「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2019年02月

中国オタク「白銀会長のようなキャラって一昔前の恋愛系主人公にはいなかったよね?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

春節と重なったり日本の新作アニメの配信環境の縮小傾向もあってか、中国オタク界隈における1月の新作アニメに関する動きは比較的おとなしいものとなっているようです。
ただそんな中でも人気が伸びて話題になる作品は出ているそうで、
特に目立っている作品の一つに
「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」

があるそうです。

「かぐや様」の中国オタク界隈における人気に関しては、ラブコメ作品としての評価やヒロインへの萌えに加えて、主人公の一人である白銀御行に対する評価の高さも目に付くという話です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「『かぐや様は告らせたい』の白銀御行」
などに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


白銀会長を見るとハーレム系主人公の変化を感じる。
彼のようなキャラって、一昔前の恋愛系主人公にはいなかったよね?

男で会長で成績優秀で努力型で貧乏だからな。
個別の属性要素なら前例が思い付くが、会長のような形で構築されたキャラはちょっと思いつかないよ。

確かに恋愛系のアニメの男性主人公で白銀改良みたいなのは少ないよね。

同意だ。会長のようなキャラって少女漫画とか探せばいるかもしれないが、男性向けラブコメ作品の主人公としてはテンプレ要素から外れてかなり珍しい印象を受ける。

例えば苦学生の成績優秀者という設定自体はありがちなんだけど……

アニメで見る前はてっきりかぐやの方が会長で、白銀は副会長か部下だと思ってた。キャラデザ的にも主人公顔じゃないし!

強気系というか、尊大な態度の主人公キャラということならそれなりにいるんだけどね。今期の恋愛系作品にも、それ以前の作品にも。

白銀会長のキャラクターは良いよね。私にとっては久々に好きになれる男性主人公だ。強気な男性主人公は結構いるけど、なかなか性格が良いのには出会えない。
彼は貧しい家の子供で努力して、それでいて自然に受け入れられるレベルの性格の良さや積極性の描写も加わっている。

性格が良い、善良という設定「だけ」な作品もあるからね……「かぐや様」はそういった面も含めて良い作品だと思うよ。

貧乏人で学業優秀という主人公がこの数年で流行っている気がするが、基本設定はともかく性格やキャラの立ち位置に関しては結構違う。
学内の地位、貧乏度合い、貧乏に対する向き合い方、人間関係への取り組み方等々そういった方向から見ても、白銀会長は色んな意味で定番を外してきたキャラだと思う。

確かにラブコメ系で勉強ができるタイプ、「学覇」な主人公は増えているよね。可もなく不可もなくでテスト前に苦労するとかではなく、普通に成績でトップクラス。

勉強ができるキャラについては、今の時代に努力の方向や成果の表現として分かり易い、感情移入しやすいというのもあるのだろうか?

部活は才能も影響するし、学生のうちは将来も考慮して成功する、成果を出すという点では勉強するのが一番手堅いからなあ。
努力しない、目の前の勉強すらせずに何かを求める、恋愛を成就させようという態度は、主人公キャラとしてどうなのかという見方につながるのではないだろうか。

見栄を張るけどそれは恋愛でのものだし、失敗や自分の少なくない弱点やヘタレ部分を認める時はきちんと認めるからね。強気、上から目線キャラには珍しい。

ラブコメ系作品の主人公って、基本的には明るい性格で楽観的で社交的(特別スゴイというレベルではない)、そして「どこにでもいる普通な高校生」という設定がつく。
それに対して会長はツンデレ自信家努力家などというようにかなり尖った設定だ。

攻略対象キャラならばありそうなんだけどなー
あとはラブコメメインではないギャグ寄りの作品とか。

白銀会長って主人公でなければそれなりにいるタイプだと思う。
クール系俺様キャラのテンプレパターンの一つ。オプションに眼鏡アリとかで。

自分が一番珍しいと感じた設定は「生徒会長」だね。
上のレスにもあるけど、生徒会長が主人公でのラブコメというのは初めてだ。

分かる。
それから生徒会の構造についても、ちょっと意外かな。この手の作品では基本的には美女や美少女が生徒会長をやるという印象だ。そして男性主人公はツッコミ役や巻き込まれ役。
男性の生徒会長だと、恋愛作品の主人公にはならないような。

会長は完璧超人、二次元にありがちなハイスペックというわけではない設定なのが、結果的に話を面白くしているし見ている方の好感度も獲得している。

普通オタク向けのラブコメ、特にハーレム系作品の場合は、基本設定として「人気がある」「周りからカッコイイと言われる」という属性を主人公には持たせないよね。
大体は普通の学生で「やさしい」とかになるよね。

私も白銀会長を見ていると時代の変化を感じるよ。
実際の作品内での言動や女の扱い方については感情移入的に厳しいという作品には出会うけど、そういうのは設定上はお約束要素を備えていた。
だが会長は基本設定でかなり外してきた上に、それで人気になるのだから……

会長に関しては「やさしい」ではなく善良なキャラというのも、ちょっと前とは違う気がする。ラブコメの「やさしい」は結果的にダメな逃げになりがちだが、会長は周りの人間や生徒に対する言動を見ると善良さがにじみ出ている。

会長もやさしい系のキャラだとは思うんだけどね。もっとも、「やさしい」を発揮する行動が既存のラブコメ主人公とは違うけど。

会長の有能さ、責任感の伴った思いやりのある行動も良いけど、周囲の人間の言動も不快感が無いのが嬉しいね。ぐだぐだな引き延ばしもない区切りのきっちりとしたストーリーも良い。

会長は真面目にならないといけない時は、きちんと真面目に熱血してくれるからカッコイイんだよ。

白銀会長に対してここまで「レア度」を感じるのはやはり彼の行動によるものなのかな。
設定上は例えば貴族学校に一人だけ成績優秀な生徒……みたいなのはアニメでもドラマでもよく見た覚えがある。まぁ大体は女性主人公の作品だったけど。

そこもかなりひねっていると思う。
恋愛の動機とか、勉強の動機とか。会長は様々な努力の主な理由がかぐやと並ぶためだし、定番の貴族学校の一般人ネタとは異なっているかと。

それに加えて、自分には勉強しかないということで頑張るというのも珍しい。
これって普通はサブキャラの特徴だろう。

貧乏キャラというだけで感情移入はされると思うんだけど、会長は更にイロイロなものが乗っかるから人気も高い。

貧乏で頑張るキャラは好かれやすいけど、他の部分で台無しになるケースもある。
あと作中での評価と本人の言動と成果が明らかに矛盾しているなんて場合もあるし、そうなると貧乏設定のプラス要素なんか吹っ飛ぶよ。
いわゆるメアリー・スー的な方向での、愛されて持ちあげてもらえるキャラになりがち。

この作品は男性向け作品だしメアリー・スーとはちょっと違うだろうけど、なぜ好かれているのか分からなくなるキャラいるからね。
「好かれている」設定を打ち消すほどのダメなキャラになってしまって……というのもラブコメ系作品ではありがち。

白銀会長が他のラブコメと違うのは、自分のかぐやに対する恋愛感情をハッキリと認識していて、かぐやからの好意もなんとなく把握しているけど確証が持てないという設定じゃないかな。
その上でやさしいという名の臆病さじゃなくて、プライドの高さと恋愛能力のポンコツさからの喜劇が発生するというのが面白い。

私にとって、会長は近年の男性主人公の中では最も「気分よく見ていられる」主人公だね。完璧でありながら完璧でない、ハーレムのためでなく一人の人間としてやさしい、そして笑えるのにカッコイイというのがスバラシイ。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈ではラブコメ、ハーレム系作品の主人公は好かれ難い傾向もあるのですが、白銀御行に関しては珍しく高評価のようですね。

教えていただいた話によると
「白銀会長は不快ではない主人公というのが良いです。彼のおかげで気分よく見れるラブコメディになっています」
「ヒロインの勝ち負けで党争をするのも良いですが、気分よく見れる恋愛作品というのも良いと改めて感じました」

とのことでした。

中国における1月の新作アニメの話題や人気に関してはラブコメ要素のある作品が目立っていましたが、現在の評価の決め手となっているのはヒロインではなく男性主人公による所が大きかったのかもしれない……というのはなかなか面白いですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「FGOの新所長ってどんな人間なの?」「人気高いらしいがこいつの萌え要素って何なの?」

ありがたいことに
「FGOの第二部が中国版でも始まりましたが、第二部のキャラや内容についての反応をお願いします」
という質問をいただいております。現在日本版で行われている復刻CCCイベントの新キャラ実装での当たりを期待したゲン担ぎもかねて、今回はこれについてを……

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「カルデア新所長ゴルドルフ・ムジークはどんなキャラなのか」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(ネタバレ的なものも混じっているかと思いますので一応お気を付けください)


FGOの第二部が始まったが、あの新所長ってどんな人間なの?
テンプレ的な無能で笑いものになる系のキャラなの?それとも実は無能なフリをした有能枠なの?なんか妙に評価されているようで気になる。あまりネタバレしない程度に教えてくれると嬉しい。

新所長って人気高いらしいけど、どうすればそんな感じになるのか想像付かないよな。
言動もキャラデザも今の所は萌えポイントが見いだせないし。

型月的じゃなく、普通の意味で「良い人」なんだよ。
あとデブで愚かではあるけど、肝心な時にちゃんと行動する。

Fateの非日常枠、魔術師枠のキャラでは今までいなかった人間的過ぎるキャラかな。Fate的に言えば心の贅肉だらけのキャラだよ。色んな意味で。

うーむ……言ってみれば足を引っ張らない無能かな?
テンプレな無能で邪魔な上司と思いきや、そこから結構外してくるキャラだな。

魔術師としては一流ではないし、サーヴァントの戦うような状況で活躍できる能力があるわけでもないけど、サバイバル方面の魔術能力はあるから単純に無能って評価するのもどうかなー

なんか評価高いみたいだけど、私も現時点ではどうして好かれるのか分からん。
明らかに前所長好きからヘイト集めそうだし、ビジュアル的にもダメさがにじみ出ているし……

前所長はリヨぐだ子のおかげで認識されている所も大きいし、人気の面ではどうなんだろう。

あえて比較するならオルゴンエネルギー所長じゃなくてロマン(とダ・ヴィンチ)じゃないかな。
第二部のシナリオ的に新所長も戦いの舞台に強制参加だから、立ち位置やシナリオへの介入はまた違ったものになるけどね。

新所長に対して「良い人」という評価が多いけど、なぜそうなるんだ……

「序」だけだとまだ好きになれなくて当然みたいな話も聞くし、今後の展開における彼の扱いがちょっと楽しみだ。

バカな萌えキャラみたいな存在ではあるんだが、人の良さと実際はそこまで愚かでないというのが評価につながっているんじゃないかね。

初登場はアレだし、序の時点では足を引っ張っているだけだが、その後は第二部カルデア運営メンバーとしてはいないとかなり困ったことになるくらいの存在ではある。

「序」では横暴な態度だけど、あいついなかったらカルデア分割されていたし、役に立ったかという面だけで見ても既にかなり役に立っているんだよ……

ところで新所長ってApocryphaに出たジークフリートのマスターか、その肉親だったりする?かなり似ているから無関係とは思えないんだが。

確か二部の第二章で出たと思うが、Apocryphaのゴルド・ムジークの息子だね。
アニメ終盤のような力関係でホムンクルスに教育を受けているから性格も終盤のゴルドの発展形みたいな感じかも。
それと実は新所長リリィは礼装にもアニメApocryphaの最後にも出ている。

教育の成果もあってか、魔術師としては人間的過ぎるんだが、第二部の極限状況だとそのおかげでかなり周りが救われる。もちろん人格や言動については瑕疵がそこら中にあるのも間違いないけどね!
個人的には、カルデア側のキャラで最も特徴のあるキャラだと思っている。

新所長は態度も口も悪いけど、人間的には悪くないからな。
そして設定上は28歳、時代を考えるとFate/ stay nightのメインキャラ達より年下だ……ちなみに俺よりも年下だ……

うーん……本当に人気高いのか……こいつの萌え要素って何なの?例えばカップリングによるブースト効果でもあるの?

いや、カップリングとか関係ないよ。男女のプレイヤーどちらからも好かれている。まぁ男の方のぐだと所長のカップリングは公式マンガの方で出ちゃっているけど……!

口は悪いけど根本的な善人ぶりがハッキリと出てしまうキャラ。実はFGOで最も明確なツンデレキャラという説も……

最近はどこでも叩かれがちな「無能な味方」にならないのも大きいかな。
それに自分の限界を知っている、できる人間にできる範囲で放り投げるというのができる。このようなキャラって二次元だと案外珍しいかも?

同意。無能な味方じゃないのが嫌われない理由の一つだろう。
最初のアニメでは無能な熱血バカの土狼が嫌われまくっていたFateでこういうキャラが出てくるのは面白い。
(訳注:土狼は中国における衛宮士郎の蔑称です。過去の中国オタク界隈では衛宮士郎が最も嫌われるキャラの一人といった扱いになっていたこともあります)

失敗や騒動の原因を作るけど、その責任を他人に押し付けないんだよね。もちろんその失敗により発生した危機に対しては怯えて混乱するが。

自分も日本版の情報仕入れていないから、今の所はなんでこのキャラを出すのかよく分からないんだよね……人気に関係する要素が無いし。

後から来たから不利なのは分かるけど、私はどうにも好きになれそうにないんだが。

別に焦らなくてもいいぞ。
「序」ではまだ描写も少ないからな。

身も蓋もないが、前所長よりは良い上司かと思われる。
もちろん前所長は本人の能力(新所長よりは魔術師として優秀なはずだが)や性格以外に、状況も環境も悪かったというのはあるが。

無能ではあるけど、無恥ではない。
あと実際にやったことを見ていくと、「結果的に」ではあるが危機回避にやたらと成功しているし、指揮官としてはむしろ悪くない部類かもしれん。

新所長はホムンクルス達をハワイ旅行に連れていくような上司だぞ。俺の現実の上司と取り換えてほしいわ!!

ざっと評価を見た感じでは「ヘルシング」のペンウッド卿みたいな感じのキャラなのかな?

いや、ああいうカッコイイ見せ場があるキャラではないような……例えるならなんだろう、劇場版ジャイアン?いやジャイアンほど日頃から強いわけでもないか……

何となく言いたいことは分かる
新所長は通常の環境では役に立たないタイプ。しかし人理が消えた第二部の環境では性格も、魔術能力も非常に有用となっている。

自己中心的で自己顕示欲が強い臆病者でヘタレ。
ただそういった言動の中で見え隠れする良い人ぶりが分かるから、慣れてくると萌えキャラになる。特に第二部の厳しい環境だと新所長のような普通の感性の人は大事。

第二部は人理が漂白された中で各異聞帯と互いの存亡をかけて戦うから、守るべき対象が見えなくなりがち。そんな中で守るべき「普通の人」を思い出せる存在として新所長がいる。あとツッコミ役としても重要。

常識人、ネタ、ツッコミと重要な役割が多い。新所長がいないとシナリオがイロイロな意味で難しくなる!

