「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2014年12月

2014年前半 よりぬき日中オタ活動

今年もぼちぼち終わりとなってきましたので、今年このブログで書いた記事のまとめをやらせていただきます。

以下に今年上半期のオススメと言いますか、良い評価や比較的大きな反応をいただいた記事を並べてみました。


中国オタクとオタク文化

中国オタク「なんで日本人は名前に『丸』を頻繁に付けるんだ?」

中国オタク「フィギュアでいっぱいの部屋って金持ちの証なのに女性ウケはダメなのか!?」

中国オタク「アニメや漫画に出てくる部活、実在するのはどのレベルからなんだろうか?」

中国オタク「ピンク髪キャラは淫乱?腹黒じゃなくて?」

中国オタク「日本のアニメや漫画で人気の高い中国武術って何?」

中国オタク「中二病ってなんで暗黒とか闇の方のネタになるの?」

中国オタク「日本の作品の中の自転車、そろそろ電動化しないの?」

中国オタク「日本の警察のかつ丼ってどういう習慣なの?」

中国オタク「アニメや漫画の自爆攻撃、最初はどんな作品で?誰がやったのか?」

中国オタク「日本の作品のヒロインの身長設定って低めになってない?どの作品でも」


中国オタクとアニメと漫画とゲームとラノベ

中国オタクが日本語の上達を感じ取れた時

中国オタク「ハーレム(後宮)系アニメ作品で、本当にハーレム状態で終わる作品って実はかなり珍しいのでは?」

中国オタク「日本の作品で一番『スゴイ』怪物って吸血鬼だよね」

中国オタク「『中華一番』が中国で作られたアニメだと思っていたヤツ集合」

中国オタク「なんで4コマ漫画はまだ日本で強いの?淘汰されないの?」

中国オタク「4月新作の『ピンポン』が意外に面白いぞ!?中国人キャラの孔文革も、その中国語ボイスも良い!」

中国オタク「ラブライブは邪教」

中国オタク「最近の嫌われる主人公の傾向について」

中国オタクの「ピンポン」最終回への反応

中国オタク「緑のキャラは不人気、地味っていう話、実際はどうなんだろう?」


その他諸々

中国オタク「日本だと『5円』って何か特別な意味があるの?」

中国オタク「日本人はアニメや漫画のように小食なのか?」

中国オタク「なんで『真田幸村は日本戦国時代の趙雲』とか言われているの?」

中国人「日本留学で剣道部に入ったら先輩の卒業袴代なるものを出せと言われたんだけど……」

中国オタク「日本人、主食だけを食い過ぎだろ……」

中国オタク「永遠の命って死ぬより怖いことなの?」


配信関係

中国の2014年1月新作アニメ公式配信状況

中国向けの日本の声優の番組が中国の動画サイトで配信開始

中国の2014年4月新作アニメ公式配信状況


今年は日本のアニメの正規配信がどんどん拡大していきましたし、正規配信によって起こった新たな人気の流れというのも目立ちました。正直な所、私自身その急な変化にかなり戸惑いましたし、追っかけるのも一苦労でしたね。

ただオタク系コンテンツに関する動きが活発になってはいるものの、アニメの配信に関しては来年4月から始まるとされる中国の動画サイトにおける海外コンテンツの配信への規制による影響が出るだろうという見方も強いですし、来年もまた中国オタク関連についてはイロイロと予想し難い年になりそうです。


とりあえず、こんな所で。
来年も当ブログをよろしくお願いいたします。

中国オタク「日本の子供は冬でも短パンってどこまでホントのことなの?」

ようやく年越しのあれこれに手を付けられる状態になりましたが、とりあえず今日の更新を……

ありがたいことに
「中国では冬の日本の女性のスカートに関してだけでなく、男子の半ズボンも話題になったりしていますよね?そこについて何かお願いします」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

ご質問にもある通り、中国では「日本の女性が冬でもスカートをはく」ということがネタ混じりの話題になったりしていますが、「日本では冬でも男子は半ズボンをはいている」というのもちょくちょく話題になっている模様です。

そんな訳で以下に中国のネットで行われていた
「日本の男子は冬も半ズボンをはいている」
といったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の子供は冬でも短パンってどこまでホントのことなの?
ウチの国のニュースでもやるけど、どうも信じられん。

日本の小学生が一年を通じて短パンだという話はわりと聞くね。
アニメや漫画でも子供キャラは作中の季節が変わってもずっと短パンだ。

そうそう。冬に山やスキーに行くとか特別な展開でもない限り、基本的には短パンだよね。

日本の女子学生の冬のスカートもそうだが、冬の装いがどこまでが「お約束」でどこからが「現実」なのか迷うことがあるよ……

アニメや漫画の場合はストーリーというか作画上の理由じゃないの?通常の服装もキャラデザイン上のセットになっているわけだから。

アニメに関してはショタキャラの記号的なモノってのもあるんじゃないか?ツンデレキャラのツインテールみたいなもんで。

日本の子供の短パンについてはこっちでも報道されているじゃないか。それこそ冬のスカートと同じように。

雪と戯れる半ズボンの男子といった写真が紹介されたりするが、あれってどこまで日常的なモノなんだろう?

上はちゃんと着ているのに下はなぜか短パンと短めの靴下だったりするような。あれも不思議。上半身の衣装からして、一応防寒目的の服装をしようという意思はあるはずなのに、なぜ下は短パン。

ウチの国でよく報道されるのは「日本の子供は冬でも短パンで足を出している」「日本は小さい頃から寒さに耐え精神を鍛えている」とかで、そこから更にエスカレートして「我が国の子供はスタートの時点で負けている」とかいう論調になる。失笑してしまうわ!

あれ、ヒドイ話題の作り方だよな。気候も住環境も違うから一概に比較はできないはずなのに。

でも実際どうなの?
紹介されるからには日本には実際に短パンの子供っているんでしょ?

自分には分からん。アニメの中では普遍的な存在ではあるが……

いるよ。あれはちゃんと実情に沿ったものではある。

日本の小学生の全員が短パンというわけでではなく、長ズボンもそれなりにいるらしい。ただ体操服に関しては短パンだね。ウチの国の運動服のようなジャージになるのは中学になってから。そこに関しては日本特有の服装習慣というのは間違っていないと思う。

日本の小学校が男の子が短パンでなければいけないというのは昔、前世紀の頃の話らしい。最近は保護者との関係や教育方針の変更から短パンを着用する子供は減少傾向にあるんじゃなかったっけな?

以前仕事先の日本人に聞いたことがあるけど昔は確かに「半ズボンでなければならない」空気というか、ある種の不文律的なルールが存在したそうだ。その人も小学校の頃はずっと短パンを着ていたし、それに疑問を抱いたことも無かったんだと。
あと体調が悪い時は長ズボンをはくいこともあったそうだけど、そのレベルになったら学校休んだから小学校時代は実質的に短パン状態が続いたという話だった。

日本は防寒効果の高いインナーがたくさんある。男子の短パンも女子のスカートも下に着用できるのがあるわけだ。それに加えてカイロっていう、酸化熱を活用した使い捨ての道具もあるからな。

短パンと言っても長さは段々と長くなっているようだよ。恐らく最近のモノだと思われる日本の学校の写真ではハーフパンツくらいの長さのズボンになっていた。

でもまだ短くないか?足首までの長ズボンでは無いわけだし、ウチの国の運動服に比べたら薄着。

サッカーのズボンが昔に比べて長くなったくらいの変化なのかね。

日本の気候は温暖だし、四季はあってもそこまで極端ではない。それに日本では屋外でする仕事がウチの国に比べて相対的に少ないはず。だから外に出る時間もそこまで長時間ではないから短パンでも問題無いのだろう。

でも学生が登下校、そして学校で過ごす格好がずっと短パンとかスカートなわけでしょ?学生の活動範囲に関してそこまで暖房完備されているとは思えないんだけど。

一応移動に関しては公共交通とかがかなり暖かいよ。
日本の電車って空調効いているから夏は涼しくて冬は暖かい。ラッシュの時も汗はそこまでかかないし、冬は座席も暖かいから座ってると尻が温くなる。

実際の所日本の子供も寒いのは普通に嫌がるよ。服装がウチの国に比べて薄着なのは単純にそこまで寒くないからだって。日本は気候も温暖だし、社会環境も整備されているからあの格好でも問題無いだけ。

当然ながらウチの国の気候、沿海とか内陸とか全部ひっくるめて日本と似た所はあっても同じ所は無いわけだ。
気候に加えて日本の伝統的家屋の構造や、服装の習慣見ると分かるけど、あれで何とかなる、耐えられるのが日本なんだろうな。そら短パンで過ごす習慣にできるよ。

私が日本の子供の服装関係で一番驚いたのは、幼稚園や保育園の室内だと子供が靴下脱いではだしになるってことかな。室内は十分暖かいし清潔なので、成長の面からはだしで歩く方が良い、むしろ靴下着用だと滑ったりして危ないからはだしになるよう指導しているらしい。

服装と気候もそうだが、それで過ごすことが前提となっている学校の設備とか一つ気になると連鎖して疑問が出て来るな……



とまぁ、こんな感じで。
冬の寒さや住環境といったものに関してはどうしても自分の体験がベースになりますし、イロイロと困惑するような所もあるようです。また中国のニュースなどでこの日本の短パンを取り上げてイロイロと語る流れに対してもツッコミたい気持ちがあったりする模様です。

しかし日本の昔の男子の短パンに関しては今の感覚だと少々ツッコミ所があるのも確かですよね。習慣やファッションの感覚の変化もありますし、昔は今に比べて寒くなかったような気もしますが、それでも制服でもないのに冬場に男子は一律短パンで「なければならない」というのは何ともかんとも。

私が昔通っていた小学校では病気の時だけ長ズボン着用可(ただし保護者の一筆の提出が必要)といったルールになっていました。当時は普通に受け入れていましたけど、今になって考えてみればなかなかにアレな決まりだったようにも思えますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク、コミケへ 2014冬

今年もあと少し、オタク的にも最後のお祭りが近付いてきているかと思います。

この冬は春節が例年より遅いので中国の学校の寒暇(冬休み)が始まるのも遅いでしょうし、現在中国の学校はいよいよ期末本番に……といったタイミングですから中華系の冬コミ参加サークル紹介は諦めていたのですが、ありがたいことに当ブログでもちょくちょく紹介させていただいている
「機動戦士聯盟」
の情報をいただきましたので、直前になりますが紹介させていただきます。

今回の新刊は「姫動戦士聯萌MaidCafe」
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という本だそうで、連邦軍編とジオン軍編の上下二冊とのことです。
場所は
一日目 東5ホール ミ26-b
だそうです。

郵送関係でゴタゴタしたためにちょっと前まで新刊が届くかどうかドキドキ状態だったらしいのですが、どうにか問題無しレベルにはなったので当日も普通に頒布できそうだという話です。

中国オタク界隈においていよいよジャンルとして定着しつつある擬人化ネタの本ですし、個人的にはその辺りに関してイロイロと気になりますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「現実でツインテールの髪型って見たことある……?」

ありがたいことに
「日本のアニメや漫画の中に出てくる髪型について何か反応は?」
という質問をいただいておりましたので今回はそれについてを。

アニメや漫画の中に出てくる髪型の中ではツインテールなどが中国オタク界隈ではよく話題になっていましたが、今期の新作アニメ
「俺、ツインテールになります。」

が人気になったりするなどで、ツインテールに関して以前より更に意識されるようになってきているとのことです。

先日中国のソッチ系のサイトで
「現実でツインテールな髪形の女の子を見たことってある?」
といったことに関するやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぁ……ちょっと聞きたいんだが、現実でツインテールの髪型って見たことある……?

無いな。ウチの学校には一人もいない。アニメや漫画の中ではあんなに溢れているのに!!

三次元だと結構難しい髪型だからな。

一つ聞きたいことがあるんだが、もし見つけたとしても「見れる」ものなのか?

