの国でもどうにかならんもんか。

bilibiliとか管理者の持ち出しでやっている所があるようだけど、そういう状況ではいつかサイトが消失してしまうのではないかと心配になる。どこかで課金や広告の展開をやらないといけないとは思うが、どうやればうまくいくのか。周りを見れば広告を消す、表示しない様にしてドヤ顔になるヤツばかりだし……

結局は、テンセントみたいな感じの成功モデルしかないのかな。

独占して壟断状態になったらそれしか選択肢が無いからウチの国の人間も金払い出すんだよね。

しかし4月アニメの時のゴタゴタを考えると将来的にはどうなるかと不安になるね。コメント動画はインターフェースを動画にかぶせるだけだから今回はどうにか落とし所ができたようだが、灰色な所も残っているし今後もそのままいくとは限らない。

あれでコメント弾幕無しだとみんな楽しめないというのを実感しちゃったからね。もう「ダウンロードすればいい」とは言えない状況になってしまっている。確かにダウンロードのリスクは無い、でも便利ではない、楽しみにくいのも確かだ。そして、ウチの国のコメント弾幕動画サイトは収益が上げられないままという不安定な状態だ。

タダで見れる、ダウンロードすればいいで流していたら、今度はウチの国の動画サイト同士の戦いのカードになってしまったからな。ウチの国の会社や欧米の会社は、日本の会社のように甘くない……!

ここまでいったということは、ニコニコのモデルは明らかに成功しているということなんだよね。ウチの国のacfunやbilibiliもそういったシステムが構築できて版権も獲得できれば完璧なんだが……でも体力や規模、サイト運営許可的に版権がどうこうというのは難しいし、ユーザーの質から考えてもあんまり希望は無いのがね。



とまぁ、こんな感じで。
プレミアム会員が200万人というのもピンと来ない所があるようですが、それ以上に中国における動画サイトの収益モデルできちんと成立しそうなものがほとんど無いであろうという事に対して微妙な気分になってしまうようでした。

中国は人口こそ多いですが、客単価のあまり高くない分野が多いですし、中国特有の社会的なリスクやコストというのも存在します。そんな中でネットビジネスを展開するのはイロイロと厳しいものがあるようです。

上の発言にもありますが、中国オタクの面々がイメージできる比較的成立しそうな動画サイトの収益モデルは広告で収益をあげるというくらいで、ニコニコ動画のプレミアム会員のようなものは上手くいきそうにないと感じている模様です。

それにしても、中国のネットビジネスの収益モデルってどんなのだと成功するのでしょうかね。マニア向けや高付加価値サービスなどはよほどうまくやらないと成功しないでしょうし。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


6/22修正:誤字脱字などを修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「アニメや漫画ではキャラの身長は重要な要素ではないのか?」

アニメや漫画にはイロイロな面でカッコイイキャラが多数出てくるかと思いますが、
その中で「身長」が重要な要素となるケースは案外少ないのではないでしょうか?

先日、中国のソッチ系の掲示版を巡回していて
「アニメや漫画の中のキャラの身長とカッコよさ」
に関するやり取りを見かけましたので、今回はその辺に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと思いついた疑問を聞いてくれ。
「進撃の巨人」のリヴァイ兵長ってむちゃくちゃカッコイイんだけど、身長は僅か160cmというのに驚いた。そしてそこで思いついたのが「アニメや漫画ではキャラの身長は重要な要素ではないのか?」というものだ。みんなはどう思う?

なるほど。確かに身長に関しては少なくとも主人公の備える要素としては必須のものではないね。

俺たちのキャラに対する好みや容姿の描写でも「身長」ってのはそんなに重要ではないよね。好きな属性はあっても、身長というのは滅多に無い、というか自分は知らん。

主人公の活躍や人気に関して最もデカイのは主人公補正だけど、よほど特殊な作品でもない限り容姿が悪いというのはマズイ。しかし、身長はその容姿の良し悪しに大きく影響することってないかもね。

おいおい、考えてみればチビの人気主人公、或いは身長を気にする人気キャラなんてのはいるが、チビだから不人気ってことは無いんじゃないか……?

「鋼の錬金術師」のエドなんかは普通に身長低くても人気キャラだよな。

確かにそうかも。身長に関しては「高ければいい」とはいかないし、低ければ低いでそれなりに需要はあるし、キャラ立て的には悪くない部分もある。

明確なチビでもなければいいんじゃないかな?身長に関してだけは二次元に勝てるぜ!!

ウチの国では男の170cm以下は身体障害者と呼ばれるくらい評価がヒドイことになるのに、二次元はそんなこと無いわけか。165cmの俺は、今とても二次元に行きたい気持ちになっている!!

169cmの俺は二級身体障害者だぜ。俺も二次元に行きたい……!北方の大学に来ちゃったから自分より高身長な人ばかりが目につく。

確かに私自身、二次元キャラの身長に関してはそんなに意識したことが無い。二次元の中ではカッコ良ければちょっとくらい身長が低くても問題無いってことなのかもしれん。

「るろうに剣心」の緋村剣心とかはまさにそれだと思う。
設定上の剣心の身長は158cmしかない。でもカッコイイし人気キャラだ。ヒロインと並んで特に問題が無い身長なら良いんじゃないか?敵はだいたい主人公よりデカイし。

バトル系主人公でも、日本のアニメや漫画では高身長ってのは必須ではないよな。パンツをタイツの外にはくようなヒーローキャラでもない限り、ガタイの良さってのは無くてもなんとかなるような気がする。

日本のバトル系の作品は強大な敵に打ち勝つのが基本だが、敵の強大さを視覚的に分かり易くするために主人公はむしろ小さい方が良いということになっているのでは。

バトル系の作品で身長がどうのこうのと言い出したら「身長が高い」ではなく「巨大」なキャラについてややこしくなるしね。演出的に見栄えのする或いは不自然ではないレベルならいいのかも。

あくまで今思いついた話だが、少年漫画なんかはメインの読者層が少年だから、読者が主人公に感情移入させるためにもあまり高身長なキャラ、大人な印象のキャラは主人公として活躍させにくいのではないだろうか。

女性向けのイケメンが出てくる作品はどうなんだろう?少年向けの作品の主人公と違って、恋愛対象としてのイケメン高身長な男性が必要になるジャンルだと思うが。

少女漫画や女性向け作品ではもちろん高い方が良いんだろうけど、結局は作中の描写次第でプロフィール以上のものは無いような気もするなぁ。高い方がカッコイイと言うイメージにはなるだろうし、作中の描写で映えるだろうけど、身長低いというのが主な理由でキャラの人気が低いってのは自分は聞いた覚えがない。

日本の作品の少年系主人公の身長は160cm後半というイメージだな。

自分の場合カップルの身長差には萌えるが、身長そのものに関しては低過ぎなければ良いといった所だね。

現実だと身長に関してはどうしても自分自身の身長や一般社会の人間との比較という話になってしまうが、アニメや漫画でのキャラの身長が意識されるのってせいぜい周囲の他のキャラと並ぶときくらいだし、そもそも二次元のキャラは基本的に演出重視でデフォルメされている。
だから二次元ではキャラの身長設定があったとしても、それはあくまで文字のデータでしかない。現実とは異なる印象になるのは当然なのではないだろうか。

二次元における身長というのは、女性キャラのおっぱいのでかさみたいなもんじゃないか?現実では基本的にデカイ方が良いという話になるが、二次元ではそうではないって点で。
好みの差というのは出るが、それが絶対ではないし、大きければ大きいほどではない。また標準や一般的な好みから外れることによるコンプレックスもキャラの特徴になる。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの間でもキャラの人気や好みに関して、身長と言うのはそれほど重要ではないようですし、現実社会との違いを改めて感じているようでした。

日本でも昔は三高なんて言葉がありましたし高身長がカッコイイ要素の一つではあるかと思いますが、中国では高身長の価値が日本よりも更に高いようです。
異性のステータスとしても日本より重要視されている所がありまして、男女共に相手には高身長を求める或いは高身長の方が良い等とされているようです。

そんな訳でアニメや漫画の中のカッコイイキャラが意外に身長が低いというのに驚いたりすることもあるのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

上海空知ゴリラのその後と、進撃の巨人の中国における批判について

身の回りがちょっとドタバタしておりまして、今回は簡単にやらせていただきます。

以前の記事で紹介させていただいた
上海動物園のゴリラに空知英秋と言う名前がつきそうな件の結果と、
ご質問を多数いただいております
「進撃の巨人への批判」
についてを大雑把にまとめさせていただきます。

さてまず上海動物園のゴリラの件ですが、
以前の詳しい流れは
上海動物園のゴリラの名前が「空知英秋」になりそうな件への中国オタクの反応とその後の流れ
を参照していただくとして、
ゴリラの名前はやはり
「空知英秋」
になることはなく結局は
「海弟」
という名前になったそうです。
ちなみにこのゴリラのお兄さんの名前が「海貝」だそうで、無難な落としどころにした模様です。
中国語ですがこちらのニュース
などをご参照ください。

このゴリラの名前の募集及び投票活動については、
ジャンプの巻末目次の作者コメントに
「知らないうちに中国のゴリラになる所だった。みんな名前はマジメにつけよう。」
という空知英秋先生の言葉が載ったというのも伝わり、
「空知先生に伝わっちゃったぞ!!」
とちょっとした盛り上がりになっていましたし、
「どうせ遊びのある名前を選べない、怪しい投票にしないといけないならこういうイベントするなよ」
といったツッコミの声も上がっていました。


さて、次に質問をいただいている
「進撃の巨人」

に対する批判についてですが、中国では最近ちょっと大事というか大火事になりかけているようです。

前の記事にいただいたコメントの方でも触れている方がいらっしゃいますが、
進撃の巨人の「ドット・ピクシス」のモデルが秋山好古だということ、
作者が秋山好古に対するリスペクトを公言している
というのが問題になっています。

