「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む

記憶が薄れる前に書いておこうと、北京において行った「文化交流」という名のオタク活動やその方面のネタを適当に綴っております。

2021年04月

中国オタク「二つ以上の大成功作品がある作家を知りたい。漫画家に多いのだろうけどラノベ作家など別ジャンルも。もちろん二次元系で!」

ありがたいことに
「日本の有名な漫画家の中国での評価のされ方、伝わり方はどのような感じなのか?すごいと認識されている漫画家は誰なのか?」
といった質問をいただいておりましたが、先日ちょうど良さそうなネタを教えていただきましたので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「複数の大成功作品がある作家は」
といったことなどに関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二つ以上の大成功作品がある作家を知りたい。漫画家に多いのだろうけどラノベ作家など別ジャンルも出来れば知りたい。もちろん一般向けではなく、二次元系で!

有名になっている監督の場合、普通に複数の成功作品があるもんじゃないか?映画じゃなく二次元のアニメだけに限っても。

それはちょっと違う。
いわゆる名監督だとそうでもないんだけど「作家」ということになると案外多くはないんだよ。基本的に個人による連載作品、長編の作品だからというのもあるだろうし、商業的に長期間続けるというのも影響しているのだろう。

映画だと少なくないけど、長編マンガとかになるとかなり少なくなるよね。
長編というからには何年も続くわけだし、才能も体力も使い果たしてしまうのかも。だから大成功させた作品の後に打ち切り作品が繰り出されても仕方が無い……のかもしれない。

なるほど、だから作家と大成功した作品いうことになるわけか。テーマは把握した。
例えば冨樫義博みたいな感じか。「幽☆遊☆白書」と「HUNTER×HUNTER」の二作品が大成功。個人的には「レベルE」もだが、これは少しマイナーかな……

そうそう、そんな感じで。
俺も「レベルE」大好きだし成功した作品だと思っているけど「幽☆遊☆白書」や「HUNTER×HUNTER」と同格の大成功というのはちょっと難しいと思う。

この手の話題だとすぐに出てくるのは鳥山明や井上雄彦。

あだち充は絵柄の特徴の無さや作風の幅の無さからオタクの評価は低いけど、大成功級の作品を複数出して、現在もそれなり以上に成功している作品を出しているスゴイ漫画家だと私は思っている。

ずっと活動しているというなら高橋留美子も。
私は「犬夜叉」から入ったけど、世代ごとに異なる影響を受けた高橋留美子作品というのがあるのは考えてみればトンデモナイ。

俺がすぐに思いついたのは冨樫義博鳥山明井上雄彦といった辺りだろうか。やはり少年マンガ系が多くなるな。

一昔前の漫画家は連載期間がそんなに長くないし、今の尾田や岸本のように一つの作品を連載してずっと食っていくみたいなことは少ないんじゃないかな。
例えば車田正美や原哲夫といった辺りは大当たりの作品が複数ある。荒木飛呂彦の作品スタイルは今だと珍しくないが、前世紀だと珍しい。

その時代の漫画家なら北条司も……

CLAMPは生産力の高さも含めてスゴイと思う。
こういう作家って批判はされるけど代わりがいない、影響が大きいからもし出現していなかったら現在の二次元界隈がどうなったか予想し難くなるレベルだ。

大場つぐみと小畑健。
小畑健は他に別の原作者と組んでの「ヒカルの碁」もある。

少年マンガ系ではあるが主流からやや外れる所で大成功をしている荒川弘のような存在は漫画界だと珍しいのでは。

マンガの場合はやはりアニメ化も一つの判断基準になるだろうな。
アニメ化されていないマンガは良い作品でも知名度や商業的な成功がそこそこのレベルにとどまってしまう。

アニメ化は一つの基準だとは思うけど、深夜アニメ程度だと微妙では。そこで覇権クラスになって続編が出続けるくらいじゃないと。
それとすぐには思いつかないが、規模によっては実写化というのもあるのでは。

複数の大成功作品というなら一昔前の漫画家を探せば結構いる。
例えば青年向けなら藤島康介、高田裕三とかね。

みんな「名探偵コナン」のイメージが強過ぎるからこういう話題の時に意識しないけど、青山剛昌はコナンの前に「YAIBA」が大当たりしている。しかもバトル系で推理系とはまったく別の題材。
それから同世代だと椎名高志や藤田和日郎もこの話題に入るレベルだと思う。

青年向け作品では人気の凄さは実感しにくいけど、複数メディアの展開を見ると明らかに大成功している作品というのもある。
福本伸行や浦沢直樹とかは実写化も含めて非常に大きな成功をおさめている。

この話題のレベルなのか判断に迷うので聞きたいんだが、幸村誠ってどう?
「ヴィンランド・サガ」「プラネテス」といった知名度の高い作品はあるんだが。

良い作品だけどさすがに商業的な成功の度合いが相対的に小さい……というレベルでは。
一般層、ライトなファンもたくさんいるような人気作品を複数出しているというのも基準の一つになるんじゃないかと。その場合、アニメ化の他に実写化の大成功も判断材料になりそう。

もっと昔になると藤子不二雄、更に昔だと手塚治虫?

そこまで遡ると説明不要になってくるな。多くの作品を大成功させたから今の時代にも名前が残っているわけだし。
そう言えばついでに聞きたいんだけど藤子不二雄が話題に出る時に関係者として話題になることもある石ノ森章太郎ってどうなの?
仮面ライダーの原作者だというのを知っているくらいで、実は作品を読んだことが無い……

石ノ森章太郎は普通に藤子不二雄と同レベルの漫画家。ただ昔だったから新鮮に受け取れた作品というのも多いので現代の感覚で見ても面白い、共感できる作品は少ないかもしれない。影響という意味では非常に大きいんだけどね。

石ノ森章太郎は才能では手塚治虫が本気で嫉妬して嫌がらせしたレベルで、同世代の漫画家の中では誰もが認める天才だった。藤子不二雄もその才能を羨んでいた。
ただ既に言われているように、現代では石ノ森章太郎作品に直接触れる機会は少ない。原作のクレジットに名前が載る作品である仮面ライダーや戦隊シリーズに触れる機会は多いんだが。

まだ出ていないのだと永井豪は?
作品の人気も二次元界への影響も極大。

永井豪も直接触れる機会が少ないよね。
そう言えば永井豪は石ノ森章太郎のアシスタントだったらしい。

羽海野チカが出ていないぞ。

羽海野チカは納得。
最近評判が良い漫画家だと藤本タツキってどうだろう?「チェンソーマン」の他に「ファイアパンチ」も評価が高い成功した作品扱いだけど。

いや、さすがにまだアニメ化されていないレベルだと大成功判定は厳しいだろう。

ゲームでも良ければ奈須きのこ、竜騎士07、それから虚淵玄辺りじゃないか。

きのこはこの場合どうなんだろう?同じ世界観で出しているから同一シリーズを書き続けているような気もする。もちろん面白いし成功しているのは間違いないんだけど。あと竜騎士07は「うみねこ」が大成功というには疑問が残る。

ゲーム系なら丸戸史明じゃないか?
エロゲーでは「ホワイトアルバム2」などで大成功して、ラノベでも「冴えない彼女の育てかた」が成功している。

丸戸史明は私も大好きな作家だけど、鳥山明、高橋留美子のような存在として考えるとちょっと弱いかもな……虚淵玄、奈須きのこは明らかに界隈を飛び出しているレベルだから異論は無いが。

エロゲー界隈は知名度の高いクリエイターがたくさんいるけど、大成功の基準がどうもハッキリしないな。他にパッと思いついたのは麻枝准、田中ロミオ、卑影ムラサキ、TADAといった所だけど……

エロゲーに関しては庭用移植作品や、一般向けの展開があるかといった辺りからも判断する方が良さそう。評価や影響力、成功の基準が独特なジャンルだから。

ラノベ作家だとどうなんだろう?
自分の買った作品とかを思い出して見ると川原礫、伏見つかさ、葵せきな、平坂読、丸戸史明といった辺りがこの話題に入りそうに思えてくるんだが。

私はそれに加えて三雲岳斗や鴨志田一、細音啓とかも加えたいが、一般的に考えて大成功かと言われると……うーむ

ラノベも良い意味でファン界隈を飛び出るような作品が大成功だろう。ラノベは少年マンガに比べるとそういう作品を出す作家、それも複数の作品を……というのは難しいかもしれない。

ラノベは巻数が多いから人気が高い売り上げがたくさんと単純に見ることはできないのが難しいな……「続くだけの人気はある」程度になってしまうこともある。
とりあえず「ソードアート・オンライン」と「アクセル・ワールド」のある川原礫クラスなら大成功と見てもいいんじゃないか?

ネタ扱いされがちだけど伏見つかさは複数作品を大成功させた作家と見て問題ないだろう。アニメ化をはじめ他のメディアへの展開も活発だった。

ラノベで古い世代だと田中芳樹を挙げておく。
「今の時代のラノベ」扱いするのに異論のある人もいるとは聞くが、少なくとも二次元系ではあるだろう。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的に意識されている有名作品、成功していると認識されている作品の名前がイロイロと出ていました。

今回挙がっているクリエイターの傾向からは現在の中国オタク界隈で知名度が高く評判の良い作家や作品、中国で意識されている日本のアニメやマンガのジャンルやメディアといった事情も見えてきそうなのが興味深いですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

いまだに配信開始できない作品多数?中国の2021年4月新作アニメ公式配信状況

以前の記事
中国で日本のアニメの番号管理が厳格化、新作アニメ配信も混乱中 中国オタク「一つの時代が終わったということなのだろうか……」
でもお伝えした通り、中国では4月から日本のアニメの番号管理の厳格化、配信前に作品の審査登録を行わなければならない状態になっていることから、新作アニメの配信スケジュールは大混乱になっている模様です。

4月の終わりになっても配信時期が未定の作品が少なくないようですが、様子見を続けていても仕方が無いので現時点で私の分かる範囲でまとめさせていただきます。
また配信状況に関しては4/26に調べたものなので、配信開始未定となっている作品がそれ以降に配信開始となっている可能性もあるのでお気を付けください。


iqiyi
EDENS ZERO
幼なじみが絶対に負けないラブコメ
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
魔入りました!入間くん 第2シリーズ

youku
究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲ―だったら


iqiyiやyoukuの作品については配信状況がハッキリしません。
版権獲得情報や配信予告は出ていたようなのですが、検索やリストで引っかからない?ので状況不明です。
元々日本のIPでは一覧ページなども見ることができなかったサイトなので今回の配信状況についても確認するのが難しいのですが、現在どういうことになっているのやら。


テンセント
ゴジラ シンギュラポイント
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
転スラ日記(配信開始未定?)
東京リベンジャーズ
魔入りました!入間くん 第2シリーズ(配信開始未定?)


テンセントの方でも非独占の作品に配信開始未定の作品が出ている模様です。


bilibili
Vivy -Fluorite Eye's Song-(配信開始未定?)
86―エイティシックス―(配信開始未定?)
EDENS ZERO
幼なじみが絶対に負けないラブコメ(配信開始未定?)
おしえて北斎!-THE ANIMATION-
カードファイト!! ヴァンガード overDress
恋と呼ぶには気持ち悪い
極主夫道
シャーマンキング
シャドーハウス(配信開始未定?)
すばらしきこのせかい The Animation
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
聖女の魔力は万能です
ゾンビランドサガリベンジ
SSSS.DYNAZENON
転スラ日記(配信開始未定?)
ドラゴン、家を買う。
バトルアスリーテス 大運動会ReSTART!
美少年探偵団(配信開始未定?)
不滅のあなたへ(配信開始未定?)
フルーツバスケット The Final
BLUE REFLECTION RAY/澪
魔入りました!入間くん 第2シリーズ(配信開始未定?)
ましろのおと
NOMAD メガロボクス2
やくならマグカップも
憂国のモリアーティ 後半


bilibiliは作品は見れなくても配信状況はなんとか分かるので助かりますね。
中国の方から聞こえてくる話には
「大陸では配信できないのに香港台湾向けでは配信できている作品もある」
「恐らくbilibiliで配信できない作品はもうダメなのでは」
といったものもあったので、今の中国の規制、自主規制の大まかな所はbilibiliの配信状況を参考にするのが良さそうですね。


acfun
イジらないで、長瀞さん(配信開始未定?)
EDENS ZERO(配信開始未定?)
キングダム 第3シリーズ
さよなら私のクラマー(配信開始未定?)
スーパーカブ(配信開始未定?)
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(配信開始未定?)
聖女の魔力は万能です(配信開始未定?)
魔入りました!入間くん 第2シリーズ(配信開始未定?)
ましろのおと
やくならマグカップも(配信開始未定?)


acfunは私が調べた時点ではほとんどの作品が配信開始未定となっているらしく、bilibiliなどの別サイトで既に配信開始となっている作品も配信開始未定のようです。
審査登録の手続きが作品ごとではなく各サイトごとになっているとしたら、各動画サイトの力関係もかなり影響することになりそうです。


以上です。
現時点で恐らく問題が無い、配信できるような作品は配信されているようですが、審査に引っかかっていると思われる作品が今後どうなるのかについては中国オタクの方々も何とも言えないようです。

配信未定の作品の中には中国オタク界隈で期待されていた「Vivy」や「86」といった作品も入っていますし、今期の新作アニメに関して中国オタク界隈での反応がかなり静かになってしまっているのも仕方が無いのでしょうね。


気を付けてはいるのですが、まとめる際に度々抜けや間違いが発生しております。また今期の配信状況に関してはIPの問題や有料会員限定配信などもあり日本から調べるには限界があるので正直自信がありません。
そんな訳でいつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。


4/30修正:タイトルの数字が抜けて曹操が袁紹の所を滅ぼす最中くらいの年になっておりました。ご指摘ありがとうございます。

中国オタク「ウマ娘の布教が難し過ぎる……友人に薦め続けているんだがうまくいかない……」

ありがたいことに中国のウマ娘人気の事情に関する質問やネタのタレコミを複数いただいておりますので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「ウマ娘の布教がとても難しい」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ウマ娘の布教が難し過ぎる……色んな友人に薦め続けているんだがうまくいかない……

薦め方が悪かったのか、薦めた相手が悪かったのか。
合わないなら合わないで仕方がない、とはいかないのかい?

普通に面白かった作品ならそれでも良かったんだけどね……ここまでハマった作品でここまで布教に失敗すると正直かなり凹む。

その気持ちは理解できる。ウマ娘を薦めるのって難しいよな。話題としてはスゴイ盛り上がるんだが。
俺は友人以外にも熱血スポーツものだから親戚や親にも分かるだろうと薦めてみたがダメだった。こういう作品は単に薦めるだけではダメ、ある程度最初から興味をもつような、ジャンルが分かる人間でなければダメなのかもしれない。

こんな小規模なマニア向け作品の布教が簡単に成功するわけない。「進撃の巨人」でもオススメしておけ。

「進撃の巨人」も既に古いし最終回で荒れたから話題としても……「リゼロ」も古いからと新人は見てくれないし……今は「鬼滅の刃」「転スラ」、もうちょっとオタク寄りだと「かぐや様」とかじゃないかね。
そしてウマ娘に関しては古い空気の作品が大丈夫でアイドル系アニメも大丈夫というかなり特殊な素質が求められる。

布教か……自分の好きになった作品を広めたいのは理解できるけれど「ウマ娘」って二次元の中でもかなり濃い部類に入る作品だというのを忘れていないか?普通のスポーツ系作品とは違うんだよ?
私はアイドル系作品を薦めることよりも更に難しいと思う。

電波が合わないと無理な作品だからね。
わざわざ見てくれたら運が良い、ハマってくれたらとても運が良いくらいに思っておかないと。

私のルームメイトは全員ハマって終盤の展開に涙ぐんでいたが、それはかなり巡り合わせが良かったのだというのは分かる。

ジャンルは別としても、泣けるシーンが密集しているタイプだから薦めるのはちょっと難しいかと。一気に見るのにはあまり向いていない。消耗する。

正直に言えば自分もウマ娘にハマれなかったし一般人がハマれないのも無理はないと思う。

第一話の時点で8割、いや9割以上の人が脱落するだろ……アイドル系作品を知っている人でもトラブル解決してみんなで仲良くライブで〆というアイドル系作品のお約束テンプレと違うから困惑する。

ゲームの方はともかく、アニメの方は広めるのかなり難しいと思うぞ?
国内では再生数は少ないのに話題は多いという、典型的な一部でやたらと高評価な百合アニメみたいな状態。

bilibiliだと第一期がやっと一千万、第二期がまだ一千万超えてないからな。
これでも当初よりかなり伸びてはいるんだが。

「虹ヶ咲」の二倍くらいか?
まぁ百合界隈だけよりはファン多いんだろうな。

スマホゲーも遊ばないしアイドル系アニメも見ていない、みたいな人に対してはさすがに薦めるのは難しいと思う。
ストーリーが泣けるから、熱血スポーツだからという以前の前提が難しい。

私はアイドル系は興味無いけど話題をよく見かけるし評論サイトで高評価だから第二期に何度かチャレンジしたんだがダメだった。ライブは良かったけど、それ以外がね……
例えば最初の背景キャラまで名前が大量に表示されるのからもう厳しい。日本の競馬の知識があればすぐに分かるらしいが、こっちはまず情報の海に溺れる。

アニメだけ見ると結局は女キャラだけの架空設定の陸上レースだ。
競馬が元ネタだとかいうのは分からないし、ウチの国では競馬のルールや目標を知っている人間もそんなにいない……

なぜ競馬なのかどこが競馬なのか?普通のスポーツとどう違うのか?
見る前の紹介の時点で疑問が多発する模様

昔ウマ娘第一期を知り合いに薦めたが、返ってきた感想は「礼服で走るとか意味分からんし勝ってライブをするとか更に頭おかしい」だった。
俺はしばらくそいつらとは口をきかなかった。

でもそのツッコミは正しいと思うぞ。そこを乗り越えないと世界観やキャラの行動原理にひたれない。
そんな感じで前提となる独特の世界観が強過ぎるから興味をもっていない人に薦めるのが難しい……それに第一期から見始めて皆が薦めたい第二期終盤の話に到達するのも話数的に結構手間だからね。

私はゴルシネタから入ったけど、アニメだけだと無理だった気がする。

走る方向のスポーツのアニメなら「風が強く吹いている」を薦めればいいのではという話になる。あれはオタク以外にも大体外さない。
ウマ娘って普通の人にとってはなんでヘンな格好して走って走り終わったら歌って踊るのかが分からん。この子たちは一体何がしたいのかという疑問がまず出てくるが、それを理解してもらうというか「そういうものだ」と把握してもらうのは難しい。

人気が無いというか、一般に広まり難いというのはハッキリしている作品だから布教はダメで元々くらいに考えた方が良いと思うよ。なんせ「うまぴょい伝説」の中国語がまだ確定していないレベルだから。

確かに。こういうのは人気になって広まる過程でネタと伝わりやすさによる空耳が出るからね。日本語の魔法少女を「馬猴燒酒」にしたみたいなのが。
うまぴょいはumapyoi?あとは日本語コピペ?