新所長についてはかなり考えられて構築されている印象も受けるね。
既に第一部を経験した百戦錬磨のカルデア職員達の中で、普通の人間の反応で騒ぎ立てるキャラというのは便利だし、それでいて良い人部分がある上に、戦いに慣れていない感覚できちんと危険への対処もこなすからヘイトを集め過ぎない。新所長無しだと第二部はかなり「難しくなる」と思う。

自分の中ではいそうでいなかった、個性的なキャラという認識かな。
言動からは軟弱で無能に見えるのも間違いないけど、重要なタイミングでの決断力はあるし、それが理性的なものだったりもする。

彼は無能系キャラではあるけど、不快に感じるタイプでは無い、トラブルメーカーで「あいつさえいなければもっと楽だったのに」とならないのが特徴だろう。
それからFGOだと忘れそうになる弱者の立場を見ているし、自分や人類が時に無能であることもきちんとわきまえているし、他人に能力以上のこと、無理なことを要求しない。

ふーむ、じゃあ日本での人気も結構あったりする?

サーヴァントの人気とは別だけど、日本ではかなり好かれているキャラだよ。
あと「恐らく死なないとは思うけど、死んだら最もショックを受けるキャラかもしれない」という評価も見た。

第二部第三章ではシナリオ担当が虚淵玄だと発表されたときに、彼の生存フラグ力が虚淵玄の愛のパワーに勝てるのかと非常に心配されたらしい。

死ぬというので思い出したけど、新所長が特徴的なのはサーヴァントを駒として見ていないという点もある。あとマシュや主人公の命を軽視するような行動に対してもきちんと批判して止める。
彼の言動からいつの間にか「プレイヤーである自分」がゲームだからとサーヴァントを駒扱いしている、とりあえず命を懸けて当然、みたいな認識になっているのを気付かされてドキッとしたよ。



とまぁ、こんな感じで。
中国版に実装済みの「序」から受ける印象についてや、以降の展開も踏まえた上での評価などイロイロな見方が出ていました。

当ブログの過去の記事を見ても何となく分かるかと思いますが、中国のFateファンの間では日本とはまた少々違う方向で好き嫌いや評価が極端に出る傾向もありますし、FGO第二部の新キャラへの評価がどうなるかはかなり気になりますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

それにしても、今やっている復刻CCCイベントは遊びやすくなっているそうですが、全然実感が無いというか……初回はGW中の開催だったのに対して、復刻版は休みでもなく確定申告なども重なってかなり忙しいこの時期に開催というのもあるのでしょうけど。

中国オタク「好きだと公言すると批判されるが、やはり好きな作品について」

ありがたいことに
「中国のオタクの間では微妙な評価だけど、好きな人もいないわけではないといった作品はありますか?」
という質問をいただいておりますので今回はそれについてを。

以前中国オタクの方から教えていただいた話によると、中国オタク界隈では作品の上下関係というか好き嫌いより先に
「どれが優れた作品なのか」
という基準が先に来てしまうような所もあるようで、自分だけが好きな作品を語るというのは少々難しい空気もあるのだとか。
しかしそれでも、一般の評価とはズレる自分の好みについて意識したり語ったりということはあるようです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「好きだと公言すると批判されるがやはり好きな作品」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


好きだと公言すると批判されるが、やはり好きな作品というのが皆何かしらあると思う。
そういう作品についてちょっと語ってみよう。ここでは他の人のあげた作品についての否定的な意見は無しで。
とりあえず俺は「月姫」のアニメで。最初に接した作品だから、その後様々な型月作品を知っても嫌いになれなくてなあ

「ギルティクラウン」だな。
当時は中二病という言葉は知らなかったが、心にかなり刺さった。今もその影響は消えていないし、好きな作品のままだ。

「ギルティクラウン」は終わり方は薄目で見ているが、自分も大好きだよ。

なんか話題にすると馬鹿にされるが、「東京喰種」のファンだという自分はやめられないんだ。

ダメな作品と皆に認められてしまっているような作品だけど、自分は好きな作品って確かにある。
個人的には「革命機ヴァルヴレイヴ」や「鉄血のオルフェンズ」とかが好き、ロボが良いんだよ!ロボがなかなか出ない作品なのは認めるが。

叩かれるレベルを超えて存在を無かったことにされている感もある「エウレカセブンAO」だが、自分は悪くない所もあったと思っているし全部否定はできない。特に金髪ヒロインは良かったんだよ……

「鉄血」はバルバトスがカッコいいし、三日月が歴代ガンダムには無い主人公なのが自分はかなり良かった。
まぁ第二期になるとは今までのガンダムとは違うこと、制作側の考えるリアリティのある話をやろうとして結局扱いきれずグダグダになるし、視聴者の頭のレベルを侮辱するような話にするし、三日月という主人公も結局扱いきれなかった感も非常に非常に強いけど、バルバトスという主役MSのカッコ良さ自体を否定するものではない。

ガンダムの「0083」は監督交代によるキャラやストーリーの矛盾と右翼思想でヒドイことになっているが、アニメのクオリティ自体は高いから好き。
メカデザインも良いし、ガンダムの勢力の変遷を描く上でも重要な作品だ。主人公達が良いことをようと思って動いたが実力が足りずに悪い結果につながってしまうのも苦みがあって良い。

「0083」はガンダムシリーズで考えると別にダメアニメ扱いじゃないぞ?
確かに右翼関係での批判は増えたが、MSや戦闘描写はずっと高評価。ダメ扱いなのは「AGE」や「鉄血」じゃないか?まぁ俺も「鉄血」はロボ中心にかなり好きだけど。

「0083」は最初「なんかカッコイイ」→「ジオン側の具体性の無いテロリズムはヒド過ぎる」→「やっぱMSMAデザインと戦闘シーンはカッコイイ」という感じで評価が変わっていったからな。どのタイミングで触れたかで印象が変わるかも。
あとダメ扱いを超えてネタ扱いになっているが「SEED DESTINY」が俺は大好きだ。まさにグダグダなアニメだけど、オタクになったきっかけの作品だしキャラもMSも思い入れがあってね。

私は「AGE」好きだよ。キャラデザもMSデザインも自分は大丈夫だったし、通して見るとフリットがかなり良いキャラになっていると思う。

オタク界で基本的に叩かれる扱いにな作品って、なかなか表立って好きだと言えないんだよな……あんな作品が好きだなんて、オタクとしてどうなんだみたいに、周りの目が気になってしまうんだよね……
ちなみに俺は「グランクレスト戦記」かな。ああいう設定のファンタジーが好きだ。

ネタ扱いされるが、私は「ヨスガノソラ」が普通に大好きだ……!!

「アルドノア・ゼロ」だ。エンディングについてはしょうがないが、それ以外の部分は大好き。

俺の周りでの評価ボロボロだけど「Fate/EXTRA Last Encore」は普通に楽しめた。

私の場合は「Fate/Apocrypha」かなー
最近の作品の中ではかなり楽しめた作品なんだけど、評価はどこでも低い。

「Fate/Apocrypha」は前半の混乱と作者アンチ、更に終盤の作画の独特さと燃え上がる部分多かったからなー
Fateだと自分の場合はスタジオディーン版のアニメFateだな。最近は評価が本当にズタボロだけど、当時は普通に楽しんで萌えている人もわりといたんだよ。

そもそも、Fate関係のアニメで評価が全体的に高いのって無いような気もする。必ず文句付ける層が出てくる。最近の劇場版「Heaven's Feel」についても、私は原作を非常に上手くアニメ化したと嬉しくなったんだが普通に叩く人が出た。

勢力的に最大の「Fate/Zero」についても、FGOが出てからは批判が目に付くようになってきているしね。
あと「月姫」のアニメは俺も好き。特に音楽が好きだった。OPとか今でもリストにある。

「メカクシティアクターズ」は誰もが認めるダメアニメになってしまったが、歌もストーリーも大好きで繰り返し見た。
確かにクオリティはアレだしアニメだけ見ていると意味が分からないけどね……

当時、動画サイトの弾幕コメントでストーリーの説明を頑張っている人もいたよね。私はそんな中でキャラや世界観にハマった。今でもキャラの名前はすぐに出てくるくらいには好きだ。

「ダンガンロンパ3」のラストを擁護することは難しいが、OPやED、それから途中を見ているときは本当にワクワクしていたから、好きか嫌いかというなら「好き」の方になる作品だね。

このスレを見ていて私は「CHAOS;CHILD」が頭に浮かんだ。ゲームも遊んだし、アニメもまぁツッコミ入れながら楽しんだから好きな方に入る作品。あと「CHAOS;HEAD」のアニメも雰囲気がかなり好みだった。

一番好きってわけじゃないが「異世界はスマートフォンとともに。」が結構好き。
頭使わずに見れるから楽でいい。評判と比べて再生数はかなり伸びているし、自分みたいな感覚の人は少なくないんじゃないか。

「はねバド!」は原作からの改変方面を中心に叩かれているけど、自分はアニメ単体で見て楽しめたし好きな作品の一つだ。

京アニの恥ともいわれている「甘城ブリリアントパーク」ですが、自分はかなり楽しめました!自分の中では京アニ作品の中でも上位に入ります!

「聲の形」はウチの国では評価が分かれるというか、ダメアニメ扱いもかなり多いけど私はかなり良いと思っている。
日本や欧米での評価も高いのに……

「聲の形」は日本でも賛否両論だぞ。文化的な方向で評価する所だと高い評価になるけど、大衆向け寄りの所だとパッとしない。
あとウチの国では「君の名は。」の大ヒットからの流れで見る人も多かったのも難しかったんじゃないかな。俺も好きだけど、見る人を選ぶ、単純に見て爽快な気分になれる作品じゃないとは思うしね。

毀誉褒貶の激しい「魔法科高校の劣等生」だけど、自分は爽快な気分で見れる作品としてかなり評価している。

最近の印象的なダメ評価作品は「Re:CREATORS」かなー
リアルタイムで見たわけではないんだけど結構楽しめた。そして一気に見終わった後に評判をチェックしたらボロボロに貶されていて驚いた。

「Re:CREATORS」は叩かれまくりだから、その手の話題にぶつかるたびにそっとスルーする習慣がついてしまった。

自分が思い付いたのは駄作というわけではないが、大好きな作品として挙げると軽く見られやすい「ソードアート・オンライン」かな。俺の嫁がいるんだから、当然大好きな作品になる。

私が嫁を理由に大好きな作品は「精霊使いの剣舞」だね!

「迷家-マヨイガ-」は誰もが認めるダメ作品だけど、なぜか自分の感覚に凄いハマって全話きっちり追いかけて楽しめた。

「クロスアンジュ」は笑えて熱くてとても爽快な作品だと思うんだけどなあ。

「クロスアンジュ」は最近ではダメなアニメ評価じゃなくなっているんじゃないか?
当初は期待された方向と違うということでかなり叩かれたように思うが……あれはSEEDの監督が良い方向に暴走すればこうなってくれるという作品だろう。俺も大好き。

アニメ版の「禁書目録」、いや原作と比較して考えるとなんだけど昔はみんなこれにハマったし、そのまま嫌いになれないものなのだよ。

「Charlotte」はなんだかんだで自分にとって納得できる作品だった。
後半の頭の悪いストーリーで作品全部を否定されるのはちょっと悲しい。

自分はあまり熱心に新番を追っかける人間ではないから途中で「あとはまとめて見よう」となってしまう。そしてそのせいで作品評価がリアルタイムで追いかけた人とかなり食い違う。
近頃では「鉄血のオルフェンズ」も「ダーリン・イン・ザ・フランキス」も「甲鉄城のカバネリ」とかもそんなに悪い印象はない。

自分もそんな感じだね。
時間が無いから後回しにして、しばらくしてまとめて見ようとしたら作品評価が大爆発炎上していたことがちょくちょくある。
そして自分は終盤の評価が微妙な所も精神的な準備ができているせいか、それほどダメージ無く普通に楽しめたりする。

艦これのアニメ。
当時は提督として認められなかったが劇場版まで見て今では普通に好きになっている。今度の時雨主人公のアニメ二期?も普通に楽しみ。

しかし改めて見ていくと、広い範囲でダメな評価を受けている作品が少なくないなあ……

近頃は作品の入れ替わるスピードも量も増えたせいで一度評価が固まると汚名返上をする機会がなかなか無いからね。
他のもっとヒドイ作品が出て記憶が上書きされて再評価されるか、関連作品が出てシリーズを通して再評価されるとかでもないと。

ここで名前が出ている作品って、終わり方に不満が炸裂してダメ作品扱いになったのも少なくないからね。そこまでの過程を楽しめたから良しとしている人もそれなりにいるんだろうけど、そういう所は作品の話題や評価にあまり結びつかない。

そうそう。終盤に評価が崩れるとイメージが残念なまま固まってしまうのも厳しい。ライトな層は次の新番に移るけど、作品を語る層は残って文句を言い続けるからネガティブなイメージが固まりやすいのも厳しい所だ。そして続編やその後の制作関係者の重なる作品の人気にも影響が……



とまぁ、こんな感じで。
最近の叩かれがちな話題作を中心にイロイロと出ていました。

今回のやり取りに出てきた作品は、確かに現在の中国オタク界隈で話題に出すと叩かれやすい作品という印象はありますね。

この辺りに関してはいわゆる「アンチが多い」的なともちょっと違うというか、ダメな作品、叩いても良い作品というレッテルが付いてしまっている作品といった所でしょうか。
ただ話題の傾向とは別に、それはそれで好きという人がきちんといるのも面白いですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「中国人が異星人と戦う作品が出ないかと期待しているんだが」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。
この春節に中国で大ヒットしている映画
「流浪地球」
ですが、作品周辺の動きや反応もイロイロと面白いことになっているそうです。

爆発的ヒットを記録、中国SF映画「流浪地球」が話題!あの外交部報道官もおススメ―中国(ニコニコニュース)

「流浪地球」は大雑把に言えば
「太陽の異常による地球滅亡の危機に地球を動かして脱出して新天地を求める」
というストーリーが豪華な特殊効果も使って描かれているそうですが、
「SF的な要素の強い作品が中国の国産作品で作られ、しかもそれがウケている」
というのが意外に受け止められてもいるとのことですし、
この映画の大ヒットを見て
「SF的なネタを扱う中国国産作品が増えるのでは」
と期待する動きも出ているそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国人が異星人と戦うような作品が増えてくれないか」
といったことなどに関するやりとりを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「流浪地球」がヒットしたから国産で中国人が主人公枠なSF的な作品、宇宙的な作品がもっと出てくるんじゃないかと皆盛り上がっているよね。
私は中国人が異星人と戦う作品が出ないかと期待しているんだが、どうだろう……

異星人と戦うネタが流行ったのはかなり昔だし、今になって作れるのかね。

中国人、中国の組織が主人公だというのは自分もすぐには思いつかないが、どうなんだろうな。
ウチの国で国産SF作品が人気になる流れってのがまず珍しい。

この流れでついでに異星人と戦うネタとかスペオペ作って欲しいという気持ちは理解できるわ。

でもその手の題材って使い古されているからなあ……

「流浪地球」のネタ、太陽に異変が起きるなどの宇宙的な危機発生、その対策として地球の動きを変えようとする……といったネタは昔からあるし、現在のCG技術と設定次第では行けるような気もする。
だからこそ、人気のあるうちにどこかが勢いで作ってくれないかと……!

