「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2016年08月

中国オタク「最近のアニメって親子の愛情や家族の愛情をテーマにしている作品がかなり珍しくなっていないか?」

中国オタク界隈では7月の新作アニメの中で、
「甘々と稲妻」

の評判が良いようですが、好評の理由として
「家族の愛を描いているストーリーが良い」
というのもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話の流れの中で
「近頃は家族の愛情をテーマにした作品が少ない気がする」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「甘々と稲妻」を見ていてふと思ったんだが、最近のアニメって親子の愛情や家族の愛情をテーマにしている、或いはそう言ったエピソードが組み込まれている作品がかなり珍しくなっていないか?
自分はそんな作品も見たいんだが……

親心とか家族の愛とかが登場人物の動機になったりする程度なら無いわけじゃないし、ここ最近でも普通に話題になった作品とかあるぞ。
「僕だけがいない街」とかは母親の死を回避するのも重要な動機の一つだろう。

00年代前半くらいまでは家庭や家族が重要なテーマになってる作品も結構あったんだけどな。

オタク向けなのに親を出してどうすんだよ。

エロゲ原作のオタク向けアニメでも「AIR」なんかは家族の愛がクローズアップされていたが。

原作自体はかなり古いが「寄生獣」はまさに家族の愛、親子の愛が重要なポイントになっている。

親は確かに少ないが兄妹や姉弟ならあるぞ!
「ヨスガノソラ」とか!

そういうのじゃなくて普通の愛情で頼む!!

最近は家族の愛も恋愛寄りに扱われてばかりのような気がしないでもない。作る方も、見る方も。

どこに重きを置くかだろう。
あと個人的には普通の友情が大事にされている作品も減ってきている気がするなあ。「あざとい友情描写」は増えているが。

ちゃんとした親がいたら、敵と戦ったり特殊スキル獲得したり稼ぎに走ったりといったようなことはやり難いだろう。日常生活を重視しなければならなくなるし。

反抗期の子供と親の関係とかヤヤコシイことになるからバッサリ切り捨ててしまった方が良い。
そういった家族愛や親子の矛盾をテーマにする作品なら何の問題も無いが、他の要素と組み合わせるのはちと難しい。

うーむ……私は家族の愛もちょっとは重視して欲しいと思うんだが。

高校生がクラブや恋愛というのはまあいいが、ちょっとした額の金を使うような行動や遊びをするのに家庭の描写、親子関係の描写が無いのはどうなのかなーと思うときもある。

親子の愛情もなにも、ほとんどの作品が両親は既に死んでいて広い家に住んでいるとかじゃないか。そして女の子を家に呼んでも問題無い、そういう設定がデフォルト状態なんだから親子間の愛情の描写なんてほぼ無いのも当然。

日本のアニメや漫画は両親と死別しているのがお約束だから、家族の愛なんて描写できないのさ。

多いのは死別よりも多忙で子供と一緒に暮らしていないパターンだろ。両親が作品内に出て来ない、設定のみの存在というのが多い。

親がいたら異世界トリップ出来ないし……

トリップ系もそうだが、ジャンルによっては親の存在を前面に出すのは難しかったりするからなあ。

トリップ系で元の世界に戻ろうとするケースでは、家族の愛情というのも動機になっている気がするが……

そもそも、ハーレム系の作品に限らず家庭に問題のある男の主人公が多過ぎる。女性向けだと若干家庭描写は多いように思うが、それでも親子関係についての描写は薄いよね。

やはり最近の作品では親子の愛は重視されなくなってきているのだろうか。

「鋼の錬金術師」や「CLANNAD」のようなオタク人気の高い作品もあるし、メインキャラの配置、動機の設定次第でどうにでもなりそうな気はする。実際どうなんだろうね。

日本は人口が減少しているし親戚関係も薄くなっているから家族愛の描写に関する需要が減っているのだろう。

オタク向け以外の作品、ジブリとか細田守作品は大体家族愛関係のテーマがある気がするんだが?

一般向けの長編作品は家族の愛情は重要な扱いになるぞ。
「ONE PIECE」でも「NARUTO」でも。

こっちで目立つ作品における、主要キャラの年齢の問題もあるんじゃないか?中高生が主人公だと親に対する態度は微妙なものになり易い。

見ている方の年齢も影響するのではないだろうか?
中二病を発症しているような年代は、親に対して反発してしまう年代でもあるはずだ。

視聴者がそういう要素をあまり求めていないってのが大きいんじゃないかな。
小さい子供や家族向けといった方向の作品、劇場版作品とかになると家族の愛が重要な扱いになるように思う。

「クレヨンしんちゃん」はTV版も家族が重要なテーマになっているが、映画だとより一層大事なモノという扱いになるよね。

今の13話ペースだと、家族愛、親との関係を前面に置いたエピソードを入れるのは難しい。
50話くらいあれば、そういう事をやる余裕もあると思うんだが。

実際、家族の愛と友情と恋愛を一つの作品内、作品内のレギュラーキャラの関係で全部扱うのは難しい。

若者向けだと親子の愛情がメインに来るのは人気になり難いだろう。若者は叛逆するものだ。

家族の愛についてはまだマシだ。
今厄介なことになっているのは友情だ。女でも男でもオタクの間ではすぐに腐った方の受け取り方にされるから、普通の友情というものが存在できないような状況になってきている。

今の時代、作品にメインテーマ以外のものを入れる余裕が無くなってきているからね。
家族の愛情は「絶対に必要なものではない」から、削られてしまうことが増えているんじゃないかな。

見る側に需要が少ないという理由は納得できる。
正直言って、私もアニメや漫画の中の家族の愛情とかは特に気にしないし、重要だとは思っていないからなあ……もちろんそのテーマで面白い作品については歓迎するが、積極的にそのテーマを求めていくことは無い。

中二病、俺TUEEEEEな作品を求めている視聴者に対してわざわざ家族の愛情を突きつけても歓迎されない可能性もあるしな。
微妙な出来のものだと炎上したり、作品そのものの評価が落ちる可能性も高いだろうし。

よく考えてみれば分かる。
みんなは妄想する時に異性を思い浮かべるのと、父親や母親を思い浮かべるのではどっちが多い?

なるほど。妄想ストーリーにリアルの親を入れることは無いからな……



とまぁ、こんな感じで。
自分の見ている範囲における作品の傾向や、作品の需要の方向などが考察されていました。

ざっと見た印象ですが、現在の中国オタク界隈ではアニメや漫画の中で描写される「家族の愛」に関して別にあって困るものではないものの、重視される、積極的に求められるものというわけでもないようです。
これに関しては上の反応にもある通り、中国オタク界隈でアニメを見ている世代の感覚によるものが影響しているようにも感じられます。

中国でオタク趣味な人間が活発に活動するようになってから既に十年程が過ぎていますし、「甘々と稲妻」が高評価になっている、「感情移入できる」という人が出ているのは、中国オタクの中に歳を取った、家庭を持ったという人が増えているということでもあるのでしょうかね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「流行りを過ぎた絵柄の絵師ってどうなっちゃうの?」

ありがたいことに
「中国では作品のオワコン化のペースが日本より速いという話を聞きますが、どうなのでしょうか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

いただいた質問に関しては私も思い当たる節がありますね。
中国では日本のように関連商品に接したり、作品のイベントに手軽に参加できる環境ではありませんし、アニメの配信が終わってしまうとそれ以外の燃料が投下される事も少なく、人気が一気に萎んでしまうケースが多々あります。

また以前中国オタクの方から
「中国では最新の人気の作品を追いかけることにオタクの価値を見出す層が結構いる」
「流行やいわゆるオワコン化的な情報に関しても敏感な所がある」
といった話を聞いたこともあります。
個人的な印象では、二次創作が活発ではない男性向け作品、男性ファンの多い作品ではこの傾向が顕著な気もします。

そんな中国オタク界隈の流行事情やイメージについて何かないかと探してみた所、中国のソッチ系のサイトでは
「流行りが過ぎてしまった絵師はどうなるのか」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


流行りを過ぎた絵柄の絵師ってどうなっちゃうの?
日本のアニメや漫画には流行の絵柄、キャラデザがあるのはみんなもよく知っているだろうけど、その流行の絵柄で描いていた人は、その流行が過ぎてしまったらどうなるんだろう?

絵柄に関しては流行が即座に消滅するということはないし、段々と消えていくというか新しい流行に上書きされていくといったものだと思うが……絵師の方は流行に対応できる、単純に模倣して対応すればいいわけでは無いからなあ。

作家も時代に合わせた対応をしていくんだろうけど、それ以上に「時代が変わってしまった」的な絵柄、キャラデザを感じることはあるよね。

流行が過ぎ去るということは、絵師にとっての悲劇なのだろうか。

イラストは流行の影響が大きそう。
漫画は作家の能力次第だろう。

ハンコ絵だと流行から外れると厳しそうだねえ

商業作品、画集というカテゴリで考える場合も厳しそうだね。メカとか設定資料集とかの情報関係に価値が有る場合は時代が変わってもある程度の商業価値を維持しそうだが。

流行りを過ぎたケースだと、例えばTonyとかはどうなんだ?

確かに昔に比べてTonyの人気はかなり落ちているな。

でもtonyはシャイニングシリーズがあるし、今でも普通に人気はあるんじゃないか。一時期の爆発的な人気では無くても。

こっちでも人気が大爆発してその後Tonyっぽい絵を描ける人間が増えても、本人の価値はそんなに変動しなかったからな。

確かちょっと前に七瀬葵の画集が売れなかったというニュースがあったけど、あれなんかは流行が過ぎてどうしようもなくなってしまった例じゃないか?
七瀬葵はコミケカタログの表紙になるレベルの絵師だろ?過去のイラストを今見ても結構良い感じなのに、そういうことになってしまうというのは流行の影響というものの厄介さを感じる。

伝え聞く話からすると、七瀬葵の件は個人的な作品制作態度の問題であって流行の問題では無いような……

そもそもこっちでは七瀬葵の全盛期がよく分からんからなんとも。wikiとかを見た感じでは20年近く前がピークっぽいし、想像し難いったらないわ。

日本には同人市場があるけど、どうなんだろう?

同人市場こそ流行の影響が大きいだろう。毎年主要ジャンルが変動しているのだから。

でも同人市場では古参のプロ、大手サークルが稼げるとも聞く。
非主流になったとしても、固定ファンがいて需要があるならやっていけるんじゃないか?

物語の内容やジャンルに流行はあっても、絵柄の流行というのはそんなに無いと思うんだが。
人気になる作家は絵柄とか関係無く人気になる。
例えばCLAMPなんかは多少の変化はあるが特徴については昔のままで、現在も人気の作品を作り続けている。

過去のアニメや漫画を見れば絵柄の流行に関してはすぐに分かるぞ。20年前の絵柄は今では古い。比較画像なんかも探せばすぐに出て来る。

CLAMPは独自路線で人気を獲得しているから流行り廃りは関係ないんじゃないか?元々女性向けの漫画でやっていたわけだしね。

女性向けだろうが男性向けだろうが萌え重視だろうが、流行というものは存在するぞ……少女漫画だって前世紀の作品の絵柄が今では古く感じられるものになっている。

いや、CLAMPは主流、流行といったものになっていたレベルだと思うぞ。
90年代は本当に凄かった。そして現在も人気作品、人気のキャラデザを生み出しているのも凄い。流行と関係無いレベルの、強力なファン層を有する大家になっていると言うべきではないだろうか。

昔の作家で流行に乗った絵柄系の作家で、絵柄が旧く感じるレベルであっても、現在も普通に活動を続けているケースもあるからな。

時代に取り残される、画集が売れなくなるとかに関しては作家個人の問題もあるんじゃないかな。流行が過ぎてトップにたてなくなっても、人気自体は維持している作家はいる。ずっと人気な漫画家もいる。

昔と全く同じ絵柄の作家というのもそれほどいないから。
作家の絵柄というのは良くも悪くも変化していくものだ。その中で時代に合わせて進化できるかも大きいだろう。

絵柄も重要だが、それ以上にその絵柄が使われる作品が重要だと思う。
藤島康介は「テイルズ」でずっとブランドを維持し続けているし、鳥山明は「ドラゴンボール」や「ドラゴンクエスト」でずっと食っていけている。
作品さえあれば、絵柄が時代に取り残されても問題無くやっていける。

あとはパロディ、ネタとして絵柄が残るとかいうケースもあるんじゃないか?「北斗の拳」は明らかに時代遅れな絵柄だが、あの絵柄によるパロディは不死身なまま今も続いている。

なるほど。
ネタとして生き残るというのはありそうだな

だが、一度ネタとなってしまうとその方向で真面目に描くのは難しくなるんじゃないか?

「北斗の拳」は派生作品が出続けているし、パロディのイチゴ味もやってるしで、やり方次第でなんとかなるんじゃないか?

絵柄とは別に、環境の変化による影響とかもありそう。
今のデジタル環境に対応できているか、或いはデジタル環境に対応しないでもやっていける手法を展開できているのかでも生き残りの可否が出るのでは。

今の時代に合わせてリメイクしたら逆に劣化するケースもあるし、流行に合っているかどうかを気にし過ぎてもしょうがないのでは。流行とはまた別の、デザインの良さというのも存在するしね。
例えば「Zガンダム」とかは今の目で見ても旧バージョンの方が明らかに評価されているだろう?

