「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2017年07月

中国オタク「なんと、エヴァの学校制服みたいなのが我が国には1957年に既にあった!」

ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国では以前から
「昔の中国の制服にエヴァの第三新東京市立第壱中学校の制服っぽいのがある」
というのがちょくちょく話題になっていたそうですが、
それに関して1957年制作?の「児童晩会」という子供向けの映像作品でよりハッキリと見てとれるというのを教えていただきました。
50年代02

動画についてはコチラなどをご参照ください。古い作品なだけあって中国の動画には標準装備の中国語字幕が無いのはちょっと新鮮ですね。

中国の少年先鋒隊のシンボルである「紅領巾」(赤いネッカチーフ)を巻いていますし、学校の制服か、それとも当時の少先隊の正装とかなんでしょうか。制服をベースにした舞台衣装というのも考えられますかね。
1957年は中国だと第一次五カ年計画の最後の年のはずですし、この動画が制作された当時の中国の学校の状況、子供の格好というのもイロイロ気になります。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの辺に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なんと、エヴァの学校制服みたいなのが我が国には1957年に既にあった!
「児童晩会」の動画を見ろ!

エヴァは共産党の影響を受けていた……?

よくあるデザインと言ってしまえばそれまでだけど、色まで似ているのは面白いな。

エヴァの制服っぽいとも言えるこのデザインの服って、国内でも流行っていた時期もあったような?流行っていた理由までは知らないけど。

我が国は50年代の頃は学校制服において世界の最先端だったのではないだろうか。

しかしこの制服ってどこの流れの衣装なんだ?やはり旧ソ連か?

たぶんそうじゃないかな。
確かこれってソ連式の制服を元にした服装だったとどっかで聞いた覚えがある。

今のうちの国の制服より実用的に見えるのがまた。

この修正主義者どもめ!

我が国にも綾波レイのような学生が普通にいた時代があるというのか……?
今では全く想像できない。

時代を考えろ。綾波レイっぽいのとか当時の日本ですらいないわ。

1957年ってことは、時期的にテレビ放送では無くスクリーンで上映する形の映像作品だろうか。
当時の模範的な子供像の一つではあるし、この制服っぽい衣装も当時のスタンダートの一つだったのだろうか。

こういう制服を着ている子供はそんなにいなかったんじゃないか?
当時は貧しかったしこんな服装をできたのはある程度上の方の人間だけだろう。

50年代は貧富の差が無いし経済建設も進んでいる。
全人民への教育や医療も無償だったんだぞ。

当時は教育全部無料だぞ。農村でさえ教育に関しては現在よりもマシだ。
50年代の農村の教育の発展と成果を知らんのか?

当時の記録は……まぁね……当時の発展自体は否定しないが。
あと学校のコストって表面上の無料以外にもイロイロあるし、普段の状況に関しては調べられる範囲の資料でもハッキリしないからな……

この制服についてネタで語るつもりでいたら、ガチな空気になってきて困惑中。

最近この辺りの時代を懐かしむ人多いというか良い時代みたいに言う人多いよね。

あんまり本気で語らんでくれ。
めんどくさいことになるのはイヤだろ。
これはネタだよネタ。

気をつけろ!水道メーターの検査が来るぞ!
(訳注:中国ではネットでヤバイことをやらかした人の所には、「水道メーターの検査」を名乗って怖い人が来るというネタがあります)

色はともかく、デザイン的には似たようなのを見たことがある。
昔近所の学生がこういうのを着ていた。

こういう制服で学校に通っていた。
私が小さい頃だから……90年代かな。

言われてみれば90年代の初め頃はこんな感じの制服の学生がいたな。

でもそれって50年代から続いているものじゃないだろ。
大体はジャージがまずあってそこから正装としてシャツとズボン、スカートになったような気がする。

私は50年代がこの制服だとしたら、なぜこの制服からジャージ一色になったのかを知りたい。

50年代でこの制服とか、下手したら現在より先進的だよな。

そもそもこれって制服なのか……?
当時のウチの国の学校ってどうなってたんだ?
時期的に建国から10年経ってない時期だろ。

これ制服というよりも礼服か舞台衣装な気もするよね。

少先隊の礼服は昔から男子ズボンで女子がスカートだったし、この動画の制服?もその一つだったんじゃないだろうか。

当時は百花斉放の頃か。
でも文化や生活面の情報はよく分からんからなー

上の方でも出ているけど旧ソ連からの流れじゃないかな。
ウチの国の東北地方は、80年代〜90年代初めの頃にはまだこういう制服の学校があった。

ウチの国の学校では以前から礼服的な扱いとしては設定されているけど、普段はジャージ一色になっている。これもそんな感じの扱いだったのでは。

50年代のウチの国の制服に吊りスカート系のデザインがあったのは確かだよ。当時の指導者や外国人の賓客と一緒にいる中国の子供の写真とかにも出ている。
その後はまぁイロイロあってズボンで統一される流れになって、ゴタゴタが収まった80年代辺りからまたこういった吊りスカートが増えて来たりしたはず。ただ普段はみんなジャージ。楽で便利だからジャージ。

ウチの国の制服の変化を不思議に思うなら別の見方をしてみるんだ。
簡単に言えば、ウチの国は制服も政治と切り離せないってことだよ。



とまぁ、こんな感じで。
中国の「昔の学校の制服」に関しては認識も記憶も個人個人でかなり異なっているような所もある模様です。

ちなみに過去の記事
中國学校制服変遷イラストと中国オタクの反応
でも紹介させていただいた
「“中國”校服变迁史」


それにしてもこの衣装が当時どのような扱いで、どの程度一般的だったのかは分かりませんが、映像作品になっているので少なくとも「当時の理想の子供像」「理想的な少年先鋒隊」の服装だったのではないか……と思ってしまいますね。

社会主義系の国のアレコレをご存知の方は想像し易いかと思いますが、中国に限らず自分達にとって理想的なもの、対外的に「見せたい」ものを演出する傾向が非常にハッキリとしていますから。


とりあえず、こんな所で。
今回の件については私も良く分からないので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「しずかちゃんが非常に萌えるキャラデザになっていて驚いたんだが、他のキャラデザの変化が大きいキャラや作品について知りたい」

最近の中国では日本の新作アニメがほぼタイムラグ無しで配信されるような環境になってきてはいますが、さすがに全てのジャンル全ての作品が随時入っているというわけではありませんし、旧作のリメイクや日本の最新バージョンの作画を見て以前との違いに驚く人が出るといったケースも珍しくないようです。

例えば「ドラえもん」

などは原作漫画や、断片的に入っていたアニメのイメージでいた所に
「最近中国で公開された新しい劇場版や日本の最新のアニメ画像を見てキャラクターデザインの変化に驚いた」
などといったことも起こっているそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「同じ作品同じキャラの、キャラクターデザインの変化」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


しずかちゃんが非常に萌えるキャラデザになっていて驚いたんだが、他のキャラデザの変化が大きいキャラや作品について知りたい。良い方向でも悪い方向でも、萌えでもリアル化でも構わないので教えてくれ。

アニメは時代ごと、漫画も連載の時期によって変わるよね。

だいたいどの漫画も長く続いていると絵柄、キャラデザは変わるからな……例えば安定しているように思える「ONE PIECE」も結構変化している。
アニメは作画崩壊しなければ、大体は制作会社の作風になる。

キャラデザの変化が大きいアニメ?
ならば「遊戯王」を見よう。色んな所がどんどん先鋭的になっているぞ!

尖ってきていると言えば、「名探偵コナン」も昔より尖っているよね。

変化を知りたいなら近年リメイクされたり映画化、再アニメ化された作品を見るのから始めてみると良い。あと日本だけじゃなくアメリカの作品もスゴイ。「トランスフォーマー」のオプティマスプライムとか比較してみると良いよ。

しずかちゃんに萌えか……その驚きは私も理解できる。
私は劇場版で最近のデザインを知ったんだけど、初見ではリルルのような劇場版のゲストヒロインかと思ってしまったくらいだ。

最近のしずかちゃんは色気のあるデザインなんだな。

うーむ……純粋な少年の心を失った自分にはとても薄い本に出て来そうなデザインに見える。教えてくれ……お風呂シーンはどうなっているんだ?

残念ながら最近の一般アニメの規制で放映されるシーンは少なくなっているらしい。だが劇場版ではサービスシーンがそれなりにあるらしい。
ただ、ウチの国で上映されたバージョンに関しては私も知らない。

長い漫画はだいたい最初と最後で絵柄が別物になっている気がするが……
個人的によく覚えているのは「ああっ女神さまっ」かな。プラスの方向じゃないのが残念だが。

アメコミは制作体制的に当然ではあるが、作者が個人の日本の漫画でもそういうのあるからね。「BLEACH」や「D.Gray-man」とかも。

漫画は作者の画力の向上や劣化による変化と、アシスタントなどの制作体制の変化による作画の変化があるからな。アニメのキャラデザとは少々異なる気がする。
アニメは根本的なデザインを変更するから。

「ToLoveる」の矢吹健太朗も並べてみると絵柄の変化が分かる。あれだけ長いことやってるのに良い方向に変化しているのはスゴイと思う。

萌え強化方向の変化ならピカチュウはどう?
当初はゲームの1キャラでしかなかったが、アニメの扱いと共にどんどん萌えが強化されていっている。

「ポケモン」はゲームの方は技術の進化による変化といった程度だが、アニメの方はポケモンもキャラクターも変化しているよね。

この手の絵柄の変化で面白いのが「鬼太郎」だ。
60年代、70年代、80年代、90年代、00年代にそれぞれアニメ化されていて、新しい方だと原作漫画とは完全に別物のデザインになっている。また近年は原作の絵柄に近付けたキャラデザインの「墓場鬼太郎」も制作されている。

ヒロインの猫娘だっけ。
以前あれの変化まとめ画像見たけど確かに面白かった。当初は普通の怪物っぽい所のある少女なんだが、最新版は普通に萌えを感じるデザインになっている。

猫娘は最新版だとコスプレしたりするあざといキャラになってるな。それもまた悪くないが!
あと鬼太郎のアニメは主題歌のアレンジも時代ごとに違って面白いよ。

同じ会社の同じシリーズの同じキャラでもキャラデザ担当の人間が変更になることは普通にあるし、権利が移動したりスポンサーが代わったりでスタッフが総入れ替えなんてのが珍しくないアニメやゲームだとキャラデザの大きな変更は避けられないわな。
自分はKOFの草薙京や八神庵の最近のキャラデザは微妙に感じてしまうが、作品の扱い的にしょうがないと諦めているよ。

個人的に驚いたというか変化を意識してしまったのは「ローゼンメイデン」だね。自分は古い方のアニメで入ったから、そっちの方で好みが固定されている気がする。

日本の二次元作品における絵柄の変化ネタで有名なのは「こちら葛飾区亀有公園前派出所」だ。
作者の嗜好の変化やアシスタントの入れ替わりによりキャラクターデザインが変化している。そして200巻もある作品だから変化も大きいし、作中で定期的に絵柄やキャラ設定の変化、それに関する矛盾を自前でネタにしてツッコミ入れてるんだよね。

長期にわたって続く作品、時代を超えて制作されるような作品はデザインの「現代化」は必然的なモノなんだろうな。
それが昔から見ているファンにとって良いか悪いかは別として。

新しい方のキャラデザから古い方のキャラデザを見ると衝撃を受けることもある。
私は昔の「デビルマン」のアニメがちゃちいデザインだったのに衝撃を受けた。

デビルマンに限らず永井豪系の作品は変化が激しいね。
企画したアニメも多いし、スーパーロボット系をはじめ様々なジャンルに影響を与えているから同名のキャラやロボでも媒体、派生作品ごとに様々なデザインになっている。
更に現在も様々なクリエイターが関連作品を手掛けているから、古典から最新、子供向けから大人向けにエログロまで揃っている。

こういうのは同じタイトルか同じキャラで、作られた時代が異なる作品を見ると、時代によるキャラデザの変化というのが分かり易いと思う。有名なタイトルは何度かアニメ化されているから。

アニメは作画担当によって結構変わるけど、そういう話じゃないよね?

そこはこのスレの話題とは違うだろ。作画担当が違っても、同じシリーズ内であればベースのキャラクターデザインは変わらないはず。

でも「クレヨンしんちゃん」は段々と変化しているぞ。

クレヨンしんちゃんのデザインは時代というか好みに逆行した変化をしているような気がする。私は90年代後半頃のが好みなんだが……

「クレヨンしんちゃん」は眉毛や目、輪郭と結構変わっているよね。
私も最近のは一般的なデザインからズレてきているように感じる。

逆行と言えば「セーラームーン」のリメイク版はキャラデザが原作に近くなったという話も聞いたが、なんか退化した印象を受けた。
当時のあのキャラデザの衝撃が強過ぎたってのもあるかもしれないけどね。

長寿作品はスタッフが入れ替わる際に徐々に変化していくという感じなんじゃないかな。
それとは別に何代目、第何期とかいう作品に関しては、スタッフもキャラデザも一新されて変化がハッキリと出るのでは。

エロゲだが「ランス」のキャラデザの変化は興味深い。鬼畜王、リメイクとデザインがその時代に合わせて変更されている。

「ランス」のメインヒロインのシィルって、エロゲなのに出てくる女性キャラの中で一番デザインが微妙に思えたのが不思議だったが、初代が出た時は日本のオタク界ではあのデザインが人気のフォーマットの一つだったらしいね。
さすがに近年の作品ではマイナーチェンジをしたり、バッサリとデザインを変更したりという対応をしているようだが。

ギャルゲー系のゲームってリメイクされる際にキャラデザ変更が入る。「EVE burst error」や「YU-NO」とか。
ああいうのは新規ユーザー獲得を狙った絵柄の現代化なのか、それとも過去のスタッフが起用できないからなのか。

ゲームに関してもイラスト担当の絵柄の変化が結構出るよ。
漫画と一緒で同じ人がずっと同じ絵というわけじゃない。特徴は一緒でも並べてみると違うことが結構ある。
漫画ほど顕著じゃないけどこれはアニメにもある。

そう言えばガンダムもアムロやシャアの顔が結構変わってるな……年齢の変化だけではないレベルで。

おいおい、「ガンダム」に関するデザインの変化ならキャラじゃなくてMSだろ。
昔と今のガンダムの顔やプロポーションの違いを知ってるだろう!

確かにそうだ……!RX-78が何度リファインされたか。
実物大ガンダムとか初期のアニメのRX-78とはかなり異なるデザインになってるしな。



とまぁ、こんな感じで。
キャラデザの変遷についてや好みについてなどイロイロな話が飛び交っていました。

中国オタク界隈では以前からキャラクターデザインに関する話題、特に好みや良し悪しについての話題は多かったのですが、近頃はそれに加えて他の作品や過去の作品と比較しての話題もかなり目に付きます。

最近はネットでネタ込みの者も含めて様々な比較画像が出回っていますし、長いことオタクをやっている、一つの作品をずっと追いかけた経験のある人が増えていますから、イロイロな方向から語ったりネタにしたりということも増えている模様です。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「最近の主人公補正って敵の頭が悪くなるタイプが多い気がする」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

中国の主にネットでは主人公補正を指す
「主角光環」
というネタ混じりのスラングがあるのですが、様々な作品の主人公格のキャラ、そして主人公補正に関するやり取りが行われています。

そしてそんな主人公補正やそれに伴うご都合主義的な展開の一つに
「敵の頭が悪くなる」
というネタがあるそうです。
中国のソッチ系のサイトではその辺りに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近の主人公補正って敵の頭が悪くなるタイプが多い気がする。
でもあれって良い悪いは別として、ツッコミを受けやすいし扱いが難しいよね……

そうだね。キャラのイメージ、設定上の能力から可能だと思われることと、物語内の言動が乖離している作品は珍しくないが、それでも最近は急激に知能が劣化し過ぎじゃないかと思うことがちょくちょくある。

その手の穴は、作品の空気や勢いと違うと目に付き易んじゃないか?

確かにそういうものだとスルーできる作品も存在するよね。とりあえず王道系の作品だったら敵の頭が多少悪くなるくらいなら許容できる。
逆に頭脳戦メインで駆け引きや騙し合いの中で敵の頭が悪くなるのは残念だ。

しかし敵の方が本気で潰しにくる、設定通りに完全な敵だと主人公側も当初から強くないと作品として成立しなくなる。
爽快感も薄れるし盛り上がる形でのバッドエンドや鬱展開の方もやれなくなるぞ。

スタッフのせいで頭の悪くなるキャラが少なくないのは本当に残念だよ。

視聴者を満足させるのはいつも難しいってことですよ。

現在の作品の傾向からして頭が良いキャラを描写するのが難しいという根本的な問題もあるだろう。特に主人公格のキャラ。
昔居たような発明だけしていれば良い博士キャラと違って活躍してライバルを上回らなければならない。

頭の良いキャラの描写で敵の知力を下げる以外だと、実は全部知っていたけど言わなかった系のキャラ、或いはそれを備えた複合系とかもあるね。
ただその知っていたことに基づいて解決してくれる、すでに手を打ってあるケースはあまり多くないし、それはそれで不満が出る。

そうだ!
最初から頭の良いキャラを出さなければいいんだよ!

