ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。
中国のFate/GOもいよいよイベントが実装されるようになり、先日「尼禄祭」(ネロ祭)が行われ、予定では今日からお月見イベントが開催だそうです。
中国語版「月の女神はお団子の夢を見るか? 」告知ページ
Fate/GOを遊んでいる方は御存知かと思いますが、イベントに出て来る敵キャラの名前はかなり「遊んでいる」、パロディ混じりのものになっていたりするのですが、中国のユーザーの間ではその名前のネタを
「中国の運営が悪ふざけをした翻訳」
と受け取る人が出てしまっているそうです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「イベントの敵の名前」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
FGOのイベントの敵キャラ名がヒド過ぎる。
運営は精神的におかしいとしか。
またなんか翻訳でやらかしたのか?
イベントの敵キャラ名か。
アレは本当に何なんだと言いたくなる。
bilibiliの公式でやれるからって悪ふざけも度が過ぎる。
Fateはあいつらのものじゃない。
メディアが「邪悪女幹部」とかは特にヒドイな。
「邪悪女幹部」?
これは薄い本的な……?
メフィストフェレスの「人違い」とかも意味が分からない。
何が面白いと思っているのか。
「邪悪女幹部」って確かFate/stay nightのキャスターだよな……どういう意図があってこんなネタを。
そこまでヒドくは無いが、これ以外にも英霊の名前でネタに走っているのが結構あるよね……
ネロ祭の序盤はそんなにヒドいとは感じなかったが、決勝になってからはさすがにヒドイと感じるのが出て来ている。
でも笑えるのもある。
予選のSalon de Casterとかもネタで遊んでたな。
ああ、あのツッコミ所満載の。
正直、ローマネタは面白かった。
伟大的罗马(偉大なるローマ)
过于伟大的罗马(偉大すぎるローマ)
姑且伟大的罗马(まあ偉大なローマ)
か。あのネタは俺も好き。
さすがにあの名前に関して公式の翻訳のせいにするのは冤罪だよ。
日本のサービスで、元からあんな名前になっていた。
日本語版だと「悪の女幹部」になっていた模様。間違いなく公式のネタだ。
FGOのイベントは毎回敵の名前にネタを仕込んでくるからね。
エリザベートのCCC48とか、イベントの敵キャラ名は日本版からのネタなんだよね。
そうそう、FGOのイベントの敵、特にサーヴァントの名前は毎回ヒドイことになってる。
これ、元々だったのか……日本のFateファンから文句出ないのか?
「カーニバル・ファンタズム」とか出してるのに何をいまさら。
ゲームでも本編以外のエピソードや、Fate/hollow ataraxiaなんかはネタに走っている部分がかなりある。
FGOに関しては公式のテキストがかなり遊んでいるから、一概に翻訳のせいだと言い切れないのがまたヤヤコシイ。
もちろん宝具名とか、翻訳のせいで微妙になっているのもあるが。
実はウチの国にはFateはメインの作品以外の、同人のノリの部分が伝わってないからな……愉悦とか金ぴかといったネタが伝わっているので意識され難いが。
極端な言い方をすればZero以外はあまり知られていない……いや、最近UBWのアニメもあったか。どちらにしろ、翻訳されないので伝わっていない部分は少なくないね。wikiとかには書かれていない公式のネタや悪ノリなんかは特に。
だからFateをシリアスな伝奇系作品としてしか知らない人も少なくない。
俺はこっちの月厨に「プリズマ☆イリヤ」をFateじゃないと否定されたことは忘れんぞ。プリズマ先輩は間違いなくFate関連の傑作の一つなのに……
FGOによって、本当の、日本の公式のFateの空気を知るといい。
喜べ月厨。君の願いはようやく叶う。
まぁともかく、日本版のサービスがかなりネタに走っているのは間違いない。
日本語で直接見るとかでないと意識されない部分が多いけど。
きのこの日記のノリや経験値の作品を見れば、公式がネタに走るのをどれくらい許容しているかが分かるぞ。
虚淵玄でさえ、Zeroコラボイベント書くときは「ギャグを入れなければ」と考えたくらいだ。
Fateは本編はシリアス展開が基本だけど、ふざける所ではかなりふざけているからね。これはギャルゲー時代からの伝統だな。
そもそも日本のギャルゲーはそういうスタンスの作品が少なくない。key作品だって日常パートと鬱パートが混ざっているだろ?