人気の作品を作り、思い入れを持ったファンが出来て、ある種のブランドを形成できれば流行とかはあまり関係無くなるように思う。ウチの国のオタク界だと、美樹本晴彦なんかは流行関係無く評価されているように思う。「カバネリ」の時も当初は上の方の世代がやたらと反応していたし。

しかし、流行の変遷を考えると武内崇って実はスゴイ存在なのかもしれん。セイバー顔を武器にずっと活動しているのだから……

セイバーとか、十数年続いているからなあ……しかもFGOで普通に集金力高いし……流行の影響があっても、それが全てではないというのがよく分かる事例なのかもな。



とまぁ、こんな感じで。
思い浮かべる「流行」のレベルが人それぞれなのもあってか、ちょっとかみ合わない所もあるようでしたが流行りに関する見方がイロイロと出ていました。

近年中国に入る日本のオタクコンテンツはかなりの量になっていますし、中国語に訳されて広まるオタク関係の情報も一昔前と比べて段違いです。

しかしそれでも中国に入るのは、
「新しくて一定以上の人気のもの」
が中心ですし、一昔前の流行や流行のその後に関する情報はあまり入らない、入ってもそれほど広まらないといったことになっているようです。

そんな訳で中国オタク界隈では流行った作品やクリエイターのその後に関しては案外認識されていないのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜオリンピック閉会式にピカチュウは出られなかったのか?マリオなんかよりピカチュウだろ」

ありがたいことに
「オリンピックの閉会式の動画に関して、中国オタクの反応はどうでしょうか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。
【NHKリオ】2020へ期待高まる!トーキョーショー

この動画では日本のアニメやゲームのキャラクターが登場していることから、中国オタク界隈でもイロイロと話題になっているようですが、そんな中で
「なぜ出演したのがピカチュウではなくマリオなのか?」
という疑問が出たりしているようです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜオリンピックにピカチュウは出られなかったのか?
あそこはマリオよりもピカチュウだろう……

どっちかだけでなく、両方出しても良いとは思うんだけどね。

マリオ以外に二次元系で出ているのはキャプテン翼、ハローキティ、ドラえもんか……ポケモンGOが世界規模で流行っている真っ最中なのにピカチュウ出さないとか理解不能だ。

個人的には名探偵コナンを出して欲しかったが、コナンが出ないのは理解できる。だがピカチュウが出ないのは意味分からん。

日本のオリンピック委員会では「ピカチュウの知名度が低い」から出られなかったらしい。自分も本気で意味が分からん。

ピカチュウで低かったら他のキャラはどうなるんだ。

マリオとピカチュウの知名度は同じくらいだろ?
日本人は何を勘違いしているんだ?日本の国内しか見ていないのか?それとも欧米しか見ていないのか?

気の毒に……日本のオリンピック委員会に嫌われたせいでピカチュウは……

企画した連中が現在の世界情勢について無知過ぎるだろ。

まぁポケモンはマリオより「新しい」からな。あのムービーに出たアニメキャラってどれも古典名作枠……いや、今も続いているから定番か?とりあえず80年代には人気になって、世界的に広まっている作品だよ。

ピカチュウの知名度が低いとかどういうデータによるものなんだ?
世界的に有名なのに、どういう理屈でそうなった。

「相対的に」ということなんだろう。
ウチの国では任天堂のゲームの入り方が特殊だからポケモン、ピカチュウが圧倒的だが、世界的にはマリオの方が上だぞ。

これについては知名度と歴史、実績だろう。日本のソースによれば、累計販売本数ではマリオの方が上だというのも決め手になったらしい。

ゲームの歴史的に見ても、マリオの知名度が高いのは分からなくもないが、ポケモンも悪くないと思うんだがな……どれか一つしか出せないわけではないだろうに。

そもそも、あのムービーを見るのはゲームオタだけじゃないんだぞ。マリオだと今のおっさん世代の上の方でも親近感があるし反発も少ないだろう。

このムービーの企画段階ではポケモンGOの人気が爆発していなかっただろうし、さすがに無理じゃないか?ポケモンGOが出る前はウチの国でもポケモンをオワコン扱いしているヤツ多かったんだから。

お前ら、大事なことを忘れていないか?
ピカチュウとサトシは優勝したことないんだぞ?
これはかなり重要だ。

なるほど……!
ピカチュウを出してしまったら、日本は金メダルを取れなくなる!!

藤田のせいでサトシは二位しか取れなかったからなー

ネタなのは分かるが同意したくなる!
まぁ結果的にはピカチュウ出さないで良かったと思うよ。サトシが20年の苦闘の末に優勝できるかと思ったらできなくて世界中が炎上している最中だからね!

俺はそれよりパックマンとキャプテン翼が分からんのだが……

キャプテン翼って何?マジで元ネタが分からないんだが、詳しい人解説頼む。

日本のサッカーアニメの名作。今の感覚で見るとツッコミ所ばかりだが、サッカー作品の歴史における金字塔なのは間違いない。
ウチの国のテレビでも放映されていた時期があるんだが……

キャプテン翼について語れるということは、自分の年齢を暴露するということでもある。

てか大空翼を出すくらいならピカチュウ出せよ!

いや、ピカチュウはスポーツ関係無いし……

そんなこと言ったらハローキティもパックマンもスポーツと関係無いじゃないか。マリオだってそうだ。

いや、マリオは色んなスポーツ作品に出演しているぞ。
単独、コラボ、ゲストなど任天堂のゲームキャラでは最も多くのスポーツ作品に出ているんじゃないか?

確かキャプテン翼はブラジルで大人気とかじゃなかったか?

野球は今度のオリンピックはどうなるんだっけ?
個人的にはH2が好きなんであだち充にキャラを描いて欲しい。

人気で考えた場合、スポーツ系の作品からなら桜木花道だと思うんだけど……

キャプテン翼は南米だけでなくヨーロッパへの影響もでかい。
ウチの国ではスラムダンクの後だから微妙だが、欧米だとキャプテン翼>>スラムダンクになってたはず。

スラムダンクとかは一部で爆発的な人気になったが地域、年代が偏っているからな。現在も活動している作品ではないし。

しかしそうなるとドラえもんが出るのも不思議。

そうか?
私はマリオとドラえもんについては出て来るのに納得できるんだけど。

ドラえもんは欧米で全く人気無いはずだろ。
大使扱いになっていたりはするけど、知名度でも人気でもピカチュウに適わんだろ。

そこは販売数と親しみやすさとかじゃないかな?

日本ではドラえもんは国民的作品だし、完全に別格。ゲーム枠ではなくアニメ枠で出す場合、恐らくドラえもん以上の選択肢は無いんじゃないかな。NARUTOなんかは新し過ぎるし、鉄腕アトムは現在の人気では厳しい。
それにドラえもんはアジア地域で有名だから欧米で微妙でも採用になったんだろう。

ゲーム枠でマリオをピカチュウより優先するのは分からなくもない。世界的に幅広い年代に安定した知名度があるし、スポーツと組み合わせても問題無い。
それにmarioとrioがかけられるし、使わない理由が無いよ。あとピカチュウは現在進行形でイメージが変わっているから、ちょっと扱い難いだろうしね。



とまぁ、こんな感じで。
オリンピックの看板にするゲーム系キャラになぜマリオが選ばれたのかピンと来ない人が少なくないようでした。

この辺については中国に入って人気になった日本のコンテンツ、特に
「中国で実際に流行った日本のゲーム」
なども影響しているのではないかと思われます。

中国に日本のコンテンツが本格に入っていく流れは改革開放などが進んだ80年代末に始まり、90年代頃から急速に広まっていきました。
そしてその中でファミコンも入っていったようなのですが、その辺りについては昔の記事
中国で最も売れたゲーム機 「小覇王」
などもご参照ください。

そして海賊版中心ですがファミコンが中国で一時期流行ったのですが、同時期にメガドライブも入って「高級機」として大人気になっていたり、その後すぐにCDによって海賊版のソフトのコストも大幅に下がったPS、SSの時代になったので、任天堂系の据え置き系のゲーム機が中国で主流になったのはファミコン(の海賊版)だけではないかと思われます。

またSFCも一応入ってはいたようなのですが、当時は海賊版でもフロッピーの値段が中国の一般的な収入では割高なこともありそれほど広まらなったそうです。当時は香港や台湾とは経済的な格差がかなりあった時期ですし、PSとSS世代以前のゲームに関しては中国本土と香港台湾では大きな違いがあります。

そんな訳でマリオ系ゲームの凄さやその人気を実際に体験した、実感して理解できる人は現在の中国オタク層にはほとんどいないのではないかと思われます。

それに対してポケモンはゲームボーイ系の海賊版があったのに加えて、過去には中国のテレビで放映されたアニメがあり、現在も中国の動画サイトでアニメの配信が続いているのが非常に大きいようです。今も昔もなんだかんだで中国で一番影響力のあるオタクコンテンツの媒体はアニメですから。

この辺りについてはドラクエとFFの日本の二大RPGに関して、中国ではドラクエは知名度だけが高いのに対し、FF(ただしPSで発売された7以降)には実際にプレイして思い入れのあるファンが多く存在するという事情と似たような所も感じますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「ドラクエはなぜ中国で人気にならなかったのだろうか?」

中国にはなぜ、セガファンが多いのか

今月でサービス終了のシューティングガール、なぜか中国のbilibiliでサービス開始

8月に入ってからは身の回りがゴタゴタして時間的に厳しかったので艦これの夏イベはいっそ乙と丙クリアだけで……などとも考えていたのですが、幸い手頃な難度だったのでちまちまと進めて甲でクリアできました。
個人的には13春イベ以来の五十鈴大活躍なイベントだったのが嬉しかったのですが、難度的にもちょうど良い具合に楽しめる難度だったように思います。

E4なんかは道中支援は必要なく基地支援の活用次第、更に甲の場合はボス撃破に速吸による一工夫で難度の対策が可能というのも面白かったですね。
考えてみればここ最近のイベントは道中支援のキラ付けで疲弊していたように思いますし、それが無いおかげでかなり気楽に挑むことが出来ました。


さてうっかり後回しにしてかなり遅れてしまいましたが、ありがたいことにDMMのゲーム関係でのタレコミ&質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

7月末にbilibiliからDMMとの合作、そしてシューティングガールのbilibiliによる中国国内展開が発表されたとのことです。しかしそれとほぼ同時に日本では8月29日でシューティングガールのサービスは終了と発表されたそうです。

bilibiliのゲーム公式サイトはコチラ、中国でのニュースはコチラ(中国語)などをご参照ください。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「シューティングガール」がbilibiliの運営で年内に国内サービス開始らしい。
なんでこれなんだ……?

なぜアイギスとかを持って来ないんだ?
アイギスはアメリカにも展開していたはずだし海外展開NGではないと思うんだが。

まだ一般向けだけでのフラワーナイトガールとかの方が良いのでは……あっちならじゃぶじゃぶすることを考えなくもない。

地雷探知をする必要もない、明確な地雷だよな。

現代系ミリタリーだし題材は問題無い、18禁というウチの国では絶対不可能な要素も無い、萌える女の子が怪物と戦うゲーム……そう、題材的には問題無いんだよ。だがそれだけだ。

これ、あんまり面白くないぞ。
バトルパートとかがかったるいし爽快感も無い。

イベントもかったるいだけだったしなあ。素材はそこそこのレベルではあるが、軍事系萌えのゲームはこっちでもありふれているというか大ジャンルになってしまっているし、その中でちゃんとした勝負ができるとは思えん。

近年、ウチの国はミリタリー萌え系イラストのレベルが格段に進歩しているからね。
それに脱衣要素の感覚も国産作品の方がウチの国の需要を理解しているから、一般向けで欲望を喚起するのは厳しいだろう。

日本はマニアが食いつく現実の兵器との関係、小ネタが人気の要素になるが、ウチの国は良い意味でも悪い意味でも大衆向けを意識しないといけないからな。女の子と露出具合で日本のやり方だと需要が減る。

確かに艦これの脱衣を見ても、日本とは趣味が異なると感じるな。ダメージ脱衣という流れは同じでも、表現の方向はかなり変わってきていると思う。

しかし、ランキングで前の方に来ない作品なのになんでわざわざウチの国でサービス展開するんだ?

重課金ゲーらしいから中国向けにやり易いとでも思ったのかね。

刀剣乱舞とかなら人気の望みはあったろうけどね。

結局、DMMブランドを掲げた時にウチの国のユーザーが求めるゲームは艦これだろう。

てかこれ、日本だとサービス終了が発表されているんだが……

日本のサービスが終了するゲームをウチの国に持ってきて代理展開?本気で意味が分からないんですけど。

この作品は艦これモデルを模倣しようとして失敗した作品の一つって所かな。
ただ運営は結構誠実で、後の方になってくるとかなり頑張っていた。未熟ではあるが、個人的には嫌いじゃないゲームだった。

これ以前にDMM系のゲームってbilibiliに何か来てたっけ?

九十九姫があるな
ただこれは台湾系開発だし運営がDMMではないっぽいからDMM経由で来ているのかは分からん。

しかしこれ、どうなんだろう……アニメの方でbilibiliは版権買ったけど配信しないってケースがちょくちょく起こっているが、こっちも発表だけの可能性が?