ツインテールって二次元では「萌」、三次元だと「野暮」になるからな。

私の周りだとツインテールどころか長い髪すら見かけません。

自分はさすがに黒髪ストレートロングは周囲にいるが……

しょうがないじゃないか。良いツインテールとは二次元上の存在なんだから。ネットにアップされたツインテール画像とか見てもイヤなモノがこみあげてくるようなのが少なくないし。

探すんじゃない!見つからないからこそ素晴らしいんじゃないか!
仮に見つけたとしても教えてくれなくていいからな!俺の幻想を壊さないでくれ!

ウチの国でツインテールの女の子を探すのは、冬にスカートをはいている女の子を探すようなものだ。

そういやスカートはいている女の子もウチの学校だとかなり少ないな……ツインテールでスカートとかスゴイ希少な組み合わせかもしれんな。

日本人が冬にスカートはくってのが、ウチの国ではわりと大きなツッコミ所になっちゃってるからね。実際は気候や住環境の違いってのがあるんだろうけど。

カワイイツインテールの女の子となると、スカートどころか個人的にはアニメのTSモノを現実で探すようなレベルではないだろうか?

そう言えば日本の学校のツインテール率ってどんなもんなんだろう?アニメの学校と現実の学校が違うのは分かっているつもりだが、冬の女子生徒のスカートのようにこっちの想像を超える習慣が存在するのも間違いないし。

ウチの国でもツインテールな女の子自体は本気で探せばいるだろ。アニメほど頻繁にいるわけでは無いが、いないわけではないと思うが?

地方や学校にもよらないか?俺の所だと本気で見かけない。イベントでコスプレしている女の子で見かけたくらいだ。

ウチの学校はいるよ!レアキャラだけど目立つからすぐに分かる!

正直、それはウラヤマシイ!

私の学校は校則でツインテール不可だな。

ウチの学校は何人かいるはずだが、それってもしや珍しいケースだったのか?

自分の学校でツインテールな髪形にした日には周りに笑われる。やるなら覚悟が必要なのよね。

そう言えば大学では見た覚えが無いかも……小学校や中学校ならいるんじゃないだろうか?

黄砂の飛ぶ時期とか長い髪はかなり無謀。ツインテールにするとかは絶望的。黒髪でツインテールなんかにすると髪の傷みが目立つなんてもんじゃないんだわ。

学校生活のように外出が多いと長い髪は厳しいよ。仕事はじめて基本的にオフィスにいるなんてことなら長い髪でもいいんだけど。

軍事訓練の時にめんどくさいから短くしちゃう人も多いかも?学校生活中に長くするのは手間もかかるし。

ポニーテールはそれなりに見かけるけど、ツインは……

仕方がないのだよ。三次元のツインテールは誰もが使いこなせるものでは無い!
これはネタじゃなくてホントの話。ツインテールって幼く見えるし野暮ったく見えるし。

ツインテールが周りにいない?別にお前がツインテールになってもいいのよ?



とまぁ、こんな感じで。
ツインテールに関して、中国ではやはり二次元寄りの髪型のような印象が強いようです。
日本でもある程度以上の年代になるとあの髪型をする人はかなり少なくなるかと思いますが、中国だと尚更なのかもしれませんね。

それと上の方にあるように、中国では大学生くらいまでは日本に比べて短めの髪の人が多いような印象もありますね。これに関しては中国の環境や現代中国の社会的な習慣といった辺りも影響していたように思います。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「パンダって二次元では現実に比べてレアじゃないよね」

あと少しで今年も終わりますが、年末は中国と日本で進行やら休みの習慣が異なるので毎年混乱してしまいます。後回しになっているご質問やネタに関しては気長にお待ちいただければ幸いです……

さて今回はありがたいことに
「中国オタク界隈ではアニメや漫画に出てくるパンダキャラってどうなのでしょうか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

パンダキャラに関しては中国オタク界隈でもごく普通に受け入れられているようですが、それについて
「アニメや漫画の中ではパンダがよく出てくる。現実と違ってレアでは無い」
といった印象もあるようです。先日中国のネットでその辺りに関するやり取りを見かけましたので例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


パンダって二次元では現実に比べてレアじゃないよね。なんでそういうことになってるんだろう?

そりゃキャラというか、デザイン分かり易いし……

確かに少なくはないね。すぐに思いついたのは「しろくまカフェ」と「らんま1/2」だけど他にも結構ある。

普通にあの生物に萌えている人が多いからじゃないかな?あいつら怠惰で肉も食う動物のくせに人気が高い。

パンダのヤツは雑食で肉も食べるけどそういうのは二次元では出てこないよな。笹を食っているあざとい動物といった扱いがほとんどだ。

その点「らんま1/2」のパンダは希少だな。あんな目つき目の悪いパンダは珍しいから印象に残っているよ。

海外の作品ではレアじゃなくなるって所じゃないか?ウチの国の作品では明らかに見かけない部類に入るぞ。国宝扱いなのに。

私が思いつくのは「遊戯王」かな。

自分は最初に思いついたのは「ONE PIECE」だったよ。パンダそのものじゃなくても、パンダ系のキャラは少なくない。

「鋼の錬金術師」のシャオメイとかも。

頻繁にパンダ系のキャラやデザインが出るってのは、やはりパンダが印象に残るモチーフということなのだろうか?

白黒で表現し易いからってのもあると思う。日本の漫画なんかは基本白黒ベースだから使い勝手が良いはず。

白黒が良いならシマウマは?

あれ線を幾つも描かないといけないだろ。パンダは白黒塗り分けだけでいい。手間が違うのは明らかだ。

パンダはレアな動物だという認識が現実においては世界的なモノとなっているからよく使われるのだろう。特別な存在だというのを一目で分からせることができるのだからね。

確かに現実ではレアだから創作では頻繁に用いられるってのは理解できる。

でもパンダって現在はそこまで希少な存在ではないような気もするんだけど……最近は虎とかの方が希少だったような。

国外ではウチの国に比べて随分と貴重なのは間違いないぞ。外交カードの一つになるくらいなんだから。

本当にレア過ぎると今度は読者や視聴者の多くに分かってもらえないからな。パンダというのはその辺りに関してちょうどいいレア度なんだろう。その結果、二次元では全然レアではなくなってしまっているが。

現実社会において既にイメージが形成されているってのはあるだろうね。上でも出ているけど肉食的な面はそのイメージに無いから二次元では描写されないってのも興味深い。

そう言えば外国ではpandaという発音が面白くとられるという話を聞いた覚えがある。

海外における話というので思い出したが、中国国外ではパンダは大事にされているからウチの国の動物園のよりも随分とキレイらしいぞ。それこそ白い部分が本当に真っ白なレベルで。国内より更に良いイメージなんじゃないの?

ウチの国のパンダは白い所が薄汚れていることも珍しくないからな……実際私がパンダ基地で見た印象では、小汚いジャイアントパンダよりレッサーパンダの方が可愛く見えたりしたからな……

清潔で萌える動物で希少、そうなると日本のアニメや漫画でちょくちょくパンダ系のキャラが出るのも不思議ではないか。

パンダモチーフのキャラデザってのも少なくないね。中華系キャラとかにそういうモチーフを付けるとかも結構あるような気がする。

中国のイメージで使い勝手が良いからじゃないかなー
パンダは間違いなく中国を代表する要素で、独自のモノだ。他にも中国を代表するモノってのはあるけど、現在ではイメージ的に完全に中国独自のものでは無かったりすることも少なくない。例えば龍だと中国独自の要素とするにはちょっと広まり過ぎているし、西洋のドラゴンもあるからね。

中国関係で、問題無い、使い易いモチーフってことか。

イロイロと理由はあるけど、一番大きいのはやはり萌えるってことじゃないかな。結局の所。



とまぁ、こんな感じで。
パンダキャラに関しては中国オタク的にはごく普通の要素として受け止められているようですし、出たらスゴイ嬉しいといったものでもないようです。

ただ中国におけるパンダの扱いやイメージがきっちりと固まっているだけに、アニメや漫画でなぜ用いられるか、また海外におけるパンダのイメージといったものに関しては少々想像し難い所もあるのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク的「ファン層が重なっているようで実は重なってない作品、ファン層がちゃんと重なっている作品」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈でも様々な作品にファン層が形成されていますが、作品ごとにファン層が重なっていたり、いなかったりということがある模様です。
また、「この作品のファンは恐らくこの作品にも手を出している」といったイメージが形成されたりもしているのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「ファン層が重なっている作品、重なっているようで重なっていない作品」
といったことに関するやり取りが行われていましたので例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


みんなも色んな作品のファンをやっていると思うけど、ファン層がちゃんと重なっている作品、ファン層が重なっているようで実は重なってない作品といった辺りを意識したことってない?

例えば「NARUTO」と「ONE PIECE」のファンの重なり方みたいなもんか。

うん、そういうの。個人的には「NARUTO」と「ONE PIECE」ってファンの重なり具合が結構強いと思う。でも「銀魂」とはあまり重ならない。

最近の作品だと「進撃の巨人」と「東京喰種」がかなりファン層かぶっていたような。

「進撃の巨人」と「東京喰種」に関してはそんなに重なっていないように思うが。

いやいや、重なっていると思うよ。「進撃の巨人」と「東京喰種」、それから今期の「寄生獣」のシンクロ率は高い。

重なっているようで実は重なっていないというなら、「Fate/stay night」と「Fate/Zero」だろ。よく見るとかなりハッキリ別れている。

その2作は同シリーズの作品なのに不思議だよね。同じ世界観、連続したストーリーなのに片方を好む人間はもう片方を好まないことがかなり多い。

別に不思議な事じゃないよ。この二作品は作品の雰囲気がかなり違うからね。どっちも伝奇系の作品ではあるけどZeroの方はドロドロで男の戦いとかが前に来るのに対し、stay nightは白から黒まで有るが恋愛要素が強い。

例えば看板キャラのセイバーにしても明らかに違うからね。見てみると性格も思想も異なる印象を受ける。個人的な印象だが、Zeroから先に見たファンの中には特に強烈に反発するのが出ているんじゃないかな。孤高の君主にして騎士道精神を遵守するセイバーがなぜラブコメ小娘になってしまったんだ!とか言う話が出てはゴタゴタするし。

どっちかと言えばまだ「空の境界」の方が「Fate/Zero」とファン層が近い気がする。

「Fate/Zero」とファンが重なるのは「まどか☆マギカ」だろ。

私の印象ではTYPE-MOONファンは「とある魔術の禁書目録」のファンと結構近い気がするんだけど……

「NARUTO」と「ONE PIECE」はどうなのよ?個人的にはそこまで重なっているようには感じないぞ。

私は「海」は見るけど「火」は見ない。扱い的に似てはいるけどファン層は別だろ。

でも昔は「NARUTO」と「ONE PIECE」と「BLEACH」を同時に見ていた人は多いと思う。ただ熱心なファンになると、当時から「BLEACH」はちょっと違ったかな?

「灼眼のシャナ」と「ゼロの使い魔」のファンが重なっているのは間違いないな!

それ単に釘宮病ってだけじゃない?

そう言えば「HUNTER×HUNTER」と「ジョジョの奇妙な冒険」のファンは意外に重なっているかもしれない。

Fateのゴタゴタで思い出したが、「とある魔術の禁書目録」と「とある科学の超電磁砲」はどうだろう?これも重なっているようで重なっていない作品じゃないか?

