「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2019年12月

2019年前半よりぬき日中オタ活動

今年も残りわずかとなってきましたので、例によって今年このブログで書いた記事のまとめをやらせていただきます。
そんな訳で以下に今年の上半期のオススメと言いますか、良い評価や比較的大きな反応をいただいた記事を並べてみました。


中国オタクとオタク文化

中国オタク「なぜ異世界召喚されるのは普通やそれ以下の能力の人間ばかりなんだ」

中国オタク「火系は国産アニメ、国産マンガの主人公属性だよね」「日本の作品は意外に火属性主人公がいない」

中国オタク「昔信じてしまったアニメやマンガのデマについて語ってみよう」

中国オタク「スゴイ長い日本刀はやっぱりロマン。リアリティがないとかは関係ない」

中国オタク「日本の部活のマネージャーって何が楽しくてやっているの?雑用させられているだけなのに」

中国オタク「最近はやさしい主人公が減ったよね。良い傾向だ」

中国オタク「中国人は白髪萌え、白髪フェチだというネタがあるがどう思う?」

中国オタク「主人公が勝てない、負けてばかりなのに人気を維持できる作品ってあるの?」


中国オタクとアニメと漫画とゲームとラノベ

中国オタク「これまでの手塚治虫原作アニメの中で最もウチの国のオタクに評価される形のアニメになっているかもしれない」どろろに対する中国オタクの反応

中国オタク「白銀会長のようなキャラって一昔前の恋愛系主人公にはいなかったよね?」

中国オタク「ガンダムはSFなのか」

中国オタク「手塚治虫の火の鳥について語ろう」

中国における伝説のFCゲーは魂斗羅、その他にも当時の中国本土ゲーマーの思い出のFCソフトはイロイロと

中国オタク「なんで日本ではMMORPG流行ってないのにMMORPG題材のアニメやマンガが多いの?」

中国オタク「女性主人公の少年マンガ作品って増えないのだろうか?」


その他諸々

中国オタク「賽銭箱というアイテムについて聞きたいんだが」

中国オタク「二次元経由で日本って東京以外全部田舎みたいなイメージになってしまっているんだが、実際はどうなのかな?」

中国オタク「鍋の最後に麺や春雨はわかるが米はありえない。油が多すぎる」「日本の鍋って汁を使って別の料理も作るのか」

中国オタク「中日のネット小説系作品のテンプレの違いについて」

中国オタク「なぜ三国志の蜀はここまで叩かれるのか」

中国オタク「ウチの国の歴史でアニメやマンガにしたら面白そうな時代ってなんだろう?三国時代はもうたくさんあるから無しで」

中国オタク「東京はなぜあんなに地上に電車が多いのだろうか?他の大都市は大体地下鉄なのに東京は明らかに地上が多い」

中国オタク「三国志で美形キャラと言えば趙雲と郭嘉だ」「女性が三国志武将好きって言うのはかなり珍しいよね?」


中国オタク界隈の動向、アニメ公式配信状況など

中国の2019年1月新作アニメ公式配信状況

中国の2019年4月新作アニメ公式配信状況

中国政府機関マリオパクリ宣伝動画事件の背景についてイイカゲンにまとめてみました

上海の公安が魂斗羅ネタ動画作成「残機30人はないけど、平和を守る心はあるぜ!」

中国オタク「劇場版夏目友人帳が予想を超える好調だ、国内興収1億元いきそう」

中国オタク「マジンガーZの興収が惨憺たる数字だ。まさか40万元もいかないとか……」

中国で「YU-NO」が配信中止に?中国オタク「内容の心当たりがあり過ぎる」

中国で「さらざんまい」や「異世界かるてっと」などまた新作アニメが配信中止に

bilibiliで大量の日本のアニメが配信中止に?規制の方向も分からず困惑が広がっている模様

千と千尋の神隠しが上映4日で興収2億元突破、中国オタク「ここまでの勢いは予想外」


2019年の前半〜中盤は中国で上映される日本の劇場版アニメ作品がイロイロと目につき、その当たりと外れもハッキリと分かれていました。
アニメ配信に関してはゴタゴタも目立ちましたが、それに関しては中国のネット環境が中国の建国70周年やら何やらでどんどん厳しく静かになっていったことによる影響が大きかったようです。
ちなみにbilibiliなどで配信中止になったと思われる作品の中には、しばらくしたらこっそり復活した作品もあれば、ずっと消えたままの作品もあるとのことです。

それからブログで書いたもの以外に、中国におけるオタク事情や日本の新作アニメの動向や人気の傾向についてはアキバ総研様で書かせていただいているコラムの方にもまとめておりますので、よろしければそちらもご参照ください。


とりあえず、こんな所で。
来年も当ブログをよろしくお願いいたします。

中国オタク「和服とブーツの組み合わせって良いよね……」

仕事も一区切りでようやく年末気分になってきました。
ありがたいことに攻略情報をイロイロと教えていただいていた艦これに関しても、E4以降は乙でへたれましたが無事クリアできました。今回は掘りでもドツボにはまらずにそこそこの回数で終わったのはありがたいです。

それはさておき、ありがたいことにネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。
中国オタク界隈で人気の服装というのはイロイロとありますが、その中の一つに大正時代の女学生風の服装があるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「和服とブーツの組み合わせ」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


和服とブーツの組み合わせって良いよね……

そうだな……大正風の服装はとても良い。

あれ実際に大正時代に流行っていた服装というのが浪漫あるよね。

同意。
大正風の装束、特に女性の和服にブーツは瀟洒で軽やかで憧れる。

あれは幕末スタイルな印象もあるけど、大正時代のものなの?

一応幕末時代にも坂本龍馬とかがあの和服にブーツのスタイルでは有名。
でも女性があの格好になったのは大正時代の女学生だから、女性キャラの場合は大正風とするのが正しいだろうね。
もっとも、二次元作品だと近代で女性を活躍させる場合はあの服装にすることも多いから、近代の若い女性キャラが着用している分には問題無い。

現代の日本でも普通にあるスタイルだからね。

和服にブーツ、良いよね。自分は「サクラ大戦」以来の好きな属性だわ。
キャラデザが「BLEACH」になるという情報を初めて聞いた時は不安だったが、服装は相変わらずの着物にブーツだったんでとても安心した。

俺は「空の境界」だね。

本格的にハマったのは艦船擬人化の誰かだと思うが、どのキャラだったか。

昔はサクラ大戦だったが最近は沖田さん大勝利が思い付く。

東方の巫女を崇める者がここに。

実は巫女服と大正浪漫の服装を混同していた時期があるなんて言えない……

巫女服は和服カテゴリだけどまた別物だよ。
千早とも言われる上着を通常の巫女服の上に羽織るのが正式な場でのスタイル。

たまにある作品のヒロインが大正浪漫風の衣装になってくれるピンナップとか大好きです。もちろん肌色も嫌いじゃないけどね!

大正時代の服装ってむちゃくちゃ私の好みに合うから困る。
あの日本式と西洋式が融合した、日本文化と西洋文化が衝突した時代に生まれた格好が大好きだ。

確かに大正時代の服装っていいよね。
顔面偏差値が高い人間しか着こなせないけど。

私も好きだけど、あれって二次元、リアルだとカッコ良くないと似合わないよね。
普通の人間が来たらその辺のおばちゃんみたいに……

大丈夫、日本人は若さの勢いで着れるらしい。
実際に日本人から聞いた話だ!

でもこれって異端のスタイルでしょ?普通、和服には木の下駄だろう。

和服は正装の場面だと草履だぞ。
あと現代の日本では下駄は道路や手入れの関係から使う人は減っているし、ブーツを着用する人も増えている。
特定の時代のみに出現した流行ってわけではないよ。

和服に下駄も草履もブーツもどれも良い。
私も昔は木の下駄が最高だと他を認めていなかったが、それはあまりにも視野が狭かったのだと今では分かる。

ずっと疑問なんだが、あの大正風のブーツの服装って和服カテゴリなの?
下半身が普通にズボンに見えるんだけど。

私のイメージだと下は普通のスカートなんだが。
上半身は和服で下半身は洋服という組み合わせ。ブーツもその流れのものだとばかり。

大正ロマンの服装に関しては「袴」だから和服で問題無いよ。
スカートやズボンのアレンジについては知らんが。

大正時代の女学生が着ているのはスカートじゃなくて袴だよ。
巫女服のアレをイメージすればいい。スカートに見えても、実際はズボン的な足がある。

うーむ、今の若いヤツには「犬夜叉」の桔梗の服装の下の部分だと言っても通じないか……「東方」はアレンジ部分が多いから例としてはちょっと何だし……

普通に日本の巫女の写真を探せばいいだろ!

大正時代の流行って東西の文化にまだまだ違いがあった時代に、東西のスタイルを融合させたものとも言える。
だからアレンジする場合、和装と洋装のどっちに寄せるかを比較的自由にできるのでは。

西洋系の服装が基準になっている現代では逆に生み出せないものだよね。
しかし和服はアレンジが効いて良いよなあ……漢服で下にブーツとかやったらめんどくさいのが来て炎上するぞ

二次元的な要素や現代的な要素を漢服に入れると批判来るのは私もよく体験する。
ブーツ以外にも例えばニーソやフリルなんかを漢服に持ち込むと叩かれるから、創作でも逆に扱いにくくなっているのがもうね……

そりゃあ大正風のアレって実在するものだし、今も日本の若者が着用する正装の一種という扱いだから、今の時代に幻想を作ってごちゃごちゃしているのとは違うわ

想像したものを作ってコスプレしているのと、実際に流通して今も着用されているのでは許容力も違うよな。
かなりアレンジしたり別要素が入ったりしても、日本式の風格自体は残るのが興味深い。

自分にも、漢服に関しては実物がハッキリしないから他の要素を入れてしまうと崩れてしまうような不安があるのは何となく分かる。
骨子が固まってないから他の物を足せない、排除していくことで安心できるんだよ。

一応中国にも洋装を中華の服装に取り入れて発展したものがあったんですけどね。上海辺りで流行った旗袍っていうんですけどね。その後の経緯的に扱いが難しくなっちゃったんですけどね。

私は現代の日本であの和服にブーツの服装をしている人を見てみたいんだけど、今の日本でコスプレする時以外にあの格好している人っているの?
和服を着ている人はたまに見かけるし、初詣とかにいけば結構見れたんだが……

今の時代にもあったはずだが……あとあれ、若い女性専用の服装じゃなかったかな?
上のレスでも言われているが、大正時代の流行で当時のモダンな若い女性が着ていたものだから。

女学生の服装といったイメージもあるから、卒業式のシーズンに街で見かけたような。映像なら日本の学校の卒業式関係のを探せばどこかで出てくるのでは。

学校の卒業式、あとは「ちはやふる」や「りゅうおうのおしごと!」みたいに伝統競技の女性選手が着用しているはず。
ただ正装寄りではあるけど、日常的に着てもそれほど問題はない。元々大正時代の富裕層の子女、主に女学生が着用していたものだから。学校の卒業式で着用するのもその伝統から来ている。

なるほど……初詣向けの服装ではないのか。



とまぁ、こんな感じで。
大正時代の女学生風の装いに関して、現在の中国オタク界隈では上に出てきた作品以外にも、イロイロな公式絵や、各種二次創作的なものから燃料を補給しているとのことです。

ちなみに私は昔、この女学生風の衣装の例えでつい
「はいからさんが通るの服装」
と言って中国オタクの面々に首を傾げられたことがありますが、この時は中国に作品が伝わっているかどうかではなく、自分の歳の方を強く感じてしまいました……

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本では紅楼夢、金瓶梅、封神演義の知名度や評価が同じくらいって本当?ちょっと信じられないんだが」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本の作品ではちょくちょく西遊記や三国志、たまに封神演義や水滸伝といった中国の有名古典作品関係のネタが出てくることもあってか、中国オタク的に日本における中国古典、特に四大奇書或いは四大名著の認識について気になるそうですし、そういった話題に関して盛り上がることもあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本では紅楼夢や金瓶梅と比べて封神演義の扱いや評価はどうなっているのか」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本では紅楼夢、金瓶梅、封神演義の知名度や評価が同じくらいって本当?ちょっと信じられないんだが。

知名度はともかく、評価は紅楼夢>金瓶梅>>>>>>>封神演義くらいだろ。
封神演義を同格に扱うのはありえない。

でも日本の作品だと封神演義が結構言及されるんだよね。
逆に紅楼夢は滅多に見ないというか、見た記憶が無い。まぁ俺が日頃見ているのがオタク向けの二次元だけだってのもあるんだろうが。

封神演義の知名度が高い、それも四大名著クラスというのがまず信じられないんだが……

封神演義も良い作品だけど比較する対象が四大名著クラスだとさすがに無理だろ。勝負にならん。

それがそうでもないんだよ。日本だと三国演義、西遊記が二巨頭でそのちょっと下に水滸伝、後は一般的な知名度も評価もそんなに変わらない。だから封神演義の知名度や評価が金瓶梅や紅楼夢と五十歩百歩みたいな扱いという見方もありえないわけではない。
しかも作品の影響ということなら封神演義は水滸伝と同じくらいになるかもしれない。藤崎竜のマンガとかがあるから、近年の知名度ではかなり強いんだよ。

FGOでマシュが「世界中の熱心な読者の中には、この『金瓶梅』を『封神演義』と入れ替えて四大奇書だと主張」と言及していたが、どこの世界の読者だよと思わずツッコミ入れてしまったが、そんなに日本では評価高いのか……

あそこは私も気になった。
型月世界の四大奇書の内容や評価はどうなっているんだろうと。

金瓶梅を封神演義と入れ替えるなんてのは日本人しか考えないよ。
恐らく日本社会では封神演義の道教思想が受け入れられやすから評価が高くなるんだろう。神道と近いらしいからね。

封神演義は仙人関係の感覚が日本人にとってはよく分からんらしいぞ。
ただ日本の二次元では封神演義の市場が金瓶梅や紅楼夢よりでかいのは否定できないかなあ……でもその市場もへんなことになっていて、現在日本で出回っているのは原典に忠実ではない翻案的な内容のものが主流。原著をきっちり翻訳したのが知られているわけではない。

噂に聞く安能務翻訳版か。
三国演義や西遊記と違って、日本の封神演義系要素が全て藤崎竜のマンガの影響を受けているように見えるのは、藤崎竜のマンガが安能務翻訳版をベースにしているからという話があるな。

「哪吒」の日本語読みが「ナタク」で間違って定着したのも安能務が原因ということだったかな。正しい日本語読みの「ナタ」が主流になったのはせいぜいここ十年くらいだとか。
昔のアニメ、例えば「ガンダムW」とかでもナタクだしね。

まぁ原著そのままだとそこまで面白くないだろうし……西遊記とかもぐだぐだな引き延ばしはあるが、封神演義はそれよりもアレだ。

原著ではなく翻案も含めて考えると、日本で作品を読んでいる人間は金瓶梅より封神演義の方が多いと思われる。
だから封神演義を四大奇書クラスとかみたいに言うオタクが出るんだろう。

オタク向けだと紅楼夢が評価されると思うんだがね。アニメ化にも向いていると思う。
元ネタにしたか翻案したかな日本のエロゲーもあったような?