韓国人「進撃の巨人のピクシス司令は戦犯・秋山好古をモデルにしてる!謝罪しろ!」と作者ブログに凸撃(NAVER まとめ)

これが案の定中国の方にも飛び火しまして、現在炎上している模様です。

進撃の巨人に関しては、4月に中国の動画サイト愛奇芸(iqiyi)で公式配信が開始される際に、独占配信の関係から現地のコメント機能つき動画サイトとそのユーザー層とのゴタゴタがあったり、ちょくちょく軍国主義がどうのこうのという批判やそれに伴った小規模の炎上はあったのですが、これまではものすごい勢いで拡大する人気の中で埋もれていったような所もあり、あまり大事になってはいませんでした。

しかし今回は
作品人気が既に非常に加熱している状況であること、
中国の感覚では非常に分かり易い批判対象があること

などから、批判とそれに伴う炎上もわりと大きなものになっているようです。

それでこの件、なぜ中国で強い拒否反応が出るという事に関して、ちょっと日本では分かり難い背景がありまして……
この問題、言ってしまえば
「秋山好古が旅順虐殺事件の関係者だから」
というのが中国における拒否反応における大きな理由の一つとなっています。

「坂の上の雲」等のイメージでいると意識され難いかもしれませんが、
日清戦争の際の
旅順虐殺事件(wikipedia)
が中国ではよく知られているので、その事件の関係者というだけで中国では感覚的に受け入れられなくなってしまうような所もあります。

中国における日本軍の残虐行為としては南京大虐殺が有名ですし、日本のニュースにも関係する話題がよく出てくるかと思いますが、中国では日清戦争時の旅順虐殺事件も非常に重大な事件、日本軍の残虐行為の象徴的な事件といった形で扱われています。
学校の歴史の授業でもきっちりとやりますし、私が現地校に通っていた当時はこの辺りの授業の時期には例によって日本人だからということでイロイロと面倒な目に遭いました。

そんな訳でこの件に関して中国では歴史問題に及んでしまう所もあるので、収拾に関しては難しい面が多々あります。
それに加えて「進撃の巨人」はなまじ大人気になり過ぎたために問題がややこしくなっている感もありますね。今回の「進撃の巨人」の件ほど中国の感覚で「分かり易い」ものではなくとも、中国で展開する上でリスクの高い作品はイロイロとあるのですが、そういった作品で現在の「進撃の巨人」のようなレベルの人気になった作品はありませんし。


それにしても、当ブログの記事で最初の「進撃の巨人」関連の話題がコレというのは何とも言えない気分になってしまいます。
「進撃の巨人」はここしばらくの間で一気に大人気になりました。その人気の高まり方は近年に無いレベルで、私もどうやればその人気の過熱っぷりを伝えられるかと悩んでおりました。しかしそんな状況でズルズル来ていたら、こういう事態に……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

追記修正:誤字脱字の修正、現地の公式配信等に関する追記を行いました

中国オタク「日本では武侠小説ってどうなの?三国志みたいに人気はあるんだろうか?」

「武侠小説」は中華圏を中心に非常に人気が高く、中国においては娯楽コンテンツの基本的なジャンルの一つと言っても過言ではありません。
日本でも金庸作品などを中心にイロイロと出回っているかと思います。


そんな武侠小説ですが、日本のアニメや漫画をよく見る中国オタク内でも「一般教養」のような扱いとなっています。しかし武侠小説が日本ではどういった受け取り方をされているのか、人気はどうなのか、といった辺りについてはハッキリしないものになっているようです。

先日、中国のソッチ系のサイトで
「武侠小説の日本での人気はどうなのか?」
といったことに関するやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本では武侠小説ってどうなんだろう?三国志みたいに人気はあるんだろうか?
金庸なんかは「世界的に有名」とかよく言われるけど、実際に外国でどうなのかは分からんし、日本だと更によく分からん。

ウチの国の作品で、日本でも人気のものというと……三国志ネタは簡単に思いつくが、武侠だとちょっとすぐには出てこないな。これは私も気になる。

そう言えば、「惡の華」のアニメの中で出てきた書籍に、金庸を元にしたであろう「土庸」とその多くの作品が並んでいたな。ああいうネタが出るくらいだから、それなりに知名度があったりするんだろうか?

日本にだってウチの国の小説は入っている。扱いとしてはウチの国で読まれる日本の小説とそう大して変わらないんじゃないだろうか?そして、中国の小説があるなら金庸が無い、人気が無いってことはないだろう。

三国ほど明確ではないけど、武侠小説は日本のコンテンツに確かな影響を与えているよ。例えば最近の人気クリエイターの中では、虚淵玄が武侠小説好きを公言している。

虚淵玄の「鬼哭街」とか、明らかに武侠小説を意識して作られた作品だよな。

おいおい、香港映画と武侠小説は世界的に人気なんだから当然日本でも人気だよ。

武侠系の映画は日本でも大人気になったって聞いたことがある。実際、日本のアニメや漫画でも中国武術や気功は「強い」描写をされるからね。

良いモノはどこでも人気になるんだから、日本でも武侠小説を見ている人はいるだろうし、人気になっているだろ。

でも、日本では武侠小説市場ってどのくらいあるんだ?
ウチの国でも段々と市場が縮小したり、見る人間が減ったりしているように感じるくらいだ。日本での知名度が無いってことは無いだろうが、人気ということになると不安だ。

見る人間が減ってきている?
そんな訳ないだろ。金庸の武侠小説を読まない人間がいるわけがない!

金庸作品は最近もドラマになったりしているし、ウチの国での人気が落ちているってことはないだろうし、コンテンツのパワーは変わっていないと思うぞ。

私の小さい頃は老若男女問わずみんなハマっていたし、それは今でも変わらないでしょ。昔は金庸でイロイロなものを学んだりしていたわけだし。今でも実本の全集がきちんと売れているはずだよ。

俺は金庸でNTRを学んだ……!
そういえばアニメは日本と香港の合作による「神雕侠侶」とかもあるぞ。もっとも、その出来に関しては……何と言うか……

「惡の華」で出てきた金庸ネタの本はずらっと揃っていたし、アニメの中でわざわざパロディネタな名前にして出るくらいだから、やはり日本でもそれなりに有名で、読者がいるのは確かなんじゃないだろうか?

以前、日本でも金庸原作のドラマが大人気になっていると聞いた覚えがあるぞ。

ドラマは知らんが、映画はそれなりに人気なのは確かだよ。ジャッキー・チェンやジェット・リーも人気だし。

日本に留学している自分が答えよう。
日本には武侠系の映画や小説は少なくない。本屋でも金庸小説が間違いなく売られているぞ!日本でも数少ない国外で自慢できる上に語ってウケるネタだぞ!

日本で武侠小説が知られているというのは疑う余地は無いだろう。
てかさ、言っちゃなんだけど「外国」の武侠ファンの方がウチの国の武侠ファンより古参になることも珍しくないんだぜ。ウチの国で武侠小説が広まったのは改革開放より後だから、せいぜい80年前後以降だ。ウチの国の武侠ファンはまだ「若い」所があるから「熱い」部分もあるけど、国外ではもう少し落ち着いたものになっているし評価の方向性も異なるから、ウチの国の人気のイメージを海外にそのまま当てはめようとするのはやめた方がいいよ。

日本は三国志だけとか言われているけど、実は結構武侠系の作品好きだよ。日本の書店や図書館に普通に中国の武侠小説の日本語訳版が置かれたりしている。あと歴史関係では春秋戦国に関しての本もわりと見かけるかな。

日本での武侠の人気についてはまぁいいんだ。自分が気になっているのは武侠小説に欠かせない「武功」をどうやって翻訳しているかだ!

そりゃ日本語に関してはそのまま漢字使っちゃえばいいから翻訳の必要すら無いぞ。これに関して日本語は他の国の言葉に比べて絶対的な優位さがある。日本のアニメの必殺技名とかがこっちに入って来るのと逆の流れをイメージすればいい。

日本での武侠小説の評価に関して心配なヤツは、とりあえず「Gガンダム」を見ておけばいいと思うんだ。



とまぁ、こんな感じで。
武侠小説は中国では言わずと知れた大人気コンテンツなだけに、逆に日本での人気については想像し難くなったりもしているようでした。

ただ、日本では「中国武術」などに関しては広く知られていますが、「武侠」の感覚についてはあまりきちんと伝わっていない様にも思えますね。
この辺りの違い、日本でよくイメージされる「カンフー」と、中国で一般的な「武侠」の違いといったようなものについては意識されることは少ないのかもしれません。

それと、武侠小説に出てくる必殺技は日本の感覚でもカッコイイの多いですよね。「降龍十八掌」とか「独孤九剣」とか、なんとも心ひかれるものがあります。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国的(たぶん)カッコイイ技の名前

中国オタク「予想もしない人間がオタク趣味だったら、どうする?」

自分の趣味や好きな作品に関する話題が予想もしない所で目に付いたり、予想もしない所から聞こえてくると、少々むず痒い気分になったり口を挟みたくなってしまうことはないでしょうか。

そういった経験は中国オタクの面々にもあるようで、
先日中国のソッチ系のサイトを巡回していた所
「予想もしない人がオタク趣味を持っているのを発見したり、オタクな話題を急にふられたらどうする?」
といったことに関するやり取りを見かけました。

そんな訳で今回はその辺に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近、オタクなんて全く関係ないだろうと思っていた同僚が突然オタクな話を始めたんだが、私は困惑したし、とっさに反応できず、曖昧な態度で終わってしまった。
そこで聞きたいんだが、みんなはこういう予想もしない人間がオタク趣味だったり、オタクな話をはじめたらどうする?