サーバと回線と運営スタッフもタダじゃないし、炎上したらそれだけ目をつけられる可能性も出るからな。

一応韓国でサービス終了したのをウチの国ではまだやってるなんてのはあったはずだしやれないわけではないだろう。ただ始まる前から元のサービス終了ってのはさすがに初耳。

この手のブラウザゲームを遊ぶと艦これは非常に良心的なゲームだったというのに落ち着くんだよね。二次元でお色気系に進む作品はウチの国向けに、ウチの国の人間が作った作品には勝てないだろう。まぁ中国国産で人気が高くても良いゲームとは限らないが。

これは消去法の結果じゃないか?人気のあるアイギスもフラワーナイトガールも18禁版が本体で、一般版は内容削減版とも言えるから、ウチの国ではやれない。艦これも題材的に不可能、刀剣乱舞も権利的に難しい……そうなると中国でやれそうなのはコレくらいだったとか?

良いゲームはbilibiliまで回ってこなかっただけというやつか。

案外その辺りが正しいのかもしれない。
DMMと提携とは言っても、DMMの自前の一般向けゲームで強い作品はそれほど無い。艦これと刀剣乱舞が強過ぎるから気付かないが、他の作品で一般向け限定なのはどれも微妙。R18版もあるゲームだと話は変わるけどな。



とまぁ、こんな感じで。
なぜ今このゲームなのかと困惑気味な人も少なくないようでした。

以前の記事でも書きましたが、bilibiliではFGOの中国国内向けサービスのテストが行われているなど、ゲームのラインナップ強化にかなり力を入れているようです。
ただFGOの中国展開に関しては第一報からテストまでかなり間が空きましたし、このシューティングガールに関しては、交渉と開発が長引いている間に日本の方がサービス終了になってしまったとかなのでしょうか……

それにしてもbilibiliのゲームには「戦場双馬尾」や「戦舞幻想曲」など、日本の声優を起用したりアニメスタジオを起用したりしている作品もあるようですが、実際の所中国のソーシャルゲームで遊んでいる層は日本の声優、特に女性声優に対してどの程度興味があるのでしょうかね。

bilibiliで展開されている日本の声優も関係するゲームでは「夢王国と眠れる100人の王子様」なども結構な人気らしいのですが、こちらは男性声優ファンが付く作品なので比較的分かり易い所もあります。
ですが女性声優に関してはどの程度なのかハッキリしない所もありまして……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「夢の中で星5レアを引いて、起きてガッカリ……」中国オタク的FGOガチャ事情?

以前の記事では私のガチャの引きに関する暖かい(?)ご声援をありがとうございました!もう勢いで残った石と呼符は今日からのピックアップに投入してしまいましょう。
(追記:ダメでした)
しかしFGOの反動なのか艦これの夏イベでは妙にドロップ運がいいのがなんともかんとも。

さてそれはともかく、先日の記事
中国でFGOサービステスト開始、批判が起こったのは内容でもシステムでも無く翻訳
に関して
「中国オタクのFGOのガチャネタは何かありませんか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

最近は中国のオタク界隈でもガチャ結果ネタを話題にするのが珍しくありませんし、FGOでもガチャ関係の話題やレア獲得の画像さらしなどが日々行われている模様です。

ただやはりガチャで爆死したり微妙な結果になったりすることもあるようですし、その手の愚痴が飛び交っていたりもします。そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ガチャでレアを引いて微妙な気分になった時」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


夢の中で星5レアを引いて、起きてガッカリ……
なんかもうやる気が起きないのでみんなの高レア関係のガチャで微妙な気分になった話を教えてくれ。愚痴を吐き出そう。

同じクラスがあふれている、既に育てた強キャラがいる時だな。
育てるのも手間なんだよ!

FGOなら全体宝具持ちが既に複数いるのにまた増えた時かな。

私はピックアップ外でアルジュナ引いた時は微妙な気分になったな。弓はもう育っていたし……

FGOに限らず最近の日本のソシャゲはガチャで強いキャラ引いても育てないといけないバランスになっているからね。いや、方向性としては悪くないんだが課金=即座の強さにならないのは興味深い。

イベントで強力なサーヴァントが配布され、レベルもスキルもきっちり育てた後に同クラスの星5が来た時!
FGOはイベント配布が強くて助かるが、それによって生み出される悲劇もある!

回しまくった挙句に出たのがピックアップ外の微妙な星5一つだけの時とかかな。

微妙な気分になる星5?
そりゃもうヴラドだろ。

福袋で宝具レベル+1の悲劇は多数発生している模様。
(訳注:福袋は星5レア確定の課金ガチャです。FGOでは過去2回、正月と1周年イベに行われています。ちなみにダブったキャラは重ねることにより宝具レベルを最大5まで強化することが可能です)

福袋でヴラド大公が出た時……

福袋でメイヴが出た時……

ヴラドはホントに勘弁して欲しいわ。わりと本気でスマホ破壊しそうになった。

俺なんか水着ピックアップでヴラドが来たぞ!?

メイヴはアストルフォよりまだマシだろうが。

サーヴァントでは微妙な気分になったこと無いけど、イベント限定礼装が欲しいのに関係無い星5礼装が来た時だな。

無課金組としては星5引いて微妙な気持ちになることなんてないわ。もちろん喜びの程度の差はあるが、どれが来ても嬉しい。

ピックアップ召喚と同職の金色からのピックアップ外のサーヴァントはもうね。
ピックアップ仕事しろよ!!

俺の友達がさっき水着アンメア狙いで回していて、アーチャーカードの出現に叫び声をあげた。そして出てきたのはエミヤ。彼にかけられる言葉を俺は持っていない……

星5で嬉しくない、微妙……宝具が既に5なのにそのキャラが出た時だろうか。

それは特殊召喚のかけらもらえるからそこまで悪くないんじゃないの?

特殊召喚はまだ実装されていないんだよ!!

後から追加されるキャラが欲しくなって回す時、既に宝具レベルマックスになったキャラが出ると本当に微妙な気分になるよな。

それでも収穫0じゃないだけマシだろ。
イベ礼装狙いで微妙な星5引いた時なんかがヤバイ。俺みたいな無課金は絶望してしまう。もうこれ以降の星5は無いのかと。

単純に嫌いなキャラを引いた時。

私もそんな感じだなあ。ドレイク引いてガッカリしたよ。

どんな星5でも出ればうれしい。
夢の中でレアを引いて、起きて見て夢だと気付いた時に比べれば。

私は夢の中でピックアップ星5を引いて、起きて「きっとあれは正夢」だという気分になって単発ぶん回したら星5確定エフェクト!
からのピックアップ外ヴラドというコンボをくらったことがある。あの時の気持ちといったら……

男ばっかりの時。
なんで俺の所には女の子のサーヴァントが来ないんだよ!!

俺も福袋2回とも男だ……俺はただ高レアの女の子が欲しいだけなのに。

じゃあお前らは福袋からナイチンゲールが出ても喜べるってのか?

ナイチンゲールは意図せず引くならともかく、狙いがある時にそこでレア引く運を使うと微妙な気分になるな。

私は女だから男キャラの方が欲しい。
クーフーリンオルタを狙っていてメイヴが出た時は、自分が男のマスターなら喜べたのかなーと思った。

私もたまにある男サーヴァントのピックアップの時とかはかなり回しているけど、漢が来てくれない。来ても女サーヴァントばかり……

とりあえず福袋以外で星5が来てくれるならだれでも嬉しいです。

福袋と通常のガチャでは星5に期待するものが違うよね。
私は福袋で宝具レベル上げになった時は本当に微妙な気分になった。星5確定なんだから、別のキャラが欲しかったのに!

でもメイヴよりはまだ宝具レベルの方がマシじゃねえかな……

攻撃系宝具なら重ねると強くなるからまだマシ。
俺なんかジャンヌの宝具が+1になって微妙どころか絶望だよ。

うむ。自分も福袋でジャンヌの宝具レベル上昇だ!!

リセマラでジャンヌは持っているのに、初課金でジャンヌがダブった時はガッカリしたなあ……

星5の手持ちが少ない時に星5がダブると微妙な気分になってしまうよね。

仲の良い友達に単発を何度かかわりに引いてくれと頼まれ、モーさんとテスラが出た。
その時、俺達の円卓は崩壊した。

友達に「なんだ、石30個あるじゃないか!回せ回せ!なんなら俺が代わりにやってやるよ!」と勧めたら、目の前で孔明が召喚されることとなった。

最近金色のカード見ていないので、星5じゃなくても、金のカードを見れるだけで嬉しい気持ちになれると思います。

結局は、他人が引いた星5を見るとかじゃなければ、どんなレアが来ても嬉しい。

やはり模範解答はそれだよな。
他のヤツが出した星5だけは微妙な気分になる。嬉しくない。
ネットでもリアルでも回避し難いから厄介だ。



とまぁ、こんな感じで。
現在の中国オタク界隈におけるFGOのキャラ関係の話題では、中国ではゲーマー寄りな人が多いのか、日本よりもゲーム内のキャラ性能が重視されているように見えます。

日本のネットでもキャラの強さに関する情報戦というか不毛なアレコレがやり取りされていますが、中国ではキャラ性能に関する評価が日本以上な印象も受けます。

この辺に関しては中国のFateファンの方向性や、現在FGOに手を出している層、ゲームに対するスタンス、更には
「現在中国オタク界隈に広まっている中国語化されて一般層も理解できるようにまとめられているFGO関係の情報や関連するネタ」
などイロイロな要素が絡むので一概に判断は出来ないかと思われますが、イロイロと興味深いのも確かですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「みんなが子供の頃に見た子供向けじゃないだろ!的なトラウマになる内容のあった作品について」

ありがたいことに
「中国のオタクにとってトラウマになっている作品って何でしょうか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

近頃の中国オタク界隈ではキャラの死亡退場ネタや、トラウマ展開、NTR展開などが定番ネタとして話題になっていますが、やはりそういった展開を初めて見た時などは結構なショックを受け、トラウマになったりもしている模様です。

中国のソッチ系のサイトでは
「子供の頃に見て衝撃を受けた、トラウマになった作品」
に関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


みんなが子供の頃に見た子供向けじゃないだろ!的な内容のあった作品って何?
作品の良し悪しは別で、トラウマになったとかそんな感じのを聞きたい。

みんなのトラウマ作品といえば「テッカマンブレード」だろう。
人気作品だっただけに、あのストーリーに引きずられて精神的なダメージを受けたお友達は多かった。

残酷なストーリーだからなあ。
妹が死ぬのとか、本当にきつかった。

最後はDボゥイ本人も記憶を失いながら戦うし。今の時代だったら鬱展開に批判殺到しそう。

子供の頃に見た作品でのトラウマはエヴァかな。戦いがグロくて気持ち悪かった。
ただ後で知ったがウチの国のテレビ版は残酷なシーンがかなりカットされていた模様。日本でノーカットで放映されたときはどうだったんだ!?

私のトラウマ作品は「マクロスプラス」だ。自分のNTR嗜好を遡るとこの作品に行きついてしまう。もっとも、主題歌聴くといまだに作中のシーンが思い浮かぶくらい好きな作品だし、登場人物全員嫌いになれんのだが。

自分はNTRダメージが出たのは「デジモン02」だわ。

「デジモンアドベンチャー」は他にもイロイロとキツイシーンが多かった。

「クロノクルセイド」みたいにハッピーエンドで終わらない作品はなあ……ガキの頃は泣いてしまったよ。

最初のバージョンの「鋼の錬金術師」は自分にとってのトラウマアニメ。
大好きな作品だが、ショックもかなり受けた作品。

具体的にどの話かは思い出せないが、「ドラえもん」は子供心にダメージのでかい話がちょくちょくあった。

分かるぞ。私も一時期ドラえもんが怖くて見れなくなったことがある。

アニメの中で大量に死人が出る、虐殺になる展開はキツかった。子供の頃はアニメでそんな展開になるなんて考えもしなかったし。

そういう展開だと、俺は「HUNTER×HUNTER」でショックを受けたことがあるわ。

「セーラームーン」に関しては女の子向けアニメ、美少女アニメといった評価だろうが、実はあの作品は子供にたくさんのトラウマを与えていると思う。

そう言えば残酷さだけでなく、性転換だったり同性愛だったり、洗脳だとかリョナ展開だとか、あの作品で新たな世界を意識してしまった子供は多いのだろうな……

そっちの方向なら、自分は「少女革命ウテナ」が衝撃的だったなあ。あのアニメを見たせいで、アニメが子供の見る物とは限らないというのを強く意識するようになった。

セーラームーンで思い出したが、「十二戦支 爆烈エトレンジャー」の終盤のメインキャラがどんどん死んでいく展開はトラウマ。ああいうのが当時はお約束だったみたいだが、子供が見るのはやはりキツイ。

一話で一人くらいのペースで死んでいったからな。
最後に一応生きていたことにはなったとしても、見ている時の子供はそんなの分からん。

子供の時はそこまでキツイのには出会わなかったが、アニメを本格的に見始めるようになってからであった「エルフェンリート」が……

ありふれている話ですまないが、俺は「まどか☆マギカ」。あんな顔とデザインであんな展開にするとか、当時のまだピュアだった自分には想像もできなかった。

「テッカマンブレード」は本編もキツイが、後で見たOVA版の方が個人的にはトラウマ。続編によって思い出が壊されるのを痛感した作品だった……

自分にとっては「CCさくら」かな。見ていた当時は問題無かったんだが、その後作品の裏設定を知った時が……アニメを見ている時に感じていたもやもやの理由を知ってショックだった。今ならネタとして受け入れられるが、当時の自分には……