頭脳戦に限らず、そのシチュエーションに刺さるはずの能力が発揮できていない、情報が入っているはずなのにそれを意識しないとかは気になってしまうかな。
普通のレベルの頭があれば理解できるだろうという感じなのに……と

「ジョジョの奇妙な冒険」はそういうの多い気がする。
いや、別に嫌いな作品ではないんだが。見ている時はそこまで不合理には感じないしね。

作品はともかく、この主人公補正の流れに関しては興味深い。
こういう補正、突然頭が悪くなる、運が悪くなるってのは一昔前は敵じゃなくて味方側、主人公にかかる補正として目立つものだったように思うんだが。

昔は自分の苦難のために、今は敵を倒す爽快感のためにか……

恋愛系だとまだ主人公やヒロインの頭が悪くなる方の補正も少なくないな。ただ一般の、俺TUEEEEE系だとやはり敵の頭が悪くなる

見ている側が知っていることを、作中のキャラは知らないということをなかなか割り切れない人が増えているというのも問題なのでは。

元々読者が神の視点を持っていた所に、近年はネットで作品について語ったり、弾幕コメントでツッコミいれたりしているからね。
予備知識に加えて文句の付け所に関する知識まで入っちゃってるから、作品の表現に関しては過去よりも難しい時代になってきているのかも。

私も今の環境ではどうやって敵の頭の悪さというか、主人公に出し抜かれる失点を表現すればいいのかと考えてしまったことがある。
とりあえず過去の似たようなストーリーを分析するなり持ってくるなりしてやるのはどうだろう。利点も欠点も出ているわけだし。

それはむしろ、テンプレに当てはめるだけだから穴が増えているような気もする。
元ネタの作品や人気になった時代におけるお約束や前提を無視して、強いキャラだけ安易に当てはめると失敗する。

そこは開き直って勢いでやってしまっても良いと思うんだがなー
敵の頭が悪くなるとかでも、面白ければ勝ちなわけで。

最近はむしろ頭の良いキャラ、説得力のあるキャラを描写しようとして制作側がすっ転んだり力尽きたり収集できなくなったりしている。

その意見は理解できる。
例えば「現実的」な「頭の良さ」にこだわり過ぎると失敗するよね。
ロボ作品なんかは作り手が現実やミリタリー的な説得力にこだわり過ぎて、そもそもの前提である人型ロボが有効な兵器になっている無理矢理な世界観でありそれを求めるファンが見ているということを忘れてしまっている本末転倒なケースが珍しくない。

「鉄血のオルフェンズ」のダインスレイヴによるストーリー展開はほんと色んな意味で厳しかったな。世界観でもキャラの知力でも。

一応あれは、敵の知能が下がらなければというパターンの一つではあるが、世界観まで壊したらどうにもならんと教えてくれた。

見ている側に伝わっている設定や、形成されているイメージと実際の展開が違うと反応は荒れるよね。
例えばFateなんかはわりと勢いと後出しで設定を投げてくる作品のはずなんだが、ファンの間では設定や力関係がキッチリしている作品のイメージが形成されているから荒れたり、設定が公式で固定されることを恐れて抗議しようとするのが出てくる。

敵が対主人公だけミスするというか、主人公の策を見破れないとかいうのが引っかかるんだよね。現実的じゃないと感じるし、作品も一気に安っぽく見えてしまう。

でも現実だと地位のある頭の良い人間が信じられないポカをやったりしている。そういうミスも絶対に無いとは言えないだろう。
だが作品として見せられると説得力が生まれ難いのも確かかな……

三次元の世界だと見えている、分かっているのは一部だと分かるけど、創作だとテキストが全てだからね。

上でも言われているが創作だと、基本的に読者が神の視点になり易い。
相対的な強弱や能力の穴に関しても上手く描写されていなければ引っかかる。後出し設定も上手くやらないとルール違反と受け止められて炎上する。

「銀英伝」とかも実は主人公の敵の頭が悪くなるタイプの主人公補正による作品だが、普通に面白いし評価されている。
結局は人物描写のやり方や見せ方次第だとは思うんだが……

理想的な例は三国演義の諸葛亮とかじゃないだろうか。
ただし下手に真似すると敵の頭脳に妙なデバフがかかったように見えてしまう。

現実では強い方が、頭の良い方が必ず勝てるってわけではないんだけど、創作だとその辺りに合理性というか因果関係を求めてしまうからね。
勝つ理由、主人公が相手より優れていたという展開を作ろうとして、結果的に相手の頭が悪くなったように見えてしまう。

現実にあるかどうかと、見ている方がそれにリアリティを感じるかどうかは別だ。
上のレスにもあるが設定からキャラの能力、可能なことのイメージが固まっている場合はギャップを感じてリアリティを感じなかったり、違和感や反発を覚えたりする。

二次元のキャラって設定上はどれも二次元特有の特別な存在、強キャラになるからな。現実を当てはめようとしてもどこかでズレが出るのはしょうがない。

そう考えると能力じゃなくて性格の方に失敗のポイントを置くのがまだ良いのかな?
どのキャラにも使えるわけじゃないが、自分に敗れたみたいな話だったら強キャラ感もそれなりに維持できるような気がする。



とまぁ、こんな感じで。
作品の見せ方やリアリティの受け止め方に関する考察なども行われていました。

中国オタク界隈でもネタにし易い、ツッコミを入れ易い矛盾(に見える所)や、納得できない展開についてイロイロと語ったりする流れが一昔前に比べて速くなってきていますし、場合によってはその方向からの作品叩きや炎上的な展開になってしまうこともあります。

更にそういった反応は中国オタク界隈独自の感覚によるものもありますし、以前とはまた違った形で日本のコンテンツの人気や反応が読めなくなってきている気もしますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「夏休みになったんで友をオタクの道に陥れたいんだが、罠になりそうな良い作品を教えてくれ!」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではオタクになることを
「入宅」「進宅」
などと言ったりもするそうですが、中国オタクの中には仲間を増やしたい、周りの人をオタクにしたいなどと考えているそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「友達をオタクにするために良い作品は」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


夏休みになったんで友をオタクの道に陥れたいんだが、罠になりそうな良い作品を教えてくれ!初心者向きのヤツとかを!

初心者向けか。
言っちゃなんだが頭使わないで見れる作品、見る側に知識や経験が必要ない作品が良いんじゃないかな。もちろん絵はキレイで。
そうなると京アニ系のどれかかな……

考察や予備知識が必要ないというのは重要だと思うが、何も考えないで見れる作品かどうかは人それぞれじゃないか?

新人に対しては相手の好みに合わせないと逆効果になりかねない。
個人的には「CLANNAD」とかを薦めてしまいたいが、合わない人がいるのも知っている。

今の現役の学生くらいの年代はどんなアニメが入門扱いなんだ?
おっさんの頃は「フルメタル・パニック? ふもっふ」や「ケロロ軍曹」「十二国記」、あとは「スクールランブル」とかが入門というかアニメ知らない人にも薦めやすくて仲間を作り易いみたいな扱いだったけど。さすがに今はもう「NARUTO」でもないだろうし。

今なら「進撃の巨人」と「Fate/Zero」辺りじゃないか?
ちょっと前なら「デスノート」なんかも。

俺の場合は「ガンダムSEED」や古い方の「鋼の錬金術師」でオタク方面の道に踏み込んでしまったのが多かったな。

好みにもよるが、男性向けでも今なら女の子だけの作品をぶん投げるのもいけるかもしれん。

「ラブライブ!」の人気や話題性とかを考えるとアリかもしれんね。例えば「けいおん!」からオタクにってのは当時あまり表立っては言えない空気もあったんだが。

私は「けいおん!」でオタクになっちゃった者です。
歌とキャラ経由ってのは普通にアリだと思う。歌やMVは入り易い。

でも歌だけだと難しい所もあるしな……例えば「ラブライブ!」は一緒に騒ぐ知り合いがいるならともかく、アニメ単体だと厳しい。
あえて挙げるなら「マクロスF」とかか?

あまり難しく考えずに「エヴァ」でいいんじゃないか?
今なら新劇場版あるし、途中で放り投げられることも含めて短時間で体験できる。

劇場版ならいいけど、テレビアニメ版だときちんと完結している作品の方が良いだろうね。
例えば京アニ系作品は結構当たり外れが出るだろうし、「涼宮ハルヒの憂鬱」とかは今の時代の新人向けではない。

私は「涼宮ハルヒ」に出会って道を踏み外しちゃったんだけどなあ……

熱血系で王道な作品、少年漫画原作系、「NARUTO」や「ONE PIECE」といった辺りや「フェアリーテイル」とかは自分の経験からしても入門作として良いと思う。
あとは好みに合わせて基本的な評価の高い作品を薦めていけばいいと思う。ただ「銀魂」のようにオタクネタに走り過ぎるのはやめた方がいいだろうね。

熱血バトル系ってどう?分かり易いぞ!
「グレンラガン」や「キルラキル」とか。

一昔前の作品を薦めても、現在のオタクの間で盛り上がれるのかという問題も……もちろん一気に見れるというのは有効な点ではあるし、今でも面白い作品というのはいくらでもあるが。

この手の話で取りあえず挙げとけという作品になるのが、ジブリアニメ、それから「鋼の錬金術師」「攻殻機動隊」「カウボーイビバップ」「エヴァ」「エウレカセブン」といった辺りだろうか。
ただこれってオタクが相手に語りたい作品でもあるからねー

やはり相手の好み次第。
現在の好みに年齢、娯楽に関する人生経験でかなり変わる。
私は最近「月がきれい」を非オタのアニメ好きに薦めたらかなりきっぱりと否定されて凹んでいるよ……

薦める前に相手のオタク向け作品、アニメ作品に関するイメージを聞いてみたい所だね。
自分の場合は「まどか☆マギカ」がオタクになるきっかけだったが、他人に薦めやすいとは思えんし。

「物語シリーズ」とかはどうだろう。
見た人間をオタク色に染めやすい作品だし、難易度も低い。

あまり難しく考えずに「ソードアート・オンライン」とかでいいんじゃないか。
ストーリー構成も題材もウチの国の感覚でよく理解できる。

結局は先人による評価の高い作品が無難だと思う。
ただ自分は「ギルティクラウン」とかを薦めてみたかったり。

俺TUEEEEE系は主人公がバカなふりをしている、無駄口を叩いて茶化すのに耐えられるかどうかが……

日本のアニメだとバカを装う俺TUEEEEEはそんなに無いんじゃないか?ウチの国だとお約束だが。
とりあえず思い付いたのは「寄生獣」だな。作品そのものも別に悪くないし、原作との違いという次のステップも備えている。更には劇場版をて愚痴るという楽しみ方まである。

オタクとしての体験も含む方向なら「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」を薦める。

京アニ系だと「日常」を薦めたくなるが、そこは我慢しよう。
近頃の作品だと「四月は君の嘘」とかはきっちりとしていていいんじゃないか?

その方向ならジブリでいいんじゃないだろうか。
普通の人がアニメを語る場合は大抵ジブリだし。

だがジブリから直接オタクのルートに入れるか?
それに周りをオタクにするってことなら同年代だろ?今の時代、普通に娯楽としてアニメを見ている。同年代ならアニメを見るのに抵抗が無いから、親に自分の趣味を少しは理解してもらいたいとかいうのとは違うだろ。

以前私は母親に「知り合いが子供連れて来るんだけど、子供に見せるアニメで何か良いのない?」と聞かれて、宮崎アニメを渡して無難に切り抜けてしまったが、確かにオタクの入門という感じではないかもな……

入れるか入れないかで言えば入れるだろうけど、現在のジブリの扱いや話題からすると、入らないか極端にマニアックになるかな気もする。友達に元々素質はあったが宮崎駿経由で本格的な軍オタになってしまったヤツとかいるが……
もちろんジブリから別のアニメに進路を変えるケースも少なくないが、このスレで想定するような相手はジブリはもう前提条件でクリア済みと考えて良いんじゃないの。

上のレスでやめた方がいいという意見もあるが、私は新人だったら「銀魂」が良いと思う。リア充にも合うし、そこそこのネタも入るしツッコミの空気も今なら分かり易い。

「銀魂」は無難かもね。ファンもアニメ見るくらいのからガチオタまでいるし。
基本的には笑える作品から入るのは失敗し難いと思う。ストーリー重視だと盛り上がる前に脱落する人も少なくない。
「銀魂」や「フルメタル・パニック? ふもっふ」の他に、「男子高校生の日常」なんかも良い

ソシャゲとかはやってる?
ソシャゲをやってるなら「Fate」の「UBW」とかは効くかもしれん。というか俺に効いた。

一昔前はFateなら完全に「Zero」一択だったが、最近の環境だと結構変わって来たのかね。

相変わらず「Zero」一強なのは変わっていないよ。ただ「Fate/Zero」はオタクじゃない層もよく見ているという印象だ。
そこから引っ張り込むとなるとまた考える必要があるかもしれん。「進撃の巨人」とかもそんな感じがある。

他の趣味があるならそこ経由でというのも良さそう。例えば模型好きならガンダムとか。どのガンダムからという話になると殴り合いが始まるのでここでは語らない。

私は結局は中二病的に「コードギアス」を薦めるということになりそう。もう少し最近のにするなら「進撃の巨人」とかだろうね。ウチの国の人間にはやはりストーリーの引きが強い作品が良いだろう。

あまりオタク向け要素が濃くはないけどオタクへの道筋になる作品、なら普通に少年ジャンプ原作で人気になったアニメとかがベターじゃないかな。
私は実際に「食戟のソーマ」で知り合いを引きこんでいるよ!

相手が男なら定番の候補に混ぜてサービスシーンの多いアニメを教えてやるといいぞ。
その場ではスルーされるかもしれないが、あとでこっそり見てハマったりする。俺がそうだった。



とまぁ、こんな感じで。
オタクに引っ張り込む際の、「オタクのレベル」のイメージが個人個人で違うこともあってか、結果的にオススメの作品もイロイロな方向のものが出ていました。

今回のやり取りでは何も知らない或いはアニメに興味が無い人をオタクに引き込むというのではなく、日常的な娯楽として、暇つぶしとしてアニメを見るというレベルの人をオタク仲間にしたい……といった考えによるものと思われる発言も見受けられました。

中国オタク界隈でもオタクということでイメージされる方向性や深さなどに関して、イロイロと変化し続けているのでしょうね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的「一般人をオタクに引き込める作品」(5年前の記事です)

中国オタク「親にオススメのアニメを聞かれた。どうすればいい!?」

中国オタク「『月がきれい』がとても良かったんだけど、あんな感じの恋愛モノって他にないかな?」

ありがたいことに
「月がきれい」

に関する質問を複数いただいていたのですが、記事にまとめられそうなネタのタレコミをいただいたので今回はそれについてを。

4月のシーズンは中国の受験シーズンであり学年末にも重なることから、精神的にダメージを受けそうな恋愛モノで更に進路が恋愛に絡む「月がきれい」は、作品の評価はともかく盛り上がりという面ではイマイチな状態が続いたそうです。

ですが、作品終盤の時期になって余裕の出来た人が増えたり、作品の評価が伝わりり一気に見る人も出てきて徐々に評価が広まっているとのことです。

ありがたいことに作品に関するやり取りについても教えていただきましたので、以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「月がきれい」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「月がきれい」がとても良かったんだけど、あんな感じの恋愛モノって他にないかな?
一気に見てしまったんだが、最近見た中では最も優れている恋愛作品だった。正直泣いた。
キャラデザに雰囲気にストーリー構成、そして最後の展開にEDと完成度高過ぎだ。今自分の中で甘い恋愛モノを見たい気分が高まっているんだ。

「とても美味しい」作品だったよね。
自分の中学高校時代をちょっとだけ思い出した。もちろんこんなに甘くは無かったが。

しかし恋愛モノで「月がきれい」みたいな作品か……最近は恋愛モノになると歌の販促みたいなことになってるしなー

見る前はここまで完璧な作品だとは思わなかった。極上の作品だったよ。恋愛系でこれと同じように面白いと薦められるのは「トラどら」とかかな?

見事なハッピーエンドになんか久々に泣いてしまった。
最後の告白やLINEは本当に涙腺に効いた。
あと自分の中学時代と比較しても泣けて来るよ!

評判を聞いて12話まとめて一気に見たが間違いなく良い作品だった。個人的にはここ数年でのトップかもしれん。
ただ恋愛系だとこういう見終わった後にとても良い気分になれる作品って案外少ないんだよな……考えた末に出てきたのは「H2」だった。

「月がきれい」のような……となると「耳をすませば」とかかなあ

恋愛系の作品だし、忙しかったから完結してからまとめて見たけど今年最も集中して見た作品かもしれん。幸福にな気分になれる作品って良いよねー

恋愛モノの作品って「どんな恋愛が好みか」によってかなり変わるからね。
「月がきれい」のように恋愛に関してちょっとした含蓄を混ぜて、更に甘くしてくれる作品ってのはなかなか無いような……

純愛系の方向だと「たまこまーけっと」はどうだろう。

「ハチミツとクローバー」は良いぞ。
「月がきれい」よりやや成熟した、大学生のストーリーだ。

「ハチミツとクローバー」は恋愛系作品の名作ではあるが、「月がきれい」とは違うような気がするんだが。

あれは「うまく行かなかった恋に意味はあるのか」という話だからねー
作品のクオリティという面では「月がきれい」を見た後に見ても十分以上に良いと言えるレベルだが。

「君に届け」とかは?
ただあれは精神的なダメージが結構来る展開も混じっているかな?