自分はうまぴょい伝説は「赛馬娘」と「伝説」で検索してる

今は日本で大人気だけで手を出す理由にはならないか。過去の日本で覇権クラスになった二次元ゲームとは違うよな。

今は国産ソシャゲで忙しい人も多いからすぐに移行するというのも無いだろう。
それに他のゲームと比べて必要日本語能力がかなり高めだという問題があるからね。漢字や英文でなんとなく意味を把握する作戦が通用しないから艦これやFGOのようにはいかない。

結局のところ、ウチの国には日本のような競馬関連のマーケットが無いからダメなんじゃないか?俺もウマ娘ネタで盛り上がっているのはよく見かけるけど、作品を見ようという気にはならない。

ウマ娘は分かりやすいアピールポイントが無いからな。同じようにキャラだけでは一般のオタク向けではなかった「まどか☆マギカ」は愉悦的猟奇的展開というのがあったし、ラブライブはライブシーンが当時は珍しかったというのがあった。
あえて分かりやすい所をあげるなら……ディスクの売り上げがトンデモナイとかだろうか?

アニメは日本でも結構ハードル高めだぞ?
ディスクが売れているのはゲームアイテムの特典が付いているからというのも大きい。現在の日本のウマ娘人気はアプリが大爆発しているからだ。他の二次元系ゲームを全てなぎ倒す勢いで人気を拡大している。

一般向けはやはり異世界か、甘めのラブコメか、少年マンガ的王道熱血バトルが無いとね。
ウマ娘はスポーツ系だし萌えの皮をかぶっているがストーリーはわりと重い。

あとはエロが無いことだろうな。ウマ娘はミニスカで乳揺れもあるけどエロ方面は実はかなり厳しくて薄い本も制限がかかっている。
艦これから始まったミリタリー系萌え擬人化は、ダメージで服が破けるというのが隠れた動機になって、その後の国産ソシャゲがエロコンテンツとしての地位を固めるのにつながった。そういうのが無いとこっそり広まるというのも少なくなる。

ウマ娘は熱血スポーツ展開やライブが入口になるんじゃなくて、実は日本の競馬が本当の入口になっている作品だと思う。
理解する、ハマるには現実の日本競馬のエピソードと連動して自分から掘り下げていく、元ネタで補完する必要がある。
これが軍事ネタや偉人ネタとの違いだし、ウチの国ではごく一部にとどまって日本では大爆発している原因ではないかと。

いろんな意味でハードル高い作品だと思われる。この間親戚の兄ちゃん(ちょっとオタク)に暇だからなんか面白いアニメないかと言われて薦めたら普通に寝落ちしてた。
後で聞いたらこういう女の子が走る作品はまず入り込む切っ掛けが見つからなくて難しかったという話だった。普通に競馬見た方が分かるかもしれないとも言っていたな。

布教を成功させるためには「面白い」以外にも相手が作品に入り込むきっかけが要る。ウマ娘は一般的な人気の高い作品と比べてこのきっかけになるフックが皆無。だから仲間を増やすのも難しい。
日本と違ってウチの国では競馬に馴染みが無いから仕方がないことでもあるのだろうけどね。



とまぁ、こんな感じで。
作品の世界観、お約束要素が独特過ぎて難しいといった面もあるようです。

上のやり取りに加えてこの辺りに関して、今回のネタを教えてくれた方からは
「中国では人に薦めやすいウマ娘の入り口がアニメだけなので興味ない人を引き入れるのは困難です」
「競馬関係の思い出や記憶、詳しく無くても馬の固有名詞が広まっている日本社会と比べたらとても難しい作品だと思います!艦これの時は中国では軍事ネタが大人気で雪風をはじめ日本の軍艦が知られていましたし、FGOはFateの人気に加えて誰でも知っている偉人ネタがありました」
「高品質のゲームの方があれば状況は変わってくるかもしれませんが……」
という話もありました。

言われてみれば現在の日本におけるウマ娘の人気や盛り上がりに関しては、実際にアプリの方に触ってみないと伝わらない部分はありそうですね。
私もウマ娘を初めて遊んだときはゲームの世代が変わったような印象を受けましたし、遊んでいると本当によく考えられたゲームだと唸らされます。

ただ課金の導線やバランスまでしっかりと考えられているのはとても恐ろしいですね。そう簡単にはグラブルのように天井まで石を貯めさせないという意図もひしひしと感じます。誘惑に負けておはガチャ回している状態ですがスタレ的なのが出たら手を出してしまいそうな予感が。

それから本題とは話がズレますが、質問をいただいている管理人のプレイ状況ですが……ストーリーはどうにか安定してクリアできるようになってきましたが競技場で何かの間違いでクラス6に上がってすぐ降格といった状態です。
だいたいこの辺りが壁で後はしっかり遊んでいる人が強くなってこっちはずるずる落ちていく感じになりそうですね。

ちなみに質問と一緒に
「ウマ娘はパワプロのサクセス、遡ればときメモの血統が混じる作品なので管理人氏がハマるのも必然では」
というご指摘がありましたが、なんだかとても納得がいきました。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「今更な質問なんだが、なぜスペシャルウィークは主人公降格されてしまったの?別に不人気でも無かったよね?第二期も面白かったし間違いでは無かったんだろうけど……」

中国でときメモに救われた管理人の昔語り
わがオタク的青春の北京 その3

中国オタク「近頃は『便当』にされる重要キャラが減った。特に序盤」「オタ向けでは減ってるけど一般向けの人気作品ではむしろ増えているんじゃないか?」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではアニメやマンガのお約束的展開に関する話題や考察が日々行われているようですが、現在の流行りだけでなく一昔前によく見かけたようなネタ、ジャンルといったものが時折話題になることもあるのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「作品の序盤で重要キャラを死亡退場させる展開を見なくなった気がする」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(話題の関係上ネタバレがかなり混じっておりますので一応お気を付けください)


近頃は序盤に重要キャラを殺して衝撃を与える展開を見なくなったように思うんだが、どうだろう?
例えば巴マミのような扱いは近年の作品には無いような?

確かに近頃は『便当』にされる重要キャラが減ったな。特に序盤のが。
(訳注:中国オタク用語では死亡退場のことを「便当」と言いますが、これは香港の映画で自分の演技が終わった役者は弁当をもらって退場するという所から来ているのだとか)

中盤から最後にかけて死ぬのは相変わらずだと思うが、序盤はどうなんだろうな。自分もすぐには思いつかないが。

最初に思いついたのが「グレンラガン」だけど、これは古過ぎるか。

大丈夫だ、俺なんか「まどか☆マギカ」の次が「機動戦艦ナデシコ」だぞ。
スパロボで知ってたキャラでアニメ見たのかなり最近なので自分の中では新しい方だ!!

私は「ヴィンランド・サガ」だった。
まぁ頼りになる強キャラ、身内キャラが序盤で死ぬ展開は分かりやすい展開ではあるよね。

分かる。例えば師匠キャラが死ぬ、みたいなのもその一種だな。

重要キャラの死ってその後の話を動かすカギにできるし、その死んだキャラのポジションを別のキャラで埋めることもできるし回想シーンで話を進めることもできるか。
生きている時よりも使い勝手が良い存在になっているのでは……みたいなケースも珍しくはない。

そういう展開はオタク向けでは減ってるけど、一般向けの人気作品ではむしろ増えているんじゃないか?

私もどちらかと言えば最近は重要キャラをあっさり殺すようになってきたと感じているな。

オタク向けではキャラで商売をするのと、アニメの話数が短くなっているから殺しにくくなっているんじゃないかな?
現代の環境では出番が途中までだからキャラ人気を稼ぎにくいし、人気になったらなったでファンが怒って炎上する、アンチにまわって作品を攻撃するようになる。

マンガはさておき、アニメの方で考えてみると今の新作アニメの長さってキャラの死亡を扱うのが少々難しいのかもね。約13話の中編だ。
映画のように一度で見終わるわけではないからギミック的なキャラ死亡を出すと人気や視聴者の維持が難しくなるし、かといって昔のように半年や1年の余裕があった時のようにキャラが死ぬ前後を描写して盛り上げることはできない。

ネット小説とも共通する話なんじゃないかな。
主人公中心に話を進めるし、見る側が感じる快適さを強めるために味方の重要キャラ持ち上げて感情移入させた後に死亡退場させるとかはやらない、やれないのでは。

オタク向けだとキャラが死んだら炎上だし、大人気作品以外はやりにくいんじゃないかね。あとソシャゲやキャラグッズで稼ぐ関係上、殺して退場させるのは人気商売的には悪手。
もちろん既に人気になっている作品ならばその限りではないけど、オタク向けというターゲットを定めて短期で計算して稼ぐような作品では重要キャラを序盤に殺して「浪費」するのはリスクが高い。やってやれないわけではないだろうけど。

「Fate」のサーヴァントみたいに殺しても並行世界だとか別ルートとかでそんなに問題無い世界観ならともかく、復活が無い或いは困難な世界観だと気軽に殺すのは厳しいだろうね。
あとは「鬼滅」のように最初から死ぬのが当然にしてバンバン殺して読者に覚悟させるみたいなやり方もアリだろうか。

作者によってはまだそういうのあるけどね。
この話題で思い出したが、例えば「風夏」の作者の設定やその使い方はちょっとどうなのかと思う。

「風夏」は確かに印象に残っているが、あれもそんなに最近の作品ではないような……あとアニメ版は死なないからね。

アニメの「風夏」はヒロイン死亡回避ルートで終了になっているのが原作からアニメまでの間の流行作風の変化を表しているように思えて興味深い。

ショックを与えて話題になるためにキャラを殺すというのが流行らなくなっていったのと、見る側が死ぬ展開を意識し過ぎて効果が薄くなっていったというのはあると思う。

よく分かる話だ。俺も最初は驚いて精神的な衝撃も大きかったがそれが増えると「どうせ死ぬ、死んでも最初から計算通りなんだろう」と白けていった。

殺すのはリスクが高いのになんで一時期はあんなに流行っていたんだろうなあ
一部の人間の好みに合って話題になっても、ダメージを受ける人の方が多いだろうに。私は「グレンラガン」とか兄貴が死んだらしばらく見る気失せたくらいだ。

一時期演出のために話題性のために殺す、みたいなのが増えすぎて飽きてきたのはあるかもしれない。「鬼滅の刃」を見ても、キャラが死ぬかもしれない緊張感自体は成功例が途切れていないとは思うが。

そう言えば最近は西尾維新作品もあまり意識されなくなったな……

どうせ死ぬんだろうという作風が予想されるようなったのと、ストーリーの計算上このキャラはここで殺さないだろう(死んでもどうせ生き返るか実は死んでないかだろう)というのが予想されるようになってしまったのがね
もちろんそういった予想を外す展開にすることはあったが、それはもう予想を外すだけが目的でその後の展開が便妙みたいな

最近のアニメだと「ID:INVADED」が世界観的に死ぬキャラが出て動かす形になってたな。ただあれはもう死ぬのがお約束でヒドイとは思いつつもショックを受けるのとは違った。

「バトルロワイアル」から始まった極限状況で生き残るための殺し合い展開も見なくなったからな。

メイン級のキャラかは怪しいが最近だと「無能なナナ」とかがあるから、注目を集めたキャラが死ぬとかデスゲームとかも消えたわけではないと思う。
ただ流行りではなくなっているように感じるのも確かだ。

最初から全部死ぬ「ゾンビランドサガ」もあるよ!!

「鬼滅」、「チェンソーマン」、「呪術廻戦」と一般向け最先端はむしろ殺すのに躊躇しない、主要キャラでもあっさり死ぬみたいな空気になっているような?
しかし言われてみればオタク向けは逆に死ぬ作品があんまり目につかなくなったかもなあ……死人が増える傾向が強いオタ向け魔法少女系もそんなに目立たないし。

確かに少なくなったとは思う。久々に出てくると話題になるくらいだから。
「鬼滅の刃」でも炎柱が出て一エピソードで死んだときはこの作品はいよいよ打ち切りで話の収拾に走っているのでは……という予測をする人がかなりいた。
その後、まさか300億の男になるとは。

そうそう。覚えているよ。
煉獄杏寿郎は「鬼滅の刃」以前の少年マンガ系人気作品には無い扱いだったのもあって、打ち切りルートだと分析されたんだよね。
しかしそれが実は「鬼滅の刃」の作品のルールだったという……

ストーリー展開的に計算される、予想しやすい形でキャラを殺すのは減っていると思う。いわゆる死亡フラグもだし、ショックを与えるための強調とかもね。

ここのやり取りを見ていると、今はもう「三集定律」みたいなのは成立しないんだなあと実感してしまうな……

あれは当時のアニメの「攻略法」だったわけだが、序盤に集中し過ぎて後半がパッとしないというのが多発したからね。「まどか☆マギカ」みたいにずっとテンションを維持できる作品は少ないし、終盤にコケると売り上げや終了後の再生数にも影響する。
序盤の盛り上げ以外にも勝負所を準備するのが今の時代の作品のやり方だろう。

あくまで自分の見ている範囲での話だけど、キャラの死亡は増えているけどキャラの死亡の流れはそれなりに納得できる。嫌な展開ではあるが、そのシチュエーションに置かれたら補正が効かないと死ぬよな……みたいになっている。
見方によっては昔よりも安心できない、命が軽い流れになってきているのでは。



とまぁ、こんな感じで。
近年の傾向については個人差もそれなりに大きいようでした。

考えてみれば中国オタク界隈の話題では一時期
「便当」(キャラの死亡退場)
に関する話題がかなり頻繁に飛び交っていましたが、最近はあまり見かけなくなっていたように思います。

中国オタク的によく意識されるような作品の中では、キャラの死亡退場は減っている、或いは目立たなくなっているのかもしれませんね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「原作者がアニメに関わるのってどうなんだろう?私は良いことだと思うが関わらない方がいいという人もいる」

ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではアニメの感想や評価においても「原作党」などと言われる原作重視派の人の発言が目立つなど、原作に沿ったアニメ化が求められる傾向が昔と比べて強くなっている模様です。

またそういった空気の中で、原作重視のアニメになる際に重視するべきなのは何か、どのような要素があれば安心できるか、などといった話題で盛り上がることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトではそんな方向の話題の一つとして
「原作者がアニメに関わるのは良いことなのか」
といったやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


原作者がアニメに関わるのってどうなんだろう?私は良いことだから可能ならばもっとやるべきだと思うんだが関わらない方がいいという人もいる。
少なくとも原作党の不満を避けるといった効果は期待できると思うんだけど……

参加するならマイナスにはならないんじゃないかと思う。
問題は作者の忙しさじゃないか?

アニメの仕事をやり過ぎると原作が止まるし、原作者はアニメ制作のプロではないからプラスの効果が出るとは限らないというのがある。

原作者が関わっても失敗する作品、不評な作品はあるんだよね……

近頃だと「約束のネバーランド」が大変なことになってしまったわけだが?