そういう方向だと、バイオレンスで血なまぐさくなりがちだから厳しいのでは。

特撮作品では設定的に異星人と戦うのあるけど、なかなかそっちのジャンルだとは意識してもらえない……やはり宇宙感が必要なのか?

バトル系もあるけど、主流は英雄主義的なミリタリーアクション作品だからなあ……異星人とのバトルはなかなか難しそう。

戦争モノのアクションムービーもやってるネタはそんなに変わらんが、設定でSF色出すことはなかなか無いからな……

大宇宙で宇宙船が……とか、別の星で戦う……みたいなのは無いんだよね。

SFの皮をかぶった戦争モノだと、種族や文化の衝突みたいなのも出そうだ。審査面でめんどくさくなりそう。

「インデペンデンス・デイ」みたいなので良いんだが、逆にそういう開き直ったのは出てこないんだよな……

頭悪くて構わないから、解放軍が宇宙人をやっつける、宇宙人の母星まで攻め込んでこらしめるみたいなのをバリバリの特殊効果で見たい!!

「一つの中国」を掲げて宇宙人と戦うのかいな。

「解放軍」の名前がとても皮肉になる展開はダメだろ!

えーと、よし、資本主義社会の宇宙人を解放する方向でいこうじゃないか!!

アメリカ軍にすら勝てないのに、なぜ宇宙人と戦って勝てると思ってしまうのか。

どこぞの自衛隊だって戦ってるから平気平気。
最後に解放軍の活躍シーンだけ付け足して、なんかスゴイSF的な戦いやろうぜ!

それなら現実的に、宇宙人を中華文化で同化するとかでどうだろう。

正直に言おう、私は「超時空要塞マクロス」みたいなのが見たいんだ!!

中国人が異星人と戦う?昔関羽と異星人が戦う作品あったろ。
「関公大戦外星人」だったか。

昔作られたというアレか……でも台湾制作で70年代に香港とかでも上映という話だから、ウチの国の制作の流れとつながってなさそうなのが。
見た感じではフォーマットは変身巨大ヒーロー、特撮のものだったな……

SF枠で異星人との戦いというネタになると、まず「三体」の映像化という話になるけど。

劉慈欣の小説は「三体」以外にも結構異星人と戦うのがあるし、映画にしても良いと思う。
長さ的にちょうど良いのもあるし、アメリカで賞を取っている作家というブランドもあるからいけそうな気はするんだがなー

「三体」は評価高いけど異星人にボコられる方の作品だからウチの国の一般向けだとどうなんだろうな。見せ方、切り取り方次第でどうにかなる範囲だとは思うが。

そこはやり方や受け取り方間違うとめんどくさいかもね。
例えば宇宙艦隊の戦う痛快なストーリーだと思って「三体」を読み始めた俺みたいなのもいるんですよ!!

私は異星人の圧倒的な力の前に地球の部隊がボコボコにされるシーンとかわりと好きなんだけどね……

自分も人類艦隊あっさり消滅みたいな展開は好き。
豪華な映像でやってくれないだろうか。

個人的な印象だけど、ウチの国のSF作家って異星人と戦う作品をあまり好まないように思う。「三体」も異星人の存在は重要な要素だが、厳密に言えば異星人と戦うという定番展開とはちょっと違うし。

この手のネタは現実的に考えると、まず商業的なリスク、そして社会的なリスクが思い付くからなー
世界的にやられるとしても、ウチの国の主要都市が派手に破壊されるのは大丈夫かと思ってしまう。いや、普通は大丈夫だと思うが、ヘンなクレームつけたり叩くヤツが今の時代は目立てるし、批判の流れになったらヤバイと思ってしまうのだよ。

シリーズ系にしたら、基本的にウチの国だけ襲撃されて毎回街が崩壊、生活や治安がピンチみたいなのになるしちょっと心配になるよね。

中国主導の全地球人民が異星人と平和的でウィンウィンな貿易関係を作るというネタなら!

一球一路……じゃなくて、一球と一なんだろう?なんかそんな感じのスローガンつけそうだよな!

ハッキリ言ってしまえば、異星人と戦う展開は古いネタだから今の感覚で素直に面白いと感じられる作品を作るのは厳しい。よほど新しいアイデアやキャラクターでも作らないと……

今の時代、ゲームで良い具合にその手の古典SF娯楽の路線が体験できるから映画でやるのは逆に難しいように思う。
AIだとか宇宙要塞だとか、昔の小説で見た展開がゲームで実現されている。

国産の小説にも、SFバトルネタはあるし、映像化してほしい作品、映像化したら面白くなりそうな作品もある。
問題はこのジャンルが中国の流行のジャンルになるかだ。

ネットドラマとか、人気作品が出て流行りのジャンルが出現すると、そっち方面の原作小説の映像化が一気に進むからな。
ただ流行りの方向を間違うとあっさり潰れる。

それは確かに。
最近だとBLドラマは2、3年くらい前に大人気になってそのまま規制食らったからな……オススメの作品が出てからの規制、役者の出演歴での扱いでも触れちゃいけなくなるまでの展開がかなり速かったと聞く。

規制受けても明らかになったファン層は残るから、原作から内容を変える、例えばBLじゃなくて兄弟的な絆にするみたいな改変して作品の流れが続くケースもあるにはあるらしいよ。

SFはそれほどヤバイ内容は無いと思うが、考え出すと不安になるのも確かだ。ハードSFだと特にね。

一度人気になって作品ジャンルが構築されると国産でも盛り上がるようになるんだけどな……だがSFはどうなるのかイマイチ想像できない。

SF要素自体は現代の作品に普通に混じっているからね。ハードSF的なカテゴリが少ないだけともいう見方もできる。

ちょっと考えてみたが自分はSFそのものじゃなくて、SF的な娯楽作品が見たいんだと思う。
それに関しては異星人と戦うネタは結構いけるし、既にその手の題材のドラマもあるから、あとはもっとバトル方面に振り切った作品とか、特殊効果や世界観が良い作品にもっと出てきてほしい所だ。

ゆっくりでもいいから、増えてほしいよね……



とまぁ、こんな感じで。
SFネタの扱いに加えて、中国における作品映像化周辺の空気のようなものも出ていました。

それにしても「流浪地球」については、今の時代に地球環境がヤバくなるからエクソダスという作品が出てきて人気になるという点に、中国社会の変化のようなものを感じてしまったりも。

中国では日本の感覚に比べて科学の力が強くて正しいと認識されている、
科学万能とまではいかなくても、
「何事も科学技術でなんとかなる、コントロールできる或いはできるようになる」
的なイメージが強い所があったりしますし、国の方針や教育もそちらの方面が強調されています。

この辺りについてはオタク分野を見ていても、日本の作品に対して日中のSF的イメージ、科学技術の信頼感的な方向の意識のズレによる引っかかりや発言はちょこちょこ見かけますね。

そんな訳で「流浪地球」の困難を中国チームが科学技術パワーで克服する展開ではあるものの、自然をコントロールするのではなく逃亡して新天地を探すといった展開が、一般向けでこれだけ広い規模で人気になったり、中国のメディアで取り上げられたりするというのは、なんだか興味深い変化にも思えます。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

2/23修正:頭の悪い誤字脱字を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「火系は国産アニメ、国産マンガの主人公属性だよね」「日本の作品は意外に火属性主人公がいない」

寒くなったり暖かくなったり乾燥したりが激しく体調がガタガタなので、今回は簡単なネタで一つ。

ありがたいことに
「中国の方ではキャラの戦闘能力、地水火風属性的なものに関する定番イメージのようなものはありますか?」
という質問をいただいておりましたが、先日中国のソッチ系のサイトを巡回していてちょうどいいやり取りを見かけましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「中国国産作品の主人公属性は火が多い」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ウチの国の作品の主人公属性というと何だろう。
やはり火だろうか?

火系は国産アニメ、国産マンガの主人公属性だよね。
大部分がコレ。

火、雷がカッコイイ扱いになるからな。

トップが火だということには同意するけど、二番手は風属性じゃないか?

日本の作品だと色んな属性の主人公がいるけど、国産作品だと火で清一色状態な印象だ。

日本の作品も火が一番人気じゃないの?

でも「火影忍者」(NARUTOの中国語タイトル)でもナルトの属性は風だからなあ……日本の作品の属性は多様化している印象だ。

日本の作品は意外に火属性主人公がいない。
近頃の日本の作品だと、火はむしろサブキャラやライバルキャラの持っている属性になってないか?

昔は知らんが近頃の日本の作品の主人公に関しては特殊系統の能力を持たせることが多い。属性はだいたい敵キャラやサブキャラに、キャラを立てるのと一緒に付与される。

実際の所、最近のオタク向け作品だと属性はそこまで重要じゃない。
ようは戦い方だし、多くの主人公は結局力押し、雑多な設定だけど効果自体は勝ち確定な能力で敵を倒すだけよ。

最終的にパワーになるとしても主人公のメイン属性としての定番は火、という空気はあるんじゃないかな。ゲームとかの属性でも。

そう言えば、某国産ソシャゲを遊ぶときの初期キャラ選択で「みんな火を選ぶだろうから水にしとくか」と考えたことがあるな……

ウチの国の作品でも、最近出てくる作品は属性強調そんなに無い気がする。
ただアニメ化とかゲーム化する一昔前の作品はまだ王道の属性強調(属性縛りではない)も少なくないかな?

火、風、雷属性の主人公はいる。他に水属性もいるけど、こっちはほぼ女性主人公専用。

作品によってはエレメンタル系や五行系とはまた違う系統になるから、単純に何属性とは言い難いのも多いんだよなー

仙人になる、神になる系統のパワー持ちも多いから、元素系のカテゴリじゃなくなるよね。

主人公が金属性ってのもあるんじゃないか。五行だと結構扱いが良い。

金属性はいる。
あとは氷属性もそこそこ。

金属性って五行扱いにはするけど、基本的に光属性の一種みたいな扱いも感じるんだけど。

そう言えば光属性も主人公属性だけど、作品だと意外に見かけないな。
ゲームだと割とポピュラーだけど。

火属性はむしろウチの国の主役にだけ残っているような気もするんだがどうだろう?
日本の近年の有名作品、例えばドラゴンボールナルトワンピースハンターハンターポケモンブリーチ遊戯王と、ざっと思い付くところをあげても主人公が火属性なのは無いような?

特撮のスーパー戦隊だと赤と重なるからまだあるんじゃないか?

確かにそれはある。だが最近の作品を見ていくと、赤がイメージカラーな主人公は多くいても、それが火とは限らないケースも結構あるような……

日本でも火属性主人公は意外に見つからないが、アメコミだともっと少ない。火属性は微妙な強さと扱いのばかりで、強いのはあえていうなら科学技術系?

火が多いのは何となくわかるしイメージもできる。逆に少ない、扱いの微妙なのって何だろう?

氷とか?あと精神攻撃属性は見せ方の問題もあってか少ないように思う。

氷、闇、土、あと木属性も。

珍しい所だと音属性なんてのもある。

珍しい属性だとそれが特徴、作品のテーマ扱いになるから四属性ネタとはまた別の扱いになるんじゃないか。

水や氷はそこそこいるだろう。
珍しいのは水や氷だけで火や風や雷は使えない、使わないというパターン。

そう言えば、主人公だと特化属性というのがまず珍しくなるかもね。仙人枠や神枠だと特定のことしかできない方がおかしいとなるし。

中国の作品は確かに火属性主人公が多いように思う。
最初雲属性というか、雲をテーマにした能力で戦っていたのに、段々火属性能力持ちのキャラに出番を奪われてそのキャラが実質主人公みたいなことになったマンガも…・・・

同じ主人公キャラで、最初は火属性で途中から風属性に変更なんてのもあるな。

文字ならともかく、マンガで動かす場合はやはり火は便利なんだろう。
変わり種の能力はいつの間にかインフレして単純な力比べになっていることも多い。

あとは雷電系も演出に便利。こうやってみると、主人公向けの属性にはやはり理由があるよな。

雷電系も火属性枠じゃないか?俺は火属性の亜種みたいに思えるんだが。

違うと思う。
雷電系は風属性の方だろう。他の四元素、火水土とのバランス的に。

主人公のタイプにもよるが、普通の戦闘力で苦戦もするし知力も普通ならだいたいは火属性。突き抜けた戦闘力や特殊な戦い方だと雷や光闇、時空系になる。

正直な所、火属性主人公の割合に関しては、火属性とそれ以外で分けて良いレベルにも思える。

そして水が一番微妙に……

水属性持ちみたいな設定があっても、それをきちんと活用できている作品が少ないからね。俺TUEEEEEはやっても、水属性をあまり意識させない。設定でそう言えばそうだったなと思い出すレベル。

一番主人公が少ないのは土属性だろう。いないわけじゃないが。

確かに土属性主人公は珍しい。ただ、こっちだと土属性は日本よりちょっと扱いが良いかもね。ビジュアル的には厳しいが、五行枠だとそこそこ扱いが良くできる。
日本の作品だと地味なパワー系でやられ役だ。

主人公は大体攻撃タイプになるけど、その場合に使いやすい属性となると火が真っ先に来るのはしょうがない。
他の属性はどうしても表現、特に絵でどう見せるかを工夫しないといけないから。



とまぁ、こんな感じで。
中国国産作品における属性格差のイメージがイロイロと出ていました。

最近は中国国産作品にもバトル系の作品がかなり多くなっているそうですし、こういった中国の国産作品における定番ネタ、お約束要素なども追っかけてみたい所ですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「なぜ三国志の蜀はここまで叩かれるのか」

ありがたいことに
「最近の中国の三国志ネタで何か」
といった質問を複数いただいたり、最近の中国オタク界隈における三国志関係の扱いについてイロイロと教えていただいたりしております。

最近の中国では三国志ネタ、武将がキャラクターコンテンツとして活用される傾向が加速していますし、ネットに蓄積された三国志ネタ、個別武将評価の情報もアクセスしやすいものがかなり増えています。
そんな訳で三国志ネタに関する認識、各勢力や武将に関する評価もかなり変わってきているのだとか。

先日、中国のソッチ系のサイトを巡回していて
「三国志ネタで蜀が叩かれがち」
といったことに関するやり取りを見かけましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜ三国志の蜀はここまで叩かれるのか。
最近はどこでも蜀系の勢力や武将が出たら叩かれる。

その空気は確かにあるね。
ゲームの弾幕とかでもとりあえず蜀は叩いておくみたいな。

武将もそうだよ。ああいう所だと趙雲は下げるのが基本みたいになっている。

でも魏は結局曹操以外の武将の人気というかイメージは微妙だからなあ。ゲームのユニットとしては優秀だけど、キャラが立っていない。

あそこは曹老板(ボス)のキャラが強過ぎて……

魏で人気が高いのは軍師じゃないか?
そっちを評価する系統だと、蜀の武将は下に見るのも何となくわかる。

この間見たゲーム動画でも趙雲が出てきたらこいつは曹仁と比べて雑魚だとか、単なるボディガードでしかないとかいうコメントがたくさん来る。

あとは馬超もじゃないか?