私は「月がきれい」を見たせいで、他の恋愛系の作品をしばらく見れなくなりそうだ。
くっ付く過程や、くっ付いた後にイベントが発生して恋愛関係がいちど壊れそうになるというの展開は構わないし、成長の理由にするのも構わないが、それをやって上手くいかないとか別の関係になるとかで「ビター」な話にするのは好みじゃない、そういうのを見たいわけじゃないんだと気付いてしまった!

理解できる。
主人公とヒロインの関係が壊れる展開や追い詰められる展開が見たいわけじゃないんだよね。苦難を乗り越えて成長したり、その後ラブラブになった二人を見たいわけで。
不安定な関係を引っ張ったり無理矢理そういう状況に陥れるというのは萎える。それが長引いたり迷走したりすると最悪だ。

この作品もいつそういったひっくり返し展開になるかと不安だったが、EDまででその辺りを綺麗にやってくれたのがスバラシイ。
ただEDが確定すると、今度はその間のエピソードを描写してくれ、そこをアニメ化してくれという欲が出てしまうぜ!

そういや「君に届け」とかはモヤモヤを引っ張り過ぎてその間に疲れた覚えが……そこを飛ばせるなら良いと思うが。

飛ばすで思い付いたが、恋愛メインじゃないが見終わった後の感覚でなら「エウレカセブン」かな。

ああ、「エウレカセブン」は良いかも。グダグダな所は飛ばそう!

爽やかな印象ならあだち充作品を見よう!どれもオススメだ!

「月がきれい」はロマンチックなのに微に入り細にわたるストーリーで、更に甘くて前向きになれる、全体的にスバラシイ作品だったが、いざこの方向で……となるとなかなか思いつかないもんだね。

俺はマトモに初恋を体験できたわけではないが、「初恋」の理想はこの作品のような感じだ。理想をアニメにしてくれた制作スタッフに心からの感謝をしたい。

この作品が素晴らし過ぎてつらい。今後は恋愛系の作品ではコレと比較してしまいそう。そういう意味では有毒な作品だな!

それはどうしようもないよ。ゆっくり自前で解消していくしかないだろうね。
恋愛要素もあって、この作品のように何度も見たくなるような作品と言われると、個人的には「氷菓」を挙げたくなるかな。

ここまでの流れから考えると、「月がきれい」のような青春恋愛ストーリーを見たいなら、恋愛メインの作品では無くメインテーマが別にあって恋愛要素もある作品から探す方が良いのではないだろうか……?

恋愛というテーマも様々な方向があるし、それに加えて完成度の高い作品だからね。
あえて不満を述べるなら、後日談にもうちょと時間を割いて欲しかったということくらいか?

でもあれ、エンディングでその後を一気に流してハッピーエンドにしたけどもしその間のエピソードを作ってたらどうなったのかな……

考えてみるとあれは非常に上手いやり方というか、幸福な終わり方にする上で良いやり方だったのではないかと。

遠距離の時期のエピソードをやると、絶対にすれ違いやイラつきみたいな、安易な定番の展開を作り手がやってしまいそう。
そしてそのまま失速するか、「現実的」だという評価を求めて迷走する。

「月がきれい」も恋愛系作品を求める層すべてに好評ってわけじゃないからな。と合わないとかつまらないとかいう人も出てるし

二人でグダグダやってるだけみたいな受け取り方になってる人もいるし、難しいね。

私はEDのLINEとイラストのその後の描写とかは非常に「やられた!」という感じで良かったんだが、あれも不満な人いるからな。

それにしても恋愛モノなのに現代的なツールが幸せの役に立っているのは考えてみれば意外かも。LINEが問題解決に関してとても有能だった。

私は見終わった後もラストのLINEのシーンがふと思い浮かんで、甘さをかみしめていたりする。
ただ普通の作品のストーリーや現実だったら高校や大学で遠距離でLINEだったら関係が壊れていただろうなーとか考えてしまったりも。

本編はあそこで終わりにして良かったと思う。
もし高校で別の学校での遠距離恋愛でやるとなると、「いちご100%」の西野つかさのように近付いて離れて近付いて離れて近付いてみたいなことになった可能性も考えられる。
年齢が上がると環境も複雑になるし、二人の距離もどんどん離れていく。だから私は二人の物語を一旦あそこで終わりにして、その後の美しい未来のカットを紹介するのは最も良いやり方だったと思う。

とてもうまく現実と理想のバランスの取れていた作品だった。
良い恋愛系の作品はイロイロとあるけど、「月がきれい」ほどロマンと現実感を両立させることのできた作品は無いように思う。

未熟さと若い熱意と青春ぶりの組み合わせが最高だったね。
これで少し年代を上げてしまうと複雑な要素が増えて難しくなる気もする。
恋愛メインで見終わった後にこんなに幸せな気分になれるアニメって、実はかなり貴重かもしれない。



とまぁ、こんな感じで。
「月がきれい」という作品をかみしめている人が出ている模様です。

近年は新作の入れ替わりのサイクルが加速していますし、初動で人気や話題としてのネタを稼げなかった作品はどんどん埋もれてしまい、盛り返すのはかなり厳しいといった傾向があります。

しかし「月がきれい」に関しては終盤や作品終了以降もファンの支持が続き、作品に関するやり取りも続いているそうで、近年の中国オタク界隈における人気作、話題作とは少々違う状況になっているのは興味深いですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「またパクリウルトラマン……え?権利的には問題ないの!?」「頼むからウルトラマンの世界をこれ以上壊さないでくれ。頼むから!」

ありがたいことに
「中国で制作されている劇場版作品のイベントに出てきた顎の長いボディペイントのウルトラマン」
に関する質問を複数いただいておりますので今回はそれについてを。
中国に偽ウルトラマン?…円谷プロが抗議(YOMIURI ONLINE)

この中国国産ウルトラマン映画(?)ですが、
現在出ている情報によると中国の3DCGアニメ
「ドラゴンフォース」(原題「钢铁飞龙」)
の新作劇場版
「钢铁飞龙之再见奧特曼」
にウルトラマンが出てくる……という扱いのようです。
この「ドラゴンフォース」の劇場版は過去に日本進出もしていたようで、今調べたら作中の重要キャラの「伊特長官」が日本語版では「伊東長官」になっていたりするようですが、当時の劇場版の日本版での変更も気になる所です。

この件について、中国の報道によると中国側は
「正規に許可を取って作った作品」
「ユーエム社から正規に権利を取得している」
というスタンスのようです。
中国では2013年に最高法院で円谷がユーエム社に敗訴しています。
ユーエム株式会社
ウルトラマン裁判、中国最高裁で円谷プロが敗訴 ユーエム社「中国版ウルトラマンでリメイクも」(ハフィントンポスト)

中国で報道されている中国側の発言(中国語)では
「日本の円谷は海外版権と商標権を失っている」
とされていますね。
そして日本の円谷側からは翻案、改変などの権利の解釈について抗議が出ているという流れなのでしょうかね。
「中国ウルトラマン」問題の複雑な事情 中国での新作映画製作に円谷プロ抗議(ニコニコニュース)

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関する反応を、例によって私のイイカゲンな役で紹介させていただきます。


国産ウルトラマンだという「再見奥特曼」のイベントで出てきたウルトラマンがヒドイ。なんであんな造形になってしまったんだ!あんなやり方があるか!

ウルトラマンが顔芸のまま固まっている!?

あれはもしや……ウルトラマン城之内!

顔もヒドイが全てがヒドイ。
ボディペインティングでしかも足の指未塗装。

なんかヘンな造形だと思ったら、ボディペインティングかよ!
マスク以外もどうしようもないことになってる。

そりゃウルトラマンって全裸枠みたいなネタはあるが、実際に裸にボディペインティングで行くやつがあるか!!

これはわいせつ的なデザインだな。

ウルトラマンを侮辱しているだけだ。
炎上させてネタにするるにしたってヒド過ぎる。

最初期のボコボコ状態のマスク「硫酸顔」より更にヒドイ……なぜ今の時代にこんなのが。

ウチの国はこんなのでも話題になってしまうのが問題だ。やる方も問題あるが、見て面白がる方も問題だ。

まーた権利取らずに勝手にやったのか。

パクリじゃなくて権利侵害の方じゃないの?
我が国の海外に恥を晒すシリーズの新作か。

既に日本にバレてネタにされている……日本人から見てもツッコミ所しか無いようだぞ!

いや、一応権利的には大丈夫らしいんだよ……正式に取っているという発言が出ている。ただし円谷からではない。そして円谷からは否定のコメントが出ている。

またパクリウルトラマン……え?権利的には問題ないの!?

円谷からウルトラ警告が発せられたようだが、どうなってんのコレ。

藍狐は権利取得していると言って、円谷は権利を与えていないと言っている。どっちを信じるかは任せる。
もっともウチの国が、そしてウチの国の国産作品が恥をかくのだけは確定だ!!

権利関係がよく分からん。
結局これって日本人同士が争っているんじゃないか?
ならウチの国関係無いじゃないか。

国内では円谷が最終的に敗訴してたはず。
過去に円谷が外国人に権利売っちゃって旧作に関してはそれがそのまま生きているとか。

国内ではかなり白寄りのグレーじゃないか?
ブランドイメージ的に日本の円谷だと許可されないだろうけど、権利のロジック的にはこのアレなウルトラマンの方が有利だと思う。

翻案の権利は藍狐側には無いと思うんだが……

海外での権利売ってしまった先はタイで、会社は香港と日本じゃなかったかな。昔調べたんだがゴチャゴチャし過ぎで諦めたわ。

これで円谷のウルトラマンジードを作る金になるのかと思ったらそうじゃないのか。

円谷は著作権はあるだろうけど、商業関係はそうじゃないはず。そして中国で訴訟やるとしたら金も時間もかかるし円谷としてはかなりキツイだろうね。負けたら損害が拡大する。

円谷は海外版権管理に失敗して古い時代のウルトラマンで稼げなくなってるからな。
新作を今でもガンガン作るのはそれが理由の一つだろう。
もっとも、この藍狐版ウルトラマンに関しては厚顔無恥としか言えんが。

藍狐も「超獣武装」とかが調子いいんだからこんなことやらなきゃいいのに。
藍狐作ニセウルトラマンとしか認識されんぞ!!

まーたやらかしたのは楽視か。
藍狐にも失望した。
てか楽視まだ死んでなかったのか。

藍狐の作品調べたら昔見て結構好きだった作品があるからショックだよ。
こんなことやったら自社のブランド壊すだけだろ。もう藍狐は海賊版ウルトラマンでファンをバカにする所としか見れない。

権利侵害やらウルトラマンファンにケンカ売るとかダメージでかい。話題になっても、みんな明らかにこれをウルトラマンだとは認めていない。

そもそも「鋼鉄飛龍」も別に悪い作品じゃないんだから、強引にウルトラマンと結びつけないでも良いだろうに……

話題になって金を払うのがいるということなんだろうけど、どっちの作品のファンもたまったもんじゃない。

これよりキモイ存在ってのはなかなか無い。
もしやポスターの構図的に「鋼鉄飛龍」が偽ウルトラマンを袋叩きにするということか!?それならちょっとだけ許してやってもいいぞ!

こんなゴミみたいなマスク、そしてボディペインティングでよくやろうとしたな……

日本だったら着ぐるみで出せるんだろうけど、こっちにはそういうの無いからな。CG版ならともかく、三次元世界で物を作るとなるとヒドイことになる。

ウチの国のイベントではよくある話。
謎の人形とか謎のコスプレもどきとかもよく出現する。

でも最近のウルトラマンもどんどんヘンな方向になっているからな……ジードとかも……

確かに円谷の新作ウルトラマンはどんどんデザインがおかしくなるし、私も以前は罵倒していた。玩具を売るためにウルトラマンのブランドを汚している、切り売りし過ぎていると。
しかし本当におかしい存在というのが何か、今初めて見せつけられた気分だ。

ああ……これが本当のウルトラマンの危機というヤツなのだろう。
デザインが悪いとか、中国語翻訳が悪いとか、そんなチャチな話じゃない。
円谷の、正規のウルトラマンがどれだけ良いかというのを痛感したよ。

それにしてもタイトルも明らかに「奥特曼」の方を大きくして、「鋼鉄飛龍」が小さくなっている。色も赤と灰色でどちらを強調したいのか明らかだ。
色んな意味でファンをバカにしているよ。

なんかわけわからんのだが、「鋼鉄飛龍」も日本と関係があるとか日本系だとかいう話が出ているがどういうこと?

たぶん映画版が日本で上映されているのと、映画版に日本の監督が入っているということじゃないかな?

頼むからウルトラマンの世界をこれ以上壊さないでくれ。頼むから!



とまぁ、こんな感じで。
中国で今もウルトラマンファンやっている人達にとっては頭を抱えたくなる事態のようです。

ちなみに中国オタク界隈では顎が伸びている、
強調されているキャラに関しては
「猪木ファンという設定のある『遊戯王』の城之内がした猪木ポーズ」
がネタとして真っ先に出てくることから、
アントニオ猪木ではなく城之内が連想される模様です。

正直な所、海外権利のゴタゴタから「ウルトラマン」も「マクロス」と「robotech」のような展開になってしまうのかなーなどと個人的には考えていたりもしたのですが、最近の中国の動画サイトではウルトラマンの新作が普通に新作アニメ枠(中国では特撮もアニメ枠です)の看板作品として扱われるようになっていますし、そのまま摩擦や衝突が発生することになっている模様です。

中国では以前ショッピングサイトのタオバオが制作した実写版ドラえもんの短編でも
「野生のウルトラマン」
というネタを放り込んできていたのですが、あれもユーエム社経由の権利取得だったのでしょうかね。
中国国産実写版「ドラえもん」に対する中国オタクの反応

タオバオの短編のネタの流れや近年の中国の商業的な展開におけるふざけ方の空気からすると、イベントでのネタ寄りの盛り上げ方自体はそんなに不思議ではないのですが、「ウルトラマン」に関しては近年の新作の中国進出などで状況がまた変わってきているというか混沌としてきているようにも感じられますね。

それと、このイベントのお手製ウルトラマンを見て以前中国に出現したちょっと太目のご当地ヒーロー「天津侠」を思い出してしまいました。
天津に太めのご当地ヒーロー「天津侠」現る?
残念ながらご当地ヒーローという概念は中国には定着しなかったようで、今期の新作アニメの「アクションヒロイン チアフルーツ」もご当地ヒーローでは無くローカルアイドルネタの作品、それも既存の作品の亜流と見做されてしまっているようで、あまり話題になっていないようです……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国の2017年7月新作アニメ公式配信状況

例によって遅くなってしまいましたが、中国の動画サイトにおける7月の日本の新作アニメ状況のまとめさせていただきます。
少々周りがごたついておりまして、いつも以上にイイカゲンなものになってしまいましたがどうかご容赦を……


愛奇芸(iqiyi)
地獄少女 宵伽 (第4期)
将国のアルタイル
NEW GAME!! (第2期)
はじめてのギャル
ひとりじめマイヒーロー
魔法陣グルグル -MAGICAL CIRCLE-
闇芝居 第5期


独占配信
異世界はスマートフォンとともに。
活撃 刀剣乱舞
潔癖男子!青山くん
恋と嘘
バチカン奇跡調査官
プリンセス・プリンシパル
メイドインアビス


これまでに獲得した作品やシーズンごとの配信作品数を見ていくと、iqiyiの日本のアニメ獲得方針が頻繁に変化しているようにも見えます。
ここしばらくの間は日本の新作アニメ配信に対して積極的になっているようで、今期の獲得作品に関しては中国オタク的にも評価の高い作品を獲得しているという見方になっているのだとか。


優酷土豆(youkutudou)
将国のアルタイル
捏造トラップ -NTR-
ひとりじめマイヒーロー
魔法陣グルグル -MAGICAL CIRCLE-
闇芝居 第5期


独占配信
賭ケグルイ(配信延期中?新作紹介ページから消えたので配信中止かもしれません)
最遊記RELOAD BLAST
DIVE!!
ひなろじ 〜from Luck & Logic〜


日本のアニメ配信に関する新しい動きを打ち出したり、中国での配信は難しいと思われる作品を獲得してイロイロとやっていたyoukutudouですが、今期はついに(?)有料独占配信で配信延期或いは中止になる作品が出てしまったようです。これも新しい動きの一つ……でしょうかね。


bilibili
異世界食堂
18if
地獄少女 宵伽 (第4期)
将国のアルタイル
セントールの悩み
徒然チルドレン
てーきゅう 第9期
NEW GAME!! (第2期)
捏造トラップ -NTR-
はじめてのギャル
ひとりじめマイヒーロー
魔法陣グルグル -MAGICAL CIRCLE-
闇芝居 第5期
夢王国と眠れる100人の王子様 ショート
妖怪アパートの幽雅な日常