あれは魔改造で外した結果を原作者に押し付けただけじゃないの?「くまみこ」みたいに。
原作者にそんな大した権利があるとは思えないんだけど。

「ネバーランド」は原作者が関わっているというのをアピールして人を呼ぶ必要のある作品でもないだろうし、普通に作者が改変を認めたか主導したかでやらかしちゃったケースだと思うんだが。

あれ色んな説が出てこっちからはハッキリしないけど、日本では著作権法的に原作者の権利がかなり強いのは間違いないかと。
後は要求を押し通せるタイプなのか、環境なのかといった所じゃないか?

結局は作者のレベル、能力次第ですよ。

虚淵玄とかなら信用できるんじゃないの?

虚淵玄も当たり外れあるからね。それに原作者という立場でならば、虚淵玄が関わった「ファントム」も最後があんな感じになっちゃったし……

「Fate」はきのこが関わり過ぎると危険だという説もある。これまでの結果からFate関係の脚本で信頼度が高いとされている原作関係者は実は東出。小太刀脚本回で絶望し東出脚本回に救いを求めることになる。

原作者が関わったからといってアニメを見るファンの期待通りになるとは限らないよ。原作者が良いと思うものとファンの良いと思うものが一致しているとは限らないから。
あと原作者がアニメでやりたいことが視聴者の求めるものと違うこともある。原作の時にやれなかったことや、原作を書いた後におもいついたことがね。

「Fate」は「Fate/EXTRA Last Encore」できのこが良いと考えるアニメはこっちが求めている物じゃないというのを痛感したよな……

型月はufotableに丸投げが一番安心だ。
あそこは作る際に原作の良さ、強みをきちんと理解してアニメ化するから。

個人的には原作者が関わる場合は安定度は高まるが、大爆発はしないという印象もあるな。

既に出ている東出以外だと、賀東招二もスタッフとして名前が出ていて不安を感じないタイプの作家だな。昔調べてみたら「氷菓」のシリーズ構成、脚本もやっていたのには驚いた。

賀東招二は「甘城ブリリアントパーク」で失敗しているぞ。

「甘城ブリリアントパーク」は京アニ作品としてはパッとしないだけで、悪い作品ってほどではないだろう。
結局は作品の当たり外れと一緒なのでは。一人の作者が傑作と微妙な作品の両方を出しているのなんて別に珍しい話ではない。

俺がこの話題で思い付いたのは丸戸史明だった。
問題が無いわけじゃないが、期待は外していない印象だ。

原作者がシリーズ構成に関わっているから良くなるか思いきや、微妙なことになった「グランクレスト戦記」という作品もありましてね。

「グランクレスト戦記」は展開が速すぎたよね。見ていた当時は原作者だからってバッサリやり過ぎだ!とか思っていた。

でも水野良作品だと過去には「ロードス島戦記」が原作魔改造でわりと大変なことになっているのがまた。
当時は日本系ファンタジーアニメが無かったから存在するだけで価値があったらしいが、今の感覚で原作との違いを見るとかなりヒドイ。特にOVA版は矛盾が出過ぎ。

原作者が関わったからと言ってアニメが原作と同じになるとは限らないのは手塚治虫時代からハッキリしている!!

いや、さすがに手塚治虫は例として違うだろう。
マンガでも出版のたびに大きな修正入れるせいでどのバージョンが確定かハッキリしなくなる作家なんだから……

今の時代は原作と違うことが批判されるようになっているけど、高い評価になるアニメが原作そのままというわけではない。
魔改造展開ではなくても、原作に何かしら加わっていることがほとんど。

同意だ。
成功しているアニメ作品って、原作そのままではなくアニメ化で原作が更に強化される形になったものであることが多いんだよな。

かと言って全く口を出さない、介入せずに好きにやらせるのもどうかと思うんだけど……

原作者がサービスシーンをわざわざ加えるというパターンもあるし、本当に原作者次第だよね。何をやりたいか、何を重視するかが違う。

「俺を好きなのはお前だけかよ」は原作者がシリーズ構成、脚本までやってたけどどうなの?
アニメが最初から批判が出ていた、今でいう価値観的なアレも含めて炎上していた印象ばかりが残っているんだが。

わりと原作通りだったかな?元から反発が出るような内容の原作だったしね。

「リゼロ」も作者が全体的に関わっていたな。
昔のアニメはアニメ側が好きに作る、魔改造するというのが普通だったけど今の時代は何かしら原作者が関わっている印象だ。

マンガ原作の場合は関わっているケースとそうでないケースがハッキリ分かれているはず。
私の中ではラノベは文章書きの共通点なのか原作者がアニメにも関わっていることが多いという印象があるな。

「からくりサーカス」もシリーズ構成に原作者が参加しているが、中盤のバッサリ感がひどいことになっていたような。後の方は普通に良かったけどね。
ヘンな言い方になるけど原作者だから作品を大事にしないこともあると思う。

麻枝准はどうだろう?関わったアニメが比較的上手くいっている原作者だという印象だけど。

麻枝准は原作者が関わるアニメとはちょっと違うんじゃないか。Keyのゲーム原作アニメの方は音楽はやっていても脚本や構成やってなかったはず。
彼はゲーム作ってた人間にアニメまで作らせたケース。そしてアニメの方はアタリもハズレも作り出したと。

そもそもの話として、原作者はマンガや小説のプロではあるけど、アニメの構成のプロ、脚本のプロとは限らない。アニメの脚本と小説は別のものだ。
両方ともこなせている作家はいるけど、両方とも高いクオリティだという保証はない。

まだ出ていないけど「ガンスリンガー・ガール」という作品があってね。
第一期は大好評、そして第二期からは原作者が積極的に関与して作られたんだが……第二期はわりと黒歴史化する悲劇となった。

「ガンスリンガー・ガール」はアニメ第一期の独自要素、独自解釈の方が評価高くて原作ファンもそちらを求める方が多数派になっちゃったのがね。
原作者にとっては第一期はヒドイ魔改造作品で、第二期は本当の「ガンスリンガー・ガール」のアニメを提示したということらしいが……

アニメ第二期のファンからの批判ネタで「原作者はきちんと原作を読め」というのがあって笑えるし納得もできるんだが……同時に少し複雑な気持ちにもなる。

人気が出た理由となる部分と、作者が表現したかった部分や評価している部分が違うというのもありがちな話だから難しいよね。
人気になった理由や現在の視聴者に求められている物を理解して高いクオリティにするのが理想だけど、それを原作者が実現できるとは限らない。

近年のアニメの原作重視路線も、見ている方が原作通りのアニメ化を求めているからというのがあるからな。
結局は原作者が関わっている=高クオリティの保証ではないし、原作のイメージが崩れないという保証でもないんだろうな。



とまぁ、こんな感じで。
原作者の参加自体は否定するものではないようですが、過去の事例や体験を考えると難しい気分になってしまう人もいるようです。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「アニメを原作通りの展開にしても、人によって満足できるレベルや方向性が違います。中国ではどの作品でも細かくアニメが原作と違う、どの描写が省かれた、どのエピソードの表現が違うといったような批判が出ます。全部を満足させるのは不可能に思えます
「しかし面白い作品であれば原作と違っても人気になりますから、原作を重視過ぎるのも良くないと思います」
「人気作品、覇権作品だから原作と違っても全て許されるわけでもないですし、原作ファンがいないとアニメが終わってから人がすぐにいなくなってしまうので、原作を軽視し過ぎるのも良くないと思いますが」
といった話がありましたし、結局は今の時代に求められているバランスで原作との距離を保つのがいいのでしょうかね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「批判が多いのも理解できるが隊長(キリシュタリア)が面白くてカッコイイシナリオだった」中国版FGO Lostbelt No.5後半への反応

FGOで現在実装中のサーヴァント強化クエスト、今回は古めの所を中心に強化されているので手持ちのすり抜けでいつの間にか宝具が重なっちゃってた主力サーヴァントの強化を期待していたのですが、今の所全く期待通りになっていませんね…

それはさておき、ありがたいことに
「FGOの第二部第五章後半の中国の反応は?」
という質問や、それに関するネタのタレコミを複数いただいておりますので今回はそれについてを。

中国版の方では第二部第五章後半が4/7から実装されているそうですが、今回は戦闘の難度が全体的に高めなシナリオだったこともあり、ストーリーに関するあれこれだけでなく攻略に関する悲鳴も混じりながらの盛り上がりになっているのだとか。
中国語版公式告知ページ(中国語)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日」
などに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(例によってかなりネタバレが混じっておりますので一応お気を付けください)


第二部第五章後編のオリュンポス、どうだった?
批判が多いのも理解できるが個人的には隊長(キリシュタリア)が面白くてカッコイイシナリオだった。
(訳注:キリシュタリアの中国でのあだ名はAチームのリーダーということなどから?「隊長」になっているのだとか)

きのこが関わった隊長の部分は良いけど、全体評価としてはかなり叩かれているね。予想通りと言えば予想通りだが……

自分の感想としては、全く良い所が無いわけではないが前のシナリオが良過ぎて微妙な評価にせざるを得ないといった所かな。

オリュンポスに関しては、身も蓋も無いが隊長(あと隊長に関連したカイニス)のストーリーが無ければ個人的には第二部で最もダメなシナリオだったかもしれない。

アトランティスとの差が激しかった上に、ゲーム体験的には戦闘のサポート強制もあったから印象最悪にもなるよ!

オリュンポスの戦闘難しかったよなあ……絆上げながら進めよう!となめた編成で挑んでタロスにボコボコにされて焦った。そしてその後も苦戦続き……

これまでも強い敵はいたけど、デメテルは本当に苦戦した。
サポーター固定にあれほど憤慨した戦闘は無い。ストーリーに対するプラス作用とかいう弁護も聞くが、苦戦でそんな印象なんか吹き飛ぶわ!

体験による効果を狙ってあえて難度上げているとは言われていたが、想定していたよりも難しかったよね。攻略見ないで絆も上げてというのは自分には無理だった。
ちなみに個人的には英霊剣豪の時が最もきつかったな。一つじゃなくて複数の厄介な戦闘があったし。

デメテルは難しいというのが広まっていたから準備していた人は少なくないかと。こっちのぐだをボコボコにしたのは主にタロスの方だった気がする。
しかしどのシナリオにもシステム的に引っかかって興ざめする所があるのは。自分は選択肢の無限ループで1日止まった……

あそこは正しい選択肢というか、全部2つ目を選ばないといけないという……俺も引っかかって別の意味でだが、確かに精神汚染されたわ

あそこで引っかかった人結構いるみたいだね。
選択肢に意味があると考えてなくて雑に選んだとかで。

シナリオに入ると全員最初からふわふわしたセリフの連発になる、余計なセリフ、思わせぶりで実はそんなでも無いセリフが多過ぎて久々にスキップが発動してしまった。

桜井シナリオの特徴だから、合わない人はキツイだろうな
このシナリオは武蔵やホームズ、ディオスクロイといったキャラの扱いも反発が多いし、まぁしょうがない。

アトランティスのテンションを期待して入ると会話のハッキリしなさと進まなさの落差に引っかかるのは分からなくもない。

個人的には嫌いじゃないけど、それまでに持ち上げまくった敵を実際に戦って倒す段階になるとなんか拍子抜けする、自分の印象とは違うなんだか残念な倒され方になるのはどうかと思わなくもない。
英霊剣豪七番勝負の時にも似たようなものを感じたのを思い出した。

キャラと言えばまさか自分の中でカイニスとディオスクロイにこんなに印象の差が出るとは……!どっちも口の悪さは大概だが、カイニスは普通に受け入れられるようになったがディオスクロイは鬱陶しくて好意的に受け取るのが困難だ。

カイニスの印象はガラッと変わったよね。
ふたご座の方は今後の印象の好転はあるのかな……日本ではマニアックな解釈をしてネタ的に楽しまれてはいるようだが。

カイニスは実際の行動やカルデア側、特に所長との交流で人情的な部分を見て取ることができたからね。
それに対してふたご座は異聞帯版かつ完全神視点だし現時点のストーリー上の扱いからも良い印象が残るのは困難だ。

カイニス狙いでふたご座が重なる悲劇が俺も含めてそこかしこで発生している模様……
カイニスは口は悪いが行動、特にキリシュタリアとの関係が判明するとある種のツンデレだろうという印象にもなる。ふたご座は現時点では出る度に好感度が下がった……兄はあれだし妹も兄の発言繰り返すだけだし。

ふたご座は日本で実装当時のパクリ事件まで穿り返されて滅茶苦茶評価低くなってるよね。

カイニスは隊長との関係もだけど、カルデアでの所長とのやり取りも萌えて燃えた。
しかしメインシナリオで所長に対する好感度がどんどん上がるが、それと共に彼が生き残れるのかという不安も積み重なっていく……新OPでもダヴィンチちゃんと一緒にすれ違ってホームズの方に行くし……!

事前情報で第二部で最もダメなシナリオだと聞いていたから警戒していたが、私にとってはそんなに悪くはなかったね。
アトランティスの伏線や登場サーヴァントをきちんと回収して見せ場も作っていたのは良いね。金時の宝具ロボとかテンション上がったよ。

元々第二部第二章の評価が微妙だったから不評が多くなるのは予想の範囲だった。それにアトランティスの評価が高かったのも落差を強調してオリュンポスの評価を厳しいものにしているのだろう。
ふたご座に関しては好き嫌いはともかく、話を動かす上ではかなりよく働いたキャラではあったかと。

俺はこのシナリオを全然評価できないよ。
裏切り者ばかりでギリシャの機神も戦力の逐次投入でぐだぐだ、最後は武蔵のなんかよくわからん補正攻撃で倒しておしまい。このシナリオはちゃんと頭を使って考えて書かれたのかと言いたくなった。

カイニスに関してはストーリーにおける色んな意味での「道具」扱いのアトランティスから今回のオリュンポスまでキッチリ伏線をはっての回収、令呪の使用数まで描写してあったのには震えた。
終わってみれば隊長とカイニスの関係が自分にとって理想のマスターとサーヴァントの関係の一つになっていた。

キリシュタリア関係はきのこが手を入れているという話だから、それ以外の部分との差が浮き彫りになってしまったのもあるのかなー

疑問なんだけど、武蔵はなんであんなに叩かれてるの?
最後の虚空をバッサリも私はカッコイイと感じたんだけど。

話を誇張し過ぎ、武蔵を急に持ち上げ過ぎと感じる人が多かったんじゃないかな。演出に注目すれば悪くないけどそれ以外の部分でひっかかる人がかなり出たとかで。

型月的ロジックよりも受け取る印象ということだろう。
どこで戦って、誰を誰が倒したか。言っては何だけど日本の英霊、それも剣豪ごときがダイソン球なカオスを叩き切るとかおかしいだろという印象になるかと。
毎度毎度ロジックを飛躍させるのが型月ではあるが、それについていけない、乗れない人も毎度毎度出る。特に今回はストーリーの軸になる要素が複数あってしかも感情移入は主に隊長関係だったから最後の武蔵に白けてしまう人も多かったのでは。

オリュンポスは基本的にギリシャベースで進んでいた所に急に日本人の武蔵が来て最後を持っていったのが引っかかる人は多いと思うよ。金時の宝具とアレスはまだ問題無かったんだけどね。
それにカオスのわりと唐突な出現から処理の流れの描写も良くなかったのでは。

あとは武蔵の扱いがやたらと良い、出番も多いというのも他の英霊に思い入れのある人からすれば面白いもんじゃなくてそれが爆発したというのもあるかと。それに加えて霊基がロストしている演出もどうせ後でまた戻ってくるんだろうというのが鼻につくし、その結果これまで武蔵をどうでもいいと思っていた層まで批判に加わっている。

武蔵の件については荒れるからやめとけ……

じゃあ遊んだ後の自分の感想で。
アニメ向きのシナリオだし潤沢な資金さえあれば面白くなりそう。

どうなんだろうなあ……
戦闘は激しいけど敵の動きや攻撃方法はそこまで動画で映えるものではないような?でも無駄なセリフを削ってストーリー圧縮してバトルシーンに注力すればそこそこいけるか?武蔵もアニメで見せるなら説得力が出る気もする。

シナリオ編集するなら無駄な会話を削って隊長のシナリオを増やしてほしいがそうなるとアトランティスも含めてみたいなことになるし、人気出そうな部分をまとめるのが意外に難しい。
そもそもアニメはちょっと敵がエヴァ過ぎてダメじゃないか?それにFateでロボバトルは演出が混乱して結果的にパッとしないものになりそうな予感が……

終わってみれば隊長の印象が強く残るシナリオだったよね。それのおかげで自分の中では文句はあれど印象自体はそこまで悪くない。
隊長に関する二次創作画像で実はネタっぽいこともこなせるキャラだというのは何となく想像ついていたが「人間は、みんな頑張っているんだよ」なんて人類を信じて期待する言葉、それもロマンとかではなく素で言うキャラだとは思いもしなかった。

考えてみると隊長の人類が更に強大な力と知性を得て進み続けて神に至るという計画とギリシャ神の存在や方針は対立しているんだよね。
ただキリシュタリアの計画ってカオスみたいなトンデモ存在がいて逃げられないような状況は対処できないから結局は意味が無いようにも思えるんだが。

そこは別に問題無いんじゃないか?
相性やぶつかり方の問題があるし、そもそもキリシュタリアの計画で到達できるものがハッキリしていないから。
その辺のじゃあどうなるのか、本当に対処をできるのかといった問題も含めて評価が分かれるのは当然だろうけどね。

オリュンポスが終わってみるとキリシュタリアの行動や考えにはきちんと筋の通った理由があって、ずっと理想を追い続けていたキャラだと納得できてしまうのがね……!実はキリシュタリアに関する描写はそれほど多くないんだが、描写自体が非常に濃くしっかりしたものになっている。
そしてその中でクリプターの裏切りに対する態度や彼がなぜ人類を神に昇格させる理想を得たのか、なぜ自身を犠牲にしてまでその理想を追ったのかなどが全て納得できるようになっているのがまたスゴイ。

ここに来て「神の時代を終わらせる」ことを示すキャラがこんな形で投入されるんだから、きのこはやっぱりトンデモナイと思ったね。主人公っぽい、彼による人理修復を見たかったという評価も理解できた。
ただ俺は頑張れない人間だからキリシュタリアはカッコイイとは思うしストーリーも見たいけど、主人公としてはちょっと……と思ってしまったな!クズのままでいたい!!

