「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2013年11月

中国オタク「やはり日本は女装というか男の娘というか偽娘でも進んでいるんだね」

ありがたいことに質問&情報提供をいただいておりますので、今回はそれについてを。

先日、「男の娘」向けのメイクに関する本

「ここまで可愛くなれる! 男の娘メイクBOOK」
が発売されたそうですが、これが中国オタク内でもちょっとした話題になっているそうです。

中国オタク用語では「男の娘」のことを
「偽娘」(ウェイニャン)
と呼ぶのですが、最近は女装コスプレをするような「偽娘」な人も珍しくなくなっているそうです。

以下のサイト様の記事では中国のネットで話題になっちゃったコスプレした偽娘の人が紹介されていますが、
あまりに可愛いすぎる衝撃のコスプレ少女が話題に(秒刊SUNDAY)
【東方】中国のあまりに可愛いすぎる衝撃の霊夢コスプレっ子が話題に!!(虹神速報-にじそく)
最近はネタでは無く普通にキレイだったり可愛かったりする人も出てきちゃっているそうです。

そんな訳で今回は中国のソッチ系の際と見かけたこの本に関するやり取りなどを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本でついに、「男の娘向け」のメイク教本が出てしまったらしい。
カワイイ男の子になるには必携の書……なのか?

やはりあの国は救いようが無い……!
またこっちの想像しない方向に突っ走ってやがる!!

やはり日本は女装というか男の娘というか偽娘でも進んでいるんだね。
科学技術を歪んだ方向に有効活用するトンデモナイ国だ。

日本は技術の使い方を間違っているよ!!
なぜ人類の正常な繁殖をそがいするようなことをやっているんだ!?

なんだろう、これはもうメイクスキルがどうこうとか言う話じゃなくて社会の共通認識やら何やらが変化しているような気がする。

ウチの国も、気が付いたら随分と偽娘が増えているし、ネタコスプレから普通にキレイなのまで出てくるようになってるんだよなぁ。

確かにイロイロと不安な時代になって来ているよな。メイクの技術もそうだし、画像加工のツールや技術まで上がっているんだからネットでの画像に関しては特に判断が難しい。
自分には偽娘の趣味は無いから、まず男かどうかを気にするようになってきてしまったよ……

うむ。うっかりカワイイと思ったり萌えを感じてしまったらダメージでかいからな。イロイロと。

俺、普通の、安心できるエロが欲しいよ……三次元がまさかこんなことになるなんて思いもしなかった!

うーむ。フタナリ好きな俺はどうすればいいのかなぁ。イロイロと世界の変化を感じている今日この頃だ。

化粧の技術って常に進歩しているから最近は本当にスゴイよ。京劇の役者とかを考えれば想像がつくが、男性が女性に化ける化粧ってなんだかんだで昔から伝統的に「研究」されている分野だしね。そして今は偽娘どころか、普通の女性の顔も化粧の有無でかなり変わる時代だ。日本はそれをオタク分野に活用するという流れがツールでも技術でも発展してきているんだろう。

でも……正直読んでみたいし、自分は1冊欲しいわ。

私はもう通販サイトに注文したぞ。在庫があればいいが、日本のamazonを見ても入荷待ちのようだし手に入れるまでちょっとかかるかもしれん。

キミのその学習する姿勢!ぼくは敬意を表するッ!

調べてみたが代理購入やらなにやらだと、130元(約2200円)くらいが相場のようだしそんなに高くないかも。こういう本って書籍で図をしっかり見たいし、取り寄せで買うのもありか……?

できれば本を入手して勉強した成果をアップしてくれ!

本はそんなに高いわけでもないんだが、本の内容を実践する上での本当の問題は化粧品だと思うよ。そっちは高いし消耗品だからね。一定水準以上の化粧品が簡単かつ比較的安く手に入る日本の環境と比べると、こっちでは難度が高いものになるかもしれない。

偽娘、そして偽百合と、世界はどんどん凄い方向になっていくな。

こんなのが増えたら、私はかわいい女の子を直視できなくなる。「実は偽」の方にうっかり萌えてしまったらどうすればいいんだ!?

でも女装コスってネタとして便利なんだよね。ウチの国ではコスプレに関しては美男美女以外アウトみたいな空気があったけど、女装コスのおかげでその空気が崩れつつある。ネタOKかつ、誰がやってもそれなりにウケの狙えるジャンルは貴重。

確かにキレイなのもネタなのも含めて女装コス増加しているよね。ネットに出回る写真だけじゃない。この間行ったイベントでも結構女装コスが目についたし。

女装系のコスの人って、コスのまま会場入りしないでトイレとかで着替える人が多いから、イベント会場のトイレでは出る前後で外見上の性別が変わるケースなんてのもあるぜ!

イベントに関して「早い時間帯は男が入って女が出ていき、遅い時間帯は女が入って男が出てくる」なんてネタも聞いた覚えが。

そういやこの前のイベントで入った男子トイレの小便器の前に、女装コスのヤツが並んでいたのはなんかヒドイというかスゴイ光景だったなぁ……



とまぁ、こんな感じで。
「偽娘」関係のネタは最近の中国オタク界隈ではありふれたものになっている感がありますし、この話題に関する拒絶感というのはあんまり無いようでした。

それにしても、モデルをキッチリ使ったオタク向けの女装ハウツー本とも言えるようなものが出てしまったというのは中国オタクの面々にとって衝撃的だったようですが、それに対して普通に興味を覚える中国オタクの人が結構いるというのもなんかスゴイ話ですよね。

ちなみにいただいた情報によれば真偽不明ですが
とあるイベントのトイレの風景という話でこんなネタ画像
イベコスWC



が中国のネットでは出回っていたりするそうです。
なにやら中国のコスプレ界隈や中国オタクの守備範囲に関してもイロイロと凄いことになってきているみたいですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


一般の中国オタク的に「偽娘」ってどうなのか?

12/1修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク的「ウチの国でどの時代どの政権が一番好き?自分が暮らすならどの時代が一番良いと思う?」

昔の記事
中国人的に妄想のネタにしやすい時代は
で中国における妄想ネタとしての各王朝の人気といった辺りに関して書かせていただきましたが、ありがたいことにそれに関して
「最近の中国オタクの感覚ではどうなのか?妄想ネタ以外にも好みで考えるとどうなのか?」
という質問をいただいております。

確かに中国はここ数年で環境やら感性が大きく変わっていますし、歴代王朝に関する評価も変化していますから、今の段階での反応というのも面白そうですね。

そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイトなどで見かけた
「中国の歴史で好きな時代、良いと思う時代」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


別に深く考えずに軽く答えてくれればいいんだが、みんなはウチの国でどの時代どの政権が一番好き?自分が暮らすならどの時代が一番良いと思う?
私は明朝が好みなんだが、なんか最近他の人の考えが気になってさ。

大雑把なイメージでいいんだよね?
なら私は宋朝かなぁ。平和だし対外的にも開放されているし経済も発展しているとかそんな感じ。

私も宋朝が好きだ。ゴタゴタはあるが、役人関係もきちんとしてきた時代だし南宋の良い時期に暮らせたらなーと思わなくもない。

私は栄えたというイメージの強い唐朝かな。開元の治のあたりなんかは特に。

私も真っ先に浮かんだのは唐だね。

俺は春秋戦国時代がいいなぁ……あの時代はロマンがある。

強さというイメージだと秦から漢の時代だな。

強さ含めてだけど明朝と共産党(胡錦濤政権)が良いわ。

共産党(胡錦濤政権)なら私も同意できる。
普通に享受礫るモノを考えると、前の時代に比べれば生活はよくなってるんだから。少なくとも肉食えるし。

私は漢が安定しているイメージなんだよね。そりゃ政治のゴタゴタは尽きないけど少なくとも国内に限って言えば他の時代に比べて安定していると思う。文景の治以降とかは特に。

私は漢はわりと長く続いたけど、藩王とかでゴタゴタするし、武帝の時は遠征で国力を使いまくるしで結構アレだと感じるんだが……まぁ安定しているようにみえる時期が比較的長いって見方もできるのかもしれないが。

全てが良いというわけではないけど、総合的に考えれば今の中国共産党時代が良いと思うわ。

え、ネタやこう言わないとダメだろう的なモノじゃなくマジで今のこの時期が良いと思ってんの?

今の時代を選ぶヤツの気持ちが理解できない。

いやいや、私も今の共産党時代が一番良いと思うのは理解できるぞ。
歴史を見ればどの王朝でも発展を享受しつつ生まれてから死ぬまで安定して……と言うのが難しいのは明らかだ。まぁ平均寿命の短い時代ではあったろうし、実際は違うんだろうが今の寿命の感覚で考えると「この時代で生まれたらここでダメ」みたいな想像になるからね。

なんだかんだで庶民の選択肢は多いし便利だし、最高ではないが比較すると今が一番だと思うよ。問題がそこら中に溢れているとは言っても、昔に比べればマシだよ。

どの王朝が良いかというなら、私は宋朝が良いと思う。
皇帝と士大夫の関係が他の王朝に比べて良い感じだし、民主的な面でも封建主義的なシステムのもとでは最高レベルにまでなっている。更に商業も発展して鎖国もなく、ある意味グローバル化されているとも言える。宋朝はウチの国の伝統文化が商業の発展と非常にうまく結びついていた時代だったと思う。

三国演義が好きだから三国時代とか言うのはダメ?PCゲームやカードゲームで一番頻繁に接している時代だから。

三国演義は創作だから、現実の歴史とはちょっと違う。それに乱世の時代だから、色んな意味での政治力、そして武力が無いとあっさりゲームオーバーになるぜ?

他の時代は結局想像だけだし、やはり一番良いのは今の時代だよ。
共産党政権がどうのこうとかいうと、本気半分ネタ半分ですぐに話題がそれるけど敏感すぎるよ、お前ら。

ネットなんかの現代環境に慣れきっちゃっている身としては、現代以外ありえないわ。トリップしてハーレムしようが、ネット無しではダメな自分がいるよ……少なくとも庶民の娯楽に関しては現代が一番良いな。種類でもコストでも。

まぁ、トリップしてだとか、どの時代が良いとかいうのは想像する分にはいいけど、現実に降りかかるとなると無しだよね。なんだかんだで今の共産党政権の時代も昔に比べれば悪くない。

それでも俺は明朝を選ぶぜ!理由は分かるよな!?

明朝は中国が最後に盛り上がったというか、世界の最先端だった時代だから、その選択も理解できる。ただあの時代は皇帝も士大夫もヒドイから覚悟しておけよ!

経済、技術の発展(当時での話だが)と国家の開放度、その辺のバランスで考えたら自分の場合はやはり唐になるわ。

どの王朝も栄枯盛衰があるから、一概には決められない。
それと、個人的には無政府状態になるのが一番アレだ。ウチの国の歴史は定期的にそうなるが、その時期に巻き込まれるのだけは勘弁。

自分が実際に生活するとか、そういう観点で考えて「良い時代」「好みの時代」になると安定した王朝の方が良いよね。そうなると宋や唐になる。
そりゃバトルで大活躍したり、覇王になるなら明とかのパワーのある時代の方が面白いかもしれんが、トリップして成功するなら安定した王朝の方がいいわ。



とまぁ、こんな感じで。
どの時代にもそれなりに「その時代が好み」という人がいるようです。それとやはり今の時代のが一番良いと言う人も結構いるようでした。

中国では創作やら妄想ネタ等の題材として、男性は明、女性は清の時代の人気が高いと言われていますが、実際に自分の感覚に当てはめたり、自分がそこで暮らすといった視点から考えるとまた別の話になってくるのかもしれません。

また中国オタクの面々のやり取りを見ていると、昔に比べて唐や宋の評価が上がってきているように思います。この辺に関しては、中国国内の各王朝への評価や、中国オタクの面々の考え方が変わってきているようにも思えますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「隠しエロデータのフォルダ名を晒してみようぜ」

ありがたいことに
「なんかこう、あまりマジメじゃないネタ、下ネタやエロ関係で一つ」
という無茶振りをいただいております。

そんな訳で今回は以前中国のソッチ系のサイトを巡回していて見かけた
「隠しエロデータのフォルダ名を晒そう」
ということに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと思いついた。
みんなもエロデータのフォルダを隠し持っていると思うが、エロデータのフォルダ名を晒してみようぜ!とりあえず俺は「資料+数字」のフォルダの一つに入れてある!