独占配信
アホガール
天使の3P!
ナイツ&マジック
バトルガール ハイスクール
Fate/Apocrypha
ボールルームへようこそ
ようこそ実力至上主義の教室へ


bilibiliは中国オタク界隈で7月の目玉と見なされていた「Fate/Apocrypha」を獲得していますが、bilibiliで現在サービスが展開されている中国国内版FGOとの連動効果もあってかかなり好調のようです。また他にもbilibiliで配信しているゲームと関係のある作品のアニメを確保していく動きが出ているとか。

ただbilibiliのゲームと関係するアニメを全て押さえているというわけでもないようで、例えば「刀剣乱舞」はbilibiliでゲームの方の中国国内向けサービスが行われていますが、アニメの配信に関しては中国本土はiqiyiが獲得、bilibiliが獲得しているのは香港台湾澳門向けの配信のみとなっているようです。


Acfun
独占配信
アクションヒロイン チアフルーツ
イケメン戦国 時をかけるが恋は始まらない
戦姫絶唱シンフォギアAXZ
ナナマル サンバツ


Acfunは中国のコメント付き動画サイトとしてはbilibiliよりも古く、Acfunから分離したのがbilibiliといった事情もあったのですが、ずっとゴタゴタが続いており、現在の規模や影響力に関してはbilibiliの方が圧倒的に強いといった状況になっている模様です。
そして今期から日本の新作アニメ配信にも産有してきましたが、今後どうなるのでしょうかね。ゴタゴタの話も聞こえてきますが……


以上です。
楽視はいよいよ動きが鈍くなってきているようなので、今回は省きました。
独占配信かハッキリしない作品に関しては独占に入れていません。

それから今期の日本での放映もある中国系アニメ扱いになっているっぽいのは
「狐妖小红娘」(縁結びの妖狐ちゃん)
「时间支配着」(時間の支配者)
ですが、「時間の支配者」はyoukutudou独占のようです。


とりあえず、こんな所で。
毎回気を付けてはいるのですが、配信状況リストに関しては毎度毎度抜けや間違いが出ております。そんな訳でいつも以上にツッコミ&情報提供をお待ちしております。

中国オタク「Fateの娘化三蔵ってどう思う?」「孫悟空を性転換されるよりはマシじゃないか?」Fate版三蔵登場から1年後の反応の変化

中国国内版FGOは西遊記ネタのイベントである
「星の三蔵ちゃん、天竺に行く」
が7月15日から開催されているそうです。
中国語告知ページ
(中国語版の「ちゃん」は「醤」ではなく「親」表記でいくのですね)

このイベントではFGO初出の中華系サーヴァントである
「玄奘三蔵」
が実装となりますが、男性では無く女性キャラ、それも露出度の高いデザインでの実装ということで、昨年の日本版における実装の際には結構な不満も出ていた覚えがあります。
中国オタク「Fateの三蔵法師はやっぱり女か」「あの国は女人化国だから」「この娘化はちょっと受け入れられない」

もっとも、情報が出てから既に1年以上経っている上に
「日本の西遊記関係の作品において三蔵法師は女性扱いにされることが多い」
という日本の作品の傾向も中国オタク界隈ではそれなりに知られていることから、1年前とは少々違った反応も出て来ているようです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「Fateの三蔵法師」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


天竺イベ始まったけど、Fateの娘化三蔵ってどう思う?
自分はこれはこれでアリな気分になってきたんだが。

モーションや技に中二病パワーがあったのは意外だった。課金しちゃった……

日本人制作だから強めの反発が出るのは当然だが、西遊記の後伝的な作品は映像作品にもネット小説にもあるし、Fateのこのレベルなら問題無いというかわりとマシな方に思える気もする。

西遊記のその後的な話や西遊記の現代ネタ解釈的な作品はネット小説でもイロイロとあるし、これくらいのイベントのストーリーの改変は自分も問題無かった。
三蔵女体化でもう何でも来いみたいな気分になってたのもあるだろうけど!

私はFateの三蔵の問題は性転換だけではない、元ネタの三蔵とのギャップの大きさだと思う。
戦闘寄りの扱いになって、性格も変えて、キャラデザも大きく変えて女菩薩みたいな扱いになってるから拒否反応が出て受け入れられない。

私も当初娘化三蔵は絶対に受け入れられないと思っていた。
だが声優が小松未可子だと気付いて萌えられるようになってしまった。

三蔵のモーションや宝具を見ていると、型月の西遊記ってどんな旅をしていたんだとツッコミたくなってくるわ!

孫悟空の封印された五行山ってああいう扱いだったのか……

ところでゲーム内の性能的にはどうなの?

星5キャスターは孔明と今後実装されるマーリンが隔絶しているが、それを考えなければ星5相応には使える。小学生が好きならイリヤ、おっぱいが好きなら三蔵って所かね

なるほど。俺は小学生狙いだから三蔵はいいや。

自分はイリヤとだったら三蔵の方が好みかな。
ただこのデザインは受け入れられない人多いだろうなー

三蔵は慣れて来ると立ち絵も悪く無いように思えてくる。
最終再臨絵はちょっと微妙だが。

三蔵師父よ……なぜそんな格好してるんですか。仏様があなたを見たらどう思うかと……

どうして最初から露出全開なのか!

ですが、この三蔵なら私は白龍になって馬になりたいと思います。

いいよね……馬のポジション……

Go West!!の礼装、よくみたら馬が呂布か!?ヒドイな!!
よし、私が代わってあげましょう。

悟空に助けを求めるボイスとか萌えるし、設定も良いとは思うんだが、性転換がなあ……

でも孫悟空を性転換キャラにされるよりはマシじゃないか?

そうか、その危険性もあったか。
でも男性のままで出して、三蔵と孫悟空のカップリングとかもっとイヤなんだよね。

言われてみれば三蔵法師と孫悟空が恋人同士とかもっとイヤだな!!
でも日本の歴史ネタの扱いや、Fateのノリを考えると日本人はその辺りを配慮してくれないだろうな……

ネタか本決まりなのかは分からないが、経験値設定の孫悟空は既に出ている。そっちは特にひねりの無い孫悟空だった。

私としてはFateに不足しがちな直球おっぱいキャラとして評価したい。

三蔵の性転換はFateだから予想はできたが、元気なおバカキャラになるというのは完全に予想外だった。こっちの方が改変としては珍しいのではないだろうか。

その辺りの性格は六章でまた活かされているから悪くないと思う。

キャラとしての評価に関して大事なのは今やっているイベントよりも、今後実装される第六章だろうね。そこでの活躍や発言を見るとキャラの印象がかなり変わるというか刻み込まれる。
天竺イベントだけだとあまり印象に残らないギャグキャラ程度。

実はピックアップの少ないキャラだから、今回のイベントを逃すとしばらくはピックアップの機会が無い。キャラデザが好みだとキャラが気に入ったとかで今の時点で勢いで課金したヤツは実は勝ち組かもしれん。
自分は日本版第六章で好きになったのに、ピックアップがなかなか来なくてな……

キャラデザも性格も好みではあるんだよ。
だが三蔵というのが……西遊記の三蔵を連想して複雑な気持ちになるんだよね。

それはとてもよく分かる。私も普通の西遊記の三蔵が思い浮かぶから厳しい。
中国系英霊は自分の中のイメージが確固なものになってしまっているから、Fateのサーヴァントとのギャップに苦しむよね。

この三蔵のおかげで、普通の円卓の騎士ファンがFateやセイバーに反感を抱く理由が少し実感できた気がする。

だが考えてみれば観音を女性扱いしているウチの国はあまり文句を言えないのではないだろうか?仏教関係ではわりとインドに怒られそうなことをしている。

Fateの中国系サーヴァントってイメージが強固で歴史ネタが絡むと炎上し易いけど、三蔵に関しては昔からよくある日本の改変だから比較的「慣れ」があるような?

どうしてもダメなら、脳内変換で聖白蓮にすれば問題ないという方法も提唱されているようだが。

なるほど。まさか三蔵に関して型月厨と東方厨の陣取り合戦というか浸食合戦が行われるようになるとは。

ところで天竺イベントで哪吒が出て来たんだが、なんで仏の使者みたいなことやってんの?哪吒は特に何の関係も無いはずなんだが。

あれは西遊記の方の哪吒を踏襲して出したんじゃないか?
西遊記だと哪吒の霊魂に蓮の葉や根で体作って復活させたのが釈迦如来だぞ。そりゃ使者くらいやるよ。

哪吒は西遊記ベースと封神演義ベースでは扱いが違うからね。
太乙真人関係の認識だけだと戸惑うかもしれんが、西遊記ベースだと哪吒は釈迦如来や観音菩薩との関係もあるから出ても不思議じゃない。

私はあそこで哪吒を出してきたことに驚いたよ。日本だと哪吒の人気は低いから。
ウチの国だと孫悟空のライバル扱いにもなれるが、日本だと知名度も評価も微妙だ。

鉄扇公主とかウチの国だとそれほど人気な所では無いからね。
日本だと牛魔王と共に一番人気の高い、有名なエピソードらしいけど。
あと今調べてみたが、このエピソードは牛魔王の所で哪吒出てるな……

しかし哪吒に関してはどういう扱いになるのだろうか。
人気高いけど実は封神演義とかでは戦績そんなに良くないし能力が刺さる相手じゃないと活躍できていないとも言える。Fateでどのような評価をされるかちょっと不安。

大丈夫大丈夫。孫悟空も自力で解決できたパターンはそんなに多くない!

まぁ三蔵の女体化はなんだかんだでfateの流れの中のネタとして理解できるし、偽娘に比べたらマシだよ。
最近のFateの偽娘押しはなんなんだ。少し前からアストルフォとデオンの話題が多かったが、最近はアニメの影響かアストルフォ関係のネタがやたらと多い。

こっちの論壇もアストルフォ好きが多過ぎてキツイな……アストルフォと三蔵だったら自分はまだ三蔵の方が良い。

いやそれって、どっちが良いというか、どちらかを選ばなければいけないものでもないというか、むしろ両方拒否でも問題無いんじゃないか……?



とまぁ、こんな感じで。
相変わらず女性の三蔵法師というキャラを受け入れられない人は多いようですが、普通に受け入れて萌えているという人も以前に比べて増えている模様です。

ざっと見た印象ではありますが、Fateの三蔵に関しては「受け入れられない」という人はいても、炎上というレベルにはなっていない模様です。
この辺りに関してはFate以前の日本の作品における三蔵法師の女性化という前例がありましたし、それに加えて情報が入ったタイミングがまだ中国で本格的にFGOが盛り上がる前であったというのも影響しているのではないかと。

中国におけるFate関係の中華サーヴァントの炎上に関しては、元ネタとなった人物やアレンジの仕方という部分も大きいと思いますが、その情報が入るタイミングや環境といった要素も無視できないのではないかと考えてしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「Re:CREATORSに出た『ファンディスク』ってどんなことを、どこまでやれるの?」

ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただいたので今回はそれについてを。

7月に入ってからも中国オタク界隈でイロイロと話題になっている
「Re:CREATORS」

ですが、先日放映された際にエロゲー出身のキャラ設定を付け足す、大きく動かすような手段として
「ファンディスクであれば可能」
といった話が出ました。

中国オタク界隈ではこの辺りに関して
「ファンディスクとはどこまでできるのか、影響の具体例は」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


この間の「Re:CREATORS」で最後にギャルゲーキャラの参戦に関して「ファンディスクをやればいける」という話が作者から出たけど、ファンディスクってどんなことやれるの?
調べたんだがいまいち分からない……

あのとてもキモイ作家が最後に言ったアレか。
あっさりと提示した「ファンディスク」という解決策だが、どの程度有効なのかは私も気になる。

劇中劇や、スターシステム的なネタをやってもいいという感じかな。

ファンディスクって後日談やifルートを収録するものだったように思うが……それか設定資料集的なもので。

魔法少女になるとかじゃないの?

異世界トリップして特殊能力に目覚めるとか、並行世界的な舞台にしてそこでは同キャラが別の能力で活躍していてヒロインも特殊な能力を持っていたとかになるのかな?
自分が思い付いたのは「マブラヴ」だ。

その辺りの改変について聞きたいんだが、どこまでやれるというか、どんな実例があるの?
私が知っているファンディスクって基本的に後日談やキャラのエピソード補完系の作品で、戦闘力強化系とは結びつかないんだけど。

そこはジャンルと作者次第だからなあ……作品によってはかなり吹っ飛んだ設定を放り込む。
ファンディスクの影響として有名なのは「リリカルなのは」だろうね。あの暴君は元々エロゲーの妹キャラでエロシーン無しだったのがファンディスクでヒロインになるエピソードが出来て魔法世界属性がついて、それを元ネタにしたアニメ化でああいうことになっている。

ファンディスクは追加ストーリーだけのもある、というかほとんどはそれじゃないかな?アニメ化はされていないが「シュタインズゲート」とかにもファンディスクがあるよ。

「シュタインズ・ゲート」にもあったのか。どんな感じ?

なんか普通のギャルゲー。キャラを楽しむものでストーリーを楽しむものでは無かったわ。

ファンディスクって基本的には本編終了後の外伝や追加エピソード、同じキャラや世界観を流用した別システムのゲームって所だろう。
俺の好きな同人ゲーにもファンディスク的な扱いの作品を出してくれたのがある。

ファンディスクもメディアやジャンルごとに違うからね。
一般向けのゲームやBLゲーム、それから「Re:CREATORS」に出て来たようなエロいゲームまで。

拡張機能やデータというケースもあるね。スパロボZとかがそうだった。

結局は公式同人みたいなものとして認識すればいいのかな。

作品の拡張や継ぎ足しみたいなものだよ。
キャラデザや背景設定を変えずに、日常系ラブコメ作品をバトル系にしたりする。

連載漫画のジャンル変更が突発的に発生したとか、キャラだけ流用したスピンオフ作品が出て来るようなもんか。

そんな感じかな。ファンの間ではどれもキャラの持つ設定として認識されるから、後付で特殊能力持たせてもいけるという扱いになるのでは。

ファンディスクは人気作品の世界観やキャラクターを再利用してもう一本作品を作り、完全新作の方の完成までの時間を稼ぎながらファンの需要も会社の収益も満たせるというヤツだな。攻略できないサブキャラが予想外の人気になってしまった場合の対処方法の一つでもある。
ただやり過ぎて新作の制作に悪影響を及ぼすこともある。

俺、ファンディスクに良いイメージ無いというか聞いた話は大体が騙して金を巻き上げる類のものばかりなんだが……

ファンディスクばかりでまともな新作出ないなんてのもあるらしいな。

それにしてもファンディスクってどの程度ファンに影響するものなんだろうか?
「なのは」レベルになるにしても、あれってアニメ経由で人気になったわけだし、ファンディスクだけでどの程度の影響が出るのか想像し難い。

なるほど。それは確かにハッキリしないかも。
ところでそんな感じでジャンル変更まで発生するようなファンディスクってどんなのがあるのかな?私は「リリカルなのは」以外の例を知りたい。

「マブラヴ」はファンディスクが実質本編扱いになっちゃってるね。

それはちょっと違わないか?「マブラヴ」は本編の時点でアンリミテッド編でロボとBETAが出てる。

「D.C. 〜ダ・カーポ〜」は続編も含めて稼ぎのメインがファンディスクと本編の微妙なアップデートばかりになっているからファンディスクが作品のメインと言えてしまう気もする。

最近魔法少女化したのだとグリザイアシリーズの「アイドル魔法少女ちるちる☆みちる」かな?あとファンディスクではないが「School Days」も魔法少女化してたはず。「なのは」もそうだが、魔法少女になるのはわりと鉄板らしい。

工画堂のファンタジー音ゲー「エンジェリックセレナーデ」はファンディスクとして「まじかるトワラーエンジェルラビィ☆」がヒロイン魔法少女化で出ているね。
ただあの作品は扱いがゴタゴタしているからその辺りの経緯が自分もハッキリ把握できていない。

「プリズマイリヤ」もFateのファンディスク経由だという話を聞いたがどうなんだ?

そこは少々めんどくさくてね。えーと、Fateの魔法少女ネタの大元はファンディスクの「Fate/hollow ataraxia」なのは間違いない。ただ最初に出たのは杖のカレイドステッキの方だけで、魔法少女になったのも遠坂凛だった。
そしてその設定を利用して作られたのが「プリズマイリヤ」になる。

なるほど。流れは理解できた。
どこから始まったのかを定義するのが難しいという所か。

とりあえず一番好き勝手やるのが18禁のエロゲーで、galgame内の一般枠だとそこまで弾けた感じではない。
見方によっては攻略キャラやストーリー追加といった要素のある非18禁版への移植がある種のファンディスクと言えるかもしれない。(エロシーンは削られるけど!)