TYPE-MOON作品では「空の境界」みたいなほぼシリアスで終わる作品の方が珍しい。大体は続編や外伝で公式のネタ展開が行われる。
でもFGOの日本語版のネタって翻訳難しいからな……今まで見た限りでは面白さが消えてしまっているのもあるように感じる。
自分はFGOのイベント名前ネタはむしろ元ネタを翻訳者が把握できるのか、翻訳されたものをこっちの人間がどれだけ理解できるのかが不安だ。
日本で今やっている勇者エリザベートの冒険なハロウィンイベントも、名前ネタでかなり遊んでいるからなー
俺は調べないと分からないネタも少なくなかった。例えばネロ祭では「ウルク民募集中!」だったギルガメッシュの「アーサーがいると聞いて!」とか。
あれか……確かイベントの元ネタがゲームの「魔界村」で、「魔界村」の主人公の名前も「アーサー」という所から来ているネタなんだよね。
私も日本のネタ解説でようやく分かったが、FGOの名前ネタは元ネタが多方面に渡っていて結構難度が高い。
自分は今日本でやってるハロウィンイベだと、たわわネタとかは分かったよ!月曜日だね!
とまぁ、こんな感じで。
さすがに途中からは翻訳のせいではなく、元々そういうネタだったという指摘は出ていましたが、相変わらず一部のファンの中国の運営の翻訳に対する不信感は根強いようにも感じられました。
中国でFGOサービステスト開始、批判が起こったのは内容でもシステムでも無く翻訳
中国では字幕組のファンサブ翻訳による意訳、超訳的な字幕付きの動画が話題になったりするのは珍しくありませんし、例えばアニメではありませんが、映画「パシフィック・リム」の「エルボーロケット」が中国語の字幕ではなぜか「天馬流星拳」(ペガサス流星拳)に翻訳されてしまい炎上したなどという事件もあります。
中国オタク「パシフィック・リムはなんで中国でだけ、こんなにウケたんだろう?」
そしてFateに関しては中国において「Fate/Zero」が爆発的な人気となった理由の一つとして、
「現地のファンサブ翻訳の中でセンス良く意訳されたものが現地の感性に刺さった」
といった面もあるという話ですし、FGOの名前ネタを「翻訳による暴走」と思ってしまう人が出たのは、そういった「背景」も影響しているのかもしれませんね。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
中国のFate/GOもいよいよイベントが実装されるようになり、先日「尼禄祭」(ネロ祭)が行われ、予定では今日からお月見イベントが開催だそうです。
中国語版「月の女神はお団子の夢を見るか? 」告知ページ
Fate/GOを遊んでいる方は御存知かと思いますが、イベントに出て来る敵キャラの名前はかなり「遊んでいる」、パロディ混じりのものになっていたりするのですが、中国のユーザーの間ではその名前のネタを
「中国の運営が悪ふざけをした翻訳」
と受け取る人が出てしまっているそうです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「イベントの敵の名前」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
FGOのイベントの敵キャラ名がヒド過ぎる。
運営は精神的におかしいとしか。
またなんか翻訳でやらかしたのか?
イベントの敵キャラ名か。
アレは本当に何なんだと言いたくなる。
bilibiliの公式でやれるからって悪ふざけも度が過ぎる。
Fateはあいつらのものじゃない。
メディアが「邪悪女幹部」とかは特にヒドイな。
「邪悪女幹部」?
これは薄い本的な……?
メフィストフェレスの「人違い」とかも意味が分からない。
何が面白いと思っているのか。
「邪悪女幹部」って確かFate/stay nightのキャスターだよな……どういう意図があってこんなネタを。
そこまでヒドくは無いが、これ以外にも英霊の名前でネタに走っているのが結構あるよね……
ネロ祭の序盤はそんなにヒドいとは感じなかったが、決勝になってからはさすがにヒドイと感じるのが出て来ている。
でも笑えるのもある。
予選のSalon de Casterとかもネタで遊んでたな。
ああ、あのツッコミ所満載の。
正直、ローマネタは面白かった。
伟大的罗马(偉大なるローマ)
过于伟大的罗马(偉大すぎるローマ)
姑且伟大的罗马(まあ偉大なローマ)
か。あのネタは俺も好き。
さすがにあの名前に関して公式の翻訳のせいにするのは冤罪だよ。
日本のサービスで、元からあんな名前になっていた。
日本語版だと「悪の女幹部」になっていた模様。間違いなく公式のネタだ。
FGOのイベントは毎回敵の名前にネタを仕込んでくるからね。
エリザベートのCCC48とか、イベントの敵キャラ名は日本版からのネタなんだよね。
そうそう、FGOのイベントの敵、特にサーヴァントの名前は毎回ヒドイことになってる。
これ、元々だったのか……日本のFateファンから文句出ないのか?