紅楼夢は中国人にしか分からんだろ。旧来の社会制度や儒家思想、価値観が中心にあるから。
金瓶梅は当時の文化描写がまだ強みになると思うけどね。

紅楼夢が人気になりそうな時代はもう過ぎ去ったんだよ……鬱展開や受身形ラブコメ主人公はもう厳しい。

日本はこっちで言われる紅楼夢が入る「四大名著」ではなく、金瓶梅が入る「四大奇書」の方が有名らしいから、そこでも混乱する。

金瓶梅は型月風に言うなら、中国の古典小説における「だが、ここに例外が存在する」的なアレだ。文学的に見ても怪物だよ。
封神演義は設定はともかく作品としてみるとそんなに突出したものはない、爽快感重視のネット小説というか。

実は俺は金瓶梅読んでないからこっそり聞きたいんだけど、金瓶梅って水滸伝のエロ同人小説だろ?そんなにスゴイの?エロ小説とどう違うの?

おう、凄いぞ。
エロ目的の好奇心でも良いから一回読んでみてくれと言いたくなるレベル。

別に全編エロ小説ってわけじゃないし、明の時代の市井、当時の社会風俗が各キャラと共に非常に上手く描けている。様々な意味で文化的な作品なのは間違いないよ。
私も別に封神演義を悪い作品だとは思ってないが、さすがに金瓶梅と比べると同レベルだというのは厳しいと思うわ。

金瓶梅は内容的に大っぴらに扱うのが難しいけど、文学的にはずっと高評価だからね。紅楼夢の信者でさえ紅楼夢に対する金瓶梅の影響自体は否定しない。

俺のいた学校の国語のじいちゃん先生が金瓶梅の良さをネタ込みでたまに語ってくれたっけな。当時はクラスのみんなは笑っていたが、今になって見ると、なんとなくあの先生の感覚が理解できる気がしてくる。

封神演義の知名度自体は高いし、四大名著クラスではないけど金瓶梅よりは上だろ。

ネタで言っているのか本気なのか。
金瓶梅は四大名著と比べても遜色ない扱いだぞ。

金瓶梅が四大名著の下に置かれたことなんて今まで無いぞ。よいこのみんなに相応しくない内容だから紅楼夢が代わりになったりすることが頻繁にあるだけ。

封神演義が四大名著と同格扱いみたいなのはさすがに……封神演義は中身もパクリと言うか他所から持ってきたものが明らかに多い。
水滸伝とかもそういうのが無いわけではないが……

まぁウチの国でもたまに「封神演義がなぜ四大名著に入らないの」とか言い出すのが出るからな。知名度的にはかなり高いのも間違いないか。

ネットでもたまに出てくる、そして大体は集中砲火を食らうと。
私はそれ言っているヤツはちゃんと全部読んでないのではと疑ってしまう。封神演義をきっちり全部読むのはなかなかに疲れるし、全部読んだら四大名著クラスとかは言えなくなる。

文学性で考えると封神演義に対する評価が急降下するのはしょうがない。
自分も設定はなかなか良いとは思うけど。

封神演義は西遊記の同人小説、金瓶梅は水滸伝の同人小説
だがその差は明らか。

言ってはなんだが時代的に同人というかパクリというか元ネタ面についてはそこまで大きな問題ではない。重要なのは作品のクオリティ、作者の筆力だよ。
封神演義は詩を西遊記からパクってくるのとかを見ても評価が下になるのもしょうがないと思うわ。

水滸伝も例えば武松が主人公のエピソードだけ見てもキャラがブレていて同じ作品の同じキャラには思えないくらいだから、色んな元ネタエピソードがあったというのは想像に難くないからね。
そこを元ネタにした金瓶梅も作品が面白いから勝ちだと思うわ。

金瓶梅は凄いし、一読に値すると思うし、単純なエロ小説という扱いにするべきではないと思う。

日本のクリエイターが元ネタにするなら封神演義が好まれるのも理解できなくはないかな。
神仙大戦という世界観に様々な宝貝や陣法、それを日本人は普通に漢字で使えるわけだから。封神演義の問題は本編のストーリーや構成、キャラの動かし方、特殊能力の表現諸々がダメなことだけだ!

二次元限定で言うなら知名度や影響はそりゃ封神演義だろ。封神演義は二次創作や、キャラ設定の輸入元にするのもやり易い。

封神演義も設定は良いんだよ。
でも実際に書かれたものは微妙で、良い設定を浪費している。今の時代のメディアで新たに作品が作られているのは結構本気で「救われている」と思う。

内容ではなく、知名度や影響ということだけを考えるなら封神演義が金瓶梅や紅楼夢より高いというのはアリかな。
例えばFGOだってある種の現代版封神演義みたいなものという見方もできる。

それは理解できなくもない。ただ上の方で出ていたFGOでマシュが言及している件、自分はアレについて本気で封神演義が四大奇書レベルだと認識しているのか、お前らの世界が封神演義だからな!とネタにして笑えば良いのか迷った。

恐らく日本では評価基準が違う。文学ではなく創作のネタとして考える場合、金瓶梅や紅楼夢と封神演義では封神演義の方を高く評価したがるのでは。特に日本では原著を読んでいるわけではないだろうしね。
FGOにしても「熱心な読者」というある種の逃げ道を作っている言い方だから。



とまぁ、こんな感じで。
やはり四大名著或いは四大奇書の作品となると、イロイロと熱く語る人が出て来るようでした。

中国の古典の日本での扱いについては意外に思われることも多いそうで、
今回のネタを教えてくれた方も
「三国志については慣れましたが、それ以外の作品に関しては思わぬところで思わぬ評価が出てきて驚くことがありますね。中国での一般的なイメージと違うものが常識扱いになっていることもありますから」
とのことでした。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「味方組織のトップが強くて活躍するアニメやマンガってあるの?」

師走のゴタゴタもようやく山場を越えたので、段々と平常運航に戻っていけそうな気配です。

それはさておき今日の更新を。中国オタク界隈で語られるお約束ネタの考察などについて、ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「強い、有能で活躍する味方側のリーダーはいるのか」
といったこどなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


味方組織のトップが強くて活躍するアニメやマンガってあるの?自分は思いつかないんだが。

味方組織って大体無能、敵の方が有能で、敵の強さを強調して主人公の活躍を強調するためのものだからなあ

最強の主人公がそのまま組織のトップになるみたいな展開ならあるけど、味方の組織となると難しいな……

主人公が活躍しないといけないから、俺たちが普段見ているアニメやマンガといった媒体では難しそう。
大河的な作品、群像劇的な作品だとあるかも。

主人公がトップに立って組織を運営する、引っ張っていくではなく組織の一員としての主人公の立ち位置と味方になる組織ってやつか。
想像しただけで組織側が裏切ったり足を引っ張ったりしてくるシチュエーションが思い浮かんだぞ!?

「指輪物語」みたいな主人公の立ち位置でないと話の組み立てが……

味方組織はだいたい壊滅的損害を受けたり裏切り者が発生したりで主人公の足を引っ張るものになる。

金庸作品とか武侠小説だとそんなでもないんだが、日本の作品とかアメコミ作品見ていると味方組織やそのトップはあんまり戦力的に期待できないという印象。
設定上は強くても更に強い敵のかませになる。

二次元作品はだいたいが味方組織=無能だよな

大体はもっと強い敵が出てくるからね。あと例えば「ワンパンマン」はそこそこ強いんだけど、サイタマの存在から全部ギャグになるんだが。

ギャグにしなくても主人公の強さを引き立てるための存在になるのが普通かな。

そもそも有能な味方が少ないよ!

組織の上層部が腐っているけど、直属の上司や師匠キャラは有能で主人公の理解者みたいなパターンはそれなりにある。
でもトップ、幹部となると難しいかもしれん。

「ラインバレル」の森次玲二は有能だけど敵対もあるし、ちょっと違うか。うーむ。

「リリカルなのは」の一期、二期のアースラ組は有能な味方組織トップだろうし、強さもかなりのものだ。でも三期で管理局レベルになるとやっぱりダメになった。

主人公よりも強い味方キャラってのは別に珍しくないんだよね。
主人公組織のトップがきちんと強くて活躍の描写もあるとなるのが珍しいと。

無いわけじゃないけど、味方の有能で強いキャラ、特に指導者や幹部クラスは中盤以降に戦闘以外の理由で死んだり退場する。
そして肝心な時にはいない……

日本の作品だと「無職転生」なんかはどうだろう?アニメやマンガと違って、ネット小説は作品の長さに余裕があるから味方側組織の強キャラ設定と活躍の両立も普通にできるんじゃないかな。

「鬼滅の刃」の縁壱みたいな、過去編で強さが描写されるようなのはどうだろう?

味方側のボス(強キャラ)が大事な場面で強敵と戦う時は、大体デバフがかかるし結果として負けパターンとなる。

主人公が覚醒して強くなるきっかけが必要だから味方が強過ぎると困るのですよ。一部の人材だけでなく、組織のトップが強くて有能というのは組織の有能さにつながるから。

一時的に強い、有能というトップはいるけど最後まで活躍できる、役に立つトップというのはやはりいないのではないかと。
ストーリーのどこかで相対的に弱くなるか、退場して消えていく。

最近のだと「ヒロアカ」は制限つけて上手い具合にやっていると思う。

西遊記は味方ボスの方が強過ぎるぞ!

世界観の一部ならいくら強くしても良いのかね。
でも近年の俺TUEEEEEEは世界を自分の好き勝手にするものだからなー

師匠で思い出したが「史上最強の弟子ケンイチ」は味方側全部格上の師匠で仲間の組織も卑怯な立ち回りが出来るから安定感あったな。
あれは上手く戦う場所や強さを階級分けしていた。

日本の作品は良くも悪くも局面が小さいというかミクロ的なシチュエーションが中心になるから、主人公を活躍させるシチュエーションを作るために味方は無能にしたり足を引っ張る存在にする傾向が強くなるのでは。
敵を強調する演出としても手軽に行えて矛盾が少ないから、個人的な好き嫌いは別としてそういう方向になるのも理解はできる。

一理ある。ウチの国で好まれる敵も味方も有能にする、きちんとした思想信条があるようにすると今度はその範囲外、或いは下にいる一般人が無能になったり無価値になったりするからそれはそれで作品の方向が限られてくる。
ウチの国の作品が外国と感覚ズレている部分の一つがコレだろう。

結局、上が有能で強キャラだとなぜ下を戦わせるのか、特に少年が最前線で戦わなければならないのかということになってくるんだよ。
主人公の子供や若者を戦わせる環境、組織になる時点で上の戦力に制限がかかる、不足が出る。
歴史系とかならまた別になるんじゃないだろうか

世界を巡るぶつかり合いみたいなことになると、無能なの出している余裕なくなるからね
その分感情移入させたり成長させたりがやり難くなるけど

具体例を思い付いた。「マクロス」のマックスは作中最強扱いだから、「7」でも負けない強キャラだったな。艦長やるより前線出ろとすら思える。

ロボは意外にいるような
ガンダムだと「X」のジャミルや「AGE」のジジイ時代のフリットなんかは強くて活躍する組織のトップだと思う。

リアル系のロボだと個人戦力に上限がかかることが多いし戦場が大きくなる上に、兵士や兵器の数みたいな要素もぶち込めるから敵が強くて味方も有能というバランスが作り易いのかもしれん。

スーパー系だと敵の方が強いのばかりで主人公が最強戦力になるから強い味方組織ってのは滅多に無いな。基地は強敵の襲撃や奇襲を受けてピンチになるためのもの。

強い、敵のボスを倒せてしまう自分達のボスがいる場合、主人公は何をするんだ?という問題が出てしまう。
やはり強い味方、組織の指導者や師匠については戦わない、戦う場所に出てこない理由付けが必要となる。そして師匠は個人だからまだ何とかなるが、組織のトップとかになると強過ぎるのは扱いに困るといった所だろう。

強過ぎると主人公が戦わなくても良いということになってしまうけど、敵の強さや事態の危険さを強調するためのインフレに入ると中途半端な強さでは意味が無くなるから難しいな。
部隊指揮や組織運営の能力とかならまだ楽だが、戦いの強さとなると主人公の意義を残しつつ強さも演出するのはめんどくさい。

でも頼りがいのある味方組織ってのもたまには欲しくなるよね……



とまぁ、こんな感じで。
有能な味方組織の扱いの難しさなどは理解できるものの、不満もイロイロとたまっているようでした。

中国オタク界隈の反応を見ていくと
「無能で足を引っ張る味方」
というのが「裏切り者」と並ぶ大きな嫌われ要素になっていますし、その辺りの好みが近年の中国の国産コンテンツではどう反映されているのか、特に主人公以外のキャラの強さ、敵味方のパワーバランスといった辺りは気になりますね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本には中華ファンタジーというジャンルがあるらしいが、どんなものなの?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

日本には昔から中華ファンタジーというジャンルが存在しますが、中国オタク界隈では
「十二国記」

などの個別の作品は認識されていても、中華ファンタジーというジャンルそのものについての認識はあまり無いそうで、時折
「日本には中華ファンタジーというジャンルがあり、中華風の作品が定期的に供給されている」
ということに驚く人が出たりもするそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「日本の中華ファンタジー」
といったこと那に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本には中華ファンタジーというジャンルがあるらしいが、どんなものなの?
どうも想像し難い……