趙雲はファンとアンチが普通に存在しているけど、馬超は若い世代のファンが微妙だから趙雲よりも悲惨……いや、趙雲と比べて最近の作品では目立たないから、叩かれる頻度も少ないから相対的にマシとも言えるか?

魏の武将に関しては、蜀の武将と比べてこっちの方が凄いとかそんな感じで固定の人気は無い印象もあるかな。

そういう人の評価を見ていると、魏の武将に関してもゲームで使っていたからみたいな愛着的な部分はあるんだろうけど、何と比較してみたいなのが多いからこれまでの武将好きとはまた違う印象も受けるかな。

魏ファンは結局、曹老板(ボス)視点で全部をコントロールしたいみたいなスタンスになりがちだからなー

昔は光栄の「三國志曹操伝」経由で魏が好きになったり武将を好きになったりする人が多かった。自分もそうだね。
でも当時はそれが蜀叩きにつながるような感じではなかったんだが……

蜀の武将は「実はたいしたことなかった」的なネタの材料にされることが多いというか、マウントの材料にされがち。
見方によっては、「魏と蜀セット」で現在のネット環境では人気の材料とも言える。

上げ下げでギスギスしがちだけど、私としては昔に比べると魏のIF的なネタが通じるようになったのは嬉しかったりする。
例えば郭嘉が死ななかったら……みたいな話題も今では普通に出てくる。

蜀叩きの空気は色んな所で感じるね。
ドラマや映画でも、劉備による演説や説得シーンでも弾幕コメントでニセモノの義だ仁だと叩かれまくる

そして逆に曹操の場合だとヨイショコメントが多くなるからな。
今の環境ではどっちに感情移入している人が多いのかが見えてくるような気もする。

この流れっていつから始まったんだろう。俺も気が付いたらそういう空気の中にいたんだが。

比較的大きいのだと易中天の講談、三国ネタが流行った時期からじゃないか
(訳注:易中天は中国文壇における新説書(新講談)時代の代表的な人物です)

易中天は単に魏推しだけだったような……

ネタ扱いしたり、うがった見方で解釈したりする流れは易中天からハッキリしてきたようにも思う。

それも流れ的には間違いではないだろうけど、三国志をうがった見方で分析するのは現代に始まったことじゃない。昔からあったネタだよ。中華民国時代にもその手のネタは存在した。

易中天に関しては魏を持ち上げて更に人気コンテンツにしたのが、当時の一般庶民向けの三国ネタとしては凄かったんじゃないかな。
それ以前は蜀中心、それも武将の個別エピソードでの人気だったから。

三国志という舞台の関係上、武将を持ち上げるとその武将の活躍の場になった所に関係する敵側武将の評価を下げることにつながってしまうから、魏が人気になった時点で蜀の評価が下がるのも仕方ない所はあったのでは。

明確なのは諸葛亮叩きじゃないか?蜀はまだ個別の武将のファンもいる。
近頃の空気は伝統的な諸葛亮の補正やひいきが反転したような気もするね。

私の印象では劉備も叩かれるけど、それ以上に諸葛亮が叩かれている気もするかなー
特に諸葛亮は無能扱いが多い。周瑜とか郭嘉の方が諸葛亮より上だとか、荀イクや魯粛の方が諸葛亮より上だとか、その手のネタには事欠かない。

蜀内部でも法正の方が諸葛亮より良かったみたいなネタはあるな。
諸葛亮、蜀はこれまでずっとヒーロー扱いだったことへの反発を受けているのかもね。近年は三国志に限らず、色んなコンテンツで悪役的ポジションの方が人気出たり再評価される流れだ!

蜀のストーリーが現代の感覚で見るとひいき補正強過ぎなファンタジー展開に見えてしまうからね。

そんなこと言われても、そもそもが「演義」なんだけど……

昔の個別エピソードベースの認識が強かったのもアレだけど、今の正史と演義がごちゃごちゃになって討論されている状況もアレだよね。

そうそう。
演義のキャラについて語っている所に、突然歴史上の人物がどうだったみたいな話をしだすのが出てくる。何をやりたいのか分からんし、あまりにヒドイのに対しては創作と史実の区別がついていないのかと疑ってしまう。

この蜀叩きって、水滸伝叩き、例えば盧俊義や秦明を仲間に引き入れる所とかを叩いてそのまま梁山泊たたきに進む流れと似ているような気もするが、ちょっと違う気もするな。

水滸は逆に叩こうと思えばいくらでも叩けるから、作品の好みというレベルの話になるし三国とは空気が異なる。
水滸伝はキャラがブレている上に百八星には「良い人」がほとんといないし……

水滸伝は多数のエピソードがある上にどこを切り取るかで印象がかなり変わるから、蜀のように全体を通じての叩きにはならない気がする。
梁山泊に関しても最初はゴロツキ集団だが、後の方は民百姓のためみたいな動きになっていく。まぁ民間の話拾って魔改造連結した結果なんだろうけどね。

三国志の魏蜀の好き嫌いについては見る側の年齢や環境も大きいのではないかと。今の時代、主人公補正乗せまくった俺TUEEEEEEはまず嫌われる。

劉備が今の感覚で見ると胡散臭いからなあ……掲げている理想や口実と、実際にやっていることを比較するとそりゃツッコミ多発だよ。

魏は奸雄、蜀は梟雄。
今の時代はブレない奸雄の方が好まれる。

曹操の優秀さと叛逆キャラは現代ではカッコイイという扱いになっているんじゃないかと。

魏好きというか、曹操好きや曹操を非常に高く評価するのは三国志ネタで誰もが通る道なんじゃないか。その際に蜀を否定するのも含めてね。
歳をとってくると、好みがまた変わってくるし、自分に正直に開き直れるから蜀好きに戻るのも割と出てくる。

何となく理解できる。
ウチの国で三国系コンテンツが若者向けで本格的に盛り上がったのって比較的最近だし、まだ見ている世代が若いというのも魏推しが多い理由かもね。

その見方は理解できる。
現在の三国界隈はある種の中二病的価値観が優勢な時代なのかもなあ。

私は小さい頃は蜀が好き魏が嫌いだったか、大きくなってから劉備は仁も奸もあるように見えてきて、曹操の梟雄度合いの凄さも見えてきた。
その後は関連資料や作品も見るようになってからはそれぞれが魅力的だと思うようになってきたりだから、どっちが上とか下とかは無いね。

勝敗こそあれ魏と蜀、そして各勢力所属の武将は前提条件も目指す方向も違うからね。単純にどっちが凄いかは決め難い。
あと史実ベースで語る場合、蜀は記録が少ないのもね……もうこれはそのまま組織力や正当性の差だろうけど、その結果魏が強く、しっかりとした存在に見えるようになっているのも確かだ。

三国ネタの勢力の好み、リーダーの好みに関しては性癖の問題だぞ!
人妻、ゲイ、ロリコンそして大っぴらに語れるのはやはり曹操だ。蜀は全員ゲイだから……!

劉備はロリもいけるし……
しかし蜀に関しては講談も含めてホモネタでいじられ過ぎた影響もあるんじゃないか?

ウチの国ではホモネタでおちょくるのが鉄板だし、そこで叩ける、カッコ悪いイメージついたのは否定できないかも。近年の講談や解析ネタでも鉄板だからな。
しかも三国志は女性向けじゃないからBL方向には行きにくいし人気的にもプラスにならん。

蜀が叩かれているというが、それ以上に呉が叩かれたり微妙な扱いな気がするんですが……

呉は犬だからね。存在感無いからね。

呉ってたまに出てきて目立つ時もある程度だからな……ある意味では一番ヒドイ。更に孫権叩きも間違いではないし。

孫権が叩かれる理由が俺には分からんのだけど。

守りに入っているし、個人的な目立つ活躍というのも特にないのがな。
更にそういう姿勢だから呉の勢力維持的には正しくても、魏ファンからも蜀ファンからも足を引っ張る的な認識が……

曹操や劉備も老いによる焦りや失敗はあるけど、孫権は老化してから一気に君主としてダメになるのも厳しい。
呉の迷走はだいたい老化した孫権のせいだし、それがあるから陸遜ファンとか呉推し勢力の内部からも嫌われる

呉に関しては設定は良いんだが、活躍の場がなあ……私は周瑜や陸遜が好きだけど、周瑜は演義では踏み台で史実でも早逝、陸遜は登場して活躍したらあとは孫権に殺されるわけだから、どこで盛り上がればいいのか迷う。

呉は魏蜀に比べて昔から評論が少ない。当時からファンの多さや歴史的な重要さの扱いの差が見て取れてしまう。



とまぁ、こんな感じで。
最近の中国オタク界隈においては三国志ネタがかなり広まっているようですが、グダグダ具合も加速しているとかなんとか。

今回のやり取りにもありますが、現在の中国では若い世代を中心に、これまでの中国の伝統的な三国志趣味とは別の方向、コンテンツの人気やキャラ人気的な方向で
「魏が好き」「蜀は嫌い」
的な空気も出ているそうです。

近年の中国ではソーシャルゲームなどでも三国志武将ネタのキャラの投入がありふれていますし、「三国殺」といったカードゲームでの武将キャラの扱いによるイメージも広まっていますので、「三国演義」以外のルートで三国志コンテンツに触れることが多くなっています。
またそういった背景もあるので、現在の中国オタク界隈でも三国志の勢力や武将のイメージに関して一昔前とはかなり違ったものになっているようですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「お前らの好きな三国武将って誰?」

中国人「呂布と趙雲どっちが強いか」「呂布有利だがやはりやってみるまで分からない」 中国では趙雲の人気や評価が日本より遥かに高い?

中国オタク「二次元経由で日本って東京以外全部田舎みたいなイメージになってしまっているんだが、実際はどうなのかな?」

ありがたいことに手頃なネタを教えていただきましたので、今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本関連の情報に関するアンテナも高いことから、中国の一般的なレベルに比べて日本関連の知識のレベルは随分と高くなっていますが、情報の量や入るルートの関係で、やはりイメージが偏ってしまうような所もあるそうです。

またそういったイメージの偏りに関して、現実とのすり合わせ的な方向で話題になることもあるのだとか。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の東京とそれ以外の場所」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


アホな質問ですまんが、二次元経由で日本って東京以外全部田舎みたいなイメージになってしまっているんだが、実際はどうなのかな?

うーむ……作品経由だとそうなるのも無理はないか。
街の名前が出てもどこの地方だとかどこの県だとかは出ないからな。それに対して東京はそのまま出てくるからな。

分かる。俺の頭の中の日本は東京以外全部農村。

言われてみれば日本に東京しかないというわけではないが、東京とそれ以外みたいなイメージになるかなあ。都市部はモデルとなる場所があっても、東京以外はあまり名前を明示しない印象もあるし。

聖地を調べてようやく……みたいな所もあるよね。

例えば「Fate」の冬木市や「涼宮ハルヒ」の舞台とかは兵庫県だけど、作品見ていると「日本の街」での話という印象だけが残るよな。

冬木市は個別の場所のモデルは兵庫県の神戸だけど、FGOで出る場所は大分県だと言われているな。
しかしやはり東京以外はハッキリとしないかも。

東京にも農地は普通にあるから都市的な場所だけというわけでもなかったり。
東京から電車に乗って移動すると、段々と都市から農村の風景になる、そして駅の近くで住宅街的な風景になって……の繰り返しで段々と農村的な風景の割合が多くなって来る。

日本に旅行で行ってみるとどこの地方もインフラはかなり安定しているし、田舎というかこっちの「農村」的なイメージは意外に感じなかったな。

日本は東京圏とそれ以外で分けられているから、東京と田舎でもそんなに間違いではないような。

それをやると首都圏の他の都市、特に神奈川県から怒りの声が飛ぶらしい。
あと群馬県を一緒に括るのは地理的にはともかく、感覚的には違和感があるとか。

日本は人口の約1/10が東京で、1/3が東京圏だったか。

改めて聞くと凄い集中度合いだな……
中国はそこまでヒドイことにはなってないのに。日本は小さいから大変だ。

日本の面積はそこまで小さくないぞ。
ヨーロッパに置いてみたらかなり大きく見える。問題は平地が少ないことだ。

ウチの国も似たようなもんだろ。北京上海広州深センとそれ以外だ。
むしろ、日本は都市部以外も高度成長期の開発によって全国的にインフラが整備されているからウチの国ほどひどく無いとも言える。

まぁ外国に関する認識はどこでも大体そんなもんになってしまうよ。
有名な都市とその周囲の農村というか開発されていない地域に。ヨーロッパとかアメリカのイメージもそんなもんだろ。

外国に関しては知名度の高い場所と都市の位置関係、生活環境の風景や距離感とかは想像しにくいからね。
逆に言えば日本人のイメージする中国もそんな感じになる。日本人を案内すると、北京の近くに万里の長城があって車でいけるのに驚いたりする。

不思議に思うのは、なんで日本のように自然災害の多い国で全国の人口やリソースを一つの都市に集中しているのかという点だ。
過去にも関東大震災などが直撃しているのに。

重要な施設や人員はある程度分散しているし、原発とかも人口密集地には無い。災害対策に出動する自衛隊の基地も分散しているからこっちの印象よりも災害には強いと思うよ。
日本に住んでみて感じるのは自然災害が起こって大変なことになるのは大体地方都市や辺鄙な所。東京はむしろ災害に強い都市という印象かな。