その迷いについては私も分かる。私も突然ボカロの曲が流れてきたり、ボカロ曲の話題をするクラスメートにぶつかって対応に迷ったことがある。

最近だとあれだな。「進撃の巨人」関係でそういうのが結構ある。
あの作品は本当にそこら中に広まっているが、この間なんて職場の女の子が普通に話題にしていた。しかし自分は話題に加わるべきかそれともスルーするか迷って、スルーする方を選んでしまった……

ネットでのやり取りや、学生の仲間同士だったら普通に対応して盛り上がれるけど、仕事関係だと分からない所もあるね。ただ、自分の場合は同好の士を見つけてテンションが上がってしまうと思う。

私は職場の同僚の携帯の待ち受けが「俺妹」だったのがちらっと目に入って固まった覚えがあるわ。

「進撃の巨人」をスゴイ作品だと話題にして騒いでいるヤツに対して、その後の展開をネタバレしたら怒られた。「お前もオタクやるならこれは把握しておけよ」とか言われてムッとしたからなんだがら、我ながらちょっと失敗した。

話題にするのは問題ないんだ。
問題はどこまでの深さにするかだ!

「進撃の巨人」はストーリー、キャラ、作画、伏線と人によって注目している部分や深さが違うからうっかり喋り過ぎてしまう可能性はあるよな。まぁそれだけスゴイ作品ってことなんだろうが。

ボカロ、初音ミクなんかはそういった面では楽だよね。
どちらにしろ、私は自分の興味のある話題だったら普通に話をしにいくね。

「進撃の巨人」ってアニメが始まる前まではほぼマニアしか知らない状態だったんだが、気が付いたらもうみんな見てるし、ネットでも話題になりまくってる。おかげで話題にし易い、話に入り易いで重宝しているけど、ネタバレし過ぎないように気を使っている。

オタクな話題はできるけど、リア充で社交的にできるとは限らない。自分は基本的にスルー、話題になったらちょっと合わせるくらいだね。

オタクな話題が意外な所から出ている場合、話に混じりにいくべきか、それともスルーするべきかっていうのが重要な問題だよね。

ああ、これ私も聞きたい。オフィスで別の部署から突然ボカロ曲が流れてきたりするんだが、気になって気になって……
それを確かめに行くべきか、確かめに行く場合どこまで動くのかで迷っている。

中途半端な理解度の話が聞こえてくると、ツッコミを入れてしまいそうになる。かと言って、マニアックな考察とかを話し出すとひかれそうだし、理解してもらえるのか分からないし……

萌え系だったら、普通にヒロイン談義に発展させるといいぞ。
相手の好みを否定せずに話を「聞く」だけで結構盛り上がれるし、友好関係を築ける。いいか、まずは「聞く」のを重視するんだぞ。

場所によって使い分け位はしている。大学にいたときは普通に晒してネタにしていたが、仕事やっている時は積極的に表に出すことは無いかな。隠してもいないし、面白い作品については話題にしたりはするけど。
ただ、自分の場合仕事の場所でうっかりそういうのが出てしまった場合、ネタにしてくれた方が助かるな!

話している人達との距離にもよるかね。話しかけられるような状態だったら、話題に加わってしまうかも。

壁紙や待ち受け程度なら過剰反応しないでもいいと思うぞ。放っておいてやれ。

私は携帯の着メロや待ち受け画像とか、ほぼ全部オタク趣味に染まっているが気にしたことは無い。どうせ分かる人いないし……と思っていたが、ここを読んでいて実はわかる人間がいる可能性もあると今更ながらに気付いたが……まぁ、いいや!

話したければ話す、でいいんじゃないかな。同好の士が見つけられるわけだし。
しかし問題は、相手の趣味が自分にとっては受け入れられないジャンル、或いはキャラの時だ!

私は全部スルーしているよ。そういうのを表に出すのは趣味じゃないし。

でも、スルーしきれなくなる時ってないか?
微妙に間違った理解をしているケースとか。例えば「エヴァ」や「進撃の巨人」といった作品の設定に関して間違った理解をしていたり、それを広めようとしていたら、ついツッコミを入れたくなってしまわないか?

オタクにハマったタイミングや、周囲との関係次第でそういう話題に対できるかは変わるんじゃないかな。大学でそういった交友関係を持っていた人なんかはオタク趣味を晒すのに抵抗ないし、ネタにするのが上手いように思う。

オタク趣味をうまくオープンにできる、或いはライトな層にもきちんと合わせて楽しめるヤツには少し憧れてしまう。
私は以前同僚のデスクトップ画像が萌え画像だったときに自分の趣味を隠して「なんか気持ち悪いデスクトップだなー」と言ってしまったんだが、それに対して爽やかに「俺はこれ、好きなんだよ!興味があったら見て見ないかい?」と言われて、負けたと感じた。

でも、突然オタクな話が聞こえてくる或いは話をふられるとかでも、いきなりエロアニメ再生中のルームメイトに遭遇とかよりはマシ。あれは本当に対応に困ったわ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々は自分のオタク趣味に関して比較的オープンな所があるのですが、それでも他の人とのやりとりという事に関しては悩む場面も結構あるようですね。

また、どこまで深く詳しくやっていいのか……といったことに関してはさじ加減が難しいようですが、この辺に関してはどこも一緒なのでしょうね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタクに逆輸入で伝わったBaidu IMEアンインストールの美少女に関する反応

中国の百度が開発した日本語入力「Baidu IME」をアンインストールしようとすると、女の子の画像が出て泣きながら訴えるそうです。

この件に関しては以下のサイト様や公式ブログなどをご参照ください。

【萌え】中国産の日本語入力『Baidu IME』をアンインストールすると美少女に泣かれる「私の良くないところをご指摘ください」(ロケットニュース24)

中国産の日本語入力『Baidu IME』をアンインストールすると美少女に泣かれることが判明(痛いニュース(ノ∀`))

Baidu IMEのアンインストール画面に現れる美少女について (Baidu Japan Blog)

ありがたいことに、この件について
「中国オタクの反応はあるのか?」
という質問をいただいております。

このBaidu IMEのアンインストールの件、
日本で話題になっているのが中国に入って、
「百度(Baidu)は日本で何やってんだ」
といった感じで話題になっているようです。

そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイトなどで見かけたやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


百度が日本市場のユーザーの好みに合わせた機能を追加したそうだ。百度日本語IMEはアンインストールしようとすると、ケモミミ少女が萌えを売り、ユーザーのアンインストールを阻止しようとする!!
百度は日本でいったい何をやってんだ!?

ウチの国でも「萌えを売る」行為が氾濫しているが、日本でそれをやろうとするとは。市場に合っているのか、それとも暴走なのか。

俺も使っているが、いっちょアンインストールするか!
百度IMEは、メモリをやたら食う時があるんで使っているとなんか怖い時もあるんだよな。

パンドルされてるとかでいつの間にかインストールされていることもあるし、性格はヤンデレっぽいキャラなんだろう。

もう一工夫できるだろう。削除を確定のクリックのときに、「黒化」した表情になって消えるべきだ。

プログラム面での抵抗じゃなければカワイイもんじゃないか。どこぞのアンチウィルスソフトみたいに普通にやっても削除できない、レジストリいじったりセーフモードでじゃないと削除できないなんてのもあったわけだし!

ウチの国の国産ソフトもこういうことやるようになったか……どんどん美少女が増えると嬉しい。

魔法使いになりかけている身としては、正直言ってこれは削除し難い。だからインストールするのもやめておこうという気になる。

ソフトの品質じゃなくて、こういう手段でユーザーをつなぎとめようとするとか、日本のユーザーは怒らんの?

個人的には百度IMEの良さはスキンの変更とかにもあると思うんだが、その辺はどうなっているんだろうね。こういう路線で行くならイロイロとありそうだが。

百度なのに、マークの熊爪じゃないとは。やり直しだ!

これはネタ方面での浸透を狙っているんだろうか?
百度IMEって日本じゃそんなにシェアとって無いよね。私自身もマイクロソフトのIMEで不便が無いんでそのまま使っちゃっているし。

アンインストール中止にしたら、ゲームのコンティニュー画面みたいな感じで笑顔になるの?

確か前にも百度は日本で萌えキャラ、公式の「度娘」(ドゥーニャン)を出してなかったっけ?あっちの方がカワイイと思うんだがなぁ。

看板になるキャラをころころ変えるとか、百度はやはり節操無しだ!

いや、これはアンインストールの時の画面に出るだけで、スキンの方は普通に以前の「老度娘」がいるようだぞ。

こういうのって、ウチの国でやったら更に嫌われるだけだと思うんだが、やはり日本市場ではユーザーの好みが違うのか?
まぁ最近はどこのソフトも消そうとすると意見を求めたり思い直しを促すような事をやってきて、そういうのをやり過ごしてようやく消せるようになったりするが……

日本ではディープなオタクがこの女の子を見て「萌え!」と叫んで使用の継続をしてくれるんだろう。

日本の事情は分からんが、少なくとも自分には効果があるな。少なくとも、放っておいても問題ない状態なら消す気にはなれない。

百度IMEもそんなに悪くないしね。自分は普通に使っている。こういうネタが入るのもイヤではない。

なんだかんだで結構萌える。CGの圧縮ファイルはどっかに無い?

しかしなんだ、なんでこの子は中国国内向けに萌えを売ろうとしないんだ!?

これ、完全に日本向けなのかな?私の環境では百度日本語IMEを入れても、何にもないぞ?

ウチの国のIMEには萌えが足りない。なぜだ!?