一昔前の流行じゃ無かったかな?
「十二国記」とかが代表的、あとは「彩雲国物語」、それより前だと「ふしぎ遊戯」とかもその範疇だったはず

皇帝による統治がある東方の世界観みたいな作品が多いような……超常現象も大体が中華系のネタになる。

中華風の日本の二次元作品って所だな

中華風か……なんか興味深い方向の話だな。

キャラクターの服装や建物が中華風というのも重要な部分だろう。
日本の二次元作品にもよく中華風の国やキャラが出て来るけど、そういう設定をメインに据える。基本的には過去の中国或いは過去の中国に似た架空の世界を舞台にした話になる。

説明だけ聞くとこっちの「古風」ジャンルみたいな印象も受けるが中身はどうなんだろう

表紙の絵を見ると古風の恋愛小説っぽいよね。

恋愛以外もあるけど恋愛が多いのも間違いない。
あと基本的には中国っぽい世界だけど世界観や用語、神話伝説ネタはともかく、細部の解釈は日本的だからこっちの認識とズレるね。例えば仙人も武侠も扱いがなんか違う

私の印象では日本の中華ファンタジーって皇帝や官僚が絶対的な存在という扱いではないってのが特徴に思える。
そこは日本社会の感覚なんだろうけど、どっちも結局は人間みたいな空気があるのがこっちの感覚からすれば日本だなあと。

こっちだと凡人、一般人はどこまで行っても凡人だからね。だからこそ武侠が凡人ではなく更に統治の枠外でもある存在としての英雄になるわけだし、科挙に合格して別のステージの存在になるというのが引き立つわけだが

武侠には武侠しか対処できない、それが皇帝であっても……という感じではないのか。

しかしかなり興味深いジャンルに思えるけど、あんまり話題にならないよね。

女性向けが主流のジャンルで、しかも恋愛メインだから表立って話題にはならないんだろう。女性向けは深くて濃い。
あと既存の作品の一要素としてよく取り入れられてはいるけど完全にメインの要素として扱われるのは少ないから、話題の面で独自性があんまり無いのがね。

日本では結構続いているジャンルのようだけど、こちらでの人気はそれほどでも無いし公式でもファンサブでも翻訳される作品も少ない。そりゃ話題にならないよ。

気になるテーマだし「十二国記」のような硬派な人気作品が出てきたらまた違うと思うんだが、日本の現在の中華ファンタジーの主流は後宮、宮廷恋愛系の作品だからな。

「十二国記」は作品が創られた時代特有の突然変異なんじゃないか?
初出は普通に乙女向けのラノベレーベルだったはず。

正直ちょっと意外なんだが、日本人が「宮闘」的な恋愛モノというか後宮ネタを書けるの?

大奥ネタとかあるし、いけるんじゃないの?
とりあえず自分がこれまで見た日本の中華ファンタジー作品で描かれている後宮はそこまでトンデモなものは無かった。逆に比較的トンデモ度合いが高いのが来るのは食生活とか日常部分の描写だな。

あまり細かい所を気にしなければいけると思う。
私は十二国記に限らず日本の中華ファンタジー作品は普通に楽しめた。

架空の中華風世界だから、こっちの感覚で見てもそんなに問題にならないのかもな。清や明の宮廷とかになったらツッコミたくなる部分が出てくるかもしれないが……

ざっと調べてみたが中華ファンタジーのメインが女性向けってのが不思議。あと現在もジャンルとして普通に成立しているのも不思議。独特の固定支持層でもあるんだろうか?

女性向けメインか……ならちょっと聞きたいんだが、中華ネタを使うのが中華ファンタジーなら例えば「ドラゴンボール」は中華ファンタジーに入るのか?

中盤以降はともかく初期は入るような、入らないような……

中国武術系はよく分からんな。あと龍狼伝みたいなトリップ系作品も。

とりあえず日本の中華ファンタジーの服装はかなり好みだと言える。

中華系幻想世界なロマンあふれる服装だよね。中華系のユートピア世界にありそう。

ちょっと日本のサイトとかを検索してみたがホントに恋愛モノばかりみたいだなあ……日本の作品にたまにある中国武術ネタ、カンフーネタの作品とかは無いの?

それは武侠小説でラノベでは書かれない内容だろ。

日本だと日本人の書く武侠系はラノベ扱いがほとんどだぞ。
虚淵玄が書く作品が大まかにどのカテゴリに入るかとかを考えてみると良い。そもそも日本では武侠小説というジャンルは独立して存在できるほど大きくない……

個人的には「恋姫夢想」が日本では中華ファンタジーなのか気になる。三国志ネタはそこら中で使われているしな。

三国志はそのまま三国志ジャンルじゃないか?架空の中華的な世界観を使うのが中華ファンタジーだろうから。

日本の中華ファンタジーは最盛期は一昔前だけど、現在も定期的に作品は出ている。女性向けラノベでそういう内容のが結構出ているし、男女両方のファンがついているのもある。

最近のだと「薬屋のひとりごと」がこっちでも有名じゃないかな?

そう言えばあれは中華ファンタジーか。
私がアニメ化されないかと期待しているラノベ作品の一つだ。



とまぁ、こんな感じで。
日本で中華ファンタジーがジャンルとして成立していることを不思議に感じる、興味を覚える人も少なくないようでした。

ちなみに以前中国オタクの方から聞いた話によると

「中国の一般的な感覚からすればどうなのか、今の厳しい『中国風』への視線からすればどうなのかは分かりませんが、私は日本の中華ファンタジーは世界観や皇帝をはじめとする統治機構、後宮などの設定はふわっとした『中華風』設定なのであまり気にならないですね。そこにイラストのレベルが高いことによる補正も付きます」

とのことで、現在興味を持っているような層にとっては普通に受け入れられる扱いになっている模様です。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「創作の影響で現実とは違う、歪んだイメージになっている職業について語ろう」

FGOのアトランティスシナリオが実装されましたが、うっかりネタバレを踏むのが怖いのでここ二日ほど巡回が出来ません。中国のネットは日本でありがちな場所とはまた違った所でネタバレを踏んづけることもあるのが怖いですね。過去にはなぜこんな所でFateやエヴァの話を……と頭を抱えたことも何度かあります。
もうすぐ中国版の秦シナリオ実装もありますから、さっさとネタバレが怖くない所まで進まなければ。

そんな訳で今回はありがたいことに以前教えていただいた簡単なネタで一つ。
以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「創作の影響でゆがんだイメージになっている職業」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


創作の影響で現実とは違う、歪んだイメージになっている職業について語ろう。元になった存在、職業みたいなのでも可。

職業かどうかは怪しいけど武侠、仙侠かなあ……これ国外のジャンルで例えるならアメコミのヒーロー、それもかなり強い方の設定を盛ったタイプの存在だよね。
日本の武術家と比べても明らかにスーパーパワー的な能力持ち。

武侠は内功、軽功で人間の枠外の存在になるからな。
日本の武術家、剣道とか古武術とかは人間の延長線上だけど、武侠は人間とは別カテゴリ。これが日本人には理解し難いらしい。

自分がまず思い付いたのは忍者と武士だ。あんなに戦闘力高くない。
でも前のレスを見たら、武侠よりは遠慮した現実路線かもしれない。

間違ったイメージが広まっているというなら魔法少女と書き込もうと思ったら、現実の職業か……

自称普通の学生。創作で「普通」と名乗る時点で怪しい存在と化す

そもそも高校生が創作の影響で現実とは違うそんざいになっているわ!
真面目に勉強する以外に何もする時間が無い!!

忙しい時期だからってキレるなよ。
人によるがテスト前や受験前はともかく、普通の時期は上手くやれるヤツは時間確保して遊んでいるからねえ。

宗教関係、特にキリスト教系(或いはキリスト教が元ネタ)の神父や牧師はヤバイ戦闘力を持っているイメージがある。

僧侶系は二次元に走っても、ゲーム的に走ってもヤバイよな

でも元々の十字軍とかもドン引きレベルだし……

こういうのは物語もだけど、ゲームの影響も大きい。
ハンター系職業の一撃必殺率は凄いことになっていると思うわ。銃でも弓でも。

弓使いは逆に現実より弱いイメージになってないか?銃の時代でも弓は普通に怖い。

いや、弓はファンタジーだと長射程の超破壊力だから……ミサイルなんか目じゃない。
ただゲームだと近接戦闘能力削られちゃったりするし、そういう場合は現実より弱体化だろうか。

科学者だ。マッドで鬼畜でやらかすイメージが。

それよりもプログラマーとハッカーが……悪いヤツでもわりとカッコイイ所がある。

ウチの国のネットの業者の連中を見るとハッカーに対するカッコイイイメージがあっさり吹き飛ぶわな。

まだ出ていないのだと盗賊。正義の盗賊とか主義主張を持った盗賊が多過ぎる。

強いイメージになっているのだとスパイかな?あと近年急激に評価が上がっているのは暗殺者じゃないかと思う。
この辺は使い勝手が良いのかイメージがどんどん創作寄りになっているんじゃないかな。

探偵は?
現実だと殺人事件の捜査とか無くて、浮気の調査とかがメインだろ?

推理小説の伝統をそのまま持ってきているんだろうけど、現代社会で探偵が警察と協力することなんてほとんど無いからな。
アメリカでは身辺警護とかの業務もあるらしいが、日本だとウチの国と同じように浮気とか身辺調査とかが主な業務。

特殊部隊兵
気が付いたらいつの間にか超人ヒーローになってるよ!

言われてみればウチの国の特殊部隊兵の扱いって、アサシン的な便利さと有能さだな。

俺TUEEEEEEな軍人小説とかでも活躍するよね。
あれは個人的にミリタリー系とは分けて考えたいが、人気出るのも理解はできる。

主人公になったり話を動かすポジションにくる職業は何かとイメージがすっ飛んでいくよね
個人的に感じるのは警察と弁護士かな……知り合いにもいるけど、どっちも物語ほど良くも悪くもなくて所帯じみている

どの職業とは言わんが、薄い装甲でスピード系の戦闘職全般

盗賊系は翻訳の段階で意味がズレているようにも感じる。
侠客カテゴリに入ればまた別のイメージになったろうけど、盗賊は盗賊で独立したジャンルになっている感が。

遊侠とかにすればネガティブな意味が減るんだろうけどね

学校関係、特に生徒会長。ウチの国の学校にもいないわけじゃないらしいが存在感は皆無
日本の学校にしてもさすがにあんな絶対的な権力は無い……よね?

メインの職業だかサブの地位だかは分からんがアイドルかな。
本当になんでもやらされる職業というイメージに。

アイドルは本体のイメージが二次元だと良いイメージのままでいられるのが嬉しい。

同意。理想的なアイドルはもう二次元にしか存在しない
そのまま幻想として存在し続けて欲しい……



とまぁ、こんな感じで。
ダラダラと今の中国オタク界隈のイメージのようなものが出ていました。
今回の記事をまとめていて気付きましたが、近年の中国における特殊部隊人気はかなりのものですね。ネット小説などでも人気のネタになっていますし。

現実はさておき、創作経由で広まり定着したイメージはそういうものが求められている、人気になるということでもありますから、需要や理想像といった方面から創作のお約束イメージなどを考えてみるのも面白そうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本人は全部カタカナやひらがなの文章を見ると混乱すると聞いたが本当なの?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃は中国語化された作品や情報も随分と増えてはいますが、中国オタク界隈では最新だったりマイナーだったりするコンテンツを楽しむには日本語能力が必要になってきますし、日本語が分かると何かと便利なので日本語が「できれば取得したいスキル」なのは変わらないようです。
また中国人による日本語学習に関しては、漢字はともかくひらがなやカタカナ表記が頭痛の種になることも多いようで、それに関する話題や愚痴を見かけることもあります。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「全部或いは大部分がひらがなやカタカナの文章は日本人の感覚だとどうなのか」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


日本人は全部カタカナやひらがなの文章を見ると混乱すると聞いたが本当なの?

本当か?日本人というか日本語ネイティブはあんなにめんどくさいカタカナ外来語表記を使うのに?

分からなくもない、中国語で全てピンインでやるようなものだろう。

日本語のカタカナ単語はその多くが外来語だから問題にならないんだろ
日本語の基本的な部分での同音異義語の多さがかな表記だけだとめんどくさくなるらしい

かな文字とかなんで残しているのか意味不明。
あんな実用的でないものはさっさとアルファベット表記にした方が良いはずなのに。

まぁ日本語がアルファベットをベースにした言葉じゃないし、アルファベット表記にすると文字数増えるから結局は別の手間が増えるんだろう。
漢字ほどじゃないけど文字数に加えて日本語の構造の関係で視認性はアルファベットより上になるだろうし。

アルファベット表記か……日本語は全部ローマ字表記にするとどこでスペースを空けるかという問題が出そうだな。文節をどう分けるのか。どっちにしろ目が滑りそうだ。

文字で記す言葉は音だけ分かればいいってわけじゃないからな。
正しくても読み上げることはできるけど意味がすぐには分からないみたいなことになるんだろう。特に同音異義語が厄介。実用面ではそこで意味の取り違えによるミスというリスクも出る。

日本語は漢字表記で構築されていった言語だからね。
読み方や文法はもう独自のものになってはいるが、漢字前提の表記方法だから漢字が無くなると混乱するとか。

日本語も同音異義語が多い言語だからな。
発音だけだと混乱するんだろう。あと漢字の視認性に慣れていることによるギャップもありそうだ。

今見ているアニメの字幕が全部ピンインだったら見る気しなくなるから、何となく想像できるかも。
ピンインもアルファベット表記での表音だからね。

日本語を使っていて日常的に接する頻度から考えると、恐らく全部ひらがなはまだマシ、全部カタカナだと大変になるレベルだろう。アルファベット表記のローマ字と同じレベルになりそうだ。

日本語勉強している身としては中国人ということで他国人よりも漢字の分有利になっているのは常々感じる。
漢字は書くのも覚えるのもめんどくさいけど、使い始めたら使わない環境に戻るのは厳しいだろう。それで社会が形成されているのなら尚更だ。やるとしても簡体にするとかじゃないか?

