「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2015年11月

中国オタク「80歳になる日本の元老クラスの漫画原作者が艦これを始めた模様」

艦これの秋イベントは前回のイベントと比べると楽で、要求される編成への対処方法の幅も広く、気楽にプレイできるのは助かりますね。前回はギミック対応も含めて時間の確保が難しかったので、今回くらいの難度と手間が個人的にはイロイロとありがたいです。

さて、ありがたいことに艦これ関係でのネタのタレコミと質問をいただきましたので、今回はそれについてを。

先日、小池一夫先生が艦これを始めたというニュースが流れました。
小池一夫さん(79)、ついに「艦これ」提督着任!(ねとらぼ)
この件、何やら中国のネットでもコチラコチラ(両方とも中国語)などでニュースになるなど、結構広い範囲で話題になっているようです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の元老クラスの漫画原作者が艦これを始めた模様。
80歳になる老提督が誕生だ。
あの国の老齢のクリエイターはスゲエな……

なんか、恐ろしいものを感じた。

なお、狙いは江風な模様。今後の過酷な掘りに耐えられるのかが心配だ。

江風狙うとか、年寄りだとイラついて危険なんじゃね?

運命を感じているらしいから問題無いだろう、たぶん。

ご本人、「この娘にたどり着くまで死ねン」とかつぶやいてるぞ。
スゴイ。

しかしなんで江風なんだろう?
中破絵がエロイから?

このご老人と江風の間にどんなエピソードがあったのだろうか?

江風と同い年だからじゃないか。
あと調べてみたらぽいぽいとも同年齢っぽい?

「江風と同い年」
老提督の風格を感じる言葉だな。こういう言葉が出るプレイヤーが出現するとは……

実際の所、江風の入手は難しいんじゃないか?レア艦だし。

ご老人、こんなゲームに手を出すんじゃない!
田中のヤツに弄ばれるだけだ!

そうだ!ご老人、自重してくれ!

私は「老練な」「新人提督」が増えるのは歓迎でございます。

今のイベントで手に入るけど、新規着任だと厳しいんじゃないかなあ。E1だから運が良ければかろうじて……って所か?
まあ冬イベントが来年の初めに来るだろうし、その時でもよさそうだが。

小池一夫作品は読んだことないけど、「まどか☆マギカ」に関する虚淵玄との対談は印象に残っているな。まさか、こんなはっちゃけた事に手を出す人だったとは。

また艦これにハマる漫画家が……
艦これは手頃なペースで遊べるのが良いのかね。課金やスタミナ管理が大変なタイプの他の人気作品だと長続きしていない印象もあるが。

ところで、小池一夫ってどんな方面の漫画家なの?
私はほとんど知らないんだけど……

漫画家ではなく漫画原作者だな。他の作品や他のクリエイターに非常に大きな影響を与えた作家。
昔の世代で、しかも主に劇画方面で活躍している人だから、ウチの国では知名度そんなにないかも?香港系の漫画とかを読んでいると活躍が分かり易いんじゃないだろうか。

主に時代劇の方面での活躍だけど、「ゴルゴ13」とかにも関わっているし、漫画家の育成にも熱心。有名な所では高橋留美子や池上遼一、原哲夫といった辺りが「小池一夫劇画村塾」の出身だな。

日本の漫画界では間違いなく、元老クラスだね。

まさに老いてなお盛んな人って所か。

この先生の場合、人は老いても心は老いないという感じもする。

えー……なんかキモイとしか言いようがないわ……

こういう風貌の老人まで艦これなんかに手を出すとか、日本人は頭おかしいわ。

日本での艦これの扱いが更に分からなくなってきたわ。
小池一夫が手を出しても恥ずかしくない作品扱いなの?萌えと女の子なのに。

いや、小池一夫はわりとオタク関係にも手を出したり、キャラの造形について語ったりしているぞ。「まどか☆マギカ」についても虚淵玄と対談できるレベルで見ているし。

小池一夫クラスだと課金が凄そう。

でも、艦これは課金があんまり意味ないからなあ……レアドロップは結局の所試行回数だし。

この年齢になって新しいゲーム、しかも明らかに自分の作風とは違う方向のものに手を出すというのは普通にスゴイと思う。
そういう身体や頭脳を維持するための秘訣みたいなものがあれば知りたい。

活力に満ちたご老人だ。
自分はその歳まで趣味を楽しんでいられるのだろうか……?

同意。
正直自分がこの人の歳になった時、まだPCの前で楽しんでいられるとは思えん。
そもそも、DMMの使用で苦戦している自分よりスムーズに着任しているっぽいのがまた……

ところで小池一夫提督はどこの鎮守府に着任されたのだろうか。それが知りたい。



とまぁ、こんな感じで。
今も現役のクリエイター、しかも80歳の提督着任というのは衝撃的だったようです。

ちなみに今回の反応を見た限りでは、小池一夫先生の作品の特徴の一つである「ン」や「ッ」の使い方について中国では知られていないようです。今回の反応の中では江風のゲーム内のセリフの一部で「ん」が「ン」になっているのも話題になっていませんでした。

しかし、あの「ン」の使い方って翻訳する際にどうすればいいんでしょうかね……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

ぐだぐだボーカロイドチャイナ

ダ・ヴィンチニュースの方で
中国のボーカロイド人気とはなんだったのか?
というコラム記事を書かせていただきましたが、ありがたいことにこれに関連して
「ボーカロイドの現地展開の混乱とありますが、中国で展開したボーカロイドチャイナって結局どうなったんでしょうか?」
「ボーカロイド以外の、中国のネットにおけるオタク関連の音楽創作って何かありますか?」

といった質問をいただいております。
記事の方で書ききれなかった部分でもありますので、今回はその辺も含めての補足を……


まず、ボーカロイド以外の中国のオタク関連の音楽ですが、ボーカロイドチャイナ以前の時期の中国のネットでは素材を切り貼りして作られるMAD動画的な作品や、いわゆる「人力ボーカロイド」が結構な存在感を示していました。

「人力ボーカロイド」系の作品ではアニメ関係の素材も使われていましたし、現地の弾幕系動画サイトでもこの手の作品が盛り上がっていて「金克垃シリーズ」などの有名シリーズがいくつも生まれるなど、当時の中国オタク界隈の「音楽関係」はこちらが主流となっていたそうです。

この状況はボーカロイドチャイナが中国に入った2012年頃も変わらず、この流れにボーカロイドチャイナが割って入ることができなかったのも、ボーカロイドチャイナが盛り上がらなかった原因の一つではないかという話も聞きますね。


次にボーカロイドチャイナの方ですがぼちぼち昔の話になってきましたし、今回のコラムを書くにあたって教えてもらった話や過去にあった諸々の話などから書いても大丈夫そうな所を大雑把にまとめてみようかと思います。

ボーカロイドチャイナはスタートの時点で
「中国国内の絵師からキャラクターデザインを募集」
という事を行いまして、これはボーカロイドがついに中国に!というニュースと合わせて、当時の中国オタク界隈では大歓迎されました。

このコンテストの結果自体は「雅音宮羽」がトップと言うことで終わったものの、選考基準に関してゴタゴタしたり、またその後応募者とは別のクリエイターの手が入って商業化ということになったことから、投票参加者の間で混乱が巻き起こったりしたとのことです。

当時の反応に関しては、当ブログの昔の記事
中国オタクの中国版ボーカロイド3キャラデザ発表への反応と、入選基準やパクリ関係の騒動について
などもよろしければご参照ください。
振り返ってみれば、このコンテストを巡るゴタゴタはその後のボーカロイドチャイナに関する混乱をイロイロと暗示していたようにも思えますね。

こんな感じで最初の一歩から微妙な空気が漂うことになってしまったわけですが、コラム記事にも書いた通り、中国では音楽を趣味として楽しむ人間が当時のオタクの主流の世代には少なかったことで、中国のボカロPの出現や、ユーザー主導での盛り上がりといったものはあまり生まれませんでした。

また一応公式の方でも中国のボーカロイドの使い手を育成しようとする積極的な動きはあったそうなのですが、権利関係でゴタゴタしたり、内部管理が混乱したり、そういった問題が外部に漏れまくってしまったというか、暴露文が中国のネットに広まるような事態になってしまっていたそうで……

そんなこんなで公式側の迷走や、中国の環境などからボーカロイドチャイナは現地のユーザーやボカロ好きな層との良好な関係を築くことはできなかった模様です。

今回のコラムに関してイロイロと教えて下さった中国オタクの方からは
「ボーカロイドチャイナに関しては、中国式の一撃離脱的なやり方を考えていた経営陣と、それを阻止したいプロジェクトに関わるPの人達がいて、更にそれに不満を感じる外部のPの人達がいた」
「そして、その全てに煽られる中国のファン達がいた」
「こんな状況で混沌とした戦いが続き、ボーカロイドチャイナは爆発することのないまま、時間が過ぎていった」
という見方も教えていただきました。
この辺に関しては、いつかほとぼりが冷めてから改めてまとめてみたい所ですね。

ちなみにボーカロイドチャイナのキャラや権利などは現在vocaneseの方に移っているようで、そちらの方ではソーシャルアプリなども含めた展開が行われているようです。
ただbilibiliなどとの連動も無いようですし、今後どのような形で動いていくのかはよく分かりませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なんでウチの国では『おそ松さん』が人気にならないのだろうか?」

ありがたいことに
「おそ松さんの中国での反応はどうなのか?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

「おそ松さん」

は中国の動画サイトでも配信が行われており、
第一話のパロディの嵐が話題になったりもしましたが、その後については日本での盛り上がり方に比べるとちょっと大人しいようも見えますね。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「おそ松さんが中国であまり人気にならないのはなぜ?」
といったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なんでウチの国では「おそ松さん」が人気にならないのだろうか?
日本ではディスクも売れて、秋アニメの覇権作品になりそうなのに。

日本のオタクの間では人気なんだっけ?ウチの国でディスクまで買おうって人はそんなに出ないだろうけど。

日本では大人気らしいね。グッズとか予約開始と共にサーバが落ちるくらいの人気みたいよ。

アニメイトのランキングとかで大暴れしている。
歌プリとか刀剣乱舞と同レベルだ。

ディスク、「終物語」に勝ってるとか、わけわからん……

いやいや、おかしいだろ!
こんな作品ディスク1万枚売れればいい程度でしかないだろ!

そもそも、なんでこの作品が日本でウケるのか私にはよく分からん。
キャラデザがいいわけでも、王道的な作品でもない。
CVが豪華でネタが多い……くらいでしかないが、それだけで日本では人気になれてしまうもんなの?

日本の人気凄いよね。
私はこんなキャラデザだと誰も見ないと思ってたんだけど。

実際、ウチの国だと見ている人そんなにいないような印象。

優れた所に関しては豪華な声優、「銀魂」の監督、パロネタ、風刺的なコメディとかか……でも自分が見て分かる飛び抜けた部分はあの一話くらいだ。

日本では女性ファンの間で人気が高い。
でもウチの国の女性ファンを見ても今期そこまで盛り上がっているわけではないはず。再生数も大したことないし。

正直、「おそ松さん」は好みじゃないんだけど、現在の人気を見る限り日本のオタクはこれがとても好みに合っているということなのか?