集中と言えば日本は原爆落とされた国なのによくあんなに集中させた都市開発ができると思ってしまう。戦争始めたら東京集中攻撃で終わりじゃないか。

現代の商業工業はリソースの集中が重要だから、分散させるのは簡単じゃない。そういうことやると競争で不利になる。
例えばドイツとか日本より更に軍事分野を放棄しているくらいだぞ。

昔は分散されていたけど第二次世界大戦では全部アメリカにつぶされたから、本当にダメなときはどうにもならんぞ。
その教訓があるから今の防衛リソース分配になっているんだろう。

軍事面に関してはリソース配分や地理的政治的環境の違いもある。災害対策については、今の時代はリソースを集中させる方が有利という見方もできる。
日本は地震や台風が頻発する地域だけど、災害対策もかなり整っている。首都に直下型の大地震が来たらどうするみたいなことはよく言われているけど、ゴジラが上陸して来て内閣がヘリごと消滅とかにならなければそれなりに対応できるんじゃないか。

現実からして日本は東京が隔絶している。
大阪も結局は東京と比べ物にならない。あれはウチの国で言えば上海と天津を比べるようなものだ。

日本はリソースが東京に集中しているし、実際GDPもヤバイ。上海どころじゃない。

アジアトップの都市というのは過言ではないからな。
だから東京以外の場所と比較して考えると、若い人間が東京に出ようとするのも当然。そして東京の地価は上がるし不動産価格も上がる。政府が金を出しても郊外には誰も住みたがらない。

面白いのは土地や家賃は高いけど物価や生活費を考えると東京の方が安くできるという点だね。

そうなの?
普通は都市の方が生活費も高くなるはずだが。

物によるけど東京以外の、地方都市の方が日常的な物価は高かったりするんだよ。流通や仕入れのコストの関係で、大企業があって大消費地である東京の方が安いものも多い。

日本は都市部と農村部で人件費にそこまで極端な違いが出ないのと、輸送コストや競争の関係で大都市の日常的な消費は安くなるということなんだろうね。もちろん生活スタイルや生活水準にもよるんだろうけど。
ウチの国みたいに大都市は物価も高くて生活費も高いとは言い切れないのは、日本で暮らして興味深く感じた点だな。

話を戻すが、作品ベースで考えた場合に東京以外でそれなりの頻度で名前が出てくる都市は大阪と京都だけど、メインの舞台にはなかなかならないよね。
それによく見かけるのはその都市出身のキャラとセットで話題になるか、東京にいる主要キャラ達がそこまで行くパターン?

京都はそれなりに出てくるという印象もあるけど、現在の日本ではどんな位置にあるの?

都市としての実力で見た場合、京都はかなり下になる。
東京がトップで次が大阪名古屋、京都はその下の集団の一つくらいじゃないか。

作品で見ていくと、大きな差はあるが東京の次に京都くらいのイメージもあるな。ただ京都は歴史ネタでは多いんだけど、現代ベースだとそんなに多くはない。

京都は歴史背景をネタに他の地域を見下すというキャラが多いが、現代の都市としては日本の最も有名な観光都市って所じゃないか。

日本はGDPで見ると東京が隔絶しているし、人口で見ると東京圏と大阪圏に集中しているからね。
京都は現代的な都市の実力という意味ではそんなに無い。

旅行で実際に行ってみて実感したが京都ってかなり小さいんだよ。観光するような場所のどこも歩いて回れるくらい。
昔の都市規模そのままを感じられるというのは面白いんだけどね。

京都は都市って感じじゃない。京都、大阪とまわった時は大阪でようやく都市部に戻ってきたという気持ちになったよ。

でも東京は確かにすごい所ではあるが、個人的には京都の方が良かったね。
観光した時も東京より京都の方が気分よく過ごせた。



とまぁ、こんな感じで。
中国における都市とそれ以外のイメージなども混ざりながら東京とそれ以外に関するイメージも蓄積されている模様です。

ちなみに中国の方では歴史的背景や社会制度の関係もあり、都市部と農村部の「隔絶している」的な認識が非常に強いといった事情もあります。

このあたりに関しては近年の中国の社会制度の変化から一昔前と比べて改善されている所もあるのですが、「農村」というイメージに関してはいまだにかなりネガティブなイメージというか、日本の「田舎」的な感覚よりはるかに強めのものが付いて回ります。
そんな訳で
「大都市以外の場所のイメージ」
が中国オタク的にどうなっているのかは私もイロイロと気になる所ですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「最初は面白かったんだけどなあ……」中国版FGO亜種特異点4への反応

かなり遅くなってしまいましたが、ありがたいことに
「中国版FGOの亜種特異点4への反応」
に関する質問やネタのタレコミを複数いただいておりますので今回はそれについてを。

中国の方では1/7からの実装となった
「亜種特異点IV 禁忌降臨庭園 セイレム 異端なるセイレム」
ですが、春節前の時期だったことやその後にクリスマスイベントや第二部突入などのイベントが続いたので他の章に比べると議論のテーマがすぐに移ってしまったような所もあるとかなんとか。
中国語版告知ページ(中国語)

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「亜種特異点IV 禁忌降臨庭園 セイレム 異端なるセイレム」
に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(ネタバレ的なものが含まれていますので一応お気を付けください)


FGOの1.5部の4章、最初は面白かったんだけどなあ……

序盤の伏線配置とか空気の作り方は本当に良かった。更新待ちで止まる時点ではこの後いったいどうなるのかと思っていたんだが……

そこで止まっていた方が良かったかもね。
事前に聞いていた評判、竜頭蛇尾だと言われているのをとてもよく理解できる。

セイレムのシナリオは設定や大まかな構築的なものは良いんだよ。
ただきちんと描き切れなかった。

アビーと戦わなければいけないという微妙なネタバレを知ってしまい、どうなるんだ……と心配していたら後の方が更にわけわからんことに。

最初に不安だった劇中劇ネタとかも普通に面白く感じたし、本編の陰謀の空気も気になる流れだったはずだが、終わってみると後半の失速や納得できないモヤモヤばかりが印象に残っているよ。

ストーリーの時限分割で途中待たされたのも良くなかったのかもね。ゲームの体験という意味での落差も大きい。

最初は良かったんだけどね……中断後の第二部は全然話が進まないわ、キャラが意味不明な言動するわでグダグダに。
終わってみれば、哪吒以外はみんな頭が悪くなる補正を受けていたような?

なんか哪吒はアホの子キャラかと思ったら、他のサーヴァントがどいつもこいつも知力デバフかかっていて結果的に哪吒の知力が一番マシだったのはどうなんだ。

特にサンソンがもう何が何だか。
ヤツはなぜ裏切り者になったのかもイマイチ理解できない。

贖罪を求めてっていう行動の意図は分からなくもないが、お前なんでこの状況でそんなことするんだよという気分にはなったな

サンソンに関しては魔神柱の撃破も特異点も人理もマスターも放り投げて自分の贖罪をしようとしたのが極めて深刻な問題だ。アイツの行動には本気でクラクラしたよ。

サンソンは悪い意味での典型的な日本式キャラだった。
個人的な問題を喫緊の大局的な問題に持ち込んで場を混乱させ、しかも後の責任は周囲の人間全員が負担せざるを得なくなるというパターン。俺はそういうのが本当に嫌いだ。

サンソンはサーヴァントだということ、それもカルデアのサーヴァントという立場なのになんで問題解決じゃなくて自分の贖罪のために動くのか。

サンソンに対しては「そういうのは幕間でやってくれ」と強く言いたい。
なんでぐだと共に特異点を何とかするために送り出されたのに自分の贖罪に力を傾けるんだ。お前は公費で出張という名の旅行に行く役人かよ。

サンソンに関しては好意的に解釈すれば、サーヴァントの人選ミスかね。
サーヴァントって自分の願い優先になる所も多いし、マスターの指示や目的に全部従うわけではない。
人理修復や魔神柱という目的があっても、目の前の事件、自分のサーヴァント化した根源に関るような問題だとそれが優先になってしまう。

第四次のディルムッドなんかもそうだからな。ケイネスも問題あったが理想の騎士としての存在だけをマスターに求めたディルムッド側にも問題あって非常にかみ合わなかった。

でも自分の贖罪のために自分の仲間を絞首台に送るか?

サンソンに関しては覚悟のある人間には好き勝手させても良いというヤツなんだろう。世界が滅亡しようとも俺は戦う方を優先というアレ。Fate/Zeroコラボイベでもあったように。
でも私はその価値観には付いていけない。その覚悟という名の勝手な行動のリスクを、どれだけの人間が負うことになると思ってんだ。

サンソンの覚悟は良いとしても、後半の仲間を売ったり見殺しにしたりしたのに何も得るものが無くグダグダなストーリーを続けた挙句に最後は敵の方から勝手に出てきて終わりという展開はヒド過ぎた。

サンソンとラヴィニアの関係は心理学的に理解できなくもないけど、突然裏切り者的な行動をとりだしたのは本当によく分からん。悪徳判事側についたりとか、法や手続きの正義がそれほど重要なものだと?

どっちにしろサンソンファンにとってはこのシナリオのサンソンは受け入れられないね。
このサンソンが型月世界のサンソンで確定ということなら非常に残念だ。綺麗なしまどりるキャラと宮野真守ボイスを無駄にすることになる。

そもそもサンソンとかではなく武力の高いサーヴァントを送り込んで最初から力押しすれば良かったのに。
それで勝っても多少の批判は出るだろうが、負けたら世界が重大な危機に陥ることを考えたら十分許容範囲だろう。

私もなぜそんなに武力行使をもったいぶるのかと強く感じた
FGOのどのシナリオにも多かれ少なかれあるけど、シナリオの都合で戦力に制限をかけるにしても、セイレムは露骨過ぎた。最初から強力な戦力を投入すれば終わったものを……

それやると5万人死ぬぞ。
内部も分からない、被害状況も分からないで殲滅はできんだろ。

その辺はシステム的に、世界状況や特異点の成り立ち的に無理だという話無かったっけ?大まかなストーリーを壊せない、介入できないからこその劇団設定での参加だったような。

私も最初から対軍宝具で吹き飛ばして終わりにすればよかったのにと思ってしまうね。5万人の損失は人理崩壊を考えれば仕方ない。

対軍だと範囲足りないんじゃないか?
あと問答無用で5万人殺すガス事故とかさすがにガス会社が無辜の怪物化される案件じゃないだろうか……!

サーヴァントへの命令を勘違いしている人が少なくないけど、FGOの令呪って魔力リソースというだけでしかないから普通の聖杯戦争みたいなレベルの強制力はない(リヨぐだ子は例外!)
だから最初に宝具ぶっ放すのを実現するには説得が必要だし実際にやるのは難しいだろう。自分ももっと力押しできたろうとは思ったけどね。

終わってみると、何のために苦労したのか分からない、徒労感の強いシナリオだった。魔神柱は結局自分で死のうとしていたわけだが、なんでぐだが行かなきゃいけなかったのか。
魔神中はカルデアなんてめんどくさいの呼ばずにコントロールしやすいその辺の人間使えばよかったのに。

あの魔神柱はまず目的が「人類救済」(これはあくまでこの魔神柱視点で、言ってみれば天草みたいなもの)だったが、その過程で外なる神を呼び寄せて人類リセットという手段になっていった。更にその過程でアビーの存在に感化されてアビーの救済という目的が混じった。
カルデアを招いたのはアビーの救済を期待したからだ。この辺が上手くストーリー上で説明できていれば良かったんだが、これだけ反発が出ているということは明らかに失敗しているんだろう。

魔神柱の目的がそうなっていたのであれば、最初に全部ぐだ達にバラして解決をお願いとはいかなかったんだろうか?と思ってしまう。
細かく見ていけば不可能だった的な説明は出てくるんだろうけどね……

常に上位存在がいて人間にはどうにもならないというクトゥルー世界観は奈須きのこの人間賛歌的な世界観とは合わないだろうに、なぜやったんだ。

同感。FGOとクトゥルフは合わない。

日本に限らず、特定の世代にとってクトゥルーネタは鉄板だから……
ちゃんと説明するのと、原典に近づけなければまだ良かったのかね。葛飾北斎のシナリオやキャラの成り立ちなんかは上手よ。

1.5部のストーリーは全体的に制限多いし、今まで曖昧にされていた部分を固めてくる展開だからストレスたまる所が少なくない。
こちらが「ぐだならこれくらいできる」と認識していたことが実はできなかったというのを突き付けられるし、そこから不満が爆発しているようにも感じられる。

アガルタのぐだぐだ展開は?

あれでツッコミが多発したおかげで設定が固まったんだよ!
いや実際、アガルタ以降は細かい部分の整合性を重視しているように見える。

キャラに注目したり、ストーリーを動かす側にいることを期待するとかなりイラつく章だったかもね。
ただ個人的にはわりと読めたし、悪くはなかった。アビーかわいいし!

劇中劇だけは良かった。どんどん盛り下がるメインストーリーに対する清涼剤。これだけが心の支えだった。

日本の1.5部の人気投票でセイレムが下から二番目なのをよく理解できた……

1.5部はどれもFGOらしくないシナリオが続いたが、セイレムは特にそうだった。特定のファン層向け過ぎる。自分のような普通のプレイヤーにとっては嫌いなタイプのストーリーだ。

個人的には下総、新宿、セイレム、アガルタの順番だった……日本とあまり変わらないな。セイレムはアビーの分だけアガルタよりは上。

自分もそんな感じだ。当初は日本と受け止め方が異なるように思っていたが、全部終わってみたら確かにそうなるわと納得。

セイレムは雰囲気を作るためにストーリーのロジックを犠牲にしたように感じる。その辺りをもう少し上手くやって後半をまとめられたなら全然印象が違ったのでは。

エロゲに詳しい人によるとあれはライターの星空めておの特徴らしい。最初のストーリー展開や雰囲気の構築はとても良いが、まとめる時に息切れするんだと。

「腐り姫」は良いぞ!あと「キャノンボール」とかも!
でも考えてみれば、どっちも序盤の雰囲気が良い作品かもしれんな……

ストーリーの分量が足りなかった。もう少し説明していれば、各キャラの背景や内心説明が改めて行われていれば……と思ってしまうね。文字数制限があるとも聞くし。
剣豪シナリオとは別の意味で、読む人間に要求するものが多過ぎたシナリオだったのでは。サンソンの裏切り者ムーブへのいらだち以上に、「これで終わりなのか」と肩透かしを食らっての不満が多いように思う。



とまぁ、こんな感じで、
序盤の展開についてはかなり盛り上がっていたようですが、中盤以降の展開には期待外れと感じたり、不完全燃焼的なモヤモヤがたまったりしている模様です。

またこのシナリオにおけるサンソンに関しては裏切り者的な認識になった人も多いそうで、ちょっと荒れたりもしたという話です。
ちなみに剣豪シナリオに関しては段々と評価する声も出ているそうですが、セイレムに関しても落ち着いて分析が増えたらまた別の評価や意見が出てきたりするのでしょうかね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本の生徒会について詳しいことを知りたい。権力ネタ以外の、人数や構成とかを知りたい」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のコンテンツの舞台設定などに関する考察が日々行われていますが、学園モノの定番設定的な部分に関しては、学校生活という共通する部分もあってか比較的盛り上がり易い話題になっているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本の生徒会の規模や仕事」
などに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本の作品の学校に付き物の組織である「生徒会」について詳しいことを知りたい。
権力的な部分はネタだというのは分かる。それ以外の人数や構成とかを知りたいんだよ。

学生間の選挙に当選した会長をトップとした学校の幹部組織って所だよね?

