ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
最近は日本のいわゆるなろう系的な異世界転移、転生系作品がアニメやマンガなどを通じて中国オタク界隈にかなり入っていますが、そういった作品は日本産のファンタジー世界、剣と魔法そして勇者の存在する世界観の作品も多いことから
「中国オタク史上、かつてないほど日本産の『勇者』が目に付く状況」
といった見方もできるそうです。
しかし中国本土ではいわゆる「勇者」の概念や扱いに関してピンと来ない部分も多いらしく、何かと疑問が出たりツッコミの対象になったりしているそうです。
中国のソッチ系のサイトではそういった方向の話題として
「納得できる、良いと感じられる勇者の出る作品」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
皆が批判する日本の「勇者」だが、その勇者の描写や設定に関して納得できる良いと感じられる作品ってあるの?たまにあの作品の勇者の設定は良かった的な話も聞くのだが。
それならばまず、皆大好きなのは「ランス」だろう。
あれは納得している人ばかりだ。
ランス世界観における勇者はみんな評価しているし、面白い作品に出てくる面白い勇者像が無いわけではないな。
ラノベ批判と似たようなネタかも。面白い物、楽しめる物はある。
でも作品と違って「勇者」に関して納得できるシステムやキャラの扱いがあまり無いかも……
俺にとっては「ガオガイガー」くらいしか勇者と認められるキャラはいない!
他に評価が高いのは「勇者互助組合 交流型掲示板」じゃないか。
それもあったね。
システムを皮肉に解釈するとかネタにするみたいなのは評価が高い気がする。
勇者になって俺TUEEEEEはやはりダメか
だろうね。天に選ばれた、伝説の勇者みたいなテンプレは嫌われる。
チートするにしても好みや納得できる背景設定は必要だから。
日本の作品に出てくる勇者って、アメコミ的なヒーローじゃない独特な存在だ。設定に関しても曖昧というか童話的なものにしているから考え出すと矛盾が気になって来るんだよね。
「勇者」に関しては例えば「六花の勇者」のように英雄的なキャラの称号として扱われることもあるにはあるけど、やはり独特な存在だよなあ
そこまで難しく考えないで良いと思う。日本のラノベを見ていくと、勇者は職業の一種だ。ゲーム的な意味合いで理解するのが良いんじゃないかな?
ヒーローユニットのクラスが「勇者」で、日本系だと武士や巫女と似たようなカテゴリ。ただし希少性は非常に高く世界唯一の存在であることも多い。
極論で言えば村人や商人といった職業みたいなものだよな
基本的にはその国で人気、定番となっているRPGの主人公だと思えば良いんじゃないかと。日本が勇者ならウチの国は侠客系……大侠だろう。
だからウチの感覚で見ると引っかかる部分も多い。日本の勇者ほどじゃないがアメコミのヒーローに対してもウチの国の人間は引っかかりを覚えるわけだしね。
昔読んだ「魔王倒したし帰るか」が良かった。上でも言われているが自分はJRPGのお約束部分を皮肉に解釈するのが好みなのかも。
「勇者互助組合 交流型掲示板」は掲示板形式で様々な異世界と様々な種類の勇者を描写して独特な交流を行って見せる作品だが、その中で勇者の黒歴史も混じった経歴やそれに対するツッコミなどのネタを通じて勇者という存在についてや勇者になったことによる苦悩が浮き彫りになってくるのが面白い。
そこは同意。
ただそういう分析が既に行われているから、後は俺TUEEEEEをする主人公が踏み台にするような装置になっていってしまったのかも。
「まおゆう魔王勇者」とかも勇者と世界観の分析としては面白かったよ。ただ文章がやたらと長い上に区切りが独特で少々ハードルが高い。
要素を中心に見ていくと日本式ファンタジーと勇者もそこまで特殊なものではないんだけどね。例えば天に選ばれるというのはアーサー王物語的なテンプレとも言えるわけで。