いや、日本は定期的に廃止しようという議論は出ているよ。漢字も英文も日本では外来のものだし、近代の西洋化の流れから日本では定期的に漢字廃止や英文採用の流れが来るらしい。
ただ習得効率は良くても習得後の実用面で非効率的だから毎回立ち消えになるとか。

日本は伝統的に識字率が高いはずだから習得が難しいってのはそこまで問題にならなかったのでは?
それに現代ではPCやスマホで入力や変換の効率が段違いだから視覚的な効率や正確性を重視した方が良いだろうね。

ひらがなは日本語の単語だけど、カタカナは基本的に英語だ。
だからカタカナってのは言ってみれば外来語用のピンインみたいなものなんだよ。だからそれだけの文章を見せられたら……

読めるけど、理解するまでちょっとタイムラグがでるわけか。

カタカナは嫌だ……私が日本語で最も嫌っているのはカタカナだ。
悩んで調べた挙句に英単語の発音だと分かった時には……!!

カタカナの英語外来語は日本語発音ベースの英語だから、たぶん元の単語を知っている方が混乱するぞ。
あと英語以外にもドイツ語やフランス語やイタリア語結構な頻度で混じるから発音だけで把握しようとすると怪しくなる。

日本人の漢字を使う感覚ってなんだかんだでウチの国に近いし、便利さもなんとなく分かる。
以前日本人相手にカタコトの日本語や英語で話していて、最終的には「漢字でざっと書いてくれればOK」とお互い漢字ベースの筆談になったこともある。

ひらがなはともかく、カタカナはあまり使われないからカタカナだと更に混乱するはず
全部どっちかで書くなら、カタカナの方が難度高いだろうね

その辺りはどうなんだろうな。現代日本語ではそうでもないけど、古い使い方ではカタカナが多いこともあったらしい。
あと電報なんかは基本的にカタカナ表記だという話だったかな?

漢字廃止ではなく、むしろカタカナ廃止の提起とか無いの?
俺は日本語学習で一番イヤだったのがカタカナの存在だ!!原語から意味も発音も変わるカタカナ表記外来語って何なんだよ!!

私も日本語学習で挫折した直接の原因はカタカナ表記だったな……

それにしても日本には簡体字化しようという動きは無いの?

現在の日本で使われている漢字は既に簡易化された後のものだよ。中国ほど極端でないだけで繁体字と比べてみると簡単になっているのが分かる。

それに加えて補助的なかな文字があるわけだからな。全部カタカナやひらがなというのは補助部分のみで表現しようということになるし、簡単ではあるけど使い勝手は悪くなる。
言語の構造的に漢字使用の簡略化に関しては中国とは別の路線に入っているんだろう。

ひらがなは良い、小さい子が日本語を書く上でも漢字の代わりになる。しかしカタカナは尖り過ぎている形だし良いとは思えない。
自分の恨みがこもっているのも否定はしないが!

日本のゲーム遊んでいると重要な情報、アイテムやNPC名がカタカナであることが多いからイヤになってくる。覚えきれんわ。

でも日本人はひらがなやカタカナであえて書くみたいなこともやるんだよなあ
漢字で表記が決まっている名詞をあえてかな表記にするのがわけわからん。日本のネットではそういうかな変換な使い方をする発言が結構あるが、バカじゃないのかと思うわ。

あれは感情やシチュエーションの表現技法でもあるらしい。強調だとか頭が悪くなっているとかね。イロイロとあるので正直私もめんどくさいと感じる。たぶんネイティブじゃないと分からん感覚なんじゃないか。

読んだ感覚が分かるほどではないが、ゲームやマンガとかの作品を見ているとその辺の扱いは何となく見えてくるよ。
日本語では全部カタカナやひらがなの文章だと、非人間的、非文化的な言葉使いという表現になるんだよ。非人類的なキャラがカタカナで喋ったりする

PCやロボットの怪しい言語はカタカナ表記になる習慣とかあるからな。

ひらがなの場合、漢字を使えないレベルの言語能力しかないというネタにもなる。頭悪いキャラや頭悪い発言の表現の一種。

ああ、そうなのか……じゃあ俺が昔めんどくさいからひらがなばかりで書いたメールとかは……

頭悪いヤツだと思われた可能性あるな。
頭使うの放棄しているから受け取った日本人の印象も別に間違ってない!



とまぁ、こんな感じで。
かな文字を中国語のピンインに例えて考える人が結構いるようでした。
それからカタカナに関する怨嗟の声もそこかしこに。

上のやり取りにもありますが、日本語学習経験のある中国オタクの人達にとってカタカナは何かとめんどくさいものとなっているようです。
日本のコンテンツ、特にオタク向けでは頻繁にカタカナ表記が使われますし、仕事でも分野によってはやたらと外来語が出てくるものもあるので、私も知り合いからカタカナに関してやってられるか!!とブチ切れたくなるのが一度や二度ではないという話を聞いたことがあります。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「現代都市を舞台にした戦いで、被害の補償が気になって仕方ない。自分がローンを背負ってからはスルーしにくくなった……」

ありがたいことにネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。
いよいよ師走の忙しさのピークが来ている今日この頃、ネタ探しの余裕もなくなってきたので手軽にやれるネタのタレコミ大歓迎状態にございます。

中国でもアニメやマンガの作品における現実のようにするのは難しい部分に関するお約束的な設定、処理というのはイロイロと認識されているようで、時折お約束を現実と比較したり、上手く納得できる落しどころ的なものについて話題になったりするそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ヒーローが戦って被害を受けた街の補償」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


現代都市を舞台にした戦いで、被害の補償が気になって仕方ないんだが。
ぶっ壊された家とかどうなるの?ローン返してない家が被害に遭ったら悲し過ぎないか?

超人や超常的な存在や超科学な連中が戦った損失はどう処理するべきかという問題か。

そんな感じだ。
自分がローンを背負ってからは、街がぶっ壊れる展開がスルーにし難くなってしまってなあ……

場所を移して戦ってくれると非常に助かるよね。

特撮系作品で岩場に移った後に街でロボが出るようなのは勘弁してほしいな。

場所を移すのは作画の関係という問題もあるのかもしれないが、良心的だよな!

大丈夫だ!
次のエピソードに移れば全部元通りだ!!

俺、小さい頃からウルトラマンと怪獣の戦いで壊れた街はどうなるのかと気にするリアリティ重視のイヤなガキだったんだけど。

ウルトラマン世界特有のスゴイ建築技術があるとか……?

だからリアリティを重視するとSFだとか超常的な設定の話になるんだろう。
しっかりと考証や設定を行うと被害の問題はややこしいし、戦いなんかやってられなくなる。

劇場版ならともかく、毎週戦いになるとか長期にわたって戦いが続くだとシャレにならんからね。

その手の被害の補償や隠ぺい工作担当の組織、或いは部署が存在するのもお約束

やはり超常現象的な存在の戦いはモブにとっては敵というか危険。

巨人の足元にいるアリみたいなもんだからな。
言えは失ったが命は助かった、命があっただけマシというレベル。

こういうのは一度気になりだしたらなかなかスルーできないが、作品の面白さとはあまり関係が無いのも困る。
またリアリティが無いなどの批判が出てめんどくさいことになるのも困る。

この手の問題に関しては作者があまり頭を悩ませないで欲しいな。作者の責任ではない!

大雑把に考えると、政府が補償するというラインかね。

地震や台風のように救援は政府が行うだろうけどローンはどうなるんだろう。

天災の被害に関しては政府も責任負わないだろう。台風に対して誰が賠償するんだ?

欧米や日本だと自然災害の責任で政府に対して訴訟起こすぞ。
勝てるかどうかはケースバイケースらしいが。

政府関係のアレコレが無ければ厳しい。金銭的にも手続き的にも。

アメコミの金持ちヒーローとかでもないとヒーロー側からの補償ってのも無いだろうからな。

スーパーヒーロー排斥の理由に戦いの被害があるのはわりと珍しくないが、それが作品を面白くする理由にはなかなかならないと思う。
そういう作品で見たいのはヒーローの活躍なわけだし、無能な味方に足を引っ張られるヒーローではない……

この際だから聞いてみるが、自然災害でローン返済中の家が壊れたらローンはどうなるの?引き続き返さないといけないの?

そりゃあそうだよ。

人道主義的に返さないでも良いというケースもあるだろう。四川の大地震の時に保険の補償が無いとか足りない債務者のローンは回収不能債権扱いにして、個人はローン返済しないで良いということにしたと聞いたが。

そういう特例も確かにあるけど、よほど特別なものでもなければ政府の支援とローン自体は別の話になる。ローンそのものが消えてなくなるわけでは無いからどう処理されるかだろう。
保険かけておくのもそういうこと。

まぁウチの国では政府がやってくれたという話になるけど実際は政府じゃなくて銀行に負担かけるみたいな話になるかな……
国外の処理はどうなっているんだろうか。

どっちにしろ、保険会社は泣くしかないな

怪獣が頻繁に出現する世界の保険業務とかどうなっているんだろうな。あとそういうリスクがある世界だと不動産価格も高騰しにくいかも。

建物の復旧と記憶操作は大体セットになっている印象。
こういうのが無いと現代社会ベースの伝奇バトルはできない。「BLEACH」でもなんかあったっけかな。

Fateだと教会が担当して、大体ガス会社のせいにされるからガス会社に無辜の怪物補正が生じるなんてネタもあるな。

その辺りが落しどころなんだろうなあ
あまり厳密に考えると人助けの戦いとかできなくなるわけだから。

リアル志向になると避けて通れない問題だし、回避手段は設定されているというか、大雑把に説明だけして放り投げることが多いように思う。
それでも気にするヤツは作品わzわざ見ないだろうしな。

正体バレの最大のリスクが建物を壊した損害の賠償みたいな主人公は困る。一発ネタならまだしも感情移入し難くなるわ。

主人公の戦いに巻き込まれて被害を受けた、身内を失った人間が主人公に対する恨みをいだくようになるみたいなエピソードは悪くはないけど、常に細かい被害を気にして戦わないといけないってのはね。

それをあまり強調し過ぎると鬱展開になるからね。「ザンボット3」みたいに。

その点「ガールズ&パンツァー」は良いぞ。商店街の店主が自分の店が壊れたら補償が下りるからと大喜びする。

あれは壊されたら逆に喜ぶとか大爆笑したし上手いと思ったわ



とまぁ、こんな感じで。
オタクをやっているとお約束に関して気になる部分が増えるようですが、それと同時に妥協の心の棚も増えていくようでした。

ちなみに中国では大きな災害が発生すると国による援助や、災害に立ち向かい復旧するというアピールをワッショイワッショイとやっていきますが、知り合いの中国人の方によると
「中国では災害や事故に関してダメになった所は大雑把に諦めて他に新しく作ってしまえばいいという感じなので、特撮とかの壊れたらすぐに戻る舞台背景、替えのきく場所の復旧な扱いと似ている所があるのかもと思えてしまうのが少々複雑です」
とのことでした。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「キャラの扱いに関して、ファンの要求に迎合して作品を変更する作者と自分の計画を貫く作者、どっちの方が良いと思う?」

ありがたいことにネタのたれこみをいただいたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では作品の進む方向やキャラの扱いなどに関して、日本よりも過激というか「こうあるべき」といった反応や要求が強く出てくるといった話があります。しかしそれとは別に、作者が自分のカラーを押し出していくべきだという考えもそれなりにあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「作者が読者の要望を受け入れるのをどう思うか」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


キャラの扱いに関して、ファンの要求に迎合して作品を変更する作者と自分の計画を貫く作者、どっちの方が良いと思う?
ストーリーとか設定とかを言い出したらキリがないから、キャラの扱いについてだけ語る方向で頼む。

作者の力量次第ということで終わりじゃないの?

今の時代、キャラ推しとかもあるから上手く書けていれば良いとは限らんぞ。
あと好みについて語るスレだからそういう答えで終わらせるのは野暮だ。

どっちでも成功例失敗例が見つかるからなあ……作品の傾向や作者の力量次第でもあるが、あえて好みを言うなら自分の計画を貫く方かな。
良い方になればこっちの予想を超えてくれるから。

市場や読者の分析をしながら随時修正していくみたいなのも戦略だし悪いことではないと思う。
ただあからさまにやり過ぎる、作っている方が考え無しに見えると作品への視線も変わってしまうかも。

作者には自分を貫いて欲しいと思っている。

作者のやりたいようにやってやらかした失敗例もたくさん見てきたはずだが、お前らの「五等分の花嫁」に対する盛り上がりを見ていると、作者の計画通りにやる方が良いように思えてくる。

計画通りにやって安易に読者視聴者の思い通りにいかずに盛り上がるのが商業的には理想なんじゃないか。
エンディングや推しヒロインの「党争」的にどうかはさておき。

思い通りにやって派手に死んだ伏見つかさ先生と平坂読先生のことを僕は忘れない。

あれで平坂読じゃなくて平坂毒のイメージが決定的になったからな
(訳注:中国語の発音では「読」も「毒」も「du」になります)

今になって振り返ってみると「俺妹」は長編になってヒロインと関連エピソードも増えてアニメで更に増えてしまい強固な各党派が形成されてしまったのが終わり方的には不幸だったのかもな。
最終的に計画通りなエンディングに落としたのにこっちでは歴史的大炎上が……

「俺妹」はいまだに「人気通りだったら」というもしもの話が出る時に誰が一番人気だったのかという見解が一定しないのは笑える。
それにしても作品の記憶もずっと残っているし計画通りにやって良かったのかもしれないと感じたり。

ラブコメ系では無難に終わらせると話題も広がらないし、商業的には厳しくなるからなあ
最初からメインヒロインを固めて、ヒロインの属性もハッキリさせてやるタイプの作品ならともかく、他のメイン要素があるとか、複数ヒロインだとかになると「計画通り」というのもなかなかに難しい。

見せ方次第ではあるんだが「僕は友達が少ない」みたいに唐突に最後だけ急いでまとめた、急いで終わり方だけ形にしたみたいなのは困る。

作者の力量次第、自分にとっての好み次第だけど人気投票で展開やヒロインを決めるのはさすがにダメだわ。

でも自分を貫く作者が言っていても、自分の好みの展開にならなかったら作品叩くんだろ?