とまぁ、こんな感じで。
百度は現在中国で非常に有名なIT企業ですし、IMEやサーチエンジンで大きなシェアを獲得しています。そんな百度がこういう「萌えに走った」ことをやるというのは意外に思われているようです。

今回の件以前にも、
Baidu IMEは「愛美」というキャラを前に出してきたりしていましたし、
愛美のIME体験レポート Baidu IMEで、ブログ書くのがもっと楽しくなっちゃった!(Baidu IME公式)
公式ブログの発言などからも、開発陣の中にこういうのが好きな人がいて企画を進めているのは確かなようですね。

それにしても、(百度に関しては中国国外に出たからというのもあるかもしれませんが)中華系のIT企業はこういったオタクっぽいやり方をするのにわりと抵抗が無いと言いますか、「役に立ちそうならば使う」というスタンスが見て取れることが多いですね。こういった部分に関するフットワークの軽さには私もちょくちょく驚かされます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「百度が日本で公式萌えキャラを出してきたか!」

中国オタクが初めてエッチな気持ちを感じたキャラや作品は

ありがたいことに
「中国のオタクな人達って、日本で言えば少年漫画のエッチなシーンにドキドキしたような体験はあるのでしょうか?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

中国は青少年向けのコンテンツに関する規制が厳しいのもあって、中国国産のコンテンツに関してはそういうのはなかなか無いようです。
ただ、昔テレビで放映されていた日本のアニメや、
現地に出回っていた海賊版漫画の中にはそういった
「ちょっとエッチだ」
と感じるシーンのある作品も結構あったようで、そういったものを見てドキドキした体験というのは、日本の感覚にもわりと近いのではないかと思います。

そんな訳で、今回は中国のソッチ系のサイトなどで見かけた
「初めてエッチな気持ちを抱いた、ドキドキしたキャラ」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


今はもうネットにエロ画像や動画などのエロ情報が溢れまくっているけど、そういうのが無い時代或いは意識しなかった頃に、エッチな気持ちを感じてしまった二次元キャラってあるよね?
みんなが最初にそういう感覚を抱いてしまったキャラを教えてくれ!ちなみに俺は「セーラームーン」だったと思う。

自分がそういうのに目覚めてしまった、意識するようになってしまったのは「キャッツ・アイ」だったなぁ。それまで動物キャラのアニメしか知らなかったから、なんかもうドキドキして大変だったし、何かいけないものを見ているような気持ちで見ていた。

私は「逮捕しちゃうぞ」かな。あの作品、結構セクシーな画が多いんだよね。

言われてみれば自分も「キャッツ・アイ」の衝撃で二次元への道を意識しだしたんだと思う。「セーラームーン」も分かるけど、最初の体験と衝撃はやはり「キャッツ・アイ」だな。

「灼眼のシャナ」のシャナだね。サービスシーンからイロイロと妄想した。

ドラゴンボールの初期の頃のお色気要素や、扉絵とかが……

昔は「らんま1/2」をHな本だと思って読んでおりました。親に見つからないかと心配しながら読んでいた。あの当時のドキドキ感がちょっと懐かしい。エロ情報は今の方が絶対に豊富なんだけど、あの頃のようなエロへの興奮が無い……

何がきっかけだか自分もはっきりしないんだが、そういうのを意識するようになったのは「スクールランブル」の沢近愛理だったように思う。

「キャッツ・アイ」は凄かったよな!特にEDがスゴかった!

「キャッツ・アイ」のあのEDは今でもよく覚えている。てか俺は「キャッツ・アイ」がその後の女の好みにまで影響している。二次元三次元問わず年上好きになったのは間違いなく来生泪の影響だわ。

俺は当時「キャッツ・アイ」にはそんなにひかれなかったな。そっちの道に踏み込んだ原因は「セーラームーン」のヴィーナスとジュピター。

俺はセーラーマーキュリーが好きだった!

「セーラームーン」のおかげで立派な脚フェチになることができました。

月並みだけど「とある科学の電磁砲」かな。こういう話題になると、私はオタク趣味にハマったのがわりと遅いというのを実感するよ。

「エヴァ」の綾波レイだね。具体的にはプラグスーツ!
あとOPの1カットだけ全裸が移るんだが、そこは規制されていなかったのがとても有難かった。

「セーラームーン」の変身シーンをそういう目で見ていました。あの変身シーン、よく放映できたよなぁ……

「涼宮ハルヒの憂鬱」のハルヒだね。ああいった世界と関係にいろんな感情を抱いたよ。

この話題なら自分にとっては「ラブひな」を外すことはできないぜ。

私も遡っていくと「エヴァ」にたどり着くかも。「カードキャプターさくら」とかも好きだったけど、ほとばしる熱いパトスが生まれたのは「エヴァ」の方だった。

ここは正直に言おう、「ロウきゅーぶ!」だ。もし自分がもっと昔にいたなら「カードキャプターさくら」で目覚めていたのではないだろうか。

「コードギアス」のC.C.だね。彼女に出会わなければ自分が二次元への愛に目覚めるのはもっと遅くなったはず。

直球のお色気要素の作品でなんだが「そらのおとしもの」、キャラならイカロスかな。

私は「ゼロの使い魔」のルイズかな。

「サクラ大戦」だわ。考えてみればゲームは当時海賊版経由がほとんどだったから、お色気要素がわりと残っていたように思う。

「ドラえもん」。ウチの国に入っている漫画には修正版があり、他にも未修正版が存在するというのを知った時に自分の心の中を走った衝動は忘れられない!!

「ゲットバッカーズ」の風鳥院花月に勘違いし、その後本気でハマってしまった。自分の趣味はあの瞬間に定まってしまったのだろう。

「ふしぎの海のナディア」のナディア。当時、テレビで見て「こんな露出度の高い女の子出しちゃっていいの!?」と思ったし、見ていていけない気持ちになってしまった。まぁそれも最初の方だけでその後はストーリーにぐいぐい引き込まれ、結果としてオタクの道に。

俺は「ちょびっツ」だ……
その前に「セーラームーン」も「エヴァ」も見ていたはずなんだが、エロ関係の意識も含めてハマったキャラはちぃが最初だった。

「いちご100%」が私の二次元への入場券だった!

私が最初にそういう衝撃を受けた作品は「少女革命ウテナ」だったはず。ただ最初はそういう部分に惹かれたんだが、しかし見ているうちにあの独特な世界の方の虜になってしまった。

この手の話だと、自分のスタート地点は「ガンダムSEED」のラクス・クラインになるな。

自分にとっては「ガンダムSEED」のフレイ・アルスターがとても女性というか、女だと思った最初のキャラ。歳とってみると、あのキャラがどんどん「悪くない」と思えてくるし、当時自分がなぜあそこまで感情を引っ張られたのかが理解できるようになった。

セーラームーンって人はわりと多いと思うが、「東京ミュウミュウ」からって人いない?私はあの作品で二次元に入った。当時の自分にとっては親が家にいるときは「見ちゃいけない」作品だったよ。

「D・N・A2」……いや、もっと具体的に言えば桂正和先生の描く尻だ!あれは本当に、当時の俺達の心を突き動かしてくれた……!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々もイロイロな体験があるようです。

上の発言にもありますが、
「セーラームーン」や「キャッツ・アイ」
といったアニメは結構な影響があるようです。

特に「キャッツ・アイ」に関しては、

思い出が刻まれている中国オタクも少なくないようです。

「キャッツ・アイ」や「シティ・ハンター」などの北条司作品は中国でも大人気となっていましたし、「キャッツ・アイ」は98年頃に中国のテレビで放映されたそうで、あのセクシーなEDに衝撃を受けた中国オタクもかなりいるそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


90年代後半から00年代前半にかけて中国のテレビで放映された日本のアニメ オタ中国人の憂鬱アップデート

俺妹最終巻の展開に発狂する中国オタクが出ている模様

今回の記事には、先日発売された
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」

最終巻のネタバレが含まれますので、ご注意ください。

さて、先日ついに最終巻が発売された「俺妹」ですが、ありがたいことにこの件に関してイロイロと情報をいただいておりますので、今回はそれについてを。



最終巻の展開に関するネタバレが中国オタクの間にも早速広まりまくっているようですが、その終わり方が気に入らなかったファンが多数いたようで、現在中国のソッチ系のサイトでは嘆きや恨みの声によって大荒れというか炎上状態になっているそうです。

中には本を引き裂いて画像をアップするようなのまで出ているようですし、なんともめんどくさいことになっている模様です。

とりあえず比較的冷静な発言を抜き出したものを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なんなんだ、この終わり方は!!言葉も出ない。失望した

いや……なんて言うべきなんだろう。黒猫やあやせ、沙織の中から誰かを選べば読者は一応の納得となるはずなのに、なんで京介は全員と距離を置くんだ?作者はなぜあえてこんなダメな終わり方にしてしまったんだ!?

まぁ、いいよ。こんなグダグダな終わりになっても俺のあやせが天使なのは変わらないし。
でもこの終わり方がヒドイのは間違いない。普通に考えて最も道理に合うのは、兄弟の関係が普通に戻って黒猫とくっつくとかじゃないのか?

こんなにも主人公に殺意を抱いたことは今まで無かった……

あーもう、このエンディングのせいで俺は二度と「俺妹」を見る気がしなくなった。こんな結末、受け入れることができん!!

ヒドイ終わり方だよな。完結を待ち望んでいた人間にこんな終わりを突きつけるなんて。
私はちょうど読み進めているところで、あと3冊で終わる所だったが、もう読んだ本全部引き裂きたい。

俺がただ一つ言えるのは、とてもダメな終わり方をしてしまったということだけだ!

俺黒猫党なんだけど、この終わりは受け入れることができない!!

こんなヒドイ結末にして作品を終わりにするなんて、作者にカミソリ送ってやりたいわ。

なんでこんな結末にしたんだよ。本買って裂いて作者に送りつけてやろうか!?

誰とくっついても良いけどさ、実の妹とくっつくのが有り得ん。気持ち悪いわ。

我が国にもついに本を切り裂いた人間が出たぞ!焚書するヤツはまだなのか!?