当時テレビでやっていたエヴァを挙げる人も多いのは分かるが、私はエヴァの描写がエグイというのに気付いたのは後になってからだったり……子供の時は気付かないで流してしまうトラウマシーンというのも結構あるんじゃないかな。

エヴァは主人公の迷走が、気弱な主人公がグダグダ喋りながら何をやっても上手くいかない(ように見えた)展開に対するイライラがトラウマ。同時期にテレビで別の時間に見ていたのが「キャプテン翼」だったから尚更だ。

自分にとってのトラウマ、新たなる世界へのになった作品をあえて挙げるなら「ドクロちゃん」だろう。エロもグロも、それをギャグでやる展開も……
後年、水島努監督作品だと知ってとても納得した。

トラウマアニメに関して当時は入ってこなかった、意識しなかった制作側の情報を見て納得することってあるよね。自分は「十二戦支爆烈エトレンジャー」がシャフト制作だと知った時がそれだった。

私はグロ関係は意外に問題無かったんだが、エロ関係の嗜好に関する影響がヤバイ。例えば「セーラームーン」でリョナ趣味に目覚めたり、薄い本呼んでいるうちにNTRに覚醒したりとか。

気が付いたらウチの国ではヒロイン関係でNTRを強く意識するようになってきている。俺がオタクになったばかりの頃はこんな感じではなかった。

血腥い描写に関しては当時も今も実写の方がヒドイことになってるからな。ネットのニュースでも普通に血まみれの画像とかにぶつかるし、わりと耐性付くよね。

でもVガンダムのお母さんのヘルメットとかはトラウマ。
ガンダムシリーズ追っかけていた時に見てショックを受けた。先に見ていたSEEDとかのグロ描写は問題無かったんだが。

俺にとっては「遊戯王」だな。今ならツッコミ入れてネタにできるが、カード集めていたガキの頃はかなり精神的なダメージを受けていたように思う。

今では遊戯王は顔芸アニメだからな……



とまぁ、こんな感じで。
やはり中国オタク界隈でもアニメ視聴に関してあまりスレていない頃に出会った作品がトラウマになり易いようです。

またそういった方向から考えると、今の中国オタクの面々がオタクになる前に触れた作品、中国で流行ったり話題になったりした作品が見えてくるのも興味深い所ですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国人「紅衛兵の服を売るとか、日本人はなに考えてんだ……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本では共産趣味などもありますしイロイロとその手のグッズが売られていますが、恐らくそんな流れの一つではないかと思われるこの服の販売が中国のネットにちょっとした衝撃を与えているそうです。
人民服(中山装)・紅衛兵なりきりセット

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本で売られている紅衛兵の服」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


紅衛兵の服を売るとか、日本人はなに考えてんだ……

一体何のつもりなんだ?狂ったのか?
販売ページを見た時、一瞬理解不能になった。

あー……言葉も無いとはこういうことか。

なんだか思考停止状態になった挙句に出て来たのが
「なんか高いな」
という感想だった……

ああ、言われてみれば確かに高いな。
レートや物価の推移もあるが、文革時代だと数元で手に入ったんじゃないのか?

こんなもん売れるのか?売っていいのか?

ときどき日本人の商売が理解できなくなる。

まぁウチの国でも紅衛兵服のレンタルとかあるからな。
今の若い世代はこの服の歴史的な背景を知らないのだろう。文革博物館とかも結局立ち消えっぽいし、文革については今も敏感な話題のままだからね……

こんなことウチの国でやったら……

まぁこっちの国内でやった日にはマジで批判集中どころの騒ぎじゃなくなるだろうね。当時の悲劇的な歴史を体験した人間はまだ現役なのだから。

えーと、これ着てどうすんだ?造反すんの?

日本のオタクが左傾化している可能性が?

いや、きっと日本に共産主義の戦士が浸透しているのだ!日本は社会主義への道を歩んでいる!?

アメリカ帝国主義を打倒せよ!!

造反有理!
……ところで今の日本ってまだ赤軍とかいるの?

こんなもん売ってんだから赤軍とかとっくの昔に忘れられてんじゃないかな……

共産党はあるはずだよ。人数は少ないけどね。

日本の共産党もそこまで小さくはないはず。数十万人くらいはいるらしい。
選挙でも政権は取れていないが議席を取ってるぞ。

じゃあもしかして日本共産党と政治委員の陰謀……!?
というのはさておき、日本と中国では服飾のセンスもそうだが、イメージも違うんだろうな……

もしかして、共産党ではなく東方シリーズの紅美鈴のコスプレとかと重ねているんじゃないか?

日本でも過去に赤軍が武力闘争をやっていたはずだし、この服に関しては「敏感」だと思ったんだがそうではないのかな?
それとも、今の若い世代は既にその手の事件を気にしていないということなのだろうか?

正しいかそうでないかは別として、主席が全世界の先進的な青年達のアイドルだった時代が確かにあった。それと日本の学生運動はその辺に関して良いイメージしか入っていなかったという話を聞いたことがある。この服もそういうことなのかもね。

昔の若者が崇拝していたってことか。うーむ……

日本は文革をネタにできるかもしれないが、ウチの国ではまだちょっと難しいからね。歴史書でも扱いに困ってる。中国人にとってはある意味失われたというか思考放棄せざるを得ない部分だ。

わけのわからん方向でウチの国のイメージが輸出されているな。
もしやこれが革命の輸出ってやつか!?

ここ数年、我が国の文化輸出は迷走してばかりだなあ。

20世紀、主席の時代は革命輸出してそれなりに成功していたらしいぞ。
まぁこれは日本でよくあるネタ枠だろうね。ショップの扱いも怪しい文化的なアレコレ的な方向っぽいし。

じゃああの国は主席の薄い本とかあるのか。

そら当然あるよ。
商業の女体化もあるぞ……

しかしこれ、ウチの国で言えば日本軍のコスプレするようなもんじゃないかな……
でもそう考えるとウチの国でも空気読まないで日本軍コスプレでイベントに出て顰蹙買うヤツとかいるし、日本もそんな感じなのか?

私達の世代はこれを見てもネタにできるけど、上の世代の人は心が痛むだろうな。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々にとってもこれは予想外だったようで、ドン引き気味の人も出ていました。

日本では一昔前の人民服の扱いに加えて「共産趣味」的な流れもありますし、中国のこの辺りの時代やアイテムに関してもある程度過去のものとして見たり話題にしたりできるようになっているかと思います。

しかし中国ではまだ歴史になっていない、実際の体験にダイレクトに触れる、思い出せてしまう分野であることもあってか、いまだにデリケートな話題となっているようです

若い世代が中心となっている中国オタク界隈でも、上のやり取りにあるように
「自分達の世代ならネタにできなくもない」
的に扱っていたりはしますが、それでも日本の感覚に比べてかなり気を使っている印象があります。

私も中国オタクの人とのやり取りで文革時期の話も絡めたオタクネタ、オタク関係の分析やジョークを聞いたりすることもありますが、そういった話の時の空気を考えるとやはり扱いの難しい話であると感じてしまったりもしますね。
そう言えば、去年の今頃もこんな感じの方向のネタが話題になっていたような……
中国オタク「日本人、おかしいよ!なんでウチの国のネタでこんなコスをやるんだよ!?」コミケのコスプレに中国オタク驚愕


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国人「呂布と趙雲どっちが強いか」「呂布有利だがやはりやってみるまで分からない」 中国では趙雲の人気や評価が日本より遥かに高い?

今回は定期的にやる三国志ネタで一つ。

以前の記事
中国オタク「お前らの好きな三国武将って誰?」
などで中国における三国志武将の評価、イメージについてイロイロと紹介させていただきましたが、実はこれまで私は日本と中国で評価の違いの大きい武将は呂布や馬超といった辺りだろうと思っていたのですが、先日中国オタクの人と話していて
「日本と中国で評価の違いが大きい三国志武将はもしかしたら趙雲では」
という話が出て来ました。

日本でも趙雲の人気は高いと思われますが、
中国では趙雲のヒーロー性は更に飛び抜けているそうで、
以前の記事
中国国産アニメの主人公はなぜブタに扮するのか
でも触れた
「必死に戦うのはよろしくない」
「終始余裕をもっているのがカッコイイ」

という中国の主人公に求められるカッコ良さのイメージとも合致するそうです

更に趙雲に関して中国では
「呂布と趙雲どっちが強いのか?」
的なネタもあるそうです。
日本だと恐らく比較の対象にならない、趙雲は確かに良い武将ではあるものの強さ比べだと呂布が別格過ぎて比べるようなものではないといったイメージもあるかと思うのですが、中国ではその辺りに関して日本とは違う認識の人も多いという話です。

一応中国でも最近増えてきているデータ派というか、ネット上に蓄積されている武将分析情報などを重視する層からは
「趙雲は実は大したことない」
「史実では将軍としての地位も低いし活躍もそれほどではない」
的な指摘が出たりしているのですが、趙雲をイメージ中心で捉えている人を説得するほどではないようですし、荒れているうちに正史と演義と関連創作物がごっちゃになってきたりもするので、なかなかにめんどくさいことになっている模様です。

そんな訳で以下に中国のネットで行われていた
「呂布と趙雲どっちが強いのか?」
的なやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


呂布と趙雲、どっちが凄いんだろう。
演義で戦ったことが無いからハッキリしないんだが。

凄さはともかく強さに関して単純に比較するなら呂布だろう。
人中の呂布、馬中の赤兎なわけだし、強さなら呂布が第一位だ。

実際にやり合ったとしたら長期戦になるだろう。趙雲は体力も粘りもある。

まぁ強さなら呂布だろうね。
演義の描写で見たら呂布が一位で趙雲が二位だ。

そこは趙雲だと思うけど。

演義で考えるんだろ?なら呂布。
呂布はキャラのせいで評価が低過ぎ。逆に趙雲はファンが騒ぎ過ぎ。

なんか趙雲は身体能力は及ばないが技術は最高みたいなイメージになってるよな……

呂布の方が強いに決まってるだろ。
趙雲なんざ一撃で終わる。趙雲マニアは黙ってろ。

呂布は逆にパワーだけという感じも。
趙雲は槍の名手だし、なんかやってみるまで分からんという気にもなる。

趙雲を否定するヤツの言い分は理解できるが、なぜそういうヤツは呂布の方に疑問を持たないんだろうな。趙雲も呂布も虚構な部分が多いんだが。

趙雲は胆力があって死を恐れないが、呂布はそもそも死にそうにないからな……
一対一でなら人中の呂布だし、武力のトップはやはり呂布だろうね。
それに呂布は人品の問題や、政治面での頭の悪さがよく言われるが戦いに関する頭は普通に優れているぞ。

虎牢関で張飛関羽劉備の3人を相手にしているんだから、さすがに呂布の方が強いでしょ。

でも虎牢関は呂布の実力のピークで、関羽や張飛はまだルーキーの頃の話だぞ。

歴史ベースで考えるなら呂布だが、創作ベースで考えるなら6:4で呂布有利くらいかと。

趙雲も強いけど、そこはさすがに呂布の方が上じゃないか?

俺は呂布と比べるべきなのは馬超だと思うんだが。最近は錦馬超の影が薄くなってきて悲しい。

呂布は単独での戦闘、趙雲は乱戦に向いている。
武力で上なのは呂布だが、趙雲は全方面が高水準でまとまっている。

俺の中では一位が呂布、二位が張飛、三位に趙雲という感じなんだが。

とりあえず一般的な認識では呂布が最強ということで間違いないだろう。
だが年代ごとの違いやそれぞれの強みもあるからやってみないことには分からない。



とまぁ、こんな感じで。
さすがに中国の方でも「趙雲が呂布より強い」と考えられているわけではないでしょうし、戦闘力で一番強いのは呂布という認識もあるようですが、
「趙雲に勝機が無いとは思わない」
的な考えの人も少なくないのが面白い所ですね。

ちなみにそんな
「それでも趙雲なら……」
的な考えが透けて見えるように思われるのが中国オタク界隈で行われる
「ぼくの考えた中華サーヴァント」
的なやり取りの時でしょうか。
中華系サーヴァントとしてよく挙がるのがランサー趙雲で、最優のサーヴァント的なイメージが持たれているような節も見受けられます。
「中国の英霊のランサーならやはり趙雲だろう」
的な発言も見かけますね。

これについても中国オタクの方にちょっと話を聞いてみたのですが、中国だと三国志武将はなんとなく転生なり召喚なりで別の時代や現代に出てきたときには神仙的な武侠パワーを使えるイメージもあるそうで、軍記物的なイメージが付随する日本に比べて「武将個人が強い」イメージになっているらしく、中でも趙雲はトップクラスのイメージになっているとのことです。
(ちなみに関羽は神枠なので別格、周倉や赤兎馬、青竜偃月刀は神のオプション?的な扱いかな……とのことです)

それと今回の話題について話している時、ついでに呂布について
「中国での呂布のイメージの悪さや人気の無さについては、日本で言われている通り義理の父親を殺したというのが一番の原因なのか?」
と聞いてみました。

これに関して、中国オタクの方曰く

「それも大きな原因の一つですが人気にならない、評価されない理由で一番大きいのはいわゆる三十六計の一つ、美人計に引っかかったからでしょうね」

「中国では美人計にやられるというのは人気の上で極めて大きなマイナスです。呂布は恐らくオタク用語で言う残念なキャラのイメージになっているのではないかと」

「中国の感覚で見ると、演義の呂布は嫌われる敵、やられ役を強く意識して設定されているのが分かります。女、養父殺し、裏切りの三点セットに加えて、養子になったことが血筋がつながっているわけでもないのに名家きどりのニセモノと見なされます。呂布は中国の庶民に嫌われる要素が大盛りになっているんですよ」


とのことでした。
日本だと最強キャラの「魅力的な弱点」として捉えることもできる部分が、中国だと悪いイメージを更に加速させるようなことになるというのは面白いものですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「何時頃から日本のアニメは服を着替える作品が増えたんだろう」

中国オタク界隈ではたまに
「なぜこうなっているのか、いつからこうなったのか」
的な話題が出て盛り上がったりすることがあります。

今回は中国のソッチ系のサイトで行われていた、
そんなちょっとした疑問の一つであろう
「最近はアニメのキャラが服を着替えるようになった」
ということに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


何時頃から日本のアニメは服を着替える作品が増えたんだろう

そういや私も昔は日本のアニメや漫画のキャラはずっと同じ格好していると思っていたが。

私が服装の変化を意識するようになったのはCLAMP作品からだが、アニメに関してもCLAMPおばさんの影響は大きいんじゃないの?