あー……言われてみればそうだな。禁書目録ファンで超電磁砲を叩いているヤツは多い。

キャラ描写違うし、「超電磁砲」はオリジナル部分の事物描写が原作から離れちゃっているからね……私の周りも「超電磁砲」叩いているの多いな。

でも「超電磁砲」ファンの方がウチの国では巨大勢力だからめんどくさいことになるんだよな。


「ポケモン」と「デジモン」ってどうかな?私はどっちも好きだし、どっちも話題にできる知り合いも多いけど。

子供の頃の思い出枠ではあるけど、ファン層は重なっていないんじゃないかと。ただ同時に話題に出ることは確かに多いかも。

「鋼の錬金術師」のアニメに関してはちょっとヤヤコシイかもしれない。一応重なっていないわけでは無いんだが……

「ソードアート・オンライン」と「カゲロウプロジェクト」ってどう?なんか自分の中ではファン層が似ているイメージがあるんだけど。

それファンから言わせてもらうと全然違うぞ。どっちもネット発ってくらいしか共通点無いんじゃないの。
カゲプロ関係で見るならボカロファンと比べて考えるべきだと思う。

作品の形成の過程を考えると確かにボカロ枠として考えられるけど、なんかボカロとはほぼ別ジャンル扱いになっているような気もする。カゲプロファンと重なる傾向が強いのは何だろう……ウチの国では濃いけどボカロに比べて少数派みたいな感じだからな……

「ラブライブ!」と「アイドルマスター」はまさに「ファンが重なっているようで重なっていない」作品じゃないだろうか?

時代と環境が違うからね。
アイマスファンはニコニコ御三家でアイマスだけウチの国で流行らなかったような状況において騙銭大師とか蔑まれていた頃からファンをやっていた色んな意味で鍛えられた連中だ。それに対しラブライブは良くも悪くもネットの話題、ネタベースで人気になったわけだから。

時代で思い出したが、「北斗の拳」と「聖闘士星矢」なんかは重なっているようでちょっと違うかも。どっちも好きという人は多いと思うが

逆に重なっているのだと……「テニスの王子様」と「黒子のバスケ」とかは……あんまり意外でもないな。美少年と必殺技スポーツだし。

時代と言えば「ギャグマンガ日和」と「男子高校生の日常」がファンに関しては案外重なっていないんだよね。どっちも見ている人は結構いると思うが。

「男子高校生の日常」とファン層が重なっているのは「生徒会役員共」とかじゃないか?それから「繰繰れ! コックリさん」なんかも。コメディ系はわりと広く浅く重なっている気がする。

ところでガンダムはどうだろう?種に関する争いはもう既に日常的なレベルになっている気もするが。

ガンダムは重なっていないように見えて実は重なっているケースだろ。常に内戦状態だが、ガンダムネタは共通の話題になっているし。



とまぁ、こんな感じで。
主観的な所が強いかと思いますが、イロイロと中国のファン事情、作品のファン層に対するイメージが出ているのは興味深いです。

しかし挙がっている作品を見ていくと、中国オタク界隈におけるファンの傾向に関しては、人気になったタイミングや中国における作品の広まり方の影響が大きいというのも改めて実感してしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


それからダ・ヴィンチニュースの方で連載させていただいているコラムと、アキバ総研の方で書かせていただいたコラムが先日アップされましたのでおヒマなときにでもご覧いただければ幸いです。

日本のアニメに字幕をつける中国人に、いろいろ聞いてみました。(ダ・ヴィンチニュース)

中国オタクのアニメ事情:中国で話題になった10月新作アニメとは(アキバ総研)

10月新作アニメ事情の方はブログではなかなか紹介し難い直近の新作アニメの人気作品について書かせていただきました。
またダ・ヴィンチニュースの連載の方は、先日中国における日本のアニメの正規配信の「中の人」にインタビューさせていただく機会があったので、その時に教えていただいた正規配信の字幕作成業務の事情などをまとめさせていただきました。


12/23修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「日本のアニメのバトルシーンって相手の名前叫び過ぎじゃね?」

今回はちょっと軽めの話題で。

最近は中国オタク界隈でも作品に関して語る以外に、アニメのあるあるネタ的なもの、例えばお約束だったり、多用される描写がちょくちょく話題になったりしています。

先日中国のソッチ系のサイトを巡回していてそんな話題の一つであろう
「バトルシーンで相手の名前を叫ぶ」
ことに関するやり取りを見かけたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のアニメのバトルシーンって相手の名前叫び過ぎじゃね?

それは……同意せざるを得ないかも。

なんで必殺技を叫ぶのか、というのはよくネタになるが相手の名前を叫びまくるというのもネタ扱いできるかもしれんな。

何となく思いつくのは「NARUTO」や「ジョジョの奇妙な冒険」、「コードギアス」とかかな。

あとは「ガンダムSEED」とか。それと「スクライド」とかはどうだったっけ?なんか叫んでいるイメージがついているが、詳しく思い出せん。

「ジョジョの奇妙な冒険」は叫んでたよなー

元は友人関係だった、親友だったキャラ同士とかだと特に叫ぶよね。

全体的に見ればそこまで頻繁に叫んでいるわけでは無いと思うが……でも、幾つかの作品で叫びまくりなのは否定できん。

多いのは呪文詠唱や必殺技及びその前振り、あとは変身シーンや決めポーズといった辺りかね。でも相手の名前を叫ぶシーンに関してもわりと簡単に思い出せるから案外多いのかもしれない。

ガンダムシリーズに多いという印象。

日本のアニメのバトルにおける特徴的な話術に関しては説教の方のイメージが強かったが、確かに名前叫びまくりもあるわ。言われてみて納得してしまった。

男同士で互いの名前を叫びあうから、ゲイネタにされるんだよ!!

怒りの時に相手の名前を叫ぶってのは多いかなぁ

必殺技の名前を叫ぶよりはまだ納得できるというか、こじつけをしないでもいい演出ではあるが……

バトルシーンの中で重要な相手、大ボスクラスとの対決シーンでは名前叫ぶことが特に多い。

キャラの名前を叫ぶってのが演出上楽だからなのかな?

戦闘シーンをぬるぬる動かすのはコストかかるから、顔のアップでどうにかなる叫び合いが使われるということか。道理ではあるか?

コストもあるかもしれないけど、叫び声「だけ」だと、それはそれで問題だからじゃないか?アクセントをつける上で使い易いのでは。

もし名前を叫ばなかったら……叫びをリアルにしていくとなると……基本的に声も出さずに殴り合う、響くのは擬音のみ、そして時折うめき声……マニアック過ぎるな。俺は嫌いじゃないが。

使い方次第ではあるが、名前を叫ぶことによりバトルシーンの見栄えが良くなるってのはあるだろう。

実際、様々な思いを込めて相手の名前を叫ぶってのはテンション上がる。

日本の声優のスキルの見せ所でもあるからじゃないかな!?

キラとアスランの叫びは確かに凄かったな。イロイロと。

ツッコミ所ではあるけど、悪くない演出なのも確かではないだろうか?少なくとも私は嫌いじゃない。

その場面に至る以前の描写がキッチリ行われていれば感情移入できるのは間違いないからね。

声優のパワーを感じられるシーンだし、印象に残るのは確かだな。
しかし冷静に考えてみたり、そのシーンだけ抜き出してみたりするとなんか不思議な印象も出てくる。

名前を叫んで呼びあうシーンよりも、戦闘シーンのはずなのに急に始まる回想の方が私は引っかかるわ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的にそこそこ引っ掛かりはするものの、納得はできるくらいの扱いのようですね。
しかし印象に残る、分かり易い描写でもありますから、ネタにしたくなる、こじつけしたくなる要素でもあるようです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「アカメが斬る!みたいな終わり方したアニメは続編の望みは無いのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミ&質問をいただきましたので今回はそれについてを。
今回は少々ネタバレっぽい話も含まれていますので一応お気を付け下さい。


「アカメが斬る!」

は中国で結構な人気になっていまして、その人気はオタク層だけでなくライト層まで広まっているようです。

「アカメが斬る!」は必殺シリーズ的なノリが中国のアニメ視聴者の間では新鮮に受け止められたことや、メインキャラであろうと容赦なく退場する予想を裏切る展開、更には武侠っぽい所もあると受け取られたりしたことなどから、幅広い層の間で話題になっている模様です。

そしてついに最終回になったわけですが、
メインキャラがほぼ死んでしまったということから
「続編は作れるのだろうか?期待してもいいのだろうか?」
という疑問が出たりしているそうです。
そんな訳で今回は中国のネットで行われていたその辺に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アカメが斬る!みたいな終わり方したアニメは続編の望みは無いのだろうか?
最近は人気が高い作品は「第二期」を期待できるようなことが多かったけど、この作品はメインキャラほぼ全滅だし、続編は無理なのだろうか?

原作では死んでないから、とかいう原作党の余裕がどんどん裏切られるのも面白かったな。

全体的に見れば綺麗に終わっているけど、続編とかを考えるともったいない気もするね。かと言って、続編を最初から想定してキャラを温存したらあの面白さは無かったわけだけど。

続き作れないなら本編の前のストーリー、前日譚の作品を作ればいいんだよ!FateだってZeroが作られたわけだし!

Fateの場合、前日譚どころか初期設定を元にしたPrototypeまであるからな。

関連情報は出続けているし、原作者も活動続けているから続編の望みは普通にあるんじゃないの?どうするのかは分からんが。

私が思いつくのはOVAとかかな。

最近だと劇場版で別ストーリーとかも考えられるんじゃないだろうか。

ちょっと言わせてもらうが、ディスク売れていないんだからそもそも二期は無理じゃね?

外伝でタツミの幸せだった時代を描くとかは?同じ原作者のまじこいみたいなノリで。エロゲではよくある話。

お願いだから二期出すのやめてくれよ……原作漫画を安心して読ませてくれ……

とりあえず前日譚にしたら本編よりキャラが死にまくりそうだよな。本編前に全部「整理」しなきゃいけなくなるし。

日本では批判も多いみたいだし、ストーリー以外にも、環境面で続編が作れるのかという心配がある。

正直見ていて疲れる話だったからこれ以上精神的ダメージが蓄積するのはキツイ。

日本では爆死しているから続編とか無理でしょ。

まぁこれ、ウチの国でもなんで人気なのかイマイチハッキリしない所があるからな……

ウチの国でこの番組見ているのって普段はアニメ追っかけないというか、アニメ見る習慣が無い人達が多いからね。言ってしまえば「Fate/stay night」なんかも知らない、意識しないような層が多いと思う。

しかしウチの国の人気が日本のアニメ制作にどれくらいの影響があるかとなると……Fateなんかは強固なファン層が構築されているから、前伝やスピンオフ作品がたくさん作れたわけだし。

日本のオタクが見た場合、パロディ部分がパクリに見えたりして厳しいという批判も聞くな。
ウチの国ではそういう元ネタの知識が広まってないからオリジナルに見えたりするし、その手のマイナス要素が無いのも人気につながった面もあるのだろうか。アニメのクオリティ自体は悪くないしね。

この作品は新たな「厨」を生み出したのかね?確かカゲプロも確かオタク層とは異なる層がファンになってジャンルを形成したんだろ?

どうだろう。どこまでファンが長続きするか現時点では何とも言えない。現在のファンの動向がオタク層とはちょっと異なる感じだし。
「アカメが斬る!」は日本では定番、言ってしまえば使い古されたネタが多いのかもしれないが、アニメでそのネタを活用して新しく作品作った場合、ウチの国では新鮮に感じたりするのは確かか。オタクになればなるほど評判が悪くなる、珍しいアニメなのかね。

続編についてはやはり日本のディスク売り上げがどうなるかだろうな。

既にそっちは爆死確定だろ。前日譚とか外伝作れる数字じゃない。

数字は微妙かもしれないけど、作画崩壊とかも無いしアニメ制作という面から見ればかなり良心的な作品だったと思うが……難しいものだな。

今の日本のアニメはディスクの売り上げが全てでは無いから、そこだけで判断するべきではない。
関連商品やイベントの展開、タイアップ、アニメの元になっている作品の宣伝などがある。それに数字の良くない作品で第二期が出ているケースも有るには有るしね。

売り上げについては日本の業界事情に詳しくないから何とも言えないが、ストーリー面に関しては大丈夫。元ネタと同じ流れを踏襲するなら何の問題も無く続編制作、シリーズ化ってできると思うよ。

どういうこと?あの終わり方から何かできるの?