ファンディスクの中でも18禁ゲームのファンディスクって特殊で、ファンディスク内で展開される作品の重みや影響が大きいのよ。TYPE-MOONなんかはそのやり方で世界観を拡張し続けていた時期もある。
その辺りに関して他のメディアやジャンルのファンディスクのイメージで考えてしまうと混乱するかもね。

そう言えば「Re:CREATORS」ではgalgameの認識の違いに関してこっちでも少々混乱したな。日本では18禁とそれを移植した一般向けの「ギャルゲー」は明確に異なる。こっちのように全部ひっくるめてgalgameじゃない。
今後その辺りの移植媒体や表現の違いに関するネタが出てきたらまた混乱しそうだ。



とまぁ、こんな感じで。
ファンディスクの大まかなイメージは理解されているものの、ファンの間における扱われ方となるとピンと来なくなってくるみたいですね。

中国オタク界隈にもアニメや漫画ゲーム関係のグッズはイロイロと入っていますがファンディスク、それもエロゲーのファンディスクの内容となると本格的に手を出している人はかなり少なくなるそうです。
そういった状況なので、ファンディスクベースによるキャラ人気の盛り上がりやその影響などといったことに関して意識したり体験したりする機会はなかなか無いのかもしれません。


もうかなり前の話になりますが、個人的に思いつくファンディスクの影響となるとやはりLeaf作品が真っ先に思い浮かびます。
ファンによる二次創作、SSに関してもファンディスク収録の「リーフファイト97」の影響か、どのキャラクターもすんなりと戦闘能力を身につけられたというかイメージし易くなっていましたし、キャラをクロスオーバー的に扱ったり、二次創作にバトル要素を入れたりする方向でも随分と盛り上がっていたように思います。

そんな体験もあるので「Re:CREATORS」の世界観にここに来てファンディスクネタが放り込まれてきたのは個人的にちょっとワクワクしてしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


桂木桂馬はgalgameを遊ばない オタ中国人の憂鬱アップデート

中国オタク「学校の成績ベースで金がもらえるのは夢がある」「『ようこそ実力至上主義の教室へ』って設定は魅力的な作品だよな」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

7月新作アニメの一つ
「ようこそ実力至上主義の教室へ」

は中国の動画サイトでも配信されているそうですが、
作品の舞台となる学校の設定、なかでも
「学校の評価によって、生徒に現金と同価値のポイントが支給される」
というのが話題になっているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ようこそ実力至上主義の教室へ」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「ようこそ実力至上主義の教室へ」って設定は魅力的な作品だよな。
キャラやストーリー展開はちょっと残念だが。

それは確かに。学校の成績ベースで金がもらえるのは夢があるな……

この作品を見ていて自分が過去に妄想したことや昔見たネット小説を思い出してしまった。テストの成績がお金になればなんと楽に暮らせるかと。

この学校みたいなシステムなら、自分も中の上の生活レベルを獲得できそうだわ。

裏があるんだろうけど、この作品に出て来る学校は良いと思う。ある意味では公平だ。

ヒドイ世界観の話かと思ったら、個人的にはわりと理想的な世界観だったよ!

試験の点数が生活に影響するというのなら「バカとテストと召喚獣」なんかもそうだったし、クラス分けによる学校生活レベルの変化なんてのは珍しくないが、この作品はとても直接的に来たなあ

現実で試験の成績と金が関わるようになるとしたら、もの凄く大変なことになりそうだが、それでも勉強すれば確実なリターンがあるというのは魅力を感じてしまう。
昔は違ったかもしれないが、今の時代は学力が無ければスタートラインに立てないが、スタートラインに立ったら学力以外の能力も無ければダメ、勉強したことへのリターンも不確実な時代だ。

そんな単純な世界観でもないだろ。
この作品の学校の中では勉強しかできないヤツは生きていけない。

つまりこれは教室が戦場ってこと?暗殺か!?

それでも学力ベースの評価の結果が金銭になるってのは心惹かれるものがある。
キャラの頭の悪さや矛盾があるように感じられる設定とか、問題が無いわけでは無いが設定もキャラデザも興味深い作品だ。

初っ端のヒロインキャラ?の初登場の席譲る譲らないのやり取りは酷かったが、世界観とシステムはなんだか否定する気になれないね。

ヒロインが主人公と出会う展開に関しては日本のオタク向け作品ではネタ切れが起こっているのでは。あの展開、私は作者が考え過ぎた結果にも感じられた。

ダメな方向の中二病的キャラが多いような……でも学校のシステムが気になるから3話までは見る。

これって主人公とヒロイン以外はアホになる、或いは主人公以外はアホになるパターンか?
最初に10万使いきるとか、いくらなんでもアホ過ぎるだろう。
普通は今後の生活や将来のことを考えて貯蓄しておくものだろう。

まぁそこは演出込みってことだろう。
原作党としては、作中のキャラのアホさはある程度スルーして見て欲しいと言わせてもらおう。頭脳戦になる所までいけば面白くなる。

それにしてもこの学校の生徒のレベルがよく分からん。
進学校という設定のはずなのに、明らかに勉強できないキャラも入っているし。いくらDクラスでも普通の学生として問題のあるレベル、社会のゴミレベルが入学しているのはどういうこと?そこは作者がちゃんと考えていないからスルーしてあげるべき矛盾なのか?

そこは学力のみじゃないみたいだぞ。日本の一芸入試制度みたいなもんがあるっぽい。

超高校級のなんとかが入るような感じか?
でもそれならば、どのキャラも何かもう少し優秀さや突出した能力があると思ってしまうんだが。

ヒロインがなぜDクラスに割り振られたのかというのも、ストーリーが進むうちに判明するのかね。今の所あの性格だけでも理由としてはそれなりに納得できてしまうが!!

単純に勉強していればいいわけではないという設定ではあるようだけど、良い生徒でいればいいということならウチの国には自信があるやついっぱいいるだろうし、なんか夢や妄想みたいな気分になってしまうかもな。

ヒロインが気に食わないという人が少なくないようだが、お前達一体いつからあのキャラがヒロインだと錯覚していた?
あのキャラ原作だとほぼかませキャラというか、主人公の踏み台。ヒロイン枠に近いのが二人別にいる!

なに!?デレるとかじゃないんですか!?

なんかよく分からん上から目線や全然驚きじゃない驚きの事実や鬱要素とかじゃないと良いな。3話までは見るつもりだけどそれまでに盛り上がらなかったら撤退する。

何をやりたい作品なのかまだよく分からんよね。

恋愛無しの作品にするのか?
あとやはり主人公SUGEEEEE!実力隠してたぜ系か?
主人公のカッコイイ活躍自体は好物だけど、周囲の知能が低下するようなのだとキツイ。

天才だけどめんどくさいのが嫌だから実力隠すわー系か?それとも学校では評価されない司馬達也系なのか?

ところで主人公が一ヶ月に使うのは2万ポイント=2万円か。
これ日本の学生の生活費だとどんな感じなんだろう?

人民元だと1200元くらいかな。
自分なら2〜3か月いけるが、中国の話だからな……日本だとどうなんだろう。

初期に配った10万円は人民元だと6000元か。普通に半年いけるわ。

日本の物価は高いから10万円ってそれほど多くない。ウチの国でもスマホやゲーム機や服買ったら金が飛んで行くし、日本なら尚更だ。

そこは日本の学生にとってはかなり多いってことなんじゃないか?

作中で無駄遣いした連中は毎月10万もらえると思い込んでいたわけだし、実際の感覚というのはやはり分からん。
主人公の使った額から考えると月2万というのは一般の高校生的には可もなく不可も無くということだろうとは思うが。

この作品だと寮生活で家賃関係の出費は無しで、食費は最低保証があるんだっけ?生活必需品だけの購入と考えれば月2万円でも余裕なんじゃないかな。

ゲームの知り合いの日本人の課金ペースで考えると安過ぎる気がする。
諭吉2枚で生活費まかなえるの?日本だろ?
家賃や電気代水道代暖房代取られないとしても……

10万が人民元だったら悪くないが、日本円だと微妙だな。

人民元だったら悪くないどころのレベルじゃねえよ!
そこまで稼げる人間が現実にどれだけいると思ってんだ。

日本だと成人男性でも月10万あれば住居関係費用込でも生活費足りるんじゃなかったかな?日本の生活って税金や初期費用を考えなければこっちのイメージより安いと思うよ。

10万だと東京じゃ家賃も払えないと思うんだが。

東京も家賃高い所ばかりじゃないって!
駅の近くや業者通したりすると跳ね上がるけどね。

とりあえずこの作品は恋愛じゃなくて勉強をするという話だと思っていいのかな?
成績以外の所に評価基準があるとしても、勉強から離れるほど独特の世界を構築するわけでは無いようだし。

いや、勉強というよりも学校という閉鎖空間と評価体系を使った「カイジ」みたいな作品かも。勉強だけでなく攻略法を見付けろという話。
原作だと夏休みに無人島生活ベースのゲームやったり豪華客船でグループ同士の頭脳戦やったりするから。

恋愛系じゃなくて頭脳バトル系の作品だと思う。

日本の作品によくある何でも学校を舞台にしたがる系統か。
興味はあるんだが、キャラが主人公とヒロインもあまり好みじゃないし、出て来るキャラがどいつもこいつも成績と改善に「頭が良い」ように見えないからキツイかも……

それについては受け取り方次第だろうしなんとも。
ただ原作で一番つらいのはたぶん1話相当の部分というか、キャラ紹介だと思うから、この後は少しマシになると思う。
あとサービスシーンはあっても恋愛要素は当面無いはず。



とまぁ、こんな感じで。
勉強の結果がそのまま金になるらしいという設定に、妙な魅力を感じてしまう人が出ている模様です。

一般的な所を比較した場合、中国の学生の勉強に関する圧力やこなさなければならない課題は日本以上に厳しいものとなっています。
ただその勉強は当然ながら将来のため、進学のためのものですからすぐに自分の利益につながるものではありません。また最近の中国では就職難から勉強していい学校に入ればそれで何とかなるという認識も薄れており、
「勉強だけではダメ、しかし勉強以外にできることもない」
という不安を抱える人も少なくないという話です。

そういった背景もあるので、この作品の設定は中国の学生の精神状態に対してかなり刺さるものがあるのかもしれませんね。

7/16追記:このネタを教えてくれた方によると
「中国の高校生はバイトができないので現金収入に餓えています!」

「最近は大学生になればバイトをする人も出ますが、日本のようにバイトするのが当然という感じではないですし、まともに稼げるバイトというのも少ないです」

「学校の成績でお金がもらえる設定を妄想した人の割合は日本より高いと思います!」

とのことでした。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

Fate/Apocryphaのアニメに対する中国オタクの反応

ありがたいことに
「中国のFate/Apocryphaのアニメに対する反応は」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

「Fate/Apocrypha」


はFate関係の新作アニメということもあり、中国オタク界隈では初動からかなりの話題となり再生数も稼いでいる模様です。

また今回は中国オタク界隈におけるFate関係の環境の変化、特にFGOの中国版サービスによる影響がイロイロと出ているようで、作品に関するやり取りも過去のFateアニメとは少々違うことになっているようです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「Fate/Apocryphaのアニメ」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


Fate/Apocryphaのアニメが始まったわけだがみんなどんな感じ?
例によって文句が目立つが!

ちょっとストーリーが駆け足過ぎに思える。
小説の序盤、サーヴァントやマスターの紹介が面白い所だったのにそこをあっさり流しているのは残念。

第2話まで見た限りだが、自分もその見方に同意したくなる。
原作の重要なフラグになる部分もあっさり描写になっているのはもったいない。

モーさんは正直セイバーより好みなキャラかも。

シロウ・コトミネのネタバレを踏んでしまった……キャラデザ的に見て、てっきり主人公枠に近いキャラだと思ってたのに。

とりあえずざっと見た印象だと赤の陣営の方が強そうなんだが。戦力で見ると黒の陣営は勝てそうにない。でもレア度で考えると案外いけるのか!?

赤のカルナは公式設定でギルガメッシュと同クラス扱いだし、アキレウスは設定上はギリシャ系の最強クラス。
ただ黒の方はヴラドの知名度補正に加えて、ホムンクルスによる魔力補充が可能だから開始時の状況だと設定上はわりとバランスとれてたりする。

だから10連ガチャはやめろと……高レア狙うなら単発だ!

触媒に関する差があるから、赤が最高レア確定ガチャで、黒が最高レア1体指定可能な特典つきのガチャセットみたいなもんかもな。

召喚シーンがわりとあっさりしていたのはちょっとガッカリ。
Zeroの時は第一話が実質2話分だったし、キャラの数や扱いも違うししょうがない所もあるが……でもジャックの召喚のエピソードはもっとじっくりやって欲しかった。

なんか全体的にぎこちなさを感じる描写とストーリーだ。
アニメではきちんと描写されないからキャラに深みが感じられない。
それに加えて頻繁にキャラの作画崩壊が発生するのも引っかかる。

東出の書く作品はソシャゲみたいな軽さで何も惹かれる所が無い。聖杯戦争の規模やルールが大きくなったことに関する矛盾の解消のための説明すら無い。見る価値も無いし棄ててよさそう。

今の所は飛び抜けた良さのある作品って感じではないかな。ウェイバーとか知っているキャラや関連する設定が出たりするのは楽しいから追いかけるけど。

FGOのイメージとどれだけ違うのか興味がある。
少なくとも第四章のロンドンとは違うんだよね?

キャラ設定を読んでもなんかよく分からんのだが、黒野陣営の中でヴラドの扱いが別格なのはどういうことなの?

ヴラドは実質的な黒陣営の指揮官という扱いで、黒の陣営の戦略はヴラドの補正、スキル、対軍宝具が中心になっている。
Apocryphaの聖杯大戦はルーマニアでの戦争だから、ヴラドは最大レベルの知名度補正とスキル効果が得られるし、個人戦闘力もカルナと同レベルになるんだわ。

うーむ……黒の陣営のサーヴァントに関しては、ヴラドと明確な上下関係が有るのは納得できないかな。ジークフリードやケイローンは跪いて忠誠を表すキャラじゃないと思うんだが。

あれはユグドミレニア一族内におけるマスターの上下関係もあるからねー
もちろん演出的な所もあるだろうけど。

あとサーヴァントと言えばヴラドに関してはいくらなんでもマスターの態度が極端すぎると思うんだが。そりゃ英霊として尊重するのは分かるが、マスター側の身分を低くし過ぎているのもなんかヘンな感じだ。

あれって遠坂時臣と同じような失敗やらかしそうだよな。

あー……アレに関してはまぁ後の方を見て欲しいとしか。
とりあえずヴラド三世のキャラクター設定は虚淵玄が担当している、そしてクラスはランサー!とだけ言っておこう。

サーヴァントの性格もマスターの目的も遠坂時臣とギルガメッシュの組み合わせとは結構違うのが興味深い。

ダーニックは極端だが、Apocryphaはサーヴァントを単なる使い魔として下に見て扱うマスターはゴルド以外はいないのかな?
マスターとの関係が良い方も悪い方も特殊だ……

ダーニックは時臣より優秀な印象を受けるね。このままいくとは限らないだろうけど。

ダーニックの態度は極端だが、裏もある。ネタバレになるから詳しくは言えないが、時臣と同じく令呪前提な所はあるね。小説版の描写では時臣の内心もわりと不穏だったりする。

今の所モードレッドが面白い。
そしてジークフリードのマスターはフラグ立て過ぎだ。

モーさんと獅子劫のチームはいいよね。キャラの方向的にも描写的にも愛を感じる。

お前らこんな作画崩壊アニメよく見てられるな。
一時停止してネタ画像収集するアニメとしてしか価値無いぞ。
だからA-1は嫌だったんだ。

作画崩壊というかムラはA-1だから諦めてるが、アニメのキャラデザイン、特にヴラドの顔はさすがにイヤだ。なんであんなことに……

私はジークフリードが崩れまくってるのにガッカリだよ。
そりゃあ今後の展開的には雑な扱いになるのかもしれんが……せめて二回の戦闘はしっかり描いてくれ!

同意。アニメを見ていてまたジークフリードが崩れているぞ!と意識してしまう。
戦闘の描写もぎくしゃくしているから不安だ。

モーさんの作画崩壊な所に関しては課金した金返せと思ってしまう。
戦闘シーンよりも動きの無いシーンの方が作画の崩れを意識してしまうかなー

モードレッドと獅子劫コンビの戦闘は結構良かったかも。

第2話の戦闘シーンはまぁまぁだった。ただ設定による予備知識が無いと戦闘の凄さが理解し難い所もあるからなあ……相手が無能なのかこっちが強いのかパッと見では分からんシーンもあるのが。

私も第一話は不安だらけだったが、第二話でちょっと持ち直したかもしれん。ストーリー追っかけてネタを補給するのが主な目的ではあるが、作画が良いに越したことは無いんで頼むから崩壊は少なくしてくれ……

キャラも戦闘シーンも当たり外れが大きいのはどうなのかと。
結局今の日本のアニメ会社で信用できるのはTRIGGERだけ。「リトルウィッチアカデミア」みたいな作品を作れないのか。

理想的なレベルではないかもしれないけど自分はこのレベルなら作画崩壊崩という認識では無いんだが、みんな厳しいな。

私もスバラシイとは言わんが普通って感じかな。
まぁ自分がアストルフォ中心に見ているからかもしれんが!

