「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2014年04月

中国オタク「ウチの国の神獣や妖怪が日本に行くと妙な存在になってしまうような気が……」

ありがたいことに
「日本のアニメや漫画に出てくる、中国の伝説上の神獣などに関して中国オタクの間ではどう思われているのか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

中国の伝説上の神獣などがよく出てきますし、作品ごとに結構なアレンジが加わっていたりしますが、中国オタクの面々からすると意外に思うケースも少なくないそうです。
そんな訳で今回は中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国の神獣や妖怪が日本に行くと妙な存在になるような」
といったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと思ったんだが、ウチの国の神獣だとか妖怪の類って日本に行くと妙な存在になってしまうような気がするんだが……・どう思う?

それは有るな。ただ強くなったりカッコよくなったりしている個人的には結構アリなケースも多い。

細かいのとかマイナーなのを掘り出して設定してくるよね。
俺むしろ日本の作品経由で知ることとかもあるわ。

確かにそうだな。私はスパロボの超機人の設定に衝撃を受けたよ。

実は応龍とかスパロボで初めて知った。四霊やら黄帝との関係も含めて。

ウチの国でよく知られている妖怪って山海経からのが多いのかな?
山海経は日本でもよく知られているようだし、日本の妖怪を見るとウチの国から流れていったものもあるようだ。ただ日本で現地化というか現地の伝説になった存在とかも少なくないみたいだね。どのように変化したのか、違いはどのくらいなのかとか少々気になる。

日本に入ると名称の変化もあったりするから混乱するよね。
例えば四象が日本だと四神、四神獣、四聖獣とか呼ばれているようだし。

日本はそういう設定をイロイロとネタにしてくるからな……向こうでどんなイメージになるのかをまとめて見るのも面白いかも。

言われてみれば、私も神獣や妖怪に関して「凄い」、「強い」というイメージを日本の作品経由で受け取っていることが少なくない。

ウチの国の神話関係の存在、日本に行ったら美男美女美少年美少女になっているような。

あとはなんか古代に封印された凶悪な存在と言うケースもあるかな。私は四凶のイメージ、スパロボ経由だったりする。

そりゃあクトゥルフがニャル子さんになる国だし……

日本に行ったら大体は「攻略対象」になるよね!

日本はなんであそこまでウチの国の妖怪ネタを出すんだろうね。私が不勉強な所もあるだろうが、ウチの国の神話ネタに関して日本は詳しすぎるような気がしないでもない。

でもなんとなく理解できるのが考えてみれば面白い。東方的な感覚が共通しているというか。
そう言えば中国の「龍」がわりときちんと入っているのは日本の作品だよな。西洋だと「dragon」でモンスターの方にされちゃうことが多いし。

ありふれたイメージ、ある種の定番というか見慣れ過ぎてネタ妖怪になっている妖怪が日本の作品に入ったらスゴイ強化されたり地位が向上したりするケースもあるよね。
中国関係ではちょっと出てこないが、例えば吸血鬼とかヨーロッパの扱いと日本の扱いでは日本の作品の方がかなり良いんじゃないかと思う。

自分の所の文化ネタが海外に行って、アレンジされて戻ってくるというのは面白いと同時にちょっと嬉しいね。新たな面白さを知ることができるのに加えて、自分達の文化が忘れられていないというのを認識できるからかな。

最初はいかめしい神獣が日本に行ったら萌えキャラになるのは少し複雑だった。今はもう慣れたが。

これも擬人化の一種じゃないかと思うが、日本に妖怪や神獣が入ると、まず人間形態が付与される。その結果、キャラのイメージに関する親しみや分かり易さが出るのではないだろうか?

日本の作品の中に出てくるのはネタの方に振り切っているのもあるけど、中には本格的というかウチの国のより「本物っぽい」のもあるような。ウチの国だと仏教や政治の影響でゴチャゴチャしてしまったのもあるし……

日本の作品見ていて上手いと感じるのは、スケールが大きすぎたり、普通に信じたら他のキャラ存在できないだろうという神話の能力や出来事を調整して作品の中で再現することかな。

それには同意。一次情報、原点の設定だけだと能力や強さに関してはそのまま使うとスケールがデカ過ぎたり万能過ぎたりして妄想のネタにするのもキツイからねぇ。

そうそう。洪水だとか太陽だとかそういう話になると難しくなる。データによる考察とかとはまた別の話だからね。

あと山海経とかでは妖怪同士の戦闘シーンが無いし、誰が強くて誰が弱いかとかが分かんないだよね。自分の妄想のスケールに合わせて調整するのに苦労する。
そういう所に日本の作品のイメージが入ってきていつの間にか上書きというケースも少なくないんじゃないだろうか?

しかし、結局の所日本のアレンジで一番インパクトがあるのはやはり「娘化」じゃないかな。これが起こると妄想の方向が完全に変わってしまう!

だよな……まさか白澤が女教師キャラになるとは……

白澤は男女どちら向けでも人気になっているのが、もう。教師系キャラと、女好きの腹黒キャラになるなんてね!



とまぁ、こんな感じで。
日本の作品に出てくる中国の神獣や妖怪ネタに関しては結構アリだと思われているそうです。

また上にもある通り日本の作品による描写で神獣や妖怪の強さのイメージが刻まれたり、人間変身能力が付いたり、擬人化された描写などにより妄想の方向に影響を受けてしまったりするという中々に罪深い(?)ことも起こっているようです。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「最初から強い主人公に飽きてきた……」

GW前の進行と某ブラウザゲーのイベントが重なり力尽きているので今回は簡単なもので……

ありがたいことに
「中国ではウジウジ悩むキャラは好まれないそうですが、じゃあ最近の最初から強いキャラに関しては?ツッコミとか無いんですか?」
という質問をいただいておりますので、それについてを。

最近は最初から強いキャラが主人公になっている作品が昔に比べて増えているようにも感じられますが、そういった辺りに関してひっかかりを感じる中国オタクの人もいるようです。

そんな訳で中国のソッチ系のサイトで行われていた
「最初から強い主人公に飽きてきたんだが」
といったことに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なんか最近、最初から強いという設定の主人公に飽きてきた気がする……
みんなはどう?こんな気持ちになったりしていない?

うむ。分からなくもない。

とりあえず「ソードアート・オンライン」のキリトみたいなのを指していると思っていいのか?

「ソードアート・オンライン」もそうだが、あれはまだマシな方じゃないかな。強敵もいるし、別のゲームに移動すると能力調整が出たりもするし。
4月新作アニメで言えば「ノーゲーム・ノーライフ」や「魔法科高校の劣等生」とかはなんかこう、スゴイことになってるな。

ゲームで言えば最初からチート状態みたいなもんだしな。キャラの能力、プレイヤーのスキル、弱い所から強くなる楽しさが消えるから、コンテンツの面白さの一部か大部分かになる「成長」の要素が無くなる。飽きるのも早いはず。

そうは言っても、苦労する主人公とかはあまり好まれないんじゃないの?

そういうのはキャラ描写やストーリーの魅力次第だとは思うけど、確かに最近は強いというか「最強クラスの強さ」という設定の主人公が多いかもしれんな。

何を比較対象にすればいいんだろうな。例えば「るろうに剣心」だと、剣心はいわゆる高レベル高スキルキャラなんだが最近のとはちょっと違うように思う。

剣心は強いけど無敵感のようなものは無いよね。作中の敵が強いわ、師匠の方が強いわで。下手すりゃ斉藤一の方がそういうのはある。

過去の人気作品に関して振り返ってみると主人公が凄いけど、飽きない、キャラは立っているけどそれほど嫌味が無いというのが見て取れるように思う。なんか最近はそういうのが無いんだよね。無敵感は昔より上がっているのに。

やはり制作側のキャラ造形、キャラ描写の問題じゃないか?
強いという設定の他に、強敵との戦いが無いと実感できないし。

強さの実感か……なるほど。
あと強敵との戦いもそうだけど、強さのために努力したという「設定」があるケースはあっても、強くなっていく過程の描写って案外無いよね。

最近はスケジュール的にそういった強さを得る過程を描写する、視聴者に体験させる時間が足りないというのも理由の一つじゃないかな。アニメは13話だしラノベだと1巻で読者を掴まないといけないから最初から強くしないといけないし。
今の時代の主人公には文字通り迷っているヒマも修行している時間が無い!制作側の理由的にも、ファンの好み的にも!

あんまり強すぎると逆に感情移入できなくなるんだよな。最近そういう理由で見るのやめた作品が結構ある。

お前ら、どういうのが好みなんだよ。
昔は主人公が弱過ぎるから批判して、今度は強すぎてもダメだと言う。

強すぎると見る気無くすし、弱すぎたりダメ人間だったりしても嫌になる。私はそうして日常系の作品、百合系の作品に流れていった……

主人公が弱い、苦戦が続くとそれはそれで文句が出るしな。
強さの快感を最初から求める方向の作品が求められて、最近はそれが飽和気味ってことなのかね。

そういや昔はウジウジしているとか、戦う理由がどうのこうのと迷いまくりだとかが多過ぎてイヤになっていたな。でも単純に強い設定で悩みもせずに、ってのもまたキツイ。そういうのだったらまだ熱血バカな主人公の方が良いと思う。

別に最初は弱くても良いんだよ。心の中に強さを秘める、精神的に強いキャラでさえあれば。

「主人公が強い」じゃなくて「敵が弱い、無能」と感じるケースが多いのもなんだな。
例えばキラ・ヤマトはクルーゼや生体CPUの3人が敵にいたから輝いていた所もあるし。

ストーリー描写、強敵……考えてみれば最近は敵を「秒殺」する主人公が多過ぎるような気がする。

いっそ「ワンパンマン」くらいまで突き抜ければいいんだがな!

確かに「ワンパンマン」のサイタマまでいけば逆に問題無いな。あと主人公の性格も特にカッコつけているわけではないし。私の場合、主人公の強さとかよりも主人公がカッコつけた性格というのがキツイ。

突き抜けると言えば、最近私は「魔法科高校の劣等生」はそういうワンパンマン的というか、ネタ方向からの楽しみ方をするべきなんだと思うようになってきたわ。

しかしこうやって最近の作品を考えていくと「ジョジョの奇妙な冒険」の強さ、戦いのバランスの凄さを改めて実感するわ。ジョジョは最強っぽいのはいても無敵では無いし、どんなスタンドでも戦いや強さの爽快感をきちんと体験できる。



とまぁ、こんな感じで。
最初から強いという設定のキャラやその活躍に関して、なんとなく敬遠してしまう中国オタクの人もいるようでした。

中国オタク界隈のキャラ人気の傾向においては、昔から強いキャラが好まれるといった所がありましたし「秒殺」「一掃」的な強さの表現もわりと好まれているような所が見受けられましたが、最近はその辺に関してちょっと食傷気味になってきている人もいるのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「『シドニアの騎士』、私はかなり興味を持ったんだけど、好きな人は多くないんだろうな……」

今回はありがたいことに複数の質問をいただいている
「シドニアの騎士」

の中国オタク界隈における反応についてを。

「シドニアの騎士」は中国の動画サイト「愛奇芸」でも公式配信されていますしハマる人はハマっているようなのですが、ハードな世界観とロボットモノということで、ライトな層の間ではなかなか話題にならないそうです。
とりあえず中国のソッチ系のサイトで見かけたやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


シドニアの騎士について話題にならないからスレ立てた。
この作品、かなり良いと思うんだよね。作品の世界観描写や全体の色彩がスバラシイ。確かに3Dが微妙かもしれないが世界観にはかなりハマっていると思うし、一般的な2Dアニメと比べて劣るとも思わない。

宇宙におけるハードな世界観の話は少ないし、メカ描写も好みだから追っかけている。ただキャラデザがちょっとキツイ。

作品の評論を見ると3Dがダメだというのが多いんだよね。ただこの作品が3Dで作る目的は何か、省コストなのか3Dによる何かの表現を狙ったモノなのかという所まで考えている人は少ないように思う。

弐瓶勉作品を見ている人は元から少ないし、アニメになっても状況は変わらない模様。

批判されるのを覚悟で言うけど、この作品のように基本的に3DCGで描写するやり方は「硬くて」見る気がなくなるんだよね。元の画風のキツさが更にひどくなっているように思う。

「シドニアの騎士」、私はかなり興味を持ったんだけど、好きな人は多くないんだろうな……

私も4月の新作では一番好きだよ。厳密な世界観と、ハードな空気の中で展開されるのが良いし、空間を感じる描写も良い。

でもこの作品って弐瓶勉作品の中では一番一般ウケし易い作品だと思うんだがなー

原作党の中には話削り過ぎだという人もいるけど、これくらい速いリズムで進めてもいいんじゃないかと思う。なんだかんだで分かり易いし。

この作品の優れた部分は分かる。私がハマったのもそれが理由だ。
しかし残念ながらこの作品のスタイルでは人気が出るとは思えない。攻殻機動隊が流行った時代だったら話は違ったかもしれないが、今の時代、今のアニメの視聴スタイルやファン層の間では人気出ないのはしょうがないよ。

この作品、やたらとキャラが死亡退場する作品なんでしょ?
男も女も普通に死にまくるのはさすがに……

でも、4月になってアニメが始まってからは人気が上がっているとは思う。あくまで以前と比較しての話ではあるが!