ノートPCのディスプレイ破壊動画とかも出てるな。しかしさすがにさすがにやり過ぎだろ……気持ちは分からないでもないが、そこまでやると今後オタクやっていくのも精神的にきつくなるぞ。

一応、どのルートになるのも想像できるエンドだし、事前の予想にもあった「どっちつかずのまま終わる」という展開ではあるよな。
でも、みんなに対して良い人であろうとして、しかも実の妹に恋人関係とか、ヒドイ展開過ぎるわ。こんな展開、倫理的にあり得ん。メディアごと規制されるぞ。

教会で結婚式でキスして元の妹に戻るとか、なんなんだよ。作者は攻撃を受けるのが怖くなったのか。

黒猫党の悲鳴と怒りの声が響き渡っているが、あやせファンの俺もやるせない気持ちだよ。受け入れることができない!!

最後の最後で、タイトルのフラグ回収して強制終了しないでもいいじゃないか!!

自分は桐乃萌えじゃないし、このエンディングはキツイ、キツ過ぎる……

でも、タイトル通りの着地点ではあるわけで。妹萌え要素無いのにこの作品を見ていたヤツってマゾかなんかじゃないの?

そういう話ではない。これは言ってみれば「NARUTO」が本気でBL路線に走ってエンディングにしてしまったようなもんだろ。読者が求めているのはネタであって、ガチなストーリーじゃない。そりゃ揉めるよ。

お前ら、ネットで罵り合いばかりしていないで作品の中身に関して批評しろよ。
ちなみに黒猫党の俺は傷が深くて立ち直れないので後よろしく。

まて、黒猫党ならばこの後の展開がいくらでも妄想できるじゃないか!諦めるのはまだ早いぞ!!

一人っ子な自分は「俺妹」のストーリーが兄妹間の恋愛ルートに入った時から、なんとも気持ちの悪い印象が付きまとっている。しかも妹の性格は全然カワイクナイ、そしてこのエンディングだ。やりきれない!

兄妹で結婚式でキスしてまだ普通の兄妹に戻るとか、日本の倫理観はどうなってんの?世界の中で日本だけ兄妹の定義が特殊だったりするのか?
そもそも、この終わり方って結局何も変化しないまま時間を浪費下に過ぎないってことにならないか?

なんでこういう終わり方、しかもとりあえず選ぶのは桐乃なんだよ!?
普通にみんな仲良くじゃなだめなのか?読者みんなを悲しませて何がしたいんだ!?

これって、妥協の結果なんじゃないの?
作者への圧力が半端じゃなかったらしいし。どのファンの派閥にもダメージを与えないようにしたんじゃないかと。ただ、結局はどの派閥も等しくダメージを受けるヒドイ終わり方になってしまったがな……

作者への脅迫と犯人の逮捕とかもあったしな……ウチの国でこれだけ荒れているんだし、日本ではどうなんだろう?作者は大丈夫なのか?

なぜこんな終わり方にしたんだ。ラノベってのは読者がいてのものだろ?こんな誰も得しない終わり方にしないで、もうちょっと読者にサービスしてくれたっていいじゃないか!!

小説のタイトルからこういう結末になるというのは想像できたのかもしれないけど、自分はまだ納得できていない。
しかし考えてみれば、妹選ばなければそれはそれで叩かれるだろうし、選んだら今度は倫理的な問題が出る。長編になってしまった時点で、この作品はガッカリな結末が約束されてしまっていたのではないだろうか。

私達には、兄が自分の妹に対して抱く感情というのを理解できないのではないだろうか?そういった感覚については、テレビや映画、アニメやラノベなどから学ぶしかない。
この作品は、もともと私達には合わない作品だったのか……?なんかどんどん憂鬱な気持ちになってくる。

続きを想像できる終わりになっているし、何も決められないダメ男的な終わりでないだけマシかな。ただ、終盤では京介のキャラがいまいちハッキリしないし、兄妹の恋愛も「ヨスガノソラ」のような突き抜けたものではないから、様々な不満や消化不良な感覚も残ってしまったね。

自分はこの曖昧な終わり方がダメだ。自分は黒猫党ではあるが、結末に関しては誰とくっついても良いと覚悟していたんだよ。でも、このハッキリしない終わり方だけは覚悟していなかったし、どうにも納得できない。

やはりこの結末は納得できない。理性からも感情からもだ。こんな結末なら無い方が良かった。

お前ら、不満ならちょっと「ヨスガノソラ」を見てみろよ。あれ見ていると、「俺妹」のこの終わり方はそんなに悪いもんじゃないと思えて来るぞ。色んな意味で。

黒猫に関しては、ハーレムエンドという選択肢もOKだし、桐乃との二股エンドという可能性もOKなはずなんだが。発狂しているヤツは落ち着けよ。

まぁなんだ。もめるのは分かるけど、きちんと完結してくれたというのは、グダグダのまま続きが出ない、或いは終わらないのが「確実になってしまった」作品に比べればよほどマシだと思うよ。



とまぁ、こんな感じで。
もう何が何やらという状態ですね。

正直な所、個人個人の求める
「理想的なエンディング」
というのは異なるでしょうし、
「終わり方が気に入らなかった」
という点以外は異なる色んな声が飛び交っていて、しばらくは収拾のつかない状況が続きそうです。

ただ、今の所はネットの転載情報などの大雑把な情報だけですし、全体をキッチリ読んでの反応というのはあまり無いようですね。中国語版も、ファンサブ翻訳も今のところは出回っていないようですし。


それにしても、今回の中国オタク内における大炎上っぷりには、基本となるメディア以外での展開、例えば「俺妹」ならば原作小説とアニメ以外の所で展開されている作品やその情報に関する日本と中国の差のようなものも感じました。

「俺妹」は原作小説以外の媒体における展開も多く、
ゲームなどでは作者公認の各キャラのエンディングもありますし、
「原作小説が自分の好きなキャラ以外のエンドになる」
「予想外の展開になる」
というケースに関しても、ちょっとした炎上は起きるだろうけどダメージに関してはそこまで大きくないのでは……などと考えていました。

しかし、中国オタク内では見ての通り
「原作ラノベでの終わり方が自分の望むものではなかった」
というのがかなりのダメージになってしまったようで、大炎上となってしまいました。

一応中国オタク内でも「このストーリーが気に入らないならゲームやれば?」といった声も無いわけではないのですが、あっさり埋もれてしまっているようです。

そういったことなどから、
中国オタク内ではアニメ、場合によってはそれに加えて原作ラノベといった
「中国オタク内で流通が固まっているコンテンツ」
の影響力が極めて強く、それ以外のコンテンツ展開やイベント等についての情報や体験はなかなか広まらないというのを改めて実感しました。

「俺妹」のような作中で様々なオタクコンテンツをネタとして扱う作品であっても、まだこの辺の感覚の差が強く出て来るというのはイロイロと興味深いですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「御三家ってどんなのがあるの?」

ありがたいことに
「ニコニコ御三家が中国ではそのまま使われたりしているそうですが、御三家という言葉や概念は中国オタク的にどうなんでしょうか?」
質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

「御三家」というのは日本でよく使われる表現ですし、オタク界隈でもちょくちょく見かけるかと思います。また御三家というのはある種の定番、評価の高いものについての表現ですから、中国オタクの間にも御三家と言う言葉や、特定ジャンルの御三家についての情報が伝わっているようです。

そんな訳で今回は中国のソッチ系の掲示板で見かけたやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のオタク関係の用語でたまに「何々御三家」といったようにそのジャンルのトップ3というか、代表的な3つについて表現されているけど、この御三家ってどんなのがあるの?

御三家という言葉が広がったのはニコニコ動画の御三家からという印象だ。
東方とボカロと、えーとあと一つはなんだっけ?

ニコニコ御三家の最後の一つはアイマス。なんかアイマスだけはウチの国では流行らなかったよね。てか最近の若いのはアイマスが御三家の扱いをされていたってのを知らないのも多いよね。bilibiliとかで上位にたまたまアイマス動画が来ると、ネガティブなコメントが多くついたりするし。

水樹、田村、堀江の声優御三家というのも結構有名だと思う。

声優御三家ってどうなってんの?
評価の低い声優ではないけど、客観的に見て他にも上のレベルがいるように思うんだが。

声優御三家は時代やジャンルごとに結構変遷がある。
例えば演技に関しては川澄、沢城、川上だったっけな?ただ、川上とも子さんはお亡くなりになってしまったから、今ではこれも変わっているはず。

あと声優歌唱力御三家が國府田マリ子、椎名へきる、林原めぐみだというのを見た覚えがあるが、林原めぐみ以外はどうもピンと来ない。

ピンと来ない御三家といえば、アニソン御三家も案外そうじゃないか?
水木一郎、ささきいさお、子門真人だそうだけど、私は水木一郎しか分からない……

子供向け作品の御三家が確か「仮面ライダー」「プリキュア」「戦隊ヒーロー」だと聞いた覚えが。

あれ?それって「仮面ライダー」「ウルトラマン」「戦隊ヒーロー」じゃないの?
いやでも、最近ウルトラマンは新作無いらしいから、日本では地位が変わっているのか……?

ポケモンの御三家は最初にもらえる草と火と水のポケモンだぞ!

同人御三家と言えば東方、月姫、ひぐらしのなく頃にだったが、東方以外はその後商業化しちゃったから同人というわけでも無くなっているか……?