アストルフォ人気高いよな……直前にセーラー服まで追加されているからもう止まらん。

一部の連中にとってはFate/Astolfoになっとる。

俺はフランケンシュタインちゃんがカワイイと思います!

まさか真っ先にペロペロしたくなるのがジャンヌの背中だったとは……

俺の嫁がたくさん出て来るから楽しくて楽しくて。
この背景を持った嫁が後に我がカルデアに召喚されて絆レベルを上げていると考えるともうね!

女性キャラ枠はどれも魅力的で迷う。モーさんにジャックに女帝セミラミスにフランケンシュタインちゃんにアタランテ……ボイスも好みな声優ばかりだし。

今回弾幕コメントにFGOネタ多過ぎだ。お前らちょっとは自重してくれ。

FGOの影響でファンやコメントの方向がかなり変わったよな。

知識レベルが高くなったというか、専門のネタが増えたというか……ハードルが高くなった気もする。



とまぁ、こんな感じで。
イロイロと文句言ったり考察したりしながらで盛り上がっている模様です。

また既にFGOに参戦しているサーヴァントに関しては、FGO経由のイメージが固まって知識も蓄積されているようで、そちらと比較してどうなのか、どうなるのかといった発言も見受けられました。

これまでのFateのアニメに関する反応と比べると、作品の内容やサーヴァントの設定に付いて語れる、それも他の作品との関係も合わせて語れる人がかなり増えている印象も受けますし、FGOの中国展開はイロイロな方向に影響を与えているようですね。


それから新作アニメに関する質問をいただいておりますが、私の方の視聴が追い付かなかったり、記事にするほどのまとまった反応が見付からなかったりで難しい作品もありますので、その辺りについてはどうかご容赦ください。
例えば今期の「セントールの悩み」に関しては、今の所中国系スタジオの関わっている作品だということや独特の世界観に関するやり取りがあまり見当たらないので、質問をいただいてはいるものの記事にまとめるのは難しい状態だったりします。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「メイドインアビスが凄い良いんだが」「日本のオタクはこういう作品を評価しない」「ウチの国で人気になる可能性の方が低いんじゃないか?」

やっと平常運行に戻れそうな今日この頃ですが、新作アニメに関してはようやく本格的なチェックを開始しているような体たらくでございます。今期にタイラーの新作があるとか昨日初めて知りました……

さて、それはそうと私が見た作品の中で反応を調べられそうなものからぼちぼちと。
ありがたいことに
「メインドインアビスの中国での反応は?」
という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「メイドインアビス」

に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


メイドインアビスが凄い良い雰囲気とクオリティなんだが。

作画も音楽もスバラシイ。
これは7月新作アニメの意外な収穫だ。

私もそこに驚いた。
全く注目していなかったが、見始めたら絵と音楽に完全に心を持っていかれた。

ストーリーや設定も良いよね。まさに冒険とファンタジー。

これって宮崎アニメの影響は入っているのかな?スタッフ関係とかも含めて。
自分の第一印象は宮崎アニメみたいだというものだったから気になる。

私もジブリ系作品、「ラピュタ」や「千と千尋」のような印象を受けたね。

ネタバレしない範囲で言うが、ちょこちょこダークな世界観や設定が入るし、ジブリよりは大人向けかな。でも最近では珍しいタイプの作品なのは間違いないよ。

癒し系かと思ったがそうでもないのか。
面白そうだから追っかけるのは変わらないが。

良い感じじゃないか。まさに一見の価値ありな作品ってヤツだ!
第一話で問題を感じたりひっかかりを覚えなかった作品は久々だ。

お色気サービスで聖なる光が舞う作品じゃないってのはいいね!
でもこの作品、たぶん日本で人気にならないよな……

キャラデザと背景でごまかされているけど、この作品は特定の性癖に関する表現はかなりぶっ飛んでるぞ。
直接的な分かり易いエロではないが。

自分は原作の裸吊りのシーンでロリ系のサービスが多い作品なんだと勘違いした。その後すぐに自分の間違い気付いたが!

まだ喜ぶのは早い。どれだけ多くの作品の「第1話」に騙されてきたか考えてみろ。最近は3話どころか4話まで待たないと評価は下せない。

確かに。
俺は原作漫画のファンだけど、あのクオリティの高い第一話を見たあとでもアニメ版がやらかさないか心配だ。最近は「甲鉄城」「正解するカド」「鉄血のオルフェンズ」などの、終盤の崩壊のせいで嫌な気分になった作品も少なくないしね。

最近の序盤だけ良くて終盤大崩壊な作品は大体オリジナルアニメだろ。これは原作付きだからストーリーの大崩壊はそこまで心配しないで良いんじゃないか?
最近も「くまみこ」みたいなのが出たから絶対に大丈夫とは言えないが、スタッフ的にそういった魔改造をやらかす可能性は低そう。

それにしても音楽が良い。良過ぎる。

音楽による印象の良さは確かにあるね。そこはアニメ化されて良かった部分だ。最近はアニメ化されてよかったと思う作品がなかなかない。

現時点の話ではあるが、7月新作の中では総合力が最も高い作品ではないだろうか?

ジブリっぽさを感じている人がいるけど、美術の増山修がジブリ関係だね。
それに加えて黄瀬和哉や吉成鋼とスタッフがかなりスゴイ。

なるほど。そりゃスゴイ。
だが予算は大丈夫なのか?
テレビアニメでこれは大丈夫なのかと心配になる。

CG結構使っているみたいだけど、どこまで削減で来ているのかね。

キャラデザは単純だけど装備の小物も多いからな。
前期のグランブルーファンタジーもCGかなり使っていたけど、キャラを動かすのが大変そうだったし、前期に自分が見た中では一番金かかってそうに見えた。それでも所々崩壊してたが。

でも結局は人気にならんよ。
日本のオタクはこういう作品を評価しない。
そしてどうせお前らは売り上げを見て終わる頃には爆死だ爆死だと嘆くんだろ?

日本は最近「けものフレンズ」のような大爆発があるから人気になる可能性は0ではないと思う。ウチの国で人気になる可能性の方が低いんじゃないか?今期はFateがあるし、刀剣もあるし……

これ、iqiyiが独占で取っているからウチの国だと人気大爆発にはならないんじゃないかね。刀剣乱舞もiqiyiだから、オタク界隈での話題はそこまで大きなものにならない感じの空気だし、こっちも評価はされても……って所に落ち着きそう。

「リトルウィッチアカデミア」とかも声の大きいファンは付いたが結局一部の人気にとどまったような感じもあるしな。良心的という評価は人気につながらないし、娯楽の需要と必ず一致するわけでもない。

あとキャラデザにクセがあるからね。それも一般人気としては厳しい。
ウチの国は美形キャラがいないと……

キャラデザや頭身からして中国国産アニメかと思ったわ。
あとオタク向けじゃないとも思ったが、調べたらかなりオタク向けのカテゴリの作品みたいだな。

原作知っている身としては、iqiyiの独占になって見る人間があまり増えすぎないのも悪くないと思えたりする。
この作品、後の方になるとダークな、不穏な内容が増えるからヘンな方向で話題になると配信中止になる可能性も考えられる。最近は簡単に炎上するというか炎上させようとする空気だから、単純に注目を集めて炎上するだけの人気なら必要無いと思ってしまうんだよね。

それは確かにあるな……子供向けっぽかったり萌えっぽかったりする絵柄からは想像できないようなダークな部分がある作品だ。良い作品なのは間違いないんだが、そういった方面に対する免疫の無い人はダメージ受けたり反発を覚えたりしてしまうかもしれない。

しかしどうなるのかな。どの程度の人がこの作品に注目するのか。
自分はストーリーと世界観の良さから原作にハマったけど、絵柄による最初のハードルが高いのは否定できない。

とりあえずアニメの方はストーリーの魔改造や削除が無ければいいくらいかな。第一話の時点でわりと満足感を覚えてしまったし!

ストーリーに関しては構成と脚本が倉田英之だからどっちに転ぶか分からん。当たると良作になるんだが……

私は覇権がどうこうという言い方は好きじゃないけど、今期の新作の良さに順位をつけるとするならこれが上位に来るね。第一話のクオリティや雰囲気を維持できるなら自分の中ではトップもあり得る!



とまぁ、こんな感じで。
ノーマークだった所に予想外の良い作品が来たと感じている人も少なくないようでした。また最近の人気の傾向とはちょっと違った作品なのではないかという意見も出ている模様です。

中国オタク界隈では日本以上に作品の人気や評価による上下関係、「覇権作品」にこだわるような所がありますが、最近は過去の人気の傾向による分析もかなり行われるようになっているらしく、自分の気に入った作品と人気の出る(と思われる)要素を見比べて一喜一憂するような人も出ているのだとか。

もっとも最近の人気の加熱の方向や、中国で人気になり過ぎることによる炎上や規制のリスクなどから、「メイドインアビス」に関しては人気になり過ぎて欲しくないような複雑な気分の人も出ているそうです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「Fateの小説って同人なの?商業なの?」「ZeroもApocryphaも同人なの?アニメ化されるレベルの作品なのに原作が同人のままとか有り得るの?」

まだゴタゴタが終わらないので今回も手軽なネタで一つ。
現在の中国オタク界隈では普通に
「同人」
という言葉が飛び交っていますが、同人作品や二次創作系の作品を指す言葉として使われることが多いそうです。
しかし同人という言葉自体はよく使われていても、同人作品の定義や範囲になると混乱するような所もあるとのことです。

中国のソッチ系のサイトでは
「Fateの小説は同人か商業か」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


Fate関連作品で「同人作品」の区別が分からなくなってきたんだが、誰か詳しい人教えてくれ。アニメ化されるレベルの作品なのに原作が同人のままとか有り得るの?

どういうこと?

この間知り合いと話していたんだが、今やってるFate/Apocryphaは同人原作アニメだという話が出たんだよ。自分はその時肯定も否定もできなくて、いまだに混乱している。

いやいや、それはないだろ。
TYPE-MOONは同人出身なのは確かだが、FateのPC版以降は普通に商業作品として出している。

Fate/Apocryphaって商業作品なんだから同人じゃないのは明らかだろう。

同人と正規の商業作品は違う。
Fate/Apocryphaの権利関係くらい調べろよ……お前の目の前にあるのはなんだ?ネットにつながってないのか?

Fateも最初は同人作品って言われてなかったっけ?

あれはネタだろ。同人サークルの商業化の成功例という意味だ。
型月の同人作品は「月姫」とその派生作品だ。

Fate/Apocryphaを同人作品だといったやつは何を考えているんだ。
きのこの監修も入って、TYPE-MOONが正規に展開している作品だぞ?

常識的に考えろよ。同人が原作のアニメがテレビで放映されるか?

お前型月ファンじゃねえな?
「月姫」は同人のままアニメ化されてるぞ。

公式の許可やライセンスを取得しているなら同人じゃないぞ。

ちょっと待て。同人と権利的な許可は別の話だぞ。
だとしたらオリジナルの同人作品はどうなる。

私もFate/Apocryphaは同人だと思っていたんだが。
Fate/Apocryphaって公式が公認で展開している二次創作だし、それも同人じゃないのか?

同人と二次創作は同じじゃないはずなんだが……
更に言えば、Fate/Apocryphaはスピンオフ作品でオタクの間で言うような二次創作じゃない。

ウチの国だと「同人」を二次創作の意味で使うからなあ
「同人」といった場合にオリジナルの同人作品というのがなかなか意識されないし、時々話が混乱する。

同人と商業の違いって作品を発表するやり方の違いだろ。
権利取得や作者が公認だとかは関係ない。更に言えば原作者が作った者でも商業ベースじゃなければ同人となる。著作物の権利的には変わらないんだけどね。

同人って非営利的な創作活動による創作物だから、Fate/Apocryphaは同人じゃないよ。営利企業であるTYPE-MOON公式による商業作品だ。
仮にこれが権利取得していないファンによる創作物だったら同人になるだろうけど、当然ながらそんな作品はアニメになれない。

「同人」に関しては公式非公式は関係無いな。
企業や作者が同人として作ったなら同人になる。例えばTYPE-MOONは同人サークルでは無く企業になったけど、過去作の月姫の扱いは同人のまま変わらない。

TYPE-MOON関係の書籍ってほとんど同人だろ?
公式小説だけど、通販で買うとどこも同人カテゴリだぞ。

商売の上ではZeroもApocryphaも同人なの?

そうだよ。
日本の通販サイトではその扱いだった。いや、Zeroは文庫版が商業作品扱いだったかな?

同人作品の反対が商業作品だけど、一つの会社が両方を出していても問題無い。TYPE-MOONの場合は月姫シリーズとFate/Zeroが同人だね。Fate/Zeroも当初は同人イベントで販売されていた。
Fate以降のPCゲームや家庭用ゲームは商業作品だし、Fate/Apocrypha辺りになるとFate/Zeroと違って商業作品として作られ展開されるようになっている。

Fate/Apocryphaも普通にコミケで販売されてるぞ。
TYPE-MOON系の小説や資料集は夏コミや冬コミで先行販売されている。最近では事件簿やマテリアルとかを売ってたはず。サークルスペースではなく、企業ブースではあるけどね。

えー……じゃあやはりFate/Zeroの原作小説も同人になってしまうのか?中国語版も商業出版で流通しているのに……

確かFate/Zeroも最初の書籍版は同人だったか。
中国語版が商業出版になって、テレビアニメになるような作品を同人というのは確かにヘンな感じだが。

そこがまたややこしくてな。
Fate/Zeroはテレビアニメにする時に一緒に商業版である星海社の文庫版が出版されたから現在は商業作品の小説になる。今の所、Fateの小説関係では唯一の商業版じゃないか?Fate/Apocryphaも文庫版は出ていないし。

いや、Fateの商業版小説だとFate/strange Fakeがある。これは電撃文庫だから明確に商業出版の小説だ。あとFate/Prototypeシリーズの蒼銀のフラグメンツが角川のゲーム雑誌で連載されていて、そのまま書籍化されているからこれも商業版だろう。

まぁ「月姫」が既に同人のままアニメになっているからね。そう言えば「ひぐらしのなく頃に」って同人のままアニメになったっけ?それとも商業作品のゲームが間に入ったっけ?

なんか上のレスは商業作品と同人の扱いについて混乱しているな。日本の「同人」という言葉も狭義と広義では扱いが違うし、イベントではまた更に変化している。
商業的な活動をしている、営利的な創作活動であれば商業作品、そうでなければ同人というわけではないぞ。
書籍の場合は大雑把に言えば流通ルートや出資によって商業と同人が分かれている。

会社は商業でゲームも商業だけど、書籍は同人になる……うーむ?

Fate/Apocryphaに関しては同人だ商業だと厳密に分けないで、一般的な商業出版によるものではない出版物くらいに考えておくのがいいんじゃないかな。
企業として商業展開している作品なのも間違いないのだから。

出版コードの無いのが同人誌と聞いた覚えもあるんだが。

ああ、それ微妙に違うらしい。
日本だと出版コードの取得自体は自費出版でも可能だから、同人イベントで売られる出版コード付きの自費出版同人誌というのも普通に成立する模様。

金出している所と流通ベースの定義で考えると分かり易いぞ。企画や金銭関係のコストなどを出版社が負担するか、流通が出版社経由の商業流通かどうかで分かれる。
出版社経由での場合は商業、それ以外は同人だ。もちろんここで言う同人は便宜上の呼称で、これをざっくり自費出版と言い換えても良い。
……もっとも、調べたら商業流通する自費出版ビジネスなんてのもあるようだから、例外なしの定義みたいなのを考え出すときりが無さそうだ。

プリズマイリヤは角川主体で連載も出版もしているから商業、Fate/Apocryphaは出版社通していないから同人?
定義は分かるがどうも納得できない。現在の二次元ビジネスにおけるビッグタイトルなのは明らかなのに……なんか騙されているような気分になる。

日本ではどんどん同人と商業の区別が曖昧になっているという話も聞くね。

秋葉原の書店とか池袋の書店に行くと、一般の商業書籍と同じ並べ方で同人誌も売っているからな。Fateの小説もそうやって売られていた。
内容に関してはともかく、日本の書店の店頭に並ぶところまで行けば扱いは変わらなくなるのかもね。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈ではFateという作品の人気や大きさをハッキリと感じられることから、商業と同人に関する厳密な定義や、実際の扱いといったものを考え出すと混乱してくる模様です。

またそれに加えて上のやり取りにもある通り、現在の中国オタク界隈では「二次創作」という言葉の代わりに「同人」という言葉が頻繁に使われていたりもするので、余計に混乱するようなことがあるようです。
しかし考えてみると、私の中でも同人と商業の区別がどんどん曖昧になってきていますね……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「逆に現代に異世界や過去の歴史的な世界からトリップしてくる作品ってどうなの?アニメや漫画ってどんなのがある?」

現在ゴタゴタしておりまして新作アニメの反応や、配信状況まとめはちょっと遅れそうです。
とりあえずストックしてある簡単なネタを……

中国では
「穿越」
と呼ばれて日本以上に一般的なネタとなっている異世界転移というかトリップな展開ですが、アニメでの扱い、特に変化球的な扱いの場合はイロイロと引っかかりや疑問のようなものが出たりもするそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「異世界トリップとは逆に、現代社会にトリップしてくる作品は?」
といったことに関するやり取りが行われていましたので、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと疑問に思ったんだけど、異世界や過去の歴史的な世界へのトリップの逆、現代に異世界や過去の歴史的な世界からトリップしてくる作品ってどうなの?アニメや漫画ってどんなのがある?珍しかったりする?