だからfateが流行ったのか!まぁ自分は詳しくは知らないんだが
日本の作品の「勇者」は偉業を達成する過程、これから苦難というか冒険に立ち向かう或いは現在進行形で冒険しているというのが多いような?偉業を達成して勇者と称されるみたいなのはやはり珍しいし、いわゆる「英雄」とは違うよね。
多くの人が引っかかっているのは、いきなり勇者だ!特別な存在だ!魔王を倒せ!!になることなんじゃないかな。
クエストを幾つもクリアして名声を得て、その後に王国の援助のもと魔王だかドラゴンだかを倒すクエストに出るというなら分かるんだが。
それに関してはほぼ「ドラゴンクエスト」が悪いと言える。
ドラゴンクエストが日本の作品において「勇者」を職業として扱うことを決定付けた。シリーズに共通するのがプレイヤーが操作する主人公が「勇者」でその勇者は天に選ばれた存在として扱われる。
昔のゲームだったら簡単に「そういうもの」だと考えられたけど、世界観を意識させられる別の媒体の作品、それも最近の作品だと厳しいよね。
ドラクエと勇者の関係については正確にはドラクエ3からだね。
ちなみにドラクエシリーズも1と2は勇者の末裔が主人公で勇者という扱いではない。
ドラクエも天に選ばれし勇者が主人公という作品の割合はそこまで高くないんだが影響力が強大な人気ナンバリング作品が天に選ばれし勇者が主人公の作品だからね。
その影響を受けた人間が作品を書いてイメージが蓄積されていったのが今の日本の二次元ファンタジーということなのでは。
最近のドラクエでは勇者は称号じゃなくて、特殊な条件で転職できる職業で雷撃など独自の今日スキルがあるといった扱いかな?
どちらにしろ、勇者に関してはドラクエ発のイメージが広まって 職業と身分の合わさった独特の存在になっていると思われる。
日本ではなぜ勇者が好まれるのかという愚痴だか批判だかな話はよく出ているけど、近頃の作品は傲慢な勇者をゴミ職業やゴミスキル持ち(という評価をされている世界観だが実は強スキルというのはよくある)が倒すという展開が多いし、日本でも天に選ばれた勇者は嫌われていると見てもいいのでは。
その見方には同意。
勇者という特別な職業と身分がある種の既得権益やチートと見做され、それに溺れる人間を倒すのが爽快感につながるんだろう
チートを倒すのに別のチートを持って来るのはツッコミたくなるが、それだけ勇者というチートの存在感が強いとも言えそう。
とは言え、単純にやられ役としての勇者もあんまり納得できる存在じゃないからね。敵としての格、倒した時の爽快感がちょっと。
ああいうのは日本人なら印象が違うんだろうか……
話を戻すが日本の二次元の勇者に関しては九井諒子の短編に出てきたように、舞台装置含む設定としてなら良いと思う。
定番のイメージ自体は広まっているから、それを活用して驚かせてくるのは面白いし歓迎。私は「Helck」みたいな勇者ネタは大好き。
既に出ているけど、「ランス」の勇者の設定は本当に私の好みだ。
私はランス10で初めて知ったけど、ターンごとに表示される人類の死亡比率とそれに直結した勇者の能力解放とか設定もそれを活かす演出もよく考えたもんだと感心した。
一応、ランスの世界だと「10」になる前はまだドラクエ的な普通の勇者という雰囲気だったんだけどね。「10」の状況がえぐ過ぎるがその中で力を発揮して結局世界システムに翻弄されるだけの勇者という存在は特に強い印象を与えてくる。もちろんゲームの障害としての存在感も合わせてだけどね!
あまり勇者関係の批判が出ないということなら「結城友奈」シリーズはどうだろう?
自分はあそこまでいくと今度は逆方向のご都合主義に思えてちょっと厳しいかな。
勇者設定に納得がいかないことは必ずしも鬱展開が見たい勇者を否定するのが見たいというわけではないので。
「結城友奈」は近年のオタク向け魔法少女の亜流という印象の方が強い。
「葬送のフリーレン」はどうかな?