それでも足りない気がする。どこのフォーラムでもこの作品を知らない人の方が多いし……3DCGってだけでかなり厳しい戦いになってしまう。
それ以外では、絵柄が気に入らない、ストーリーが分からないとかで切られているようだ。

PV数は放映開始前の反応から予想していたものより好調だとは感じるが、作品について語れる、ネタにできる人が少ないってのが厳しいな。ヒロインやネタ要素を語るにしてもイロイロと「深い」のになっちゃうし。

本当にハードなSFや深い設定になっちゃうと語れる人が極端に少なくなったりするからね。情けないことに私自身もそうなんだが……
今の段階では作品について語る所までいかず、流れてくる情報を受け止めるだけの人が少なくないだろうし、それが余計に埋もれる理由になっているんじゃないかな。

あとロボアニメというジャンル自体がマニア向けな所があるしね。スパロボで固定のファン層はいるけどライト層となると、ここ数期の状況を見る限りロボアニメが微妙なのは確かだと思う。そこにハードなSFが加わったら、もう。

設定が分からないんだよ。同じ顔なんだか同じデザインなんだかのキャラが3人出てくるとか、光合成がどうこうとか、カビがどうこうとか、分からないから追っかける気にならん。

同じ顔のは仄シリーズというパイロットの需要を満たすために急速成長させたクローンだな。3人どころか二桁はいるし、ストーリーが進んでバンバン死ぬがバンバン追加されるぜ。

一応光合成に関しても2話になれば説明はあるし、そこまで不親切な作品ではないと思うが、不明なことが多過ぎてパンクしちゃう人が出ているんだよな。この作品、よく言われる「3話まで見て判断する」というスタイルの中ではキツイかも。

ついでに質問なんだけど主人公は普通の人間じゃないの?それと一七式と一八式の区別とか、主人公と仮面の司令と子安武人ボイスの副官の関係とか、わけわからん。

キャラに関してはストーリーが進めば分かるよ。ネタバレ要素になるし今の段階で分からなくても問題無い。
あと一七式と一八式に関してはとりあえずロボアニメでよくある試作機と量産機みたいなもんだと思っておけばいいよ。一七式の方が旧式だが性能は高い、一八式は製造コストが下がり操縦も自動化されている。主人公の点数が低かったのは、それが原因。

私はOPが印象的でハマった。広大な宇宙と矮小な人類、ハードなSFとメカ、好みに直撃だった。こういう作品を待っていたんだよ。

続きや設定が気になってマンガにも手を出して見たんだが、アニメの方が分かり易いという印象。しばらくはアニメの方で続きを追っかけていくつもり。

アニメは作中の情報を分かり易く出してきているし、丁寧なアニメ化になっていると思うわ。絵柄に関しても原作よりは一般ウケし易いものになっているとは思うんだが……

アニメ、実際面白いと思うんだけどなー
高河ゆん先生が自作が今期アニメ化されているのに「一番楽しみにしている」と言ってしまうくらいなんだぜ!?

しかし……いきなり生体尿管カテーテルとか出て来るとは思わんかった。

この作品、非常に現実的だよね。宇宙服機能のあるパイロットスーツでまず人間の生理機能の問題に触れるというのは確かに正しい。
そして俺は何かに目覚めた!

俺は中性のキャラというのに引っかかりそうだ。「男女以外の性」「受胎のための相手は男でも女でもかまわない」というのが、こう。

私は量産型キャラと言う設定に萌えたんでちょっと追っかけてみる。

うむ。それはいいな。
一応この作品、ハーレム系の作品でもあるんだよ。ただ全般的にマニアック過ぎてな……しかし何か引っかかるモノがあればヒロイン関係に期待して見てもいいと思うぞ!
あと死亡フラグに関してはともかく、キャラの死亡退場に関しては言われているほどではないかと。

この作品って自分の中の新たな萌えと燃えが開いてしまう作品だよね。色んな人の感想や反応を見てみたいのは確かだ。



とまぁ、こんな感じで。
ハマっている人はいるものの人気が広がっているという状態ではないようです。

この辺りに関しては絵柄やCG描写が中国オタク界隈ではウケが悪いのに加えて、ハード寄りのSF作品で様々な設定があるものの中国語化された情報も少なく一部のマニア層以外には語れる人がいないといった所が影響しているそうです。

言ってしまえば中国オタク的に「シドニアの騎士」はハードルが高過ぎる作品となってしまっている模様です。またそれに加えて4月は新作アニメが多いことから、初動の段階ではほぼ埋もれてしまっているようです。
私としても「シドニアの騎士」はかなり良いアニメ化だとは思うのですが……


それからありがたいことにタレコミやご質問をいただいている、
中国のPPTVで公式配信されている「ノーゲームノーライフ」第3話のゴタゴタの件ですが、これについてはとりあえず
「第3話がPPTVの配信前に流出してしまった」
ということのようです。

現在PPTVでは作品を下げているようですが、中国オタク界隈ではちょっとした混乱が起こっていますね。流出経路に関しては不明ですが、現在ネットに流れている流出動画のマークや字幕から中国経由の流出の可能性が高いそうで。
この件の原因に関しては現在進行形でイロイロなうわさが飛び交っていますし、情報の裏付けを取るのは恐らく難しいかと思われますが、どうやら今期の中国における新作アニメ配信も順調にはいかないようですね……

5/1追記:PPTVの配信が復活したそうです。最新話に関しても配信が行われているとのことです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「二次元では『大衆的』な名前について、三次元ではどうなのか考えてみよう」

ありがたいことに
「中国オタクの人の間で認識されている、よくある名前、キャラの名前としてありがちだと思われている名前ってどんな感じですか?」
と言う質問をいただいております。

アニメや漫画などに出てくるキャラの名前に関しては以前の記事
中国オタク「二次元にありがちな名前について」
などでも触れさせていただきましたが、
中国にはイロイロな作品が入っていますからキャラ名に関しても「かぶる」ケースがあるでしょうし、比較的よく見かける名前だと認識されているものもあるようです。

先日、中国のソッチ系のサイトを巡回していて
「二次元では大衆的な名前」
といったことに関するやり取りが行われているのを見かけましたので、その辺のやりとりを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元では「大衆的」な名前ってあるよね。小鳥遊とか。そういう名前をみんなで挙げてみよう。あと三次元でも普通にあるかどうか分かる人がいたら教えてくれ!

とりあえず小鳥遊は現実には有るけど非常に珍しいというケースだったよね。

「みゆき」という音の名前はどう?

「みゆき」は漢字の組み合わせやひらがなカタカナと書き方がイロイロとあるみたいだけど、普通に有る名前かな。

アニメや漫画の女性キャラですぐに浮かぶのは「桜」、それと「ソラ」も最近ではなんか印象深い。

桜に関しては実は分からん。あることはあるだろうけど、花の名前をつけるのは現実だと減少傾向にあるらしい。
あと「ソラ」は二次元限定っぽい名前らしいよ。日本人に聞いたら「ソラ」だけというのは珍しいとか。

「神楽」ってそんなに無いらしいね。
二次元ではかなりポピュラーな女性の名前なのに。

「きょうすけ」という音の名前の男性はそんなに珍しいものではない、らしい。漢字だと京介、恭介かな。

「直人」という名前をわりと見かける気がする。

「みさき」って多いよね。これはどうだろう。

「みさき」はそれなりに多いはずだよ。名字でも名前でも使われるし、男女両方に使える。更には地名にまで使われるくらいだ。

「日向」はどうかな?

名字としてはそれなりにあるみたいよ。地名でも「日向」ってわりとあるみたいだし。

小○郎って名前も多いよね。でも日本人でその名前の人に会ったことは無いし、現実では少ない名前なのかな。

陰陽師関係などでよく出てくる「土御門」と「安倍」はどうなの?安倍は一般的なのは分かるが。

「あべ」という名字は一般的。安倍や阿部という漢字表記が多いそうだ。
ただ土御門と言う名字は珍しい。伊集院とかと似たような感じで、滅多に無い類の名字らしいよ。

えーと……私が思いついたのは「あかり」かな。漢字だと「灯」がポピュラーかな?

「まこと」は三次元でも普通によくあるし、男女どちらでも存在する名前だね。

あー、「まこと」は多いね。そしてその中でも特に印象に残るのが伊藤誠だよな。

「誠」は普通に良く見かける名前だし、三次元でもよくある名前なのは確実。ただ、アニメを見ていて「伊藤誠」とかスタッフ名なんかに出て来るとその度にに吹いてしまう。いや、その人は例の「伊藤誠」と全く関係ないのは分かるんだけど、スイマセン!

「龍之介」ってどうなのかな?初めて見たとき、なんかスゴイ名前だと衝撃を受けたんだが。

有名な作家に芥川龍之介がいるし、普通に有る名前でしょ。

「沙耶」はどうだろう?

「さや」という音の名前は普通にあるらしいけど、「沙耶」という漢字表記になると珍しいとか。「沙夜」とかもあるね。

男性だと「太」が付く名前がかなり多いよな。

撫子。大和撫子という言葉があるのは知っているけど……

「ユイ」と「ユキ」
これは普通に現実にもよくある名前だ。ただ、漢字の種類も多いから中国語読みで覚えると混乱するんだよね。アニメのキャラの呼びかけで意識することの多い名前だ。

私が気になるのは「アスカ」かなぁ。男女両方に使えるみたいだし。でも日本人の名前では私は見た覚えがない。

ナルトが二次元の名前だというのは分かるが、半蔵とか佐助とかが気になる。

「カナ」と言う名前は数あれど、最近最も有名なのは「香菜」だろうな!初めてあの名前を見たときはネタかと思ったよ。
(訳注:「香菜」は中華料理において薬味などに使われる非常に重要な材料です。日本ではパクチーやコリアンダーと言う呼び方が一般的でしょうか)

千鶴って名前が好みなんだけど、これ三次元だとどうなのかな?千鶴さんっているのかな?同じ音の「知弦」って名前はほぼ二次元限定らしいという話は聞いたことあるが。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの間では基本的に漢字の中国語読みの方でキャラ名が認識されていますが、アニメ経由で入ってくる名前に関しては音声も一緒にに入るので、日本語の音の方でも名前が認識されているようですね。

また現実によくある名前かと言うことについては、やはり中国でよく知られている日本人名などからの判断が多いようでした。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本ではネットの作品ってどういうルートでアニメ化に到達するの?」

最近はネット出身、ネット原作のアニメ作品と言うのも珍しくなくなってきていますし、「ソードアート・オンライン」のように中国オタクの間で大人気になる作品も出ています。

4月の新作アニメでも、「魔法科高校の劣等生」と「メカクシティアクターズ」が放映前から、良くも悪くも話題作として注目されていました。
しかし中国オタクの感覚からすると、日本におけるネット出身の作品の扱いや、アニメ化される経緯などが気になったりもするようです。

以前の記事
中国オタク「日本のラノベ作家ってウチの国のネット小説家より儲かるの?」
などでも紹介させていただいたように、中国ではネット小説が非常に身近なコンテンツとなっています。

しかし、アニメをはじめとする日本のオタク系コンテンツとは別モノと認識されていたような所もあり、最近の日本におけるネット出身のコンテンツの増加には戸惑いも出ているのだとか。

先日中国のソッチ系のサイトを巡回していて
「日本ではネット出身の作品はどのようにアニメ化までいくのか?」
と言ったことに関するやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本ではネットの作品ってどういうルートでアニメ化に到達するの?
最近日本ではネット出身の作品が話題になっているし、今期も前評判の高い作品がネット原作だったりするから気になってさ。

今期は「魔法科高校の劣等生」と「カゲロウプロジェクト」があるし、有名なのは「ソードアート・オンライン」とかか。確かにネット出身の作品が増えているね。ネットからの発掘が日本のオタク業界でも加速しているみたいだね。

日本の場合、まずは商業ラノベ化されて、そこからまたアニメ化というルートのはず。

日本でネットからの発掘が増えているのは確かだろうけど、「ソードアート・オンライン」は別の存在として見るべきじゃないか?あれは作者が電撃小説大賞で大賞受賞してデビューしてから、作者の過去のネット小説を商業化したケースだったはずだし、作品が発表された時期も異なる。

ラノベ関係の賞経由ではなく、ネット小説から直接デビューするという話なら今期の「魔法科高校の劣等生」が例として正しいだろうな。

「魔法科高校の劣等生」の他には「まおゆう」や「ログ・ホライゾン」があるな。あとこの2作は商業ラノベ化はされているけど、アニメ化の企画もかなり早く進行したはず。原作のネット小説も「魔法科高校の劣等生」より後発の作品だ。

そう考えると、ネットの作品が人気になって直接アニメ化されるという流れはまだかなり珍しいのかな?