そう言えば「コードギアス」のC.C.もそうだったな。

私は「超電磁砲」の佐天涙子が服装が良く変わるキャラとして印象に残っている。

「家庭教師ヒットマンREBORN!」も服装の変化で話題になった覚えがある。

「絶望先生」の原作はキャラの服装の種類が極めて多い。昔から作品や作者によっては服装が変化していたと思うよ。

「マクロス7」のミレーヌなんかはどうだろう?

服装が変わるのは女性キャラが多いのかな?
「ゼロの使い魔」の才人とか、異世界トリップするとずっとジャージだったのに。

少女漫画系だと男性も服変わるぞ。
あとCLAMP作品は男女共に服装が多彩。

多彩な服装ということで自分は「黒執事」とか思い付いたが、女性向け、女性作者だと服の種類が多くなるのだろうか。

ゲーム原作系だと原作立ち絵の関係からそんなに服装は多くならないが、「うたの☆プリンスさまっ♪」の主人公には服の種類がかなりある。

そう言えば「おそ松さん」もキャラの服装がかなりの頻度で変わっていた作品だったりする。女性をターゲットにする際には服装も重視されるのだろう。

「けいおん!」も各キャラの服装の種類が多い。
まぁ考えてみればヘッドホンとかの小道具にまで凝っているんだから、服装をそのままってわけにはいかないよね。

エンドレスエイトなんて、服装の変化が心の支えだったんだがな!

「俺妹」とかも服装がちょくちょく変わってたな。
ラノベ原作系アニメは制服は同じだが、私服になると変化が出る作品が多い気もする。

そう言えば、学校の制服とそれ以外の私服で結構扱いが変わるね。
制服のある作品と無い作品の服装の変化を比較してみるのも面白そう。

「じょしらく」は制服じゃなくてユニフォームだが、私服に関しては変化が多いな。

今の時代、学校で毎日制服を着ているとかでもない限りツッコミが入るのかな?だとすると、学園モノって、制服があるから服のデザインを多用にしないで良いというのも制作側にとってプラスになっているのだろうか

やはり有名、影響を与えたのはCLAMPおばさんじゃないかな。
服が頻繁に変わるのが作品の特徴だ。
アニメも「カードキャプターさくら」という変身魔法少女なのに毎話衣装が違うという作品を創りだしている。

しかし、考えてみると最近のアニメは服装の変わるキャラが多くなったね……

昔はおしゃれとか金持ちとかな設定のキャラなのに毎日同じ服を着るというツッコミもあったよね。

「銀魂」とかではアニメのキャラが毎回同じ服装というネタに対して、「同じ服を何十着も持っている」というネタを返していたっけ。

最近は違うよな。
アイドル系の作品になると制服以外に様々な種類の衣装が出て来る。

昔は服装の変更ってシリーズ変更に伴った変更くらいだったと思うが。

これも新作と旧作の違いの一つなのかもしれん。

あとは一般向け長編アニメと深夜アニメの違いとか。
一般向け長編作品はずっと同じ服のキャラが今でも多い。

最近は日常系アニメでも衣装持ちに見えるキャラが多いのに気付いた時は不思議な気持ちになったわ。

「ルパン三世」の峰不二子なんかは古い作品でも服装が毎回変わるキャラだったはずだし、キャラ設定や作品のスタイル次第だろうけど、服装が頻繁に変わるキャラは昔もいなかったわけじゃないのだろう。

峰不二子は変装するのがポイントだから、そりゃ服の種類も多くなるよ。

物語シリーズは服装どころか髪型も変わっちゃうし……そう言えば最近は制服以外の場合、服が変わる方が多い気もするな。

影響の大きさというならやはり「CCさくら」じゃないかな。
作品の人気も高く、服装のデザインも良く劇中で強調することによって見ている側にも意識させるなど明確な意図により服装を変えている作品だ。
「キャラの服装がいつも同じでは無く変化する」という点に関してその影響は無視できないだろう。

「CCさくら」は変身バンクとか、服を毎回変更できるようなセル画の構成だったはず。

「CCさくら」は分からなくもないが、他の作品もなぜ服装を頻繁に変更するようになったのだろうか?アニメのキャラって元々特徴的なデザインだし、服で更に強調しないでもいい気がするんだが。

今はむしろ服装を積極的に活用している気がする。
13話くらいしかないから、同じ服を着せてキャラの特徴を強調する機会を減らす方がマイナスになると認識されるようになってきているのでは?



とまぁ、こんな感じで。
「服がいつも一緒」ネタは中国オタク界隈でも通じるようで、結構もりあがっているようでした。

服装が「ずっと同じではない作品」の例としてはCLAMP作品がよくあげられていましたが、中国では90年代から今に至るまでCLAMP関連の作品は高い知名度と人気を維持していますし、中国オタクの人達もすぐに思いつくようです。

また最近の中国オタク界隈では1クール単位で入れ替わる深夜枠の新作アニメを追っかけるというスタイルが主流で、服装が「ずっと同じではない作品」に出合う頻度も高くなっているでしょうから、昔との違いを意識する機会も多いのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国でFGOサービステスト開始、批判が起こったのは内容でもシステムでも無く翻訳

今月の11日から中国でbilibiliによる中国国内向けの「Fate/Grand Order」のサービステストが始まった模様です。
「Fate/Grand Order」中国国内向け公式サイト

ありがたいことにこの件に関する質問やネタのタレコミをただいておりますので、今回はそれについてを。

さて、テストが始まったものの2000人限定のクローズドなこともあってか、プレイ体験の情報が断片的なこともあり出回っている情報もイロイロと混乱している模様です。

現時点ではテストプレイのみなのかどうかは不明ですが、テストプレイでは聖晶石が500個配られてガチャに突撃して画像をアップする、実況するなんて人も出ているようです。

またフリークエストスキップ機能だと思われる「掃討」が追加されているという話や画像も出ていますが、ストーリークリアなどの解放条件があるのか、そもそも現時点できちんと実装されているのかどうかなどハッキリしませんね。
FGOのテストの内容に関しては大陸の人々さんの方で詳しくまとめてらっしゃるので、そちらの方もご参照ください。
【中国Fate-Grand Orderいろいろ】テストプレイの開始(大陸の人々)


とりあえずざっと見た所では、ゲームの中身に関してはそれほど問題は出ていないというか、日本でのサービス開始直後の爆発炎上っぷりと比べたら随分と落ち着いています。

もっとも、問題や批判が無いわけではないようです。
現在批判が集中しているのが
「翻訳」
のようで、こっちの方では微妙に炎上っぽいことにもなっているとのことです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「FGOの用語の翻訳」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


FGOの翻訳がヒドイ、ヒド過ぎる!
私はちゃんとした人間に、作品の知識を持った人間に翻訳させることを強く望む!

宝具の名称の翻訳がFateでどれだけ重要なのか理解していないんじゃないの?
キャラにカッコ良さがあるか、好きになれるかというのがカギになっている作品、ゲームだというのに。

どうなってんの?宝具の翻訳部分の画像とかもっとくれ!
自分はまだ今回のbilibiliの翻訳レベルについてはよく分からんが、誤訳や微妙な直訳だったらイヤだ。

ざっと見た感じでは直訳っぽいのもあるけどそこまで悪くは無いような?

問題になってんのはランスロットだな。
日本語だと「騎士は徒手にて死せず」、ウチの国で一般的なのが「騎士不死于徒手」、あのゲームが「騎士不徒手而亡」になってる。
確かに印象が少し変わる。

ランスロットに関しては結構強い反発が出ているね。個人的には今回のゲームでの表記も悪くないと思うが。

広まっているバージョンだと「徒手」が死ぬ原因、bilibili版FGOだと死ぬ状態についてだと読めると思うが、意味的にはbilibili版の方が近いか?

我慢して何度も見たり聞いたりしていればそのうち慣れるレベルではあると思う。

どう訳したって批判は出るしなあ

意味が正しくても、カッコ良さ、凄さが低下し過ぎだろ……これはダメだよ……

出回っている画像だとローマの宝具もアカン。
あれ日本語にも戻せなくないか?

ローマの建国槍の「無物能挡吾枪之贯」は機械翻訳くさいな。
元が「すべては我が槍に通ずる」、恐らく「すべての道はローマに通ず」という言葉から来ているからそっちの方から訳せばいいのに。

メディアもアレだ。「万符必応破戒」ってのは……

ルールブレイカーは「可破万法之符」、「万戒必破之符」、「破尽万法之符」と良いのが揃っているのになぜそうヒドイのになっちゃったんだろう。ランスロットと違ってこっちは自分もアウトだ。

宝具の名前は今広まっているヤツじゃダメなのかよ。
響きがカッコイイし強そうなのに、そのまま使えばいいのに、なぜ余計なことをしてヘンな名前にするのか。

毎回言われるが、それやったら今度はパクリ呼ばわりになったり、下手すれば権利問題に関わるからなあ

全く同じだとパクリといわれるから、それくらいなら自分で別の言い回しに訳すってことだろ。

あと翻訳チームかその関係者が既存のものと同じにするのを嫌うとか、自分なりの特色を持ちたがるってのが出てるのかもね。この辺りの空気は商業もファンサブも変わらん気がする。

重箱の隅を付くつくことはいくらでもできるしキリが無い。
私はこの翻訳クオリティなら悪くは無いと思うが。

先に入って広まった翻訳に慣れちゃっている所もあるだろうからな。
あと商業、公式の翻訳は尖った所の無い、癖の無い翻訳になるから強烈に評価されるってのがなかなか無いように思う。

でもFateで大仰な所というか、中二病的な所が無くなってしまうのは……ジャンヌの「吾神在此」は「吾的神明在此」の方が自分は好み。

これまで使われていた「騎士不死于徒手」は字面からの印象は非常に良いが、正しさという面では少々問題があるのも確かだ。。

まあな。私も最初は特に意味も考えずになんかカッコイイからと見たりタイプしたり言ったりしたりしているうちに慣れてしまったクチだ。
新しい訳も少し違和感があるが、そのうち慣れるとは思う。

まぁ結局は「先に広まったのがどれか」という、他の作品でもありがちな話だろう。

しかし結局、この手の問題が無いのは全部漢字表記の宝具だけか?

水天日光天照八野鎮石大勝利!

そっちは英文表示がヤバイ可能性もあるぞ!