この人気に関しては社会や時代による背景も考慮するべきだろう。
ウチの国では広まっていないけど、原作者の赤塚不二夫は藤子不二雄と同クラスの漫画家だ。そして「おそ松くん」は赤塚不二夫の代表作で、国民的な人気の作品。そこに現代的な要素を加えてクオリティも高く、更には人気声優までそろえたんだから当然人気は出る。

原作が日本では歴史的な名作クラスの漫画だからね。
あと調べてみて分かったんだが、過去にアニメ化された場合も有名な声優が起用されているから人気声優の起用は今に始まったことじゃないのかも。

私は「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」が話題をかっさらったのと似たようなもんかと思っていたが、違うのか。

「おそ松くん」って日本だと「ドラえもん」クラスだよ。
このキャラデザは原作を反映したものだし、日本ではむしろこれじゃなければまずい。1話はネタでの変形だから許されたのだろう。
名作のアニメ化は難しい所もあるが、見た所日本の視聴者の間では受け入れられているようだし、例えばこの間の「乱歩奇譚」とかと比べても現代的なアレンジ、ネタの混ぜ方など上手くやっているということなんじゃないかな?

しかし日本では人気になるのかもしれないけど、こっちではキツイでしょ。
私はこの作品、見ててクラクラする。声でしかキャラの区別が付かない。

いやいや、ちゃんと見てみると面白いよ。
私は普通にハマっている。六つ子についても何度も見ていると分かるようになるし。

個性がわりとハッキリ分かれているし、きちんと見ていれば見分けは付くよ。
分からなければ繰り返し見てみるといい。段々と違いが目に付くようになる。

そんなに何度も見られるか!精神崩壊起こすわ!

自分はかろうじてチョロ松が神谷だと頭の隅に引っかかっただけかな。
区別するのに疲れる。一人のキャラを六分割しただけにしか思えなくなってしまった。

最初は声でしか分からなかったけど、だんだんと外見の違いが分かるようになってきた。六つ子それぞれの性格も違うしね。

そこら辺、ウチの国のオタクにとってはハードル高いよね。
日本のファンの多くは「見ているうちに慣れる」「区別が付くようになる」と言っているようだが。

目の書き方や服装とその色で大体分かるだろ。
お前ら小さい頃に見た作品だって色でキャラ分けされてたろ?
見分けが付かないのはお前らの態度が悪いだけだ。もっと真面目に見ろよ。

「簡単」と言う人と、「分からない」と言う人がハッキリと分かれている印象。
恐らく日本語が分かって、声優の声を聴きとれないとこの作品厳しいんじゃないかな。
少なくとも字幕では分からない、伝わらない部分が多いし海外オタ向けではないんじゃないだろうか?

完全に同意。
字幕で見る場合、作中の情報がごっそり抜ける。字幕の訳の良い悪いじゃなくて、文字ベースで、中国語で読んだ場合は避けられない問題かもしれん。

それにビジュアル面も一目見て分かるわけじゃない。六つ子という設定もあるが、あまりにも同じだとキツイわ。

同一作品内でここまでキャラの区別が付き難いのは初めてだよ。「おそ松さん」は1話見終わっても(第1話は除く)誰が誰だか分からんのが……

ハンコ絵だとか、色でしか区別が付かないとかネタにしていたが、ああいうのってやはり重要だったんだね。

私が見るのやめちゃった理由、たぶんキャラの区別が付かないからだと思うわ。他にも見るのあるし、優先順位が下がっていってそのまま……

第一話はなんかすごかったけど、その後原作通りの日常部分に戻ってから見なくなった。第一話みたいな回がもっとあればこっちでも人気になったんじゃないかな。

第一話は削除されている。もう復活することはないだろう。

アレはさすがにやり過ぎたってことなんだろうな。特に最後の方。
あと日常は日常で面白いと思うんだが。

とりあえず、最初はチョロ松の識別から始めるのが楽だと思う。
アホ毛が無いし、神谷浩史だし、ツッコミキャラだし。

私は十四松が一番最初に判別できたわ。今では顔だけで分かるようになるし、慣れればいけるよ!

六つ子の区別に関しては、分かる人が区別できる部分とか、性格の違いとかをバンバン挙げてくれるけど、それを見ても「違いがあるらしい」と言うのは理解できても、実際にアニメ見ている時にきちんと区別できるわけではないのがね。たくさん見れば見分けが付くようになるんだろうけど。

別々に出て来るならともかく、いっぺんに出て来てずらっと並んで喋りまくるから、それで難度が跳ね上がる。
そのうち私は考えるのと見るのをやめた。



とまぁ、こんな感じで。
ハマっている人は出ているようですけど、なぜ人気なのか分からないという人も少なくないようでした。

ちなみに現在公式配信されている中国の動画サイトの土豆でも、例の第一話は削除され視聴できなくなっている模様です。

「おそ松さん」の中国における反応や、動画サイトの再生数の伸びを見ていくと、中国オタクの面々にとってはハードルが高い作品なのは確かではないかと思われます。
例えば中国では女性向け的な要素があるとされる作品に関して、日本よりもビジュアル面の影響がハッキリ出ますし、おそ松さんのキャラデザは間違いなくハードルの一つになります。

また、声優に関してもライトな層へのアピールはそれほど強いものではありません。中国では女性のオタクは日本語能力が高いといった傾向もありますが、それでも声優関係が守備範囲で、日本語音声で聴き取れるレベルの人というのは少数派で、ほとんどの人はやはり字幕ベースでの視聴になります。

そんな訳で「おそ松さん」に関して中国オタク界隈では、六つ子のビジュアルの違いやキャラの違いを見分けられるようになるほど作品を見る前に脱落する人が多く、その結果各キャラの特徴や関係性といった情報も中国オタク界隈では広まらない、共有されない……といったことになってしまうのかもしれません。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「演じたキャラより本人の方が有名な声優ってどんな人がいるの?」

ありがたいことに
「中国に伝わっている日本の声優に関するイメージなどがあれば紹介してください」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

中国のオタク界隈でも日本の声優に関する情報はイロイロ出回っていますし、声優関係の話題で盛り上がったりもしています。
ただアニメやゲーム以外を通じて声優に接する機会があまり無い、ラジオを聴いたりイベントに参加したりというのが日本に比べて随分とハードルが高くなっていることもあってか、声優個人の情報やイメージに関しては日本とのギャップがある部分もそれなりにあるようです。

先日、中国のソッチ系のサイトで
「演じたキャラより本人の方が有名な声優は?」
といったことに関するやり取りが行われていたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


声優に関して詳しい人に聞きたいんだが、演じたキャラより本人の方が有名な声優ってどんな人がいるの?

マニアックな声優オタの間で?それともオタクの間であればいいの?

どっちでもいいよ。
ただマニアの間であるならば、マニアの間でと言ってくれると嬉しい。

演じたキャラではなく、声優本人がキャラとして認識されているタイプってことか。
うーむ……水樹奈々みたいな感じであればいいのか?

そうそう。そんな感じで教えてくれると嬉しい。
ウチの国だと演じたキャラのイメージが声優に重ねられるけど、日本ではラジオとか声優が演技以外で活躍している場面も多いから声優個人のイメージが強いタイプの声優もいるのでは……と考えたら気になってきてしまってな。

役者もそうだが、一般的にはキャラが声優を有名にするのだろうけど、それが続くと声優自身のキャラの方が有名になってくるんだろうな。
とりあえず杉田智和は本人がオタクとして有名じゃないかな。ウチの国では銀さんのイメージも強いけど、声優本人のキャラもかなり浸透している気がする。

平野綾は?

花澤香菜はどう?
今一番勢いのある女性声優じゃないの?

ウチの国だと「兵庫北」のネタ画像で知られているし、作品のキャストの目玉になる声優なのは間違いないね。ただ声優本人のキャラはあんまり表に出ていないんじゃないだろうか?
(訳注:中国のネットでは、花澤香菜さんが日本の番組に出演した際の変顔キャプ画像がアップされ、その画像に兵庫北の天気予報が載っていたことから通称「兵庫北」と呼ばれるネタ、コラ画像としてものすごい広まっています)

俺のクラスメート、花澤香菜の演じたキャラの有名所、黒猫とかは知らないけど「兵庫北の人」ということだけはみんな知ってる……

日本でどうだかは知らないが、ウチの国だと確実に兵庫北による一般層での知名度の方が高いだろうな

とりあえず南條愛乃で。

声優目的と言うことなら神谷浩史、小野大輔とかはキャラよりも声優目的でとりあえず見る人が多い気がするが。

ふと思いついたのは雨宮天だが……どうだろう?自分では判断できない。

雨宮天は今のところキャラ人気とイメージ先行じゃないか?
数年後にどうなってるかは分からんが。

声優の人気は基本的に演じたキャラの人気から盛り上がって、そこから転じて声優個人のイメージ、キャラが広まるかだな。
演じたキャラのイメージが付いて回ること自体は多いけど、声優個人が前に来るのはやはり珍しいケースなんじゃないだろうか。

組長(この呼び方を嫌う人もいるけど)こと杉田智和はその点スゴイのかもね。キョンや銀さんといったキャラを演じていて、そこに更に本人のキャラが出て来るし。

ところで、声優が本業じゃない、芸人枠の人や有名人なんてのは除くのでいいのかな?
それだと小泉純一郎のような出演形式でたくさんいるはずだし。

そっちは除く方向で頼む。庵野秀明とか面白い事例もたくさん出て来るだろうけど、知りたいのは声優業界のプロの声優についてなんだ。

歌手からの転向とかなら基本的に演じたキャラより本人の方が有名になるんじゃないの?

いや、そこは何とも。
アイドルや歌手枠でも注目されない人は注目されないし。

中川翔子はどう判断すればいいのだろう?

歌手活動も活発で本人が前に出ているというなら、宮野真守とかもそうなのかな?
武道館単独ライブを開催している。

男性声優なら子安武人もキャラよりもまず「子安」が前に出て来る気がする。写真も出回ってるし!

坂本真綾がまだ出ていないぞ。
声優以外の活動も含めてなら坂本真綾だろう。歌手、女優としても活躍している。

本人の方が前に出て来るってことなら釘宮理恵が。見ろ、こっちにも釘宮病の患者が……!