まあな!面白くないと感じる理由になってしまったら色んな方法でこき下ろさない自信は無いぜ!!

作者で語るには曖昧だが、アメコミ系みたいなのはどう思う?あれもキャラというか自前のコンテンツの扱いわりと極端だが。

アメリカは商業ルール、その時点での勝ちパターンや「正しい思想」に関しては積極的に取り入れるけど、ボトムアップはあんまり無い印象だね
いっぱいキャラが出てくる、クロスオーバーする、続きを出すということはファンの要求だけど扱いに関しては作り手のやることを貫いているよね……

アメコミに限らずアメリカの映画、ドラマとかの作品は大体作り手の意図を押し付けていると思う。数字の分析や社会、スポンサーの意向を判断したりはするけど、ファンがこうやって欲しいという要求への対応はあんまり無い。世界規模の市場向けでやるなら正しい戦略なのかもしれないけどね。

今の時代、作品を発表してしまうと「作品が全て作者のモノ」というわけではなくなる。
見る方の感想や思い入れも関わってくるし、その影響を作者が受けるのは避けられない。あとはどの程度迎合するかだろう。

俺はキャラよりストーリー重視だから、ストーリーが良ければどっちでもいい……と言いたいが、ハッピーエンドやバッドエンドでもめるから、キャラに関する希望と対応については何とも言えないのが正直な所だ。

今はもう、新海誠さえハッピーエンドにする時代だからな……

あれは新海誠の創作スタンスの変化ってだけだろ。「天気の子」はまた微妙なラインの終わり方にしてきたし。

読者に迎合して作品を変えてしまうと、作品も作者も壊してしまうことになりかねない。

まぁそこは程度の問題だろう。読者の反応やそのフィードバックがモチベーションにつながるタイプもいるわけだから。

シリーズ系作品の場合、その時は人気が出てもその後に影響が出るような迎合の仕方は困る。
「SEED DESTINY」のように……

あれは判断に迷うな。俺は嫌いだが商業的に成功したのも間違いない。しかし劇場版がずっと行方不明になる原因でもあるし。

作者が自分を貫いたことによる成功例でハッキリしているのってなんだろう?
私はすぐには思いつかないんだが。

例えば「銀河英雄伝説」とか?
いまだに語り継がれる名作になっているのは、田中芳樹がファンのことなど無視してキャラを躊躇せずに殺したからだ。

でも好き勝手やった「アルスラーン」はファンから見放されたわけだが。

「アルスラーン」は作者の老化が激しくて……
私は近頃ではキャラを殺したり負けヒロインにしたりするのもそこまで致命的ではないように思えてきた。今の時代、別の作品で再利用したりゲーム媒体とかでifルートを作るとかもできるわけだしな。

「俺妹」の小説エンドでウチの国のファンと日本のファンで反応が違ったのって、今になって考えてみるとウチの国では小説が正史として唯一のもの扱いだという認識が強かったからかもね。当時こっちに入ってきたのはアニメか原作の小説だけで、「俺妹」のゲームとかはほぼ意識されていなかった。黒猫なんかはゲームの特典小説で黒猫エンドが描かれていたから日本のファンはそこまでダメージは無かったとか。

上手く書ければ多少の不満や批判は押しつぶせるけど、それをやれる例は少ないし、正直に言えば追いかける時間や金を考えると作者の傾向を把握しておきたい。
それに作者に能力、才能とかがあっても突っ走って一般の読者には受け入れられないマニアックな作品になるのも珍しくない。更に時期によって自分自身も二次元界隈も好みが変わるわけで。

ヒロイン関係だと特に難しい所だな……

個人的には「リゼロ」の突っ走り方とかは嫌いじゃないし、作者をちょっと尊敬する。

作者の嗜好と読者からの人気がズレるのはわりとよくある。

ヒロインの扱いだと……「ニセコイ」と「ぼくたちは勉強ができない」の差を思い出す。

そういや「ぼく勉」の方、あれ先生の扱いどうするんだよ……ファンの希望は明らかに先生に集中しているのに。

このスレのテーマは自分の意見が反映されると考えるのか、ファンの多数派や過激派の意見が反映されると考えるのかで変わってくる。

言われてみればそうだな。自分の意見が多数派に属しているとは限らないし、熱心に活動している党派とも限らないな。

少年マンガ系だとヘタすればヒロイン抹消ということになりかねない。
女性ファン層からヒロイン(的なポジションのキャラ)いらないという声が出るのも珍しくないし。

ウチの国でもヒロインいらない派が目立って、ヒロイン無しを掲げる作品が出てしまっているくらいだからな。
そこまでやられると、自分にとっては厳しいな……

言っている方も好き勝手に言っている所があるから、俺はある程度作者がブレない方が作品としてもキャラとしても安定するように思う。

ウチの国のネット小説とか、直接収入に関るからって声の大きいファンの意見を受け入れ過ぎて迷走したり主流層のファンが離れたりすることもあるからなー

日頃は悲劇の方が格調高い含蓄ある安易なハッピーエンドは頭悪いとか言っておきながら、キャラ死亡やバッドエンドっぽい展開で発狂したりするからな。

作家が人気商売である以上、多少の迎合は存在するだろうし、どこまで妥協するかってことになるのでは。

ヒロインに関しては作者の好みと合っている、上手く描いている、キャラとしては悪くないというのがそのまま人気につながるわけじゃないからなー
「NARUTO」でサクラの人気に関しては作者も苦笑気味だったと聞く。

作者には悪いしヒドイこと言っているのも分かるが、好みの人間が少ない不人気ヒロインをずっと押されても困るし、作者には悪いがそこは迎合して欲しいと思ったり。

恋愛関係は作者のセンスと読者の感覚のズレが激しくなりがちな部分だと思う。
作者が良かれと思って書いた推しヒロインのエピソードが不快に受け止められたりするのも珍しくない。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々もイロイロと思い当たることがあるようで、なかなか割り切った判断にはならないようでした。

ちなみに中国では国産コンテンツの中心となっているネット小説が、近年は個人作家の活動ではなくグループによる商業的な活動になってきていることから、作家の拘りを打ち出すことがいよいよ少なくなり、読者からの要求を受け入れるのに
「良く言えば積極的、悪く言えば迎合し過ぎ」
となってきている傾向があるそうで、「良い作品を見たい」と考えた時にはイロイロと悩んでしまう所もあるのだとか。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「ウチの国の作品のヒロインキャラは出さない方がいいという流れはどうなんだろう」

中国オタク「なぜ日本の作品に出る四川料理は激辛ばかりなんだ?辛くない料理だってあるのに」「四川人の言う辛くないは信用できない」

先日情報公開となった「哪吒とトランスフォーマー」が結構気になる今日この頃ですが、トランスフォーマーは中国語では「変形金剛」なので中国語タイトルの「哪吒与変形金剛」は漢字だけ見ると仏教系バトルに見えなくもないと思ったり。
ただ不意打ちでの盛り上がりはあるものの、コラボ系トランスフォーマーに関しては懐疑的な声が多いようで現地のトランスフォーマーファンの間でどういう方向に評価が転がっていくのかも気になりますね。

それはさておき、ありがたいことに先日の記事の後に食べ物ネタのタレコミをいただいたので今回はそれについてを。

近年の中国では美食ネタの拘りや好みの違い、優劣などについての話題が鉄板ネタになっているそうですが、中国オタク界隈でもそれは同じで料理関係の話題で盛り上がっているとのことです。

中国のソッチ系のサイトでは
「なぜ日本の作品に出る四川料理は激辛ばかりなんだ?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


なぜ日本の作品に出る四川料理は激辛ばかりなんだ?他の辛くない料理だってあるし、激辛扱いの料理だってそんなに辛くないのが普通なのに

四川人の言う辛くないは信用できない。
唐辛子を使わない四川料理があるのは知っているが、それとは別に四川人の辛さの基準は信用できない。

でも外国人のイメージ所か、ウチの国の人間のイメージでさえ四川料理は「すげえ辛い」だよね

四川人の言う「ちょっと辛い」に騙されて翌日のトイレで大ピンチになったことがあるから四川人の辛さ評価は絶対に信用しないことにしている。

四川料理が辛いイメージは火鍋の影響もあるんじゃないか?

でも日本の作品の四川料理だと火鍋はめったに出ないんだけどな。
大体は麻婆豆腐。

日本でも火鍋は人気になってきているようだぞ。
クリエイターや声優が火鍋を食べた写真をアップするのは珍しくないし、冬になると日本の年末の忘年会の料理が火鍋だったりするのも見かけるくらいだ。
つまり、四川料理の辛いイメージが強化されるのは避けられないわけだ!

ウチの国でさえ四川料理に対する激辛のテンプレイメージがあるから、日本の作品でそうなるのもしょうがない。
ただ俺も麻婆豆腐で激辛扱いはちょっとツッコミたくなるのが理解できるわ。

四川料理って辛さで有名になって拡散していって、更に国外まで進出したからな。外国でもよく知られているということはその過程で変化が生じるということでもあるから、「本物」を保つのは逆に難しくなってしまう。

四川料理は「麻辣」によって大きな影響力を持ったが、イメージの固定化も招いた。それで有名になった後に他所の人間は本物の四川料理を知らないと言われてもねえ……

四川料理が激辛というわけではないけど、四川料理の特徴はやはり辛さって感じだからな。

中国人でさえ四川料理と言えば麻辣みたいになっているし、日本人が激辛扱いにするのも無理はない。

私は上海人だけど、四川料理は辛くてダメだ……

俺は広東人だけど、四川料理はすごい辛いと思っています!

四川人の自分からすると、日本の作品の中の扱いもそうだけど、他の地方に行った時に出会う四川料理がなんか誤解されているのも気になる。

ウチの国の沿海地区も本当の意味で辛い料理ってないから、そういう地方出身だと辛いのダメな人が珍しくない。日本人が四川料理に出会ってなんでも辛いという認識になるのも当然だろう。

日本の作品のアレは一般的なイメージを活用したある種のお約束ネタだからね。読者ウケもいいし伝わり易いときたら、なかなか変わらないだろう……

日本の作品の扱いでの問題は、唐辛子の辛さばかり強調されて、花椒系の「麻」な辛さが無いことじゃないかな。日本料理では馴染みのない材料だから伝わらなかったとも聞くが。

厳密に言いだすと四川料理は麻>辣で湖南料理が本気の辣という感じだけど、日頃の扱いでもそんなに区別しないからな。外国人から見ればそういうことになるわ。

そう言えば、日本では最近まで「麻」の方の認識があまり無かったらしいね。基本的には唐辛子の方の「辣」だけだったとか。
「食戟のソーマ」で解説しているのが珍しいという話だったし。

そうそう。だから四川料理ネタをやると日本独自の中華料理っぽくてヘンなことになっていた。近年は「麻」の方もアピールされて違いは縮小傾向にあるし、昔よりよほどマシとも言える。

まず前提として中国の料理と日本の中華料理は同じものでは無いぞ。
文化背景的に同カテゴリにはできるけど、同じ名前の料理が同じものというわけではない。
だから辛さの扱いも違う。日本の中華料理は辛さのかわりに甘さが強くなっている。麻婆豆腐だって甘い。

私は辛さの許容範囲では南方のあまり辛いの食べない地方の人間と日本人は同じくらいじゃないかと思っている。
日本でも広東料理が人気だしね。そして四川料理は日本の現地アレンジで辛さ、特に「麻」の味が抜けている。

広東の方だと辛いのほとんど食べないからね。そんな中で四川料理を食べると、そりゃ辛さだけしか分からないよ。

四川人からすると、湖南料理の方がもっと辛いじゃないか思ったりするんだけど。

それは確かに。湖南料理と比べると四川料理もそんなに辛くない扱いにできるかもな。

本物の辛さを語るなら湖南料理は避けて通れないな。
俺は長沙出張で胃をやられた……

湖南料理が辛すぎたなら四川料理でダメージを癒すんだ!

それでもやはり、四川の連中は「そんなに辛くない」「辛くない」の基準は他の地方の基準と違うというのを理解するべきだと思う。

日本では辛い中華料理=四川料理だけど、これは日本に中華料理を広めた料理人が四川系だったことも理由。
湖南料理は日本だと専門の店はなかなか見つからない。

あー、現地補正も入るのか。言われてみれば当然か。

日本の食文化の傾向もあるだろう。日本人はそんなに辛いのを食べないから、四川料理や湖南料理基準の辛さには耐えられない。

辛さは刺激だし、鍛錬して慣れないと美味いと感じないからな
日本食はしょっぱさは強めだけど、辛さはそんなでもないから四川の料理をとても辛いというイメージにしてしまうのも無理はないのかも。

日本ではそんなに辛いのを食わないというのは間違いないと思う。俺も日本旅行で激辛何十倍というのを食ったんだけど、そこまでヤバい辛さではなかった。重慶で食ったのよりちょっと辛いくらいに感じた。

日本人が辛さに弱いとかちょっと信じられないんだが。あいつらワサビを愛しているはずだぞ?

ワサビと唐辛子と花椒の辛さって違うからね。
あとワサビは使い方が違う。炒め物に使うものではないから食べる時の接触の仕方も違う。

ワサビは慣れないとキツイ。
俺も、知り合いの四川人も初めてワサビ食ったときは悶絶した。恐らく日本人も逆の流れでこっちの麻辣にぶつかるのだろうと理解できた。

私の印象だと外国人の中で日本人はまだ辛さに比較的強い方だった。欧米系の外国人とかダメなときはホントにダメ。
あと関西に行くと山椒を使うから、強さは弱いがウチの国の料理に近い「麻」の料理も出てくる。

日本でも酸辣がちょっと人気になったと聞くから、湖南料理の専門店はともかく料理は探せばあるだろ。味については外国だから現地化も避けられないだろうが。

四川人はこれだから困る。全世界の人間が辛いのを食えると思い込んでいるのだから。辛さの中に味があるとか言うけど、辛さしか感じられないんだよ!
俺は四川の知り合いと四川料理を食いに行ったとき「あまり辛くないのを頼む」と強調して言ったのに、どの料理も水無しでは食えなかった。ちなみに四川人達は水飲むどころか汗もかかずに普通に食っていた……

辛いの、唐辛子がダメな四川人もいるんだけどね。
聞いた話では別に食うものが無いわけでもないから宴会なんかでも何とかなるとは言っていた。ただ故郷に帰ると少々めんどくさい所があるとも言っていたな。

四川料理が一番辛い中華料理かというと異論が出るのは確かだ。
しかしウチの国の人間が四川料理が最も重視するのは辛さだというイメージなのも間違いない。これはもう諦めるしかないのでは?