そういや「宝具の読み方」が英文などの外国語、ローマ字で日本版の形と同じように表示されてるんだよな。日本語文字表記、日本語読みに慣れていたから確かにそこも引っかかるな。



とまぁ、こんな感じで。
ファンサブ的な方から広まった翻訳名詞と、公式の商業展開の翻訳名詞が違うことによる現地ファンのごたごたという、いつもの話ではありますが、Fateのファンはめんどくさ……もといマニアな人が多いので結構な不満が燻ったりもしている模様です。

また以前の記事
中国オタク「印象的なFate宝具の名前について語ろう。良いのも悪いのも」「幻想大剣・天魔失墜!」「死がふたりを分断つまで」

中国オタク界隈で定番になっているサーヴァントのあだ名と聖杯転臨に見るサーヴァントに対する人気や中国オタクのスタンス
でも紹介させていただきましたが、
「長江」
というMAD動画発のネタ呼称で中国オタク界隈でも親しまれているバーサーカーランスロットは、宝具やスキルの名前も人気が高く、それだけにFGOの新たな翻訳に関しては不満が出てしまう所もあるようです。

この手の話は商業展開の際にはありがちな話ではありますが、とりあえず中国で展開する際には以前の記事でも触れたモードレッドの宝具の中国語名は何とかして欲しいですね……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。



以下、管理人のFGOのガチャ事情ネタなので読み飛ばしてくださって結構です。
「管理人は引き悪すぎますね」
「FGOのガチャの結果はどうですか」
という質問(?)をいただいております。

いや、その、実際確率以下の結果ではありますが、一応全くレアが出ていないというわけでは無いのですよ。
確かに去年は最初の福袋まで星5引けなかったとかありましたし、ガチャ値下げ以降は私の所の10連ガチャには金色に光るサーヴァントのカードって入っていなかったりするようですが、戦力自体はさすがにある程度は整いつつあります。

問題なのはちょっと課金してでも引きにいこうという場合に大体外れていることでしょうか。今回のイベントでも、例によって例の如くな状況に……
中国のソッチ系のサイトでFGO関係の話題を追っかけていくと、当然ながらレアが当たったガチャ結果さらしをするレスに頻繁にぶつかるわけですが、地味に精神的なダメージが蓄積されますね。ぬぬぬぬぬ。

中国オタク「気が付いたら国産の娘化が狐系ばかり。どうしてこうなった。猫とかどこいったんだ」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
最近の中国では中国国産のオタク向け的な作品が増え、ヒロインに関しても様々なキャラが出ている模様ですが、
「動物的なパーツを持った女性キャラ」
「動物を娘化したキャラ」「ケモミミ系女子」
といった辺りに関しては
「狐系が圧倒的」
なのだそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「最近狐の娘化キャラが非常に多く、人気も高い」
といったことに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


気が付いたらウチの国の国産ケモミミ系が狐ばかりになっている件について。
どうしてこうなった。猫とかどこいったんだ。

言われてみればそうだ。
なんで人と狐の組み合わせがここまで多用されているのか。

ウチの国には狐狸精というのが存在するからだろ。

犬や猫を「娘化」するよりも、狐を娘化する方が人気でるし当然じゃないか?

まぁウチの国の伝説でも、狐系の伝承は多いし……
小説でも動画でも狐狸精は頻繁に出ている。

なるほど。最近の狐系獣人(女)の流行りっぷりに疑問を持っていたがウチの国は昔から狐系ケモミミが大好きだったのか!

実際、伝説関係で有名な狐って何があるの?

一番はやはり妲己じゃないか?
九尾の狐枠でもあるわけだし、非常に有名。日本にも伝わって日本の伝説にまで影響を与えている。

妖狐は国産アニメで妖狐系キャラが続けて当たっているのも大きいんじゃないかね。

気が付いたらネコミミが駆逐された気もする。

ウチの国では猫は後から入ってきたから狐には勝てんよ。

我が国の文化圏において狐の娘化の地位が高くなるのは不思議でもなんでもない。昔から狐妖と人間の恋愛的な話が伝わっているし、本体の萌え度も極めて高いのだから。

狐は耳もしっぽも萌えるからな……

ネコはロリ系のイメージが付きまとうのに対し、キツネはエロさ、淫蕩さのイメージが付くから。サービスシーンや主人公に迫るシーンでも使い勝手が良い。

そういやウチの国ではムラムラ感を掻き立てられるアニメキャラが日本と比べて人気が高くなることがあるなあ。
この辺りについてはキャラのエロ関係の嗜好というか需要の違いも興味深い所だ。

今になって狐系人外娘が盛り上がるのも興味深い。
建国以降、我が国では動物は妖怪になることができなくなってしまったというのに!

我が国の男は狐に対してある種の特別な感情を持っていると思う。

狐狸精はその優れた容姿で人を誘惑する。
狐はキレイだしエロイし、嫌いな奴はいないよ。

狐に対しては「人を魅了する」といったイメージがあるから、娘化する場合は真っ先に来るんじゃないの。
それに狐は賢い。猫などに比べてそういった面からも人間キャラに投影するのが容易だ。

伝説でも狐は人間に化け易いという話があるしね。

娘化に関して猫と狐を比較する人もいるが、猫がウチの国で出て来るのは漢代辺りからで、その頃ではもう神話に入ることができない。それに対して狐は神獣枠の扱いもあったからね。
あとエジプト辺りと違って、ウチの国では猫には神秘的なイメージが無いのもマイナスだ。カッコ良さ、中二病感が無いから狐にはかなわない。

天狐とかにもある通り、昔は狐が神獣扱いだったからね。
イメージが悪くなったのは宋の時代からだっけ?

狐妖の故事が増えたのは魏から南北朝時代辺りだったはず。
今のなんかエロいイメージもその時代くらいから形成されている。唐以降に狐仙のイメージや人間との接点が意識されるエピソードが増え、そっちのイメージも固まるようになるのは明や清になってからだね。

反封建的というか、奔放な女性のイメージが重ねられたりもしているし、今のエロ狐、サービス狐キャラの増加は理解できなくもない。

そう言えば中国では狐と言えば女のイメージが強いが、日本だとなぜ男のイメージになるのだろう?

日本でも狐に女性のイメージを投影することはあるよ。
「狐の嫁入り」なんて言葉もある。

私が日本との違いを感じるのはタヌキの扱いだな。日本ではキツネとタヌキが同格扱いになっているし、コメディ系要素としてたぬきが投入されることも多い。「なのは」のはやてとかも、イメージ的にはたぬきになっていたりするしね。

猫もそれなりに大事にされているし好きな人も多いけど、ペット的過ぎるからね。
狐の場合は神話的にも扱えるし、そりゃ狐系人外娘が増えるよ。

確かに猫は適当に強く設定し難いし、中二病系キャラとか、武侠バトルとかのヒロインには出し難いな……

結局、狐は使い易いんだよ。
昔から様々な作品、故事に仙怪関係で出ている。

封神演義でも出ているし、昔からの定番だよな。

なんだかんだで妲己から続いているからなあ。
それに狐狸精って女性に対する罵倒語にもなっているくらいだし。

猫はまだそれなりに生き残っている。
犬は微妙。
そして更に微妙になっているのが蛇だ。
白蛇伝があるからある意味では日本のアニメへの影響は一番大きい中国産人外ヒロインなのに。

そういや蛇精はどこいったんだろう。

蛇妖はちょっとヘビーというか、マニア向け過ぎて……



とまぁ、こんな感じで。
日本に比べて狐のイメージが随分と良いようにも感じられました。

また中国で狐は人に化けた際にも人を魅了する、誘惑する美女のイメージがあるそうで、それに加えて超常的な存在にしても違和感が無いといったことから、中国の作品に組み込みやすい、ヒロイン枠にし易いというのがあるようです。

ちなみに中国語の「狐狸」は「狐」を指す言葉で、狸は中国語だと「貉」になります。
日本と中国では狐と狸の扱いやイメージの違いが意外に大きい事に加えて、この辺りの言葉の違いもあるので私も文章を読んでいてイロイロと混乱してしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「SAOがハリウッドで実写化!」「ドラゴンボールの件は忘れてないからな!」「All You Need Is Killの実写は面白かったが……」

ありがたいことに
「ソードアート・オンラインのハリウッドでの実写化についての反応は?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

「ソードアート・オンライン」実写ドラマ化、日本でも情報解禁 川原礫「楽しみで仕方がない」(ねとらぼ)

「ソードアート・オンライン」は近年の中国における、日本のオタク系作品の看板の一つとなっていますが、その実写化、しかもハリウッドでということから中国オタク界隈でもわりと衝撃的な話として伝わっているようです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ソードアート・オンラインのハリウッドでの実写化」
に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


SAOがハリウッドで実写化!
なんか全く予想もしなかった方向から来たぞ、オイ!

ええ……ネタじゃないの?
なんか信じられないんだが。

劇場版の話ではなく?ハリウッド?

劇場版については公式サイトに簡体字中国語版もあったから、こっちでもそのうち動きがあるだろうとは思っていたが、ハリウッドか……うーむ……

三木一馬はそれよりも「禁書目録」の第三部について早く発表してくれ。

SAOを実写化とか想像もしたくねえよ……

だから何でも実写化すればいいってもんじゃないんだというのが、なぜ分からない!?

いや、待て。
日本の映画で実写化とか、ウチの国で版権だけ買って実写化とかでないだけマシかも?

ドラゴンボールの件は忘れてないからな!

ドラゴンボールに続く例が増える未来が見えた……

アメリカ製の同人作品が見れると考えておこうか。

日本は日本でアメコミを日本でアニメ化してアレなことにしているし、これはお互い様なのかもしれんぞ?

人種によるイメージの変化は確実に出るだろう。ラノベの中二病作品ではなく、VR俺TUEEEE作品の一種として見るべきなのかも。

主人公かヒロインが黒人化。

人種の割り当て的にヒロインの一人が黒人になるのは確実だろう。アジア系も入るだろう。主人公はPCオタ属性持たせればいいから、キャラ的にも人種的にもそれほど難しくないしどこの市場を主なターゲットにするかで決まるんじゃないか。

クラインとかは友人、有能ポジションの一人だから黒人になりそうだな!

普通にエギルを黒人にすればいいと思うが、その通りにやって来るとも思えないしなー

人種に関してはアメリカの「政治的に正しい」配分になりそうなのがなあ

キリトはちゃんと女性化が可能なキャストにしてくれ!
アメリカ的なマッチョじゃなければいいんだ!

剣で戦うルールのMMOだから、バーバリアン的な方向も有り得るよな。人種とかよりそっちの方が心配だわ。

悪くないんじゃないか?
あの作品ってそこまで厳密ではないというか、設定変更の余裕のある部分も多いし。ファンの思い入れ的にはどうなるか分からんが。

日本のファンも歓迎しているヤツほぼいないみたいなんだが……

これで金稼いで禁書目録の第三期を作ってくれるなら構わないぞ!

しかしこれいったいどこをターゲットにしているんだ?
ファンになっている層と、作品を受け入れる層がほぼかぶっている作品なのに実写化しても市場は広がらないんじゃないか?

日本のラノベの実写化については「All You Need Is Kill」がわりと当たったってのもあるのかな。
中国市場でも人気になったし、「All You Need Is Kill」よりも更に人気の高いSAOをアメリカで実写化するというのは、流れ的には理解できなくもない。ウチの国でも当たる可能性は否定できない。

「All You Need Is Kill」みたいに設定だけ借りて作るとかじゃないの?

私も「All You Need Is Kill」の時みたいな作品が作られるのではないかと思っている。

なんだかんだで「All You Need Is Kill」の実写は面白かったが……現時点ではそこまで悲観的に考える必要は無かったりするか?

あれ、トム・クルーズでわりと問題なかったからな。
原作とアニメのイメージを重ね過ぎなければそれなりに楽しめる作品になりそうな気はする。

でも映画かと思ったらテレビドラマみたいなんだよな。
話を終わらせずに伸ばしまくるアメリカドラマの傾向を考えると、伸ばしたければいくらでも伸ばせるSAOは題材として相性が良い気もしてきた。

いいか、ハリウッドで実写化の企画の消滅率を考えて見ろ。まだ企画段階だぞ。本当に完成までいくかわからんし、まだ慌てる時間じゃない!



とまぁ、こんな感じで。
中国に伝わる段階でテレビドラマだという情報が抜けて広まっている所もあるようです。
それにしてもこのハリウッド版ドラマが形になった場合、やはり中国の動画サイトでの配信とかになるのでしょうかね。

また、実写化については「ドラゴンボール」をネタとして挙げる人も少なくありませんでしたが、昨年中国でも公開された「All You Need Is Kill」を原作とした「オール・ユー・ニード・イズ・キル」が中国オタク界隈でもそれなりに好評だったことから、原作のイメージに合うかどうかはともかく単独で見たら面白い作品になるかもしれない……と考える人もいるようでした。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク界隈で定番になっているサーヴァントのあだ名と聖杯転臨に見るサーヴァントに対する人気や中国オタクのスタンス

ありがたいことに
「中国オタク界隈のFate関係のサーバントに関するあだ名を教えてください」
「FGOのサーヴァント人気に関する反応のようなものはありますか?」

という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

まず「サーヴァントの中国オタク界隈におけるあだ名」ですが、比較的よく見かける、定番になっていると思われるのを以下に並べてみます。

セイバー:吾王、軍刀、呆毛(アホ毛)
ちなみにセイバーオルタになると「無毛」と呼ばれたりもしている模様です。

ギルガメッシュ:金閃閃
「金閃閃」は「金ぴか」から来ていますが、音訳での「金皮卡」というのもあるそうです。

ディルムッド:刷子
刷子は日本語では「刷毛」、「ブラシ」といった意味になります。中国では「两把刷子」(二つのブラシ)という、「有能」「スゴイ」といった意味になる言い回しがあるのですが、Zeroの中国語字幕でディルムッドに対してこの言い回しが使われ、それがディルムッドの二槍のスタイルと重なってしまったことから、「刷子」というネタ呼称が広まったそうです。

ランスロット:長江
Zeroのエンディングで出て来るランスロットの絵の湖が河だ、長江だ!となってこの名前になった模様です。
8/9追記:ありがたいことにコメントで「長江」ネタが出現し広まった流れを教えていただきましたので引用させていただきます。

2011年10月11日のその音MADビリビリ動画のav155555がアップロードされました。
約6:00から、F/Zのエンディング映像と1994年版「三国演義」ドラマの片尾曲「歴史的天空」がミックスされ、かつ意外にシンクロ率が高い(曲調と歌詞両方も)。
そしてランスロットが出てくるシーンは、「長江有意化作涙」「長江有情起歌声」二つ歌詞が歌われて出てきます。これが長江騎士誕生の瞬間でありました。