基本的にはウチの国の「学生会」とかと変わらないのだろうけど、具体的な所はイメージしにくいよね。

ウチの国の学校との最大の違いは存在感じゃないかな。
こっちの学校では自分の学校に生徒会的な組織が存在するのかどうかすら怪しいのもあるし。

日本では徒会の選挙と運営が学校教育の一環になっているというのも大きいんじゃないか。こっちも選挙やる学校はあるけど、大体は無関心かと。

とりあえず生徒会は学校の運営組織的な存在なのに少人数だよね。

二次元や特撮ではどこの組織の幹部も少数だし……

「かぐや様は告らせたい」だと4人で、会長、副会長、書記、会計となっているが、大体はこの組み合わせだろう。人数は増えてもこれに一人か二人。

だいたいどの作品もその規模だろう。
でもいくら学校規模とは言え、その人数で仕切れるのだろうか?

私も4人では少ない気がするが、なぜかどの作品もたいて生徒会は4人くらい。或いはもっと少なく会長と副会長。
もっとキャラを増やした方が生徒会関係のエピソードを多く、複雑に展開てきて良いと思うんだけどなあ。

「生徒会役員共」も4人だったな。
日本の生徒会は基本的に4人か5人の組織ということなのだろうか?

「生徒会の一存」は5人だね。これは副会長二人体制だったかな?どっちにしろそんなに多くないが。
あと「かぐや様」はアニメ版にはまだ出ていないけどこの後にもう一人会計監査が増える。

根本的な疑問として、生徒会の人数に対する学校の規模が分からない。
日本の学校の生徒数についてはウチの国よりかなり少ないのだろうという漠然としたイメージしか……

さすがにこっちの高校の一学年2、3千人という規模ではないだろうけど、例えば500人程度だとしても、4人で管理できるのかという疑問が出てくる。

私の所は一クラス70人で一学年15組だったな……これで生徒会4人とかはあり得んと思ってしまうわ。

ウチの国でも地域や学校のレベルにもよるぞ。俺の高校は一クラス40人で一学年七クラスだった。

重点学校なんかの良い学校は人数少なくなるし、地方によって違うからね。
でも日本の作品に出てくる学校はそこまで小規模でも大規模でもない的な設定が多いから単純に参考にするのはできないだろう。

少子化の進行によって日本の学校はウチの国より人数少なくなっているのも確かだろう。
作品を見ても、1000人いかなくても大規模の学校扱いになったりする。だから生徒会の規模、人数の設定に関しても4人でもそれなりに現実的に感じられるのでは。

頻繁に出てくる会長副会長書記会計の4つの役職は日本のどの学校の生徒会にもあるものということに加えて、作品で使いやすいというのも理由だろう。
現実の日本の学校ではこの4つ以外にも役職はあるだろうし、一つの役職に一人だけというわけでもないはず。

絶対的な生徒会権力というネタに隠れて意識されないけど、人数に関しても創作特有の誇張があると思う。
実際、私が留学した日本の大学では学生自治会は結構人がいたよ。高校については知らないが、あれもいわゆる生徒会と同系統の組織なはず。

人数に関しては、あまり多くても書き難いからね。出番を作る必要性がそれほどない、キャラ立てかそれほど明確じゃないキャラはいなくてもいいわけだから。

確か書記や会計、庶務に長とその下の部下がいるケースもある。
ただ作品的には生徒会内部で完結することはほとんど無くて、生徒会所属以外の生徒も出てくるから4人くらいで十分なんじゃないか。

その辺は運動系ではない日常系要素のある部活系の作品を見ると分かるぞ。
あまり人数が多くても作品的にはやり難い。メインキャラの生徒を二桁出すともう大変なことになる。

ふと思いついたんだが、書記長が陰の実力者という生徒会は無いのかい?

日本の生徒会の書記は本当に書記をやるだけだよ!

日本の学校の委員会に関しては風紀委員も気になる。
あれって生徒会とは別系統で権利を分割しているような感じなのか、それとも生徒会の下部組織なのか……

生徒会があって下部組織の各委員がある、生徒会の風紀委員や美化委員という作品もあったね。
ただこういうケースは執行部を置いてそれが実質的に他の作品の生徒会扱い、会長副会長書記会計を置いていたような……

生徒会は少人数で、風紀委員はたくさんいるという印象もあるな。
作品の都合だろうとは思うけど、

学園モノで生徒会と対立する権力は新聞部という印象がある。

でも生徒会側に広報担当の役職もあったりするはずだぞ。

そこは学校側と反学校側でメディアが別ということなのでは?
現実というか昔どこかで見た日本の学校の生徒会活動の紹介では、生徒会が地域社会に対しては学校のイベントの告知や宣伝なんかをやるとかだったような?

そもそも生徒会の必要性や、生徒会のやることがよく分からん……

こっちの学校だと生徒会の出張る場面が無いからな……俺の三年間の高校生活で生徒会の存在を意識するようなことは無かった。
それどころか、俺の学校に生徒会が存在したのかもハッキリしない。

生徒会関係でよく分からんのが授業以外の時間を生徒会所属の人間はどう過ごしているかだ。
生徒会室で書類整理する以外に何かやるのか?日本の学校生活特有の部活はやらないのか?とか……

生徒会活動と部活は掛け持ちだろう。
時間の調整に苦労する的な話は二次元作品でもよくあるし、生徒会が中心の作品以外でも普通に「委員会活動で部活に来るのが遅れた」みたいな展開はある。

生徒会の仕事自体がどうも謎だよね。学校の自治組織だから、色んな事をやってはいるんだろうけど……
でも私の想像するような仕事をする場合、明らかに人数が足りない。たった4人で授業以外の時間を使って処理できるのかと。

部活の予算分配以外だと、他の学校との交流などの交渉調整、学校内のイベントの準備、資料作成なんかをやるらしい。あと学校内の備品の状態や数量の把握とかも生徒会がやっているとか。
だから上のレスでも出ているように4人という人数は創作特有のデフォルメなのでは。

なるほど、上で出ている庶務がいるわけだ……書類整理だけではないと。

庶務は出たり出なかったりだけど、これは作品において使い勝手が良くないからだと思うよ。
キャラを立てる上でも話を動かす上でも、他の委員会や生徒会以外の生徒とかぶる部分が多い。逆に生徒会内部に入る場合は下っ端枠で使えるのかもしれないけどね。

日本の学校は作業だけでなく、作業方針まで生徒側が決めるケースが多いから生徒会のやる仕事は当然多いだろう。
各種活動における保護者や来客の対応とかも生徒側でのセッティングになっていると聞く。

そりゃめんどくさいな。
勉強だけやってるわけにもいかないだろうし、優秀で余裕のある人間が就いたり、進学に加点があるのも理解できる。

なんか情報が増えて余計に謎が深まったな……

説明不要な共通認識扱いの設定についての問題を一度意識してしまうと厳しいんだよね。ツッコミを入れるにしても、野暮なのか無知なのかがハッキリしないからモヤモヤが付きまとう。



とまぁ、こんな感じで。
イロイロな方向のイメージや情報によりあっちこっちに議論が飛んでいました。

中国オタク界隈でも昔から生徒会を中心にした作品や、生徒会が強烈な印象を与えるような作品が人気になっていますし、「日本の作品における生徒会」というネタに関しては問題なく受け入れているようです。
ただ現実の日本における生徒会がどうなのかというと、部活ネタなどと同じようにハッキリしなくなってしまう所もあるのだとか。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国政府機関マリオパクリ宣伝動画事件の背景についてイイカゲンにまとめてみました

先日、中国の中央政法委の公式アカウントにマリオのパクリ宣伝動画が掲載されてしまうという事件が起こりましたが、ありがたいことにこの件に関する質問やネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

任天堂の「マリオ」が中国共産党の宣伝キャラクターに? ネットで「無断使用では」と指摘相次ぐ (ねとらぼ)

とは言え、私はちょうど仕事のゴタゴタと重なっていたのでこの件を追いかけるのが遅れてしまいまして……現在中国のネットではこの件に関して本当にキレイサッパリ消えてしまっているので現地の反応を紹介するというのは難しいです。

どうやら日本で報道されたタイミングから2,3日程度でそんなニュースが存在したのかというレベルになっていたようで、中国語の報道を探すといつもの怪しげなニュースメディアしか引っかからないので真偽確認や話の広まりを調べるような段階でつまずきました。
中国のネットでは「これはフェイクニュースだ」みたいな発言が残ってそれが信じられていたりと、この手のネタを後発で追いかけた際の真偽や元ネタを確かめることの難しさともどかしさを感じてしまったりも。

正直な所、現在の中国のネットにおける検閲削除の手際の良さを改めて実感できたので、コレはコレで個人的には面白かったのですが、ネタの扱い的には困るので結局この手の話題がOKな中国オタクの方にイロイロと教えていただきました。

教えていただいた話と合わせて考えると、この件恐らくは
「関係者のやらかし」
「知的財産保護など法律関係意識の地方格差」
「中抜きと丸投げとノルマ」
「マリオの中国本土における微妙な知名度と認識のされ方」

などによる絶妙なコラボの結果ではないかということに。

この事件の大まかな流れは
「湖南の裁判所がアップした動画を、中央政法委の公式アカウントがピックアップして全国に広まりツッコミを受けて削除」
といった所かと思われます。
発端になった湖南の方でなぜこういうものが作られてアップされてしまったかというと、まず
「中国では知財保護意識に関する地方格差がまだまだ大きい」
という問題が存在します。

この件について教えてくれた方も
「こういうのは田舎に行けば行くほどイイカゲンなものになってしまいます。恐らく上海や深センなどの地域であれば制作の段階でボツをくらったのではないかと」
「ピックアップしてしまった中央のアカウントの中の人もアレですが、湖南の方では中央にピックアップされるまで関係者が気付いていなかったのでは」
ということでした。

そしてそれに加えて、現在の中国本土においては
「マリオが比較的古い存在で、中国における人気や知名度がとても高いわけではない」
というのも影響したかと思われます。
実は中国本土でTVゲーム機が流行ったり、ハードが入れ替わったりした時期やタイミングが日本とは異なっていたことから恐らく「スーパーマリオ」などが
「幅広い範囲で大人気になってみんな誰もが名前を知っているキャラ」
になっていた時期は無いかと追われます。

80年代末頃に出て90年代前半に大人気となった「小覇王」などの海賊版FC機でマリオに触れている人は非常に多いようですが、名前と人気が一致しているかとなると怪しい所もあるのだとか。
また近年の中国本土における日系コンテンツの展開においてもマリオが中心となっているケースはあまり無いそうなので、近年の中国で大人気になっている日本のコンテンツと比べて、作品関連情報の伝達やアップデートのようなものがマリオに対してはあまりなかったと言えるかもしれません。

そんな訳でマリオに関しては、一般社会レベルの知名度はあり、この件がネットに流れるとすぐに「これは日本のマリオだ」とツッコミが入るレベルではあるのですが、そういった方面に詳しくない層や、コンテンツ関係の動きの鈍い地方となるとピンとこない……といったことになる模様です。

教えていただいた話によると、レトロゲームのキャラ、そこから転じてモダンアート的な文脈での認識などもあったりするようですが、地方や環境によっては固有名詞やどこから来たのかといった情報、キャラクターの版権的価値とは結び付いていないといったことになっているとかなんとか。

それから
「なぜこんな作品が作られてしまったか」
という問題についてですが、これは中国のこの手の宣伝活動の制作物がイイカゲンなものになりやすいという事情が影響しているのではないかということです。
この手の宣伝に使われる制作物は丸投げになりがちですし、中抜きも横行していることから現場に落ちるお金が僅かとなったり、どこかの学生を安く或いは職歴などを餌にして使ったりというのも珍しくないことから、大したものが作れない、やっつけ仕事になることも少なくないのだとか。

こういった環境で作られることから品質に期待するのは無理な話ですし、それに加えて上の方は制作物の品質ではなく「形にした」ことにより
「ノルマをこなす」
というのをまず重視するので、時折トンデモナイ物が表に出てしまうこととなります。
(商業的な方でも似たようなことは発生するものの、政治的な方だとノルマ重視の傾向がさらに強くなるのでタイヘンなことになりがちという話も)

今回は知財関係の方にいってしまったわけですが、単純にクオリティが低い作品、動画だけでなく絵や像といったものが出てくるケースもよくありますし、この手の話で表に出なかった或いは注目されなかったものがいったいどれだけあるのでしょうかね。

以上、この件に関して私が教えてもらった話などをイイカゲンにまとめてみました。
最初はやらかしネタだろうと気楽に見ていたのですが、調べたり、背景事情を教えてもらったりした後は、何だか色んな意味で頭を抱えたくなるような事件にも思えてきました。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「Fateやガンダムのせいで英語の発音がおかしなことに……日本式英語発音が修正不能だ!」

春節に入ったので中国側の動きは止まったものの、日本側は通常運行なのでなかなか休みとはいかないのがなんともかんとも。
そんな微妙な状態ですが、ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただいたので、今回はそれについてを。

中国オタクの面々は日本語ベースのコンテンツに日常的に接していますし、日本語や日本語発音にはかなり慣れています。
しかしその結果、日本の作品に出てくる外来語、英語系の言葉などに関して
「英語ではなく日本語で発音する癖がついてしまう」
こともあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「オタクをやっていたら英語の発音がおかしなことになった」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


Fateやガンダムのせいで英語の発音がおかしなことに……日本式英語発音が修正不能だ!