「カーニバル・ファンタズム」とか出してるのに何をいまさら。
ゲームでも本編以外のエピソードや、Fate/hollow ataraxiaなんかはネタに走っている部分がかなりある。
FGOに関しては公式のテキストがかなり遊んでいるから、一概に翻訳のせいだと言い切れないのがまたヤヤコシイ。
もちろん宝具名とか、翻訳のせいで微妙になっているのもあるが。
実はウチの国にはFateはメインの作品以外の、同人のノリの部分が伝わってないからな……愉悦とか金ぴかといったネタが伝わっているので意識され難いが。
極端な言い方をすればZero以外はあまり知られていない……いや、最近UBWのアニメもあったか。どちらにしろ、翻訳されないので伝わっていない部分は少なくないね。wikiとかには書かれていない公式のネタや悪ノリなんかは特に。
だからFateをシリアスな伝奇系作品としてしか知らない人も少なくない。
俺はこっちの月厨に「プリズマ☆イリヤ」をFateじゃないと否定されたことは忘れんぞ。プリズマ先輩は間違いなくFate関連の傑作の一つなのに……
FGOによって、本当の、日本の公式のFateの空気を知るといい。
喜べ月厨。君の願いはようやく叶う。
まぁともかく、日本版のサービスがかなりネタに走っているのは間違いない。
日本語で直接見るとかでないと意識されない部分が多いけど。
きのこの日記のノリや経験値の作品を見れば、公式がネタに走るのをどれくらい許容しているかが分かるぞ。
虚淵玄でさえ、Zeroコラボイベント書くときは「ギャグを入れなければ」と考えたくらいだ。
Fateは本編はシリアス展開が基本だけど、ふざける所ではかなりふざけているからね。これはギャルゲー時代からの伝統だな。
そもそも日本のギャルゲーはそういうスタンスの作品が少なくない。key作品だって日常パートと鬱パートが混ざっているだろ?
TYPE-MOON作品では「空の境界」みたいなほぼシリアスで終わる作品の方が珍しい。大体は続編や外伝で公式のネタ展開が行われる。
でもFGOの日本語版のネタって翻訳難しいからな……今まで見た限りでは面白さが消えてしまっているのもあるように感じる。
自分はFGOのイベント名前ネタはむしろ元ネタを翻訳者が把握できるのか、翻訳されたものをこっちの人間がどれだけ理解できるのかが不安だ。
日本で今やっている勇者エリザベートの冒険なハロウィンイベントも、名前ネタでかなり遊んでいるからなー
俺は調べないと分からないネタも少なくなかった。例えばネロ祭では「ウルク民募集中!」だったギルガメッシュの「アーサーがいると聞いて!」とか。
あれか……確かイベントの元ネタがゲームの「魔界村」で、「魔界村」の主人公の名前も「アーサー」という所から来ているネタなんだよね。
私も日本のネタ解説でようやく分かったが、FGOの名前ネタは元ネタが多方面に渡っていて結構難度が高い。
自分は今日本でやってるハロウィンイベだと、たわわネタとかは分かったよ!月曜日だね!
とまぁ、こんな感じで。
さすがに途中からは翻訳のせいではなく、元々そういうネタだったという指摘は出ていましたが、相変わらず一部のファンの中国の運営の翻訳に対する不信感は根強いようにも感じられました。
中国でFGOサービステスト開始、批判が起こったのは内容でもシステムでも無く翻訳
中国では字幕組のファンサブ翻訳による意訳、超訳的な字幕付きの動画が話題になったりするのは珍しくありませんし、例えばアニメではありませんが、映画「パシフィック・リム」の「エルボーロケット」が中国語の字幕ではなぜか「天馬流星拳」(ペガサス流星拳)に翻訳されてしまい炎上したなどという事件もあります。
中国オタク「パシフィック・リムはなんで中国でだけ、こんなにウケたんだろう?」
そしてFateに関しては中国において「Fate/Zero」が爆発的な人気となった理由の一つとして、
「現地のファンサブ翻訳の中でセンス良く意訳されたものが現地の感性に刺さった」
といった面もあるという話ですし、FGOの名前ネタを「翻訳による暴走」と思ってしまう人が出たのは、そういった「背景」も影響しているのかもしれませんね。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。