ありがたいことにネタのタレコミをいただきましたので今回はそれについてを。
近頃は中国の方でも日本のオタク事情や業界の動向などに関するニュースがイロイロと流れているようですし、その手の情報に関してやたらと詳しい人も目に付きます。
しかし中には日本における実態がどうなっているかまでは把握しにくいジャンルもあるそうで、時々そういった分野に関して討論や情報交換が行われたりしているそうです。
中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本における実写の魔法少女作品の人気や扱い」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
日本では実写の魔法少女作品ってどうなの?流行ったことってあるの?
ウチの国では国産で二次元と三次元を合わせた独自の人気シリーズが出たこともあるけど。
「巴啦啦小魔仙」は一時期かなり人気だったよね。
あれって20世紀の日本の実写魔法少女から影響のある作品だったっけ。
あのシリーズの続編がどうなったのかは知らない自分でも作品ファン界隈を飛び越えたレベルの扱いになっていたのは覚えている。作画で日本に勝てる国産二次元だ!みたいな持ち上げられ方をしていたこともあったな……
でもあの作品に関しては二次元と三次元の組み合わせという言い方をすると、結果的にIPだけ同じだけど実写作品とアニメ作品が混在する、同一作品内でも一期目2D二期目3Dな混沌とした状態の方を意識してしまうかも。
実写魔法少女作品が日本で人気になったことがあると言えばある。
でも主に前世紀の話で、近年は人気の有無どころか作品が無い。
実写の国産だと「舞法天女」とかも。これ確か第三期が作られたのが一昨年だったよね。
日本ではもう実写魔法少女系作品、女の子向け特撮って作られてないんだっけ?
ちょっと調べてみたら、まだテレ東で実写魔法少女というか変身少女系の作品は作られ続けているみたいだね。
ガールズ×戦士シリーズだな。現在まで5作ある女児向けドラマだ。玩具も売られているからいわゆる魔法少女の流れにある作品じゃないかな?放映時間も日曜朝だ。
そのシリーズは第三期までウチの国での配信はあったはず。その後はどうなったっけ
「ポリス×戦士 ラブパトリーナ!」はこっちでやってたはず。「ウルトラマンZ」で国内の特撮人気とウルトラマン人気が急激に盛り上がった時に見た記憶があるから。個人的には悪くないと感じたよ。
実写版の魔法少女とか必要ないだろ……世界観やキャラとの相性が悪過ぎる。
三次元にしたら本当にダメなジャンルだよな。だから廃れたんだろう。
前世紀には存在感のある時期もあったジャンルというくらいでは。
どういう企画かは理解できなかったがちょっと前に「ガールガンレディ」という番組があったけど、あれもある種の実写魔法少女じゃないか?
あれは何だったんだろうな……バンダイの企画だから武器の玩具やプラモ売りたかったんだろうけどなぜ実写を……せもてもう少しキャスティングを……
日本では結構昔の話だが「セーラームーン」の実写版を作ったりしているから、需要や作りたいスタッフはいるんじゃないか?それに国産の方も元はウチの国の特撮魔法少女好きが立ち上げた企画だというのをどこかで見た記憶がある。
あったなあ、セーラームーン実写版。それなりの人気になったんだっけ?
確か日本ではまず変身魔法少女の実写版があって、そこに特撮が加わって特撮魔法少女ジャンルが形成されてアニメの魔法少女モノになっていったんじゃなかったか?
そしてアニメの発展に伴って消えていく子供向け作品の一つとして実写版魔法少女は消えていったのでは。
魔法少女自体は実写とは別の流れとして存在するはずだが。特撮の影響が無いとは言わないが……
二次元の魔法少女は変身魔法少女から始まったジャンルだけど、途中でアイドル要素が導入されてアイドルに変身する魔法少女というのも大きなジャンルになっている。ウチの国のテレビでも放映された「クリィミーマミ」はその代表的な作品だ。
実写魔法少女が出てくるのはその後だから特撮の歴史的に考えるとそこまで古くはない。そして日本の少女向け特撮の大きな転換点になったのは「美少女仮面ポワトリン」という作品だ。この作品が当たって特撮魔法少女的な作品が連続して作られるようになった。
「美少女仮面」は「セーラームーン」に大きな影響を与えた作品だっけ。だからセーラームーンの実写版制作はある種の原点回帰という説も?