とまぁ、こんな感じで。
中国の地方ごとのイメージのようなものも出ていました。

上のやり取りにも出ていますが、最近の日本では「麻辣」をアピールする料理や花椒をきかせた料理、調味料が目に付くようになってきたのは私も嬉しいですね。個人的には業務用スーパーで売っていたテーオー食品の
「花椒辣醤」

が使い勝手が良くてお気に入りです。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「ニンジャスレイヤーを布教しているのに上手くいかない、なぜだ」「あたりまえだろうが!」

艦これの秋?イベント、管理人の札やらかしについての質問をいただいておりますが、ご想像の通りウチの駆逐艦で2番目に練度が高く運も改修している夕立をE3に投入してしまいました。あと対潜で経験値稼ぎしようとフレッチャーまでも。
ここまでやらかすと逆にバッサリと諦められるので、12月の時間と精神的な余裕の無さから迷っていた難度選択をE4以降は全部乙でいくことにしました、はい。

それはさておきありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので、今回はそれについてを。

日本国外では色んな意味で難しいと思われる
「ニンジャスレイヤー」

ですが、中国オタク界隈の極々一部ではハマってしまう人もいるそうですし、細々と作品について語れる人を探したりする動きもあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「ニンジャスレイヤーを人に薦める」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ニンジャスレイヤーを布教しているのに上手くいかない。なぜだ。
周りの知り合いに片っ端から薦めているのに。

あたりまえだろうが!忍殺は人を選びすぎる作品だ!!

一応知識として把握しておきたいから見たけど、なんともよく分からない作品だと感じた。とても変わった作品ではあるが理解はできなかったし人に薦められるとも思えなかった。

独特の風格というにはあまりにもアレな作品。
人に薦められて見るものでも、人に薦められるものでもないような。我が国でニンジャスレイヤーが「合う」ような人間はとても少ないだろう。

好きな作品を語れる仲間が欲しいのは理解できるが、この作品でそれをやれと言われても……ナムサン!な気分になる。

あんな邪道なアニメ誰が見るんだよ。
クオリティだけ考えても実質パワポ制作のアニメじゃないか。

電波の方向が合うかどうかみたいな作品だし、人に薦めて成功すると思ってはいけないよ。好きになれるヤツは勝手に電波を受信する作品。

合うと本当にスゴイんだよ、ハイになれる。自分がそうだった。
でも他のアニメと比べて数段別の方向にすっ飛んでいる作品だからね。合わなければ見続けるのも厳しいといったことになるのも無理はない。

強く薦めても成功する作品じゃないし、布教には向いていないだろう。
この作品を楽しむには素質が必要だから、薦める前にある程度の予想はできると思うんだが。

俺も何度か失敗してさすがにそれは考えた。
だから「鬼滅の刃」が好きなヤツにも薦めてみたのにダメだった。
鬼滅よりも分かり易くて面白いと思うんだがなあ

それは鬼滅に対しても忍殺に対しても失礼じゃないか?

ニンジャ殺すべしと鬼殺すべしの違いはとても大きいと思います。

この作品ほど「自分が好きな作品は他の人もきっと好きになる」と思えない作品も珍しい。

私もハマって大好きな作品ではあるんだが、画を見ただけで人を選びまくる作品なのもハッキリと分かるのよね。

絵柄や作風は独特で奇怪だけど、なんかスゴイパワーのある作品だというのも伝わってくる。でもそれが自分の守備範囲に合わないのも分かる。

アニメも最初のパワポバトルやキャラの輪郭線と色使いとかでネタになっちゃったけど、演出やストーリー、キャラの立ち方、「ちゃんと作っている部分の作画」ではかなりのものだった。あと欲望に正直なサービスシーンとかも含めて好き勝手にやり過ぎているが故のパワーを感じた。

脳に衝撃が来る作品。今では「忍殺」の字だけでハイな気分になれる。

絵柄に慣れれば面白い、乗り越えられれば楽しめるなどのよくある薦め方が通じない作品だからね。
アニメ版はリソースの分配や表現規制の問題を極端なやり方で解決した結果でもあるのだろう。個人的には絵柄以上にあの作品の世界観やインガオホーを感じ取れるストーリーに魅力を感じられるかが分かれ目だと思う。

嫌いな人からすればクソみたいなアニメだというのもよく分かる。そういうクソアニメを無理に薦めるのはやめといた方が良い。

あまりにも混沌とした作品。アニメの画面を見ただけでそれが伝わってくる。
電波が受信できなければ見ていられない。

一応これ、みんな大好きトリガー制作のアニメなんだけどな。
ディレクターだって「SSSS.GRIDMAN」の監督と同じだから、じっくり見るとスゴイ所があるのも確かなんだが……まぁ難しいよな!

「ニンジャスレイヤー」と比べたら「ポプテピピック」の方がまだ許容範囲広いんじゃないかなあ。
人類には早すぎるみたいなネタもある「ポプテピピック」だが、「ニンジャスレイヤー」は人類には向いていないレベル。

高い日本語能力が必要、ネタ混じりな言い回しが理解できないと楽しめないとも言われていたが、私は世界観や決め台詞的なものを把握すれば問題なかったから、言われているほど難度が高い作品ではないと思う。
ハードルが非常に高いという評価自体は変わらないが……

「ハイクを詠め」とか良いよな。あのお約束パターン大好き。

劇中で強調されるカットとか、凄いカッコイイと思えるのもあるけど世界観やキャラデザがやはりなあ
ビルの群れの中にそびえ立つ鳥居、その上に立つ主人公、その背には赤い月が……というシーンなどは非常に印象的。

「ニンジャスレイヤー」みたいな全然面白くないアニメ誰が見るかよという評価も珍しくないから、排斥されないだけマシなのでは。

アニメ第一話のバトルシーンのオチに切れないヤツはいないんじゃないか?

アニメはかなり悪趣味な協調が入るし、手をかけている所と抜いている所の差が激しいし普通の基準で評価されるわけがないんだよな……

可能な限り現実的な方法を考えると、マンガ版からだ。俺は詳しいんだ。
真面目な話、原作小説もアニメも難度高過ぎる。

ナンシー・リーのエロシーンを見せてダメだったらしめやかに諦めるしかない。

ナンシー=サンは逆にエロを強調し過ぎて普通の人にドン引きされた。
女のキャラデザと作画に気合入っているのは正直で個人的にはとても良いと思うが。

ネタ動画として薦めれば布教もできるんじゃないかと考えたことあるが、ネタを理解するためのハードルが高かった。
日本ではネタ作品としてネットを席巻した作品なんだがな。

そもそもなんで日本で人気になったんだ?
一時期、日本の二次元界隈ではこの作品のネタがどこでも目についたくらいだと聞くが。

ヘンな日本社会ネタが刺さった、twitterで作品を発表するという新規性が注目され話題になった、作品の用語や言い回しがネタにしやすかったなどイロイロと理由はあるが、結局はハマった人にしか分からない感覚かもしれん……

パロディを完全に理解するための知識は必要ないけど、ある程度理解できる、電波に合うだけのセンスや予備知識は必要だと思う。カッコイイとかスゴイと感じるためのね。

ウチの国に例えるならば、海外のヘンな中国文化ネタを更にネタにした世界観とネタ用語を創作する感じかな。それをサイバーパンク的な世界観に合わせて独特な空気を構築している。
ちょっと考えただけでウチの国の文化でやったら炎上確定なのがわかる危ない作品でもある。

勘違い日本文化ネタは「ブレードランナー」の映画である程度下地があるからパロディにしやすいという話もどっか聞いた覚えがあるな。あと日本人は文化ネタのパロディ好きだからな。

方向性としてはサイバーパンク好きな人なら興味をひけると思われる。
この作品のヘンなノリを理解するには日本社会や忍者ネタの知識が無いと厳しいけど、全部理解する必要もないからな。あとは日本語能力だが……アニメは正規配信があったから中国語で見ることができるが、作品情報や解説も含めて中国語化されているリソースが少ないし、あえて興味を持つ人間には備わっていると期待しておこう。

他に考えられるのはグリッドマンとかのクリエイターが関係するような部分やゴブリンスレイヤーとかの影響を受けた作品などを前に出して釣るとかだろうか。
それにしたって、最終的には作品が合わないとダメだろうけどな。

俺はトリガーの作品だからと手を出したが合わなかった。
ガイナックスの作品からも感じていたが、ディープなオタクが自分の趣味や拘り全開にして作品作ると俺みたいなレベルでは楽しめないわ。



とまぁ、こんな感じで。
ハマった人であっても「あれを普通の人に薦めるのはちょっと……」という認識はあるようです。

それにしても、私が見たり聞いたりした範囲ではさすがに忍殺語の言い回しや空気までキッチリ把握している人はいないようでしたが、時折使われることもあるので、現在の中国オタク界隈におけるニンジャスレイヤーファンの知識や認識について私も気になってきました。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「序盤を我慢して見たら面白くなっていく作品ってどんなのがあるかな?」

艦これのイベント、事前情報通りE3までは簡単だったので攻略は進んでいるものの、後段作戦がソロモンという情報を知って特効艦と札の配分が不安になってきている今日この頃です。とりあえずE3掘りの沼にひたりながら情報待ちというぬるい方針で進める予定にございます。

それはさておき、今日の更新を。
ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈におけるアニメの評価は、日本のような原作の展開やメディアでの広報がなあいことから、注目が集まる新作アニメとして配信されている時に人気を獲得できるかどうか、それも序盤に人気を獲得できるかというのが非常に大きいとされています。
新作アニメとして配信される期間が終わると、次の新作アニメの話題に埋もれてしまうとも。

ただ中には衝動ではパッとしないものの後から評価されたり、段々と人気が上がっていっていつの間にか見ておく価値はある作品といった扱いになる作品もまだまだあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「序盤を我慢して見たら面白くなる作品は?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


序盤を我慢して見たら面白くなっていく作品ってどんなのがあるかな?
基本的にどの作品も序盤が面白くないと人気や商業的に厳しいのは分かるんだが、よくある序盤にリソースを投入するタイプでは無い作品や、ストーリーの爆発を後の方に持って来る作品を知りたい。

ふーむ、「STEINS;GATE」なんかは典型的じゃないか。

序盤の中二病キャラや変化の少ない舞台で脱落した人多かったからなあ
話が動くところまで到達して一気に見れるくらい話数がたまったら戻ってくる人が増えて人気作品扱いになったが。

俺がこのスレ見て思い付いたのは「シンフォギア」だ。
作品の空気に慣れてくるともう作品から離れられなくなるけど、そこまでのハードルが高い。我慢して見てくれと説得が必要だった。

最初がつまらないわけじゃないが「SHIROBAKO」は我慢して見て日本の業界や各種用語が把握できてくると面白さが分かるようになってくる。

「サクラダリセット」は序盤評価ボロボロだったけど、いつの間にか評価上がって安定したな。
でも序盤で人気稼げない作品って、結局はファンの規模が広がらないんだよね……こういうスロースタートな作品は商業的にも成功するのは厳しいんじゃないか?

いや、ジャンプ系の作品はそうでもないぞ。
「鬼滅の刃」や「Dr.STONE」なんかのジャンプ系はスロースタートな作品が多い気がする。あくまで最近の基準でだが。

ジャンプ系作品って週刊連載で10週以内に結果出なければ打ち切りになるから初動は激しいはずなのに、今ではちょっと「遅い」よね。話のギミックはともかく「面白くなる部分」が。

言われてみれば「家庭教師ヒットマンREBORN!」とかも面白いと感じるようになるまで結構かかったなあ

近年のアニメは序盤のスピードがどんどん加速しているね。ネット社会の環境では避けられない変化だろうけど。
その中でジャンプ系作品の変化は比較的少なく、3話で爆発ではなく徐々に人気が過熱して気が付いたら大きなファン層が形成されている印象だ。

そこはもう、アニメ化の時点で原作ファンの大集団がいるという強みがあるから。
むしろ序盤にだけリソースを投入して息切れしたり魔改造したりで原作ファンから失望される方が痛いってことだろう。原作コミックを売るのも目的なわけだし。

人を選ぶけど「凪のあすから」は序盤の人間関係を印象付けられているからこその後半の面白さだな。
ネタにされているようなNTRのレッテルだけってわけではないんだが、序盤の展開やNTRのレッテル貼られてしまう原因の構成や現在の環境とかを考えると、今の時代に成功するのは難しい作品だというのも分かる。

人を選ぶで思い出したが「屍鬼」とか?
日常パートの描写が必要だけど退屈って作品はこのスレのテーマに合うと思う。ゲームなんかでも評価の高い作品に日常パートや共通パートを我慢しないといけない作品は結構あるしね。

「蒼穹のファフナー」がこのスレの話題にとても合致している。
ロボ系作品って大体序盤から全力で突っ走るけど、ファフナーは中盤からようやく全力で走り出す。脚本変更によるテコ入れが如実に分かる。
あと「コードギアス」とか今では終盤〜結末による評価が高いが、序盤を我慢して見る程ひどくはないか。

「コードギアス」は中盤を我慢して見る作品だろう。
ロボット系は昔は玩具売らないといけないから初動でメインのロボ出さないといけないし、現在は初動で人気獲得できないと埋もれるから結局は最初に全力パターンになってしまうんじゃないかな。

バンダイがスポンサーだと当然そういう構成のロボアニメになるな!

「エウレカセブン」の名前を出そうかと思ったが、あれもどちらかと言えば中盤を我慢する作品か……

「クロスアンジュ」は序盤のえぐさや下品さを我慢する必要があるが面白いぞ!