釘宮理恵はしっくりくるな。釘宮理恵だから、的な言い方がよく出る。

これ、案外難しい話かもしれんね。
キャラが有名で、演じた声優が有名であっても実は声優本人がどんな言動をしている、どのようなキャラクターなのかは知られていないことが少なくない。

今はCVで見る作品を決める人も多いが……自分の場合、改めて考えてみると過去に演じたキャラのイメージは重なるが、声優本人のキャラクターや言動については案外重なっていないかもしれないわ。

「本人の方が知られている」ということは、その声優の声が好き、演技が好きだから見るというのとはちょっと違う感じでもあるってことか。何となく分かるような気もする。

人気キャラが多くは無いけどよく知られている声優とかを探せば見つかりそう。あとは声に特徴のある声優とか。そんな訳で自分は若本のオジサマを挙げよう。

日本での話なら山寺宏一がキャラよりも本人が有名な声優だろうな。ウチの国では田中理恵と結婚したとかしか知られていないけど、日本では普通のテレビ番組に出演しているし、声優の中ではトップクラスに露出している。

ラジオだったら洲崎西に出ている洲崎綾と西明日香が日本ではかなり有名というか、声優本人のキャラがネタになっているな。
演じているキャラとはかなり違うノリになっている模様。

画伯。

ああ、画伯か……うむ、納得。

画伯は確かに。声を聴いて分かるけど、過去に演じたキャラのイメージがそれほど前に来ない。そして常にセットになる絵のイメージ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈に広まっている情報がイロイロと飛び交っていました。

恐らくここで挙がっていない声優さんに関しても、情報自体は中国にも入っているでしょうし、追っかけているディープなファンはいるかと思われます。
ただその情報やイメージが日本と比べて中国オタク界隈の広い範囲に拡散しない、共有され難いといった面があるような気がしますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国人「日本の下水道にはトンデモナイヘンタイがいるらしい」

某艦これのイベント中なので1回サボろうかなどと思っていたものの、今回は比較的順調に進んでいるので更新を……
E4甲掘りでも支援無しで回れるのは精神的にかなり楽ですね。

さて
「例の側溝に潜んで捕まった人の事件、中国でも話題になっていませんか?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

午前3時から側溝に潜んでスカートの中を見ていた男を逮捕 兵庫(痛いニュース(ノ∀`))
側溝男が懺悔「自分の短所は側溝に入ってしまうこと」…「年間80回入った」と供述 未成年の頃からとも(痛いニュース(ノ∀`))

このニュースは中国のネットにも伝わってイロイロと話題になっているようです。
ただこちらのニュース(中国語)などもそうなのですが、中国では「下水道」に潜んでいたと訳されて伝わっているようです。

下水道に関しては日本も中国も言葉の意味は変わりませんので、側溝に潜むという元のニュースのニュアンスが微妙に変化して伝わっている可能性もあります。
一応日本のニュースで使われたであろう写真や絵と一緒に紹介されたりもしているようなので、完全に別のイメージになっているわけではないと思うのですが……

とりあえず以下に中国のネットで行われていたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の下水道にはトンデモナイヘンタイがいるらしい。
下水道の中に潜んでのぞきをしていたヤツが捕まったそうだ。しかもコイツ、夜明け前の午前三時から潜んでいたらしい!

え?
えーと……さすがは日本だ!

ヘンタイだーーーー!!超ハイレベルのヘンタイだ!!

さすがは日本って色んな意味で使える言葉だよな。
そして日本を見習ってどうのこうのという……のぞきで潜れる下水道とかは我が国も見習うべき……とネタを考えた時点で「さすがにこれは無い」と思った。

さすがに凄過ぎるわ、コレ。
しかも2年前に一度捕まって、更にまたパワーアップした結果らしいし。

そうそう。二年前にネタニュースで見た記憶がある。
まさか続編が発生するとは。

ヘンタイの突き抜け具合に関してはマジで敵わん。
これはまさに想像もしなかった方向だ。

一連の犯人の行動やら何やらを見ていくとヘンタイ性からも、あの国の真面目な姿勢が見て取れる……ような気がする。

場所は兵庫県?
スゴイな、兵庫!

見た後で、本当に開いた口がふさがらなかったニュースは初めてかも。

忍者の真似事をしていたとかじゃないんだよな……?

幸いウチの国の下水道ではこういう事は発生しない。
ウチの国だったら色んな生活排水やガキの小便とかの汚水が流れてくるだろうし。

つまり……日本の下水道って臭くないということか?
ウチの国の下水道とか臭くて死人が出そうなレベルだが。

さすがに日本でも汚水関係の下水道が臭くないわけがないだろ……
ニュースについている絵を見れば分かるが、下水道とは言っても犯人が潜んでいたのは道の端の所だったみたいだ。そこならまだキレイだし、環境も良いのだろうか?

日本人は道の掃除を付近の住民がするし、場所にもよるけど日本の道の横の下水道につながる水路はかなりキレイだよ。道路もキレイだし、こういうことを実行する障害にならない程度には快適なのかもしれん。
ただ、ニュースの絵にもある通り水が流れるだけの狭い所だったりするから身体を潜ませるのは思い付いても実行可能だとは思わんな……

これもある種の才能なのか?どうやったらこんな人材が育つんだ!!

しかしこの男を発見した瞬間ってかなり怖くないか?
ふと足元に目をやると、何かがいるんだぞ?そしてよく見たら人間なんだぞ?

言われてみれば確かに。
足元の下水道のぞいたら目が合ったとか怖い。
ヘンタイニュースであると同時に、ホラーニュースでもあるかもしれん。

これは、ウチの国の下水道には設備的にも生存環境的にも人が入り込めないのを喜ぶべきなのかもしれんな……

こいつ、捕まった後に取り調べて
「生まれ変わったら道になりたい」
という言葉を放ったらしい。なんかもう、言葉も無い。

一発ネタの実行で捕まったもんだと思っていたが、ニュース記事をよく見たら年間80回ペースとか、もう戻れないレベルに達してしまっている。

彼の中ではハイリスクハイリターンだったのか、それとも日常的な娯楽だったのか、どちらなのだろう。

やはり突然の雨といったアクシデントとかもきちんと計画に織り込み済みだったりするのだろうか。

しかも過去に同じ罪で捕まっているというのがまた。
「生まれ変わったら道になりたい」という言葉だけ抜き出すと、なんだか哲学的な空気さえ感じるのだが。

下着とかじゃなくて、道か……うーむ……

ここまで来ると、何となく敬意を覚えてしまう。

生まれ変わったものの、目が地上側では無く地下側だったらどするつもりなのだろうか。

そもそも道になってしまったら多くの人間が上を通り過ぎるわけだから、楽しいことばかりではないはず。いやでも、下水道の中でもそれは一緒か……通行人の中で「一瞬の当たり」を待てるだけの心構えがあるということなのか?

日本のAVには時々理解不能なフェチが有ったりするが、やはりそういうのが生まれる土台としてこういうのが存在するということなのだろうか。

個別の要素、やってる事や舞台となる場所は日常的というか想像の範疇なのに、組み合わさったことによる破壊力がスゲエ……世界に類を見ない事件に思える。

自分でもよく分からないが、この事件からは人類の知恵とひらめきと行動力が無限大だというのを感じるような気がする。

「道に俺はなる!!」ってことか。なぜか「ONE PIECE」を思い出した。



とまぁ、こんな感じで。
この事件に関して、妙な凄さのようなもの(?)を感じてしまう人も少なくないようでした。

日本のネットでは中国関係のネタニュースがそこそこ広まっているかと思いますが、中国では逆に日本関係のネタニュースが広まっています。
この件は、そんな日本関連のネタニュースの中でも頭一つ抜けたトンデモ具合ということで、中国のネットでもちょっとした話題になったりした模様です。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国人「日本の道路って不思議」

中国オタク「たなびくマフラーって実はデザイン的にスゴイ便利な装備なんじゃないか?」

ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので、今回はそれについてを。

日本の作品におけるお約束ネタは中国のオタク界隈でちょくちょく話題になっていますし、その対象はストーリー展開やキャラクターデザインなど、様々なジャンルとなっています。

中国のソッチ系のサイトでは
「たなびくマフラー」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


たなびくマフラーって実はデザイン的にスゴイ便利な装備なんじゃないか?
あれ一つで動きや何やらをかなり表現できる。

たなびくマフラーは良い。浪漫だ。
最近だと「シンフォギア」が良い感じだ。

個人的には意味が無いのにロボについてるのとかが好き。

ああいったマフラー、なんであんなにカッコイイと感じるんだろうな。
紅領巾だと全くカッコよくないのに!
(訳注:紅領巾は中国の「少年先鋒隊」通称「少先隊」の隊員が身に着ける赤いネッカチーフです。現在の中国の小学生のほとんどはこの少先隊に入ります)

マフラーだとキャラの顔の印象が変わるのもいいな。「進撃の巨人」のミカサとか、マフラーの有無で結構違う。

私は顔の周りを覆えるような感じのが好きかなあ。
実は紅領巾でそんな感じの再現が出来ないかと試していた時期がある!

あれ、リアルに考えた場合はどうなんだろう?
邪魔にしかならん気もするんだが。

いや、それどころか接近戦でつかまれてしまう危険性も……

そんなこと言ったら、背中の天使の翼とかだって邪魔にしかならんだろ!

恐らく昔は今ほど長くなかったんだと思う。
日本のマフラー装備キャラに大きな影響を与えたであろう「仮面ライダー」も、そんなには長くない。

長ければ長いほどカッコよくなるというか、誇張できるってことなんだろうな。
たなびくのがカッコイイわけだし。

マフラーだろうがマントだろうが、身体の上のモノが何かたなびけばカッコよく、オシャレに見えるもんだよ。

でも髪の毛だとイマイチなわけだが。

関羽のヒゲじゃダメか?
……うん、ダメっぽいな!

身に着けるものだとしても、形やパーツの装備されている位置、更にはたなびく場合の本体との位置関係は重要だわな。

ところでマントだとどうなんだろう?
広いマフラーなのかマントなのか分かり難いのもあるが。

日本の二次元キャラもマント装備のがいるし普通にカッコイイ演出になっていたりするけど、日本の作品だとヒーローはマフラーの方が優勢な印象。あくまで自分の知る限りだが。

自分の中ではマントはまだリアル系寄りなイメージが。マフラーまで行くと完全にスーパー系になると思っている。

そうか?
マント付きって騎士やアメコミヒーローのイメージにもなるしスーパー系寄りだと思うが

ああ、私が言ってるのはロボの話。
例えばガンダムにはABCマントというMS用マントとかの装備があるし、エクシアリペアもカッコイイマントの使い方だと思う。ガンダム以外にも防御や迷彩なんかでマント的な布はミリタリー的な方面でわりと説得力を持たせられる装備という印象だ。

ああ……確かにマフラーはカッコイイから以上の説明できないかもしれん。

一応仮面ライダーはセンサーとしての機能もあったはず!

マフラーはロボ発ではなく、人型ヒーロー発のアイテムなんだと思う。
日本の変身ヒーロー、特に仮面ライダーからの流れで形成されたイメージが、ロボとかにも移植されているのではないだろうか?

ところで、日本の二次元系ヒーローのマフラーって仮面ライダーから広まったものと見ていいの?

流れ的には「サイボーグ009」からというのも考えられるかな?こっちの方が先に出た作品だが、どちらにしろ石ノ森章太郎作品。
恐らく石ノ森章太郎が影響受けた作品とかもあるだろうけど、そこまでいくと自分も分からん。

仮面ライダーのマフラーは当時の特撮アクションでスピード感を出すためのもの(マフラーがたなびくほど速く動いているという視覚表現)という面もあった。
それがそのまま日本の二次元作品に輸入されているんじゃないかな?