オリュンポスに関しては全体的な評価はまぁアレだけど、隊長関係でこれまでの伏線をきっちり回収して、どの行動や発言にも意味があったというのを見せてくれた点に関しては間違いなくスゴイ。
きのこがとても力を入れたキャラだったし実際とても良いキャラになっていた。
それと後で思い付いたのだけど、あれはセイバーと切嗣の会話回数の設定についてのリベンジなんかも混じっていたのだろうか?



とまぁ、こんな感じで。
やはりと言うべきかキリシュタリアの話題や敵の強さ、更には愚痴や批判も混じりながらイロイロと盛り上がっているようでした。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「アトランティスシナリオの評価がとても高かったのと、シナリオの書き方があまりこちらの好みではないので残念な評価になってしまいますね。しかし事前に日本の反応や先行してプレイしている層、ネタバレ情報などを通じてシナリオの大まかな評価も広まっていたので炎上するほどの反発にはなっていません。しかしこれは隊長の真実に対する驚きがそこまで大きくならないということにもつながってしまうので、私個人としては少々残念に感じられます」
「あと当面はガチャで危険なキャラが来ないので平和な気分でいられますね……」
といった話もありました。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「日本では仮に高校生が一人暮らしなら三食どうしてるの?さすがに毎日ラーメンはないよな?」

今回は以前教えていただいたネタで、久々に食事関係を。

中国オタク界隈では日本の作品に出てくる日常生活、なかでも食事関係が比較的よく話題になるようですが、そこから更に日本社会の習慣や実際の生活についての話になったりすることもあるのだとか。

中国のソッチ系のサイトでは
「日本では仮に高校生が一人暮らしをする場合、食事はどうするのか?」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ふと思いついた疑問なんだが日本では仮に高校生が一人暮らしなら三食どうしてるの?さすがに毎日ラーメンはないよな?
もちろん二次元で誇張されている所はあるんだろうけど、少なくとも一般の日本人視聴者が見ていて引っかからない程度には不合理ではないんだよね?

すぐに思い当たるのだと買い食いかなあ
朝飯の屋台は無いけどコンビニはあるし

確かに考え出すと不思議になって来るな。
こっちだと大学は基本的に寮だし高校も寮生活が珍しくないから学食で……とできるが二次元だと家で一人暮らしだ。一般的なものが分からん。毎日早起きして自分のために弁当を作るというのもおかしな話に思えてくる。

二次元の日本人の学生はラーメンと焼きそばパンで生きているんだ!!
しかしきちんと考えてみると、日本の食事は座って食う店で考えれば安いけどラーメンも毎日食うと安くは無い。日本にはウチの国のような安く食える外食スタンドみたいなのが無いのにどうするのかは気になる。

夕飯は外の店で食べて、朝昼は買い食いじゃないか?コンビニ以外にも弁当屋が日本の街にはかなりある。
それから屋台は無いけどチェーン店系の食堂だと安くて量が食える。

ウチの国の一般の大人と同じくらいのペースで外食、買い食いしていると考えればそんなに無理な話じゃないだろう。日本は一人で入れる安めの食堂がかなりあるしね。
それと屋台が無くても弁当が売ってる。

二次元だとヒロインが料理を作りに来てくれるから……

それか主人公が料理スキル持ちなこともあるな。
親がいない広い家に住んでいるから料理設備や冷蔵庫も整っているし、自炊していると考えても良いのでは。
日本人は弁当を毎日作るのを許容できる労働だと考えているようだし……

日本人が昼に食べる弁当は前日の夜に作る、場合によっては夕飯の余りを使うものだからそれほど重労働ではないよ。それに弁当無ければ学校の食堂に行くとか購買部でパンの奪い合いをすればいい。
朝飯もパンと牛乳でも買っておけばいいわけだし、その方面の能力が壊滅してなければどうにかなる範囲だ。

前の晩に作るとかは弁当全他の一部だぞ
日本は高温多湿な気候だから朝に作る部分が多い

別に三食作るわけでもないだろう。
晩飯に余ったか多めに作ったのを次の日の朝に食べてもいいわけだし。

仕事しているならな仕事で疲れて更に飯を作る気力ないから外で全部済ませてしまうのは分かるんだが、高校生だとちょっとハッキリしないような感じになるんだよね。生活の範囲やスケジュールも社会人とは違うわけだし。

日本では自炊をするのは貧乏だからというのが理由として大きい。日本では自炊することによって食費のコストがかなり下がるんだよ。
こっちでもいよいよ金が無くなると自炊になるが、基本的には買って食う方がかなりコスパ良いからその感覚で見ると日本のキャラの自炊を誤解することになる。

二次元ならば経済的なものをあまり考えないで良いだろうし、買い食いや若者向けの所で外食すれば良いんじゃないかな。
実際に幾らかかっているとか、気にしだすと厳しいが……!

とりあえず高校生の場合は自分で作るか学食か外食かだろうけど、日本はきちんとした所で食べるなら安いけど、安く手軽に済ませようとすると下限が高いと聞くな。
自分は中学の頃からほとんど外食で生きているから、外食が続くこと自体は問題無いだろう。

経済的なあれこれを考えなければコンビニ弁当で大丈夫なのでは。若いし。
それに日本のコンビニの弁当コーナーは野菜系も多い。

食事に関してはコンビニがほとんどを解決する。
だから後は金の問題だよ。大学生の一人暮らしとそんなに変わらない。

現実的な所だとカップ麺、食堂で雑に済ませるんじゃないの。

今の時代、それも日本の都市部であれば金があればほぼ問題無いだろ。
親が既に死んでようが海外出張中だろうが二次元の一人暮らし主人公は基本的に金に困ってないわけで。

でも二次元だと逆に金でなんとかする展開や描写は少ないよね。金に困っているという描写やそれを理由としたバイトの展開はそこそこあるけど。
そして二次元の高校生が食うのは焼きそばパン。

俺もこの話題で最初に思い付いたのは焼きそばパンだ。
あいつらはこれとラーメン食ってれば何とかなるんじゃないかという印象するある!!

二次元寄りに考えるならば、毎日コンビニで半額弁当を奪い合っているに違いない。

コンビニは基本的に価格変動ないぞ。半額になるのはスーパー。
日本のスーパーはどこも弁当を売っているし、安くて量が多い。それの半額を狙うのは高校生なら普通にアリだろう。

完全にコンビニとか、完全に弁当とかいうのではないんじゃないか。
今期の新作の「スパーカブ」だと主食の米の飯は自分で炊いてコンビニのレトルトをかけて食ってる。

こっちだとマントウとか主食は買ってくるわけだが、日本人は主食が基本的に米で固定だから主食だけ自前で準備して金も時間も省コストで食べるスタイルがあるんだっけか。

日本で一人暮らししているけど、日本では一人向けの食事に色んな選択肢があるから問題はないよ。
新型コロナになってから簡単に外に出られなくなっているから毎日が外から買ってくるかコンビニ状態だが飽きるとか金がかかり過ぎるとかはない。ただし太る。

日本の弁当に関しては炊飯器のタイマー予約で飯が炊けるし、そこに前の日の夕食に多めに作ったおかずや冷蔵庫の常備菜を入れれば作れるから計画と手際次第かと。
それか朝飯と一緒に弁当を作るとかもあるね。こっちだと5時か6時起きで作ることになる。

三食分まとめて作って食べる、飽きたらたまに外食や弁当を買うとかでは?
一人分の食事を毎食作るのは非経済的だ。

時間的なものについても、日本の高校生は部活やる余裕があるのを考慮してみるといい。その時間を家事や食事にあてればそこまで無理な話ではないだろう。

みんな真面目に考えている所わるいが、基本的には二次元の高校生主人公はコンビニで済ませることが多くて、それをヒロインに怒られて食生活改善のために弁当を作ってもらえることになる。金に関しては無駄遣いしなければ親からもらえる生活費で何の問題も無い……といった所かと。

それよりも、隣の幼馴染がご飯を作りに来てくれるというのが定番では嬉しい。

二次元の場合、主人公は料理できるがそれほどレベルは高くないということが多い。夕飯は時間があれば作るがめんどくさければ買って済ませるか外食ですませる。朝飯もそんな感じで、昼飯は学校の食堂か売っているパン。
もし主人公の家事能力が壊滅的な場合はコンビニ弁当やらーめん、牛丼などになって場合によっては幼馴染が飯を作ってくれたり、個別ルートのヒロインが弁当を作ってくれたりする。
俺はギャルゲーに詳しいからよく分かるんだ!



とまぁ、こんな感じで。
現実的な話から創作のお約束的な話まで、イロイロな認識や考えが出ていました。

知り合いと以前この手の話をしたときも
・日本と中国では前提となる主食や肉や野菜の価格やバランスが異なる上に、料理の手間に関するコストも違う。それに中国の大学生は基本的に寮住まいで備え付けの料理設備は無い

・持ち帰りに関しても日本の弁当と中国の料理をパックに入れて持ち帰るのは結構な違いがある

・更に中国では主食も外から買ってくる的な方向の食べ方、安くて手軽な外食が多い

などといった事情が思い浮かび「単純な比較は難しい」という方向になりましたし、一人暮らしの学生の食生活を想像したり比較したりするのは意外に難しい所もありそうですね。

ちなみに私は90年代後半、高三の時に北京で一人暮らしをしていたことがあるのですが、当時の食事は自転車でちょっと走った所にあるVie De Franceのパン(開店からものすごい勢いで味が劣化していく当時の中国仕様でしたがその中で比較的マシなままだったのを)、吉野家、ケンタッキー、五道口のとんかつ屋「ばんり」の持ち帰りなどのローテーションで何とかしていましたね。

野菜に関しては自炊に関してはやっちゃいけないということになってはいたものの、お目こぼしでこっそりホットプレートで料理を作っていたのと、日本と比べて果物がかなり安かったのでそれをかなり多めに食べてしのいでいました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「アリス・ギア・アイギスがこっちでもサービス開始になるがどうなんだろう?」「正直客がどれくらいいるのかが分からない……」

ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので今回はそれについてを。

管理人も下手の横好きながらぼちぼちと遊んでいる
「アリス・ギア・アイギス」

の中国国内版のサービスが始まるそうで、先日オープンベータも終了したとのことです。
中国語版公式サイト(中国語)

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「アリスギアの中国版が開始」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「アリス・ギア・アイギス」がこっちでもサービス開始になるけど、どうなんだろう?

正直、客がどれくらいいるのかが分からない……ジャンルの需要が無いわけではないだろうけど。

メガミデバイスではそれなりに話題になるし作品の名前は聞いていたけど、ゲームの方は知らなかった。

一応メカ装着美少女ジャンルでは現在最も勢いのある作品の一つだと思う。
主にコトブキヤが飯を食ってた戦場なのに既存商品とデザイナーまで重なる企画でバンダイが乗り込んでくるくらいだし、熱くなっている市場ではあると思うんだが。

この間、国内版サービスのオープンベータ終わったけど話題になってないよな。

国内版は今の所ほとんど宣伝していないからね。
こっちで運営するbilibiliもトップページに少し、だいたい一晩だか一日だから載ったくらいじゃないか?

台湾版が既にサービス終了しているのが未来の判断材料になってしまいそうな気が。
台湾の方がこっちよりも市場はありそうに思えるんだが。

台湾でサービス終了してすぐ発表だったからな。なんかの計画はありそうだが、いくら中国語版になるとはいえネトゲで地域サービス終了させて独占する意味はあまりないよね。

俺の台湾版のアカウントが無用のものに……まぁもう一回こっちでも遊ぶけど、再度のサービス終了におびえながらになりそうだ。

中国語でストーリーが読めるのはありがたいが、国内版だと削除修正とか無い?それでは魂が消えてしまうようにも思うんだが。

無いとは言えない。ただアリスギアのストーリーはメインは中盤以降はそれなりに読めるレベルではあるけど、一番評価が高いのは狂ったイベントや安定感の高いコラボイベントだ。ストーリー目的であまり期待し過ぎない方が……

メインストーリーは上海シャード関係の話や扱いが現在の国際情勢や外国産コンテンツへの圧力を考えると少々心配になる。

水着は露出度高いのもあるので不安と言えば不安。
パンツは「自主規制」が強いので大丈夫だろう。パンツじゃなく水着判定なのは知らん!

この作品のコラボは3Dモデルでしっかり作るのと、島田フミカネなどコラボ相手の制作に関わった人間がアリスギア側にも関わっていたりするのも良いらしい。

このゲーム、確か課金する部分が特に無いのが問題なんじゃなかったか?台湾版はそれに月額配布石的な課金をやって死んでいったみたいな話も聞いたが。

それもあるかもしれないが、実装スケジュールとキャラの強弱が判明している千里眼課金との相性が極めて悪いのも厳しい所だろう。実際に使用すると面白い、楽しめる性能のもいるんだけど強さのみに注目するとホントに課金がいらなくなる。
それと一応日本版はキャラの別性能版や周年衣装の課金でそこそこ稼いでいるはず。台湾版はそこまでいかなかったような?バトルガールとのコラボを完了できなくて最後にキャラだけ配布になっていたような。

調べてみたら日本版はサービス三年超えか。そこそこ続いているんだな。

覇権争いに加わるようなことはないけど手堅い人気を維持しているゲームといった感じだね。気が付いたらコロプラ系で一番信頼できるゲームと運営になっていたという話も聞く。

これまでに出た「ストライクウィッチーズ」関係のゲームの中で最も爽快に空戦が出来てズボンを鑑賞できるゲームという評価もある。
なお版権元の角川の方で新しくソシャゲを始めてしまったことから、コラボの復刻も続編も絶望的だという話だ。

元々が古いSTGファン向けの企画だから、大当たりを狙っていかなかったのが良かったのかね。それに加えて模型とかのグッズで存在感を示しているのも珍しい。
そういう背景があるので、ゲームだけをこっちに持ってきてどうなるのかな……という不安が。

日本系STGのファンがそんなにいないんだよね。模型の方がまだ人気が高い層が厚いような気がする……

実際そうかもしれない。私は模型専門でアリスギアの模型は幾つも手に入れたが、ゲームの方は日本版も台湾版も遊んでない。
こっちでサービス開始してくれるというのにはちょっとテンション上がっているが、宣伝全くしてない、検索しても簡単には見つからないので不安。

今の所、タイトルで検索しても引っかからないレベルだからなあ……
国内サービス版の中国語タイトルがハッキリしなくてうろ覚えで検索したが全然引っかからなくて苦労した。

まだ準備が整ってないだけかもしれないから……きっとbilibiliもアリスギアのアニメが出来たら真面目に宣伝してくれるから……

アニメはOVAじゃなかったか?コラボした「フレームアームズ・ガール」はTVアニメも劇場版もあったけど。

オープンベータやった感触だとあんまり面白くなかった。
中国版サービスが始まるときにはきちんと修正しておいてほしい。

どんなゲームにも出てくる言葉だな。
でもこのゲームに関しては他のソシャゲと違う部分が多いから、楽しめる部分が見つからないのも仕方ないか……

戦闘が撃つだけで単調みたいな話もあるが、近接やスキル使用での駆け引きもできるようになると世界が変わる。
あと調査の周回、ハック&スラッシュを楽しめるかどうかだな。私はこっちでは合わない人も少なくないんじゃないかと予想している。

前に日本版遊んだことがあるけど、自動戦闘が無い上にだらだらとマップを埋める作業がダメだった。こんなのゲームとして人気出るわけない!と思ったね。
キャラや音楽、関連グッズが良いのは認める。

このゲームの最大の問題はオートバトルが無い事だと思うんだが……

方針としてそこは動かさないみたいだね。FGOもそうだけど日本のソシャゲの不思議で納得できない部分だ。

調査にはスキップ機能あるよ。ただ自動戦闘に消費するアイテムのコストが重いし日課の戦闘やイベントでは使えない……
元がコアなSTGファンをターゲットにした作品だからね。操作するゲーム部分の比重が大きいしスキップも少ない。ただサブゲームとして設計されたということもあり、一気に遊ばなければプレイ時間は軽めでもある。

スキップあるゲームでも結局張り付きや別の操作が増えて時間取られまくるなんてのはありがちだからな。そういう点ではそこそこ楽なゲームではあるんだが……ウチの国の流行りとは違い過ぎて評価に迷う。

これPC版もあるって聞いたんだが、本当?
できればそっちで遊びたいんだけど。コントローラーで動かしたい。

日本版のサービスには存在するが、中国版では今のところ無いし恐らく今後も無い。
あれはDMM版専用のものだから。どうしてもというならエミュで?