だいたいはまず原作の作品が商業化されて、そこで人気になってからアニメ化になる……はず。ただ私もこの辺がよく分からないんだよね。

4月の新作だと「カゲロウプロジェクト」もネット出身の作品だが、あの作品のアニメ化の流れはどう見ればいいんだろうな。アニメ化の元になった部分と言うのがイマイチ分からん。ボカロ曲やラノベ版と世界観だけ共有するオリジナルストーリーってことでいいのかね?

実は日本ではまだネット小説からの直のアニメ化ってケースは無し、ネット小説が出版されて人気になりアニメ化された作品は数作品だけってことか。なんかイメージほど多くないっぽいね。

日本ではネット発のコンテンツは発展中の分野で今後増えていく可能性があるくらいのレベルなんじゃないかな。ラノベはネット小説原作、或いはネット小説出身の作者が目立ち始めているらしいけど。

ネット小説を直接アニメ化ってのはネット小説大国のウチの国でも難しいし、日本でまだ少ないのは当然では?

あとアニメは商業的に成功するのが目的の一つだというのも忘れてはいけない。そして日本の場合はディスクが売れるかどうかも重要だ。現時点ではネット小説だけでは、その成功が見込めないんだろう。

日本では基本的にネット小説をまず商業小説として出版、コミカライズ、そこでうまくいったらアニメ化という流れが一般的なのかな。「ソードアート・オンライン」もネット小説、文庫化、そしてアニメと言う流れだったし。

あと商業化されるときにネット版に加筆修正されることも多いみたい。
日本のラノベのネット小説かを嘆く人も多いが、私は商業化の際に追加や修正が入る、編集の人間も加わって作品が再構築されるってのならそんなに悪くないと思うんだよね。

私の場合、日本のラノベのネット小説化が心配なのは「日本のラノベの内容がウチの国のネット小説と似たようなものになってしまうのではないか」というのがあるかな。
「ソードアート・オンライン」はともかく、「魔法科高校の劣等生」はウチの国のネット小説と比べてどこが優れているのか、どこに特徴があるのかがよく分からないし。

とりあえず今の所、日本のネットの作品が直でアニメ化に行くってことは無いんじゃないか?「カゲロウプロジェクト」もその前の段階で商業CD化やラノベ化が入っていた。

同人アニメとかは有りそうな気もするんだが……

やはりウチの国のネット小説が商業化する流れとはちょっと違うよね。直接的ではないというか。

でもウチの国のネット小説の商業化も原作そのまま活用ってケースは多くないんじゃないか?翻案とかされているケースもよくある。

ネット小説は長すぎるケースが多いから、映像化するのが難しいんだよね。どこかで加工しないと。

私は「商業小説化=脚本化」みたいなことになっているんじゃないかと思う。

中国のネット小説でトップクラスの人気の作品が日本のオタク界隈に入れば大人気になるのでは……?という想像をする人がよくいるけど、あれ、文字数の時点で現実的には不可能になるんだよねぇ。

文字数はネックだな。翻訳しきれない、コストに合わないのは簡単に想像できる。

そもそもウチの国もネット小説のアニメ化ってないんじゃないの?ネット漫画のアニメ化はあるけど。

日本のアニメの流れとしては、ネット小説で人気を集めて、文庫化して基礎を作り、アニメ化で人気を爆発させて回収するというものではないかと。

他にドラマCD化というのも入るね。アニメで活躍するプロの声優を使ってのものだから、そこでまたファンがつくんじゃないかな。

最近のネット出身作品の増加は、日本のオタクに対する各メディアの影響力が変化してきたってことなんじゃないかな。ネット経由で作品に触れる人間が増えたし、アニメ化の元ネタとして存在感が増してきているんだと思う。

日本ではネットの人気が高いという事が、どれくらいアニメ化した際の成功の保障になるんだろう?小説に関しては同じ文字媒体だしそういう保証みたいなものはあるんだろうけど。

アニメは制作コストが高いし、関わる人間も多い。ある程度の保障はあっても、アニメの制作コストを賭けられるレベルではないってことじゃないかな。
今後増えることはあるかもしれないが、ネット小説を直接商業アニメ化するというのはまだしばらく先の話だと予想してみる。



とまぁ、こんな感じで。
中国はオリジナル系ネット小説の規模が日本に比べてかなり大きく存在感もありますし、コンテンツの活用も日本より活発なこともあってか、日本のオタク界隈におけるネット発のコンテンツの扱いに関しては逆に想像が難しくなってしまう所もあるようです。

これに関しては中国に入る日本のオタク関係の情報はどうしてもアニメを中心としたものになるので、日本のネット発のコンテンツがどのようにして人気になり、商業化されていったのかという事に関しては情報が少ないというのも影響しているのではないかと思われます。

それとネット小説に関してはネットで発表した作品をそのまま商業化というイメージが強く、「ネットで発表した作品を賞に応募してデビュー」というのはあまり意識されていないようでした。

「アクセルワールド」に関してもそうですし、最近では「ダンジョンに出合いを求めるのは間違っているだろうか」が「このラノベがすごい」にランクインした時も、この作品がネット小説出身という情報は入ったものの、賞を取ってデビューと言う経路に関してはあまり話題になっていなかったように思います。

ちなみに最近のネット小説出身の商業作品だと、個人的には
「姉ちゃんは中二病」

とか中国のオタク層にウケそうなんだけどなーとか考えてしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本のおたく四天王って誰?一人は庵野秀明で他は?」

中国の方に伝わるオタク関係の情報はどんどん増えていますし、中国オタクの知識も年々スゴイことになっているように思えます。
しかしそういった中でも、情報の確認を取るのが難しい、調べても正解を見つけ難いジャンルというのはあるようです。先日中国のネットを巡回していて、そんな話題を見かけましたので今回はそれについてを。

恐らく今期の新作アニメにもなっている
「監督不行届」

から来ていると思われますが、
「日本のおたく四天王とは具体的に誰?」
というのが話題になっていました。
以下にその辺りに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近庵野秀明がおたく四天王の一人として紹介されたそうだけど、日本のおたく四天王って誰?一人は庵野秀明で他は?

これ私も知りたい。庵野秀明に関しては納得できるんだが……

他の場所でも話題になってたけど、答えられる人いなかったな。私も気になっているから、知っている人いたら教えてくれ!

これ、答えられる人いるのか?私も知らないし、上の世代のディープなオタクの人も「分からん」と言っていたぞ。

庵野秀明がオタク四天王の一人と言うのはいいんだが他のメンバーがよく分からないよな。これだ、という人物を知らない。

庵野秀明、岡田斗司夫、山賀博之、赤井孝美じゃないか?

それは言わばガイナックス四天王の方じゃないか?

日本のオタクネタで四天王と言うなら4人じゃなくて5人だろ。

うむ、四天王が5人いるのはオタクの常識。まずはそこのネタも含めて5人いる可能性も考慮しなければ!

とりあえずおたく四天王のうちの一人は岡田斗司夫で良かったと思うが。

岡田斗司夫は四天王じゃなくて王の方だろ。

ああ、そう言えばそうか……でもカテゴリを変えれば入っていてもおかしくない人物ではあるはず。

宮崎駿、押井守、富野由悠季に庵野秀明じゃないの?

そっちはアニメ監督の四天王だか四巨頭の方だろ。

しかも、近年の方だよな。アニメ監督に関しては時代ごとに別の顔触れになりそう。

山本寛とかはどう?オタク界隈における話題や露出は非常に多いけど。

マジメな話、米澤嘉博は入っていると思うがどうなんだろう?コミケの創始者だし、様々なジャンルにおける作品の歴史に関する著書を幾つも出しているし。

日本の米澤嘉博のwiki見たら「おたく四天王の一人に挙げられる」と明記されているから、米澤嘉博は確定で良さそうだ。

日本のネットも調べてみたが、日本のおたく四天王とは岡田斗司夫、庵野秀明、唐沢俊一、米澤嘉博の4人とのことだ。

私が検索した結果だと庵野秀明と岡田斗司夫のほかは、唐沢俊一と竹熊健太郎になってるんだが……

庵野秀明と岡田斗司夫は間違いないと思う。
しかし後二人が分からん。クリエイターではなくオタクっていう分類だから、やや古い年代の人は入らないだろうし。

唐沢俊一は確か雑学で有名な人だったはず。竹熊健太郎は編集や漫画原作者、評論で活躍している人かな……あ、そうだ、本人がスク水着た精神的ブラクラ画像の人でもあるな!

とりあえず比較的早い世代のオタク、オタクと言う概念が日本で形成された頃に活躍した世代で、有名、影響力が高い人ってことなのかな?おたく四天王というのは。

日本だとアニメオタクに限らないかもしれないから、いよいよ正解が分からなくなってくる。こっちの感覚ではピンと来ない日本のオタク界の著名人が入っている可能性も考えられる。

ジャンルごとに代表がいるかもしれないってことか。
なんか四天王なのに四人じゃない、五人いるとかいうネタが本当に有りそうな気がしてきたわ。



とまぁ、こんな感じで。
この手の話は言ったもん勝ちな所もあるように思いますが、中国オタクの面々にとってはもやもやする話題となってしまうようです。

中国でオタクという意識や概念が形成されたのは90年代末〜00年代初頭頃からと言われていますし、その段階ではコンテンツは入ってもオタク分野の有名人に関する情報はほとんど入っていなかったそうです。
そのため日本のオタク界隈における著名人に関しては守備範囲外となってしまうこともあるそうですし、それが比較的前の世代の方の話となると自分のオタクとしての知識や経験とのすり合わせがあまりうまくいかなかったりもするようです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「御三家ってどんなのがあるの?」

中国の2014年4月新作アニメ公式配信状況

遅くなりましたが、
「4月新作アニメの中国の動画サイトにおける公式配信の状況」
をまとめさせていただこうかと思います。
4月もイロイロな作品が中国で公式配信されているようですが、どこがどの番組を取ったかということに関しては始まってみるまでハッキリしないのがなんともかんとも。


楽視(leTV)
「デート・ア ・ライブII」、「メカクシティアクターズ」、「風雲維新ダイショーグン」、「ピンポン」、「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」




「デート・ア・ライブ」は昨年中国で一気に人気の拡大したラノベ原作アニメですし、「メカクシティアクターズ」は日本における各メディアの評判からかなりの話題作となっています。更に「ピンポン」はマニア層の間で急速に注目を集めつつあるなど、相変わらず楽視はオタク向けの作品をきっちり押さえてきているようです。
また楽視はこれに加えて前期から続いている「ニセコイ」も配信中です。


愛奇芸(iqiyi)
「ラブライブ! 2nd Season」、「キャプテン・アース」、「金色のコルダ BlueSky」、「それでも世界は美しい」、「selector infected WIXOSS」、「ソウルイーターノット!」、「シドニアの騎士」、「ベイビーステップ」、「彼女がフラグをおられたら」、「ブレイクブレイド」、「オレカバトル」、「ドラゴンコレクション」






愛奇芸は現在中国最大手の動画サイトと言われていますし、毎期ごとに多数の作品を確保していますがそれは4月も同様のようです。ただ、4月は広い層の中国オタクの目を引くことのできる作品が少ないという話も。
個人的に気になるのは「ラブライブ!」でしょうか。スマホのゲームが中国の盛大でサービス開始されるそうですしゲームとの相乗効果でどのようなことになるのか等、イロイロと興味は尽きません。
それから「オレカバトル」、「ドラゴンコレクション」は中国の動画サイトが今まで手を出してこなかったジャンルの番組ですね。また愛奇芸はこれに加えて前期から続いている「ダイヤのA」も配信中です。


捜狐(sohu)
「FAIRY TAIL」、「蟲師 続章」、「極黒のブリュンヒルデ」、「悪魔のリドル」、「ブラック・ブレット」、「マンガ家さんとアシスタントさんと」、「ケロロ」、「健全ロボ ダイミダラー」、「ベイビーステップ」