「美少女仮面ポワトリン」は石ノ森章太郎作品だし、本当に日本の特撮系の流れだよね。日本の作品を調べてみると驚く「原作:石ノ森章太郎」の多さ……
改めて意識してみると恐ろしいほど広い範囲で仕事しているし影響を与えているのがわかるよな、石ノ森章太郎って……
このスレの話題で自分が思い付いたのは「有言実行三姉妹シュシュトリアン」だ。名作だと思う。そしてこれも石ノ森章太郎作品だったのをオタクになってから知った。
その魔法少女と特撮の関係については同意したくなるね。日本の特撮作品の中には魔法少女バトル系になりそうな作品が結構見つかる。
こっちの「巴啦啦小魔仙」も日本の特撮系魔法少女の影響からの作品だと聞くな。
今考えてみれば第一作の実写は明らかにそんな感じだった。
日本は今だと屋外の舞台でやる着ぐるみショーが盛んなんじゃないか?
テレビ番組になっているかは分からないが。
そうだね。自分の中でも日本の魔法少女の実写?だと着ぐるみになる印象だ
日本ではプリキュアシリーズはアニメだけでなく舞台イベントの子供向け着ぐるみショーで盛り上がっていると聞く。
自分は動画でしか見たこと無いけど、着ぐるみの中にはキレッキレの動きをして萌えポーズも上手いのとかいるからな……私は子供向けだと侮れないとも感じている
着ぐるみ系はウチの国に向いているかと思ったが、日本の着ぐるみショーの演出や商業的な活用を見ると現代の環境でも着ぐるみショーをやるのは無理だと思えてくるよ
クオリティや管理の問題もあるだろうけど、それに加えてウチの国では日本の着ぐるみショーの立ち位置を初期のオタクのコスプレ劇が上手く活用して地位を確立したというのもあるから、着ぐるみ系が発展しなかったのも無理はない
テレビ番組はともかく舞台は評価高いのがあるね。魔法少女に限らない二次元作品を人が演じる2.5次元とも言われているジャンルがある、あれは進化して市場規模も含めてかなりの存在になっていると聞くし、ファンからも結構歓迎されている。FGOの舞台版でも日本のファンは評価していたようだし。
あれは2.5次元用の設備を使った演出も行われているから、こっちで昔からやってるコスプレ劇みたいなイメージでいると驚くよ。
日本の二次元関係はテレビや映画の実写版以外にも舞台版があるからこっちでは分かりにくい所が少なくないんだよね。
例えば「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」などもある種の魔法少女的な属性を備えた実写作品とも言える。今の時代にありがちな子供向けではなくオタク向け特化ではあるけどね。
言ってみれば日本では魔法少女の実写に限らずオタク向けの非二次元なコンテンツ自体は今も作られ続けているのだろう。
とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈では特撮系、実写系がなかなか意識されないという話もありますし、今回の話題に関しても詳しい人とそうでない人の間には結構な差があるようでした。
今回のネタを教えてくれた方からも
「中国からは日本の作品の実写版、舞台展開というのは把握しにくいですし、イメージが古いままの人も多いです」
「そんな中に2.5次元など普通のアニメでは体験できない要素を取り入れた強烈な作品が入ってくると、日本以上に深く刺さることもあるようです」
といった話がありましたし、特撮や実写系作品に関しては近頃の中国では珍しくなってきている個人差の大きなジャンルという側面もあるのかもしれませんね。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
11/30修正:誤字脱字諸々を修正しました。ご指摘ありがとうございます。
近頃は中国の方でも日本のオタク事情や業界の動向などに関するニュースがイロイロと流れているようですし、その手の情報に関してやたらと詳しい人も目に付きます。
しかし中には日本における実態がどうなっているかまでは把握しにくいジャンルもあるそうで、時々そういった分野に関して討論や情報交換が行われたりしているそうです。
中国のソッチ系のサイトではそんな話題の一つとして
「日本における実写の魔法少女作品の人気や扱い」
といったことなどに関するやり取りが行われていましたので、以下に例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
日本では実写の魔法少女作品ってどうなの?流行ったことってあるの?