「学習」とか「資料」とかそんな感じの。
勉強だよ勉強。間違っていない。

中国国産アニメタイトルのフォルダの一つ(もちろんダミーとして別の国産作品も並べてある)に入れてあるぜ!

私はパスかけたメディアフォルダに放り込んでいるな。
パスかければ安全じゃない?

でもパスかけると、逆に疑われたりなんか言って来たりするからねぇ。意識されないように、見つからないようにというのが理想だが。

パスをあっさり破られた痕跡がある私が通りますよ。親がPC分からないと思うのは考えが甘すぎる。PCが普及して何十年経ったと思ってんだよ。パスかけて隠すよりも、意識されないようにするべきだ。

ゲーム系のフォルダに入れておくと案外安全よ。

そらWINDOWSやSYSTEMフォルダにこっそりそれっぽいフォルダ作って保存ですよ。

「文系科目」には画像、テキスト、「理系科目」には動画ファイルが入っている!

マクロ経済学や哲学とかいう名前がついているぜ。

私は幾何だな。

オタ用語のフォルダを作って普通にそこに入れている。そっちの方は親は分かんないしね。

オタ用語か。そういや俺も「紳士的フォルダ」になっている……!

直球でアニメフォルダを作って、その中のフォルダに分散して入れている。フォルダ名にはそこはかとなくオタ用語をちりばめてはいるので、自分にはどれがどれだか分かる。

私の「ERO」フォルダはなぜか安全だ。

ほとんどはオンラインストレージで、厳選したものをハードディスクの奥の方に隠してある。フォルダ名は「工口」!
(訳注:これ、カタカナでは無く漢字で「工口」と書いてあります)

エロ動画ファイルは映画のタイトルにリネームして他の動画ふぃあるに混ぜて置いてある。

イロイロと小細工はしたが、結局は「新しいフォルダ」がベターなんじゃないかと思うようになってきた。

うむ。あんまり工夫してなくてちょっと申し訳ないが「新しいフォルダ」は安全だと思う。

俺のヤバイファイルは「入党」関係の書類フォルダに偽装してある。

ああ、俺も党関係の名前のフォルダだわ。「十八大学習資料」とかそんな感じ。

やはり私と同じようなことやっているヤツいるんだな。
私は学校関係ディレクトリ下の党関係の名前の付いたフォルダがそれだ。

私のフォルダは「党の基本方針」だなぁ。

学校のクラスの名前をつけて、そこの業務用フォルダに入っている。

マイドキュメント内の「文化と交流」フォルダだ!

普通のファイルと一緒にしておくのが安全だと思う。タイトルはリネームするし、履歴に残らない様に処理しているけどね。

親もとりあえずチェックしておくというスタンスだから意識させない、めんどくさいと思わせるのがいいんだろうね。私は複数の新しいフォルダを作ってその中に授業関係のファイル等もしまっている。そしてその中の一つがエロデータ用だ。

私は高三の時の受験資料フォルダが、いつの間にかエロフォルダの隠し場所となって今に至っております。

全部外付けで持ち運べるHDに入れているから隠すための名前とか気にしたこと無い。

でもそれやってると、うっかり外し忘れたり紛失したり、保存先が壊れたりしないか?
あと画像に関してだけできる方法だが、画像をまとめて圧縮する際に普通の画像を名前順で上に来るようにリネームして入れておく。解答して見る際にも圧縮ファイルからも読み取れるツールを使う際にも対応できる。

隠しフォルダ属性つけておいてあるわ。もちろん通常時は隠しフォルダの表示はしないように設定。

「色情」というそのまんまなフォルダを作ってあるが、中身はカラ。本体は下のディレクトリに並んでいる新しいフォルダ8。

ダミーは俺もやっているな。好みのやや露出高めなファッションモデルの写真を「機密文書」フォルダに入れている。エロエロなのは拡張子変更して隠し属性つけてそこに一緒に放り込んである

初心を忘れないように理想郷と幻想郷。



とまぁ、こんな感じで。
中国の場合、大学は基本的に寮生活ですし、不動産価格の高騰から独り身の時は実家住まいという人も多いので、共用でなくてもPCに関しては他の人間が手を触れる可能性を日本よりも心配する必要があるかと思われます。

特に実家の場合、中国の親は日本の感覚では考えられないレベルで子供のプライバシーを考慮してくれないので、個人のPC、ノートPCなんかでさえも安全(?)とは言えません。
親の子供への対応なんてのは子供が何歳になろうとあんまり変わらないので、勝手に見られる、探られることを前提に自己防衛に走る必要があるとかなんとか。

そう言えば昔、現地の学校に子供を通わせていた日本人の方に、
保護者会に参加したら学校側から
「子供の郵便物は当然親が開封チェックするべき」
と当たり前のように話されてギョッとした、なんて話を聞いたこともありますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


11/27修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「声優の成功に容姿って重要なの?」

ありがたいことに情報提供&質問をいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタクの面々は日本のオタク業界ネタへの食いつきが良かったりするのですが、
先日日本のネットで話題になった

声優の卵です。やっと売れてきたのに、あるアニメで主役を逃しました…逃した理由は、「顔が良くないから」という衝撃的な理由…(マイナビニュース Q&A)

「声優の卵です、顔が良くないから主役を逃しました。整形も辞さないつもり」 『マイナビニュース』掲載の質問が話題(ガジェット通信)

に関してちょっとした盛り上がりになっているそうです。
中国のニュースサイトでもコチラの記事(中国語)などで紹介されています。

中国オタク内でも日本の声優のファンは多いですし、中国で行われているオタク系のイベントでも声優イベントは定番の一つです。また日本の声優業界への興味も強いので、この件に関してイロイロと気になるものがあるようです。

そんな訳で今回は中国のネットで見かけたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「顔が良くないから主役を取れなかった声優」というのがニュースネタになっているけど、これって実際どうなんだろう?そもそも声優と容姿ってどこまで関係するんだろうか?声優の成功に容姿って重要なの?

そりゃ容姿は良いに越したことはないだろうけど……でも、今の有名な人気声優って別に顔が良いとかじゃないよね?このニュース、なんか不思議な話に感じるわ。

役者なんだから演技、容姿、更にはトーク能力やファンの評判など全方面の能力から判断されるのは分かるが……日本の声優でキレイ、カッコイイ人ってそんなにいないよね!?

こういうことが日本の声優界では普通の話になっているの?

どうなんだろうな。そもそも私は顔で声優にハマるという感覚があんまり理解できない……

例えば釘宮理恵などに関しては完全に声の方が先に来るよな。

日本の声優は顔を出す機会が多いとは聞くね。ラジオにインタビュー、コンサートなどのイベント。声優としてやっていく場合、ずっと顔を出さずにいるというのは不可能になっているんだろうか。

ハッキリ言ってしまえば、声優も声だけでお金を稼げるわけではないということだろう。

なんか嫌な情報だな。
現在の状況は声優ファンとしては憂鬱だ。声優ってのは声質と演技で評価されるべきなのに。

この話、愚痴としての面も有るネタだろうし全部を信じるのもどうかと思う。顔が影響する可能性はあっても、絶対的な要素ではないだろう。オーディションで差が明確ではない状態になって、顔で負けたということじゃないの?
作品の人気が出れば声優が顔を出す可能性もあるんだし、採用する方が顔を判断材料に入れるのもしょうがない。

こういうのって、明確な説明や言葉は無いけどどこにでもある話なんじゃないの?オーディションも結局は採用活動なんだから。

この話の声優さん、運が悪かったんじゃないかな。
顔で落とされたのは気の毒だけど、竹達彩奈みたいに痩せて化粧すればまたチャンスが出て来るんじゃない?最近の日本の化粧技術は凄いと聞く。田中理恵だって過去と比べるとかなり化粧で変わっているっぽいし。

容姿が必要とされる方向の仕事を取るスタンスの事務所或いはマネージャーに所属しているのもまずいんじゃないの?需要と供給のミスマッチの可能性もあるんじゃないかとも思える。
まぁそこん所は巡り合わせもあるだろうから、これも運が悪かったという話のような気もするが。

声優と顔……私の大好きな山口勝平さんは……顔に関してはその、あんまり良いとは言えないんだけどな……

最近の若い声優だと男女関係無く容姿はある程度影響しているような気はするかなぁ。写真ではそれなりに見れるレベルの人も少なくない。加工しているのかもしれないけどね。

これはしょうがないよ。声優じゃないけど、私も就活の時に容姿が理由で落とされたことがある。
声優ってのはファンあっての職業だし、容姿も武器の一つになり得るからね……

なるほど。最近の新しい声優の演技力がどんどん落ちているように感じていたのはこういうことか。

いや、若手のCVがイマイチに思えるのはいつの時代も変わらないぞ。経験を積める、作品に出続けられるかってのも大きい。作品に出続けている中で生き残れば上手くなる。
杉田智和も花澤香菜も神谷浩史も、出始めの頃は上手く無かった。アニメだけでなくゲームとかでも妙に浮いていたし。

顔が問題なら、花澤香菜はどうなんだ?兵庫北のネタ系の容姿なのに現在の新作アニメでは主要な役を取りまくっているという勢いだぞ。

花澤香菜とか早見沙織を見る限り、声優に関する容姿の影響はそこまで大きくないような・

いや、ちょっと待て。
花澤香菜は「兵庫北」とかでコラ画像ネタ画像にされてはいるけど、あれは表情が崩れたタイミングを切り取っただけで、容姿自体は別に悪くないぞ!
それと井上麻里奈や本多真梨子のような美人の人気声優もいるから、容姿は良いに越したことは無いんだろう。

私の好きな女性声優に美人だと言えるような人はいないんだが……
イベントなどでは主客転倒しているような部分もあるのかもしれないが、やはり重要なのは声質だろう。

上昇する過程で使えるものの一つが容姿だってのはあるんだろうね。この声優の人はそれを持っていなかった、或いは競争相手の方が上だったということなんじゃないだろうか。

この話が事実なら、日本の声優業界の競争が本当に激しいということなんじゃないかな。条件があまり変わらないなら、外見で決まるのは正常なことだろうし。

現在の声優に求められるスキルはどんどん多くなってきているんだろう。声優で飯を食うのって大変なんだろうな……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク内では男性声優に対する反応やファンの盛り上がりは日本に近いものがあるものの、アニメやゲームなどを通じた情報やイメージがメインなので、この話題に関してはちょっとピンとこない所もあるようですね。

また中国では女性声優に関するファンの盛り上がりは男性声優ほどではないですし、日本で行われている声優を前に出したイベントやラジオ番組、関連商品について日本のように体験するとはいきませんから、顔出しの仕事やその影響力についても実感が伴わないのかもしれません。


ここしばらくの間で中国国内では日本のオタク系のコンテンツやそれに関する情報はどんどん広まっていますし、その中で「声優」という存在に関しては大きな話題になっています。
しかし現地の反応や伝わっている情報を見ていくと、実は日本と中国の違いが案外大きい分野だとも感じられますね。

ちなみに、上の方で出ている中国オタクの間における有名な花澤香菜さんネタである
「兵庫北」
ですが、現在は「表情三巨頭」の一人として中国のネットの定番ネタになるくらい有名になっちゃっているようです。中国語ですが百度百科のページに元ネタとなった画像もあるのでご参照ください。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

11/24修正:神谷浩史さんのお名前を間違って表記しておりました。申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「日本の中高生はなぜ手提げのカバンなのだろうか?背負った方が楽なのでは?」

日本でも中国でも「学校」という言葉は変わりませんし、同年代の若者が集まって勉強をする場所という基本的な部分は同じかと思いますが、
「学校生活」
といった面から見ると、習慣や内容に結構な違いが有ったり、感覚的に理解し難い部分もあったりするようです。

先日、中国のソッチ系のサイトを巡回していた時に
「日本の学生の使うカバン」
に関するやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の学生の装備にはイロイロと不思議なモノを感じるが、最近彼らが通学に使うカバンに関して気になってしょうがない。
日本の中高生はなぜ手提げのカバンなのだろうか?背負った方が楽なのでは?