えー……こういうゲームってPCで遊ぶ方が楽しめそうなんだがなあ

いや、案外スマホやタブレットの方が良い可能性もある。PCでやると環境によっては結構重い。

個人的にはかなり悪くないんだが……課金に関してはエロ部分がとてもフェチ寄りだからウチの国の一般的な人間には刺さらないのではないかと考えてしまう。
これが最大の問題じゃないか?ウチの国は下着に対する熱意が無い……!!

私の周りでも全くエロくないと感じるのと、非常にエロいと感じるので分かれている感じだ。

理解できるよ。例えば「艦これ」と「アズールレーン」の露出面積や強調の仕方を考えるとね……こっちでは直接的なエロじゃないと。
私もアリスギアのスーツやイベント衣装の方向性、水着とかも大好きなんだけど、こっちではエロが足りないだろうというのは認める。

専用スーツは昔の二次元SFともちょっと違う、現代二次元的な要素も組み合わさってのエロも混じった良い感じなんだけどな。籠目深沙希が日本のユーザーから金を搾り取ったというのも理解はできる。

あの寡婦キャラ、良いよね……

寡婦のアナザーコスチュームの背中と臀部の構造はスゴイよ。
あれを考えたやつはヘンタイだと感動した。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的に考えると人気が出るかどうかは何とも言えないようです。

上のやり取りにもあるように中国オタク界隈でアリスギアは立体物関係ではたまに話題になるのですがゲーム自体の話題は私も見た記憶が無いような……

「アリス・ギア・アイギス」の中国版に関しては本編の受け止められ方の他にもコラボイベント系の扱い、特に度々開催されるZUNTATA系のイベントはどうなるのかなど、個人的に気になる所もたくさんあるのですが一体どういうことになるのやら。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「中国でよく知られている日本のSTGはエースコンバットや東方シリーズ等ですね。昔のゲーム、特にアーケードのSTGになるとほとんど分からないかもしれません」
「メカと美少女の方に関しては兵器の萌え擬人化や、それより更に前にMS少女などがありましたから特に問題は無いと思います」
とのことでした。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「昔のオタクってヒロインに対する要求水準低過ぎないか?あんな暴力的なのとか、めんどくさいのとかが大人気になったのが不思議だ」

中国の新作アニメ配信、動画サイトごとに審査や登記番号の手続きにばらつきがあるのか、同じ番組でも配信開始しているサイトとそうでないサイトが存在するケースもあるそうです。依然として先行きが読めない状況のようで……
それはさておき、ありがたいことにネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

近年は日本でも評価が低くなりがちな暴力系ヒロインですが、中国オタク界隈では日本以上に拒否反応が出ているといった話もあります。
ただ一昔前であれば暴力系ヒロインもそれなりに受け入れられていたことはあるそうです。

中国のソッチ系のサイトでは
「昔の人気ヒロインが受け入れられていた、人気になった理由が分からない」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


新作アニメ戦線の環境がハッキリしない不穏な状況なので昔のアニメを見始めたんだが、そこで昔の作品のヒロインのヒドさというか理解できない部分がイロイロと目に付いた。
言ってはなんだけど、昔のオタクってヒロインに対する要求水準低過ぎないか?あんな暴力的なのとか、めんどくさいのとかが大人気になったのが不思議だ。

需要や見せ方もだし、倫理観や理想像、男女の力関係も変わったから仕方がない。

ヒロインの暴力に関しては許容するものという空気はあったかな。
もっとも当初はギャグ描写や失敗、好色な行為に対するツッコミや懲罰的な意味もあったんだが、徐々にテンプレ化して強調されていくことになっていったから、当時のお約束の感覚が無いと単純な暴力女にしか感じられないかも。

ある種の属性、特にツンデレに関しては評価がガラッと変わったよね。
今では嫌われる属性の上位。

自分も古い作品を見ているとギャグシーン扱いではあるが女キャラが男キャラを拳や蹴りでボコるシーンは引っかかるな

そういうシーンって弾幕コメントも荒れ気味だよね。コメントがネタなのか本気なのか判断に迷うが。

いや、今でもツンデレは上手く使えば人気出るぞ。「りゅうおうのおしごと!」の姉弟子のようにツンデレを主体とした複合属性であれば当たるキャラもいる。

「シュタインズ・ゲート」の牧瀬紅莉栖も普通に人気高いしね。
ようは割合と見せ方。テンプレが飽和した後の生存競争状態。

昔の方が視聴者に許容力があった。
今は小学生みたいな精神の人間ばかりだ。

年齢よりも視聴者の好みが変わった、好みが細分化されたということじゃないの。
それに昔はツンデレ属性みたいな言葉もなく不満を述べる際にも属性による簡単な説明は無理だった。

商業的な理由も考えられる。現在は話数が少ないから非友好的、攻撃的なヒロインの態度が変わる過程を描写するのが難しい。だからインスタントに最初から不快さが無い、或いは出てすぐに惚れるチョロいタイプが多くなった。

やはり問題は暴力と結びつくタイプかな。
ツンデレが大流行していた時期はこれが多いから、こっちを見ると引っかかるのも無理はない。

私も「エヴァ」のアスカ、「俺妹」の桐乃なんかは人気が理解できないなあ……私の感覚だとキャラデザが刺さったのか?くらいしか思いつかない

いやアスカはともかく桐乃はリアルタイムでも黒猫やあやせ以下の人気だったぞ?人気が無かったとは言わないし嫌う人も少なくなかったが、もっと人気高いのがいたというのが正しい所かと。

私はエヴァならずっとアスカ派だけど、それは子供の頃の思い出補正が強い。
もし今の時代にアスカが初めて出現したらキャラに執着できるか、好きになるのは難しそう。

昔もツンデレ系が嫌いな人はいたぞ。
ただ今はツンデレはとりあえず嫌うのが当然みたいな空気になっているのは少々気になる。

そもそもエヴァのアスカにはデレがほぼ無いから、今の時代の新規に好かれるのは難しいんじゃないかね。TV版と旧劇場版を見るとアスカにツンデレという言葉は使いにくい気がしてくる。

新劇場版の方でツンデレっぽいのに合わせて来たような所はあったし、マンガ版やスピンオフ作品、スパロボなんかではツンデレを強調されがちだったが元は微妙な感じだったからね。ナディアとは違う。
そして新劇場版で期待を持ってしまった人間もいて今は大変ですよ……

ヒロインの要求に関してはむしろ今が高過ぎるんじゃないか?

同感だ。主人公に対して大好きアピールしないキャラは人気出ないし稼げない。
主人公から独立した思想をもったキャラは出すのが難しい。出しても叩かれるようになっている。

心理描写中心で結論が出ない、迷ったままで話が止まる、よろめき状態みたいなのはあまり見なくなったね。
やはりそういうことをやってられる尺の余裕が無くなった、読者視聴者が待ってくれなくなったというのもあるかな。

今は最初から好感度の高いカップリングで出してくる方が歓迎されるような所もあるからね。どんどんお手軽で出来あいな路線になっている。

私は今の方がヒロインに対する要求は低いと感じる。内面描写無しに大好きアピールすればするほど金になるのが今の時代。

それをやるとヒロインの価値が落ちて存在感が消えることもあるので何とも言えないような。
昔もやさしいだけの主人公が好きなハーレム系ヒロインなんてのは量産されていたし。

日本の二次元はまだヒロインの描写にリソースを割くし人気ヒロインも出現しているから悪くは無い。
ウチの国はいつの間にか主人公中心が行き過ぎてヒロインの存在感が消えてしまった感がある。

そこは今のネット小説が主人公以外を人気キャラにするのが難しい構造になっているのも理由だろう。
あと二次元では女を追いかける男というのが現在の男性オタ向け創作だと好まれないからね。そこでも違いが生じる。

今は俺TUEEEEE系主人公、或いはそこまでいかなくてもスペック高めの主人公ということが多いから男の側がヒロインに拘り過ぎると人気が落ちる。

「めぞん一刻」の管理人さんのめんどくささは否定し難い。
でも好き。

上でアスカについて既に言われている話は俺も理解できる。
あと「めぞん一刻」は俺も好きだけど、あれは若い頃に出会った作品だからという部分もあると考えている。
あと歳をとるとあまり現実的というか、ヘビーな恋愛は読むのがたいへんになってくる。現実世界を連想させるようなある種のめんどくささのあるキャラ、そのキャラによって生じる問題は避けたくなってくるんだよ。

今ではなんでも受け入れる奴隷が求められているが、昭和の頃は女神が求められていた。

でも「ああっ女神さま」が始まったのは昭和の終わりで人気になったのは平成なんだよね!
あと女神やメイドなど、とりえのない主人公を肯定する作品は一昔前の方が多かった気がする。やさしいだけとか、積極性だけとかで主人公が好かれる流れになるような作品が。

ヒロインの評価のされ方に関して昔と現在を比べてみると、好みが多様化したのか二極化したのか判断に迷うな。
ヒロインに対する要求に関しても高くなったのか低くなったのか、それとも高くなった所と低くなった所が同時に存在するのか。

昔はツンデレ、暴力で感情表現が流行の最先端だった時代もあるということだよ。
目新しさのプラス補正というのもあった。今では見る方が慣れてしまったし消費のペースが上がった、競争相手が増えた結果、単純な模倣では人気を獲得できない所か、問題点が強調されて拡散されるようになった。

ヒロインの受け止め方に関してはアニメに関する空気が変わったのはあるかな……女が男を殴るのはお笑いシーンだったのよ。価値観だとかなんだとかそういうのは関係無く。単純なシーンだった。

昔のお笑いシーンが今では家庭内暴力になったりするからな。
あとオタクに媚びる作品が増えていったせいで視聴者の耐久力が無くなった。

好みなのか環境なのかは分からないけど、昔は「犬夜叉」を凶悪なヒロインのいる作品だとは思わなかったし、「デジモン」の石田ヤマトがここまで嫌われているキャラだとは思っていなかったな……

ネット環境で問題視される解釈が拡大、強調、拡散される所はあるだろうな。その空気の中にいると影響を受けて先入観の色眼鏡で見るようになるから修正も難しくなる。

ヒロインと主人公のバランスが変わったというのもあるだろう。
上で昔のヒロインの暴力には懲罰的な意義があったという話が出ているが、それは積極的に愚かなことをする主人公がいたからだ。
今のアニメやマンガの主人公は根が真面目なキャラが多いし、それに対して暴力をふるうヒロインは見ていて気持ちのいいものではない、といったことになる。

今の時代だと暴力はやはり印象が悪いんだろうね。「かぐや様は告らせたい」とかは暴力がなくてもわりとえげつないことやっているけど、その辺りはわりとお笑いシーンとして受け入れられている。

私はヒロインに対する要求が高まったというよりも、受け止め方が変わったように感じるかな。
ガラスの心ってわけじゃないけど今の時代はヒロインに限らずキャラの性格や行為に対して非常に厳しくなっている。少しの瑕疵があっても許せないという声が巻き起こる。

古いけど犬夜叉よりは新しい作品でもそういうのはある。例えば「バカとテストと召喚獣」は今の新しいオタクには受け入れられないだろうね。主人公が何かをやったやらない問わず瀕死になるまでボコられるし、サブ主人公な親友キャラも奴隷扱いになる。昔はギャグで済んだけど、今は大炎上だろうね。

リスクが無いとは言わないけど、あの作者の作品は暴力を受ける主人公側が常時バカなやらかしをしているから案外なんとかなるのでは。あとギャグ補正の空気が非常に強烈な作品だから許容度も高くなる。
「ぐらんぶる」も大丈夫だったし。

やはり昔よりも見る側が打たれ弱くなったのではと思ってしまうかな。

それに関しては反応が過激になったとも言えるのでは。
昔はそういうものだと受け入れて静かにダメージを受けていたが、今ではネット環境があるから反発して炎上させ徒党を組んで作品や制作側に攻撃しようとする。

あとはコミュニティが複数できて、それぞれの間で評価するものが異なり、批判的に受け止める所からの声が大きくなっているというのはどうだろう?
例えばbilibiliとacfunでは弾幕コメントにおけるヒロインの評価が明らかに違う作品もある。
更に男性中心の所と女性中心の所でも何かと違う。

それもありそうだね。
確かに重視する、没入する視点が違うような傾向は感じるね。そして思わぬ所で価値観の問題が発生……摩擦や衝突からの炎上と。



とまぁ、こんな感じで。
中国オタク的に感じている近頃のヒロイン評価の基準のようなものも出ていました。

ちなみにこのネタを教えてくれた方からは
「最近の人気キャラを見ても中国のネットで言われているほどツンデレキャラの人気が無い、嫌われているというわけではないと思います。しかしツンデレというだけでとりあえず批判されてしまう傾向があるのも確かですし、最初からツンデレを強調するようなキャラは広範囲で人気になるのは難しくなっているかもしれません。」
「しかしお色気要素も加わっていつの間にか人気になる、気が付いたら人気になっていた……ことも少なくないような気もします」
といった話もありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。


中国オタク「現代のネット小説から魅力的なヒロインが生まれることはかなり難しいのでは?」

中国オタク「前と後で内容ががらりと変わる、世界観がひっくり返るような展開が起こる二次元系作品を知りたい」

混乱の続く中国における4月の新作アニメ配信の動向を追いかけていますが、やはり日本からではよく分かりませんね。
それはさておき、ありがたいことに教えていただいたネタで今回の更新を。

中国オタク界隈の反応を見ていると、ストーリーが自分の予想していた、望んでいた方向から外れると妙に反発が出る、特に終盤の展開ではそれが顕著になってくるように感じられます。そしてそれが近年のネット環境ではそれがそのまま炎上につながっているような節も見受けられます。

しかし予想を大きく超えた方向転換で面白い展開になる場合はやはり歓迎されるようですし、記憶に残る作品扱いにもなる模様です。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「どんでん返しのある作品」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
(今回は多分にネタバレが含まれる内容なので、一応お気を付けください)


前と後で内容ががらりと変わる、世界観がひっくり返るような展開が起こる二次元系作品を知りたい。
そういう展開があるという時点でネタバレだが、一応具体的なネタバレ情報は避けてくれると嬉しい。

前半後半だけでなく3話とかでもいいの?
「まどか☆マギカ」みたいに。

構わないよ。タイミングはどこでもOK。最初でも最後でも構わない。
あと自分から言うのも何だが、「まどか☆マギカ」の3話は世界観的にはまだひっくり返っていないと思う。ショッキングな展開ではあるが。

定番所だと「シュタインズ・ゲート」とかになるか。

最初でもいいなら「喰霊-零-」がまさにそういう狙いの作品だよね。
あれをリアルタイムで見れた人はちょっと羨ましい。

それがアリなら「がっこうぐらし!」も出せるな。

ミステリ系は大体大きなひっくり返しがあるからこういうテーマだと判断に迷うかなあ。

良い悪いは別として「正解するカド」を思い付いた。

伏線回収でひっくり返って最後でまたひっくり返る「サクラダリセット」

「うしおととら」や「からくりサーカス」のような終盤局面で環境が大きく動く、伏線を回収してキャラの立ち位置が変動するのはどうだろう?予想外の方向に行くのは確かなわけで。

私としてはトリックや伏線はちょっと迷う所だが、そこは個人の解釈だし好きに作品を挙げていってくれ!