私はああいう世界観紹介メインの話の方が良いのかも。勇者はキャラよりも舞台装置的なもので。
私も「葬送のフリーレン」の勇者なら好みというか、勇者関係をテーマにした作品では一番好きかも。キャラクターがややテンプレ的な所はあるけど冒険の後日談というありそうであまり無いタイプの話が良い。こういうのをもっとたくさん見たい。
「葬送のフリーレン」の勇者って実は伝説の剣が抜けなかったというのも良いよね。魔王を倒せば偽物本物関係ないというスタンスの、偉業を果たしたキャラなら納得できるし勇者という身分の使い方としても好意的に見れる。
ドラクエの影響だと思うのだが……私はドラクエなら「ビルダーズ2」が大好きでそっちのイメージが強いから、ドラクエ系勇者と言われても完全に納得はできていない。もちろんネタになっている勇者像に合ってはいるんだけど、合わない部分もそれなりに思い付いてね。
勇者って能力的にはパラディンや武士の上位、強化版のクラスなことが多いんだけど社会的な地位や特別扱いが伴うから混乱するんだよ。
王子様がお姫様を助けるストーリーの王子様ポジションみたいになっているような気もするが……うーむ。
日本の作品の勇者って成長することが前提の職業だからね。既に功績のある英雄とはそこが違うし日本の作品には少年主人公が存在するのと共通する部分もある。
だから成長する描写が無いと記号感が強くなり過ぎるのでは。
とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々の好みや感じているモヤモヤのようなものが出ていました。
この辺りに関しては、中国本土で日本のRPGが本格的に意識されるようになったのはPS以降だったことから現在の勇者のイメージを構築したFC〜SFCのドラクエをプレイした経験や意識する機会があまりなかったという事情も影響している模様です。
ちなみにこのネタを教えてくれた方からも
「日本の作品の勇者の元ネタがドラゴンクエストだという知識は中国にも広まっているのですが、具体的にどうなのかという段階になると個人ごとの認識の振れ幅が大きくなります」
「再アニメ化された『ダイの大冒険』でも勇者扱いで出てくるのは偽物の勇者やアバン先生でダイは勇者というよりも少年マンガの主人公という印象が強いかもしれません」
「私自身も身近な所で遊ぶ機会のあるドラゴンクエストの勇者とラノベに出てくる勇者には何らかの違いがあるように感じられて戸惑っていたこともあります」
といった話がありましたので、日本で蓄積されてネタにされる勇者のイメージについて、中国オタク界隈ではいまだに混乱する部分もあるようです。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
中国オタク「日本の作品の『勇者』って英語ならなんて言うんだ?漢字そのままで何となく使っていたが、自分の認識に自信が無い」
最近は日本のいわゆるなろう系的な異世界転移、転生系作品がアニメやマンガなどを通じて中国オタク界隈にかなり入っていますが、そういった作品は日本産のファンタジー世界、剣と魔法そして勇者の存在する世界観の作品も多いことから
「中国オタク史上、かつてないほど日本産の『勇者』が目に付く状況」
といった見方もできるそうです。
しかし中国本土ではいわゆる「勇者」の概念や扱いに関してピンと来ない部分も多いらしく、何かと疑問が出たりツッコミの対象になったりしているそうです。
中国のソッチ系のサイトではそういった方向の話題として
「納得できる、良いと感じられる勇者の出る作品」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
皆が批判する日本の「勇者」だが、その勇者の描写や設定に関して納得できる良いと感じられる作品ってあるの?たまにあの作品の勇者の設定は良かった的な話も聞くのだが。
それならばまず、皆大好きなのは「ランス」だろう。
あれは納得している人ばかりだ。
ランス世界観における勇者はみんな評価しているし、面白い作品に出てくる面白い勇者像が無いわけではないな。
ラノベ批判と似たようなネタかも。面白い物、楽しめる物はある。
でも作品と違って「勇者」に関して納得できるシステムやキャラの扱いがあまり無いかも……
俺にとっては「ガオガイガー」くらいしか勇者と認められるキャラはいない!
他に評価が高いのは「勇者互助組合 交流型掲示板」じゃないか。
それもあったね。
システムを皮肉に解釈するとかネタにするみたいなのは評価が高い気がする。
勇者になって俺TUEEEEEはやはりダメか
だろうね。天に選ばれた、伝説の勇者みたいなテンプレは嫌われる。
チートするにしても好みや納得できる背景設定は必要だから。
日本の作品に出てくる勇者って、アメコミ的なヒーローじゃない独特な存在だ。設定に関しても曖昧というか童話的なものにしているから考え出すと矛盾が気になって来るんだよね。
「勇者」に関しては例えば「六花の勇者」のように英雄的なキャラの称号として扱われることもあるにはあるけど、やはり独特な存在だよなあ
そこまで難しく考えないで良いと思う。日本のラノベを見ていくと、勇者は職業の一種だ。ゲーム的な意味合いで理解するのが良いんじゃないかな?
