中国オタク界隈では7月の新作アニメの中で、
「甘々と稲妻」
の評判が良いようですが、好評の理由として
「家族の愛を描いているストーリーが良い」
というのもあるそうです。
中国のソッチ系のサイトではそんな話の流れの中で
「近頃は家族の愛情をテーマにした作品が少ない気がする」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
「甘々と稲妻」を見ていてふと思ったんだが、最近のアニメって親子の愛情や家族の愛情をテーマにしている、或いはそう言ったエピソードが組み込まれている作品がかなり珍しくなっていないか?
自分はそんな作品も見たいんだが……
親心とか家族の愛とかが登場人物の動機になったりする程度なら無いわけじゃないし、ここ最近でも普通に話題になった作品とかあるぞ。
「僕だけがいない街」とかは母親の死を回避するのも重要な動機の一つだろう。
00年代前半くらいまでは家庭や家族が重要なテーマになってる作品も結構あったんだけどな。
オタク向けなのに親を出してどうすんだよ。
エロゲ原作のオタク向けアニメでも「AIR」なんかは家族の愛がクローズアップされていたが。
原作自体はかなり古いが「寄生獣」はまさに家族の愛、親子の愛が重要なポイントになっている。
親は確かに少ないが兄妹や姉弟ならあるぞ!
「ヨスガノソラ」とか!
そういうのじゃなくて普通の愛情で頼む!!
最近は家族の愛も恋愛寄りに扱われてばかりのような気がしないでもない。作る方も、見る方も。
どこに重きを置くかだろう。
あと個人的には普通の友情が大事にされている作品も減ってきている気がするなあ。「あざとい友情描写」は増えているが。
ちゃんとした親がいたら、敵と戦ったり特殊スキル獲得したり稼ぎに走ったりといったようなことはやり難いだろう。日常生活を重視しなければならなくなるし。
反抗期の子供と親の関係とかヤヤコシイことになるからバッサリ切り捨ててしまった方が良い。
そういった家族愛や親子の矛盾をテーマにする作品なら何の問題も無いが、他の要素と組み合わせるのはちと難しい。
うーむ……私は家族の愛もちょっとは重視して欲しいと思うんだが。
高校生がクラブや恋愛というのはまあいいが、ちょっとした額の金を使うような行動や遊びをするのに家庭の描写、親子関係の描写が無いのはどうなのかなーと思うときもある。
親子の愛情もなにも、ほとんどの作品が両親は既に死んでいて広い家に住んでいるとかじゃないか。そして女の子を家に呼んでも問題無い、そういう設定がデフォルト状態なんだから親子間の愛情の描写なんてほぼ無いのも当然。
日本のアニメや漫画は両親と死別しているのがお約束だから、家族の愛なんて描写できないのさ。
多いのは死別よりも多忙で子供と一緒に暮らしていないパターンだろ。両親が作品内に出て来ない、設定のみの存在というのが多い。
親がいたら異世界トリップ出来ないし……
トリップ系もそうだが、ジャンルによっては親の存在を前面に出すのは難しかったりするからなあ。
トリップ系で元の世界に戻ろうとするケースでは、家族の愛情というのも動機になっている気がするが……
そもそも、ハーレム系の作品に限らず家庭に問題のある男の主人公が多過ぎる。女性向けだと若干家庭描写は多いように思うが、それでも親子関係についての描写は薄いよね。
やはり最近の作品では親子の愛は重視されなくなってきているのだろうか。
「鋼の錬金術師」や「CLANNAD」のようなオタク人気の高い作品もあるし、メインキャラの配置、動機の設定次第でどうにでもなりそうな気はする。実際どうなんだろうね。
日本は人口が減少しているし親戚関係も薄くなっているから家族愛の描写に関する需要が減っているのだろう。
オタク向け以外の作品、ジブリとか細田守作品は大体家族愛関係のテーマがある気がするんだが?
一般向けの長編作品は家族の愛情は重要な扱いになるぞ。
「ONE PIECE」でも「NARUTO」でも。
こっちで目立つ作品における、主要キャラの年齢の問題もあるんじゃないか?中高生が主人公だと親に対する態度は微妙なものになり易い。
見ている方の年齢も影響するのではないだろうか?