あるある。
Fateのクラスとか、ガンダムのMSや武器で日本語発音の英語になる。

オタクやってると特定の名詞だけ日本式英語になるわ。

全部じゃなく、日本語で音訳されて使われている英語だけってのがね。

俺はずっと標準的な英語の読み方をしているし、ネタ用語以外に日本の英語発音なんてしない。
戻らないとかいうヤツは何なの?

そのネタから皆浸食されていくんだぞ……俺も、俺の友人もそうだった。

あれ感染するんだよな。
オタク同士で討論していると、いつの間にか英語がおかしくなる。私も友達から日本式英語を感染させられて戻らなくなってしまった。気を付けないとすぐ日本式英語が出てしまう。

組み合わせによっては同じことを言っているのに片方が日本式英語、もう片方が普通の英語発音での会話になったりしているが、その後なんだかうつされてしまう。

自分も仕事とか出張先とか英語で思考するような場面はともかく、作品に関して語るときはかなり怪しくなるなあ……

かな発音は雰囲気出るしテンション上がるから、そっちを優先してしまう。
英語発音は考慮しない。

二次元用語は英語的に怪しい和製英語もあるから、日本語発音の勢いで押し切る方が良いと考えている。でも他の場面でも影響出るのが少々困る。

作品関係の討論をする場合、なんだかんだで皆日本語をかじっているし、アニメ見ていれば日本語は耳にしているから日本語発音になっても不思議ではない。
長いとか複雑だとかだと中国語翻訳を使うし、英語発音を意識する機会はそんなに無いんだよね。

「ガンダムだ!」とかは日本語でも良いんだろうけど、個別の英語部分はどう発音するか迷うよ。「フリーダム」みたいに「自由」で呼べばいいのはともかく。

使わないのが尊重していないわけではないが、日本式英語発音を使っている方が作品を尊重している気がしてね……

アニメ見ていると、どうしても日本語発音の方が刻まれるからね。

ガンダムは英語以外も混じっているから……

「MOBILE SUIT」は完全に日本語式の「モビルスーツ」で読んじゃっているわ

ガンダム関係は中国語訳が固まっていたり、兵器関係の固有訳語があったりするからそれなりに中国語で語れる。
最近まずいのは「Fate」や「ジョジョ」といった辺りだろうか?

ジョジョは結構決め台詞やスタンド名で英語が混じるからね。
私は「ザ・ワールド」に関しては日本語以外認められない。

Fateはアニメに限らずデータ関係でもそういうのがあるし、FGOでもイロイロと叫ぶからどんどん刷り込まれていく。だから言語障害対策として宝具スキップ機能実装してくれても良いのよ?

アニメやゲームで気合の入ったボイスだと、やはり日本語で語りたくなったり叫びたくなったりしちゃうからね……
上で出ているDIO関連とか。

むしろみんな日本語認識で共有されているケースもある。「ザ・ワールド」とかはまさにそうだ。

ネタ度の高いセリフはそんな感じかも。
ヤヤコシイのは適度に使われている設定関係の単語とかかな。

Fateはサーヴァントのクラス名が特に……

自分は「berserker」とかはもう全部バーサーカーだな。母音強調した日本語の。

まぁバーサーカーは語源的に英語で読むとは限らないしね。

私が感じる日本語の影響の大きさは母音の強調や、長音かな。バーサーカ「ー」やセイバ「ー」みたいな。

日本語はら行の発音がこっちでは難しいというか、ハッキリ発音できる人間が少ない。それを綺麗に発音できるとカッコイイが、それに慣れすぎると今度は英語の発音が…

苦戦するならlaやlu発音を意識すると上手くいくかも?
しかし、私も例えば「ルールブレイカー」とかは日本語発音になっちゃったな。好きだけど。

Fateというか型月関係の用語は無理やりな当て字で広まって定着したのもあるからなー

日本式英語を全部英語にするのはめんどくさいし、雰囲気が微妙になることもあるから細かいことは気にしない方が良い。
仮面ライダーなどの特撮で日本式英語発音無しにしたらどうなるか想像してみるといい。

色んな作品で使われる単語も厄介だ。例えば「ドラゴン」とか「アイドル」とか。

印象に残る固有名詞だと発音込みで刻み込まれるからな。
例えば遊戯王ファンの俺は常に日本語の「ドラゴン」になってしまう。「青眼の白龍」は英語読みでも中国語読みでもなく、日本語で「ブルーアイズホワイトドラゴン」と読まないとしっくり来ない。

逆に日本式英語なのに英語発音になってんのは何があるだろうか。オタク用語で。

パッと思いつくのは「galgame」とか?
「galgame」は和製英語を日本語発音ではなく英語読みにしているパターンだと思う。

あれは意味も変更した中国語式二次元用語みたいなものだし……元は日本語の「ギャルゲー」だが、その発音でもなく英語寄り。そしてこっちで日常的に使われている狭義の「galgame」に相当する意味の日本のオタク用語は「エロゲー」だからね。



とまぁ、こんな感じで。
発音の変化に関しては気が付いてもなかなか戻せないような所があるようです。

母国語であっても日常的に接している発音にいつの間にか引き寄せられしまうことは珍しくありませんし、趣味として濃く接しているオタク分野の影響がイロイロと出てしまうのかもしれませんね。

とはいえ、私が中国オタクの面々と話した経験の中でも時折やたら綺麗な発音の英語による作品関連用語が飛び出してきたこともありますし、中国オタク的にどの単語が日本語認識で、どの単語が英語認識なのかといった傾向については私も興味が尽きません。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ちゃんと料理は光るんだろうな?」真・中華一番!のアニメ化に対する中国オタクの反応

ありがたいことに
「真・中華一番!のアニメ化」
に関する質問やネタのタレコミを複数いただいておりますので今回はそれについてを。

「真・中華一番!」I.G制作協力でアニメ化、小川悦司の描き下ろしイラスト公開(コミックナタリー)

「中華一番!」

はアニメが昔中国のテレビでも放映されて大人気になり、イロイロな意味で中国におけるグルメ系の作品に関するイメージを構築した作品とも言われています。
中国オタク界隈では「子供の頃の思い出の作品」的な認識のある人も少なくないそうですし、中国のソッチ系のサイトでもこの件に関してはちょっとした話題になっているとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「真・中華一番!のアニメ化」
などに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「中華一番!」が再びアニメ化されるぞ!
でもキャラデザも昔のから大きく変わっている。

子供の頃の思い出シリーズ……今度はどうなるのかなあ。

あの作品は本当の意味で何度も繰り返し見た、自分にとっての名作。
しかし今になってまたアニメ化かあ……

春節にこんな情報が入ってくるなんて。
しかもこのキャラデザ。どうやら俺を落ち着いた気分で年越しさせる気はないらしい。

現時点で発表されているキャラデザだけを見ると、私は昔の方が好みだな。今の時代にあの古い絵柄でアニメ化されることが無いのも理解はできるけど。

またまた子供の頃の思い出の現代的アニメ化、リメイクだ。
去年は「CCさくら」が印象的だったが今年は「中華一番!」か!?

「CCさくら」は成長したキャラを上手く現代風のデザインにしていたけど、「中華一番」はガラッと変わっているね。

絵柄の変化が激しいが、原作漫画そのままでアニメ化されるよりは良いと思う。
マンガ版の絵には料理を通じて見ている人間を独特の世界に引き込むようなものが無いから。

昔の思い出にダメージを受けるようなことが無ければいいんだが。

制作にかかわる人間で昔のアニメと同じ人とか、同じ会社とかはいるの?
なんか子供っぽいデザインになってしまって……今のクリエイターってこんな絵柄ばかりだ。

キャラデザに慣れるまで厳しそうだね。
デジモンもそういう感じになったし、日本のアニメ視聴者の好みがそうなっているのだろうか。

原作の絵に近付けているということなんだろうか?
でも自分の中では旧作アニメのイメージが強いから、なんかパワーが無くなってしまったようにも感じられる。

主人公の顔を見ると、昔のが昭和風デザインで、新しいのが平成風デザインって所か。

平成はもう終わるぞ……新しい日本の年号はまだ不明だが、これが新年号時代風のイメージになるのかね。

中華一番のアニメも平成年代に制作されたアニメだぞ?
平成だけでもアニメのデザインの流行は変化している。中華一番の世代は90年代後半だから、ウチの国のテレビでも放映されていたアニメだと「爆走兄弟レッツ&ゴー!!‎」や「超魔神英雄伝ワタル」とかになるな。

「超特急ヒカリアン」も確か同時期なはず。

昔のキャラデザの方が良いな。色もそうだけど、陰影のつけ方が好みだ。

キャラデザよりも重要なことがある。
ちゃんと料理は光るんだろうな?私は子供の頃に見た光る料理のアニメが見たいんだ。

俺はこの作品で料理勝負のお約束を学んだ。
まず、先に料理を出した方が負ける……そして、光らない料理は負けるということだ!!

空腹感的に先に食わせた方が有利に思えるが、ストーリー構成的には後に強いのが出てくるのも当然だと大人になってみると分かる。

光る料理か……中華一番の影響を受けて料理が趣味になった。
だがなぜかいまだに俺の作る料理は光らない!これではもし勝負したら勝てない!!

正直に言わせてもらえば、アニメは原作漫画より面白かった。
このキャラデザで続編を作るならやめてほしい。元のアニメを汚すことになる。

続編じゃなくて原作の「真・中華一番!」部分のアニメ化だよ。
でも実際に見たら恐らく私も旧作と比較してしまいそうだ。

名作を今また作り直せるものなのか?

俺達みたいな昔見ていた人間はターゲットじゃないんだろうけどなんか残念だね。
この間再アニメ化された「封神演義」みたいに小さい頃に見た思い出補正を除いても、明らかに作品をダメにしたのが分かってしまうようなことにならなければいいが。

うーむ……この新しい萌え寄りな絵柄で、料理が光るのを強引に納得させる展開はできるのだろうか?
アニメ感の強い旧作キャラデザなら大丈夫だと思えるが、新作の方のデザインだと不安だ。

片方は萌えで、片方はカッコイイという感じだけど……

表現の方では発光させるの難しいという説があるな。
ポケモンのアニメが事故を起こした結果、日本のアニメでは発光表現が控えられるようになって、視聴の際の注意が呼びかけられるようになったから。

そう考えると、発光成分と幻覚成分を多量に投入して問題になった劉昴星が出所してまた仕事を始めるという話でもあるのか!!

あー、そう言えば主人公の名前は劉昴星だったな。なんか間違えて覚えちゃうんだよね……

そうそう、多いのは「劉昴星」じゃなく「劉昂星」だよな。

私も結構後になってようやく読み間違えていたのに気付いたよ。

俺はヒロインの名前もハッキリしなかったわ!今ようやく調べて確認した!!

作品名もキャラ名も現地化されたりして混乱しているからな。
こっちで放映された時のヒロインの名前は「嘟嘟」だったし、中国語資料でも「趙梅麗」「丁梅麗」が混在しているし、日本語の方を調べると「周梅麗」だから、放映当時みんなヒロインの正しいフルネームは知らなかったんじゃないかな……

名前をそのまま使うと混乱したりヘンな印象になったりするし、それに加えて子供向けに名前をアレンジする当時の習慣でもあった。
例えばヒロインの父親の「及第師傅」とか、原作設定どおりの「周瑜」で出されたら当時でもツッコミ入ったんじゃないか?本名もこっちの資料だと「趙友」になってるようだし。

今アニメ化したらどうなるんだろうなあ……思い出補正ある俺達みたいなおっさんならともかく、今の若い世代とかアニメ興味無い層が最初から外人の作ったヘンな中国ネタアニメだと受け取ったら炎上しないか?

そういう人達って何を見ても怒るからしょうがないけど、ちょっと心配になるのは確かだね。
思い出補正に加えて、ウチの国で既に有名になっているというブランド補正もあるから他の完全新作と比べてリスクは小さいとは思うけど。

ガキの頃は普通に国産アニメだと思って見ていたし、設定も料理勝負も特に気にしてなかったね。面白ければそれでよかった。
この新作は料理ネタをリアルにし過ぎたり、ストーリーに現実感を持ち込み過ぎたりしなければいいんだが。

美食や正しい中華料理を語りたい人間増えたからな。あまりリアルにすると細かい所に文句言う人間が増える。
だから料理を光らせるんだ!光ったら勝ちだ!!

「神厨小福貴」のように国産料理アニメで良い作品もあるけど、中華一番のように面白さに徹する方向にはできなかったからな。
原作はバカバカしい娯楽を貫いたのが面白さにつながっていたように思う。リメイクするならあの勢いを消さないでほしいな。

あの頃は皆子供だったし、アニメの世界はそんなもんだと思って見ていたから気にしなかったし、今はまたツッコミながら楽しめる。
あと私自身もそうだけど、中国のアニメだと思い込んでいた人間も多かった。新作については……まぁヘンなネタやってこなければ問題ないだろう。

光らない料理はダメな料理、良い料理とは発光するものだということさえ遵守してくれるなら問題ないさ!!



とまぁ、こんな感じで。
キャラデザの変更が大きいことや、昔の思い出と比べてしまうことから不安になる人も少なくないようでした。また中国のテレビで放映されていた当時の印象や、現地化された部分に関する話なども出ていました。

ちなみに「中華一番」に関しては中華料理というテーマや当時としてはかなりしっかりした中国関係の描写から
「小さい頃は中国国産のアニメだと思って見ていた」
という人もかなりいるそうです。
中国オタク「『中華一番』が中国で作られたアニメだと思っていたヤツ集合」

上のやり取りにもありますが、最近の中国では美食関係が注目されていますし、中国オタク界隈でも美食ネタになると盛り上がったりマウント合戦で荒れたりといったことが珍しくありません。
「真・中華一番!」のアニメに関しては、旧作アニメの時とは見る側の環境や感覚も随分と変わっていますし、どういった評価になるのか本当に予想が難しいですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「FGOの葛飾北斎って普通の娘化じゃなかったの!?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

ぼちぼち春節ということで、中国のゲームはどこも春節イベントや春節キャンペーンをやっているようですが、中国版FGOも日本の年末イベントを春節に合わせて実装していることから、2/1に第2部プロローグ「序」が実装され、
中国語版公式ページ(中国語)
も査問期間中設定ということで真っ赤になっていたりした模様です。

ただ表示されている査問終了予定日が日本版の時から1年ずらした「2018年12月31日」なのはちょっと残念ですね。作中時間と中国でのイベント実装時期のどちらに合わせるのかという問題もあるのかもしれませんが。

また福袋召喚や、新年ピックアップガチャに合わせて実装のサーヴァント「葛飾北斎」についての話題も盛り上がっているそうです。
そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「FGOの葛飾北斎」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(キャラ設定などのネタバレも含まれておりますので一応お気を付けください)


FGOの葛飾北斎って普通の「娘化」じゃなかったの!?
ピックアップに備えて情報収集していて初めて知った……

そうなんだよ。
ネタバレ情報になるし、詳しい人がいても場所によってはそこまで突っ込んで語れないしな。

どうせだから自分も聞いてしまうが、FGOの北斎って普通の娘化ではないならどういう形なの?いわゆるデミサーヴァントみたいな憑依?