ウチの国では国産で二次元と三次元を合わせた独自の人気シリーズが出たこともあるけど。
「巴啦啦小魔仙」は一時期かなり人気だったよね。
あれって20世紀の日本の実写魔法少女から影響のある作品だったっけ。
あのシリーズの続編がどうなったのかは知らない自分でも作品ファン界隈を飛び越えたレベルの扱いになっていたのは覚えている。作画で日本に勝てる国産二次元だ!みたいな持ち上げられ方をしていたこともあったな……
でもあの作品に関しては二次元と三次元の組み合わせという言い方をすると、結果的にIPだけ同じだけど実写作品とアニメ作品が混在する、同一作品内でも一期目2D二期目3Dな混沌とした状態の方を意識してしまうかも。
実写魔法少女作品が日本で人気になったことがあると言えばある。
でも主に前世紀の話で、近年は人気の有無どころか作品が無い。
実写の国産だと「舞法天女」とかも。これ確か第三期が作られたのが一昨年だったよね。
日本ではもう実写魔法少女系作品、女の子向け特撮って作られてないんだっけ?
ちょっと調べてみたら、まだテレ東で実写魔法少女というか変身少女系の作品は作られ続けているみたいだね。
ガールズ×戦士シリーズだな。現在まで5作ある女児向けドラマだ。玩具も売られているからいわゆる魔法少女の流れにある作品じゃないかな?放映時間も日曜朝だ。
そのシリーズは第三期までウチの国での配信はあったはず。その後はどうなったっけ
「ポリス×戦士 ラブパトリーナ!」はこっちでやってたはず。「ウルトラマンZ」で国内の特撮人気とウルトラマン人気が急激に盛り上がった時に見た記憶があるから。個人的には悪くないと感じたよ。
実写版の魔法少女とか必要ないだろ……世界観やキャラとの相性が悪過ぎる。
三次元にしたら本当にダメなジャンルだよな。だから廃れたんだろう。
前世紀には存在感のある時期もあったジャンルというくらいでは。
どういう企画かは理解できなかったがちょっと前に「ガールガンレディ」という番組があったけど、あれもある種の実写魔法少女じゃないか?
あれは何だったんだろうな……バンダイの企画だから武器の玩具やプラモ売りたかったんだろうけどなぜ実写を……せもてもう少しキャスティングを……
日本では結構昔の話だが「セーラームーン」の実写版を作ったりしているから、需要や作りたいスタッフはいるんじゃないか?それに国産の方も元はウチの国の特撮魔法少女好きが立ち上げた企画だというのをどこかで見た記憶がある。
あったなあ、セーラームーン実写版。それなりの人気になったんだっけ?
確か日本ではまず変身魔法少女の実写版があって、そこに特撮が加わって特撮魔法少女ジャンルが形成されてアニメの魔法少女モノになっていったんじゃなかったか?
そしてアニメの発展に伴って消えていく子供向け作品の一つとして実写版魔法少女は消えていったのでは。
魔法少女自体は実写とは別の流れとして存在するはずだが。特撮の影響が無いとは言わないが……
二次元の魔法少女は変身魔法少女から始まったジャンルだけど、途中でアイドル要素が導入されてアイドルに変身する魔法少女というのも大きなジャンルになっている。ウチの国のテレビでも放映された「クリィミーマミ」はその代表的な作品だ。
実写魔法少女が出てくるのはその後だから特撮の歴史的に考えるとそこまで古くはない。そして日本の少女向け特撮の大きな転換点になったのは「美少女仮面ポワトリン」という作品だ。この作品が当たって特撮魔法少女的な作品が連続して作られるようになった。
「美少女仮面」は「セーラームーン」に大きな影響を与えた作品だっけ。だからセーラームーンの実写版制作はある種の原点回帰という説も?