いわゆる「穿越」じゃなくて「反穿越」か。

同人だと多いネタだよね。キャラが現実に出て来て主人公が現代社会の身分や財力で「保護」するようなヤツ。

商業的な作品だと、「犬夜叉」とかかな?
主な舞台は現代からの転移先だが、犬夜叉が現代法に来ることもある。

魂だけだが「ヒカルの碁」も現代へのトリップじゃないか。

「Re:CREATORS」は反穿越ネタやってくるのかという驚きもあった。同人ネタでよくある話を、商業作品がやってくるのかと!

二次元じゃない、異世界というトリップならば題材的には昔からあるヤツだと思うぞ。今のテンプレの俺TUEEEEEな作品ではないかもしれないが。
「反穿越」なんて言われているが、こっちの方が先に広まってるように思う。

ちょっと前に聖杯からたくさん召喚されてたぞ。今度は大戦だ!
異世界ってわけじゃないけど、Fateなんかはまさに現代社会、現代の環境への逆トリップの形じゃないかね。どのサーヴァントも現代社会やそこで暮らす人間に接触するわけだから。

「Re:CREATORS」は厳密にはトリップ系じゃない気がする。
創作から現実へだから。言ってしまえば二次元から三次元。

「Re:CREATORS」は次元の壁を超える作品ってことで衝撃的だったよね。ネット小説ではちょこちょこ見かけるテーマだけど、アニメでは初めて見た。

ゲームの中に入ってしまうのは次元の壁には入らんのか。

ゲームの場合はログアウト不能のデスゲームになるのと、転移するのでまた違うから受け取り方に違いが出るのはしょうがない。

「SAO」がゲームに、VRMMOに閉じ込められた作品としては初めてのアニメとして当時非常に大きな衝撃を与えたし、あれも題材的には凄かったよな。
「Re:CREATORS」は説明多過ぎる展開や主人公のダメさ加減はアレだが、設定やアニメにしたこと自体は評価できる。

「穿越」や「反穿越」というジャンルの定義で考えると弾かれてしまうかもしれないけど、あるキャラが異世界から現代社会に来るという設定って、常識や法則の違う場所や世界から現代社会に飛び込んでくるキャラと考えれば昔から様々な作品で使われているといった見方もできる。
細かい設定、常識や能力の違い、世界観の影響なんかは作品次第だろうけどね。

落ちもの系ヒロインのほとんどは異世界的な場所から現代にというパターンかもね。未来だったりパラレルワールドだったりもするけど。

でも主人公的存在が異世界的な所の出身ってのは比較的珍しいかも?
探せばあると思うんだが、私は「はたらく魔王さま!」以外がすぐには思い付かない。

最近のラノベだと「エイルン・ラストコード」が逆パターンだね。

映画だがちょっと前に見た「ちょんまげぷりん」が江戸時代の武士が現代社会に来る話だったな。この手のネタは実写作品探せばわりと出て来るはず。
逆トリップとか現代トリップみたいに言うと珍しい気もするが、要素自体はむしろ使い古されたパターンじゃないかね。

異世界出身、トリップ主人公か……転生だとかはわりとありそうだが。

高橋留美子作品だと「うる星やつら」は宇宙人ではあるけど普通に現代社会へのトリップと見ることが出来るか?

高橋留美子作品で考えると、SF系作品だと定番ネタの一つだったように思えなくもない。

伝奇系の現代社会の裏側でというのも、異世界転移ネタと構造的には同じか。伝奇世界側のヒロインなりなんなりが出て来て、現代社会で暮らす主人公が引っ張り込まれる。

「ドラえもん」をそれに当てはめることも出来るぞ。
特に21世紀になった今から見ると、ドラえもんの世界の22世紀は明らかに我々にとっての異世界となっている。

異世界系ヒロインは多いな……「toloveる」なども色んな意味で典型的な作品だと思っていたが、言われてみればトリップ系枠と見ることも可能だな。

こうやって考えてみると映画なんかでも普通にあるし、二次元でも昔のアニメや漫画、ラノベを探すと出て来そうだな……

現代社会の生活に戸惑うけど、ここぞという時に異世界的な特殊能力で活躍する主人公。
いや、あるよ!田舎で修行していて普通の学校に転校してくる主人公、ヒロインは普通の学生みたいな話が。すぐに思いついたのは「伊賀野カバ丸」だが、探せば絶対にもっとたくさん出て来る。

これって異世界や異文化や不思議な集団から現代社会に来るネタが使い尽くされたから、こっちから異世界に行くネタになっているような所もあるのかもね。

なんだか同意したくなる意見だな。
それに現代社会は情報が増えすぎている、不思議が無くなっているしね。まだ妄想で異世界なりゲーム世界なりに転移した方が、まだ知らない不思議だと思ってもらえることを好き勝手に書ける。
現代社会ネタで書いた場合、今の時代ネットの情報やwikiやドキュメンタリーとかであっさりと集団による答え合わせが行われて矛盾へのツッコミが入る。そりゃ書き難いよ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々のやり取りを見ていると、中国の方でも色んな意味でトリップネタのイメージが固まってきているのだと感じてしまいますね。

ちなみに個人的に好きだった逆転移系?の作品は
「わたしの勇者様シリーズ」

ですね。特に外伝の「ぼくの女神さま」の一臣君とリミア姫のストーリーは個人的にかなり理想的なボーイミーツガールでした。
この記事を書くときに調べたらちょっと前に電子書籍版が出ていたのが分かったので早速購入してしまったのですが、考えてみたらもう二十数年前になるんですね、この作品……


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国の人気ソシャゲ、12歳以下は強制的に1日1時間しか遊べなくなる

ありがたいことにネタのタレコミ&質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

当ブログでも歴史系キャラの扱いなどに関して何度か取り上げた中国の大人気ソーシャルゲーム「王者栄耀」ですが、最近は子供への悪影響などと言った方向からの批判も集中するようになってきているそうです。
中国の人気ソシャゲ、荊軻が女は許されないのでキャラの名前修正

そしてそういった批判への対応からか、7月4日から12歳以下のプレイヤーは強制的に1日1時間しか遊べなくなり夜9時以降はログインできなくなる、12歳より上の未成年は1日2時間しか遊べなくなるなどの機能を実装したそうです。
この辺りのニュースに関してはコチラコチラ(どちらも中国語)などをご参照ください。

この流れに関しては中国のネットでも話題になっているようなので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


7月4日から「王者栄耀」は12歳以下の未成年は1日1時間しか遊べなくなった。ここまでやるか。

小学生は一日1時間か……

なんだか一昔前にネトゲ批判が行われていたのと似たような空気、似たような流れに思えるよ。

ソシャゲの影響力って以前のゲームとは段違いだからな……こういうことにもなってしまうか。

1時間の根拠ってなんぞや。
日本には「ゲームは1日1時間」という任天堂時代からの伝統的なネタフレーズがあったが、お偉いさんがアレを参考にするとは思えんし。

特に根拠は無いか、先にとりあえず1時間と決めてあとでこじつけみたいな流れじゃないの。
しかしゲームを恨むのも筋違いだろうに。私の周りにもこれにハマっているのがたくさんいるが、耽溺レベルではないぞ?

そりゃ大学生くらいになれば別に勝手にすればいいが、未成年の小中学生となるとそうもいかんだろう。私もゲームの責任よりまず親の責任、スマホを買い与えることの責任だとは思うけどね。

「ほとんどの小学校の教師は『王者栄耀』を否定している、中には教室内でこのゲームに関して話す事を禁止している教師までいる」なんて話も出てるからな……

現代はスマホが普及し過ぎているからなあ。

スマホを持つと遊べることが一気に増える。俺も昔授業サボってゲームやってたが、その当時より明らかにトンデモナイことになってる。

最近のメディアの「王者栄耀」叩きは熱くなり過ぎ。子供を迫害する存在として、昔の違法ネットカフェが今ではスマホのソシャゲーになっているなんて話になっている。

結局は数年前のネットゲームとほとんど同じ論調だが、いつまで同じことを繰り返すのか。

確かに昔のネットゲームと同じような流れだが、発生している問題に関しては昔よりヒドイことになってしまっているぞ?

今の状況が昔と同じとは言えないよ。スマホとPCでは手軽さが段違いだし、親や教師の管理の手間も全然違う。

自分の中高時代も授業から逃亡してゲームやっているヤツはいたが、今のスマホが普及してどこでも遊べるような状況と比べると、明らかに遊んでいる人間もプレイ時間も少ないわ。

俺も授業中にこっそりPSPでモンハンやってたから今ソシャゲやってる子供に対して何も言えないが、昔より随分と楽に遊べるようになったのは間違いないね。

でも言っていること、ゲーム叩きの言論に関してはアーケードゲームが叩かれて禁止された時と同じなのは間違いない。昔の記憶がよみがえってきた……

よく見ていないが分かる。いつも通り叩く口実になる社会事件のニュースも出ているのだろう。そして保護者が騒ぐ。

最近はスマホ取り上げられた子供がビルから飛び降りたなんてニュースがあったな。もちろんニュースの中では「王者栄耀を遊んでいた」と強調されている。

杭州の13歳の学生だったはず。あと親の金盗んで課金したニュースとかもちょくちょく流れているね。

小学生がスマホ持って、ゲームにどハマりするのってまずは親の責任じゃないのか?

それは間違いない。まずは親の仕事だろう。
ただ今のスマホ環境で親だけの責任というのもまた違うからな。この叩き方はさすがにどうかと思うけど、商売やって課金煽っている方が責任無しとはいかんよ。

管理するのも難しいからね。
個人差はあるだろうけど小さい時は心理的に不安定で世界が狭いから、ニュースじゃないけど発作的に飛び降り自殺なんてのもあり得なくはない。

「王者栄耀」の子供への影響は確かに大きい。最近の先生は大変だ。

メディアではいよいいよ精神的な阿片だとか電子的なヘロインだとか言われるようになってきているしね。
ただ実際はどうなんだろう?過去のゲーム叩きの件では子供への悪影響を口実にしてのアレというケースも少なくないし。

最近のゲーム禁止関係は理不尽なゲーム叩きと理不尽な規制が並行して行われている。私もこの「王者栄耀」のパクリや課金関係は嫌いだが、最近の叩き方はどうにも気に食わない。

中国青年網の報道では「王者栄耀」のユーザーの57%以上が小学生だとされているんだよね。5月末のユーザーの規模が7億だから、複アカとか考えてもかなりトンデモナイ規模だ。

そこはハッキリしないな。
テンセントはそのニュースを否定して、12歳以下のユーザーは3.62%だと反論している。正直どっちなのか分からん!登録する際に別人の身分証でごまかしているケースも考えられるし。

「王者栄耀」って、成人のユーザーが仕事や勉強で余った時間に遊んでるのがメインだと思っていたんだが、実は小学生がメインだったのか?

小学生はスマホで遊べる時間そこまで多くないだろ……ウチの国の学生は高校までは勉強が忙し過ぎる。メインは大学生や仕事がそんなに忙しくない人間だろう。

俺達が昔こっそりアニメや漫画やゲームをやっていたように、余った時間に往生際悪く遊んでいるから目立っている可能性も……
ユーザー層に関しては好き勝手に解釈できるから、逆にハッキリとは分からない。

大学生とかの方が遊んでいる人間も遊んでいる時間も多いと思うけどね。
小学生はショッキングなニュースは多いけど、消費者としてはメインではないから、社会的な空気に対応するためにこういった規制を打ち出していくってことじゃないかな。反発しても良いことはない。

しかし今の子供は小学生からスマホ持って使いこなすのか。
自分は高校でようやく携帯持たせてもらえたくらいなんだが。

こういうのって親や教師は後手に回るからな。
子供の方が先に対策の抜け道を見付けてしまう。特に今の時代はネットを探せばすぐにその手の情報が見付かるのだから。

自分はPC買ってもらってから海賊版遊んだりするために言語覚えたし子供の時の娯楽にかける衝動と行動力は侮れない。子供にはスマホ持たせないのが一番なのかもと考えてしまうよ。

昔のゲーム叩きと同じという意見には同意する。そして更に付け加えるなら、それ以前には武侠小説が存在する。
つまり、耽溺する娯楽に関しては武侠小説、ネットカフェでのゲーム、スマホでのゲームという流れがあるのだよ!

小説は回し読み、ネットカフェは金がかかる、スマホは一人で金をかけなくても遊べるといった感じで娯楽環境が変化しているな。これは便利になっているのか悪化しているのか。

頭がそのハマった娯楽一色になるから、勉強しなくなるのは変わらんだろう。小説読んだりゲームやってないときもずっとそれ考えてるから。

スマホは簡単に時間拘束してずっと燃料補給だから……
昔の違法ネットカフェでゲームやるのよりも簡単で金もかからないし、昔とはやはり中毒する際の間口やスピードが違うと思う。
自分の小さい時のことを考えると、どハマりした時の狂いっぷりに関しては今も昔と変わらない気はするけどね。

しかしウチの国のゲーム耽溺予防システム、出てからもう10年くらい経ってないか?結局効果あったの?

現実では親の身分証やその辺から拾ってきたIDナンバーで遊ぶのがほとんどってことじゃないかな……今回は端末になるスマホと紐付けを強くやってきているが、それについても対策はやろうと思えば普通にできてしまう。

今回はわりと本腰入れてきている印象もあるが、いつもと同じく抜け道は出て来るだろう。その抜け道を通れてしまう子供の割合をどの程度まで減らせるかだな。

ネットで拾える身分証番号って中にはヤバイのも混じっているはずなんだが、そういうのを気にするヤツほとんどいないからな……
その辺で拾ったID使ってネットカフェで遊んでいたら、それが犯罪者のIDだったので警察が踏み込んで来たなんて話もあるが。

まさか「親の身分証でスマホを使える」というのが勝ち組のステータスになる日が来るとは。

そのうち顔認証だとか身分証スキャンだとかになるのだろうか?

でも結局は上に政策あれば下に対策ありになりそうな気がするわ。



とまぁ、こんな感じで。
最近の批判の流れに関しては不満もあるようですが、このまま野放しでいいのだろうかという疑問もあるようです。またこの規制に果たしてどの程度効果があるのかという疑問なども出ている模様です。

それにしても現在の中国における「王者栄耀」へのハマり具合というのは凄いことになっているようですね。
あくまで個人的な印象ではありますが、中国の人はゲームに対する抵抗力が無いというか、ハマる時は本当にどハマりする印象があります。
日本でもゲームにハマり過ぎて大変なことになったとか課金して大変なことになった的な話は珍しくありませんが、中国ではそうなってしまう人の割合が日本以上に高いような……

私が中国に行った当時はFCの海賊版ハードが出回り人気になっていた時期でしたが、その当時の中国ではゲーム機を手に入れた人が、いい歳でそれなりの地位の人から子供までゲームで徹夜だとか十数時間だとかぶっつけでプレイしてしまったという話をよく聞く(それも普通に知り合いや親の仕事関係の人から)ことにかなり驚いた覚えがあります。

当時の中国はまだTVゲームが珍しい時代でしたしゲームに関する免疫が無いからかとも考えましたが、その後も様々なハードの様々なゲームに関して寝食を忘れてプレイする的な話を頻繁に聞くことから、一度ハマるとかなり深い所まで行ってしまう人の割合が日本の感覚に比べて高いのでは……などと考えてしまいます。

そしてそういった所に、中国向けに特化されたスマホで遊べる中毒性の高いゲームが来たらそれはもうトンデモナイことになるだろうと、なんだか納得できてしまいますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国版FGO、国の規定により実名認証開始

中国オタク「賭ケグルイ配信延期……問題になりそうな所が多過ぎて逆に原因が分からんぞ」

ぼちぼち7月の新作アニメの始まる時期となってきましたが、今期も安定した展開とはならない模様です。

中国のネットの動画配信の規制強化もイロイロと進んでいますが、新作アニメの配信に関しても影響が出ているようで、優酷(youku)の方で7月1日からの配信が予告されていた
「賭ケグルイ」

が、「不可抗力的な原因」によって配信が延期、具体的な配信スケジュールも未定となったとのことです。

中国の動画サイトで配信される日本のアニメに関しては過去にも「トリアージX」や「パンチライン」などが事前に配信予告されていたものの配信されなかったり、「ハイスクール・フリート」が第一話配信後に配信中止となったりしています。

今回の件も配信中止の理由に関してはハッキリしませんが、直前になっての見合わせということはかなりゴタゴタしているのかもしれませんね。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「賭ケグルイ配信延期」
に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「賭ケグルイ」が配信延期になったぞ。
理由は不明だが心当たりも多い。

そうか、ダメだったかあ……
でも引っかかるであろう内容が多過ぎる作品だから、逆に何が問題になったのか分からない!