あえて言うなら近いのはアルテミスとオリオンだな。本体いるけどメインじゃないというタイプ。葛飾北斎の本体は横に飛んでる蛸。

そうそう。
ただし葛飾北斎という概念で考えた場合、あの形でも間違っていない。どれが本当の葛飾北斎というわけではないから、サーヴァントの組み合わせでも史実的にはある意味正しい。

このスレネタバレOKか。
FGOの葛飾北斎はお栄と葛飾北斎による複数人型のサーヴァントなんだよな。

第三臨の状態が一応娘化と言えなくもないが、クトゥルフも混じるから単純に性転換したとは言い難い。

女性の方は葛飾北斎の娘で葛飾応為だ。
スレで「阿栄」と言われているのは、阿栄が名前だから。応為は雅号。

そういう関係なのか……じゃあ形態によってはうっかり中身男の女に萌えるパターンにもなってしまうのか……!

あれは本体蛸だから、あえて言うなら異形化枠のサーヴァントかね。
雷帝や項羽と同じカテゴリにするべきなのかも。

でもなんでフォーリナークラス、それもクトゥルフ、異星人ネタと合体させたんだ?そこも分からん。

だって日本最古の触手絵師だから……

クトゥルフは触手や吸盤ネタとかあるし、葛飾北斎に関して調べると蛸のエロ画が……!

鉄棒ぬらぬら先生は日本の触手絵師の第一人者だぞ!
そこに芸術家とクトゥルフネタを巻き込んだ。

検索して理解した。100年……いやもう200年近く前に既にあったのか!触手プレイが!!!!

現代において触手プレイ浮世絵で一番有名なのは鉄棒ぬらぬら先生だけど、歌川国芳の玉取姫之図などから影響を受けたという説もあるし、類似のエロネタを描いている絵師もいるから、当時の日本では既に触手がエロジャンルの一つと化していたとも考えられる。

しかし百度で検索してそのまんまモロに出てくるのに笑った。芸術だから大丈夫なのか!?あとwikiの方も中国語版で完全訳文が載っているし。

葛飾北斎は単純な人物ではないからね。薄い本を描いていたりするのも含めて。
FGOに限らず創作のネタとして扱いやすい人物なのだろう。

葛飾北斎は調べれば調べるほどネタ方面の事実が出てくるからな……

あの時代に既に薄い本を描いていたとか凄いわ。
日本の歴史上の有名人物で世界的な評価も高いのにエロ本まで描いているとか恐ろしい人物もいたもんだ。

まだこっちでは実装されていないが、ハワイで同人イベントやるサバフェスで薄い本を描いて当然なサーヴァントの一人という評価はネタじゃなく史実ベースの正しい解釈だからな!

薄い本用というか春画用のペンネームも使っているからなあ。
日本の薄い本が昔から続いていたものだったのかという話も含めて、本当に言葉もない!

雅号いっぱいあるのも面白い。明らかに中二病なのも存在する。
当時の日本人はどういう風に受け止めたのだろうか?

葛飾北斎はネタバレを知るとそこまで複雑では無いんだが、デザインだけしか知らない場合は結構認識がズレる。
目を引くデザインだから、みんなまず娘化路線で受け止めてしまうんじゃないかな。

魯迅が好きなのは葛飾北斎(FGO)とか物凄いネタとしてのパワーがあったからなあ。

日本文化方面で「葛飾北斎が好き」といったらネタにできるレベルだったからね。
ただ一般の人間とFGOを知っている人間、更に葛飾北斎にある程度詳しい人間で受け止め方が異なる事態に。

お栄も葛飾応為として活動していた実在の人物だから、性別方面は実はいじっていない。そこがちょっと独特。

確かに。
葛飾北斎に関してはにわか発言、作品をきちんと見ていない理解していないというのがネタの扱いですぐに分かってしまうような所がある。

キモイ娘化の例として葛飾北斎の画像をあげるとツッコミ受けるからなー

そしてそのツッコミを理解できない、聞く耳持たずに話が通じないのとはそもそもFateネタで話す意味がないということになるからね。

まぁ最初はウチの国の型月ファンの間でも安易な娘化ということで批判出たからね
「ジジイで実装したら課金されないからってなんでいつもの娘化なんだ、実装するなら性転換せずに瀟洒な画家とかでいいだろ」といったような感じで。

フォーリナーで実装というのも混乱を加速させたんじゃないかな。最初はツッコミ所しか無いようにも感じられた。

2017年の年末頃のスレとかみるとブチ切れているのも見かける。名前とイラスト、とりあえずの設定だけでは衝撃を受けるのも無理はない。

このスレ追っかけても分からないんだけど、FGOの葛飾北斎が「葛飾北斎という概念で考えた場合、何も間違っていない」ってどういうこと?

そのレスしたの俺だけど、「葛飾北斎名義で作品を作っていたと考えた場合」についてだね。
まず日本の浮世絵は版画が主流だから工房による量産形式で、複数の人間により葛飾北斎名義の絵を生産していたという事情がある。
それに加えて葛飾北斎作品の中には葛飾応為が代筆をしていたものが存在するとされているし、販売する際に葛飾北斎ブランドを利用して葛飾応為の絵も葛飾北斎名義で一緒に売られていたという話もある。
だから葛飾北斎という概念でサーヴァントにするとしたら二人組で出てくるのも正しいというわけだな。

理解した。
葛飾北斎というある種の制作スタジオと考えた場合みたいなものか。そうなると文化方面のネタ知識も試されるサーヴァントだったわけか……

そうなんだよ。
FGOの葛飾北斎実装により、「葛飾北斎好き」に関する真偽も判明するようになってしまうのがなんか面白かった。もちろん俺も自分のニワカ知識が判明して焦った方だ!

調べていくとまず「これは本人ではなく北斎の娘だ」という認識になってその後「いや、やはりこれ本人だ」となる。
「葛飾北斎」に詳しい場合、女性が出た時点でその辺りのネタを考察できたりしたのかな。

思わぬ所で面白い知識が得られるし、それと同時に自分の知識量、実はたいして詳しくないみたいなのがバレるからFGOは恐ろしい。



とまぁ、こんな感じで。
FGOネタだけでなく史実の葛飾北斎を調べて驚く人も出ているようでした。

中国でも葛飾北斎は高く評価されていますし、中国オタクの面々も名前は聞いたことがあるという人が少なくないかと思われます。
そしてFGOでサーヴァントとして実装となり、改めて史実関係のネタをどうアレンジしたのか、どう掘り下げていったのかと史実ネタも含めて調べてみた所、更に困惑する人も出てきているとかなんとか。

このネタを教えてくれた方によると
「なんとなくスゴイ芸術家というありきたりなイメージだったので、史実ネタを調べて驚きました」
とのことでした。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
それと質問をいただいている「禁忌降臨庭園セイレム」の反応については近いうちにまとめられたらと考えておりますので、もう少々お待ちいただければ幸いです。


中国オタク「日本のアニメで魯迅の名言が引用されたんだが魯迅はあんなこと言ってたっけ?」

中国オタク「主人公をからかってくるヒロインに目覚めつつある自分がいる。そういうヒロインが出てくる作品を知りたい」

なかなかゴタゴタが終わらず春節で一休みという皮算用が崩壊しそうな今日この頃ですが、ありがたいことに手頃なネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではラブコメ作品やラブコメ要素についての話題がよく出ますし、ヒロイン関連の話題などはかなり盛り上がるそうです。またその手の話題の中にはアニメやマンガに出てくるヒロインのタイプ、定番要素に関するものもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「主人公をからかってくるヒロイン」
などに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近主人公をからかってくるヒロインが目に付くんだが、そういうヒロインが出てくる作品を知りたい。そういったヒロインに目覚めつつある自分がいるんだ……!

「からかい上手の高木さん」以降、目立つようになったよね。
ヒロインから積極的に男の主人公をからかうような作品が。

昔からあるタイプだし、目に付くようになったのは嗜好が変わって目線が変わったんだろう。
急に出てきたわけじゃない。

でもからかうというキャラの行動は珍しくもないけど、それをメインの萌えにしているキャラってそこまで多くないような……過去の作品を考えても意外にみつからないジャンルな気もする。

これって変形のツンデレと見てもいいのかな?

日本の二次元で言うなら「小悪魔的」みたいな形容をされていたヒロインじゃないか?
ただ高木さんのような接し方に特化したのはすぐには出てこないかも。

高木さん的な方向で明らかな影響があるのだと「イジらないで、長瀞さん」とか。

うーむ……そんなの昔からあるだろと思ったが、具体的な所だと……

主人公につらく当たる、突き放すとか、素直になれない系ヒロインというのは昔からあったけど適度な距離感でからかってくるタイプって意外に思いつかない。

そうだ。「変女 〜変な女子高生 甘栗千子〜」とか?
キャラの造形としては新しいものではないんだけどねえ。

少女漫画だとこの手の異性の方から追いかけてくる、からかい系のアプローチをかけてくるみたいなキャラはいたんだけどな。

恥ずかしがりや、内気な主人公に上からからかい混じりのアプローチしてくる積極的な異性……言われてみればなんか少女漫画的な構図に思えるな。

いわゆるギャル系ヒロインもこちら側かな?
「はじめてのギャル」とか、主人公が受け傾向で女性の方が積極的になるタイプ。

あー、遊び慣れているタイプで引っ張っていくタイプか。

積極的なヒロインと受け身の男主人公か。
それだけならば昔からあるように思えるけど。

追っかけられてモテモテ、相手からアプローチをかけてもらいたいという願望やら妄想やらは男女変わらなくても、作品における定番の表現や過程はちょっと違うよね。
人気、流行が変化した結果とか?

これって暴力系ヒロインがウケなくなった時代に出てきた新しいヒロインの行動パターンのような気もしてきた。

暴力系も表現がエスカレートしたのと、主人公が受け身になっていったことで更に不快に感じられるようになってしまった感がある。
しかし、からかうというなら、まだ萌えの範疇でいける……!

受け型男性キャラにはとても良い組み合わせだよな。からかうってのは。

オタクは自分から追いかけるのではなく、追いかけてほしいと思っているからな!

楽してモテたいのはオタク以外の草食系にもかなり刺さるだろ。受け身思考だし、精神的ダメージを嫌がっているんだから。

最近の主人公はハーレム系作品であっても草食系だからな。暴力系はキツイ。「IS」なんかは本気で引いた……

ハーレム系作品の時点で既に草食系主人公だったと思うんだが。
暴力系はもっと前からの、アホだったり好色だったり(或いはラッキースケベ)な主人公キャラと対になる系統だろう。

主人公の草食系変化にヒロインが追い付いていなかったのが追いついてきたのではないだろうか?
一昔前のハーレム系が盛り上がっていた時期も、例えば赤松健作品などではヒロインの暴力行為への批判も少なくなかった記憶がある。今考えてみると、あれは主人公と環境の変化だけが先行していたようにも思える。

からかい系のヒロインが活躍できるのって、ハーレムじゃない作品だからというのもあるだろう。ハーレム環境でやったらヒロインとしては負け犬ルートだ。
最近はハーレム的にヒロインを多数出すのではなく、一対一関係のラブコメが増えた。女の子自体は増えているから萌えの対象としては困らないけどね。

私は受け身過ぎる主人公は感情移入できないんだけどなー
主人公には良質な厚顔無恥でヒロインを追っかけてほしいと思ってしまう。

恋愛関係以外だと受け身でも、他の部分は積極的、行動力ある主人公は増えていると思う。努力ベースの勉強家なタイプとかね。
最近は草食系な他に真面目とか、努力型も増えている。

「高木さん」みたいなキャラも人間関係も少ない作品だとすぐに飽きが来るし、三角関係とかそれ以上の関係が錯綜している作品の方が結局は人気になるんじゃないの?

そうやって複雑化させてドロドロになっていったのに疲れてしまうのもいるんだよ……恋愛関係が破綻する前提で途中で一度くっ付くみたいなのはもう厳しい。

人間関係が多くなると、主人公の恋愛関係のだらしなさや優柔不断さが感じられたりして嫌われたりもするし、ヒロイン側もキャラ崩壊しがちだし、何より結局は偽ハーレムな一人に選ぶ終わり方になるからな。
それならいっそ最初から一対一でも良いとなるのは容易に想像できる。

そんなに長く続けられるものではないのは確かだけど、長編の難しくなっている現在の二次元環境だと悪くはないんじゃないかな。
キャラの萌えの強調や、掘り下げもできる。ハーレム系だとヒロイン一人当たりの描写がどうしてもね……

からかうヒロインに関しては、他のヒロインやNTRがいないというのも安心感につながるのかね。

ある意味では、「本心が分かっているからこそ好意的に見れるツンデレ」と似ているのかも。

そういう外から見ている分には安心感のあるキャラの関係性をベースにしたラブコメが最近目に付くな。からかうわけではないけど、「かぐや様は告らせたい」とかも。

最近の「からかい」的なのは、暴力系ヒロインと同じく「好きな感情を上手く表せない」的な所を感じさせるものではあるけど、その表現方法がソフトなのが特徴だ。

ちょっと違うがからかいが多いのだと「物語シリーズ」とかは?
戦場ヶ原とかは好意をストレートに出すが、それと同時にからかってくるタイプだね。

基本的には年齢とか地位とか経験とかで上に来るキャラがそんな感じになるんじゃないかね。
別に今になって増えたタイプではない。

「Fate」でも凛もイリヤも士郎への接し方的にはそういった方向だと思うわ。

最近増えたのはそのある種の上下関係を維持したまま、或いはそれが特徴になっているキャラクターじゃないかな。
スレの初めにあがっている作品で言えば、ずっと「からかい上手」のままで進む。反転が無い。



とまぁ、こんな感じで。
お約束要素と実際の作品での扱いの関係についてなどイロイロな話が出ていました。

中国オタク界隈ではヒロインのタイプや動向に関する話題は盛り上がりますし、複数の作品を比較して考察してといったネタもちょくちょく出てくるそうです。

また今期の新作アニメは中国オタク界隈における「大作」扱いの作品が無く、ラブコメ要素アリな作品の方に人が流れているのもあってか、そっち方面の話題が多くなっているようなのも面白いですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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