4月アニメの獲得作品の前評判に関して最もスゴイのはsohuだとも言われていましたが、確かにsohuは今期も中国オタク的にかなり魅力的な作品を確保していますね。
しかしsohuは1月の新作アニメに関しては「中二病でも恋がしたい!」の配信時間を誤り日本放映前に配信してしまうというゴタゴタが起こるなど、作品を取るまでは良いのですが取ってからはあまりスムーズにはいっていない印象もあります。今期は何事も無ければいいのですが。


騰訊(テンセント)
「ブレイドアンドソウル」、「ご注文はうさぎですか?」、「棺姫のチャイカ」、「一週間フレンズ。」、「魔法少女大戦」




独自の路線を進んでいるように見えるテンセントですが、今期は「ブレイドアンドソウル」がかなり興味深いです。
「ブレイドアンドソウル」は原作のMMORPGの中国展開をテンセントが行っていますから、アニメ配信とゲームによる人気の相乗効果も期待できそうですし、これまでの中国では無かった日本のアニメの活用方法となりそうです。QQなどによる自前のルート、そこにゲームとアニメを合わせたコンテンツ展開というのはテンセントならではの強みですね。


土豆(tudou)
「ハイキュー!!」、「星刻の竜騎士」、「ベイビーステップ」



土豆は今期の新番組の数は少ないですが「ハイキュー」を獲得したのが大きいのではないかと言われています。
ここしばらくの間あまり目立っていないのは確かですが、ブランドやノウハウは有るサイトですし、「NARUTO」を押さえていたりもしますからまだまだ古豪動画サイトとしての強さはあるそうです。またこれに加えて前期から続いている「ノブナガ・ザ・フール」、「弱虫ペダル」、「咲-Saki-全国編」が配信中です。


それから今期の新作アニメに関して中国オタク界隈の方で少々話題になったのが「PPTV」だそうです。
ここは日本のアニメ版権の獲得に関してはまだそれほど大きくはないようですが、以前中国語版の出版中止等のニュースによりゴタゴタ方面でも注目を集め、今期のアニメを取る所は出るのかなどと注目された
「ノーゲーム・ノーライフ」

を獲得したということで話題になったりしたとのことです。

それから、中国国内の正規配信は無いようですが
「魔法科高校の劣等生」
も今期色んな意味で非常に注目度が高かったですね。

この作品は電撃文庫系の話題作、しかも世界設定で
「中国が周辺諸国侵略して敵役になっているらしい」
という情報が先行して伝わり炎上状態になっていました。
そしてそんな背景があるので、仮に中国で公式配信したら実際の内容やアニメのクオリティなど関係無くヘンな方向で炎上するのでは、下手したら政治問題になって現在のネットのアニメ配信に関する規制が来るのでは……といった心配もされていたそうです。

その後4月の版権獲得情報が出回り、獲得して配信する所はどうやら無いようだというのが分かりホッとした中国オタク業界の人も少なくなかった……なんて話も聞こえてきます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国のアニメ公式配信中の各動画サイトのイメージと傾向 オタ中国人の憂鬱アップデート

中国人「日本留学で剣道部に入ったら先輩の卒業袴代なるものを出せと言われたんだけど……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを

今回いただいたネタですが某Sで1な中国オタク系論壇の住人の方からのようで、そちらのスレにおけるやり取りに関してのものになります。
スレの発端は
「留学先で剣道部に入ったら先輩の卒業袴代なるものを出せと言われた。日中の文化の違いが今の生活でこんな形で出てしまった」
というものでした。

スレ内のやり取りでは高校の剣道部なのか、大学の剣道サークルなのかちょっと分からなかったのですが、スレ内では「剣道部」となっていましたので、剣道部という扱いで書かせていただきます。

この件に関する剣道部の先輩(以下「先」)と留学生さん(以下「留」)のやり取りを大雑把にまとめると以下のようなものだったそうです。

先:学校が始まったけどいつ練習に来るのか?以前に立て替えた9000円と先輩の卒業袴代13300円の合計22300円も早く返して欲しい。

留:9000円は今週払います。しかし13300円の方は何ですか?

先:卒業した先輩たちへの袴のお金だ。

留:どうして僕はそのお金を払わなければならないのですか?そのようなお金の事は全く知らなかったのですが。

先:これは全員払っている。お世話になった先輩達の卒業祝い。俺が立て替えているから返すのは当然。

留:他のクラブの友達は、先輩が卒業した時にお金を払わなくてもいいと言っていました。そもそも入部する時にそのようなお金の事は聞いていません。9000円については払いますが、13000円については納得できません。

先:同期は皆お金を払っている。先輩達にもお世話になったのだから一人だけ払わないのはおかしいと思わないのか?

留:いいえ。僕は何も知らない所に一万円を返せと言われることの方がおかしいと思います。このような事が起こらないように退部させていただきます。

先:なんでそういう話になるのか?別に何もしていないのに金を返せと言っているわけではない。先輩達に送った記念品の代金を俺が立て替えてあげたのだからそれを返せと言っているだけ。ここで退部の話をするのはおかしい。先輩達が卒業したらそれで終わりのつもりなのか?

留:感謝の気持ちはありますがそういう形ではありません。僕の国では卒業する先輩達にプレゼントをあげる事はありません。日本に来てから二年、日本人のその考えには慣れませんし、僕の事を勝手に決めてしまうのは納得できません。退部の件はずっと考えていましたが、この機会に言い出しただけです。すみません。長い間お世話になりました。ありがとうございます。どうかこの無礼者を許してください。


以上です。
ちなみにスレの情報によれば、上のやり取りにある9000円に関しても事前に断りもなく「立て替えて」くれた代金とのことです。あとこの先輩の方とはそこまで親しいという訳でもないようです。
では以下にスレでのやり取りの一部を、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


これって中日の違いとかじゃなくて「人としてどうか」という話じゃないの?
あまり親しくない同僚の結婚で、親しい同僚が御祝儀を立て替えてくれたのに、気に入らない社会習慣だからってその親しい同僚が立て替えてくれたお金を払わないとかだったらどう思う?

いやこれは文化の違いの方だろう。無断で勝手に送っているということなんだから。

当事者に対して事前に一言も無くお金を立て替えて「あげる」、そして当事者が知らないのにお金を払えと言う。しかもこの時になってようやく一部始終を説明するとか、こっちの方が人としてどうかという話じゃないか?

なんでこんな事になったのかは「義理」と「迷惑」という二つの言葉が日本人にとってどんな意味を持つかを調べてみれば分かるぞ。

これは義理じゃないだろ。明らかに日本の団体における不文律でしょ。それに部活ってのは典型的な小さな団体だ。

具体的な状況を見ない事にはね。この先輩と当事者の関係はどんなもんなの?
もし私の仲の良い友達が立て替えてくれたなら、友情的にも私はきっと返すし、最悪でも文句を言うくらいだ。それほど親しくないならゴタゴタが起こるだろうけどね。

この人のやり方は何も悪くないよ。お金が絡んでいるんだから。

もしもこの人が日本で引き続き生活していくつもりが無いなら払わなければいいし、そうでないなら払わないと。

恐らく贈り物と先輩の文化というのがあるんだろう。ここまでやる必要があるのかは分からないが。
ただ中国人の感覚では確かに理解できないな。

単純に興味から何だけど、何でこんなに高いお金になるの?

これはウチの国の人のやり方に間違いはないよ。
どんな文化だろうと勝手にお金を立て替えるというのはおかしい。

郷に入っては郷に従えということだと思うが。
会社に入ったら企業文化に従うように、部活に入るのも同じだ。もし剣道部が先輩に卒業のお祝いを贈る伝統があるなら従うべきだ。
その伝統がイヤだとか、金額を負担しきれないというならやめればいい。でもやめる前に貸し借りはキッチリさせた方が良い。後足で砂をかけるのは無礼すぎる。

贈り物文化があるとしても、クラブで一人1万円以上って?しかも事前に説明も無しに?その日本人は何か企んでいるんじゃないか?

これは国の週間だとか文化の違いとかじゃなくて、単純に話し合いが不足しているだけだろ。

これってウチの国のクラス費みたいなものでは?贈り物や御祝儀、メンツだとかそういうの関係無いような。
相手(日本人はみんなこう思っているかも)からしてみればこのお金は必ず払わなければいけないものだから、先に立て替えておいたとかで。相手は相手で中国人にとってみれば理解し難いという事に考えが及んでいないし、コミュニケーション不足の問題だろう。あとこの人はカッカし過ぎだ。

他人のお金に関わることなんだから一言あるべきだし、相手の同意を求めるのが道理でしょ。この剣道部の先輩のやり方は問題アリだ。

この人って部の中で先輩との関係があまり良くなかったり、同級生との距離が遠かったり、部員に仲の良い友達がいなかたったりしないか?それでこの結果につながったりしていないだろうか。

御祝儀はどこの国にもあるだろうけど、勝手に他人の金の分まで御祝儀送っておいたと主張するのはおかしい、さもなければハメられているのかもしれない。
この先輩一人ならともかく、日本人が皆こういうやり方をするというなら日本人は皆頭おかしい。

相手の日本人がアホで人間的に問題あるのか、正直すぎるのか、日本の習慣なのかはともかく、この人も問題あるね。この日本人に金を渡してから退部し、勝手に立て替えるのはやめろと言っておくべきだ。それが中国人のやり方だ。

払っても別に損するわけじゃないだろう。卒業する時に自分の番が来れば贈り物として戻って来るのだろうし。
こういうのは文化の違いで、当事者の日本人もこの人をハメようと思ったわけじゃないだろう。それにこの程度の額に何でもめるの?納得できないのなら、とりあえずお金を渡してからこのやり方はおかしいと言えばいいのに。

日本でも1万円以上ってそれなりの金額でしょ。なんでそこを大事だと思わないんだ?

これは確かに文化の違いだ。
彼等は剣道部の先輩をとても尊敬する対象だと思っているんだろうが、中国人からすればこういう感覚や認識は……

習慣とかじゃなく、人情の話だ。これを理由に退部したかっただけじゃないか?でもこういう手荒なやめ方は幼稚だ。

私は以前、部長が卒業する時にも御祝儀としてプレゼントを贈った。当然ながら気は進まなかったが、東方式の欺瞞の人間関係とはこういうものだということで贈ったよ。

この人なんかケチだね。中国人とか日本人とか関係無いんじゃ。

入部前にこの御祝儀の習慣は知っていたの?知っていて入ったなら恨むのは筋違いだし、知らなかったのならハメられたようなものだから、別のやり方でどうにかすることを考えるべきかな。

これは簡単な話だ。日本に行って向こうのサークルに入ったならそこのルールに従う、そこのルールが嫌ならそのサークルに入らなければいい。

私達中国人にとってヘンな話なのは確かだけど、経済的に問題が無く、日本で引き続き生活していくならお金を払った方がいいんじゃないかな。でなければ人間関係がこじれる。



とまぁ、こんな感じで。
反発が多いかと思いきや、付き合いにおけるある種の必要経費と割り切るべきだという意見も結構ありました。

中国は交際費用として日本以上にお金が飛んでいく社会ですし、そういった面から考えると理解できなくもない話なのかもしれません。
ただ、これに関しては「先輩の卒業袴代」が「冠婚葬祭の費用」のようなレベルのモノだと過大に受け止められているから納得してしまっている節もあります。

個人的にはいくら立て替えている(らしい)とは言え、学生、しかも留学生相手にちゃんとした説明も無しに、いきなり1万円以上持って来いというのはさすがにどうかと思ってしまいますね。

この部活に関する詳しい事情やご当人達の関係もハッキリしませんし、この立て替えたという先輩の方が更に上の先輩との板挟み状態な可能性なども考えられますが、少なくとも留学生相手でそれなりの金額が関わる話なら、言葉に出して事前にきちんと説明しておくべきだったのではないかと。


この件については、よろしければコメントで「日本の感覚で見た」ご意見などをいただければ幸いです。
今回のソースとなったサイトの住人の中には、当ブログの記事やコメントを見てくださっている方もいるようですし、恐らく伝わるのではないかなーと。元のスレ見ていたらこのブログのアドレス貼っているレスもありましたし。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「4月新作の『ピンポン』が意外に面白いぞ!?中国人キャラの孔文革も、その中国語ボイスも良い!」

ありがたいことに
「4月から始まった新作アニメ『ピンポン』の中国での反応は?」
という質問を幾つもいただいておりますので、今回はそれについてを

「ピンポン」

中国の動画サイト「楽視」でも正規配信が始まっていますし、中国オタク界隈ではマニア寄りの人を中心に早速話題になっているようです。

そんな訳で以下に中国のネットで行われていた「ピンポン」に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


おいおい。4月新作の「ピンポン」が意外に面白いぞ!?中国人キャラの孔文革も、その中国語ボイスも良い!