ヒーローへの影響は大きいよね。今期だと「コンクリート・レボルティオ」はその辺りの扱いがハッキリと出ているように思えるね。

ところでゲッターはマントトマフラーのどっちなんだろう?
私はゲッター経由でこのマフラーデザインにハマってワイヤー仕組んだりしてコスプレに凝ってしまった時期があったり。

あれはマフラーじゃないか?
通常時の面積もそうだが、流竜馬もマフラーだし。
まぁどちらにしろ、この手の装備はたなびいてないとカッコヨクナイわけだが。

ワイヤーか……そうだよな、現実だとワイヤー仕込むか扇風機で風でも送らないと無理だよな。

二次元だったら形状記憶合金とかそんな感じで……!

いや、いっそ反重力システムとかそんな感じのも!

なんか知らんけど、自分の中では魔力でなんか噴出している余波みたいなイメージになっている。

まぁ細かいことは気にしてもしょうがない。
たなびくマフラーがカッコ良さ、オシャレ感を出すための便利なツールだとだけ覚えておこう。

キャラを巨大化させずに大きく見せる上で有効だよな。
そう言えばウチの国の「大聖帰来」のイメージイラストでもそうなってたっけか。

日本のアニメや漫画は色んなアレンジを、二次元で誇張して広めて来るよなあ。マフラーに関しても、どんどん長くなる戦闘キャラのマフラーとか、水着にマフラーとか。



とまぁ、こんな感じで。
たなびくマフラーのカッコ良さにイロイロと目覚めてしまった人もいるようでした。」

ただ、今回のやり取りを見ていくとマントとマフラーの区別が曖昧だったり、赤いマフラーにヒーローのトレードマーク的なイメージが無かったりするといった所も見受けられました。

考えてみれば中国のオタク界隈で仮面ライダーシリーズが意識されるようになったのは平成から、それなりの範囲で話題になるようになったのは本当にここ数年の話ですし、ヒーロー系のキャラクターの入り方や広まり方も日本のように流れに沿って順番にといったものではありませんから、ヒーローとマフラーの関係については日本とは違ったイメージが形成されているのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国で日本のラノベの従量課金配信が

えー、今回は紹介するのをすっかり忘れていたネタを……
中国のテンセントで、日本のライトノベルの従量課金による配信が始まっているそうです。
テンセントのラノベ配信ページ(中国語)
(日本IPからは中身の確認は出来ないようですが)

1冊を複数話に分割して、最初の数話分が無料購読可能でその後は従量課金となっているそうです。値段的には分割された1話が0.5元ということですが、細かい仕様に関してはちょっとハッキリしません。
また現時点で配信されているのは以下の作品のようです。

「とある魔術の禁書目録」
「パララバ―Parallel lovers」
「キノの旅」
「聖剣の刀鍛冶」
「デュラララ!!」
「変態王子と笑わない猫。」
「空ろの箱と零のマリア」
「はたらく魔王さま!」
「灼眼のシャナ」
「緋弾のアリア」
「犬とハサミは使いよう」
「ヒカルが地球にいたころ……」
「ログ・ホライズン」
「機巧少女は傷つかない」
「まよチキ!」
「電波女と青春男」
「ココロコネクト」
「カゲロウデイズ」
「まおゆう魔王勇者」
「さくら荘のペットな彼女」


テンセントの日本のラノベのライセンス購入の件は以前からニュースになっていましたが、いよいよ表に出てきた……といった所なのだとか。
以前の記事
バンナムと集英社が中国のテンセントと提携した件についての中国オタクの反応
でも紹介させていただきましたが、テンセントはジャンプ系の漫画の配信などもやっていますし、日本関連のオタクコンテンツのラインナップ強化の一環ということなのでしょうかね。

この件に関して中国のソッチ系のサイトでも話題になっていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


テンセントが日本のラノベの電子版の有料配信サービスを始めたが、みんなはどう思う?ちょっと聞かせてほしいんだけど。

本格的に始まったのか。ジャンプの漫画に加えてラノベまでとは……
システム的にはどんな感じなんだろう?

今のところ出ている内容はそれぞれ1巻って所。
1巻を20話に分けて、5話分までが無料で後は1話が0.5元。
今後無料部分の扱いがどうなるかは分からないが、1冊10元程度と見ておけばいいんじゃないかな。

1冊10元だと……割に合うかどうか、微妙な所だな。
個人的な印象ではちょっと高く感じる。

現時点のラインナップだと正直微妙。
それに自分はラノベの実本買うのは全く抵抗ないが、テンセントに金払うのは抵抗ある。

テンセントがまた業界を壟断するのか……

実際の所、ラノベ読者にとって1冊大体10元ってどんなもんなの?

俺だったら実本買う。

私は安いと思うんだけどなー
自分が実本買ったときは20元+αくらいだったし

今は天聞角川の公式でも十数元で買えるはずよ。

実店舗に行けば分かるが、どこも定価より安く売ってる。
アマゾンより安いこともあるし、テンセントのこの価格だと高く感じるのはしょうがない。

キャンペーンとかフェアやってる時の特別価格なら考えるって所かなあ。
あとは探すのめんどくさくてすぐに読みたいとかか?

1話0.5元ってネット小説と同じくらいと考えていいのか?
あとテンセントは漫画の方も1話0.5元ベースだったが、うーむ……

正直5元だったら安い!と思うが10元だと考えちゃうな。
でも季節ごとのフェアでそれくらいの価格に落ちることもあるし、今の時点の価格だけでは判断し難い。

現状のラインナップだと使う気にはならない。今後次第かも。
7月のニュースでは版権取ったラノベは200部にのぼるとか報道されていたが、テンセントが出せるのはどの作品なのか。

ラノベで200って多いのか少ないのか分からんな。現在は日本のラノベの刊行ペースが速くなっているし。

身も蓋も無い話だが、「緋弾のアリア」とかファンサブ翻訳でもう21巻とかまで出ているんだよね。今更最初から出てもそんなに嬉しくは無い。

週刊連載の漫画とはまたちょっと違うし、どうなるんだろうね。
もっとも、ラノベも最近はネット小説系のファンサブ翻訳に押されて有名どころ以外はファンサブ翻訳が盛り上がらなくなっている印象もあるが。

ネット通販で実本が十数元で買えるし、電子版が10元でもあまり魅力は無いな。日本の出版ペースに追い付けるならもっと高くてもいいんだが。

こんなのに金払うくらいなら日本語勉強して日本の実本買えばいいのに。

それができるのはマニアだけだし、そういう連中はテンセントのターゲットじゃないだろ。
あと日本語学んでラノベを理解できるようになった時には、作品の人気はとっくの昔に過ぎ去っていたりするぜ?作品について仲間と語れる時期が終わってしまう。

自分は日本から取り寄せて読んだりもしているけど、作品によっては癖が強過ぎてキツイのもある。「境界線上のホライゾン」や「ノーゲーム・ノーライフ」なんかは正直翻訳版でしっかり読みたい。そういった作品を電子版で随時出してくれるなら大歓迎なんだが。

自分は台湾の角川の翻訳版で読んでいるが、台湾版も出るの遅いし……
それに台湾からの取り寄せだと40元とかになるし、読むよりもコレクションとしての意義が強くなってしまう。あと台湾版は挿絵の削除とかが無いか少ないのも良いんだよね。
テンセントのコレに関してはどの程度までできるのか、生暖かく見守ることにする。

今の日本のラノベとか昔に比べて面白くなくなってるし見る気にならん。文学少女とかムシウタとかの大作ならともかく、最近の作品出されても何とも思わん。

わりとマジでその辺の古いのまとめてくれたら価値でるかもな。
ネットのファンサブリソースとか安定しないし。

「灼眼のシャナ」とか、大陸だともう売ってるの見つからないしね。
保存状態悪いのとかヘンなの高く買わされるくらいならまだ電子版の方がマシかも。

もうラノベを熱心に追っかけなくなって久しいが、まさかテンセントがやるとは思わなかった……
俺は基本的に海賊版では無くオリジナルを支持するスタンスだが、このテンセントの件は初めて支持したくないオリジナル。
まぁ俺なんかがやらなくても、テンセントなら資本でどうにかしちゃうんだろうけどな!

テンセントは自前のインフラやサービスと直結しているからなあ。
電子通貨の使い道としては考慮の余地ありか?

電子版の販売流通自体は時代の流れだし問題無い。
だがテンセントがやると壟断状態になって、良質な競争が生まれない気がしてならない。

とりあえずネット小説とかと重なるような層も狙っているんじゃないだろうか。価格的に見ても、従量課金のシステム的に見ても。
今のところ電子版の強みは携帯が非常に便利だという面で、値段に関してはそこまで強いものじゃない。実本買うオタクからの支持率が高くないのは当然だが、それ以外の部分、どういった方向に進むのかは予想できん……



とまぁ、こんな感じで。
テンセントのイメージが中国のネットではあんまりよろしくないのもあってか、オタク層からの反発も一回り大きくなっているような所も見受けられました。

ただゲームの課金などもそうなのですが、中国オタク界隈においても何度か使って便利さに慣れてしまうと、文句を言っていた人でも普通にネット経由で課金してしまうような所があるそうなので、このサービスがどうなるのか、現時点では何とも言えませんね。


それはさておき、個人的にはこういった電子媒体での配信は悪くないと思えますね。
私自身、最近は実本よりも電子書籍の方が買う金額は多くなっています。置き場所に困らない上に、買った本が「積読地層の下」に行って行方不明になることもありませんし……

私は整理整頓が苦手で、昔買ってどこかにしまった本を改めて探すというのもなかなかにめんどくさいというような人間ですし、個人的にはラノベの電子書籍化、特に昔の作品はどんどんやってもらいたいなーなどと思ってしまいます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本のライブのサイリウムについて聞きたい。あれを皆どんな気分で使ってるの?どういう経緯で出現したものなの?」

ありがたいことに
「中国のオタクの人もライブでサイリウムを振り回しているという話を聞きましたが、現地ではアレはどのように認識されているのでしょうか?」
という質問をいただきましたので、今回はそれについてを。

ライブにおけるサイリウムの使用に関しては、中国オタク界隈にもよく知られているそうですし、アニメのライブシーンなどに出て来ても普通に受け入れられているとのことです。

先日、中国のソッチ系のサイトで
「日本のライブのサイリウムについて」
といったことに関するやり取りが行われていましたので例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本のライブのサイリウムについて聞きたい。あれを皆どんな気分で使ってるの?どういう経緯で出現したものなの?

とりあえず、ファンのアピールのためのモノだというのは確かだ。
あれを使ったオタ芸というアピール方法が構築されている。

あれでコールするのは日本系ライブの魅力の一つだな。

あれ、なんかスゴイことになっている。
オタクはあれで鍛錬することになっていたりするのかい?