疑問に同意。あれって容量足りない或いは重さ的にかなり厳しいことになっているように思えるわ。まぁ、最近自分はあの手提げだか抱えるだかのカバンに萌えを感じるようになってきたが……

アニメの中のキャラが勉強しないからカバンが空ってのは理解できなくもないが、あのカバンって日本の学生が日常的に使うものだよね?そうなると不便じゃないのか、容量は足りるのかなどと疑問は出るよね。

日本の学生のカバンって基本的には革製のブリーフケースの一種だよね?あくまでアニメや漫画での印象だけど。

日本の学生のカバンって、実はきっちりスタイルが固まっているんだよね。
小学生は両肩に背負うしっかりとした四角いカバンで、中学生になると手提げのカバン或いは肩掛けのものになる。

そういったスタイルってこれは日本の歴史と関係しているんじゃないだろうか?軍服から発展した日本の制服のスタイルのように。

私は個人や日本の学生社会の好みと言うか流行じゃないかと思う。アニメ見ていても、背負うタイプのカバン装備のキャラだっているし。

私も具体的には想像できないが、日本の学生のカバンに関しては携帯性を重視している、或いは重視した方が快適に過ごせる学校環境なんでないの?
ウチの国で重い本やプリントを運ぶのが重視されているのと違うんじゃないかと。

それは少数派じゃない?
あと日本は学生の制服や持ち物に関してかなりきっちり規定していて、カバンも基本的には学校側の要求によるものだという話をどっかで聞いた覚えがあるんだけど。

それで間違いないよ。カバンは学校が規定している。
最近は「推奨」という形になっていたり、制服以外の靴や何かも色とだいたいの形状さえあっていれば良かったりするそうだけどね。

そうなるといよいよ不思議だ。手で持って動くとか、できるのか?中国だと手提げだと持ち歩くのはかなりキツイぜ?

ウチの国では両手を空けて通学するのが好まれるけど、日本はそうではないとか?

宿題と練習プリントの量が、ウチの国と日本では段違いなんだろう。少なくともアニメや漫画に出てくるような学校生活なら、あの程度で容量は十分だろうし、持ち運びも手提げで問題無いようには見える。

最近のアニメだと肩掛けのカバンのケースも増えているね。トートバッグみたいなのとかも。
ただ背負いが基本の内の国との違いはやはり大きい。
どっちにしろ容量はそんなに無いだろうし、許容できる重量も小さめだろうけど。

やっぱあのカバンって、中身がそんなに入っていないんじゃないの?
ウチの国でも参考書やプリントが多くなりすぎると、参考書とかは机に置きっぱなしにして持ち帰るのは基本的な教科書にプリント、ノートくらいになって全部学校に置いていくし。

ウチの国の学生の負担で考えるからなんかおかしな話になっているような気もしてきた。あと、日本の学生はロッカーとかの個人スペースあるんじゃないの?そこに教科書や何かを置けばカバンで持ち歩く量は減るだろうし。

中国だと個人スペースある所は少ない。私の学校にはそんなの無かったし、学校に適当に置いておいたら紛失するからなぁ……無くなっても構わない、或いはみんな持っているからあえて盗むリスクが割に合わないようなモノでないと学校には置いておけない。

大学受験が近付くとみんな机の上が本の山になったりするけど、そういう時期以外は確かに持ち物は基本的に持ち帰りだな。

ロッカーとか荷物を置ける個人スペースとか、日本の学校全てに完備されているわけではないだろう。やはり日本は勉強がウチの国ほどキツくないからだという説の方が信じられる。

まぁ……ウチの国では手提げかばんだとキツイ、現実的ではないというのは確かかな。肩掛けでもまだ厳しい、本が多いので結局は背負うのがベターだ。

日本の手提げカバンは日本の環境に合わせたものなんだよ!
普通に暮らしていても雨を防いだりできるし、痴漢やパンチラガードもできる。そしてケンカする時だって攻防に使える!

日本留学中の知り合いによる情報を持ってきたぞ!
あのカバンは学校規定のモノで、学生全員が統一されたものを使う。それと容量に関しては「別のカバンを使う」という、ある意味当然の手段が存在するそうだ!言われてみればそうだよな!部活動や学校の課外活動で荷物が増える時なんかは、そうやって対処しているということだ。この辺はアニメだと省略されているんだろうね。
あと、カバンや制服などの値段はとても高いそうだ。

そういえば小学生の背負っているカバンとかはどうなんだろう?あれも学校規定のモノなのかな?小学校の場合は制服の無い学校も多いようだけど、カバンだけは統一されているようなんだが。

そういや、日本の小学生のカバンもほとんど同じだな……あれも特徴的な装備だよね。

日本の小学生のは背負うカバンだけどアレはアレで特殊だよね。なんかかなり重そうだし。ただ可愛くて萌えるカバンだとは思う!

追加でまた聞いてきたぞ!
小学生の特殊なカバンだが、あっちは日本の小学校の「習慣」によるものだそうだ。あれを使わないことも可能らしいけど、使わないと学校生活で周りからヘンな目で見られたりいじめの口実にされるという話だ。それと、あの小学生のカバンもかなり高い!日本円で数万円はするそうだ。

小学生が背負うタイプのカバンってのは、やはり年齢的に手提げだと不安定になるからなのかね。ただ、容量的にはやはり少ないような気がする。

どっちにしろ、日本では登下校で持ち歩く荷物はウチの国よりも少なそうだね。こっちはネタじゃなくマジでカート式のカバンで登校する学生いるし……



とまぁ、こんな感じで。
やはり学校生活に関しては、自分の経験した学校生活と比較しての疑問が出てくる模様です。

中国の学生はリュックサックで登校する人が多いのですが、これに関しては明確な理由というのは無いようで、私が昔中国の学校に通っていた時に同級生から聞いた話では
「リュックサックが便利で使い勝手が良い」
「自転車通学ではリュックサックが安全で楽」
「両手が空いていると便利」
といったものが理由として出てきました。
(ちなみに、中国の自転車の前のカゴは壊れやすいので、教科書などが入った重い荷物を置くのは危ないです)

それからあくまで私の経験ではありますが、荷物の量に関しては日本と中国の学校でそこまで差は無かったようには思います。
確かに中国の学校は日本に比べて学習関係の本やプリントの量が多いとはいえ、中国の学校には日本のような部活はほぼ無いですし、体育の際の着替えというのも基本的に無い(ジャージが制服状態)ので、そういった荷物を考慮すると日本とあんまり変わらなかった覚えがあります。


それにしても、学校ネタに関しては中国とはちょっと違う日本の学校独自の習慣に加えて、アニメや漫画では描写や説明が省略されている部分も少なくないですから、疑問に関してさらに混乱したりもするようでし、なかなかスッキリとはいかないのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「土豪でいっぱいだ……」 上海エヴァ展の中国オタクの反応

11月16日から上海で開催されているエヴァ展
「EVANGELION EXPO」
が大盛況となっているそうです。
上海のエヴァ展の公式サイト
(現在見れるのは中国語ページのみのようですが)

「エヴァ展」大人気=中国ファン「尖閣の影響ない」(時事ドットコム)

また上海のエヴァ展の画像に関しては、以下のサイト様の所でまとめられています。
想像以上に凄かった 中国最大規模のエヴァ展「EVANGELION EXPO」 上海で開幕(みんなのエヴァンゲリオン(ヱヴァ)ファン)

ありがたいことに
「このイベントに関する中国オタクの反応は?」
と言う質問をいただいておりますので、今回は中国のネットで見かけたエヴァ展に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


エヴァ展がヤバイことになっている。weiboに流れている写真を見ただけでも恐ろしい状況なのが分かる。まさに予想を超える盛り上がりだ……!

イベント会場でチケット買えばいいやと軽い気持ちで行ったら、トンデモナイことになってたよ……
スタッフに聞いたら売れるチケットは無くなりましたとか言われるし、日を改めて出直しだわ。

会場が9階なのに、7階まで列があったからなぁ……
私はチケット確保して行ったけど、それにしたってこんなにスゴイ盛り上がりになるとは思いもしなかったよ

人がいなければ写真撮影に気合入れても2時間弱で終わりそうなんだが、私が行った時は人が多過ぎてどうにもならんかったな。楽しかったのは間違いないが。

見るものはそこまで多く無いよね。場所も小さいし。
自分は並んだ時間の方が長かったわ。

私も現場でチケット買えないとは想像もしなかった組だよ。現実は無情だった。

ウチの国でエヴァの人気がまだこんなに高かったのは予想外。このエヴァ展ではそれを物理的に実感させられた。

12月1日までだから、今度の週末に行くつもりだが……ちょっと気合入れておかないと厳しそうだな。

まーた上海のみが楽しめるイベントかよ!!

以前流れた情報では広州の方でもやってくれるような話だったが、なんか今の状況だと難しいという話も聞く。とりあえず上海ウラヤマシイということで……

そういや、上海ではローソンがエヴァのテーマショップやってるんだっけ?
あっちはどうなの?このイベントと連動しているんだろうけど。

ローソンのエヴァテーマショップでもこのエヴァ展の宣伝やっていたね。店は例によって装飾やBGMも含めてエヴァで染まっている。ただ、良い商品はあっさり売り切れた模様。

来ている人間、やはりマニアが多いな。あと土豪でいっぱいだ……スゴイ資金力だと思ったわ。
それとコンパニオンのお姉ちゃんはなんの衣装だったんだろう。プラグスーツのアレンジっぽい感じだったが……

あれってオフィシャルで募集している「新世紀福音戦士偶像計画」の子だったのかな?

私はうまくいけば週末前にいけそうだ。この混雑ぶりだと週末に行くのは避けたい。

行って来たけど人多すぎ!!
あと関連グッズはファンにとってはかなりヤバイかも。限定商品多いし、なんだかんだで1000元(約16000円)くらい使っちゃったぜ。

だよな。日本の限定関連商品が多いってのはインパクトがあった。自分がいくら使ったかはちょっと考えたくない……

イベント行ったけど、もうなんか土豪が猛威を振るっているという感じだった。言っちゃなんだが関連グッズとか買わないで展示を見るだけだと80元(約1300円)の入場料は割に合わないと感じたよ。

上海でやるならあの内容で入場料80元は別に高くないだろ。それに平日なら50元になるから学生は時間の調整をして平日に行くのもアリだし。まぁ、人が多過ぎるのはなんだけどね。

1000元2000元と、使ってる人はバンバン使っているからなぁ。
ファンをやる上でのマネーパワーというのを実感してしまう。私もこのエヴァ展の土豪の力を感じるイベントという面は否定できない!

でもさ、中国限定とかあったら買ってしまうだろ……

レイ、アスカ、マリのチャイナドレス絵のファイルが欲しいが、これから行っても手に入るんだろうか……もっと早くに行動すればよかったと後悔中だ。

エヴァカラーの痛単車、アレを買ったヤツも出たらしいぞ。

え、あの単車も売れたのか!?値段もスゴイことになっていたはずなのに!

スズキの単車のあれか。注文販売で値段35万元(約570万円)だったよな。エヴァのファンは土豪が本当に多いというのを改めて実感する。

アーティストや声優呼んでのライブとかクリエイター呼んでのトークショーも良いけど、こういう展覧会系の方が自分は好みなんで今回のエヴァ展は嬉しい。
ただウチの国の金銭感覚で、チケット価格に見合った内容のものをできるかとなると難しい気もする。私は十分満足したが、満足できない人の気持ちも理解できるし。

そうだなぁ……こういった展覧会系のイベント、しかも単独作品でとなると難しいだろうね。今回は中国初の、公式展開でのエヴァ専門エキスポってのも大きいからね。これに続くものとなると……何があるかなぁ。

こういうイベントは連発するとコケるだろうけど、定期的にやって欲しいな。
あと、いくら金を吸い上げてくれても構わんので新しい劇場版を早く出してください。お願いします……本当にお願いします……!