出てくる中国語はウチの国の人使っているんだったよね。
確かに予想外に良い。ストーリーも面白いし、4月新作アニメの中ではかなりの戦闘力になりそうな予感。

なんかキャラデザが受け入れられない、クセが強すぎるからダメとか言って切ってる人が多いけど、それで見ないのはもったいないね。動いているのを見てれば問題無いし、慣れるよ!自分がそうだった。

私は今見終わったばかりだが、かなり良いな。追っかけてみよう。

球を打つ音や競技する動きの描写が非常に良い。卓球をアニメで描写するということに関してはあまり期待していなかったけど、「動き」をとてもよく感じる作品になっているね!

今の所私が見た4月の新作アニメでは一番良い感じだ。しかも滅多に無いきちんとした中国語ボイスがあるというオマケつき。でも見ている人少ないんだろうなー

こういうアニメが大ウケするのは想像できんよな。俺は好きだし周囲にも薦めているんだが、見てもらうまでが難しい。

これは面白い。最近は初っ端から萌えやお色気やメカで人気をとろうとする作品が多いから逆に新鮮に感じた。
あと日本でも卓球やる人がいるのを今更ながらに思い出した。どうしても野球やサッカーのイメージになっちゃうんだよな……

この面白い、今後面白くなりそうな雰囲気を多くの人に知ってもらいたいけど、同時に人が多くなるとアンチが出たりしてめんどくさくなるから見る人が増えて欲しくないとも思ってしまう。我ながら矛盾している。

最初の印象だと「惡の華」みたいな作り方の作品かと思ったら全く違った。危うく見過ごす所だったよ。崩れた絵柄だとか作画崩壊だとか言っているヤツもいたけど、実際に見てみたら高いレベルのアニメ作品だった。薦めてくれた人に感謝だ。

「你正手無力、反手不精、脚歩松散、反応遲鈍!」
孔文革の演技は最初堅かったし微妙に感じたが、最後の方になると力のこもった声になっていて良かった!
(訳注:これは孔文革がペコとのゲームで言っていた、「お前はバックが弱い!フォアも!〜」のくだりの中国語です)

萌え系の画に慣れていて、この作品の絵柄にドン引きして見ない人がかなりいるのはしょうがない。私も最初はそうだった。
でも、見てみると何とも言えないカッコよさ、引き込まれるものを感じる作品なんだよな。

見る前はキャラデザがどうこうとか気にしていたが、見てみたらとてもよく「設計」されたアニメだった。各場面のカットとかスゴイし、キャラの会話も考えさせられる。

ほんとうによく考えて作られているよね。日本の卓球アニメとか、正直自分は期待していなかったんだがまさに意外な面白さだった。
この作品の制作スタッフは卓球に関してもウチの国のヘタな人間よりもしっかりとした知識を持っているんじゃないかな。

ウチの国のオタクを見ても、孔文革の「文革」に引っかかって騒ぐくらいだからな……テーマ的に元ネタはウチの国の選手の馬文革だろうに……
とりあえず孔文革のキャラ、特に彼の独白に引き込まれたので追っかけるのは確定だ!

才能と努力か……孔文革、何かカッコいいね。壁となるライバルキャラでこういった性格なのは珍しい。

ただ孔文革は中国のレベルで見ると三流にとどくかも怪しい。一流がナショナルチームだとすれば、彼は省レベルの代表にもとどいていないし。

そこに関しては「ピンポン」の舞台が日本の高校の部活だからしょうがない。孔文革が中国で落ちこぼれたとは言っても、高校の部活とは競っているレベルが根本的に異なる。
あと原作マンガの今後を知っている自分としては、彼のセリフには非常に深いものがあると感じるわ。

孔文革は中国では鶴になれず、その他大勢の鶏にしかなれなかったってことね。そして不本意ながら日本行きか……なんだか感情移入してしまう。
私は中学まではそれなりに卓球やっていて市の大会でも良い成績とったりしたんだが、高校で挫折。当時一緒にやっていたチームメイトにはその後省の代表チームに入ったヤツもいた。このアニメを見てまたラケットを握って球を打ちたくなってきたよ。

中国の卓球の競争は激しいし、プレッシャーもスゴイからね。天賦の才能を持っている人間も多すぎる。
彼は中国では才能が足りなかったが、才能が完全に無いわけでもなく更に現在の実力は努力によって得たものでもある。そして今更卓球以外の道も無い……ということなのかな。

孔文革はストーリー上の扱い的にはボスになるのか、それとも主役の二人の最初の壁になるのか。とりあえずの印象ではスマイルが孔文革を倒すとか、そんな感じになりそうに思えるが。

中国の卓球技術は世界一チィィィィ!!
でも、こういう演出やって日本人から叩かれたりしないの?中国人キャラをいきなりこんなに活躍させて。

何の問題も無いだろ。そもそもこのアニメの原作は十数年前の漫画で、日本では名作として有名。

私は逆に孔文革が日本人に負けてこっちで荒れるとかが心配になる。

それも無いと思う。彼は中国で負けて日本に流れていったわけだし、日本のスポーツ系の作品なんだから孔文革が今後のストーリーで負ける場面が来るというのはみんな普通に予想していないか?

孔文革は言ってしまえば中ボス。あと私は原作も読んでるから言わせてもらうけど、単純な引き立て役としての負けとかじゃないからそんなに心配しないで良いぞ。

キャラデザが「ギャグマンガ日和」っぽいとか、OPがバンクカットの繰り返しで手抜きだとか思った以前の俺にツッコミを入れたい!
燃えるストーリー、動くと引き付けられる画面にカット、そして中国語の演技。こういう作品が出てきたのはとても嬉しい!

「業界の良心」という言葉を実感する作品だな!
現時点で心配なのは日本の作品なのでストーリー展開によりいつの間にか殺人卓球になるのではないかという点くらいかな!?



とまぁ、こんな感じで。
ちょっとクセの強い絵柄もあってか見るまでのハードルは高いようですが、実際に見た人の反応はかなり良いようです。
それと、中国人キャラの孔文革はキャラもネイティブでしゃべる中国語も好評なようでした。

「ピンポン」は個人的に続きが非常に楽しみなアニメですし、現地の反応についても引き続き追っかけてみようと思います。
それから孔文革の声優さんの演技も良いですが、中国人コーチの声優さんも素晴らしいですね。こちらも中国人の声優さんによる演技らしいですが、その日本語の部分の演技がまさに「日本語を習得して流暢にしゃべる中国人」だったのには私も驚きました。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「4月新作の『ピンポン』はこっちでウケるだろうか?」

中国オタク「中二病ってなんで暗黒とか闇の方のネタになるの?」

ありがたいことに
「中国のオタクな人達の間にも中二病の概念が広まっているようですが、向こうの感覚で疑問やツッコミのようなものは出ないんでしょうか?」
と言う質問をいただいておりますので、今回はこれについてを。

中国オタク界隈においては、「中二病」の概念やネタに関してはここ1年程の間に随分と広まりました。ただ、基本的にアニメや漫画、ラノベ、ゲームと言ったコンテンツ経由で伝わったからなのか、中二病のイメージに関してはいわゆる
「邪気眼系」
のものが強いようで、「サブカル系」「DQN系」と言った方向の中二病に関してはあまり意識されていないようです。

先日、そんな邪気眼系の中二病に関して
「なぜ暗黒系や闇系のネタが多いのか」
といったことについてのやり取りを見かけましたので、その辺りについてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


邪気眼なんて言葉もあるけど、「中二病」ってなんで黒とか闇の方のネタになるの?
光のパワーとか、白の方じゃだめなの?

えーと……なんていいうか「カッコイイ」からなんだが……なぜ黒や闇や暗黒が選択されるかとなると言葉に困るな。感覚的なものなんだが。

光系の中二病も存在するけど、闇のパワーの方が主流だよな。

多いのは確かに暗黒系だね。私もアニメや漫画のキャラ、設定を真似したり元ネタに取り込むんならもうちょっと別のネタが増えても良いと思うんだけど。

暗黒系の能力の方が中二的な設定ではクールなものが多いんだよ。禁じられた術とか、封印された力とか、そういうのが多いのは暗黒系。

中二関係だと、闇とかアンダーグランド的なものを求めちゃうんだよな。今だからこっそり告白するが、俺は一時期死の商人になるという妄想をしていたわ。

「黒社会」ネタは定番じゃないかね。あとは吸血鬼とか悪魔とか。

影響受けた作品次第じゃないか?
私はデジモン系の影響が強かったから光のパワーだったし、中の良い友達は「スレイヤーズ」で闇や魔物とかの系統だった。

神聖系よりも暗黒系の方がカッコイイ、クールに思えるって感覚、私も理解できる。うーむ……どう説明すればいいのか。暗黒系、闇系にはこう、伝統や決まり事を覆すと言うか、反逆する所があるとでも言うか……

中二病には「KOF」の草薙京の真似しちゃうヤツとか、闇っぽいの以外もそれなりにいると思うぞ。ただ代表的なのはやはり黒っぽく、闇っぽいのになるかなぁ。ホントどういう風に説明すればいいかな、この辺の感覚。

「KOF」で言うなら、草薙京と八神庵のどっちがより中二病っぽいかを考えれば何となく分かるんじゃないかと。

「邪気眼」って言葉が全てを表しているような気もする。

中二病状態になる時って、だいたい自分の環境に対して反発を感じる「平和すぎる」「平穏すぎる」と感じるような時だからじゃないか?暗黒系とかに流れるのって、ルールや正義の反抗みたいなところもあるし。

その説はありかも。中二病状態になる年代って学校で勉強するだけの日常生活だったりするから、そこへの反発、自分が特別でありたいという意識が出るのかもね。

中二はあれだよ、反逆の表れでもあるんだよ。だから光より闇、神聖よりも暗黒になるんだよ。

面白い話だ。私は最初正義側のキャラ、パラディンみたいなのを妄想していたんだけどその後徐々にニュートラルな立ち位置、侠客的なものに変化して、最後は暗黒系のキャラ、闇に生きるキャラとかの妄想になっていった。自分のことながら不思議な変化だわ。

ある程度の歳になると出てくる「正義の味方」に対する反発とかあるじゃない、そういう感覚と同類のモノなんじゃないかな。そしてそういう感覚って意識しだした時は非常に偏った現れ方になる。

自分は流派東方不敗のノリに突っ走ってしまったんだが、なんか周りの中二病ネタを聞いて、自分が少数派だったのかもしれないと思うようになってきた。

中二病で熱血系に走るのって珍しいかも。

神聖系だとあれか、自分は神の代行者だ、選ばれた存在だ!とかになるのか?でもウチの国だとこれはマズイよな。イロイロと。

何ていうか、光とかそっちの方向だと「世界を救う」とかいう話になってしまうじゃないか。それって中二病的なモノを好んでいてさえ「ちょっと中二過ぎないか?」と感じてしまうネタだと思う。少なくとも私はそうだ。
結論、「光系、神聖系の中二病は難度が高過ぎる」ということでどう?

同じ世界がどうこうなネタでも「堕落した光の世界を打ち壊し、暗黒の支配する新たな世界を作るのだ!フゥーハハハ!」みたいなのは良いんだよな。

あとはそうだな、暗黒系って自分の欲望を肯定できるけど、光とかそういう方向だと様々な制限を自分に課さないといけなくなるからね。楽な方が好ましく思えるって説はどう?