自分はAKBのが少しできる程度かなあ
知り合いのラブライバーの動きとか妙にキレキレで、ちょっと怖い。

サイリウムでの応援はライブの一部だね。
気に入らないならやらなくてもいいけど、やった方が楽しめる。

ウチの地元ではそういうライブとか無いから、いまいち想像し難いな……

ライブ以外にもオタク系イベントで結構飛び交ってるぞ、サイリウムは。

グッズじゃなくてステージの方か。言われてみれば……
(訳注:中国のオタク系イベントでは、商業同人問わずステージ上でのコスプレ創作劇やコスプレ大会、アニソン大会が行われたりしている模様です)

ウチの地元のコスプレ大会の時、使っているヤツを見かけたことが有るな。

あのサイリウム、全く分からん。
当初は「はしゃぎ過ぎ、座ってみろとは言わないがもっと落ち着けよ」くらいにしか思っていなかったが、実はルールがかなりきっちり決まっているのを知って驚いた。そしていまだに理解できん。

最初にイベントで見かけた時は正直馬鹿にしていたんだが、今では自分もその一員となってしまったぜ。

俺もオタ芸学び始めたんだけど、サイリウムってどれくらい買えばいいの?注意点とかある?

基本的に使い捨てだし、その時その時の用途によるとしか。
一応ラブライブレードとかのデカいのを間違って買わないようにするとかかな?オタ芸で使うのは短いヤツだ。

自分も横から質問させてくれ。あの棒ってどこで買えばいいの?

ネットショップで探せば売ってるよ。
ただ実店舗で扱っている店も把握しておくといい。出陣前に仕入れられるのは大きい。他にはライブ会場でも売ってたりはするけど、事前に準備はしておきたいね。

うーむ、スレをここまで読んで初めて知ったが、あれって痛さを競う行動じゃなかったのか……

そう言えばサイリウムを両手の全ての指の間に挟んで、更に腰に弾倉のように差して武装しているヤツとかいたわ。あれはさすがに頭おかしい。
いったいいつの間にこんなことになってしまったんだ……

昔のJ-POPのライブを見ても、サイリウムは出ていないんだよね。
ホント、あれが広まったのっていつごろからなんだろう?

日本系ライブの特徴だと自分は思っていたんだが、昔の日本のライブには無かったりするの?

私が見た限りの話だが、十数年前の日本のライブの映像とか見るとサイリウムは無いっぽいんだよね。広まったのは案外最近なんじゃないだろうか?

サイリウムを見ると初代ウルトラマンの変身アイテムを思い出す。

それ案外間違っていないかも。あれ、昔は使い捨てのケミカルライトじゃなくてペンライトだったらしいし。

そっちか。オタクだしてっきりスターウォーズのライトセイバーとかからかと思ってたわ。ラブライブレードなんて名前だし、武器ネタから来ているもんだと……

ライブ会場で観客がアピールするためのグッズって、考えてみれば独特だ。

音楽聴くのが主な目的ではなくなるのは、確かに独特か。
ファンとしてのアピールと言う事なら、コスプレや関連グッズで武装するのと似たようなカテゴリで考えてもいいのかもしれないが。

自分は歌を聴きたい方なんでサイリウムを揺らす程度ならいいけど、コールまでとなるとキツイ。だから日本関係のライブには行くのやめてる。

その気持ちは分かるが、ライブだからなあ。
席に座って動かないで聴くと、ステージの上の出演者の人に対して悪いと思っちゃうんだよな。難しい所だ。

しかしあれってかなり疲れるんじゃないの?
この間見たヤツとか汗だくになってたぞ。

確かにあの「オタ」を打つのは体力を消耗する。
俺に教えてくれた友人からは「毎日基礎トレーニングを欠かすな」と言われたが、これが間違いじゃない。夏場も含めてきっちりとレーニングしているわ。

手と腕中心のダンスみたいなもんだからな。
でも装備がアレでその過酷さに気付かれることはあまりない。

実際、疲れるよ。運動していないオタクにとってはプレッシャーになる。

ライブの翌日はボロボロよ。
おっさんになると直前に慌てて練習すると逆に本番で動けなくなるからスケジュール管理も重要。

でも太っている自分からすると、ジャンプしまくりとかじゃないのでまだ楽だったりする。

日本のサイリウムとコールのライブは首と肩への負担がデカイ。

一体感が有って楽しいからやっちゃうんだよな。出演者と観客の力が合わさって作られるものが有るとでも言えばいいのかな。ラブライブのライブ映像とかにはそういったモノが映っているから見て欲しい。

だが体力を消耗するのも間違いない。
この間のイベントのアニソン大会、ラブライブ歌うのが5組続いたんだが下でサイリウム振ってコールやってたオタが死にかけてた。

ついでに聞くけど、あのサイリウムってすっぽ抜けたりしないの?疲れていても大丈夫なの?

いや、やらかすのは珍しくないよ。
この間の上海の某ライブでも近くのヤツがすっ飛ばして前の席の人に命中していた。



とまぁ、こんな感じで。
サイリウムやそれを使ったあれこれを楽しんでいる人も結構いるようです。また、人によっては日本のライブではこれをやらないと……的な考えの人もいるようでした。

こういったパフォーマンス的なものが中国オタク界隈に入って、どのように評価されるのか、どのような形で広まっていくのかは個人的にもイロイロと気になるので、何かあったらまた紹介させていただきたいですね。

中国オタク「西遊記で人食い関係の所を削除だと?話の基本になる設定消してどうすんだよ……」

以前の記事の
中国オタク「日本政府はTPPから同人誌を守るだと!?」
において紹介させていただいた中国オタクの発言に関して
「海外に売るために西遊記の内容を削ったとは?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

この件、恐らくタイミング的にはコチラのニュース(中国語)についての話ではないかと思われます。
ニュースの内容を大雑把に言うと、
「香港の新聞によると、中国のアニメ会社が全世界向けに制作する「西遊記」のアニメの内容において、欧米のレーティングなどを考慮して『人食い』関係のエピソードを削除しようと考えているらしい」
といった所でしょうか。

このニュースは中国の「参考消息」での報道がソースとされていますから、ゴシップ寄りのネットニュースとはちょっと違う扱いのものという見方もできそうですね。

この件、中国のオタク界隈でもちょっとした話題になっているようなので、以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


西遊記で人食い関係の所を削除だと?
話の基本になる設定消してどうすんだよ……

西遊記の主要エピソードを削除しなきゃならないなら、西遊記が国際的な市場に向いていないってことだろ。もう売るのやめちまえよ。

別にそこまで悪い話じゃないんじゃないの?
海外で売る場合は現地の事情があるんだし。

ゾンビや吸血鬼が流行っている海外向けで人食いなしとか言われても……

子供向けなんだからそこん所は厳格になるよ。
レーティングにより過激さはかなり違うのが海外だ。

別にそれ自体は悪くないが、だったら西遊記でやるなって話だろ。
自国の文化を自分の所で歪めていたら世話無いよ。

海外を意識した作品ということだけど、国内で放映と配信しながら海外にも売るってことだろ?
海外の客のために作られた、歪んだ作品を国内の人間が見せられるってのはあまり気分のいい話じゃないね。

そもそも、三蔵法師が狙われる理由が、妖怪が三蔵法師を食って力を得るためなのに、それ消しちゃったらどうすんだ?
妖怪が三蔵法師を狙う理由が消えるぞ?

うむ。三蔵法師の肉を食おうとする妖怪と言うのは大前提の一つだ。
それが無いとなんで妖怪はわざわざリスクのある行為をするのか、その説明がつかなくなるし、話のネタも減る。

三蔵法師の肉食わないならどうすんだ?
直接精を吸うとかにするのか?

そっちの方がヤバイんじゃ……

暴力的だとかそんな理由なのは分かるが、最近何でもかんでも暴力的だ子供に悪影響だとレッテル貼り過ぎ。喜羊羊とかまでそうなってくると何を見ればいいんだか。

広電総局の規制の話かと思ったら、業界からの発言か。なんかガックリくるわ。

喜羊羊は実際に事件起きちゃったからなあ……
でも海外(どこの国とかではなく!)のレーティングなんてあやふやなものを意識して西遊記のような名著の内容を削るのはどうかと思う。

いや羊の方はギャグシーンではあっても実際に作中で窯で煮ちゃったから……
三蔵法師はそういうシーン描写しなきゃいいだけなのに。

そうそう。本人が食われなきゃ問題無いはずなのに。ピンチになるネタの一つじゃないか。スプラッタシーンの絵そのものは描かなきゃいいわけだし。

お前ら文句つけてるけど、妖怪が三蔵法師食おうとするせいで海外で放映できなくなったらどうすんだ?誰が責任取れるんだ?費用の保証をしてくれるんだ?

そういう問題にはならないか、なっても修正すればいいじゃないか。
日本のアニメがこれだけ海外で放映されているんだから。

日本のアニメも暴力的だということで欧米では結構パッシング受けているよ。
ただその辺りの経験の蓄積もあるから各国で問題になる個所は吹き替えでごまかしたり、一部の画を変えたりしている。子供向けということで飲酒や喫煙の表現についてもごまかすような形で対応している。この件のようなエピソードバッサリ削除とはまた違うんだよな。

グダグダな部分を編集して長さ調整とかならまだ納得できるんだが、規制のために重要な設定や有名なエピソードまで削るとかになるとねえ。

このニュース見たときに国内で炎上するだろうとは思ったがやはり炎上しているな。
別に現地のレーティングに合わせた修正を行うことくらいは許容されるのに、妖怪が不老長寿のために三蔵法師を狙うという設定を消す、作品をいじるような言い方をするとは……メディア側の書き方による所もあるのかもしれないが、言い方が下手だな。

そういう書き方になると、西遊記でやるなよ!西遊記以外の題材でやれよ!といった反応が出てしまうよな。

ふと思ったんだが、日本のアニメや漫画の西遊記をネタにした作品って、わざわざ人食いエピソード削っていたっけ?

「最遊記」とかではそういうの無かった気がする。「ドラゴンボール」も序盤の西遊記っぽい要素が強い部分ではそれなりにバイオレンス描写はあったが、あえて人肉を食うとか意識させられることは無いんじゃないかな?化物に食われそうになるピンチとかはあったはずだけど。

ドラえもんでは人間滅ぼしたけど、食人は……どうだったかな?

設定アレンジして現代の子供向けの話にするとか言えば納得する人もいるだろうし、人食い削除とかあえて公言しないでもよかったんじゃないだろうか。

なんでウチの国は削る方向でしか考えないんだ……
しかも大元の部分を……



とまぁ、こんな感じで。
中国では「妖怪が三蔵法師を狙う根本的な理由を変えてどうするんだ!」といった方向などから結構な反発が出たりしているようです。

こういう反発を見ていると、現在の中国では四大名著の扱いに難しい所があるなーと改めて実感してしまいます。パロディやアレンジをやれないことは無いはずですし、その手の作品も出ているのですが、空気を読み間違えるとマズイことになるのでしょうね。

この辺りの四大名著の扱いに関して
以前の記事
中国パクリ「潔癖」事情、補足 ヒカルの碁のパクリ作品についてなど
でも軽く触れていますのでよろしければご参照ください。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「劇場版名探偵コナンが新たな邪神を生み出してしまった」「おい、やはり日本の連中にもバレたぞ!」

気が付いたら当ブログも開設10周年となっておりました。
お祝いの言葉、ありがとうございます。
10年もの間飽きたりネタ切れになったりもせずに続けられたのは皆様のお蔭です。今後もぼちぼちと続けていけるよう頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします。


さて、ありがたいことにお祝いの言葉と一緒にネタのタレコミと質問をいただきましたので今回はそれについてを。

10月23日から中国本土で
「名探偵コナン 業火の向日葵」

が上映されているそうで、興行収入も2500万元を超えるなど過去に中国で上映された二作品と比べても好調だとか。

しかしこの映画、現地で行われている宣伝でトンデモナイ人形が出現してしまったそうです。
その人形の画像に関しては以下のサイト様の記事や、
こちらのニュース画像まとめ(中国語)などをご参照ください。
【画像】 中国の劇場前にある名探偵コナンの等身大フィギュアが怖すぎると話題に(痛いニュース(ノ∀`))

この件、ざっと見た所では中国のネットユーザーにより
「学校の近くのショッピングモールの劇場版名探偵コナンの宣伝にヤバイ人形が!」
といった感じでネットに画像がアップされ、それが拡散していった模様です。
今回は中国オタク界隈よりも一般ニュースの方で先に広まっているようで、この辺りは「名探偵コナン」の一般的な人気の高さを感じさせますね。

そんな訳でとりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ウチの国で上映された劇場版名探偵コナンが新たな邪神を生み出してしまった……!