「アカメが斬る!」のパロディ元は日本の「必殺シリーズ」という時代劇だと言われているんだけど、そっちは非常に息の長いシリーズ作品なんだよ。そしてそっちでも暗殺者側のメインキャラは頻繁に死んでいる。
言ってしまえば暗殺者と社会の悪という枠組みだけ固定してキャラを変更するといった所かな。他にも時代設定を変更して同じ名前同じ顔(ようは役者とキャラ名が同じ)の「別の時代のよく似たキャラ」を出すなんてのもある。

いや……それやっちゃうと白けないか?

その辺は見せ方次第だと思う。わりとあるだろ。人気が出たキャラを復活させるとか、死んだことを無かったことにするとか。

「宇宙戦艦ヤマト」なんかはキャラの多数が死ぬ全滅或いは特攻エンドみたいなことになっているけどずっと作品展開は続いているからストーリー自体はなんとかなる、と思う。
結局は人気、売り上げが良ければという話になるが、そうなると日本での人気がどうなのかという話になるからいよいよこっちからは判断できなくなるね。

とりあえず結論を急ぐ必要はないよ。考えてもみろよ、Fateだってアニメ化されたりZeroが出たりするまで5,6年はかかっているんだ。原作だってまだ続いているんだから少なくとも一年くらいは気長に待ってもいいんじゃないかな。



とまぁ、こんな感じで。
上の方にもありますが、「アカメが斬る!」は中国ではオタクのライト寄りな層どころか一般層にまで広がる面白い人気の出方になっています。7月新作アニメの中ではある意味「中国で最も当たった作品」と言えるかもしれませんね。

「アカメが斬る!」は最近ではかなり珍しい
「中国での人気が日本におけるものより明らかに高い作品」
になるかと思います。正規配信が行われている動画サイトではアクセス数もかなりのものになっていますし、中国オタク界隈でも続編を意識する声を見かけます。

しかし作品の終わり方もそうですが、日本における作品関連の動きを見ていると続編に期待できるのかどうか判断し難く、少々混乱してしまう所もあるようでした。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の学校は休み最後の日で宿題が終わるのか?宿題どんだけ少ないんだよ……」

ありがたいことに
「日本と中国の学校関係のネタについて何かありませんか?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

ぼちぼち年末も近付き、日本ではそろそろ学校も冬休みという時期かと思います。今年は春節が遅いので、中国の学校の寒暇(冬休み)も例年よりやや遅くなるようですね。

そんな長期休暇ですが、出される宿題に頭を悩ませるのは日本も中国も同じかと思います。しかし、宿題の量に関しては中国の方が随分と多い……といった話も聞きます。

先日中国のソッチ系のサイトを巡回していて
「休みの最後の日で終わる程度ということは、日本の長期休暇の宿題は少ないのか?」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の宿題の量って一体どれくらいなんだろう?
特に気になるのが長期休暇の宿題の量だ。よく夏休み終了直前で宿題が終わってないネタが出るが、ウチの国だと一週間かかっても、写しても終わらなかったりするじゃないか。

日本のアニメや漫画の宿題ネタ、特に宿題を処理する時間については確かに不思議な所があるな。天才キャラや勉強キャラでもないのに、時々予想外な数字が出てギョッとする。

学校や学年で差異はあるだろうけど、少なくとも、ウチの国ほど多くは無いでしょ。写さなければそもそも終わらないというレベルではないはず

まぁ日本の宿題は少ないという話はよく聞くが……でも、なんか二次元の学校の宿題の量って明らかに少な過ぎるっぽくて逆に信憑性が……

日本の学校は休み最後の日で宿題が終わるのか?宿題どんだけ少ないんだよ……

一応自分は解答入手して二日で写し終えたことはある。不可能ではない。

てか日本は宿題写したりしないのかね?
もちろん写す人間が0ではないのは分かるが、どの程度の割合、頻度で行われているか気になるわ。

写すことはウチの国より少なそうな気もするが。量が少ないということはそれだけばれ易いだろうし。とりあえず、我が国の宿題写し能力は、日本の連中なんざ圧倒するレベルなのは間違いないと思う!

「宿題を写す」ということに関しては、アニメやドラマでは一応、授業始まる前に宿題を写すなんていうのはそこそこ見かけるような?実際の所はどうなんだろうね。

課題やってないとかはよく見かけるし、日本でも宿題写すのは別に珍しくないんじゃないか?

私は夏休みも冬休み宿題やってない。提出の要求なんていつの間にかうやむやになる。もっとも、それ以外の所はきちんと押さえておかなければいけなかったが。

そう言えば二次元だと宿題を集める描写、見た記憶が無いな。授業中に当てられて答えなければならない課題についてはよく見るけど。

短い時間で終わるかどうかは宿題の種類によると思う。穴埋めや選択問題ならば解答写せば一両日で何とかなる。てか私がそうだった。
しかし作文が来たらアウトだ。

どっちにしろ、ウチの国だと宿題は写さないと処理しきれないからな……

宿題以外にも予習復習テスト対策もあるからねぇ
私の学校は夏休みの宿題は解答集をまず確保するのが基本だった。普通の宿題も当然別売りの教学参考書を確保していた。
(訳注:教学参考書は教科書の解説書のようなもので教科書に載っている問題の答えも基本的に全部載っています。主に先生向けの資料という扱いですが、普通に売っているものなので宿題対策に確保する人もいるようです)

最後の方に来る難題は「難しくてできない」ということにして飛ばすのが手っ取り早く終わらせるコツ。写すにしても一手間かかるからね。

大量にプリントが出た場合、休みの最後の一日で終わらせるとかは不可能だわ。

二次元にツッコミ入れるのは野暮だとは思うが、ウチの国の感覚だと夏冬休みの宿題って写すにしても単純に量が多いから、休みの最後の一日で苦労して終わらせるって描写はどうかと思ってしまうんだよね。
私が高校の時は、夏休みの宿題写すだけで一週間かかった。しかもそれ以外に作文もあった。こんな経験のせいか、日本のアニメでよくあるような長期休暇終了直前の作業でどうにかするのは物理的に不可能だと無意識のツッコミが……!

写す作業、或いは人に教えてもらいながらの作業で一両日程度で終わるようだから、日本の宿題の量はやはり少ないんだろうね。自由研究ってのもあるようだけど、そっちはテーマ次第のようだし。

日本も宿題は少ないわけでは無いだろう。以前、日本では宿題を代行するサービスが盛況だというニュースを見た覚えがある。

ウチの国の宿題は多過ぎる。みんな宿題に関するうらみつらみがたまっている。

そういや私は「涼宮ハルヒの憂鬱」でキョン達が宿題を一日で終わらせるような展開になって、「そんな程度で終わる量なのか!?」と思わずツッコミ入れたわ。

あれは長門の処理能力頼みで何とかなると受け取ったが、そうか……確かにそうかも。

上条当麻も夏休み最後の日で宿題をどうにかできるような目算ではあったな。

学園都市の宿題が我々と同じということは無い……というのは納得する理由にはならんか。

俺は宿題の課題1冊を6時間から8時間で写し終わる能力を身に付けている!

さすがだ!!

うむ。しかし問題は私の場合、出た宿題が毎回6〜8冊程度だったということだ。あと8時間動いたら当然休まないと動けなくなる。

やはり宿題とは、写すものだな!



とまぁ、こんな感じで。
長期休暇の宿題に関する愚痴やイイカゲンに終わらせた自慢なんかも混じったりしていました。

上の方でもイロイロと出ていますが、中国の学校で出る宿題の量がスゴイことになっているのは確かですね。
あくまで私の見聞きした範囲での話ですが、どの学校も基本的によほど頭が良いか要領が良いかといったことでもなければ、真っ正直に全部やるのは厳しいのではないか……という量が普通に出ていました。

そんな訳で、私の通っていた現地校の中学と高校でも宿題写しはごく普通に行われていましたし、朝自習と平行して、その日に提出する宿題写し大会が開催されるのも日常的な光景の一つでした。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「賞を取った作文のテーマが『ガンダムSEED』らしい。いったい何が起こったんだ?」

ありがたいことに
「北京で行われた日本語作文コンクールのテーマがアニメや漫画に関するもので、賞を取った作品のテーマにした作品がガンダムSEEDだった」
という件に関する質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。


この日本語作文コンクールの件に関しては日本での報道などもご参照ください。

最優秀賞作品は「ガンダムSEED」で永遠の平和訴え、第10回中国人の日本語作文コンクール各賞決定(レコードチャイナ)

日本のアニメテーマに中国の学生が作文披露(NHKニュース)

このニュースは中国オタク界隈にも伝わりちょっとした話題になっているようです。
とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこのニュースに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本語作文コンクールで賞を取った作文のテーマが「ガンダムSEED」らしい。いったい何が起こったんだ?

えーと……なんだろ。
中国と日本の間の平和はガンダムで解決できる!ってこと……?

ガンダムは題材としてどうなんだろう。平和のために戦争すると読み取れる所もある作品だし。

私はそこまで極端な話だとは思わないが……しかしガンダムか……あれって分かり合おうとするけど、分かり合えない作品じゃないか?

いやいや。これって作文コンクールだからそこまでキッチリ考えないでもいいだろう。読書感想文でテーマに合わせて感想を書くとかやったりするだろ?

分かり合えば戦争が無くなるという日本人好みの理想がウケたのかなーと思ってしまった。作文の内容知らないから的外れかもしれないが。

とりあえず分かることがある。
種アンチが来るぞーーーー!!

来てやったぞ!!
SEEDネタで書くなら00やAGEの方が良いと思うぜ!

00はもっとダメだろ。
暴力には暴力でという方向で平和を目指す話にも受け取れるから、現在の平和に関する感覚ではマズイと思うぞ。

0083で書くよりはマシだろうけどね!ところでこれ協賛にサンライズが入っていたりするの?

SEEDを題材に書くこと自体は悪くないと思う。しかしSEED DESTINYが終わってからもう10年なんだよな……

自分の中ではキラ・ヤマトが圧倒的な力で相手を制圧する作品と言うイメージになっちゃってる所もあるから、この手のコンテストの題材になるというのは違和感が。

私もあの作品のどの部分をクローズアップして書いたのか、どの部分を書かなかったのかといった辺りが気になるね。コンクールで賞を取れるということはきっちりまとまっているはずだし。

SEEDファンの勝利が証明されてしまったか。
個人的には平和について考えさせられる、その方面でキャラに対して感情移入するという点については劇場版まで含めての話だけど00の方が好みかな。

SEEDって第三勢力が最終的に(以下略

そっちで考えるならイロイロ出るな。
例えばえーと……中国が地球連合でザフトが日本で……オーブは台湾か?

そして日本の技術を盗んでイロイロと暴れまわる……いかん、うがった見方をするとヤバい方向に行く。

二つの勢力による衝突を収める方法は、相手を倒す、併呑するという作品だけどいいんだろうか?戦いをやめるように言いながら武力を行使し、カラフルなビームを撃ちまくるのか?

作文か。私は日本のアニメは好きだけど、日本を肯定できるわけではない。書いた人は恐らく自分とは違った意識なんだろうけど。

マジメな話、みんなは作文を書くときにどれくらい本当のことを書く?

まぁ作文ってのはスキルでもあるからね。特にコンテストなんかはそうだ。
この賞を取った女性がSEEDに対してどういったスタンスなのかは分からないけど、作文のスキルが高い人間は別に作品見なくてもテーマに沿った文章を書けるわけだし。

テーマは「ACG(アニメ・コミック・ゲーム)と私」、「公共マナーと中国人」だから、そりゃアニメの方が書き易いし、ゴタゴタしないわな。あとは選ぶ作品だけど、そうなるとSEEDを選ぶのも悪くないのは確かか。

私はこういうコンクールにアニメや漫画を持ち出すのはあまり好みじゃないな……

ところで作文の〆が「『ガンダムSEED』のラストのように、永遠の平和を祈ります」らしいんだけど、これどちのラストを指しているんだろう?「SEED」?それとも「SEED DESTINY」の方?