「遊戯王」は初代からそういうのが多い気がする。

世界観が一気に広がるタイプもこれじゃないかな。
すぐに思いついたのは「天元突破グレンラガン」

SF系、ロボ系はそういうの多いよね。そういう意味では「エヴァ」も含めることができるか?
あとネタではあるが「鉄血のオルフェンズ」もかなあ……第一期と第二期を比べると、そういう気分になる。

これは例えば「コードギアス」とか探せばイロイロと出てくるネタでは。受け止め方や評価次第でもあるだろうけれど。

大河内一楼が構成とかに関っているとどんでん返しをやってくる印象があるな。
「コードギアス」や「ヴァルヴレイヴ」のように当たりの方だと良いんだが、外れた作品ではかなりガックリくる。外した演出というのはどれも見ていてテンションが落ちるけど、どんでん返しは外れると特にキツイ展開だ。

ロボ系で中盤でハッキリとひっくり返るのは「機動戦艦ナデシコ」じゃないかと。

「キルラキル」はネタバレでも見なければ全く予想もできない方に展開される作品だと思うが。

「キルラキル」は世界観が広がるタイプでもあるからどうなんだろうか。

敵味方の立場が入れ替わるようなのはどうなんだろう。
小さい頃に見た「天空戦記シュラト」の序盤展開にかなり衝撃を受けたのは覚えている。

「喰霊-零-」のような制作側の狙いを感じるのは「サムライフラメンコ」だろう。
何度も世界観がひっくり返る。

どんでん返しが何度もというなら「進撃の巨人」が……最後でまた荒れているけどあれって作者が構想通りに進めている結果なのだろうな。薄々はファンの望む通りにはならない作品の気配も感じていたけど。

こういうのって今の時代に長編で作るのは難しくなっているのかもな……どんでん返しを後の方にすると人気が稼げずに埋もれるし、イメージと違うということで批判が出たりもするしで。
とりあえず、私からはもう古典だがゲームで良ければ「Ever17」辺りを。
あとマンガの方まで見る必要があるけど「PandoraHearts」も。

だから上の方でも出ているような序盤にひっくり返したり、複数回ひっくり返すような作品が出ているんじゃないかな。

不意打ちを狙うのも良いけど、そういうのがあると期待させるのも上手くやれるならアリなんじゃないかな。
「ひぐらしのなく頃に」とかは視聴者の想像から外れるものをぶつけて一定の評価は獲得できたようだし。

そういうのは視聴者の予想を外させるのだけに拘る、期待を裏切るとかでなければ良いんだけどね……
とは言え、どんでん返し系は最初から計算していることが多いだろうからそういうのは割合的には少ないのかな?

世界じゃなくて主人公が変わるみたいなのはどう?
「宝石の国」とかみたいな。

そういう方向だと、「灼眼のシャナ」なんかもあるな。
最初と終盤を比べるとその違いに驚く。

「灼眼のシャナ」は第三期のキャラデザの変化も含めて大転換し過ぎ。

まだ「新世界より」が出てないのかよ。
あれはとても理想的などんでん返しを突き付けてくれる。

既に出ているけど私もあえて挙げるなら「サムライフラメンコ」だな。
途中でどんでん返しがあったのに、更にまた別方向にひっくり返る。

このテーマ的に「プリズマ☆イリヤ」はどうなの?小学生魔法少女から一転してシリアスな世界観が明かされ、そこでのバトルになっていくけど。
でも作品の評価を見るとその部分に関してはあまり驚かれていなかった。あれは型月系のツワモノなら予想できたものだったりするの?

この設定をもってくるかという驚きはあったけど、シリアスな方向に行くのは想定の範囲だったかな。型月の世界観から乖離はしていなかったし。
それに世界線的にはZeroからの流れだとされていたから、元ネタが不穏なのは明らかだったのよ。

AVG系だとコメディな日常パートがルートに入ってからシリアスになる、世界の真相がどうのこうのになるというのはわりと珍しくないというのもあるかな。
当時の自分は驚きではあるが、どんでん返しという程では無いと受け止めていたような



とまぁ、こんな感じで。
どんでん返しかは判断の分かれる作品も出ていましたが、とりあえず中国オタク的に予想外の方向に進んだ作品がイロイロと挙がっているようでした。

かつてはネタバレ前提、ネタバレを把握してから見る方が主流という話もあった中国オタク界隈ですが、近年はネタバレを避けるようになり各種フォーラムでもネタバレ無しを明記してのやり取りが目に付くようになってきています。
ここで出ているようなどんでん返しのある作品の評価や情報の扱いに関しても、昔と今では変わっている部分がありそうですね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国で日本のアニメの番号管理が厳格化、新作アニメ配信も混乱中 中国オタク「一つの時代が終わったということなのだろうか……」

ぼちぼち4月の新作アニメが始まる時期となりましたが、
中国の方では日本のアニメの配信を行っている動画サイトで
「日本のアニメの番号管理の厳格化」
いわゆる配信前に内容の審査を行う
「先審後播」
と言われるものが4月から実施されたそうで、その影響により近頃は日本の放映とほぼ同時の配信開始というシステムになっていた中国の新作アニメ配信が大混乱に陥っているとのことです。
ありがたいことにこの件に関する複数の質問やネタのタレコミをいただいておりますので今回はそれについてを。

とは言え、私の方でも現時点ではハッキリしないことも多いのがなんともかんとも。
ここしばらくの間では、中国で正規配信される日本のアニメは営業許可を取得している動画サイト側の裁量で管理する形になっていたので、日本での放映とほぼ同時に配信開始となっていました。

しかし今期からは作品ごとに審査を行う、番号を管理するという形になっているようで作品によっては配信開始がハッキリしないという事態になっているそうですし、既に配信が始まっている一部の作品に関しても配信された動画の最初に登記番号がハッキリと明示されるようになっているのだとか。

とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで行われていたこの件に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


「先審後播」方式が始まったけど、いったいどういう状況なんだ?
新作アニメの始まる時期なのに、動画サイトにはリストの名前だけ出て第一話がアップされない作品ばかりだ……

急に事態が動いたから何とも言えない。
ちょっと遅れるだけで済むかもしれないし、全話終了してからこっちで一気に配信になるかもしれないし、審査通らずに終了とになるかもしれない。

理由は何だろう。無職転生の炎上の件の流れなのか、国際的なあれこれなのか。

中日関係の悪化じゃないの?アメリカも含めての。
近頃の国内では外国との関係悪化が急速に意識されているし、上の方も対外関係の反応が激しくなってる。日本から見れば「以前から悪い」という話になるんだろうがな……

個人的にはやはり無職転生とup主関係の炎上の流れが大きいと思うわ。
上に怒られるとかじゃなくてスポンサー撤退がどうのこうのまでいったからな。

それとは関係無く、3月からテレビラジオネットなどのメディアの管理が厳格、統一化されるという流れに伴う審査手続きの強化という説もある。

ウチの国では毎度毎度の話だが、状況が分からないから、どれも主観的な推測にしからないのがね……

まぁ業界内部、それも上の方じゃないとこの件に関する因果関係は分からんよな。
理由はいくらでも考えられるのがウチの国だから。

しかし具体的にどう実施されるくらいは明確にしてほしいもんだが……無理か。

これまでは自主登記というか、プラットフォーム側の裁量でやっていたからな。
その辺りがどう変わるのか、上からなのか自主規制的なものなのかも分からんのがまたなんとも。とりあえず登録番号を明示するようになったから、登記とそれに伴う審査が先に来るという形にはなったのかね。

bilibiliが謹慎しているからかと思ったが、acfunとか他の動画サイトも「即将上映」でいつ始まるのか不明だな

「長瀞さん」とかacfunで番組ページのイラストさえないのはそういうことなんだろう。

現時点で一番怖いのは噂が独り歩きすることだからあまり騒ぎになって欲しくない。
bilibiliとかが勝手に……いや空気読んでやっていることなのに党関係だと騒gになったりするのは怖い。

一つの時代が終わったということなのだろうか……

基準の分からない審査乱発するよりもレーティングを導入しろよと言い始めてからどれくらいたったか。
ちょっと悲しい。

レーティングなんて明確な基準を出したら取締りたいときに取り締まれないだろ!

レーティングの導入に関しては基準もだが運用も怪しいから単にレーティングをというのはどうかと思うわ。

今の炎上の原因って、作品がファン界隈以外の人間の目にも触れて批判や炎上の燃料にされることが多いからね。

これからどうなるんだろうな……そりゃあ探せば正規配信以外でも見つかるけど手間がかかり過ぎる。
新作アニメがこれだけ増えているのに昔のように探してダウンロードしてとか、遅い動画サイトで広告表示と一緒に見てとかは本当にめんどくさい。

その気持ちはよく分かる。
この件に対して字幕組よ立ち上がれ、P2Pの時代に戻ろう!という微妙なルネッサンスを叫んでいるのはどうなんだろう。

そういうのは結局落とすだけで自分でやらないし提供もしないからなあ……

クラウドの広告とか落とす時間とかもめんどくさいという現代で昔のような時代に戻れるとは思えん。
無くなりはしないだろうけど昔のようにはいかないだろうね。あの頃はアニメが最新の娯楽だったから人的リソースも集まったけど、今は他の娯楽があるし動画サイトの高画質配信もある。

探せば出てくるアニメアップされてる動画サイトって、重いし広告ウザいからな
回避ツールも対策の繰り返し

今の所bilibiliもacfunも新作アニメはどれも「即将更新」で本編無いのか。PVだけ?

とりあえず配信が始まっているのは「ましろのおと」と「恋と呼ぶには気持ち悪い」くらいかと。

「カードファイト!! ヴァンガード overDress」も第一話アップされてるよ。

うーむ今の状況になって、昔のアメリカやイギリスのドラマのファンが嘆いていた気持ちがよく分かったわ……

アメリカやイギリスのドラマはもっと前にこの手の問題で大混乱になっていたからな。

審査はどの段階までやるんだ?こっちのテレビ番組のように全部作ってから?
終わってからということなら、未完の作品というかずっと続いている作品はどうなるんだろうな。
「ONE PIECE」とか俺が学生のうちにアニメで続き見れるの?

「ウルトラマン」はなんか大丈夫っぽいのはどういうことだろう。

古い作品だからとか、現在の認識ならアニメ扱いじゃないから通ったとかも考えられるな。後はプラットフォームの違い。
言っちゃなんだがbilibiliの「無職転生」での大炎上の影響を考えないわけにはいかんだろ。

この所、bilibiliはずっとそれでごたついていたし対応予告っぽいものやってはいたが……具体的な所が出ないでこういう形になるとはね。

とりあえずbilibiliは予告が出ているのを見ると作品によっては1週間遅れになりそうな気配だね。「シャーマンキング」が日本で4/1放映、こっちは4/8配信になってる。

審査の期間?なのか遅れる期間がよく分からんな。
「メガロボクス」は日本で4/4開始だがまだPVしかない。予告は4/11だから一週間遅れになるのか?「ゾンビランドサガ」の第二期は予告からして日本と同じ日の配信になりそうだ。

「ゾンビランドサガリベンジ」は見れそうでちょっと安心。しかし今後は何かとめんどくさくはなるんだろうな……

アメリカのドラマの状況を見た限りだと放映できなくなるというレベルではない。
ただ今までのように日本の放映との時間差ほぼ無しで配信というのは無理ということになる。
ドラマの方では有名作品ならすぐに配信始まることもある。ただ見る人間が少ない作品に関しては完結してから配信開始になったりもする。
恐らく番号審査側の処理容量も関係しているんじゃないかな。

理由については思い当たるものが多過ぎて逆にハッキリしないが今はどこもおとなしくしている、死んだふりをしているような状態。とりあえず今期は手探りな空気が続くのでは。



とまぁ、こんな感じで。
急に表に出てきた動きという受け止め方も多いようで、中国オタク界隈も混乱した空気になっている模様です。

とりあえず、教えていただいたりこの記事をアップする際に確認した限りでは、bilibiliの新作アニメでは「ましろのおと」などは配信が始まっているそうです。
また木曜日にアップの予告が出ていた「シャーマンキング」「極主夫道」「ゾンビランドサガリベンジ」は第一話(シャーマンキングは二話まで)がリストに出ている模様ですし、例えば「ドラゴン、家を買う。」などは4/11配信開始と予告されているそうです。

それからbilibiliでは現時点では有料会員でなければ新作は見れない状況だという話もあるそうでこの辺りに関しても少々ゴタついているそうです。ただこれに関しては、既にある有料会員限定サービスの新作先行視聴の可能性もあるのでまだよく分からないとも。

今回の変更がどのような形に落ち着くのか現時点では何とも言えません。
教えていただいた所によると現在の状況を見た限りでは
「審査サイクルがあるとしたら1〜2週間ほどになるのでは。引っかかる内容があれば更に伸びるでしょうけど」
という話もありました。

しかしこれは考えてみれば日本と同じネットでの1週間遅れ配信になるという見方もできそうなのですがどうなのでしょうかね。もちろん厳しくなった審査に引っかかって放映できなくなるというリスクは強まっているとは思われますが。
何はともあれ引き続き現地の配信状況を追いかけてみようかと思います。


とりあえず、こんな所で。
今回の件については私もよく分からない部分が多いので、いつも以上にツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「今更な質問なんだが、なぜスペシャルウィークは主人公降格されてしまったの?別に不人気でも無かったよね?第二期も面白かったし間違いでは無かったんだろうけど……」

中国では4月から新作アニメの配信に関しても番号管理が厳格化され、配信前に審査を受けなければならない(以前はプラットフォーム側に任せる形)となったことから新作アニメの配信状況が非常に混乱しているようで、現時点で配信開始となっている4月の新作アニメはごく一部にとどまっているとのことです。

私も状況がイマイチ把握できていないのですがこの件に関する質問やネタのタレコミもいただいておりますので、近いうちに分かる範囲でまとめてみようかと思います。


それはさておき、この所ありがたいことにウマ娘関係の情報をイロイロといただいているので今回はそれについてを。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「アニメ第二期でスペシャルウィークが主人公でなくなったのはなぜか」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


ウマ娘のアニメ第二期も素晴らしかった。
ところで今更な質問なんだが、なぜスペシャルウィークは主人公降格されてしまったの?別に不人気でも無かったよね?
第二期も面白かったしその判断は間違いでは無かったんだろうけど……

それは私も気になる。
主人公だったはずなのに、第二期では大食いギャグキャラ扱い。更に第二期主人公のメジロマックイーンにゲームストーリーの主役まで奪われるという主人公として見るとかなり上位に入る悲惨な扱いなのでは。

主人公だったキャラに見合った格の扱いではないとは感じるのは確かだね。

これは私も不思議だった。なぜ前期の主人公をギャグキャラにするのか。ウマ娘がそこそこゆるめの作品だからあまり大きな問題になっていないだけで、他の作品でやったら炎上することだってあるのに。

第二期のスペシャルウィークは格が落ちたという評価を聞くが、第一期もそんなに格があるキャラではなかったような……?主人公ではあったけど。

第一期の印象だとシンボリルドルフが別格で、メインキャラだと強キャラはサイレンススズカという印象だな。サイレンススズカはずっと先頭で二位以下を引き離して勝っているし。

馬の方のサイレンススズカの走り方、勝ち方が実際そんな感じだったからね。しかもそれで当時多くの名馬に勝っている。

史実はあまりよく知らないのでアニメの印象だけで語るが、第一期はサイレンススズカが別格だと感じた。ラスボスよりも格上に感じられる。

サイレンススズカは競走馬が劇的に死亡したのもあってかなり誇張されているからね。
逆に元ネタより弱い印象になっているのがエルコンドルパサー。こっちを忠実にやったらスペシャルウィークの格は更に落ちたと思われる。

そんな感じなのか。
それでも私は第一期の印象ではエルコンドルパサーが一番強そうに思えたなあ

スペシャルウィークはアプリの方でもセンター扱いだし今後またメインをはるストーリーは出てくるだろ。

スペシャルウィークはモデルが突出した存在ではないから主人公変更も無理はない。いくらウマ娘が日本競馬の「演義」的なストーリーとはいっても主人公として引っ張るには限度がある。

スペシャルウィークは戦績はそれなりだが、挫折(負傷)が少ないのが難しいかと。主人公としては使いにくいだろうとは思う。

スポーツでは大きな怪我をしないというのも才能だけど、ストーリーでは劇的な話にならない不利な要素になるからね。第二期のマックイーンとテイオーも、シンボリルドルフも故障に関するドラマを持っている。

スペシャルウィークはあのくらいの訓練でG1幾つも勝つんだから実は天才キャラという枠なんじゃないの。

天賦の才能ならゴールドシップがいるし……
そもそもスペシャルウィークは元ネタの方がそれほど有名じゃないからね。ウマ娘化、そしてアニメ化の補正がかなり強い。日本の総大将だとかは宣伝誇張込みの話。
スペシャルウィークが引退した時も死んだ時も日本ではスペシャルウィークって誰だよという話題が盛り上がったレベル。

俺は以前スペシャルウィークの戦績を調べたら特別凄いってわけじゃなくて、なぜ主人公に選ばれたのかとても不思議に思ったよ。

ウマ娘の世界観の説明に便利だったというのが大きかったのでは。
更に言えば田舎娘が都会に出て友人と出会い、親の願いを実現するというのはどんな世界観でも使いやすい王道ストーリーだからな。

ウマ娘に出てくるキャラ、中央の学校にいる名前ありのキャラは元ネタからしてほとんどが天才で血統に恵まれたキャラだぞ。
スペシャルウィークも田舎娘属性がついているけど、血統自体はサンデーサイレンス系という現代の日本競馬を席巻している優良血統。

ウマ娘って元ネタがサラブレッドの勝者なんだから、そりゃ血統も才能もあるよな……ある意味では日本の二次元で最も血統が重要な扱いになっている作品と言えそうだ。

戦績でいうならスペシャルウィークはチームスピカで最下位を争うレベルだ。一番下がサイレンススズカだがこっちはレース中の負傷で夭折という理由がある。
だから主人公を続けるのは……

史実のスペシャルウィークを評価するなら怪我も無く安定して試合に出てすぐに勇退したという所くらいだろう。
勝利自体もそんなにスゴイ勝ち、勝ち方ではない。三冠は巡り合わせや相性が大きいし、アピールポイントのジャパンカップだって欧州馬が日本の競馬場に合ってなかったからというのが大きい。

スペシャルウィークは日本のご当地加点が大きいんだろう。
どこの国でも対外国の戦績が良いのは人気が出る。

そんなに単純なものではないよ。
競馬の成績は勝った数や勝ち方だけでなく周辺事情も重要だから単純に比較するのが難しい。賞金額での計算もあるしね。

スペシャルウィークは一般の知名度は低いけど普通に日本競馬で伝説級の成績を残した名馬だぞ……
負けたレースがネタとして有名だったり、他の名馬が強調される形の負けだったりするから最強談義では微妙な扱いにはなるらしいが。

ついでに聞きたいんだが、ウマ娘に出ているキャラの中でモデルが日本で最も有名、評価が高いのって誰なの?シンボリルドルフやトウカイテイオーとメジロマックイーンなどのように、主人公になるような格があるのは?