なんかその話は納得できるな。
悪人やるのは楽だけど良い人をやるのは難しいというのと同じで、イロイロと自分を律さないといけない光よりも好き勝手出来る(イメージ)の闇の方が良いと。
それに中二の頃って社会の建前と現実を中途半端に知っていく時期だから、社会のルールや正義みたいなのが胡散くさく思える時期でもある。ある種の反抗期と見ることもできる、その年代特有の感覚なのかな。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクに伝わり、広まっている中二病のイメージが日本とちょっと違ったりしていると同時に、なんとなく「分かる」所もあるのがなんとも。

「中二病」のような日本のネタ的な概念が中国のオタク界隈に入り、広まって独自の感覚やジャンルを形成していくのは当ブログ的にかなり興味のある話ですし、引き続き追っかけてみようかと思っております。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタクのやった「中二病的行為」

中国オタク「日本のアニメや漫画で人気の高い中国武術って何?」

アニメや漫画に出てくる中華系のキャラにとって
「中国の武術」
というのはキャラ立てや作中の活躍など、様々な面で大きなものになっているかと思います。

そういった要素は中国オタクの面々も普通に受け入れて楽しんだりしているようです。
しかし中国にも様々な種類の武術があるわけですし、日本では具体的にどのような中国武術が知られているのか、人気なのかといったことが気になる人もいるようです。

先日、中国のソッチ系のサイトを巡回していて
「日本のアニメや漫画で人気の高い中国武術って何?」
と言ったことに関するやり取りを見かけましたので、今回はその辺りについてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメや漫画で人気の高い中国武術って何だろう?
「中国拳法」「中国武術」という曖昧なのじゃなくて、名前がキッチリ出ているヤツで。

確かにアニメや漫画、ゲームで出てくるのは「拳法」と呼んで大雑把に扱っているのが多いよな……まぁ、ウチの国でも実在する武術とかになるとかなり大雑把だが。

人気が高いのは八極拳じゃないかな。個人的な印象では日本のアニメや漫画に出てくる拳法で名前が出ているやつの8〜9割は八極拳だ。

少なくとも創作作品において八極拳の人気が高いのは間違いないと思う。
てかなんで日本で八極拳がそんなに有名なの?

私は八級拳とか聞いたことないんだが……実際どれくらい強いの?

八級じゃなくて「八極」な。
実用性が高い、威力があるというのが有名なのかな?スマン、考えてみれば私もそんなに詳しくないわ。
(訳注:中国語では「極」と「級」が同じ発音です)

私は格ゲー、特に「バーチャファイター」の影響により日本で八極拳が有名になったと聞いた覚えがある。

「バーチャファイター」は格ゲー初期の頃からモーションのためにわざわざ実在の武術家を呼んで作っていた作品だったよね。

八極拳が有名になったのは「ストリートファイター」の方じゃなかったっけ?
確かスタッフがわざわざ中国に取材に来てその時に見つけたのが八極拳で、ゲームの人気拡大と共に八極拳が日本で知られるようになっていたとか、そういう話だったような。

正直、私は専門的な作品でもない限り「中国武術」という括りでもいいんじゃないかと思う。
ウチの国によくあるパターンで、武術も独立や融合を繰り返してゴチャゴチャな所があるし百度百科やwikiを見ても正直わけが分からん。ウチの国の人間でさえハッキリ分からないんだから、日本の作品で大雑把な括りになってもしょうがない。

日本でもブルース・リーが大人気だったはずだから、詠春拳や截拳道はどうなんだろう。

詠春拳はゲーム以外だと見たことが無いような?
あれは速過ぎて漫画にし難いんじゃないだろうか。

実戦的というなら軍体拳が思いつくが、これはまず出ないよね。うん。
一応八極拳の要素も取り入れて入るんだが。

軍隊系の武術は既にロシアとアメリカのが有名だし、中国人キャラにあえて使わせることはないんだと思う。あとアニメや漫画だと散打も見た覚えがない。日本では総合格闘技関連で知られてはいるらしいけど。

長拳は?私は体育でちょっと習ったんで武術のイメージでまずコレが来るんだが。日本でも大会があるという話だが……

「北斗神拳」とかちょっと言ってみる。

劈掛掌とかはどうだろう?

劈掛掌も無いわけじゃないと思うが……やはり八極拳の方が多いだろうなぁ。
八極拳の技って画で表現し易いように思う。

そうだな。八極拳に関しては日本の作品の戦闘シーンの表現と相性が良いってのが理由としてあると思う。日本のアニメや漫画の戦闘シーンって重い一撃を繰り出すのがお約束だから。

表現における相性に関しては大ゴマでの決着打についてもありそう。八極拳の鉄山靠などは非常に見栄えが良いし、それも人気拡大の理由になったんじゃないかな。

八極拳か……最近の作品だと麻婆が使うのが有名か。

そういや、TYPE-MOON系の作品でも八極拳ってむちゃくちゃ優遇されてるよね。

あの世界だと、魔術と八極拳を組み合わせたまったく新しい武術のマジカル八極拳が存在するからな!

実は俺、八極拳習い始めたきっかけって日本のゲームなんだよね……
まずゲームの知識があって、そこに祖父の知り合いが八極拳を使えると聞いてお願いして教えてもらった。そこまできちんと鍛錬したわけではないし、今はもう基本のものしかやってないけど下半身の安定感抜群なのが密かな自慢。

八極拳に関してはかなり古い漫画だけど「拳児」を読むのをオススメする。外家拳に関してよく描かれているし、何より内容がカッコイイ。
私の知り合いに武術やっているヤツがいるんだが、そいつもこの漫画をスゴイ高く評価している。

「拳児」は日本で昔かなり人気になって、ちょっとした影響を与えた漫画だと聞いたこともあるな。

八極拳が日本で人気なのは、確かゲームに加えて日本に道場が開かれていて学ぶことができるのが大きいという話だったような。あと内家の方では八卦掌も結構広まっているとか。

武術に関しては現在の中国人、特に私達のような文革以後の世代の中国人は何も言えないような。今では武術というのを体を鍛える外的な部分のみでしか語らなくなってしまった。内外共に鍛えてこそのはずなのに。

話は変わるが、中国武術といってもアニメや漫画だと武器使わないよね。基本的に素手。

でも昔ほど素手のみではなくなってきている気もする。武器だと双剣が最近は多いかな?

ここまで出ていないのだと、あとは太極拳か?
文革で潰されたあとに太極体操に改変されちゃっているから、本当の使い手がウチの国にどれだけいるかは分からんが。

案外日本で最も有名、人気なのは太極拳じゃね?
日本でも健康体操として愛好家が多いらしい。以前日本人旅行ツアーのガイドをしたことがあるんだけど、日本人のおばさんが普通に太極拳を学んでいたのには驚いた。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク内では「八極拳」が有名なのでは……といった印象になっているようですが、日本の作品に八極拳がよく出てくる理由や経緯に関してはピンと来ないようです。

また日本における八極拳人気の基礎を作った作品の一つである
「拳児」

に関しては、かなりマイナーな扱いではあるようですが知っている人もいるようです。しかし「拳児」が与えた影響に関しては、さすがにハッキリしないようでした。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「『アナと雪の女王』という日本語タイトルはダメじゃないか?日本のオタクは見ないんじゃないか?」

ありがたいことに
「『アナと雪の女王』が中国では若いオタク世代の間でも話題になっているらしいですが、どうなんでしょう?」
と言う質問をいただいておりました。

実は「アナと雪の女王」に関しては、日本での公開に合わせてアップしようと準備していた記事があったのですが、うっかり忘れておりました。そんな訳でちょっと時期外れになってしまいましたが、今回はそれについてを……

「アナと雪の女王」(原題「Frozen」、中国語タイトル「氷雪奇縁」)

は中国では春節休みに公開されたので、日本よりも一月ほど早い上映開始となっています。
「アナと雪の女王」は中国でも大人気となっていますが、当ブログ的に興味深いのは中国オタクの間でも非常に高い評価の話題作となっていることですね。

そしてこの作品にハマった中国オタクの中には、
「日本での評価はどうなのか?」
「日本のオタクの評価はどうなのか?」

といったことが気になり、日本のニュースを調べて話題にしたりする人もいるようです。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで見かけたやり取り(記事を書いたのが少し前なので、やや古いものになってしまっていますが)を例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ここしばらくの間で「氷雪奇縁」(アナと雪の女王)にハマった人は私も含めて少なくないけど、日本だとどうなんだろう?
映画公開は日本が世界で最後となったが、日本の好みはかなり特殊だしどうなるんだろう?。世界的に流行っている作品が日本では人気にならないということもざらにある。「トイ・ストーリー3」の興行収入記録を超えるかが日本市場の動きにかかっているし正直気になる。
(訳注:この記事を書いたのはちょっと前なので上の発言はまだ日本の興行収入が出ていない時のものになります。ご存知の通り、その後日本でも大好評で全世界興行収入は「トイ・ストーリー3」超えとなり、アニメ映画では世界一となっています。)

確か「モンスターズ・ユニバーシティ」の興行収入が日本でもかなり良かったらしいから、たぶんそれより上になるんじゃないか?

日本での興行収入がどうなるかで、興行収入10億ドルを超えるか、「トイ・ストーリー3」を超えるかどうかという話になるんだよな。恐らく普通に超えるとは思うが……

私もハマった作品だし、最後に公開となる日本がどうなるか気になるね。
しかし、「アナと雪の女王」という日本語タイトルはダメじゃないか?日本のオタクは見ないんじゃないか?

私もちょっとヒドイと思うなー
せめて原題をそのままカタカナにするのはダメだったのか?日本の映画ではよくあるやり方のはずだが。

あまりにもそのまんま過ぎるというか、身も蓋も無いというか。まぁウチの国の訳「氷雪奇縁」も特別良いってわけではないが……

そうか?私は「氷雪奇縁」はわりと好みだよ。
それにウチの国の日頃ディズニーに興味を持たない層が興味を持つ悪くないタイトルだと思う。

ウチの国はずっと「総動員」だったし、「総動員」がつくと子供向けで見る気無くなるんだよね。私も「氷雪奇縁」と言うタイトルじゃなければ興味を持たなかったかもしれない。
(訳注:中国では国産国外産問わずアニメのタイトルに「○○総動員」という言葉がつくのがお約束の一種になっています。例えば「トイ・ストーリー」は「玩具総動員」ですし、「カーズ」は「賽車総動員」です)

ウチの国ではアニメは子供の見るものだとされているから、タイトルも子供が喜ぶだろうと「大人が思っている」タイトルになってしまうんだよね。
しかしこの作品に関しては、ウチの国での扱いが今までとかなり違うと考えるべきなのかもしれないな。いやもちろん名前以外の部分、作品の内容も今までのディズニーのお約束からかなり外して作ってきているからこそウチの国でこれだけウケたんだろうけど。

日本語タイトルは、元となったアンデルセン童話の「雪の女王」を意識している可能性も考えられるがどうなんだろうな。
まぁウチの国ではやはり公式タイトルが「氷雪奇縁」でよかったと思う。確か公式中国語タイトルが定まる前は「氷雪大冒険」で紹介されていたが、その中国語タイトルにならなくて良かったと思う。ホント。

今回は家族連れだけじゃなく、オタクやってる私達のような世代も巻き込んだからね。中国語タイトルの効果がどれだけかは分からないけど、影響はあったと思う。

日本のアニメ新番組見ているような層にはこの作品は好まれないんじゃないか?
私は日本のアニメに慣れているから、この作品のストーリーは面白くなかった、というか寝てしまった。

日本のオタクがこの作品に金を払うのだろうか……?
私は払う気にならなかったんで、結局映画館には行ってない。

ウチの国では日頃ディズニーなんてと軽く見ている層がハマりまくっているし、その辺については分からんぞ。

「氷雪奇縁」は普通に世界的に人気だし大丈夫だとは思うんだけどね。
あと日本は普通にディズニー映画が強い国だぞ。オタク層が見なくても問題ないんじゃないか?

私の印象だと、この作品っていつの間にやら人気が燃え上っていた映画といった感じだ……なんでウチの国のオタクの間でもこんなに話題になったのかねぇ。

私は普段は特にディズニー作品なんて見ないけど、この作品にはハマってしまった。歌も非常に良い。

日本でも普通に人気になるだろ。
タイトルに関しては、日本は春休みの長期休暇を狙っての公開だし子供がメインターゲットだから分かり易くしているんだろう。ウチの国とはターゲットとして想定している層が少々異なるのかもね。

なるほど。疑問が解消された。
日本での上映がここまで遅くなったのは日本の長期休暇に合わせたのか。まぁ、ディズニーランドのある国だし普通に受け入れられていくと思うんだけどね。

日本では色んなところで宣伝しているし、ディズニー系の作品の興行収入はずっと良いから心配する必要はないでしょ。それに姉妹で百合なストーリーだから、日本のオタクもきっとハマるはずだ!

うむ。百合系というのはデカイだろう。
それに加えて特典をつければ、一人で何度も見るような人間が増えると思う。

いや……ディズニーでは特典とかそういうのは無いんじゃないか……?

日本はディズニーストアがきちんと展開されているからグッズ関係は問題無いだろうし、映画で特典付ける必要はないんじゃないか?