中二病を発症しているような年代は、親に対して反発してしまう年代でもあるはずだ。
視聴者がそういう要素をあまり求めていないってのが大きいんじゃないかな。
小さい子供や家族向けといった方向の作品、劇場版作品とかになると家族の愛が重要な扱いになるように思う。
「クレヨンしんちゃん」はTV版も家族が重要なテーマになっているが、映画だとより一層大事なモノという扱いになるよね。
今の13話ペースだと、家族愛、親との関係を前面に置いたエピソードを入れるのは難しい。
50話くらいあれば、そういう事をやる余裕もあると思うんだが。
実際、家族の愛と友情と恋愛を一つの作品内、作品内のレギュラーキャラの関係で全部扱うのは難しい。
若者向けだと親子の愛情がメインに来るのは人気になり難いだろう。若者は叛逆するものだ。
家族の愛についてはまだマシだ。
今厄介なことになっているのは友情だ。女でも男でもオタクの間ではすぐに腐った方の受け取り方にされるから、普通の友情というものが存在できないような状況になってきている。
今の時代、作品にメインテーマ以外のものを入れる余裕が無くなってきているからね。
家族の愛情は「絶対に必要なものではない」から、削られてしまうことが増えているんじゃないかな。
見る側に需要が少ないという理由は納得できる。
正直言って、私もアニメや漫画の中の家族の愛情とかは特に気にしないし、重要だとは思っていないからなあ……もちろんそのテーマで面白い作品については歓迎するが、積極的にそのテーマを求めていくことは無い。
中二病、俺TUEEEEEな作品を求めている視聴者に対してわざわざ家族の愛情を突きつけても歓迎されない可能性もあるしな。
微妙な出来のものだと炎上したり、作品そのものの評価が落ちる可能性も高いだろうし。
よく考えてみれば分かる。
みんなは妄想する時に異性を思い浮かべるのと、父親や母親を思い浮かべるのではどっちが多い?
なるほど。妄想ストーリーにリアルの親を入れることは無いからな……
とまぁ、こんな感じで。
自分の見ている範囲における作品の傾向や、作品の需要の方向などが考察されていました。
ざっと見た印象ですが、現在の中国オタク界隈ではアニメや漫画の中で描写される「家族の愛」に関して別にあって困るものではないものの、重視される、積極的に求められるものというわけでもないようです。
これに関しては上の反応にもある通り、中国オタク界隈でアニメを見ている世代の感覚によるものが影響しているようにも感じられます。
中国でオタク趣味な人間が活発に活動するようになってから既に十年程が過ぎていますし、「甘々と稲妻」が高評価になっている、「感情移入できる」という人が出ているのは、中国オタクの中に歳を取った、家庭を持ったという人が増えているということでもあるのでしょうかね。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
「甘々と稲妻」
の評判が良いようですが、好評の理由として
「家族の愛を描いているストーリーが良い」
というのもあるそうです。
中国のソッチ系のサイトではそんな話の流れの中で
「近頃は家族の愛情をテーマにした作品が少ない気がする」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
「甘々と稲妻」を見ていてふと思ったんだが、最近のアニメって親子の愛情や家族の愛情をテーマにしている、或いはそう言ったエピソードが組み込まれている作品がかなり珍しくなっていないか?
自分はそんな作品も見たいんだが……
親心とか家族の愛とかが登場人物の動機になったりする程度なら無いわけじゃないし、ここ最近でも普通に話題になった作品とかあるぞ。
「僕だけがいない街」とかは母親の死を回避するのも重要な動機の一つだろう。
00年代前半くらいまでは家庭や家族が重要なテーマになってる作品も結構あったんだけどな。
オタク向けなのに親を出してどうすんだよ。
エロゲ原作のオタク向けアニメでも「AIR」なんかは家族の愛がクローズアップされていたが。
原作自体はかなり古いが「寄生獣」はまさに家族の愛、親子の愛が重要なポイントになっている。
親は確かに少ないが兄妹や姉弟ならあるぞ!
「ヨスガノソラ」とか!
そういうのじゃなくて普通の愛情で頼む!!