それはさておき、日本語作文コンテストでアニメや漫画がテーマか……「まどか☆マギカ」とかをテーマにしたらどうだろう?

そりゃモノスゴイ危うい友好関係になりそうだな。

書き方次第でやってやれないことは無いだろう。「エヴァ」だっていける!

やはりガンダムならAGEの方が……あれはまさに憎しみを捨てられない、それを乗り越えるという共存の未来を考えることのできる内容だと思うんだが。

いやいや中日関係ならGガンダムだろ!武侠的だし!
作中の各国のイメージとか国際的な問題を引き起こしそうだけどね!!

どのシリーズが一番この手の話題に合っているかとなると堂々巡りな話になるな。それにしても、なぜSEEDなんだろうな。

やはり普通に好きな作品だからとかじゃないか?熱意に関してはやはり好きな作品だからこそというのはあるし。
そういう面から言えば、ウチの国でなんだかんだで一番人気の高いガンダムであるSEEDが題材になるのは当然と言える、かもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
なぜSEEDを題材にしたのかということの他に、SEEDという作品内で描かれている平和についての考察などイロイロと脱線しながらのやり取りが行われていました。

あくまで私の個人的な印象ですが、
このニュースに関しては戸惑っている人も少なくないようでした。
「ガンダムSEEDが題材の作文」
という話題だけが強調されて伝わっているような所も見受けられましたし、作品のイメージと作文コンクールのイメージが重ならず不思議に思う人も出ているのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本人はなぜ飯食う前に『いただきます』って言うのだろうか?」「いただきますって便利よね」

ありがたいことに
「アニメなどに出てくる日本の習慣について、何か中国のオタクな人の反応はありませんか?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

ちょうど先日中国のネットを巡回していて
「いただきます」
に関するやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本人はなぜ飯食う前に「いただきます」って言うのだろうか?習慣的なモノだというのは知っているけど。

いただきますって便利よね。お呼ばれした時とか、感謝の気持ちを表現し易い。

でも日本語のあの「いただきます」の語感ってどうもうまく訳せないんだよな。中国語になるとなんか食べ始めるって宣言ぽくなっちゃうが、日本語だともっと丁寧な語感なんだが。

敬語口調だからね。日本語独自の語感になる……

あれ、実際は様々な意味が込められているし、受け取り方もできるからな。便利なのには同意。

確か主要な意味としては食事に関わった人への感謝、それから自分が活きる為に生命を食するということへの感謝を示しているとかだったっけ?

俺は自分が生きる為に、動植物の生命を得ている……というて意味にとっている。良いよね、コレ。理解できる。

私の学校の先生は日本人は飢餓への恐怖感が強いからこういう習慣があると言ってたわ。だから食べ物を大事にすると。

あれは儀式だろう。過去の食物が不足していた頃の、食事の習慣を儀式化したもの。

私はあれってバカバカしいと感じるね。捕食ってのは自然の理。獲物に悲しみや憐憫の情を投げかけるとかちゃんちゃらおかしいわ。

うーむ。習慣としては悪くは無いのかもしれないけど、同時に私はわざとああいうことをいう人はへそ曲がりだとも思う。

西洋の国の中には食事の前に祈る所もあるけど、あれと似たようなもんだろ。

キリスト教が食事の前に祈りを捧げる習慣があるし、世界的に見ればそんなに珍しくない。てか日本のいただきますって西洋文化から学んだものだろ?

でも多くの国に天から賜った食べ物に対して感謝をするといった習慣はあるけど、日本は食べるものに対して感謝するんだよね。あれはちょっと不思議。

「いただきます」という習慣が宗教の影響によるものだというのが有力なのは間違いないが、キリスト教じゃなくて仏教の方だな。天ではなく食材の生命への感謝の意味が込められているのはそういうことだ。

以前に少し調べた事があるんだけど、日本の仏教って食事に関してウチの国の仏教とはまた違った形で発展しているから食事の感覚に対する影響もまた違うみたいなんだよね。

感謝の対象が身近な所、目の前のモノってのは興味深い。

良い習慣だと思うよ。我々は食べ物に感謝するべきだ。

天から賜る食物に感謝ってなんかこう、自分は生命を奪う特権を持っているとも聞こえるから個人的にはちょっとアレに思ってしまう。私は食べ物に感謝する方がまだ納得できるかなー

とりあえず普通に料理を作ってくれた、出してくれた人に対して感謝の気持ちを表現できるのは良い。

私やはりこの「いただきます」って言葉は、真剣に食事ということに向き合う、ある種の儀式的な事のように思えてしまうな。

日本人の物事を大事にする精神って、こういう習慣にも表れているよね。いやそれとも、食事の時にこういうことを言う習慣があるから物事を大事にするようになるのか?

そう言えば「いただきます」の時に場合によっては描かれる両手を合掌する動作ってどれくらい一般的なのだろう?やった方が礼儀正しいんだろうけど、どれくらい正式なモノなのかな?

以前日本人に聞いたけど、一般家庭だと合掌まではやってないらしいよ。あとどんな気持ちを込めているのかも聞いたんだけど、しっかりした意味の時もあるけど日常的には「食事をする準備が出来ました、食べ始めます」くらいの軽さで使ったりすることもあるってさ。

ところで、食事の終わりに言う「ごちそうさま」は?いただきますとどう違うんだろう?どっちも感謝の意味があるけど、食事の開始、終了以外の部分で何か違いがあったりする?

私はいただきますよりごちそうさまの方が良いと思うわ。

ごちそうさまに関しては使われるシーンが少々イメージし難いかも……言われてみて私もよく知らないのに気付いた。

ごちそうさまの方はいただきますとは成立の過程が違うらしい。こっちは自分のために食材を集めもてなしてくれた労力への感謝という意味から来ているそうだ。

食事の終了のシーンは相対的に描かれることが少ないから、いただきますより意識され難いかも。同じく様々な場面で使える言葉ではあるんだけどね。



とまぁ、こんな感じで。
「いただきます」という言葉や習慣についてはそれなりに知られているようですが、「いただきます」という言葉に関する印象は人それぞれな所もあるようです。

食事に関しては生活習慣、文化と結びついている面もありますから自分の経験をもとに考えることも多いでしょうし、受け取り方も独自のものになるのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


12/13修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「ファンの反応が最もゴタゴタし易いのはゲーム原作アニメでは?」

ありがたいことに
「中国でも最近は原作ファンとアニメから入ったファンの間の軋轢があるようですが、何かその辺りの考察の材料になるっぽいものがあれば」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではここ数年
「原作党」
という言葉がよく使われるようになっていまして、
原作至上主義的な人と、アニメはアニメで良いじゃないかといった人の間で炎上気味なバトルが繰り広げられているのもよく見かけるようになっています。

また原作アリなアニメに関しては情報が出ると同時に作品のテーマやジャンルによって期待半分不安半分からダメで元々まで、色んな空気が漂います。

先日中国のソッチ系のサイトを巡回していて
「ゲーム原作アニメって難しいのでは?」
といったことに関するやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


近頃は原作党による騒乱も珍しくないが、その手のゴタゴタを見ていてふと思いついたことがある。アニメ化の際に、ファンの反応が最もゴタゴタし易いのはゲーム原作アニメでは?

原作ファンからの不満って、原作のある作品だと避けられないものだと思うけど、確かにゲームは特にめんどくさいかもしれない。

ゲームをアニメにする時点で、アニメ向けのアレンジが加わるからね。
AVGならルートを絞ったりするし、RPGでもイベントや戦闘描写が削られるし、そもそもプレイヤーの体験の再現は不可能という事情が存在する。

適度に知名度があって、アニメのクオリティが高ければそんなに揉めないだろう。問題はアニメの出来だよ。本当にダメな作品は叩かれる、ネタにされるレベルにすらならないし。

どのジャンルの原作でも「失敗作」は出るけど、ゲームの場合は確かに「円満な成功」というのは珍しい気がするな。
強烈な原作ファンがいる作品でもアニメの出来が良ければだいたい騒ぎは下火になるが、ゲーム原作アニメはそれでも納得いかない人が出易い印象はある。比較的安定しているのは既にアニメがゲームとは世界観の共有程度と認識されているポケモンやデジモンくらいか?

でも日本のアニメの場合、「神撃のバハムート」とか予算豊富っぽいし今後はスマホ系ゲームの原作がクオリティ的に期待できるようになるとも思うんだが。

「ガールフレンド(仮)」が微妙だからそうとは限らんだろ。

オンライン、ソーシャル系のゲームはどうなるんだろうね。ソーシャル要素少ないけど、艦これは日常描写メインの話になるっぽいが……
あとゲームに関してはAVGだとCGの一枚絵と動かない立ち絵が基本だからか、絵がちょっとでも崩れると叩かれ易いんじゃないだろうか。それに加えてルート選択、ヒロイン選択という特大の火種もあるから恋愛系AVGに関しては不断の戦争状態になる。

ラノベだと文字ベースだし人物描写も文章によるもの、ボイスもないからアニメの描写に関して受け入れ易い面もある。しかし最近のゲームは基本的に会話もボイスも絵もあるわけで。アニメで加わるのは動くかどうかくらいな気もする。もちろんアニメ独自の演出が成功している作品があるのは知っているけど。
あ、そう言えば「シュタインズ・ゲート」はどんな感じだったっけ?あれは悪くなかった気がするんだけど。

「シュタインズ・ゲート」もゲーム原作党による不満が常にくすぶっているぞ。弾幕コメントも荒れる時は大荒れ。
私は「シュタインズ・ゲート」は良心的な作品だと思うし、原作ゲームよりも良くなっている部分もあると感じているんだけど、それでも叩く人は叩く。キャラデザもそうだし、ストーリーの描写も叩き所になっているよ。

でも「シュタインズ・ゲート」はアニメ化でファン層が拡大したのは確かだろう今の時代ゲームだけじゃファンは増えない。数も、世代間でも。
「ダンガンロンパ」とかもアニメの影響は無視できないと思うよ。

ゲーム原作アニメに関してはファン向けの作品なのか、新規向けの作品なのかで異なるんじゃなかろうか?

そもそも原作党を満足させるなんて無理だ。ヤツラの過敏症っぷりは普通じゃない。コメント弾幕では何かと「原作ではこんなシーンでは無い」「原作ではこのシーンはこの場所ではない」「なぜあの名場面を削ったのか」が繰り返される。

アニメ原作になるレベルのゲームはやりこんでいるコアなファンいるからね……でもアニメで初めて触れる人間にとってはそういう人向けだと困る。

「D.C. 〜ダ・カーポ〜」とかウチの国のオタクの間では有名だし、ミクの前は初音=この作品の中国語タイトルの初音島というくらいの人気だったけど、もし今あのアニメをやったら大荒れしそうだな。当時は原作ギャルゲーを知っている人が少なかったからよかったのかも。

いっそのこと古い名作ゲームをアニメ化してくれよ。作画崩壊しても叩かれないし、ストーリー改変も内容に関してうろ覚えな人ばかりになってるから叩かれないぜ!
……正直な所、今の時代にこそそういうのをやって欲しい。

ゲームじゃないけど、「寄生獣」がそれかもしれない。
ウチの国では始まる前はツッコミや原作党の批判ばかりだったけど、大多数は知らないか詳しい内容忘れていたから、始まってみれば普通に今風のアニメのアレンジで楽しめている。

ゲーム原作アニメと言うと、基本的にはAVGが原作のという印象だけど、アニメ化の際にルート分岐の存在がイロイロと問題を起こしているというのには同意。

かと言って全部のルート混ぜても大体は失敗するような?
Fateも昔のアニメはどっちつかずなことやったせいで、アニメだけ見ている人間の認識に様々な混乱や勘違いを植え付けたからな……

そして恋愛要素の強い作品だと更に党派間の闘争が加速する。不毛だ。

「ヨスガノソラ」みたいにとんがった所だけ取り出すのはどうなんだろう?一応あの作品もこっちのオタク界にスゴイ爪痕を残した作品ではあるが。

とがった部分と言えば「ひぐらしのなく頃に」もそんな感じの作品だったような気が。ストーリーの省略は少なくないけど、そんなに問題視されない。ファンがアニメでは再現不可能と最初から諦めているとかなのだろうか?