ヒーローユニットのクラスが「勇者」で、日本系だと武士や巫女と似たようなカテゴリ。ただし希少性は非常に高く世界唯一の存在であることも多い。
極論で言えば村人や商人といった職業みたいなものだよな
基本的にはその国で人気、定番となっているRPGの主人公だと思えば良いんじゃないかと。日本が勇者ならウチの国は侠客系……大侠だろう。
だからウチの感覚で見ると引っかかる部分も多い。日本の勇者ほどじゃないがアメコミのヒーローに対してもウチの国の人間は引っかかりを覚えるわけだしね。
昔読んだ「魔王倒したし帰るか」が良かった。上でも言われているが自分はJRPGのお約束部分を皮肉に解釈するのが好みなのかも。
「勇者互助組合 交流型掲示板」は掲示板形式で様々な異世界と様々な種類の勇者を描写して独特な交流を行って見せる作品だが、その中で勇者の黒歴史も混じった経歴やそれに対するツッコミなどのネタを通じて勇者という存在についてや勇者になったことによる苦悩が浮き彫りになってくるのが面白い。
そこは同意。
ただそういう分析が既に行われているから、後は俺TUEEEEEをする主人公が踏み台にするような装置になっていってしまったのかも。
「まおゆう魔王勇者」とかも勇者と世界観の分析としては面白かったよ。ただ文章がやたらと長い上に区切りが独特で少々ハードルが高い。
要素を中心に見ていくと日本式ファンタジーと勇者もそこまで特殊なものではないんだけどね。例えば天に選ばれるというのはアーサー王物語的なテンプレとも言えるわけで。
だからfateが流行ったのか!まぁ自分は詳しくは知らないんだが
日本の作品の「勇者」は偉業を達成する過程、これから苦難というか冒険に立ち向かう或いは現在進行形で冒険しているというのが多いような?偉業を達成して勇者と称されるみたいなのはやはり珍しいし、いわゆる「英雄」とは違うよね。
多くの人が引っかかっているのは、いきなり勇者だ!特別な存在だ!魔王を倒せ!!になることなんじゃないかな。
クエストを幾つもクリアして名声を得て、その後に王国の援助のもと魔王だかドラゴンだかを倒すクエストに出るというなら分かるんだが。
それに関してはほぼ「ドラゴンクエスト」が悪いと言える。
ドラゴンクエストが日本の作品において「勇者」を職業として扱うことを決定付けた。シリーズに共通するのがプレイヤーが操作する主人公が「勇者」でその勇者は天に選ばれた存在として扱われる。
昔のゲームだったら簡単に「そういうもの」だと考えられたけど、世界観を意識させられる別の媒体の作品、それも最近の作品だと厳しいよね。
ドラクエと勇者の関係については正確にはドラクエ3からだね。
ちなみにドラクエシリーズも1と2は勇者の末裔が主人公で勇者という扱いではない。
ドラクエも天に選ばれし勇者が主人公という作品の割合はそこまで高くないんだが影響力が強大な人気ナンバリング作品が天に選ばれし勇者が主人公の作品だからね。
その影響を受けた人間が作品を書いてイメージが蓄積されていったのが今の日本の二次元ファンタジーということなのでは。
最近のドラクエでは勇者は称号じゃなくて、特殊な条件で転職できる職業で雷撃など独自の今日スキルがあるといった扱いかな?