最近は家族の愛も恋愛寄りに扱われてばかりのような気がしないでもない。作る方も、見る方も。
どこに重きを置くかだろう。
あと個人的には普通の友情が大事にされている作品も減ってきている気がするなあ。「あざとい友情描写」は増えているが。
ちゃんとした親がいたら、敵と戦ったり特殊スキル獲得したり稼ぎに走ったりといったようなことはやり難いだろう。日常生活を重視しなければならなくなるし。
反抗期の子供と親の関係とかヤヤコシイことになるからバッサリ切り捨ててしまった方が良い。
そういった家族愛や親子の矛盾をテーマにする作品なら何の問題も無いが、他の要素と組み合わせるのはちと難しい。
うーむ……私は家族の愛もちょっとは重視して欲しいと思うんだが。
高校生がクラブや恋愛というのはまあいいが、ちょっとした額の金を使うような行動や遊びをするのに家庭の描写、親子関係の描写が無いのはどうなのかなーと思うときもある。
親子の愛情もなにも、ほとんどの作品が両親は既に死んでいて広い家に住んでいるとかじゃないか。そして女の子を家に呼んでも問題無い、そういう設定がデフォルト状態なんだから親子間の愛情の描写なんてほぼ無いのも当然。
日本のアニメや漫画は両親と死別しているのがお約束だから、家族の愛なんて描写できないのさ。
多いのは死別よりも多忙で子供と一緒に暮らしていないパターンだろ。両親が作品内に出て来ない、設定のみの存在というのが多い。
親がいたら異世界トリップ出来ないし……
トリップ系もそうだが、ジャンルによっては親の存在を前面に出すのは難しかったりするからなあ。
トリップ系で元の世界に戻ろうとするケースでは、家族の愛情というのも動機になっている気がするが……
そもそも、ハーレム系の作品に限らず家庭に問題のある男の主人公が多過ぎる。女性向けだと若干家庭描写は多いように思うが、それでも親子関係についての描写は薄いよね。
やはり最近の作品では親子の愛は重視されなくなってきているのだろうか。
「鋼の錬金術師」や「CLANNAD」のようなオタク人気の高い作品もあるし、メインキャラの配置、動機の設定次第でどうにでもなりそうな気はする。実際どうなんだろうね。
日本は人口が減少しているし親戚関係も薄くなっているから家族愛の描写に関する需要が減っているのだろう。
オタク向け以外の作品、ジブリとか細田守作品は大体家族愛関係のテーマがある気がするんだが?
一般向けの長編作品は家族の愛情は重要な扱いになるぞ。
「ONE PIECE」でも「NARUTO」でも。
こっちで目立つ作品における、主要キャラの年齢の問題もあるんじゃないか?中高生が主人公だと親に対する態度は微妙なものになり易い。
見ている方の年齢も影響するのではないだろうか?
中二病を発症しているような年代は、親に対して反発してしまう年代でもあるはずだ。
視聴者がそういう要素をあまり求めていないってのが大きいんじゃないかな。
小さい子供や家族向けといった方向の作品、劇場版作品とかになると家族の愛が重要な扱いになるように思う。
「クレヨンしんちゃん」はTV版も家族が重要なテーマになっているが、映画だとより一層大事なモノという扱いになるよね。
今の13話ペースだと、家族愛、親との関係を前面に置いたエピソードを入れるのは難しい。
50話くらいあれば、そういう事をやる余裕もあると思うんだが。
実際、家族の愛と友情と恋愛を一つの作品内、作品内のレギュラーキャラの関係で全部扱うのは難しい。
若者向けだと親子の愛情がメインに来るのは人気になり難いだろう。若者は叛逆するものだ。
家族の愛についてはまだマシだ。
今厄介なことになっているのは友情だ。女でも男でもオタクの間ではすぐに腐った方の受け取り方にされるから、普通の友情というものが存在できないような状況になってきている。
今の時代、作品にメインテーマ以外のものを入れる余裕が無くなってきているからね。
家族の愛情は「絶対に必要なものではない」から、削られてしまうことが増えているんじゃないかな。
見る側に需要が少ないという理由は納得できる。
正直言って、私もアニメや漫画の中の家族の愛情とかは特に気にしないし、重要だとは思っていないからなあ……もちろんそのテーマで面白い作品については歓迎するが、積極的にそのテーマを求めていくことは無い。
中二病、俺TUEEEEEな作品を求めている視聴者に対してわざわざ家族の愛情を突きつけても歓迎されない可能性もあるしな。
微妙な出来のものだと炎上したり、作品そのものの評価が落ちる可能性も高いだろうし。
よく考えてみれば分かる。
みんなは妄想する時に異性を思い浮かべるのと、父親や母親を思い浮かべるのではどっちが多い?
なるほど。妄想ストーリーにリアルの親を入れることは無いからな……
とまぁ、こんな感じで。
自分の見ている範囲における作品の傾向や、作品の需要の方向などが考察されていました。
ざっと見た印象ですが、現在の中国オタク界隈ではアニメや漫画の中で描写される「家族の愛」に関して別にあって困るものではないものの、重視される、積極的に求められるものというわけでもないようです。
これに関しては上の反応にもある通り、中国オタク界隈でアニメを見ている世代の感覚によるものが影響しているようにも感じられます。
中国でオタク趣味な人間が活発に活動するようになってから既に十年程が過ぎていますし、「甘々と稲妻」が高評価になっている、「感情移入できる」という人が出ているのは、中国オタクの中に歳を取った、家庭を持ったという人が増えているということでもあるのでしょうかね。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。