強さは何とも言えないけど、日本競馬における人気やその影響ならオグリキャップだろう。日本の80年代後半頃の競馬ブームの象徴で、まさに社会現象レベルの馬。
たいした血統ではない馬が地方競馬で勝ち続けて中央競馬に進出してそこでも勝ちまくるという実際の経歴が既に二次元っぽい。たぶん今の時代のアニメで普通にやったらテンプレ過ぎて逆に評価が高くならないだろうからマンガの方で主役やっているのは正解なのかも。

なんだかんだでウマ娘のアニメは史実?を尊重しているし、スペシャルウィーク主人公で更に話を続けることは無いんじゃないかな。
それに退役するのが早かったので、第二期で食ってばかりなマスコット扱いというのもある意味では史実重視と言えるかも……

最近はウマ娘の戦力比較をしたがる人が増え続けているけど、スペシャルウィークの主人公交代については単純な話で、言ってみれば「原作を使い切ったから」だろうな。
元ネタになった競走馬の方のスペシャルウィークのネタはほぼ使い終わったから、別の世代というか時代の話をモチーフにしたストーリーにしたのではないかと。

結局そういうことだろうね。
創作的においしいネタは使ったし、ウマ娘に出てくるレベルの名馬だとどの馬でも主人公にしたストーリーが作れる。これはアプリ版の個別キャラストーリーを見ても明らかだ。

現代のアニメ環境では続きを作れるか安定しないし、一期ごとに主人公を変えるやり方は悪くないと思う。恐らく第三期があるならばマックイーンは負傷の療養中で出てこないとかになるだろうし、第二期のメインキャラも多くは背景扱いになるだろう。

その辺りの事情やストーリー展開に関しては日本の競馬事情を知っているとイロイロなものが想像できるらしいが、こっちではよく分からないんだよなあ……
ちなみに日本の予想を見ると、アニメ第三期をやる場合の主人公は第二期に顔出しのあったキタサンブラックが有力候補になっている模様。

スペシャルウィークは一貫してIPのセンター扱いだし、アニメ二期でも他の第一期メインキャラ達に比べると出番は多くて扱いは良いし、他のよくネタになるような作品の主人公交代とは違ってヒドイ扱いをされるようになったキャラではない。別に運営が見捨てたとか嫌ったとかではないだろう。

この話に関してはこっちの主人公という役割の認識と、制作側の主人公の役割の認識が異なっているようにも感じられるね。



とまぁ、こんな感じで。
近頃の中国オタク界隈のウマ娘関係の知識や認識もイロイロと出ていました。

ウマ娘の人気拡大に伴い、中国オタク界隈では日本の競馬に関する情報が急速に蓄積されつつあるそうですが、伝わる内容や受け止め方が偏っていたり濃淡があったりするそうで、モデルとなった日本競馬事情やエピソードの捉え方や評価基準もかなり人それぞれな所があるのだとか。

このネタを教えてくれた方からも
「ウマ娘の元ネタになっている日本の競馬に関しては中国語になっている情報や日本のwikiなどを参照にして輸入される情報が断片的なので強さ比較なども混乱中です。私が知っている範囲でも比較の基準や根拠が日本の競馬の一般的なものとは異なっているように感じられます」
といった話がありました。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「二次元のドリームチーム結成は弱体化のようなもの」「水滸伝からしてそうだったし……」

ありがたいことに手頃なネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈ではアニメやマンガの定番展開や、それによって発生する定番ネタについてイロイロと話題になったり考察が行われたりしています。
またそういったやり取りから、中国で広まっている作品や関連するイメージが見えてくるのも面白い所でしょうか。

中国のソッチ系のサイトではそういった話題の一つとして
「かつての仲間やライバル、強敵が集まってドリームチームが結成される展開は弱体化につながる」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


二次元で以前の話で出会った仲間、或いはかつてのライバル、強敵が集まってドリームチームが結成される展開は非常に燃える。しかし良い感じなのは大体が結成までで、結成して動き出すと明らかに弱くなる、活躍しなくなるような気がするんだが……

集まった仲間の弱体化のようなものか……ありがちな話だな。言いたいことはとても分かる。

わざわざ集まって戦う相手が大体は更に強大な敵だからね。弱くなっていなくても、弱く感じられるようになってしまう。
以前の強さとか、こいつが味方になったらという頼もしさは消えてしまいがち。

集団になると見せ場の描写の割り当ても減るから……

メンバーの設定だけはスゴイ、登場する前の背景紹介はスゴイというのもよくあるよね。
Fateの時計塔関係はそういうのばかりな印象。

そもそも群像劇を上手に書ける脚本家が少ないし、どれも設定上は強キャラで格が落ちないように活躍させるというのは難度が高いのだよ。

二次元の戦闘では集団戦では倒せない、最後は1対1で勝利するみたいなのが多いから人数が集まるのはわりと負けフラグになっていると思う。

「ONE PIECE」の海軍も個別の方が強そうな印象あるし、まとまって強いのは味方も敵もそんなに多くないのでは。

チームによる強さより個人個体による強さを描写する方が簡単だし衝撃も与えられるからな。

個人で出てくるときは強いが、集団になるとキャラが急に量産型的な弱さやグダグダさが出てくるのは定番の展開では。

これも広義での「敵が味方に成ったら弱くなる」的なパターンではないだろうか。
次の強敵の引き立て役にされる、インフレに置いて行かれるというパターン。

自分の中では「聖闘士星矢」の頃からある話だと認識している。
たぶんもっと遡れる。

最初に出た時は主人公チームの敵で、主人公達は苦労してどうにか勝利した。そして敵として主人公を苦しめたあいつが仲間に……!という場合は、大体相手に勝利を献上して強さを演出する役割を担当することになる。
よくある話だ。

ドリームチームとはいっても、作中で活躍の場に上がれるのは「その時の主人公」と「その時の敵」だけだ。昔の主人公や強敵はにぎやかしというか、話題を集めるために出演して消費されることが多い。

最初はテンション上がるが、話が進むと大体はドリームチームの頼もしさより敵の強さの理不尽さの方が印象に残る。

「この素晴らしい世界に祝福を!」みたいに癖のある人材が集まって、というのではなく一人一人が一定の能力を持っていて自分だけで敵や問題を処理できるようなキャラが集まるわけだからな。
キャラかぶりもしやすいし、強さも感じにくい。特に万能なタイプは難しい。

二次元でなければ「水滸伝」も大体そんな感じ。
集まるまでが面白い、登場人物も頼もしい。

そう言えばそうだな。
水滸伝で考えると主人公補正が無くなるという見方もできるか。

水滸伝は様々な民話の合体という説もあるし、ある意味ではドリームチームと言える。二次元では無いことを除けばこのスレの話題にぴったりなのでは。
いやマンガやゲームもあるから二次元でも良いかもしれない。

現実のスポーツでもありがちな話だからね。ドリームチームが機能しないのは。
ただ二次元などの創作ではやはり話の都合という面が強いのでは。

二次元関係で言うなら、スタッフ側のドリームチームも大体そんな感じになる印象。
そうだよ「国家隊」こと「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のことだよ!
(訳注:「ダーリン・イン・ザ・フランキス」は放映前の報道で豪華なスタッフが集まったことをアピールする例えにサッカーのナショナルチームを用いたことから「国家隊」の呼び名が中国では定着しています)

近頃は「ワンダーエッグ・プライオリティ」もそういう評価になってきているような。
一話ごとならそこそこ良いが、全体的に見ると微妙。最後も。

私も二次元で最初に思い付いたのはスタッフ方面だった。
クリエイターに関しては制限なしで好きにやらせると失敗したり、複数の有名クリエイター集めてもパッとしなかったりするからなあ

有名クリエイターの場合、代表作を作った時に周りのスタッフや組織も優秀だった、相性が良かったというケースもあるからね。
目立つ人間だけ集めて実働部隊を重視せずにやらかすのはありがち。特にウチの国では……

「ケイオスドラゴン赤竜戦役」ってあったよね。スタッフ重視な連中の中ではすごい期待されていた。

今のアメコミは基本的にこのドリームチーム前提で話を作って売っているけど、あれは上手くやっているのかガッカリさせられるのか判断に迷うな。
商業的に考えれば成功しているのは間違いないんだろうけど。

私もドリームチームが弱くなるというので最初に思い出したのはマーベルとかの方だね。元から仲が悪い、素直に協力するのは難しいキャラばかりで更にリアリティ路線をとるから。

ウルトラマンも集まると弱くなるからな。特に昭和!!

仮面ライダーも!

特撮は玩具売るために主役以外は全部かませ役あつかいになるからな……

昭和のウルトラマンはひどかった……近年はどのキャラもそこそこ見せ場を作る、負けるにしてもきちんと理由や敵の強さが描写されるから比較的良い方向になってはいる。

宣伝の時が一番楽しいといった所かね。
そう考えるとスパロボとかよく成立したもんだな。ゲームだから好きに編成できる、活躍させるキャラやロボをプレイヤーが選べるというのが強いのか。

商売的にはキャラを再利用出来るから楽で儲かる良いネタなんだろう。
でも自分の場合、昔はワクワクするネタだったけど、今は自分の好きなキャラがヒドイ扱いにならないか心配するネタになってしまっているな……出番が無ければ自分の妄想の中のキャラはカッコ良くて強いままでいられるから。

分かるよ。
俺が主人公チームという呼称に不安を覚えるようになったのはいつからだろう……



とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々にとっても思い当たる節がかなりあるようでした。

このネタを教えてくれた方からは
「この話題に関しては強いと思っていたキャラが弱い、或いは想像していたような能力を発揮してくれないというのが公式によって確定されてしまうことでもあるので、やり方を間違えると強い不満が出ます」
「昔の作品であればネタとして受け入れられることも多いですが、新しいファンの多い作品や事前に大きく宣伝をしたりファンが大いに持ち上げていたりしたような作品だと炎上する可能性もあります」
といった話もありましたし、扱いの難しいやり方というイメージも強くなっているのかもしれません。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「FGOみたいな作り方のゲームにして成功できる作品ってあったのだろうか?二次元系ソシャゲが次の世代に移りそうだから改めて考えてみたい」

ありがたいことにネタのタレコミやイロイロな話を教えていただいたので今回はそれについてを。

中国オタク界隈では日本のソシャゲの動向に注目する人がそれなりにいるそうです。
また近頃は中国国内版のサービスが展開されている日本のゲームは少なくありませんし、逆に日本に進出する中国産のゲームも増えているので何かと話題になったり分析が行われたりもしているのだとか。

そんな訳で以下に中国のソッチ系のサイトで行われていた
「FGOのような作りのゲームで成功できそうな作品はあったのか」
といったことなどに関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


FGOみたいな作り方のゲームにして成功できる作品ってあったのだろうか?二次元系ソシャゲが次の世代に移りそうだから改めて考えてみたい。
FGO以降に日本でもウチの国でもFGOっぽさを感じる作品はイロイロ出たが具体的な成果はどうなんだろうか? FGOみたいな大当たりではなくても、生き残れるレベルであれば知りたい。

「ウマ娘」という次の正解みたいな作品が出てきたから、ちょっと考えてみるには良い機会か。

でもよう……「ウマ娘」って日本の二次元系ソシャゲにおける最大企業が金も人も時間も投入しまくったから作れた、二次元分野のAAA作品ってだけな気がするんだけど……

まぁそうだな。サイゲ以外には作れないだろう。
だからFGOというゲームとしては微妙なのに大人気になった存在の不思議さが際立つ。

FGOのあのシステムはIPやスタッフなどの人気と名声があって、「背景とつながりのある」キャラがたくさん出せて、テキストが量産できるライターがいないとダメだと思う。
個人的な印象だが、国産の後発はテキスト部分で上手くいってないのが目立つ印象。一部のマニアの間で話題になるのは出たけど一般ウケというか広い範囲で評価されて話題になるのが難しいのではないかと。

そういうのだと「とある魔術の禁書目録」辺りは有望そうに思えるんだがどうなんだろう?量産できる作者ということで真っ先に思い浮かぶんだが。

こっちでは中国版サービスのある別の方の印象が強くてあまり知っている人はいないけど、禁書目録には「幻想収束」っていうFGOっぽい方向のゲームがある。まぁ話題にならないというのはそういうレベルということなんだが。

「プリコネR」もラノベ出身の量産可能な作家がメインライターをやっているけどストーリー評価はそれほどでもないからなあ……FGO的なシステムだったら厳しかっただろう。

さすがに今の時代にFGO的なのを出して当てるのは厳しいだろう。FGOが始まった2016年と現在ではユーザーの感覚も競合作品も全然違う。

ソシャゲビジネスって固定のパイの奪い合いでしかも既にゲームに「投資」しているユーザーはそう簡単に動かないから圧倒的に先行者有利なんだよね。だから後追いでやる場合はかなり厳しいし、FGOライクなゲームがそう簡単に当たらないのも当然。
例えばウチの国の業界では原神が当たってクライアント系や3Dオープンワールド系の萌えソシャゲ市場が強く意識されて後追いしようという動きが出ているけど、恐らくそのほとんどは……

まぁ現在はFGOも覇権だなんだではなく定番枠的なゲームになっている感じだし時代の移り変わりを感じるのは確かだ。
もっとも覇権がどうこうというのも人によっては重要なのだろうが、個人的にははこれくらいの方が遊んでいて楽なので悪くは無い。突然のサービス終了、未完みたいなことが無いくらいには売れているわけだしね。

FGOが出た当時はソシャゲのストーリーやキャラクターの掘り下げが重要だという認識が無かったのも大きいだろうね。
そこに二次元最強ブランドの一角である型月が奈須きのこ自らによるストーリーを看板に攻め込んでいったわけだから。FGOの登場で二次元系ソシャゲのストーリーの扱い、テキストの量や表現が変わったというのは間違いない。

的外れな疑問かもしれないが、ウチの国でも一般層からの人気と知名度が特に高い作品、例えば「NARUTO」や「BLEACH」なんかを題材にするってのはダメなのかね?ストーリーもキャラも十分すぎる程多い。

そういう一昔前のだけでなく最近の人気作品の「鬼滅の刃」も行けるのでは。
ストーリーは完結しているし、各キャラごとの視点などアニメやマンガで描写されなかった部分のストーリーも使えてユーザーを深みに誘える。
FGOが出た当時ってFateのアニメはstay nightとZeroしかなかった。大人気だけど作品に関して多くを知るならばゲームかFGOしか無い状態だったからFGOが人気になったし、その影響によってFateの関連グッズやゲームも盛り上がるようになった。鬼滅の刃もこういうことが出来るだろう。

Fateは描写されない背景設定が膨大できのこがまだ公開していない情報がたくさんあったが「鬼滅の刃」はそこまで多くないぞ。こそこそ話くらいじゃ足りないというか、鬼滅の刃はそういうのを表に出して喋らせたから広い範囲で当たったというのもあるわけで……
それにFateは十数年分のファン層がいてネット上のコミュニティや情報が多かったのでFGOから入門した新規が次のステップに進みやすかったというのもあるから「鬼滅の刃」とは条件がかなり違うかと。

既存のストーリーそのままなぞるだけだと課金する動機にはならないだろう。しかもユーザーはアニメやマンガではなくテキストで見せられるんだから。
少なくとも新しいストーリー展開が無いとね。

単純に原作ストーリーを追体験とかいうのは嬉しくないからなあ……

FGOの最大の武器は有名IPの原作を活用した作品ではなく、FGO自体がそのIPの最新の公式ストーリーコンテンツだったということだろうね。
他のFateシリーズの世界観やキャラも取り込んで原作者が直接執筆、監督している新しいストーリーが展開された。

それには同意する。
FGOはFateというIPの最先端のストーリー、Fateシリーズで欠かすことのできない作品の一つとして生み出されているわけで、他の作品のように既存IPを食いつぶしていくわけではない。だから自前の二次創作で更に盛り上がったりもできる。

FGO的なモデルって、ある意味ではIPの価値に対する検査みたいなもんじゃないかな。ゲームの出来や遊び方という部分を盾にできない。
現代の市場におけるIPの本当の強さを試される面があるように感じられて興味深い。

実際、ディライトワークスがガワだけ変えて出したサクラ大戦のソシャゲは悲惨なことになってるからな……

いや今の時代さすがに有名IP使えばそのまま稼げるわけではないよ。
他の作品と競争しながらそのIPのファンも新規顧客も取り込まなければならないから市場競争には巻き込まれる。更に言えばソシャゲは運営の能力というのも試される。
FGOが最初の数か月を生き延びられたのも間違いなくIPの強さによるものだったから、IPの価値が試される作り方だというのは否定しないけどね。

一応弁護しておくが「とある科学の禁書目録」も「NARUTO」もFGOシステムじゃないだけで独自のソシャゲはそこそこ成功している。
あと「ドラゴンボール」は特に強くて世界的にかなり稼いでいる。

二次元で強大なIPを使って大当たりしているのだと、ディズニーというのがある。
しかしディズニーは悪役の美形化という独自路線での大成功だから、FGOとはまた別の意味で参考にしにくいんだよね……

IPの価値について言い出すとFateも実はFGO以前にソシャゲがあって、普通にコケているからな……

ウチの国の謎のブラウザゲーじゃなくて?