イスカンダル:大帝

エミヤ:紅A、、核弹侠、背影男
「核弹侠」は「壊れた幻想」の爆発っぷりから来ている模様です。

クー・フーリン:大狗
UBWのアニメ化もあってか中国オタク界隈でも知名度はかなり上がっているのですが、相変わらず兄貴とは呼ばれていないようです。

また有名なネタが無いキャラで名前の漢字表記が長くなるキャラに関しては、名前の頭にくる漢字一文字に男性サーヴァントだと「哥」(兄貴)や「叔」、女性サーヴァントだと「姐」を付けて呼ぶことも多いようで、例えばブリュンヒルデだと「布姐」になったりする模様です。

また以前から使われていた呼び方としては第五次のサーヴァントの
B叔(バーサーカー)
R姐(ライダー)
C媽(キャスター)

といった呼び方などもあります。ちなみに「媽」はオバサン的な意味にもなるのですが、サーヴァントの場合、「媽」が付くのは珍しいかもしれません……


さて次にFate/Grand Orderの方ですが、先日実装された聖杯転臨(聖杯を使ったレベルキャップ解放)に関するやり取りが、ある程度の人気やサーヴァントの需要のようなものを映し出しているようだったので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


聖杯転臨実装されたけど、みんなはどうしてる?
迷いまくっているんで皆の判断を知りたい……

レベルキャップ解放で低レアも高レアに並ぶ強さになれるが、難しいよな。高レアを強化すれば更に強くなるのも間違いないし。
愛で決めても、強さ重視で決めても良いのがまた。

諸葛孔明に全力投入。
キャンペーン中にイスカンダルも上げる予定。

ジャンヌオルタ上げたぜ。

清姫を100にした。
気が付いたら自分の方がヤンデレになっている気がしないでもない。

好みでも強さでも問題無いヘラクレスに砕いたよ。
あとは星5の誰かに……

俺はアルトリアに使った。好きなキャラに使えばいいんだよ。
それに性能だとか後から実装されるのがどうこう言い出したらきりが無い。迷っている時間の分だけ損をしているとも言えるのだから。

いやあ気は進まないのですが拙者は性能厨なのでBBAを強化するでござる。BBAは強いから仕方ないね!

とりあえずヘラクレスを90まで上げて、あとは星4の誰かを上げようと思っている。

強い星4を90まで上げるのが効率的ではあるんだよな。
90から100までだと聖杯を5個使わないといけないし。

それでも100は良いぞ!!エリザの強化がやっと完了した!

俺は使わない。本当に愛しているサーヴァントを持っていないから。

アンデルセンに使いました。

エミヤを100にした!

それにしてもこれは良いアップデートだと思う。好きなサーヴァントを強キャラに出来るんだからね。という訳で自分はクー・フーリン達を上げた!

我が陣営はダブルジャンヌで行くことにした。

まずウチのエースの沖田総司に。
聖杯に余裕があればシェイクスピアとかも上げたいんだが、難しい……

ローマを上げて、残りは今後実装されるのを期待している連中にとっておく。

信仰があれば迷うことは無い。
イスカンダルを今上げている最中だ。

俺は無課金だから星5で強化したいと思うサーヴァントはいない。
だから星4を複数強化作戦でとりあえず式、バーサーカーランスロット、セイバーオルタを90にした。

お前ら、よくそんなに一気に上げられるな……

そりゃ愛の勢いがあるから。私も沖田を一気に100にしてしまった。

1周年記念でAP半額だから今のうちにやっておきたいというのもあるぞ。しかし自分はなかなか決断ができない……ナーサリー・ライムを90にするのは迷わなかったが、90より上の2レベル刻みの所は迷ってしまう。

90までは結構気楽に投入できるんだよね。
私は最初に引いてずっとお世話になっているタマモキャットを90にして、そこからどうするか迷っている。

清姫を90にしちゃった。
迷っているならまず90まで上げちまいな!

凛や桜、士郎がデミサーヴァントで実装される可能性を考えると使えない……

エミヤとロビンを上げる予定だ。まずはQP稼ぎからだが。

予定ではジャンヌオルタとヘラクレスかな。

私はナイチンゲールを上げることにしたよ。

金ぴかは最強であるべきなので、聖杯の使い道に迷いは無かった。

自分は子ギルを。最初は大人の方のギルが来なかったから使っていただけだが、今ではかなり気に入ってしまったのでね。

ジークフリードを100にして、残りはそのうち実装されるかもしれないジーク用に取っておく。

ところで強さ的にアーラシュを強化すると面白いことになると言われているけど、聖杯アーラシュに使ったヤツっている?

俺は使ったぞ!
第6章でもカッコ良かったからな!



とまぁ、こんな感じで。
イロイロなサーヴァントの名前が出ていましたが、ざっと見た感じでは定番枠がヘラクレスになっているようです。また日本との違いとしては、ライダーの坂田金時などのイベント配布系星4サーヴァントがあまり話題になっていないらしいという点でしょうかね。

中国オタク界隈においても実質的にFGOで初めて接したであろうサーヴァントに関しても人気が出ていたりするようでし、その辺りの話題も含めてFate関係は追っかけていこうかと思います。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「アニメにはあまりにもヘンな髪型のキャラが多いと思う。」「俺はもう随分と慣れたかな……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
中国オタク界隈ではアニメの中におけるお約束、表現などに関してイロイロな話題が飛び交っていますが、ツッコミ的な方向で盛り上がったりすることも頻繁にあるようです。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「あまりにもヘンな髪型だと感じたキャラ」
に関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アニメにはあまりにもヘンな髪型のキャラが多いと思う。
そんなキャラについて語ろう。
あ、ヘンだというのは色じゃなく、形の方についてで。

ああ、毛利蘭とか?
確かに一度指摘されると気になってしょうがない。

私は子供の頃に蘭の髪型に違和感を覚えていたのを、この数年のネタ扱いでふと思い出した。あのツノ部分は削るべきだと……

形というならアホ毛持ちはみんなヘン。

アホ毛はゴキブリの触覚に見える時があるので好きじゃないわ。

俺はもう随分と慣れたかな……

私も最初は上条当麻のツンツン頭とかがヘンに思ったが、いつの間にか気にならなくなってるな。

あれ?
私も初めて超サイヤ人を見た時は凄い髪型だと思った記憶があるが、現在の感覚で見ると特に変だとは思えないぞ?

アホ毛と言えばニャル子。一般レベルならともかく、ニャル子までいくとさすがにヘンすぎる。

ニャル子のアレは元ネタの再現でもあるから自分は問題無いわ。

ヘンな髪型で自分が思い付くのは成歩堂龍一。「逆転裁判」はゲストキャラもヘンなのが多いね。記憶に残るしキャラが立っているから良い事だとは思うが。

「ジョジョの奇妙な冒険」はヘンな髪型率高いな!

最初の頃は比較的安定しているが、徐々に髪型もポーズも一般的な物から逸脱していく。

自分もいつの間にか慣れてしまっていたが、4部で仗助が髪型をネタにして初めて「この作品のキャラの髪型はヘンだ」と言うのを思い出したよ……

改めてみると笑える、ネタにできる髪型ってあるよな。スネ夫に関してはその手の再発見だったように思う。

「屍鬼」とかはむしろヘンな髪型しかいないような。

そう言えば「屍鬼」は髪型のせいで難度が跳ね上がるので、人気の割にコスプレが少ないなんて

以前どっかで見た国広律子のコスプレは髪型をワイヤーかなんかで固定していたという話だったな……

「GOSICK」の警部。あの髪型をやめたら普通にカッコイイってのがまた。

ヘンな髪型でも顔面偏差値が高ければ使いこなせるとという話もあるが、あの警部はさすがに限度はあるというのを教えてくれるよね。

やっぱり衝撃というならゴンさんよ。

ヘンな髪型ならドリル女はどう?なんかスゴイのがいると思うんだが。

「護くんに女神の祝福を!」の周藤汐音は、作品の内容を忘れても髪型だけは覚えている。

ああ、いたいた。作中でもわざとネタにしていたよな。
学園祭のカウントダウンを髪で表現するとは思わんかった。

ドリルなら「れでぃ×ばと」のセルニアもスゴイ。可動式だぜ。

ツッコミ入れたくなる髪型のキャラの割合が高いのは「ダンガンロンパ」だろう。

個人的にはベヨネッタだな。記憶に残るというのも込みで!

「ぬらりひょんの孫」のぬらりひょん形態の髪型が凄いことになってる。そして祖父の方は頭の形状が凄いことになっている。

「Kanon」の水瀬名雪の髪型の、上部構造がどうなっているのか気になってしょうがなかった時期があるよ。

あれ、日本では「インテーク」「吸気口」とも言われるそうだ。key系の作品もそうだが、一時期のギャルゲー系、ハーレム系作品でよく見かけた髪型。

たぶん、ヘンな髪型にも時代ごとの流行りみたいなものがあるんだろうなー

戦国無双シリーズを見ると、髪型に関する日本との違いが分かる気がする。

小さい時に見たアニメ、「サイバーフォーミュラ」の風見ハヤトがスゴイ髪型だと思っていたが、後にあれは当時の日本のアニメや漫画ではそこまでぶっ飛んだものではないと知ったことが衝撃的だった。

私のオタクの経験の中だと八神太一かな。アニメ界の中ではそこまで極端なレベルではないが、普通の範囲の髪型のキャラばかりな作品の中でこいつ一人だけ重力に逆らいまくった髪型だから、相対的に凄い髪型だという印象が残っている。

女の子向け作品って変わった髪型になり易い気がするんだがどうなんだろうね。セーラームーンとか、プリキュアとか、その時代だと問題無いかもしれないが時代が変わるとヘンに思われるタイプだと思うんだが。

ヘンな髪型なら「遊戯王」関係を挙げないわけにはいかないだろう。

「遊戯王」は全キャラがヘンな髪型ランキングで勝負できるような猛者ばかりだと思うよ。

「遊戯王」を見た後は、他の作品のキャラクターの髪型に対してツッコミを入れる気が消失するわ。

歴代の主人公を見ていくと、遊戯十代の髪型がとても普通に見えるくらいだからな!
それに加えて「遊戯王」は服装の方向も別格だし、ツッコミを入れるのは逆に野暮な気がしてくる。

ヘンというわけでは無いが、髪型への衝撃ということで「ワンパンマン」のサイタマ先生を挙げたい。ハゲという髪型に新たな価値、力を手に入れるために失うものという哀しみを与えた御方だ。

イロイロと考えて見たが、いつの間にか初音ミクの髪型が好みになっている、そんな自分の感覚の変化が最も衝撃的だったよ……
みんなも長めのツインテールくらいじゃもう驚かない、違和感を覚えないだろ?



とまぁ、こんな感じで。
考え出すと結構出て来るようですね。

ちなみに上の方にもありますが、現在中国オタク界隈で有名なヘンな髪型のキャラというか、最も髪型をネタにされるキャラは「名探偵コナン」の毛利蘭ではないかと思われます。

スネカミコーナー的な方向でアニメに関して語る際はほぼ必ず触れられているようですし、定番のアニメツッコミネタとして重宝されている模様です。
実際、私も中国のネットを巡回していると、様々なスレで蘭姉ちゃんのコラ画像を見かけますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国国産アニメの主人公はなぜ平気で一般人を騙すのか

少し時間ができたので以前の記事、
中国国産アニメの主人公はなぜブタに扮するのか
に続いて、知り合いの中国オタクの方から教えていただいた話の紹介を。

日本の感覚ではイロイロと引っかかる所もあった「霊剣山」ですが、当ブログにいただいた感想や私の周りの意見を見ていくと
「主人公がその辺の一般人を騙して大根を売りつける」
というのにドン引きしてしまった方も多いようで、しかもそれが第一話だったので作品に関するダメな方向のイメージを加速させてしまった感もあります。

その辺りについて中国オタクの方に聞いてみた所
「あれは世渡りの価値観の違いなどの、中国と日本の社会的な背景の違いが出ているのでは……」
という答えが返ってきました。

中国の作品、特に最近の作品の主人公は「勝ち筋を気にしない」的な所が日本の作品の主人公に比べて随分と強く、手段を選ばず他人を出し抜くというのが主人公の優秀さとされるそうで、霊剣山の
「一般人を騙して物を売りつける」
というエピソードに関して、中国では
「頭がいい」
という主人公的なカッコ良さを強調するものとして受け取られるそうです。

もちろんこの手の詐欺的な行為は「明確な弱者」「虐げられている人々」などに対しては行われないそうですが、いわゆる「一般人」、「凡人」に関しては特に問題は無いのだとか。
そのような一般人、モブキャラに関しては「蝼蟻」(アリ)呼ばわれされることもあるそうで、頭のいい主人公が活用するリソース的な何かと見做されているとのことです。

日本のネット小説を見てもモブ扱いのキャラに対する暴走的なものはちょくちょくあるかと思いますが、そういったリソース扱いが中国ではよりはっきりと、躊躇なく、広い範囲で、名も無き一般人にまで発動するようです。