そもそも、最近のアニメの放映スケジュールだと、ゲーム原作アニメってどんどん難しくなっているんじゃないだろうか?1クールで確実に成果を出すために、ファン向けの要素が強くなっていってしまうのではないかと心配。
考えてみれば昔のkey系のアニメは幸せだったのかもしれない。

そうそう。ゲームってプレイ時間長いし、AVGだとストーリーも長いからね。現在のアニメのスケジュールだと話数が足りなくなる。人気作品なら半年とかできるんだろうけど。

とりあえず、ウチの国で比較的多くの人が認める成功したゲーム原作アニメはkey系の作品、今やっているFate、シュタインズ・ゲートとかじゃないだろうか?

個人的には「School Days」も成功していると言っていいんじゃないかなーと思う。与えた衝撃、刻まれた記憶の強さ的に考えて。

AVGのルート分岐は当然として、ゲームって基本的にプレイヤーの操作により「プレイヤーの体験するストーリー」が変化するものだからね。
私はガッカリするケースに多くぶつかった結果、今ではジャンル問わず原作ゲームを遊んでいた場合、アニメの方は意識して避けるようになってしまった。

ゲーム原作の人気、ファンの質や数が変化しているのも無視できない。
ウチの国のオタク、今はAVG系のゲーム遊ばなくなっちゃっているから、残っているのはマニアだけだからめんどくさいことになり易いってのが間違いなくある。

ファンの変化で思いついたが、「ラブライブ!」みたいにアニメをきっかけにゲームへ……ということなら有るけど、その逆は今では難しいかもしれんね。スマホでもない限りひと手間かかる。

現在はもっと楽に接することのできる娯楽が多いし、ゲームはじめる手間が昔と比べて相対的に重くなっているんだよな。それから、アニメは普通に原作ゲームのネタバレになってしまうからね。
しかしアニメから原作ゲームへって流れで作品にハマった人、実際どの程度いるんだろう?昔は多かったのだろうか?

ネタバレに関しては問題無いんじゃないの?アニメ化の時点で、探せばネタバレ情報なんて溢れている状態の人気なわけだし。アニメ化されるのは人気の次の段階とも言える。

キャラ重視の作品でルート分岐系の作品でない場合は大丈夫じゃないか?アイマスのアニメは良い出来だったし。

でも「BLAZBLUE」はダメだったぞ……結局は作り手の良心に期待するしかないのはどの原作も同じ。

ゲーム内での選択による分岐、そしてやはりゲームをプレイした時に感じたものが、見るだけのアニメで再現するのが非常に難しいということなのではないだろうか。
逆に言えばそういった部分無しで楽しめる所のあるアニメにすればいいのかもしれない。もちろんゲームごとに向き不向きはあるだろうけどね。ということで自分は「艦これ」とかも一応期待している。



とまぁ、こんな感じで。
今回は中国オタク界隈におけるゲーム原作アニメに対する印象が出ているのがイロイロと面白かったです。

中国では一昔前は
「ACG」(アニメ・コミック・ゲーム)
という言葉でオタク系のコンテンツ全般を呼んでいたりもしたのですが、最近は「ゲーム」の部分の存在感がどんどん薄れてきているような印象があります。

もちろんゲームのファン、ゲーム原作アニメを原作までチェックするマニア層などは今も普通に存在しますが、ライト寄りな層との感覚のズレが大きくなっているのも確かです。それに加えて原作の影響力や環境も変化していますから、ゲーム原作アニメに関してはイロイロな面で昔とは違う受け取り方になってきているのかもしれませんね。

ちなみに1月の新作のゲーム原作アニメでは現在
「艦これ」

が中国オタク界隈では大きな注目を集めているようですが、
個人的には現在中国オタク界隈でも業界でもスルー状態な
「アイドルマスター シンデレラガールズ」

が中国オタク界隈でどういう見方になるのか……といった辺りも気になりますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「『欧派』(おっぱい)というオタク用語を知ってから、イロイロと困るようになった」

ありがたいことに前回の記事
中国オタク「痛車とかの『痛』って言葉、詳しくはどんな意味なの?中国の漢字と意味違わない?」
に関連して
「漢字表記ではなく、音で入った言葉は?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

中国語には日本語のカタカナのようなものがありませんから音で言葉を輸入するのは日本より手間がかかるようですが、音訳漢字表記な外来語などは少なくありません。

またネット用語、オタク用語に関しては音訳に加えて空耳的な漢字の当て方をするケースもあります。以前の記事で紹介させていただいたその手の言葉には
「阿姨洗鉄路」(あいしてる)
「萌大奶」(問題無い)
なんてのもありますね。

また他にも「ちゃん」という呼びかけに
「醤」(jiang)
を使ったり、「さん」に
「桑」(sang)
を使ったりしています。

さて、そんな言葉で何かネタは……と考えて、
いつか紹介したいと思っていた中国オタク用語の一つ
「欧派」
を思い出しました。この「欧派」はピンイン表記では
「ou pai」
となりまして、日本語の「おっぱい」の音に中国語読みの漢字をあてたものです。

この言葉に関して詳しく調べようと中国のネットをまわっていた所
「『欧派』(おっぱい)というオタク用語を知ってから、イロイロと困るようになった」
というやり取りを見かけたので、そちらの方も例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「欧派」という言葉を知ってから、イロイロと困るようになった。
「欧派」はウチの国ではそれなりに見かける言葉なのに、「おっぱい」の意味を意識してしまう。そして精神と顔面の筋肉が危機的状況になる。

ウチの近所のヨーロッパ系の小物を売っている店にもついているね。欧派。

そういうのあるよね。考えてみれば欧派はその手のネタ込みなオタク系の空耳というか、当て字言葉だと群を抜いて一般の言葉っぽい字の組み合わせだ。
「死庫水」(スク水)なんて日常生活でぶつかることはまず無いし。

欧派(おっぱい)、死庫水(スク水)、萌大奶(問題無い)……この辺がネットではよく見かける印象。萌大奶は字の意味もあるけど普通は使わないよな。でも欧派は……
(訳注:「萌大奶」は「萌え巨乳」「巨乳萌え」といったような意味にもとれる字の組み合わせです。過去の記事のコチラなどもよろしければご参照ください)

あとは胖次(パンツ)とかもあるね。しかし上でも言ってるけど欧派以外は一般的な用語では無いから、日常生活でうっかりヘンな連想に結び付くケースは少ないよね。

「欧派」は普通に使われている言葉だからね。

誰だよ、この漢字当てたヤツは!?

「想摸欧派」(欧派を揉みたい)とか、初めてネタを振られたときはすごい戸惑ったっけな。欧州と何の関係が?とか。

欧派魔人とか欧派星人とか、何も知らなければちょっとカッコイイというか、一つの勢力みたいだよね。

欧州系のケーキとか、欧派「ケーキ」になるんだぜ。私は以前どっかで見て吹いた覚えが……

ケーキ以外にも、普通に西洋系のパイ菓子なんかもそういう名前になってたりしないか?

カスタードパイの一種にあったような?

欧派で検索すると、普通の企業とか商標がイロイロ出て来るからなぁ

ヨーロピアンスタイルとかの意味になるからね。字の意味だけだと。

欧派(おっぱい)はブランド。

食器棚やキッチン用品、電動バイクとかが検索だと上に来るね。

ウチの街、欧派な電動バイクがよく走っているぞ。

某社の「有家有愛有欧派」というCMがとてもアレなものに思えるようになってしまったな……もうネタにしか聞こえない。

まだ何も知らなかった頃、他のヤツが欧派欧派言ってて頭が狂ったのかと思った。
意味を知ってからは自分も欧派欧派言うようになってしまったが。

ウチの国の言葉で「胸部」「乳房」というよりも、日本語から来ている「欧派」という方が最近多い気がする。

普通に言うより、なんかこっちで言う方が面白いしな。

いつの間にか紳士ならみんな知っている言葉になってしまったな!

そう言えば、紳士という言葉の意味もいつの間にか……

ああ、そう言えば紳士と書いてbiantai或いはhentaiと読むようになってしまったな。そう言えばこっちは漢字を中国語読みしないから珍しいケースの一つかもしれない。
(訳注:biantaiは変態の中国語読みです)



とまぁ、こんな感じで。
「欧派」は中国語で普通に意味の通じる漢字の組み合わせになっているので、他のその手の言葉と比べてイロイロな問題というかネタが発生している模様です。

そう言えば本題とは全く関係ありませんが、「欧派」という言葉が広まっている現在の中国オタク界隈では
「チチをもげ!」

とか、どれくらいネタ曲として受け入れてもらえるのだろうか……等と考えてしまいました。

「欧派」は広まっているものの「チチ」という言葉は広まっていないようですし、「ボインボイ〜ン」や「もげ」という言葉の語感も少々難しいものがあるような。うーむ。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「痛車とかの『痛』って言葉、詳しくはどんな意味なの?中国の漢字と意味違わない?」

今回はちょっと軽めのネタで一つ。

中国には日本のオタク界隈で使われている言葉や概念がイロイロと入っていますが、漢字で表記されている言葉は基本的にそのまま入っていく傾向があります。

しかしそういった言葉はスムーズに入るものの、意味や使われ方に関しては微妙に伝わりきらなかったりすることもあるようです。

先日、中国のソッチ系のサイトをまわっていてそんな言葉の一つだと思われる
「痛車」「痛い」
といったことに関するやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


痛車とかの「痛」って言葉、詳しくはどんな意味なの?
何となく意味、現在の使われ方は分かるんだけどウチの国の「痛」という字の使われ方と結構違わない?

ちょっと面白い。私も乗っかろう。
日本語の辞書で「痛」を引いてもウチの国とあんまり意味的には離れていないんだよね。恐らく日本語でも特殊な使われ方、流行語、新語の類だと思う。

そのまま輸入された言葉だからなぁ
「人気」とかと同じく、何となく意味が分かるから定着しちゃっているというか……

「御宅」とかよりはウチの国の一般的な使われ方から離れてはいないと思うが。

精神的な痛みを伴うってことだね

そりゃ痛車とか、痛自転車だとか痛傘だとかをやれば精神的なダメージは来るだろう。それが「痛い」ってこと。

物理的なモノではない。ようは心の痛み。

痛車って日本だと罰金対象になるから、そういったモノも含めての痛さってとこじゃないの。

具体的に言うのは難しいかもしれん。例えてみれば……お前の全財産を以て痛車みたいなのを買ったと思えば、心が痛まないか?その時の感覚だ。

精神的な負担か。
自分の車をああいう模様にするとか、モノスゴイオタクっぽい服を買うとか、確かにそのような決心は痛みを伴うな。

心は痛い、それに加えて金も無くなるからさらに痛いというわけさ!

痛車の「痛」って自分の痛みじゃなくて周囲の痛みの方じゃないの?
オタクがキモチワルイという、痛車を見た人の気持ち、精神へのダメージ。

私もソッチだと思ってた。周りに精神的なダメージを与える、心痛を与えるという意味での「痛」だと。

私は一種の「愉悦」だと思っている。

自分も愉悦という理解だな。
考えてみろよ。痛みってのは一種の愉悦につながる、あの灼熱の快感ってのがあるだろ?

他人に軽蔑される、その目線が刺さる感覚が痛いってことだろう。
それが良いか悪いかは個人の嗜好だろうけど。

作る側はあえて痛みを感じようとして作っているわけでは無いと思うんだが。
結果的に本人よりも、見た人間の心が痛くなるから「痛車」になるんじゃないか?