ウチの国でも何回も見ているヤツとか、何十回見たとかチケット晒しているヤツが出ているから、日本のオタクの反応も気になるね。
百合がどれだけプラスになるかどうかは分からないけど、エルサに萌える人はきっといるはず。



とまぁ、こんな感じで。
中国にも数字での情報は伝わってはいるものの、日本でのディズニーの圧倒的な強さ、ブランド力といった辺りの感覚に関してはやはり想像し難いのかもしれませんね。

それから上の方でもちょっと話題になっている中国語版タイトルの
「氷雪奇縁」
ですが、これまでのディズニーアニメ作品の中国語タイトルとはちょっと違った印象のものになっているのは確かなようです。言ってしまえば「子供向けっぽくない」ものにも思えるそうです。

子供向け(或いは子供向けに見える)アニメを嫌う人が少なくない中国オタク層にはディズニーやピクサーなどのアニメに対して食わず嫌いな人もいるようですが、そういった人達にとって「氷雪奇縁」というのは抵抗感を覚えないタイトルで、中国オタク界隈での人気の広がりの理由の一つとなった……なんてこともあるのでしょうかね。


とりあえず、こんな所で。
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中国オタク「なんで4コマ漫画はまだ日本で強いの?淘汰されないの?」

日本の漫画は様々な作品が中国に入っているのは御存知かと思いますが、そんな中で扱いや評価に関して日本と少々異なるのが
「4コマ漫画」
だそうで、日本の感覚に比べて随分と扱いが軽いのだとか。

もちろん中国オタクの「濃い」人の中には4コマ漫画好きな人もいますし、日本から取り寄せるなどして日本の4コマ漫画作品を追っかけたりしている人もいますが、全体的に見れば少数です。

先日、中国のソッチ系のサイトを巡回していて
「日本ではなぜ4コマ漫画が人気なのか」
と言ったことに関するやり取りを見かけましたので、今回はその辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


マンガに詳しい人がいたら教えて欲しいんだが、なんで4コマ漫画はまだ日本で強いの?淘汰されないの?正直4コマ漫画って時代遅れの形式だと思っているんだが……
アニメの原作になったり、マンガの賞をとったりしていて日本ではまだ人気と評価が高いジャンルに見えるのが不思議。

4コマの評価についての疑問は私も同意。言っちゃなんだが私は4コマの良さが分からん。4コマ以外の、ストーリーのある漫画に比べて表現できる内容も限られているし、盛り上がりにも欠ける。

私は4コマ漫画好きなんだけどねぇ。特に日常系のとか。
壮大なストーリーや熱い戦いなんてのも良いけど、見ていて疲れる時もあるし。

4コマ漫画原作でアニメ化されたりはしているけど、強いとかは無いだろ。
様々なマンガが進化している中でどんどん存在感が薄れている。いつになるかは分からないけど、いずれ淘汰される、というか現在進行形で淘汰されているんじゃないか?

俺もそう思う。日常系の作品とかが一部で好まれるかもしれないが、結局人気が高く主流となるのはきちんとしたストーリーや含蓄のある作品だろう。
実際、売り上げとか考えてみればそれは明らかだ。4コマ漫画とか、売り上げランキングに載ることなんてないし。

売り上げとか持ち出したら、アニメ化うんぬんも入り始めるからやめとけ。「けいおん!」とかも4コマ原作系作品になるし。それから「売り上げ」を数量で見た場合、毎日印刷される日本の新聞4コマ漫画はどうなるんだという話が……

日本では4コマ漫画専門の商業マンガ雑誌があるから、一概にそうとも言い切れないだろ。それに4コマ漫画が進化していないというのは偏見だぞ。4コマ漫画というジャンルの中身は結構変化している。

4コマ漫画は萌え系の作品も増えて来ているしな。私は「けいおん!」の原作が4コマ漫画だと知った時はかなり驚いたわ。

言われてみればなんで日本は4コマのフォーマットがカッチリしていて、それが流行っているんだろう?適当な例ではないかもしれないが、例えばアメリカ作品の「ピーナッツ」なんかは4コマに拘っているわけではないようだし。

「ピーナッツ」は初期の新聞連載の頃は4コマだったはず。後期になると4コマフォーマットに拘らなくなるし、日曜版はちょっと長い4コマではない作品になったりしているらしい。

4コマ漫画って日常生活にそったテーマを描きやすいし、画の大きさも話の長さも固定だから安定しているとも言える。だから安定した作品、長寿作品が生まれやすいんじゃないだろうか。「サザエさん」は日本で最も長く続いている日常系4コマ作品だし。

日本ではストーリーの作り方として「起承転結」が重視され、その典型的な例として4コマが重視されると聞いたことがある。4コマは漫画の基本技法の一つとも。ただこれウチの国の作詩に関する「起承転合」から来ているらしいが、なんで日本の漫画でそうなったのかは私も分からん……

そう言えば日本の作品は起承転結と言う4段構成を意識するケースが多いようだし、4コマがそれに合っているから日本のマンガ業界で強いのかもね。
ちなみに日本では三段構成に関しては「序破急」という言葉もあったりする。でもエヴァの新劇場版も序破急で終わると思ったら終わらなかったから、日本のアニメや漫画では4段構成が重視されている所があるのは確かかも。

手抜きとまで言うつもりは無いが、4コマ漫画ってあんまり力を入れて描いているように見えないんだよね。漫画家の技術を注ぎ込んだという作品が作れるジャンルとは思えない。
作品のテーマもギャグか、ちょっとした珍しい話題くらいだし。こういうジャンルがなぜ今まで生き残れているのかは私も不思議に思ってしまうね。

4コマ漫画の賞が目立つのって新人向けの賞が多いからだろう。新人は4コマ漫画でマンガの練習をするし、技術的な優劣以外の点が鮮明に出る。4コマ漫画のジャンルで新人を募集しそこから才能を発掘していくのは当然の話だ。

長編ストーリー作品が4コマ漫画より上とするのはどうかと思う。作品ってのは複雑にすればいいわけじゃないし、簡単で良いものを作るのは難しい。それに同じ作家で、4コマ漫画の方が長編より面白いってケースも珍しくないし。

でも、ウチの国では4コマ漫画まで好きな人がかなり少ないのは確かだろう。4コマ漫画以外の漫画が好きな人ばかりじゃないか?
4コマ漫画に金を出す人間がどれだけいると思う?少年ジャンプ系の作品とかには一般層も金を出すけど、4コマ漫画をあえて買おうとする人間なんてごく一部のマニアだけだ。

日本の4コマ漫画って古文や古詩みたいなもんじゃないか?
価値はあるし、漫画の歴史上、4コマ漫画の地位が高い時代があったのは間違いないけど、現代の商業市場には対応できず、段々と衰退しているものだろう。

現代の商業市場に対応できているから4コマ漫画原作のアニメが目につくという風にも言えないか?
現在の日本の4コマ漫画ってストーリーを持った作品になっているのも多いぞ。日常生活を描きつつ、少しずつ変わっていくストーリーがあるというのが。

私は4コマ漫画を日本の漫画の独自形式の一つだと認識している。それにギャグ系は4コマ漫画が現在も強いし。
壮大なストーリーのある作品は面白いけど、それしか存在できないわけではない。4コマ漫画に関しては淘汰されるとかではなく、日本の漫画の層の厚さの表れと見るべきじゃないか?

日本の4コマ漫画って昔から続く伝統ジャンルであると同時に、変わり続けているジャンルでもあるからねぇ。日本で最も長く続いているアニメの「サザエさん」が4コマ漫画原作のアニメだし、その後ずっと4コマ漫画原作アニメが作られている。
最近の萌え4コマに関しては、4コマ漫画が萌え、オタク向けまで広がってきたとも言えるな。

「あずまんが大王」なんかを挙げれば分かり易いかな?あの作品は学校の日常生活と、入学から卒業までの一連の流れを描いている。少しずつ変わるキャラや人間関係とか、現在の4コマ漫画は独特の構成になってたりする。

でも、「あずまんが大王」の作者はその後4コマ漫画から普通の漫画の「よつばと!」に移っているし4コマ漫画は限界のあるジャンルだと思う。
私は4コマ漫画が日本で生き残っているのは、日本人が伝統を守る姿勢が強いことが理由に思える。4コマ漫画は確かに独特の美を形成しているけど、固定された形式だし創作の自由を大きく制限してしまっている面があるのも確かだろう。

なんか難しく考えているヤツが多いが、4コマ漫画が持つ「手軽に描ける」ということの良さを忘れていないか?マンガってのは「大作」ばかりじゃないんだぞ。

4コマ漫画ってオタク向けの作品ではアンソロジー系の作品で定番なんだが、案外みんな知らないのかね。

アンソロジー系の作品ってウチの国にはほとんど入らないから、知らないというか意識したことも無い人は結構多いと思う。
あと同人のマンガでも定番だ。私の知り合いのサークルも描いているし。

日本のオタク界隈における4コマ漫画の手軽さと強さってのは、ウチの国ではきちんと認識されていないかも。4コマ漫画は中国語化され難いし、公式ルートでも入ってこないし。例えば「艦これ」だって公式による別媒体への展開の最初の一歩は4コマ漫画からだったんだけどね……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの間では4コマの評価はあまり高くないようで、日本における根強い人気などに関してはピンと来ない人が少なくないようです。

最近は4コマ漫画がアニメ化されるのが珍しくありませんし中国オタク界隈で4コマ漫画原作アニメが話題になったり人気になったりすることも少なくないのですが、それでもこういった認識があるというのはちょっと興味深いですね。

これとは対照的に思えるのがライトノベルで、アニメの原作としての存在感が高まるにつれ、中国オタク界隈でもラノベ読者が増えジャンルへの認識や評価も高まっていきました。

この辺りの違いに関してとりあえず思いつくのは、4コマとラノベのコンテンツの性質の違いや中国オタクの好みの問題、それから中国オタクの間に入る4コマ漫画がそれほど多くないといった辺りでしょうかね。
中国オタクの間ではマンガの影響力は縮小傾向にありますから、そういった中で日本の4コマ漫画は余計に意識され難くなっているのかなーなどとも考えてしまいます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「オタクはモテるよ、ただし土豪に限るが……」


ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので、今回はそれについてを。

日本のネットでもちょっと話題になったニュース
意外にお得!? オタク男子と付き合うメリット・5つ(マイナビニュース)
ですが、中国オタク界隈の方にも伝わりちょっとした話題になっているそうです。

「オタク」という言葉は中国語では「宅」或いは「宅男」「宅女」と訳されることが多いのですが、実はこの言葉は誤解の原因になり易かったりします。

中国で現在使われている「宅」という言葉は日本の「御宅」から来た言葉ではあるものの、
中国で使われるうちに元のオタクという意味に加えて
「インドア派」、「引きこもり」、
「外に出ないでPCの前でネットやネトゲにふけっている」といった意味も加わっています。
現在はオタクよりもインドア派やPC前で動かないといった意味の方が先に来るようにもなっていますね。

また、オタクの意味で使われる「宅」に関しても技術を持ったオタクの「技術宅」といったカテゴリが出て来るなどイロイロと新しい概念が出てきています。

そんな訳でこのニュースに関してもある種の伝言ゲーム的なことが起こってしまっているそうで、日本より更にネタ要素が加わって広まっちゃったりもしている模様です。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで見かけたこの話題に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のメディアのニュースによれば、あるサイトで行われた調査でオタクの彼氏と付き合う5大メリットがあるという結論が出たそうだ。
その5つとは、「嫁と呼んでもらえる」「PCを修理してもらえる」「浮気の心配が無い」「家にハイテク設備が多い」「ネットストーキングに対処できる」だ!

なんてこった……俺はパソコンの修理ができないオタクだから、一生独身なのか!
まぁそれはそれとして、この5大メリットを同時に実現するのは明らかに困難だよね。

どうせ「ただしイケメンに限る」という話だろ?

「宅」な人って外に出ないから女性と知り合う機会が無いから、ある意味ではこの手の彼氏は見つけるのが難しいのではないだろうか?

パソコン修理できるとモテるぜ。近所のおばさんやおばあちゃんにだけどな!

恐らくネタニュースだろうけど、どこのメディアがソースなんだ?
でも面白いからツッコミ入れてみようか。私が引っ掛かったのは「家がハイテク」って所だね。いくら自分の彼女だからって、趣味のものを勝手に使わせたりはしないぞ?

ネットストーキング撃退ね……うん、自分もその手のストーキングが趣味だから、撃退方法は分かるよ!

通報しました。お礼の言葉はいりません。

オタクといってもイロイロなカテゴリがあるから、中には彼氏として優良なのもいるだろうけど……

残念ながら俺のような「偽宅」ではだめのようだな。
あと「俺の嫁」ってのがどうも分からん。チョロイってこと?

パソコンを修理してあげると言って一夜を過ごすのか……?

これ、オタクじゃなくて「趣味に金を使える人間やハッカーと恋愛をするメリット」なんじゃね?

デタラメ言ってんじゃないよ……女が判断するのはオタクはオタクでも、カッコ良くて金持ちのオタクだろ?