なぜそういった考えになるのかというと、近年の中国で人気のネット小説系作品などにおいて一般人、モブキャラは
「努力しない、或いは努力してのし上がる(強くなる)方法を知らない愚か者、怠け者」
「強くなれる、強くなろうとする主人公とは住む世界が違う、低級の存在」

と見做され、基本的に
「愚か者なので騙したり踏み台にする程度は何の問題も無い」
といった認識になっているからだそうです。

もちろんリソースとしての活用とは言っても精気を吸って大虐殺とかをやるのはさすがにダメだと思われますが、騙して金を巻き上げる程度であれば
「騙される方が悪い」
ということになり、むしろ主人公の世渡り能力の高さ、クレーバーさを強調するプラスのエピソード的な扱いになるそうです。

ちなみにこの辺りの好き勝手というか、収奪っぷりに関して
「日本の作品のキャラで例えると?参考になるキャラはいるか?」
ということを聞いてみた所、中国オタクの方曰く
「あえて言うならテレビアニメ版のリナ・インバース」
「スレイヤーズは中国のテレビでも放映されていましたし、中国の主人公キャラの箍を外す、龍傲天(俺TUEEEEE)のやり方に対する影響が結構あります」

とのことでした。

そう考えると、霊剣山でいきなり一般人を騙して大根売りつけたりしていたのは、ファンタジー的なスレイヤーズの世界で小遣い稼ぎにドラまたリナが山賊狩りしていると思えば理解できる……のですかね……?
この辺については言ってみれば「悪党に人権は無い」的な方向で
「愚か者、下々の者に人権は無い」
ということなのかもしれません。

そしてこんな感じの主人公が人気とされているので、現在の中国においては武侠的なパワーを使うキャラは相変わらず人気ではあるものの、「侠」の生き方に関しては評価されなくなっており、創作の中から「侠の生き方」的なものが消えてしまっているそうです。

近年の中国では偉くなったら、金持ちになったら
「当然裏で悪いことしてる」
というイメージが特に強くなっていますし、近年の中国のネット小説などの作品における価値観においても
「世渡りに必要なのは侠的な生き方ではない、必要なのは悪事もやれるクレーバーさ」
といった考えが強くなってきているそうです。

この辺りに関して印象的だったのが

「道徳や侠の生き方が消えた今の中国では、侠の生き方はバカと見られてしまい評価され難い」

「その結果大陸の方では武侠が消えて仙侠になった」

「恐らく現在の大陸側の人間に武侠っぽい作品を作らせた場合、侠的な要素は消える。東離劍遊紀のような空気の作品を作るのは難しいだろう」


という話でしょうか。
私は中国の最近の若者向け、大衆向けの人気作品の武侠系キャラというのが、行動様式よりも超人的な側面が強調されている印象があったので思わず納得してしまいました。


それからこの種の階層意識というか、主人公と一般人を日本の感覚よりも更にハッキリと、別種の存在として扱うことについては、
「科挙の思想」
「科挙に受かった、或いは科挙に受かることのできる人間とそれが出来ない人間」の差」

という見方もできるそうです。

中国社会には伝統的に科挙による身分差と人生の一発逆転システムがあったわけですが、その思想からの流れが現在のコンテンツの主役とモブの身分差の感覚、作品内における「人」と「侠」と「神」の差、内功が使えるかどうかによる存在価値の差といった辺りに反映されている……と見ることもできるそうです。

実際、私も中国の俺TUEEEEE系の作品は作中の一般人と主人公(とその仲間達)の間が隔絶している、別の世界の住人的な扱いになっている印象がありますし、そういった主人公達が最終的には人間の上位的な存在となるのが人気の方向になっているのを考えると、それが科挙によって別世界の人間になることのできた中国の社会の流れだという話にかなりの説得力を感じてしまいますね。


ちなみにこの見方に関係して教えていただいたのですが、中国の俺TUEEEEE系のコンテンツはほとんどが
「勉強」(方法論)
で強くなるというのも科挙的な思想が透けて見える面白い特徴だそうです。

これは例えば何らかの秘伝書や、特殊な功夫、特別な指導者の授業といったもので、そこで得た方法論によって強くなるのが典型的なパターンだそうです。
日本のアニメや漫画にもあるように修行で、愚直にひたすら鍛えて強くなるのではなく、強くなるための鍛錬をするにもまず「特殊な鍛錬に関する勉強をしてから」になるのだとか。

そして中国の作品ではこの段階で主人公のチート能力、才能が判明する流れも多いそうで、その方法論(チート)を知っている、使う才能があるのが主人公……といった感じになるとのことです。
最近の日本のネット小説では神様転生でチート能力をもらったりするパターンが多いかと思いますが、こういったチートのお約束に関する感覚の違いも興味深いです。


イロイロと並べてみましたが、このような背景の違いや、それに基づいた共感する方向、範囲の違いがあるわけですから、いくら中国で人気だとは言っても、「今の」中国の人気作品、特に若者向けとされる作品の主人公を日本にそのまま持ってくるのは厳しいのかもしれませんね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「呉って三国志系作品でいつも微妙な扱いになる気がする。オタ向けの多い日本の三国志系作品においてさえも」

以前の記事
中国の三国志系バトル漫画(?)「侍霊演武」がstudioぴえろと静野孔文監督によりアニメ化と発表される
などで
「侍霊演武」(ソウルバスター)
について紹介させていただきましたが、その後なぜか日本上陸発表会にご招待いただき、お話を聞いたりなんだりしてまいりました。

「ソウルバスター」は1話10分の全12話という、中国の動画サイトの配信を意識した形式になるそうなのですが、わりと気軽に見れる長さなので10月に始まったら原作からどう変えてきたのも含めて追っかけていこうかと思います。

発表会での話によれば
「作中で周瑜だけが女性なのには意味がある」
「それがアニメの中で明かされる」
とのことなので、少なくとも原作そのままということは無いようです。
うろ覚えですが、私の読んだ原作の範囲では周瑜が女性である理由についての話は無かったはずなので……


さてそんな訳で(?)今回は三国志ネタで一つ。
これまで当ブログでは武将についての評価などを通じて魏や蜀に関する中国オタク界隈の反応は紹介してきましたが、考えてみれば呉についてはあんまり触れていなかったように思います。

先日中国のソッチ系のサイトで
「三国志系創作における呉の扱いが微妙」
といったことに関するやり取りを見かけましたので、その辺についてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


呉って三国志系作品でいつも微妙な扱いになる気がする。
オタ向けの多い日本の三国志系作品においてさえも、呉のストーリー面で微妙なことになっているような。

呉はずっとグダグダな上に、受け身、横から殴る的なイメージも強いからな。

ウチの国は魏を持ち上げて、日本は蜀を持ち上げている。どこでも呉の扱いは微妙になる。

どこの国でも三国志は蜀が主流だろ……ウチの国の魏に対する持ち上げっぷりはここ最近の新講談の影響だ。賈詡や郭嘉といった辺りの魏の軍師に対する評価もその影響による所がある。それまではずっと蜀ばかりだったよ。

呉は演義のメイン視点になかなかならないからな。
演義の幕引きも蜀の滅亡だ。

コーエーのゲームでも、呉はキャラは前に出しているがストーリー面の扱いは微妙だよな。

無双シリーズとか、どの武将キャラもカッコ良く描くことに重点を置いているから単体のキャラとして見れば悪くないどころか、かなり良いんだよね。
でもストーリー全体の扱いで見ると微妙になる。

ウチの国の曹操伝MODで孫策伝とか無かったっけ。

無双シリーズだと初期から呉をかなり持ち上げているね。女性キャラ多いし、特典っぽいのでアピールしたりというのもあったはず。

呉は好感度の高い孫堅と孫策があっさり死ぬからな。孫権になるともう……

演義だと蜀、正史だと魏が主役扱いだ。
呉は特殊イベントしか存在感をアピールできない。ストーリーに絡めて描写できる優秀な武将も周瑜、それから孫策くらいしかいねえ!

あと三国鼎立以降になると、初期の有名武将が消えてしまうし、個人の活躍が減って爽快感も減る。そこで更に呉はずっとグダグダな状態を続けているから、良い扱いになるのは難しいだろう。

呉は孫家で孫策が死亡していない時期を「主役」にすればいける。
「一騎当千」はどの陣営に対しても等しくヒドイことをしているが、扱いという面では孫策を主人公にするのは呉を中心にする場合の正解の一つだったとは思う。
あとは……大都督になった武将を中心にすればどうにかなるのではないだろうか。

呉はストーリーを孫権中心にしてしまうとマズイことになる。明らかに主人公にしてはダメなキャラだ。本人の晩年のやらかしがそのまま衰退につながってるし。

劉備も曹操も、死ぬ時のドラマチックなネタがあるが孫権は老害化。
それに孫権は猜疑心が強過ぎるのもあまり主人公向きじゃないよ。

国を衰退させる大失敗に関しては劉備も夷陵の戦い関連でやらかしてはいるが、あれはストーリー的にも、状況的にも理解できる所はあるし、なによりドラマチックだからね。孫権はボケが入っているとしか……

魏は覇道、蜀は仁義といったイメージがあるが呉はそういうのがない。あえて言えば家族ゲーム友達ゲームみたいな所はあるが、三国志という世界には合わないよ。

孫権時代の呉が好かれてないからってのもあるだろう。
まだ司馬一族の晋の方が良いんじゃないか?晋は才と野心がハッキリしている。

呉は創作だとキャラ的には強く見えるけど、ストーリー上で扱うと厳しくなる。

だから孫策を主人公にすればいいんだよ。
俺は小さい頃から孫策が大好きだったが、孫策を嫌う人は少ないぞ。

でもあっさり死ぬ。
三国志という大河ストーリーを描く場合、「活躍したと描写できる時期」が少ないのはかなりのマイナス。

本筋に絡んだ面白い武将エピソードが魏や蜀に比べると少ないからね。元ネタが少ないのはそれだけで厳しい。

呉は武将をキャラとして妄想するにはいいが、ifを妄想するにはイロイロと問題がある。
孫堅や孫策が死なない場合とか、天下二分の計とかもあるが、どれも呉という国のたどった道を見ると……

呉のストーリーはめんどくさいことになるのが容易に想像できてしまうのがな。ifで魏と蜀を倒して統一したとしても、その後がなあ。

呉はストーリーが飛び過ぎなんだよ!
孫堅も孫策も出てちょっと活躍したら死ぬし、すぐにクズの孫権になってしまう。

曹操は全部持っていくパワーがあるし、劉備は仁義から見ることも梟雄として見ることもできる。呉はそういうのが無い。呉内部だけで話が進むならいいが、三国時代なんだから……

道徳、正統性で見ても呉は劣る。
ツッコミ所はあれど魏は禅譲を受けているし、蜀は劉姓だ。
呉はなんだ?孫堅が盗んだ玉璽か?

ストーリーもそうだが、広い範囲で知名度の高いカッコイイ武将がいないのも痛い。
良い武将なんだとマニアが知っている、叫んでいるだけだと厳しいよ。

蜀と比べると魏も曹操以外の武将に関しては微妙だが、曹操本人が万能だから、ボスとその取り巻き的な扱いとかでやれるるんだよね。それに軍師関係は近年急速に知名度が上がっているし。

他の陣営との人間関係でキャラを立てるのも難しいからね。
「鋼鉄三国志」のようなことをやると「三国志作品」として無理が出るし。

結局呉を中心にストーリーを描写する場合、孫策とか呉のキャラや、キャラの人間関係だけ持ち出して活用するのがベターなのかもな。

そもそも、武将をきっちり描写すると大体やらかす内容が入ってしまうからな!

呉は孫権や張昭のような長生きしたのがやらかして汚点を作るからね。
内部のゴタゴタが多過ぎる上に、戦いに関しても輝くイメージのものが無いからどうにもこうにも。

荊州を取ったのも、呂蒙というよりも関羽の失策、糜芳の裏切りによるものだしね。陸遜もきらびやかに登場するが、その後はすぐに「もうあの頃には戻れない」状態になってしまう。

演義ベースで見ると、周瑜も結局は諸葛亮を引き立てるために設計されたキャラだからね。最近は史実ベースで考えられた作品が多いけど、それでも演義の影響はなかなか消せない。諸葛亮が登場する段階になると、作り手も見る方も意識せざるを得ない。

もういっそのこと、呉に関しては後期の権力闘争だけで作ろう!他の三国志とは違う話が作れる!
孫亮を主人公にすればショタキャラとしてもいける!バッドエンド確定だがな!



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈でも呉のイメージは微妙なようです。

近年の中国では「品三国」のブームなどにより各陣営の評価が変化し、曹操の評価が大幅に上がったりしていますし、若い世代の間では「三国殺」を通じて武将に関する知識が一昔前に比べて上がっているのですが、勢力として見た場合の「呉の印象」がパッとしない状態なのは相変わらずのようです。

それに加えて孫権が随分と嫌われるようになってきているらしく、近年の中国のドラマなどでも孫権の扱いは微妙だそうです。実際、今回のやり取りを見ていても孫権に対する評価はズタボロ気味でした。

中国では近年の曹操を持ち上げる流れの中で他の陣営の武将や君主は叩かれ易くなっている傾向があるのですが、一応劉備に関しては叩いている人達の中にネタ込みでやっている人もいるのが見て取れます。しかし、孫権に関しては本気で嫌っているっぽい人がかなり多いような印象ですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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