痛車の「痛」は自分の痛みの方が大きいんじゃないか?
ああいった行動をすることによる、自身の精神的、金銭的な痛み、そしてそれをネタにしてアピールするまででセットになっている。
言ってみれば、ラブライブでガチャまわしまくってネタ動画にしてアップするみたいなものではないだろうか。

日本の最近の感覚では、恥ずかしい存在、厚顔無恥な存在に対して「痛い」という形容詞を使う。オタク趣味の過度のアピールがそれにつながっているから、「痛車」といった表現になる。

じゃあ、「痛車」って日本語での使われ方に関しては「恥ずかしい車」って意味だと取ってもいいのかね?

私は塗装の「paint」が「pain」に通じるから来たネタ呼称だと聞いた覚えがあるんだけど……

そういうのだったら、イタリアの車を指す日本の俗語の「イタ車」という言葉から転じて、同じ音の「痛車」になったという話もあるな。

日本語で調べるなら、「痛」という漢字じゃなくて「痛々しい」という言葉を調べてみると良いよ。こっちの方だと痛車の外観にハマるんじゃないかな?

見ていて気の毒というかかわいそうになるとか、そういう感じから来る心の痛みなのかな?なんか混乱してきたわ。

日本だと「痛」という言葉には、恥ずかしい行為を指す意味もあり、それがオタク分野に関して使われているってことでいいんじゃないかな。とりあえず私はこう理解している。



とまぁ、こんな感じで。
受け取り方、理解の仕方は人それぞれな部分も結構あるようでしたが、やはり日本で使われる「痛い」的なニュアンスに関しては微妙に伝わっていない節も見受けられました。

「痛車」などの漢字表記のオタク用語は中国語でそのまま使えますから、基本的に翻訳や説明も無く中国オタク界隈に輸入されていきますが、それだけに具体的な意味の理解、説明となるとちょっとあやふやな部分も出てしまうのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「人民元で大和を買うゲームとかはイヤだ」 艦これ丸パクリゲーに頭を抱える中国オタク

ありがたいことに
「中国で最近出た艦これ丸パクリの艦娘国服について何か」
というネタのタレコミ&質問をいただきましたので、今回はそれについてを。

艦これに関しては先日の秋イベとまたしても失敗に終わったあきつ丸量産計画で使った資源を補充しながらまったりいこう……などとやっていたのですが、そこにこのニュースを教えていただいのでかなり驚きました。

それでその「艦娘国服」ですが、とりあえず
公式サイトはここのようです。

中国ではこれまでも艦これのパクリ的なゲームはちょこちょこと出てはいましたが、ここまで丸コピー(一部の文字だけ簡体字にしたくらいなのでしょうか?)というのは初めてですね。艦載機の画像の日の丸だけ削ってあるようですが、中国では題材的に日の丸消したくらいでどうにかなるレベルではない気もするのですが……

この「艦娘国服」の内容に関しては、以下のサイト様の記事もご参照ください。

【艦これ】艦これ丸パクリの艦娘国服が中国でも批判一色? 他プレイ動画(艦これ速報)

『炮妹』『戦艦少女』……進化し続ける中国版艦これに新手が登場(でってう台湾)

公式サイトを見た限りでは、12月2日に始まったばかりのようですが、早速中国のネットでも炎上しているようです。

そんな訳で以下に中国のネット行われていたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


艦娘の「国服」なんてもんがホントに出現した。
なんかもう俺はクラクラしてきたわ。

北京龍珠科技ってなによ……こりゃもう言葉も無い。

確かマインクラフトでも似たようなことあったよな。

ああ「中国におけるサービス」を自称して、好き勝手やろうとしたアレか……

プライベートサーバー版で営利目的のサービスを勝手に展開するとか、もうね。

他の艦これパクリゲーは、最低限絵とかに「手を動かした」「いじった」部分が見受けられたが、これインターフェースの漢字を書き換えた以外は全部日本のオリジナル素材じゃねぇか。

さわってみたけどゲームは艦これと全く変わらん。
課金で資源が何倍とか、限定レア艦娘買えるとかそんな感じ?

やはり建造のレシピが改変されているっぽい
簡単に長門が出るっぽい?
大型建造で深海棲艦が出るっぽい。ほっぽちゃんも出るっぽい。

ウチの国で艦これが過度に流行るとめんどくさいことになるのに、恥知らずな方法で余計な注目を集めやがって……!

DMMのゲームをパクるならアイギスの方をパクればいいのに……なんてことをうっかり考えてしまった。アイギスは課金の方も含めて非常に完成度が高いと感じる。ゲームとしても、課金の満足度としても。まさか俺が課金するとは思わんかった。

このゲーム、今の所アクティベーションコードもいるみたいだし、艦これ向けの有料ツールと比べてもそれほど安くならんよ。

自前のコミュニティや、百度に板作ってるのがもうね……

1月新作のアニメに合わせて金稼ごうと企んだんだろうか?

この調子だとオタク界隈だとバカにされて、オタクじゃなければ遊ばないゲームになるんじゃないの?チートに喜んでいる時が終わったらどうなるやら。

今の所課金で入場、課金で強くなるという感じだな。日本のホンモノ遊ぶよりも金かかる。これに金払うのって正直どうなのかと思わざるを得ないわ。

個人的にはお前の考えに同意だが、気分よく遊びたいってのはいるだろうし、課金するのは出るだろうな。

少なくともこのやらかしている会社がDMMより良心的ではないだろう。ウチの国向けのサービスってどれもヒドイし。

日本のソーシャルゲームもわりとヒドイのあるぞ……
ただここは既に現在進行形でやらかしているからどうしようもないのも間違いないか。

人民元で大和を買うゲームとかはイヤだ。

恥知らずさに気分が悪くなるが、現実的にはそこまで影響は無いんじゃないかな……艦これは結局同好の士との交流、話のネタにするのが面白いんだし。そしてその手の話ができるヤツは普通にVPNとか使うだろうからこれを遊ぶ必要もなくなる。
あと高速で経験値稼ぐと艦これのあの恐ろしい「精神汚染」は発生しないと思う。

私は最初CVとイラスト目的で始めたけど、その後艦これコミュニティにおける布教を受けて本格的にハマってイロイロと調べるようにもなってしまった。
艦これってそういう情報の発見や共有があるからこんなに流行ったわけで、それができないと面白くないと思うよ。ゲーム部分自体は、ながらプレイ可能な運頼みのシステムだし。

とりあえず一人の提督としてこの件を通報しました。

しかし艦これのシステムだと課金チートしてもそんなに意味無いような……大和武蔵大鳳が揃っていて高レベルでも、ダメなときはあっさりボコボコにされる。
資源課金も大型建造終われば意味ないし、ダメコンだって装備枠が一つ取られるから必ずしも有利なものではないのに。

また海外に恥を宣伝する事件かよ!?
よくはないがせめてウチの国の中だけでやってくれよ。他所の国のものでやったら他所の国からの罵倒を粛々と受け入れるしかなくなるんだぞ!

あーもう、どういう頭をしていれば日本の第二次世界大戦の軍艦のゲームとかこっちで商業展開しようと考えられるんだ。しかもオリジナルだと言い張るだと?

これは日本のゲームのネタをパクって、こっちが先に大々的に商業展開して逆に日本に噛みついたって所か。パクリ会社はヒドイしオリジナル要素は日本かもしれないけど、訴えるとかは金もかかるし難しいんじゃないかね。

何言ってんだお前は。
艦これは日本で既にサービス開始から1年半以上で商業展開も日本のあちこちで行われている。「アイデアだけパクって先に商業化」とかどっから来た話だ。

でもこういうのって5年くらい前のウチの国だったら何とかなっちゃったかもしれない……パクリを企画した人間の頭が過去のままだったのかも。

金稼ぎに関しての狂いっぷりだけは今現在のノリだよな。
だがこの著作権のはっきりした時代に、なぜ日本の会社の作品を丸パクリして「自分のだ」なんて言えるんだろう?

そのニュースだけど、なんか釣りっぽいよ。日本のニュースサイトも釣られている節がある。

このニュースが釣りだと?
普通に検索すれば出てくる上にサービスまで展開されているのにどこが釣りなんだ?

いやゲーム本体じゃなくてweiboでの発言だとされているメッセージの方。
ゲームのパクリは見ての通りだが、「角川とDMMが艦娘国服をパクッているから問いただす」的な話が公式で発信されたような扱いになっているというのが釣りかもしれないってこと。
あれ、元々どっかのネタ発言だか釣り発言だった可能性がある。

これ炎上商法狙いじゃないの?

例の発言が公式のweiboには現在載っていないのは確かだね。
あと公式のweiboで「千人近い美少女が」とか発信しているけど、艦娘は千もいないよな!

このゲームがヒドイのは確定だが、今の状況はウチの国のニュースサイトによる釣り、炎上商法の可能性も考えられるな……更にヒドイ話なのかもしれん。

我が国の恥知らず精神が遺憾なく発揮されているようだ。そしてその結果、パクリと炎上が海外に伝わると……

中国のゲーム会社の下限がまた更新されたのかもしれない。中国でゲーム作る所はなんで邪道ばっかりなのだろうか?



とまぁ、こんな感じで。
中国でも頭を抱えている人が多いようでした。

それと上の発言にもありますが、
日本のネットにも伝わっている
「艦これは艦娘国服のパクリ」
的な発言に関しては公式サイドのものなのかはどうもハッキリしませんね。

このゲームの公式のweiboはたぶんコチラ
だと思われますが、今日の時点で見た限りではその発言は載っていませんし、ざっと調べた限りでは転載元の発言については見つかりませんでした。

そんな訳でゲームの丸パクリに関しては確定と思われますが、公式の態度や炎上に関してはどこまでが公式のやったことなのか、意図したものなのか、現時点では何とも言えないのが正直な所です。
どちらにしろ頭の痛くなる話なのは変わらないのですが……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「冷静に考えてみると、ガンダムの主人公の年齢設定はおかしい」

後回しになっているネタが多いのに年末の忙しい時期になってしまった今日この頃でございますが、今回はガンダムネタを一つ。

「ガンダムビルドファイターズ」

以降、中国オタク界隈ではガンダム関係の話題がまた活発になってきているような所が見受けられますが、そういったやり取りの中にはガンダム関係の設定に関するやり取りも少なくありません。

先日、中国のソッチ系のサイトで
「ガンダムの主人公の年齢設定」
に関するやり取りを見かけましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


冷静に考えてみると、ガンダムの主人公の年齢設定はおかしい。
具体的な年齢を知らない人はちょっと調べてみてくれ。イメージとの違いに驚くと思うよ!

バンダイは玩具売らないといけないから、主要な購買層の年齢に合わせる。そりゃ俺達の感覚とは差が出るよ……と思ったが、こりゃ想像以上にスゴイな。16歳以下の層なんかは特に。

そういや悪意に満ちたガンダム主人公年齢比較画像とかあったな。絵柄の変化も見て取れて面白かったが。

設定上の年齢を知って驚いたのはタンクトップ男が15歳だということ。てっきり18歳くらいだと……

自爆男ヒイロ・ユイは確かに15歳には思えないな。

二期で成長した刹那を除けばテレビシリーズだとドモンが20歳で最年長だっけ?でもドモンはキャラデザこそ大人だけど、実は一番子供っぽい所がある主人公に思える。

ガンダムの主人公や主要キャラは設定上の年齢とキャラデザ、作中の言動はあんまり関係無いというのは分かっている……でも作中で受ける印象より若い年齢設定のキャラが多いとは思う。

ガンダムの主人公の年齢を見てみると、未成年で戦場行きのなんと多いことか……

少し意外だったのはコウ・ウラキ。19歳と日本の成人年齢の20歳に達していないんだよね。そして更に意外だったのがアナベル・ガトー25歳。ソロモンの悪夢、若過ぎるよ!一年戦争当時21歳かよ!?