月姫は商業化と言っても格ゲー化だし、元になった同人ゲームの方は商業リメイクの話は出ているけどまだ同人のままだぞ。
それにしても御三家に関する情報を見ていると、日本で御三家と言われているような存在でも、全てウチの国に入ってきているわけではないのを実感するな。同人ゲーム御三家でも月姫はウチの国のオタクの間では知名度がそれほど高くはないし。

確かラノベ御三家が涼宮ハルヒの憂鬱、ゼロの使い魔、灼眼のシャナだったはず。これも今現在ではまた変わってそうだな。

ラノベ御三家は基準については不明だが、とりあえず納得できる名前が並んでいるね。アニメも人気になっていたし、ラノベのアニメ化成功御三家と言ってもいいんじゃないかと。

スパロボ御三家は「ガンダム」「ゲッターロボ」「マジンガー」だっけ?いや、ロボットアニメだっけ?

御三家か……ウチの国のオタクの間で、ファンとアンチの泥仕合が発生するアニメ会社の御三家は京アニ、P.A.WORKS、J.C.STAFFかな!

てかそもそも、御三家ってどこから来ている言葉なんだ?
自分は動画サイト見ていていつの間にか使うようになった言葉なんだが。

元になったのは江戸時代の徳川幕府の、徳川家との血縁関係が強い尾張徳川家、紀州徳川家、水戸徳川家の三家が御三家と言われていたことによるもの。
あと、日本語では中国語で使われる「四大天王」的な存在を「四天王」と呼ぶ。この辺は代表的なものの数によって、双璧、御三家、四天王などと使い分けられているんだろう。

私はFateで御三家って使われているのを見て、あれはニコ動だけの言葉じゃないのだと知った。

俺なんか、「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」で朝倉さんが使っているのが初めて見た「御三家」だったから、ずっとあの辺が元ネタだと……

御三家が有名になったのはニコ動関係の影響が大きいと思うけど、動画ネタに関してならウチの国の御三家は、総統シリーズと、葛砲、金坷垃で間違いないな。

(中国の動画ネタに関しては以前の記事、「中国で人気の出たニコニコ動画系のネタ、中国で出てきた動画系のネタ」などをご参照ください)

確かにそれはウチの国のネタ動画の「御三家」だな。特に総統シリーズの汎用性と人気は衰えを知らない。もう何年流行り続けているやら。


とまぁ、こんな感じで。
オタク関係でもイロイロな御三家ネタというのが伝わっているようですね。

ただ、御三家それぞれに関する情報の内容の量や、入ったタイミングがまちまちだったりすることもあるようで、納得できるモノもあれば引っかかるモノもある模様です。

また中国では「代表的な3つ」「トップ3」といったものに対しては「三巨頭」などが普通に使われているようですが、オタク関係では代表的な存在を並べる上で「御三家」はそれなりに便利な言葉として使われたりもしているようですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。



中国で人気の出たニコニコ動画系のネタ、中国で出てきた動画系のネタ

中国オタクの日本のお弁当に関する疑問の数々

ありがたいことに
「そろそろ食べ物ネタをやって欲しい」
というリクエストをいただいておりますので、今回は
「中国オタクの日本のお弁当に関する疑問」
についてを。

当ブログでは何度か日本のお弁当に関する中国オタクの反応を紹介させていただきましたが、アニメや漫画等でも頻繁に見かける日本のお弁当に関する疑問は尽きないようです。

中国では「冷めたものは身体に悪い」という認識がありますし、中華料理は油を多く使う料理ですから冷めると極端に味が落ちることも少なくないので、あまりお弁当向きの料理ではありません。
弁当箱的な容器に入れて食べることはあっても、ほとんどはその場で作った料理を入れて食べるというものですね。

そういったこともあってか、日本の事前に作った料理を持っていき時間をおいてから食べる、お弁当とその習慣に関しては想像し難いそうです。

一応最近はコンビニなどでのお弁当が中国でもそこそこ広まっているようですが、それでも日本のお昼に出てくるようなお弁当に関しては引っかかるものがあるようです。

中国のソッチ系のサイトなどをまわっていても、日本のお弁当の習慣に関する疑問の声やそれに関するやり取りをちょくちょく見かけます。そんな訳で今回はその辺についてのやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の学校生活では弁当を昼に食べるのが重要なイベントになっているかと思うが、その弁当に関してウチの国の感覚ではイロイロと疑問が出るよね。
例えば、なぜ学校は食堂を作らないのか?とかだ。食堂を作った方が弁当を個々の家庭に作らせるより経済的だし栄養管理もできて、保護者も楽だと思うんだが。

弁当についての疑問か……
私が気になっているのはにおいについてだね。クラスの生徒全員が弁当を持ってきているとしたら、弁当の中身の臭いがクラスに充満したりしないのだろうか?
カップ麺やレンジで温めたハンバーガーとか食っているヤツが一人いるだけで、クラスの空気がにおいで満ちたりするのを考えると、スゴイことになっちゃったりするんじゃないかと思ってしまう。

食堂を作るとかいうのはともかく、日本の学校には「給食」っていうのがあるね。食堂ではなく、各教室に配られる形式の昼食だ。アニメや漫画で主な舞台になることの多い高校ではあまり無いようだが、義務教育段階の小中学校では給食の学校も多いそうだ。

食堂はある程度以上の規模でないと逆に非効率だよ。日本では少子化が進んでいるし弁当の習慣が存在するから食堂をあえて作る必要が無いんじゃないかな。
それと、私の学校は食堂無かったから昼には弁当を配っていたね。中身は普通の中華料理だが、食べるときの風景は日本のアニメや漫画とそれほど違いは無かったように思う。

日本の給食や弁当って美味しそうだし彩りも違うよね。自分の所の食堂と比べると……

学校の給食と言えば、日本では栄養を考えて給食には基本的に牛乳が付くそうだが、あれって普通の日本食に合うの?食べててミスマッチを感じないの?
あと、私は牛乳は温めて飲まないとお腹の調子が悪くなってしまうが、日本の給食を食べている学生はそういうことにならないのか心配になる。日本人も冷たい牛乳飲むとお腹の調子が悪くなる人が多いらしいんだが……?

最近は売店も食事を売る所も増えたからあまり無いそうだけど、私が小さい頃はアルマイトの弁当箱に入れた食事を学校に持って行っていたね。ただ、机の中に入れておくとお昼ごろには温度が下がってしまっていて、なんか微妙な味になってしまっていた。タオルとかで包んでおいても、昼になるとさすがに冷めるんだよね。
日本の弁当はこういう温度変化による味の劣化はどうなんだろう?食い物は基本的に温かい方が美味しいと思うんだが。

日本の弁当は保温についても不思議だな。
私なんかは冷たいものを食べると食事した気にならないし、日本人はよく冷えた飯を食えるなと思ってしまう。

保温の弁当箱もあるそうだけど、ほとんどの学生が使っているのは単なる箱っぽいよね。やはり冷えた飯を食っているのだろう。食事に関しては日本とこっちの感覚が違うというのもあるんだろうが、どうも変な気分になるわ。

温度に関しては、電子レンジとかがあったりするんじゃないの?日本のコンビニの弁当もそうやっている描写あるし。

弁当を包む布がなんかスゴイ効果があるのかと考えた頃もあるが、それもどうやら普通の布っぽいし……弁当の温度変化と味の変化についてはやはり想像し難いものがある。

私は保温の弁当箱使っているぜ。朝作ったのを入れて持って行って昼に食べる。中身は温かいままで問題無く食える。

電子レンジで温めるってのも考えたが、日本の弁当の習慣は昔からあるもののようだし、それに学校の生徒が全員昼時に一斉に電子レンジ使用ってのも有り得ないよな。
あと考えたのは、弁当箱全部集めて箱ごと温めるというウチの国でもある方法だが、それは使ってないようだし。

中国にも弁当的なものである「盒飯」があるけど、日本の弁当とはかなり違うよな。盒飯は単純に飯とおかずの組み合わせと言うかぶっかけ飯なことが多いが、日本の弁当は本当に種類が多いという印象。

中華料理は日本料理みたいに携帯し易くないし、油が多いから一度冷めたのを再加熱すると味が落ちるんだよね。結局は、家に帰って食べる、食堂で食べる、学校の外に出て食べる(買って、店で)から選ぶしかないわな。

冷たい弁当やパンだけの昼食はありえない、パンではハラが満たされないし、冷たい飯は身体に悪いという話は出るが、ウチの国の学校の食事事情と比べるとどうなんだろうな。
ウチの国では多くの学生が学校の食堂がマズイから買い食いに逃げているし。俺はインスタントラーメンとビスケットが心強い味方だった……

日本は外食するとかなり高くつくから、簡単なものなら外で食べた方が安いウチの国とは事情が異なる。しかしパンだけでは栄養が偏ってしまう。そこで、弁当だ。
日本の弁当ってのは栄養と親の愛と節約を同時に体現しているかなり優れたものだと思う。

今にしてみればアレな話だが、自分は中学生くらいのころは家から持って行ったものを食べるのってなんかカッコ悪いと思っていたんだよね。学校から外に出て食うのがカッコイイというか、大人だと思っていた。
でも、日本のアニメや漫画で弁当の出来の良さというのが話のネタになったり評価されているのを見て非常に驚いたというか、価値観が変わってしまった。美味しい、綺麗な弁当を作って持っていくのがある種の誉れになる……学校生活でそういう世界があるとは思いもしなかったよ。

弁当に関する私の疑問。
アニメや漫画で見るような弁当箱って、どれもスゴイ小さい。あんなに小さくてお腹いっぱいになるの?中学生や高校生の時っていくらでも食べてしまえる時期のはずなのに。

その話と弁当で思い出したが、日本の学生の昼飯が小さなパン1つで終わりとかいうのも信じられんな。自分だったら全然足りない。あれは創作上の誇張表現なのか?