こ、これはまさに邪神!
崇めなければならんレベルだ!!

うん、そうだね。
ウチの国ではツッコむ気力すら無くなるものが出現するよね……

死神小学生の最終形態、ついに登場!!
(訳注:中国では行く先々で事件が起こることからくるネタで、コナンには「死神小学生」というネタ呼称が存在します)

色々なものが崩れていく造形だな!

笑い死ぬかと思ったわ!

俺も笑い死に寸前。
中国のフィギュアは微妙なことになるケースが多いが、毎度毎度笑いを提供してくれる所は評価しようぜ!

深夜に見て大変なことになってしまった。
ここまで似てない造形に出来るのはスゴイ!

かつて、邪神セイバーというものがあったっけな……

えーと、光彦だけはまあ……いや、ダメだな。俺の目も壊れている。

むしろどうやったらここまで突き抜けたレベルの人形が出来て、公共の場所に置くことになったのか。

邪神……SAN値が……

なぜこんな化物が。
いや、上からの投げっぱなしと「形だけでも作って責任にならないようにする」という習慣の結果だというのは容易に想像できるが。

出て来る物の下限がこちらの想像を下回るのは、やはり我が国だと思ってしまうわな。

恐らく日本だと、さすがにどこかでストップがかかるんだろうけど、ウチの国だとスルーが続いて表に出てしまうからな……

さすがにダメ過ぎるだろ……これだったら無い方がよほどマシだ。

「無い」だと責任が発生するのが確実だから、こんなのでも「無い」よりはマシという考えになるんだろうが……

それでも、こんなものを持ち出せる神経はさすがに想像できんが……でも出ちゃってるからなあ

邪神セイバー曰く、
「私にはまだかないませんね」

なぜやった!
技術が無いなら無いで別の方法があるだろう!

まぁこういうのが出るくらい、大陸におけるコナンの人気は高いってことなんだろうな。
もっとも、「ドラえもん」ほど広い範囲へのアピールや広報管理能力は無いからこのようなトンデモ事件が発生するのではないかと。

実際どうなんだろうね。以前よりもコナンの熱は冷めてきているように感じる。
オタク界隈では飽きているというか、熱いファンとそれ以外の差がハッキリしているような気が……

劇場版の国内上映のために頑張った人達の行為はスバラシイ、でも作品そのものに関してはそれほど熱意を感じられなくなってしまい、そしてこういう所で微妙な空気が出てしまうのになんだか納得してしまう自分がいる。

今回の映画で問題なのは、悪い評価を付けた人にファンが極端な反応をしたり粘着したりしていることだろう。ありゃキモチワルイ。

しかしなんだかんだで興行収入自体は伸びているんだよな。
前の時と比べて3倍くらいか?数字自体は悪くないんだよね。

作品の出来は正直昔ほどじゃないというか、ストーリーもクオリティも微妙。
懐かしさと貴重さで数字稼いでいる面もあるんじゃなかろうか。
少なくとも「ドラえもん」と比べると厳しいかな。

おい、やはり日本の連中にもバレたぞ!

これがウチの国におけるコナンの扱いと思われるのは勘弁して欲しいな……

間違いなく、日本における中国の劇場版上映のニュースではトップの話題になるだろうなー

バレるの早いなあ。ネットの進歩を感じる。
この画像、日本でもすでにネタになってネット民からツッコミの集中砲火を受けている模様。

見ないでも分かるぞ。
絶対邪神ネタにされてんだろ!?

「やはり中国」、「これが中国」とかツッコミが出ていると容易に想像できる。

なんか日本では一部で映画館に置かれているとか紹介されているけど、これショッピングモールの宣伝であってさすがに映画館の公式展開ではないよな?
話が一体どう転がっていくのか……

またしても海外に恥を輸出することになるとは。

ホント、やらない方が良かったんじゃないかな。
中国語版ポスターだけじゃダメだったのか?

日本のオタクに良いネタを提供した事を感謝してもらおうじゃないか!
さあ、ツッコミを入れてくれ!

あ、なんか調べてみたらこれウチの学校の近くだわ。
ちょっと俺も現物を拝みに行ってくる!

こんな手段でコナンを叩くなんて!なんと狡猾な!
……いや、そういうのであった方がなんぼかマシだよな。

ホント、どこの妖怪かって作りになってしまっているからなあ

どうやら我が国は日本にまた一つ邪神伝説を提供してしまったようだな!



とまぁ、こんな感じで。
やはり中国でもこの人形のクオリティには衝撃を受けているようで、イロイロな場所で笑いやツッコミが発生しているようでした。

ちなみに今回中国で上映されたコナンの劇場版に関しては、日中関係の悪化に伴い劇場版上映の流れが途切れてしまった後も業界入りしている人も含む現地のファンコミュニティが気長に働き掛けながら今回やっと上映にこぎつけた面もあるそうです。

私も以前
「ドラえもんは今の中国でも上映されたのに、コナンはまだ……」
という愚痴を中国オタクの名探偵コナンファンの方から聞いたこともあります。
それだけに今回の中国本土での上映はファンにとっては嬉しいものだったようですし、このネタだけが日本で広まってしまうのは少々気の毒ですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本政府はTPPから同人誌を守るだと!?」

ありがたいことに
「TPPと日本の二次創作の問題について、中国のオタクの反応は?」
という質問を以前からいただいておりました。

この件に関しては中国オタク界隈でも話題になってはいたのですが、入る情報が断片的なこともあってか、中国オタクの面々の認識も混乱しているような所が見受けられます。

先日、二次創作が非親告罪化の対象外になるという方向の話が出ましたが、これに関して中国のソッチ系のサイトで話題になっているのを見かけました。

2次創作は非親告罪化の対象外に 文化審議会の小委員会、方向性まとまる(ITmedia ニュース)

そんな訳で以下にその辺に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本政府がTPPで二次創作を保護するという態度を明確に表明したらしい。
つまり、日本政府は同人創作を守るということになった模様。

日本政府はTPPから同人誌を守るだと!?

え?同人が守られることになったの!?
ダメになるって話じゃなかったのか!?

これに関しては日本の政府はよくやったと感心する。

同人に関してはこうするべきだよ。
同人の権利侵害を明確にやったら文化も一緒に死んでしまう。

日本政府はちゃんと民のために尽くしているな。

まだだ。アメリカ帝国主義の連中が言うまで安心できない……

同人抑制しちゃうと創作意欲も抑制されちゃうしな。

パクリ大国と風刺されるどっかの国では難しそう。
そもそも作る方も受け取る方も同人に関する態度がアレだし。

またお前らの中国はダメ、な自国叩きかよ。
同人なんかが創作意欲に影響する、促進すると考えるなんて頭おかしいんじゃね?

同人誌とか言ってしまえば全部エロにしちまえという精神によるものだ。同人誌を文化とかほざくヤツはいるけど、同人誌の90、いや99%がエロ同人誌だという事実から目をそらすなよ。

エロから文化がうまれるわけないのに、アホなことするもんだね。個人的な嗜好としてはOKだが、国としてはダメだろう。

悪い事とは思わんが……エロ同人とオタクのためにアメリカと対立するとか、、日本政府は国の利益と釣り合うと本気で思っているのだろうか?
正直理解し難い。

お前はエロ同人しか見ていないかもしれんが、二次創作の範囲はかなり広いぞ。pixivやニコニコ動画のネタMADなんかもその範疇だ。
冗談じゃなくオタクどころか、日本の娯楽文化の今後がかかっていた問題。

ウチの国も一応同人は出てるしそこまで他人事ってわけじゃないんだけどね。
もっともウチの国では「比較的手間をかけないで売れる」イラストやグッズ、それにお色気要素が目立つが。日本のコミケに行った時、マンガ同人誌や評論同人誌がとても多いのに驚いた覚えがある。

人気ジャンルや18禁などを活用して「売れる」のを狙うのは日本も一緒なんだけど、日本はちゃんと漫画なんだよな……その辺りは確かになんか違う。

二次創作では革新は生まれない。
こんなことをやってると、今後も日本にはジョブスは生まれないだろう。

だから日本はジョブス的な革新産業ではなくアニメや漫画産業でガッツリやれているんじゃないの?
アメリカとはまた別の方向で生き残っているのは普通にスゴイと思うぞ。

なあ、お前らもしかして「同人」ってほぼ全部18禁、エロ同人だと考えてないか?
日本の同人創作、二次創作って一般向けの作品も多いし、ストーリーやら解釈やらである意味原作超えるようなのも出るんだぜ?
ネット上にあるのはエロ同人データばかりだし、金が動き易いのもエロ同人だけど、二次創作作品数で考えるとかなり別のものが見えてくるぞ。

日本の文化って伝統的にエロ方面を切り離していないのも特徴だよね
浮世絵なんかもそうだし、エロと普通のコンテンツが普通に共存している。オタク方面を見てもエロ方面と一般向けの境界が曖昧だし、同人と商業の境界も曖昧だ。規制も行われてはいるが、ウチの国のような規制一発で全滅させるようなやり方ではない。そこにアメリカ的な著作権管理が入るとダメージが来るだろうし、抵抗するのも当然だろう。

あの国、エロ同人誌描いていても少年ジャンプに作品連載してそれが人気アニメになれたりする国だからな……

ウチの国は最短で最適解の作品を創ろうとする。もちろん方法論が確立している所に大資本を投入するのは別に間違いじゃない。
でも日本のやり方はそれとは違うんだよ。大量の同人作品による混沌とした環境から、時折出現する優秀な作品や人材をすくい上げていく。もちろん最適解を狙った作品制作は日本でも行われているが、それと同時に趣味に走って好き勝手やる同人文化と市場が存在するのが日本のオタク市場の特徴だ。

同人もオタク市場の重要な部分だし、財政収入に関係しているんじゃないか?

いやこれ日本のコンテンツ、文化戦略の一環だろ。
ウチの国だとたかが同人、たかがアニメや漫画だけど、日本ではそれを文化的なツールとして認識、活用している。

一方、ウチの国では海外に売るために西遊記とかの表現を削りましたとさ……

日本はちゃんと文化を守る方向になってるのに、ウチの国は……

マジでどっかの国の、どっかの文化局はこの件を学ぶべきだよな!