まぁあの世界だとシャアが一年戦争当時で20歳だから……シャアより1つ上だと思えばそんなに問題は無いのかもしれない。

08小隊のシロー・アマダは逆に印象より年上だと感じた。作中ではロマンスに生きているし。

初代だと主要キャラの年齢、設定の数字上はあえて下げていたらしいね。ブライトなんかも20代半ばくらいの青年士官をイメージしているそうだ。

年齢とのギャップは初代が一番トンデモナイかもしれない。安彦良和のキャラデザもあってか年齢の印象と設定がかなり離れている印象だ。ザビ家の面々の年齢もスゴイぞ。
ウチの国で話題になり易いSEED以降の作品の年齢設定は、比較的現実に近づけようとしていると言えないだろうか?

確かブライトは初代の時19歳だよな……アムロもちょっと違和感はあるけど、ブライトは更に……

俺は昔「ブライトは0079年だと19歳だよ」と知り合いに教えたが信じてもらえなかったことがあるよ。

19歳で軍の新型戦艦を切り盛りするブライト。実はかなりトンデモナイ能力。

アムロに関しては逆シャア時代の29歳というのは分かるし、0079時代が15歳というのもまぁ納得はできるけど、ブライトやシャアの年齢はツッコまないわけにはいかない。

あれ?今調べてみて初めて気づいたが、キラ・ヤマトって初登場時は16歳だったの!?SEED当時は大学生だと思っていたが、あれは高校だったのか……今までずっと勘違いしていたよ。

15や16の中二的な年代の主人公が多いよね!

主人公の年齢設定を見ていくと、ウチの国で大人向け、ミリタリー要素をガンダムに期待する層の考えが見当違いな要求なのではないかと思えてしまう。

ガンダムは大人が見る価値のある作品だと言ったり、そういう方向性の内容を要求している人がいるけど、主人公の年齢設定からするとやはり子供、せいぜいティーン世代向を意識している作品だというのが浮き彫りになるね。

そこん所は自称大人(中二病)も含まれているから……
ガンダムファンは14〜17くらいの主人公の活躍を見て育ったわけだし、おっさんや大人を主人公にした作品はマーケティング的にはやはりちょっとした冒険になるのかもしれない。

個人的には劇場版の刹那の年齢と外見もぶっ飛んでいる気がする。まぁ彼はガンダムの主人公の中でも幸せな方だけど。

でも刹那は劇場版以外だとそれほどイメージと変わらないね。ガンダムの主人公も段々と年齢の設定が上がっているのかな?それともこれは00だけの話か?

アニメ内で描写される分に限っては、刹那を除くとフリットが一番年上になるのかな?主人公交代しているけど、何だかんだでイロイロ持っていくし、思想はともかく最後まで能力的には優秀だったな。

でもフリットは最初14歳だぜ。キャラデザ的にはそんなに問題無いかもしれないが、やっていることが14歳じゃない。

ちなみにフリットと同い年の主人公はジュドーだ。これもツッコミ入れたくなるな。

ジュドーたった14歳なのか!?
子供っぽい所はあるけど、初登場時はアムロやカミーユよりも随分と成熟している印象だったのに。

ジュドーはガンダムで屈指の生活力のある主人公だからな。14歳で生活背負っている上に、妹の学費まで稼ごうとする。
そりゃロリからお姉様までヒロイン候補も出てくるわけだよ。しかしヤツはシスコンだから、結局ロリともお姉様ともくっつかなかった……

ジュドー14歳は衝撃的な設定だ。その歳でジャンク拾いやって妹を養っていたのか!?刹那なんかはジュドーより不幸っぽいけど、苦労しているという面ではジュドーが飛びぬけているかもしれない。

とりあえず調べてみた上での印象。ガンダムの主人公の年齢設定で、16歳はヤバイのが多い。15歳はならず者が多い。

17歳はマトモな主人公が……と思いきや、カミーユがいるか。

やはり18歳のキラ・ヤマト准将は人生の勝ち組。
しかし……俺がSEEDを見始めたとき、既にキラ・ヤマトよりも年上だったのか……

それにしてもガンダムの主人公の年齢を見ると自分が老いたのを感じるな。



とまぁ、こんな感じで。
キャラの設定上の年齢というのはアニメの中ではなかなか出てこない上に、普段はあまり意識されることもありませんから、改めて目にして驚いた人も少なくないようです。

ちなみに私が年齢設定の面で驚いたのはやはりZZの面々についてですね。
ジュドー14歳はともかく、エル・ビアンノ14歳、ルー・ルカ16歳は後で知って子供心にちょっと驚いた覚えがあります。小説版の印象もあってか、もっと年上に思っていましたから。

それにしても、私はいつのまにか一番年齢の近いガンダムキャラがランバ・ラルになってしまいました。残念ながらランバ・ラルのようなカッコイイおっさんにはなれていませんが、実際にランバ・ラルの年齢になってみると、あの歳であの貫禄とカッコ良さは不可能だろ……などと思ってしまいます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


12/4修正:誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク的南北格差、現在は?

ありがたいことに
「一昔前まで中国では南の方がなにかとオタク関係の作品やグッズがあふれていて、北の方はあまりその手のものは無いといった印象がありましたが、最近はどうなのでしょうか?各都市でオタク関係、動漫関係のイベントも開催されているようですが」
といった質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

質問におけるご指摘の通り、一昔前までは北と南でオタク関係の盛り上がり、広まり方にはハッキリとした差がありました。この辺りに関しては娯楽分野の発展具合、香港や台湾と距離的に近いという地理条件なども影響していたようです。

しかしここ10年程でそんな状況もかなり変化しているそうです。
以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「南の方がオタクな空気は濃いような」
といったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


我が国では南方の方がオタクな空気が濃い気がするんだが、みんなはどう感じている?ちょっと教えてくれ。

そんなこと無いだろ。お前なに言ってんだ。

そこまで大きなものでは無いが、北方行くとそういうのは感じるわ。

私はそういうのを感じたことは無いけど。

オタクなんてどこでも同じだろ?

日本では地方と東京でかなりオタクな空気は違うと聞いたことがあるけど、ウチの国で地方ごとの話となるとどうなんだろう。都市部とそれ以外という話ならもちろんあるけど。

上海とかはともかく、他の大都市だと北になればなるほど微妙な気もする

上海は南方だけど、オタク関係だと広州の方が南方の主要都市のイメージだな

それはオタクの分野に限らずあるからね。そもそも上海人達が自分を南方人だと思っていない。
ただ一昔前に比べてオタク分野における上海の存在感が更に突出しているようには思う。南方と北方の差を以前よりも感じなくなったのは、上海の存在もあるのではなかろうか。

最近はアニメ視聴はネットだし通販もあるが……空気となるとイベントの有無も影響するか。あとはイベントやその手の人間が多いか、表に出しやすいかって辺りか……

北の方が確かにちょっと難しい印象はあるが、行ったことはあっても住んだことは無いのでなんとも。

だって北は政治好きとか「憤青」が多いじゃない。

北になればなるほど政治が好きになるからじゃないか?

私は杭州在住だけど、ニュースで報道されるほどオタク向けのものは無いと思っている。

現在はそこまででもないけど、90年代は南方と北方の差は明らかだった。上海でさえも微妙だった。最近は国内のイベントも多いし、そこまで北方と南方の差が明確ではなくなっていると思う。

北にもそう言う空気はあるよ。
単に大気汚染で見えないだけで!

昔は北方でオタク関係が盛り上がってたのってせいぜい北京と天津くらいだったような。テレビでのアニメの放映もあったし、海賊版売りはどこの都市にもあったけど、やはり大きな都市の方がそういうのは活発だった。

現在は特にそう言う所は無いと思う。
とりあえず独り身の人間が多い街はオタクも増えるのは間違いない!

現在は大学が多い所はそれなりに盛り上がるから、北と南の差を感じることはあんまり無いかも。

南の方がオタクの空気が濃いというのは確かだろう。広東辺りをイメージすると結構分かり易いと思うんだが。理由も様々なものがある。文化的な背景とか、地理的な条件とか。

南方は正規品も海賊版も入り易かったってのはあるな。

南方の方がオタクの空気が濃いってのは香港があるからでしょ。昔は大陸の方に入ってくる作品はほとんどが香港や台湾経由だった。
日本から直接入るようになったのは本当にここ最近じゃないか?

ネット、それから飛行機や高速鉄道なんかの交通網が整備されたからね。情報も増えたが、移動が楽になったのも大きい。
俺の地元から上海や北京に行くのを考えると、電車では往復で数日とか余裕でかかったからねぇ

オタクも娯楽の一分野だから、単純に南方の方が人が多いからじゃないの?

北方だと冬場は外に出難い、人と交流し難いレベルの寒さになるから。

日本は北海道が冬に外に出れないから創作活動が活発になり、オタクのクリエイターになる人が増えるという話を聞いたことがあるが、ウチの国ではそういうの無いんだろうか?

だってウチの国、オタクになるかどうかという以前のレベルだし……アニメや漫画、ゲームが昔から普通に流通していた日本とは前提となる環境が違うよ。

環境で思い出したが、確かにイベントと物流は北の方は発展が遅かったね。オタクな空気の差を感じるという人は、この辺りの違いによる影響を感じ取っているのかも。

私は北方人の方が保守的だからだと思ったが……

個人的には北と南より、沿海部と内陸部の差の方が大きいと思う。これは今でもわりと濃厚に残っている!

成都とか今では我が国のオタクの盛り上がりにおける第四の都市レベルだけど、本当にここ数年だよな。人口も多かったのに。

西安在住の私が通りかかりますよ、と。
こっちは文化交流とかそういうのはわりと有ったようだけど、オタク関係は最近まで微妙。大学も多いのに。お堅い街だからしょうがないのかもしれんが。

都市に住む人間の性格的な傾向や環境もそうだし、輸送コストもあるから話題にできるものや入ってくるものが違うというのもある。内陸部は確かに厳しい。

そう考えると、内陸部でイベントとかやれる時代になったってのはスゴイことなのかもな……

そう言えば海賊版とか、北京とかだといったん天津の港を経由したりしていたっぽいからね。データだけでやり取りできるようになる前は郵送コストが露骨に出ていた。そりゃ昔は南方のオタクな空気が濃いわけだよ。

あと、南方だと香港のテレビが見れる所が多いってのもあったんじゃないか?
一応スターテレビとかもあったし、国内のテレビ局もアニメ流していた時代だけど、やはり香港のテレビの存在は大きかったと思うよ。テレビで見れなきゃ海賊版を買わなきゃいけなかった(しかも子供のお小遣い的には高い!)わけだし。
この2年程はネットで公式配信されているから、その手の方面では北と南の差は無くなっているな。



とまぁ、こんな感じで。
南北の格差的なものは随分と縮小しているようですし、コンテンツに触れる分にはそこまで差は意識されていない……といった状態のようです。

現在もまだ残っている差はイベントやオタク関係の交流を行う人間といった辺りかと思われますが、これに関しては都市ごとの事情や、人の集まり具合も影響しますから南北で一概に区切るのは難しい気もしますね。

ちなみに現在中国で最もオタク的な空気が濃い(?)都市の一つと思われる上海ですが、北方か南方かという話になると結構迷いますね。
上海は一応地理的には長江以南ですしどちらかと言えば南方だと思うのですが、北方でも南方でもなく、「上海」という気もします。

それにしても、北方のオタク的な変化というのは随分と急激なものでした。
私が90年代前半に北京に行った当初はオタク的なモノはほぼ何も無く、テレビで放映される日本のアニメや海賊版の漫画が少々といった状態でしたが、そこから十数年でまさかこんなことになるとは……

考えてみれば、私が中国オタク事情に注目するようになったのも北方にいてその変化を間近で見てきたからというのも大きいのかもしれませんね。
今回の記事を書いていて、もしこれが広州辺りに住んでいたとしたら、今のような感覚も知識も身に付かず、興味を持つことも無かったかもしれない……などとも考えてしまいました。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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