ウチの国のパンはスカスカで油っこいけど、国外のパンはずっしりとしていて腹持ちがいいらしい。だから私達の食ってるパンとはちょっと違うんじゃないかと疑っている。
あと日本の弁当の中身は当然ながら日本料理がほとんどで、俺達が普段食うような中華料理じゃないから、冷めたときの感触も違うからな。あったとしても日本料理的にアレンジされた中華料理だ。餃子や焼売にしても、日本風になっている。

1個しか食ってない様に見える描写の作品は少なくないけど、作品によっては普通に2〜3個のパン食べているぞ。1個で必ず満腹ってことはないはず。ただ、日本の女性は中国に比べて食べるの少ないのは確かだね。

パン1個に関してはともかく、日本人は中国の人間に比べて食事の量が少ない傾向はあると思う。私は日本に来て実感したんだけど日本人は食べる量が少ない。レストランの料理も日本人向けの量で出るから中国人が満足するには2つか大盛りを取らないといけないようなことも結構ある。
ただ、それでも日本には体格の良い子供は多いし、栄養のバランスが良いというか、成長に必要な栄養は十分摂取できてているんじゃないかな。

そうそう。日本人の食べる量って少ないよね。
私は何人か日本人の友達がいるんだけど、一緒に食事をすると彼等はすぐにお腹いっぱいになっちゃうし、特に女の子は食べる量が本当に少ないと感じる。

でも、パンだけだと栄養足りないんじゃないか?それに日本って主食と主食、炭水化物と炭水化物で食うのが好きな国だろ?きちんと栄養が考えられた食生活とも思えないんだが。人気のパンは焼きそばパンらしいし、餃子と米の飯で食うし……

それってウチの国の人間がインスタントラーメンを食うようなもんなんじゃない?
あるタイミングだけを切り出して見たら、ウチの国でも炭水化物系の食い物ばかりってことあるじゃない。日本ではその手の食い物の選択肢が多いってだけで、他にもちゃんと栄養のあるもの食ってるんじゃないかね。弁当を見ると、ウチの国の昼食より食べてる品数が多く見えるし。



とまぁ、こんな感じで。
食事に関しての想像というのは、どうしても自分の習慣が物差しになってしまいますから、中国の食習慣とはかなり違った所にある日本のお弁当については、知識としては理解できても、感覚的にはどうしても混乱してしまう所があるようです。

こういった話に関しては、例えば中華料理の油の使い方や消費量などは日本の感覚からすると想像を絶するような所もありますし、お互い様な部分もあるのでしょうね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的疑問「日本の学生って弁当をどうやって温めてるんだろ?まさか冷たいまま食ってるとかないよね?」

中国で今度は国産アニメが主なターゲットな「アニメ七つの大罪」という批判などが行われている模様

ありがたいことに面白いネタを教えていただきましたので、今回はそれに関して書かせていただきます。

中国では国産コンテンツの保護政策を推進しており、現在テレビで流れるアニメは実質的に国産が独占する形となっています。
しかし、その中国国産アニメに対して
「子供に悪影響がある」
という批判が現在巻き起こっているそうです。

その事件の発端となったのは、5月に起こった、
「中国の大人気アニメ喜羊羊と灰太狼を真似して、8歳と5歳の男児が同じ村に住む9歳の男児を木に縛りつけて火をつけ、ひどい火傷を負わせた」
という事件です。
中国国産アニメ、男児が模倣し友人に大やけど 問題点浮き彫りに(人民網日本語版)

「喜羊羊と灰太狼」は中国国内のアニメコンテンツでは実質的に一人勝ち状態であり、劇場版の興行成績も非常に好調で、中国国産アニメコンテンツの象徴的な存在となっています。

中国国産アニメを応援したい人の間では
「中国にも日本のアニメに勝てる作品、喜羊羊がある」
などという感じでかなり持ち上げられていたりしますね。

そんな中国国産アニメの貴重な大成功例に関して事件が起こってしまったというのはかなり頭の痛い話になっているようですし、ちょっとした混乱や、ここぞとばかりに批判の声が出たりしているそうです。

中国の国産アニメは、中国でも問題無いような
「健康的なもの」「毒の無いモノ」「お上の許してくれるもの」
だけを作っていたはずなのに、このような問題が起こって批判されるとは、もう一体どうすれば良いのやら……?
といった空気も漂っているとかなんとか。

そして先日、中国の国営放送のCCTVでは
「動画片之傷」
というテーマの番組で、アニメの子供への悪影響についてかなり攻撃的に報道されたという話です。

番組の内容は、発端となったアニメを真似した子供による事件、視聴者やアニメ業界の声、アニメの子供への悪影響、アニメのレーティング導入についてといった内容だったそうなのですが、かなり偏ったというか、アニメ叩き的なものになっていたという話です。

例えばアニメの子供への悪影響に関しては
「アニメ七つの大罪」
といったタイトルで

暴力を誘導する(喜羊羊と灰太狼)
身体の怪我や損壊を誇張して表現する(トムとジェリー)
「火遊び」の危険の軽視(トムとジェリー)
言葉が文明的ではない(中国国産アニメ「熊出没」)
悪ふざけ(クレヨンしんちゃん)
着飾って成人化する(セーラームーン)
ポルノを暗示(クレヨンしんちゃん)

というのが紹介されたそうです。後ろのカッコ内の作品は、例として流れた作品です。
最後の方になると苦しくなってくるというか、「七」に合わせるために頑張ったのかなーというのが見て取れるような……
中国語のままですが、その部分の動画はコチラで見れるようです。

しかしこれを見ると、スラップスティック系の作品もほぼ全部ダメになってしまうような気もしますね。それに例として挙げられた作品のうち中国国産アニメは半分以下ですし、日本のアニメはもう中国のテレビで流すのは難しいはずなのですけどね。

また、レーティングに関しても各国のレーティング事情の中で紹介された日本の事情のなかでは映画のレーティングとテレビアニメを混同していたり、

「ウルトラマンのような殴り合いシーンのある作品は日本のゴールデンタイムでは放映できない」

という、どうしてそうなったのか分からない情報や、

「クレヨンしんちゃんは日本では放送に制限のある成年アニメで、子供が見れるアニメではない」
「関連マンガも書店では監視の目のある別の場所に置かれている」


といった「アクション」で連載されていた原作の初期の情報を混同しての誤解だか何だかがあるような紹介が行われるなど、ツッコミ所の多い内容のようです。
ちなみにその部分の動画(中国語)はコチラで見れるようです。

こういったアニメ批判の動きに関しては中国オタクの面々もアレな気分になってしまうようで、中国のソッチ系の掲示版でもイロイロな声が上がっていました。以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


おいおい。テレビのアナウンサー曰く、ウチの国のアニメは喜羊羊っぽいのが3分の1、残り3分の2の99%は暴力に満ちたアニメって……もう何が何だか。ウチの国のアニメってもう全部お子様向けになっちゃっているというのに。

昔のようにウチの国のテレビでも日本のアニメを流してくれないかと思っていたが、最近のニュースを見ると、そうならない方がまだマシなのかと考えてしまう。下手に流すと批判されまくるのは明らかだ。

正直、俺達の趣味のアニメに関しては現状維持の方が良いよな。ネットでの公式配信も増えて来ているしな……

確かにネタ切れでどつき合いに逃げている所は見て取れるけど、全体的に見てウチの国のアニメってここしばらくの間でどんどんおとなしくなっているんだけどね。

ウチの国はレーティング無し、バッサリと全部「幼児向け」にされちゃっているじゃないか。今更レーティングも何もないだろう。ウチの国のアニメを幼児向けの作品ばかりにしてしまったのに、これ以上どこをどう「健康」に変えるつもりなんだ?

今大人気になっている「進撃の巨人」とかが出たらどうなることやら……!

テレビでは他の国にはみんなレーティングがあるとか言っているが、これも間違った情報だよ。日本の映画のレーティングは確かにあるけど、テレビアニメは別のはずだ。

日本の児ポ法改正をネタにしたりツッコミ入れたりしていたら、こっちはもっとダメな状態になっていた……

今回の発端となった事件、アレもアニメの影響がどうこう言う以前に保護者の問題じゃないの?てか、アニメでは「火で焼く」んじゃなくて「火で煮る」表現だったはずなんだが。

「クレヨンしんちゃん」が日本では子供に見せるための作品ではない、成年向けの作品だとか言われているけどあれはアニメになった時点で子供向けのアレンジになっている作品なんだがな。
ただ、劇場版は明らかに子供向けじゃないね。エロだと不健康じゃなく「深い」方での大人向けの作品はあるけどね!

パッと見では正しいことを言っているように思えてしまうのが何ともアレだ。子供への悪影響という理由を掲げると、全部通っちゃいかねないのが今の社会だし。
よく考えてみれば、どんなものでも「悪影響」をこじつけできるのが分かるはずだが、そういう意見は届かないんだよね。

レーティングの導入自体は悪いことじゃないだろう。
ウチの国ではレーティングが無いからアニメの表現基準を幼児向けに合わせざるを得ない環境になっている。見る人間をある程度制限できれば、深い内容や大人向きの表現だってできるはずだ。

暴力的だ、悪影響だとかいう話の前に、子供や保護者の頭の心配をした方がいいんじゃないの。国外にはレーティングがあるのに、我が国には無い、だからレーティングを導入してどうのこうのってのは単なる幻想だ。

しかしウチの国のアニメもどうすればいいんだろうね。
こんなゴタゴタが出るようじゃ、日本のように多様なストーリーやジャンルで盛り上げることは難しいだろう。やるならアメリカのカートゥーンのような流血シーンをカットするなどして「批判されない」「悪影響を指摘されない」ように発展させていくべきか。でもアメリカ式は強力な作品展開やキャラの活用などの面で実現が難しいように思えるしなぁ。

この手の批判に関してはいつも情報が錯綜している。
例えば自分の場合、日本の作品やレーティング状況に関してはそれなりに知っているからまだ間違いが分かるが、アメリカ、韓国とまでいくと「外国ではこうやっているのに」という情報の裏を取るのが難しい。そして規制したい人間の都合のいい部分だけが強調される。日本を例にした規制の紹介を見ただけでも、無知か故意かは分からんが情報の歪曲があるし。

そもそも、この事件とレーティングって関係ない話なんじゃないか?
「トムとジェリー」とかはアメリカで普通に見られている作品のはずだし、もしアメリカの子供がそれによる悪影響を受けていたら子供は死に絶えていると思われるが、そういう話は聞いたことがない。我が国の保護者の教育に問題があるのでは……?