とまぁ、こんな感じで。
来場者数もスゴイようですが、来場したファンの購買力もスゴイようです。

ちなみに、上の方で出ている「偶像計画」に関しては中国語ですが公式サイトに紹介ページがありますね。

それから、上海のエヴァローソンに関してはコチラのニュース記事(中国語)でも写真つきで紹介されているので、よろしければご参照ください。

最近、中国オタク界隈ではネタ混じりでの
「金持ち」「金持ちキャラ」
的な意味や、グッズを買いまくれるような財力のある人に対して
「土豪」
という言葉がよく使われますが、この「土豪」な人達がエヴァ展にはかなり来ているみたいです。

エヴァが中国のテレビで放映されたのは99年〜00年頃でしたが、その時にハマった世代の多くはもう社会に出ているわけですから、若い頃に刻まれた思い出と現在の資金力による強烈なパワーが発揮されたりする模様です。

エヴァに関してはこのイベントの賑わいや使う金額もそうですし、ディスクの発売や中国国内における学術上映も含む新劇場版関係でもかなり盛り上がったりしていますが、やはり中国オタク内でエヴァは別格なのだと思えますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「エヴァ公式っぽい謎のカウントダウン、劇場場Qの中国本土上映か!?」→聖地巡礼ツアーでした

中国の学術上映で「EVA破」が上映され、北京のオタクが集まりまくった模様

中国オタク「日本のアニメに汚い言葉が出ないのはなぜ?やっぱ規制とかしているの?」

以前の記事
中国の国民的アニメが暴力的で下品だと批判されまくって全面修正の流れに
中国で今度は国産アニメが主なターゲットな「アニメ七つの大罪」という批判などが行われている模様
などでも書かせていただきましたが、
最近中国ではアニメに対する風当たりが厳しくなっています。

中国国内のアニメを取り巻く環境を批判する際に
「日本ではテレビアニメがレーティングで分けられている」
「日本ではウルトラマンが暴力的で放映禁止になった」

といった真偽不明だったり針小棒大だったりする情報も飛び交っています。

そしてそんな状況になっているので、中国オタクの面々も日本のアニメの規制事情に関する興味が出ていたりするようです。

そんな訳で、今回は中国のソッチ系のサイトで見かけた
「日本のアニメに汚い言葉が出ないのはなぜか?規制はあるのか?」
といったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと気づいてから気になってしょうがないんだが、日本のアニメって、言葉使いがわりと穏やかというか、汚い、粗野な言葉が出てこないように思う。
この日本のアニメに汚い言葉が出ないのはなぜだろう?やっぱ規制とかしているの?

そういうのって中国語字幕を作成する際に削っているもんなんじゃないの?
正直私はどこも大して変わらないと思っているんだけど。

いや、字幕制作の際の修正とかはそんなに無いはず。
日本のアニメって露骨な言い回し、汚い言葉って実際少ないと思うよ。

俺達がちゃんと聴き取れない、細かいニュアンスを理解できないとか言うのもあるんじゃないかね。

言われてみれば、一般向けだとお色気系の作品でもそういう言葉って出ないなぁ。せいぜいおっぱいとかおちんちんとか、そんな感じだと思うわ。

バカ、クソ、変態、ウルサイ、畜生くらいかね。

F○ckだとかはどっかであったような気がするが、これは英語だしね。あとビッチなんかは日本語でよくあるカタカナ外来語的なニュアンスで使われている印象だ。

確かに無いかも。せいぜい馬鹿野郎とか、クズとかそんな感じか?

日本語には罵倒語がかなり少ないという話を聞いた覚えがあるから、それも影響しているんじゃないの?
もちろん番組に対する何らかの審査や規制もあるんだろうけど。

規制があるのは確かだろうけど、日本語の特徴って線も確かにありそうだな。
実際、日本語って中国語に比べて罵倒語や悪態をつく言葉が少ない。

ウチの国のドラマとかだと、分かり易いf系の言葉は無くても、悪役系のキャラに汚い言葉を喋らせたり、そういった存在を罵るようなスラング系の言葉が出たりはするからなぁ。
日本のアニメの言葉使いに関してはウチの国の感覚や制度と違ったものがあるような気はする。

日本人が人を罵倒するやり方がウチの国の人間と違うってのも影響していると思うよ。あえて言えばウチの国の江蘇とかの人間に近いように感じるが、粗野な言葉を用いずに普通の言葉で形容して罵しるというか……

「ブラック・ラグーン」なんかはそういう言葉が多かったし、ありふれているわけではないのかもしれないが、全く無いわけでもないだろう。
あとはあれだね。罵る際のやり方というか方向性も違うから、そこん所の感覚も影響していると思う。ウチの国は本人及びその家族なんかの関係も含めて罵倒するが、私が日本の作品を見る限りでは、直接本人に関して罵倒する傾向があると思う。

日本のアニメでは汚い言葉に関しては音声処理が入るから、規制制度は間違いなく存在するよ。「銀魂」とかでもネタにしている。
結構細かい所までやっている感じだから、大まかな規制をするウチの国の制度よりもある意味では厳しいんじゃないだろうか。

この件に関して、私は日本語に罵倒語が少ないということと、日本の言葉使いの感覚の影響が小さくないと思う。
例えば「バカ」という言葉一つとっても、罵倒の場面以外、例えば恋人同士がイチャイチャするような場面でも使えるものだ。そして純粋な侮辱系の言葉ってのが少ない、或いは一般的ではないし、またそういった専用の言葉であっても婉曲なものになっている。

そうそう。色んな場面で使われるから文脈やシチュエーション次第なんだよね。てか俺、今じゃアニメでアホだとかバカだとかいう言葉が出ても萌えしか感じられなくなってきているよ……

汚い言葉ということに関しては、「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」が私の知る限り、近年では最もヤバそうなアニメ作品だ。
ただ、これ内容はドギツイ方向にいってはいるけど言葉使いはそこまで直接的なものではなく、結構うまく回避しているんだよね。

確か「銀魂」で、子供に悪影響を与えるということでPTAに目の敵にされているというネタが有ったと思うが。

「フルメタル・パニック ふもっふ」の相良宗介とラグビー部の話を見ると、日本のアニメでは言葉使いに関してそれなりに規制されているのが感じられるような。ネタも混じっているんだろうけど。
日本では「アニメでは使っちゃいけない言葉」的なものが存在するのは確実だろう。

うーん……日本の罵倒は言い回しというか言葉の組み合わせによるものも多いから、私は日本のアニメに乱暴な言葉が少ない、悪い言葉が少ないとは思えないんだよね。「僕は友達が少ない」の夜空の罵倒なんかは、わりとヒドイものだと思うし。

アニメに限らず日本のテレビ番組は言葉使いに関して規制を行っているよ。差別意図のある用語、差別的な意味合いのある用語はかなり厳しく規制している。

他と比べてどうだかは分からないけど、日本も古いアニメ番組は現在の感覚で「汚い言葉」とされるものが多かったらしい。昔のアニメを再放送する際に、そういった「問題のある言葉」は消音処理になったりするそうだ。

その辺の言葉の規制に関して、「言葉狩り」なんて批判も出ているというニュースがあったね。ウチの国で流れている日本のアニメ規制に関する情報は間違いも多いけど、日本で実際にアニメや漫画に対して規制が入っているのは間違いないんだよね。

ある面ではウチの国の方がむしろフリーダムにやり過ぎているような気もする。日本のアニメや漫画はなんだかんだで自制が入るけど、ウチの国は政治なんかの敏感な方面以外は暴走し易いし……

日本のようなレーティング制度が厳格な国で、青少年が主なターゲットとなるアニメや漫画ではそりゃかなり厳しくやるだろう。

ウチの国も昔から特定方面に関しては厳しいんだけどね……例えば最近は警察アクション系の作品とそれに関連した乱暴な言葉がどんどん少なくなっているし。

「熊出没」とかやり過ぎてああいうことになっちゃったわけだが、言葉使いに関してはウチの国の基準が未整備と言うか、そこに問題が出るという認識があまり無かったんだろうな。視聴者は主に低年齢層なんだから気を付けてしかるべきだったのに……



とまぁ、こんな感じで。
日本のアニメの規制やガイドラインに関しての話になると、中国オタクの面々もさすがにちょっと分からなくなってくるようですね。

日本のアニメや漫画における、NGワードというのは少なくないかと思いますが、中国でオタクをやっているとそういうものを意識する機会はなかなかありませんし、それに加えて中国語翻訳というフィルターがかかるので尚更日本の規制に関してはピンと来ないのかもしれません。

それから、規制がどうこうとはまたちょっと違った話になりますが、上の発言にもある通り中国語に比べて日本語には直接的な罵倒の言葉が少ないという所は確かにありますね。
中国語ではわりとこの手の日本語に直訳するとマズイような言葉が日常的に飛び交うので、その感覚で日本の作品を見ると
「日本の作品には汚い言葉が少ない」
と感じてしまう所があるのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタクの面々が「中国語タイトル」で切ってしまったアニメ

ありがたいことに以前の記事
中国オタク「さすがに萌萌侵略者は無いと思うんだが」
に関して
「ダメな中国語タイトルの影響は?」
という質問をいただいておりますので、それについてを。

ネット環境が便利になり中国オタクの方へ流れてくる情報量もどんどん増えていますが、彼らの間でやりとりされる情報は基本的に中国語ですから、作品の中国語タイトルというのもかなり重要なものになっているようです。

そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイトで見かけた
「中国語タイトルで切ってしまったアニメ」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


中国語タイトルがヘンなものになっている作品って少なくないと思う。「タイトル見て切った」とかいう言い方をよく見かけるけど、その意見に同意したくなるタイトルの作品が実際にあるのが困りものだ。
どういう中国語タイトルの作品を「切った」のか、ちょっと語ってみようぜ。

いかにも地雷に思えるような中国語タイトルの作品があるのには同意だ。
とりあえず10月の新作では「校園悠哉大王」(のんのんびより)がヒドイと思う。そして私はこの作品をうっかり名前だけで切ってしまった!放映が終わる前に面白さに気付けてよかったよ……

「のんのんびより」の中国語タイトルは、明らかに「校園迷糊大王」(スクールランブル)との混同を狙ったタイトルだよな。どっちも好きな作品だけど、さすがにヒドイと思う。

10月なら「萌萌侵略者」(アウトブレイク・カンパニー)もそうかな。萌えがテーマであるけど萌萌って感じではないんだよな……サブタイトルじゃなくて、メインの方を訳せよ……
あと「のんのんびより」は「笑園漫画大王」(あずまんが大王)との混同を狙った可能性もあるな。

私がうっかり切っちゃったのは「荒川爆笑団」(荒川アンダー ザ ブリッジ)だね。
「爆笑」とついているから安易なコメディ作品と思っちゃったんだよなぁ。コメディ系の作品も最近は内容をかなりひねっているのに、中国語タイトルだけ昔のノリのままってのは問題だ。

最近の作品で中国語タイトルの負の影響が大きく出たのは「科学小飛侠Crowds」(ガッチャマン クラウズ)だろう。中国語タイトルで切ったというヤツ、マジで多かったぞ。
この「科学小飛侠」って昔の「ガッチャマン」と同じタイトルだから間違ってはいないんだけど……

そうそう、「科学小飛侠」があったな。確かにタイトルの印象で切られたりこき下ろされまくったりしていた。内容に関しては終わり方が微妙ではあったけど十分良い作品だったと思うんだが。

ウチの国では「ガッチャマン」の知名度が低いし、知らない人間からすればこのタイトルでは「子供向け作品」と思われて切られてしまったんだろうね。実際の所、「ガッチャマンcrowds」は子供向けと言う作品ではないのに。