まぁなんだ。
私は日本政府は嫌いだが、この件に関してはグッジョブと言わないわけにはいかない……!

日本の支柱産業になり得るジャンルだし、日本の経済発展に有利な分野だから政策でフォローしているという面もあるのは間違いないだろう。

日本は同人二次創作とオリジナル作品の相互補完がうまくいっているし、上の方からも保護する価値があると見做されているんだろうなー

日本のオタク界や漫画の産業構造から見ていくと、同人が死んだら原作もいずれは死に体になってしまうだろうからな。

正直、自分には同人二次創作が、国家間交渉のテーマ、それも自国産業保護を目指す材料になるのは想像し難い。
今回の件ではあの国を見る際に、自分の感覚があてにならんというのをまた実感してしまった。

日本は同人出身の作家、或いは同人もやっている商業作家が非常に多いからね。重要なものだときちんと認識されているし、政府に働きかける動きもきちんと出るのだろう。

日本の同人はファンの娯楽であると同時に、作家育成の場でもあるんだよね。しかも昔から機能している。高橋留美子とかも同人出身だと聞いたときは驚いたわ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的には朗報になるようですが、個々の反応に関してはちょっとした差もあるようです。

中国オタク界隈では個人個人の二次創作、同人作品のイメージに関する幅が、日本以上に大きいような所がありますし、TPPと二次創作、同人活動に関する捉え方も人によってかなり違うものになるのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「フルメタル・パニック!の新たなアニメ化だ!10年待った!」

先日、「フルメタル・パニック!」のアニメ化企画が進行中であるというニュースが流れましたが、ありがたいことにこの件に関して
「中国オタクの反応はどうなのか?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

「フルメタル・パニック!」アニメ化作戦進行中 「ファンタジア文庫大感謝祭2015」で発表(ねとらぼ)

「フルメタル・パニック!」は中国オタクの黎明期を支えた人気作品の一つですし、中国では現在も根強い人気を持つ作品となっています。
このニュースもすぐに中国オタク界隈に伝わり、早速話題となっていましたので、以下にその辺のやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「フルメタル・パニック!」の新たなアニメ化だ!10年待った!

なにいいいいいい!?
ネタじゃないんだよな!?ホントの話なんだよな?

なんか嬉しすぎて逆に言葉が出てこないわ……

生きているうちにこんなに嬉しいことが実現するなんて……

これは、アニメでストーリーを完結させてくれると思っていいのか!?

そうだといいよなあ
ホント、生きて続編アニメを見れるとは思ってなかったよ。ホントに嬉しい。

アニメ化されていない部分で考えると……せめてレーバテインの登場までやってくれ……!

私は「踊るベリー・メリー・クリスマス」と「燃えるワン・マン・フォース」の所が見たい。

えーと……冷静になって考えてみると、残りのエピソードって13話じゃほぼ無理、26話でも足りなくないか?
短編やアナザーの可能性も否定できない気が……

まぁそこは今心配してもしょうがない。
とりあえず今はこの朗報を喜ぼうぜ。
俺は今のオタクな自分を創る第一歩だった作品が、今再びアニメになるだけで十分嬉しいよ。

ずっと待っていて、もう10年だもんな。

でも10年待って、待った結果が出たというのは喜ばしい。

本当にアニメ化されるなら、10年待ったかいがあるというものだ。

俺はえーと……まだ7年かな!

ここしばらくの間で一番良いニュースだ。レーバテインが見れるのか!?

ちょっと泣けてきた。
ネタや、転載の果てに作られたガセ情報とかじゃないよな?

今度は日本での報道があるから間違いないぞ!
もうスパロボで我慢しなくてもいいのだな!?

しかし、フルメタ関係は最近どうしたんだろう?アナザーで徐々に消滅していくのを覚悟していたのに、まさか復活するなんて。

めでたい!とてもめでたい!!

帰ってきたらスゴイニュースが入ってるなんて……
明日はなんかいいモノ食ってお祝いしよう。

よくあるデマ情報ではないかと疑ってイロイロと調べてしまったよ。

しかしどの辺りのアニメ化になるんだろうな。
アナザーとか外伝とかの可能性もあるし不安になってきた。

あとは劇場版という可能性も考えられるか……?

個人的には仮にTVアニメだったとして、内容がウチの国の「敏感な話題」に引っかからないかというのも心配になったり……
昔は特に気にしていなかったけど、今の時代のネット配信とかだとどうなるんだろうなー

何はともあれ、具体的な続報を待つしかないな。
あと私は制作会社がどこになるか、京アニが関わるのかというのも気になる。

今の京アニは関わらないんじゃないか?
この作品はあまり京アニ向きじゃないし、私は京アニじゃない方がいいと思う。

ふもっふの方も良かったんだけどねえ。
まぁたぶん京アニという線は無いだろう。

既にどの会社が制作するのかの予想でもめているが、実際どうなるんだろうね?ufotable希望とか叫んでいるのもいるけ。

現実的に考えて、ufotableはさすがに無い。
富士見ファンタジア文庫作品のアニメ化では直近の「対魔導学園35試験小隊」がSILVER LINK.だし、ココになる可能性もあるんじゃないか。

今生き残っているファンはASとかのロボ好き、それかミリタリー好きの方がメインだろうから京アニは案外歓迎されないかもね。

でも、マニアは残っているが今の若い世代はどうなんだろうな……
ロボ好きとか、ウチの国のオタクの間でどんどん存在感が薄れてきているし。

さて、実際に見れるまでどのくらいかかるのかな……
10年待ったしわりと気長に待てる話ではあるが、早いに越したことは無い。
ところでラノベ原作アニメと言えば、禁書の3期の方はまだなの?



とまぁ、こんな感じで。
古い世代やロボアニメ好きの層を中心に喜ばれているようでした。

とりあえず続報待ちではありますが、中国の「フルメタル・パニック!」のファンは古参のオタクな方も少なくありませんし、現時点の情報だけでもイロイロと語りたくなってしまうのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「剣で戦う李白ってどう思う?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

日本では歴史上の人物をイロイロと拡大解釈したりアレンジを加えたりしたキャラの出て来るコンテンツがあふれていますが、中国でもそういった歴史系キャラ(?)の活用がイロイロとあるそうです。

先日、中国のオンラインゲーム「剣侠情縁オンライン3」に関して、
「李白がカッコイイ、戦うキャラとして出て来る」
という情報が発表されたそうです。
キャラ画像に関してはコチラの記事(中国語)などをご参照ください。

ネトゲ系の話題は一般のオタク界隈にはあまり広まらない傾向がありますが、この件はゲーマー層以外の間でもちょっとした話題となっているそうです。
そんな訳で以下にこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


剣で戦う李白ってどう思う?
ネトゲの「剣侠情縁オンライン3」で剣で戦えるというか、剣気で敵をバッサバッサやる李白が出るらしいんだが……

李白って……どうしてそうなった。

李白って何かスゴイ武芸とかあるもんなの?詩人としてしか知らないんだけど。

確か李白は剣術がスゴイはず。

そもそも、どうやって活躍させるつもりだ?
古詩のバフデバフとか?

確か「文豪ストレイドッグス」とか言う作品があったが、それみたいに文豪を無理矢理中二病解釈して戦わせるのかい?

いや、李白は普通に戦えるはずだぞ。
文人に加えて侠客という側面があるし。どっかの本で、李白は唐代の剣術の使い手では二番目に強いとかいう話を見た覚えがある。

ちゃんとした資料でも李白は剣が使えたとある。
だから李白が剣で戦うゲームも根拠が無いわけじゃないな。

キャラデザはカッコイイ……かな?
戦い方は酔拳ならぬ酔剣だったりするの?

何やってんだこりゃ。
まぁ詩で人殺すようにするよりはマシかもしれんが。

私はあんまり李白に詳しくないんだけど、この解釈ってどうなの?
ウチの国のお偉いさんから批判出たりしないの?

まだ設定とデザイン程度しか分からないけど、とりあえず李白なら戦闘力持たせるのはアリじゃないかな。その手の故事もあるし。

李白は普通に剣持って旅してるぞ。特に若い頃。
人殺したこともあるらしいから、戦闘させても問題は無い。

一時期ネット小説で李白をやたらと高戦闘力キャラにする風潮があったような……
武侠ネタだと詩でスゲェ扱いにできるし、それに加えて剣術の達人だから強く設定できる要素満載。

ゲームの内容はいつものMMOだろうけど、このキャラはちょっと面白いね。
吟遊詩人枠じゃなくて白兵戦枠か。個人的にはアリ。

李白に関しては剣術の名手だという話は普通にあるな。

なんか卍解したり千本桜使ったりしそうだなーと思ったが、悪くは無い。

李白がボスに出現して、李白の詩のクイズを間違ったらペナルティで超パワーアップとかになりませんように。

李白でこういうネタが出て来るようになったか……
定番キャラが使い尽くされたのか、それとも新たな解釈ネタが流行りだしたのか……

このシリーズは確か前から李白ネタを重視していたんじゃなかったかな。確かオンラインじゃない時代の作品で李白の編み出した掌法を設定したりしていたような。
李白に剣術まではそれなりに納得できるけど、掌法までやらせるのはぶっ飛んでる気がする。

最初見たときは無双シリーズが唐の時代にまで手を出したのかと思ったわ。

李白の剣術がスゴイとか初めて聞いたわ。

李白はウチの国の文人の中では屈指の戦える文人じゃないかな?
戦える文人だと、他には辛棄疾とかもいるね。

辛棄疾は普通に兵を率いているから違わないか?
李白は軍人経験無しでその手のエピソードが有るのが珍しい。

古代の文化人はケンカというか、人を斬るくらいはできないといかんからね。

こういうのにマジになったら負けなんだけど……うーむ……

李白に関する伝承を見ていくと、確かに戦闘力を高く解釈できるような気はする。

李白はわりと戦える人間だよ。
文人のイメージは教科書や歴史書でクローズアップされ易い部分によって作られているだけ。

金庸の「侠客行」でも李白の詩がスゴイ武芸の鍵になっているし、仙侠系作品ならそれなりにアリな方向の設定とアレンジだと思うわ。

唐代は武を尊ぶ気風のあった時代だし、文人に関してもその後の時代とはかなり異なる。武芸の一つや二つ嗜んでいても不思議ではないし、李白に関しては実際に資料がある。だからアリかナシで言えば、アリじゃないかな。
金庸で既に触れられているから、お偉いさんにも叩かれ難いだろうし。

李白、クラスはセイバー!
宝具は唐詩で!