テコ入れして方針展開する作品はそこそこあるけど、ファフナーみたいに成功する作品は珍しいよな。

最近のアニメは1〜2クールでの中編ばかりだから方針転換する余裕ないんだろう。
あと原作がある場合は原作で既に方針転換による成功をしているケースもある。

方針転換で思い出したが、「Gガンダム」は東方不敗が出てからが本番だから序盤を我慢するか飛ばすかな作品じゃないか。
序盤は宇宙世紀以外の新しいガンダムを模索していたのか迷走していて、東方不敗が出た辺りでようやく方針が定まったのか吹っ切れて頭が悪くなって面白くなる。

バンダイがスポンサーだとむしろテコ入れの方針転換で中盤から加速させてくることが多いような
ガンダムだけでも「SEED DESTINY」の主役交代や「ZZ」のシリアス化による商業的な成功がある。もちろん「鉄血」みたいにやらなきゃよかったのもあるが。

ロボ系作品はスパロボで知ってから原作を見ると大体は「我慢して見る」ことになるぞ。
スパロボでは各作品の見せ場、カッコイイ所と面白い所だけを今の演出で見せるようにしているわけだから。

「神撃のバハムート GENESIS」は序盤、特に主人公のアフロに慣れれば面白くなるよ。ただ続編ではまた微妙になるが

「落第騎士の英雄譚」を挙げてみよう。
序盤がつまらないとまではいわないが、あまりにもテンプレで少なくない我慢が必要だと思う。特に当時は展開所かキャラまで似たような作品が同時期にあったからな……

「落第騎士の英雄譚」は同じ原作者の「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」に期待するくらいは面白かったな。そっちはかなり微妙で、同じ原作者でも当たり外れがあるのを実感できたが。

「けものフレンズ」がまだ出ていないじゃないか。

あれは我慢して見るんじゃなくて、楽しみ方の解説と一緒に見るものじゃないか。いやでも……伏線の上手さを知るためには序盤を我慢して見るという考えもあるかな?

私の認識では「けものフレンズ」はキャラの描写やストーリーを丹念に作っているというのに気付いたら面白くなる作品かな。
ただCGが低予算なのは否定できないから、そちらに価値を見出す人からの低評価もしょうがない。

「新世界より」は計算された話のひっくり返し方が凄い。
序盤で失敗してからのテコ入れで勝負に出る場合、どうしても無理が出るしその時点で作品人気は危機的状況だから部の悪い賭けになるし成功例も少ないんだろうな。

「まどか☆マギカ」はどう?

三話まで見てから評価するべしという「三集定律」が出来た原因の作品の一つだし、第三話で一気に作品が動くけど我慢して見るというのとは違うような……

「まどか」は序盤から怪しい演出で引き込んできていたし、全体的にレベル高いから私もこのスレのテーマとはちょっと違うと思う。あれは後半にかけてどんどん面白くなるというタイプだろう。

一度高い評価になれば序盤も我慢して見てもらえるが、それまでが難しいんだよなあ
「氷菓」もリアルタイムの序盤では不評も多かったというし。

「氷菓」のアニメが出た当時は京アニ作品に対する評価が失墜していった時期だったしそれまでの作風とかなり違ったから、序盤で脱落した人もいたのよね。
でも別のジャンルの推理モノとしてとして見れば問題無い、むしろきっちりとした長さで描くから良いということになっていつの間にか京アニでもっともお勧めしやすい作品になっていったような。

好みじゃないどころか、叩きまくるのもいたからなー
もちろん最初から面白いという人もいたけど、あまり良い空気でなかったのは間違いない。

「ニンジャスレイヤー」だ、「ニンジャスレイヤー」を我慢して見るんだ。
俺は第一話を初めて見た時はなんだこのバカアニメはとゴミ扱いしたが、最終話を見る頃には「アイエエエ!!」と叫ぶようになってしまった!

ああ、確かにアレは「我慢して見ていたら面白くなる」作品だね。
一部の人にとってはだけどね!



とまぁ、こんな感じで。
捉え方は人それぞれな所がある話題ですが、イロイロな意見や作品が出ていました。

中国で後から面白いという評価が出てきた作品は、
中国オタク界隈でたまに出てくる
「何々な内容の作品って無い?」
といった質問への回答で出てくるようになるそうですし、新作アニメ期間が終わったあとにも再生数を稼ぎ続けることがあるそうです。ただそれ以上にマイナーな名作として埋もれてしまうことが多いとも……

ここしばらくの間の中国で配信される日本の新作アニメの人気の傾向を追いかけた印象では、2シーズンに1度くらいのペースでダークホース扱いの作品や、中盤から人気や話題が加速する作品が出てきているように思えますし、当ブログ的にもそういった作品を見落とさないように気を付けていきたいものですね。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「麺で主食を食べるような日本の料理をどう思う?あれが問題無い人ってウチの国にいるの?」

師走に入っていよいよゴタゴタしてきた今日この頃、ありがたいことに手軽にやれる食べ物ネタの話題を教えていただきましたので今回はそれについてを。

中国では日本の食べ物に関して
餃子定食やラーメンライス、焼きそばパンなどといった
「主食と主食の組み合わせ」
というのがトンデモな日本の食習慣としてネタにされていますし、中国オタク界隈でもそういった話題で盛り上がることがあるそうです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「主食で主食を食べる」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


麺で主食を食べるような日本の料理をどう思う?
あれが問題無い人ってウチの国にいるの?

いわゆるラーメンライスとか焼きそばパンとかの話でいいのか?

そうそう。あれに関して他のウチの国の人間の感覚を聞いて見たい。食欲わく人がいるのが不思議だというくらい拒絶する人もいるようだし。

自分の場合炭水化物と炭水化物の組み合わせだと思えば……何とかいけるかも?
中華料理にもそういうのはあるからね。

春雨が具になった主食系とかはそんな感じだよな。

中国の料理にも粉絲(緑豆でんぷんを材料にした春雨)を具にした包子があるから、そちらから考えれば全くあり得ないわけではない。
でも日本料理だか日本の食事のスタイルは炭水化物&炭水化物な食い物がかなり多いのも確かだな。

普通に粉絲が具の包子や餃子があるからね。

正直に言わせてもらうと、俺はよくネタにされるギョーザ定食とかラーメンライスとか焼きそばパンは想像するだけで微妙な気分になる

あの組み合わせは日本人の白い米の飯に対する信仰的なものの影響もある。
米には神が宿っている的な民間信仰や、白米を銀シャリと称する所からも見て取れる。だからセットで米の飯にするのが習慣化している。

ある種のサービス精神なのかな。
でも焼きそばパンのような不思議なものもあるが……

自分はアレは包子の具の一種みたいなものと考えてからは普通に受け入れられるようになった。日本のパンはあんぱんから発展した具を入れる総菜パンというジャンルがあるし。

確かに。
上で出ているのや焼売とかを考えると、炭水化物&炭水化物については自分もそこまで大きな問題ではないように思えてきた。

日本人の主食大好きぶりはこっちからすると不思議だよな。
日本人は焼きそばをおかずに飯も食えるんだろ?私もそれは正直厳しいかな……

春巻きとかと煎餅果子(中華クレープ)とかは具に炭水化物系のが入ったりするから、理論的には食える。あとは脳内処理の問題だ。

だが、ウチの国も炒めたジャガイモで飯を食うからあまり日本のことだけは言えなくないか……?

あれは炒めたジャガイモだからセーフ!とはいかんよな。
ジャガイモで飯を食うのとの違いはどうなのかとか、考え出すと不安になってくる。

ウチの国だとジャガイモは野菜、その料理は副食的な扱いだろう。
しかし栄養素的に考えると間違いなく主食。外国ではじゃがいもを主食にしている所も珍しくない。

ジャガイモだけ大量に食ってもわりとなんとかなる、栄養豊富な主食だからな。

でも餃子定食屋焼きそばパンってやはり厳しい。
麺でマントウを食ったり、マントウに麺ははさまないだろ?想像するだけで微妙な気分になるわ

焼きそばパンまで行くと厳しいよね。人間の食うものとは思えなくなる。

主食同士の組み合わせだとお粥で油条を食ってるウチの国のスタイルもあるから、私はあんまり他所の国の食習慣を批判はできない。好き嫌いはともかくね。
あとラーメンライススタイルは自分の中では普通にあり得るカテゴリ入りしているわ。

以前ネタのつもりで試したんだが、UFOとかのインスタント焼きそばをパンで挟むならわりと食えたし組み合わせ自体はそこまで厳しいもんじゃないと思う。

焼きそばは出来立てなら良いけど、日本のあの冷めきった麺を挟むスタイルはちょっと……絶対まずいだろ、アレ。

焼きそばパンは一度食べたことがあるが、人間の食い物じゃないと思ったね。
あれが日本の社畜の味というヤツだったのだろうか。

日本の食い物は冷めても食えるようになっているのが多いから質の変化に関してはそんなに問題無いよ。油の使い方が中華料理とは違う。
ただ味自体で合う合わないが出そう。焼きそばパンをそこそこ食べてみた感想だが、あれは組み合わせよりも味、紅ショウガや甘い麺がウチの国ではダメな人が多そうだと思う。

日本でラーメンライスも焼きそばパンも餃子定食を実際食べてみたが、食べている時の何とも言えない違和感はあったが不味いと感じるようなものでは無かった。
常食しようとまでは思わなかったが……

日本の主食と主食のセットは味よりも量、特に安く量を多く食べるためのスタイルだと聞いたこともあるが。

焼きそばパンとかは量そんなに多くないし、創作物でも学生の昼飯とかで1個だけ食っているとかをよく見かけるぞ?量を確保して腹いっぱいにするような食い物には見えない。

焼きそばパンってそんなに腹いっぱいになる食い物じゃないぞ。
日本旅行でコンビニで売られていた焼きそばパンにチャレンジしてみたが、小さくて朝飯にするにも不足気味な量だった。味は自分でも意外なほど気に入ったがな。

ラーメンライスの方は量を安く食べる方法なのは間違いない。
その証拠に、日本に来てから俺の体重は増え続けもう3桁目前だ……!

焼きそばパンは手を出していないが、日本にいるうちにラーメンライスやラーメンと餃子セットに関してはどんどん抵抗が無くなってくる。そして太る。
ラーメンのスープに投入するご飯は人類にとって危険過ぎる。

私も餃子を他の主食と組合わせるのは抵抗なくなってきたな。
日本で主流の焼き餃子は中国の水餃子と比べると皮が薄くて主食感が無いしね。

俺も気が付いたら日本の餃子で飯を食うようになっていた。日本の冷凍食品の餃子って便利で美味しいんだよ……



とまぁ、こんな感じで。
主食と主食の組み合わせに抵抗がある人もいれば、実際に食べてみたら意外に問題無かったという人もいるようです。

ちなみにこの手の話題で出てくる組み合わせに関しては、日本人が食べているものと中国人の想像するものに結構な差があるケースも少なくないそうです。
上のやり取りにも出ている餃子定食では、中国でイメージされる餃子は基本的に皮の厚い水餃子で日本の焼き餃子ではないようですし、焼きそばパンにしてもパンにはさまれている焼きそばが中華料理で日頃食べている焼きそばのイメージになっていることが多いのだとか。

そんな訳で、中国でネタにされている日本の「主食と主食の組み合わせの食べ物」のイメージに関しては、日本の実物以上にトンデモな存在になっている可能性もある模様です。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「シャアはガルマに対して友情を感じていたのだろうか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを

ガンダムは中国でも人気が高く、ガンプラはオタクの趣味の定番などといった扱いになっていますし、中国オタク界隈でも頻繁にガンダムネタの話題が飛び交っています。

また最近は「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」

を見ている人が増えているそうですし、それによって初代ガンダムのストーリーやキャラに関する考察で盛り上がる人も出てきているのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「シャアはガルマに対して友情を感じていたのか」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


シャアはガルマに対して友情を感じていたのだろうか?
最近「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の方を見てよく分からなくなってきたんで、皆の意見を聞いてみたい。

作品によって描写が違うし、個人の解釈次第な所もあると思うけど、私は友情的なモノは存在したけど、シャア自身が分かっていなかった説を推したいね。
ガルマを暗殺した当時、シャアは20歳でしかない。

逆襲のシャアに至るまで、精神的には安定しない男でもあったしね。

初めての同格のクラスメート的な存在として出てきたのがアムロだったという話もあるから、ガルマに関してはどうなんだろうなー

ガルマはシャアのことを友人と思ってはいたのだろうけど、シャアにとってはザビ家への復讐のための友人関係でしかなかったというのは間違いない。
ただ友情自体は存在したと思う、それが大した重さでは無かったとしてもね。

友情というものに対して、その時点のシャアが価値を見出していなかったということも考えられる。「THE ORIGIN」だと特にそんな感じじゃないかと。
初代の時のシャアは若くて不安定。若い時ってのはそういう偏り方だってする。

シャアはずっと不安定だぞ。
しかも自分が強くて価値があって、やりたいことやるべきことがあるのも認識しているけど組織のトップには立ちたくない、仕方なくやってるつもりという日本の作品によくある受け身系俺TUEEEEE主人公タイプという見方もできる。
そういうキャラだから、私は「シャアにとって都合の良い」ものである友情は存在したと考えている。ガルマとの友情が壊れたのはガルマの父上のせいでしょうがないんだという理由でシャアは割り切った。

シャアが自分は復讐しなければならない、それ以外に道は無いと考えてしまったというのもありえる。
二次元にありがちな「強いキャラ」「完璧なキャラ」ならそういうのを考えることは無いけど、シャアは優秀であっても何かと不安定だから。

友情はあってもシャアが友情に価値を見出していなかったんじゃないかと。
彼が復讐以外に執着するもの、人物に出会ったのってアムロやララァに出会ってからだろうし。

シャアって政治的に考えるキャラでもあるからねえ
友情のために動くというのはしっくりこない

一応、例の場面で「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ」とは言っているけど。

シャアはきちんとした友人ほとんどいないキャラだ。
環境的にも性格的にも、作中の扱い的にも平等な立場で付き合える相手がほぼいない。がガルマに対して友人関係ではあっても、友情があるかと言われると疑問だ。

ガルマを謀殺する場面でのあれは皮肉、復讐が、実を結んだことを強調しているともとれる。「ザビ家のガルマ」に対する憎悪からの更なる追撃というか。
だから私は友人の仮面でそばにいただけ、友情などはなかったという説を支持するかな。

初代だけで見るならシャアにとっては、結局セイラとララァ以外は復讐のための駒だったろうし、ガルマへの友情はどうなんだろう……

シャアのガルマに対する感情が考察できるのはギレンの演説に対する「ぼうやだからさ」もあるが……私はシャアのガルマに対する見下した感情の発露に感じられたが、ある種の親しみと哀しみが含まれているといったような好意的に受け止める人もいるね。

以前見た「ぼうやだからさ」という言葉をどう解釈するかという話がちょっと面白かった。あれを単純にガルマに対して言ったのではなく、シャア自身に対しても言っているのだろうという意見があった。
その場合、何らかの友情はあったけど、ぼうやな自分達にはどうしようもなかった……といった見方につながるかも。

どの作品、どの媒体で考察するかで結構変わるからね。
特に「THE ORIGIN」ではシャアとガルマのキャラや関係が掘り下げられているから印象も変わってくる。
個人的には友情はあった、しかしシャアにとって復讐と比べたら一顧だにするに値しないものであったという考えかな。ガルマは利用されるだけ利用され、復讐の一環として死に追いやられた。

暗殺に関しては、「THE ORIGIN」の方だと、シャアは「本物のシャア・アズナブル」を利用して自分の身代わりとして死なせ更にその名前と身分も利用しているわけだから、今更ガルマを利用することにも殺すことにも躊躇いはないと思う。
もちろんアニメ版ベースだとその限りではない。

テレビアニメやその後の作品を見た印象だと、シャアにとって重要な人間は妹のセイラ、母になってくれるかもしれなかったララァ、自分と同等の強敵であるアムロだけ。それに「THE ORIGIN」では母親が加わるくらい?
ガルマに関しては友情と言えるほどの感情がどれだけあったかとなると……

一応、Zガンダムの時のカミーユも一応それなりに重視していた人間じゃないか?