子供向けっぽいタイトルで思い出した、私のやった失敗。
中国語タイトルではないんだが「宇宙兄弟」を切ってしまった。
「何々兄弟」ってウチの国で子供向けの作品に有りがちなタイトルだったし、「宇宙」そのままの表記も安易に思えて、これもなんか子供向けかと……

でも、これ「科学小飛侠」(ガッチャマン)じゃなくて「宇宙騎士」(テッカマンブレード)だったらたぶん問題無かったよね。昔の子供向けっぽい名前そのまま使おうが、「宇宙」を使おうが「テッカマンブレード」の方はきちんとイメージが形成されているし。

切ったわけではないんだが、もうちょっと何とかならないのかと思うタイトルと言えば「天才麻将少女」(咲-Saki-)だな。「咲」というのも、ウチの国では一般的では無い漢字だから難しいかもしれないが。

中国語タイトルで切られてしまう作品と言えば「女僕珈琲庁」(それでも町は廻っている)だろう!いやね、メイドカフェが舞台だってのは良いんだけど、なぜ女僕珈琲庁(メイドカフェ)をそのままタイトルにしようと思うんだ?知り合いに薦めてもらわなければ危うく見落とす所だったよ……

俺が中国語タイトル見て切っちゃったのは「地球防衛少年」(ぼくらの)だね。しかしこれ、中国語タイトルのイメージのまま見たら、それはそれでスゴイ罠だよな……
幸い私は後に見たOPと原作のおかげでこの作品の方向性を知ることができたが。あと同じ作者の「星星公主」(なるたる)も中国語タイトルは子供向けっぽい印象を受けるが、こっちも壮絶に鬱な内容の作品である意味では罠だ。

罠と言うか、これは私が勘違いしちゃった所がでかいんだが「龍与虎」(とらドラ!)は熱血バトルアニメだと思ってスルーしてしまった。

「とらドラ!」は放映当時、どっかのファンサブが「龍虎闘」というトンデモタイトルにしていたのを思い出した。案の定、当時は見るまでバトルものだと思っていたヤツが続出。

今でこそ何の問題も無くスゴイ作品だと認識されているが「魔法少女小圓」(魔法少女まどか☆マギカ)も放映当時はタイトルから切っちゃうヤツが少なくなかったな。
内容を見る前に作品を叩くな、と言いたくはなるが、「魔法少女」で「小圓」だから……それ以前の作品に「魔法少女小樱」(カードキャプターさくら)とかもあるし、タイトルだけで判断して見るのを躊躇うのは理解できなくもないんだよな……

まぁ「魔法少女」系の作品は中国語タイトルが悪いとかじゃなくて、ウチの国のオタクが低年齢向けっぽい作品に対する拒否反応が強すぎるのが問題な気もするけどね。そういう雰囲気がちょっと感じられるだけで切ってしまう。もったいない。

俺は「机器人筆記」(ROBOTICS;NOTES)を中国語タイトルだけで切っちゃって、後から慌てて追っかけたな。
それにしても、英語タイトル、英語をカタカナにしたタイトルをどうするかは非常に難しい問題ではないかと思う。日本人が受け取る感覚を中国語で表現するのは不可能に近いのではないだろうか?

英語をそのまま使うのはウチの国では習慣的にも、受ける印象的にも難しそうだしね。
ちなみに自分が中国語タイトルで切っちゃった名作アニメは「花牌情縁」(ちはやふる)だ。熱血部活アニメだとは思わなかったのよ。てっきり少女向け恋愛モノだとばかり。

「四畳半神話体系」が自分にとってはタイトルで切って大いに後悔した作品だ。「四畳半」という言葉の意味が日本の住宅事情からのものだから、こっちでは何の事だか分からなかったんだよ……
意訳でアレなことになるタイトルは多いが、かと言って直訳すればいいというものでもないのが厄介だと思う。

自分の場合長すぎるタイトルはなんか印象が良くないので切っちゃうね。
「我的青春恋愛喜劇果然有問題」(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)なんかがまさにそうだった。

それは日本語の原題が長すぎるのも原因だろう。
ただ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」は面白い作品だと思うぞ。あと、この作品のこっちでの略称「春物」もまた萌えというかエロ方面に勘違いされる略称になっちゃっているのがまた……

それにしても、最近はキャラデザの影響に加えて中国語タイトルも影響するようになってきた気がするわ。ウチの国でやり取りされる際には結局中国語タイトル名での話になる訳だし。

10月新作だと「のんのんびより」の中国語タイトルなんかがあからさまだけど、そろそろ過去の名作と似た中国語タイトルにして混同させようとするやり方はムダになってきているんじゃないか?
前は勘違い狙いが出来たかもしれないが、最近はパクリ作品と思われて真っ先に切られる。

うむ。作品の数が増えているから、昔のようなやり方は通用しないどころか逆効果になっているよな。
「他にもたくさん作品があるから、パクリっぽい作品はあえて見なくてもいいや」
という判断になるし。



とまぁ、こんな感じで。
内容が良くても中国語タイトルで損をする作品というのも意外に多いようですね。

それにしても、中国に入るアニメや漫画に関しては、二匹目のどじょうを狙って過去のヒット作品と似たような中国語タイトルをつけるというのは昔からよくあるやり方なのですが、今ではそれがかなりネガティブな効果をもたらしているらしいというのは面白い変化ですね。

最近は公式配信などのルートも拡大していますし、中国オタクの面々も全ての作品を見ることはできなくなっています。そういったことから、
「時間の無駄を出さないために、できるだけハズレ作品や新鮮味の無い作品を引かないようにする」
という考えで視聴作品を決める傾向も出てきています。

そういった考えにより、
過去の人気作品と似たような中国語タイトルを付けられた作品が
「既にある人気作品と似たようなモノと判断され興味を持ってもらえなくなってしまう」
というのは納得できる話ですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国のアニメ公式配信中の各動画サイトのイメージと傾向 オタ中国人の憂鬱アップデート

ありがたいことに
「中国におけるアニメの公式配信を行っている動画サイトの傾向やイメージを教えて欲しい」
という質問をいただいております。
中国のネットにおける日本のアニメの公式配信はここしばらくで随分と変化しましたし、ちょうどいい機会なので一旦まとめてみようかと思います。

7月、10月に公式配信となった作品に関しては過去の記事
7月新作アニメの中国公式配信状況
中国の10月新作アニメ公式配信状況
をご参照ください。
とりあえず以下に私の偏見混じりではありますが、各動画サイトの傾向やイメージを紹介させていただきます。


楽視(letv)
現在公式配信を行っているサイトの中では最も「オタク向け」な所ではないかと思われます。毎期ごとに現地のオタク受けする作品をきっちり取って配信している印象です。

ここは昨年の反日暴動でゴタゴタしていたような時期に「ソードアート・オンライン」の権利獲得及び配信を行って現地で大人気を獲得するなどしていますし、中国のネットユーザー間におけるアニメ公式配信に関する認知を拡大させたサイトと言えそうです。

また通常のテレビアニメの配信以外にも、劇場版アニメ「言の葉の庭」の有料配信を試みたり、「俺妹」の世界同時配信の中国向けの配信を行ったりするなど、中国のオタク層向けに様々なアクションを行っています。
現在予告されている情報によれば、「ソードアート・オンライン」の年末特番「Extra Edition」の年越し配信も行うようです。

ただ、他の動画サイトに勝手にアップされちゃっている動画に対して削除要請を活発に行ったり、外部サイトでの利用を遮断して自サイトでしか見れないようにするなどといったアクションに関しても初期から行っていたという面があるので
「今までそういった圧力や規制についてあまり意識したことの無かった中国オタク層」
の間で、圧力をかけてくるサイトだというネガティブなイメージも広まっているようです。

最近は楽視に限らずどこのサイトも自サイトで「独占配信」しているアニメ作品に関しては、他サイトにアップされている非正規な動画の削除要請を行ったりしているのですが、この先についたイメージもあってか楽視は中国オタク内では叩かれやすいようです。


愛奇芸(iqiyi)
中国の最大手検索エンジン百度の系列の動画サイトです。
現在アニメの公式配信を行っている動画サイトの中では後発ですが、中国の動画サイト市場の中で現在最もパワーのあるサイトではないかと思われます。

配信する作品はオタク向けではあるのですが、楽視よりも大作寄りな作品を取っている印象です。4月の新番組では「進撃の巨人」を獲得して社会現象レベルの大当たりを飛ばしたのも記憶に新しいですね。

またここの特徴としては、ユーザーのアップロードによる動画コンテンツというのが存在せず、全て購入した番組を配信する、hulu型のサイトだという点もあります。

それと、ここは百度系列なのもあってか中国のネットの検索データをかなり持っているのが強いとも言われていますし、時たまそのデータに基づく、一般の感覚からすれば突飛にも思えるような番組オファーを行うという話も聞こえてきますね。

11/16追記:
ありがたいことに
「iqiyiと百度関係で語るなら、百度系列の他のサービスのことも書くべき」
というご指摘をいただきました。確かにiqiyiは違法作品、海賊版無しというのが強みの一つになっていますからそれ以外の事情についても書かないと片手落ちになってしまいますね。

iqiyi自体はhulu系の動画サイトなので基本的に版権購入コンテンツのみなのですが、百度系の他のサービス、百度視頻捜索、百度影音、百度視頻APP、百度影棒などは他所の動画サイト等のコンテンツにただ乗りする「盗鏈」行為が問題視されています。
実際リンクやP2P系の転送、ブラウザのプラグインなどにより、他サイトが正規に購入しているコンテンツや、違法なコンテンツにただ乗りして活用できてしまうのも確かでして……

また、この記事でも挙げた他動画サイトなどによる「中国網絡視頻反盗版聯盟」が百度系のサービスの「盗鏈」、「盗播」行為を非難し、3億元の損害賠償を求めるといった動きが出ています。
その件に関しては中国語ですがこちらのニュースなどでも報道されています。
この盗鏈によるコンテンツのただ乗り行為自体に関して中国ではまだ白黒ついてはいないのですが、とりあえずiqiyiだけで見るのと百度全体で見るのでは印象が違ってくるのは確かですね。


捜狐(sohu)
深夜枠、毎期ごとの新作の配信に関しては中堅所という印象ですが、ここは「ワンピース」や「トリコ」、「フェアリーテイル」といった非深夜枠アニメの配信も行っています。非深夜枠のアニメは、中国でもオタクに限らず一般層に幅広いファンを持っていますから他のサイトとは違った強さがあります。

もちろんここも毎期ごとの新作アニメの獲得には動いていますし日本における前評判の高い作品を獲得していたりはするのですが、現在中国オタク界隈で注目されている深夜枠を中心とした新番組獲得競争とはちょっと違った方向に向いているようにも見えますね。


騰訊(テンセント)
テンセントは電子書籍の配信などにおいては集英社系の漫画コンテンツを公式に配信するなどの動きがありますが、アニメの公式配信に関しての動きは今年7月になってからなので、アニメ配信に関してはまだどのようなカラーになるのか見えていません。
番組の獲得状況に関しても7月はお試し、10月は様子見というような感じですね。

しかし最近はweiboなどの新しいメディアに押されつつあるものの、テンセントQQの圧倒的な普及率とそのルートを活用したコンテンツ展開力はいまだに健在ですし、中国のIT業界の巨人というイメージも変わりませんから、今後どういった動きがあるのかと言う点でも注目されているようです。


土豆(tudou)
中国における日本のアニメの公式配信で大きな動きがあったのは2011年末の土豆とテレ東の件からでして、土豆は中国におけるアニメ公式配信の先鞭をつけたサイトと言えます。しかしその後、土豆は優酷との電撃合併等のゴタゴタもありアニメの公式配信に関しての動きもいまいちパッとしない状態が続いているという印象です。