Fate/Zeroでufotableの新規イラストもたくさん投入されたのがあったことはあったのよ……

完結している作品って実はソシャゲには向いていないと思う。人気キャラに関しても大体は序盤〜中盤で最後の方はパッとしない。新キャラを出し続けて稼ぐのが難しくて、結局季節やイベント限定スキン替え商売になるかと。
上で出ているドラゴンボールも原作が現在も拡大し続けているわけだからね。

そう言えば少年ジャンプ系のキャラを出してのクロスオーバーみたいなのはどうなの?
こういう企画はたまに出ているけどFGO的なソシャゲでやれば当たりそうに思えるのだが。

少年ジャンプ系は個別の作品で十分に稼げているからFGOみたいな大戦やる必要性が無いんじゃないか?
やったらむしろ各IPの価値が落ちそう。

オタク向けでIPの大きさがあってというなら東方シリーズや初音ミクとか?あと失敗ではないくらいだと「まどか☆マギカ」があるかな。
どれも良い作家がいれば……くらいだが、それが一番難しいか。

確か東方もソシャゲはなかったっけ?
実際の所、型月と同レベルのIPが無いわけじゃない。しかしFGO的なキャラ追加とテキスト展開スタイルのソシャゲ向きの内容で作家がいてというのだと途端に厳しくなる。

FGOは英霊という概念がソシャゲに限らず便利過ぎる。歴史上の有名人や神話から好き勝手に新キャラを作れるし、そのキャラの発展性も強力だ。

サーヴァント的な歴史ネタを解釈したキャラに関しては例えばFGOシステムじゃないが国産の「王者栄耀」のヒーローユニットがいるし様々なジャンルで使われていると思う。問題はやはりストーリーだろう。費用的な面ではそこまでかからないが高レベルの人材がどこも確保できていない。

FGOの強みはストーリーの面白さもだけど、ストーリーのテンプレがそのままガチャシステムに直結していることだろう。
ストーリー内でサーヴァントを死亡させてもプレイヤーが再び召喚する分には問題無いし、ストーリーで一時的に仲間になったサーヴァントはプレイヤーと必ず別れさせられる。
だから誰も死なずに終わるようなぬるい展開にする必要が無いし、キャラが命をがけた攻撃なんてのもできるし、ストーリー上で死んだ仲間をどうしても召喚したくなって課金が動く。
これが他の作品がストーリー重視でやってみて気付くFateのサーヴァントシステムの便利さというかズルさというか……

理解できる。確かに歴史や神話の人物をもとにキャラを作るのはオリジナルに比べて楽だとか、元ネタのおかげでメインストーリーにあまり関らないキャラもなんだか深みがあるように感じられる、考察できるのはズルいみたいな話ある。
しかし私はFGOに関してはそれ以上にキャラを死なせられる、死んでも別の存在として無理なく活躍させられることが凄いと思っている。本当に上手いことを考えたもんだよ。

劇的なストーリーをもった有名な存在を元ネタにキャラを作るということ自体はFateだけのものじゃないからね。
例えばそれを上手く別ジャンルでやれそうなのがウマ娘だ。日本の競走馬の伝説や評価をベースに萌え擬人化してキャラ同士の関係やストーリーも作っている。元ネタがドラマチックだからウマ娘の方も熱いストーリーとキャラにできるわけだし実際それで高評価だ。

だがそれを単純にやれば上手くいくわけではない。
歴史上の人物を原型にしたキャラを出すソシャゲは少なくないし国産作品にもあるけどFGOのような高評価を獲得できることは稀だ。

FGOはストーリーが良いのは分かるが、ゲームとしてはシステムも快適さも微妙なまま大人気になったのは本当に不思議だ……
IPの力はともかく、近頃の日本のこの手のゲーム自体はFGOよりマシなのばかりなのに盛り上がらない。

そうとは限らない。富士見ファンタジア文庫のラノベIP大戦な新作はシステム周り微妙で厳しいし、FGOと同じディライトワークスが出したサクラ大戦のソシャゲもFGOの初期システム使っているから進歩しているかとなると怪しい。
画は綺麗に見えるけど実際に触ってみると微妙だったり、プレイする際のストレスが別の形で存在したりする。

FGOに関しては「こんなもの」だと慣れているけど、時代が進んだことにより新しい作品に関しては評価基準が厳しくなっているからね。恐らくFGO的な大当たりを再現するのは不可能だろう。

皆はよくFGOのゲーム性の無さを馬鹿にするけど、簡単だし割り切ればやり込む時間もそんなに必要ない、ソーシャル要素も無いというのは大きいよ。
我ながらよくこんなに長くログイン勢と復帰を繰り返せるもんだと思うが、ソーシャル要素もランキングもPVPも協力要求のPVEも無いのは自分だけの世界観に浸りたい人間にとってはありがたいものなのだよ。

結局、他の有名IPを使ったソシャゲとFGOとの違いについては原作者がどれだけ関わったか、関わっているとユーザーに信じてもらえるかじゃないかな。
FGOはきのこがメインストーリーを監督している、直接執筆している章があるというのは非常に大きい。

同意。
FGOはFateのIPじゃなくてFateの最新公式展開を奈須きのこが全力で展開するから人気になった、ゲームの出来が悪くてもファンが残ったということなのでは。

キャラに関しても元ネタで目を引けて設定が把握しやすく作りやすいというのは間違いなくあるだろうけど、同時にそのキャラが作中でどう活躍するかどう扱われるかも大事だ。
シナリオライターの力量も必要だが、ユーザーの求める方向性と合っていないと課金は動かない。

このスレを見ながら改めて考えてみたけど、やはり他の人気IPが前面に出てくるようなソシャゲには奈須きのこと武内崇的な関係者が直接関わっていないというのが大きいのでは。
FGOのように信頼できる関係者により看板になるシナリオ、イラスト素材を新規に作りだせる、世界観を違和感なく広げられるというのはそのIPのファンにとって非常に大きい。人気IPならそのまま人気を拡大維持して食っていける程に。

理解できる話だね。
他の作品は作者が版権売ってあとは積極な関与はしないことが多い。IPだけ掲げて公式とやられても不安しかないからな……



とまぁ、こんな感じで。
中国でもFGOの人気が爆発していたこともあり、人気になった理由、原動力となった存在などについてはイロイロと考えられるものがあるようです。

ちなみに管理人はこの後ガラテアに突撃する予定です。迷いましたがエイプリルフールで出現したひどいキメラサーヴァントの数々が面白かったのと、フミカネ鯖でイベントでも良いキャラしていたのでやはり欲しくなってしまい……
直近のコラボはワルツで第二部六章も6月なのでここで貯めた石と呼符を溶かしてもたぶんだいじょうぶでしょう。


とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

中国オタク「近頃感じる日本では流行っているのにこっちでは流行らないものって何があるだろう?」

恥ずかしながらエイプリルフールネタを追いかけていてアップの予約を忘れていました。
今日は各所のエイプリルフールネタを追いかけるので忙しい方も多いでしょうし、簡単なネタで一つやらせていただきます。

一昔前と比べて、現在では日中のオタク分野で人気になる作品やジャンルに違いがどんどん縮小しているという話があります。
実際毎シーズンの新作アニメの人気動向などを追いかけていると納得できる話ではあるのですが、全部が全部そうではなく日本と中国で人気の違いがハッキリ出る作品やジャンルもあるようです。

中国のソッチ系のサイトでは
「日本では流行っているのに中国では流行らないジャンル、作品」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


近頃感じる日本では流行っているのにこっちでは流行らないものって何があるだろう?作品でもジャンルでも構わないし、主観的な意見でも構わないので皆の感じるままに話して見てくれ。

とりあえず思い付くのはアイドル系や萌え擬人化系?

萌え擬人化はジャンル次第じゃないかな。動物系はやはり日本や欧米が活発だけどミリタリーに関してはウチの国の市場規模がソシャゲなどによって非常に大きくなっている。

日常系は結局定着しなかったなあ……今でも需要が皆無というわけではないし、概念だけは残ったが。

カード系とかホビー系。「遊戯王」は昔大人気になって今も根強い人気があるけど、他はやはり販促対象になる物が無いから厳しいのかね。
遊戯王は田舎でさえも海賊版カードが乱舞していた時代があるから別枠として考えたくなる。

物が無くても大丈夫そうな作品でもダメだと思うぞ。「シャドウバース」とかさっぱりだし。

そういう方向で考えるとゲーム原作も全般的に微妙な気がするな……

ゲーム原作は最近「ウマ娘」が人気だし「プリコネR」とかも人気になったから、アニメ作品の質次第じゃないか?ゲーム原作系は雑なのも多いから。

芳文社系作品は一時期それなりに存在感はあったんだけどね。

百合系や耽美系……・

いや待て。ウチの国で耽美系とかBLとかむしろ流行り過ぎだろ……!定期的に規制や取締りしている。

でも耽美系コンテンツは稼げるからいつの間にか復活して過激化して取り締まられての繰り返しの結果、近頃はついに制作企画通らなくなったらしいが……今度はどうなるのかね。

百合系はむしろ現在拡大中じゃないか?
ジャンルは今が中国オタク史上最も熱い。

「ゆるゆり」のように一昔前の定番百合作品はネタだけ有名になって作品はほぼ語られていない印象だし日本との違いは大きいかと。

アイマスやラブライブみたいなアイドル系作品は日本で大人気なのに中国国内だと冷え冷えなんだよね……ごく一部に狂ったようなレベルのファンはいるけど規模を考えるとお世辞にも盛り上がっているとは言えないし、国産作品にもアイドルが題材の作品は見かけない。

女性向けだとアイドルに転生する作品はちょこちょこ見かけるな。ただ国内ではアイドルに負のイメージが付き過ぎているのが難しいかも。

女性向けソシャゲだとイケメンたっぷりなのはあるけど、アイドルはそこまで多くないかも。アイドル系キャラがいないわけじゃないが、テーマがアイドルというのだとすぐには思いつかない。

ネット小説だと乙女系なんかもあるし、アイドルテーマもあるような。
ただアニメまでいくのは珍しい。

ラブライブは最初のμ'sが国内で一時期本当に大人気になったから判断に迷うな。続編がパッとしないだけとも言えそうだし。

野球や野球をテーマにした作品
あれは本当に日本人限定の浪漫のあるテーマなんだろうね。甲子園とかよくわからないし。

日本のネット小説原作の作品に関してはよく分からんな
日本で大人気だとなんか派手な数字と一緒に宣伝されるがこっちで不発になることが多い。でも日本の反応を見ると界隈を飛び出すような人気作品だと感じられるような規模の反応や感想ではないことも少なくない。

これは「キングダム」だろう。日本では原作も売れてアニメもシリーズが続いて実写映画も大人気になっているけどこっちではさっぱり。

私も思い付いたのは「キングダム」だ。三国系はまだこっちでも人気になるが、戦国系は人気にならないね。

名前だけは聞いたことがあるけど、どの辺りの時代なの?

戦国末期。ただ時代考証は重視されていないし武将の解釈も日本の二次元的だから、見ていて引っかかる人も少なくない。それがこっちで人気にならない理由の一つではないかと。
題材無しに考えればつまらない作品ではないと思うんだが。

百合とアイドルの人気の差は中国と日本の文化的な違いを強く感じる部分かな。
日本のオタクは百合を非常に好むから百合が大きな石上になっている。それに対してウチの国では百合やアイドルは人気に対する足かせ状態になっているような状況だ……

日本はアイドル産業が昔からあって現実社会で形を変えながら続いているし、二次元では理想のアイドル界というまさに偶像を投影したジャンルが成立しているからね。それに対してウチの国ではアイドル産業がきちんと成立したことは無い。
あとウチの国では百合とアイドルの二つをセットで認識する人が多くなっているのも人気が縮小するというか、新人の参加を難しくしているように思えたり。

ウチの国の方の百合とアイドルについては概ね同意だが、日本で百合人気ってどうなんだ?大人気と聞くが、実際どうなんだ?二次創作でも薄い本でもそこまで多くは無いぞ?発言力や発信力はあるようだが、これはウチの国でも変わらないような……

日本で百合市場があるのは間違いない。
とりあえず百合がウチの国ではガチ百合に関しては市場の需要も小さいが確実にあるが、ライトな百合の方の需要は見えてこない。日本はこの辺りのライトな百合の市場も結構大きいのがウチの国とのハッキリした違いだろう。

結局は男性主人公がいないと見てもらえないのがちょっと悲しい。
あと主人公では熱血系はどうも微妙だね。日本の作品だと常に一定の割合で存在していて高い人気を獲得するのも出るという印象があるのだが。

一応それでも「マリア様がみてる」が日本で大人気……な頃よりも語れる人は増えてはいるんだけどね……

このテーマならばロボだろう。
日本ではいまだに根強い人気ジャンルだし、ガンダムもエヴァもIPとして強力。
こっちだと上の世代のおっさんが見るジャンル扱い。

ロボ、スパロボ系は国内だと扱い微妙になっているよね。人気にならない。
逆にギャグ系はたまに「坂本ですが?」や「斉木楠雄のΨ難」のように日本でも人気が無いわけじゃないが、こっちでは人気爆発の覇権クラスになるみたいなこともある。

オタク向け魔法少女作品は日本の二次元独自というか、他の国ではなかなか出てこない、商業として成立し難いジャンルではないかと。

子供向けなら国内でも変身モノはそこそこあるんだけどね。オタク向けだと……

上の方で野球が出ているけど、そもそもスポーツ系作品が無いよ!!

あー……そう言えばそうだ。スポーツ系は国内だと見る人が少なくて成立しないよな。
武侠系や中華ファンタジーでないとダメだ。

学園モノ、特に学生の恋愛モノかなあ
無いわけじゃないがアニメで見る機会はあきらかに少ない

そういうのだと中高生の恋愛かな。日本がそういう作品多過ぎるのと、ウチの国では子供の恋愛が全般的に悪い物扱いされる社会的な事情があるといったことから非常に大きな差になっている。

押井守作品のアレとかコレとか。
敏感な問題に関わるのでウチの国では現在人気になりようが無い……!



とまぁ、こんな感じで。
実際にどうなのかはさておき、現在の中国オタク界隈の感覚による「中国では流行らない、人気にならない」作品やジャンルがイロイロと出ていました。

ただ今回出ているジャンルや作品の中には一昔前には流行っていた、現在も世代によっては一定のファンがいるようなものも混じっているので、新作や過去の名作の人気などについて考える際には少々気を付けて扱った方が良さそうな気もしますね。

とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
百元籠羊
十数年の中国生活をとりあえず終えて帰国。のんべんだらりと生息中。
中国でのエネルギー源は刀削麺と煎餅果子(中華クレープ)でした。最近は日本でも刀削麺の美味しいお店が増えてきて嬉しいです。

中国に広まっちゃった日本のオタク文化や、中国のオタクな若者達に関する質問、更には当ブログへのネタ提供にツッコミなど大歓迎でございます。

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このブログのまとめ+αな本 「オタ中国人の憂鬱 怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力」 が出ています。
ちなみに「中國宅宅的憂鬱:日本萌力,平息中國人的怒氣」というタイトルで中国語繁体字版も出ております。 こちらの記事で書籍内容についての簡単な紹介をさせていただきました。
「日・韓・中 トンデモ本の世界」で、中国オタク事情に関するコラムを2本書かせていただきました。



ブログではまとめたり詳しく書いたりするのが難しい内容を書く機会をいただけたのはとても有難かったですし、トンデモ本シリーズなので読者層も濃いということで「ある程度濃い方向で書いてもOK」と、昔出したブログのまとめ本よりもツッコんだ内容を書けたのも楽しかったです。
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