セイバーでの召喚は悪くないかもね。
ウチの国ではランサーやライダーはそれなりに見つかるんだけど、剣を使うセイバーに合いそうな英霊が案外少ない。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈では
「李白なら、アリかも」
と考える人が少なくないようでした。

実際、李白は剣術を好んだという話や侠客や道士関係のエピソードも伝わっていますから、わりと根拠というか説得力のあるアレンジなのかもしれませんね。

ちなみにこのゲームのキャラクター関係図によれば、李白は長歌門という勢力に属するキャラのようで、その中の長歌四絶の一人であり、長歌四絶の他のメンバーには張巡、杜甫、王維がいるそうです。

中国では四大名著などの古典、文化枠に入ってしまうと政治的なアレコレも絡んでアレンジが難しくなってしまう所がありますが、仙侠系の枠組みの場合は比較的好き勝手なアレンジをやっても社会的に許される所があるそうです。
個人的にも、こういうアレンジしたキャラがどんどん出てくるのを期待したくなってしまいますね。


とりあえず、こんな所で、
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「松来未祐さんの訃報が流れている。信じたくない」

声優の松来未祐さんがお亡くなりになったそうです。

声優・松来未祐さん死去 38歳の若さで 「這いよれ!ニャル子さん」クー子役など(ねとらぼ)

この件に関して、中国オタクの面々はどう受け止めているのかという質問を複数いただいておりますので今回はそれについてを。
以下に、中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


松来未祐さんの訃報が流れている。信じたくない。

私もニュース見たよ。
正直言って、まだ信じられない。
大好きな声優さんだったのに。

え……どういうこと?
松来未祐さんって、ついこの間まで普通にアニメに出ていなかったか?

体調不良とは聞いていたが……ご冥福をお祈りします。

まだ38歳って……突然すぎる。

なんで?7月新番アニメにも出ていたのに!なんで!?

黙祷を捧げます。
この世はあまりにも無常だ。

どうして……クー子の声とか俺が大好きだった声優さんの一人なのに。

吉野屋先生……
素晴らしい演技をありがとうございました。良い旅路を。

たちの悪い冗談、釣りネタだと思っていた。
話題がどんどん拡散するので確かめに行ってみたら本当の事だったなんて。
どうか安らかにお眠りください。

事務所のHPにも正式に発表が出ている。信じないわけにはいかないのか……

ちょっと前に肺炎で入院したとは聞いていたが、なぜ急にこんなことに。

そうだよ。7月の情報では肺炎で入院だったはずなのに。
日本の医療技術はどうなってんだよ!?

なんて言えばいいんだろう。
自分の気持ちが自分の言葉で言い表せない。

近頃声優やラノベ作家など、オタク関係の訃報が目立つ気がする。
注目されて情報が増えたからにしたって、さすがに多過ぎないだろうか?

売れてもそこまで儲からないわりに激務だから、身体を壊してしまう方が多いのだろうか……

私は声優について詳しくないんだけど、どんな役やった人なの?

ウチの国でも有名なキャラ多いよ。アンナ会長やクー子、伊澄、マジカルサファイアとか。

それは……もう言葉が出ないな。
深い哀悼の意を表します……

まだ40にもなっていないなんて、早すぎる!
好きな作品、好きなキャラも多い。続編が出るとしたら声優交代となってしまうんだろうけど、しばらくは引きずってしまいそうだ……

代わりのいない声の方だった。
ご冥福をお祈りします。

特別な声の人だったね。私はクー子で初めて知ったっけな。

私が松来未祐さんのファンになったのはゲームからだったな……とても素晴らしい演技をする方だったのに。

松来未祐さんが残した最後の言葉、「私は、私に生まれて幸せです。本当にありがとう」を見て思わず泣いてしまった。
素晴らしい演技、キャラクターをありがとうございました。
ご冥福を心からお祈りさせていただきます。



とまぁ、こんな感じで。
悲しんでいる方や、あまりに突然の話で受け止めきれていない方なども多く、今もファンの間では混乱が続いているようです。現在中国のオタク系のコミュニティでは関連スレが現在もかなりの勢いで伸びています。

松来未祐さんが出演された作品は中国でも現在進行形で人気になっている作品が多く、最近ではアンナ・錦ノ宮役を演じた
「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」
が大人気となっていました。
それだけにこの訃報はかなりのショックとなっている模様です。

松来未祐さんのご冥福をお祈りいたします。


11/3修正:吉野屋先生の名前を間違えておりました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「日本の通学手段について聞きたい。アニメや漫画を見る限りではちょっと電車が多過ぎない?自転車とかもっと多くてもいいと思うんだけど」

ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので、今回はそれについてを。

アニメや漫画の中で描写される日本の学校生活に関して、中国オタクの人達の間ではイロイロと話題になったりしていますが、先日中国のソッチ系のサイトでは
「日本の学校は電車通学が多い?」といったことに関するやり取りが行われていました。
そんな訳で以下にその辺のやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の通学手段について聞きたい。アニメや漫画を見る限りではちょっと電車が多過ぎない?自転車とかもっと多くてもいいと思うんだけど。

確かに電車が多くて自転車は少ないな。
アニメだと基本的に電車か歩き。なんか自分も気になってきたな……
日本の都市って電車とかの軌道系の交通手段がどれくらい発達しているんだろう?

日本の環境では電車の方が早くて便利だってのはあるんだろうけどな。

地方は分からんが、大都市はかなり電車網が発達している。
東京の路線図見るとなんとなく分かると思う。地上の電車と地下鉄がすごい勢いで交差している。

あの路線図はスゴイよな。
今は乗り換え案内のツールがあるのを知ったからいいけど、初めて日本に行った時は乗継がちゃんとできるか不安だったなー

電車の移動が日本の国情に合っているんだろう。そして軌道系の交通手段が発達したと。

俺の地元だと、学校行くなら歩きか自転車なんだけどな。
バスは混んでて疲れるから使わない。

電車だと渋滞も無いし便利だろうとは思うけど、電車に酔う人とかどうしているんだろう?昔からその点が気になっていたんだが、周りに日本人もいないしよく分からないままだ。

てか中国もそれなりに軌道系の公共交通やバスでの通学とかあるだろ。別に全部自転車ってわけじゃない。確か重慶とかはそんな感じだったはず。

ウチの国も都市によっては地下鉄メインになってきている感があるしな。
例えば北京とかは一昔前とかなり変わってきている。

とは言え、ウチの国の学生の自転車率が高いというか、地下鉄利用しない率は日本に比べて明らかに高いのは確かだろう。
あの国が地下鉄を作ってからどれくらい経っているか考えてみるといい。

私の学校も、学校までの距離がある程度無いと学内に入れるナンバー発行してもらえなかったな。今は大学になって好き勝手乗れるようになってかなり楽しい。

ウチの地元は小中高と公共交通で自転車は少なかったよ。
もし自転車で通学する場合、学校に保護者の「もし事故が起きても学校とは関係ありません」と一筆を出す必要があった。

ところで、さすがに自家用車っての多くは無いよな?アニメや漫画でも金持ちキャラの目印になってるくらいだから……

車の免許の年齢制限があるから中学高校では無理だし、親に送ってもらうとか、キャラ的に微妙になるしな。
あと日本ではウチの国と比べて、学校の送り迎えを親がすることが少ない。

都市部はいいけど、ウチの地元だと公共交通が少ないから学校行くなら自転車以外ありえなかったわ。

自分は、アニメの中では描写されていないだけで他に自転車で通学している日本の学生はたくさんいるんだと思っていたが……

自転車通学キャラも普通に出て来るよな。「涼宮ハルヒ」とか「弱虫ペダル」とか。
ただ割合的にどうなのかは気になるかな。

俺は作り手の事情だと思っていた。登下校のストーリーを描写する上では、電車や歩きが楽だろう。自転車だとストーリー描写も作画もめんどくさくなる。

舞台が田舎だと自転車と歩きになってるぞ。
電車通学は基本的に東京都下の大都市、ウチの国で言えば上海での話みたいなもんだろう。

いや、自転車通学に関しては学校次第。
確か許可が無いと自転車通学のできない学校とかもあって、その辺についてはウチの国の学校よりも厳しいとかだったような。
遠い所に住んでいる場合は、電車かバスか地下鉄じゃないといけないんだったかな?学校側は問題が起こることを避けたいんだろう。

自転車に関しては厳しくなっているらしいね。
「月刊少女野崎くん」でもネタにしていたし。

ああ、そういう学校側の規定もあるのか……

学校でも会社でも、日本は自転車を止める場所が少ない。
停車場以外に停めたら怒られるし盗まれる。場所によっては政府に撤去されたりする。

日本は自転車駐輪場の駐車料金が高いんじゃなかったっけ?

日本では汗をかくから自転車は避けると聞いた覚えがあるが?

いや、電車に乗っても日本の通勤では普通に汗かくぞ……
よほどの長距離なら汗も大きな差にはなるだろうけど。

電車が使われる理由としては、日本の通学が長距離になるケースが少なくないという背景も影響している。電車で1〜2時間かけて通学するのも珍しくない。さすがにその距離を自転車で毎日移動したらヤバイ。
何故かというと、日本は学校に宿舎がある学校は少ない。ウチの国だったら学校に住んじゃえばいいといった環境でも、毎日長距離を移動する。

あれ?
日本って学校の宿舎に入ったりしないの?全部外からの通学?

いや、寄宿系の学校も無いわけじゃないよ。実際寮が舞台になっている学園モノの作品もあるだろ?ただウチの国と比べて少ないのは確か。

日本は都市の人口密度と規模の差が大きいし、良い学校が自分の住んでいる街にあるとは限らない。別の県までとか、東京都外の県から東京都の学校にというのも珍しくないし、わりと長い距離を電車に乗って通学する。それに学生割引の定期とかも有るから、電車の長距離通学は日本だと有力な選択肢なんだろう。

県ってウチの国で言えば省だろ……?
規模の違いはあるかもしれないが、別の行政地区まで行くなんて大変だな。

確か前に日本人から聞いた話では、自転車通学は駐輪場の土地確保や安全の問題から推奨されない学校もあるとか。
あと自転車使うよりも電車やバスの方が便利だからそっちを使うとか、電車と自転車併用といったケースもあるみたい。

日本は自転車関連の交通法規も多いし、厳しいからね。
電車の路線も整備されているから電車通学が歓迎されているんだろう。

日本の規則は厳しいぞ。
日本は自転車を違法駐車するとすぐに役所に回収されて、罰金払わないと返してもらえない。盗まれるよりマシかもしれんが、アレはアレでキツイわ。

日本の鉄道システムはかなり整備されているからね。
商業地区はだいたい駅の近くにあるし、郊外と都市部の連結もスムーズだ。

設備面でも生活面でも便利だから日本では電車がよく使われるんだろうな。電車痴漢ネタの薄い本とか、日本の環境だからこそ生まれたんだろう。

東京に住んでみると分かるが、行きたい所のほとんどが電車で行くのが便利な場所なんだよね。
自転車も乗るけど、それと電車を組み合わせることが多い。自転車に乗るのは近く、遠くに行くなら駅まで自転車でそこから電車で移動とかそんな感じになる。



とまぁ、こんな感じで。
電車通学そのものについてはイメージできるものの、その周囲の環境までとなると個人個人で差が出て来るような所もある模様です。

ちなみに上で紹介させていただいた発言にもありますが、中国の学校は「住校」とも言う学校の宿舎住まいの学生が日本に比べてかなり多い印象ですね。大学は基本的に寮住まいですし、小中高でも宿舎設備のある所が日本と比べて格段に多いのではないかと思われます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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