最近になり公式配信に関してまた動き出してはいるのですが、優酷と中国の動画サイト最大手を争っていた昔に比べて元気が無いように見えますね。土豆は動画サイトとしての歴史が比較的長いですし、企画力や運営のノウハウ、交渉力はあるようなのですが、肝心の資金力が不足しているらしいという話も聞きます。

また、土豆は中国における昔からあるフォーラム以外のオタク系のコミュニティや、オタク系ニュースサイト、weiboなどの新しいネットメディアの活用が上手くいっていないという印象も受けます。
最近は現地のオタク系ニュースサイトで各動画サイトの番組獲得及び公式配信予定に関するニュースが出たりするのですが、10月の新作アニメの時などは土豆に関してだけなぜか載っていないという事態になっていました。
節々で存在感を見せる動画サイトの古豪ではあるのですが、現在はイロイロと苦戦気味なのかもしれません。


それともう一つ、最近始まったらしい
快FUN
という不思議なサイトがあります。

このサイトでは10月の新作アニメに関しては「ログ・ホライズン」、「蒼き鋼のアルペジオ」、「夜桜四重奏」、「ストライク・ザ・ブラッド」が配信されているようで、それから「攻殻機動隊ARISE」の配信も予定されているようです。
また他に中国のアニメや、日本の過去のアニメも配信されている模様です。

このサイト上の「关于我们」を見ると「huadaiwang.com」とか書いてあるので、恐らく今年の3月頃に報道されていた日系資本が入るというアニメ配信サイト「華代網」関係のサイトではないかと思われますが、唐突に出現したので私の方でもよく分からないサイトなのですよね。
以前の「華代網」に関する報道については以下のサイト様の記事などをご参照ください。
D2C、中国市場向けに日本アニメなど正規動画コンテンツ提供目指す(知財情報局)
TBSテレビ、中国でネット配信事業にアニメ販売(TBS Program Catalog)

中国現地でのユーザー向けの広報活動もまだ行っていないらしく、現時点では中国オタク内でもこのサイトの存在は知られていないようですし、サイトの構造を見てもFAQが白紙だったりと作りかけに思われる個所が見受けられます。

また、現時点でサイト上に掲示されている許可関係のコードはICP登録と網絡文化経営許可証のみで、自前のサーバにデータをアップして動画を配信する動画サイトの運営に必須となるはずの「網絡視聴許可証」が掲示されていないのもなんだかよく分かりませんね。
(例えばコメント弾幕系サイトのbilibiliはこの許可証を持っていないので、自前のサーバにデータをアップして動画を流すことはできません。可能なのは初期のニコニコ動画のようにコメントをかぶせるだけということになります)

この許可証に関しては非常に重要で、現在日本のアニメが正規の輸入ルートと手続きを経ないでタイムラグ無しに配信できているのも、この許可証を取得した動画サイトが一定の自主裁量のお墨付きをもらっているからなのですが……

それから配信しているコンテンツに関しても、日本海軍ネタが入る「蒼き鋼のアルペジオ」や、ドロドロバイオレンスの「School Days」など話題になり過ぎるとめんどくさいことになりそうな作品が見受けられます。

そんな訳で、ここに関しては私の方でもよく分からないとしか言いようが無いですし、少なくとも現時点では見ていてイロイロと疑問や不安の尽きないサイトですね。

ただ、ここで現在配信されている作品の中に「天空戦記シュラト」があるのはちょっと面白いですね。
こういった過去に中国のテレビで放映されて人気になった作品は、中国語字幕版や中国語吹き替え版で、きちんとした画質のデータが存在しない或いは揃っていないということなので、シュラトのような過去の中国における人気作品を中国語環境で提供するというのはちょっとした強みになりそうな気もします。


以上、非常にイイカゲンなもので恐縮ですが、
現在中国のアニメ公式配信に関してはこんな所でしょうか。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

11/15修正:誤字脱字などを修正しました。ご指摘ありがとうございます。
11/16追記:iqiyiに関して追記しました。ご指摘ありがとうございます。

中国で勢力を拡大するモテない男の秘密組織FFF団

11月11日はポッキー&プリッツの日だったりなんだりするそうですが、
中国では11月11日は
「光棍節」
という独り身の人間が自分の独り身っぷりを祝うという、後ろ向きに全力疾走するネタ記念日だったりします。光棍節に関しては他の中国情報系サイト様でやってくれるかと思いますので当ブログではそれに関係したネタで一つやらせていただきます。

この光棍節など、独り身関係の話題で
「FFF団」
というのが最近やたらと目立つネタになっています。
画像もあるので百度百科のFFF団のページ(中国語)などもご参照ください。

これは「バカとテストと召喚獣」

の作中のネタから来ているものなのですが、中国オタク内では妙にウケるというかある種の定番ネタとなっている模様です。

とりあえず以下に、中国のネットで行われていた
「FFF団とは何ぞや?」
と言ったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


FFF団って何なの?近頃ネットやイベントを中心に妙に増殖しているようだが。

FFF団は一切のカップルに対して反対する組織のことである。以上。

でたらめを言ってはいかん。FFF団が反対する、焼き殺すのは異性の恋愛のみだぞ!

そっちになってるのか。時代は変わるもんだな……
俺は「恋愛死ね死ね団」しか知らない世代になっちまったんだな……

弾幕系コメントサイトでも、FFF団のコメ弾幕が乱れ飛んだりするよな。彼等はどこにでも出没する!フゥーハハハ!

FFF団は、言ってみればある種の連盟のようなものだな!

異性恋愛者を焼き殺せ!

マジレスすれば、独り身を脱出した人を極度に羨み、焼き殺したいとばかりに狂っている一群のことだね。

確か異端審問会だっけ?

そもそも何が異端なんだ?

異性恋愛を行う者、異性と縁のある人間が異端者で、そいつらを焼き殺すのが目的の団体。分かり易く言えば「男女交際活動に対して反感を抱いている」というヤツだな。

いったいどこから来たネタなんだ?
ハーレム系の作品に対して特に頻出するように思うが、最近はほぼ全てのアニメで男女カップリングネタが出ると出現するような印象だ。

「バカとテストと召喚獣」を見ると分かるぞ。元ネタはそれだから。
なんでFFFなのかも分かると思う。

「バカとテストと召喚獣」に出てくるのが元ネタで、多くの独り身の人間により構成されているある種の非組織的集団……ってとこだな。
基本的にヒロインのいる主人公に対して様々な嫉妬と憤懣をぶちまける行為を行うから、そりゃアニメ関係では頻繁に出てくるわな!

そういや、FFF団が同性の恋愛は問題にしていないのは秀吉がいるからなのだろうか?

元ネタ的にはそれもあるかもな。元ネタのFFF団的にアリなのは秀吉以外にもアキちゃんがいるからね。あと恋愛死ね死ね団の時はまだホモネタや百合ネタが広く認知されていない時期だったってのもあるかな。

FFF団は別に真の愛を燃やしたりはしないよ。たぶん。
優柔不断だったり人間のクズを燃やしたりするだけだよ。恐らく。

FFF団はどんどん強大になっているぞぉぉぉぉぉ!

生きるも死ぬも独りという集団なのさ……

気が付いたら随分増えているよな。
まさかこんなに多くの同志がいるとは……FFF団、万歳!

イベントでもネタコスプレとして活躍しているよな。
FFF団の集団をちょくちょく見かける。

でも、俺はコスプレしているやつらが本当のFFF団なのかは疑問がある。あいつらの中には、彼女がいる「叛徒」が存在するのではないかと疑わざるを得ない……!



とまぁ、こんな感じで。
FFF団は現在も勢力を拡大し続けているようです。今年の光棍節でも大活躍でしたし、ネットにおける自虐ネタとしても活躍している模様です。

またFFF団は衣装も安い、或いは簡単に自作できるということで、手軽にできるネタコスプレとしても重宝されているようです。
教えていただいた情報によれば、こんな感じのFFF団の画像がネットでアップされていたりするという話です。
FFF




これは中国のある高校の運動会で行われた仮装行進の写真だそうで、中国語ですがコチラのニュースでも紹介されたりしていますのでよろしければご参照ください。

ちなみに、中国オタク用語ではFFF団を抜けることを
「脱団」
と言ったり、FFF団を裏切って恋人を作る人間を
「叛徒」
と言ったりするそうです。

それにしても、恋愛関係の自虐ネタに関して一昔前は稲中卓球部が元ネタだった
「恋愛死ね死ね団」
がよく使われていたように思いますが、最近はこのFFF団が取って代わっている模様です。こういった変化を見ると、中国オタク内でも話題やネタの移り変わりが起こっているというのを実感しますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ロードス島戦記ってどこがスゴイの?高評価の理由は何?」

ありがたいことに
「日本の国産ファンタジー、ロードス島戦記のような設定は中国オタク内ではどんな感じなのか?」
と言う質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

「ロードス島戦記」

は中国オタク内でも日本のファンタジーの名作としてよく知られていますし、90年代後半の中国においてオタク層が本格的に形成されていく時期には既に話題になる、評価の高い作品になっていたかと思います。

そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国オタク内でのロードス島戦記の評価」
に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のファンタジー系作品の話になると、名作というか押さえておくべき作品として「ロードス島戦記」がかなりの頻度で挙がるけど、「ロードス島戦記」ってどこがスゴイの?高評価の理由は何?新人の俺にちょっと教えてくださいな。

作品の内容について知りたいの?それとも作品の影響とかについて?

内容もそうだし、作品の評価される理由というのも知りたいんだわ。
百度とかで見ればそれなりに情報があるんだけど種類も多いようだし順序も良く分からなくて混乱しちゃって……

難しく考えないで、まずはOVA版を見てみればいいと思うぞ。画質に少々我慢すればいいだけだ。

古い作品だし、思い入れ無しに今の感覚で見るとそこまで面白く無いかもしれんぞ。音楽は一流と言って間違いないが、ストーリーと画像に関してはあまりほめられない。

見るんだったら、パーンが主人公の部分から見て次にスパークが主人公の部分を見ると良いと思う。外伝はその後かな。
アニメもOVAの方が良いと思う。最初の「灰色の魔女」の部分は新しいTV版だと描かれていなかったはず。

流れ的にはD&Dの影響を受けているんだけど、設定やキャラに関しては日本独自の部分がイロイロと出ていて面白いんだよね。
指輪物語やD&Dとかはファンタジーのイメージに関しておさえておくと良い作品だけど、日本のファンタジーのイメージを把握するならやはり「ロードス島戦記」を押さえておくといいと思う。

私のエルフや精霊系のキャラのイメージは基本的に「ロードス島戦記」からきているものになってるな。

私も「ロードス島戦記」のせいで精霊、エルフ萌えになっちゃったわ……
ディードリッドが私の二次元の初恋。

今見ると欠点も多いけど、子供の頃の思い出も加わって自分の中では名作の一つになっている。

小説版の方はどうなのかね?
ライトノベルの黎明期に大ヒットを飛ばした伝説の名作という話も聞くが。

小説は日本のファンタジーの元祖とかも言われているね。ライトノベルの歴史的に重要な作品でもある。

あらすじは知っていても原作小説をきっちり読んでいる人間は案外少ないかもね。量は多いけど、OVA版のストーリーの前伝にあたる「ロードス島伝説」が個人的におススメ。

ストーリーは原作小説の方が面白いな。OVA版だとストーリーの順番が混乱しているし、キャラも出揃っていないからストーリーに原作にはなかった矛盾というか粗が出てしまっている。TV版は原作に近いけど、個人的にはOVA版の方がクオリティは上に見えるかな……

OVA版の時は原作小説がまだ完結していなかったんだっけ?
まぁ、OVAのストーリーはあれだけど多くの名キャラがアニメに出て来たのは間違いないし、歴史的な価値は大きいんじゃないかね。

えーと、うんまぁ……TV版は神曲だけでも価値はあるよ!