非常に面白い作品だけど、アニメ配信が規制されるのも無理はないと思ってしまう作品ではある。

配信時間延期ならばモザイクかけたり画面黒くしたりの修正だろうとは思うが、具体的な時期が未定ってのはダメっぽい空気も感じてしまうな。

問題はどれだ。
エロかグロか暴力か同性愛か賭博か。

配信延期……問題になりそうな所が多過ぎて逆に原因が分からんぞ。

なぜだ!
エロじゃなくて顔芸が目玉だったのに!
「ヴァルキリードライヴ」のように明らかにアウトな作品ではなかったはず!

黒ストが!俺の楽しみにしていた黒ストが!!

放映時間のミスの可能性もあるんじゃないか?
youkuの配信は7月1日の21:30と予告されていたが、これ日本のTVよりも早いぞ?

うっかり日本より先に配信しちゃったり、漏洩しちゃったりしてゴタゴタしたり配信中止になったのもあったよね。

配信時間ミスは「中二病でも恋がしたい! 」の第二期と「桜Trick」だっけか。
それにそこまで大きく無くても、流失事件は起こってるからなあ……

いや、そこは時差があるって。
TOKYOMXが7月1日の日本時間22時00分開始だから、youkuの方が30分遅い。

最近はネットのアニメやゲームのキャラ描写に関して局部を隠すというのがアウトという通知も出ていたはずだし、手だとか聖なる光もダメになる可能性が高いんだよね。エロ関係で引っかかる作品は今後間違いなく出る。
ただ「賭ケグルイ」はそれとはまた違う気もするが。

エロが問題ならそこを削除で配信になるからな。
最近もそういう形になってた作品は少なくない。

そもそもこの作品、モザイクかけるようなシーンってどれくらいあるんだ?
アングルや肉感的な絵はあっても露骨なエロシーン、聖なる光が飛ぶ所は無いし、賭けのペナルティによるグロ系の描写もあるがそこまで強烈ってわけではないはずだが。

優酷土豆の有料配信が潰れた!ざまあ!

最近の風向きからして優酷土豆だけの話じゃないぞ。
この件に関しては、優酷土豆の有料会員向け作品でさえ空気を読んだ対応をしなければならなくなったと見ることもできる。通知に従うか自粛なのかは分からんが。

非正規ルートの字幕組とか、オンラインストレージに影響出る可能性もあるからね。

「幼女戦記」はタイトル変更でごまかせたけど、こっちはダメか。

「幼女戦記」はミリタリーカテゴリだったから敏感な内容ではあったけど、ポルノやギャンブルやドラッグは敏感な内容とかじゃなくて、アウトな内容だ。
そりゃ国内向けで展開するには規制が入るのも納得だよ。

やはりテーマが賭博なのがダメなのでは。
優酷土豆は危ない所を攻めすぎだ。

やはりそこだよなー
顔芸は凄いしエロいけど露出度はそんなに無い作品だからな。

これがダメなら「カイジ」なんかも今の時代に配信しようとするとアウトになってしまうのだろうか?

「咲」は大丈夫だったのに、なぜこっちはダメなんだ。

肌色的には「咲」の方が明らかにヤバイが、あっちは麻雀大会やってるだけだからな。こっちはもう真っ向からの賭博だし、中国語タイトルも「狂賭之淵」だ。

「咲」は金かけてないからセーフってことだろう。
それにあっちのメインテーマは超能力だから!

学生が麻雀はセーフ、しかし学生が賭博はアウトってことかもね。一昔前ならともかく、今のネットの空気だと問題になる可能性は否定できない。

賭博がテーマとは言っても、ウチの国で実写作品で賭博をテーマにした作品がすべて禁止されているわけでは無い。「ゴッド・ギャンブラー」とかアウトになったわけではないはずだし。

アニメであることや配信する場所による規制基準もあるからね。しかもこの作品は賭博以外にも危ない部分が多い。
ただ規制されることはしょうがないと思うが、それと同時に規制のラインが分からないのはモヤモヤした気分になる。


とまぁ、こんな感じで。
賭け事がテーマの作品なのもあり、最近の中国の規制の動きからすれば不思議ではないと受け取られている模様です。

ただ中国では相変わらず規制の動向や明確なガイドラインが表に出ることはないですし、規制の傾向やレベルに関する認識は人それぞれだそうです。
そういった背景もあってか、いざ規制に引っ掛かったと思われる事件が出て来てもそれに関する解釈や判断が一定しない……といったことになってしまうケースもあるのだとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国のFGO不夜城のアサシンの実装と真明確定への反応 不満はあれど炎上という程でもない?

ありがたいことに
「過去に炎上していた不夜城のアサシンの実装、真明が明らかになったことに関する中国の反応は?」
という質問を複数いただいております。

管理人は意志の弱さから源頼光で少々爆死してしまいアガルタに投入するはずだった呼符と石が半減してしまったのですが、幸いなことに残った呼符と石であっさりと不夜城のアサシンとキャスターが出て来てくれました。
これはもう書けということだろうと感じたので、今回はこの件についてを。
ちなみに今回はネタバレだらけなのでご注意を。



さて、不夜城のアサシンに関しては中国オタク界隈における事前の予想の大本命(炎上込み)であった「武則天」が的中する形となりました。
中国オタク的FGO新サーヴァント真名当て事情 予想と共に反発も

武則天に関しては以前の炎上の時点でかなり不満が出ていましたし、本実装に関しても全体的には否定的な反応や不満の声が目立ちます。
ただ炎上しているかというと、現時点ではそこまででは無いような印象も受けますね。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「不夜城のアサシンの実装」
に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


不夜城のアサシン、やはり武則天だったけどみんなはどう思う?
イロイロと言いたいことはあると思うが、とりあえず落ち着いて話そう。

不夜城のアサシンが反英霊扱いくさいのは何なんだ。
中国のサーヴァントってだけで引こうと思っていたが、さすがにヒド過ぎる。明らかな悪意を感じる。

よくも無ければ悪くも無いって感じかな。根拠となるネタに関してもわりと考えられている。
ただ批判が出るのも当然だし、ウチの国出身のサーヴァント出すのは難しいと思った。

やはりロリキャラのイラストはな……

絵に関してはともかく、スキル関係はわりとイメージ通りじゃないか?

戦闘のアクションや宝具とか、真偽不明なネタを持ってきての魔改造とかなんなんだ。
武則天の治世の功績、幅広い人材登用をなぜ無視してそんなネタだけを強調する?当時の歴史書を読んでいる中国人からすれば吐き気がするものだ。

日本人は武則天が女性だからこんなヒドイ扱いをしても良いと思っているんだろうな。宝具や拷問による攻撃アクションは怒りを感じるよ。

キャラのアクションに真偽不明だったり誇張だったりする可能性のある酷刑を取り入れるとか、悪意以外の何物でもないわ。

さすがに資治通鑑や旧唐書に書かれているネタについては真偽不明なネタでは無いと思うが。この辺りのネタをアレンジしているから根拠はかなりしっかりしている宝具だと思うけど?

武則天のスキルもアクションもわりとしっかり元ネタを持ってきているだろ。これ以外で誇張するとなると逆にヘンになりそう。
キャラボイスはそれなりに優秀な皇帝系キャラになってるし、明らかな問題はキャライラストじゃないか?ここだけは好みが分かれてもしょうがない。

武則天の肯定的なエピソード、経済を発展させ科挙を拡大した功績を取り入れればこんなキャラにはならないはずなのに。

武則天は我が国の歴史上、比較的良い部類に入る帝王だというのにこれか……TYPE-MOONは、女が皇帝をやることを否定的に見る思想のままキャラ作ってんのか?

日本人は結局武則天を悪女としてしか見てないんだよ。歴史ってのは多方面から分析するべきだし新たな観点も取り入れるべきなのに、あいつらはマジで歴史の見方を知らないし知識も無い。
このFGOの武則天のイメージが広まらないことを祈る。

武則天に関しては史書にかなりしっかりとした、ネガティブな内容が記載されているからしょうがないだろ。
功績も書かれているけど、ネガティブな内容の方が明らかに多い。功績中心でキャラ作ると、それはそれで拡大解釈になる。

やはりウチの国出身のサーヴァントは難しい
記録はあるんだけどぶっ飛んだ神秘系の伝説は少ないし、その時その時で政府による常識も変わるし。

いいかげん型月は東出に書かせるのやめろよ。
あいつはどのキャラもヒドイ設定にして不快なキャラにする。

東出は始皇帝の件から何も学ばなかったのか。
こんなロリキャラを出すとか我々を怒らせることしかできないのか!

サーヴァントのデザイン初出が誰かは分からんが、シナリオに関して東出は既出の新宿か今後の剣豪担当説が濃厚らしいぞ?
アガルタ担当は水瀬葉月だとも言われているが、どうなんだろうな。

絆LVで解放されるエピソードが全部負の側面に関する内容ばかりなのが許せない。そりゃ日本の武則天に関する評価がウチの国に比べると随分と低いとは聞いていたが、そんな全部ネガティブに記載するなんて。

絆LVでのエピソードは負の内容ばかりだがマイルームボイスは統治者的な発言になってるよ。そっちは正しい帝王的な内容だし、バランスは取れていると思う。

サーヴァントに英雄を求めている人が不満を感じるのは分かるが、武則天に関してはアレンジの元ネタもハッキリしているしなんだかんだでそれなりのキャラに仕上がっていると思う。
だがイラストはちょっと、その、公共の場で表示できないレベル。

武則天というよりディスガイアのキャラだよね。イラストレーターからして当然だけど。

それより問題はBしかない皇帝特権だ。
中華の皇帝でしかも王朝が安定している時期の皇帝なのに。なんで皇帝特権がBしかないんだよ!

いや皇帝特権Bなのは別に問題ないだろ。無字碑を建てたりしているくらいなのだから。スキルは女帝のカリスマがAになってるし、功績や統治者としての能力はそっちの方での評価になったんだろう。

皇帝になった過程や埋葬に至るまで皇帝としての正しさに関しては不安定だし皇帝特権に(偽)とかつかずに普通にBなだけわりとマシな扱いだと思うが。
それにAにしたらオジマンディアスと同レベルだぞ?さすがにそれは盛り過ぎだろ。ネロのEXは主人公サーヴァント補正と暴君ぶりの再現みたいなもんだからアレと比較するのは間違い。

ネロと言えばそもそも皇帝をアサシンで出すのがおかしい。なぜキャスターやライダーにしない。最低限ネロのようにセイバーだろう。

ネロのセイバーは皇帝特権EXで無理矢理セイバーになってるだけで、実際の適正はアサシンやライダー寄りとされている。武則天の場合は皇帝特権がそこまでトンデモじゃないようだしセイバーは厳しいんじゃないか。

武則天はエピソード的にアサシンになるのも無理は無いというか、アサシン以外だと何になるんだ?キャスターにするにしても神秘が足りん。

私は設定はそこそこだと感じた。しかし星4だなんて……星5を期待していたからガッカリだよ!

星4でいいじゃないか!星5一点狙いは大変なことになる!
あと性能は新規実装組の中では高評価よ。不夜城のキャスターの方が星5なのに弱いとボロボロの評価。

キャラデザインや設定に関しては作り手の勝手だろうけど、こんな武則天を出すくらいならもうFateには中国の英霊を出して欲しくない。毎回不満が出て不快になる人間ばかりになる。

武則天に関しては彼女の治世を評価して女皇帝としてのキャラにして欲しかった。こんな陰険で冷酷な後宮陰謀系キャラでは無く。

そこは難しい所だ。
アーサー王の女体化に萌えている自分が文句言える筋合いはないが、中国のサーヴァントだと自分の中に知識とイメージがしっかりと構築されているからFateの魔改造が受け入れられなくなるんだよな。

デザインがどうしてもオタク向けになるしなー
自分の場合、設定は何の問題も無い。ロリキャラなのだけが残念。

武則天はキャラ的に後宮入りした14歳か、皇帝になった60代の老婆かの二択になってしまうだろうし、そうなるとロリキャラにするのも分からなくはない。
ただこのイラストでは14歳にも見えない気がするけどね!

設定はまぁ良い。だがもうちょっと服着てくれよ。
こんな北半球も南半球も赤道も分からないおっぱいで危険な橋を渡らないでもいいじゃないか!

あれウチの国に入れる時に審査通らないんじゃないか?
パーツ自体はそれほど悪くないから脱がずに普通に着せて豪華にする感じで良いのに。

ジャックや酒呑とかは露出高過ぎて微妙だっていう人もわりといるし、ロリキャラの露出は心理的に抵抗があるって人もいるからね。武則天でそれやったら反発もでるさ。

イラストに関するアレコレはあるけど、武則天としては結構しっかりとしたキャラデザインだと思うよ。
あとはウチの国出身のサーヴァントに横のつながりというか、サーヴァント同士の交流や組み合わせで妄想できるようなのがいればな……時代が重なるのだと孔明と呂布もいるけど実質別キャラだし、ケルトやローマ、ブリテンみたいなことが無いのは残念。


とまぁ、こんな感じで。
不満を感じる人は多いようですが、現時点では炎上というほどではないようですね。

ちなみにストーリーの方でも不夜城関係の描写などでわりとめんどくさいことになりそうな部分がありましたが、こっちはまだあまり伝わっていないようですね。もちろん武則天のストーリー内における扱いや活躍についても。
今の空気だと武則天ちゃんや中二病扱いについての反応が出るのはもうちょっと後になるか埋もれそうな気もしますね。

武則天実装後の反応が、これまでのFGO炎上案件と比べると比較的落ち着いているというか、炎上しなかったことに関して、ちょうど仕事で日本に来ていた中国オタクの方と話したりしたのですが、

・始皇帝に比べると武則天は歴史的な扱いはかなり軽いので、独自解釈や極端な描写はある程度は許される空気がある

・以前の武則天に関する炎上は始皇帝の炎上を引きずっていたというか、FGOの中国展開によりFateにそこまで思い入れの無いライト層が流れ込んできていた所に、一般層の目も引いてしまっての炎上続きとなってしまった所もあるのではないか

・ゲームやってる層は学校のスケジュールによっては学年末真っ最中だったり、現在開催中の羅生門に苦戦中でそれどころじゃないのでは?体力600万の茨木童子が倒せないとか100万倒すのも難しいといった悲鳴があがっている。


といった話になりました。

また、不満を感じている層についてはカッコ良くて強い、英雄的なキャラが欲しいという願望もあるようですが、具体的にどういったキャラが欲しいかということになるとハッキリしないような所もあるそうです。
単純に俺TUEEEEEが欲しいです!とは言えないそうですし、かと言って「趙雲みたいな一昔前の定番な完璧キャラ」というのもちょっと違うそうです(もちろんサーヴァントとしての趙雲に需要はあるそうなのですが)
他にも「我々の英雄」「妄想の核になる漢民族系ヒーロー」みたいな話も出ました。

ちなみに中国関係の英雄でFateに出したらマズイのは誰かという話もしたのですが、そこで出たのは
「岳飛」
でした。

これは確かに納得できる話ですね。
現代中国では岳飛の扱いに関しては
「岳飛は民族英雄か?」
「侵略者から領土を守るために戦ったのか、内戦なのか」
的な問題が討論されるなどしていますし、現代中国の社会で岳飛は表立っての評価や、感情に任せた評価をするのがイロイロと難しい人物です。

また最近の中国では
「漢民族系のヒーローが不足している」
というのがかなり残念なことだと思われているそうで、貴重な漢民族系ヒーロー枠として若い世代の間でも岳飛の人気は非常に高くなっているそうです。

そんな訳で現在の中国でも岳飛の人気は非常に高く、日本における岳飛のイメージや評価とは結構な違いがあります。
現在の中国のネットでも本人に非は無いはずなのに権力によって潰された、後ろから撃たれたといった炎上ネタの場合、関係者のキャラによっては「誰それは岳飛だ」という評価になるそうですし、それを否定する或いは叩くようなことをすると中国の元祖漢奸枠でもある「秦檜」というレッテルを貼られるので、極めて反論し難い空気が形成されたりもするそうです。

そのため仮にFateに岳飛をサーヴァントとして出してしまった場合、政治や愛国関係の話題になってFateファン以外が大量に流れ込んでくる上に、娯楽だとか作品への理解だとかいったものが全部吹っ飛んで話し合いにもならない状態になる、爆発炎上する危険性のある、極めてリスクが高い案件になりかねないのだとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク的FGO新サーヴァント真名当て事情 予想と共に反発も

中国オタク「日本よ、これがサーヴァント武則天だ」 中国オタク的FGO新サーヴァント真名当て事情続き
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
LINK


当ブログへのリンクはフリーでございます。

このブログの親玉やネタ元

北京留学日中交流

日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

記事検索
最新コメント
Archives
  • ライブドアブログ