シャアはガルマを所詮は格下の取るに足らない人間、容易に利用できる人間程度に見ていたというのも納得はできるんだよね。

あと劇中のセリフとしてはキシリアを殺した時の「ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい」とかもあるな。
しかしそのまま受け取ることもできるが、シャアのパフォーマンス的なモノにも見えるんだよね……

私はガンダムはZから見たから、シャアはガルマに関して友情感じているようにはあんまり思えなかったり
アムロやカミーユとか、そっちの方との関係が先に入っていたからかな

ホント、どの作品で解釈するかもわかれるからなあ
「THE ORIGIN」のシャアは補正や解釈によって智謀と武力を備えた復讐者的なキャラになっているけど、正史となるアニメとは違うのよね。

「THE ORIGIN」はガンダムの世界の複雑さがよく分かる作品。面白いけどまず「THE ORIGIN」から見るべきではない。

「THE ORIGIN」ってシャアを主人公にした、安彦良和のシャアによるガンダム演義みたいなもんだからな。ガンダムの正史、冨野監督作品のシャアと同じわけではない。

「THE ORIGIN」は実質0079だけの世界観だからね。安彦良和の著書にあったが、安彦良和は0079以降のガンダムは目に入っていないというか、考慮して作品を作っているわけではない。
もちろんそれが悪いわけじゃないし、安彦良和がガンダムを作る上で重要なキーパーソンだったのも間違いないんだが、シャアというキャラを考える上ではややこしくなるんだよね……

そうそう。「THE ORIGIN」って安彦良和解釈の初代ガンダムであって、ハゲによるガンダム、宇宙世紀正史とはまた違う。だが完全に公式というわけでもないが、非公式でもないという……

オリジンはシャア主人公での話だし、ガルマもそうだがアムロとの距離感もまたちょっと違うからな。オリジンのシャアはNTにしがみついて、でもアムロにお前NTじゃないと否定される所とかも面白い。

他の作品の影響というなら、自分は某死神小学生の安室と赤井の関係の影響があるかも……

スパロボだとガルマの暗殺を後悔しているみたいな扱いだったっけ。

「THE ORIGIN」の方のシャアは幼年期から悲惨な背景もきっちり描写されているからガルマを下に見る、利用するのも当然に思えるが、それとは別に復讐以外の友情的な部分に思える描写も増えるから、アニメよりも友情の要素が濃いように思えるね。アニメではもっと復讐寄り。

「THE ORIGIN」によってシャアの学校時代を掘り下げていった結果ガルマとの関係の描写も増えて必然的に友情的な部分が増えたんじゃないかな。
アニメ版はそういうの無いから、旧来の設定では友情あんまり無いと思われる。

シャアというキャラの場合、友情が暗殺を思いとどまる理由にならないから友情の有無、どこまでが謀略だったのかなどを線引きし難い。
ただやはりガルマとの交流描写が増えないとそういう解釈はやり難いし、私は後になってからのキャラ設定追加で友情が生まれた説を採りたい。

でも冨野監督作品だから、最初のアニメの時点からそういった要素を仕込んでいるキャラの感情を仕込んでいるような気がしないでもない。



とまぁ、こんな感じで。
明確な結論よりも自分の考えをああだこうだと述べる方向で盛り上がっているようでした。

中国オタク界隈におけるシャアの人気は日本と比べるとイマイチなようですが、宇宙世紀のガンダムを語る上では避けて通ることはできない存在ですし、考察する上ではかなり盛り上がることのできるキャラになっているのだとか。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「最近ウチの国で懐かしのアニメ作品が話題になっているように思うけどなぜだろう」

艦これの秋(?)イベント、時間的にかなり厳しいのでちょっと難しいのやめんどくさいのが来たら即乙にヘタレる予定で進めております。

さて、ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

近頃は中国の動画サイト、特にbilibiliが昔の名作的なアニメの版権を獲得して配信することが度々あるそうで、それに関して中国オタク界隈で思わぬ盛り上がりを見せることもあるそうです。
例えば最近では「犬夜叉」の配信が行われるようになり、イロイロな話題が飛び交うようになっているとのことです。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「最近中国で懐かしのアニメが話題になっている」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


最近ウチの国で懐かしのアニメが話題になっているように思うけどなぜだろう。
「犬夜叉」とかここしばらくの間、常にスレが立っているように思うレベルなんだけど。

「犬夜叉」に関してはbilibiliが版権取って全話見れるようになったってのも大きいだろうけど、懐かしの作品関連の話題が増えたよね。「ウルトラマン」とかも。

今期は「犬夜叉」で昔の犬系、「BEASTARS」で今の犬系を楽しんでいるぜ。

古臭いじゃなくて、懐かしい共通の話題みたいな扱いになっているのが今までとはちょっと違う気がする。

定番ネタの再確認とか、定番ネタのパロディとかは話題として強いからねえ
今期新作の異世界モノに関しても、弾幕コメントで盛り上がれるどころか、本編そんなに見てない人でもキャプ画像とネタ解説だけで盛り上がれるのが作品関連の話題としての強みになっているし。

名作だからね

同意。良い作品は今の時代に見ても楽しめる。

そういう作品って「今でも見れる」程度のビジュアルというのも条件じゃないかな。
最近目に付くのはやはりカッコイイ男キャラと萌える女性キャラ、絵柄もそれほど古いものじゃない、ストーリー表現もそこまで現在の主流から離れているわけじゃないといった程度の条件はあると思う。さすがに前世紀80年代の作品となると無理な人も多い。

それもありそうだな。だからやはりウチの国では特に「犬夜叉」が強いと思う。
「らんま1/2」や「めぞん一刻」とかでは作品評価は高くても話題がそんなに続かない。

「ウルトラマン」までいくとネタになるんだがなあ……中途半端に古いと厳しいか。

でも近年の新作アニメよりは古いのも確かなわけで。
最近の新作アニメのファストフード感や人気要素の大盛濃厚な味に疲れている所に、昔の名作アニメを見るとほっとする。

俺は昔の名作のストーリー展開や演出って今の感覚で見ると引っかかって見てられないんだが。

自分も一時期そういうのがあったけど、歳とって新作を追いかけ続ける体力と気力が落ちてくると自分が昔見て好みだった作品をダラダラと見続けるようになったりするのよ。今の新作もいずれ過去の名作になるわけだしね。
近頃の話題の盛り上がりについては昔見てハマっていた層が戻ってきたってのもあるんじゃないかな。

自分みたいに新作アニメを追いかけきれなくなった古いオタクもいる。最近の流れは正直嬉しい。新作アニメ以外、昔の作品を語れる環境が構築されてきたってことなのかね。

上でも出ているけど「犬夜叉」はbilibiliプラットフォームで見れるようになったから、そっちのユーザーが流れ込んでいるのも大きいはず。youkuとかの配信自体は残っているわけだし。
多くの人間が見やすい環境、語れる環境に作品が乗っかるというのはやはり大きいよ。

bilibiliで弾幕コメント付きで見れるようになったというのも重要だろう。
あと犬夜叉は固定ファンというか推しヒロインに関する「党争」の元祖に近い作品でかつての戦士達が戻ってきて話題に事欠かないというのもある。

こういう話題になる過去の名作って、なんだかんだで今の感覚で見ても面白いんだよね。
私は一気に100話近く見てしまった。小さい頃にテレビで放映されていたのを見ていたけど、あれはきちんと最後までやっていたわけじゃないし、今のbilibiliとかの手軽に見れる環境で改めて見てみたらハマってしまった。

カップリング論争は作品の熱の維持に対してとても有効だよね。私もカップリングの話題になれば古い作品でもかなり語れる。

微妙なリメイクを見るよりも、昔の作品をそのまま見た方が良いというのを実感する。
そうだよ、「真・中華一番」のことだよ!!

さすがに中華一番くらい古いと、今の時代にもう一回最初から最後まで見るのはキツイような……リメイクが面白いわけでもないが。
あと犬夜叉に関しては、見たことが無いから実質新作アニメだという人も結構いるんじゃないか?犬夜叉が人気だったのはもう10年以上前だから、その後にオタクになった世代は名前だけしか知らない人も少なくない。

いやそもそも、当時だってきちんと全部見ていた人もそんなにいないんだよ。

うむ、その通りだ。私も小さい頃に見た作品だけど、きちんと全部を見たわけでは無い。

かなり昔、それこそ10年以上前に完結した作品だろ?
当時のファンできちんと見ていない人なんているの?

昔完結した作品だから現代で全部見るのも簡単というわけじゃないのだよ。特にアニメはな。
00年代の作品はテレビでの放映(今考えてみると「作品紹介」スタイルも多かったし版権的にイロイロ問題ありそうだが)と字幕組によるファンサブ動画の視聴が主流で、テレビの方では十数話くらいしか放映されずに後の方の放映も再放送も無くて見る機会が無かったりする。
海賊版ディスクにしても金出して買わないといけない上に、内容が全話揃っているとも限らない。そしてネットのファンサブ動画は時間が経つと消える部分も出て歯抜けになるし、探すのも手間がかかるからきっちり見る人もそんなに多くない。

リアルタイムで追っかけたとかでもないと、なかなか全体をきっちり把握することって無いんだよね。ファンサブだと一気に見るには見る時間に加えて探す手間も時間もかかる。
だから最近の犬夜叉に限らず、昔の名作の版権をbilibiliが獲得するとその作品に関する懐古的な話題が盛り上がる。

00年代の名作ってそんな感じのが多いように思う。
テレビで一部を見たことはある、ネットのファンサブで見たこともある、グッズやイベントも知っている、でも全体をきっちり見て把握しているのはコアなファンだけで一般層はわりと怪しい。間違いなく人気は高かったんだけど、時代や世代を超えて「全部きっちり見ている」というのは案外少ないんじゃないかと。

分かる。私も名前だけ知っていたけどきちんと見たことは無い。
今の環境で楽に見れるようになったから改めて「学習」しているわ。

自分もそんな感じだね。
昔の字幕組の動画を今探すのはめんどくさいし、楽な環境で正規のをしっかり見れるのはありがたい。

字幕組のはアップ状況が安定しないし、ダウンロードで見るにしてもファイルがずっと残っているわけじゃないからね。
きちんと見ようと思ったら意外に難しい。

あの当時と違って、今では公式の字幕のクオリティも上がったから字幕組の字幕じゃないとダメだということもなくなったしなー

昔海賊版ディスクを買ってみた作品が現在の環境で配信されると思い出補正も加わってかなり楽しい。画質や字幕も向上しているのを実感する。

昔の名作の「復習」も実は簡単じゃないからな。
現在のオタク界隈できちんと見ている人がそんなに多くない、名前だけ知られている名作というのは意外にあると思う。



とまぁ、こんな感じで。
いわゆる昔の名作について盛り上がる背景、実際にどれだけ見ているのかといった事情も出ていました。

過去に中国のテレビで放映されていた日本のアニメは一日一話ペースで放映されたことが多かったものの、放映する局やスケジュールに関してはかなりイイカゲンな所があり、シリーズ全部を放映せず途中で唐突に放映終了となるといったことも珍しくなかったようです。
(逆にそこら中で放映されていて、チャンネルを切り替えて探せば話の続きを次々に見ることができた作品もあったそうですが)

また上のやり取りや教えていただいた話によると、海賊版や、違法アップロード系のリソースは、中国でも昔のモノを完全な形で探し出すのは難しいそうで、過去の名作、それも中国語の字幕が付いたものを全話探してきっちり見るというのはかなりめんどくさいという状況になっている模様です。

そしてそういった背景があることから、現在の中国で過去の名作アニメ扱いの作品を正規に権利を取得して全話を配信するというのはなかなかに有効な戦術となっているのだとか。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

コメントに書くのは何だというのでしたら、baiyuanlongyang「at」gmail.com (「at」を@にかえてください)の方にメールを送ってくださいませ。
このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。

ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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日本からだと存在そのものを疑われる事も有った北京の漫画喫茶B3は現地の制度変更や地価高騰の影響で伝説の彼方の存在となってしまいましたが、中の老板は相変わらず活発に動いてらっしゃいます。このブログもここのコンテンツの一つということになっている・・・のかしらん?

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