アニメ版を見ると、日本式とD&Dの合体とも言える日本のファンタジーのスタイルを確立したのが見て取れるよね。
あと、アニメは欠点もツッコミ所も少なくないが、とりあえず音楽がスバラシイ作品なのには誰も異論は無いんじゃないかね。菅野よう子の音楽とかもあるし。

菅野よう子はTV版のOP「奇跡の海」だな。OVA版OPは新居明乃だし、「ロードス島戦記」の音楽の評価は菅野よう子だけじゃないよ。どれもスバラシイのは間違いけどね。

OPとEDは最高だよね。
でも私は本編自体はなんかかったるくてきちんと見ていなかったり……

今の時代に見るなら、逆に原作小説の方がおススメかもね。最初の「灰色の魔女」を読んでみて楽しめるならそのままいけると思う。

懐かしいな。中学の時に昼飯代を一月くらい節約して小説買ったよ。確か上下二巻の分厚いバージョンだったけど、一気に読んじゃったね。
外伝作品まで含めた正規版とかこっちで出してくれないかな……思い入れのある古いファンも少なくないと思うんだけど。

私も今から「ロードス島戦記」に入るなら、まずは小説からをオススメするよ。OVAは小説の挿絵と同じような、イメージの素材くらいに思っておくべし。

自由騎士パーンの英雄譚や日本のファンタジーのエルフの原点であるディード、アシュラムとダークエルフのピロテースといったキャラはスバラシイね。
あと私はファーンとべルドが戦場で二人とも「負ける」所や、バーサーカーのオルソンのストーリーが好みだ。今考えると、私の中二病的感覚はこの作品の影響がデカイ。若い世代の人にもぜひ見て欲しいと思う作品だ。

お前らのせいで、俺のコンプレックスの原点がディードリッドだと思い出しちゃったじゃないか……

パーンとディードの関係が昔の自分にとっては憧れだったわ。最近のラノベ作品だとそういうのが無くてちょっと寂しい。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの上の世代の人間にとっては、やはり思い出の作品となっているようですし、作品のイメージがイロイロと刻み込まれている人も少なくないようです。

「ロードス島戦記」のOVAは90年代半ば頃から中国のテレビでも放映されていたそうで、そこから作品にハマった人も多く「ロードス島戦記」の主なイメージもOVA版になっているのだとか。

また、小説の方も90年代中ごろには、香港や台湾で出ていたであろう繁体字版の海賊版が入って来ていたようです。ただ小説の方はライトノベル系のコンテンツが中国オタク内ではまだ認識されていない時期でしたし、同時期に入っていた「銀河英雄伝説」と比べるとあまり話題になっていなかったように思います。

しかし中国オタクのマニア層における「ロードス島戦記」のアニメや世界観に関する評価は当時からかなり高かったそうで、昔のアニメ雑誌ではよく特集が組まれたりしていたという話です。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


11/11修正:「ロードス島戦記」の原作は小説ではなく戦うパソコンゲームマガジン連載のリプレイの方だというご指摘をいただきました。ご指摘ありがとうございます。いや、これはうっかりしていました……

中国オタク「最近は男性の歌うアニソンって少なくない?なんでだろ?」

ありがたいことに
「中国オタクとアニソン関連での話題を」
というリクエストをいただいておりますので、今回はそれについてを。

中国オタク内でもアニソンは重要なオタクコンテンツの一つとなっていまして、オタク関係の様々な所で存在感を示しています。
またアニソンカラオケも随分と盛り上がっているそうで、一昔前と比べると「日本語でそのまま歌える人」も随分と増えているそうです。

最近は中国でも大きな都市なら探せば日本のアニソンがかなり入っている、或いは日本の通信カラオケがそのまま使えるお店もあるので、アニソンカラオケはオタク仲間同士で騒ぐときなどには重宝されているそうですし、アニソンカラオケ系のイベントが行われたりもしています。

ただ、そんな盛り上がりの中
「男性の歌えるアニソンが不足気味」
といったことに少々悩んでいる人もいるという話です。

そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイト等で見かけた
「最近は男性の歌うアニソンが少ないと感じる」
ということに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと思いついたんだけど、最近は男性の歌うアニソンって少なくない?なんでだろ?
昔はもっと男声のアニソンがあったはずだと思うんだが。

確かに男声のアニソンはどんどん少なくなっているかもしれないな。俺の持ち歌も一昔前のアニソンが多い。

ちょっと検索したりなんだりで調べてみたんだが、現在の日本では数の上では女性歌手が男性歌手を圧倒している。それこそ倍は差があるようだ。これも原因の一つじゃないかな。

男性が歌っているアニソンで、良い感じのを探すのって結構難しくなってきている。歌いたいアニソンに関してはアニメが良い感じだったりOPがカッコよかったりという条件もつくからなおさらだ。

女性歌手のアニソンを男性が歌えないわけじゃないけど、キーが高かったり、原曲のイメージが女声で固まっているからちょっとキツイ所があったりするんだよな。

これ、原因は受け手に男性が多いからじゃないか?

どうなんだろうな……とりあえず現在の日本の歌手界隈は女性の方が多いという印象だ。昨年末の紅白歌合戦も勝ったのは赤組だったし。

いや、紅白歌合戦の勝敗と男女の歌手のパワーバランスは関係ないでしょ。それに勝敗を言ったら、12年以前は白組が連勝しているし。

アニソンの名曲で男性が歌っているとなると一昔前のものが多くなるかな。「世界が終るまでは…」とか「Butter-Fly」とか、一昔前なら誰もが知っているアニソンの中に男性の歌っているものが多いんだが。

やはり、現在のアニソンは女性が歌っているものの方が多いよな。
私のよく聞くアニソンにも女性の歌うものが多いけど、カラオケとかで大っぴらに歌えないのは少々残念だ。この点だけは女性が本当に羨ましいと思ってしまうぜ……

私が小さいころ見ていたアニメのアニソンは男性歌手のものが多かったと思うんだけどね。「愛をとりもどせ!!」の高音パートも男性のボーカルだと知ったのはわりと最近になってからだが、知ったときはちょっと驚いたわ。

ヒロインが前面に出てくるような作品は女性歌手のアニソンが多いよね。やはり男性ファンが多いからでは?

男性オタク向け作品の多くは女性が歌っていたりするけど、女性オタク向けの作品は男性が歌っているのが多い。ただ男女比較すると女性歌手の方が多いのも間違いないんだよね。需要と供給両方が理由じゃないの?

お前らが歌うアニソンとして利用可能かどうかは分からんが、「うたの☆プリンスさまっ♪」とかは全部男性が歌っているぞ!

女声のアニソンが多くなっているのは作品テーマとコストの問題じゃないかと私は思う。
熱血系の作品の主題歌や民族風の歌とかでもない限り、女声の方が使い勝手が良いのは確かでしょ。現在は男声アニソンは3割も無いんじゃないかな?

「紅蓮の弓矢」とかは最近のアニソンで男性ボーカルだったので有難いわ。あと「銀魂」関連のアニソンも良い。それからボカロ、歌ってみた系の曲は男性OKなのもあるのが助かるよ。

私は「男子高校生の日常」の主題歌とかも良いと思っている。というかよく歌う。

燃える歌だとJAM Projectとかになっちゃうかな。悪くないんだけど、それだけではキツイかも。

有難いと言えば、西川貴教の存在だね!
アニソン自体は男女どちらが歌おうがいい曲なら関係無いけど、カラオケとかだと男性の選択範囲が狭くなってしまうのは確かになんだよね。

男性ボーカルの曲と合う長編アニメ、熱血アニメが少なくなっているからというのも理由の一つでは。ここしばらくの作品に関して、JAM Projectが合うか合わないかで考えてみれば何となく分かるんじゃないかと。

しかし最近は熱血モノだとか、ロボットモノだとかでも女性が歌うアニソンが増えて来ているように感じるんだが……

女性声優が歌手としても前面に出ている、アイドル化しているってのもあるんだろうな。女性声優の歌やCDも増えているし。私も平野綾やけいおん!辺りから声優の歌と言うのを意識しだしたよ。

深夜枠以外の作品だと、男性ボーカルのタイアップ曲とか結構あるよ。ただそういうのは民工アニメとしてウチの国のオタクの間ではあんまり話題にしなくなってきているんだよね……

名探偵コナンの主題歌の男女ボーカル比率とか見ると、別に男性ボーカルが少ないってわけじゃないが、最近の流れを見ると減少しているように感じるのも確か。

しかもウチの国のファンの反応を見ると、コナンの主題歌では女性ボーカルの曲の方が人気高いんだよね。そこら辺から考えると、今の趨勢もしょうがないのかな。



とまぁ、こんな感じで。
最近中国オタク内で人気になった日本のアニソンを見てみると、ボーカルの男女に関しては特に影響していないように感じられますが、男性の場合カラオケやイベントなどで歌い易い、使い勝手の良い曲の選択範囲が狭くてちょっと困っている人がいるというのも確かなようです。

それから上の発言にもありますがボーカロイド系の曲が、「歌ってみた」経由で男性歌手のイメージに変換されるというのはちょっと面白い流れにも感じられますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的「一昔前のアニソンで好きな曲」

中国オタク「ウルトラ怪獣擬人化とか、円谷は何考えてんだ」

ありがたいことに
「中国でウルトラマンは非常によく知られているそうですが、ウルトラ怪獣擬人化計画とかは中国のオタクな人にとってはどうなんでしょうか?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

中国では90年代頃から中国国内のテレビでも放映され大人気になりましたし、現在も非常に幅広い年代によく知られている存在ですし、中国オタクの面々も子供の頃にウルトラマンを見て育った人が多いです。

そういったこともあってか中国オタク内では
「ウルトラ怪獣擬人化計画」
が他の萌え擬人化ネタに比べて注目されている感もありますし、
最近情報が出たフィギュアに関しても

ちょっとした話題になっているようです。

そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイト等で見かけたその辺りに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


円谷が正規で展開している怪獣娘プロジェクト、ついにフィギュアまで出てしまった……
ウルトラ怪獣擬人化とか、円谷は何考えてんだ。

うおっ!?これがエレキングか?

えーと、現在企画されていたりデザインが出たりしているのはこのエレキングの他に、レッドキング、ゼットン、メトロン星人か。
いや、女の子キャラはかわいいよ。だけど怪獣としてはどうなんだろう……

エレキングってどこで出た怪獣?

ウルトラセブンで出た怪獣。魚釣りに捕獲された経歴を持つ怪獣で、ハッキリ言って弱い部類に入ると思われる。ただ、とても有名ではあるけどね。

ウルトラファイトだとエレキングは活躍しているんだぜ!実はセブンに勝っている!
エレキングはセブンが初登場で、その後もウルトラシリーズの様々な作品に出ているね。知名度の高い代表的なウルトラ怪獣と言えるのは間違いないな。

バルタン星人とかはやらないの?

そのうち出るんじゃないの?
バルタン星人も非常に有名な怪獣だし。ただ、私にはバルタン星人をどうやって「娘化」するのかは想像できない。単純に女の子にパーツ装着するにしても、方向性とかあるだろうし。

これを見ていると、ウルトラマンの理性が心配になってくるな!

俺の子供の頃の思い出がまた壊れた。最近こういうのが多すぎる。

なんてことだ。この世界は一体どうなってしまうんだ!?

これはヒドイ、ヒド過ぎる。

こういうのを卑俗って言うんだろうね。
しかし……私はこういう卑俗なのが大好きなのだよ!!

不覚にも萌えてしまった。
まさかウルトラマンがハーレムを作る日が来るとは……

ウルトラマンのヤツ、こんなに萌える怪獣とプロレスごっこをやろうというのか!?

これぞまさに「怪受」ってやつだな。攻めはもちろんウルトラマン?
(訳注:中国語では「怪獣」の「獣」の字の発音と「受」の字の発音はどちらも同じ「shou」になります)

うーむ……もしや、薄い本的にはウルトラマンが悪役担当になるのか……?エロ的な面では相変わらずぼくらの味方だとは思うが。

これはもしや、同人誌出せってことか?