どちらにしろ、勇者に関してはドラクエ発のイメージが広まって 職業と身分の合わさった独特の存在になっていると思われる。
日本ではなぜ勇者が好まれるのかという愚痴だか批判だかな話はよく出ているけど、近頃の作品は傲慢な勇者をゴミ職業やゴミスキル持ち(という評価をされている世界観だが実は強スキルというのはよくある)が倒すという展開が多いし、日本でも天に選ばれた勇者は嫌われていると見てもいいのでは。
その見方には同意。
勇者という特別な職業と身分がある種の既得権益やチートと見做され、それに溺れる人間を倒すのが爽快感につながるんだろう
チートを倒すのに別のチートを持って来るのはツッコミたくなるが、それだけ勇者というチートの存在感が強いとも言えそう。
とは言え、単純にやられ役としての勇者もあんまり納得できる存在じゃないからね。敵としての格、倒した時の爽快感がちょっと。
ああいうのは日本人なら印象が違うんだろうか……
話を戻すが日本の二次元の勇者に関しては九井諒子の短編に出てきたように、舞台装置含む設定としてなら良いと思う。
定番のイメージ自体は広まっているから、それを活用して驚かせてくるのは面白いし歓迎。私は「Helck」みたいな勇者ネタは大好き。
既に出ているけど、「ランス」の勇者の設定は本当に私の好みだ。
私はランス10で初めて知ったけど、ターンごとに表示される人類の死亡比率とそれに直結した勇者の能力解放とか設定もそれを活かす演出もよく考えたもんだと感心した。
一応、ランスの世界だと「10」になる前はまだドラクエ的な普通の勇者という雰囲気だったんだけどね。「10」の状況がえぐ過ぎるがその中で力を発揮して結局世界システムに翻弄されるだけの勇者という存在は特に強い印象を与えてくる。もちろんゲームの障害としての存在感も合わせてだけどね!
あまり勇者関係の批判が出ないということなら「結城友奈」シリーズはどうだろう?
自分はあそこまでいくと今度は逆方向のご都合主義に思えてちょっと厳しいかな。
勇者設定に納得がいかないことは必ずしも鬱展開が見たい勇者を否定するのが見たいというわけではないので。
「結城友奈」は近年のオタク向け魔法少女の亜流という印象の方が強い。
「葬送のフリーレン」はどうかな?
私はああいう世界観紹介メインの話の方が良いのかも。勇者はキャラよりも舞台装置的なもので。
私も「葬送のフリーレン」の勇者なら好みというか、勇者関係をテーマにした作品では一番好きかも。キャラクターがややテンプレ的な所はあるけど冒険の後日談というありそうであまり無いタイプの話が良い。こういうのをもっとたくさん見たい。
「葬送のフリーレン」の勇者って実は伝説の剣が抜けなかったというのも良いよね。魔王を倒せば偽物本物関係ないというスタンスの、偉業を果たしたキャラなら納得できるし勇者という身分の使い方としても好意的に見れる。
ドラクエの影響だと思うのだが……私はドラクエなら「ビルダーズ2」が大好きでそっちのイメージが強いから、ドラクエ系勇者と言われても完全に納得はできていない。もちろんネタになっている勇者像に合ってはいるんだけど、合わない部分もそれなりに思い付いてね。
勇者って能力的にはパラディンや武士の上位、強化版のクラスなことが多いんだけど社会的な地位や特別扱いが伴うから混乱するんだよ。
王子様がお姫様を助けるストーリーの王子様ポジションみたいになっているような気もするが……うーむ。
日本の作品の勇者って成長することが前提の職業だからね。既に功績のある英雄とはそこが違うし日本の作品には少年主人公が存在するのと共通する部分もある。
だから成長する描写が無いと記号感が強くなり過ぎるのでは。
とまぁ、こんな感じで。
中国オタクの面々の好みや感じているモヤモヤのようなものが出ていました。
この辺りに関しては、中国本土で日本のRPGが本格的に意識されるようになったのはPS以降だったことから現在の勇者のイメージを構築したFC〜SFCのドラクエをプレイした経験や意識する機会があまりなかったという事情も影響している模様です。
ちなみにこのネタを教えてくれた方からも
「日本の作品の勇者の元ネタがドラゴンクエストだという知識は中国にも広まっているのですが、具体的にどうなのかという段階になると個人ごとの認識の振れ幅が大きくなります」
「再アニメ化された『ダイの大冒険』でも勇者扱いで出てくるのは偽物の勇者やアバン先生でダイは勇者というよりも少年マンガの主人公という印象が強いかもしれません」
「私自身も身近な所で遊ぶ機会のあるドラゴンクエストの勇者とラノベに出てくる勇者には何らかの違いがあるように感じられて戸惑っていたこともあります」
といった話がありましたので、日本で蓄積されてネタにされる勇者のイメージについて、中国オタク界隈ではいまだに混乱する部分もあるようです。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
中国オタク「日本の作品の『勇者』って英語ならなんて言うんだ?漢字そのままで何となく使っていたが、自分の認識に自信が無い」