「美少女仮面ポワトリン」は石ノ森章太郎作品だし、本当に日本の特撮系の流れだよね。日本の作品を調べてみると驚く「原作:石ノ森章太郎」の多さ……
改めて意識してみると恐ろしいほど広い範囲で仕事しているし影響を与えているのがわかるよな、石ノ森章太郎って……
このスレの話題で自分が思い付いたのは「有言実行三姉妹シュシュトリアン」だ。名作だと思う。そしてこれも石ノ森章太郎作品だったのをオタクになってから知った。
その魔法少女と特撮の関係については同意したくなるね。日本の特撮作品の中には魔法少女バトル系になりそうな作品が結構見つかる。
こっちの「巴啦啦小魔仙」も日本の特撮系魔法少女の影響からの作品だと聞くな。
今考えてみれば第一作の実写は明らかにそんな感じだった。
日本は今だと屋外の舞台でやる着ぐるみショーが盛んなんじゃないか?
テレビ番組になっているかは分からないが。
そうだね。自分の中でも日本の魔法少女の実写?だと着ぐるみになる印象だ
日本ではプリキュアシリーズはアニメだけでなく舞台イベントの子供向け着ぐるみショーで盛り上がっていると聞く。
自分は動画でしか見たこと無いけど、着ぐるみの中にはキレッキレの動きをして萌えポーズも上手いのとかいるからな……私は子供向けだと侮れないとも感じている
着ぐるみ系はウチの国に向いているかと思ったが、日本の着ぐるみショーの演出や商業的な活用を見ると現代の環境でも着ぐるみショーをやるのは無理だと思えてくるよ
クオリティや管理の問題もあるだろうけど、それに加えてウチの国では日本の着ぐるみショーの立ち位置を初期のオタクのコスプレ劇が上手く活用して地位を確立したというのもあるから、着ぐるみ系が発展しなかったのも無理はない
テレビ番組はともかく舞台は評価高いのがあるね。魔法少女に限らない二次元作品を人が演じる2.5次元とも言われているジャンルがある、あれは進化して市場規模も含めてかなりの存在になっていると聞くし、ファンからも結構歓迎されている。FGOの舞台版でも日本のファンは評価していたようだし。
あれは2.5次元用の設備を使った演出も行われているから、こっちで昔からやってるコスプレ劇みたいなイメージでいると驚くよ。
日本の二次元関係はテレビや映画の実写版以外にも舞台版があるからこっちでは分かりにくい所が少なくないんだよね。
例えば「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」などもある種の魔法少女的な属性を備えた実写作品とも言える。今の時代にありがちな子供向けではなくオタク向け特化ではあるけどね。
言ってみれば日本では魔法少女の実写に限らずオタク向けの非二次元なコンテンツ自体は今も作られ続けているのだろう。
とまぁ、こんな感じで。
中国オタク界隈では特撮系、実写系がなかなか意識されないという話もありますし、今回の話題に関しても詳しい人とそうでない人の間には結構な差があるようでした。
今回のネタを教えてくれた方からも
「中国からは日本の作品の実写版、舞台展開というのは把握しにくいですし、イメージが古いままの人も多いです」
「そんな中に2.5次元など普通のアニメでは体験できない要素を取り入れた強烈な作品が入ってくると、日本以上に深く刺さることもあるようです」
といった話がありましたし、特撮や実写系作品に関しては近頃の中国では珍しくなってきている個人差の大きなジャンルという側面もあるのかもしれませんね。
とりあえず、こんな所で。
例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。
11/30修正:誤字脱字諸々を修正しました。ご指摘ありがとうございます。