いや、ウルトラマンや怪獣は「元のデザインのまま」18禁同人誌やエロ画像というのが既に存在する。あれは性的嗜好に関する深淵を覗いてしまうことになるぞ……

え、でもそういうのって悪くない思わないか?
私はこんな企画をやるよりも、女性のウルトラマンをもっと増やすべきだと思うんだが。もちろん中途半端な擬人化はやらずに、元々のウルトラマンのデザインの流れの上でだ。

お前、マニアックだな……俺はこっちの怪獣の娘化の方でいいや。
しかしこのデザインになってしまうと昔見たウルトラマンの戦うシーンに関して深く考えざるを得ないぜ。

でもそれだと怪獣倒すシーンが物凄い惨殺描写になりかねんな。

エレキングとか首をバッサリいってたよね……

この怪獣娘って「はいたい七葉」でやってたネタとは違うのかな?あっちも円谷公式らしいけど。

俺、ウルトラマンになりたくなってきた。

うむ。俺も子供の頃からウルトラマンになるのを夢見ていたが、今その夢を再確認したよ!

もうウルトラマンと怪獣の戦いを、純粋な目で見ることが出来なくなりました。

てか、ウルトラマンをこういう女性化したのってなかったっけ?

「ウルトラマン妹」とかあったよね。あの小説書いているのってウルトラマンの脚本も担当した人のはずだし、円谷は公式で結構ヘンなことやっている所なんだよな……

やはりこの世界に、萌えにできないものは存在しないというわけか。
さぁ次はゴジラだ!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的には結構「アリ」なようですね。

中国オタク内では最近特撮ジャンル、例えば仮面ライダーの新シリーズなどが段々と注目されるようになってきていますが、「ウルトラマン」に関しては知名度こそ高いものの中国オタク内での評価はイマイチなままです。

この辺りに関しては、ウルトラマンは「子供向け」「大人になったら卒業するもの」というイメージが強く、中国オタクの求める「大人向けのオタクコンテンツ」と見てもらえないのが大きな理由となっているという話も聞きます。

ただそんなウルトラマンも、こういった擬人化アレンジを加えたものに関してはデザインも、ネタを含む話題性としても、十分に「アリ」なものになったりする模様です。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「ウチの国で特撮が流行らないのは何故?」

中国オタク「日本女性の8割がのび太は彼氏としてナシ?じゃあ残り2割は!?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれに関してやらせていただきます。

日本で先日出た記事
「野比のび太」はぶっちゃけ彼氏として“ナシ”⇒83.1%(マイナビウーマン)
が中国のネットに転載されて話題になっているそうです。
中国語のニュースはコチラコチラなどをご参照ください。

「ドラえもん」の野比のび太が

ダメ人間だということは中国でもよく知られていますし、彼氏にするのは「ナシ」だと考える女性が多いというのは中国の感覚でも納得できるようです。
しかし残り2割弱とはいえ、のび太を彼氏にしてもいいと考える女性が存在するのは、かなり意外に思われている模様です。

そんな訳で以下に中国のネットで見かけた反応を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なんか日本でわりと衝撃的な統計が出てしまったそうだ。日本の女性に対して「のび太は彼氏としてアリかナシか?」という調査を行い、その結果として出たのは「8割がのび太は彼氏としてナシと考えている」というものだったそうだ。

ふむ。のび太では彼氏としては厳しいよな。日本女性の8割がそう考えていると……え?じゃあ2割もの女性がアリだと考えているのか……!?

そうなんだよ。
これは8割もいる、じゃなくて「8割しか」いないと受け止めるべきじゃないだろうか?

のび太って現実にいたら超ハイレベルのダメ人間じゃないか。突き抜けたレベルの無能でしかも弱虫。それでも「アリ」だと考えるとか、日本の女性の感覚が分からん。本気で。

「やさしさ」と「母性本能を刺激する」というのが肯定派の主な意見らしい。しかしそれにしたって限度があるだろう。

うーん……自分はその「やさしさ」という意見を素直に受け取れん。
のび太を彼氏にすればドラえもんもついてくる!という計算があるんじゃないか?私もその条件ならのび太を兄と呼んでもいい。

なんともはや……まさか2割弱も彼氏としてアリだと……

セワシのミッションの難度が予想外に低かったのが判明。
のび太は彼女とか結婚とか無理なキャラの典型だと思っていたよ!!

のび太なんかと結婚したら苦労するだろうし、子供を育てる能力も無いだろうからセワシのミッションの難度は相変わらず高いんでないの?

のび太を彼氏としてナシだという人が多いのは意外でもなんでもないが、残り2割のアリだと考える人に関してはかなり気になる。

ドラえもん無しとなると、のび太の良い所って何も無いだろう。
ダメな所が萌えるとか、そういうことなのか?

確かにドラえもんがいなくなったら、のび太は典型的なダメ人間、マダオだよな。

世界はこんなにもマダオに優しかったのか……

ウチの国でこのアンケート取ったら、「ナシ」と答えるのは8割強じゃなくて10割になるだろう。

のび太の能力……あるぞ!射撃の腕前は宇宙でもトップクラスだ!それしかないけど。

結局はつぶして借金を作ってしまうが「就職できないから自分で会社を作る」とか、のび太は結構行動力はあると思うんだよね。PCの前でグダグダしているだけの俺達よりはマシな気も……

しずかちゃんと結婚できるルートでは人生の勝ち組には入れるレベルなんだから、将来性は一応あるんじゃないの?

これ、回答者がドラえもんに詳しいかどうかで回答が変わりそうな気がする。のび太の将来性の知識の有無が出て来るし。

のび太の最大の問題は「怠け者」という点だが、ここが成長によって解消できるかにかかっていると思う。実際、これが解消できたと思われる未来ののび太は彼氏としてかなり悪くない人間になっている。

のび太は最終的にドラえもんを作るレベルにまで成長するんだし、将来性は極めて高いよな。

いやいや、それはネタの最終回だよ!藤子不二雄の描いたものじゃない!

公式の方では、劇場版に出てくる環境保護局の自然調査員というのが成功したケースだね。その他にはイロイロとダメな未来像も出てくる……というかドラえもんの来た理由がそのダメな未来の改変だから、放っておいたらダメ人間になる確率も高い。

漫画で描かれるのはあくまで小学生時代の話だし、大長編とかではそれなりにカッコイイ所も見せているからなぁ。成長の仕方次第ではあるけど、のび太は大器晩成型と言えなくもないと思う。

のび太の良い所に関しては藤子不二雄先生自身が良いことを言っている。
藤子不二雄先生は「のび太にも良いところが一つだけある。それは彼は反省するんです。いつまでもいつまでも今より良い人間になろうと努力するんです」とのび太の長所をあげている。

将来を知っているとか関係無く、のび太に関してはドラえもんに詳しいと「アリ」だと思う人が増えるのは分からなくも無い気がする。作品を読んでいると、時たまのび太の良いエピソードがあるんだよね。

例えばこれが男性版だと「ジャイ子は彼女としてアリかナシか」みたいな話になるだろうし、人によっては悪くないと思う人も出るんじゃないかな。私はジャイ子を彼女にするのはごめんだが。

俺はジャイ子嫌いじゃないぞ。原作序盤は性格が悪く描写されているけど、その後はどんどん穏やかな性格になり漫画家志望というクリエイターとしての描写が増えてくるし、その辺りのジャイ子なら彼女として全く問題ない!
中盤以降のジャイ子に関しては、ちょっとルックスが悪いだけで性格は悪くない。もうちょっと背が伸びるか痩せるかすれば周囲の評価も変わるんじゃないかと俺は思っている。



とまぁ、こんな感じで。
のび太のような男でもOKという女性が2割ほどいるらしいというのが、人によってはちょっとした衝撃だったようです。

日本ではのび太が彼氏として「基本的にナシ」というのに対して、中国では「絶対ナシ」になっているような空気もありました。この辺に関しては中国における「彼氏」の理想や需要、またそれに関して出回っている情報やイメージが日本とは結構違うのかもしれないと感じてしまいますね。

それからのび太の評価に関しては、中国オタク内でも作品の知識の深さや捉え方次第で評価が変わるようでしたが、こちらの方もイロイロと面白いですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本人は『Z』の字になんか思い入れがあったり特殊な意味があったりするの?」

今回はちょっと軽めの話題で一つ。

「ドラゴンボールZ」のように、作品のタイトルなどの後ろにアルファベットの文字が付いていることは珍しくないかと思いますが、中国オタクの中にはこの名前の後ろのアルファベットの意味に関して引っかかるモノを感じたりする人もいるようです。

そしてそういった名前の後ろにつく各種アルファベットの中でも
「Z」
の意味が特によく分からない……なんてことになっているようです。
そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイトで見かけたその辺に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメや漫画、ゲームを見ていると名前の後ろに「Z」の文字がついているのが結構あったりすると思うんだが、これはどういう意味なんだろう?
日本人は「Z」の字になんか思い入れがあったり特殊な意味があったりするの?

「ドラゴンボールZ」や「Zガンダム」、「マジンガーZ」とかか。そこまで数は多くないかもしれないけど、確かに意味不明かつ印象的な使い方になっているかも。

ZガンダムのアレはアルファベットのZじゃなくてギリシャ文字のΖだからな。
ζ関数とかのアレだ。

他にも「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルてZ」と言う作品や最近人気のアイドルに「ももいろクローバーZ」というのも存在するな。
でもZの意味は……私にも分からん。

日本人の間では「Z」は「最高」や「最強」、「究極」の意味にとられると聞いた覚えがあるんだけど。

Zが数字の2にも見えるからだという話じゃなかったっけ?2そのままだと単純すぎるから、視覚デザインや発音的なひねりを加えて「Z」にするとか、そんな話があったような。

私はZは「Zero」から来ていると思ったんだが、これは違うの?

その場合、続編にゼロをつける意味が分かんなくなるじゃないか。「ドラゴンボールZ」とか、単純にアニメの続編だし。ただ「老人Z」とかだとゼロでもいい……のか?

アニメ以外にも、日産の車がZをつけたりしているね。あとソニーのXperiaがZつけてる。

「戦国無双3 Z」もそうだな。

そうだ!これはきっと「怪傑ゾロ」の影響だ!!
……すまん、自分はこれくらいしか思い浮かばなかったわ。

「X」とかだと分かり易いんだけどね。未知の存在とかいうイメージがすぐに出て来るし。

恐らく日本人の間で「Z」に対して「カッコイイ」と言うイメージがあるのは間違いないと思う。しかしその過程がどうも分からんな。ウチの国で数字の八が好まれる、西洋で7が好まれるようなもんなんだろうか?

「Z」以外のアルファベットだと「S」も好まれているよね。ただ「S」に関しては「super」「special」が元になっているのがハッキリしている。

Vは「victory」だよな。これは分かり易い

あとはGもそこそこあるかな。こっちは「god」かな?

Gは主に「great」の方じゃないかね。
しかし他の文字は分かるが、Zだけいよいよ分かんなくなってきたな。

日本帝国海軍には決戦時に掲げるZ旗というのがあるんだよね。もしかしたら昔からある感覚なのかも。

Z旗に関しては、アルファベットの最後の文字ってことが理由だったと思う。
私がどこかで見た話ではその「最後」ってのがZに対する「スゴイ」と言うイメージに繋がっているということだったし、そういったZのイメージがアニメにも影響しているのかもしれん。

Zは「zero」という言葉と、アルファベットの最後であるというのがイメージに影響しているのではないだろうか?

なるほど。始まりにして終わりの文字……Z!
なんか中二病的な魅力があるな。こりゃちょくちょく使われるのも納得だ!



とまぁ、こんな感じで。
「Z」以外のアルファベットに関してはなんとなく意味を想像で来たり納得できたりはするようですが、「Z」に関してはどんな意味が込められているのか混乱しているようですね。

この辺に関してはそれぞれの作品でイメージされているものが違ったりしますし、「考えるよりも感じろ」的な所もありますからハッキリとした回答を求めるとなるとややこしくなってくるようにも思えます。

ただ具体的な意味は分からなくても、「Z」に込められた雰囲気のようなものに関してはなんとなく伝わっているようなのは面白いですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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