こういう話が出る度に、影響を受けて作品の内容を見もしないで批判する人が増えないことを祈ってしまう。

「批判するための批判」をする人って、内容とか関係ないからな。批判したいだけだから。

他の国はレーティングがあるからアニメの悪影響が無いわけじゃないんだが……
日本のテレビアニメは昼間と深夜枠とかで住み分けされているだけで、レーティングというのは無い。レーティングを導入すれば問題が解決され、アニメが面白くなるわけじゃないよ。

現実社会と教育の悪影響とかはどうなのよ。ウチの国ではテストのためだけの教育になっているから、その失敗なんじゃないか?
ゲーム、ドラマ、音楽、そしてアニメ。数年ごとに叩く対象が変わって、次々と潰していく。それにしても、国外の子供はアニメ見て放火殺人とかはやらないようだけど、中国の子供は先天的におつむが弱かったりするのかい?

中国で大人向けのアニメを作るには、レーティングがあれば……と考えてしまう時は確かにある。とは言え、実際にレーティングが導入されたら自分の想像したものとは違うことになっていそうな気もする。ウチの国にも深夜アニメ枠みたいなのができないもんかね。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々もやるせない気分になったりしてしまうのかもしれません。

今回の事件及びその後の批判の流れは、国産アニメの希望の星、海外のアニメのように「不健康」ではなく、そして蔓延した海外アニメを駆逐した存在であるはずの「喜羊羊と灰太狼」で子供に悪影響が……ということもあって、少々難しい話になっているようです。

中国のアニメは政府筋のメンツを立て、波風起こさないように……といった形で作られてきた面もあり、これまで政府や社会、保護者層は意識していても、子供への実際の影響や、
「よい子のみんなは真似しちゃだめだよ」
といった予防線を張っておくといった気配りもありませんでしたから、今回のような騒動は「ついに起こってしまった事件」というようにも感じられます。

中国の国産アニメはこれまでの発展の経緯から、今回のような作品の影響を理由とした事件への対処、槍玉に上がることへの対応、社会問題になった時の対処法、対応のノウハウが不足していますし、余計に混乱しているようですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

アニメ映画「言の葉の庭」が5元で見れる、日本とほぼ同時の有料配信が中国の動画サイトで開始

記事にするのがちょっと遅れてしまいましたが、
5月31日から公開される劇場アニメ
「言の葉の庭」(公式サイト)

が、中国の動画サイト「楽視」で有料配信が開始されたそうです。
中国での配信開始は日本と同じ5月31日で、時差の関係で日本より若干遅くなったようですが日本での公開とほぼ同時の配信となったそうです。

今回の配信は有料配信ではありますが、その値段は僅か5元(約80円)と中国の感覚でも非常に安価なものになっています。
また新海誠作品は
「秒速5センチメートル」

などが中国オタク内では評価が高いのですが、それでも実際にお金を払ってくれるようなファンがどれくらいいるのか?ということになると未知数ですね。

ちなみに配信される動画の画質はかなりの高画質(恐らくBDレベル)なようで、コチラの方でもかなり気合を入れているようです。

今回はとりあえず、中国のソッチ系のサイトなどで見かけた配信開始前〜直後辺りのやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


新海誠の「言の葉の庭」が有料で日本との同時配信される。しかし値段はたった5元だ。みんな、どうする?俺は見るぞ。

新海誠作品の新作劇場版を持ってきてこういう試みをするというのは面白いな。
でもウチの国の人間って動画にお金払わない習慣だから不安もある。数十秒の広告に文句言いつつも、結局は金払わんで海賊版見るのが基本だし。

5元なら安いよな。
果たしてどれだけの人間が見るのか、興味ある。

私は新海誠ならその10倍でも見るけど、他の人がどうなのかは何とも言えん。

5元だったら時間のある時に見ても良いね。
ただ、bilibiliとかで見れちゃう動画の方が公式配信の何十倍もアクセスを稼いじゃうんじゃないかな……

コメント弾幕つけられる動画サイトなら50元だって出すよ。でも普通に見るだけじゃねぇ。

版権買って独占する動画サイト、特に他サイトの動画を消しまくって圧力をかけまくる楽視は業界の毒だ。そんな所にはびた一文払うわけにはいかん!
もっと高画質のデータがすぐ来るし、俺はそっちを落とすよ。

動画サイトの方は最高で720の画質だろ?1080のが流れているから私もそれを落とすわ。

見たいと思っていた作品だから、たった5元なら払わない理由は無いね。これがうまくいって、今後もっと多くの作品が入ってくれるといいんだが。

これがテレビアニメで毎週1話ごとに5元とかなら払わないが、これはテレビアニメじゃなくて劇場版だから、金払って見てもいいや。

映画館なら0が1個増えてもいいんだ……ネットで自分のPCで見るってのはなぁ。

金払ってみるにはサイトに会員登録しないといけないのかな?ちとめんどくさいな。

5元という価格での手続きというのもあるし、しょうがない面もあるんだろうけどもうちょっと簡単にお金払って見れるようになってくれれば良かったんだがな。めんどくさくなってやめるヤツも結構いるんじゃないか。

オタクである以上正規版に金を使うのはやぶさかではないが、金払ってオンラインで見るのはなんか微妙な気分になるな。

日本と同時配信で5元なんだから画質が最高ではないというのは見ない理由にはならんわ。映画館で見たいのは確かだが、その条件を現在のウチの国で実現するのは極めて難しい。

誰かがディスクを買って流してくれますから、5元払う必要はありません。

映画館だったらこの10倍の値段、しかも北京や上海でしか見れないとかになって、交通費諸々の費用や時間がかかるから、今回みたいなやり方はアリだと思う。

結局の所、払わない人間にとっては5元という価格は問題じゃないと思う。自分の財布から金が出るか出ないか、別の場所でタダで見れるかというのが問題になるんじゃないかと。

「正規版は高すぎる」「正規版を支持する、でも価格が不合理だから買わない」これがウチの国のオタクの口にする理由だったが、今度は「価格も妥当」になってきたわけだ。この配信の結果で、ウチの国の実情が判明してしまうかもね。

正直オンラインで金払ってまで見る気にはならないから、私はBD待ち。ここまでやるなら国内でBD売ってくれよ。代理購入とか金と手間かかるし。

大きい声では言えないが、ダウンロードしてみれば金かからないんでそっちかな……
ダウンロードすればBDのリッピングデータか、最高画質になるんだから、誰が5元も払って劣化版を見に行くんだ?

こんなのに金払うわけない。
版権買って他の動画サイトの動画を見れなくする楽視は大嫌いだから、絶対に払わん。

PCで見るのに金払うとか、アホらしい。
映画館と同じレベルにできて最高の解像度にできるならこの10倍払ってやってもいいけどな。

5元なら特に問題ない。十分以上に割に合う。
「劇場版アニメ」なんだから国内の映画館で上映して欲しいってのはあるけど、5元で見れるなら別にいいや。他の作品もこうやって入って来てくれると有難いんだが。

劇場版アニメに関しては日本のアニメ環境との断絶が激しいからね。日本では劇場版でファンが再度盛り上がるが、ウチの国ではテレビアニメ終わったらそこでファンの盛り上がりもほぼ終了。色んな作品の劇場版を今回みたいにウチの国でやってくれれば、もっと作品人気も続いて楽しめると思うんだが。

5元払うのは別に良いんだよ。ただ、P2Pやら他の動画サイトで動画ファイルが流れまくっていると、なんか気分が悪くなる。

それは考え方を変えろよ。
お前の使った5元は、制作者への支払いであり、作品のファンであるという証だ。下を見るんじゃなくて上を見ろ。

私は新海誠作品に出会ったきっかけは海賊版からだったけど、こういう所でお金を使うことによって少しでもまともなファンに近付きたいと思っている。ディスクや関連資料をきっちり揃えるのは正直不可能だが、手の届く範囲でやれることがあるってのは嬉しいよ。

平凡なストーリーと風景を美しい描写で芸術のレベルにまで高める新海誠はやはりスバラシイ。日本と同時なタイミングで、しかも5元で見れたのはかなり得した気分だ。

日本の上映との同時配信だし、たった5元だから払って見た。とても良かった。ただ、ここまでのクオリティだったらやはり映画館で見たかったとも感じてしまったかな。



とまぁ、こんな感じで。
5元と言う価格は中国オタク内でも「安い」と感じられるものですし、この有料配信に関しては、払うか払わないか、オタク趣味にお金を使うか使わないかという、根本的な話になってしまうのかもしれませんね。

上の方のコメントにも少しありますが、中国オタクの間では
「オタクとしては正規版を支持するのが正しい」
という看板が日頃から掲げられていたりしますが、
いざ目の前に
「安い値段で、正規に劇場版作品が見れる」
という選択肢が出現してしまった場合、
人によっては戸惑ってしまったりもするようです。実際に「動ける、選べる」というのは、「動かない、選ばない」ということもできてしまうわけですしね。

中国の動画サイトにおける日本のアニメの正規配信や、今回の劇場版アニメの有料配信など、1年前には想像もできなかったような話ですし、この辺に関しては中国のオタク界隈の激変に「心の準備の時間」が足りないというのもありそうです。

この配信に関しては、なんとも思い切ったことをやったなーというのが私の正直な印象です。結果がどうなるかに関しても気になりますし、引き続き追っかけてみようかと思います。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

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このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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