なんか読んでて痛い……もういい、もういいんだ。自分を慰めるために偽りを書かないでもいいんだよ!

これは結局、「ただし金持ちに限る」ってことだろ。

ま、そうだろうね。オタクも「高富帅」と「屌丝」に分かれるし。
(訳注:、「高富帅」は日本語で言うなら「金持ちでイケメンで実家がスゴイ」といった辺りでしょうか。「屌丝」は「ダメ人間」「負け組」から「貧乏で実家の力も無くて、現在も将来的にも家や車や恋人が持てず未来に希望が持てない人」といったようなものまで、結構広い意味で使われています)

金が無ければ引きこもりだろ。金があるから「宅」と称することができる。

「浮気の心配がない」という点は間違っているな。言っちゃなんだがオタクの浮気話や男女間のもつれによるゴタゴタってのは少なくない。浮気に至るルートが一般と少々異なるだけで。
趣味が関わる人間関係における防御力はむしろかなり低いぞ。

このニュースで釣って、落とすんじゃないだろうか?
続編としてオタクと恋愛する時の問題みたいなニュースが来るのではないかと予想してみる。

男同士で付き合う場合のメリットかと思った。

まずは顔だ。顔がヒド過ぎるとスタートラインにもかからない。

このニュースに出てくるようなオタクって結局の所「土豪」だろ。モテないなんてありえない。
(訳注:「土豪」は「金持ち」「金持ちキャラ」的な意味や、趣味のグッズを買いまくれるような財力のある人を指します)

私もそれが真実だと思う。
オタクはモテるよ、ただし土豪に限るが……

スキルのある「技術宅」の話だろ、コレは。俺のような「廃宅」の話じゃない。

我々はアニメや漫画が好きというレベルでしかないから、オタクではないよ……

日本だと「オタク」ってスペシャリスト、技術宅のことだろ?
二次元の新番組を追っかけて、ネタに笑ってツッコミ入れて楽しんでるくらいじゃ「オタク」なんて自称できんよ。

いやいや、「オタク=アニメ見ている人間」でも大丈夫だよ。このニュースはそういう方向のオタクを対象としている。確かに日本ではオタクというのはマニア、スペシャリストを指したりもするが、アニメや漫画の二次元オタクが最大勢力だし、一般的にはその意味で使われる。あと日本は「オタク」って蔑称の意味の方が一般的で、それに関してはウチの国の方がよほど好意的。
このニュースの意図も、そういった蔑まれる存在であっても恋愛する価値が案外あるというスタンスなのではないかと。

一応、普通の「宅男」でも「技術宅」になることはできる。しかし普通の「宅男」と「技術宅」には根本的な違いがあるのも確かだ。

でも判断の基準はまず顔、そして金だろう。

私はまず金、次に顔だと思うわ。

まぁどちらも重要だが個人的には金の方が重要度高いように感じるね。結婚とかも視野に入れた場合は特に。
しかし本当のオタクって土豪じゃないと成立しないし、そういう人がモテないわけないよな。

本当のオタクってみんな財力があるわけで……そういう人間を彼氏とした場合にメリットがあるとか何を今更。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの人の反応を見ると「ねえよ!」とかそんな感じのものが多かったです、はい。

それとこれは中国オタク界隈に限らない話ですが、この手のモテ系のネタに関する反応を見ていて興味深いのがいわゆる
「ただしイケメンに限る」
に加えて
「ただし金持ちに限る」
というのがかなり強いということでしょうか。

日本の恋愛関係においても経済力の影響する面がかなりあるのは変わらないと思いますが、中国では日本の感覚に比べて更に強いと言いますか、モテ非モテにおける極めて重要な要素になっているのではないかなーなどと考えてしまいますね。

とりあえず、こんな所で。
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中国オタク「男性声優が女性を演じることってどれくらいあるの?逆はそれなりにあるけど」

日本では女性の声優が少年キャラや中性的な男性キャラを演じることは珍しくありませんが、中国オタクの中には
「なんで女性の声優が男性キャラを演じるのか?」
と言う疑問を抱く人や、女性の声優が男性キャラの声をあてることに違和感を覚える人もそれなりにいるそうです。

先日中国のソッチ系のサイトを巡回していて、
そんな状態から一歩進んで(?)たどり着いたらしい
「逆に男性声優が女性キャラを演じることはあるのか?」
と言う疑問に関するやり取りを見かけましたので例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


男性声優が女性を演じることってどれくらいあるの?男性キャラで声優が女性という逆のケースはそれなりにあるけど。

日本のプロの声優だと案外有りそうな気がする……どうなんだろう?

最近だと福山潤さんが「イクシオンサーガDT」で女性キャラやってなかったっけ?

マリアンデールは「半分」だけだぞ。女性なのは。あれが女性キャラなら、若本のオジサマの貂蝉とかも女性キャラに入らんか?

「たまこまーけっと」の花屋は?あのキャラの声は小野大輔さんでしょ?

あれは男性キャラだとノベライズ版で明記されているらしい。女性キャラじゃなくて女性っぽい男性キャラというだけだ。

ショタ系のキャラを演じられる人ならやってやれないことは無いと思うんだが。

女性を演じる男性声優ということなら石田彰さんが有名じゃないか?声の幅の広さで有名だし、女性キャラも実際に演じているということでよく引き合いに出される。

ようは、緒方恵美さんや竹内順子さん、田中真弓さんの演じるキャラの逆バージョンか。

声優が逆の性別のキャラを演じる?エルリック兄弟とかを思い出せ!
……と書き込もうと思ったが、男性が演じる女性キャラか……思いつかんなぁ……

マリアンデールがダメとなると、月宮林檎のような偽娘キャラはダメか。あれも中村悠一さんの演技が光るキャラではあるが、男と言う前提があるし。
(訳注:「偽娘」(ウェイニャン)というのは、中国オタク内で「女装キャラ」「男の娘」というネタから発展したジャンルです)

女性が男性キャラの声をあてるのは多いが、それに比べて男性が女性キャラの声をあてるのって少ないね。

「それに比べて」どころかほぼ無いんじゃないの?偽娘キャラとか、女装しているとかならあるけど。

「探偵オペラ ミルキィホームズ」の森・アーティとかはどうだろう?
あれ、高城元気さんが声をあててる。ただ、これも性別不詳なんだよなぁ。

性別不詳OKなら例えば「ガンダム00」のティエリアのような設定のキャラも入ってしまうだろうから、できれば明確な女性キャラという例が欲しい所だな。

あった、思い出した。「しろくまカフェ」のパンダママ!
明確な人間キャラではないけど、母親だし女性キャラの一種と見ても問題無いだろう。声優は森川智之さんだ!

おいおい、ここまで「それでも町は廻っている」が出ていないなんて。メイド喫茶の店長が櫻井孝宏さんだって当時一部で話題になったんだぞ。

女性キャラ役をやる男性声優ということで代永翼さんが真っ先に思いついた!でも名前ありの女性キャラの役は無いかもしれない。

「ダンガンロンパ」見ていて思ったんだけど、宮田幸季さんとかは女性キャラ演じたりしたことないの?普通にできるだろ。

宮田幸季さんは演じることはできるだろうけど、確か実際に女性と言う設定のキャラは無かったような……

宮田幸季さんなら「しろくまカフェ」のシマリスは?あれは女性と見ていいんじゃないの?

「ハウルの動く城」の荒地の魔女の声が、男性の芸能人を使っているね。今調べたらやはり男性……のはず。男性だよね?

ああ、美輪明宏さんのことか。男性だよ。ジブリ系の作品では他にも「もののけ姫」に出ていたね。

少なくとも、日本の男性声優が女性キャラを演じられる人がいるのは間違いないと思う。しかし実例がほとんど見つからないから、女性CVの男性キャラとは事情が違うのではないだろうか。

やはり需要の問題なのかな。日本では女性が男性キャラを演じることには違和感無いみたいだけど、男性が女性キャラを演じるのはそれとは別の話で違和感があるということなのでは。

女性キャラを男性が演じて得になる場面がほとんど無いのは確かだろう。
女性声優が普通にいるし、わざわざ男性声優、それもうまい人を探してってのはやらないんじゃないか?それに以前聞いた話によれば、男性キャラを女性が演じるのって、変声期前の高い声の少年キャラだからと言うケースが多いということだったし。



とまぁ、こんな感じで。
他にも「いない」、「見つからない」と首をひねっている発言が結構ありましたし、イロイロな実例を挙げてはいましたが「これは」というものは出てこないようでした。

上の発言の中にもありますが、子供の声とは違って女性キャラにあえて男性声優をあてる必要性と言うのがあまり無いという事情はありそうですが、実際どんなもんなんでしょうかね?
詳しい方がいらっしゃればツッコミをお願いいたします。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的「この人はこんな役もやっていたのか!?と驚いたキャラ」

中国オタク「二次元への愛で痩せる、そういう方法もあるのか!」

先日放映された「ザ!世界仰天ニュース」が、自分の好きなキャラである「ガンダム00」のティエリアのためにダイエットを成功させたという内容だったそうです。
ありがたいことに、この件に対する中国オタクの反応についての質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

放映された番組の内容に関しては以下のサイト様の記事でまとめられていますのでご参照ください。
本吉甘奈さんの体重95kgから42kgにダイエットした現在が可愛すぎてヤバイwwwwガンダム00のティエリア様に憧れ53kg減!【世界仰天ニュース3月26日キャプ画像・動画】(もきゅ速(´ω`)人(´・ェ・`))

【画像集】ティエリアを好きになってダイエットに目覚めた女子がヤバい #ntv #仰天ニュース(NAVER まとめ)

この話は早速中国オタク界隈のフォーラムやニュースサイトに転載されているようで、ちょっとした話題になっているようです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本でキャラへの愛でダイエットに成功する女性が出現したらしい。
なんと、ティエリアへの愛で95キロから42キロまで体重を減らしたらしい!!

二次元への愛で痩せる、そういう方法もあるのか!
私は非常に感動した!

53キロも減らす?
いやいや、いくらなんでもスゴ過ぎるわ。これが本当の愛の力というやつなのか。

具体的にはどうやってそんなに痩せたの?まさか普通に食べる量減らしただけ?

なんかホントにそうみたいよ。
ティエリアの画像をそこら中に設置し、常に彼に見られていると思って暮らし、自分の食欲をコントロールしきったという話だ。

ネタだろ?信じられん……

よくあるダイエットの広告よりもスゴイことになってないか!?

女性のオタクの愛のスゴさを感じた。
男のオタクだとなかなかこうはいかない気がする。

愛はあっても、自分を高める方向にはなかなかいかないよなー

デブな人間は成長性のある銘柄だとかなんとか言う例え話はあるが、実際に痩せられる人間ってそんなにいないんだよね……

良い話だ!本気で感動してしまった自分がいるよ!

ヴァーチェのパイロットのコスプレしようとしたらパイロットではなくヴァーチェの方になっちゃったからダイエットを決意したと。

なるほど。そしてヴァーチェからナドレになったわけか。彼女はガンダムだな!

私はむしろ太る方法が知りたい。コスプレする時にヒョロヒョロ状態で……

うーむ、体重はコントロールできるわけか。しかし身長はどうすればいいんだろう。公式設定で身長が低いキャラのコスプレをしたいときとか。

そういやこの間のイベントで190cmくらいのリヴァイ兵長がいて色んな意味で目立ってたな。そこら辺はもう諦めるか開き直るしかないのでは……

私は何となく理解できる。
コスプレを目標にしているとダイエットの励みになるよ。もちろん、私はここまではできないけど。

私もコスプレのために20キロ落としたことがある。コスプレのためのダイエット、悪くないよ!

このダイエット、まさしく愛だ!

このダイエット方法がもし流行ったらティエリアダイエットとか言われるようになるんだろうか?

とても感動的なストーリーだね!
デブであっても心を決めれば痩せられるんだな!

真実の愛を久々に見たよ……!

ところで日本のネットも探してみたがこのコスプレイヤーさんの痩せた後だと思われる画像がラクスしかないようなんだが、ティエリアはどうなったの?



とまぁ、こんな感じで。
これ以外にも「キャラへの愛に感動した!」といったような発言がかなり出ていました。

中国でもダイエットとそれに関する話というのはよくネタにされますし、そこにオタクネタが絡んだということで興味を覚える中国オタクの人もいるようでした。

また、中国ではオタク系のイベントがコスプレを中心にして発展していった過去が有るので、日本と比べてコスプレの重要度がかなり高くなっています。そんな訳でこのコスプレをきっかけに、キャラへの愛でダイエットに成功というのはかなりインパクトのあるネタになったのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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